JP2016218409A - 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法 - Google Patents

静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016218409A
JP2016218409A JP2015106748A JP2015106748A JP2016218409A JP 2016218409 A JP2016218409 A JP 2016218409A JP 2015106748 A JP2015106748 A JP 2015106748A JP 2015106748 A JP2015106748 A JP 2015106748A JP 2016218409 A JP2016218409 A JP 2016218409A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
toner
fatty acid
particles
metal salt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015106748A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6439584B2 (ja
Inventor
モナ 田崎
Mona Tazaki
モナ 田崎
英子 清野
Hideko Kiyono
英子 清野
佐藤 修二
Shuji Sato
修二 佐藤
絵美 松下
Emi Matsushita
絵美 松下
慎太郎 安野
Shintaro Yasuno
慎太郎 安野
佳太 山本
Keita Yamamoto
佳太 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2015106748A priority Critical patent/JP6439584B2/ja
Priority to US14/933,742 priority patent/US9606463B2/en
Publication of JP2016218409A publication Critical patent/JP2016218409A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6439584B2 publication Critical patent/JP6439584B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/087Binders for toner particles
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/06Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing
    • G03G15/08Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/0827Developers with toner particles characterised by their shape, e.g. degree of sphericity
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/087Binders for toner particles
    • G03G9/08742Binders for toner particles comprising macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • G03G9/08755Polyesters
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/087Binders for toner particles
    • G03G9/08775Natural macromolecular compounds or derivatives thereof
    • G03G9/08782Waxes
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/087Binders for toner particles
    • G03G9/08784Macromolecular material not specially provided for in a single one of groups G03G9/08702 - G03G9/08775
    • G03G9/08795Macromolecular material not specially provided for in a single one of groups G03G9/08702 - G03G9/08775 characterised by their chemical properties, e.g. acidity, molecular weight, sensitivity to reactants
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/087Binders for toner particles
    • G03G9/08784Macromolecular material not specially provided for in a single one of groups G03G9/08702 - G03G9/08775
    • G03G9/08797Macromolecular material not specially provided for in a single one of groups G03G9/08702 - G03G9/08775 characterised by their physical properties, e.g. viscosity, solubility, melting temperature, softening temperature, glass transition temperature
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/093Encapsulated toner particles
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/097Plasticisers; Charge controlling agents
    • G03G9/09783Organo-metallic compounds
    • G03G9/09791Metallic soaps of higher carboxylic acids

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】像保持体をクリーニングするブレードの摩耗を抑制する静電荷像現像用トナーを提供する。
【解決手段】トナー粒子と、前記トナー粒子に外添され、硫黄元素を0.0035質量%以上0.07質量%以下の範囲で含有する脂肪酸金属塩粒子と、を含む静電荷像現像用トナー。
【選択図】なし

