JP2004124433A - トイレ用薬剤供給容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】トイレ用洗浄水タンクの給水孔Aに挿入する脚部6を底部4に垂下設し、該底部4に水を排出する排出孔5を穿設し、内部に薬剤を収納した詰め替え用ボトル12を逆さにして保持する受皿体2と、詰め替え用ボトル12と、放水タップBから放出された水を内部に流入する上部孔10を有し、受皿体2に被嵌するドーム状蓋体3とから成るトイレ用薬剤供給容器1であり、詰め替え用ボトル12を、第一の薬剤Cを収納するボトル容器体13と、該ボトル容器体13の口筒部14を閉塞するキャップ体15とから構成し、該キャップ体15に第二の薬剤Dを収納する収納部24を設け、一つの詰め替え用ボトル12に二つの薬剤を収納し、トイレ用洗浄水に二つの薬剤を供給可能とした。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、水洗トイレに使用される手洗い部付きトイレ用洗浄水タンクの上部に載置し、トイレ用洗浄水タンクに供給される供給水に、洗浄剤、着色剤等の薬剤を供給するトイレ用薬剤供給容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来において、手洗い部付きのトイレ用洗浄水タンクに貯留される洗浄水に、洗浄剤や着色剤、若しくは洗浄剤と芳香剤等を供給するトイレ用薬剤供給容器が使用されている。
【0003】
このトイレ用薬剤供給容器は、タンクに貯留されるトイレ用洗浄水に洗浄剤等の薬剤を供給し、該洗浄水で便器の洗浄を行って清潔性を保持し、着色剤や芳香剤によって清潔感や快適感を高めている。
【0004】
従来においては、トイレ用洗浄水タンクの手洗い部に載置したオンタンク型の水洗トイレ用洗浄芳香剤容器は、タンクの手洗い部に載置した受皿に、水溶性固形の洗浄芳香剤を保持し、放水タップから放出される水流に対向して開口する流出入口を受皿の蓋体に形成し、この受皿の平均密度を、流下する水流に容器が押し流されず且つ転倒しない値となるように設定したものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また、トイレ用薬剤供給容器を、薬剤載置部、下部貫通孔および窓部を有する下部部材と、下部部材の薬剤載置部に載置された第一の薬剤である水溶性固形薬剤の周囲を囲繞する筒状部及び周部貫通孔を有する中間部材と、この中間部材に脱着可能に結合し、第二の薬剤である揮散性の非水溶性薬剤を収納し、上部貫通孔を有する上部部材とから構成し、下部部材の薬剤載置部に載置した水溶性固形薬剤に、下部貫通孔および窓部から水を供給するとともに、上部の放水タップから放出された水を上部貫通孔及び周部貫通孔からも供給し、水溶性固形薬剤を溶解するように構成したものがある(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−204955号公報(第2−5頁、第1図)
【特許文献2】
特開平10−252119号公報(第3−8頁、第1図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、受皿に流出入孔を設け、放水タップから流入する水で水溶性薬剤を溶解する場合、放水タップから放出する水量および放出回数等によって、受皿内に流入する水量が異なり、受皿内に流出入する水量の確実な制御できないため、一定期間、均一量の薬剤を供給することができない、と云う問題があった。
【0008】
形態の異なる複数の薬剤を容器に収納しようとすると、容器を構成する部品点数が増大し、薬剤の使用を終了した後、薬剤の再充填作業が困難になる、と云う問題があった。
【0009】
