JP2016503076A - 部分中和法による超低粘度ヒドロキシアルキルセルロースの製造方法 - Google Patents

部分中和法による超低粘度ヒドロキシアルキルセルロースの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016503076A
JP2016503076A JP2015546738A JP2015546738A JP2016503076A JP 2016503076 A JP2016503076 A JP 2016503076A JP 2015546738 A JP2015546738 A JP 2015546738A JP 2015546738 A JP2015546738 A JP 2015546738A JP 2016503076 A JP2016503076 A JP 2016503076A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cellulose
hydroxyalkyl cellulose
neutralization
ultra
reaction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015546738A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6446366B2 (ja
Inventor
ホン パク、チ
ホン パク、チ
ソン チャン、ヨン
ソン チャン、ヨン
ホ チョン、ミョン
ホ チョン、ミョン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lotte Fine Chemical Co Ltd
Original Assignee
Samsung Fine Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Samsung Fine Chemicals Co Ltd filed Critical Samsung Fine Chemicals Co Ltd
Publication of JP2016503076A publication Critical patent/JP2016503076A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6446366B2 publication Critical patent/JP6446366B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08BPOLYSACCHARIDES; DERIVATIVES THEREOF
    • C08B15/00Preparation of other cellulose derivatives or modified cellulose, e.g. complexes
    • C08B15/02Oxycellulose; Hydrocellulose; Cellulosehydrate, e.g. microcrystalline cellulose
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08BPOLYSACCHARIDES; DERIVATIVES THEREOF
    • C08B1/00Preparatory treatment of cellulose for making derivatives thereof, e.g. pre-treatment, pre-soaking, activation
    • C08B1/06Rendering cellulose suitable for etherification
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08BPOLYSACCHARIDES; DERIVATIVES THEREOF
    • C08B1/00Preparatory treatment of cellulose for making derivatives thereof, e.g. pre-treatment, pre-soaking, activation
    • C08B1/08Alkali cellulose
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08BPOLYSACCHARIDES; DERIVATIVES THEREOF
    • C08B11/00Preparation of cellulose ethers
    • C08B11/02Alkyl or cycloalkyl ethers
    • C08B11/04Alkyl or cycloalkyl ethers with substituted hydrocarbon radicals
    • C08B11/08Alkyl or cycloalkyl ethers with substituted hydrocarbon radicals with hydroxylated hydrocarbon radicals; Esters, ethers, or acetals thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08BPOLYSACCHARIDES; DERIVATIVES THEREOF
    • C08B11/00Preparation of cellulose ethers
    • C08B11/20Post-etherification treatments of chemical or physical type, e.g. mixed etherification in two steps, including purification
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D101/00Coating compositions based on cellulose, modified cellulose, or cellulose derivatives
    • C09D101/08Cellulose derivatives
    • C09D101/26Cellulose ethers
    • C09D101/28Alkyl ethers
    • C09D101/284Alkyl ethers with hydroxylated hydrocarbon radicals

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)

Abstract

本発明は、部分中和法による超低粘度ヒドロキシアルキルセルロースの製造方法に関し、前記方法は、セルロースをアルカリ化剤と反応させてアルカリ化されたセルロースを得るステップ、アルカリ化されたセルロースをエーテル化剤と反応させてヒドロキシアルキルセルロースを得るステップ、前記ヒドロキシアルキルセルロースを1次中和するステップ、前記ヒドロキシアルキルセルロースを過酸化水素を用いて分解するステップ、および前記ヒドロキシアルキルセルロースを2次中和するステップを含む。このような方法により、酸処理を通じた分解時に発生し得る膨潤などの工程上の問題点を防止しつつ、超低粘度ヒドロキシアルキルセルロースを製造することができる。【選択図】図2