Description

本発明は、静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法に関する。
例えば特許文献1から6には、トナー粒子にステアリン酸亜鉛の粒子を外添させたトナーが開示されている。また特許文献7には、スルホン酸基、スルホン酸塩基又はスルホン酸エステル基を有する重合体又は共重合体を含有するトナー粒子と、脂肪酸金属塩とを有するトナーが開示されている。
特開2010−185999号公報 特開2010−160229号公報 特開2014−178531号公報 特開2014−228763号公報 特開2015−001536号公報 特開2015−025992号公報 特開2009−300906号公報
本発明は、外添剤である脂肪酸金属塩粒子が硫黄元素を含むことで、像保持体をクリーニングするブレードの摩耗を抑制する静電荷像現像用トナーを提供することを課題とする。
前記課題を解決するための具体的手段には、下記の態様が含まれる。
請求項1に係る発明は、
トナー粒子と、
前記トナー粒子に外添され、硫黄元素を0.0035質量%以上0.07質量%以下の範囲で含有する脂肪酸金属塩粒子と、
を含む静電荷像現像用トナー。
請求項2に係る発明は、
前記脂肪酸金属塩粒子に含まれる脂肪酸金属塩が、脂肪酸の亜鉛塩及び脂肪酸のカルシウム塩から選ばれる少なくとも1種である、請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。
請求項3に係る発明は、
前記脂肪酸金属塩粒子に含まれる脂肪酸金属塩が、ステアリン酸金属塩及びラウリン酸金属塩から選ばれる少なくとも1種である、請求項1又は請求項2に記載の静電荷像現像用トナー。
請求項4に係る発明は、
前記脂肪酸金属塩粒子に含まれる脂肪酸金属塩がステアリン酸亜鉛である、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の静電荷像現像用トナー。
請求項5に係る発明は、
請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の静電荷像現像用トナーを含む静電荷像現像剤。
請求項6に係る発明は、
請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の静電荷像現像用トナーを収容し、
画像形成装置に着脱されるトナーカートリッジ。
請求項7に係る発明は、
像保持体と、
請求項5に記載の静電荷像現像剤を収容し、前記静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段と、
前記像保持体の表面に接触するブレードを有し、前記ブレードにより、トナー画像を転写した後の前記像保持体の表面に残留したトナーをクリーニングするクリーニング手段と、
を備え、画像形成装置に着脱されるプロセスカートリッジ。
請求項8に係る発明は、
像保持体と、
前記像保持体の表面を帯電する帯電手段と、
帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成手段と、
請求項5に記載の静電荷像現像剤を収容し、前記静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段と、
前記像保持体の表面に形成されたトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、
前記記録媒体の表面に転写されたトナー画像を定着する定着手段と、
前記像保持体の表面に接触するブレードを有し、前記ブレードにより、トナー画像を転写した後の前記像保持体の表面に残留したトナーをクリーニングするクリーニング手段と、
を備える画像形成装置。
請求項9に係る発明は、
像保持体の表面を帯電する帯電工程と、
帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成工程と、
請求項5に記載の静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像工程と、
前記像保持体の表面に形成されたトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写工程と、
前記記録媒体の表面に転写されたトナー画像を定着する定着工程と、
トナー画像を転写した後の前記像保持体の表面にブレードを接触させて、前記像保持体の表面に残留したトナーをクリーニングするクリーニング工程と、
を有する画像形成方法。
請求項1、2、3、4に係る発明によれば、外添剤である脂肪酸金属塩粒子が硫黄元素を0.0035質量%以上0.07質量%以下の範囲で含まない場合に比べて、像保持体をクリーニングするブレードの摩耗を抑制する静電荷像現像用トナーが提供される。
請求項5、6、7、8、9に係る発明によれば、静電荷像現像用トナーにおいて外添剤である脂肪酸金属塩粒子が硫黄元素を0.0035質量%以上0.07質量%以下の範囲で含まない場合に比べて、像保持体をクリーニングするブレードの摩耗を抑制する静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法が提供される。
本実施形態に係る画像形成装置の一例を示す概略構成図である。 本実施形態に係るプロセスカートリッジの一例を示す概略構成図である。
以下に、発明の実施形態を説明する。これらの説明及び実施例は実施形態を例示するものであり、発明の範囲を制限するものではない。
本明細書において、「静電荷像現像用トナー」を単に「トナー」ともいい、「静電荷像現像剤」を単に「現像剤」ともいう。
<静電荷像現像用トナー>
本実施形態に係る静電荷像現像用トナーは、トナー粒子と、トナー粒子に外添され、硫黄元素を0.0035質量%以上0.07質量%以下の範囲で含有する脂肪酸金属塩粒子と、を含む。
従来、ステアリン酸亜鉛などの脂肪酸金属塩粒子を、トナーの外添剤として用いる技術が知られている。脂肪酸金属塩粒子は、トナー粒子から遊離して像保持体の表面に移行し、像保持体とこれをクリーニングするブレード(以下「クリーニングブレード」という。)との間において潤滑剤として機能し、クリーニングブレードの摩耗を抑制する。
ところが、脂肪酸金属塩粒子を外添したトナーで画像形成した場合、クリーニングブレードの摩耗の進行具合に軸方向(像保持体の軸方向、つまり、駆動する像保持体の駆動方向と直交する方向)のばらつきが生じたり、クリーニングブレード全体の摩耗の進行が想定した以上に早かったりすることがある。その理由として、下記が推測される。
脂肪酸金属塩粒子は、その構成材料から推測して、現像手段内の摩擦によって正帯電しやすい。そのため、脂肪酸金属塩粒子は、負帯電トナーを用いる画像形成装置においては、像保持体表面の非画像部に移行しやすく、正帯電トナーを用いる画像形成装置においては、像保持体表面の画像部に移行しやすい。画像形成装置が負帯電トナーと正帯電トナーのいずれを使用する場合でも、像保持体表面においてその軸方向に脂肪酸金属塩粒子の分布の偏りが生じることとなる。また、画像形成装置が正帯電トナーを使用する場合では、トナー粒子と共に脂肪酸金属塩粒子が被転写体に転写されてしまい、像保持体表面に存在する脂肪酸金属塩粒子の量が想定したよりも少なくなる。
像保持体表面において脂肪酸金属塩粒子の分布に偏りがあると、脂肪酸金属塩粒子の存在量が少ない箇所ほどクリーニングブレードが摩耗しやすい。
また、像保持体表面において軸方向に脂肪酸金属塩粒子の分布の偏りがあると、像保持体表面に接触している間にクリーニングブレードに軸方向の歪が発生し、クリーニングブレードに想定外の負荷がかかり、クリーニングブレード全体の摩耗が促進される。
また、そもそも像保持体表面に存在する脂肪酸金属塩粒子の量が想定したより少ない場合には、クリーニングブレードが想定した以上に摩耗しやすい。
以上の理由で、脂肪酸金属塩粒子を外添したトナーで画像形成した際に、クリーニングブレードの摩耗の進行具合に軸方向のばらつきが生じたり、クリーニングブレード全体の摩耗の進行が想定した以上に早かったりするものと考えられる。
上記課題を解決するために、本実施形態は、外添剤として用いる脂肪酸金属塩粒子として、硫黄元素を0.0035質量%以上0.07質量%以下の範囲で含有する脂肪酸金属塩粒子を用いる。詳細な機序は不明であるが、硫黄元素を上記範囲で含む脂肪酸金属塩粒子は、摩擦による正帯電が抑制され、摩擦によって帯電しにくくなる、つまり電気的に中性に近くなると考えられる。単体の硫黄が負に摩擦帯電しやすい物質であることから推し量るに、脂肪酸金属塩粒子に硫黄元素が含まれることによって、脂肪酸金属塩粒子の摩擦帯電の傾向が正側から中性側へと変わるものと考えられる。
そして、硫黄元素を上記範囲で含む脂肪酸金属塩粒子は、摩擦によって帯電しにくいため、トナー粒子から遊離して像保持体表面に移行する際に画像部および非画像部のいずれかに偏りにくく、像保持体の軸方向全体にわたって分布しクリーニングブレードとの間において潤滑剤として機能すると考えられる。したがって、本実施形態によれば、クリーニングブレードの摩耗が抑制される。
以下、本実施形態に係る静電荷像現像用トナーの構成を詳細に説明する。
[脂肪酸金属塩粒子]
本実施形態において、トナーの外添剤として用いる脂肪酸金属塩粒子は、硫黄元素を0.0035質量%以上0.07質量%以下の範囲で含む。硫黄元素含有量が0.0035質量%に満たない場合、硫黄元素含有量が0.07質量%を超える場合、いずれにおいてもクリーニングブレードの摩耗が促進されてしまう。硫黄元素含有量が0.0035質量%に満たないと、脂肪酸金属塩粒子は現像手段内での摩擦により正帯電しやすく、一方、硫黄元素含有量が0.07質量%を超えると、脂肪酸金属塩粒子の潤滑剤作用が低下すると考えられる。上記観点で、脂肪酸金属塩粒子の硫黄元素含有量は、0.0035質量%以上0.07質量%以下であり、0.005質量%以上0.05質量%以下がより好ましい。
硫黄元素を脂肪酸金属塩粒子に含ませるには、例えば、脂肪酸金属塩の製造工程(例えば、鹸化工程)、脂肪酸金属塩の固形物から粒子を調製する造粒工程などにおいて、硫黄元素を含む化合物を添加すればよい。この際に、硫黄元素を含む化合物の添加量を調整することにより、脂肪酸金属塩粒子の硫黄元素含有量を制御することができる。
脂肪酸金属塩粒子に硫黄元素を含ませるために用いる、硫黄元素を含む化合物としては、硫酸金属塩、アルキルチオール、アルケニルチオール、アルキルスルホン酸金属塩等が挙げられる。本実施形態においては、例えば、脂肪を鹸化して脂肪酸金属塩を製造する鹸化工程において、硫酸金属塩を添加することが好ましい。
硫黄元素を含む化合物として硫酸金属塩を用いる場合は、硫酸金属塩を構成する金属と、脂肪酸金属塩を構成する金属とが、同種であることが好ましい。つまり、脂肪酸金属塩粒子に含まれる硫黄元素は、脂肪酸金属塩粒子に含まれる脂肪酸金属塩を構成する金属と同種の金属を含む硫酸金属塩に由来する硫黄元素であることが好ましい。
例えば、脂肪酸金属塩粒子に含まれる脂肪酸金属塩を構成する金属が亜鉛の場合は、硫黄元素を含ませるために添加する硫酸金属塩としては、硫酸亜鉛が好ましい。例えば、脂肪酸金属塩粒子に含まれる脂肪酸金属塩を構成する金属がカルシウムの場合は、硫黄元素を含ませるために添加する硫酸金属塩としては、硫酸カルシウムが好ましい。
脂肪酸金属塩粒子に含まれる脂肪酸金属塩を構成する脂肪酸としては、飽和脂肪酸でもよく不飽和脂肪酸でもよく、炭素数は特に制限されない。脂肪酸金属塩を構成する脂肪酸としては、例えば、ステアリン酸、ラウリン酸、リノール酸、オレイン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、カプリル酸、カプロン酸等が挙げられる。
脂肪酸金属塩粒子に含まれる脂肪酸金属塩を構成する金属としては、亜鉛、カルシウム、バリウム、マグネシウム、アルミニウム、リチウム、カリウム、鉄等が挙げられる。
脂肪酸金属塩粒子に含まれる脂肪酸金属塩としては、潤滑剤としての機能性、化合物の安定性、入手の容易性の観点で、ステアリン酸金属塩およびラウリン酸金属塩が好ましい。
脂肪酸金属塩粒子に含まれるステアリン酸金属塩としては、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸リチウム、ステアリン酸カリウム、ステアリン酸鉄等が挙げられる。
脂肪酸金属塩粒子に含まれるラウリン酸金属塩としては、ラウリン酸亜鉛、ラウリン酸カルシウム、ラウリン酸バリウム、ラウリン酸マグネシウム、ラウリン酸アルミニウム、ラウリン酸リチウム、ラウリン酸カリウム、ラウリン酸鉄等が挙げられる。
脂肪酸金属塩粒子に含まれる脂肪酸金属塩としては、潤滑剤としての機能性、化合物の安定性、入手の容易性の観点で、ステアリン酸亜鉛が好ましい。
