JP2016222341A - 二重容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】内容物の熱充填後の冷却時にシャワー水が外気導入孔から侵入することを防止できる二重容器を提供する。
【解決手段】逆止弁30に、貫通部31と、該貫通部31の一端に連結する突出部32と、該突出部32に形成された環状溝部32bと、貫通部31の他端側部分に連結する当接部33とを設け、第1の取付け位置では、環状溝部32bが外気導入孔14に嵌合して該外気導入孔14を封止し、第2の取付け位置では、貫通部31は外気導入孔14を胴部のスクイズ解除時に通気路となる隙間を残して貫通し、当接部33は、少なくとも胴部のスクイズ解除時には外層体10の外側表面に当接して内部空間Nへの逆止弁30の脱落を防止するように構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、容器の外殻を形成する外層体と、該外層体の内側に収められた内層体と、外層体を貫通する外気導入孔とを備える二重容器に関し、特に、内容物の熱充填後の冷却時にシャワー水が外気導入孔から侵入することを防止しようとするものである。
従来、口部、胴部及び底部を有するボトル状をなすと共に容器の外殻を形成する外層体と、該外層体の内側に収められた内層体と、外層体を貫通する外気導入孔とを備え、内層体の減容変形に伴い外気導入孔から外層体と内層体との間に形成される内部空間に外気を導入可能な二重容器(デラミ容器とも言う)が知られている(例えば特許文献1参照)。
また、例えば、醤油、醤油含有調味料、食酢、料理酒等の液体食品等を内容物とする場合に、その内容物を容器に充填して製品化する要領として、高温状態の内容物を充填する熱充填工程と、該工程の後にシャワー水を用いて容器及び内容物を冷却する冷却工程とを設けたものが知られている。
特開2008−207860号公報
しかしながら、前記したような従来の二重容器について熱充填工程及び冷却工程を適用した場合には、熱充填後の冷却時にシャワー水が外気導入孔から容器の内部空間(外層体と内層体との間)に侵入してしまうという問題があった。すなわち、容器の内部空間にシャワー水が浸入すると、カビが発生したり、消費者が液漏れと誤認したりといった不具合を生じることが懸念される。また、このようにシャワー水が外気導入孔から侵入した場合には、内層体の材質等によっては内層体のバリア性が低下してしまう場合もあった。
本発明は、前記の課題を解決するために開発されたもので、内容物の熱充填後の冷却時にシャワー水が外気導入孔から侵入することを防止できる二重容器を提供することを目的とする。
すなわち、本発明の要旨構成は以下のとおりである。
1.口部、胴部及び底部を有するボトル状をなすと共に容器の外殻を形成する外層体と、該外層体の内側に収められた内層体と、前記外層体を貫通する外気導入孔とを備え、前記内層体の減容変形に伴い前記外気導入孔から前記外層体と前記内層体との間に形成される内部空間に外気を導入可能な二重容器において、
前記外気導入孔に第1の取付け位置と第2の取付け位置で取付け可能な逆止弁を備え、 前記逆止弁は、貫通部と、該貫通部の一端に連結する突出部と、該突出部に形成された環状溝部と、前記貫通部の他端側部分に連結する当接部とを備え、
前記第1の取付け位置では、前記環状溝部が前記外気導入孔に嵌合して該外気導入孔を封止し、
前記第2の取付け位置では、前記貫通部は前記外気導入孔を前記胴部のスクイズ解除時に通気路となる隙間を残して貫通し、前記当接部は、少なくとも前記胴部のスクイズ解除時には前記外層体の外側表面に当接して前記内部空間への前記逆止弁の脱落を防止することを特徴とする二重容器。
2.前記逆止弁の前記突出部には着座部が形成されており、
前記第2の取付け位置では、前記着座部は、少なくとも前記胴部のスクイズ時には前記外気導入孔の外周面における内側縁部に着座して、前記内部空間からの空気の漏れを防止する、前記1の二重容器。
3.前記第2の取付け位置では、前記着座部は、前記胴部のスクイズ解除時以外において、前記外気導入孔の外周面における内側縁部に着座する、前記2の二重容器。
