JP2016219570A - 半導体装置 - Google Patents

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信敬 那須
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Abstract

【課題】装置内に生じたクラックを検出する半導体装置を提供する。
【解決手段】半導体基板11と、半導体基板11上に形成され、複数の配線層群12A、12B及び複数の絶縁層12D1〜D4からなる多層配線層12と、多層配線層12の外縁に沿って形成されており、複数の配線層群12Aのうちの第1及び第2の配線層間において多層配線層12を貫通して形成され、層内電極21、23によって直列に接続された複数の貫通電極22を有する貫通配線20と、貫通配線20の両端に接続されて貫通配線20の断線を検出する検出回路30と、からなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置に関する。
半導体集積回路などの半導体装置は、一般に半導体基板と半導体基板上に設けられた配線層とを含む。配線層内及び配線層上には、例えば半導体基板内に形成された電子素子間の配線や、電子素子の外部への配線が形成される。
特許文献1には、半導体チップの外周部に沿って導電性ラインを形成し、当該導電性ラインの断線を検出する欠陥検出回路を設けた半導体チップの欠陥検出装置が開示されている。また、特許文献2には、半導体チップの外周縁の近傍領域に導電層を設け、当該導電層を電気的にモニタして半導体チップのクラックを検出するクラック検出方法が開示されている。
実開平3-1439号公報 特開平7-193108号公報
半導体装置は、ウェハ上に当該半導体装置となる領域が複数個形成された後、個片化されることで作製される。この個片化工程は、一般に円形のダイシングブレードによってウェハを切断することで行われる。ここで、ウェハの切断を行う際には、半導体装置の表面などにクラックが生ずる場合がある。例えば、クラックが生じた部分から半導体装置内に水分が侵入すると、装置の動作に悪影響を及ぼす。また、クラックの大きさによっては、クラックを有する装置は性能検査に合格する場合がある。この場合、クラックを有する半導体装置は、客先にて早期故障品として発見される可能性が高い。従って、半導体装置内にはクラックがないことが好ましい。
本発明は上記した点に鑑みてなされたものであり、装置内に生じたクラックを確実に検出することが可能な半導体装置を提供することを目的としている。
本発明による半導体装置は、半導体基板と、半導体基板上に形成され、複数の配線層及び複数の絶縁層からなる多層配線層と、多層配線層の外縁に沿って形成されており、複数の配線層のうちの第1及び第2の配線層間において多層配線層を貫通して形成され、第1及び第2の配線層によって直列に接続された複数の貫通電極を有する貫通配線と、貫通配線の両端に接続されて貫通配線の断線を検出する検出回路と、を有することを特徴としている。
本発明の実施例による半導体装置によれば、装置の表面のみならず、側面(特に配線層の側面)に形成されたクラックを確実に検出することが可能となる。従って、高信頼性な半導体装置を提供することが可能となる。
(a)は、実施例1に係る半導体装置の上面を模式的に示す図であり、(b)は、実施例1に係る半導体装置の断面図である。 (a)は、実施例1に係る半導体装置内に形成されたクラックを示す断面図であり、(b)は、実施例1に係る半導体装置の製造過程におけるウェハの上面図である。 (a)は、実施例2に係る半導体装置の上面を模式的に示す図であり、(b)は、実施例2に係る半導体装置の断面図である。 (a)及び(b)は、実施例3に係る半導体装置の断面図である。 (a)は、実施例4に係る半導体装置の上面を模式的に示す図であり、(b)は、実施例4に係る半導体装置の断面図である
以下、本発明の実施例について詳細に説明する。