脂肪酸金属塩粒子の体積平均粒径は、0.1μm以上10μm以下が好ましく、0.5μm以上3μm以下がより好ましい。
脂肪酸金属塩粒子の外添量は、トナー粒子100質量部に対して、0.02質量部以上1質量部以下が好ましく、0.02質量部以上0.2質量部以下がより好ましい。
[トナー粒子]
トナー粒子は、例えば、結着樹脂と、必要に応じて、着色剤と、離型剤と、その他添加剤と、を含んで構成される。
−結着樹脂−
結着樹脂としては、例えば、スチレン類(例えばスチレン、パラクロロスチレン、α−メチルスチレン等)、(メタ)アクリル酸エステル類(例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸2−エチルヘキシル等)、エチレン性不飽和ニトリル類(例えばアクリロニトリル、メタクリロニトリル等)、ビニルエーテル類(例えばビニルメチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル等)、ビニルケトン類(ビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、ビニルイソプロペニルケトン等)、オレフィン類(例えばエチレン、プロピレン、ブタジエン等)等の単量体の単独重合体、又はこれら単量体を2種以上組み合せた共重合体からなるビニル系樹脂が挙げられる。
結着樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、セルロース樹脂、ポリエーテル樹脂、変性ロジン等の非ビニル系樹脂、これらと前記ビニル系樹脂との混合物、又は、これらの共存下でビニル系単量体を重合して得られるグラフト重合体等も挙げられる。
これらの結着樹脂は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
結着樹脂としては、ポリエステル樹脂が好適である。ポリエステル樹脂としては、例えば、多価カルボン酸と多価アルコールとの縮重合体が挙げられる。
多価カルボン酸としては、例えば、脂肪族ジカルボン酸(例えばシュウ酸、マロン酸、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、コハク酸、アルケニルコハク酸、アジピン酸、セバシン酸等)、脂環式ジカルボン酸(例えばシクロヘキサンジカルボン酸等)、芳香族ジカルボン酸(例えばテレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸等)、これらの無水物、又はこれらの低級(例えば炭素数1以上5以下)アルキルエステルが挙げられる。これらの中でも、多価カルボン酸としては、例えば、芳香族ジカルボン酸が好ましい。
多価カルボン酸としては、ジカルボン酸と共に、架橋構造又は分岐構造をとる3価以上のカルボン酸を併用してもよい。3価以上のカルボン酸としては、例えば、トリメリット酸、ピロメリット酸、これらの無水物、又はこれらの低級(例えば炭素数1以上5以下)アルキルエステル等が挙げられる。
多価カルボン酸は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
多価アルコールとしては、例えば、脂肪族ジオール(例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール等)、脂環式ジオール(例えばシクロヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、水添ビスフェノールA等)、芳香族ジオール(例えばビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物等)が挙げられる。これらの中でも、多価アルコールとしては、例えば、芳香族ジオール、脂環式ジオールが好ましく、より好ましくは芳香族ジオールである。
多価アルコールとしては、ジオールと共に、架橋構造又は分岐構造をとる3価以上の多価アルコールを併用してもよい。3価以上の多価アルコールとしては、例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールが挙げられる。
多価アルコールは、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
ポリエステル樹脂のガラス転移温度(Tg)は、50℃以上80℃以下が好ましく、50℃以上65℃以下がより好ましい。
ガラス転移温度は、示差走査熱量測定(DSC)により得られたDSC曲線より求め、より具体的にはJIS K7121−1987「プラスチックの転移温度測定方法」のガラス転移温度の求め方に記載の「補外ガラス転移開始温度」により求められる。
ポリエステル樹脂の重量平均分子量(Mw)は、5000以上1000000以下が好ましく、7000以上500000以下がより好ましい。ポリエステル樹脂の数平均分子量(Mn)は、2000以上100000以下が好ましい。ポリエステル樹脂の分子量分布Mw/Mnは、1.5以上100以下が好ましく、2以上60以下がより好ましい。
重量平均分子量及び数平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)により測定する。GPCによる分子量測定は、測定装置として東ソー製GPC・HLC−8120GPCを用い、東ソー製カラム・TSKgel SuperHM−M(15cm)を使用し、THF溶媒で行う。重量平均分子量及び数平均分子量は、この測定結果から単分散ポリスチレン標準試料により作成した分子量校正曲線を使用して算出する。
ポリエステル樹脂は、周知の製造方法により得られる。具体的には、例えば、重合温度を180℃以上230℃以下とし、必要に応じて反応系内を減圧にし、縮合の際に発生する水やアルコールを除去しながら反応させる方法により得られる。
原料の単量体が、反応温度下で溶解又は相溶しない場合は、高沸点の溶剤を溶解補助剤として加え溶解させてもよい。この場合、重縮合反応は溶解補助剤を留去しながら行う。共重合反応において相溶性の悪い単量体が存在する場合は、あらかじめ相溶性の悪い単量体とその単量体と重縮合予定の酸又はアルコールとを縮合させておいてから主成分と共に重縮合させるとよい。
結着樹脂の含有量としては、例えば、トナー粒子全体に対して、40質量%以上95質量%以下が好ましく、50質量%以上90質量%以下がより好ましく、60質量%以上85質量%以下がさらに好ましい。
−着色剤−
着色剤としては、例えば、カーボンブラック、クロムイエロー、ハンザイエロー、ベンジジンイエロー、スレンイエロー、キノリンイエロー、ピグメントイエロー、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、ウオッチヤングレッド、パーマネントレッド、ブリリアントカーミン3B、ブリリアントカーミン6B、デュポンオイルレッド、ピラゾロンレッド、リソールレッド、ローダミンBレーキ、レーキレッドC、ピグメントレッド、ローズベンガル、アニリンブルー、ウルトラマリンブルー、カルコオイルブルー、メチレンブルークロライド、フタロシアニンブルー、ピグメントブルー、フタロシアニングリーン、マラカイトグリーンオキサレート等の顔料;アクリジン系、キサンテン系、アゾ系、ベンゾキノン系、アジン系、アントラキノン系、チオインジコ系、ジオキサジン系、チアジン系、アゾメチン系、インジコ系、フタロシアニン系、アニリンブラック系、ポリメチン系、トリフェニルメタン系、ジフェニルメタン系、チアゾール系等の染料;が挙げられる。
着色剤は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
着色剤は、必要に応じて表面処理された着色剤を用いてもよく、分散剤と併用してもよい。また、着色剤は、複数種を併用してもよい。
着色剤の含有量としては、例えば、トナー粒子全体に対して、1質量%以上30質量%以下が好ましく、3質量%以上15質量%以下がより好ましい。
−離型剤−
離型剤としては、例えば、炭化水素系ワックス;カルナバワックス、ライスワックス、キャンデリラワックス等の天然ワックス;モンタンワックス等の合成又は鉱物・石油系ワックス;脂肪酸エステル、モンタン酸エステル等のエステル系ワックス;などが挙げられる。離型剤は、これに限定されるものではない。
離型剤の融解温度は、50℃以上110℃以下が好ましく、60℃以上100℃以下がより好ましい。
融解温度は、示差走査熱量測定(DSC)により得られたDSC曲線から、JIS K7121−1987「プラスチックの転移温度測定方法」の融解温度の求め方に記載の「融解ピーク温度」により求める。
離型剤の含有量としては、例えば、トナー粒子全体に対して、1質量%以上20質量%以下が好ましく、5質量%以上15質量%以下がより好ましい。
−その他の添加剤−
その他の添加剤としては、例えば、磁性体、帯電制御剤、無機粉体等の周知の添加剤が挙げられる。これらの添加剤は、内添剤としてトナー粒子に含まれる。
[トナー粒子の特性]
トナー粒子は、単層構造のトナー粒子であってもよいし、芯部(コア粒子)と芯部を被覆する被覆層(シェル層)とで構成された所謂コア・シェル構造のトナー粒子であってもよい。コア・シェル構造のトナー粒子は、例えば、結着樹脂と必要に応じて着色剤及び離型剤等のその他添加剤とを含んで構成された芯部と、結着樹脂を含んで構成された被覆層と、で構成されていることがよい。
トナー粒子の体積平均粒径(D50v)は、2μm以上10μm以下が好ましく、4μm以上8μm以下がより好ましい。
トナー粒子の各種平均粒径、及び各種粒度分布指標は、コールターマルチサイザーII(ベックマン・コールター社製)を用い、電解液はISOTON−II(ベックマン・コールター社製)を使用して測定される。
測定に際しては、分散剤として、界面活性剤(アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムが好ましい)の5質量%水溶液2ml中に測定試料を0.5mg以上50mg以下加える。これを電解液100ml以上150ml以下中に添加する。
試料を懸濁した電解液は超音波分散器で1分間分散処理を行い、コールターマルチサイザーIIにより、アパーチャー径100μmのアパーチャーを用いて2μm以上60μm以下の範囲の粒径の粒子の粒度分布を測定する。サンプリングする粒子数は50000個である。
測定される粒度分布を基にして分割された粒度範囲(チャネル)に対して体積、数をそれぞれ小径側から累積分布を描いて、累積16%となる粒径を体積粒径D16v、数粒径D16p、累積50%となる粒径を体積平均粒径D50v、数平均粒径D50p、累積84%となる粒径を体積粒径D84v、数粒径D84pと定義する。
これらを用いて、体積平均粒度分布指標(GSDv)は(D84v/D16v)1/2、数平均粒度分布指標(GSDp)は(D84p/D16p)1/2として算出される。
トナー粒子の形状係数SF1は、110以上150以下が好ましく、120以上140以下がより好ましい。
形状係数SF1は、下記式により求められる。
式:SF1=(ML/A)×(π/4)×100
上記式中、MLはトナーの絶対最大長、Aはトナーの投影面積を各々示す。
具体的には、形状係数SF1は、主に顕微鏡画像又は走査型電子顕微鏡(SEM)画像を画像解析装置を用いて解析することによって数値化され、以下のようにして算出される。すなわち、スライドガラス表面に散布した粒子の光学顕微鏡像をビデオカメラによりルーゼックス画像解析装置に取り込み、100個の粒子の最大長と投影面積を求め、上記式によって計算し、その平均値を求めることにより得られる。
[外添剤]
本実施形態に係るトナーは、脂肪酸金属塩粒子以外のその他の外添剤を含んでいてもよい。その他の外添剤としては、例えば、下記の無機粒子および樹脂粒子が挙げられる。
外添剤としては、例えば、無機粒子が挙げられる。該無機粒子として、SiO、TiO、Al、CuO、ZnO、SnO、CeO、Fe、MgO、BaO、CaO、KO、NaO、ZrO、CaO・SiO、KO・(TiO)n、Al・2SiO、CaCO、MgCO、BaSO、MgSO等が挙げられる。
外添剤としての無機粒子の表面は、疎水化処理が施されていることがよい。疎水化処理は、例えば疎水化処理剤に無機粒子を浸漬する等して行う。疎水化処理剤は特に制限されないが、例えば、シラン系カップリング剤、シリコーンオイル、チタネート系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤等が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
疎水化処理剤の量としては、通常、例えば、無機粒子100質量部に対して、1質量部以上10質量部以下である。
