JP2015056411A - 半導体装置 - Google Patents

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栄亮 伴野
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Abstract

【課題】 ダイシングの際、集積回路領域に影響を及ぼすことなく、検査用パッドを設けたスクライブライン領域を切断することのできる半導体装置を提供する。
【解決手段】 半導体装置1は、その検査を行うためにスクライブライン領域12に配置され、ダイシングブレード40によって切断されるパッド構造部20を備え、パッド構造部20は、絶縁膜層21b、21cと、絶縁膜層21b、21cの両面に積層された導体層22a〜22cと、絶縁膜層21b、21cを貫通し、その両面の導体層22a〜22cを接合する複数の導体プラグ24a、24bを有し、複数の導体プラグ24a、24bは、半導体装置1の検査が行われた後にダイシングブレード40によってパッド構造部20が切断されるときに、絶縁膜層21b、21cの両面の導体層22a〜22cの間の間隔が複数の導体プラグ24a、24bによって保持されるように配置されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、多層配線を半導体ウエハに形成した半導体装置に関し、特に、検査用のパッドをダイシングの際に切断されるスクライブライン領域に設けた半導体装置に関するものである。
従来の半導体装置として、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。この半導体装置は、半導体素子が形成された半導体ウエハと、半導体ウエハに積層された複数の金属層および層間絶縁膜などによって構成されている。また、半導体装置には、半導体素子や金属層による集積回路がそれぞれ配置された複数の集積回路領域と、集積回路領域を区画するスクライブライン領域(ダイシング領域)とが設けられている。半導体装置は、半導体チップの製造工程において、ダイシングブレードでスクライブライン領域に沿って分割される。
また、従来の半導体装置として検査用のパッド構造部を設けたものが知られている。このパッド構造部は、半導体ウエハに形成した素子の出来栄えなどを確認する検査のみに用いられるものであり、半導体ウエハを効率的に利用するためにスクライブライン領域に形成されることがある。パッド構造部は、半導体ウエハに交互に積層された複数の絶縁膜層および導体層と、最外層に設けられ、検査の際に検査装置の検査針を接触させるためのパッドを有している。複数の導体層は、絶縁膜層を貫通する導体プラグによって相互に、また、半導体ウエハに検査用に形成された半導体素子に電気的に接続されている。
このような半導体装置では、パッドに例えば検査装置の検査針を接触させることにより、半導体ウエハに形成した半導体素子の電気的な特性が検査される。また、パッド構造部の形成過程において、導体層まで形成した段階で露出した導体層に検査針を接触させることにより、導体層間の配線抵抗などの検査も行われる。
特開2009−218504号公報
しかし、上述した特許文献に係る半導体装置のスクライブライン領域に検査用のパッド構造部を設けた場合、ダイシングブレードによる分割の際、パッド構造部が大きく変形して外観を損なってしまうおそれがある。ダイシングブレードは高速で回転し、スクライブライン領域をパッド構造部とともに削りながら切断するので、パッド構造部の絶縁膜層や導体層が切断される際、これらは、ダイシングブレードによる切断面から互いに剥離して大きくめくりあげられてしまう。特に、密着強度の相対的に弱い絶縁膜層と導体層の間が剥離しやすく、上記のような剥離が発生した場合、半導体チップの外観検査で不良品として扱われてしまう。また、削られながらめくりあげられた導体層が異物として飛散してしまうおそれもある。また、上記のような不具合の発生を回避するために、パッド構造部をスクライブライン領域以外の領域に配置した場合、検査用パッドの分、半導体ウエハの集積回路領域として用いることのできる領域が減少してしまう。