JP2016226108A - ゲート駆動回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノーマリオフ型のスイッチング素子のターンオフ動作の高速化のために与える逆バイアス電圧の安定化およびオン動作時の駆動電流の安定化を図りつつ、オフ状態での漏れ電流を確実に抑制するとともに、駆動電圧の低減化を図る。
【解決手段】相補型ハイサイド・ローサイドのスイッチング回路22,23の接続ノードN21とノーマリオフ型のスイッチング素子Q11のゲートとの間に介装された駆動信号伝達回路10が、電圧調整回路部11と逆バイアス制御・定電流回路部12の並列接続で構成されている。電圧調整回路部11は、ターンオン時にスイッチング素子のゲート電圧を低減し、ターンオフ時にゲートに逆バイアス電圧を印加するためのコンデンサC11を含む。逆バイアス制御・定電流回路部12は、ターンオフ時の電圧調整回路部の逆バイアス電圧の大きさを制御し、オン動作時にゲートに一定の駆動電流を供給する。
【選択図】図1

Description

本発明は、オンゲート電圧の低電圧化に有利なノーマリオフ型のスイッチング素子を主スイッチとするゲート駆動回路に関する。
ノーマリオフ型のパワートランジスタはゲート電圧を印加しない状態では電流が流れないため、機器の安全性を確保する上で優れた特性をもっている。近時、ノーマリオフ型のトランジスタとしてGaN(窒化ガリウム)が着目されている。GaNはバンドギャップが広いことからワイドギャップ半導体とも呼ばれ、絶縁破壊強度が高く、スイッチング電源や電力変換装置などの小型・高周波用途に優れたパワーデバイスである。
<第1の従来例>
図5は特許文献1(特開2010−51165号公報)に開示されたゲート駆動回路の回路構成図、図6はそのゲート駆動回路の動作において想定される波形図である。ハイサイドのNPNトランジスタ102とローサイドのPNPトランジスタ103は直列接続されて、スイッチング制御回路101の制御信号によってオン/オフが交互に行われる相補型に構成されている。これら両トランジスタ102,103の接続ノードとゲート駆動型のスイッチング素子100のゲート端子Gとを結ぶ駆動信号線路に、抵抗素子104とコンデンサ105からなる抵抗コンデンサ並列回路が挿入されている。スイッチング素子100はオンゲート電圧の低電圧化に有利なGaN(窒化ガリウム)で構成されたノーマリオフ型のスイッチング素子である。スイッチング素子100のスイッチング時にコンデンサ105を介して、スイッチング素子100のゲート入力容量(Ciss)106に対して充放電が行われる。抵抗素子104はスイッチング素子100のオン状態でゲートへ流入する電流に伝導度変調効果を与える。すなわち、スイッチング素子100のオン抵抗を小さくして、導通時の損失を少なくする。
ハイサイドのトランジスタ102がオンし、同時にローサイドのトランジスタ103がオフすると、スイッチング制御回路101による駆動電流がオン状態にあるハイサイドのトランジスタ102からコンデンサ105を介してスイッチング素子100のゲート端子Gに流入し、スイッチング素子100が高速にターンオンする。このターンオン動作において、スイッチング制御回路101からの駆動電圧は、スイッチング素子100のゲート入力容量(Ciss)106とコンデンサ105とで分圧される。その結果、スイッチング素子100のゲート端子Gに印加される駆動電圧は、コンデンサ105がない場合に比べて大きく低下する。このことは、スイッチング素子100をGaNでノーマリオフ型に構成することに良好に対応し、消費電力の削減に有利となっている。また、コンデンサ105の存在によりターンオン動作が高速化され、抵抗素子104の存在によりターンオン後におけるスイッチング素子100のオン動作が安定化する。すなわち、抵抗素子104とコンデンサ105からなる抵抗コンデンサ並列回路は、ノーマリオフ型のスイッチング素子100の高速動作と動作安定化に有効なものとなっている。
図6(a)は図5のゲート駆動回路におけるスイッチング素子100のゲート・ソース間の電圧波形を示し、図6(b)はローサイドのトランジスタ103のコレクタ・エミッタ間の電圧波形を示す。ハイサイドのトランジスタ102がオフし、同時にローサイドのトランジスタ103がオンすると、両トランジスタ102,103の接続ノードの電位が瞬間的に0[V]まで低下するため、連動して図6(a)に示すスイッチング素子100のゲート・ソース間電圧がマイナス電圧まで急降下する(タイミングt11)。その後、ゲート入力容量106から抵抗コンデンサ並列回路を介して放電が行われて、ゲート・ソース間電圧は、最初は比較的急勾配で増加し、次第に勾配を減じながら、最終的には0[V]へ収束する(タイミングt12)。つまり、スイッチング素子100のオフ状態でゲート端子に印加される電圧は0[V]であり、逆バイアス電圧の印加とはならない。
<第2の従来例>
図7は同じく特許文献1に開示された別のゲート駆動回路の回路構成図、図8はそのゲート駆動回路の動作において想定される波形図である。このゲート駆動回路は、図5において抵抗コンデンサ並列回路の抵抗素子104を定電流ダイオード(CRD)117に置き換えたものに相当する。スイッチング素子(GITトランジスタ)110のゲート・ソース間にはゲート電圧制限用のツェナーダイオード120が接続されている。ハイサイドのゲート駆動スイッチ115がオンし、同時にローサイドのゲート駆動スイッチ116がオフすると、駆動電圧がスイッチング素子110のゲートに印加される。その際に駆動電圧はコンデンサ119を介して印加されるので、スイッチング素子110のターンオン動作は高速に行われる。また、スイッチング素子110の定常オン状態ではスイッチング素子110に対するゲート駆動電流が定電流ダイオード117を介して流れるので、スイッチング素子110の定電流駆動が適切に行われる。