外添剤としては、樹脂粒子(ポリスチレン、PMMA、メラミン樹脂等の樹脂粒子)、クリーニング活剤(例えば、フッ素系高分子量体の粒子)等も挙げられる。
外添剤の外添量は、例えば、トナー粒子に対して、0.01質量%以上5質量%以下が好ましく、0.01質量%以上2.0質量%以下がより好ましい。
[トナーの製造方法]
次に、本実施形態に係るトナーの製造方法について説明する。
本実施形態に係るトナーは、トナー粒子を製造後、トナー粒子に対して、外添剤を外添することで得られる。
トナー粒子は、乾式製法(例えば、混練粉砕法等)、湿式製法(例えば凝集合一法、懸濁重合法、溶解懸濁法等)のいずれにより製造してもよい。トナー粒子の製法は、これらの製法に特に制限はなく、周知の製法が採用される。
これらの中でも、凝集合一法により、トナー粒子を得ることがよい。
具体的には、例えば、トナー粒子を凝集合一法により製造する場合、
結着樹脂となる樹脂粒子が分散された樹脂粒子分散液を準備する工程(樹脂粒子分散液準備工程)と、樹脂粒子分散液中で(必要に応じて他の粒子分散液を混合した後の分散液中で)、樹脂粒子(必要に応じて他の粒子)を凝集させ、凝集粒子を形成する工程(凝集粒子形成工程)と、凝集粒子が分散された凝集粒子分散液を加熱し、凝集粒子を融合・合一して、トナー粒子を形成する工程(融合・合一工程)と、を経て、トナー粒子を製造する。
以下、各工程の詳細について説明する。
以下の説明では、着色剤、及び離型剤を含むトナー粒子を得る方法について説明するが、着色剤、離型剤は、必要に応じて用いられるものである。無論、着色剤、離型剤以外のその他添加剤を用いてもよい。
−樹脂粒子分散液準備工程−
結着樹脂となる樹脂粒子が分散された樹脂粒子分散液と共に、例えば、着色剤粒子が分散された着色剤粒子分散液、離型剤粒子が分散された離型剤分散液を準備する。
樹脂粒子分散液は、例えば、樹脂粒子を界面活性剤により分散媒中に分散させることにより調製する。
樹脂粒子分散液に用いる分散媒としては、例えば水系媒体が挙げられる。
水系媒体としては、例えば、蒸留水、イオン交換水等の水、アルコール類等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
界面活性剤としては、例えば、硫酸エステル塩系、スルホン酸塩系、リン酸エステル系、せっけん系等のアニオン界面活性剤;アミン塩型、4級アンモニウム塩型等のカチオン界面活性剤;ポリエチレングリコール系、アルキルフェノールエチレンオキサイド付加物系、多価アルコール系等の非イオン系界面活性剤等が挙げられる。これらの中でも特に、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤が挙げられる。非イオン系界面活性剤は、アニオン界面活性剤又はカチオン界面活性剤と併用してもよい。
界面活性剤は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
樹脂粒子分散液において、樹脂粒子を分散媒に分散する方法としては、例えば回転せん断型ホモジナイザーや、メディアを有するボールミル、サンドミル、ダイノミル等の一般的な分散方法が挙げられる。また、樹脂粒子の種類によっては、転相乳化法によって分散媒に樹脂粒子を分散させてもよい。
転相乳化法とは、分散すべき樹脂を、その樹脂が可溶な疎水性有機溶剤中に溶解せしめ、有機連続相(O相)に塩基を加えて中和したのち、水系媒体(W相)を投入することによって、W/OからO/Wへの転相を行い、樹脂を水系媒体中に粒子状に分散する方法である。
樹脂粒子分散液中に分散する樹脂粒子の体積平均粒径としては、例えば0.01μm以上1μm以下が好ましく、0.08μm以上0.8μm以下がより好ましく、0.1μm以上0.6μm以下がさらに好ましい。
樹脂粒子の体積平均粒径は、レーザ回折式粒度分布測定装置(例えば、堀場製作所製、LA−700)の測定によって得られた粒度分布を用い、分割された粒度範囲(チャンネル)に対し、体積について小粒径側から累積分布を引き、全粒子に対して累積50%となる粒径を体積平均粒径D50vとして測定される。他の分散液中の粒子の体積平均粒径も同様に測定される。
樹脂粒子分散液に含まれる樹脂粒子の含有量としては、例えば、5質量%以上50質量%以下が好ましく、10質量%以上40質量%以下がより好ましい。
樹脂粒子分散液と同様にして、例えば、着色剤分散液、離型剤分散液も調製される。つまり、樹脂粒子分散液における粒子の体積平均粒径、分散媒、分散方法、及び粒子の含有量に関しては、着色剤分散液中に分散する着色剤粒子、及び離型剤分散液中に分散する離型剤粒子についても同様である。
−凝集粒子形成工程−
次に、樹脂粒子分散液と共に、着色剤粒子分散液と、離型剤分散液と、を混合する。
そして、混合分散液中で、樹脂粒子と着色剤粒子と離型剤粒子とをヘテロ凝集させ目的とするトナー粒子の径に近い径を持つ、樹脂粒子と着色剤粒子と離型剤粒子とを含む凝集粒子を形成する。
具体的には、例えば、混合分散液に凝集剤を添加すると共に、混合分散液のpHを酸性(例えばpH2以上5以下)に調整し、必要に応じて分散安定剤を添加した後、樹脂粒子のガラス転移温度に近い温度(具体的には、例えば、樹脂粒子のガラス転移温度−30℃以上ガラス転移温度−10℃以下)に加熱し、混合分散液に分散された粒子を凝集させて、凝集粒子を形成する。
凝集粒子形成工程においては、例えば、混合分散液を回転せん断型ホモジナイザーで攪拌下、室温(例えば25℃)で凝集剤を添加し、混合分散液のpHを酸性(例えばpH2以上5以下)に調整し、必要に応じて分散安定剤を添加した後に、加熱を行ってもよい。
凝集剤としては、例えば、混合分散液に含まれる界面活性剤と逆極性の界面活性剤、無機金属塩、2価以上の金属錯体が挙げられる。凝集剤として金属錯体を用いた場合には、界面活性剤の使用量が低減され、帯電特性が向上する。
凝集剤と共に、該凝集剤の金属イオンと錯体もしくは類似の結合を形成する添加剤を必要に応じて用いてもよい。この添加剤としては、キレート剤が好適に用いられる。
無機金属塩としては、例えば、塩化カルシウム、硝酸カルシウム、塩化バリウム、塩化マグネシウム、塩化亜鉛、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム等の金属塩;ポリ塩化アルミニウム、ポリ水酸化アルミニウム、多硫化カルシウム等の無機金属塩重合体;などが挙げられる。
キレート剤としては、水溶性のキレート剤を用いてもよい。キレート剤としては、例えば、酒石酸、クエン酸、グルコン酸等のオキシカルボン酸;イミノ二酢酸(IDA)、ニトリロ三酢酸(NTA)、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)等のアミノカルボン酸;などが挙げられる。
キレート剤の添加量としては、例えば、樹脂粒子100質量部に対して0.01質量部以上5.0質量部以下が好ましく、0.1質量部以上3.0質量部未満がより好ましい。
−融合・合一工程−
次に、凝集粒子が分散された凝集粒子分散液を、例えば、樹脂粒子のガラス転移温度以上(例えば樹脂粒子のガラス転移温度より10℃から30℃高い温度以上)に加熱して、凝集粒子を融合・合一し、トナー粒子を形成する。
以上の工程を経て、トナー粒子が得られる。
凝集粒子が分散された凝集粒子分散液を得た後、当該凝集粒子分散液と、樹脂粒子が分散された樹脂粒子分散液と、をさらに混合し、凝集粒子の表面にさらに樹脂粒子を付着するように凝集して、第2凝集粒子を形成する工程と、第2凝集粒子が分散された第2凝集粒子分散液に対して加熱をし、第2凝集粒子を融合・合一して、コア/シェル構造のトナー粒子を形成する工程と、を経て、トナー粒子を製造してもよい。
ここで、融合・合一工程終了後は、溶液中に形成されたトナー粒子を、公知の洗浄工程、固液分離工程、乾燥工程を経て乾燥した状態のトナー粒子を得る。
洗浄工程は、帯電性の点から充分にイオン交換水による置換洗浄を施すことがよい。また、固液分離工程は、特に制限はないが、生産性の点から吸引濾過、加圧濾過等を施すことがよい。また、乾燥工程も特に方法に制限はないが、生産性の点から凍結乾燥、フラッシュジェット乾燥、流動乾燥、振動型流動乾燥等を施すことがよい。
そして、本実施形態に係るトナーは、例えば、得られた乾燥状態のトナー粒子に、外添剤を添加し、混合することにより製造される。混合は、例えばVブレンダー、ヘンシェルミキサー、レディーゲミキサー等によって行うことがよい。さらに、必要に応じて、振動師分機、風力師分機等を使ってトナーの粗大粒子を取り除いてもよい。
<静電荷像現像剤>
本実施形態に係る静電荷像現像剤は、本実施形態に係るトナーを少なくとも含むものである。本実施形態に係る静電荷像現像剤は、本実施形態に係るトナーのみを含む一成分現像剤であってもよいし、当該トナーとキャリアとを混合した二成分現像剤であってもよい。
キャリアとしては、特に制限はなく、公知のキャリアが挙げられる。キャリアとしては、例えば、磁性粉からなる芯材の表面に樹脂を被覆した被覆キャリア;マトリックス樹脂中に磁性粉が分散して配合された磁性粉分散型キャリア;多孔質の磁性粉に樹脂を含浸させた樹脂含浸型キャリア;等が挙げられる。磁性粉分散型キャリア及び樹脂含浸型キャリアは、当該キャリアの構成粒子を芯材とし、この表面に樹脂を被覆したキャリアであってもよい。
磁性粉としては、例えば、鉄、ニッケル、コバルト等の磁性金属;フェライト、マグネタイト等の磁性酸化物;などが挙げられる。
被覆用の樹脂、及びマトリックス樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニル、ポリビニルエーテル、ポリビニルケトン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、オルガノシロキサン結合を含んで構成されるストレートシリコーン樹脂又はその変性品、フッ素樹脂、ポリエステル、ポリカーボネート、フェノール樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。被覆用の樹脂、及びマトリックス樹脂には、導電性粒子等の添加剤を含ませてもよい。導電性粒子としては、金、銀、銅等の金属、カーボンブラック、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化スズ、硫酸バリウム、ホウ酸アルミニウム、チタン酸カリウム等の粒子が挙げられる。
芯材の表面を樹脂で被覆するには、被覆用の樹脂、及び各種添加剤(必要に応じて使用する)を適当な溶媒に溶解した被覆層形成用溶液により被覆する方法等が挙げられる。溶媒としては、特に限定されるものではなく、使用する樹脂の種類や、塗布適性等を勘案して選択すればよい。具体的な樹脂被覆方法としては、芯材を被覆層形成用溶液中に浸漬する浸漬法;被覆層形成用溶液を芯材表面に噴霧するスプレー法;芯材を流動エアーにより浮遊させた状態で被覆層形成用溶液を噴霧する流動床法;ニーダーコーター中でキャリアの芯材と被覆層形成用溶液とを混合し、その後に溶剤を除去するニーダーコーター法;等が挙げられる。
二成分現像剤におけるトナーとキャリアとの混合比(質量比)は、トナー:キャリア=1:100乃至30:100が好ましく、3:100乃至20:100がより好ましい。
<画像形成装置/画像形成方法>
本実施形態に係る画像形成装置及び画像形成方法について説明する。
本実施形態に係る画像形成装置は、像保持体と、像保持体の表面を帯電する帯電手段と、帯電した像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成手段と、静電荷像現像剤を収容し、静電荷像現像剤により、像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段と、像保持体の表面に形成されたトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、記録媒体の表面に転写されたトナー画像を定着する定着手段と、像保持体の表面に接触するブレードを有し、該ブレードにより、トナー画像を転写した後の像保持体の表面に残留したトナーをクリーニングするクリーニング手段と、を備える。そして、静電荷像現像剤として、本実施形態に係る静電荷像現像剤が適用される。
本実施形態に係る画像形成装置では、像保持体の表面を帯電する帯電工程と、帯電した像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成工程と、本実施形態に係る静電荷像現像剤により、像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像工程と、像保持体の表面に形成されたトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写工程と、記録媒体の表面に転写されたトナー画像を定着する定着工程と、トナー画像を転写した後の像保持体の表面にブレードを接触させて、像保持体の表面に残留したトナーをクリーニングするクリーニング工程と、を有する画像形成方法(本実施形態に係る画像形成方法)が実施される。
