JP2020153480A - 流量制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】筒状の弁体を有する流量制御装置を小型化する技術を提供すること。【解決手段】流体制御装置(10)は、第1の弁ユニット(40A)と、第2の弁ユニット(50)と、を有している。第2の弁ユニット(50)は、第1の弁ユニット(40A)の第1の弁体(41A)の回転中心線(C)に対して直交する直交方向(C2)に進退可能な第2の弁体(51)と、を有している。第2の弁体(51)を進退させるカム(52)は、回転中心線(C)の方向に沿って、第1の弁体(41A)に対して隙間なく隣接している。【選択図】図2

Description

本発明は、ハウジングに1つの流入口と複数の排出口とを有している流体制御装置に関する。
複数の排出口を有した流体制御装置は、1つの流入口から入った流体を複数の排出口から個別に排出するものであり、例えばエンジン冷却システムに用いられている。このような流体制御装置に関する従来技術として、例えば、特許文献1に開示される技術がある。
特許文献1に開示された流体制御装置のハウジングは、流入口と、第1の排出口と、第2の排出口と、第3の排出口とを有している。第1の排出口〜第3の排出口は、周方向の位置が重ならないように形成されている。ハウジングには、第1の排出口を開閉する第1の弁ユニットが設けられている。同様に、ハウジングには、第2、第3の排出口を開閉する第2、第3の弁ユニットが設けられている。
第1の弁ユニットは、回転軸に支持されハウジング内に回転可能に設けられた筒状の第1の弁体と、この第1の弁体の周壁に設けられた第1の流量制御穴と、筒状であって第1の流量制御穴と第1の排出口とを連通させることが可能な第1の連通部材と、第1の連通部材の先端を第1の弁体の周壁に押圧させることが可能な付勢部材とを有している。
筒状の第1の弁体が回転し、第1の弁体の第1の流量制御穴と、第1の連通部材の開口が重なっているとき、ハウジングの内部を流れる流体は、第1の連通部材を通過して、第1の排出口から排出される。第1の連通部材の開口端が、第1の筒部の周壁により塞がれているとき、流体は排出されない。
第2の弁ユニット、第3の弁ユニットも同一の構成である。第2の弁ユニットは、筒状の第2の弁体を有しており、第3の弁ユニットは、第3の弁体を有している。
第1の弁体〜第3の弁体を支持している回転軸は、共通の部材である。第1の弁体〜第3の弁体は、回転軸の中心線の方向に沿って、第1の弁体、第2の弁体、第3の弁体の順に並んでいる。
第1の弁体及び第2の弁体の互いに対向している端面は、それぞれ、互いに噛合可能な凹凸形状となっている。同様に、第2の弁体及び第3の弁体の互いに対向している端面は、それぞれ、互いに噛合可能な凹凸形状となっている。そのため、第1の弁体〜第3の弁体は回転中心線方向に互いに組み合わせることができる。
欧州特許第3073161号明細書
上記の流体制御装置では、第1の弁体〜第3の弁体が回転中心線に沿って隣接している。そのため、流体制御装置の回転中心線方向の寸法は長くなり、流体制御装置が大型化してしまう。
本発明は、筒状の弁体を有する流量制御装置を小型化する技術の提供を課題とする。
請求項1による発明によれば、流入口と、第1の排出口と、第2の排出口とを備えている筒状のハウジングと、前記第1の排出口を開閉する第1の弁ユニットと、前記第2の排出口を開閉する第2の弁ユニットと、を有し、
前記第1の弁ユニットは、前記ハウジング内に回転可能に設けられた筒状または球の端部が欠肉した形状の第1の弁体と、この第1の弁体の周壁に設けられた第1の流量制御穴と、を有しており、
前記第2の弁ユニットは、第1の弁体の回転中心線に対して直交する方向に進退可能な第2の弁体と、前記第2の弁体を進退させる第1のカムと、を有しており、
前記第1のカムは、前記第1の弁体に対して隣接している流体制御装置。が提供される。
請求項2に記載のごとく、好ましくは、前記ハウジングに形成された第3排出口と、この第3排出口を開閉する第3の弁ユニットと、を有し、
前記第3の弁ユニットは、前記ハウジング内に回転可能に設けられた筒状または球の端部が欠肉した形状の第3の弁体と、この第3の弁体の周壁に設けられた第2の流量制御穴と、を有し、
前記第3の弁体は、前記第1のカムに対して隣接している。
請求項3に記載のごとく、好ましくは、前記ハウジングに形成された第3排出口と、この第3排出口を開閉する第3の弁ユニットと、を有し、