また、二つの薬剤を取り替える場合は、水溶性固形薬剤の取り替え時期と、非水溶性薬剤の取り替え時期も異なり、充填作業がより煩雑になる、と云う問題もあった。
【0010】
また、前述した下部部材と、中間部材と、上部部材とから構成されたトイレ用薬剤供給容器にあっては、上部部材に設けた上部貫通孔および中間部材に設けた周部貫通孔を通じて水が水溶性固形薬剤を載置した下部材に流入するため、上部部材内には、非水溶性、若しくは下部部材の薬剤載置部に載置した薬剤と混合可能な水溶性の薬剤を設ける必要があり、上部部材内に収納する薬剤の種類が限られる、と云う問題があった。
【0011】
下部部材の薬剤載置部および中間部材の筒状部内に保持された薬剤は、上部貫通孔、周部貫通孔、下部貫通孔および窓部から侵入した非流動的な水に浸かった状態であるため、長期間の使用によって、カビやバクテリアによるヌメリが発生し易くなる、と云う問題もあった。
【0012】
そこで、本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく創案されたもので、トイレ用洗浄水タンクの手洗い部に載置するトイレ用薬剤供給容器を、部品点数の少ない簡単な構成で、二つの薬剤を保持可能とするとともに、確実に一定期間均一量の薬剤の供給可能とすることを技術的課題とし、もって簡便に二つの薬剤の補充交換が可能となるトイレ用薬剤供給容器を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決する本発明の内、請求項1記載の発明の手段は、
トイレ用洗浄水タンクの給水孔に挿入する長脚部を底部に垂下設し、この底部に水を排出する排出孔を穿設し、内部にトイレ用洗浄水に供給する薬剤を収納した詰め替え用ボトルを逆さにして保持する受皿体と、この受皿体に保持される詰め替えボトルと、トイレ用洗浄水タンクの上部の放水タップから放出された水を内部に流入する上部孔を有し、受皿体に被嵌するドーム状蓋体とから成るトイレ用薬剤供給容器であること、
詰め替え用ボトルを、第一の薬剤を収納するボトル容器体と、このボトル容器体の口筒部を閉塞するキャップ体とから構成したこと、
キャップ体に第二の薬剤を収納する収納部を設け、一つの詰め替え用ボトルに二つの薬剤を収納し、トイレ用洗浄水に二つの薬剤を供給可能としたこと、
にある。
【0014】
請求項1記載のトイレ用薬剤供給容器にあっては、詰め替え用ボトルに、二つの薬剤を収納可能としたため、例えば、洗浄剤と着色剤、洗浄剤と水溶性芳香剤、洗浄剤と消臭剤のように種々の異なる二つの薬剤を、混合することなく一つのトイレ用薬剤供給容器に保持することができ、薬剤の使用を終了した後、二つの薬剤を同時に速やかに交換することができる。
【0015】
トイレ用薬剤供給容器は、受皿体と、ドーム状蓋体と、詰め替え用ボトルの少ない部品点数で構成され、部品点数が少ないため、各部材の着脱を容易に行うことができ、交換時に煩雑な手間を必要とせずに、簡便に詰め替え用ボトルの交換を行うことができる。
【0016】
請求項2記載の発明の手段は、請求項1記載の発明の構成に加え、詰め替え用ボトルのボトル容器体に収納した第一の薬剤を液剤とし、キャップ体の収納部に収納した第二の薬剤を水溶性の固形剤としたこと、にある。
【0017】
請求項2記載の発明にあっては、固体と液体のように形態の異なる二つの薬剤を一つの詰め替え用ボトルに収納することができる。
【0018】
キャップ体の収納部に収納する第二の薬剤を固形剤とすると、固形剤を収納した収納部の上部開口を閉塞しなくても収納部から第二の薬剤が漏れ出ることはなく、包装形態を簡単にすることが可能である。
【0019】