本実施形態に係る画像形成装置は、像保持体の表面に形成されたトナー画像を直接記録媒体に転写する直接転写方式の装置;像保持体の表面に形成されたトナー画像を中間転写体の表面に一次転写し、中間転写体の表面に転写されたトナー画像を記録媒体の表面に二次転写する中間転写方式の装置;トナー画像の転写後、帯電前に像保持体の表面に除電光を照射して除電する除電手段を備える装置;等の周知の画像形成装置が適用される。
本実施形態に係る画像形成装置が中間転写方式の装置の場合、転写手段は、例えば、表面にトナー画像が転写される中間転写体と、像保持体の表面に形成されたトナー画像を中間転写体の表面に一次転写する一次転写手段と、中間転写体の表面に転写されたトナー画像を記録媒体の表面に二次転写する二次転写手段と、を有する構成が適用される。
本実施形態に係る画像形成装置において、例えば、現像手段を含む部分が、画像形成装置に対して着脱されるカートリッジ構造(プロセスカートリッジ)であってもよい。プロセスカートリッジとしては、例えば、本実施形態に係る静電荷像現像剤を収容した現像手段を備えるプロセスカートリッジが好適に用いられる。
以下、本実施形態に係る画像形成装置の一例を説明するが、これに限定されるわけではない。以下の説明においては、図に示す主要部を説明し、その他はその説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置を示す概略構成図である。
図1に示す画像形成装置は、色分解された画像データに基づく、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像を出力する電子写真方式の第1乃至第4の画像形成ユニット10Y、10M、10C、10K(画像形成手段)を備えている。これらの画像形成ユニット(以下、単に「ユニット」と称する場合がある)10Y、10M、10C、10Kは、水平方向に互いに予め定められた距離離間して並設されている。これらユニット10Y、10M、10C、10Kは、画像形成装置に対して着脱されるプロセスカートリッジであってもよい。
各ユニット10Y、10M、10C、10Kの上方には、各ユニットを通して中間転写ベルト(中間転写体の一例)20が延設されている。中間転写ベルト20は、中間転写ベルト20の内面に接する、駆動ロール22及び支持ロール24に巻きつけて設けられ、第1のユニット10Yから第4のユニット10Kに向う方向に走行するようになっている。支持ロール24は、図示しないバネ等により駆動ロール22から離れる方向に力が加えられており、両者に巻きつけられた中間転写ベルト20に張力が与えられている。中間転写ベルト20の像保持面側には、駆動ロール22と対向して中間転写体クリーニング装置30が備えられている。
各ユニット10Y、10M、10C、10Kの現像装置(現像手段の一例)4Y、4M、4C、4Kのそれぞれには、トナーカートリッジ8Y、8M、8C、8Kに収められたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各トナーの供給がなされる。
第1乃至第4のユニット10Y、10M、10C、10Kは、同等の構成及び動作を有しているため、ここでは中間転写ベルト走行方向の上流側に配設されたイエローの画像を形成する第1のユニット10Yについて代表して説明する。
第1のユニット10Yは、像保持体として作用する感光体1Yを有している。感光体1Yの周囲には、感光体1Yの表面を予め定められた電位に帯電させる帯電ロール(帯電手段の一例)2Y、帯電された表面を色分解された画像信号に基づくレーザ光線3Yによって露光して静電荷像を形成する露光装置(静電荷像形成手段の一例)3、静電荷像に帯電したトナーを供給して静電荷像を現像する現像装置(現像手段の一例)4Y、現像したトナー画像を中間転写ベルト20上に転写する一次転写ロール(一次転写手段の一例)5Y、及び一次転写後に感光体1Yの表面に残存するトナーを除去する感光体クリーニング装置(クリーニング手段の一例)6Yが順に配置されている。
感光体クリーニング装置6Yは、感光体1Yの表面に接触するクリーニングブレードを備えている。クリーニングブレードが、トナー画像を転写した後も回転を続ける感光体1Yの表面に接触し、感光体1Yの表面に残存するトナーを除去する。
一次転写ロール5Yは、中間転写ベルト20の内側に配置され、感光体1Yに対向した位置に設けられている。各ユニットの一次転写ロール5Y、5M、5C、5Kには、一次転写バイアスを印加するバイアス電源(図示せず)がそれぞれ接続されている。各バイアス電源は、図示しない制御部による制御によって、各一次転写ロールに印加する転写バイアスの値を変える。
以下、第1のユニット10Yにおいてイエロー画像を形成する動作について説明する。
まず、動作に先立って、帯電ロール2Yによって感光体1Yの表面が−600V乃至−800Vの電位に帯電される。
感光体1Yは、導電性(例えば20℃における体積抵抗率1×10−6Ωcm以下)の基体上に感光層を積層して形成されている。この感光層は、通常は高抵抗(一般の樹脂の抵抗)であるが、レーザ光線が照射されると、レーザ光線が照射された部分の比抵抗が変化する性質を持っている。そこで、帯電した感光体1Yの表面に、図示しない制御部から送られてくるイエロー用の画像データに従って、露光装置3からレーザ光線3Yを照射する。それにより、イエローの画像パターンの静電荷像が感光体1Yの表面に形成される。
静電荷像とは、帯電によって感光体1Yの表面に形成される像であり、レーザ光線3Yによって、感光層の被照射部分の比抵抗が低下し、感光体1Yの表面の帯電した電荷が流れ、一方、レーザ光線3Yが照射されなかった部分の電荷が残留することによって形成される、いわゆるネガ潜像である。
感光体1Y上に形成された静電荷像は、感光体1Yの走行に従って予め定められた現像位置まで回転する。そして、この現像位置で、感光体1Y上の静電荷像が、現像装置4Yによってトナー画像として現像され可視化される。
現像装置4Y内には、例えば、少なくともイエロートナーとキャリアとを含む静電荷像現像剤が収容されている。イエロートナーは、現像装置4Yの内部で攪拌されることで摩擦帯電し、感光体1Y上に帯電した帯電荷と同極性(負極性)の電荷を有して現像剤ロール(現像剤保持体の一例)上に保持されている。そして、感光体1Yの表面が現像装置4Yを通過していくことにより、感光体1Y表面上の除電された潜像部にイエロートナーが静電的に付着し、潜像がイエロートナーによって現像される。イエローのトナー画像が形成された感光体1Yは、引続き予め定められた速度で走行され、感光体1Y上に現像されたトナー画像が予め定められた一次転写位置へ搬送される。
感光体1Y上のイエローのトナー画像が一次転写位置へ搬送されると、一次転写ロール5Yに一次転写バイアスが印加され、感光体1Yから一次転写ロール5Yに向う静電気力がトナー画像に作用し、感光体1Y上のトナー画像が中間転写ベルト20上に転写される。このとき印加される転写バイアスは、トナーの極性(−)と逆極性の(+)極性であり、第1のユニット10Yでは制御部(図示せず)によって例えば+10μAに制御されている。
トナー画像を転写した後の感光体1Yは、回転を続け、感光体クリーニング装置6Yが備えるクリーニングブレードと接触する。感光体1Y上に残留したトナーは、感光体クリーニング装置6Yで除去されて回収される。
第2ユニット10M以降の一次転写ロール5M、5C、5Kに印加される一次転写バイアスも、第1のユニットに準じて制御されている。
こうして、第1のユニット10Yにてイエローのトナー画像が転写された中間転写ベルト20は、第2乃至第4のユニット10M、10C、10Kを通して順次搬送され、各色のトナー画像が重ねられて多重転写される。
第1乃至第4のユニットを通して4色のトナー画像が多重転写された中間転写ベルト20は、中間転写ベルト20と、中間転写ベルトの内面に接する支持ロール24と、中間転写ベルト20の像保持面側に配置された二次転写ロール(二次転写手段の一例)26とから構成された二次転写部へと至る。一方、記録紙(記録媒体の一例)Pが供給機構を介して二次転写ロール26と中間転写ベルト20とが接触した隙間に予め定められたタイミングで給紙され、二次転写バイアスが支持ロール24に印加される。このとき印加される転写バイアスは、トナーの極性(−)と同極性の(−)極性であり、中間転写ベルト20から記録紙Pに向う静電気力がトナー画像に作用し、中間転写ベルト20上のトナー画像が記録紙P上に転写される。この際の二次転写バイアスは二次転写部の抵抗を検出する抵抗検出手段(図示せず)により検出された抵抗に応じて決定されるものであり、電圧制御されている。
この後、記録紙Pは定着装置(定着手段の一例)28における一対の定着ロールの圧接部(ニップ部)へと送り込まれ、トナー画像が記録紙P上へ定着され、定着画像が形成される。
トナー画像を転写する記録紙Pとしては、例えば、電子写真方式の複写機、プリンター等に使用される普通紙が挙げられる。記録媒体としては、記録紙P以外にも、OHPシート等も挙げられる。
定着後における画像表面の平滑性をさらに向上させるには、記録紙Pの表面も平滑であることが好ましく、例えば、普通紙の表面を樹脂等でコーティングしたコート紙、印刷用のアート紙等が好適に使用される。
カラー画像の定着が完了した記録紙Pは、排出部へ向けて搬出され、一連のカラー画像形成動作が終了される。
<プロセスカートリッジ/トナーカートリッジ>
本実施形態に係るプロセスカートリッジについて説明する。
本実施形態に係るプロセスカートリッジは、像保持体と、本実施形態に係る静電荷像現像剤を収容し、静電荷像現像剤により、像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段と、像保持体の表面に接触するブレードを有し、該ブレードにより、トナー画像を転写した後の像保持体の表面に残留したトナーをクリーニングするクリーニング手段と、を備え、画像形成装置に着脱されるプロセスカートリッジである。
本実施形態に係るプロセスカートリッジは、上記構成に限られず、現像手段と、その他、必要に応じて、例えば、帯電手段、静電荷像形成手段、及び転写手段等のその他手段から選択される少なくとも一つと、を備える構成であってもよい。
以下、本実施形態に係るプロセスカートリッジの一例を示すが、これに限定されるわけではない。以下の説明においては、図に示す主要部を説明し、その他はその説明を省略する。
図2は、本実施形態に係るプロセスカートリッジを示す概略構成図である。
図2に示すプロセスカートリッジ200は、例えば、取り付けレール116及び露光のための開口部118が備えられた筐体117により、感光体107(像保持体の一例)と、感光体107の周囲に備えられた帯電ロール108(帯電手段の一例)、現像装置111(現像手段の一例)、及び感光体クリーニング装置113(クリーニング手段の一例)を一体的に組み合わせて保持して構成し、カートリッジ化されている。感光体クリーニング装置113は、感光体107と接触するブレードを備えている。
図2中、109は露光装置(静電荷像形成手段の一例)、112は転写装置(転写手段の一例)、115は定着装置(定着手段の一例)、300は記録紙(記録媒体の一例)を示している。
次に、本実施形態に係るトナーカートリッジについて説明する。
本実施形態に係るトナーカートリッジは、本実施形態に係るトナーを収容し、画像形成装置に着脱されるトナーカートリッジである。トナーカートリッジは、画像形成装置内に設けられた現像手段に供給するための補給用のトナーを収容するものである。
図1に示す画像形成装置は、トナーカートリッジ8Y、8M、8C、8Kが着脱される構成を有する画像形成装置であり、現像装置4Y、4M、4C、4Kは、各々の色に対応したトナーカートリッジと、図示しないトナー供給管で接続されている。また、トナーカートリッジ内に収容されているトナーが少なくなった場合には、このトナーカートリッジが交換される。
以下、実施例により発明の実施形態を詳細に説明するが、発明の実施形態は、これら実施例に何ら限定されるものではない。以下の説明において、特に断りのない限り、「部」及び「%」は質量基準である。
[脂肪酸金属塩粒子1Aの調製]
