JP2016223169A - 薬液供給容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】気温や水温等の温度の変動に影響されることなく、薬液による効能を安定化させることができ、かつ、薬液の使用量が安定して、容器の使用期間のバラつきを抑えることができ、取り扱い性を向上できること。
【解決手段】薬液Lが収容されるとともに、下端部に口部2aを有する容器本体2と、容器本体2の口部2aを覆うとともに、水が流れる流水受け面100上に載置される有底筒状の台座3と、上端開口部が容器本体2の薬液Lの液面より上方に位置し、下端開口部が容器本体2の外部に連通した状態で、容器本体2の口部2a内に支持される外気導入管4と、外気導入管4と口部2aとの隙間に形成される薬液Lの流出路5と、台座3内に配設され、流出路5から流出する薬液Lが含浸される含浸体6と、を備え、含浸体6には、台座3から外部に突出して、流水受け面100に近接又は当接する突出部6bが形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、薬液供給容器に関する。
従来、例えば下記特許文献1、2に示されるような、トイレ用洗浄水タンクの手洗いボウル面(流水受け面)上に設置される、薬剤供給容器が知られている。薬剤供給容器は、例えば芳香剤や洗浄剤等の薬剤が収容される容器本体と、容器本体を支持するとともに、放水タップから放出された水が流れる流水受け面上に載置される台座と、を備えている。また、台座と流水受け面との間には、水が流れる隙間が設けられている。
放水タップから水が放出されると、この水が、容器本体上に直接かけられたり、流水受け面上において所定深さまで溜まったりすることで、容器本体内に浸入する。容器本体内に浸入した水は薬剤に接触し、この薬剤が水に溶け込んで水溶液となり、容器の外部に流出する。容器から流出した水溶液は、流水受け面の底部に開口する給水孔を通して、トイレ用洗浄水タンク内に流入する。
トイレ用洗浄水タンクに溜められた水溶液は、次回このトイレを使用した際に、便器等に流されて薬剤の効能が発揮されるようになっている。
特開平8−134980号公報 特開2004−124433号公報
しかしながら、上記従来の薬剤供給容器では、気温や水温等の温度の変動により、水に溶かされる薬剤の量が変化していた。このため、薬剤が溶かされた水溶液の濃度が不安定になり、薬剤による効能を安定して得ることが難しかった。また、温度の変動により薬剤の使用量が変化するため、容器の使用期間にバラつきが生じていた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、気温や水温等の温度の変動に影響されることなく、常に一定量の薬液(薬剤)を流水中に供給することができ、これにより薬液の水溶液の濃度が一定となって、薬液による効能を安定化させることができ、かつ、薬液の使用量が安定して、容器の使用期間のバラつきを抑えることができ、取り扱い性を向上できる薬液供給容器を提供することを目的としている。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
すなわち、本発明の薬液供給容器は、薬液が収容されるとともに、下端部に口部を有する容器本体と、前記容器本体の口部を覆うとともに、水が流れる流水受け面上に載置される有底筒状の台座と、上端開口部が前記容器本体の薬液の液面より上方に位置し、下端開口部が前記容器本体の外部に連通した状態で、前記容器本体の口部内に支持される外気導入管と、前記外気導入管と前記口部との隙間に形成される薬液の流出路と、前記台座内に配設され、前記流出路から流出する薬液が含浸される含浸体と、を備え、前記含浸体には、前記台座から外部に突出して、前記流水受け面に近接又は当接する突出部が形成されていることを特徴とする。
本発明の薬液供給容器では、容器本体内に収容される例えば芳香剤や洗浄剤等の薬液(薬剤)が、容器本体の口部と外気導入管との隙間の流出路を通って流出し、含浸体に吸収される。また、容器本体から流出した薬液の容量に応じて、外気導入管の内部を通して外気が容器本体内に流入する。つまり、外気導入管内を通して容器本体内に外気が安定して導入されるため、容器本体から含浸体に流出する薬液と外気との置換が良好に行われて、含浸体が安定して薬液に浸されるようになっている。