Description

本発明は、部分中和法による超低粘度ヒドロキシアルキルセルロースの製造方法に関し、より詳しくは、ヒドロキシアルキルセルロースの合成工程中に部分中和法を導入して、すなわち、1次中和後に過酸化水素を投入して反応させた後に再び2次中和することによって超低粘度ヒドロキシアルキルセルロースを製造する方法に関する。
ヒドロキシアルキルセルロースは、セルロースにアルキレンオキシド系エーテル化剤を反応させたセルロースエーテルの一種類であって、優れた水溶性と増粘力を有しており、ペイント、生活用品、建築用、エマルション重合用などとして広く用いられている環境に優しい水溶性高分子である。
ヒドロキシアルキルセルロースは、一般的に、図1に示すように、主原料であるセルロースを反応溶媒中に投入し、アルカリ剤を投入して一定時間アルカリ化してアルカリセルロースを形成し、その次にエーテル化剤(例えば、アルキレン系エーテル化剤(エチレンオキシド))を投入した後、100℃までに昇温して反応を進行させることによってヒドロキシアルキルセルロースを形成し、その次に60℃までに冷却した後に酸化剤を投入して中和させる。その後、分離および濾過、乾燥、粉砕工程のような後工程を経て粉末状のヒドロキシアルキルセルロースを製造することになる。
このように製造されるヒドロキシアルキルセルロースの物性はその溶液の粘度によって代表され、これは大概原料として用いるセルロースの重合度を通じて調節可能である。しかし、重合用、誘電用の用途に適用される超低粘度ヒドロキシアルキルセルースは前記のような方法により直接な製造が不可能である。
そのため、超低粘度ヒドロキシアルキルセルロースを製造するためには、合成、洗浄および粉砕工程を経た最終製品に塩素、過酸化水素などの酸処理を通じて超低粘度ヒドロキシアルキルセルロースを製造する方法が広く用いられている。
しかし、前記最終製品の酸処理を通じた超低粘度ヒドロキシアルキルセルロースの製造方法は、追加設備の投資およびそのための十分な空間が必要であり、追加工程に応じた生産性の低下という短所を有している。
そこで、本発明者らは前記のような短所を解決するために超低粘度ヒドロキシアルキルセルロースの製造方法に関する研究をしたところ、ヒドロキシアルキルセルロースの合成工程中に部分中和法を導入することにより、すなわち、1次中和後に過酸化水素を導入して反応させた後に2次中和することによって、超低粘度ヒドロキシアルキルセルロースが製造できることを明らかにし、本発明を完成するに至った。
本発明が解決しようとする課題は、ヒドロキシアルキルセルロースの合成工程中に部分中和法を導入して超低粘度ヒドロキシアルキルセルロースを製造する方法を提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明は、セルロースをアルカリ化剤と反応させてアルカリ化されたセルロースを得るステップ、アルカリ化されたセルロースをエーテル化剤と反応させてヒドロキシアルキルセルロースを得るステップ、前記ヒドロキシアルキルセルロースを1次中和するステップ、前記ヒドロキシアルキルセルロースに過酸化水素を用いて分解するステップ、および前記ヒドロキシアルキルセルロースを2次中和するステップを含む、部分中和法による超底粘度ヒドロキシアルキルセルロースの製造方法を提供することにある。
本発明による超低粘度ヒドロキシアルキルセルロースの製造方法において、前記1次中和の中和率は40〜80%であり、前記2次中和の中和率は20〜60%であることが好ましい。
また、前記1次と2次中和との間に投入される過酸化水素の投入量は、前記ヒドロキシアルキルセルロースの総重量に対して0.1〜10重量%の範囲内であることが好ましい。
なお、前記投入された過酸化水素の反応時間は温度条件に応じて異なるが、20分〜60分程度で反応が完了する。
本発明によるヒドロキシアルキルセルロースの製造方法において、前記2次中和後に、洗浄、濾過、乾燥、粉砕および分級からなる後工程が行われることが好ましい。
本発明によるヒドロキシアルキルセルロースの製造方法は、合成工程中に部分中和法を導入することによって酸処理を通じた分解時に発生し得る膨潤(swelling)などの工程上の問題点を防止しつつ、超低粘度ヒドロキシアルキルセルロースを製造することができる。
また、本発明によるヒドロキシアルキルセルロースの製造方法は、中和率および過酸化水素の含量調節を通じてヒドロキシアルキルセルロースの粘度を調節することができる。
従来技術のヒドロキシアルキルセルロースの製造過程を示すフローチャートである。 本発明による部分中和法による超低粘度ヒドロキシアルキルセルロースの製造過程を示すフローチャートである。
以下、本発明を図面を参照してより詳細に説明する。
本発明による部分中和法による超低粘度ヒドロキシアルキルセルロースの製造過程を示した図2を参照すれば、本発明による超低粘度ヒドロキシアルキルセルロースの製造方法は、セルロースをアルカリ化剤と反応させてアルカリ化されたセルロースを得るステップ(S11)、アルカリ化されたセルロースをエーテル化剤と反応させてヒドロキシアルキルセルロースを得るステップ(S12)、前記ヒドロキシアルキルセルロースを1次中和するステップ(S13)、前記ヒドロキシアルキルセルロースに過酸化水素を用いて分解するステップ(S14)、および前記ヒドロキシアルキルセルロースを2次中和するステップ(S15)を含む。