図8(a)は図7のゲート駆動回路におけるスイッチング素子110のゲート・ソース間の電圧波形を示し、図8(b)はローサイドのゲート駆動スイッチ116のコレクタ・エミッタ間の電圧波形を示す。ハイサイドのゲート駆動スイッチ115がオフし、同時にローサイドのゲート駆動スイッチ116がオンすると、両ゲート駆動スイッチ115,116の接続ノードの電位が瞬間的に0[V]まで低下するため、連動して図8(a)に示すスイッチング素子110のゲート・ソース間電圧がマイナス電圧まで急降下する(タイミングt21)。その後、ゲート入力容量(不図示)からコンデンサ119、ツェナーダイオード120を介して放電が行われて、ゲート・ソース間電圧は一定の勾配で増加し、最終的には0[V]へ収束する(タイミングt22)。この場合もスイッチング素子110のオフ状態でゲート端子に印加される電圧は0[V]であり、逆バイアス電圧の印加とはならない。
GaNなどによるノーマリオフ型のトランジスタは、その良好な高周波特性と低オン抵抗特性から将来有力なパワーデバイスになると見なされている。しかし一方で、ノーマリオフ型デバイスは閾値電圧が小さく、ゲート電圧0[V]でもオフ時の漏れ電流が大きく、電力を無駄に消費するという課題がある。その対策として、オフ時に逆バイアスを印加して漏れ電流を小さくするという技術が提案されている。その一例を第3の従来例として以下に説明する。
<第3の従来例>
図5、図7のゲート駆動回路にあっては、スイッチング素子のオフ時におけるゲート電圧は0[V]になるだけであって、ゲート端子を逆バイアスすることはできない。ターンオフ動作の高速化のために、スイッチング素子をターンオフ時に逆バイアスするようにしたゲート駆動回路が図9に示す第3の従来例である。図9は特許文献2(特開平8−149796号公報)に記載されたゲート駆動回路の構成を示す回路構成図である。
図9に示すように、ノードA′とスイッチング素子Q1のゲートとの間に、スイッチング素子Q1への逆バイアス印加用のコンデンサC1と、ゲートに流れる電流を制限する抵抗素子R3が接続されているとともに、コンデンサC1と抵抗素子R3の接続ノードN1とグランドラインLGとの間に抵抗素子R1とダイオードD1の直列回路32が接続されている。ダイオードD1のアノードは抵抗素子R1に接続され、カソードはグランドラインLGに接続されている。この抵抗素子R1とダイオードD1の直列回路32は、それに電流を流すことによって逆バイアス印加用のコンデンサC1の両端間に直流電圧を発生させる機能を有する。コンデンサC1の両端間にツェナーダイオードZD1と抵抗素子R2の直列回路が接続され、並列回路33を構成している。ツェナーダイオードZD1のアノードと抵抗素子R2の一端が接続され、ツェナーダイオードZD1のカソードがノードA′に接続され、抵抗素子R2の他端が抵抗素子R1と抵抗素子R3の接続ノードN1に接続されている。ツェナーダイオードZD1と抵抗素子R2の直列回路は、逆バイアス印加用のコンデンサC1の両端間に発生する直流電圧値(逆バイアス電圧)を一定に制御する機能を有している。抵抗素子R2はツェナーダイオードZD1に流れる電流のピークを抑えるので、ツェナーダイオードZD1としては電力容量の小さいものの採用を可能とする。
図9に示すゲート駆動回路31において、その入力段にオン信号が入力されると、コンデンサC1を介してスイッチング素子Q1のゲートに電流が流れ、スイッチング素子Q1がターンオンするとともに、抵抗素子R1とダイオードD1からなる直列回路32に直流電流Iが流れ、接続ノードN1とノードA′との間に電位差が生じるため、コンデンサC1に直流電圧が発生する。この直流電圧は、並列回路33におけるツェナーダイオードZD1のツェナー電圧VZDとなる。スイッチング素子Q1のゲート電圧は、電源電圧VDDからツェナー電圧VZDを差し引いた電圧(VDD−VZD)となる(特許文献3(特開2009−200891号公報)の段落[0007]参照)。
一方、入力段にオフ信号が入力されると、ノードA′−B′間が短絡されてコンデンサC1の正極側とスイッチング素子Q1のソースが接続され、コンデンサC1に蓄積された電荷によりスイッチング素子Q1のゲート容量が放電される。このターンオフのタイミングにスイッチング素子Q1のゲート・ソース間に印加される電圧は、コンデンサC1の充電電圧(−VZD)となる(特許文献3の段落[0008]参照)。
上記において、スイッチング素子Q1のターンオン時にコンデンサC1に発生した直流電圧は、スイッチング素子Q1のターンオフ時にスイッチング素子Q1のゲートに対する逆バイアス電圧となる。したがって、ターンオフ時にスイッチング素子Q1はその逆バイアス電圧によって高速にターンオフする。スイッチング素子Q1のオフ時において、ゲート端子に逆バイアスを印加するので、0[V]印加の場合に比べて、漏れ電流を低減することが可能となる。
特開2010−51165号公報 特開平8−149796号公報 特開2009−200891号公報
上記で説明したように、図5や図7に示すゲート駆動回路は逆バイアス電圧安定化のための回路構成を有していないために、スイッチング素子のオフ時にそのゲート端子に逆バイアス電圧を印加することができず、ターンオフ動作の高速化や漏れ電流の低減化に限界があった。そこで、逆バイアス電圧を印加することができるようにするため、図9に示す構成のゲート駆動回路が提案された(特許文献2(特開平8−149796号公報)参照)。
図9のゲート駆動回路では、スイッチング素子Q1にオン電圧を印加している状態でツェナーダイオードZD1および抵抗素子R2の直列回路を流れる電流は、駆動電圧VDDの変動や、図10に示すようなスイッチング素子Q1のIG −VGS特性の温度変化による影響を受ける。それらの影響を避けてゲート電流IG を定電流化するには電圧余裕をみて設計する必要、つまり、入力に印加する駆動電圧VDDを大きくする必要がある。しかしそのようにすると、駆動損失が大きくなりやすいという問題が新たに生じる。