なお、この含浸体としては、例えば多孔質状の焼結体、不織布、布、紙等を用いることができる。具体的に、含浸体には、薬液の毛細管現象が得られる材料が適している。
そして、この含浸体は台座から外部に突出する突出部を有しており、突出部は、流水受け面上に接近配置され又は当接している。従って、流水受け面上を水が流れると、含浸体の突出部が流水中に浸たされて、この突出部から薬液が流水中に流れ出し、一定量ずつ安定して供給されるようになっている。
つまり本発明によれば、気温や水温等の温度の変動に係わらず、常に一定量の薬液を流水中に供給することができる。従って、薬液が含まれる水溶液の濃度が一定となり、薬液による効能を安定化させることができる。また、薬液の使用量が安定するため、この薬液供給容器の使用期間のバラつきを抑えることができ、取り扱い性が向上する。
また、本発明の薬液供給容器において、前記台座の周壁には、前記突出部を挿通させて外部に突出させる窓孔が形成されていることが好ましい。
この場合、有底筒状をなす台座の底壁ではなく周壁に、含浸体の突出部が挿通される窓孔が形成されているので、容器内部に水が逆流するようなことが防止される。つまり、突出部を突出させる窓孔が周壁に形成されているので、この窓孔の高さを適宜設定することによって、台座内に水が浸入することを防止できる。具体的には、例えば、流水受け面上において水が所定深さまで溜まる場合に、この所定深さ以上の高さとなるように、窓孔を配置すればよい。
これにより、台座内の含浸体に含浸される薬液(原液)の濃度が、逆流した水によって薄まってしまうようなことが確実に抑えられ、薬液が溶かされる水溶液の濃度が一定となって、上述した作用効果がより格別顕著なものとなる。
本発明の薬液供給容器によれば、気温や水温等の温度の変動に影響されることなく、常に一定量の薬液(薬剤)を流水中に供給することができ、これにより薬液の水溶液の濃度が一定となって、薬液による効能を安定化させることができ、かつ、薬液の使用量が安定して、容器の使用期間のバラつきを抑えることができ、取り扱い性が向上する。
本発明の一実施形態に係る薬液供給容器を示す半断面図(半縦断面図)である。 図1の薬液供給容器の要部を拡大して示す図である。 薬液供給容器の台座及び含浸体を示す(a)上面図、(b)半断面図(半縦断面図)である。 薬液供給容器の台座を示す(a)上面図、(b)半断面図(半縦断面図)である。 薬液供給容器の含浸体を示す(a)上面図、(b)半断面図(半縦断面図)である。 含浸体を展開した状態を示す(a)上面図、(b)側面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る薬液供給容器1について、図面を参照して説明する。
図1に示されるように、本実施形態の薬液供給容器1は、トイレ用洗浄水タンクの手洗いボウル面(流水受け面)100上に設置して使用される。
薬液供給容器1は、例えば芳香剤や洗浄剤等の薬液(液状の薬剤)Lが収容される容器本体2と、容器本体2を支持する台座3と、容器本体2の口部2a内に支持されて容器本体2内に延びる外気導入管4と、台座3内に配設されて薬液Lが含浸される含浸体6と、容器本体2を覆うカバー20と、を備えている。
容器本体2は有頂筒状をなし、台座3は有底筒状をなし、外気導入管4は筒状をなし、カバー20は有頂筒状をなしている。
図1において、容器本体2、台座3、外気導入管4及びカバー20は、それぞれの中心軸線が共通軸上に配置されている。本明細書では、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸Oに沿う方向を上下方向という。また上下方向のうち、容器本体2の頂壁7から台座3側へ向かう方向を下方といい、台座3から容器本体2の頂壁7側へ向かう方向を上方という。また、上下方向から見た平面視で、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
容器本体2は、球体筒状の本体部2bと、本体部2bよりも小径とされ、該本体部2bの下方に設けられる筒状の口部2aと、を有する。口部2aは、容器本体2の下端部に配置される。
容器本体2内に収容される薬液Lの液面と、本体部2bの頂壁7との間には、空間(空気が収容されるスペース。以下、上部空間ということがある)が設けられている。