前記セルロースをアルカリ化剤と反応させてアルカリ化されたセルロースを得るステップ(S11)においては、反応器にセルロースと反応溶媒を投入した後、アルカリ化剤を添加してアルカリ化する。
前記アルカリ化されたセルロースを得るステップは、本分野で一般的に用いられる反応物と反応条件下で行われることができ、例えば、セルロースの場合は綿または木材から採取されるセルロースをパルプ化させた形態を用いることができ、反応溶媒としては水、第3級ブチルアルコール、イソプロピルアルコール、アセトンなどが単独でまたは組み合わせて用いられることができるが、これらに制限されるものではなく、前記反応溶媒はセルロースの重さに対して6〜15倍を用いることが好ましい。前記アルカリ化剤としては本分野で一般的に用いられる水酸化ナトリウムが用いられることができ、使用量も本分野で一般的に用いられる範囲内で用いられることができる。
前記ステップ(S11)から得られたアルカリ化されたセルロースをエーテル化剤と反応させてヒドロキシアルキルセルロースを得るステップ(S12)においては、アルカリ化されたセルロースにエーテル化剤を入れた後に昇温して反応させる。
同様に、アルカリ化されたセルロースをエーテル化するステップも本分野で一般的に用いられる反応物と反応条件下で行われることができ、例えば、前記エーテル化剤としてはアルキレン系オキシドが用いられることができ、好ましくはエチレンオキシドである。前記エーテル化剤はセルロースに対して0.6〜1.5重量比で反応し、この場合、反応温度および圧力はエーテル化剤がセルロース鎖に均一に一定量以上置換されるようにするために調節され、安定性などの問題のために最大圧力を確認することが好ましい。具体的に、反応温度は初期10〜30℃から始まり、エーテル化剤の投入後、90〜120℃までに昇温させ、反応圧力は温度に応じて多少差はあるが、最大圧力が6〜9kgf/cmの範囲で調整することが好ましい。反応が完了すれば、昇温させた温度を再び50〜70℃までに冷却させる。
前記ヒドロキシアルキルセルロースを1次中和するステップ(S13)においては、ステップ(S12)から得られたヒドロキシアルキルセルロースに中和剤を投入して中和させる。ここで、中和剤としては全ての酸化剤が使用可能であり、一般的なヒドロキシアルキルセルロースには硝酸、酢酸、塩酸などが主に用いられ、これらは40〜90%の薄められた状態で用いられる。
中和剤の使用量は初期投入されたアルカリ化剤(水酸化ナトリウム)に比して投入される酸化剤の量を意味し、一般的に同量またはそれ以上のモル量を用いており、これは合成後のスラリー状態を酸性または中性に維持するためである。
中和反応の場合は非常に迅速に行われるので特に時間の制限事項はないが、一般的な工程運転時に10分以上中和反応をさせ、40℃以上で行うことが好ましい。また、中和反応時の反応圧力は常圧または若干の圧力(1kgf/cm程度)下で行われることが好ましい。
1次中和時の中和率は40〜80%が好ましい。ここで、前記中和率は反応初期に投入されたアルカリ化剤の中和のために投入する酸化剤の比率を意味する。
1次中和率が低い場合は過酸化水素の投入時に製品がゲル化する傾向があり、逆に1次中和率が高い場合は過酸化水素の投入量に比して粘度の低下が少なめに起こる。
前記ヒドロキシアルキルセルロースに過酸化水素を用いて分解するステップ(S14)においては、ヒドロキシアルキルセルロースに過酸化水素を投入して分解(degradation)させる。この時、過酸化水素はヒドロキシアルキルセルロースの全重量に対して0.1〜10重量%で投入される。反応器の内部温度および内部圧力は、各々、45〜75℃および0〜3kgf/cmであることが好ましい。
過酸化水素による分解反応の場合、常圧で行われても良いが、過酸化水素によって酸素が発生するため、それに対する安定性の問題のため不活性気体である窒素を満たして反応を行うこともできる。よって、反応圧力の場合は選択的な事項であり、常圧または2kgf/cmで行うことが好ましく、過酸化水素の分解反応は20〜60分で反応が完了する。20分未満の場合は十分な分解が行われないので超低粘度を期待することができず、60分超過の場合はこれ以上の分解が発生しないため、過酸化水素の分解反応は20〜60分が好ましい。
2次中和するステップ(S15)においては、ステップ(S14)で分解させたヒドロキシアルキルセルロースに中和剤を投入して中和させる。2次中和時にも1次中和時に用いられる中和剤、反応温度および圧力が同様である。2次中和率は20〜60%が好ましい。
前記2次中和後に、洗浄、濾過、乾燥、粉砕および分級などからなる後工程が行われ、これは本分野で一般的な方法により行われることができる。
例えば、洗浄および濾過の場合、アセトン/水の混合溶媒により低濃度から高濃度のアセトンで段階的に洗浄および濾過を行う。乾燥および粉砕は本分野で一般的な方法により乾燥し、分級により一定大きさ以下の製品に分類して、最終製品、すなわち、超低粘度ヒドロキシアルキルセルロースとして完成させることができる。
ここで、超低粘度ヒドロキシアルキルセルロースは、通常、2重量%を水に溶解した時に粘度が500cps以下のものであり、重合用や誘電用の分野に多く用いられる。
以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明が下記の実施例によって限定されるものではない。
<実施例1>