請求項3記載の発明の手段は、請求項1又は2記載の発明の詰め替え用ボトルのキャップ体を、ボトル容器体の口筒部の外周に嵌着する嵌着筒片と、口筒部の上部外周面に設けた係止周条に係合する係合周条を下面に垂下設した頂鍔片と、口筒部に嵌合する嵌合筒片と、該嵌合筒片の下端部に設けた内鍔片と、逆さにしたボトル容器体内の第一の薬剤を外部に放出することなく、ボトル容器体内に空気を導入する、内鍔片からボトル容器体の底部近傍まで垂下設した垂下筒片と、ボトル容器体内の第一の薬剤を一定期間均一に漏出する、内鍔片に穿設した漏出孔とから成るキャップ本体部と、
嵌着筒片の後端部のヒンジ部により開閉回動可能にヒンジ結合され、嵌合筒片を閉塞し、第二の薬剤を外部に溶出可能とする、溶出孔を設けた頂壁と、該頂壁の中央部から垂下設した嵌合筒片に密嵌入するシール筒片と、内部に第二の薬剤を収納する頂壁の外周端から起立設した起立筒とから成る収納部と、
から構成したこと、
にある。
【0020】
請求項3記載の発明にあっては、ボトル容器体の口筒部に嵌着するキャップ本体部と第二の薬剤を収納する収納部とをヒンジ部を介して一体に成形したキャップ体を、詰め替え用ボトルに付設したため、ヒンジ部を開回動して収納部を反転状態とし、逆さにしたボトル容器体を受皿体に保持すれば、キャップ本体の漏出孔から一定期間、均一量の第一の薬剤をトイレ用洗浄水タンクに供給することができる。
【0021】
また、ドーム状蓋体の上部孔から流入する水によって、反転状態となっている収納部に保持した水溶性の第二の薬剤が溶解し、溶出孔から第二の薬剤もトイレ用洗浄水タンクに供給することができる。
【0022】
例えば、キャップ体のキャップ本体部に設けた漏出孔を、一ヶ月間、均一量の液体状の第一の薬剤を漏出できる大きさに形成することにより、薬剤の使用期間を一定期間に制御することが可能となり、詰め替え用ボトルの取り替え時期を一定にすることができる。
【0023】
放水タップから水が流入するドーム状蓋体の上部孔の位置及び溶解した第二の薬剤を溶出する収納部の溶出孔の大きさを適宜設定することにより、第二の薬剤の溶解量を規制することが可能となり、第一の薬剤と第二の薬剤との取り替え時期を同時期として、過不足なく二つの薬剤を使用し、同時に二つの薬剤の取り替えを行うことができる。
【0024】
請求項4記載の発明の手段は、請求項3記載の発明の構成に、キャップ体の収納部を形成する起立筒の頂部に密着して、収納部の開口を密閉するシール部材を設けたこと、にある。
【0025】
請求項4記載の発明にあっては、シール部材を収納部に設けて密閉したため、収納部内の第二の薬剤に埃や塵等が付着することなく、取り替え前の第二の薬剤の品質を安定に保持しておくことが可能である。
【0026】
請求項5記載の発明の手段は、請求項1、2、3または4記載の発明の構成に、受皿体の底部上面に、逆さにした詰め替え用ボトルのキャップ体の嵌合筒片内に嵌入して、詰め替え用ボトルを移動不能に保持する複数の保持片を起立設したこと、および受皿体の底部の下面に、トイレ用洗浄水タンクから受皿体を所定距離離間する複数の短脚部を垂下設したこと、を加えたものである。
【0027】
請求項5記載の発明にあっては、蓋体の上部孔から流入する水の水圧や、受皿体から排出される流水に影響を受けることなく、詰め替え用ボトルを受皿体の保持片に安定に保持しておくことができる。
【0028】
また、受皿体の底部には、トイレ用洗浄水タンクから受皿体を離間する短脚部を設けたため、蓋体の上部孔から流入してきた水を容器内に滞留させることなく、容器外に排出し、水溶性の第二の薬剤の溶解量を適宜制限することが可能である。
【0029】
請求項6記載の発明の手段は、請求項1、2、3、4又は5記載の発明の構成に、受皿体の上部内周にドーム状蓋体を係止可能な係止部を設け、ドーム状蓋体の下部内周に、係止部に係合する係合片を設け、ドーム状蓋体を受皿体に着脱自在としたこと、にある。
