JP2016501866A - 皮下脂肪生成を刺激するペプチド - Google Patents
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Abstract
Description
本出願は、2013年3月12日出願の米国特許仮出願第61/778,084号及び2012年11月25日出願の同第61/729,626号の利益を主張するものである。上記出願の内容全体は、参照により本明細書に取り込まれる。
本発明は、一般的に、皮下脂肪生成を刺激するペプチドに関する。本発明はまた、そのようなペプチドを含有する医薬及び美容組成物、並びに瘢痕を減少させるため、皮膚の外観を改善するため、組織体積を改善するため、皮膚を平滑にするため、幹細胞を皮下脂肪の形成に動員するため、組織を再構築するため、及び踵痛を軽減するためにそのようなペプチド及び組成物を使用する様々な方法にも関する。
本明細書で用いられる「ペプチド」という用語は、典型的には約5〜約31アミノ酸長の範囲内である、アミノ酸残基のポリマーを指す。該ペプチドのアミノ酸残基は、「L型」アミノ酸残基、「D」−アミノ酸残基、又はそれらの組み合わせであってもよい。ペプチド配列のL−、D−、又はβ−アミノ酸類に加え、レトロ、インベルソ、及びレトロ−インベルソアイソフォームが、包含される。「β−ぺプチド」は、20種の標準の生物学的アミノ酸におけるようなα炭素ではなく、β炭素に結合したアミノ基を有する「βアミノ酸」で構成される。
RHAMMの生物活性を阻害し、それにより皮下脂肪生成を誘導又は刺激するペプチドが、提供される。皮下脂肪生成を刺激し、6〜31アミノ酸長を有し、アミノ酸配列:
X1−X2−X3−X4−X5−X6
を含むペプチドが、提供され、
ここで、X1及びX6の少なくとも一方は、正電荷アミノ酸又はアラニン(A)であり;X1及びX6の他方は、正電荷のアミノ酸、ロイシン(L)又はアラニン(A)であり;X2は、セリン(S)、グルタミン(Q)、アラニン(A)、グルタミン酸(E)、アスパラギン(N)、プロリン(P)、システイン(C)、リシン(K)、アスパラギン酸(D)、トリプトファン(W)、メチオニン(M)、又はトレオニン(T)であり;X3は、負電荷アミノ酸、アラニン(A)、グルタミン(Q)、セリン(S)、リシン(K)、アスパラギン(N)、又はトレオニン(T)であり;X4は、イソロイシン(I)、バリン(V)、ロイシン(L)、アスパラギン(N)、アラニン(A)、セリン(S)、プロリン(P)、トレオニン(T)、又はグルタミン(Q)であり;X5は、セリン(S)、アスパラギン酸(D)、トレオニン(T)、ロイシン(L)、アラニン(A)、フェニルアラニン(F)、グルタミン酸(E)、アスパラギン(N)、グリシン(G)、アルギニン(R)、グルタミン(Q)、ヒスチジン(H)、又はイソロイシン(I)であるが、ただし、X2及びX5の両者が共にグルタミン(Q)になることがないこと、及びX1がアルギニン(R)である場合にはX3がリシン(K)でないこと、を条件とする。
X1−X2−X3−X4−X5−X6
を含み、
ここで、X1及びX6の少なくとも一方は、正電荷アミノ酸であり;X1及びX6の他方は、正電荷のアミノ酸、ロイシン(L)若しくはその保存的置換、アラニン(A)若しくはその保存的置換、又は非存在である。X2−X3−X4−X5は、アミノ酸配列SEVS(配列番号50)と少なくとも50%の配列同一性を有し4〜8アミノ酸長を有するアミノ酸配列である)を含む。ペプチドの長さは、好ましくは少なくとも6アミノ酸である。
Z1−Z2−Z3−Z4−Z5−Z6
を含み、
ここで、Z1は、セリン(S)又はその保存的置換であり;Z2は、疎水性アミノ酸であり;Z3は、任意のアミノ酸であり;Z4は、疎水性アミノ酸であり;Z5は、セリン(S)、アルギニン(R)、又はその保存的置換であり;Z6は、電荷アミノ酸又はセリン(S)であるが、ただし、Z1、Z2及びZ4の全てが共にグリシン(G)になることがないこと、Z1がグルタミン(Q)でないこと、並びにZ2がヒスチジン(H)でないこと、を条件とする。
Z1−Z2−Z3−Z4−Z5−Z6
を含み、
ここで、Z1は、セリン(S)又はその保存的置換であり、Z6は、電荷アミノ酸又はセリン(S)である。Z2−Z3−Z4−Z5は、アミノ酸配列TMMS(配列番号67)と少なくとも50%の配列同一性を有し2〜8アミノ酸長を有するアミノ酸配列である。
本明細書に記載されたペプチドは、ペプチド結合又は修飾ペプチド結合、即ちペプチドイソスターにより互いに連結されたアミノ酸で構成することができ、20の遺伝子コード化された標準アミノ酸以外のアミノ酸を含んでいてもよい。該ペプチドは、翻訳後過程などの自然過程、又は当該技術分野で周知の化学修飾技術により修飾されてもよい。修飾は、ペプチドバックボーン、アミノ酸側鎖及びアミノ又はカルボキシル末端をはじめとするペプチド内のいずれの場所でも行うことができる。同じタイプの修飾が、ペプチド内の複数の部位で同じ度合い又は様々な度合いで存在してもよい。同じく該ペプチドは、多くのタイプの修飾を含んでいてもよい。
本明細書に記載された様々なペプチドは、保護基を含まずに示されているが、それらは、1つ以上の保護基を担持することができる。保護基は、ペプチドのC−及び/若しくはN−末端に、そして/又はペプチドの1つ以上の内部残基に結合することができる。こうして例えば、本明細書に記載されたペプチドのいずれも、例えばアミノ末端を保護するアシル基、及び/又はカルボキシル末端を保護するアミド基を担持することができる。これらのブロッキング基は、ペプチドのらせん形成傾向を高める。