4.前記第2の取付け位置では、前記当接部は、前記外層体の外側表面に圧接して前記着座部を着座させる付勢力を与える、前記3の二重容器。
5.前記貫通部に形成した少なくとも1本の溝部により、前記胴部のスクイズ解除時に通気路となる前記隙間が形成されている、前記1の二重容器。
6.前記胴部の少なくとも一部を覆うシュリンクフィルムを備え、
前記逆止弁は前記シュリンクフィルムの内側に配置されている、前記1〜5のいずれかの二重容器。
本発明によれば、熱充填後の冷却工程においては、逆止弁を第1の取付け位置で外気導入孔に取り付け、逆止弁の環状溝部で外気導入孔を封止しておくことができ、シャワー水の侵入を防止することができる。また、冷却工程終了後に逆止弁を第2の取付け位置に移動させることで、逆止弁により、容器の使用に際して内部空間からの空気の漏れを少なくとも抑制すると共に外気の導入を可能にすることができ、胴部の押圧(スクイズ)による内容物の吐出をスムーズなものとすることができる。
したがって、本発明によれば、内容物の熱充填後の冷却時にシャワー水が外気導入孔から侵入することを防止できる二重容器を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る二重容器の縦断面図である。 図1の二重容器の2つの取付け位置を示す縦断面図であり、(a)は第1の取付け位置、(b)は第2の取付け位置を示す。 本発明の他の実施形態に係る二重容器の縦断面図である。 図3の部分拡大図である。 図3の逆止弁の一部断面側面図である。 図3の逆止弁の取付け要領を示す側面視での断面図である。 図3の逆止弁を第1の取付け位置から第2の取付け位置に移動させる要領を示す側面視での断面図である。
以下、図1〜図2を参照して、本発明の一実施形態に係る二重容器1について詳細に例示説明する。
なお、本明細書において、上下方向とは、二重容器1の正立状態を基準とし、外層体10の口部11が位置する側を上方(例えば、図1の上方)、外層体10の底部13が位置する側を下方(例えば、図1の下方)とする。
図1に示すように、本実施形態に係る二重容器1は、容器の外殻を形成する外層体10と、外層体10の内側に収められる減容変形自在な内層体20とを備えている。なお、本実施形態では、外層体10と内層体20の間には、これら外層体10及び内層体20を互いに部分的に接合する接着帯(図示省略)が設けられているが、接着帯を設けない構成とすることも可能である。
ここで、本実施形態における二重容器1は、合成樹脂製の外層体10と、外層体10に対して相溶性が低い合成樹脂にて形成される内層体20と、外層体10及び内層体20に対して接着性を有する合成樹脂にて形成される帯状の接着層、すなわち、接着帯とを積層させたものであり、これらの合成樹脂を積層して形成したパリソンを、ブロー成形することによって得られたものである。ここで、本実施形態の二重容器1においては、外層体10を外側の低密度ポリエチレン(LDPE)と内側のポリプロピレン樹脂(PP)の2層構造とし、内層体20を外側のエチレンビニルアルコール共重合樹脂(EVOH)と内側の変性ポリオレフィン樹脂(三井化学株式会社製「アドマー」(登録商標))の2層構造としている。また、接着帯を変性ポリオレフィン樹脂(「アドマー」(登録商標))で構成している。なお、本実施形態では、スクイズ性を付与するため、外層体10の外側の層を低密度ポリエチレン(LDPE)で構成しているが、ポリプロピレン樹脂(PP)、中密度ポリエチレン樹脂(MDPE)、又は高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)とすることも可能である。また、本実施形態の外層体10を構成するポリプロピレン樹脂(PP)の層は、内層体20の剥離性を向上するために設けたものであり、必ずしも必要なものではない。さらに、上記の層構成は一例であり、外層体10に対して内層体20が剥離可能であれば、外層体10、内層体20、及び接着帯の材料は特に限定されるものではなく、それぞれ単層構造としても良いし、多層構造としても良い。また、接着帯は必ずしも設ける必要はない。