【0030】
請求項6記載の発明にあっては、受皿体の係止部と、ドーム状蓋体の係合片との係合により、受皿体とドーム状蓋体との着脱を容易に達成することができ、容器内に保持する詰め替え用ボトルの交換を簡単に行うことができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1乃至図3は本願発明のトイレ用薬剤供給容器の第1の実施例を示すものである。トイレ用薬剤供給容器1は、薬剤を収納する詰め替え用ボトル12と、該詰め替え用ボトル12を保持する受皿体2と、詰め替え用ボトル12を保持した受皿体2に被嵌するドーム状蓋体3との少ない部材点数で構成している。
【0032】
受皿体2は、底部4に、トイレ用薬剤供給容器1内に流入した水を排出する排出孔5を穿設し、底部4の下面中央部から長脚部6を垂下設し、この長脚部6をトイレ用洗浄水タンクの給水孔Aに挿入して、トイレ用供給容器1を移動不能にトイレ用洗浄水タンクの手洗い部に保持している。
【0033】
長脚部6の周囲には、底部4をトイレ用洗浄タンクの手洗い部から離間する複数の短脚部7を設け、受皿体2の上部内周面にドーム状蓋体3を係止する係止部8を設けている。
【0034】
また、受皿体2の底部4の上面中央部には、詰め替え用ボトル12を保持する保持片9を起立設している。
【0035】
ドーム状蓋体3は、放水タップBから放出された水をトイレ用薬剤供給容器1内に流下する上部孔10を穿設し、受皿体2の係止部8と係合する係合部を設けた係止片11をドーム状蓋体3の内面に設けている。
【0036】
受皿体2の上部の形状と、ドーム状蓋体3の下部の形状は、同一形状に形成されており、受皿体2の係止部8にドーム状蓋体3の係止片11を係合させることにより、受皿体2とドーム状蓋体3との一体的な組付けが可能である。
【0037】
受皿体2とドーム状蓋体3とを組付けると、ドーム状蓋体3に設けた上部孔10が模様としての役割も果たし、視覚的な美観を向上させている。
【0038】
トイレ用洗浄水タンク供給する洗浄剤、消臭剤、着色剤、殺菌剤等を収納した詰め替え用ボトル12は、キャップ体15の収納部24を略180°開放した反転状態とし、ボトル容器体13を逆さにした状態で受皿体2の底部4上面に起立設した保持片9に保持される(図1及び図3参照)。
【0039】
図4に示すように、詰め替え用ボトル12は、洗浄剤等の液体状の第一の薬剤Cを収納するボトル容器体13と、該ボトル容器体13の口筒部14の開放を閉塞するキャップ体15とから成っている。
【0040】
キャップ体15は、キャップ本体部22と、第二の薬剤Dを収納する収納部24とから成っている。キャップ本体部22は、ボトル容器体13の口筒部14の外周に、嵌着筒片16を嵌着し、頂鍔片17が口筒部14の上部を越えて、口筒部14の内部に嵌合筒片18を嵌合し、キャップ体15を口筒部14に組付けている。
【0041】
口筒部14の上端には、係止周条14aを設け、他方、キャップ体15の頂鍔片17の下面には、係止周条14aと係合する係合周条17aを設け、係止周条14aと係合周条17aとの係合により、口筒部14とキャップ体15とを確実にかつ安定に固定している。
【0042】
嵌合筒片18には、内鍔片19を介してボトル容器体13の底部近傍まで延ばした垂下筒片20を垂下設し、内鍔片19には、詰め替えボトル12を逆さにした際に、ボトル容器体13に収納した液体状の薬剤Cを一定期間均一に漏出する漏出孔21を穿設している。
【0043】
また、嵌着筒片16の後端部には、ヒンジ部23を設け、該ヒンジ部23で収納部24を開閉回動自在にヒンジ結合している。
【0044】
