JP2016221846A - 記録装置及び制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】インク供給路を制御上、開閉可能とし、かつ、インク漏れを防止する技術を提供する。
【解決手段】記録ヘッドと、記録ヘッドにインクを供給するインク供給路に設けられ、インク供給路を開閉する開閉ユニット51と、を備える記録装置であって、開閉ユニット51を駆動する第一の駆動ユニット52と、開閉ユニット51を駆動する第二の駆動ユニット53と、を備え、第一の駆動ユニット51は、電動アクチュエータを駆動源として備え、かつ、開閉ユニット51の状態を開状態と閉状態とに移行可能であり、第二の駆動ユニット53は、記録装置の姿勢変化により作動し、かつ、開閉ユニット51の状態を閉状態に移行可能である。
【選択図】図2

Description

本発明は液体インクにより記録を行う記録装置に関する。
インクを収容するインクタンクからインク供給路を通して記録ヘッドにインクを供給し、記録ヘッドのノズルからインクを吐出して記録を行う記録装置が知られている。この記録装置では、ノズルからのインク漏れを防止し、かつノズルからのインクの吐出を良好に保つために、所定の負圧状態がノズルに付与されるようにインクタンクと記録ヘッドの高さ方向の相対位置関係が設計されている。しかし、記録装置を運搬する場合等、記録装置の姿勢が変化するとこの相対位置関係を維持できない場合があり、ノズルに正圧が作用しインク漏れが発生するおそれがある。特許文献1には、記録装置に振動や衝撃が生じた場合に、錘の変位を利用してインク供給路を閉状態とする機構を備え、また、閉状態とされたインク供給路を開状態に復帰させる記録装置が開示されている。
特開2005−131811号
特許文献1の記録装置は、制御上、インク供給路を閉鎖する構成を有していない。しかし、制御上、インク供給路を閉鎖したい場合がある。例えば、記録ヘッドの吸引回復を行う場合、インク供給路を閉状態とするとより効率的な吸引が行える。したがって、インク供給路を制御上、開閉できれば有益である。
本発明は、インク供給路を制御上、開閉可能とし、かつ、インク漏れを防止する技術を提供するものである。
本発明によれば、例えば、記録ヘッドと、前記記録ヘッドにインクを供給するインク供給路に設けられ、前記インク供給路を開閉する開閉手段と、を備える記録装置であって、前記開閉手段を駆動する第一の駆動手段と、前記開閉手段を駆動する第二の駆動手段と、を備え、前記第一の駆動手段は、電動アクチュエータを駆動源として備え、かつ、前記開閉手段の状態を開状態と閉状態とに移行可能であり、前記第二の駆動手段は、前記記録装置の姿勢変化により作動し、かつ、前記開閉手段の状態を前記閉状態に移行可能である、ことを特徴とする記録装置が提供される。
本発明によれば、インク供給路を制御上、開閉可能とし、かつ、インク漏れを防止する技術を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る記録装置の概略図。 図1の記録装置のインク供給ユニットの模式図。 図1の記録装置のインク供給ユニットの説明図。 図1の記録装置のインク供給ユニットの説明図。 図1の記録装置のインク供給ユニットの動作説明図。 図1の記録装置のインク供給ユニットの動作説明図。 図1の記録装置のインク供給ユニットの動作説明図。 図1の記録装置の制御系のブロック図。 (A)及び(B)は制御ユニットが実行する処理例を示すフローチャート。
図1は本発明の一実施形態における記録装置1の概略図である。本実施形態では、シリアル型のインクジェット記録装置に本発明を適用した場合について説明するが、本発明は他の形式のインクジェット記録装置にも適用可能である。
なお、「記録」には、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、又は媒体の加工を行う場合も含まれ、人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わない。また、本実施形態では「記録媒体」としてシート状の紙を想定するが、布、プラスチック・フィルム等であってもよい。