攪拌機と温度センサーを備えた加温可能なステンレス製反応器1にイオン交換水4部を投入し、攪拌しながら70℃まで加熱した。攪拌機と温度センサーを備えた加温可能なステンレス製反応器2に牛脂分解脂肪酸1.4部を投入し溶融させた。ステンレス製反応器1に溶融させた牛脂分解脂肪酸を加え、攪拌しながら再度温度を70℃まで上げた。ここに、水酸化ナトリウム2部をイオン交換水100部に溶かした水溶液を滴下して脂肪酸を乳化分散させた。イオン交換水3000部に水酸化亜鉛100部および硫酸亜鉛100部を溶解分散させておき、70℃に保っている脂肪酸の乳化分散液に滴下した。滴下終了後、温度を80℃に上げ60分間反応させた。その後、水洗、濾過、脱水、及び乾燥を施し、ステアリン酸亜鉛の固形物を得た。これをボールミルで粉砕して、体積平均粒径3μmの脂肪酸金属塩粒子1A(ステアリン酸亜鉛)を得た。
[脂肪酸金属塩粒子1Bの調製]
水酸化亜鉛の量を150部に変更し、硫酸亜鉛の量を50部に変更した以外は、脂肪酸金属塩粒子1Aの調製と同様の方法で脂肪酸金属塩粒子1B(ステアリン酸亜鉛)を得た。体積平均粒径は3μmであった。
[脂肪酸金属塩粒子1Cの調製]
水酸化亜鉛の量を180部に変更し、硫酸亜鉛の量を20部に変更した以外は、脂肪酸金属塩粒子1Aの調製と同様の方法で脂肪酸金属塩粒子1C(ステアリン酸亜鉛)を得た。体積平均粒径は3μmであった。
[脂肪酸金属塩粒子1Dの調製]
水酸化亜鉛の量を200部に変更し、硫酸亜鉛の量を0部に変更した以外は、脂肪酸金属塩粒子1Aの調製と同様の方法で脂肪酸金属塩粒子1D(ステアリン酸亜鉛)を得た。体積平均粒径は3μmであった。
[脂肪酸金属塩粒子1Eの調製]
水酸化亜鉛の量を197部に変更し、硫酸亜鉛の量を3部に変更した以外は、脂肪酸金属塩粒子1Aの調製と同様の方法で脂肪酸金属塩粒子1E(ステアリン酸亜鉛)を得た。体積平均粒径は3μmであった。
[脂肪酸金属塩粒子1Fの調製]
水酸化亜鉛の量を0部に変更し、硫酸亜鉛の量を200部に変更した以外は、脂肪酸金属塩粒子1Aの調製と同様の方法で脂肪酸金属塩粒子1F(ステアリン酸亜鉛)を得た。体積平均粒径は3μmであった。
[脂肪酸金属塩粒子2の調製]
牛脂分解脂肪酸をラウリン酸に変更した以外は、脂肪酸金属塩粒子1Aの調製と同様の方法で脂肪酸金属塩粒子2(ラウリン酸亜鉛)を得た。体積平均粒径は3μmであった。
[脂肪酸金属塩粒子3の調製]
水酸化亜鉛および硫酸亜鉛を水酸化カルシウムおよび硫酸カルシウムに変更した以外は、脂肪酸金属塩粒子1Aの調製と同様の方法で脂肪酸金属塩粒子3(ステアリン酸カルシウム)を得た。体積平均粒径は3μmであった。
[脂肪酸金属塩粒子4の調製]
牛脂分解脂肪酸をラウリン酸に変更し、水酸化亜鉛および硫酸亜鉛を水酸化カリウムおよび硫酸カリウムに変更した以外は、脂肪酸金属塩粒子1Aの調製と同様の方法で脂肪酸金属塩粒子4(ラウリン酸カリウム)を得た。体積平均粒径は3μmであった。
[脂肪酸金属塩粒子5の調製]
水酸化亜鉛および硫酸亜鉛を水酸化鉄(II)および硫酸鉄(II)に変更した以外は、脂肪酸金属塩粒子1Aの調製と同様の方法で脂肪酸金属塩粒子5(ステアリン酸鉄(II))を得た。体積平均粒径は3μmであった。
[樹脂粒子分散液の調製]
・テレフタル酸 :30モル部
・フマル酸 :70モル部
・ビスフェノールAエチレンオキサイド付加物 : 5モル部
・ビスフェノールAプロピレンオキサイド付加物:95モル部
攪拌装置、窒素導入管、温度センサー、及び精留塔を備えた内容量5リットルのフラスコに、上記の材料を仕込み、1時間を要して温度を220℃まで上げ、上記材料100部に対してチタンテトラエトキシド1部を投入した。生成する水を留去しながら0.5時間を要して230℃まで温度を上げ、該温度で1時間脱水縮合反応を継続した後、反応物を冷却した。こうして、重量平均分子量18,000、酸価15mgKOH/g、ガラス転移温度60℃のポリエステル樹脂を得た。
温度調節手段及び窒素置換手段を備えた容器に、酢酸エチル40部及び2−ブタノール25部を投入し、混合溶剤とした後、ポリエステル樹脂100部を徐々に投入し溶解させ、ここに、10%アンモニア水溶液(樹脂の酸価に対してモル比で3倍量相当量)を入れて30分間攪拌した。
次いで、容器内を乾燥窒素で置換し、温度を40℃に保持して、混合液を攪拌しながらイオン交換水400部を2部/分の速度で滴下し、乳化を行った。滴下終了後、乳化液を室温(20℃乃至25℃)に戻し、攪拌しつつ乾燥窒素により48時間バブリングを行うことにより、酢酸エチル及び2−ブタノールを1,000ppm以下まで低減させ、体積平均粒径200nmの樹脂粒子が分散した分散液を得た。該分散液にイオン交換水を加え、固形分量を20%に調整して、樹脂粒子分散液とした。
[着色剤分散液の調製]
・C.I.PigmentYellow74(クラリアント社製): 70部
・アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製ネオゲンRK) : 1部
・イオン交換水 :200部
上記の材料を混合し、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)を用いて10分間分散した。分散液中の固形分量が20%となるようイオン交換水を加え、体積平均粒径190nmの着色剤粒子が分散された着色剤分散液を得た。
[離型剤分散液の調製]
・パラフィンワックス(日本精蝋社製HNP−9) :100部
・アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製ネオゲンRK): 1部
・イオン交換水 :350部
上記の材料を混合して100℃に加熱し、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)を用いて分散した後、マントンゴーリン高圧ホモジナイザー(ゴーリン社製)で分散処理し、体積平均粒径200nmの離型剤粒子が分散された離型剤分散液(固形分量20%)を得た。
[トナー粒子の調製]
・樹脂粒子分散液 :425部
・着色剤分散液 : 25部
・離型剤分散液 : 50部
・アニオン性界面活性剤(TaycaPower): 2部
上記の材料を丸型ステンレス製フラスコに入れ、0.1Nの硝酸を添加してpHを3.5に調整した後、ポリ塩化アルミニウム濃度が10質量%の硝酸水溶液30部を添加した。続いて、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)を用いて30℃において分散した後、加熱用オイルバス中で45℃まで加熱し30分間保持した。その後、樹脂粒子分散液100部を緩やかに追加し1時間保持し、0.1Nの水酸化ナトリウム水溶液を添加してpHを8.5に調整した後、攪拌を継続しながら85℃まで加熱し、5時間保持した。その後、20℃/分の速度で20℃まで冷却し、濾過し、イオン交換水で充分に洗浄し、乾燥させることにより、体積平均粒径6μmのトナー粒子を得た。
[キャリアの調製]
・フェライト粒子(平均粒径35μm) :100部
・トルエン : 14部
・スチレン/メチルメタクリレート共重合体(共重合比15/85): 2部
・カーボンブラック :0.2部
フェライト粒子を除く上記材料をサンドミルにて分散して分散液を調製し、この分散液をフェライト粒子とともに真空脱気型ニーダに入れ、攪拌しながら減圧し乾燥させることによりキャリアを得た。
<実施例1>
[外添トナーの調製]
トナー粒子100部と、疎水性シリカ粒子(日本アエロジル社製RY50)2.5部と、0.1部の脂肪酸金属塩粒子1Aとを、ヘンシェルミキサーを用いて周速30m/秒で3分間混合した。その後、目開き45μmの振動篩いで篩分して外添トナーを得た。
[現像剤の調製]
外添トナー10部とキャリア100部とを、2リットルのVブレンダーに入れ、20分間攪拌した。その後、目開き212μmの篩で篩分して現像剤を得た。
[脂肪酸金属塩粒子の元素分析]
現像剤をジェットシーブにかけてトナーとキャリアとに分離した。分離したトナーを水に懸濁し、この懸濁液に超音波を印加した後、懸濁液を濾紙(保留粒子径5μm)で濾過した。濾液を遠心分離器にかけ、低比重の外添剤を脂肪酸金属塩粒子として分離し乾燥させた。乾燥後の脂肪酸金属塩粒子を試料として、蛍光X線分析装置(島津製作所製XRF−1500)を用いて元素分析を行い、硫黄元素の含有量を同定した。
[クリーニングブレードの摩耗評価]
富士ゼロックス社製ApeosPort−IV C5570改造機を用意し、現像剤(トナーは負帯電性である)を現像装置に入れた。この画像形成装置で、画像密度5%の画像を、高温高湿環境(温度28℃/相対湿度85%)で4000枚出力し、続けて、低温低湿環境(温度10℃/相対湿度15%)で20000枚出力した。
なお、本例の画像形成において、感光体の軸方向中央は画像部であり、感光体の軸方向中央から10cmの位置は非画像部である。
画像形成の前後において、レーザー顕微鏡(キーエンス社製VK−9500)にて、感光体のクリーニングブレードの断面プロファイルを観察した。断面プロファイルは、クリーニングブレードの軸方向中央と、軸方向中央から10cmの位置と、2箇所において、軸方向の長さ80μmの領域をそれぞれ観察した。上記2箇所についてそれぞれ、画像形成前後の断面積の差を算出し、これを摩耗断面積(μm)とした。また、上記2箇所の摩耗断面積の差を算出し、これを軸方向ばらつき(μm)とした。
上記「クリーニングブレードの軸方向」とは、感光体の軸方向と同じ方向である。
画像部及び非画像部の摩耗断面積のいずれもが30μm以下であり、且つ軸方向ばらつきが20μm以下であるものを良好と評価する。摩耗断面積、軸方向のばらつき共、小さいほど望ましいのは言うまでもない。
<実施例2>
脂肪酸金属塩粒子1Aを脂肪酸金属塩粒子1B(ステアリン酸亜鉛)に変更した以外は実施例1と同様にしてトナー及び現像剤を調製し、画像形成を行った。
<実施例3>
脂肪酸金属塩粒子1Aを脂肪酸金属塩粒子1C(ステアリン酸亜鉛)に変更した以外は実施例1と同様にしてトナー及び現像剤を調製し、画像形成を行った。
<実施例4>
脂肪酸金属塩粒子1Aを脂肪酸金属塩粒子2(ラウリン酸亜鉛)に変更した以外は実施例1と同様にしてトナー及び現像剤を調製し、画像形成を行った。
<実施例5>
脂肪酸金属塩粒子1Aを脂肪酸金属塩粒子3(ステアリン酸カルシウム)に変更した以外は実施例1と同様にしてトナー及び現像剤を調製し、画像形成を行った。
<実施例6>
脂肪酸金属塩粒子1Aを脂肪酸金属塩粒子4(ラウリン酸カリウム)に変更した以外は実施例1と同様にしてトナー及び現像剤を調製し、画像形成を行った。
<実施例7>
脂肪酸金属塩粒子1Aを脂肪酸金属塩粒子5(ステアリン酸鉄(II))に変更した以外は実施例1と同様にしてトナー及び現像剤を調製し、画像形成を行った。
<比較例1>
脂肪酸金属塩粒子1Aを脂肪酸金属塩粒子1D(ステアリン酸亜鉛)に変更した以外は実施例1と同様にしてトナー及び現像剤を調製し、画像形成を行った。
<比較例2>
脂肪酸金属塩粒子1Aを脂肪酸金属塩粒子1E(ステアリン酸亜鉛)に変更した以外は実施例1と同様にしてトナー及び現像剤を調製し、画像形成を行った。
<比較例3>
脂肪酸金属塩粒子1Aを脂肪酸金属塩粒子1F(ステアリン酸亜鉛)に変更した以外は実施例1と同様にしてトナー及び現像剤を調製し、画像形成を行った。
<比較例4>
脂肪酸金属塩粒子1Aを硫黄単体の粒子(体積平均粒径3μm)0.1部に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナー及び現像剤を調製し、画像形成を行った。
<比較例5>
脂肪酸金属塩粒子1Aを用いない以外は、実施例1と同様にしてトナー及び現像剤を調製し、画像形成を行った。
各実施例及び各比較例の構成及び評価結果を表1に示す。
1Y、1M、1C、1K 感光体(像保持体の一例)
2Y、2M、2C、2K 帯電ロール(帯電手段の一例)
3 露光装置(静電荷像形成手段の一例)
3Y、3M、3C、3K レーザ光線
4Y、4M、4C、4K 現像装置(現像手段の一例)
5Y、5M、5C、5K 一次転写ロール(一次転写手段の一例)
6Y、6M、6C、6K 感光体クリーニング装置
8Y、8M、8C、8K トナーカートリッジ
10Y、10M、10C、10K 画像形成ユニット
20 中間転写ベルト(中間転写体の一例)
22 駆動ロール
24 支持ロール
26 二次転写ロール(二次転写手段の一例)
28 定着装置(定着手段の一例)
30 中間転写体クリーニング装置
P 記録紙(記録媒体の一例)
107 感光体(像保持体の一例)
108 帯電ロール(帯電手段の一例)
109 露光装置(静電荷像形成手段の一例)
111 現像装置(現像手段の一例)
112 転写装置(転写手段の一例)
113 感光体クリーニング装置(クリーニング手段の一例)
115 定着装置(定着手段の一例)
116 取り付けレール
117 筐体
118 露光のための開口部
200 プロセスカートリッジ
300 記録紙(記録媒体の一例)