図1及び図2に示されるように、容器本体2の口部2aは、本体部2bの下端開口部に垂下設される上方筒部8と、上方筒部8の下方に連なり該上方筒部8よりも小径とされた下方筒部9と、下方筒部9に装着される外気導入管支持筒11と、を有する。
上方筒部8は、有底筒状をなしており、周壁と底壁とを有する。
上方筒部8の周壁の上端部は、本体部2bの下端部に接続される。上方筒部8の底壁は、上方筒部8の周壁の下端部から径方向内側へ向けて突出するとともに周方向に沿って延びる円形リング板状をなしている。図1及び図2に示される縦断面視において、上方筒部8の底壁は、上方筒部8の周壁の下端部から径方向内側へ向かうに従い漸次下方へ向けて傾斜しており、テーパ状をなしている。
図2において、下方筒部9は、上方筒部8の底壁の内周縁部に垂下設されている。下方筒部9の外周面には、径方向外側へ向けて突出する係止突起10が形成されている。
外気導入管支持筒11は、下方筒部9に取り付けられている。外気導入管支持筒11は、3重筒状をなしており、外筒部11aと、内筒部11bと、外筒部11aと内筒部11bの間に介装される中筒部11cと、を有する。また、外気導入管支持筒11は、外筒部11aの下端部と中筒部11cの下端部とを接続する円形リング板状のフランジ11dと、中筒部11cの上端部と内筒部11bの上端部とを接続する円形リング板状のフランジ11eと、を有する。
外筒部11aは、下方筒部9の径方向外側に嵌合している。外筒部11aの内周面には、径方向内側へ向けて突出する係止突起12が形成されている。外筒部11aの係止突起12は、下方筒部9の係止突起10に対して、その上方から係止されている。これにより、下方筒部9に対する外気導入管支持筒11の下方移動が規制されている。
中筒部11cは、下方筒部9の径方向内側に嵌合している。つまり下方筒部9は、外筒部11aと中筒部11cとにより、径方向の両側から挟持されている。
フランジ11dの上面には、下方筒部9の下端開口部が当接している。図示の例では、フランジ11dの上面に、上方に向けて突出するとともに周方向に沿って延びる環状のシール用リブが、径方向に間隔をあけて複数設けられており、これらシール用リブが、下方筒部9の下端面(下端開口部の端面)に密着している。
フランジ11eは、その上下方向の位置が、上方筒部8の底壁の上下方向の位置と略同一となっている。
内筒部11bは、有底筒状をなしており、周壁と底壁とを有する。
内筒部11bの周壁のうち、上端部は、フランジ11eとの接続部分(フランジ11eの内周縁部)から下方に向かうに従い漸次縮径している。内筒部11bの底壁の径方向中央(容器軸O上)には、この底壁を上下方向に貫通して貫通孔13が形成されている。
内筒部11bの周壁のうち、上端部以外の部位には、該周壁の径方向内側に外気導入管4の下端部が嵌合している。内筒部11bの底壁の上面には、外気導入管4の下端面が当接している。図示の例では、内筒部11bの貫通孔13の内径が、外気導入管4の内径と略同一とされている。
内筒部11bの周壁の内周面には、径方向外側へ向けて窪むとともに上下方向に延びる縦溝14が形成されている。縦溝14は、内筒部11bの周壁において周方向に間隔をあけて複数形成されている。
内筒部11bの底壁の上面には、下方へ向けて窪むとともに径方向に延びる横溝15が形成されている。横溝15は、内筒部11bの底壁において周方向に間隔をあけて複数形成されている。
内筒部11bにおいて、周方向位置が対応する(周方向位置が同一とされた)縦溝14と横溝15とは、互いに連通している。このように連通させられた縦溝14と横溝15とにより、外気導入管4と口部2aとの隙間に、薬液Lの流出路5が形成されている。
容器本体2内の薬液Lは、流出路5及び貫通孔13を通して、台座3の底壁上に配設される含浸体6に向けて流出可能である。
本実施形態の例では、外気導入管支持筒11を下方筒部9に装着する前の状態において、口径の大きい下方筒部9から、容器本体2内に薬液Lを注入可能である。なお、容器本体2内に薬液Lを注入する際には、容器本体2を倒立姿勢(図1に示される正立姿勢(容器使用時の姿勢)とは上下方向が反転した姿勢)にする。
なお、特に図示していないが、この薬液供給容器1の使用前には、外気導入管支持筒11の内筒部11bの底壁の下面に、貫通孔13を塞ぐシール膜が貼着されている。容器使用時に、このシール膜を内筒部11bの底壁から剥がして取り除くことにより、流出路5から流れ出す薬液Lが、貫通孔13を通して含浸体6へ流れるようになっている。