記録装置1は、その機能に応じて、給送ユニット10、搬送ユニット20、排出ユニット30、記録ユニット40、インク供給ユニット50及び回復ユニット60に大別される。給送ユニット10、搬送ユニット20及び排出ユニット30は、記録媒体を搬送する機構であり、その搬送方向を副走査方向と呼び、副走査方向と直交する方向を主走査方向と呼ぶ場合がある。記録ユニット40は記録媒体にインクを吐出して画像を形成する機構である。以下、各機構ユニットについてそれぞれ説明する。
給送ユニット10は、記録媒体を積載する圧板11と、記録媒体を1枚ずつ給送する給送ローラ12と、記録媒体を分離する分離ユニット(不図示)と、これらが搭載されたベース13とを有する。圧板11上に積載された記録媒体は、回転駆動される給送ローラ12の回転により搬送ユニット20へ給送される。分離ユニットは、例えば、給送ローラ12に圧接される分離ローラであり、給送ローラ12により搬送される記録媒体の重送を防止する。
搬送ユニット20は、主走査方向に延設された搬送ローラ21と、主走査方向に複数配置されたピンチローラ22とを備える。搬送ローラ21は回転駆動され、複数のピンチローラ22は搬送ローラ21に圧接して従動回転する。給送ユニット10から給送された記録媒体は、搬送ローラ22と複数のピンチローラ23とのニップ部で挟持され、記録ユニット40へ副走査方向に搬送される。
排出ユニット30は、主走査方向に延設された排出ローラ31と、主走査方向に複数配置された拍車(不図示)とを備える。排出ローラ31は回転駆動され、複数の拍車は排出ローラ31に圧接して従動回転する。搬送ユニット20から搬送された記録媒体は、排出ローラ31の回転によって副走査方向に搬送される。
記録ユニット40は、記録ヘッド41と、キャリッジ42と、駆動機構43とを備える。記録ヘッド41は搬送ユニット20により搬送される記録媒体上にインクを吐出して画像を形成する。記録ヘッド41はキャリッジ42に搭載されている。駆動機構43はキャリッジ42を主走査方向に往復移動させる機構である。本実施形態の場合、駆動機構43は、主走査方向に延設されたガイドレール431と、ベルト伝動機構432とを備える。ガイドレール431は、キャリッジ42と係合してキャリッジ42の主走査方向の移動を案内する。ベルト伝動機構432は、主走査方向に走行する無端ベルトを備え、この無端ベルトの一部がキャリッジ42に固定されている。ベルト伝動機構432は不図示のキャリッジモータを備え、キャリッジモータの駆動力により無端ベルトを走行させてキャリッジ42が移動する。
インク供給ユニット50は、インクを貯留したインクタンクITから記録ヘッド41へインクを供給する。インクタンクITは例えば記録装置1に対して分離可能に装着され、交換可能となっている。インク供給ユニット50の詳細は後述する。
回復ユニット60は、記録ヘッド41のインク吐出性能を維持回復するためのものであり、キャリッジ42の移動範囲内において記録装置1の端部に配置されている。回復ユニット60は、キャップユニット61を備える。キャップユニット61は、記録ヘッド41のインク吐出面にキャッピングして、ノズルの乾燥を抑制する。また、回復ユニット60は、不図示の吸引ポンプを備え、キャップユニット61を介して記録ヘッド41のノズルからインクを吸引する。更に回復ユニット60は、記録ヘッド41のインク吐出面を拭き取って清掃するワイパー(不図示)を備える。
図2〜図4を参照してインク供給ユニット50の構成について説明する。図2はインク供給ユニット50の模式図であり、記録装置1が机などの設置面に設置されている状態をも指摘に示している。図3はインク供給ユニット50の説明図であり、底部50aを示す斜視図である。図4はインク供給ユニット50の一部の構成を示す斜視図である。本実施形態では、インクタンクITから記録ヘッド41までのインク供給方法として水頭差を用いる場合を想定している。
インク供給ユニット50は、インクタンクITからのインクを一時的に貯留し、記録ヘッド41へのインク供給路の一部を構成するリザーブタンク520を備える。インクタンクITからのインクは矢印Aで示すようにリザーブタンク520に流入する。また、リザーブタンク520に貯留されたインクは、矢印Bで示すように流出し、記録ヘッド41までの流路を構成する流路構成部材(例えば流路プレートや供給チューブなど)を介して記録ヘッド41へ供給される。
インク供給ユニット50は、開閉ユニット51と、駆動ユニット52と、駆動ユニット53とを含む。開閉ユニット51は、インク供給路に設けられ、インク供給を開閉する機構である。駆動ユニット52及び53は、いずれも開閉ユニット51を駆動する機構である。