ペプチド類似体は、テンプレートペプチドと類似のの特性を持つ非ペプチド薬として医薬品産業で一般に使用されている。これらの種類の非ペプチド化合物は「ペプチド模倣薬」又は「ペプチド模倣薬」と呼ばれ(Fauchere(1986)Adv.Drug Res.15:29;Veber and Freidinger(1985)TINS p.392;及びEvans et al.(1987)J.Med.Chem.30:1229)、通常コンピュータ化分子モデリングで補助することにより開発される。本発明のペプチドと構造的に類似したペプチド模倣薬を用いて、同等の治療効果又は予防効果を生み出すことができる。
本発明の種々の様態において、本発明に記載のペプチドは標準的な化学的ペプチド合成技術を用いて化学的に合成することができるか、又は特にペプチドがD−アミノ酸残渣を含まない場合、ペプチドは組換えによって発現することができる。1つ以上のD−アミノ酸を含有するポリペプチドが組換えによって発現する場合、宿主生物(例えば、バクテリア、植物、真菌細胞、他)は、1つ以上のアミノ酸がもっぱらD−形態である生命体に提供される環境下にて培養することができる。そのような系における組換えによって発現したペプチドは、次いでそれらのD−アミノ酸を取り込む。またD−アミノ酸は、D−アミノ酸を認識する修飾アミノアシル−tRNAシンテターゼを用いて組換えによって発現したペプチド中において、取り込むことができる。
本明細書に記載のペプチドのいずれか1つ以上、及び薬剤的に又は美容上許容可能な担体を含む、製剤及び化粧品組成物もまた提供される。例えば、医薬又は化粧品組成物は、本明細書に記載のペプチドの、いずれか1つ以上、いずれか2つ以上、いずれか3つ以上、いずれか4つ以上、又はいずれか5つ以上を含み得る。
本明細書に記載のペプチドはナノエマルション中で処方することができる。ナノエマルションとして、これらに限定されないが、水中油型(O/W)ナノエマルション、及び油中水型(W/O)ナノエマルションが挙げられる。ナノエマルションとは、約20〜約1000nmの範囲の平均液滴直径である乳剤と規定することができる。通常、平均液滴サイズは約20nm又は50nm〜約500nmの間である。用語サブミクロンエマルション(SME)及びミニエマルションは、同義語として使用される。
本明細書に記載のペプチドのうち1つ以上を、化粧用途のために製剤中へ組み込むことができる。そのような化粧品処方は局所投与用であってもよく、スキンクリーム(例えば、フェイスクリーム)若しくはボディローション、しわ取りクリームとして投与してもよく、又は化粧品、日焼け止め、若しくは保湿剤中に組み込んでもよい。
本明細書に記載のペプチドは、例えば、注射(例えば、静脈内、腹腔内、皮下、筋肉内、又は皮内)、吸入、経皮投与、直腸投与、膣内投与、又は経口投与による経路を含む、当業者に既知のあらゆる経路を用いて対象へ投与することができる。好ましい投与経路として、皮下投与、経皮投与、又は局所投与が挙げられる。
本明細書に記載の脂肪生成性ペプチド(またはその模倣物)は、様々な用途に使用することができる。例えば、皮下脂肪は皮膚の厚みと硬さをもたらすため、皮下脂肪の形成を高めることは形成手術に利用できる。年を取ると皮下脂肪の含量が低下する。そのため、本明細書に記載のペプチドを1種以上所望の領域に投与して皮下脂肪の形成を促進することで、皮膚の厚みが増えて、皮膚が実年齢よりも若く見えるようになる。このアプローチは、身体の他の部分(例えば、大腿または臀部)から脂肪を移植してくる現行の方法(この方法は成功率が低いことが多い)に取って替わり得るものである。
下記実施例2に記載した実験では、以下のアッセイを用いてペプチドの脂肪生成活性を評価した。
試薬:(1)3−イソブチル−1−メチルキサンチン(IBMX)溶液:0.5M、DMSOに溶解;(2)インスリン溶液:10mg/mLの組換えヒトインスリン;(3)デキサメタゾン溶液:10mM、エタノールに溶解;(4)オイルレッドO(0.36%、60%イソプロパノールに溶解)またはBODIPY色素(BODIPY 493/503(4,4−ジフルオロ−1,3,5,7−テトラメチル−4−ボラ−3a,4a−ジアザ−s−インダセン−8−プロピオン酸、スクシンイミジルエステル)インビトロジェンより入手、4〜10μM)。
脂肪生成開始培地:間葉幹細胞増殖培地/IBMX(0.5mM)/デキサメタゾン(1μM)。間葉幹細胞増殖培地はミリポアより市販されている。抗生物質と抗真菌剤を含んでいる増殖培地でIBMX溶液を1:1000に希釈し、デキサメタゾン溶液を1:10,000に希釈した。調製した培地は4℃で保存した。
骨髄間葉幹細胞と線維芽細胞(網状および乳頭皮膚線維芽細胞を含む)を含む前駆脂肪細胞幹細胞を標準的な組織培養法を用いて増やした。細胞をトリプシン処理して基層由来の細胞を除去した。トリプシンを中和し、血球計数器を使って細胞を計数した。細胞を増殖培地で30,000個細胞/mLになるように再懸濁した。24ウェルプレートの1ウェルにつき細胞懸濁液1mLをプレーティングした。ブランクウェル染色用に、いくつかのウェルは空のままにした。
オイルレッドO染色
オイルレッドOによる染色を定量するために、培地を除去した細胞をPBSで2回洗浄した。PBSの添加は注意深く行った。0.5mLのオイルレッドO溶液を、培地だけが入っているが細胞は入っていないウェルも含めて、24ウェルプレートのそれぞれのウェルに加えた。細胞を15分間室温でインキュベートした。その後染色溶液を除去し、ウェルを1mLのリン酸緩衝生理食塩水(PBS)で3回洗浄した。いくつかの実験では、最後の洗浄の後に、染色したプレートをスキャンまたは撮影した。