圧力反応器にセルロース200gを入れ、反応溶媒として第3級ブチルアルコール/イソプロピルアルコール/水の混合溶媒(重量比=83:6:11)を2000ml入れた後、アルカリ化剤として水酸化ナトリウム120gを入れ、25℃で強力に攪拌し反応させてアルカリ化されたセルロースを得た。次に、エチレンオキシド220gを入れた後、反応温度を100℃までに昇温した後、8kgf/cm圧力下で反応させた。昇温後に同一温度下で60分間反応を行った後、反応が完了すれば、温度を60℃に冷却し、中和剤として60%硝酸64gを投入して60%程度1次中和させた。10分後、10%過酸化水素水溶液30gを投入した後に30分間反応させた。反応が完了すれば、再び中和剤として60%硝酸96gを添加して2次中和させた。中和が終わった後、80%、85%、92%、97%の濃度のアセトン/水の混合溶媒2000mlを用いて段階的に洗浄および濾過した後に乾燥してヒドロキシエチルセルロースを得た。
<実施例2〜6>
下記の表1を参照して前記実施例1と中和率、過酸化水素の投入量および過酸化水素の反応時間だけを異なるようにし、残りは同様にしてヒドロキシエチルセルロースを得た。
<比較例1>
圧力反応器にセルロース200gを入れ、反応溶媒として第3級ブチルアルコール/イソプロピルアルコール/水の混合溶媒(重量比=83:6:11)を2000ml入れた後、アルカリ化剤として水酸化ナトリウム120gを入れ、25℃で強力に攪拌し反応させてアルカリ化されたセルロースを得た。次に、エチレンオキシド220gを入れた後、反応温度を100℃までに昇温した後、8kgf/cm圧力下で反応させた。昇温後に同一温度下で60分間反応を行った後、反応が完了すれば、温度を60℃に冷却した。10%過酸化水素水溶液6gを投入した後に30分間反応させた。反応が完了すれば、中和剤として60%硝酸160gを添加して中和させた。中和が終わった後、80%、85%、92%、97%の濃度のアセトン/水の混合溶媒2000mlを用いて段階的に洗浄および濾過した後に乾燥してヒドロキシエチルセルロースを得た。
<比較例2、3>
下記の表1を参照して、前記比較例1と過酸化水素の含量だけを異なるようにしたことを除いては、同様にしてヒドロキシエチルセルロースを得た。
<比較例4>
圧力反応器にセルロース200gを入れ、反応溶媒として第3級ブチルアルコール/イソプロピルアルコール/水の混合溶媒(重量比=83:6:11)を2000ml入れた後、アルカリ化剤として水酸化ナトリウム120gを入れ、25℃で強力に攪拌し反応させてアルカリ化されたセルロースを得た。次に、エチレンオキシド220gを入れた後、反応温度を100℃までに昇温した後、8kgf/cm圧力下で反応させた。昇温後に同一温度下で60分間反応を行った後、反応が完了すれば、60℃に冷却した後、中和剤として60%硝酸160gを添加して中和させた。中和が終わった後、10%過酸化水素水溶液30gを投入した後に30分間反応させた。80%、85%、92%、97%の濃度のアセトン/水の混合溶媒2000mlを用いて段階的に洗浄および濾過した後に乾燥してヒドロキシエチルセルロースを得た。
<比較例5>
前記比較例3と過酸化水素の含量だけを異なるようにしたことを除いては、同様にしてヒドロキシエチルセルロースを得た。
<比較例6>
前記実施例1において、過酸化水素の投入後、反応時間を10分にしたことを除いては、実施例1と同様にしてヒドロキシエチルセルロースを得た。
<評価例>
前記実施例1〜6、並びに比較例1、2および4〜6から得られたヒドロキシエチルセルロースに対する粘度、アッシュ(Ash)、色度を評価してその結果を下記の表2に示す。参考に、比較例3の場合、膨潤粘度が激しくて後工程が不可であったので評価することができなかった。
粘度:BROOKFLELD(LVDV−III TYPE)を使用し、ヒドロキシアルキルセルロース製品を蒸留水に投入した後、(2重量%)製品が完全分散した後、水酸化ナトリウム5滴を投入してから完全溶解させた後に25℃で粘度を測定した。
アッシュ(Ash):Ashは製品内の不純物を意味し、本実験では水酸化ナトリウムと硝酸間の中和反応の発生時に硝酸ナトリウムという塩が発生し、これを塩(Ash)という。アッシュは製品2gに硫酸5滴を添加した後、電気炉で700℃で強熱灰化した後、300℃に冷却して硝酸および硫酸を添加して有機物を除去し、用いた硫酸と硝酸を300℃で燃やして除去し、電気炉で700℃で強熱灰化した後に残った重さで換算して決定する。
色度:サンプルをStandard sample cup(Non−separable NR−707)に完全にパッキングして充填した後(10g程度)、色差計(Datacolor 65)によって測定した。色度値が高いほど不良であることを示す。
前記表2の結果により、前記過酸化水素を投入して過酸化水素反応させる過程が中和前に行われる場合、すなわち、比較例1および2の場合は、膨潤が起こってゲルが形成され、また、製品内の不純物を意味するアッシュの量が多く、そのために好ましい色を得ることができないという問題点があり、また、中和後に行われる場合、すなわち、比較例4および5の場合は、粘度低下の効果が充分ではないため、超低粘度ヒドロキシアルキルセルロースが得られないという問題点があり、比較例6の場合は、過酸化水素の投入後10分の反応時間は超低粘度ヒドロキシアルキルセルロースが得られないという問題点がある一方、本発明による実施例1〜6の場合は、過酸化水素の含量に応じて粘度を制御することができ、工程上および品質面で良好であることが分かる。