開閉ユニット51は、リザーブタンク520のインク供給路521を開閉する弁体530と、レバー部材542と、弾性部材543と、を備える。レバー部材542は棒状の部材であり、その途中部分が軸542aにより回動自在に支持されている。軸542aは位置が固定されている。レバー部材542の一端部には、弁体530と係合する係合部542cが設けられている。弾性部材543は、本実施形態の場合、係合部542cを介して弁体530を常時閉位置へ付勢するバネである。
開閉ユニット51は、また、カム部材541及び回転軸544を備える。カム部材541とカムフォロワ542bとはカム機構を構成する。カムフォロワ542bはレバー部材542の他端部に設けられている。カム部材541は回転軸544に固定された板カムであり、その周面にカムフォロワ542bが当接している。回転軸544は、その軸回りに回転自在に支持されている。
カム部材541の周面と回転軸544との距離は、周面の位置によって異なっている。回転軸544の回転によるカム部材541の回転によって、レバー部材542を弾性部材543の付勢に抗して軸542a周りに回動させることで、弁体530を開位置に移動させることができる。カム部材541の周面と回転軸544との距離が長くなる方向に回転軸544を回転すると弁体530が開位置に移動してインク供給路521が開放される。回転軸544のこの回転方向を開方向と呼ぶ場合がある。カム部材541の周面と回転軸544との距離が短くなる方向に回転軸544を逆転すると弾性部材543の付勢で弁体530が閉位置に移動してインク供給路521が閉鎖される。回転軸544のこの回転方向を閉方向と呼ぶ場合があり、開方向と閉方向とは互いに反対の方向である。また、弁体530が開位置にある場合、開閉ユニット51の状態を開状態と呼ぶ場合があり、弁体530が閉位置にある場合、開閉ユニット51の状態を閉状態と呼ぶ場合がある。
駆動ユニット52は、回転軸544を開方向及び閉方向の双方向に回転させる機構である。したがって、駆動ユニット52は開閉ユニット51の状態を、開状態及び閉状態のいずれにも移行可能である。駆動ユニット52は駆動源として電動アクチュエータ550を備える。電動アクチュエータ550は本実施形態の場合、モータであり、電動アクチュエータ550をモータ550と呼ぶ場合がある。電動アクチュエータ550は電磁ソレノイド等、モータ以外の電動アクチュエータであってもよい。
モータ550の出力軸と回転軸544とは、直結されていてもよいし、伝動機構が介在していてもよい。伝動機構は、歯車機構であってもよいし、ベルト伝動機構であってもよい。伝動機構は減速機であってもよい。
駆動ユニット53は、回転軸544を閉方向に回転させる機構であり、本実施形態の場合、回転軸544を開方向に回転させる機能はない。したがって、駆動ユニット52は開閉ユニット51の状態を、閉状態のみに移行可能である。駆動ユニット53は、非電動アクチュエータを駆動源として備え、本実施形態の場合、弾性部材574を駆動源としている。弾性部材574は本実施形態の場合、バネである。駆動ユニット53は、弾性部材574の付勢力を利用して、記録装置1の姿勢変化によって作動し、開閉ユニット51の状態を閉状態に移行させる。例えば、記録装置1が持ち上げられたり、傾けられたりすると作動して、開閉ユニット51を閉状態とする。これにより、記録装置1を運搬する場合等、記録ヘッド41のノズルに正圧が作用してもインク漏れを防止することができる。
駆動ユニット53は、可動ユニット53Aと、操作ユニット53Bとを備える。可動ユニット53Aは、リンク部材572とリンク部材573とを含む。弾性部材574は、前リンク部材573の一端部側とリンク部材572他端部側との間に設けられている。
リンク部材573の一端部は、軸573aに回動自在に支持されている。軸573aは位置が固定されている。リンク部材573の一端部にはまた、係止部材573bが設けられており、この係止部材573bに弾性部材574の一端部が係止されている。
リンク部材573の他端部573cは、リンク部材572の一端部と回動自在に連結されている。リンク部材572の他端部には、係止部材571bが設けられており、この係止部材571bに弾性部材574の他端部が係止されている。