図1において、外気導入管4は、上下方向に長い筒状をなしている。外気導入管4は、その下端部が、容器本体2の口部2a内に挿通されているとともに、該口部2aの外気導入管支持筒11に支持されている。
外気導入管4の上端開口部は、容器本体2の薬液Lの液面より上方に位置しているとともに、容器本体2内の上部空間に開口している。外気導入管4の下端開口部は、外気導入管支持筒11の貫通孔13を通して、容器本体2の外部に連通する。
台座3は、容器本体2の口部2aをその下方から覆うとともに、図示しない放水タップから放出された水が流れる流水受け面100上に載置される。図1〜図4に示されるように、台座3は、有底筒状をなしており、周壁18と底壁19とを有する。また、台座3は、周壁18の径方向外側に配置されて底壁19の外周縁部から立設されるカバー支持筒17を有する。
図1及び図2において、台座3の周壁18のうち、上端部は、容器本体2の口部2aの上方筒部8に対して、その径方向外側に嵌合している。図4(a)(b)に示されるように、台座3の周壁18には、該周壁18の上端開口部に開口するとともに下方へ向けて切り欠かれるように、窓孔16が形成されている。窓孔16は、台座3の周壁18において周方向に間隔をあけて複数形成されている。図3(a)(b)に示されるように、窓孔16には、後述する含浸体6の突出部6bが挿通され、この突出部6bは、容器外部に突出させられる。
図3及び図4において、台座3の底壁19の外径は、台座3の周壁18の外径よりも大きくなっている。台座3の底壁19の外周縁部には、カバー支持筒17が立設されている。カバー支持筒17は、台座3の周壁18よりも大径に形成される。また図示の例では、カバー支持筒17の上端開口部の位置(つまり底壁19から立ち上がる高さ)が、周壁18の上端開口部の位置よりも低くなっている。カバー支持筒17の外周面には、径方向外側へ向けて突出するとともに周方向に沿って延びるカバー突き当て突起17aが形成されている。
図1〜図3において、台座3の底壁19のうち、台座3の周壁18よりも径方向内側に位置する部分には、含浸体6が載置される。またこの部分には、薬液Lを貯留可能である。図2において、台座3の底壁19のうち、台座3の周壁18よりも径方向内側に位置する部分に溜められた薬液Lの液面は、外気導入管支持筒11の内筒部11bの底壁の下面と、上下方向の位置が略一致している。
図3及び図4において、台座3の底壁19のうち、台座3の周壁18よりも径方向外側に位置する部分には、該底壁19を上下方向に貫通して、突出部挿通孔3aが形成されている。図示の例では、突出部挿通孔3aは、矩形孔状をなしている。突出部挿通孔3aは、台座3の底壁19において周方向に間隔をあけて複数形成されている。突出部挿通孔3aは、台座3の周壁18に設けられた複数の窓孔16の周方向位置に対応して配置される。
図1〜図4において、台座3の底壁19の下面には、この台座3を流水受け面100上に支持する支持脚3bと、流水受け面100の底部に開口する給水孔101内に挿通される挿通突起3cと、台座3の下方を流れる水をガイドする流水ガイド3dと、が形成される。
支持脚3bは、台座3の底壁19から下方へ向けて突出しており、台座3の底壁19において周方向に間隔をあけて複数形成されている。支持脚3bの高さ(上下方向の長さ)は、流水受け面100と台座3の底壁19との間の距離が所期する値となるように設定される。支持脚3bにより、台座3の底壁19と流水受け面100との間に、水が流れる隙間が形成される。
挿通突起3cは、台座3の底壁19の径方向中央付近(容器軸O近傍)から下方へ向けて突出しており、台座3の底壁19において周方向に間隔をあけて複数形成されている。挿通突起3cは、流水受け面100の給水孔101に対して、薬液供給容器1が径方向に大きく移動するようなことを防止する。
流水ガイド3dは、径方向に延びるガイド板と、この流水ガイド3dにおける径方向内側の端部に位置して周方向に延びる堰き止め板と、を有する。図示の例では、ガイド板の高さ(底壁19から下方へ向けて突出する上下方向の長さ)が、径方向内側へ向かうに従い漸次高くされている。また、ガイド板の下端と流水受け面100との間の距離は、径方向に沿って略一定とされている。
