JP2016219552A - 電子部品搭載装置及び電子部品の搭載方法 - Google Patents

電子部品搭載装置及び電子部品の搭載方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016219552A
JP2016219552A JP2015101394A JP2015101394A JP2016219552A JP 2016219552 A JP2016219552 A JP 2016219552A JP 2015101394 A JP2015101394 A JP 2015101394A JP 2015101394 A JP2015101394 A JP 2015101394A JP 2016219552 A JP2016219552 A JP 2016219552A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electronic component
holding
semiconductor chip
holding tool
wiring board
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015101394A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6530234B2 (ja
JP2016219552A5 (ja
Inventor
村山 啓
Hiroshi Murayama
啓 村山
大井 淳
Atsushi Oi
淳 大井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinko Electric Industries Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shinko Electric Industries Co Ltd filed Critical Shinko Electric Industries Co Ltd
Priority to JP2015101394A priority Critical patent/JP6530234B2/ja
Publication of JP2016219552A publication Critical patent/JP2016219552A/ja
Publication of JP2016219552A5 publication Critical patent/JP2016219552A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6530234B2 publication Critical patent/JP6530234B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/15Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process
    • H01L2224/16Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process of an individual bump connector
    • H01L2224/161Disposition
    • H01L2224/16151Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
    • H01L2224/16221Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked
    • H01L2224/16225Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/74Apparatus for manufacturing arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and for methods related thereto
    • H01L2224/75Apparatus for connecting with bump connectors or layer connectors
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/80Methods for connecting semiconductor or other solid state bodies using means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected
    • H01L2224/81Methods for connecting semiconductor or other solid state bodies using means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected using a bump connector

Abstract

【課題】信頼性の低下を抑制すること。【解決手段】電子部品搭載装置は、配線基板を保持するステージと、ヘッド部15と制御装置とを有している。ヘッド部15は、半導体チップを保持する保持ツール29と、保持ツール29を加熱するヒータとを含み、ステージの上方に配設され、保持ツール29を上下方向に移動する。制御装置は、保持ツール29のチップ保持孔29aから気体を吸引して半導体チップを吸着保持し、その半導体チップの接続端子を配線基板のはんだバンプに押圧する。そして、ヒータにより保持ツール29と半導体チップを介してはんだバンプを加熱する。そして、制御装置は、はんだバンプの溶融後に半導体チップの保持を、保持ツール29のチップ保持孔29aから保持ツール29と半導体チップとの間に気体を吐出して保持ツール29に半導体チップを非接触にて保持する非接触保持へと切り替える。【選択図】図2