Claims (5)

  1. セルロースをアルカリ化剤と反応させてアルカリ化されたセルロースを得るステップ、
    前記アルカリ化されたセルロースをエーテル化剤と反応させてヒドロキシアルキルセルロースを得るステップ、
    前記ヒドロキシアルキルセルロースを1次中和するステップ、
    前記ヒドロキシアルキルセルロースを過酸化水素を用いて分解するステップ、および
    前記ヒドロキシアルキルセルロースを2次中和するステップ
    を含む、部分中和法による超低粘度ヒドロキシアルキルセルロースの製造方法。
  2. 前記1次中和の中和率は40〜80%であり、前記2次中和の中和率は60〜20%である、請求項1に記載の部分中和法による超低粘度ヒドロキシアルキルセルロースの製造方法。
  3. 前記過酸化水素の使用量は、前記ヒドロキシアルキルセルロースの総重量に対して0.1〜10重量%の範囲内である、請求項1に記載の部分中和法による超低粘度ヒドロキシアルキルセルロースの製造方法。
  4. 前記分解するステップは、過酸化水素と20分〜60分間反応させるものである、請求項1に記載の部分中和法による超低粘度ヒドロキシアルキルセルロースの製造方法。
  5. 前記2次中和後に、洗浄、濾過、乾燥、粉砕および分級を含む後工程が行われる、請求項1に記載の部分中和法による超低粘度ヒドロキシアルキルセルロースの製造方法。
JP2015546738A 2012-12-11 2013-09-30 部分中和法による超低粘度ヒドロキシアルキルセルロースの製造方法 Active JP6446366B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR1020120143919A KR101971738B1 (ko) 2012-12-11 2012-12-11 부분 중화법을 통한 초저점도 히드록시알킬 셀룰로오스의 제조방법
KR10-2012-0143919 2012-12-11
PCT/KR2013/008737 WO2014092311A1 (ko) 2012-12-11 2013-09-30 부분 중화법을 통한 초저점도 히드록시알킬 셀룰로오스의 제조방법

