JP2506515B2 - 建物の基礎用プレキャストコンクリ―トブロックの連結作業方法 - Google Patents
建物の基礎用プレキャストコンクリ―トブロックの連結作業方法Info
- Publication number
- JP2506515B2 JP2506515B2 JP3166343A JP16634391A JP2506515B2 JP 2506515 B2 JP2506515 B2 JP 2506515B2 JP 3166343 A JP3166343 A JP 3166343A JP 16634391 A JP16634391 A JP 16634391A JP 2506515 B2 JP2506515 B2 JP 2506515B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- grout material
- blocks
- precast concrete
- space
- rising
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Foundations (AREA)
Description
プレキャストコンクリート(PC)ブロック同士を連結
するための作業方法に関する。
例は、PC製のフーチング部材51の上部に高さレベル
調整部材52を介して配置されるPC製の立上部材5
3,54同士を連結する場合である。立上部材53,5
4の端部53A,54Aには段状の欠部55が形成さ
れ、また立上部材53,54のそれぞれの内部には屈曲
加工された上端筋56、下端筋57に結合された長ナッ
ト58,59が埋め込まれている。立上部材53,54
がフーチング部材51上の所定位置に並べられて配置さ
れた後、両方の長ナット58に連結筋60の端部の雄ね
じ部が螺入され、また両方の長ナット59に連結筋61
の端部の雄ねじ部が螺入され、これらの連結筋60,6
1をスターラップ62で結束した後、端部53A,54
Aに形成された縦溝63,64に仕切り板65を挿入
し、仕切り板65で塞がれた欠部55内にグラウト材を
充填する。このグラウト材が凝固すると、立上部材5
3,54同士は湿式継手方式で連結される。
によると、建物の建設現場において縦溝63,64に仕
切り板65を挿入するという作業を行わなければならな
い。建物の基礎をPCブロックを使用して作る目的は、
建物の建設現場での工期の短縮やコストダウンのため、
できるだけ多くの作業を工場内で終わらせ、建設現場作
業工数を減らすためである。しかるに、従来の作業方法
では、建設現場で仕切り板65を縦溝63,64に挿入
して欠部55を塞ぐという作業を行わなければならず、
それだけ建設現場作業工数が多くなるという問題があっ
た。
工数を削減でき、基礎の工業化率を高めることができる
建物の基礎用プレキャストコンクリートブロックの連結
作業方法を提供するところにある。
いに連結されるPCブロックの端部を外端方向に開口し
た窪み部を有する平面コ字形状とするとともに、これら
の端部に前記窪み部を横断して架け渡された配筋を設
け、前記端部同士を向かい合わせて前記ブロックを所定
位置に配置し、この後、両ブロックの前記窪み部による
グラウト材充填空間内にこれらのブロックの前記端部間
にまたがる長さの重ね筋を前記配筋に載せて配置し、次
いで、前記グラウト材充填空間内にグラウト材を充填す
ることを特徴とするものである。
み部が前記ブロックの上下面まで上下方向に貫通してい
ることを特徴とするものである。
ング部材の上部に配置されるPCブロックとなっている
立上部材に適用してもよく、また、フーチング部と立上
部とが一体に成形されているPCブロックに適用しても
よい。
直線的に連結される場合にも、90度の角度をなして連
結される場合にも適用できる。
端部同士を向かい合わせると、前記窪み部により自ずと
四周辺が囲まれたグラウト材充填空間ができ、この空間
にグラウト材を充填すると、グラウト材の凝固により、
前記重ね筋およびグラウト材でPCブロック同士が連結
される。また、前記端部には前記窪み部を横断して架け
渡された配筋が設けられているため、これらの窪み部に
より形成される前記グラウト材充填空間に前記重ね筋を
配置する作業は、前記配筋に重ね筋を載せるだけでよ
く、この作業を簡単に行える。
PCブロックの上下面まで上下方向に貫通したものとな
る。このため、この空間に充填されたグラウト材が完全
に充填されたか否かを確認でき、グラウト材により隙間
なく前記空間を埋めることができる。
て説明する。本実施例に係る作業方法で連結されるPC
ブロックは、図3の通り、PC製のフーチング部材1の
上部に高さレベル調整部材である高さレベル調整ボルト
2を介して配置されるPC製の立上部材3,4である。
これらの立上部材3,4の互いに連結される端部3A,
4Aの強度を確保するための補強部材5が図1で示され
ている。補強部材5は、細径の棒材を多数交叉させて平
板状に形成されたメッシュ筋6と、2個のスターラップ
7とからなり、平面U字形状に折り曲げたメッシュ筋6
にスターラップ7を被せ、これによりメッシュ筋6の平
面U字形状を維持させている。
上部材3,4の成形型枠内に補強部材5および図3で示
した上端筋8、下端筋9を配置し、そしてコンクリート
スラリーを打設する。これにより作られる立上部材3,
4は、端部3A,4Aが本体部3B,4Bよりも幅寸法
の大きい膨大部となったものになっている。これらの端
部3A,4Aには、立上部材3について示した図2の通
り、外端方向に開口した窪み部10が形成され、この窪
み部10は立上部材3,4の上下面まで貫通したものと
なっている。窪み部10により、端部3A,4Aには、
本体部3B,4Bから直線的に延びる第1延出部11
と、第1延出部11と平行な第2延出部12とが設けら