外層体10は、口部11、胴部12及び底部13を有するボトル状をなすと共に復元自在な可撓性を有するものである。なお、本実施形態において胴部12は、横断面が円形であり、口部11に向けて上部が縮径する筒形状としているが、これに限定されず、例えば、横断面が多角形や楕円形等の形状とすることができる。
内層体20は、その内側に内容物(図示省略)を充填可能な充填空間Mを有しており、積層された外層体10から剥離させることで減容変形させることができる。すなわち、外層体10は外層体10を貫通する外気導入孔14を備えており、内容物の取り出しに伴う内層体20の減容変形に従い、外気導入孔14から外層体10と内層体20との間に形成される内部空間Nに外気が導入されるようになっている。
本実施形態では、外層体10の胴部12は局所的に内側に向けて凹む凹部15を備え、外気導入孔14は凹部15に形成されている。また、外気導入孔14には、図2(b)に示す第2の取付け位置にて、内部空間Nへの外気の導入を許容する一方で内部空間Nからの空気の漏れを防止する逆止弁30が設けられている。逆止弁30は、図2(a)に示す第1の取付け位置と、図2(b)に示した第2の取付け位置で外気導入孔14に取付け可能に構成されている。なお、逆止弁30は、第1の取付け位置において外側から押し込むことで第2の取付け位置に移動させることができる。
また、逆止弁30は、貫通部31と、該貫通部31の一端に連結する突出部32と、該突出部32に形成された着座部32a及び環状溝部32bと、貫通部31の他端に連結する当接部33とを備えている。図2(a)に示した第1の取付け位置では、環状溝部32bは外気導入孔14に嵌合して該外気導入孔14を封止するようになっている。また、図2(b)に示した第2の取付け位置では、貫通部31は外気導入孔14を貫通し、着座部32aは、少なくとも胴部12のスクイズ時には外気導入孔14の外周面における内側縁部14aに着座して内部空間Nからの空気の漏れを防止し、当接部33は、少なくとも胴部12のスクイズ解除時には外層体10の外側表面に当接して内部空間Nへの逆止弁30の脱落を防止するようになっている。
ここに、着座部32aは、第2の取付け位置では、胴部12のスクイズ解除時以外(すなわち、二重容器1の不使用時及び胴部12のスクイズ時)において、外気導入孔14の外周面における内側縁部14aに着座するように構成することが好ましい。すなわち、着座部32aは、二重容器1の不使用時には必ずしも外気導入孔14を封止する必要はないが、二重容器1の不使用時にも外気導入孔14を封止するように構成した場合には、不使用時において内部空間Nへの外部からの塵等の侵入をより確実に防止できるため好ましい。また、このように構成した場合には、スクイズの開始時点で外気導入孔14が封止されていることから、スクイズ開始時の内部空間Nからの空気の漏れをより確実に防止することができる。
さらに、当接部33が、第2の取付け位置では、外層体10の外側表面に圧接して着座部32aを着座させる付勢力を与えるように構成した場合には、前記したような不使用時における塵等の侵入や、スクイズ開始時の空気の漏れをさらに確実に防止できるため、より好ましい。
本実施形態では、当接部33は、一端が貫通部31に連結すると共に他端が外層体10の外側表面に当接又は圧接する複数の(例えば十字状に延びる4本の)弾性腕部として構成されている。なお、本実施形態では、突出部32は、先端に向けて開口する中空部を有する中空円柱状をなしている。逆止弁30は、例えば合成樹脂製とすることができる。
また、図1に示したように、二重容器1は、注出キャップ40を備えている。注出キャップ40は、口部11に係合保持される注出栓41と、注出栓41にヒンジ42を介して連結され、当該注出栓41の開閉を行う蓋体43とを備えている。なお、ヒンジ42を設けずに、蓋体43を別体として形成し、注出栓41にねじ係合やアンダーカット係合させる構成としてもよい。
