JP2016217333A - 電動ポンプ - Google Patents
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Abstract
Description
この構成によれば、減速部は、ウォームギヤとロータリーバルブ部との間に遊星歯車機構を有するため、更にモータの回転を減速させることができる。これによって、例えばポンプ部から供給される流体によって膨張・収縮動作されるブラダーに対して確実に流体の供給を行うことができる。
図1に示すように、本実施形態の車両シート10は、シートクッション11と、シートバック12と、ヘッドレスト13とを有する。また、車両シート10の内部又はその近傍に電動ポンプ30が設けられる。
シートバック12は、使用者の背をもたれかけさせることができる背もたれ部を形成している。シートバック12の上端側には使用者の頭部を保護するヘッドレスト13が支持されている。
(ブラダー)
ブラダー21〜26は、着座した乗員に対するリフレッシュ動作を行うリフレッシュ用ブラダー21〜25と、着座した乗員の腰部をサポートするランバー用ブラダー26とで構成される。
第2ブラダー22は、第1ブラダー21よりも後端側(シートバック12側)であって、シートクッション11の幅方向に2つ並設される。
第4ブラダー24は、第3ブラダー23よりも上側(ヘッドレスト13側)であって、シートバック12の幅方向に2つ並設される。
即ち、シートバック12に収容される第3〜第5ブラダー23,24,25は、下方から順に第3ブラダー23、第4ブラダー24、第5ブラダー25が上下方向に並ぶようにシートバック12内に収容される。
図2及び図3に示すように、電動ポンプ30は、モータ部31と、減速部32と、ロータリーバルブ部33(以下、単にバルブ部33という)と、ポンプ部34とを有する。
遊星歯車55bは、筒状の外周に歯が形成されてなり、その内周が遊星支持軸57に外嵌されて回転可能に支持されるとともに、外周に形成された歯が前記太陽歯車55a及び内歯車55cに噛合されている。
各遊星支持軸57は、後述するバルブ部33を構成する駆動ホイール61と接続されている。詳しくは、後述する駆動ホイール61に形成された3つの係合穴73aに各遊星支持軸57が挿通され、遊星支持軸57(遊星歯車55b)が太陽歯車55aを中心として周囲を公転することに伴って駆動ホイール61が回転されるようになっている。このとき、遊星歯車55bは、遊星支持軸57を中心として回転(自転)するようになっている。
図5及び図6に示すように、駆動ホイール61は、略円盤状に形成される本体71と、本体71の一面側に一体形成されるカム部72とを有する。駆動ホイール61の本体71には、カム部72が形成される面とは反対側に遊星支持軸57が挿通される係合穴73aが3箇所形成されている。また、駆動ホイール61にはその略中心に、前記中心支持軸56が挿通可能な中心穴73bが形成されている。駆動ホイール61のカム部72は、駆動ホイール61の回転中心である中心支持軸56の延びる方向(軸方向)から視て三日月状をなし、各遊星支持軸57を中心とした円弧形状をなすように形成されたよりなる凸状外周面72aと、中心支持軸56側に凹状の円弧形状をなすように形成された凹状外周面72bとを有する。また、駆動ホイール61のカム部72が形成される面には突起74が形成される。より詳しくは、突起74は前記凹状外周面72bが面する位置に形成される。
図8に示すように通気口78,79は、バルブ本体63の内部において連通するようになっている。通気口78,79は、バルブ本体63の中心において開口する中心通気口78と、中心通気口78の外側において開口する外側通気口79とで構成される。
ここで、前述した駆動ホイール61と従動ホイール65とで、所謂ゼネバ機構が構成され、駆動ホイール61が連続駆動し、従動ホイール65が間欠駆動するようになっている。
図7及び図8に示すように、中心取付孔84と通気口78との間に隙間を生じさせないようにOリング78aが設けられている。
排気孔85は、例えば1つの外側取付孔86が従動ホイール65停止中において外側通気口79と対向するとき、窪み部80と対向する。このため、排気孔85同士は連通した状態となる。さらに、外側通気口79と対向しない外側取付孔86も窪み部80と対向するため、外側通気口79と対向しない外側取付孔86、窪み部80及び排気孔85が連通した状態となる。
