JP2016223184A - 浚渫装置及び該浚渫装置の管理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】薄層浚渫において、所望の浚渫層厚を精度良く且つ簡便に管理する管理装置及び管理装置を備えた浚渫装置を提供する。
【解決手段】浚渫装置1は、作業船3に搭載されており、作業船3が進行方向Dに沿って移動することで、広範囲を浚渫する。浚渫装置1は、作業船3に対して鉛直方向Vに昇降自在なケーシング4を備えている。ケーシング4は、昇降手段5によって鉛直方向Vに昇降自在な筒状に形成されており、下部にはサンドポンプ6を収納し、土砂を含む泥水を揚水することにより、水底2に堆積した土砂が除去される。管理装置は、水底2と作業船3との離間距離を測定する前方水深センサ21及び後方水深センサ22と、ケーシング4の下端部4aのストローク量を測定するストロークセンサ30と、離間距離とストローク量とに基づいて浚渫層厚を演算し、昇降手段5を制御する制御手段40とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、水底を薄層浚渫する浚渫装置及び該浚渫装置の管理装置に関し、特に、浚渫層厚を簡便に管理可能な浚渫装置及び該浚渫装置の管理装置に関するものである。
河川、ダム及び海等の水底に堆積した土砂を浚渫するものとして、ポンプ浚渫やグラブ浚渫等が知られている。特に、浚渫時の浚渫層厚が薄い薄層浚渫では、水底表面を薄く均一に浚渫することが要求される。このような薄層浚渫を行う浚渫装置として、特許文献1には、筒状容器内を負圧にすることにより、水底に堆積した土砂を筒状容器に連結された吸引管を介して筒状容器に吸引してサンドポンプで揚水するものが開示されている。このような浚渫では、高さが既知の基準点に対する水面の相対的な高さを絶えず計測し、且つ水面高さから浚渫位置までの水深を精度良く計測することにより、浚渫の浚渫層厚を管理している。
特開2014−43680号公報
しかしながら、特許文献1記載の浚渫装置では、基準点に対する水面の相対高さ及び水面から水底までの水深の計測が煩雑であり、また浚渫装置が着底したり根入れする際の衝撃で作業船が浮き上がったり揺れ動く等して変動すると、水深が正確に把握できないという問題があった。
そこで、所望の浚渫層厚を精度良く且つ簡便に管理するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、作業船に搭載されて下端部を水底に根入れして薄層浚渫する浚渫装置の管理装置であって、前記作業船と前記水底との離間距離を測定する水深センサと、前記下端部の鉛直方向の変位量を測定する変位センサと、前記離間距離と前記変位量とに基づいて前記浚渫層厚を演算し、前記浚渫装置を昇降させる昇降手段を制御する制御手段と、を備えている浚渫装置の管理装置を提供する。
この構成によれば、水深センサが作業船と水底との離間距離を測定し、変位センサが浚渫装置の下端部の降下距離に対応する変位量を測定し、制御手段が離間距離と変位量に基づいて水底と下端部との相対距離を導出することにより、浚渫装置の下端部が水底に根入れした根入れ量、すなわち浚渫層厚を簡便に管理することができる。
また、水深センサが作業船と水底との離間距離を直接測定することにより、作業船の挙動に係わらず、浚渫層厚を精度良く管理することができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の浚渫装置の管理装置の構成に加えて、前記水深センサは、前記作業船の進行方向の前方に配置され、施工前の前記離間距離を測定する前方水深センサと、前記作業船の進行方向の後方に配置され、施工後の前記離間距離を測定する後方水深センサと、を備えている浚渫装置の管理装置を提供する。
この構成によれば、制御手段が、前方水深センサが測定する施工前の離間距離と後方水深センサが測定する施工後の離間距離との差から浚渫層厚を演算することにより、施工直後に浚渫層厚の良否を確認可能なため、浚渫層厚を更に精度良く管理することができる。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の浚渫装置の管理装置の構成に加えて、前記水底の放射線量を測定する線量計を備えている浚渫装置の管理装置を提供する。