Description

電子部品搭載装置及び電子部品の搭載方法に関する。
半導体装置は、配線基板と、その配線基板に実装された半導体チップを含む。従来、半導体チップは、たとえばフリップチップ実装により配線基板に実装される。半導体チップには、はんだや金等のバンプが形成される。配線基板の接続パッドには、はんだバンプが形成される。真空吸着によりヘッドに吸着した半導体チップと配線基板とを互いに位置合せし、配線基板上に半導体チップを搭載する。そして、一括リフロー(マスリフロー:Mass Reflow)や個別リフロー(ローカルリフロー:Local Reflow)によって配線基板上のはんだを溶融し、配線基板に半導体チップを実装する(たとえば、特許文献1〜3参照)。
特開2003−31993号公報 特開2012−94725号公報 国際公開第2012/073282号
ところで、一括リフローによる部品搭載の場合、半導体チップのサイズ等によって、接続不良が発生する虞がある。個別リフローによる部品搭載の場合、アライメント精度が搭載精度に影響し、位置ずれが生じる虞がある。これらは、半導体装置の信頼性の低下を招く。
本発明の一観点によれば、電子部品を配線基板に実装する電子部品搭載装置であって、ヒータと、前記配線基板を保持するステージと、前記電子部品を保持する保持ツールを含み、前記ステージの上方に配設され、前記保持ツールを上下方向に移動するヘッド部と、前記ヒータと前記ヘッド部を制御する制御装置とを有し、前記制御装置は、前記保持ツールの流路から気体を吸引して吸着保持した前記電子部品の接続端子を前記配線基板のはんだバンプに押圧し、前記ヒータにより前記はんだバンプを加熱し、前記はんだバンプの溶融後に前記電子部品の保持を、前記保持ツールの前記流路から前記保持ツールと前記電子部品との間に気体を吐出して前記保持ツールに前記電子部品を非接触にて保持する非接触保持へと切り替えるようにした。
本発明の一観点によれば、信頼性の低下を抑制することができる。
(a)は電子部品搭載装置の平面図、(b)は電子部品搭載装置の正面図。 ヘッド部の概略側面図。 電子部品搭載装置の電気的構成を示すブロック図。 半導体チップ及び配線基板の説明図。 カメラによる位置合せを説明する概略図。 部品搭載の工程を示す説明図。 部品搭載の工程を示す概略断面図。 部品搭載の工程を示す概略断面図。 部品搭載の工程を示す概略断面図。 部品搭載の工程を示す概略断面図。 比較例の工程を示す説明図。 (a)〜(d)はマスリフロー工程を示す概略断面図。 (a),(b)はローカルリフロー工程を示す概略断面図。
以下、一実施形態を説明する。
なお、添付図面は、理解を容易にするために構成要素を拡大して示している場合がある。構成要素の寸法比率は実際のものと、または別の図面中のものと異なる場合がある。また、断面図では、理解を容易にするために、一部の構成要素のハッチングを省略している場合がある。
図1(a)に示すように、電子部品搭載装置10は、略直方体状に形成されたベース11を有している。図1(b)に示すように、ベース11の下面には、複数の脚部12が取着されている。ベース11の上面には、X−Yステージ13が固定されている。
X−Yステージ13は、テーブル13aと、そのテーブル13aを移動する駆動機構13bを有している。テーブル13aの上面には配線基板60が載置される。テーブル13aは、配線基板60を保持する。テーブル13aは、ヒータ機能を有し、上面に載置された配線基板60を加熱する。
駆動機構13bは、テーブル13aをX軸方向(図1(a)の上下方向)とY軸方向(図1(a)の左右方向)に移動する。また、駆動機構13bは、テーブル13aをθ軸方向に移動(水平回転)する。たとえば、駆動機構13bは、各軸(X軸,Y軸,θ軸)のガイドレールとモータとを有している。モータは、たとえばサーボモータやステッピングモータである。駆動機構13bは、X軸,Y軸のモータ(出力軸)に連結されたボールねじを有している。テーブル13aは、ボールねじの正逆回転により、X軸方向、Y軸方向に沿って移動する。また、テーブル13aは、θ軸のモータにより正逆回転する。
また、ベース11の上面には、門形のフレーム14が架設されている。このフレーム14の側面(図1(b)において前面)14aには、ヘッド部15が取着されている。ヘッド部15は、保持ツール29を有している。
また、ベース11の上面には、チップテーブル16と、チップ搬送用ロボット17が固定されている。なお、図1(b)ではチップ搬送用ロボット17は省略されている。チップテーブル16の上面には半導体チップ50が載置される。半導体チップ50は、配線基板60に搭載する電子部品の一例である。チップ搬送用ロボット17は、チップテーブル16上のチップを、ヘッド部15に搬送する。そして、電子部品搭載装置10は、保持ツール29にて半導体チップ50を保持し、その半導体チップ50を配線基板60に実装する。
ここで、対象となる電子部品(半導体チップ)と配線基板を説明する。
図4は、半導体チップ50と、その半導体チップ50が実装される配線基板60の一部を示している。半導体チップ50は、配線基板60に実装される電子部品の一例である。
半導体チップ50は、チップ本体51と、チップ本体51の1つの面(図4において下面)に配設された複数のバンプ52とを有している。チップ本体51は、たとえば、シリコン基板やサファイア基板上に形成された素子及び配線を有している。これらの素子及び配線が形成された面を素子形成面とする。複数のバンプ52は、チップ本体51の素子形成面に形成されている。
チップ本体51としては、たとえばCPU(Central Processing Unit)チップやGPU(Graphics Processing Unit)チップなどのロジックチップを用いることができる。また、チップ本体51としては、たとえばDRAM(Dynamic Random Access Memory)チップ、SRAM(Static Random Access Memory)チップやフラッシュメモリチップなどのメモリチップを用いることもできる。
バンプ52の形状は、たとえば円柱などの柱状である。バンプ52の材料としては、たとえば銅(Cu)や金(Au)などの金属である。なお、バンプ52をはんだバンプとしてもよい。はんだバンプの材料としては、たとえば、すず(Sn)と金(Au)の合金、Snと銅(Cu)の合金、Snと銀(Ag)の合金、SnとAgとCuの合金等を用いることができる。
配線基板60は、基板本体61を有している。基板本体61は、たとえば、コア基板61aと、コア基板61aの上面の配線層61bとを含むコア付きビルドアップ基板である。コア基板61aは、たとえば銅(Cu)やアルミニウム(Al)等の基板、基板の表面に形成された絶縁膜、基板を貫通する貫通電極、等を有している。なお、コア基板61aの基板としてセラミック等の絶縁基板を用いることもでき、その場合には基板表面の絶縁膜を有していなくてもよい。
配線層61bは、たとえば絶縁層と配線層とを交互に積層した多層構造であり、配線層は絶縁層に形成されたビアによって接続される。配線層やビアの材料としては、たとえば銅や銅合金を用いることができる。絶縁層の材料としては、たとえばエポキシ樹脂やポリイミド樹脂などの絶縁性樹脂、又はこれら樹脂にシリカやアルミナ等のフィラーを混入した樹脂材を用いることができる。