前記第3の弁ユニットは、前記第1の弁体の回転中心線に対して直交する方向に進退可能な第3の弁体と、この第3の弁体を進退させる第2のカムと、を有し、
前記第2のカムは、前記第1のカムに対して隣接している。
請求項1では、流体制御装置は、2つの弁ユニットを有している。第1の弁ユニットは、ハウジング内に回転可能に設けられた筒状または球の端部が欠肉した形状の第1の弁体と、この第1の弁体の周壁に設けられた第1の流量制御穴と、を有している。第2の弁ユニットは、第1の弁体の回転中心線に対して直交する方向に進退可能な第2の弁体と、を有している。第2の弁体は、第1のカムを含むカム機構により動作する。そのため、所定の寸法を占有する筒状の弁体を備えた弁ユニットを採用する場合と比較すると、第1の弁体の回転中心線方向の寸法を短くできる。結果として、流体制御装置を小型化できる。
加えて、第2の弁体を進退させる第1のカムは、第1の弁体に対して、隣接している。そのため、回転中心線方向の寸法をさらに短くできる。
請求項2では、流体制御装置は、ハウジングに形成された第3の排出口と、この第3の排出口を開閉する第3の弁ユニットと、を有している。この第3の弁ユニットは、ハウジング内に回転可能に設けられた筒状または球の端部が欠肉した形状の第3の弁体と、この第2の弁体の周壁に形成された第2の流量制御穴と、を有している。第3の弁体は、第1のカムに対して、隙間なく隣接している。即ち、回転中心線に沿って、第1の弁体、第1のカム、第3の弁体の順に並んでいる。
仮に、第1の弁体、第3の弁体、第1のカムの順に並んでいる場合、第1のカムにより進退する第2の弁体の片側半分は、回転中心線が延びる方向にはみ出てしまう。一方、第1の弁体、第1のカム、第3の弁体の順に並んでいれば、第2の弁体の半分は、第1の弁体に重なる。第2の弁体の反対側の半分は、第3の弁体に重なる。そのため、流体制御装置の回転中心線方向の寸法を短くすることができる。
請求項3では、流体制御装置は、ハウジングに形成された第3排出口と、この第3排出口を開閉する第3の弁ユニットと、を有している。この第3の弁ユニットは、第1の弁体の回転中心線に対して直交する方向に進退可能な第3の弁体と、この第3の弁体を進退させる第2のカムと、を有している。即ち、回転中心線に沿って、第1の弁体、第1のカム、第2のカムの順に並んでいる。
この構造によれば、筒状又は球の端部が欠肉した形状の弁体を複数設ける構造と比較して、流体制御装置の回転中心線方向の寸法を短くすることができる。
実施例による流体制御装置の断面図である。 図2(a)は、図1に示された流体制御装置の駆動体の斜視図である。図2(b)は、図2(a)のb部拡大図である。図2(c)は、図2(b)のc−c線断面図である。 図1の3−3線断面図である。 図1の4−4線断面図である。 図4に示した第2の弁ユニットの一部を構成する部品の分解図である。 図1の6−6線断面図である。 図1に示させた流体制御装置の使用例を説明する図である。 比較例と対比した実施例の効果を説明する図である。 図9(a)は、駆動体の変形例1を説明する図である。図9(b)は、駆動体の変形例2を説明する図である。 駆動体の変形例3を説明する図である。
実施例を、添付図に基づいて以下に説明する。図1に示されるように、流体制御装置10は、一端21が開口した有底筒状のハウジング20と、ハウジング20に設けられた駆動機構30と、駆動機構30により駆動される弁機構11と、ハウジング20の一端を塞いでいる蓋12と、を有している。
ハウジング20の周壁部22は、流体が流入可能な1つの流入口23と、流体を排出可能な第1の排出口24と、第2の排出口25と、第3の排出口26とを有している。第1の排出口24〜第3の排出口26は、ハウジング20の周方向に互いに異なる位置に設けられている。
駆動機構30は、ハウジング20の底部27及び蓋12に設けられた一対の軸受31、31と、軸受31、31により回転可能に支持されている駆動体32と、ハウジング20の底部27側に設けられたアクチュエータ33と、を有している。アクチュエータ33は、例えば電動モータ等によって構成される。駆動体32の両端は、軸受31、31に隣接して設けられたシール部材34、34によってシールされている。
弁機構11は、第1の排出口24を開閉する第1の弁ユニット40Aと、第2の排出口25を開閉する第2の弁ユニット50と、 第3の排出口26を開閉する第3の弁ユニット40Bと、を有する。