この構成によれば、線量計が水底の放射線量を測定することにより、水底土砂に付着した放射性物質を除染するために行う浚渫では、浚渫層厚を管理しながら浚渫による除染の効果を確認することができる。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の何れか1項記載の管理装置を備えたことを特徴とする浚渫装置を提供する。
この構成によれば、作業船と水底との離間距離を直接的に測定して、作業船及び水底の離間距離と浚渫装置の下端部の変位量に基づいて水底と浚渫装置との相対距離を把握しながら浚渫装置の下端部を降下可能なため、浚渫装置の浚渫層厚を精度良く且つ簡便に管理することができる。
本発明は、水深センサが作業船と水底との離間距離を直接測定し、また作業船及び水底の離間距離と浚渫装置の下端部の変位量とに基づいて水底と下端部との相対距離を把握可能なことにより、浚渫層厚を精度良く且つ簡便に管理することができる。
本発明の一実施例に係る浚渫装置を示す模式図。 浚渫装置の構成を示すブロック図。 浚渫装置を用いて水底を浚渫する手順を示すフローチャート。 施工後に浚渫層厚を確認する手順を示す模式図。 浚渫装置の浚渫層厚を管理する際に用いる各数値の関係を示す図。
本発明に係る浚渫装置は、所望の浚渫層厚を精度良く且つ簡便に管理するという目的を達成するために、作業船に搭載されて下端部を水底に根入れして薄層浚渫する浚渫装置の管理装置であって、作業船と水底との離間距離を測定する水深センサと、下端部の鉛直方向の変位量を測定する変位センサと、離間距離と変位量とに基づいて浚渫層厚を演算し、浚渫装置を昇降させる昇降手段を制御する制御手段と、を備えていることで実現した。
以下、本発明の一実施例に係る管理装置10を適用した浚渫装置1について、図面に基づいて説明する。なお、以下の実施例において、構成要素の数、数値、量、範囲等に言及する場合、特に明示した場合及び原理的に明らかに特定の数に限定される場合を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも構わない。
また、構成要素等の形状、位置関係に言及するときは、特に明示した場合及び原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似又は類似するもの等を含む。
また、図面は、特徴を分かり易くするために特徴的な部分を拡大する等して誇張する場合があり、構成要素の寸法比率等が実際と同じであるとは限らない。また、断面図では、構成要素の断面構造を分かり易くするために、一部の構成要素のハッチングを省略することがある。
なお、以下において、「上」、「下」の語は、鉛直方向における上方、下方に対応するものとする。
図1は浚渫装置1を示す模式図である。図2は、浚渫装置1の構成を示すブロック図である。浚渫装置1は、水底2に堆積した土砂を浚渫する。浚渫の目的に応じて、浚渫する深さや浚渫する土砂の粒径等は異なる。例えば、セシウム等の放射性物質が付着した細粒分を除去する場合には、浚渫する土砂の粒径の閾値を0.075mm程度に設定することが考えられる。浚渫装置1は、ため池、河川域、湖沼、河口域、海域等で用いることができるが、特に、河川部、取水中のため池、海域等の流れがある場所での浚渫に好適である。
浚渫装置1は、作業船3に搭載されている。作業船3が進行方向Dに沿って移動することで、広範囲を浚渫する。浚渫装置1は、作業船3に対して鉛直方向Vに昇降自在なケーシング4を備えている。
ケーシング4は、昇降手段としての油圧シリンダ5によって鉛直方向Vに昇降自在になっている。ケーシング4は、筒状に形成されており、下部にはサンドポンプ6が収納されている。サンドポンプ6が土砂を含む泥水を揚水することにより、水底2に堆積した土砂が除去される。ケーシング4の下端部4aが水底2に根入れされた際の根入れ量は、汚濁の拡散を抑制するために、所望の浚渫層厚より若干深く設定される。なお、昇降手段は、油圧シリンダ5に限定されるものではなく、例えば、ケーシング4を吊り下げるクレーン等であっても構わない。
浚渫装置1は、浚渫装置1の浚渫層厚を管理する管理装置10を備えている。管理装置10は、作業船3の船底と水底2との離間距離(水深)を計測する水深センサ20と、油圧シリンダ5のストローク量を計測するストロークセンサ30と、油圧シリンダ5を制御する制御手段40と、を備えている。