基板本体61の上面には配線層62とソルダレジスト層63が形成されている。基板本体61の下面には配線層64とソルダレジスト層65が形成されている。配線層62,64の材料としては、たとえば銅(Cu)を用いることができる。
なお、基板本体61は、配線層62と配線層64とを相互に電気的に接続する構造を有していれば十分である。このため、基板本体61の内部には配線層が形成されていてもよく、配線層が形成されていなくてもよい。また、基板本体61に、コア基板を有さないコアレス基板等を用いることができる。
ソルダレジスト層63は、基板本体61の上面を覆うように設けられている。ソルダレジスト層63は、配線層62の一部を露出する開口部63aを有している。ソルダレジスト層63の材料としては、たとえばエポキシ樹脂やアクリル樹脂などの絶縁性樹脂を用いることができる。
開口部63aにより露出する配線層62の表面には表面処理層66が形成されている。この表面処理層66は、開口部63aにより露出して電子部品を接続するパッドとして機能する。なお、表面処理層66を形成しない場合、開口部63aから露出する配線層62がこのパッドとして機能する。
ソルダレジスト層65は、基板本体61の下面を覆うように設けられている。ソルダレジスト層65は、配線層64の一部を露出する開口部65aを有している。ソルダレジスト層65の材料としては、たとえばエポキシ樹脂やアクリル樹脂などの絶縁性樹脂を用いることができる。
開口部65aにより露出する配線層64上には表面処理層67が形成されている。この表面処理層67は、この配線基板60を他の基板(たとえばマザーボード)に接続するパッドとして機能する。なお、表面処理層67を形成しない場合、開口部65aから露出する配線層64がこのパッドとして機能する。
表面処理層66,67は、金属層やOSP(Organic Solderability Preservative)膜などの導電性を有する膜である。金属層としては、金(Au)層や、ニッケル(Ni)層/Au層(配線層62上にNi層とAu層をこの順番で積層した金属層)や、Ni層/パラジウム(Pd)層/Au層(配線層62上にNi層とPd層とAu層をこの順番で積層した金属層)などを挙げることができる。これらNi層、Au層、Pd層としては、例えば無電解めっき法により形成された金属層(無電解めっき金属層)を用いることができる。また、上記Au層はAu又はAu合金からなる金属層、上記Ni層はNi又はNi合金からなる金属層、上記Pd層はPd又はPd合金からなる金属層である。OSP膜は、開口部63a,65aから露出する配線層62,64上にOSP処理などの酸化防止処理を施して形成した膜である。
表面処理層66上には、はんだバンプ68が形成されている。はんだバンプ68の材料としては、たとえば、すず(Sn)と金(Au)の合金、Snと銅(Cu)の合金、Snと銀(Ag)の合金、SnとAgとCuの合金等の導線性材料を用いることができる。はんだバンプ68は、たとえば、表面処理層66上に載置したはんだボールや塗布したはんだペーストをリフロー処理することにより形成される。はんだボールとしては、樹脂や金属の核の表面を導電性材料により被覆した球状体を用いることができる。
はんだボールを用いた場合、複数のはんだバンプ68の高さ、ボリューム(はんだの量)を均一にすることができる。このことは、はんだバンプ68を用いた半導体チップ50の実装における歩留まりや信頼性の向上を可能とする。
表面処理層67には、この配線基板60をマザーボード等の実装基板に実装する際に使用される外部接続端子としてはんだバンプ(図示略)が設けられる。なお、外部接続端子として、はんだボール、リードピン、スタッドバンプ、等を用いることもできる。
半導体チップ50の素子形成面(図では、下面)に配設されたバンプ52と、配線基板60に形成されたはんだバンプ68とを互いに接合することにより、半導体チップ50は、配線基板60の配線層62と電気的に接続される。つまり、半導体チップ50は、配線基板60にフリップチップ実装される。なお、以下の説明において、半導体チップ50と配線基板60に含まれる一部の部材について符号を省略することがある。
次に、上記の半導体チップ50を保持するヘッド部15を説明する。
図2に示すように、ヘッド部15のベース21は、フレーム14の側面14a(図1(b)において前面)に固定されている。ベース21の下面21aには、Z軸モータ22が取着されている。Z軸モータ22は、たとえばサーボモータである。Z軸モータ22(出力軸)はボールねじ23に連結されている。このボールねじ23は、昇降ベース24に螺入されている。
昇降ベース24は、フレーム14の側面に固定されたガイド25により支持されている。ガイド25は、昇降ベース24を上下動可能かつ回動不能に支持する。Z軸モータ22の駆動によりボールねじ23が正逆回転する。たとえば、ボールねじ23の正回転によりガイド25に支持された昇降ベース24が上方向に移動し、ボールねじ23の逆回転により昇降ベース24が下方向に移動する。
昇降ベース24の下端には、ロードセル26が取着されている。ロードセル26は、Z軸方向(上下方向)の伸縮に応じた値(レベル)の信号を出力する。たとえば、図4に示す半導体チップ50(電子部品)を配線基板60のはんだバンプ68に押圧するとき、半導体チップ50が配線基板60(はんだバンプ68)から受ける反力により縮む。ロードセル26は、この圧縮力(反力)に応じた値の信号を出力する。つまり、ロードセル26は、電子部品(半導体チップ50)の実装における荷重に応じた信号を出力する。
ロードセル26の下面には、断熱部材27が取着されている。断熱部材27の下面には、ツール吸着部28が取着されている。
ツール吸着部28には、チップ保持孔28aとツール吸着孔28bが形成されている。チップ保持孔28aとツール吸着孔28bは、流路の一例である。チップ保持孔28aとツール吸着孔28bは、たとえばツール吸着部28を上下方向に貫通して形成されている。
ツール吸着部28の下には、保持ツール29が配設されている。ツール吸着部28のツール吸着孔28bは、後述する真空ポンプ33により気体が吸引される。したがって、ツール吸着孔28b内は負圧となり、この負圧により、ツール吸着部28は、保持ツール29を吸着保持する。
また、ツール吸着部28は、ヒータ機能を有している。ツール吸着部28は、たとえばセラミックヒータを含む。断熱部材27は、ツール吸着部28からロードセル26への熱伝導を遮断する。
保持ツール29は、たとえばベルヌーイチャックである。保持ツール29には、チップ保持孔29aが形成されている。チップ保持孔29aは流路の一例である。チップ保持孔29aは、後述する真空ポンプ34により負圧に設定される。この負圧により、保持ツール29は、電子部品(図4に示す半導体チップ50)を吸着保持する。