注出栓41は、口部11の外周面に対してアンダーカット係合する装着筒44と、装着筒44の上部を覆う隔壁45と、隔壁45から上方に立設し、内側が充填空間Mに繋がる注出筒46とを備える。注出筒46の下方には、円筒壁47が連なっており、円筒壁47の内周面には、周方向に間隔をあけて設けられる複数の縦リブ48を設けている。縦リブ48の径方向内側には、球状体49が配置され、縦リブ48の上端に設けた膨出部によって抜け止め保持されている。円筒壁47の下部には、下方に向けて縮径する傾斜壁47aを設けている。ここで、球状体49は、縦リブ48に沿って自重にて移動するものであり、図1に示すように二重容器1が正立姿勢にあるときは傾斜壁47aと全周にわたって当接して、内層体20の充填空間Mを封止している。
蓋体43は、注出栓41の上方を覆う頂壁50の外縁部に周壁51を連結したものであり、周壁51はヒンジ42によって装着筒44に連結されている。また、頂壁50の下面には、注出筒46と液密に当接するシール筒52を設けている。また、シール筒52の径方向内側には、下方に向けて延びるピン53を設けている。ピン53は、球状体49が上方へ変位する際、上限に至る手前で球状体49に当接するように設けられている。これにより、二重容器1の使用後に蓋体43を閉じることで球状体49を確実に落下させて、傾斜壁47aに当接させ、充填空間Mを封止することができる。
かかる二重容器1について熱充填工程及び冷却工程を適用するに際しては、まず、液体食品等の内容物が高温状態のままで内層体20の充填空間Mに充填され、注出キャップ40が打栓される。そして、その後の冷却工程において、シャワー水を用いて二重容器1及びその内容物が冷却されるが、前述した逆止弁30は、少なくともこのシャワー水が適用される前に外層体10に第1の取付け位置にて取り付けられる。このように、シャワー水が適用されるまでに外気導入孔14を逆止弁30の環状溝部32bで封止しておくことで、冷却時の充填空間M内の減圧に伴う内層体20の減容変形により、シャワー水が外気導入孔14から内部空間N内に侵入することが防止される。
このとき、外気導入孔14から内部空間N内に外気を導入することもできないため、内層体20の減容変形に伴い、外層体10も減容変形することになるが、このとき外層体10に歪な変形が生じて外観を損なうことのないように、外層体10の形状及び材質を適宜設定しておくことが好ましい。なお、逆止弁30は、二重容器1の使用開始時に第2の位置に移動させるようにしてもよいし、冷却工程終了直後に第2の位置に移動させて外層体10を復元させるようにしてもよい。
また、二重容器1の使用に際しては、まず、蓋体43を開いて二重容器1を傾倒或いは倒立姿勢にすることで、球状体49が注出筒46側に変位する。そして、胴部12を両側から挟むようにして外層体10をスクイズすれば、外気導入孔14に逆止弁30が第2の取付け位置で取付けられていることで、内部空間Nからの空気の漏れが防止されるため、内容物をスムーズに吐出することができる。また、スクイズを解除すれば、内部空間Nには外気が十分に導入される。
より具体的には、外層体10の胴部12のスクイズ時には、外気導入孔14の外周面における内側縁部14aに逆止弁30の着座部32aが着座することで空気の漏れを防止することができる。また、スクイズ解除時には、胴部12の復元に伴う内部空間Nの減圧により、当接部33が弾性変形して着座部32aが外気導入孔14の外周面における内側縁部14aから十分に離れ、外気を、逆止弁30と外層体10との間に適宜設けた外気導入孔14までの通気路(当接部33を複数の弾性腕部とした場合には、複数の弾性腕部相互間の隙間、及び貫通部31と外気導入孔14の外周面との相互間の隙間)を通じて内部空間Nへと導入することができる。