BODIPY色素の取り込みを定量するために、培地を除去して細胞をPBSで2回洗浄した。この際、PBSを注意深く加えた。その後、細胞を3%のパラホルムアルデヒドで固定し、PBSで洗浄し、次いで、PBSに溶解したBODIPY溶液を加えて暗所で1時間インキュベートした。単層を洗浄し、その後、蛍光光度計を使って色素を測定するために抽出するか、あるいはスライドグラスに乗せて共焦点蛍光顕微鏡で観察した。
細胞の入っていないウェルから抽出した色素は、この色素のプレートへの非特異的な結合を表している。この値を実験用ウェルの吸光度から差し引いて、特異的な染色をより正確に評価した。
試薬:デキサメタゾン、インスリン、およびオイルレッドO溶液は、上記アッセイ1で記載したのと同様のものを使用した。インドメタシン溶液は、メタノールに溶解した10mMのインドメタシンとした。BODIPY493/503色素は4μMの濃度で使用した。
脂肪生成維持培地は上述したのと同様に調製した。
標準的な組織培養法を用い、前駆脂肪細胞幹細胞、骨髄間葉幹細胞および線維芽細胞、例えば皮膚網状および乳頭線維芽細胞を増やした。細胞をトリプシン処理して基層由来の細胞を除去し、その後トリプシンを中和し、血球計数器を使って細胞を計数した。細胞を10%仔ウシ血清含有の低グルコースDMEMで、60,000細胞個/mlになるように再懸濁した。24ウェルプレートの1ウェルにつき細胞懸濁液1mLをプレーティングした。ブランクウェル染色用に、いくつかのウェルは空のままにした。
RHAMMの発現が消失すると脂肪の生成が促進される(Tolg et al.、2006、J Cell Biol)。RHAMMのカルボキシ末端配列[AA681LDAFEAEKQALLNEHGATQEQLNKIRDSYAQLLGHQNLKQKIKHVVKLKDENSQLKSEVSKLRSQLVKRKQNELRLQGELDKALGIRHFDPSKAFCHASKENFTPLKEGNPNCCaa794(配列番号91)]を組換えタンパク質として生成し、このタンパク質断片に対する抗体を調製した。市販されている間葉幹細胞キットを用い、このタンパク質断片と抗体のいずれもが脂肪生成を促進することを示した。この結果は、この114アミノ酸のタンパク質断片が脂肪生成活性を有することを示唆している。
ペプチドB(配列番号2)およびKSEVSK 6−mer(配列番号3)の脂肪生成活性を解析するために、ラット骨髄間葉幹細胞を使ってさらに実験を行った。図11に、520nmで測定したオイルレッドOの吸光度で定量した0.1〜25μgのペプチドB(図11A)およびKSEVSK 6−mer(図11B)の脂肪生成効果を示している。結果は、陰性対象と比較した増加倍率に基づいている。データを平均±標準誤差(n=3)で表している。上記実施例1で説明したアッセイ1を用いて図11に示している結果を生成した。ペプチドBとKSEVSK 6−merはいずれも、陰性対象と比較して有意に脂肪生成を刺激した。
上述の実施例は、ペプチドBおよびKSEVSK 6−merが、骨髄間葉幹細胞などの多分化能をもつ幹細胞において脂肪生成を促進することを示している。これらの細胞が皮下の脂質パッドに貢献する度合いは小さい。そこで、ペプチドB(配列番号2)およびKSEVSK 6−mer(配列番号3)の脂肪生成効果を、ヒトの皮下脂肪または皮膚組織から直接単離したヒト初代細胞においても調べた。
ヒト脂肪由来幹細胞(h−ADSC)を24ウェルプレートで培養し、市販の脂肪生成性カクテル(Adipocyte Differentiation Medium(ZenBio、チャペルヒル、ノースカロライナ、カタログ番号DM−2))を正の脂肪生成刺激として使って脂肪細胞に分化させた。Adipocyte Differentiatio nMediumは、DMEM/Ham F−12(体積比1:1)、HEPES pH7.4、仔ウシ血清、ビオチン、ペニシリン、ストレプトマイシン、アンホテリシンB、パントテン酸、ヒトインスリン、デキサメタゾン、イソブチルメチルキサンチン(IBMX)およびPPARγアゴニストを含むものであった。この正の刺激を陽性対照として用いた。図14に示すように、h−ASDCは脂肪生成性カクテルに反応して脂肪細胞へと分化したが(図14の陽性対照の図の中の濃く染色されている細胞)、脂肪生成刺激を与えなかった陰性対照は分化を起こさなかった。図14の右上および左下の図は、脂肪生成性カクテルを与えたh−ASDCの2カ所の視野を倍率4倍で示しているものである。
ヒトの皮下由来前駆脂肪細胞を24ウェルの培養皿中で培養し、上述の市販の脂肪生成性カクテル(Adipocyte Differentiation Medium(ZenBio、カタログ番号DM−2))を正の脂肪生成性刺激として用いて脂肪細胞へと分化させた。上述のように、この脂肪生成性カクテルは、パントテン酸、デキサメタゾン、イソブチルメチルキサンチン(IBMX)、ヒトインスリンおよびPPARγアゴニストを含むものであった。これらの実験では、以下の条件を陰性条件として用いた:(1)脂肪前駆細胞培地のみ;(2)PPARγアゴニストを含まない脂肪生成性カクテル(PPARγ);および(3)PPARγアゴニストまたはヒトインスリンを含まない脂肪生成性カクテル。図20に、陰性対照および陽性対照条件におけるオイルレッドO染色の図を示す。この3種の陰性対照は互いに有意な差を示さず、また、図21では、脂肪前駆細胞培地のみで維持した単層の値を陰性対照として用いている。