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、ダイシングの際、集積回路領域に影響を及ぼすことなく、検査用パッドを設けたスクライブライン領域を切断することのできる半導体装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明に係る半導体装置は、半導体基板に形成された集積回路を含む複数の集積回路領域と、当該複数の集積回路領域を区画するスクライブライン領域とが設けられ、前記複数の集積回路領域を分割するために前記スクライブライン領域に沿ってダイシングブレードで切断される半導体装置であって、当該半導体装置の検査を行うために前記スクライブライン領域に配置され、当該半導体装置の検査が行われた後に前記ダイシングブレードによって前記スクライブライン領域とともに切断されるパッド構造部を備え、当該パッド構造部は、前記半導体基板の一方の面側に設けられた絶縁膜層と、当該絶縁膜層の一方および他方の面にそれぞれ積層された導体層と、前記絶縁膜層を貫通するように当該絶縁膜層に設けられ、当該絶縁膜層の一方の面側および他方の面側の前記導体層にそれぞれ接合された状態で当該導体層を電気的に接続する複数の導体プラグと、導体で構成され、前記導体層に電気的に接続されるとともに露出するパッド本体と、を有し、前記複数の導体プラグは、前記ダイシングブレードによって前記絶縁膜層および前記導体層が切断されるときに、前記絶縁膜層の一方の面側および他方の面側の前記導体層の間の間隔が前記複数の導体プラグによって保持されるように配置されていることを特徴とする。
この半導体装置によれば、パッド構造部の露出したパッド本体に例えば検査装置の探査針を接触させることにより、パッド本体に電気的に接続された導体層を介して、半導体装置の電気的な特性などの検査が行われる。また、この半導体装置は、検査の後に、複数の集積回路領域を区画するスクライブライン領域に沿ってダイシングブレードで切断されることによって、複数の集積回路領域に分割される。その際、パッド構造部は、スクライブライン領域に配置されていることにより、スクライブライン領域とともに切断される。
パッド構造部が切断される際、絶縁膜層と、絶縁膜層の一方および他方の面にそれぞれ積層された導体層とは、絶縁膜層に埋設された複数の導体プラグによって互いに密着した状態に保持される。すなわち、複数の導体プラグが、絶縁膜層の両面の導体層にそれぞれ接合され、ダイシングブレードによって絶縁膜層および導体層が切断される際、導体層間の間隔が複数の導体プラグによって保持されるように配置されているので、絶縁膜層と導体層とが密着した状態に保持される結果、絶縁膜層と導体層との間の剥離が防止される。
以上の構成によれば、ダイシングの際、絶縁膜層と導体層との間の剥離が防止されるので、分割された集積回路領域の外観が損なわれるのを防止することができる。また、絶縁膜層と導体層との剥離が防止され、導体層がめくりあげられることがないので、ダイシングの際に削られた導体層が飛散するのを抑制することができる。さらに、検査のために用いられるパッド構造部がスクライブライン領域に設けられていることにより、半導体基板を効率的に利用することができる。
一実施形態に係る半導体装置を示す平面図(A)および半導体装置を部分的に拡大して示す平面図(B)である。 図1(B)の線A−Aに沿う断面図である。 図2の導体プラグおよびその近傍を拡大して示す図である。 図2の線B−Bに沿う断面を部分的に拡大して示す図である。 ダイシングブレードで切断されたパッド構造部を示す断面図である。 比較例に係る半導体装置のパッド構造部を示す断面図である。 ダイシングブレードで切断された比較例に係る半導体装置のパッド構造部を示す断面である。 第1の変形例に係る半導体装置の導体プラグの配置を示す説明図である。 第2の変形例に係る半導体装置の導体プラグの配置を示す説明図である。
以下、本発明の一実施形態に係る半導体装置について、図面を参照しながら説明する。本実施形態の半導体装置1は、半導体チップの製造過程おける仕掛品であり、シリコンで構成された半導体ウエハ30(半導体基板)と、半導体ウエハ30の一方の面側に設けられた絶縁膜や配線層(図示せず)などで構成されている。
図1(A)および図1(B)に示すように、半導体装置1には多数の集積回路領域10が設けられており、これらは格子状に延びるスクライブライン領域12によって区画されている。半導体ウエハ30には、所定の半導体プロセスを用いて多数の半導体素子(図示せず)が集積回路領域10ごとに形成されており、これらの半導体素子および上記の配線層による配線などで構成された集積回路10aが、集積回路領域10ごとに設けられている。
スクライブライン領域12には多数のパッド構造部20が配置されている。パッド構造部20は、半導体装置1の電気的な特性を検査するためのものであり、格子状に延びるスクライブライン領域12のうち、本実施形態では、図1(B)の上下方向に延びる領域に沿って、所定の間隔で並設されている。