ノーマリオフ型のスイッチング素子Q1のターンオフ動作を高速化するためにはツェナー電圧VZDの設定を上げ、ターンオフ時のゲート印加電圧を下げる必要がある。しかし、ツェナー電圧VZDを上げるとオン期間中のゲート電圧(VDD−VZD)が低下し、スイッチング素子Q1に対する必要なオン電圧が上昇する。必要なオン電圧が上昇すると、スイッチング素子Q1においてオン期間中に発生する導通損失が増加する。スイッチング素子Q1のターンオフ動作を高速化しスイッチング損失を低減するために、スイッチング素子Q1のゲートに負電圧を印加してゲートに蓄えられた電荷を高速に引き抜くことが行なわれる。しかし、オフ期間に印加される負電圧を大きくするように回路定数を選定すると、オン期間に印加する正電圧が低くなり、オン期間にスイッチング素子で発生する損失が増大するという問題がある(特許文献3の段落[0009〜0010]参照)。
本発明はこのような事情に鑑みて創作したものであり、ノーマリオフ型のスイッチング素子を主スイッチとするゲート駆動回路に関して、ノーマリオフ型のスイッチング素子のターンオフ動作の高速化のために与える逆バイアス電圧の安定化およびオン動作時の駆動電流の安定化を図りつつ、オフ状態での漏れ電流を確実に抑制するとともに、駆動電圧の低減化を図ることを目的としている。
本発明は、次の手段を講じることにより上記の課題を解決する。
本発明によるゲート駆動回路は、
ノーマリオフ型のスイッチング素子を主スイッチとしてオン/オフ制御するゲート駆動回路であって、
直列接続されて交互にオン/オフする相補型のハイサイドおよびローサイドの一対のスイッチング回路の接続ノードと前記ノーマリオフ型のスイッチング素子の駆動制御端子との間に駆動信号伝達回路が介装され、
前記駆動信号伝達回路は、
前記スイッチング素子のターンオン時にその駆動制御端子電圧を低減するとともにターンオフ時に前記駆動制御端子に逆バイアス電圧を印加するためのコンデンサを含む電圧調整回路部と、
前記電圧調整回路部に並列に接続され、前記ターンオフ時における前記電圧調整回路部の逆バイアス電圧の大きさを制御するとともに、前記スイッチング素子のオン動作時に前記スイッチング素子の駆動制御端子に対して所定の駆動電流を供給する逆バイアス制御・定電流回路部とを有している。
上記の構成において、電圧調整回路部における電圧低減・逆バイアス電圧印加用のコンデンサは、このコンデンサの静電容量とノーマリオフ型のスイッチング素子の入力容量(寄生容量)とで電圧分割を行ってスイッチング素子の見かけ上の入力容量を小さくする機能を有し、スイッチング素子のターンオン時の必要な制御端子電圧を低電圧化する。この制御端子電圧の低電圧化によって、スイッチング素子のターンオン動作を高速かつ効率化することが可能となる。しかも、スイッチング素子のオン動作安定状態において、ターンオフ時の逆バイアス電圧の準備として、上記コンデンサは駆動制御端子側の負極端子に負極性の電荷を蓄積しておく機能を有している。
加えて、相補型一対のスイッチング回路の接続ノードとノーマリオフ型のスイッチング素子の駆動制御端子との間で前述の電圧調整回路部に対して並列に接続された逆バイアス制御・定電流回路部は、次の2つの機能を有している。電圧低減・逆バイアス電圧印加用のコンデンサは、ノーマリオフ型のスイッチング素子のターンオン時において、ターンオフ時のための逆バイアス電圧に対応する電荷を蓄積するが、逆バイアス制御・定電流回路部の機能の1つは、スイッチング素子のターンオフ時において駆動制御端子に印加させる逆バイアス電圧の大きさを制御する機能である。もう1つはスイッチング素子のオン動作安定期にその駆動制御端子に対して所定の駆動電流を供給する機能である。
逆バイアス電圧を制御する機能要素は、電圧調整回路部における電圧低減・逆バイアス電圧印加用のコンデンサの両端電圧を制御する。このコンデンサ両端電圧はスイッチング素子のオフ時における逆バイアス電圧に対応するものであり、したがって、オフ時における逆バイアス電圧を一定電圧に安定化させることが可能となる。その結果として、ノーマリオフ型のスイッチング素子のターンオフ動作の高速化に加えて、駆動電圧(駆動制御回路の電源電圧)の変動やスイッチング素子のIG −VGS特性の温度変化などにかかわらず、漏れ電流が生じることを確実に抑制することが可能となる。
さらに、逆バイアス制御・定電流回路部はスイッチング素子の駆動制御端子に対し一定の駆動電流を供給する機能を有するものであり、駆動電圧を低くしても、スイッチング素子の駆動制御端子に対する駆動電流を安定化させることが可能となる。すなわち、駆動電圧をことさら高電圧化する必要がなくなり、回路構成の簡素化と省電力化とを実現することが可能となる。
上記構成においては、次のようないくつかの好ましい態様がある。
(a)上記の構成における前記逆バイアス制御・定電流回路部の好ましい態様として、定電圧素子と定電流素子とを含み、前記定電圧素子はその陰極端子が前記一対のスイッチング回路の接続ノードに接続され、前記定電流素子はその陰極端子が前記スイッチング素子の駆動制御端子に接続され、前記定電圧素子の陽極端子と前記定電流素子の陽極端子が互いに接続されているという態様がある。
この場合、定電圧素子は、ノーマリオフ型のスイッチング素子のオン状態において電圧調整回路部における電圧低減・逆バイアス電圧印加用のコンデンサの両端間電圧を一定の電圧値に制御する機能を有し、もってスイッチング素子のターンオフ時に駆動制御端子に対して印加することとなる逆バイアス電圧の大きさを制御する。また、定電流素子は、スイッチング素子のオン動作時にその駆動制御端子に対して所定の駆動電流を供給する機能を有し、スイッチング素子のオン動作を安定化させる。