Claims (9)

  1. トナー粒子と、
    前記トナー粒子に外添され、硫黄元素を0.0035質量%以上0.07質量%以下の範囲で含有する脂肪酸金属塩粒子と、
    を含む静電荷像現像用トナー。
  2. 前記脂肪酸金属塩粒子に含まれる脂肪酸金属塩が、脂肪酸の亜鉛塩及び脂肪酸のカルシウム塩から選ばれる少なくとも1種である、請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。
  3. 前記脂肪酸金属塩粒子に含まれる脂肪酸金属塩が、ステアリン酸金属塩及びラウリン酸金属塩から選ばれる少なくとも1種である、請求項1又は請求項2に記載の静電荷像現像用トナー。
  4. 前記脂肪酸金属塩粒子に含まれる脂肪酸金属塩がステアリン酸亜鉛である、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の静電荷像現像用トナー。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の静電荷像現像用トナーを含む静電荷像現像剤。
  6. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の静電荷像現像用トナーを収容し、
    画像形成装置に着脱されるトナーカートリッジ。
  7. 像保持体と、
    請求項5に記載の静電荷像現像剤を収容し、前記静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段と、
    前記像保持体の表面に接触するブレードを有し、前記ブレードにより、トナー画像を転写した後の前記像保持体の表面に残留したトナーをクリーニングするクリーニング手段と、
    を備え、画像形成装置に着脱されるプロセスカートリッジ。
  8. 像保持体と、
    前記像保持体の表面を帯電する帯電手段と、
    帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成手段と、
    請求項5に記載の静電荷像現像剤を収容し、前記静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段と、
    前記像保持体の表面に形成されたトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、
    前記記録媒体の表面に転写されたトナー画像を定着する定着手段と、
    前記像保持体の表面に接触するブレードを有し、前記ブレードにより、トナー画像を転写した後の前記像保持体の表面に残留したトナーをクリーニングするクリーニング手段と、
    を備える画像形成装置。
  9. 像保持体の表面を帯電する帯電工程と、
    帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成工程と、
    請求項5に記載の静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像工程と、
    前記像保持体の表面に形成されたトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写工程と、
    前記記録媒体の表面に転写されたトナー画像を定着する定着工程と、
    トナー画像を転写した後の前記像保持体の表面にブレードを接触させて、前記像保持体の表面に残留したトナーをクリーニングするクリーニング工程と、
    を有する画像形成方法。
JP2015106748A 2015-05-26 2015-05-26 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法 Active JP6439584B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015106748A JP6439584B2 (ja) 2015-05-26 2015-05-26 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法
US14/933,742 US9606463B2 (en) 2015-05-26 2015-11-05 Electrostatic-image developing toner, electrostatic image developer, and toner cartridge