含浸体6は、例えば多孔質状の焼結体、不織布、布、紙等により形成され、この含浸体6には、流出路5から流出する薬液Lが含浸される。具体的に、含浸体6としては、薬液Lの毛細管現象が得られる材料が適している。
含浸体6が、変形不能な焼結体等からなる場合には、図5(a)(b)に示されるような形状に作製されて、台座3に配設される。また、含浸体6が、変形可能な不織布、布、紙等からなる場合には、図6(a)(b)に示されるような展開形状(平板を切り抜いた形状)に作製された後、後述の本体部6aから延びる突出部6bが適宜変形させられることにより、図5(a)(b)に示されるような形状に成形されて、台座3に配設される。本実施形態では、突出部6bが変形可能とされた含浸体6を用いて説明する。
図6に示されるように、含浸体6は、円形板状をなす本体部6aと、該本体部6aの外周縁部から径方向外側へ向けて延びる矩形板状をなす突出部6bと、を有する。
図1〜図3に示されるように、含浸体6を台座3に配設した状態で、本体部6aは、容器本体2の口部2aの下方に位置しており、台座3の底壁19上における台座3の周壁18よりも径方向内側に配設される。本体部6aの上方には、容器本体2内の薬液Lが流れ出る流出路5及び貫通孔13が配置される。
図3、図5及び図6において、突出部6bは、本体部6aの外周縁部に、周方向に間隔をあけて複数突設されている。突出部6bは、本体部6aの外周縁部において、台座3の周壁18に設けられた複数の窓孔16の周方向位置に対応して配置される。含浸体6が台座3に配設されたときに、突出部6bは、窓孔16及び突出部挿通孔3aを通して、台座3から容器外部に突出させられる。
図1〜図3及び図5に示される縦断面視において、突出部6bは、逆U字状又は逆V字状をなしており、本体部6aの外周縁部から上方へ向けて延びた後、窓孔16内を通って下方へ向けて折り返され、台座3の底壁19の突出部挿通孔3a内を通って台座3から容器外部に突出させられる。突出部6bにおいて容器外部に突出させられた下端は、流水受け面100に近接又は当接している。
この含浸体6において、本体部6aに薬液Lが含浸されると、薬液Lは毛細管現象により突出部6bにも含浸されていき、窓孔16及び突出部挿通孔3aを通って、容器外部にまで到達するようになっている(図2の縦断面視において突出部6bの延在方向に沿って記載された、薬液Lの流れを表す矢印を参照)。
突出部6bにおいて、窓孔16に挿通される部分は、該窓孔16の内縁に係止されることが好ましい。また、突出部6bにおいて、突出部挿通孔3aに挿通される部分は、該突出部挿通孔3aの内縁に係止されることが好ましい。このような係止手段としては、例えば、窓孔16の内縁や突出部挿通孔3aの内縁に突起を設けたり、突出部6bに切り欠きを設ける等が挙げられる。
具体的に本実施形態では、図3及び図4に示されるように、窓孔16の内縁のうち、周方向の両端に位置する一対の側壁の下端部に、突起21がそれぞれ形成されている。突起21は、窓孔16に挿通された突出部6bに、その上方から当接して係止されるようになっており、突出部6bの浮き上がりを防止する。
また、図5及び図6に示されるように、突出部6bの先端部(本体部6aとは反対側の端部)における周方向の両端部(突出部6bの幅方向の両端部)には、矩形状の切り欠き22がそれぞれ形成されている。図3に示されるように、含浸体6の突出部6bが、台座3の突出部挿通孔3aに挿通されたときに、該突出部6bの切り欠き22は、突出部挿通孔3aの内縁のうち、周方向の両端に位置する一対の側壁に係止される。突出部6bの切り欠き22が、突出部挿通孔3aの内縁に係止されることにより、突出部6bが台座3の底壁19の下方へ向けて突出する突出量が、所期する値に精度よく設定される。また、突出部6bが突出部挿通孔3aから抜け出すことが防止される。
図1において、カバー20は、有頂筒状をなしており、頂壁が半球状とされ、周壁が筒状とされている。カバー20は、容器本体2及び台座3の周壁18を覆っている。カバー20の周壁の下端部は、台座3のカバー支持筒17の径方向外側に嵌合している。カバー20の周壁の下端開口部は、カバー支持筒17のカバー突き当て突起17aに対して、その上方から突き当てられている。