ペプチドBおよびKSEVSK 6−merを、皮膚の上層(乳頭)および下層(網状層)から単離した初代ヒト皮膚線維芽細胞に対するそれらの脂肪生成効果についても試験した。初代ヒト線維芽細胞はヒト志願者の真皮節生検から得た。細胞を培養し、脂肪生成培地に暴露した。これらの実験では、インスリンの代わりに、ペプチドBおよびKSEVSK 6−merを脂肪生成性刺激として用いた。ペプチドは5μg/mlの濃度で使用した。脂肪生成をオイルレッドO染色によって評価した。ペプチドB(配列番号2)とKSEVSK 6−mer(配列番号3)は同程度に、ヒト網状線維芽細胞(HRF)の脂肪細胞へのトランス分化を刺激したが、ヒト乳頭線維芽細胞(HPF)に対しては効果を示さなかった(図26および27)。白矢印は脂質滴を示している。
ペプチドB(配列番号2)の脂肪生成活性を、ヒトの皮膚のモデルである3次元(3D)培養系においても試験した。
老齢の引退したメスの繁殖用ラットモデルを用い、インビボにおけるKSEVSK 6−mer(配列番号3)の脂肪生成活性を評価した。これらの試験には、引退したメスの繁殖用フィッシャーラット(9ヶ月齢超)を用いた。このラットの皮下に、1mlのコラーゲン媒体に加えた100μg用量のKSEVSK 6−merペプチドまたはコラーゲン媒体のみを注入した。コラーゲン媒体は、ラット尾由来コラーゲンIを1mg/mlの濃度で含むものとした。図31に示すように、各ラットの背面の4カ所に注入した。ラットのAおよびC部位にはKSEVSK 6−merペプチドとコラーゲン媒体を注入し、BおよびD部位にはコラーゲン媒体のみを注入した。動物を通常の餌で7日間飼育し、その後安楽死させた。注入部位の周囲を、下にある脂肪組織が注入部位の皮膚を保持するように注意しながら切って皮膚を採取した。その後、組織の写真を撮影し、脂肪の蓄積を評価した。
脂肪生成効果に必要な鍵となるアミノ酸を特定するために、KSEVSK 6−mer(配列番号3)のアラニン突然変異生成を行った。KSEVSK 6−merの各アミノ酸をアラニン残基に変換し、以下のペプチドを作成した:ASEVSK(配列番号38)、KAEVSK(配列番号39)、KSAVSK(配列番号32)、KSEASK(配列番号22)、KSEVAK(配列番号40)、およびKSEVSA(配列番号41)。これらペプチドそれぞれの脂肪生成効果を、実施例1で上述の、ラット間葉幹細胞を用いたアッセイ1および2によって評価した。脂肪生成はオイルレッドO染色によって定量した。それぞれのペプチドを0.5、5、および50μg/mlの濃度で、3週間かけて試験した。細胞を48ウェルの培養用プレートにプレーティングし、ペプチドの純度は95%を上回るようにした。データは全て、陰性対照(Ctr(−))と比較した変化(倍)±標準誤差として示している。
加えて、より短い配列をさらに解析し、5−merのペプチドも脂肪生成活性を示すことを発見した。端にあるリシン残基のそれぞれを欠損した5量体も合成した。図35に示すように、これらの5量体(KSEVS(配列番号82)およびSEVSK(配列番号83))は6量体のKSEVSK(配列番号3)と比較すると活性は非常に弱く、このことから、末端にあるリシン残基が重要であることが確認された。しかしながら、それでもなお5量体は低レベルの脂肪生成活性を示した(図13では、A2−Ctrl(−)×10が陰性対照であり、A2−1×10は1μg用量、A2−5×10は5μg用量、およびA2−25×10は25μg用量である;y軸は520nmの吸光度を示す)。
ペプチドに脂肪生成活性を付与するのに十分な最小モチーフを特定するために、KSEVSK(配列番号3)6量体を用いてBLASTデータベース検索を行い、種々の生物のRHAMMタンパク質に進化的に保存されている配列を特定した。この検索の結果を下記表3に示す。
上述の通り、ペプチドP15−1(配列番号1)を切断し、配列がSTMMSRSHK(「断片B」;配列番号62)の9−merの断片を作成し、この9−mer断片が脂肪生成活性を有することが示された。COBALTおよびMUSCLEアライメントツールを使ってペプチドP15−1とKSEVSK(配列番号3)6量体を整列させたところ、以下に示すように、配列KSEVSKがペプチドP15−1のSTMMSR部分と整列することが明らかになった。
Claims (88)
- 医薬的又は美容的に許容し得る担体と、皮下脂肪生成を刺激するペプチドとを含む医薬又は美容組成物であって、前記ペプチドが、6〜31アミノ酸長を有し、配列:
X1−X2−X3−X4−X5−X6
を含み、
ここで、
X1及びX6の少なくとも一方は、正電荷アミノ酸又はアラニン(A)であり;
X1及びX6の他方は、正電荷のアミノ酸、ロイシン(L)又はアラニン(A)であり;
X2は、セリン(S)、グルタミン(Q)、アラニン(A)、グルタミン酸(E)、アスパラギン(N)、プロリン(P)、システイン(C)、リシン(K)、アスパラギン酸(D)、トリプトファン(W)、メチオニン(M)、又はトレオニン(T)であり;
X3は、負電荷アミノ酸、アラニン(A)、グルタミン(Q)、セリン(S)、リシン(K)、アスパラギン(N)、又はトレオニン(T)であり;
X4は、イソロイシン(I)、バリン(V)、ロイシン(L)、アスパラギン(N)、アラニン(A)、セリン(S)、プロリン(P)、トレオニン(T)、又はグルタミン(Q)であり;
X5は、セリン(S)、アスパラギン酸(D)、トレオニン(T)、ロイシン(L)、アラニン(A)、フェニルアラニン(F)、グルタミン酸(E)、アスパラギン(N)、グリシン(G)、アルギニン(R)、グルタミン(Q)、ヒスチジン(H)、又はイソロイシン(I)であるが、ただし、
X2及びX5の両者が共にグルタミン(Q)になることがないこと、及び