(b)また、前記逆バイアス制御・定電流回路部の好ましい別の態様として、定電圧素子と定電流制御回路から構成され、前記定電流制御回路は電流制御素子とバイアス用の抵抗素子と限流用の抵抗素子を含み、前記定電圧素子はその陽極端子が前記スイッチング素子の駆動制御端子に接続され、その陰極端子が前記バイアス用の抵抗素子を介して前記一対のスイッチング回路の接続ノードに接続され、前記電流制御素子はその制御端子が前記定電圧素子と前記バイアス用の抵抗素子との接続点に接続され、そのハイサイド端子が前記接続ノードに接続され、そのローサイド端子が前記限流用の抵抗素子を介して前記スイッチング素子の駆動制御端子に接続されているという態様がある。
この場合も、上記(a)の場合と同様に、定電圧素子は、ノーマリオフ型のスイッチング素子のターンオフ時に駆動制御端子に対して印加することとなる逆バイアス電圧の大きさを一定の電圧値に制御する。また、電流制御素子とバイアス用の抵抗素子と限流用の抵抗素子とを備えた定電流制御回路は、上記(a)の場合よりも大きな駆動電流でスイッチング素子を駆動することを可能とする。すなわち、電圧調整回路部におけるコンデンサに逆バイアス電圧として印加する電圧の大きさが、定電圧素子の両端電圧とバイアス用の抵抗素子の両端電圧の和となるため、逆バイアス電圧をより高くすることが可能となる。したがって、定電圧素子の電流容量に比較してより大きな逆バイアス電圧を生成することが可能である。そして、スイッチング素子のオン状態では、電流制御素子の働きによりスイッチング素子の駆動制御端子に対して安定した駆動電流を供給することが可能となっている。
(c)さらに、前記逆バイアス制御・定電流回路部の好ましい別の態様として、定電圧素子と定電流制御回路から構成され、前記定電流制御回路は電流制御素子と定電流素子と限流用の抵抗素子を含み、前記定電圧素子はその陽極端子が前記スイッチング素子の駆動制御端子に接続され、その陰極端子が前記定電流素子を介して前記一対のスイッチング回路の接続ノードに接続され、前記電流制御素子はその制御端子が前記定電圧素子と前記定電流素子との接続点に接続され、そのハイサイド端子が前記接続ノードに接続され、そのローサイド端子が前記限流用の抵抗素子を介して前記スイッチング素子の駆動制御端子に接続されているという態様がある。
この場合も、上記(a)の場合と同様に、定電圧素子は、ノーマリオフ型のスイッチング素子のターンオフ時に駆動制御端子に対して印加することとなる逆バイアス電圧の大きさを一定の電圧値に制御する。また、この態様では前記(b)の態様におけるバイアス用の抵抗素子に代えて定電流素子を用いている。ここで、電流制御素子から限流用の抵抗素子を介してスイッチング素子の駆動制御端子に供給する定電流を所期の大きさで確保する場合、定電流素子を介して電流制御素子を駆動するのに必要な電圧は、バイアス用の抵抗素子を介して電流制御素子を駆動するのに必要な電圧に比べて充分に小さなものでよい。したがって、駆動制御回路における電源電圧はより低いもので済み、損失を低減化することが可能となる。
また、上記の構成における前記電圧調整回路部の好ましい態様として、前記電圧低減・逆バイアス電圧印加用のコンデンサの負極端子と前記スイッチング素子の駆動制御端子との間に過電流防止用の抵抗素子が接続されているという態様がある。ノーマリオフ型のスイッチング素子のターンオン時、ターンオフ時には、瞬間的(過渡的)に電圧低減・逆バイアス電圧印加用のコンデンサに過大電流が流れる傾向があるが、過電流防止用の抵抗素子はその過大電流の影響を緩和する。
また、好ましい別の態様として、前記スイッチング素子の駆動制御端子とローサイド端子との間に、このスイッチング素子の誤動作防止用の抵抗素子が接続されているという態様がある。ノーマリオフ型のスイッチング素子がオフ状態にあるときに、そのスイッチング素子のハイサイド端子に大きな電圧が印加されると、ハイサイド端子から駆動制御端子にオン電圧が印加されてしまいスイッチング素子が不測にオン動作するおそれがあるが、誤動作防止用の抵抗素子はそのときの駆動電流をスイッチング素子のローサイド端子に逃がし、不測の誤動作を防止する。
本発明によれば、ノーマリオフ型のスイッチング素子を主スイッチとするゲート駆動回路に関して、ノーマリオフ型のスイッチング素子のターンオフ動作の高速化のために与える逆バイアス電圧の安定化およびオン動作時の駆動電流の安定化を図りつつ、オフ状態での漏れ電流を確実に抑制するとともに、駆動電圧の低減化を図ることができる。
本発明の第1の実施例におけるゲート駆動回路の構成を示す回路構成図 本発明の第1の実施例におけるゲート駆動回路でのスイッチング素子のゲート・ソース間の電圧波形図(a)と、ローサイドのトランジスタのドレイン・ソース間の電圧波形図(b) 本発明の第2の実施例におけるゲート駆動回路の構成を示す回路構成図 本発明の第3の実施例におけるゲート駆動回路の構成を示す回路構成図 第1の従来例のゲート駆動回路の構成を示す回路構成図 第1の従来例のゲート駆動回路でのスイッチング素子のゲート・ソース間の電圧波形図(a)と、ローサイドのトランジスタのコレクタ・エミッタ間の電圧波形図(b) 第2の従来例のゲート駆動回路の構成を示す回路構成図 第2の従来例のゲート駆動回路でのスイッチング素子のゲート・ソース間の電圧波形図(a)と、ローサイドのトランジスタのコレクタ・エミッタ間の電圧波形図(b) 第3の従来例のゲート駆動回路の構成を示す回路構成図 第3の従来例におけるスイッチング素子のIG −VGS特性図
以下、上記構成の本発明のゲート駆動回路につき、その実施の形態を具体的な実施例のレベルで詳しく説明する。
〔第1の実施例〕
図1は本発明の第1の実施例におけるゲート駆動回路A1の構成を示す回路構成図である。図1において、A1はゲート駆動回路、T1p,T1nは直流入力端子、T2p,T2nは直流出力端子、10は駆動信号伝達回路、11は電圧調整回路部、12は逆バイアス制御・定電流回路部、Q11は主スイッチとしてのノーマリオフ型のスイッチング素子、C11は電圧低減・逆バイアス電圧印加用のコンデンサ、R11は過電流防止用の抵抗素子、ZD11は定電圧素子(ツェナーダイオード)、CRD11は定電流素子(定電流ダイオード)、R21は誤動作防止用の抵抗素子、20は駆動信号発生回路、21は駆動制御回路、C21は平滑用コンデンサ、22はハイサイドのスイッチング回路、23はローサイドのスイッチング回路、Q22はPチャネルMOS型の電界効果トランジスタ、Q23はNチャンネルMOS型の電界効果トランジスタである。