インク供給ユニット50の底部50aは、記録装置1の底部の一部を構成する。底部50aには開口部50bが形成されており、この開口部50bからリンク部材573の他端部573c(リンク部材572の一端部)が外部に突出している。図3は他端部573cが開口部50bから突出した態様を示している。図2に示すように記録装置1を通常の態様で設置した場合、リンク部材573の他端部573c(リンク部材572の一端部)は設置面に当接する。したがって、リンク部材573の他端部573cとリンク部材572の一端部との連結部分のことを当接部573cと呼ぶ場合がある。
リンク部材572及び573はV字型に連結されており、弾性部材574は、リンク部材572及び573との狭角を小さくする方向にこれらの部材を常時付勢する。このため、当接部573cは底部50aから突出する方向に変位可能であり、かつ、弾性部材574は当接部573cが底部50aから突出する方向にリンク部材572及び573を付勢している。
操作ユニット53Bは、スライドユニット571と、係合ユニット560とを備える。スライドユニット571は、その一端部に軸571aを備え、リンク部材572の他端部は軸571aを介してスライドユニット571の一端部に回動自在に連結されている。スライドユニット571は、不図示のガイド部材の案内によって設置面と平行となる方向に平行移動可能に設けられている。したがって、スライドユニット571の一端部とリンク部材572の他端部との連結部分はスライドユニット571の平行移動により平行移動する。逆にいうと、当接部573cが変位すると(リンク部材572及び573との狭角の変化すると)、これに連動して、スライドユニット571が平行移動することになる。
スライドユニット571の他端部には係合ユニット560と係合する係合部571cが設けられている。係合ユニット560は回転軸544に固定されると共に、回転軸544の径方向に延びる係合部560aを有している。係合部571cは、スライドユニット571が一方向(図2で右方向)に移動すると係合部560aと係合して係合ユニット560を回動させる。この結果、回転軸544が回転される。この回転軸544の回転は閉方向の回転であり、開閉ユニット51を閉状態に移行させる。逆に、スライドユニット571が上記の一方向とは逆の他方向(図2で左方向)に移動しても係合部560aと係合せず、したがって、回転軸544が回転しない。
インク供給ユニット50は、また、検知ユニット575及び590を含む。検知ユニット575は、駆動ユニット53の作動状態を検知する。本実施形態の場合、特に、検知ユニット575はスライドユニット571の位置を検知する光学センサ(フォトインタラプタ)である。スライドユニット571には検知片571dが設けられている。この検知片571dは、検知ユニット575の発光素子と受光素子との間に進入可能な遮光部材である。図2に示す設置状態では、検知ユニット575によって検知片571dが検知される。この場合のスライドユニット571の位置を初期位置と呼ぶ場合がある。
検知ユニット590は、開閉ユニット51が開状態にあるか閉状態にあるかを検知する。本実施形態の場合、開閉ユニット51の状態とカム部材541の位置とが一定の関係にあり、検知ユニット590はカム部材541の位置を検知するセンサとしている。検知ユニット590は、例えば、カム部材541を遮光部材とした光学センサ(フォトインタラプタ)である。或いは、検知ユニット590は、例えば、カム部材541の周面に当接する機械式スイッチである。検知ユニット590は回転軸544の回転位置を検知するロータリエンコーダであってもよい。
次に、図2、図5〜図7を参照して開閉ユニット51の状態の移行について説明する。既に参照している図2は、記録装置1が設置面に設置され、また、駆動ユニット52の駆動によって開閉ユニット51が開状態にある場合を示している。
図5は駆動ユニット52の駆動により開閉ユニット51を閉状態に移行した場合を示している。モータ550の駆動により回転軸544が閉方向に回転され、カム部材541が矢印C方向に回転する。弾性部材543の付勢により、レバー部材542は、カムフォロワー542bが矢印D方向に下がり、係合部542cが矢印E方向に上がるように回動する。この結果、弁体530がインク供給路521を閉鎖する。係合ユニット560は回転軸544と共に回動する。このとき、係合ユニット560の係合部560aは、スライドユニット571の係合部571cと非係合状態にあることから、駆動ユニット53が開閉ユニット51の閉状態への移行を妨げることはない。