図1(a)は、実施例1の半導体装置(以下、単に装置と称する場合がある)10の上面を模式的に示す図である。半導体装置10は、半導体基板(以下、単に基板と称する)11と、基板11上に形成された多層配線層12を有する。また、半導体装置10は、多層配線層12の外縁に沿って多層配線層12内に設けられた貫通配線20を有している。貫通配線20は、導電性を有し、多層配線層12の外縁全体に沿って形成されている。また、半導体装置10は、電子回路(図示せず)が集積された回路ブロックCBを有している。貫通配線20は、基板11に垂直な方向から見たとき、回路ブロックCBを取り囲むように形成されている。半導体装置10は、例えば半導体メモリである。
また、半導体装置10は、貫通配線20の両端に接続されて貫通配線20の断線を検出する検出回路30を有している。検出回路30は、例えば、貫通配線20の両端における電位差や抵抗値を測定する。例えば貫通配線20の両端における電位差が所定値よりも大きい場合、検出回路30は、貫通配線20が断線していると判定し、当該判定結果(検出結果)を外部に出力する。
また、半導体装置10は、検出回路30に対して検出動作を開始する開始信号を生成するテスト回路40を有する。なお、テスト回路40は、検出回路30の検出動作を停止する停止信号を生成してもよい。また、例えば、検出回路30を常時動作させる場合(常に貫通配線20の断線状況を監視する場合)、テスト回路40が設けられる必要は無い。
図1(b)は、装置10における貫通配線20の構造を示す断面図である。図1(b)は、図1(a)におけるV−V線に沿った断面図である。図1(a)及び(b)を用いて貫通配線20について説明する。まず、多層配線層12について説明する。多層配線層12は、複数の配線層及び複数の絶縁層からなる。より具体的には、多層配線層12は、底部配線層群12Aと上部配線層群12Bとからなる。底部配線層群12Aは、上部配線層群12Bよりも基板11側に設けられた配線層群である。
ここでは、底部配線層群12Aが3つの配線層12A1、12A2及び12A3を有し、上部配線層が2つの配線層12B1及び12B2を有する場合について説明する。配線層12A1、12A2及び12A3間には、絶縁層12D1及び12D2が形成されている。また、配線層12B1及び12B2間は、絶縁層12D4が形成されている。
また、底部配線層群12A及び上部配線層群12B間は、絶縁層12D3が形成されている。絶縁層12D3は、配線層12A3及び12B1間に形成されている。すなわち、本実施例においては、多層配線層12は、5つの配線層12A1、12A2、12A3、12B1、12B2と、4つの絶縁層12D1、12D2、12D3、12D4と、からなる。なお、多層配線層12は、最上層の配線層12B2を覆うように形成されたパッシベーション層12Eを有している。
以下においては、底部配線層群12Aのうちのいずれか1つの配線層を第1の配線層と称し、上部配線層群12Bのうちのいずれか1つの配線層を第2の配線層と称する。第1の配線層は、第2の配線層よりも基板11側に形成された配線層である。なお、本実施例においては、底部配線層群12Aのうちの最も基板11側(最下層)の配線層12A1が第1の配線層であり、上部配線層群12Bのうちの最も基板11から離れた(最上層)の配線層12B2が第2の配線層である場合について説明する。
次に、貫通配線20について説明する。図1(b)に示すように、配線20は、第1の配線層12A1内に形成された複数の層内電極21と、第1の配線層12A1及び第2の配線層12B2間に形成された複数の貫通電極22と、第2の配線層12B2内に形成された層内電極23とを有している。
貫通電極22は、第1及び第2の配線層12A1及び12B2間において多層配線層12を貫通して複数個形成されている。また、複数の貫通電極22は、第1及び第2の配線層12A1及び12B2の層内電極21及び23によって直列に接続されている。
本実施例においては、貫通電極22は、絶縁層12D1を貫通する貫通電極22A1、配線層12A2内に設けられた層内電極22B1、絶縁層12D2を貫通する貫通電極22A2、配線層12A3内に設けられた層内電極22B2、絶縁層12D3を貫通する貫通電極22A3、配線層12B1内に設けられた層内電極22B3、及び絶縁層12D4を貫通する貫通電極22A4からなる。