駆動信号発生回路20は、駆動制御回路21と平滑用コンデンサC21とハイサイドおよびローサイドの一対のスイッチング回路22,23から構成されている。駆動制御回路21はその電源端子が直流入力端子T1p,T1nに接続され、その制御出力端子からオン駆動信号とオフ駆動信号を所定のタイミングで交互に切り替えながら出力するように構成されている。平滑用コンデンサC21はその正極端子と負極端子とが直流入力端子T1p,T1nに接続され、直流駆動信号の安定化された電圧の供給源となっている。ハイサイドのスイッチング回路22はPチャネルMOS型の電界効果トランジスタQ22で構成され、ローサイドのスイッチング回路23はNチャンネルMOS型の電界効果トランジスタQ23で構成されている。ハイサイドのPMOSトランジスタQ22は、そのソースが高電位側の直流入力端子T1pに接続されている。ローサイドのNMOSトランジスタQ23は、そのソースが低電位側の直流入力端子T1nに接続されている。ハイサイドのPMOSトランジスタQ22のゲートとローサイドのNMOSトランジスタQ23のゲートとが互いに接続され、さらに駆動制御回路21の制御出力端子に接続されている。ハイサイドのPMOSトランジスタQ22のドレインとローサイドのNMOSトランジスタQ23のドレインとが共通に接続されている(接続ノードN21)。ハイサイドのPMOSトランジスタQ22とローサイドのNMOSトランジスタQ23とは、直列接続されて交互にオン/オフする相補型(コンプリメンタリ)に接続されている。直流出力端子T2p,T2n間には主スイッチとしてのノーマリオフ型のスイッチング素子Q11が接続されている。このノーマリオフ型のスイッチング素子Q11にはオンゲート電圧が低いGaN(窒化ガリウム)トランジスタが用いられている。スイッチング素子Q11のソースはグランドラインLGおよび低電位側の直流出力端子T2nに接続され、そのドレインは高電位側の直流出力端子T2pに接続されている。
ハイサイドのPMOSトランジスタQ22とローサイドのNMOSトランジスタQ23のドレインどうしの接続ノードN21は駆動信号発生回路20の駆動信号出力端子に相当するが、この接続ノードN21とノーマリオフ型のスイッチング素子Q11の駆動制御端子(ゲート)とを結ぶ線路に駆動信号伝達回路10が介装され、駆動信号伝達回路10は、電圧調整回路部11と逆バイアス制御・定電流回路部12とを並列接続した回路により構成されている。
そして、本実施例においては、電圧調整回路部11は、電圧低減・逆バイアス電圧印加用のコンデンサC11と過電流防止用の抵抗素子R11とで構成されている。コンデンサC11はその正極端子がハイサイドのトランジスタQ22とローサイドのトランジスタQ23との接続ノードN21に接続され、その負極端子が過電流防止用の抵抗素子R11の一端に接続され、抵抗素子R11の他端がノーマリオフ型のスイッチング素子Q11の駆動制御端子(ゲート)に接続されている。
また、逆バイアス制御・定電流回路部12は、定電圧素子ZD11と定電流素子CRD11とで構成されている。本実施例では、定電圧素子ZD11としてツェナーダイオードが用いられ、定電流素子CRD11として定電流ダイオードが用いられている。定電圧素子(ツェナーダイオード)ZD11は陰極端子(カソード)が両ランジスタQ22,Q23の接続ノードN21に接続され、陽極端子(アノード)が定電流素子(定電流ダイオード)CRD11の陽極端子(アノード)に接続され、定電流素子(定電流ダイオード)CRD11の陰極端子(カソード)がノーマリオフ型のスイッチング素子Q11の駆動制御端子(ゲート)に接続されている。
電圧調整回路部11の過電流防止用の抵抗素子R11と逆バイアス制御・定電流回路部12の定電流素子(定電流ダイオード)CRD11との接続点はスイッチング素子Q11の駆動制御端子(ゲート)に接続されているが、誤動作防止用の抵抗素子R21はこの接続点であるスイッチング素子Q11の駆動制御端子(ゲート)とローサイド端子(ソース)との間に接続されている。なお、後述するように、逆バイアス制御・定電流回路部12については、他の構成例もある(第2、第3の実施例参照)。
本発明の第1の実施例におけるゲート駆動回路A1は、主スイッチ素子としてノーマリオフ型のスイッチング素子Q11を採用しているため、消費電力が少なくて済む。
次に、上記のように構成された第1の実施例のゲート駆動回路A1の動作を図2を参照しながら説明する。図2(a)はゲート駆動回路A1でのノーマリオフ型のスイッチング素子Q11のゲート・ソース間の電圧波形図、図2(b)はローサイドのトランジスタQ23のドレイン・ソース間の電圧波形図である。
(1)スイッチング素子Q11のターンオン動作
駆動制御回路21による制御信号を"H"レベルから"L"レベルに切り替えると、ハイサイドのPチャネル型MOS‐FETからなるスイッチング素子Q22が導通し、同時に、ローサイドのNチャネル型MOS‐FETからなるスイッチング素子Q23が非導通となる。そして、オン状態となったスイッチング素子Q22を介して駆動信号発生回路20からの駆動信号が駆動信号伝達回路10に印加されると、初期には電圧低減・逆バイアス電圧印加用のコンデンサC11と過電流防止用の抵抗素子R11の直列回路を介してノーマリオフ型のスイッチング素子Q11の駆動制御端子(ゲート)に対して急速にゲート駆動電圧が印加され、ノーマリオフ型のスイッチング素子Q11がターンオンする。