また、チップ保持孔29aは、後述する給気ポンプ35により供給されるエアーにより正圧に設定される。チップ保持孔29aは、給気ポンプ35により供給されるエアーを、保持ツール29の下面にそって放射状に吐出するように形成されている。この吐出するエアーにより生じるベルヌーイ効果によって、保持ツール29は電子部品(図4に示す半導体チップ50)を非接触保持する。なお、保持ツール29の下面29bの中央部には、給気ポンプ35により供給されるエアーにより真空域が生じる。これにより、電子部品を保持する。このような電子部品の保持はベルヌーイ吸着と呼ばれることがある。
次に、電子部品搭載装置10の電気的構成を説明する。
図3に示すように、電子部品搭載装置10は制御装置31を有している。
制御装置31には、チップ搬送用ロボット17、X−Yステージ13、Z軸モータ22、ロードセル26、カメラ32、真空ポンプ33、真空ポンプ34、給気ポンプ35、切替バルブ36、ヒータ37が接続されている。
制御装置31は、チップ搬送用ロボット17を制御し、図1(a)に示すチップテーブル16上の半導体チップ50をヘッド部15へ搬送する。そして、制御装置31は、真空ポンプ34によるエアー吸引にて、半導体チップ50を図2に示す保持ツール29に吸着保持する。
制御装置31は、カメラ32により図4に示す半導体チップ50と配線基板60を撮影した画像データに基づいてX−Yステージ13を制御し、半導体チップ50に対して配線基板60を位置合せする。
図5に示すように、カメラ32は、たとえば2視野カメラ(矢印にて視野方向を示す)であり、水平方向(図5において左右方向)に移動する。制御装置31は、カメラ32を、保持ツール29に保持された半導体チップ50と、X−Yステージ13に保持された配線基板60との間に対して挿入及び抜出する。
制御装置31は、カメラ32を半導体チップ50と配線基板60との間に挿入する。カメラ32は、上方の半導体チップ50を撮影した画像データと、下方の配線基板60を撮影した画像データとを制御装置31に出力する。制御装置31は、2つの画像データに基づいて、X−Yステージ13を制御し、半導体チップ50に対して配線基板60を位置合せする。たとえば、制御装置31は、2つの画像データを画像処理し、半導体チップ50と配線基板60の相対的な位置ずれ(X軸,Y軸,θ軸のずれ量)を検出し、その検出結果に基づいて位置ずれを少なくするようにX−Yステージ13を制御する。そして、制御装置31は、半導体チップ50と配線基板60の間からカメラ32を抜出する。
図3に示す制御装置31は、Z軸モータ22を制御し、図4に示す半導体チップ50のバンプ52を配線基板60のはんだバンプ68に押圧する。
ロードセル26は、Z軸方向、つまり配線基板60に対する電子部品の押圧方向に沿った荷重に応じた信号を出力する。制御装置31は、ロードセル26の出力信号に基づいて、電子部品(図4に示す半導体チップ50)における荷重(押圧力)を検出する。制御装置31は、検出した荷重に基づいて、電子部品(半導体チップ50)における押圧状態、はんだバンプ68の状態(溶融)を判定する。そして、制御装置31は、判定結果に基づいて、X−Yステージ13,Z軸モータ22,切替バルブ36等を制御する。この制御の詳細については後述する。
真空ポンプ33は、図2に示すツール吸着部28のツール吸着孔28bに接続されている。制御装置31は、真空ポンプ33を駆動し、ツール吸着部28に保持ツール29を真空吸着により保持する。制御装置31は、保持ツール29の交換時に真空ポンプ33を停止する。
真空ポンプ34は、切替バルブ36を介して図2に示すツール吸着部28のチップ保持孔28aに接続されている。チップ保持孔28aは、図3に示す切替バルブ36を介して給気ポンプ35に接続されている。
図2に示すように、ツール吸着部28のチップ保持孔28aは、保持ツール29のチップ保持孔29aと連通している。したがって、保持ツール29のチップ保持孔29aは、図3に示す切替バルブ36を介して真空ポンプ34または給気ポンプ35に接続される。
制御装置31は、切替バルブ36を制御し、図2に示す保持ツール29に対して、真空ポンプ34によるエアー吸引と、給気ポンプ35によるエアーの供給とを制御する。給気ポンプ35は、たとえばヒータ機能を有し、供給するエアーの温度を調整する。たとえば、給気ポンプ35は、熱風(ホットエアー)を図2に示す保持ツール29に供給する。
制御装置31は、エアー吸引により、保持ツール29に電子部品(図4に示す半導体チップ50)を吸着保持する。たとえば、制御装置31は、チップ搬送用ロボット17により搬送した半導体チップ50を、保持ツール29にて保持する。また、制御装置31は、エアー供給により、保持ツール29に半導体チップ50を非接触保持する。つまり、半導体チップ50は、保持ツール29の下面29bから離間し、その下面29bから所定の間隔にて保持される。したがって、半導体チップ50は、保持ツール29の上下動に応じて上下方向に移動する。また、半導体チップ50は、保持ツール29の下面29bに沿って水平方向の自由な移動が可能になる。
制御装置31は、ヒータ37をオンオフ制御する。ヒータ37は、図2に示すツール吸着部28に含まれる。オンされたヒータ37は発熱する。ヒータ37の熱は、図2に示すツール吸着部28に吸着保持された半導体チップ50(図4参照)へと伝達する。さらに、その半導体チップ50のバンプ52が押圧されたはんだバンプ68へと伝わり、はんだバンプ68が溶融する。
図6は、部品搭載において制御装置31(図3参照)が実施する処理の流れを示す。
図6において、横軸は時間である。なお、図6は、半導体チップ50を配線基板60(はんだバンプ68)に対して押圧した後を示している。なお、図6では、電子部品搭載装置等の部材について示していないが、各部材について、関連する図に示す符号を用いて説明する。
すなわち、制御装置31は、半導体チップ50を真空吸着にて保持ツール29に吸着保持する。したがって、半導体チップ50は、水平方向に固定され、移動しない。
また、制御装置31は、半導体チップ50を所定の押圧力にて配線基板60のはんだバンプ68に押圧するよう、Z軸モータ22を制御する。したがって、制御装置31は、検出圧力として、半導体チップ50を配線基板60に押圧した圧力(圧力大)を検出する。
制御装置31は、時刻t1において、ヒータ37をオンする。オンしたヒータ37の発熱により、配線基板60のはんだバンプ68が加熱される。なお、ヒータ37をオンするタイミングは、この時刻t1に限定されない。たとえば、半導体チップ50を降下させるとき、アライメント直後またはアライメント中にヒータ37をオンしてもよい。
固体(固相状態)のはんだバンプ68が液体(液相状態)に変化する、つまりはんだバンプ68が溶融するとき、半導体チップ50の押圧力に対するはんだバンプ68の反力が低下する。したがって、検出圧力が低下する(圧力小)。制御装置31は、この検出圧力の低下により、はんだバンプ68の溶融を判定する(時刻t2)。たとえば、制御装置31は、ロードセル26の出力信号に基づく検出圧力、または検出圧力と設定値との比較結果に基づいて、はんだバンプ68の溶融を判定する。