上記したように、半導体装置10は、多層配線層12内において多層配線層12の外縁近傍を立体的に配線された貫通配線20を有している。また、多層配線層12に水平な方向から見たとき、貫通配線20(貫通電極22)は、回路ブロックCBを取り囲むように柵状に形成されている。
図2(a)は、半導体装置10内に生じ得るクラックの一例を模式的に示す図である。図2(a)は、図1(b)と同様の断面図であるが、図の明確さのため、一部のハッチングを省略している。図2(a)に示すように、半導体装置10は、多層配線層12の側面から多層配線層12内に形成されたクラックCRを検出することが可能である。より具体的には、多層配線層12の側面のほぼ全域には貫通配線20の貫通電極22が形成されているため、クラックCRが生じた場合、貫通電極22(図中では貫通電極22A3)に断線が生ずる。従って、このクラックCRは、検出回路30によって確実に検出される。
ここで、図2(b)を用いて、クラックCRが発生する要因について説明する。図2(b)は、個片化前における複数の半導体装置10を含むウェハWの上面図である。図2(b)に示すように、半導体装置10は、ウェハW上においてスクライブラインSLを介してマトリクス状に複数個形成される。この後、ウェハWをスクライブラインSLに沿って切断(ダイシング)することで、半導体装置10毎に個片化される。
図2(b)の破線で囲まれた部分に示すように、一般的には、スクライブラインSLの幅(スクライブライン幅)WSは、ダイシングに用いるダイシングブレードの幅(ダイシング幅)WDよりも大きく設定される。しかし、ウェハ当たりの作製量を向上することを考慮すると、スクライブライン幅WSを十分に大きく設定することは好ましくない。
従って、スクライブライン幅WSは、ダイシング幅WDに近い寸法になるように設定される。この場合、ダイシングブレードは半導体装置10の側面となる部分に近接することとなる。従って、ダイシング時の振動が半導体装置10の形成領域に伝わりやすい。発明者らは、このような条件でダイシングを行うと、例えば、半導体装置10の側面から半導体装置10の表面に向かうような上向きのクラックCRが生ずる可能性があるという知見を得た。また、このクラックCRは半導体装置10の表面には現れない場合がある。
また、ダイシング前において、半導体装置10の導通試験などをウェハW上でまとめて行う場合には、試験に用いる材料(例えば金属の配線材料やTEG(Test Element Group))をスクライブラインSL上に仮形成する場合がある。この金属材料などは、ダイシング時に除去されるが、部分的にダイシングブレードに巻き込まれることでクラックCRの発生要因となる場合がある。この場合についてもクラックCRは多層配線層12の側面に形成される場合が多い。本実施例においては、表面上には現れてこないクラックCRを確実に検出することができる。
また、多層配線層12は、貫通配線20を含む配線材料を除いては絶縁材料(絶縁層)で形成されている。絶縁材料としては、例えばSiO2などが挙げられる。クラックCRは、多層配線層12内における絶縁膜内に発生する可能性が高い(図中では絶縁層12D3内に生ずる例を示した)。これに対し、多層配線層12内の側面のほぼ全域に層間配線22を設けることで、出荷前に確実にクラックCRを検出することができる。
本実施例においては、半導体装置10は、多層配線層12の外縁に沿って形成された貫通配線20を有している。貫通配線20は、第1及び第2の配線層12A1及び12B2間において多層配線層12を貫通して形成された複数の貫通電極22を有する。また、複数の貫通電極22は、第1及び第2の配線層12A1及び12B2によって直列に接続されている。従って、貫通配線20の両端に接続された検出回路30によって、多層配線層12内に生じたクラックを確実に検出することができる。また、クラックを有する製品を出荷する前に確実にスクリーニングすることができる。
図3(a)は、実施例2に係る半導体装置10Aの上面を模式的に示す図である。図3(b)は、半導体装置10Aの断面図である。図3(b)は、図3(a)のW−W線に沿った断面図である。半導体装置10Aは、多層配線層12M及び貫通配線50の構造を除いては、半導体装置10と同様の構造を有している。