ノーマリオフ型のスイッチング素子Q11のターンオン動作の初期において、駆動信号発生回路20の出力端子(接続ノードN21)とスイッチング素子Q11のローサイド端子(ソース)との間に印加される電圧は、スイッチング素子Q11のゲート入力容量Cissと電圧低減・逆バイアス電圧印加用のコンデンサC11とで分圧される。このとき、ゲート電圧VG は、駆動電圧(駆動制御回路21の電源電圧)をVDDとして、
G =C11・VDD/(C11+Ciss)=VDD/(1+Ciss/C11)<VDD
となる。ここで、電圧低減・逆バイアス電圧印加用のコンデンサC11がない場合のゲート電圧VG は駆動電圧VDDであるから、コンデンサC11を有する本実施例の場合のゲート電圧VG は駆動電圧VDDよりも小さくなる。一例であるが、駆動電圧VDD=12〜15[V]に対して、従来例ではゲート電圧VG (ゲート・ソース間電圧VGS)は6[V]であるのに対して、本実施例では3.5[V]となっている。すなわち、電圧低減・逆バイアス電圧印加用のコンデンサC11はノーマリオフ型のスイッチング素子Q11のゲート・ソース間に過大な電圧が印加されるのを回避する機能を有している。最終的にスイッチング素子Q11のオン状態でのゲート・ソース間電圧VGSは3.5[V](一例)となる。また、コンデンサC11の両端電圧は(VDD−VGS)となる。
ノーマリオフ型のスイッチング素子Q11がターンオンした直後からは逆バイアス制御・定電流回路部12の定電圧素子(ツェナーダイオード)ZD11と定電流素子(定電流ダイオード)CRD11の直列回路を介して流れ込む電流によりスイッチング素子Q11の電流駆動が維持され、スイッチング素子Q11のオン状態が保持される。このときスイッチング素子Q11のゲートに流れ込む電流は定電流素子(定電流ダイオード)CRD11によって一定電流に維持される。その結果、スイッチング素子Q11のゲートに流れ込む電流値が一定化し、スイッチング素子Q11のドレイン・ソース間電流が安定化する。
ノーマリオフ型のスイッチング素子Q11の定常オン状態では、定電流素子(定電流ダイオード)CRD11で決まる電流(ピンチオフ電流)がゲート電流としてスイッチング素子Q11のゲート・ソース間を流れる。特許文献1(特開2010−51165号公報)の図5のIG −VGS特性によれば、VGS=3.5[V]のときに、ゲート電流IG =0.3mA程度が必要となる。
また、ノーマリオフ型のスイッチング素子Q11の定常オン状態で、定電圧素子(ツェナーダイオード)ZD11の降伏電圧(ツェナー電圧)によって電圧低減・逆バイアス電圧印加用のコンデンサC11に発生する直流電圧が制限される。また、電流の一部は誤動作防止用の抵抗素子R21を流れる。
(2)スイッチング素子Q11のターンオフ動作
駆動制御回路21による制御信号を"L"レベルから"H"レベルに切り替えると(タイミングt1)、ローサイドのスイッチング素子Q23が導通し、同時に、ハイサイドのスイッチング素子Q22が非導通となる。そして、電圧低減・逆バイアス電圧印加用のコンデンサC11に蓄積されていた電荷がオン状態となったローサイドのスイッチング素子Q23を介して放電され、ノーマリオフ型のスイッチング素子Q11のゲート・ソース間に逆バイアス電圧が印加されることになり、スイッチング素子Q11は急速にターンオフする。このスイッチング素子Q11のターンオフの初期において、スイッチング素子Q11のゲート・ソース間にかかる逆バイアス電圧VrsはVDD−VGSとなる。
Vrs=VDD−VGS
なお、最終的な逆バイアス電圧Vrの大きさはターンオフ初期の逆バイアス電圧Vrsの大きさより小さい(Vr<Vrs)。
ここで、VDDは駆動信号発生回路20における電源電圧(平滑用コンデンサC21の両端間電圧)、VGSはノーマリオフ型のスイッチング素子Q11のゲート・ソース間電圧である。
ノーマリオフ型のスイッチング素子Q11の定常オフ状態では、定電圧素子(ツェナーダイオード)ZD11の降伏電圧(ツェナー電圧)VZDと同レベルの電圧が逆バイアス電圧Vrとしてスイッチング素子Q11のゲート・ソース間に印加される。
以上の一例の動作を図2(a),(b)の波形図を参照しながら説明すると、ハイサイドのトランジスタQ22がオフし、同時にローサイドのトランジスタQ23がオンすると、両トランジスタQ22,Q23の接続ノードN21の電位が瞬間的に0[V]まで低下するため、連動して図2(a)に示すスイッチング素子Q11のゲート・ソース間電圧がマイナス電圧まで急降下する(タイミングt1)。その後、ゲート入力容量から電圧低減・逆バイアス電圧印加用のコンデンサC11と過電流防止用の抵抗素子R11の直列回路を介して放電が行われて、ゲート・ソース間電圧は増加し始めるが、定電圧素子(ツェナーダイオード)ZD11で制御された負レベルの一定電圧に安定する(タイミングt2)。つまり、スイッチング素子Q11のオフ状態でゲート端子に印加される電圧は逆バイアス電圧Vrとなる。
ノーマリオフ型のスイッチング素子であるGaNトランジスタの場合には、ターンオフ時のドレイン・ソース電流IDSが過剰に大きくなることがある(例えばIDS=50〔μA〕)。これは、Si-MOSトランジスタの場合の10〔μA〕に比べて相当に大きい。駆動電圧の低減を図りつつターンオフ時において逆バイアス電圧Vrを印加する本実施例のゲート駆動回路A1は、ターンオフ時のドレイン・ソース電流IDSが過剰になることを抑制できる高効率な電源にとってきわめて有効である。
誤動作防止用の抵抗素子R21を設ける理由は次のとおりである。ノーマリオフ型のスイッチング素子Q11のオフ時(特にスイッチング素子Q11がスイッチングしていない停止時)において、もしそのドレインへ過大な電圧が印加されると、ゲート・ドレイン間の寄生容量CGDを通して流れる電流により誤ってスイッチング素子Q11がオンすることがある。誤動作防止用の抵抗素子R21はそのゲートに回り込んでくる電流をスイッチング素子Q11のローサイド端子(ソース)に逃がすことによって誤動作を防止する。このため、スイッチング素子Q11のオン状態でのゲート・ソース間電圧をVGS、誤動作防止用の抵抗素子R21の抵抗値をR21として、定電流素子(定電流ダイオード)CRD11に流す電流をVGS/R21の分だけ余分に大きく設定する。