駆動ユニット52の駆動により開閉ユニット51を閉状態に移行することで、制御上、開閉ユニット51を閉状態とすることができる。制御上、開閉ユニット51を閉状態とする場合としては、例えば、回復ユニット60の吸引ポンプを作動して、記録ヘッド41のノズルからインクを吸引する場合を挙げることができる。吸引ポンプによる吸引を行うことによりキャップユニット61内の負圧を高めてから弁体530を開放することにより、インク供給路内のインクの流速を瞬間的に高め、泡や空気を除去することができる。
図6は記録装置1の姿勢変化により駆動ユニット53が作動し、開閉ユニット51を閉状態に移行させる途中の状態を示している。図7は開閉ユニット51が閉状態に移行した状態を示している。
記録装置1が持ち上げられ、或いは、傾けられることにより、底部50aが設置面から離間すると、弾性部材574の付勢によりリンク部材572及び573との狭角が小さくなり、当接部573cは矢印G方向に移動して底部50aからの突出量が大きくなる。また、スライドユニット571は矢印H方向に移動し、スライドユニット571の係合部571cが係合ユニット560の係合部560aと係合する。その結果、係合ユニット560が回動する。
モータ550は駆動されていないので、回転軸544は自由回転状態にあり、係合ユニット560の回動によって回転軸544が閉方向に回転し、更に、カム部材541が矢印C方向に回動する。この後は、図5の例と同様に弾性部材543の付勢により、レバー部材542は、カムフォロワー542bが矢印D方向に下がり、係合部542cが矢印E方向に上がるように回動する。この結果、弁体530がインク供給路521を閉鎖する。これによりインクの漏れが防止される。
スライドユニット571の移動により検知片571dが検知ユニット575から離脱する。電源ON中であれば、スライドユニット571の移動が検知される。
開閉ユニット51の状態を閉状態から開状態に移行する場合は、駆動ユニット52の駆動により回転軸422を開方向に回転させればよい。
<制御ユニット>
図8を参照して制御装置1の制御ユニット100の構成を説明する。同図は制御ユニット100のブロック図である。制御ユニット100は記録装置1の各機構部の動作をコントロールする電子回路である。CPU101は記録装置1全体を制御する。コントローラ102は、CPU101を補助して、各種センサ105の検出結果に応じて、各種モータ107や記録ヘッド41の駆動制御を行う。
ROM103には各種のデータや、CPU101の制御プログラム等が記憶されている。EEPROM104には各種のデータ等が格納される。なお、ROM103及びEEPROM104は、他の記憶デバイスを採用してもよい。
ドライバ108は各種モータ107を駆動する。各種モータ107には、例えば、給送ユニット10を駆動するモータ、搬送ローラ21を駆動するモータ、キャリッジ42を移動するモータ、モータ550等が含まれる。ドライバ106は記録ヘッド41を駆動する。各種センサ105には、キャリッジ42の位置検出を行うエンコーダセンサや、検知ユニット575、590、記録媒体の搬送経路に配設されて記録媒体を検出するセンサ等が含まれる。
制御ユニット100による画像の記録制御は、例えば、以下の通り行うことができる。記録媒体に画像を記録するとき、搬送ローラ21の駆動により画像を形成する行位置(副走査方向の記録位置)に記録媒体を搬送する。続いて、キャリッジ42を主走査方向における記録位置へ移動させると共に記録ヘッド41によりインクを吐出して画像を記録する。以降、この動作をくりかえすことにより、画像が記録されていく。つまり、記録媒体に画像を記録する際、搬送ローラ21は、間欠的に記録媒体を搬送し、記録ユニット40は、搬送ローラ21による記録媒体の搬送停止中に画像を記録する。
また、制御ユニット100の他の制御例としては以下の制御も可能である。例えば、電源ON中に、スライドユニット571の移動により検知片571dが検知ユニット575から離脱すると、これを検知ユニット575で検知可能である。電源ON中にスライドユニット571の移動が検知され、その際、記録ヘッド41からインクを吐出中であったり、或いは、回復ユニット60により記録ヘッド41のインクを吸引中であればこれを停止する。
<制御例>