まず、図3(b)に示すように、多層配線層12Mは、多層配線層10の底部配線層群12Aを有している。本実施例においては、多層配線層12Mは、3つの配線層12B1、12B2及び12B3及び2つの絶縁層12D4、12D5を含む上部配線層群12Cを有する。上部配線層12Cは、上部配線層12Bの配線層12B2上に1層ずつ絶縁層及び配線層が加えられた構造を有する。
実施例1においては、第1及び第2の配線層が共に多層配線層12内の両端の配線層12A1及び12B2である場合について説明した。すなわち、貫通電極22が多層配線層12内の全ての配線層に亘って形成されている場合について説明した。しかし、第1及び第2の配線層をいずれの配線層とするかは、適宜変更することができる。本実施例は、その一例として、本実施例においては、底部配線層12Aの配線層12A2を第1の配線層とし、上部配線層12Cの配線層12B2を第2の配線層として貫通電極52が形成されている。
本実施例においては、半導体装置10Aは、第1及び第2の配線層12A2及び12B2間において多層配線層12M内を貫通して形成された複数の貫通電極52からなる貫通配線50を有する。また、複数の貫通電極52は、第1及び第2の配線層12A2及び12B2によって直列に接続されている。
具体的には、複数の貫通電極52は、第1の配線層12A2に設けられた層内電極51と、第2の配線層12B2に設けられた層内電極53との間において直列に接続されている。また、貫通電極52は、絶縁層12D2を貫通する貫通電極52A1、配線層12A3内に設けられた層内電極52B1、絶縁層12D3を貫通する貫通電極52A2、配線層12B1内に設けられた層内電極52B2、及び絶縁層12D4を貫通する貫通電極52A3からなる。
従って、図3(a)に示すように、貫通電極52は、多層配線層12Mの表面には形成されていない。また、貫通配線50は、例えば、検出回路30の近傍でのみ多層配線層12Mの表面(最表層の配線層12B3)に形成され、検出回路30に接続されている。本実施例に示すように、第1の配線層は底部配線層群12A内のいずれか1つの配線層であればよく、第2の配線層は上部配線層群12C内のいずれか1つの配線層であればよい。なお、多層配線層12(12M)に生じ得るクラックをより多く検出することを考慮すると、実施例1のように、全ての配線層に亘って貫通電極22を設けることが好ましい。
図4(a)は、実施例3に係る半導体装置10Bの構造を示す断面図である。なお、図4(a)は、半導体装置10Bにおける図1(b)と同様の断面図である。半導体装置10Bは、検出回路30に接続された貫通配線60の構造を除いては、半導体装置10と同様の構造を有している。貫通配線60は、複数の層内電極61と、複数の貫通電極62と、複数の層内電極63とを有する。層内電極61及び63は層内電極21及び23と同様の構造を有している。一方、貫通電極62は、貫通電極22とは異なる構造を有している。
貫通電極62は、第1及び第2の配線層12A1及び12B2間において多層配線層12を貫通して複数個形成されている。また、複数の貫通電極62は、第1及び第2の配線層12A1及び12B2間において直列に接続されている。本実施例においては、多層配線層12内の配線層のうち、第1及び第2の配線層12A1及び12B2間に設けられた配線層(本実施例においては配線層12B1)を第3の配線層と称する。また、貫通配線52は、第1及び第3の配線層12A1及び12B1間に設けられた第1の貫通電極(62A1、62B1、62A2、62B2、62A3及び62B3、以下、62A1〜62B3と称する)と、第3及び第2の配線層12B1及び12B2間に設けられた第2の貫通電極62A4とを有する。
また、本実施例においては、第1及び第2の貫通電極62A1〜62B3及び62A4は、隣接する第1の貫通電極62A1〜62B3間のピッチ(第1のピッチ)P1が隣接する第2の貫通電極62A4間のピッチ(第2のピッチ)P2よりも小さくなるように形成されている。すなわち、第1の貫通電極62A1〜62B3の形成間隔は、第2の貫通電極62A4の形成間隔よりも小さい。従って、第1の貫通電極62A1〜62B3は、第2の貫通電極62A4よりも密に形成されている。