なお、本実施形態では、突出部32によって内層体20が押されて外層体10との間に隙間が形成されるため、外気導入孔14の近傍に外気の導入経路となる隙間を確実に確保することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る二重容器1は、口部11、胴部12及び底部13を有するボトル状をなすと共に容器の外殻を形成する外層体10と、該外層体10の内側に収められた内層体20と、外層体10を貫通する外気導入孔14とを備え、内層体20の減容変形に伴い外気導入孔14から外層体10と内層体20との間に形成される内部空間Nに外気を導入可能な二重容器1において、外気導入孔14に第1の取付け位置と第2の取付け位置で取付け可能な逆止弁30を備え、逆止弁30は、貫通部31と、該貫通部31の一端に連結する突出部32と、該突出部32に形成された環状溝部32bと、貫通部31の他端側部分に連結する当接部33とを備え、第1の取付け位置では、環状溝部32bが外気導入孔14に嵌合して該外気導入孔14を封止し、第2の取付け位置では、貫通部31は外気導入孔14を胴部12のスクイズ解除時に通気路となる隙間を残して貫通し、当接部33は、少なくとも胴部12のスクイズ解除時には外層体10の外側表面に当接して内部空間Nへの逆止弁30の脱落を防止するという構成になっている。
また、本実施形態に係る二重容器1は、逆止弁30の突出部32には着座部32aが形成されており、前記第2の取付け位置では、着座部32aは、少なくとも胴部12のスクイズ時には外気導入孔14の外周面における内側縁部14aに着座して、内部空間Nからの空気の漏れを防止するという構成になっている。
したがって、二重容器1によれば、簡単な構造により、容器の使用に際して内部空間Nからの空気の漏れを防止すると共に外気の導入を可能にすることができる。
また、本実施形態に係る二重容器1を、第2の取付け位置では、着座部32aが、胴部12のスクイズ解除時以外において、外気導入孔14の外周面における内側縁部14aに着座するように構成した場合には、二重容器1の不使用時において内部空間Nへの外部からの塵等の侵入をより確実に防止することができ、また、スクイズ開始時の内部空間Nからの空気の漏れをより確実に防止することができる。
さらに、本実施形態に係る二重容器1を、第2の取付け位置では、当接部33が、外層体10の外側表面に圧接して着座部32aを着座させる付勢力を与えるように構成した場合には、二重容器1の不使用時において内部空間Nへの外部からの塵等の侵入をさらに確実に防止することができ、また、スクイズ開始時の内部空間Nからの空気の漏れをさらに確実に防止することができる。
次に、図3〜図7を参照して、本発明の他の実施形態に係る二重容器2について詳細に例示説明する。
図3〜図5に示すように、本実施形態に係る二重容器2は、前述した実施形態の場合と比較すると、逆止弁60を設ける位置、該位置での胴部12の形状、及び逆止弁60の形状が異なる他は、同一の構成になっている。
すなわち、本実施形態では、外層体10の胴部12は、その上部に縮径した円筒状の段部12aを有し、該段部12aの上端から口部11に向けて徐々に縮径している。なお、段部12aは、円筒状に限定されず、例えば、横断面が多角形や楕円形等の形状とすることができる。また、段部12aは必ずしも設ける必要はない。本実施形態では、外気導入孔14は段部12aに形成されている。
また、逆止弁60は、第2の取付け位置にて、内部空間Nへの外気の導入を許容する一方で内部空間Nからの空気の漏れを抑制するように構成されている。逆止弁60は、図4に示す第1の取付け位置と、図7に示す第2の取付け位置で外気導入孔14に取付け可能に構成されている。なお、逆止弁60は、第1の取付け位置において外側から押し込むことで第2の取付け位置に移動させることができる。
逆止弁60は、図4、図5及び図7に示すように、貫通部61と、該貫通部61の一端に連結する突出部62と、該突出部62に形成された環状溝部62bと、貫通部61の他端に連結する当接部63とを備えている。図4に示した第1の取付け位置では、環状溝部62bは外気導入孔14に嵌合して該外気導入孔14を封止するようになっている。また、図7に示した第2の取付け位置では、貫通部61は外気導入孔14を通気路となる隙間を残して貫通し、当接部63は、少なくとも胴部12のスクイズ解除時には外層体10の外側表面に当接して内部空間Nへの逆止弁60の脱落を防止するようになっている。