図2に示すように、各パッド構造部20は、半導体ウエハ30の一方の面側に設けられており、SiO(二酸化珪素)を主成分とする酸化膜で構成された第1〜第3絶縁膜層21a〜21cと、銅を含むアルミニウム系合金や、銅および若干のシリコンを含むアルミニウム系合金でそれぞれ構成された第1〜第3導体層22a〜22c(導体層)と、パッド本体25などによる多層構造を有している。これらは交互に積層されており、具体的には、半導体ウエハ30側から順に、第1絶縁膜層21a、第1導体層22a、第2絶縁膜層21b(絶縁膜層)、第2導体層22b、第3絶縁膜層21c(絶縁膜層)、第3導体層22cおよびパッド本体25が積層されている。
各配線層には、半導体ウエハ30に形成されたMOSなどの半導体素子や配線が、検査対象(図示せず)として電気的に接続されている。また、検査専用の半導体素子を集積回路10aを構成する半導体素子から独立させて設ける場合もある。以下、半導体ウエハ30側を半導体装置1の「下」側として、パッド本体25側を「上」側として説明する。
第1および第2導体層22a、22bの間に介在する第2絶縁膜層21bには、これを貫通する多数のビアホール23aが形成されている。また、第2および第3導体層22b、22cの間に介在する第3絶縁膜層21cにも、これを貫通する多数のビアホール24bが形成されている。各ビアホール23aには導体プラグ24aが、各ビアホール23bには導体プラグ24bが埋設されている。導体プラグ24a、24bはいずれもタングステンで構成され、逆円錐台形に形成されており、所定の径(例えば0.5〜0.6μm)と、第2および第3絶縁膜層21b、21cの厚さとほぼ同じ高さ(例えば1.2μm)を有している。また、図3に示すように、第3絶縁膜層21c側の導体プラグ24bとビアホール23bの間にはグルー膜26が設けられている。グルー膜26は、導体プラグ24bをタングステンで形成する際、タングステンがビアホール23の内壁に堆積しやすくするためのものであり、TiN(窒化チタン)で構成されており、ビアホール23bの底面および内周面に成膜されている。
導体プラグ24bに接続される第2導体層22bの上面側には、第2導体層側22b側から第1バリアメタル層27dおよび第2バリアメタル層27eが積層されており、第1バリアメタル層27dはTi(チタン)で、第2バリアメタル層27eはTiNでそれぞれ構成されている。導体プラグ24bはグルー膜26を介して第2バリアメタル層27eに接続されている。また、導体プラグ24bに接続される第3導体層22cの下面側には、第3導体層22c側から第1バリアメタル層28dおよび第2バリアメタル層が28eが積層されており、第1バリアメタル層28dはTiNで、第2バリアメタル層28eはTiでそれぞれ構成されていて、導体プラグ24bおよびグルー膜26の上端が第2バリアメタル層28dに接続されている。以上の構成により、各導体プラグ24bは、第2および第3導体層22b、22cに緊密に接合されるとともに、第2および第3導体層22b、22cを互いに電気的に接続している。
また、第3絶縁膜層21cの多数の導体プラグ24bは、第3絶縁膜層21cの全体にわたって偏りなく分布するように配置されている。具体的には、これらの導体プラグ24bは千鳥状に配置されている。互いに隣接する導体プラグ24b、24bとの間の間隔は、ダイシングの際、導体層と絶縁膜層とを剥離させようとするストレスに抗して、上下の第3および第2導体層22c、22bの間の間隔を保持できるように、例えば導体プラグ24bの外径とほぼ同じに設定されている。また、第2絶縁膜層21bに設けられた多数の導体プラグ24aは、第3絶縁膜層21c側のものと同じ間隔で千鳥状に配置され、第3絶縁膜層21c側の導体プラグ24aに対して上下方向に重複しないように、左右方向にずらして配置されている。
また、前述したパッド本体25も各導体層と同じくアルミニウム合金で構成されている。また、パッド本体25の周縁部は窒化膜29によって被覆されている。窒化膜29は、半導体装置1の表面のほぼ全体を覆う保護膜の一部である。この窒化膜29で取り囲まれたパッド本体25の中央は露出しており、露出したパッド本体25に、例えば検査装置の探査針(図示せず)を接触させることによって、各導体層および導体プラグ24a、24bを介して、前述した半導体素子などの検査対象の電気的な特性が検査される。
以上の構成の半導体装置1は、半導体チップの製造工程において、上記の検査が行われた後、ダイシングにより複数の集積回路領域10に分割される。ダイシング工程においては、半導体装置1は、ダイシングブレード40によってスクライブライン領域12に沿って切断される。前述したようにパッド構造部20は、スクライブライン領域12に配置されているので、スクライブライン領域12とともに切断され、パッド構造20には前後方向に延びる切断面が形成される。
ダイシングブレード40は、高速で回転してパッド構造部20の各層を削りながら切断する。導体層と絶縁膜層の間の密着強度は比較的弱いため、各導体層および絶縁膜層は、ダイシングブレード40によって切断面からめくりあげられるようにして剥がれようとするものの、第2および第3絶縁膜層21b、21cに設けられた多数の導体プラグ24a、24bによって、以下のように互いに密着した状態に保持される。