貫通配線60は、第1及び第2の貫通電極62A1〜62B3及び62A4の接続経路を調節することで形成することができる。例えば、図4(a)に示すように、第1及び第2の貫通電極62A1〜62B3及び62A4を常に交互に接続するのではなく、部分的に第1の貫通電極62A1〜62B3同士を第3の配線層12B1(層内電極62B3)において接続することで、貫通配線60を形成することができる。本実施例においては、貫通配線60は、第3の配線層12B1において隣接する第1の貫通電極62A1〜62B3間に接続された層内電極62B3を有する。従って、形成ピッチの異なる第1及び第2の貫通電極の62A1〜62B3及び62A4を容易に形成することができる。
なお、第1及び第3の配線層12A1及び12B1間の絶縁層(絶縁層12D1〜12D3)は、第3及び第2の配線層12B1及び12B2間の絶縁層12D4よりも大きな層厚を有している。従って、第1の貫通電極62A1〜62B3は、第2の貫通電極62A4よりも長い。すなわち、第1の貫通電極62A1〜62B3における多層配線層12の積層方向における長さは、第2の貫通電極62A4の多層配線層12の積層方向における長さよりも大きい。
図4(b)は、半導体装置10の貫通配線60と回路ブロックCBとの位置関係を模式的に示す断面図である。図4(b)は、図4(a)と同様の断面図であるが、図の明確さのため、一部のハッチングを省略している。また、回路ブロックCBの形成領域にハッチングを施している。本実施例は、半導体装置10として、半導体メモリを作製する場合に適した構成である。
より具体的には、半導体メモリ、例えばDRAMを形成する場合、基板11にメモリセル毎のトランジスタ(図示せず)を形成する。本実施例においては、回路ブロックCBは、基板11に形成された複数のトランジスタからなるトランジスタアレイTRを有する。なお、回路ブロックCBは、半導体装置10の中心部周辺に形成されていてもよく、例えばメモリの容量に応じてさらに半導体装置10の外縁近傍に形成されていてもよい。
なお、例えば、配線層12A1内には、当該トランジスタの各電極(ソース電極、ゲート電極、ドレイン電極など、図示せず)が形成される。すなわち、配線層12A1は、例えば、トランジスタの各電極が形成される配線層(ACと称される場合がある)として用いられる。また、底部配線層群12Aにおける配線層12A2は、例えば、半導体メモリのワード線(図示せず)が形成される配線層(1Gと称される場合がある)として用いられる。また、配線層12A3は、例えば、半導体メモリのビット線(図示せず)が形成される配線層(2Gと称される場合がある)として用いられる。
また、多層配線層12内には、トランジスタアレイTRにおける複数のトランジスタに接続された複数のキャパシタからなるキャパシタアレイCPが形成される。より具体的には、多層配線層12内(本実施例においては底部配線層群12A及び上部配線層群12B間)に比較的厚い絶縁層12D3を設け、絶縁層12D3内に複数のキャパシタを形成する。換言すれば、回路ブロックCBは、第1及び第3の配線層12A1及び12B1間における絶縁層(絶縁層12D3内)に設けられ、複数のトランジスタに接続された複数のキャパシタからなるキャパシタアレイCPを有する。
なお、上部配線層群12Bにおける配線層12B1及び12B2は、例えば、トランジスタアレイTRへの電源配線が形成される配線層(1M及び2Mと称される場合がある)として用いられる。
本実施例においては、多層配線層12における比較的下層の配線層領域(第3の配線層12B1よりも基板11側の配線層領域)に回路ブロックCBが形成されることを考慮して、貫通電極62が形成されている。すなわち、貫通電極62のうち、上側の第2の貫通電極62A4に対し、下側の第1の貫通電極62A1〜62B3を密に配置している。すなわち、第1の貫通電極62A1〜62B3は、多層配線層12に垂直な方向から見たとき、キャパシタアレイCPの形成領域を取り囲むように形成されている。本実施例は、キャパシタアレイCPを破損しうる危険度の高いクラックを確実に検出するのに適した構成である。また、第1の貫通電極62A1〜62B3を第2の貫通電極62A4よりも長く形成することで、回路ブロックCBに達しうるクラックをもれなく検出することができる。