X1がアルギニン(R)である場合にはX3がリシン(K)でないこと、
を条件とする、
医薬又は美容組成物。 - 医薬的又は美容的に許容し得る担体と、皮下脂肪生成を刺激するペプチドとを含む医薬又は美容組成物であって、前記ペプチドが、5〜31アミノ酸長を有し、配列:
X1−X2−X3−X4−X5−X6
を含み、
ここで、
X1及びX6の少なくとも一方は、正電荷アミノ酸又はアラニン(A)であり;
X1及びX6の他方は、正電荷のアミノ酸、ロイシン(L)若しくはその保存的置換、アラニン(A)若しくはその保存的置換、又は非存在であり;
X2−X3−X4−X5は、アミノ酸配列SEVSと少なくとも50%の配列同一性を有し4〜8アミノ酸長を有するアミノ酸配列である、
医薬又は美容組成物。 - 医薬的又は美容的に許容し得る担体と、皮下脂肪生成を刺激するペプチドとを含む医薬又は美容組成物であって、前記ペプチドが、6〜13アミノ酸長を有し、配列:
Z1−Z2−Z3−Z4−Z5−Z6
を含み、
ここで、
Z1は、セリン(S)又はその保存的置換であり;
Z2は、疎水性アミノ酸であり;
Z3は、任意のアミノ酸であり;
Z4は、疎水性アミノ酸であり;
Z5は、セリン(S)、アルギニン(R)、又はその保存的置換であり;
Z6は、電荷アミノ酸又はセリン(S)であるが、ただし、
Z1、Z2及びZ4の全てが共にグリシン(G)になることがないこと、
Z1がグルタミン(Q)でないこと、並びに
Z2がヒスチジン(H)でないこと、
を条件とする、
医薬又は美容組成物。 - 医薬的又は美容的に許容し得る担体と、皮下脂肪生成を刺激するペプチドとを含む医薬又は美容組成物であって、前記ペプチドが、6〜13アミノ酸長を有し、配列:
Z1−Z2−Z3−Z4−Z5−Z6
を含み、
ここで、
Z1は、セリン(S)又はその保存的置換であり;
Z6は、電荷アミノ酸又はセリン(S)であり;
Z2−Z3−Z4−Z5は、アミノ酸配列TMMSと少なくとも50%の配列同一性を有し、2〜8アミノ酸長を有するアミノ酸配列である、
医薬又は美容組成物。 - 前記ペプチドの長さが、少なくとも6アミノ酸である、請求項2に記載の組成物。
- 前記ペプチドの長さが、21アミノ酸以下である、請求項1、2、及び5のいずれか1項に記載の組成物。
- 前記ペプチドの長さが、14アミノ酸以下である、請求項1、2、及び5のいずれか1項に記載の組成物。
- 前記ペプチドの長さが、8アミノ酸以下である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の組成物。
- 前記ペプチドの長さが、13アミノ酸である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。
- 前記ペプチドの長さが、12アミノ酸である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。
- 前記ペプチドの長さが、11アミノ酸である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。
- 前記ペプチドの長さが、10アミノ酸である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。
- 前記ペプチドの長さが、9アミノ酸である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。
- 前記ペプチドの長さが、8アミノ酸である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。
- 前記ペプチドの長さが、7アミノ酸である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。
- 前記ペプチドの長さが、6アミノ酸である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。
- X1及びX6が両者とも、正電荷アミノ酸である、請求項1、2、及び5〜16のいずれか1項に記載の組成物。
- X6が、リシン(K)又はアルギニン(R)である、請求項1、2、及び5〜17のいずれか1項に記載の組成物。
- X1が、リシン(K)であるか、X6が、リシン(K)であるか、又はX1及びX6が両者とも、リシンである、請求項1、2、及び5〜18のいずれか1項に記載の組成物。
- X1及びX6が両者とも、アラニン(A)である、請求項1、2、及び5〜16のいずれか1項に記載の組成物。
- X2が、セリン(S)、グルタミン(Q)、アラニン(A)、グルタミン酸(E)、アスパラギン(N)、プロリン(P)、システイン(C)、リシン(K)、アスパラギン酸(D)、トリプトファン(W)、又はメチオニン(M)である、請求項1、2、及び5〜20のいずれか1項に記載の組成物。
- X2が、セリン(S)又はグルタミン(Q)である、請求項21に記載の組成物。
- X3が、負電荷アミノ酸、アラニン(A)、グルタミン(Q)、セリン(S)、リシン(K)、又はアスパラギン(N)である、請求項1、2、及び5〜22のいずれか1項に記載の組成物。
- X3が、グルタミン(E)又はアスパラギン酸(D)である、請求項23に記載の組成物。
- X4が、イソロイシン(I)、バリン(V)、ロイシン(L)、アスパラギン(N)、アラニン(A)、セリン(S)、プロリン(P)、又はトレオニン(T)である、請求項1、2、及び5〜24のいずれか1項に記載の組成物。
- X4が、イソロイシン(I)、バリン(V)、又はロイシン(L)である、請求項25に記載の組成物。