以上説明した本実施形態の薬液供給容器1では、容器本体2内に収容される薬液(薬剤)Lが、容器本体2の口部2aと外気導入管4との隙間の流出路5、及び貫通孔13を通って流出し、含浸体6に吸収される。また、容器本体2から流出した薬液Lの容量に応じて、外気導入管4の内部を通して外気が容器本体2内に流入する。つまり、外気導入管4内を通して容器本体2内(の上部空間)に外気が安定して導入されるため、容器本体2から含浸体6に流出する薬液Lと外気との置換が良好に行われて、含浸体6が安定して薬液Lに浸されるようになっている。
そして、この含浸体6は台座3から外部に突出する突出部6bを有しており、突出部6bは、流水受け面100上に接近配置され又は当接している。従って、流水受け面100上を水が流れると、含浸体6の突出部6bが流水中に浸たされて、この突出部6bから薬液Lが流水中に流れ出し、一定量ずつ安定して供給されるようになっている。
つまり本実施形態によれば、気温や水温等の温度の変動に係わらず、常に一定量の薬液Lを流水中に供給することができる。従って、薬液Lが含まれる水溶液の濃度が一定となり、薬液Lによる効能を安定化させることができる。また、薬液Lの使用量が安定するため、この薬液供給容器1の使用期間のバラつきを抑えることができ、取り扱い性が向上する。
また本実施形態では、台座3の周壁18に、含浸体6の突出部6bを挿通させて容器外部に突出させる窓孔16が形成されているので、下記の作用効果を奏する。
すなわちこの場合、有底筒状をなす台座3の底壁19ではなく周壁18に、突出部6bが挿通される窓孔16が形成されているので、容器内部に水が逆流するようなことが防止される。つまり、突出部6bを突出させる窓孔16が周壁18に形成されているので、この窓孔16の高さ(上下方向の位置)を適宜設定することによって、台座3内(特に含浸体6の本体部6aが配置される周壁18の径方向内側の部分)に水が浸入することを防止できる。具体的には、例えば、流水受け面100上において水が所定深さまで溜まる場合に、この所定深さ以上の高さとなるように、窓孔16を配置すればよい。
これにより、台座3内の含浸体6に含浸される薬液(原液)Lの濃度が、逆流した水によって薄まってしまうようなことが確実に抑えられ、薬液Lが溶かされる水溶液の濃度が一定となって、上述した作用効果がより格別顕著なものとなる。
また本実施形態では、容器本体2及び台座3の周壁18を覆う有頂筒状のカバー20が設けられているので、このカバー20によっても、含浸体6に含浸される薬液Lの濃度が水によって薄まってしまうようなことを確実に抑えて、上述した作用効果がより顕著なものとなる。
なお、本発明は前述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前述の実施形態では、容器本体2の口部2aにおいて、外気導入管支持筒11が下方筒部9に取り付けられているとしたが、これに限定されるものではなく、外気導入管支持筒11を下方筒部9に一体に形成してもよい。
また、前述の実施形態では、突出部6bが変形可能とされた含浸体6を用いて説明したが、これに限定されるものではなく、突出部6bが変形不能であってもよい。この場合、窓孔16の内縁の突起21や、突出部6bの切り欠き22が、設けられていなくてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 薬液供給容器
2 容器本体
2a 口部
3 台座
4 外気導入管
5 流出路
6 含浸体
6b 突出部
16 窓孔
18 台座の周壁
100 流水受け面
L 薬液

Claims (2)

  1. 薬液が収容されるとともに、下端部に口部を有する容器本体と、
    前記容器本体の口部を覆うとともに、水が流れる流水受け面上に載置される有底筒状の台座と、
    上端開口部が前記容器本体の薬液の液面より上方に位置し、下端開口部が前記容器本体の外部に連通した状態で、前記容器本体の口部内に支持される外気導入管と、
    前記外気導入管と前記口部との隙間に形成される薬液の流出路と、
    前記台座内に配設され、前記流出路から流出する薬液が含浸される含浸体と、を備え、
    前記含浸体には、前記台座から外部に突出して、前記流水受け面に近接又は当接する突出部が形成されていることを特徴とする薬液供給容器。
  2. 請求項1に記載の薬液供給容器であって、
    前記台座の周壁には、前記突出部を挿通させて外部に突出させる窓孔が形成されていることを特徴とする薬液供給容器。
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