ポンプハウジング91は、ギヤハウジング51と一体形成される略有底四角筒状の本体部101と、本体部101に組み付けられるとともにダイヤフラム部材93を保持する略四角筒状の筒部102とを有する。
筒部102は、周方向に等角度(90°)間隔で4つの貫通孔102aが形成されている。なお、図9では、2つの貫通孔102aのみが図示されている。
ダイヤフラム103は、カップ状に形成されポンプ室Pを形成するポンプ室形成部103aと、ポンプ室形成部103aの底部から突出した充実体である断面略台形の操作部103bと、操作部103bの底部から突出した被保持部103cとを有する。
モータ部31が駆動されて回転軸43aが回転すると、ウォーム軸53が回転する。これによって、ポンプ部34の傾斜軸106aが傾斜した状態で回転し、それによって作動部材107の作動部107aがウォーム軸53側に傾斜した方向に順次往復運動される。すると、各作動部107aに連結された各ダイヤフラム103が構成する各ポンプ室Pが順次膨張・収縮されて流体(本実施形態では空気)が吸入口92aから吸入されてノズルN3から吐出される。
(1)ロータリーバルブ部33の流体吐出口としての外側取付孔86の切替時における回転動作をモータ部31の回転数よりも減速させる減速部32を有し、減速部32はウォームギヤ52を含むため、遊星歯車機構のみを複数用いた場合と比較してモータ部31の回転を大きく減速させることができる。ここで、遊星歯車機構は太陽歯車と複数の遊星歯車と内歯車で構成される。一方、ウォームギヤ52はウォーム軸53及びウォームホイール54で構成される。即ち、ウォームギヤ52を用いることで、部品点数を抑えつつモータ部31の回転を大きく減速させることができる。
・上記実施形態では、ブラダーとしてリフレッシュ用ブラダー21〜25とランバー用ブラダー26とを用いる構成としたが、これに限らない。例えば、ランバー用ブラダー26を省略する構成や、ランバー用ブラダー26の数を変更する構成を採用してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(付記1)請求項1〜4のいずれか一項に記載の電動ポンプの前記流体吐出口と接続されるとともに前記電動ポンプのポンプ部の動作によって膨張・収縮動作されるブラダー有することを特徴とする車両シート。
Claims (4)
- 回転駆動するモータ部と、
前記モータ部の回転駆動を伝達する伝達部と、
前記伝達部によって伝達される回転駆動力によってポンプ室を膨張・収縮させて流体を吸入口から吸入し吐出口から吐出するポンプ部と、
前記ポンプ部から供給される流体を外部に吐出する流体吐出口を複数有し、前記伝達部によって伝達される回転駆動力によって回転されることで前記流体吐出口が切り替えられるロータリーバルブ部と、
を備え、
前記伝達部は、前記ロータリーバルブ部の前記流体吐出口の切替時における回転動作を前記モータ部の回転数よりも減速させる減速部を有し、
前記減速部はウォームギヤを含むことを特徴とする電動ポンプ。 - 請求項1に記載の電動ポンプにおいて、
前記ロータリーバルブ部は、前記ウォームギヤを構成するウォーム軸の軸直交方向、且つ、前記ウォームギヤを構成するウォームホイールが面する方向において前記ウォーム軸と重なる位置に配置されることを特徴とする電動ポンプ。 - 請求項2に記載の電動ポンプにおいて、
前記減速部は、前記ウォームギヤと前記ロータリーバルブ部との間に遊星歯車機構を有することを特徴とする電動ポンプ。 - 請求項3に記載の電動ポンプにおいて、
前記減速部は、前記ウォームギヤを構成する前記ウォームホイールと、前記遊星歯車機構を構成する太陽歯車とが同軸上で一体回転するように構成されることを特徴とする電動ポンプ。
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- 2015-05-26 JP JP2015106529A patent/JP6520391B2/ja not_active Expired - Fee Related
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