- X5が、セリン(S)、アスパラギン酸(D)、トレオニン(T)、ロイシン(L)、アラニン(A)、フェニルアラニン(F)、グルタミン酸(E)、アスパラギン(N)、グリシン(G)、アルギニン(R)、グルタミン(Q)、又はヒスチジン(H)である、請求項1、2、及び5〜26のいずれか1項に記載の組成物。
- X5が、セリン(S)、アスパラギン酸(D)、トレオニン(T)、又はグルタミン酸(E)である、請求項27に記載の組成物。
- 前記ペプチドのアミノ酸配列が、RQKVLK(配列番号84)及び/又はLQATQK(配列番号85)を含まない、請求項1及び5〜28のいずれか1項に記載の組成物。
- 前記ペプチドのアミノ酸配列が、KSEVSK(配列番号3)、KQEVSK(配列番号4)、KQEVDK(配列番号5)、KQENTK(配列番号6)、KSEVLK(配列番号7)、KQDVSK(配列番号8)、KQELDR(配列番号9)、LEEIFK(配列番号10)、LSELEK(配列番号11)、KSEISK(配列番号12)、KNEVSK(配列番号13)、KSEVTK(配列番号14)、KSEVNK(配列番号15)、KSDVSK(配列番号16)、KSQVSK(配列番号17)、KPEVSK(配列番号18)、KSEVGK(配列番号19)、KSDSSK(配列番号20)、KSSPSK(配列番号21)、KSEASK(配列番号22)、KSELRK(配列番号23)、KCEVSK(配列番号24)、KSKPSK(配列番号25)、KKEVSK(配列番号26)、KEEVSK(配列番号27)、KSETSK(配列番号28)、KSNVSK(配列番号29)、KDEVSK(配列番号30)、KSEVEK(配列番号31)、KSAVSK(配列番号32)、KWEVSK(配列番号33)、KMEVSK(配列番号34)、KSEVQK(配列番号35)、KSEVHK(配列番号36)、KSSVSK(配列番号37)、ASEVSK(配列番号38)、KAEVSK(配列番号39)、KSEVAK(配列番号40)、KSEVSA(配列番号41)、ASEVSA(配列番号93)、KAEVAK(配列番号94)、KSAASK(配列番号95)、又はそれらの組み合わせを含む、請求項1、2、及び5〜29のいずれか1項に記載の組成物。
- 前記ペプチドのアミノ酸配列が、KSEVSK(配列番号3)、ASEVSA(配列番号93)又はそれらの組み合わせを含む、請求項30に記載の組成物。
- 前記ペプチドのアミノ酸配列が、KSEVSK(配列番号3)、KQEVSK(配列番号4)、KQEVDK(配列番号5)、KQENTK(配列番号6)、KSEVLK(配列番号7)、KQDVSK(配列番号8)、KQELDR(配列番号9)、LEEIFK(配列番号10)、LSELEK(配列番号11)、KSEISK(配列番号12)、KNEVSK(配列番号13)、KSEVTK(配列番号14)、KSEVNK(配列番号15)、KSDVSK(配列番号16)、KSQVSK(配列番号17)、KPEVSK(配列番号18)、KSEVGK(配列番号19)、KSDSSK(配列番号20)、KSSPSK(配列番号21)、KSEASK(配列番号22)、KSELRK(配列番号23)、KCEVSK(配列番号24)、KSKPSK(配列番号25)、KKEVSK(配列番号26)、KEEVSK(配列番号27)、KSETSK(配列番号28)、KSNVSK(配列番号29)、KDEVSK(配列番号30)、KSEVEK(配列番号31)、KSAVSK(配列番号32)、KWEVSK(配列番号33)、KMEVSK(配列番号34)、KSEVQK(配列番号35)、KSEVHK(配列番号36)、KSSVSK(配列番号37)、ASEVSK(配列番号38)、KAEVSK(配列番号39)、KSEVAK(配列番号40)、KSEVSA(配列番号41)、ASEVSA(配列番号93)、KAEVAK(配列番号94)、KSAASK(配列番号95)、LKSEVSK(配列番号42)、QLKSEVSK(配列番号43)、SQLKSEVSK(配列番号44)、NSQLKSEVSK(配列番号45)、ENSQLKSEVSK(配列番号46)、DENSQLKSEVSK(配列番号47)、KDENSQLKSEVSK(配列番号48)、LKDENSQLKSEVSK(配列番号49)、又はKLKDENSQLKSEVSK(配列番号2)からなる、請求項1、2、及び5〜29のいずれか1項に記載の組成物。
- 前記ペプチドのアミノ酸配列が、KSEVSK(配列番号3)、ASEVSA(配列番号93)、LKSEVSK(配列番号42)、QLKSEVSK(配列番号43)、SQLKSEVSK(配列番号44)、又はKLKDENSQLKSEVSK(配列番号2)からなる、請求項1、2、及び5〜32のいずれか1項に記載の組成物。
- X2−X3−X4−X5の長さが、4〜6アミノ酸である、請求項2、5〜28、及び30〜33のいずれか1項に記載の組成物。
- X2−X3−X4−X5の長さが、4アミノ酸である、請求項34に記載の組成物。
- X2−X3−X4−X5が、前記アミノ酸配列SEVSと少なくとも約75%の配列同一性を有する、請求項2、5〜28、及び30〜35のいずれか1項に記載の組成物。
- Z1が、セリン(S)、システイン(C)、アラニン(A)、グリシン(G)、トレオニン(T)、チロシン(Y)、又はメチオニン(M)である、請求項3、4、及び8〜16のいずれか1項に記載の組成物。
- Z1が、セリン(S)である、請求項37に記載の組成物。
- Z2が、疎水性非芳香族アミノ酸である、請求項3、4、8〜16、37、及び38のいずれか1項に記載の組成物。
- Z2が、トレオニン(T)、イソロイシン(I)、バリン(V)、ロイシン(L)、アラニン(A)、グリシン(G)、システイン(C)、又はメチオニン(M)である、請求項39に記載の組成物。