制御ユニット100が実行する処理例について図9(A)及び図9(B)を参照して説明する。
図9(A)は、記録装置1の電源投入時の処理例を示すフローチャートである。ここでは、特に、電源OFF時に駆動ユニット53の作動により、開閉ユニット51の状態が閉状態に移行した後、記録装置1の電源がONにされた場合の対応に関する。
図7の状態から再び記録装置1を設置面に設置すると図5の状態に移行する。このとき、係合ユニット560は記録装置1を設置面に設置前の状態から変化しないので、係合部560aと係合部571cとが係合状態にならず、スライドユニット571は初期位置に戻ることができる。
図5の状態で装置本体の電源を入れると、先ず検知ユニット575の検知結果を取得し、スライドユニット571の検知片571dが検知されているか否かを判定する(S1)。検知されている場合は、スライドユニット571が初期位置に戻っているので、正常であるとみなしてS2へ進む。検知されていない場合は、スライドユニット571が初期位置に戻っておらず、記録装置1の設置状態が正常ではないか、機構の故障の可能性があるので、S4へ進みエラー処理を行う。エラー処理は、例えば、音声や表示による報知が挙げられる。この報知は、記録装置1が通信可能に接続されるコンピュータ上で行ってもよい。報知の内容は、開閉ユニット51の状態を閉状態から開状態に復帰できないことを知らせるものであってもよい。
S2では、駆動ユニット52のモータ550を駆動して開閉ユニット51を開状態に移行する。S3では検知ユニット590の検知結果を取得してカム部材541の位置を確認し、開閉ユニット51がを開状態に移行したか否かを判定する。開状態に移行したと判定した場合は一単位の処理を終了し、移行していないと判定した場合はS5へ進み、エラー処理を行う。エラー処理は、例えば、音声や表示による報知が挙げられる。この報知は、記録装置1が通信可能に接続されるコンピュータ上で行ってもよい。報知の内容は、開閉ユニット51の状態が開状態に移行しないことを知らせるものであってもよい。
図9(B)は、記録装置1の他の処理例を示すフローチャートである。S11では弁閉条件が成立しているか否かを判定する。該当する場合はS12へ進み、該当しない場合はS13へ進む。弁閉条件としては、例えば回復ユニット60により記録ヘッド41からインクを吸引する場合を挙げることができる。また、弁閉条件としては、例えば記録装置1を輸送する場合の準備モードを選択可能とし、この準備モードがユーザにより選択された場合を挙げることができる。
S12では駆動ユニット52の駆動により開閉ユニット51を閉状態に移行又は維持する。S13では駆動ユニット52の駆動により開閉ユニット51を開状態に移行又は維持する。以上により一単位の処理が終了する。
<他の実施形態>
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
1 記録装置、41 記録ヘッド、51 開閉ユニット、52 駆動ユニット、53 駆動ユニット

Claims (11)

  1. 記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドにインクを供給するインク供給路に設けられ、前記インク供給路を開閉する開閉手段と、
    を備える記録装置であって、
    前記開閉手段を駆動する第一の駆動手段と、
    前記開閉手段を駆動する第二の駆動手段と、を備え、
    前記第一の駆動手段は、電動アクチュエータを駆動源として備え、かつ、前記開閉手段の状態を開状態と閉状態とに移行可能であり、
    前記第二の駆動手段は、前記記録装置の姿勢変化により作動し、かつ、前記開閉手段の状態を前記閉状態に移行可能である、
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1の記録装置であって、
    前記姿勢変化とは、前記記録装置の底部の一部が、前記記録装置の設置面から離間することである、
    ことを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1に記載の記録装置であって、
    前記第二の駆動手段は、弾性部材を駆動源として備える、
    ことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項3に記載の記録装置であって、