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015106748A JP6439584B2 (ja) 2015-05-26 2015-05-26 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016218409A true JP2016218409A (ja) 2016-12-22
JP6439584B2 JP6439584B2 (ja) 2018-12-19

Family

ID=57398415

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015106748A Active JP6439584B2 (ja) 2015-05-26 2015-05-26 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9606463B2 (ja)
JP (1) JP6439584B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021085973A (ja) * 2019-11-27 2021-06-03 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 トナー

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62146293A (ja) * 1985-12-20 1987-06-30 Pilot Precision Co Ltd Al又はAl合金の表面処理方法
JP2008209494A (ja) * 2007-02-23 2008-09-11 Canon Inc 磁性トナー
JP2010079242A (ja) * 2008-02-26 2010-04-08 Canon Inc トナー
WO2012133454A1 (ja) * 2011-03-28 2012-10-04 日本パーカライジング株式会社 高潤滑性固体潤滑剤
JP2015031767A (ja) * 2013-07-31 2015-02-16 日油株式会社 トナー用ワックス組成物
JP2016009097A (ja) * 2014-06-25 2016-01-18 富士ゼロックス株式会社 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成方法、及び、画像形成装置
JP2016157023A (ja) * 2015-02-25 2016-09-01 富士ゼロックス株式会社 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6323354B1 (en) * 2001-03-16 2001-11-27 Agri-Nutrients Technology Group, Inc. Amino acid chelates from lipoproteins
EP3009888B1 (en) * 2008-02-26 2017-12-13 Canon Kabushiki Kaisha Toner
JP5142847B2 (ja) 2008-06-17 2013-02-13 キヤノン株式会社 トナー
JP2010160229A (ja) 2009-01-07 2010-07-22 Canon Inc トナー、画像形成方法、画像形成装置
JP2010185999A (ja) 2009-02-12 2010-08-26 Fuji Xerox Co Ltd 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、画像形成方法、及び、画像形成装置
JP5737014B2 (ja) * 2011-07-05 2015-06-17 富士ゼロックス株式会社 静電荷像現像用トナー、カートリッジ、画像形成方法及び画像形成装置
JP2014178531A (ja) 2013-03-15 2014-09-25 Ricoh Co Ltd トナー、現像剤、及び画像形成装置
JP2014228763A (ja) 2013-05-24 2014-12-08 コニカミノルタ株式会社 静電潜像現像用トナー、静電潜像現像用トナーの製造方法及び電子写真画像形成方法
JP2015001536A (ja) 2013-06-13 2015-01-05 富士ゼロックス株式会社 非磁性一成分トナー、静電荷像現像剤、プロセスカートリッジ、画像形成方法、及び、画像形成装置
JP6227920B2 (ja) 2013-07-29 2017-11-08 サカタインクス株式会社 静電荷像現像用トナー

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62146293A (ja) * 1985-12-20 1987-06-30 Pilot Precision Co Ltd Al又はAl合金の表面処理方法
JP2008209494A (ja) * 2007-02-23 2008-09-11 Canon Inc 磁性トナー
JP2010079242A (ja) * 2008-02-26 2010-04-08 Canon Inc トナー
WO2012133454A1 (ja) * 2011-03-28 2012-10-04 日本パーカライジング株式会社 高潤滑性固体潤滑剤
JP2015031767A (ja) * 2013-07-31 2015-02-16 日油株式会社 トナー用ワックス組成物
JP2016009097A (ja) * 2014-06-25 2016-01-18 富士ゼロックス株式会社 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成方法、及び、画像形成装置
JP2016157023A (ja) * 2015-02-25 2016-09-01 富士ゼロックス株式会社 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021085973A (ja) * 2019-11-27 2021-06-03 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 トナー
JP7404816B2 (ja) 2019-11-27 2023-12-26 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 トナー

Also Published As

Publication number Publication date
JP6439584B2 (ja) 2018-12-19
US20160349638A1 (en) 2016-12-01
US9606463B2 (en) 2017-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6269221B2 (ja) 静電荷像現像トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置
JP2015179108A (ja) 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び、画像形成方法
JP5910555B2 (ja) 静電荷像現像トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、および画像形成方法
JP2018077348A (ja) 静電荷像現像用トナーセット、静電荷像現像剤セット、トナーカートリッジセット、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法
JP6575146B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP6435688B2 (ja) 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法
JP2016070991A (ja) 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法
JP5949566B2 (ja) 静電荷像現像トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法
JP6597326B2 (ja) 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法
JP2019168533A (ja) 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法
JP6229560B2 (ja) 静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法
JP7338346B2 (ja) 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法
JP6439584B2 (ja) 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法
JP2014222288A (ja) 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法
JP2018049150A (ja) 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び、画像形成方法
JP2017219805A (ja) 静電荷像現像剤、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法
JP2017044790A (ja) 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法
JP2016070990A (ja) 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法
JP2021085929A (ja) 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法
JP2016090648A (ja) 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法
JP6589385B2 (ja) 現像装置、画像形成装置、プロセスカートリッジ及び画像形成方法
JP2015011331A (ja) 画像形成装置、及びプロセスカートリッジ
JP2014222287A (ja) 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法
JP7460006B2 (ja) 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法
JP2018025723A (ja) 静電荷像現像用トナー及びその製造方法、離型剤粒子分散液の製造方法、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、並びに、画像形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180228

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181016

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181023

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181105

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6439584

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350