具体的には、貫通部61には、図5に示すように、該貫通部61の一端から多端まで延びる4本の溝部61aが形成されており、該溝部61aにより、前記した通気路となる隙間が形成されている。4本の溝部61aは、円筒状をなす貫通部61の周方向に等間隔を空けて配置されている。また、各溝部61aには、当接部63に形成された溝部63aが連なっている。各溝部63aは、円筒状をなす当接部63の径方向に延びている。なお、溝部61a,63aは4本に限らず、3本以下又は5本以上としてもよい。また、貫通部61、当接部63及び外気導入孔14の外周面の形状は円形に限らず、例えば、多角形や楕円形等としてもよい。また、溝部61a,63aの設置本数及び断面積の大きさは、胴部12のスクイズ解除時に十分な外気を導入できる一方、スクイズ時の空気の漏れを十分に抑制できるように適宜設定することができる。
また、本実施形態に係る二重容器2は、胴部12の少なくとも一部を覆うシュリンクフィルム70(図7参照。図1では図示省略)を備え、逆止弁60はシュリンクフィルム70の内側に配置されている。
かかる二重容器2における逆止弁60は、例えば以下の要領で取付けることができる。すなわち、まず、内容物の熱充填工程後のシャワー水による冷却工程に先立ち、逆止弁60を例えば図6に示すような治具80を用いて胴部12に取付けることができる。この治具80は、胴部12の外周面に当接可能な当接面81に、逆止弁60の貫通部61と当接部63のみを収容可能な凹部82を備えている。このような治具80を用いることで、逆止弁60の過剰な押し込みを防止し、逆止弁60を確実に第1の取付け位置に配置することができる。また、図3に示したように、本実施形態では、逆止弁60は、第1の取付け位置において、段部12aより下方の胴部12の外周面に対し、周方向外側に飛び出さないように配置されている。したがって、製造ライン上の輸送時等において、逆止弁60の意図しない移動を防止することができる。
そして、シャワー水による冷却工程を経た後、シュリンクフィルム70を胴部12の周囲に配置し、図7に示すように、加熱することでシュリンクフィルム70を熱収縮させ、このように収縮するシュリンクフィルム70の収縮力によって逆止弁60を押し込み、第2の取付け位置に移動させることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る二重容器2は、口部11、胴部12及び底部13を有するボトル状をなすと共に容器の外殻を形成する外層体10と、該外層体10の内側に収められた内層体20と、外層体10を貫通する外気導入孔14とを備え、内層体20の減容変形に伴い外気導入孔14から外層体10と内層体20との間に形成される内部空間Nに外気を導入可能な二重容器2において、外気導入孔14に第1の取付け位置と第2の取付け位置で取付け可能な逆止弁60を備え、逆止弁60は、貫通部61と、該貫通部61の一端に連結する突出部62と、該突出部62に形成された環状溝部62bと、貫通部61の他端側部分に連結する当接部63とを備え、第1の取付け位置では、環状溝部62bが外気導入孔14に嵌合して該外気導入孔14を封止し、第2の取付け位置では、貫通部61は外気導入孔14を胴部12のスクイズ解除時に通気路となる隙間を残して貫通し、当接部63は、少なくとも胴部12のスクイズ解除時には外層体10の外側表面に当接して内部空間Nへの逆止弁60の脱落を防止するという構成になっている。
また、本実施形態に係る二重容器2は、貫通部61に形成した少なくとも1本の溝部61aにより、胴部12のスクイズ解除時に通気路となる前記隙間が形成されているという構成になっている。
したがって、二重容器2によれば、簡単な構造により、容器の使用に際して内部空間Nからの空気の漏れを抑制すると共に外気の導入を可能にすることができる。
さらに、本実施形態に係る二重容器2は、胴部12の少なくとも一部を覆うシュリンクフィルム70を備え、逆止弁60はシュリンクフィルム70の内側に配置されているという構成になっている。
したがって、二重容器2によれば、シュリンクフィルム70の熱収縮を利用して逆止弁60を第1の取付け位置から第2の取付け位置に移動させることができるため、二重容器2の製造工程を簡素化することが可能となる。