水深センサ20は、作業船3の進行方向Dの前方に配置されて水深h1を測定する前方水深センサ21、及び作業船3の進行方向Dの後方に配置されて水深h2を測定する後方水深センサ22である。前方水深センサ21及び後方水深センサ22は、例えば、超音波センサ等である。前方水深センサ21及び後方水深センサ22は、作業船3の中心から均等に離間されており、作業船3の中心と前方水深センサ21との距離及び作業船3の中心と後方水深センサ22との距離は、作業船3を進行方向Dに1回で移動させる距離、すなわち、浚渫装置1の1回当たりの浚渫範囲の長さに一致するのが望ましい。これにより、浚渫前後で同じ位置の水深を測定することができる。
制御手段40は、前方水深センサ21計測した離間距離h1と、ストロークセンサ30が計測したストローク量に基づいて、水底2に対するケーシング4の相対的な位置関係を演算し、油圧シリンダ5を制御する。
管理装置10は、水底2の放射線量を計測する線量計50を備えている。線量計50は、作業船3の進行方向Dの前方に配置された前方線量計51、及び作業船3の進行方向Dの後方に配置された後方線量計52である。前方線量計51及び後方線量計52は、油圧シリンダ5の昇降に連動して昇降可能であり、ケーシング4が水底2に根入れされた状態で水底の放射線量を計測可能な程度に水底2に接近または当接する。
次に、浚渫装置1を用いた浚渫方法の手順について図面に基づいて説明する。なお、以下では、進行方向Dに沿って隣接する第1の施工ブロックA1、第2の施工ブロックA2及び第3の施工ブロックA3をこの順に浚渫する場合を例に説明する。図3は、浚渫装置1を用いた浚渫方法を示すフローチャートである。図4(a)は、前方水深センサ21を第1の施工ブロックA1上に配置した状態を示す図である。図4(b)は、ケーシング4を第1の施工ブロックA1上に移動した状態を示す図である。図4(c)は第1の施工ブロックA1を施工している状態を示す図である。図4(d)はケーシング4を第2の施工ブロックA2上に移動した状態を示す図である。図4(e)は、浚渫装置1が第2の施工ブロックA2を施工している状態を示す図である。図4(f)はケーシング4を第3の施工ブロックA3上に移動した状態を示す図である。図4(g)は浚渫装置1が第3の施工ブロックA3を施工している状態を示す図である。図4(h)は後方水深センサが第3の施工ブロックA3上に移動した状態を示す図である。
まず、図4(a)に示すように、前方水深センサ21を施工ブロックA1上に配置させる(S1)。その後、前方水深センサ21で第1の施工ブロックA1の水深h11を測定する。また、ケーシング4を下降させて前方線量計51で第1の施工ブロックA1の放射線量を測定する(S2)。制御手段40は、前方水深センサ21で測定した第1の施工ブロックA1の水深h11及び前方線量計51で測定した第1の施工ブロックA1の放射線量を記憶する。なお、放射線量の測定は、浚渫前後での放射線量の減少量を確認するものであり、省略しても構わない。
次に、図4(b)に示すように、ケーシング4を第1の施工ブロックA1上に移動させる(S3)。その後、油圧シリンダ5を作動させて、ケーシング4を水底に向けて下降させる。制御手段40は、ケーシング4の下端部4aが水底に浚渫層厚の目標値に5〜10cm程度を加えた分だけ根入れされると、油圧シリンダ5を停止させる。下端部4aの根入れ量は、例えば、水底の目標除染率等に応じて任意に変更可能である。下端部4aの根入れ量の制御手順については、後述する。
次に、前方水深センサ21で第2の施工ブロックA2の水深h12を測定し、前方線量計51で第2の施工ブロックA2の施工前の水底土砂の放射線量を計測する(S4)。制御手段40は、前方水深センサ21で測定した第2の施工ブロックA2の水深h12及び前方線量計51で測定した第2の施工ブロックA2の放射線量を記憶する。
図4(c)に示すように、ケーシング4内のサンドポンプ6で第1の施工ブロックA1を浚渫する(S5)。なお、工程S4及び工程S5は、何れが先であっても同時であっても構わない。サンドポンプ6を用いた浚渫では、サンドポンプ6の排水量が所望の浚渫層厚に対応する除去量に達し次第、浚渫を終了する。浚渫が終了したら、油圧シリンダ5を作動させて、ケーシング4を上昇させる。
次に、図4(d)に示すように、ケーシング4を第1の施工ブロックA1と隣接する第2の施工ブロックA2の上方に移動させる(S6)。そして、図4(e)に示すように、第2の施工ブロックA2にてケーシング4を下降させて、後方線量計52で第1の施工ブロックA1の放射線量を測定すると共に、後方水深センサ22で第1の施工ブロックA1の水深h21を測定する(S7)。また、前方水深センサ21で第3の施工ブロックA3の水深h13を測定し、前方線量計51で第3の施工ブロックA3の放射線量を測定する(S8)。また、工程S5と同様に、第2の施工ブロックA2を浚渫する(S9)。なお、工程S7、工程S8及び工程S9は、何れが先であっても同時であっても構わない。浚渫が終了したら、油圧シリンダ5を作動させて、ケーシング4を上昇させる。