れ、これらの延出部11,12は基部13で結合されて
おり、このため、端部3A,4Aは平面コ字形状となっ
ている。
4Bから第1延出部11まで直線的に延び、また前記補
強部材5は窪み部10の外側を囲むように配置されてい
る。このため、補強部材5により窪み部10周辺の端部
3A,4Aの強度を確保できる。また、この実施例によ
ると、上端筋8、下端筋9を、図6の従来技術における
上端筋56、下端筋57と異なり、屈曲加工する必要が
なくなり、それだけ工場での作業工数を削減でき、また
従来技術における長ナット58,59を不要にできる。
に工場で作られたフーチング部材1の上部に図4の通り
高さレベル調整部材2を介して立上部材3,4が配置さ
れ、これらの立上部材3,4は所定位置に配置されると
ともに、端部3A,4Aが向かい合わせられて直列的に
並べられる。端部3A,4Aが向かい合わせられると、
これらの端部3A,4Aに形成された窪み部10による
グラウト材充填空間Sが形成され、この空間Sは、図3
の通り、端部3A,4Aにおけるそれぞれの第1延出部
11、第2延出部12、基部13で四周辺が囲まれた空
間となっている。この空間S内には、図4の通り、端部
3A,4A間にまたがる長さの重ね筋14,15を配置
する。この配置は、端部3A,4Aを補強するために設
けた前記補強部材5におけるスターラップ7の上辺部7
A、下辺部7Bに重ね筋14,15を載せて行う。すな
わち、スターラップ7は端部3A,4Aに窪み部10を
横断して架設された配筋となっており、この配筋に載せ
て重ね筋14,15をグラウト材充填空間Sに配置す
る。このため、補強部材5のスターラップ7は重ね筋1
4,15の配置部材としても利用されることになる。
16を充填する。この充填作業は、空間Sが前述の通り
四周辺が囲まれた空間となっていることから、図6の従
来技術で行っていた縦溝63,64に仕切り板65を挿
入する作業を省略して行え、このため、それだけ建設現
場で行う作業工数を少なくでき、また仕切り板を不要で
きる。また、空間Sを形成している前記窪み部10は立
上部材3,4の上下面まで貫通しているため、空間Sは
上下に貫通したものとなっており、このため、空間Sに
充填されたグラウト材16が高さレベル調整ボルト2に
よるフーチング部材1と立上部材3,4との間の隙間か
ら露出する状態を観察することにより、空間S内へのグ
ラウト材16の充填状況を把握でき、言い換えると、グ
ラウト材16を空間S内に確実に充填できる。
3,4の端部3A,4Aはグラウト材16と重ね筋1
4,15とで連結される。この後、根切り作業で生じて
いた土が立上部材3,4の高さのほぼ半分まで被せら
れ、建物の基礎が完成する。
結されるPCブロックはフーチング部材1の上下に配置
される立上部材3,4であったが、本発明は、フーチン
グ部と立上部とが一体成形されたPCブロックの端部同
士を連結する場合にも適用できる。
のように直線的に連結される場合だけではなく、90度
の角度をなして連結される場合にも適用でき、このよう
に90度の角度をなして連結する場合には、第1延出
部、第2延出部の一方の長さを短くし、かつ重ね筋を9
0度に折り曲げればよい。
ブロックの端部を向かい合わせると、これらの端部に形
成された窪み部により自ずと四周辺が囲まれたグラウト
材充填空間ができるため、従来必要とされていた縦溝に
仕切り板を挿入する作業を省略でき、このため建設現場
で行う作業工数を減少でき、建設現場作業の簡単化、工
期の短縮、コストダウンを達成できる。また、グラウト
材充填空間に重ね筋を配置する作業は、PCブロックの
端部に窪み部を横断して架け渡されている配筋に重ね筋
を載せるだけでよいため、この作業を簡単に行える。
に貫通しているためグラウト材充填空間も上下に貫通し
たものとなり、このため、この空間に打設されたグラウ
ト材の充填状況を確認できるようになり、従って、グラ
ウト材を確実に空間に充填でき、充填不良箇所の発生を
防止できる。
ための補強部材の斜視図である。
置した状態を示す斜視図である。
ける図3の縦断面図である。
態を示す図4と同様の図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 互いに連結されるプレキャストコンクリ
ートブロックの端部を外端方向に開口した窪み部を有す
る平面コ字形状とするとともに、これらの端部に前記窪
み部を横断して架け渡された配筋を設け、前記端部同士
を向かい合わせて前記ブロックを所定位置に配置し、こ
の後、両ブロックの前記窪み部によるグラウト材充填空
間内にこれらのブロックの前記端部間にまたがる長さの
重ね筋を前記配筋に載せて配置し、次いで、前記グラウ
ト材充填空間内にグラウト材を充填することを特徴とす
る建物の基礎用プレキャストコンクリートブロックの連
結作業方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の建物の基礎用プレキャ
ストコンクリートブロックの連結作業方法において、前
記窪み部は前記ブロックの上下面まで上下方向に貫通し
ていることを特徴とする建物の基礎用プレキャストコン
クリートブロックの連結作業方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3166343A JP2506515B2 (ja) | 1991-06-11 | 1991-06-11 | 建物の基礎用プレキャストコンクリ―トブロックの連結作業方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3166343A JP2506515B2 (ja) | 1991-06-11 | 1991-06-11 | 建物の基礎用プレキャストコンクリ―トブロックの連結作業方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04363420A JPH04363420A (ja) | 1992-12-16 |