たとえば、ロードセル26の出力信号の値は、荷重に基づきロードセル26における圧縮方向の変化に応じて大きくなり、伸張方向の変化に応じて小さくなる。制御装置31は、ロードセル26の出力信号の値に基づいて荷重の大きさを検出する。そして、制御装置31は、検出した荷重の大きさとメモリ等に記憶した設定値とを比較し、所望の荷重にて電子部品を配線基板60のはんだバンプ68(図8参照)に押圧する。また、制御装置31は、検出した荷重が所定の値まで減少したとき(またはしきい値より検出荷重が小さくなったとき)にはんだバンプ68が溶融したと判定する。
たとえば、制御装置31は、1つの電子部品の搭載開始時(図3に示すチップ搬送用ロボット17から受け取った電子部品を搭載するとき)において検出した荷重を初期値とし、その初期値からの変化量(差分値)を検出荷重とする。
そして、制御装置31は、はんだバンプ68が溶融(はんだが液体状態となる)すると、半導体チップ50の保持方法を、吸着保持(真空吸着)から非接触保持(ベルヌーイ吸着)に変更する。制御装置31は、図3に示す切替バルブ36を制御し、給気ポンプ35によりエアーを図2に示す保持ツール29に供給する。
また、制御装置31は、Z軸モータ22を制御し、保持ツール29の高さを制御する。保持ツール29は、非接触保持にて半導体チップ50を保持する。したがって、制御装置31は、半導体チップ50の高さを制御する。たとえば、制御装置31は、ロードセル26の出力信号に基づいて、検出圧力が所定値となるように、Z軸モータ22を駆動制御する。
そして、制御装置31は、保持状態を切り替えてから所定時間(たとえば、3秒)経過後の時刻t3において、ヒータ37をオフする。
そして、制御装置31は、はんだバンプ68が固体(固相状態)になると、処理を終了する(時刻t4)。
次に、上記の電子部品搭載装置10の作用を説明する。
図7に示すように、保持ツール29のチップ保持孔29aから図3に示す真空ポンプ34によりエアー吸引することにより、保持ツール29に半導体チップ50を吸着保持する。この状態において、図5に示すようにカメラ32を用いて半導体チップ50に対して配線基板60を位置合わせする。
図8に示すように、保持ツール29に吸着保持した半導体チップ50を下降させ、半導体チップ50のバンプ52により、配線基板60のはんだバンプ68を押圧する。この押圧力は、図3に示すロードセル26により荷重として検出される。検出した荷重により、バンプ52とはんだバンプ68との接触、押圧が検出される。したがって、過大な押圧力によりはんだバンプ68を押しつぶすことはない。
次いで、ヒータ37(図3参照)をオンし、保持ツール29及び半導体チップ50を介してはんだバンプ68を加熱する。そして、図3に示すロードセル26による検出荷重に基づいて、はんだバンプ68の溶融を判定し、半導体チップ50の保持状態を、吸着保持(真空吸着)から非接触保持(ベルヌーイ吸着)へと切り替える。
図9に示すように、非接触保持において、保持ツール29に供給されるエアーは、矢印にて示すように、保持ツール29の下面に沿って放射状に噴出される。半導体チップ50の上面が保持ツール29の下面から僅かに離間する。この離間により、半導体チップ50と保持ツール29との間の摩擦抵抗は無い。したがって、半導体チップ50は、水平方向(図9において左右方向及び表裏方向)において自由に移動する。そして、半導体チップ50のバンプは、溶融したはんだバンプ68の表面張力によりはんだバンプ68(表面処理層66)に対応する位置に引き込まれる、所謂セルフアライメントされる。したがって、図7,図8に示すように、半導体チップ50のバンプ52に対して配線基板60のはんだバンプ68の位置がずれていても、セルフアライメントによりはんだバンプ68(表面処理層66)の位置にバンプ52が引き込まれる。このため、半導体チップ50に対する配線基板60の位置合わせにおいて、高精度な位置合せを行う必要がない。言い換えれば、図3に示すX−Yステージ13に精度が低い安価なステージを用いることができる。
ヒータ37をオフしてはんだバンプ68を硬化させる。配線基板60は、図1(a)に示すX−Yステージ13に吸着保持されている。これにより、リフローによる配線基板60の反り等の変形が抑制される。このはんだバンプ68が硬化するまで、保持ツール29により半導体チップ50を非接触保持する。したがって、半導体チップ50は、配線基板60と平行に保持される。したがって、半導体チップ50の浮き上がり等によって配線基板60に対して半導体チップ50が傾いて固定されることがない。これにより、バンプ52とはんだバンプ68との接触不良の発生が抑制される。
また、制御装置31は、非接触保持にて保持ツール29に半導体チップ50を保持するとともに、Z軸モータ22を制御して半導体チップ50の高さを制御する。たとえば、制御装置31は、ロードセル26の出力信号に基づいて、半導体チップ50の荷重を所定値とするように、Z軸モータ22を制御する。これにより、半導体チップ50の高さを制御することで、はんだバンプ68の形状(フィレット等)を制御し、良好な接続状態が得られる。また、半導体チップ50が降下してはんだバンプ68が潰れた状態で硬化するのを防ぐ。
図10に示すように、硬化したはんだバンプ68によって配線基板60上に半導体チップ50が実装される。このように、上記の処理により、配線基板60に半導体チップ50を実装した半導体装置が得られる。
次に、比較例を説明する。なお、比較例の説明において、上記実施形態と同じ符号を用いて説明する。
図12(a)〜(d)は、一括リフロー(マスリフロー)の処理の概略を示す。
先ず、図12(a)に示すように、吸着ツール100により、半導体チップ50を吸着保持(真空吸着)する。次いで、図12(b)に示すように、半導体チップ50を配線基板60上に載置する。この半導体チップ50及び配線基板60をリフロー炉に搬入し、一括してはんだバンプ68を溶融する。その後、図12(c)に示すように、リフロー炉より取り出された配線基板60は、溶融されたはんだバンプ68が冷却され固体化することにより、半導体チップ50が配線基板60上に実装される。
しかし、このリフロー方法では、リフロー炉に搬送する際に半導体チップ50の位置ずれや半導体チップ50が配線基板60上から落下するおそれがある。また、図12(d)に示すように、半導体チップ50が配線基板60に対して傾いた状態ではんだバンプ68が固化する場合がる。この場合、一部のバンプ52がはんだバンプ68から離間する、つまり接続不良となる。なお、リフロー炉において、配線基板60に反り等の変形が発生する場合がある。この場合も図12(d)に示す状態と同様に、接続不良が発生する場合がある。
図13(a),(b)は、個別リフロー(ローカルリフロー)の処理の概略を示す。
先ず、図13(a)に示すように、吸着ツール100により、半導体チップ50を吸着保持(真空吸着)する。次いで、図13(b)に示すように、半導体チップ50のバンプ52を配線基板60のはんだバンプ68に押圧し、はんだバンプ68を加熱溶融した後、吸着を解除する。すると、配線基板60の伸びや半導体チップ50に生じる反り等によって、はんだバンプ68が潰れて固化する場合がある。この場合、配線基板60に対する半導体チップ50の実装強度が得られない場合がある。また、はんだバンプ68がつぶれによって側方に突出し、隣のはんだバンプ68と接触する短絡不良が発生する場合がある。