〔第2の実施例〕
図3は本発明の第2の実施例におけるゲート駆動回路A2の構成を示す回路構成図である。第2の実施例が第1の実施例と相違するのは、逆バイアス制御・定電流回路部12の構成である。本実施例の逆バイアス制御・定電流回路部12は、定電圧素子(ツェナーダイオード)ZD11と定電流制御回路13とから構成とされている。定電流制御回路13は電流制御素子(NPN型のバイポーラトランジスタ)Q12とバイアス用の抵抗素子R12と限流用の抵抗素子R13を含んでいる。定電圧素子(ツェナーダイオード)ZD11はその陽極端子(アノード)がノーマリオフ型のスイッチング素子Q11の駆動制御端子(ゲート)に接続され、その陰極端子(カソード)が定電流制御回路13におけるバイアス用の抵抗素子R12を介して一対のスイッチング回路22,23の接続ノードN21に接続されている。定電流制御回路13における電流制御素子(バイポーラトランジスタ)Q12はその制御端子(ベース)が定電圧素子(ツェナーダイオード)ZD11とバイアス用の抵抗素子R12との接続点に接続され、そのハイサイド端子(コレクタ)が両スイッチング回路22,23の接続ノードN21に接続され、そのローサイド端子(エミッタ)が限流用の抵抗素子R13を介してノーマリオフ型のスイッチング素子Q11の駆動制御端子(ゲート)に接続されている。その他の構成については第1の実施例(図1)の場合と同様である。図3において、第1の実施例の図1で用いたのと同一符号は同一の構成要素を指すものとし、詳しい説明は省略する。
第1の実施例(図1)のゲート駆動回路A1においては、ノーマリオフ型のスイッチング素子Q11が大電力用の素子となって必要なゲート駆動電流が大きくなると、定電流素子(定電流ダイオード)CRD11や定電圧素子(ツェナーダイオード)ZD11として適切なものの入手が困難になる(高コスト)という新たな課題が生じる。第2の実施例はこのような課題の解決も見込んでいる。
電流制御素子(バイポーラトランジスタ)Q12に流れる定電流IQ12は定電圧素子(ツェナーダイオード)ZD11の降伏電圧(ツェナー電圧)をVZD11、電流制御素子(バイポーラトランジスタ)Q12のベース・エミッタ間電圧をVbe、限流用の抵抗素子R13の抵抗値をR13として、
Q12=(VZD11−Vbe)/R13
で与えられる。すなわち、高価な定電流素子(定電流ダイオード)CRD11を用いなくてもノーマリオフ型のスイッチング素子Q11の駆動制御端子(ゲート)に対して定電流を供給することが可能である。第1の実施例(図1)のゲート駆動回路A1の場合、定電圧素子(ツェナーダイオード)ZD11は定電流素子(定電流ダイオード)CRD11と直列であるため、定電圧素子(ツェナーダイオード)ZD11には定電流素子(定電流ダイオード)CRD11に流れる電流値からの制約を受け、電流容量が大きくなる傾向がある。これに対して、本実施例(図3)のゲート駆動回路A2の場合は、スイッチング素子Q11の駆動制御端子(ゲート)に対して定電流を供給する経路は定電流素子(定電流ダイオード)CRD11を使用していないため、上記のような制約は受けない。よって、定電圧素子(ツェナーダイオード)ZD11についても電流容量の比較的小さい安価なものの採用が可能となる。また、バイポーラトランジスタや抵抗素子も安価に済ますことが可能である。結果として、全体として低コスト化が期待できる。
電流制御素子(バイポーラトランジスタ)Q12の電流増幅率をhfeとすると、この電流制御素子(バイポーラトランジスタ)Q12をオンさせるのに必要なバイアス用の抵抗素子R12の両端電圧VR12#minは、
R12#min=R12×IQ12/hfe ≪ VR12
となる。ただし、定常動作時のバイアス用の抵抗素子R12の両端電圧をVR12とする。電圧低減・逆バイアス電圧印加用のコンデンサC11の両端電圧VC11は、
C11=VR12+VZD11>R12×IQ12/hfe+VZD11
となる。限流用の抵抗素子R13の両端電圧VR13=(VZD11−Vbe)は常に一定なので、電流制御素子(バイポーラトランジスタ)Q12に流れる電流IQ12も一定となる。すなわち、ツェナー電圧VZD11と限流用の抵抗素子R13の抵抗値(R13)を調整することで、定電流IQ12を大きな値(一定値)として、スイッチング素子Q11の駆動制御端子(ゲート)に対して大電流のゲート保持電流を供給することができ、しかもその回路構成のゲート駆動回路A2は比較的安価に実現できる。
〔第3の実施例〕
図4は本発明の第3の実施例におけるゲート駆動回路A3の構成を示す回路構成図である。第3の実施例が第2の実施例と相違するのは、逆バイアス制御・定電流回路部12の構成である。本実施例の逆バイアス制御・定電流回路部12は、定電圧素子(ツェナーダイオード)ZD11と定電流制御回路14とから構成されている。定電流制御回路14は電流制御素子(NPN型のバイポーラトランジスタ)Q12と定電流素子(定電流ダイオード)CRD11と限流用の抵抗素子R13を含んでいる。定電圧素子(ツェナーダイオード)ZD11はその陽極端子(アノード)がノーマリオフ型のスイッチング素子Q11の駆動制御端子(ゲート)に接続され、その陰極端子(カソード)が定電流制御回路14における定電流素子(定電流ダイオード)CRD11を介して一対のスイッチング回路22,23の接続ノードN21に接続されている。定電流素子(定電流ダイオード)CRD11の陰極端子(カソード)は定電圧素子(ツェナーダイオード)ZD11の陰極端子(カソード)に接続され、定電流素子(定電流ダイオード)CRD11の陽極端子(アノード)は両スイッチング回路22,23の接続ノードN21に接続されている。定電流制御回路14における電流制御素子(バイポーラトランジスタ)Q12はその制御端子(ベース)が定電圧素子(ツェナーダイオード)ZD11と定電流素子(定電流ダイオード)CRD11との接続点に接続され、そのハイサイド端子(コレクタ)が両スイッチング回路22,23の接続ノードN21に接続され、そのローサイド端子(エミッタ)が限流用の抵抗素子R13を介してノーマリオフ型のスイッチング素子Q11の駆動制御端子(ゲート)に接続されている。