- Z2が、トレオニン(T)又はイソロイシン(I)である、請求項40に記載の組成物。
- Z3が、疎水性非芳香族アミノ酸、疎水性極性アミノ酸、正電荷アミノ酸、又はプロリン(P)である、請求項3、4、8〜16、及び37〜41のいずれか1項に記載の組成物。
- Z3が、メチオニン(M)、バリン(V)、グリシン(G)、トレオニン(T)、アルギニン(R)、ロイシン(L)、プロリン(P)、又はその保存的置換である、請求項3、4、8〜16、及び37〜42のいずれか1項に記載の組成物。
- Z3が、メチオニン(M)、バリン(V)、グリシン(G)、トレオニン(T)、アルギニン(R)、ロイシン(L)、又はプロリン(P)である、請求項43に記載の組成物。
- Z4が、疎水性非芳香族アミノ酸又は疎水性極性アミノ酸である、請求項3、4、8〜16、及び37〜44のいずれか1項に記載の組成物。
- Z4が、メチオニン(M)、ロイシン(L)、バリン(V)、又はその保存的置換である、請求項3、4、8〜16、及び37〜45のいずれか1項に記載の組成物。
- Z4が、メチオニン(M)、ロイシン(L)、又はバリン(V)である、請求項46に記載の組成物。
- Z5が、アルギニン(R)若しくはセリン(S)、又はその保存的置換である、請求項3、4、8〜16、及び37〜47のいずれか1項に記載の組成物。
- Z5が、セリン(S)又はアルギニン(R)である、請求項48に記載の組成物。
- Z6が、アルギニン(R)又はセリン(S)である、請求項3、4、8〜16、及び37〜49のいずれか1項に記載の組成物。
- 前記ペプチドのアミノ酸配列が、QLVKRK(配列番号86)、QKVLKR(配列番号87)、GGRGRR(配列番号88)、GGRGGR(配列番号89)、GGGGGR(配列番号90)、及び/又はRSHKTRSHH(配列番号98)を含まない、請求項3、8〜16、及び37〜50のいずれか1項に記載の組成物。
- 前記ペプチドのアミノ酸配列が、STMMSR(配列番号51)、SIMMSR(配列番号52)、STLMSR(配列番号53)、STVMSR(配列番号54)、STGLSR(配列番号55)、STTMSR(配列番号56)、STRMSR(配列番号57)、STLMRR(配列番号58)、STPVSR(配列番号59)、STMMRS(配列番号96)、又はそれらの組み合わせを含む、請求項3、4、8〜16、及び37〜51のいずれか1項に記載の組成物。
- 前記ペプチドのアミノ酸配列が、STMMSR(配列番号51)若しくはSTMMRS(配列番号96)、又はそれらの組み合わせを含む、請求項52に記載の組成物。
- 前記ペプチドのアミノ酸配列が、STMMSR(配列番号51)、SIMMSR(配列番号52)、STLMSR(配列番号53)、STVMSR(配列番号54)、STGLSR(配列番号55)、STTMSR(配列番号56)、STRMSR(配列番号57)、STLMRR(配列番号58)、STPVSR(配列番号59)、STMMSRS(配列番号60)、STMMSRSH(配列番号61)、STMMSRSHK(配列番号62)、STMMSRSHKT(配列番号63)、STMMSRSHKTR(配列番号64)、STMMSRSHKTRS(配列番号65)、STMMSRSHKTRSH(配列番号66)、STMMRS(配列番号96)、又はSTMMRSH(配列番号97)からなる、請求項3、4、8〜16、及び37〜53のいずれか1項に記載の組成物。
- 前記ペプチドのアミノ酸配列が、STMMSR(配列番号51)、STMMSRSHK(配列番号62)、又はSTMMRSH(配列番号97)からなる、請求項54に記載の組成物。
- Z2−Z3−Z4−Z5の長さが、3〜7アミノ酸である、請求項4、8〜16、37〜50、及び52〜55のいずれか1項に記載の組成物。
- Z2−Z3−Z4−Z5の長さが、3〜6アミノ酸である、請求項56に記載の組成物。
- Z2−Z3−Z4−Z5の長さが、4アミノ酸である、請求項57に記載の組成物。
- Z2−Z3−Z4−Z5が、アミノ酸配列TMMSと少なくとも約75%の配列同一性を有する、請求項4、8〜16、37〜50、及び52〜58のいずれか1項に記載の組成物。
- 前記ペプチドが、実質的にαらせんコンフォメーションを有する、請求項1〜59のいずれか1項に記載の組成物。
- 前記ペプチドが、β−ペプチドであるか、前記ペプチドが、レトロ形態であるか、前記ペプチドが、インベルソ形態であるか、前記ペプチド内のアミノ酸の全てが、L−アミノ酸であるか、前記ペプチドが、1つ以上のD−アミノ酸を含むか、又は前記ペプチドが、ポリマーで官能化されて生物学的利用度が上昇している、請求項1〜60のいずれか1項に記載の組成物。
- 前記ペプチドが、ポリマーで官能化されて生物学的利用度が上昇しており、前記ポリマーが、ポリエチレングリコール及び/又はセルロース若しくは変性セルロースを含む、請求項61に記載の組成物。
- 局所、皮下、又は経皮投与用である、請求項1〜62のいずれか1項に記載の組成物。
- 注射用である、請求項1〜63のいずれか1項に記載の組成物。
- コラーゲンを更に含む、請求項1〜64のいずれか1項に記載の組成物。
- 前記コラーゲンが、ウシコラーゲン、ブタコラーゲン、又はヒトコラーゲンである、請求項65に記載の組成物。
- 前記コラーゲンが、合成コラーゲンである、請求項65又は66に記載の組成物。
- 麻酔剤を更に含む、請求項1〜67のいずれか1項に記載の組成物。
- 前記麻酔剤が、リドカインを含む、請求項68に記載の組成物。