図11は、真空吸着にてはんだバンプ68が固化するまで半導体チップ50を吸着保持した場合の処理を示す。
この場合、半導体チップ50は、真空吸着により吸着ツール100(図13(a)参照)に保持される。そして、この保持状態のまま、はんだバンプ68が固化する。このため、半導体チップ50と配線基板60とを高い精度にて位置合せする必要がある。このように高い精度にて位置合せを行うステージは高価である。また、位置合せに時間が掛かるため、製造工程におけるスループットの低下を招き、製造コストがかかる。
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)電子部品搭載装置10は、配線基板60を保持するX−Yステージ13と、ヘッド部15と制御装置31とを有している。ヘッド部15は、半導体チップ50を保持する保持ツール29と、保持ツール29を加熱するヒータ37とを含み、X−Yステージ13の上方に配設され、保持ツール29を上下方向に移動する。
制御装置31は、保持ツール29の流路から気体を吸引して吸着保持した半導体チップ50のバンプ52を配線基板60のはんだバンプ68に押圧し、ヒータ37により保持ツール29と半導体チップ50を介してはんだバンプ68を加熱する。そして、制御装置31は、はんだバンプ68の溶融後に半導体チップ50の保持を、保持ツール29の流路から保持ツール29と半導体チップ50との間に気体を吐出して保持ツール29に半導体チップ50を非接触にて保持する非接触保持へと切り替える。
非接触保持にて保持ツール29に保持された半導体チップ50は、保持ツール29によって配線基板60と平行に保持される。したがって、半導体チップ50の浮き上がり等によって配線基板60に対して半導体チップ50が傾いて固定されることがない。これにより、バンプ52とはんだバンプ68との接触不良の発生が抑制され、信頼性の低下を抑制することができる。
(2)非接触保持にて保持ツール29に保持された半導体チップ50は、保持ツール29の下面29bに沿って、つまり水平方向に自由な移動が可能である。このため、半導体チップ50のバンプは、溶融したはんだバンプ68の表面張力によりはんだバンプ68(表面処理層66)に対応する位置に引き込まれる、所謂セルフアライメントされる。このため、半導体チップ50に対する配線基板60の位置合わせにおいて、高精度な位置合せを行う必要がない。言い換えれば、図3に示すX−Yステージ13に精度が低い安価なステージを用いることができる。
(3)ヘッド部15はロードセル26を有している。制御装置31は、ロードセル26の出力信号に基づいて、半導体チップ50に加わる荷重を検出する。制御装置31は、検出した荷重に基づいて、半導体チップ50のバンプ52を配線基板60のはんだバンプ68に押圧する。これにより、半導体チップ50のバンプ52を、配線基板60のはんだバンプ68に対して確実に押圧することができる。
(4)制御装置31は、ロードセル26の出力信号に基づいて、はんだバンプ68の溶融を判定し、はんだバンプ68の溶融後に電子部品の保持を吸着保持から非接触保持へと切り替えるようにした。非接触保持では、保持ツール29から気体(ホットエアー)を吐出するため、余分な力が半導体チップ50に付与されたり、吐出する気体により半導体チップ50の位置ずれが生じたりする虞がある。これに対し、本実施形態では、はんだバンプ68の溶融後に吸着保持から非接触保持へと切り替えることで、半導体チップ50に対する余分な負荷等が加わることや位置ずれを抑制することができる。
(5)制御装置31は、半導体チップ50の保持を非接触保持に切り替えた後、ロードセル26の出力信号に基づいて保持ツールの高さを制御する。これにより、半導体チップ50の高さを制御することで、はんだバンプ68の形状(フィレット等)を制御し、良好な接続状態が得られる。また、半導体チップ50が降下してはんだバンプ68が潰れた状態で硬化するのを防ぎ、短絡等の発生を抑制することができる。
(6)ヘッド部15は、真空ポンプ33に接続されたツール吸着孔28bを有するツール吸着部28を含む。ツール吸着部28は、保持ツール29を真空吸着により吸着保持する。したがって、電子部品に応じてその電子部品を保持する保持ツール29を容易に交換することができる。
尚、上記各実施形態は、以下の態様で実施してもよい。
・上記実施形態では、ロードセル26の出力信号に基づいてはんだバンプ68の溶融を判定して半導体チップ50の保持状態を吸着保持から非接触保持に切り替えるようにした。これに対し、はんだバンプ68の溶融を判定して所定時間(たとえば1秒)経過した後に半導体チップ50の保持状態を切り替えるようにしてもよい。また、制御装置31にタイマ機能を含め、ヒータ37をオンしてからの経過時間を計測し、所定時間経過後に半導体チップ50の保持状態を切り替えるようにしてもよい。予め加熱の開始からはんだバンプ68が溶融するまでの時間を計測して所定時間として制御装置31に記憶する。このようにしても、上記実施形態と同様の効果が得られる。
・上記実施形態では、給気ポンプ35から熱風を保持ツール29に供給したが、温度を調整可能としてもよい。たとえば、ヒータ37をオフした後に冷風を供給することで、はんだバンプ68を短時間で固化することができる。
・上記実施形態に対し、X−Yステージ13とヘッド部15の移動を適宜変更してもよい。たとえば、ステージをX軸とY軸とに移動し、ヘッド部15においてZ軸の移動とθ軸の移動(回転)を行うようにしてもよい。また、図1(a)において、ヘッド部15をフレーム14に沿って水平方向(図1(a)の左右方向)に移動し、ステージをフレーム14と直交する方向(図1(a)の上下方向)とθ軸とに移動する。
・配線基板60と半導体チップ50との間に封止樹脂(アンダーフィル樹脂)が充填されるものがある。封止樹脂は、たとえば、エポキシ樹脂等の絶縁性樹脂である。封止樹脂は、バンプ52とはんだバンプ68との接続部分の接続強度を向上させる。また、封止樹脂は、配線基板60の配線パターンの腐食やエレクトロマイグレーションの発生を抑制し、信頼性の低下を防ぐ。このため、上面に封止樹脂が塗布された配線基板を用いて、その配線基板に半導体チップ50を実装するようにしてもよい。
・上記実施形態において、給気ポンプ35により保持ツール29に供給する気体を、たとえば不活性ガスとしてもよい。
・上記実施形態において、ヒータ37を含むヘッド部15としたが、ヒータ37は、配線基板60のバンプ68を加熱できればよく、ヘッド部15に含まれなくてもよい。たとえば、熱風を吐出するヒータを用いて、はんだバンプ68を直接加熱するようにしてもよい。なお、ヒータにより、配線基板60のはんだバンプ68と半導体チップ50のバンプ52を加熱するようにしてもよい。
10 電子部品搭載装置
13 ステージ
15 ヘッド部
28 ツール吸着部
29 保持ツール
31 制御装置
37 ヒータ
50 半導体チップ(電子部品)
52 バンプ(接続端子)
60 配線基板
68 はんだバンプ