収納部24は、嵌合筒片18の上部開口を閉塞する頂壁25の下面に、嵌合筒片18内に密嵌入するシール筒片26を垂下設し、水溶性固形剤である着色剤等の薬剤Dを内部に収納する起立筒27を、頂壁25の上面外周端に起立設している。
【0045】
なお、ヒンジ部23と対向する起立筒27の前端部には指掛け突片29を設け、収納部24の開放動作を容易としている。
【0046】
図4において、起立筒27の上部開口は、シール部材30を起立筒27の頂部に密着して閉塞しているが、シール部材30に限らず、着脱可能な蓋体によって収納部24を閉塞することも可能であり、その他、収納部24に固形の水溶性薬剤である着色剤等を充填した状態で、詰め替え用ボトル12全体を包装し、開口を閉塞することも可能である。
【0047】
シール筒片26を嵌合筒片18に密嵌入させると、嵌合筒片18の開口は、頂壁25で密に閉塞される。頂壁25には、流入してきた水によって溶解した薬剤Dを流出する溶出孔28が穿設されている。
【0048】
キャップ体15の収納部24を開放して、詰め替えボトル12を逆さにし、嵌合筒片18に受皿体2の保持片9を嵌入して、詰め替えボトル12を受皿体2に保持すると、ボトル容器体13の底部近傍まで垂下設した垂下筒片20によりボトル容器体13に収納した液体状の薬剤Cが一挙に放出することなく、漏出孔21から一定期間、均一量の薬剤Cが漏出し、トイレ用洗浄水タンクの供給孔Aを通過して、トイレ用洗浄水タンク内に薬剤が供給される(図1、図2参照)。例えば、ボトル容器体13に収納した液体状の薬剤Cを、1ヶ月間にわたり、均一量が漏出するように漏出孔21の大きさを設定する。
【0049】
一方、略180°開放して反転状態となった収納部24は、起立筒27の上部が開口した状態で受皿体2に保持されるため、放出タップBから放出された水が、ドーム状蓋体3の上部孔10から流入して、薬剤Dを溶解し、溶解した薬剤Dが溶出孔28から溶出して、給水孔Aを通じて、トイレ用洗浄水タンクに供給される(図1参照)。
【0050】
受皿体2の底部4には、排出孔5と、短脚部7を設けているため、放水タップBから上部孔10を通じて流入した水は、速やかに排出孔5から排出され、収納部24に充填された薬剤Dが滞留している水に浸漬した状態とはならないため、水溶性の薬剤Dの多量な溶解が防止され、一定期間、略一定量の溶解した薬剤Dをトイレ用洗浄水タンクに供給することができる。
【0051】
そして、薬剤Cと薬剤Dがなくなった後は、ドーム状蓋体3を外し、保持片9から使用済みの詰め替えボトル12を外して、収納部23を開放状態とした新たな詰め替えボトル12を保持片9に保持させることにより、液体と固体の形態の異なる二つの薬剤を同時に取り替えることができ、薬剤の取り替え作業を迅速かつ簡便に行うことができる。
【0052】
図5乃至図7は、トイレ用薬剤供給容器の第2の実施例を示すものである。
トイレ用薬剤供給容器1は、第1の実施例と同様に詰め替え用ボトル12を保持する受皿体2と、被嵌するドーム状蓋体3とから構成している。
【0053】
詰め替え用ボトル12のキャップ体15を略180°開放し、ボトル容器体13を逆さにした状態で、受皿体2に設置すると、反転状態となった収納部24の反対側は、受皿体2とドーム状蓋体3との間に空間が開いてしまうことになる。
【0054】
このため、受皿体2とドーム状蓋体3の平面左右対称となっていた楕円形状の一方の長径を短く縮径し、トイレ用薬剤供給容器1の全体体積を小さくしている。
【0055】
このように、受皿体2とドーム状蓋体3との形状を左右非対称の形状として不要な空間をなくし、トイレ用薬剤供給容器1の全体体積を小さくすると、トイレ用洗浄水タンクの手洗い部が小さい場合であっても、トイレ用薬剤供給容器1を載置することができ、汎用性が向上する。
【0056】
【発明の効果】