    前記第二の駆動手段は、
    前記記録装置の底部から突出する方向に変位可能な第一のユニットと、
    前記第一のユニットの変位に連動して、前記開閉手段を前記閉状態に移行させる第二のユニットと、を備え、
    前記弾性部材は、前記第一のユニットが前記記録装置の底部から突出する方向に前記第一のユニットを付勢する、
    ことを特徴とする記録装置。
  5. 請求項4に記載の記録装置であって、
    前記第一のユニットは、
    第一のリンク部材と、
    第二のリンク部材と、を含み、
    前記第一のリンク部材の一端部は、回動自在に支持され、
    前記第一のリンク部材の他端部は、前記第二のリンク部材の一端部に回動自在に連結され、
    前記第二のリンク部材の他端部は、平行移動可能でかつ回動自在に支持され、
    前記弾性部材は、前記第一のリンク部材の前記一端部側と前記第二のリンク部材の前記他端部側との間に設けられたバネであり、
    前記第一のリンク部材の前記他端部と前記第二のリンク部材の前記一端部との連結部分が前記記録装置の設置面に当接する、
    ことを特徴とする記録装置。
  6. 請求項4に記載の記録装置であって、
    前記開閉手段は、
    前記電動アクチュエータの駆動力により回転される回転軸と、
    前記インク供給路に配設された弁体と、
    前記弁体を移動させるカム機構と、を含み、
    前記カム機構は、前記回転軸に固定されたカム部材を含み、
    前記回転軸が第一の方向に回転することにより前記弁体が前記インク供給路を閉鎖し、
    前記回転軸が前記第一の方向と反対の第二の方向に回転することにより前記弁体が前記インク供給路を開放し、
    前記第二のユニットは、前記第一のユニットの変位に連動して前記回転軸を前記第一の方向に回転させる、
    ことを特徴とする記録装置。
  7. 請求項6に記載の記録装置であって、
    前記第二のユニットは、
    前記第一のユニットの変位に連動して往復移動するスライドユニットと、
    前記回転軸に固定された係合ユニットと、を備え、
    前記係合ユニットは、
    前記スライドユニットが一方向に移動したときに前記スライドユニットと係合して前記回転軸を回転させ、前記スライドユニットが前記一方向とは逆の他方向に移動したきに前記スライドユニットと係合しない、
    ことを特徴とする記録装置。
  8. 請求項1に記載の記録装置であって、
    前記第二の駆動手段の作動状態を検知する検知手段と、
    前記第二の駆動手段が前記開閉手段を前記閉状態にさせる状態であることが前記検知手段により検知された場合に、前記記録ヘッドからのインクの吐出を停止させる停止手段と、を備える、
    ことを特徴とする記録装置。
  9. 請求項1に記載の記録装置であって、
    前記第二の駆動手段の作動状態を検知する第一の検知手段と、
    前記開閉手段が開状態にあるか閉状態にあるかを検知する第二の検知手段と、を備える、
    ことを特徴とする記録装置。
  10. 請求項1に記載の記録装置であって、
    前記記録ヘッドからインクを吸引する吸引手段を備える、
    ことを特徴とする記録装置。
  11. 記録装置の制御方法であって、
    前記記録装置は、
    記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドにインクを供給するインク供給路に設けられ、前記インク供給路を開閉する開閉手段と、
    前記開閉手段を駆動する第一の駆動手段と、
    前記開閉手段を駆動する第二の駆動手段と、を備え、
    前記第一の駆動手段は、電動アクチュエータを駆動源として備え、かつ、前記開閉手段の状態を開状態と閉状態とに移行可能であり、
    前記第二の駆動手段は、前記記録装置の姿勢変化により作動し、かつ、前記開閉手段の状態を前記閉状態に移行可能である、
    前記制御方法は、
    前記電動アクチュエータを駆動して、前記開閉手段の状態を前記開状態に移行する工程と、
    前記電動アクチュエータを駆動して、前記開閉手段の状態を前記閉状態に移行する工程と、を備える、
    ことを特徴とする制御方法。
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