本実施例は、第2の実施例(図3)におけるバイアス用の抵抗素子R12を定電流素子(定電流ダイオード)CRD11で置き換えたものに相当している。その他の構成については第2の実施例(図3)の場合と同様である。図4において、第1の実施例の図1、第2の実施例の図3で用いたのと同一符号は同一の構成要素を指すものとし、詳しい説明は省略する。
第2の実施例(図3)のゲート駆動回路A2においては、バイアス用の抵抗素子R12の両端電圧が3[V]以上であれば安定な定電流を供給する。しかし、その場合には、駆動電圧(駆動制御回路21の電源電圧)VDDもそれ相応に大きくする必要があり、電力損失が増える。第3の実施例はこのような課題の解決も見込んでいる。
定電流素子(定電流ダイオード)CRD11が電流制御素子(バイポーラトランジスタ)Q12にベース電流を供給できる最小電圧(0.5[V]程度)をVCRD11#minとすると、電圧低減・逆バイアス電圧印加用のコンデンサC11の安定電圧は(VCRD11#min+VZD11)となり、定電流IQ12のゲート保持電流を供給する大電力のゲート駆動回路を実現できる。本実施例によれば、第2の実施例(図3)の場合よりも小さな駆動電圧でノーマリオフ型のスイッチング素子Q11を駆動でき、より低損失な駆動回路をもつ大容量電源を安価に実現できるようになる。
本発明は、ノーマリオフ型のスイッチング素子を主スイッチとし、逆バイアス電圧を用いてターンオフ動作を高速化するゲート駆動回路について、オフ状態での漏れ電流の抑制と駆動電圧の低減化を図る技術として有用である。
10 駆動信号伝達回路
11 電圧調整回路部
12 逆バイアス制御・定電流回路部
13,14 定電流制御回路
21 駆動制御回路
22 ハイサイドのスイッチング回路
23 ローサイドのスイッチング回路
A1,A2,A3 ゲート駆動回路
C11 電圧低減・逆バイアス電圧印加用のコンデンサ
CRD11 定電流素子(定電流ダイオード)
N21 一対のスイッチング回路の接続ノード
Q11 ノーマリオフ型のスイッチング素子
Q12 電流制御素子(バイポーラトランジスタ)
R11 過電流防止用の抵抗素子
R12 バイアス用の抵抗素子
R13 限流用の抵抗素子
R21 誤動作防止用の抵抗素子
ZD11 定電圧素子(ツェナーダイオード)

Claims (6)

  1. ノーマリオフ型のスイッチング素子を主スイッチとしてオン/オフ制御するゲート駆動回路であって、
    直列接続されて交互にオン/オフする相補型のハイサイドおよびローサイドの一対のスイッチング回路の接続ノードと前記ノーマリオフ型のスイッチング素子の駆動制御端子との間に駆動信号伝達回路が介装され、
    前記駆動信号伝達回路は、
    前記スイッチング素子のターンオン時にその駆動制御端子電圧を低減するとともにターンオフ時に前記駆動制御端子に逆バイアス電圧を印加するためのコンデンサを含む電圧調整回路部と、
    前記電圧調整回路部に並列に接続され、前記ターンオフ時における前記電圧調整回路部の逆バイアス電圧の大きさを制御するとともに、前記スイッチング素子のオン動作時に前記スイッチング素子の駆動制御端子に対して所定の駆動電流を供給する逆バイアス制御・定電流回路部とを有することを特徴とするゲート駆動回路。
  2. 前記逆バイアス制御・定電流回路部は、定電圧素子と定電流素子とを含み、前記定電圧素子はその陰極端子が前記一対のスイッチング回路の接続ノードに接続され、前記定電流素子はその陰極端子が前記スイッチング素子の駆動制御端子に接続され、前記定電圧素子の陽極端子と前記定電流素子の陽極端子が互いに接続されている請求項1に記載のゲート駆動回路。
  3. 前記逆バイアス制御・定電流回路部は定電圧素子と定電流制御回路から構成され、前記定電流制御回路は電流制御素子とバイアス用の抵抗素子と限流用の抵抗素子を含み、前記定電圧素子はその陽極端子が前記スイッチング素子の駆動制御端子に接続され、その陰極端子が前記バイアス用の抵抗素子を介して前記一対のスイッチング回路の接続ノードに接続され、前記電流制御素子はその制御端子が前記定電圧素子と前記バイアス用の抵抗素子との接続点に接続され、そのハイサイド端子が前記接続ノードに接続され、そのローサイド端子が前記限流用の抵抗素子を介して前記スイッチング素子の駆動制御端子に接続されている請求項1に記載のゲート駆動回路。
  4. 前記逆バイアス制御・定電流回路部は定電圧素子と定電流制御回路から構成され、前記定電流制御回路は電流制御素子と定電流素子と限流用の抵抗素子を含み、前記定電圧素子はその陽極端子が前記スイッチング素子の駆動制御端子に接続され、その陰極端子が前記定電流素子を介して前記一対のスイッチング回路の接続ノードに接続され、前記電流制御素子はその制御端子が前記定電圧素子と前記定電流素子との接続点に接続され、そのハイサイド端子が前記接続ノードに接続され、そのローサイド端子が前記限流用の抵抗素子を介して前記スイッチング素子の駆動制御端子に接続されている請求項1に記載のゲート駆動回路。
  5. 前記電圧調整回路部は、前記電圧低減・逆バイアス電圧印加用のコンデンサの負極端子と前記スイッチング素子の駆動制御端子との間に過電流防止用の抵抗素子が接続されている請求項1に記載のゲート駆動回路。
  6. 前記スイッチング素子の駆動制御端子とローサイド端子との間に、このスイッチング素子の誤動作防止用の抵抗素子が接続されている請求項1に記載のゲート駆動回路。
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