なお、多層配線層12のうち、表面側(基板11から離れた位置)に設けられた第2の貫通電極62A4は、図4(a)に示すように、比較的大きな間隔で形成することで、貫通配線60を確実に配線することができる。より具体的には、多層配線層12内に配線を立体的に形成する場合、絶縁層内にスルーホールを形成し、当該スルーホール内に金属材料を充填する。ここで、製造上、スルーホールのホール径は、基板11に向かって小さくなるように形成される。従って、配線抵抗を考慮すると、基板11から離れるほどスルーホールのホール径、すなわち貫通電極のサイズが大きくなる。従って、基板11から同一のピッチで貫通電極を形成すると、表面に向かって徐々に貫通電極間の距離(間隔)が小さくなり、同一階層における貫通電極同士が接触する可能性がある。
これに対し、本実施例においては、第2の貫通電極62A4を比較的大きなピッチで形成している。従って、貫通電極60を安定して形成することができる。なお、本実施例においては、貫通電極62のピッチを多層配線層12内で2つに分けて調節する場合について説明したが、貫通電極62のピッチは3つ以上に分けて調節してもよい。
図5(a)は、実施例4に係る半導体装置10Cの上面を模式的に示す図である。半導体装置10Cは、貫通配線70の構造を除いては、半導体装置10と同様の構造を有している。貫通配線70は、多層配線層12の外縁側に形成された外側貫通配線70Aと、外側貫通配線70Aの内側に形成された内側貫通配線70Bとからなる。外側貫通配線70A及び内側貫通配線70Bは直列に接続されている。
外側貫通配線70A及び内側貫通配線70Bは、貫通配線20と同様の構造を有する。より具体的には、外側貫通配線70A及び内側配線70Bは、層内電極21と同様の構造を有する外側層内電極71A及び内側層内電極71Bと、貫通電極22と同様の構造を有する外側貫通電極72A及び内側貫通電極72Bと、層内電極23と同様の外側層内電極73A及び内側層内電極73Bと、を有する。すなわち、本実施例においては、貫通配線70は、多層配線層12の外縁側に形成された複数の外側貫通電極72Aと、複数の外側貫通電極72Aの内側に形成された複数の内側貫通電極72Bとからなる。
なお、本実施例においては、図5(a)に示すように、貫通配線70は、外側貫通配線70Aの一端が検出回路30に接続され、外側貫通配線70Aの他端が内側貫通配線70Bの一端に接続されている。また、内側貫通配線70Bの他端は検出回路30に接続されている。
図5(b)は、外側貫通配線70A及び内側貫通配線70Bの位置関係を模式的に示す断面図である。図5(b)は、図5(a)におけるX−X線に沿った断面図であるが、一部のハッチングを省略している。図5(b)に示すように、本実施例においては、内側貫通電極72Bの各々は、多層配線層12に垂直な方向から見たとき、隣接する外側貫通電極72A間に配置されている。
本実施例においては、貫通配線70は、多層配線層12内を配線20が2周引き回されて形成された構造を有している。また、外側及び内側貫通電極72A及び72Bが互い違いに配置されている。従って、半導体装置10Cは、クラックが大幅に検出されやすい構造を有する。より具体的には、仮に外側貫通電極72Aの間にクラックが生じた場合でも、外側貫通電極72A間に介在するように設けられた内側貫通電極72Bが断線する可能性が高い。従って、クラックに対してほぼ壁のように貫通配線70を形成することができる。従って、クラックの検出確率は大幅に向上する。
なお、本実施例においては、内側貫通電極72Bの各々が隣接する外側貫通電極72A間に配置されている場合について説明したが、貫通電極72A及び72Bの配置はこれに限定されない。例えば外側貫通電極72Aに重なるように内側貫通電極72Bが形成されていてもよい。
なお、上記においては、多層配線層12が第1〜第3の配線層を含む3つ以上の配線層からなる場合について説明したが、多層配線層12内における配線層数はこれに限定されない。例えば第1及び第2の配線層のみから多層配線層12が構成されていてもよい。すなわち、底部配線層群12A及び上部配線層群12Bがそれぞれ1つの配線層から構成されていてもよい。