以上の構成の実施形態に係る半導体装置によれば、ダイシングブレード40がパッド構造部のいずれの部位を切断したとしても、第2および第3絶縁膜層21b、21cの双方の導体プラグ24a、24bがダイシングによる切断面に近接して必ず存在する。導体プラグ24a、24bは、上下の導体層を緊密に接合しているので、第1および第2導体層22a、22bの間、または第2および第3導体層22b、22cの間の間隔が少なくとも保持される結果、導体層と絶縁膜層との間の切断面からの剥離が拡大せず、導体層と絶縁膜層とが密着した状態に保持される。したがって、図5に示すように、パッド構造部20は、絶縁膜層と導体層の間に剥離を生じさせることなく、スクライブライン領域12とともに切断される。
以上のように、本実施形態に係る半導体装置1によれば、導体プラグ24aまたは導体プラグ24bが、ダイシングブレード40によるパッド構造部20の切断面に隣接するように存在するので、ダイシングの際、導体層と絶縁膜層との間の剥離を防止することができる。それにより、ダイシングにより分割された集積回路領域10の外観を良好に保つことができる。また、各導体層の剥離してめくりあがることがないので、ダイシングの際に削られた導体層が飛散するのを抑制することができる。
また、パッド構造部20が導体層および絶縁膜層を交互に積層した多層構造を有しているので、パッド構造部20を形成する途中、例えば第1〜第3導体層22a〜22cのいずれかの形成が完了した段階で、露出した導体層に検査針を接触させて検査対象の検査を行うことができる。すなわち、各導体層に接続された複数の検査対象のうち、任意の検査対象を検査することができる。
さらに、半導体装置1の検査のみに用いられるパッド構造部20が、ダイシングの際に切断するためにあらかじめ設けられたスクライブライン領域12に配置されており、パッド構造部20のための領域を割く必要がないので、半導体ウエハ30を効率的に利用することができる。また、導体プラグ24a、24bがタングステンで構成されるので、微小な導体プラグ24a、24bを精度よく形成することができる。なお、例えばアルミニウムや銅など、ダイシングの際に上下の導体層間の間隔を拡大させようとするストレスに耐えられる接合強度を得られる導体で導体プラグ24a、24bを構成してもよい。
図6は、比較例に係る半導体装置のパッド構造部120を示している。このパッド構造部120は、実施形態に係るパッド構造部20と基本的に同じ構成を有しており、第2および第3絶縁膜層121b、121cにそれぞれ設けられた複数のビアホール123a、123bと、複数の導体プラグ124a、124bの構成が異なっている。本比較例では、ビアホール123a、124bおよび導体プラグ124a、124bは、第2および第3絶縁膜層121b、121cの周縁部にそれぞれ偏って配置されるとともに、それらの数が実施形態と比較して削減されている。
このように導体プラグ124a、124bを部分的に偏るように配置してその数を削減したとしても、導体層間の導通が確保されるので、検査対象を検査することはできるものの、ダイシングの際、パッド構造部120が大きく破損してしまうことがある。すなわち、高速回転するダイシングブレード140によって導体プラグ124a、124bの配置のない部位が切断されると、図7に示すように、パッド構造部120の比較的、上層に位置するパッド本体125、第3導体層122cや第2導体層122bが絶縁膜層から剥がれてめくれあがり、分割された集積回路領域の外観を損なって不良品として扱われてしまう。
これに対し、実施形態に係る半導体装置1のパッド構造部20では、多数の導体プラグ24a、24bが前述したように部分的に偏ることなく第2および第3絶縁膜層21b、21cに配置されているので、ダイシングの際にストレスが加えられても、導体層と絶縁膜層の間の剥離が防止される。
次いで、上述した半導体装置1の第1の変形例に係る半導体装置について説明する。この変形例に係る半導体装置は、実施形態に係る半導体装置1と基本的に同様の構成を有している。以下、第1の変形例に係る半導体装置について、半導体装置1と共通する構成要素には同じ符号を付し、半導体装置1との差異を中心に説明する。
図8に示すように、本変形例の第3絶縁膜層21cにも多数の導体プラグ24bが設けられており、実施形態と異なり、これらの導体プラグ24bは前後方向および左右方向に等間隔で並設されている。互いに隣接する導体プラグ24b、24bとの間の間隔は、ダイシングの際、導体層と絶縁膜層とを剥離させようとするストレスに抗して上下の第3および第2導体層21c、21b間の間隔を保持できるように、例えば導体プラグ24bの外径よりも狭くなるように設定されている。第2絶縁膜層21bの多数の導体プラグ24aもまた、第3絶縁膜層21cの導体プラグ24bと同様に並設されている。他の構成は、実施形態に係る半導体装置1と同様である。
