JP2016500773A5

JP2016500773A5 -

Info

Publication number: JP2016500773A5
Application number: JP2015537194A
Authority: JP
Filing date: 2013-10-09
Publication date: 2016-11-10
Anticipated expiration: 2033-10-09

Description

この課題は、請求項１の特徴をもつ本発明によって、解決される。
本発明に係る壁材は、内殻と、外殻と、これら内殻及び外殻の間のコア充填部と、を有するサンドイッチ構造をもち、矩形の表面と４辺の縁部とを有する壁体を備えたプレキャストコンクリート構造材として製造される、建造物を構築するための壁材であって、
前記内殻が、格子状配置の主鉄筋を備えた鉄筋コンクリート構造で、前記主鉄筋は、前記縁部に平行に配置された横方向鉄筋と前記縁部に平行に配置された縦方向鉄筋とを含み、これら鉄筋が前記内殻を縁から縁まで貫通しており、
前記縦方向鉄筋は、連結要素を端部に備え、これら連結要素は、当該壁材の上又は下に配置される別の壁材の相補的な連結要素とねじ又はクランプで連結可能に形成されており、
互いに直角に曲げられている脚端部と湾曲端部とを有するＵ字形固定筋が、該Ｕ字形固定筋の折り曲げ部位を前記縦方向鉄筋に係止させると共に前記脚端部を前記内殻の中に埋設して配設され、前記湾曲端部が前記コア充填部内に突き出ており、
前記外殻が前記内殻と同構造をもつ、ことを特徴とする。
他の請求項に好ましい態様が特定されている。
前記主鉄筋の少なくとも一部の格子に、前記コア充填部に突き出る前記Ｕ字形固定筋が設けられる。
前記内殻の前記Ｕ字形固定筋の前記湾曲端部と前記外殻の前記Ｕ字形固定筋の前記湾曲端部とが対をなして互いに重なり、該各対がO字形開口を囲繞し、前記コア充填部の鉄筋要素としての少なくとも１本の横方向鉄筋が前記開口を貫通する。
前記主鉄筋と平行に延在する配力鉄筋が設けられる。
前記Ｕ字形固定筋の前記脚端部が、前記主鉄筋と前記配力鉄筋との間に位置する。
横方向に隣接する複数の当該壁材を連結するために、Ｕ字形連結筋が、前記内殻と前記外殻とに植設されて前記壁体から横方向に突き出る。
この壁材を複数横に並べて配置した連結体は、互いに隣接した前記壁材の前記Ｕ字形連結筋が、縦方向の突合せ継手部の内部で対をなして互いに重なり、前記内殻の前記Ｕ字形連結筋の対が、前記外殻の前記Ｕ字形連結筋の対と共に、梁筋によって囲繞されている、ことを特徴とする。この連結体では、前記縦方向の突合せ継手部において、少なくとも１本の縦方向の鉄筋が配筋される。
上記壁材により形成される連結体は、上下に重ねた前記壁材が、前記連結要素によって互いにねじ留め又は固定されている、ことを特徴とする。この連結体では、前記壁材の間の横方向連結部と縦方向突合せ継手部とに、少なくともコンクリート又はモルタルが注入される。

Claims

内殻（４）と、外殻（６）と、これら内殻（４）及び外殻（６）の間のコア充填部（８）と、を有するサンドイッチ構造をもち、矩形の表面と４辺の縁部とを有する壁体を備えたプレキャストコンクリート構造材として製造される、建造物を構築するための壁材（２）であって、
前記内殻（４）が、格子状配置の主鉄筋（１８）を備えた鉄筋コンクリート構造で、前記主鉄筋（１８）は、前記縁部に平行に配置された横方向鉄筋（２０）と前記縁部に平行に配置された縦方向鉄筋（２２）とを含み、これら鉄筋（２０，２２）が前記内殻（４）を縁から縁まで貫通しており、
前記縦方向鉄筋（２２）は、連結要素（１０）を端部に備え、これら連結要素（１０）は、当該壁材（２）の上又は下に配置される別の壁材（２）の相補的な連結要素（１０）とねじ又はクランプで連結可能に形成されており、
互いに直角に曲げられている脚端部（４６）と湾曲端部（４８）とを有するＵ字形固定筋（４４）が、該Ｕ字形固定筋（４４）の折り曲げ部位（５２）を前記縦方向鉄筋（２２）に係止させると共に前記脚端部（４６）を前記内殻（４）の中に埋設して配設され、前記湾曲端部（４８）が前記コア充填部（８）内に突き出ており、
前記外殻（６）が前記内殻（４）と同構造をもつ、壁材。
前記主鉄筋（１８）の少なくとも一部の格子に、前記コア充填部（８）に突き出る前記Ｕ字形固定筋（４４）が設けられている、請求項１に記載の壁材。
前記内殻（４）の前記Ｕ字形固定筋（４４）の前記湾曲端部（４８）と前記外殻（６）の前記Ｕ字形固定筋（４４）の前記湾曲端部（４８）とが対をなして互いに重なり、該各対がO字形開口（５４）を囲繞し、前記コア充填部（８）の鉄筋要素としての少なくとも１本の横方向鉄筋（５６）が前記開口（５４）を貫通している、請求項１又は請求項２に記載の壁材。
前記主鉄筋（１８）と平行に延在する配力鉄筋（３４）が設けられている、請求項１〜３のいずれか１項に記載の壁材。
前記Ｕ字形固定筋（４４）の前記脚端部（４６）が、前記主鉄筋（１８）と前記配力鉄筋（３４）との間に位置する、請求項４に記載の壁材。
横方向に隣接する複数の当該壁材（２）を連結するために、Ｕ字形連結筋（１６）が、前記内殻（４）と前記外殻（６）とに植設されて前記壁体から横方向に突き出ている、請求項１〜５のいずれか１項に記載の壁材。
請求項６に記載の壁材（２）を複数横に並べて配置した連結体であって、
互いに隣接した前記壁材（２）の前記Ｕ字形連結筋（１６）が、縦方向の突合せ継手部（５８）の内部で対をなして互いに重なり、前記内殻（４）の前記Ｕ字形連結筋（１６）の対が、前記外殻（６）の前記Ｕ字形連結筋（１６）の対と共に、梁筋（６０）によって囲繞されている、連結体。
前記縦方向の突合せ継手部（５８）において、少なくとも１本の縦方向の鉄筋（６２）が配筋されている、請求項７に記載の連結体。
請求項１〜６のいずれか１項に記載の壁材（２）により形成される連結体であって、
上下に重ねた前記壁材（２）が、前記連結要素（１０）によって互いにねじ留め又は固定されている、連結体。
前記壁材（２）の間の横方向連結部（６８）と縦方向突合せ継手部（５８）とに、少なくともコンクリート又はモルタルが注入されている、請求項９に記載の連結体。