また、実施例1〜4の各々は、互いに組み合わせることが可能である。例えば、実施例3における貫通電極62を実施例4のように2重に配線してもよい。また、実施例4における外側貫通電極72Bを実施例3のように異なるピッチで形成してもよい。
上記したように、半導体装置10(10A、10B、及び10C)は、多層配線層12内において柵状に形成されたクラック検出用配線20(50、60、70)を有する。従って、装置内に生じたクラックを確実に検出することができ、高性能な半導体装置を提供することが可能となる。
10、10A、10B、10C 半導体装置
11 半導体基板
12、12M 多層配線層
12A 底部配線層群
12B、12C 上部配線層群
20、50、60、70 貫通配線
22、52、62、72A、72B 貫通電極(外側貫通電極、内側貫通電極)
CP キャパシタアレイ

Claims (9)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板上に形成され、複数の配線層及び複数の絶縁層からなる多層配線層と、
    前記多層配線層の外縁に沿って形成されており、前記複数の配線層のうちの第1及び第2の配線層間において前記多層配線層を貫通して形成され、前記第1及び第2の配線層によって直列に接続された複数の貫通電極を有する貫通配線と、
    前記貫通配線の両端に接続されて前記貫通配線の断線を検出する検出回路と、を有することを特徴とする半導体装置。
  2. 前記多層配線層は、前記第1の配線層と前記第2の配線層との間に設けられた第3の配線層を含み、
    前記貫通配線は、前記第1及び第3の配線層間に設けられた複数の第1の貫通電極と、前記第3及び第2の配線層間に設けられた複数の第2の貫通電極とを有し、
    隣接する前記第1の貫通電極間のピッチは、隣接する前記第2の貫通電極間のピッチよりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記貫通配線は、前記第3の配線層において隣接する前記第1の貫通電極間に接続された層内電極を有することを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記第1の配線層は、前記第2の配線層よりも前記半導体基板側に形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の半導体装置。
  5. 前記第1の配線層は、前記複数の配線層のうちの最も前記半導体基板側の配線層であり、前記第2の配線層は、前記複数の配線層のうちの最も前記半導体基板から離れた配線層であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の半導体装置。
  6. 前記半導体基板上には複数のトランジスタが形成され、
    前記複数の絶縁層のうちの前記第1及び第3の配線層間における絶縁層内には、前記複数のトランジスタに接続された複数のキャパシタからなるキャパシタアレイが形成され、
    前記複数の第1の貫通電極は、前記多層配線層に垂直な方向から見たとき、前記キャパシタアレイの形成領域を取り囲むように形成されていることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1つに記載の半導体装置。
  7. 前記第1の貫通電極における前記多層配線層の積層方向における長さは、前記第2の貫通電極における前記多層配線層の積層方向における長さよりも大きいことを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記貫通配線は、前記多層配線層の前記外縁側に形成された複数の外側貫通電極と、前記複数の外側貫通電極の内側に形成された複数の内側貫通電極からなることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1つに記載の半導体装置。
  9. 前記複数の内側貫通電極の各々は、前記多層配線層に水平な方向からみたとき、隣接する前記外側貫通電極間に配置されていることを特徴とする請求項8に記載の半導体装置。
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