以上の構成の第1の変形例に係る半導体装置によれば、第2および第3絶縁膜層21b、21cの多数の導体プラグ24a、24bがそれぞれ密集して配置されていることにより、上下方向に重複していたとしても、また、ダイシングブレード40がパッド構造部のいずれの部位を切断したとしても、第2および第3絶縁膜層21b、21cの双方の導体プラグ24a、24bがダイシングによる切断面に近接して必ず存在する。したがって、実施形態に係る半導体装置1と同様の効果を得ることができる。
次いで、前述した実施形態に係る半導体装置1の第2の変形例に係る半導体装置について説明する。第2の変形例に係る半導体装置は、実施形態に係る半導体装置1と基本的に同様の構成を有している。以下、第2の変形例に係る半導体装置について、実施形態に係る半導体装置1と共通する構成要素には同じ符号を用い、半導体装置1との差異を中心に説明する。
図9に示すように、第2の変形例の第3絶縁膜層21cにも、多数の導体プラグ24bが設けられており、実施形態と異なり、多数の導体プラグ24bは、パッド構造部20が配置されたスクライブライン領域12の延びる方向(図9の上下方向に相当。以下、単に「前後方向」という)には間隔を詰めて並設されており、互いに隣接する導体プラグ24b、24bの間の間隔が、例えば導体プラグ24bの外径よりも狭くなるように配置されている。また、多数の導体プラグ24bは、前後方向に直交する方向(以下「左右方向」という)には、例えば導体プラグ24bの外径とほぼ同じ間隔を隔てて並設されている。
一方、第1および第2導体層22a、22b間の構成は、第2および第3導体層22b、22c間の構成と同様であり、したがって、第2絶縁膜層21bの各導体プラグ24aは、第1および第2導体層22a、22bに緊密に接合されるとともに両者22a、22bを電気的に接続している。また、第2絶縁膜層21bの多数の導体プラグ24aは、第3絶縁膜層21cの多数の導体プラグ24bと同様に並設されており、第2絶縁膜層21bの上方に第2導体層22bを介して隣接する第3絶縁膜層21c側の導体プラグ24bと上下方向(各絶縁膜層の厚さ方向)に重複しないように、導体プラグ24bに対して左右方向にずらして配置されている(図9参照)。その結果、導体プラグ24aと導体プラグ24bとは、左右方向に交互に並設されている。他の構成は、実施形態に係る半導体装置1と同様である。
第2絶縁膜層21b側の多数の導体プラグ24aと第3絶縁膜層21c側の多数の導体プラグ24bとは、前述したように左右方向に互いにずらして配置されている。したがって、ダイシングブレード40の左右方向の位置にずれが生じ、パッド構造部20の左右方向のいずれの部位を切断したとしても、第2または第3絶縁膜層21b、21cのいずれかの前後方向に並設された導体プラグ24a、24bの列が切断面に必ず隣接することになる。第2の変形例の半導体装置では、実施形態に係る半導体装置1と同様の効果を得ることができる。
なお、上述した実施形態および変形例では、第1〜第3絶縁膜層21a〜21cおよび第1〜第3導体層22a〜22cを積層したパッド構造部20などについて説明したが、これに限定されることなく、絶縁膜層の両面に積層された少なくとも2層の導体層を有するパッド構造部であれば、本発明を適用することができる。また、実施形態および変形例では、多数の導体プラグ24a、24bを前後方向および左右方向に並設した例、および千鳥状に配置した例を説明したが、例えば、ダイシングの際に導体層間の間隔を保持できる密度でランダムに配置するなど、切断面の位置にかかわらず、導体プラグが切断面に近接して存在する他の配置を採用してもよい。
また、実施形態および変形例では、多数の導体プラグ24a、24bを、第2および第3絶縁膜層21b、21cのほぼ全体に偏りなく配置した例を説明したが、例えば、ダイシングによって形成される切断面の位置を予測し、その切断面の近傍のみに分布するように配置してもよい。また、実施形態および変形例では、パッド構造部20をスクライブライン領域12の前後方向に延びる領域のみに配置した例を説明したが、左右方向に延びる領域に配置してもよい。その場合、左右方向に延びる切断が形成されるので、実施形態などで説明した導体プラグ24a、24bの配置を90°、回転させることによって、実施形態などと同様の効果を得ることができる。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜、変更することが可能である。