前述したところは本発明の一実施形態を示したにすぎず、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。例えば、図1〜図2を用いて説明した実施形態において、逆止弁30を、図3〜図7を用いて説明した実施形態の場合のようにシュリンクフィルム70の熱収縮を利用して第1の取付け位置から第2の取付け位置に移動させるように構成してもよい。また、図3〜図7を用いて説明した実施形態において、逆止弁60を、シュリンクフィルム70の熱収縮を利用することなく押し込んで第1の取付け位置から第2の取付け位置に移動させるように構成してもよい。また、注出キャップ40は、口部11にアンダーカット係合するものとして説明したが、例えば、ねじ係合するものとしてもよい。また、二重容器1,2を、内層体20が外層体10の内側に剥離可能に積層されたいわゆるデラミ容器であるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、内層体20と外層体10とが個別に形成され、形成後に組み合わされた二重容器であってもよい。
1,2 二重容器
10 外層体
11 口部
12 胴部
12a 段部
13 底部
14 外気導入孔
14a 内側縁部
15 凹部
20 内層体
30 逆止弁
31 貫通部
32 突出部
32a 着座部
32b 環状溝部
33 当接部
40 注出キャップ
41 注出栓
42 ヒンジ
43 蓋体
44 装着筒
45 隔壁
46 注出筒
47 円筒壁
47a 傾斜壁
48 縦リブ
49 球状体
50 頂壁
51 周壁
52 シール筒
53 ピン
60 逆止弁
61 貫通部
61a 溝部
62 突出部
62b 環状溝部
63 当接部
63a 溝部
70 シュリンクフィルム
80 治具
81 当接面
82 凹部
M 充填空間
N 内部空間

Claims (6)

  1. 口部、胴部及び底部を有するボトル状をなすと共に容器の外殻を形成する外層体と、該外層体の内側に収められた内層体と、前記外層体を貫通する外気導入孔とを備え、前記内層体の減容変形に伴い前記外気導入孔から前記外層体と前記内層体との間に形成される内部空間に外気を導入可能な二重容器において、
    前記外気導入孔に第1の取付け位置と第2の取付け位置で取付け可能な逆止弁を備え、 前記逆止弁は、貫通部と、該貫通部の一端に連結する突出部と、該突出部に形成された環状溝部と、前記貫通部の他端側部分に連結する当接部とを備え、
    前記第1の取付け位置では、前記環状溝部が前記外気導入孔に嵌合して該外気導入孔を封止し、
    前記第2の取付け位置では、前記貫通部は前記外気導入孔を前記胴部のスクイズ解除時に通気路となる隙間を残して貫通し、前記当接部は、少なくとも前記胴部のスクイズ解除時には前記外層体の外側表面に当接して前記内部空間への前記逆止弁の脱落を防止することを特徴とする二重容器。
  2. 前記逆止弁の前記突出部には着座部が形成されており、
    前記第2の取付け位置では、前記着座部は、少なくとも前記胴部のスクイズ時には前記外気導入孔の外周面における内側縁部に着座して、前記内部空間からの空気の漏れを防止する、請求項1に記載の二重容器。
  3. 前記第2の取付け位置では、前記着座部は、前記胴部のスクイズ解除時以外において、前記外気導入孔の外周面における内側縁部に着座する、請求項2に記載の二重容器。
  4. 前記第2の取付け位置では、前記当接部は、前記外層体の外側表面に圧接して前記着座部を着座させる付勢力を与える、請求項3に記載の二重容器。
  5. 前記貫通部に形成した少なくとも1本の溝部により、前記胴部のスクイズ解除時に通気路となる前記隙間が形成されている、請求項1に記載の二重容器。
  6. 前記胴部の少なくとも一部を覆うシュリンクフィルムを備え、
    前記逆止弁は前記シュリンクフィルムの内側に配置されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の二重容器。


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