図1及び図2(a)を参照する。次に、第1の弁ユニット40A、第2の弁ユニット50、第3の弁ユニット40Bを駆動する駆動体32について説明する。駆動体32は、ハウジング20の長手方向に沿って延びている回転中心線Cを中心として回転可能な軸部35と、軸部35から外径方向に延びている複数の腕部36(一部のみ示されている)と、腕部36により支持されて軸部35と共に回転可能な回転部37と、を有している。
回転部37は、筒状または球の端部が欠肉した形状の第1の弁体41Aと、第2の弁体51を進退させるカム52と、筒状または球の端部が欠肉した形状の第3の弁体と、から構成されている。第1の弁体41Aと、カム52と、第3の弁体41Bは、中心線Cが延びている方向に隣接しており、中心線Cが回転中心となる。
図2(b)及び図2(c)を参照する。第1の弁体41Aと、カム52と、第3の弁体41Bとは、一体に構成されている。第1の弁体41Aの端面41Aaと、第3の弁体41Bの端面41Baとは、互いに対向している。カム52は、第1の弁体41Aの端面41Aaに対して、隙間なく隣接している。第3の弁体41Bは、カム52の端面52aに対して、隙間なく隣接している。
カム52の外周面53は、端面41Aaと端面41Baとの間の領域よりも径方向外方に位置している凸部53aと、端面41Aaと端面41Baとの間の領域に位置し、凸部53aよりも径方向内方に位置している凹部53bと、を有している。
なお、図2(c)に示される通り、第1の弁体41Aとカム52と第3の弁体41Bは、一体に構成されているが、第1の弁体41Aと、カム52と、第3の弁体41Bとを、互いに別個に形成し、かつ、これらの要素を互いに隙間なく隣接させてもよい。
さらに、カム52は、第1の弁体41Aの外周面41Abの端部41Acに設けてもよい。この場合、カム52は、第1の弁体41Aの一部ともいえる。
次に、第1の弁ユニット40A、第2の弁ユニット50、第3の弁ユニット40Bについて説明する。
図2(a)及び図3を参照する。ハウジング20の周壁部22には、外方へ膨出して第1の弁ユニット40Aを組み付け可能な第1の基部43Aが設けられている。第1の基部43は、第1の排出口24を有している。中心線Cと直交し、かつ、第1の弁ユニット40Aの中心を通過する線を中心線C1とする。
第1の弁ユニット40Aは、筒状または球の端部が欠肉した形状の第1の弁体41Aと、第1の排出口24に差し込まれて端面44Aaが第1の弁体41Aの周壁の外周面41Abに当接可能な筒状の第1の連通部材44Aと、第1の連通部材44Aと第1の排出口24との間をシールする第1のシール部材45Aと、第1のシール部材45Aを保持する第1の保持部材46Aと、第1の連通部材44Aを第1の弁体41Aの外周面41Abに向けて付勢している第1の付勢部材47Aと、第1の連通部材44A及び第1の付勢部材47Aを収納していると共に外部ホース等と接続可能な第1の接続部材48Aと、を有している。
第1の弁体41Aは、第1の流量制御穴42Aを有している。第1の流量制御穴42Aの形状、大きさ、個数は、適宜変更することができる。第1の弁体41Aの内周面41Adは、筒状を呈している(図1参照)。第1の弁体41Aの外周面41Abは、球状を呈している。
第1の接続部材48Aは、段差状に形成された段差部48Aaと、段差部48Aaの外側に設けられている筒部48Abと、を有している。段差部48Aaは、第1の基部43と共に第1の保持部材46Aを挟み込んでいる。
第1の弁ユニット40Aの動作について説明する。第1の連通部材44Aの開口44Abと、第1の流量制御穴42Aが重なる時、第1の弁ユニット40Aは開いている状態であり、ハウジング20内の流体は、第1の連通部材44A、第1の接続部材48Aを通過して、外部へ排出される。
図2(a)及び図4を参照する。次に、第2の弁ユニット50について説明する。ハウジング20の周壁部22には、径方向外方へ膨出して第2の弁ユニット50を組み付け可能な第2の基部54が設けられている。回転中心線Cと直交し、かつ、第2の弁ユニット50の中心を通過する線を中心線C2とする。
第2の基部54には、中心線C2に沿って外方に延びている支持部54aと、中心線C2に沿って支持部54aを貫通している支持穴54bと、が設けられている。第2の排出口25は、支持部54aの側方に位置している。