Claims (9)

  1. 電子部品を配線基板に実装する電子部品搭載装置であって、
    ヒータと、
    前記配線基板を保持するステージと、
    前記電子部品を保持する保持ツールを含み、前記ステージの上方に配設され、前記保持ツールを上下方向に移動するヘッド部と、
    前記ヒータと前記ヘッド部を制御する制御装置と、
    を有し、
    前記制御装置は、前記保持ツールの流路から気体を吸引して吸着保持した前記電子部品の接続端子を前記配線基板のはんだバンプに押圧し、前記ヒータにより前記はんだバンプを加熱し、前記はんだバンプの溶融後に前記電子部品の保持を、前記保持ツールの前記流路から前記保持ツールと前記電子部品との間に気体を吐出して前記保持ツールに前記電子部品を非接触にて保持する非接触保持へと切り替えるようにしたこと、
    を特徴とする電子部品搭載装置。
  2. 前記保持ツールは、該保持ツールの下面に沿って前記気体を放射状に吐出し、前記下面の中央部に真空域を生じさせて前記電子部品を非接触にて保持するものであること、を特徴とする請求項1に記載の電子部品搭載装置。
  3. 前記ヘッド部は、前記電子部品に加わる荷重を検出する荷重検出センサを有し、
    前記制御装置は、前記荷重検出センサの出力信号に基づいて、前記電子部品の接続端子を前記配線基板のはんだバンプに押圧するようにしたこと、
    を特徴とする請求項1または2に記載の電子部品搭載装置。
  4. 前記制御装置は、前記荷重検出センサの出力信号に基づいて、前記はんだバンプの溶融を判定し、前記はんだバンプの溶融後に前記電子部品の保持を前記吸着保持から前記非接触保持へと切り替えるようにしたこと、
    を特徴とする請求項3に記載の電子部品搭載装置。
  5. 前記制御装置は、タイマ機能を有し、前記ヒータをオンしてからの経過時間を計測し、その計測結果に基づいて、設定時間経過後に前記電子部品の保持を前記吸着保持から前記非接触保持へと切り替えるようにしたこと、
    を特徴とする請求項3に記載の電子部品搭載装置。
  6. 前記制御装置は、前記電子部品の保持を非接触保持に切り替えた後、前記荷重検出センサの出力信号に基づいて前記保持ツールの高さを制御すること、
    を特徴とする請求項3〜5のいずれか一項に記載の電子部品搭載装置。
  7. 前記ヘッド部は、前記保持ツールを吸着保持するツール吸着部を有すること、を特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の電子部品搭載装置。
  8. 前記ヒータは前記ヘッド部に含まれ、
    前記ヒータにより前記保持ツールと前記電子部品を介して前記はんだバンプを加熱すること、
    を特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の電子部品搭載装置。
  9. 電子部品を配線基板に実装する電子部品の搭載方法であって、
    前記配線基板を保持するステージの上方に配置されたヘッド部の保持ツールに、前記保持ツールの流路から気体を吸引して前記電子部品を吸着保持し、
    前記ステージに保持した前記配線基板のはんだバンプに前記電子部品の接続端子を押圧し、
    ヒータにより前記はんだバンプを加熱し、
    前記はんだバンプの溶融後に前記電子部品の保持を、前記保持ツールの前記流路から前記保持ツールと前記電子部品との間に気体を吐出して前記保持ツールに前記電子部品を非接触にて保持する非接触保持へと切り替えるようにしたこと、
    を特徴とする電子部品の搭載方法。
JP2015101394A 2015-05-18 2015-05-18 電子部品搭載装置及び電子部品の搭載方法 Active JP6530234B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015101394A JP6530234B2 (ja) 2015-05-18 2015-05-18 電子部品搭載装置及び電子部品の搭載方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015101394A JP6530234B2 (ja) 2015-05-18 2015-05-18 電子部品搭載装置及び電子部品の搭載方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2016219552A true JP2016219552A (ja) 2016-12-22
JP2016219552A5 JP2016219552A5 (ja) 2018-01-18
JP6530234B2 JP6530234B2 (ja) 2019-06-12