- 皮膚用クリームである、請求項1〜69のいずれか1項に記載の組成物。
- 前記皮膚用クリームが、顔用クリームである、請求項70に記載の組成物。
- 瘢痕を減少させる方法であって、請求項1〜71のいずれか1項に記載の組成物を、瘢痕領域を減少させる又は瘢痕領域の外観を改善するのに十分な量で、対象に投与することを含む、方法。
- 前記瘢痕が、熱傷瘢痕、手術瘢痕、にきび痕、生検瘢痕、又は傷害により生じた瘢痕である、請求項72に記載の方法。
- 皮膚の外観を改善する方法であって、請求項1〜71のいずれか1項に記載の組成物を、対象の領域における皮膚の外観を改善するのに十分な量で、対象に投与することを含む、方法。
- 前記組成物が、唇、まぶた、頬、額、顎、又は首に皮下投与される、請求項74に記載の方法。
- 前記組成物が、しわを縮小、除去若しくは充填する、皮膚のたるみを減少させる、皮膚の表面のきめを改善する、老人性のしみを除去もしくは縮小する、又は目の下のくまを縮小若しくは除去する、請求項74又は75に記載の方法。
- 対象の領域における組織体積を改善する方法であって、請求項1〜71のいずれか1項に記載の組成物を、前記領域における組織体積を増加させるのに十分な量で、前記対象に投与することを含む、方法。
- 前記組成物が、乳房組織又は臀部の組織を引き締める、又は増大させる、請求項77に記載の方法。
- 対象の領域における皮膚を平滑にする方法であって、請求項1〜71のいずれか1項に記載の組成物を、前記領域における皮膚を平滑にするのに十分な量で、前記対象に投与することを含む、方法。
- 前記組成物が、ニキビにより瘢痕化した皮膚を平滑にする、セルライトの領域を平滑にする、脂肪線を平滑にする若しくは縮小する、又はしわを伸ばす、請求項79に記載の方法。
- 対象における幹細胞を皮下脂肪の形成に動員する方法であって、請求項1〜71のいずれか1項に記載の組成物を、前記対象における幹細胞を皮下脂肪の形成に動員するのに十分な量で、前記対象に投与することを含む、方法。
- 対象の組織を再構築する方法であって、組織再構築手順の間又は後に、請求項1〜71のいずれか1項に記載の組成物を、前記組織の体積を増加させるのに十分な量で、前記対象の組織に投与することを含む、方法。
- 対象における踵痛を軽減する方法であって、請求項1〜71のいずれか1項に記載の組成物を、歩行の間の前記対象における踵痛を軽減するのに十分な量で、対象に投与することを含む、方法。
- 前記対象が、ヒトである、請求項72〜83のいずれか1項に記載の組成物。
- 6〜8アミノ酸長を有し、配列:
X1−X2−X3−X4−X5−X6
を含み、
ここで、
X1及びX6の少なくとも一方は、正電荷アミノ酸又はアラニン(A)であり;
X1及びX6の他方は、正電荷のアミノ酸、ロイシン(L)又はアラニン(A)であり;
X2は、セリン(S)、グルタミン(Q)、アラニン(A)、グルタミン酸(E)、アスパラギン(N)、プロリン(P)、システイン(C)、リシン(K)、アスパラギン酸(D)、トリプトファン(W)、メチオニン(M)、又はトレオニン(T)であり;
X3は、負電荷アミノ酸、アラニン(A)、グルタミン(Q)、セリン(S)、リシン(K)、アスパラギン(N)、又はトレオニン(T)であり;
X4は、イソロイシン(I)、バリン(V)、ロイシン(L)、アスパラギン(N)、アラニン(A)、セリン(S)、プロリン(P)、トレオニン(T)、又はグルタミン(Q)であり;
X5は、セリン(S)、アスパラギン酸(D)、トレオニン(T)、ロイシン(L)、アラニン(A)、フェニルアラニン(F)、グルタミン酸(E)、アスパラギン(N)、グリシン(G)、アルギニン(R)、グルタミン(Q)、ヒスチジン(H)、又はイソロイシン(I)であるが、ただし、
X2及びX5の両者が共にグルタミン(Q)になることがないこと、及び
X1がアルギニン(R)である場合にはX3がリシン(K)でないこと、
を条件とする、
皮下脂肪生成を刺激するペプチド。 - 5〜8アミノ酸長を有し、配列:
X1−X2−X3−X4−X5−X6
を含み、
ここで、
X1及びX6の少なくとも一方は、正電荷アミノ酸又はアラニン(A)であり;
X1及びX6の他方は、正電荷のアミノ酸、ロイシン(L)若しくはその保存的置換、アラニン(A)若しくはその保存的置換、又は非存在であり;
X2−X3−X4−X5は、アミノ酸配列SEVSと少なくとも50%の配列同一性を有し、4〜8アミノ酸長を有するアミノ酸配列である、
皮下脂肪生成を刺激するペプチド。 - 6〜13アミノ酸長を有し、配列:
Z1−Z2−Z3−Z4−Z5−Z6
を含み、
ここで、
Z1は、セリン(S)又はその保存的置換であり;
Z2は、疎水性アミノ酸であり;
Z3は、任意のアミノ酸であり;
Z4は、疎水性アミノ酸であり;
Z5は、セリン(S)、アルギニン(R)、又はその保存的置換であり;
Z6は、電荷アミノ酸又はセリン(S)であるが、ただし、
Z1、Z2及びZ4の全てが共にグリシン(G)になることがないこと、
Z1がグルタミン(Q)でないこと、並びに
Z2がヒスチジン(H)でないこと、
を条件とする、
皮下脂肪生成を刺激するペプチド。 - 6〜13アミノ酸長を有し、配列:
Z1−Z2−Z3−Z4−Z5−Z6
を含み、
ここで、
Z1は、セリン(S)又はその保存的置換であり;
Z6は、電荷アミノ酸又はセリン(S)であり;
Z2−Z3−Z4−Z5は、アミノ酸配列TMMSと少なくとも50%の配列同一性を有し2〜8アミノ酸長を有するアミノ酸配列である、
皮下脂肪生成を刺激するペプチド。
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