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
請求項1記載の発明にあっては、一つの詰め替えボトルに形態の異なる二つの薬剤を収納可能とし、異なる二つの薬剤を、混合することなく一つのトイレ用薬剤供給容器に保持して、トイレ用洗浄水タンクに薬剤を供給することができ、また、薬剤の使用を終了した後、二つの薬剤を同時に、簡便且つ迅速に交換することができる。
【0057】
本発明のトイレ用薬剤供給容器は、受皿体と、ドーム状蓋体と、詰め替え用ボトルの少ない部品点数で構成されているため、各部材の着脱等に煩雑な手間を必要とせず、簡便に詰め替え用ボトルの交換を行うことができる。
【0058】
請求項2記載の発明にあっては、固体と液体のように形態の異なる二つの薬剤を一つの詰め替え用ボトルに収納することができ、収納部に収納した固形材は、該収納部の開口を閉塞しなくても漏れ出ることがないため、詰め替え用ボトルの包装形態を簡単にすることが可能であり、包材にかかる費用を低減することができる。
【0059】
請求項3記載の発明にあっては、詰め替え用ボトルに付設したキャップ体の構成により、ヒンジ部を開回動して収納部を反転状態とし、逆さにしたボトル容器体を受皿体を保持すれば、キャップ本体の漏出孔から一定期間、均一量の第一の薬剤をトイレ用洗浄水タンクに供給することができるとともに、受皿体の流出入孔およびドーム状蓋体の上部孔から流入する水によって、収納部に保持した水溶性の第二の薬剤が溶解し、溶出孔から第二の薬剤もトイレ用洗浄水タンクに供給することができる。
【0060】
また、キャップ体の収納部に設けた溶出孔の大きさを適宜設定することにより、トイレ用薬剤供給容器内に侵入してきた水によって溶解する第二の薬剤の溶解量を規制することも可能であり、第一の薬剤と第二の薬剤との取り替え時期を同時期として、過不足なく二つの薬剤を使用して、同時に、簡便に二つの薬剤の取り替えを行うことができる。
【0061】
請求項4記載の発明にあっては、シール部材を収納部に設けて密閉したため、取り替え前の第二の薬剤の品質を安定に保持しておくことが可能である。
【0062】
請求項5記載の発明にあっては、保持片によって詰め替え用ボトルを容器内に安定に保持しておくことができる。また、受皿体は、短脚部によって、トイレ用洗浄水タンクの手洗い部から底部が離間しているため、容器内に流入してきた水を速やかに排出して、第二の薬剤の溶解量を適宜制限し、容器に付着するヌメリやカビ等の発生を極力防止することができる。
【0063】
請求項6記載の発明にあっては、受皿体とドーム状蓋体との着脱を容易に達成することができ、容器内に保持する詰め替え用ボトルの交換を簡便且つ迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明のトイレ用薬剤供給容器の第一の実施例を示す、一部を縦断して示す縦断正面図。
【図2】図1に示した実施例を一部縦断して示す、側面図。
【図3】図1に示した実施例の平面図。
【図4】詰め替え用ボトルの実施例を、一部縦断して示す縦断正面図。
【図5】本願発明のトイレ用薬剤供給容器の第二の実施例を示す平面図。
【図6】図5に示した実施例の正面図。
【図7】図5に示した実施例の側面図。
【符号の説明】
1 ; トイレ用薬剤供給容器
2 ; 受皿体
3 ; ドーム状蓋体
4 ; 底部
5 ; 排出孔
6 ; 長脚部
7 ; 短脚部
8 ; 係止部
9 ; 保持片
10 ; 上部孔
11 ; 係合片
12 ; 詰め替え用ボトル
13 ; ボトル容器体
14 ; 口筒部
14a; 係止周条
15 ; キャップ体
16 ; 嵌着筒片
17 ; 頂鍔片
17a; 係合周条
18 ; 嵌合筒片
19 ; 内鍔片