JP2506515B2 true JP2506515B2 (ja) | 1996-06-12 |
Family
ID=15829617
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3166343A Expired - Fee Related JP2506515B2 (ja) | 1991-06-11 | 1991-06-11 | 建物の基礎用プレキャストコンクリ―トブロックの連結作業方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2506515B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006257663A (ja) * | 2005-03-15 | 2006-09-28 | Misawa Homes Co Ltd | プレキャストコンクリート基礎の接合構造及びプレキャストコンクリート基礎 |
DE102012219209A1 (de) * | 2012-10-22 | 2014-04-24 | Areva Gmbh | Wandelement für Gebäude in Fertigbauweise |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4846114A (ja) * | 1971-10-13 | 1973-07-02 | ||
JPS4850523A (ja) * | 1971-10-30 | 1973-07-17 | ||
JPS5649078Y2 (ja) * | 1975-10-16 | 1981-11-16 | ||
JPS61162636A (ja) * | 1985-01-11 | 1986-07-23 | Kenichi Sasaki | 布基礎用ブロツクおよび同ブロツクを使用した布基礎施工方法 |
-
1991
- 1991-06-11 JP JP3166343A patent/JP2506515B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04363420A (ja) | 1992-12-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2506515B2 (ja) | 建物の基礎用プレキャストコンクリ―トブロックの連結作業方法 | |
KR20010091697A (ko) | 루프바를 이용한 피씨 벽체의 이음부위 연결방법 | |
CN208347063U (zh) | 一种预制双板墙单元、剪力墙单元及装配式混凝土剪力墙 | |
JP7112635B1 (ja) | 建物の立ち上がり基礎のu字形捨て型枠 | |
JP2785063B2 (ja) | 全pc基礎のジョイント工法 | |
JPH0315605Y2 (ja) | ||
JP2845362B2 (ja) | 擁壁の築造構造 | |
JPH08177059A (ja) | 基礎用ブロック及びこの基礎ブロックを用いた布基礎一体化工法 | |
JPH0447248Y2 (ja) | ||
JP2002105972A (ja) | 異形擁壁部等における擁壁ブロックの施工方法及びその施工構造 | |
JPH086111Y2 (ja) | 控え壁式擁壁基礎ブロック | |
CN221236233U (zh) | 一种新型空心板叠合剪力墙 | |
JPH10184028A (ja) | 建物の耐震補強構造 | |
JPH0352822Y2 (ja) | ||
JP3061724U (ja) | 基礎ブロック及び建築用基礎 | |
JP2824374B2 (ja) | 基礎用コンクリートブロック、その製造法及びそれを用いた基礎施工方法 | |
JP3602170B2 (ja) | プレキャストコンクリート連結部材 | |
KR100517373B1 (ko) | 테이퍼형 중공 프리캐스트 콘크리트 패널의 연결로 이루어진 벽체구조물 및 그 시공방법 | |
JPH067075Y2 (ja) | 建築用基礎 | |
JPH0612010B2 (ja) | 住宅基礎構造の施工法 | |
JPH04228725A (ja) | 建物の基礎 | |
JPH0716764Y2 (ja) | 擁壁用ブロック | |
JP2975169B2 (ja) | 建物の基礎 | |
JPS6035638Y2 (ja) | パネル基礎 | |
JP3248106B2 (ja) | 擁壁構造及び擁壁の施工方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960206 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080402 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090402 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100402 Year of fee payment: 14 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100402 Year of fee payment: 14 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110402 Year of fee payment: 15 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |