JP5900108B2 - 画像記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録ヘッドがキャリッジとともに主走査方向へ往復動されて画像記録を行う画像記録装置に関し、特に、駆動モータからの出力を複数の駆動部に切り換えて伝達するものに関する。
入力信号に基づいてインクを噴射して被記録媒体に画像記録を行う画像記録装置として、インクジェットプリンタが知られている。
インクジェットプリンタは、給紙トレイから排紙トレイへ記録用紙が搬送される過程において、記録ヘッドから被記録媒体へインクを選択的に吐出して画像記録を行う。給紙トレイから用紙搬送路への記録用紙の給送や、用紙搬送路における記録用紙の搬送は、給紙ローラや搬送ローラと称されるローラが、記録用紙に圧接して回転されることによって行われる。これらローラの駆動源としてDCモータやステッピングモータなどの所謂モータが用いられ、モータから各ローラへの駆動伝達は、ピニオンギヤやタイミングベルトなどが組み合わされた駆動伝達機構により実現される。
インクジェットプリンタに用いられる記録ヘッドにおいて、インクを吐出するノズルに気泡が生じたり異物が詰まることにより、インクの吐出不良が起こり得る。インクの吐出不良を防止又は回復するために、記録ヘッドのノズルから気泡や異物を吸引除去する手法が知られており、一般にパージと呼ばれている。パージを行うためのメンテナンスユニットは、記録ヘッドのノズルを覆うキャップやキャップ内を減圧するためのポンプなどから構成される。メンテナンスユニットにおけるポンプの駆動や、排気弁の切換を行うカムなどの駆動源としてもモータが用いられ、モータから各駆動部への駆動伝達は、前述された駆動伝達機構により実現される。
従来より、駆動源であるモータから各駆動部への駆動伝達を切り換える動力伝達切換手段を有する画像記録装置が知られている。この動力伝達切換手段は、キャリッジ移動位置に応じて、各駆動部へ択一的に動力伝達する(特許文献1参照)。これによって、1つの駆動源から、例えば、画像記録の際には搬送ローラなどに駆動伝達を行い、パージの際にはメンテナンスユニットに駆動伝達を行うことができる。
特開2009−34832号公報
特許文献1においては、入力レバー74が、レバーガイド83の第1ガイド位置88,第2ガイド位置89,第3ガイド位置90のいずれかに選択的に位置決めされることによって、第1ギヤ71及び第2ギヤ72の駆動伝達位置が変更される。そして、入力レバー74が、第3ガイド位置90から第1ガイド位置88へ戻るときには、入力レバー74が第2ガイド位置89などに係止されないように、各ガイド位置とは反対側に設けられたリターンガイド92により形成される経路を通過する。
しかしながら、入力レバー74が第3ガイド位置90から第1ガイド位置88へ戻るときに、リターンガイド92により形成される経路へ進入できなかったり、リターンガイド92と衝突するなどの不具合によって、入力レバー74が第1ガイド位置88へ確実に戻らないという問題がある。
本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、モータからの駆動伝達を切り換えるためのレバー部材が円滑かつ確実に所望の位置へスライドすることができる手段を提供することにある。
(1) 本発明に係る画像記録装置は、記録ヘッドを搭載して主走査方向へ往復動されるキャリッジと、上記主走査方向に沿った回転軸を有しており、駆動モータからの出力に基づいて回転駆動される第1ギヤと、上記第1ギヤと噛合し、かつ上記主走査方向に沿った支軸にスライド可能に支持された第2ギヤと、上記第2ギヤのスライド位置に対応して上記第2ギヤと噛合可能に複数が並列に配置された伝達ギヤと、上記キャリッジの移動領域へ突出したレバーアームを有し、上記支軸にスライド可能かつ上記支軸周りに回転可能に支持されており、上記第2ギヤに対して上記主走査方向のうちの一方である第1向きに側に配置されたレバー部材と、上記レバー部材の当接部と当接する第1傾斜部及び第2傾斜部を有し、上記支軸にスライド可能に支持されており、上記レバー部材に対して上記第1向き側に配置された付勢切換部材と、上記第1向きへ上記第2ギヤを弾性的に付勢する第1付勢部材と、上記第1付勢部材より強い付勢力で、上記第1向きと反対向きの第2向きへ上記付勢切換部材を弾性的に付勢する第2付勢部材と、上記レバーアームを上記伝達ギヤの配置に対応した複数のスライド位置のいずれかに位置決めする第1ガイド部材と、上記付勢切換部材の上記支軸に対する周方向の回転位置を保持する第2ガイド部材と、を具備する。上記第1ガイド部材は、上記レバーアームが挿入される長孔を有する。上記長孔を区画する周縁のうち、上記主走査方向に沿った一対の第1縁部及び第2縁部の一方である第1縁部には、上記第2向きへ付勢される上記レバーアームを係止する複数の係止部が設けられており、かつ上記レバーアームを上記第2縁部側へ回転させる第3傾斜部が当該係止部より上記第1向き側に設けられており、上記第2縁部には、上記複数の係止部のうち最も第2向き側の係止部と対向する位置に、上記レバーアームを上記第1縁部側へ回転させる第4傾斜部が設けられている。上記付勢切換部材は、上記第3傾斜部により上記レバーアームが上記第2縁部側へ案内されることによって、上記当接部との当接状態が上記第1傾斜部から上記第2傾斜部へ変化することにより上記レバー部材を上記第1縁部側への付勢から上記第2縁部側への付勢に切り換え、かつ上記第4傾斜部により上記レバーアームが上記第1縁部側へ案内されることによって、上記当接部との当接状態が上記第2傾斜部から上記第1傾斜部へ変化することにより上記レバー部材を上記第2縁部側への付勢から上記第1縁部側への付勢に切り換える。
画像記録装置は、記録ヘッドがキャリッジとともに往復動される際に記録ヘッドからインクが選択的に吐出されて被記録媒体に画像記録を行う。駆動モータは、被記録媒体の搬送やメンテナンス、その他の画像記録装置における複数の駆動部に駆動力を付与するためのものであり、例えば、その回転制御が異なるタイミングで行われる。駆動モータの駆動力は、第1ギヤ及び第2ギヤを介していずれかの伝達ギヤへ選択的に伝達される。
レバーアームは、キャリッジが当接することによって、第2付勢部材の付勢力に抗して第1向きへ移動される。レバーアームが第1ガイド部材のいずれかの係止部に係止されることにより、レバー部材が第2付勢部材の付勢力に抗して支軸の所定の位置に位置決めされる。第2ギヤは、第1付勢部材によりレバー部材側へ付勢されているので、レバー部材のスライドに追従して支軸をスライド移動して、レバー部材と当接する位置に位置決めされる。このような第2ギヤのスライドによって、第2ギヤが複数の伝達ギヤのいずれかと選択的に噛合する。
レバーアームが第1ガイド部材のいずれかの係止部に係止されるスライド位置にあるときには、付勢切換部材の第1傾斜部がレバーアームの当接部に当接しており、第1付勢部材及び第2付勢部材の付勢力によって、レバーアームが第1ガイド部材の第1縁部側へ付勢される。したがって、レバーアームは、第1縁部に設けられたいずれかの係止部に確実に係止される。レバーアームが、複数の係止部より第1向きへ移動すると、第3傾斜部によりレバーアームが第2縁部側へ案内される。これにより、レバー部材が支軸に対して回転して、付勢切換部材の第2傾斜部がレバーアームの当接部に当接して、第1付勢部材及び第2付勢部材の付勢力によって、レバーアームが第1ガイド部材の第2縁部側へ付勢される。キャリッジが第2向きへ移動すると、レバーアームは第2付勢部材の付勢力によって第1ガイド部材の第2縁部に沿って第2向きへ移動する。したがって、第2向きへの移動において、レバーアームは何れの係止部にも係止されない。レバーアームが、各係止部のうち最も第2向き側の係止部と対向する位置まで移動すると、第3傾斜部によりレバーアームが第1縁部側へ案内される。これにより、付勢切換部材の第1傾斜部がレバーアームの当接部に当接して、第1付勢部材及び第2付勢部材の付勢力によって、レバーアームが第1ガイド部材の第1縁部側へ付勢される。
(2) 上記第1傾斜部は、上記レバーアームの上記第1縁部側への回転方向に対して上記レバー部材から離れる向きへ傾斜しており、上記第2傾斜部は、上記レバーアームの上記第2縁部側への回転方向に対して上記レバー部材から離れる向きへ傾斜したものであってもよい。
(3) 上記第1傾斜部及び上記第2傾斜部及び上記レバー部材側の端部が連続していてもよい。
(4) 上記付勢切換部材は、上記支軸周りに回転可能であり、上記第2ガイド部材は、上記付勢切換部材を上記支軸に対して少なくとも一定範囲の周方向の回転位置に保持し、上記付勢切換部材は、上記支軸の径方向へ突出した切換アームを有しており、上記第2ガイド部材は、上記切換アームが挿入される長溝を有しており、上記長溝を区画する周縁のうち、上記主走査方向に沿った一対の第3縁部及び第4縁部の一方である第3縁部には、上記切換アームと摺接することによって、上記第1傾斜部と当接する上記当接部が上記第2傾斜部へ向かう向きへ上記付勢切換部材を回転させる第5傾斜部が設けられており、上記第4縁部には、上記切換アームと摺接することによって、上記第2傾斜部と当接する上記当接部が上記第1傾斜部へ向かう向きへ上記付勢切換部材を回転させる第6傾斜部が設けられたものであってもよい。
レバー部材と付勢切換部材との相対位置が、第1ガイド部材のみならず第2ガイド部材によっても変化されるので、付勢切換部材の付勢力の切り換えに必要なレバー部材の主走査方向のスライド量を一層小さくすることができる。
(5) 上記第5傾斜部及び上記第6傾斜部によって回転する上記付勢切換部材の上記支軸に対する回転量は、上記第3傾斜部及び上記第4傾斜部によって回転する上記レバー部材の上記支軸に対する回転量よりも大きくてもよい。
これにより、レバー部材の支軸に対する回転量を小さくすることができる。
本発明によれば、付勢切換部材によりレバー部材が第1ガイド部材の第1縁部側又は第2縁部側へ選択的に付勢されるので、レバー部材が円滑かつ確実に所望の位置へスライドさせることができる。
図1は、本発明の一実施形態としてのプリンタ10の内部構造を模式的に示す模式断面図である。 図2は、記録部15の構成を示す平面図である。 図3は、駆動切換機構40の構成を示す平面図である。 図4は、駆動切換機構40の構成を示す斜視図である。 図5は、駆動切換機構40のIV−IV断面を示す断面図である。 図6は、駆動切換機構40の動作を示す図である。 図7は、駆動切換機構40の動作を示す図である。 図8は、駆動切換機構40の動作を示す図である。 図9は、駆動切換機構40の動作を示す図である。 図10は、本発明の変形例に係る凹欠部80を示す図である。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明が具体化された一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
[プリンタ10の概略構成]
図1に示されるように、プリンタ10は、主にコンピュータなどの外部情報機器と接続されて、外部情報機器から送信された画像データや文書データを含む印刷データに基づいて、被記録媒体に画像や文書を記録する。なお、プリンタ10は、メモリカードなどの各種記憶媒体が装填されて、記憶媒体に記録された画像データなどを被記録媒体に記録することも可能である。また、プリンタ10に用いられる被記録媒体として、例えば、紙や樹脂シートなどがあげられる。
プリンタ10は、上下二段に配置された給紙トレイ11及び排紙トレイ12を有する。給紙トレイ11は、排紙トレイ12の下側に配置されており、被記録媒体である記録用紙が収容される。給紙トレイ11が収容可能な記録用紙の大きさは、例えば、リーガルサイズ以下のA4サイズ、B5サイズ、はがきサイズなどの各種定形サイズである。給紙トレイ11に収容された記録用紙が給紙ローラ13により搬送路14へ給送されて記録部15により所望の画像が記録され、排紙トレイ12へ排出される。
搬送路14は、給紙トレイ11の終端(図1の右端)から上方へ向かって延びた後、プリンタ10の正面側へ曲がり、記録部15を経て排紙トレイ12へ通じている。したがって、給紙トレイ11に収容された記録用紙は、搬送路14により下方から上方へUターンするように案内されて記録部15に至り、記録部15により画像記録が行われた後、排紙トレイ12に排出される。
搬送路14の湾曲部より搬送方向下流側には、記録部15が設けられている。記録部15は、記録ヘッド21を搭載して往復動するキャリッジ22を備えている。記録ヘッド21には、プリンタ10内において記録ヘッド21とは独立に配置されたインクカートリッジからインクチューブ20(図2参照)を通じてシアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)・ブラック(Bk)の各色インクが供給される。キャリッジ22が往復動される間に、記録ヘッド21から各色インクが微小なインク滴として選択的に吐出されることによって、プラテン16上を搬送される記録用紙に画像記録が行われる。なお、記録部15の詳細な構成は後述される。
記録部15の上流側及び下流側には、搬送ローラ対17,18がそれぞれ設けられている。搬送ローラ対17,18は、搬送路14を搬送されている記録用紙を狭持して搬送する。搬送ローラ対17,18の一方のローラには、不図示のモータの出力が伝達されて回転する。搬送ローラ対17,18の他方のローラは、駆動伝達されたローラに従動する。
[記録部15]
図2に示されるように、搬送路14の上側において記録用紙の搬送方向101(図2の上側から下側方向)に所定距離を隔てられて、一対のガイドレール23,24が記録用紙の搬送方向と直交する主走査方向102(図2の左右方向)に延設されている。ガイドレール23,24は、プリンタ10の筐体内に設けられて、プリンタ10を構成する各部材を支持するフレームの一部を構成している。キャリッジ22は、ガイドレール23,24を跨ぐように載置されて、ガイドレール23,24上を主走査方向102にスライド可能である。
記録用紙の搬送方向101上流側に配設されたガイドレール23は、搬送路14の幅方向(図2の左右方向)の長さがキャリッジ22の往復動範囲より長い平板状のものである。記録用紙の搬送方向101下流側に配設されたガイドレール24は、搬送路14の幅方向の長さがガイドレール23とほぼ同じ長さの平板状のものである。キャリッジ22における搬送方向101上流側の端部がガイドレール23上に載置され、下流側の端部がガイドレール24上に載置されて、ガイドレール23,24の長手方向に沿ってキャリッジ22が摺動される。ガイドレール24における搬送方向101上流側の縁部25は、上方へ向かって略直角に曲折されている。ガイドレール23,24に担持されたキャリッジ22は、縁部25をローラ対などの狭持部材により摺動可能に狭持している。これにより、キャリッジ22は、記録用紙の搬送方向101に対して位置決めされ、且つ、主走査方向102に摺動可能になる。
ガイドレール24の上面には、ベルト駆動機構26が配設されている。ベルト駆動機構26は、搬送路14の幅方向の両端付近にそれぞれ設けられた駆動プーリ27と従動プーリ28との間に、内側に歯が設けられた無端環状のベルト29が張架されてなるものである。駆動プーリ27の軸には不図示のモータから駆動力が入力され、駆動プーリ27の回転によりベルト29が周運動する。なお、ベルト29は無端環状のもののほか、有端のベルトの両端部をキャリッジ22に固着するものを用いてもよい。
キャリッジ22は、その底面側においてベルト29に固着されている。したがって、モータによるベルト29の周運動に基づいて、キャリッジ22が縁部25を基準としてガイドレール23,24上を主走査方向102に往復動する。このようなキャリッジ22に記録ヘッド21が搭載されて、記録ヘッド21が、主走査方向102に往復動される。
ガイドレール23には、リニアエンコーダのエンコーダーストリップ30が配設されている。エンコーダーストリップ30は、透明な樹脂からなる帯状のものである。ガイドレール23の幅方向(主走査方向102)の両端には、その上面から起立するように一対の支持部31,32が形成されている。エンコーダーストリップ30は、その両端部が支持部31,32に係止されて、縁部25に沿って架設されている。
エンコーダーストリップ30には、光を透過させる透光部と光を遮断する遮光部とが、等ピッチで長手方向に交互に配置されたパターンが記されている。キャリッジ22の上面のエンコーダーストリップ30に対応する位置には、透過型センサである光学センサ33が設けられている。光学センサ33は、キャリッジ22とともにエンコーダーストリップ30の長手方向に沿って往復動し、その往復動の際にエンコーダーストリップ30のパターンを検知する。記録ヘッド21には、インクの吐出を制御するヘッド制御基板が設けられている。ヘッド制御基板は、光学センサ33の検知信号に基づくパルス信号を出力し、このパルス信号に基づいてキャリッジ22の位置が判断されて、モータの回転駆動が制御される。なお、図2では、キャリッジ22に搭載されたヘッド制御基板はカバーで覆われており、図に現れていない。
図1及び図2に示されるように、搬送路14の下側には、記録ヘッド21と対向してプラテン16が配設されている。プラテン16は、キャリッジ22の往復動範囲のうち、記録用紙が通過する中央部分に渡って配設されている。プラテン16の幅は、搬送可能な記録用紙の最大幅より大きいので、搬送路14を搬送される記録用紙における幅方向の両端は常にプラテン16上を通過する。
図2に示されるように、プラテン16における幅方向の両側のうち、一方にはパージ機構34が配設され、他方には廃インクトレイ35が配設されている。パージ機構34は、記録ヘッド21のノズルから気泡や異物を吸引除去するものである。パージ機構34は、記録ヘッド21のノズルを覆うキャップ36を有する。キャップ36は、公知のリフトアップ機構によって上下動されて記録ヘッド21と接離する。図2には現れていないが、パージ機構34は、さらに吸引ポンプを有する。吸引ポンプは、キャップ36と接続されており、吸引ポンプが動作されることによって、キャップ36の内部が負圧にされる。キャップ36が記録ヘッド21と接触してノズル及び排気口をそれぞれ覆った状態において吸引ポンプが作動されると、記録ヘッド21から気泡や異物が吸引除去される。
廃インクトレイ35は、フラッシングと呼ばれる記録ヘッド21からのインクの空吐出を受けるためのものである。廃インクトレイ35内にはインク吸収材としてフェルトが敷設されており、フラッシングされたインクは、このフェルトに吸収されて保持される。このようにパージ機構34及び廃インクトレイ35が用いられて、記録ヘッド21内の気泡や混色インクの除去、乾燥防止などのメンテナンスが行われる。
各図には示されていないが、プリンタ10には、カートリッジ装着部が設けられ、各種インクを貯蔵するインクカートリッジが装着される。カートリッジ装着部からキャリッジ22へは、各色インクに対応した複数本のインクチューブ20が引き回されている。キャリッジ22に搭載された記録ヘッド21には、各インクチューブ20を通じて、カートリッジ装着部に装着されたインクカートリッジから各色インクが供給される。インクチューブ20は、合成樹脂製のチューブであり、キャリッジ22の往復動に追従して撓む可撓性を有する。
図示されていない制御部を構成するメイン基板から記録ヘッド21のヘッド制御基板へはフラットケーブル37を通じて記録用信号などの伝送が行われる。なお、メイン基板は装置正面側(図2手前側)に配設されており、図2には現れていない。フラットケーブル37は、電気信号を伝送する複数本の導電線をポリエステルフィルムなどの合成樹脂フィルムで覆って絶縁した薄帯状のものであり、メイン基板とヘッド制御基板とを電気的に接続している。フラットケーブル37は、キャリッジ22の往復動に追従して撓む可撓性を有する。
[駆動切換機構40]
以下、モータからの駆動力を給紙ローラ13、パージ機構34、及びその他の駆動部へ択一的に伝達する駆動切換機構40について説明する。駆動切換機構40は、ガイドレール23,24などにより構成されるフレームの右側(図2における右側)に配置されて、モータから出力される駆動を、各駆動部へそれぞれ択一的に伝達するものである。
モータは各図には現れていないが、モータの出力は、搬送ローラ対17の駆動ローラ19の一端(図3における左側)に入力される。図3に示されるように、搬送ローラ対17の駆動ローラ19の他端には駆動ギヤ53(第1ギヤ)が駆動ローラ19と同軸かつ一体に回転するように設けられている。この駆動ギヤ53に切換ギヤ41(第2ギヤ)が噛合されて、切換ギヤ41がモータの出力に基づいて回転駆動される。駆動ギヤ53の厚みは、切換ギヤ41のスライド範囲に対して十分に厚いので、切換ギヤ41のスライド範囲において切換ギヤ41と駆動ギヤ53とは常時噛合される。切換ギヤ41の軸線は、駆動ギヤ53の軸線と平行であり、いずれも主走査方向102に沿っている。切換ギヤ41は駆動ギヤ53に対して平行移動可能である。
図4に示されるように、切換ギヤ41は、1本の支軸42に軸線方向にスライド可能に軸支されている。支軸42の軸線方向は主走査方向102に沿っている。支軸42の下側には、各伝達ギヤ54,55,56,57を回転自在に支持する支軸(図4には現れていない。)が支軸42に平行に設けられている。この支軸に各伝達ギヤ54,55,56,57が順次並べられている。各伝達ギヤ54,55,56,57は相互に独立して回転可能である。支軸42を切換ギヤ41がスライド移動されることにより、切換ギヤ41と各伝達ギヤ54,55,56,57との噛合が選択される。
例えば、伝達ギヤ55は、モータの駆動力を給紙ローラ13に伝達する。伝達ギヤ56は、モータの駆動力を給紙トレイ11の下側に配置される下側トレイからシートを供給するための下側給紙ローラに伝達する。伝達ギヤ57は、モータの駆動力をシートの両面に画像を記録するために、表面に画像が記録されたシートを反転させて再び記録部15に戻す再搬送経路に設けられた再搬送ローラに伝達する。伝達ギヤ57は、モータの駆動をパージ機構34に伝達する。このようにして、モータの駆動力が各伝達ギヤ54,55,56,57を介して各駆動部に伝達される。なお、各駆動部の具体例は一例に過ぎず、また、駆動切換機構40においては、必ずしも4個の伝達ギヤ54,55,56,57が設けられる必要はない。例えば、下側トレイや再搬送経路が設けられないプリンタ10においては、伝達ギヤ55,56に代えて、伝達ギヤ54,57を所定の位置に配置するためのスペーサが設けられていてもよい。
図4に示されるように、支軸42には、切換ギヤ41よりキャリッジ22の往復動方向外側(図3における右側)に、レバー部材43及び付勢切換部材44がそれぞれスライド移動可能に設けられている。
図3〜5に示されるように、レバー部材43は、支軸42に外嵌される円筒軸45と、円筒軸45から径方向に突設されたレバーアーム46とを有する。円筒軸45は、支軸42に外嵌されて軸線方向にスライド自在且つ回転自在である。つまり、レバーアーム46は、支軸42の軸線方向にスライドさせることができ、また、支軸42回りに回転させることができる。円筒軸45は、支軸42の軸線に沿って延出されており、その一方端が切換ギヤ41に当接し、他方端が付勢切換部材44に当接している。付勢切換部材44に当接する側の円筒軸45の外周縁には、図6に示されるリブ47が円筒軸45の軸線方向に延設されている。
図4,5に示されるように、付勢切換部材44は、支軸42に外嵌される円筒軸48と、円筒軸48から径方向へ突設された切換アーム49とを有する。円筒軸48は、支軸42に外嵌されて軸線方向にスライド自在且つ回転自在である。つまり、切換アーム49は、支軸42の軸線方向にスライドさせることができ、また、支軸42回りに回転させることができる。円筒軸48は、支軸42の軸線に沿って延出されており、その一方端がレバー部材43に当接している。レバー部材43に当接する側の円筒軸48の外周縁には、図6に示される支軸42の軸線方向に凹んだ凹欠部50が設けられている。
図6に示されるように、付勢切換部材44の凹欠部50の終面には、レバー部材43へ向かって山形状をなす第1傾斜部51及び第2傾斜部52が形成されている。第1傾斜部51及び第2傾斜部52は、支軸42の径方向に沿って拡がる平面であり、支軸42の周方向へ連続して形成されている。凹欠部50には、レバー部材43のリブ47が挿入されており、リブ47の先端は第1傾斜部51又は第2傾斜部52のいずれか一方に選択的に当接する。
図4に示されるように、切換ギヤ41は、支軸42に外嵌されて軸線方向へ伸縮するコイルバネ58(第1付勢部材)によりレバー部材43側へ弾性的に付勢されており、付勢切換部材44は、支軸42に外嵌されて軸線方向に伸縮する別のコイルバネ59(第2付勢部材)によりレバー部材43側へ弾性的に付勢されている。ここで、切換ギヤ41が付勢されている向きを第1向き103とし、付勢切換部材44が付勢されている向きを第2向き104とする。これにより、切換ギヤ41及び付勢切換部材44は、相反する方向へ付勢する2つのコイルバネ58,59により、いずれもがレバー部材43へ接近する方向へ付勢されている。これにより、切換ギヤ41、レバー部材43及び付勢切換部材44は、支軸42において相互に当接されて一体となっている。付勢切換部材44を付勢するコイルバネ59の付勢力(第2向き104)は、切換ギヤ41を付勢するコイルバネ58の付勢力(第1向き103)より大きい。したがって、切換ギヤ41、レバー部材43及び付勢切換部材44は、外力が付与されなければ、支軸42を第2向き104へ向かってスライド移動する。
図2〜5に示されるように、支軸42の上側には、レバーガイド60(第1ガイド部材)が設けられている。レバーガイド60は、ガイドレール23のパージ機構34側に形成された孔に嵌め込まれてガイドレール23に固定されている。レバーガイド60は、内側に主走査方向102に長い長孔61が形成された略平板状の部材である。長孔61には、レバー部材43のレバーアーム46が挿入されて、ガイドレール23の上側へ突出されている。後述されるように、付勢切換部材44は、切換アーム49によって支軸42に対して一定の範囲の回転姿勢を維持している。レバー部材43と付勢切換部材44との相対的な位置関係によって、レバー部材43のリブ47が付勢切換部材44の凹欠部50の第1傾斜部51又は第2傾斜部52のいずれか一方に当接する。
第1傾斜部51は、レバーアーム46が長孔61の第1縁部62側へ回転する向きに対してレバー部材43から支軸42の軸線方向に沿って離れる向きへ傾斜している。第2傾斜部52は、レバーアーム46が長孔61の第2縁部63側へ回転する向きに対してレバー部材43から支軸42の軸線方向に沿って離れる向きへ傾斜している。
リブ47が第1傾斜部51に当接すると、付勢切換部材44に対してレバーアーム46が長孔61の第1縁部62側へ回転するように付勢される。リブ47が第2傾斜部52に当接すると、付勢切換部材44に対してレバーアーム46が長孔61の第2縁部63側へ回転するように付勢される。
長孔61の第1縁部62には、第2向き104の端となる第1係止部64から第1向き103へ向かって、第2係止部65、第3係止部66が順次形成されている。第1係止部64、第2係止部65及び第3係止部66の主走査方向102における各位置は、切換ギヤ41と噛合する各伝達ギヤ54,55,56,57の配置に対応している。第2係止部65及び第3係止部66は、第1縁部62から搬送方向101上流側へ突出している。第2係止部65及び第3係止部66は、この突出よって、第2向き104へ付勢されたレバーアーム46をコイルバネ59の付勢力に抗して係止可能である。第2係止部65及び第3係止部66における第1係止部64側の面は、第1向き103へ向かって搬送方向101上流側へ迫り出す傾斜面であり、この傾斜面に案内されてレバーアーム46が第1向き103へスライドするときに、第2係止部65及び第3係止部66を乗り越えることができる。
長孔61の第1縁部62において第3係止部66より第1向き103には、第1向き103へ向かって搬送方向101上流側へ迫り出す第3傾斜部67が形成されている。第3傾斜部67によって、第1縁部62に沿って第1向き103へスライドするレバーアーム46が、第2縁部63側へ案内される。第3傾斜部67より第1向き103の第1縁部62は、第2縁部63に近づいたまま主走査方向102に沿って延びている。
長孔61の第2縁部63において、第1係止部64と対向する位置、すなわち第2向き104の端には、第2向き104へ向かって搬送方向101下流側へ迫り出す第4傾斜部68が形成されている。第4傾斜部68によって、第2縁部63に沿って第2向き104へスライドするレバーアーム46が、第1縁部62側へ案内される。
図4,5に示されるように、支軸42の下側には、アームガイド70(第2ガイド部材)が設けられている。アームガイド70は、支軸42やレバーガイド60を支持するフレーム71の一部として構成されている。アームガイド70は、主走査方向102に沿って長く上側が開口した溝である。アームガイド70には、付勢切換部材44の切換アーム49の先端側が挿入されている。
アームガイド70は、搬送向き101下流側の第3縁部72と、搬送向き101上流側の第4縁部73と、により主走査方向102に長い溝として区画されている。付勢切換部材44の切換アーム49の先端が第3縁部72又は第4縁部73に選択的に当接することによって、付勢切換部材44は支軸42の周方向に対して一定の回転範囲を維持して、支軸42の軸方向へスライド移動する。
図6〜9に示されるように、第3縁部72の内面は、概ね主走査方向102に沿って拡がっており、レバーガイド60の第3傾斜部67に対応する位置に第5傾斜部74が形成されている。第5傾斜部74は、第1向き103へ向かって搬送方向101上流側へ迫り出している。第5傾斜部74に沿って切換アーム49が第1向き103へ移動することによって、付勢切換部材44の第1傾斜部51と当接するレバー部材43のリブ47が第2傾斜部52へ向かうように、付勢切換部材44が支軸42周りに回転される。
第4縁部73の内面は、概ね主走査方向102に沿って拡がっており、レバーガイド60の少なくとも第1係止部64に対応する位置から第1向き103へ向かって第6傾斜部75が形成されている。第6傾斜部75は、第2向き104へ向かって搬送方向101下流側へ迫り出している。第6傾斜部75に沿って切換アーム49が第2向き104へ移動することによって、付勢切換部材44の第2傾斜部52と当接するレバー部材43のリブ47が第1傾斜部51へ向かうように、付勢切換部材44が支軸42周りに回転される。
レバーガイド60における第3傾斜部67及び第4傾斜部68が主走査方向102に対して傾斜する角度は、アームガイド70における第5傾斜部74及び第6傾斜部75が主走査方向102に対して傾斜する角度より小さい。したがって、第3傾斜部67又は第4傾斜部68によって支軸42周りに回転するレバー部材43の回転量は、第5傾斜部74又は第6傾斜部75によって支軸42周りに回転する付勢切換部材44の回転量より小さい。
図2に示されるように、キャリッジ22の搬送向き101上流端には、搬送向き101上流側へ突出するガイド片38が設けられている。ガイド片38はキャリッジ22とともに往復動される。キャリッジ22とともにガイド片38が第1向き103へ移動されることにより、ガイド片38がレバー部材43のレバーアーム46に当接し、レバーアーム46が第1向き103へ移動される。
[駆動切換機構40における駆動切換]
以下、切換ギヤ41のスライドによる各伝達ギヤ54,55,56,57への駆動切換えについて説明する。
図6(A)に示されるように、レバーガイド60の第1係止部64にレバーアーム46が係止されているとき、付勢切換部材44の切換アーム49の先端はアームガイド70の第3縁部72であって第5傾斜部74より第2向き104の部分に当接している。この状態において、レバー部材43のリブ47は、付勢切換部材44の第1傾斜部51に当接しており、2つのコイルバネ58,59によりレバー部材43と付勢切換部材44とが当接するように付勢されることによって、レバー部材43のレバーアーム46がレバーガイド60の第1縁部62側へ付勢される。したがって、レバーアーム46は第1係止部64に係止された状態に維持される。この位置のレバー部材43によって、切換ギヤ41は第1向き103の最も上流側に保持されて、対応する伝達ギヤ54と噛合する。
図6(A)に示される位置から、キャリッジ22のガイド片38がレバーアーム46に当接して第1向き103へ移動することによって、レバーアーム46が第1係止部64から第2係止部65へ移動する。図6(B)に示されるように、第2係止部65にレバーアーム46が係止されているとき、付勢切換部材44の切換アーム49の先端はアームガイド70の第3縁部72であって第5傾斜部74より第2向き104の部分に当接している。この状態において、レバー部材43のリブ47は、付勢切換部材44の第1傾斜部51に当接しており、2つのコイルバネ58,59によりレバー部材43と付勢切換部材44とが当接するように付勢されることによって、レバー部材43のレバーアーム46がレバーガイド60の第1縁部62側へ付勢される。したがって、レバーアーム46は第2係止部65に係止された状態に維持される。この位置のレバー部材43によって、切換ギヤ41は第1向き103の2番目に上流側に保持されて、対応する伝達ギヤ55と噛合する。
図6(B)に示される位置から、キャリッジ22のガイド片38がレバーアーム46に当接して第1向き103へ移動することによって、レバーアーム46が第2係止部65から第3係止部66へ移動する。図7(A)に示されるように、第3係止部66にレバーアーム46が係止されているとき、付勢切換部材44の切換アーム49の先端はアームガイド70の第3縁部72であって第5傾斜部74の第2向き104の端付近に当接している。この状態において、レバー部材43のリブ47は、付勢切換部材44の第1傾斜部51に当接しており、2つのコイルバネ58,59によりレバー部材43と付勢切換部材44とが当接するように付勢されることによって、レバー部材43のレバーアーム46がレバーガイド60の第1縁部62側へ付勢される。したがって、レバーアーム46は第3係止部66に係止された状態に維持される。この位置のレバー部材43によって、切換ギヤ41は第1向き103の3番目に上流側に保持されて、対応する伝達ギヤ56と噛合する。
図7(A)に示される位置から、キャリッジ22のガイド片38がレバーアーム46に当接して第1向き103へ移動することによって、レバーアーム46が第3係止部66から更に第1向き103へ移動する。図7(B)に示されるように、レバーアーム46が第3係止部66から第1向き103へ移動する過程において、レバーアーム46は、レバーガイド60の第3傾斜部67に沿って移動する。また、付勢切換部材44の切換アーム49の先端がアームガイド70の第3縁部72の第5傾斜部74に沿って移動する。これにより、レバー部材43と付勢切換部材44とが支軸42周りに相対的に逆方向へ回転して、レバー部材43のリブ47が、付勢切換部材44の第1傾斜部51から第2傾斜部52側へ移動する。2つのコイルバネ58,59によりレバー部材43と付勢切換部材44とが当接するように付勢されることによって、レバー部材43のレバーアーム46がレバーガイド60の第2縁部63側へ付勢される。
図8(A)に示されるように、さらにレバーアーム46が第1向き103へ移動することによって、レバーアーム46はレバーガイド60の最も第1向き103の下流側へ到達する。このときのキャリッジ22の位置は、記録ヘッド21がキャップ36にキャップされる位置である。この位置のレバー部材43によって、切換ギヤ41は第1向き103の最も下流側に保持されて、対応する伝達ギヤ57と噛合する。
なお、切換ギヤ41が各伝達ギヤ54,55,56,57と噛合する位置から移動するときには、それまでの切換ギヤ41の回転方向に対して若干逆回転される等の制御によって、切換ギヤ41と噛合している伝達ギヤ54,55,56,57との面圧が解除される。そして、切換ギヤ41と次ぎに噛合する伝達ギヤ54,55,56,57との位相を合わせるために、切換ギヤ41に対して微小な正転及び逆転が交互に繰り返し行われる。これにより、切換ギヤ41と次ぎに噛合する伝達ギヤ54,55,56,57との位相が合致して、切換ギヤ41がコイルバネ58の弾性付勢力によって支軸42をスライド移動し、既に噛合していた伝達ギヤ54,55,56,57から離脱すると共に他の伝達ギヤ54,55,56,57と噛合する。
図8(A)に示される位置から、キャリッジ22が第2向き104へ移動することによって、レバーアーム46からガイド片38が離れる。ガイド片38が離れることによって、レバー部材43は、コイルバネ58,59によって第2向き104へスライドするように付勢される。図8(B)に示されるように、レバーアーム46が第1向き103の最も下流側から第2縁部63に沿って第2向き104へ移動する過程において、付勢切換部材44の切換アーム49の先端がアームガイド70の第4縁部73の第6傾斜部75へ到達して、第6傾斜部75に沿って移動する。また、レバーアーム46が第2向き103の下流側へ近づくと、レバーアーム46が第2縁部63の第4傾斜部68に沿って移動する。これにより、図9に示されるように、レバー部材43と付勢切換部材44とが支軸42周りに相対的に逆方向へ回転して、レバー部材43のリブ47が、付勢切換部材44の第2傾斜部52から第1傾斜部51側へ移動する。2つのコイルバネ58,59によりレバー部材43と付勢切換部材44とが当接するように付勢されることによって、レバー部材43のレバーアーム46がレバーガイド60の第1縁部62側へ付勢される。そして、図6(A)に示されるように、レバーアーム46がレバーガイド60の第1係止部64に係止される。
[本実施形態の作用効果]
本実施形態によれば、付勢切換部材44によりレバー部材43のレバーアーム46がレバーガイド60の第1縁部62側又は第2縁部63側へ選択的に付勢されるので、レバーアーム46を円滑かつ確実に所望の係止部へスライドさせることができる。
また、レバー部材43と付勢切換部材44との相対位置が、レバーガイド60のみならずアームガイド70によっても変化されるので、付勢切換部材44の付勢力の切り換えに必要なレバー部材43の主走査方向102のスライド量を小さくすることができる。
また、第3傾斜部67又は第4傾斜部68によって支軸42周りに回転するレバー部材43の回転量は、第5傾斜部74又は第6傾斜部75によって支軸42周りに回転する付勢切換部材44の回転量より小さいので、レバーガイド60に形成する第3傾斜部67及び第4傾斜部68が主走査方向102に対して傾斜する角度を緩やかにして、キャリッジ22に対する搬送向き101に沿った方向の負荷を小さくすることができる。
[変形例]
なお、前述された実施形態においては、付勢切換部材44には、レバー部材43へ向かって山形状をなす第1傾斜部51及び第2傾斜部52を終面に有する凹欠部50が形成されているが、図10に示されるように、レバー部材43側が広い台形をなすように支軸42の軸線方向へ凹んだ凹欠部80が設けられており、凹欠部80における支軸42の周方向の両端に第1傾斜部81及び第2傾斜部82が形成されていてもよい。第1傾斜部81及び第2傾斜部82は、支軸42の径方向に沿って拡がる平面であり、支軸42の径方向及び周方向に沿って拡がる平面83を介して第1傾斜部81及び第2傾斜部82が連続されている。
前述された実施形態と同様にして、例えば、付勢切換部材44の切換アーム49がアームガイド70と当接する位置によって、レバー部材43と付勢切換部材44との支軸42周りの相対的な回転位置が変化されることによって、レバー部材43のリブ47を第1傾斜部81又は第2傾斜部82に選択的に当接させることができる。レバー部材43のリブ47が、付勢切換部材44の第1傾斜部81に当接し、2つのコイルバネ58,59によりレバー部材43と付勢切換部材44とが当接するように付勢されることによって、レバー部材43のレバーアーム46がレバーガイド60の第1縁部62側へ付勢される。レバー部材43のリブ47が、付勢切換部材44の第2傾斜部82に当接し、2つのコイルバネ58,59によりレバー部材43と付勢切換部材44とが当接するように付勢されることによって、レバー部材43のレバーアーム46がレバーガイド60の第2縁部63側へ付勢される。このような実施態様によっても前述された実施形態と同様の作用効果が奏される。
なお、前述された実施形態では、駆動切換機構40において3つの係止部が設けられていることとしたが、駆動伝達位置は本発明の要旨を変更しない範囲で増減されてもよい。
10・・・プリンタ(画像記録装置)
21・・・記録ヘッド
22・・・キャリッジ
41・・・切換ギヤ(第2ギヤ)
42・・・支軸
43・・・レバー部材
44・・・付勢切換部材
46・・・レバーアーム
47・・・リブ(当接部)
49・・・切換アーム
51,81・・・第1傾斜部
52,82・・・第2傾斜部
53・・・駆動ギヤ
54,55,56,57・・・伝達ギヤ
58・・・コイルバネ(第1付勢部材)
59・・・コイルバネ(第2付勢部材)
60・・・レバーガイド(第1ガイド部材)
62・・・第1縁部
63・・・第2縁部
64・・・第1係止部
65・・・第2係止部
66・・・第3係止部
67・・・第3傾斜部
68・・・第4傾斜部
70・・・アームガイド(第2ガイド部材)
72・・・第3縁部
73・・・第4縁部
74・・・第5傾斜部
75・・・第6傾斜部

Claims (5)

  1. 記録ヘッドを搭載して主走査方向へ往復動されるキャリッジと、
    上記主走査方向に沿った回転軸を有しており、駆動モータからの出力に基づいて回転駆動される第1ギヤと、
    上記第1ギヤと噛合し、かつ上記主走査方向に沿った支軸にスライド可能に支持された第2ギヤと、
    上記第2ギヤのスライド位置に対応して上記第2ギヤと噛合可能に複数が並列に配置された伝達ギヤと、
    上記キャリッジの移動領域へ突出したレバーアームを有し、上記支軸にスライド可能かつ上記支軸周りに回転可能に支持されており、上記第2ギヤに対して上記主走査方向のうちの一方である第1向きに側に配置されたレバー部材と、
    上記レバー部材の当接部と当接する第1傾斜部及び第2傾斜部を有し、上記支軸にスライド可能に支持されており、上記レバー部材に対して上記第1向き側に配置された付勢切換部材と、
    上記第1向きへ上記第2ギヤを弾性的に付勢する第1付勢部材と、
    上記第1付勢部材より強い付勢力で、上記第1向きと反対向きの第2向きへ上記付勢切換部材を弾性的に付勢する第2付勢部材と、
    上記レバーアームを上記伝達ギヤの配置に対応した複数のスライド位置のいずれかに位置決めする第1ガイド部材と、
    上記付勢切換部材の上記支軸に対する周方向の回転位置を保持する第2ガイド部材と、を具備しており、
    上記第1ガイド部材は、上記レバーアームが挿入される長孔を有しており、
    上記長孔を区画する周縁のうち、上記主走査方向に沿った一対の第1縁部及び第2縁部の一方である第1縁部には、上記第2向きへ付勢される上記レバーアームを係止する複数の係止部が設けられており、かつ上記レバーアームを上記第2縁部側へ回転させる第3傾斜部が当該係止部より上記第1向き側に設けられており、上記第2縁部には、上記複数の係止部のうち最も第2向き側の係止部と対向する位置に、上記レバーアームを上記第1縁部側へ回転させる第4傾斜部が設けられており、
    上記付勢切換部材は、上記第3傾斜部により上記レバーアームが上記第2縁部側へ案内されることによって、上記当接部との当接状態が上記第1傾斜部から上記第2傾斜部へ変化することにより上記レバー部材を上記第1縁部側への付勢から上記第2縁部側への付勢に切り換え、かつ上記第4傾斜部により上記レバーアームが上記第1縁部側へ案内されることによって、上記当接部との当接状態が上記第2傾斜部から上記第1傾斜部へ変化することにより上記レバー部材を上記第2縁部側への付勢から上記第1縁部側への付勢に切り換えるものである画像記録装置。
  2. 上記第1傾斜部は、上記レバーアームの上記第1縁部側への回転方向に対して上記レバー部材から離れる向きへ傾斜しており、
    上記第2傾斜部は、上記レバーアームの上記第2縁部側への回転方向に対して上記レバー部材から離れる向きへ傾斜したものである請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 上記第1傾斜部及び上記第2傾斜部及び上記レバー部材側の端部が連続している請求項2に記載の画像記録装置。
  4. 上記付勢切換部材は、上記支軸周りに回転可能であり、
    上記第2ガイド部材は、上記付勢切換部材を上記支軸に対して少なくとも一定範囲の周方向の回転位置に保持し、
    上記付勢切換部材は、上記支軸の径方向へ突出した切換アームを有しており、
    上記第2ガイド部材は、上記切換アームが挿入される長溝を有しており、
    上記長溝を区画する周縁のうち、上記主走査方向に沿った一対の第3縁部及び第4縁部の一方である第3縁部には、上記切換アームと摺接することによって、上記第1傾斜部と当接する上記当接部が上記第2傾斜部へ向かう向きへ上記付勢切換部材を回転させる第5傾斜部が設けられており、上記第4縁部には、上記切換アームと摺接することによって、上記第2傾斜部と当接する上記当接部が上記第1傾斜部へ向かう向きへ上記付勢切換部材を回転させる第6傾斜部が設けられた請求項1又は2に記載の画像記録装置。
  5. 上記第5傾斜部及び上記第6傾斜部によって回転する上記付勢切換部材の上記支軸に対する回転量は、上記第3傾斜部及び上記第4傾斜部によって回転する上記レバー部材の上記支軸に対する回転量よりも大きい請求項4に記載の画像記録装置。
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