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016503076A true JP2016503076A (ja) 2016-02-01
JP6446366B2 JP6446366B2 (ja) 2018-12-26

Family

ID=50934563

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015546738A Active JP6446366B2 (ja) 2012-12-11 2013-09-30 部分中和法による超低粘度ヒドロキシアルキルセルロースの製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9598502B2 (ja)
JP (1) JP6446366B2 (ja)
KR (1) KR101971738B1 (ja)
DE (1) DE112013005913T5 (ja)
WO (1) WO2014092311A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104558203B (zh) * 2015-01-22 2016-08-24 湖州展望药业股份有限公司 一种特低粘度高取代羟丙基纤维素醚的制备方法及其制品
CN109336983B (zh) * 2018-11-15 2020-12-29 泸州北方纤维素有限公司 用于特低粘羟乙基纤维素的制备方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002531593A (ja) * 1998-11-27 2002-09-24 ヴオルフ・ヴアルスロデ・アクチエンゲゼルシヤフト 低粘度の水溶性セルロースエーテルを製造する方法
JP2003508597A (ja) * 1999-09-03 2003-03-04 クラリアント・ゲゼルシヤフト・ミト・ベシユレンクテル・ハフツング 低粘度の熱水凝集性セルロースエーテル、解重合によるその製造方法並びにその用途
JP2003155301A (ja) * 2001-11-21 2003-05-27 Sumitomo Seika Chem Co Ltd ヒドロキシエチルセルロースの製造方法
JP2011503294A (ja) * 2007-11-09 2011-01-27 ユニオン カーバイド ケミカルズ アンド プラスティックス テクノロジー エルエルシー 極低粘度セルロースエーテルの製造方法および製品

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3728331A (en) * 1969-04-04 1973-04-17 Dow Chemical Co Process for reducing the viscosity of a cellulose ether with hydrogen peroxide
DE2924330A1 (de) * 1979-06-15 1980-12-18 Hoechst Ag Kontinuierliches verfahren und vorrichtung zur herstellung von wasserloeslicher hydroxyalkylcellulose oder deren mischethern
EP0465992B1 (en) * 1990-07-02 1998-06-17 Aqualon Company High solids low viscosity polysaccharide composition
DE10141680B4 (de) * 2001-08-25 2004-02-26 Clariant Gmbh Verfahren zur Herstellung niederviskoser Celluloseether durch sauer-oxidativen Abbau von gemahlenen und getrockneten Celluloseethern