Family

ID=57581499

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015101394A Active JP6530234B2 (ja) 2015-05-18 2015-05-18 電子部品搭載装置及び電子部品の搭載方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6530234B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015154060A (ja) * 2014-02-19 2015-08-24 パナソニックIpマネジメント株式会社 加圧ツール及び電子部品搭載装置
WO2020031244A1 (ja) * 2018-08-06 2020-02-13 株式会社島津製作所 搬送装置
KR20220092777A (ko) * 2020-12-25 2022-07-04 사울텍 테크놀러지 컴퍼니 엘티디 코너 또는 측면 접촉을 통한 비충격력 다이 본딩 방법

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08204327A (ja) * 1995-01-20 1996-08-09 Sony Corp 実装装置
JPH1032225A (ja) * 1996-07-15 1998-02-03 Toshiba Corp 半導体チップの実装方法およびその装置
JPH11145197A (ja) * 1997-11-10 1999-05-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半田バンプ付電子部品の熱圧着方法
WO2006098426A1 (ja) * 2005-03-17 2006-09-21 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 電子部品の実装方法及び電子部品実装装置
JP2010067649A (ja) * 2008-09-09 2010-03-25 Panasonic Corp 半田接合方法、および実装装置
JP2010064172A (ja) * 2008-09-10 2010-03-25 Seiko Epson Corp 吸引保持ハンド、搬送装置の制御方法、搬送装置および検査装置
JP2010153672A (ja) * 2008-12-26 2010-07-08 Nec Corp 半導体装置の製造装置およびその製造方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08204327A (ja) * 1995-01-20 1996-08-09 Sony Corp 実装装置
JPH1032225A (ja) * 1996-07-15 1998-02-03 Toshiba Corp 半導体チップの実装方法およびその装置
JPH11145197A (ja) * 1997-11-10 1999-05-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半田バンプ付電子部品の熱圧着方法
WO2006098426A1 (ja) * 2005-03-17 2006-09-21 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 電子部品の実装方法及び電子部品実装装置
JP2010067649A (ja) * 2008-09-09 2010-03-25 Panasonic Corp 半田接合方法、および実装装置
JP2010064172A (ja) * 2008-09-10 2010-03-25 Seiko Epson Corp 吸引保持ハンド、搬送装置の制御方法、搬送装置および検査装置
JP2010153672A (ja) * 2008-12-26 2010-07-08 Nec Corp 半導体装置の製造装置およびその製造方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015154060A (ja) * 2014-02-19 2015-08-24 パナソニックIpマネジメント株式会社 加圧ツール及び電子部品搭載装置
WO2020031244A1 (ja) * 2018-08-06 2020-02-13 株式会社島津製作所 搬送装置
CN112384342A (zh) * 2018-08-06 2021-02-19 株式会社岛津制作所 输送装置
JPWO2020031244A1 (ja) * 2018-08-06 2021-08-19 株式会社島津製作所 クロマトグラフ用の試料容器搬送装置
JP7173148B2 (ja) 2018-08-06 2022-11-16 株式会社島津製作所 クロマトグラフ用の試料容器搬送装置
KR20220092777A (ko) * 2020-12-25 2022-07-04 사울텍 테크놀러지 컴퍼니 엘티디 코너 또는 측면 접촉을 통한 비충격력 다이 본딩 방법
KR102612582B1 (ko) 2020-12-25 2023-12-12 사울텍 테크놀러지 컴퍼니 엘티디 코너 또는 측면 접촉을 통한 비충격력 다이 본딩 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP6530234B2 (ja) 2019-06-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101419690B1 (ko) 반도체 칩들의 열 압착 본딩
US8318537B2 (en) Flip chip interconnection having narrow interconnection sites on the substrate
USRE44355E1 (en) Method of forming a bump-on-lead flip chip interconnection having higher escape routing density
US9120169B2 (en) Method for device packaging
JP4154397B2 (ja) 電子装置及びスタンドオフ部材及び電子装置の製造方法
US10014272B2 (en) Die bonding with liquid phase solder
JP2001223297A (ja) 半導体装置及び半導体装置の製造方法及び半導体装置の積層方法
US7901983B2 (en) Bump-on-lead flip chip interconnection
US20090302468A1 (en) Printed circuit board comprising semiconductor chip and method of manufacturing the same
JP6530234B2 (ja) 電子部品搭載装置及び電子部品の搭載方法
US10269762B2 (en) Rework process and tool design for semiconductor package
CN106463427B (zh) 半导体装置及其制造方法
CN110164781A (zh) 电子封装件的制法
KR101349987B1 (ko) 용융 금속 토출 장치
Sun et al. Thermal Compression Bonding Process Development for C2W Stacking in 3D Package
JP4702237B2 (ja) 電子部品搭載装置および電子部品実装方法
TWI515811B (zh) 拉伸焊料凸塊的方法
JP4952527B2 (ja) 半導体装置の製造方法及び半導体装置
TWI807348B (zh) 覆晶作業及其應用之接合設備
JP3855874B2 (ja) 電子部品の実装方法、icチップの実装方法およびicチップ
KR20090069825A (ko) 솔더 범프 제작용 템플릿
JP2000183114A (ja) ボンディング装置
JP2005142442A (ja) プリント回路板及び表面実装部品の実装方法
JP2005259925A (ja) 実装方法
JP5024249B2 (ja) 半導体装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171130

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171130

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180926

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181009

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181205

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190423

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190516

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6530234

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150