1 半導体装置
10 集積回路領域
12 スクライブライン領域
20 パッド構造部
21b 第2絶縁膜層(絶縁膜層)
21c 第3絶縁膜層(絶縁膜層)
22a〜22c 第1〜第3導体層(導体層)
24a、24b 導体プラグ
25 パッド本体
30 半導体ウエハ(半導体基板)
40 ダイシングブレード

Claims (6)

  1. 半導体基板(30)に形成された集積回路(10a)を含む複数の集積回路領域(10)と、当該複数の集積回路領域を区画するスクライブライン領域(12)とが設けられ、前記複数の集積回路領域を分割するために前記スクライブライン領域に沿ってダイシングブレード(40)で切断される半導体装置であって、
    当該半導体装置の検査を行うために前記スクライブライン領域に配置され、当該半導体装置の検査が行われた後に前記ダイシングブレードによって前記スクライブライン領域とともに切断されるパッド構造部(20)を備え、
    当該パッド構造部は、
    前記半導体基板の一方の面側に設けられた絶縁膜層(21b、21c)と、
    当該絶縁膜層の一方および他方の面にそれぞれ積層された導体層(22a〜22c)と、
    前記絶縁膜層を貫通するように当該絶縁膜層に設けられ、当該絶縁膜層の一方の面側および他方の面側の前記導体層にそれぞれ接合された状態で当該導体層を電気的に接続する複数の導体プラグ(24a、24b)と、
    導体で構成され、前記導体層に電気的に接続されるとともに露出するパッド本体(25)と、
    を有し、
    前記複数の導体プラグは、前記ダイシングブレードによって前記絶縁膜層および前記導体層が切断されるときに、前記絶縁膜層の一方の面側および他方の面側の前記導体層の間の間隔が前記複数の導体プラグによって保持されるように配置されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記複数の導体プラグは、前記絶縁膜層に偏りなく分布するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記パッド構造部は、交互に積層された複数の前記絶縁層膜および前記導体層を有し、
    当該絶縁膜層に設けられた前記複数の導体プラグは、前記スクライブライン領域の延びる方向、および前記スクライブライン領域の延びる方向に対して直行する方向に並設され、
    互いに隣接する前記絶縁膜層のうち、一方の前記絶縁膜層に埋設された前記複数の導体プラグは、他方の前記絶縁膜層に埋設された前記複数の導体プラグに対し、前記絶縁膜層の厚さ方向に重複しないように、前記スクライブライン領域の延びる方向に対して直行する方向にずらして配置されていることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記複数の導体プラグは、前記スクライブライン領域の延びる方向、および当該スクライブライン領域の延びる方向に対して直行する方向に並設され、
    互いに隣接する前記導体プラグの間の間隔は、前記ダイシングブレードによって前記導体層および前記絶縁膜層が切断されるときに、前記絶縁膜層の一方の面側および他方の面側の前記導体層の間の間隔が前記複数の導体プラグによって保持されるように設定されていることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  5. 前記パッド構造部は、交互に積層された複数の前記絶縁層膜および前記導体層を有し、
    当該絶縁膜層に設けられた前記複数の導体プラグは千鳥状に配置され、
    互いに隣接する前記導体プラグの間の間隔は、前記ダイシングブレードによって前記導体層および前記絶縁膜層が切断されるときに、前記絶縁膜層の一方の面側および他方の面側の前記導体層の間の間隔が前記複数の導体プラグによって保持されるように設定されていることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  6. 前記複数の導体プラグはそれぞれタングステンで構成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の半導体装置。
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US11101275B2 (en) 2015-12-18 2021-08-24 Rohm Co., Ltd. Ferroelectric memory array surrounded by ferroelectric dummy capacitors

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