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002531593A (ja) * 1998-11-27 2002-09-24 ヴオルフ・ヴアルスロデ・アクチエンゲゼルシヤフト 低粘度の水溶性セルロースエーテルを製造する方法
JP2003508597A (ja) * 1999-09-03 2003-03-04 クラリアント・ゲゼルシヤフト・ミト・ベシユレンクテル・ハフツング 低粘度の熱水凝集性セルロースエーテル、解重合によるその製造方法並びにその用途
JP2003155301A (ja) * 2001-11-21 2003-05-27 Sumitomo Seika Chem Co Ltd ヒドロキシエチルセルロースの製造方法
JP2011503294A (ja) * 2007-11-09 2011-01-27 ユニオン カーバイド ケミカルズ アンド プラスティックス テクノロジー エルエルシー 極低粘度セルロースエーテルの製造方法および製品

Also Published As

Publication number Publication date
DE112013005913T5 (de) 2015-09-10
US20150210779A1 (en) 2015-07-30
JP6446366B2 (ja) 2018-12-26
US9598502B2 (en) 2017-03-21
WO2014092311A1 (ko) 2014-06-19
KR101971738B1 (ko) 2019-04-23
KR20140075503A (ko) 2014-06-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1423433B1 (de) Verfahren zur herstellung niederviskoser celluloseether durch sauer-oxidativen abbau von gemahlenen und getrockneten celluloseethern
JP6267078B2 (ja) 低重合度水溶性セルロースエーテルの製造方法及びこれを含むフィルムコーティング用組成物の製造方法
US9487594B2 (en) Method for producing water-soluble nonionic cellulose ether excellent in storage stability
CN101633700B (zh) 一种用作混凝土减水剂的氧化-醚化淀粉的制备方法
WO2022007454A1 (zh) 增强型瓷砖胶用改性羟丙基甲基纤维素及其制备方法和应用
CN103483491A (zh) 一种卡波姆及其制备方法
JP6446366B2 (ja) 部分中和法による超低粘度ヒドロキシアルキルセルロースの製造方法
JP4010345B2 (ja) ヒドロキシプロピルメチルセルロースの製造方法
JP2011184825A (ja) セルロースナノファイバーの製造方法、セルロースナノファイバー、及びセルロースナノファイバー分散液
CN113214418B (zh) 一种高孔隙率聚氯乙烯的制备方法
WO2019128156A1 (zh) 一种海藻酸钠及其制备方法和应用
DE19941893A1 (de) Niederviskose, heisswasser-flockbare Celluloseether, Verfahren zu deren Herstellung durch Depolymerisation sowie deren Verwendung
DE102004019296B4 (de) Verfahren zur Herstellung von Methylhydroxyalkylcellulose
CN101215251B (zh) 3,4-二氯过氧化苯甲酰的制备方法
CN109929063B (zh) 一种全面提高琼脂品质的改性方法
JPS5975902A (ja) ヒドロキシエチルセルロ−スの製造法
CN106349139A (zh) 一种高纯度过氧苯甲酰的制备方法
KR102049872B1 (ko) 셀룰로오스 에테르의 제조 방법
CN112679638A (zh) 一种水溶剂聚丙烯酸树脂及其制备方法
KR100738018B1 (ko) 용해시간이 조절 가능한 히드록시알킬셀룰로오스에테르의제조방법
CN105754040A (zh) 高流动性耐热pvc树脂及其制备方法
KR102076134B1 (ko) 부틸카비톨포말의 제조방법 및 이로부터 제조된 부틸카비톨포말
KR0152177B1 (ko) 히드록시알킬셀룰로오스의 연속 제조공정
AU2018101397A4 (en) Crosslinking agent benzoyl peroxide production plant
KR20240146384A (ko) 개질 하이드록시프로필 메틸 셀룰로오스 및 그 제조 방법과 응용

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160713

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170823

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180412

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180629

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6446366

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250