制御手段40は、工程S2で測定した水深h11と工程S7で測定した水深h21との差を浚渫層厚とみなす。また、制御手段40は、工程S2での前方線量計51の測定値と工程S7での後方線量計52の測定値との差を比較することにより、施工前後の放射線量の低減を確認する。制御手段40は、工程S7で測定した測定値と予め設定された浚渫層厚及び放射線量の目標値とを比較し、測定結果が目標値に達しているか否かを判定する(S10)。第1の施工ブロックA1の測定結果が目標値に達していない場合(S10でNo)、ケーシング4を第1の施工ブロックA1の上方に移動させて(S11)、工程S5と同様に、第1の施工ブロックA1を再度浚渫する(S12)。第1の施工ブロックA1の再浚渫後は、後方水深センサ22を第1の施工ブロックA1の上方に移動させて(S13)、工程S7と同様に第1の施工ブロックA1の放射線量及び水深h21を測定し(S14)、工程S10に戻る。
第1の施工ブロックA1の測定結果が目標値に達している場合(S10でYes)、図4(f)に示すように、ケーシング4を第2の施工ブロックA2と隣接する第3の施工ブロックA3の上方に移動させる(S15)。そして、図4(g)に示すように、第3の施工ブロックA3にて、ケーシング4を下降させて、後方線量計52で第2の施工ブロックA2の放射線量を測定すると共に、後方水深センサ22で第2の施工ブロックA2の水深h22を測定する(S16)。また、工程S5と同様に、第3の施工ブロックA3を浚渫する(S17)。なお、工程S16及び工程S17は、何れが先であっても同時であっても構わない。浚渫が終了したら、油圧シリンダ5を作動させて、ケーシング4を上昇させる。
制御手段40は、工程S4において前方水深センサ21が測定した水深h12と工程S16において後方水深センサ22が測定した水深h22との差を浚渫層厚とみなす。また、制御手段40は、工程S4での前方線量計51の測定値と工程S16での後方線量計52の測定値との差を比較することにより、施工前後の放射線量の低減を確認する。そして、制御手段40は、工程S16で測定した測定値と予め設定された浚渫層厚及び放射線量の目標値とを比較し、測定結果が目標値に達しているか否かを判定する(S18)。第2の施工ブロックA2の測定結果が目標値に達していない場合(S18でNo)、ケーシング4を第2の施工ブロックA2の上方に移動させて(S19)、工程S9と同様に、第2の施工ブロックA2を再度浚渫する(S20)。第2の施工ブロックA2の再浚渫後は、後方水深センサ22を第2の施工ブロックA2の上方に移動させて(S21)、工程S16と同様に第2の施工ブロックA2の放射線量及び水深h22を測定し(S22)、工程S18に戻る。
第2の施工ブロックA2の測定結果が目標値に達している場合(S18でYes)、図4(h)で示すように、後方水深センサ22を第3の施工ブロックA3の上方に移動させる(S23)。そして、第3の施工ブロックA3にて、ケーシング4を下降させて、後方線量計52で第3の施工ブロックA3の放射線量を測定すると共に、後方水深センサ22で第3の施工ブロックA3の水深h23を測定する(S24)。
制御手段40は、工程S8において前方水深センサ21が測定した水深h13と工程S24において後方水深センサ22が測定した水深h23との差を浚渫層厚とみなす。また、制御手段40は、工程S8での前方線量計51の測定値と工程S24での後方線量計52の測定値との差を比較することにより、施工前後の放射線量の低減を確認する。そして、制御手段40は、工程S24で測定した測定値と予め設定された浚渫層厚及び放射線量の目標値とを比較し、測定結果が目標値に達しているか否かを判定する(S25)。第3の施工ブロックA3の測定結果が目標値に達していない場合(S25でNo)、ケーシング4を第3の施工ブロックA3の上方に移動させて(S26)、工程S17と同様に、第3の施工ブロックA3を再度浚渫する(S27)。第3の施工ブロックA3の再浚渫後は、後方水深センサ22を第3の施工ブロックA3の上方に移動させて(S28)、工程S24と同様に第3の施工ブロックA3の放射線量及び水深h23を測定し(S29)、工程S25に戻る。