20 ; 垂下筒片
21 ; 漏出孔
22 ; キャップ本体部
23 ; ヒンジ部
24 ; 収納部
25 ; 頂壁
26 ; シール筒片
27 ; 起立筒
28 ; 溶出孔
29 ; 指掛け突片
30 ; シール部材
Claims (6)
- トイレ用洗浄水タンクの給水孔(A)に挿入する長脚部(6)を底部(4)に垂下設し、該底部(4)に水を排出する排出孔(5)を穿設し、内部にトイレ用洗浄水に供給する薬剤を収納した詰め替え用ボトルを逆さにして保持する受皿体(2)と、該受皿体(2)に保持される詰め替えボトル(12)と、トイレ用洗浄水タンクの上部の放水タップ(B)から放出された水を内部に流入する上部孔(10)を有し、前記受皿体(2)に被嵌するドーム状蓋体(3)とから成り、前記詰め替え用ボトル(12)を、第一の薬剤(C)を収納するボトル容器体(13)と、該ボトル容器体(13)の口筒部(14)を閉塞するキャップ体(15)とから構成し、該キャップ体(15)に第二の薬剤(D)を収納する収納部(24)を設け、一つの詰め替え用ボトル(12)に二つの薬剤を収納し、トイレ用洗浄水に二つの薬剤を供給可能としたトイレ用薬剤供給容器。
- 詰め替え用ボトル(12)のボトル容器体(13)に収納した第一の薬剤を液剤とし、キャップ体(15)の収納部(24)に収納した第二の薬剤を水溶性の固形剤とした請求項1記載のトイレ用薬剤供給容器。
- 詰め替え用ボトル(12)のキャップ体(15)を、ボトル容器体(13)の口筒部(14)の外周に嵌着する嵌着筒片(16)と、前記口筒部(14)の上部外周面に設けた係止周条(14a)に係合する係合周条(17a)を下面に垂下設した頂鍔片(17)と、前記口筒部(14)に嵌合する嵌合筒片(18)と、該嵌合筒片(18)の下端部に設けた内鍔片(19)と、逆さにした前記ボトル容器体(13)内の第一の薬剤(A)を外部に放出することなく、前記ボトル容器体(13)内に空気を導入する、前記内鍔片(19)から前記ボトル容器体(13)の底部近傍まで垂下設した垂下筒片(20)と、前記ボトル容器体(13)内の第一の薬剤(A)を一定期間均一に漏出する、前記内鍔片(19)に穿設した漏出孔(21)とから成るキャップ本体部(22)と、前記嵌着筒片(16)の後端部のヒンジ部(23)により開閉回動可能にヒンジ結合され、前記嵌合筒片(18)を閉塞し、第二の薬剤(D)を外部に溶出可能とする、溶出孔(28)を設けた頂壁(25)と、該頂壁(25)の中央部から垂下設した前記嵌合筒片(18)に密嵌入するシール筒片(26)と、内部に第二の薬剤(D)を収納する前記頂壁(25)の外周端から起立設した起立筒(27)とから成る収納部(24)と、から構成した請求項1又は2記載のトイレ用薬剤供給容器。
- キャップ体(15)の収納部(24)を形成する起立筒(27)の頂部に密着して、前記収納部(24)の開口を閉塞するシール部材(30)を設けた請求項3記載のトイレ用薬剤供給容器。
- 受皿体(2)の底部(4)上面に、逆さにした詰め替え用ボトル(12)のキャップ体(15)の嵌合筒片(18)内に嵌入して、詰め替え用ボトル(12)を移動不能に保持する複数の保持片(9)を起立設し、前記底部(4)の下面に、トイレ用洗浄水タンクから受皿体(2)を所定距離離間する複数の短脚部(7)を垂下設した請求項1、2、3又は4記載のトイレ用薬剤供給容器。
- 受皿体(2)の上部内周にドーム状蓋体(3)を係止可能な係止部(8)を設け、前記ドーム状蓋体(3)の下部内周に、前記係止部(8)に係合する係合片(11)を設け、前記ドーム状蓋体(3)を受皿体(2)に着脱可能とした請求項1、2、3、4又は5記載のトイレ用薬剤供給容器。
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