このように、浚渫装置1を用いた浚渫方法では、前方水深センサ21が測定する施工前の水深h1と後方水深センサ22が測定する施工後の水深h2とに基づいて浚渫層厚を確認し、前方線量計51が測定する放射線量と後方線量計52が測定する放射線量に基づいて放射線量の低減の効果を確認しながら、浚渫を行うことができる。
次に、浚渫装置1の浚渫層厚の管理方法について説明する。図5は、管理装置10が浚渫装置1の浚渫層厚を管理する際に用いる各数値を説明する図である。浚渫装置1の浚渫層厚は、制御手段40が水底2に対するケーシング4の下端部4aの相対的な位置を把握しながら油圧シリンダ5を制御することによって管理される。具体的には、図5に示すように、制御手段40は、前方水深センサ21が測定した施工前の水深h1及びストロークセンサ30の測定値に基づいて、施工前の水深h1に一致する水底2と作業船3との離間距離h、ストロークセンサ30のストローク量sを得ると共に、予め設定された油圧シリンダ5のオフセット値b及びケーシング4のオフセット値aから、以下の数式1に基づいて、水底2に対する下端部4aの相対位置dを演算する。
ケーシング4のオフセット値a及び油圧シリンダ5のオフセット値bは、浚渫装置1の構造に起因する固有のものであり、昇降手段の種類等によって増減する。
制御手段40は、水底2に対する下端部4aの相対位置dの値が所望の浚渫層厚を満たすように、油圧シリンダ5を制御してケーシング4の下端部4aを昇降させる。
このようにして、本発明に係る浚渫装置1は、前方水深センサ21が水底2と作業船3との離間距離hを測定し、ストロークセンサ30が浚渫装置1の下端部4aのストローク量sを測定し、制御手段40が離間距離hとストローク量sに基づいて水底2に対する下端部4aの相対的な位置を把握することにより、浚渫装置1の浚渫層厚を簡便に管理することができる。また、水深センサ20が水底2と作業船3との離間距離hを直接測定することにより、作業船3の挙動に係わらず、浚渫層厚を精度良く管理することができる。
また、制御手段40が、前方水深センサ21が測定する施工前の水深h1と後方水深センサ22が測定する施工後の水深h2との差から浚渫層厚を演算することにより、施工直後に浚渫層厚の良否を確認可能なため、浚渫層厚を更に精度良く管理することができる。
また、線量計50が水底2の放射線量を測定することにより、浚渫層厚を管理しながら浚渫による放射線量の低減の効果を確認することができる。
なお、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変をなることができ、そして、本発明が該改変されたものにも及ぶことは当然である。
1 ・・・ 浚渫装置
2 ・・・ 水底
3 ・・・ 作業船
4 ・・・ ケーシング
4a・・・ 下端部
5 ・・・ 油圧シリンダ(昇降手段)
6 ・・・ サンドポンプ
10・・・ 管理装置
20・・・ 水深センサ
21・・・ 前方水深センサ
22・・・ 後方水深センサ
30・・・ ストロークセンサ(変位センサ)
40・・・ 制御手段
50・・・ 線量計
51・・・ 前方線量計
52・・・ 後方線量計

Claims (4)

  1. 作業船に搭載されて下端部を水底に根入れして薄層浚渫する浚渫装置の管理装置であって、
    前記作業船と前記水底との離間距離を測定する水深センサと、
    前記下端部の鉛直方向の変位量を測定する変位センサと、
    前記離間距離と前記変位量とに基づいて前記浚渫層厚を演算し、前記浚渫装置を昇降させる昇降手段を制御する制御手段と、
    を備えていることを特徴とする浚渫装置の管理装置。
  2. 前記水深センサは、
    前記作業船の進行方向の前方に配置され、施工前の前記離間距離を測定する前方水深センサと、
    前記作業船の進行方向の後方に配置され、施工後の前記離間距離を測定する後方水深センサと、
    を備えていることを特徴とする請求項1記載の浚渫装置の管理装置。
  3. 前記水底の放射線量を測定する線量計を備えていることを特徴とする請求項1又は2記載の浚渫装置の管理装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項記載の管理装置を備えたことを特徴とする浚渫装置。
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