第2の弁ユニット50は、軸部35と共に回転可能なカム52と、このカム52によって動作して第2の排出口25を開閉する有底筒状の第2の弁体51と、第2の弁体51が接離可能な弁座55と、第2の弁体51を弁座55へ向けて付勢している第2の付勢部材56と、この第2の付勢部材56を収納していると共に第2の弁体51の開放端51aを閉鎖している閉鎖部材57と、第2の弁体51及び閉鎖部材57を収納していると共に外部ホース等と接続可能な第2の接続部材58と、を有している。
カム52は、円弧状を呈しており、カム52の外周面53は、第2の弁体51と接触可能な面である。
図4及び図5を参照する。第2の弁体51は、一端61aがカム52の外周面53と接触可能であると共に支持穴54bに沿って進退可能な棒部61と、棒部61の他端61bに設けられた本体部62と、からなる。
本体部62は、棒部61の他端61bを中心として設けられた円板部63と、円板部63の周縁からハウジング20側に延びている第1の筒部64と、第1の筒部64の周縁に設けられている底板部65と、底板部65の周縁から外方に延びている第2の筒部66と、を有している。
円板部63は、第2の付勢部材56の一端56aにより押圧される第1の押圧面63aと、第1の貫通穴63bと、を有している。第2の筒部66は、弁座55に密着可能な密着面66aを有している。底板部65は、第2の貫通穴65aを有している。
閉鎖部材57は、第2の弁体51の底板部65に向かって開口したカップ形状を呈しており、円板状の天板部71と、この天板部71の周縁からハウジング20側に延びている周壁部72と、を有している。
天板部71は、第2の付勢部材56の他端56bにより押圧される第2の押圧面71aと、第2の押圧面71aと反対側であって、第2の接続部材58の内面から閉鎖部材57へ延びた延出部58aにより支持されている支持面71bと、を有している。
第2の筒部66の内周面66bと、周壁部72の外周面72aとの間には、第2のシール部材73が設けられている。周壁部72の外周面72aには、第2のシール部材73を保持する保持部74が設けられている。
この保持部74は、第2の排出口25へ近づく方向への第2のシール部材73の移動を規制する第1の規制部75と、第1の規制部75と共に第2のシール部材73を挟み込むと共に、第2の排出口25から遠ざかる方向への第2のシール部材73の移動を規制する第2の規制部76と、を有している。第1の規制部75は、周壁部72の先端72cに設けられている。
第1の規制部75及び第2の規制部76は、いずれも環状である。第1の規制部75の径方向の寸法R1は、第2の規制部76の径方向の寸法R2よりも短い。
棒部61が、カム52の外周面53に接触すると、棒部61を含む第2の弁体51は、第1の付勢部材47Aの付勢力に抗して、第2の排出口25から遠ざかる方向へ向けて移動する。第2の筒部66の密着面66aは、弁座55から離れる。流体は、第2の筒部66と弁座55との間を流れて、第2の接続部材58から外部へ排出される。
棒部61が、カム52の外周面53に接触していないとき、第2の弁体51は、第2の付勢部材56により、第2の排出口25に向けて付勢されている。第2の筒部66の密着面66aは、弁座55に密着し、第2の排出口25は、閉じている状態となる。
図2(a)及び図6を参照する。次に、第3の弁ユニット40Bについて説明する。
ハウジング20の周壁部22には、径方向外方へ膨出して第3の弁ユニット40Bを組み付け可能な第3の基部43Bが設けられている。回転中心線Cと直交し、かつ、第3の弁ユニット40Bの中心を通過する線を中心線C3とする。
第3の弁体41Bは、複数の第2の流量制御穴42Bを有している。第2の流量制御穴42Bの形状、大きさ、個数は、適宜変更できる。第3の弁ユニット40Bのその他の構成は、第1の弁ユニット40Aと同一の機能を有する部品により構成されている。第1の弁ユニット40Aを構成する要素に対応する要素に対しては、同一の数字を付する。説明は省略する。
図7を参照する。次に、流体制御装置10の使用例について説明する。流体制御装置10、は乗用車等の車両のエンジン冷却システム100に用いられて、冷却水の流れを制御する。このエンジン冷却システム100は、エンジン101を冷却する冷却水をウォーターポンプ102によって循環する冷却水循環ラインを有する。
エンジン101の水冷ジャケットから排出された冷却水は、流体制御装置10の流入口23へ流入する。流体制御装置10の第1の接続部材48Aから排出された冷却水は、ラジエータ103を通ってウォーターポンプ102の吸入口へ流れる。流体制御装置10の第2の接続部材58から排出された冷却水は、ヒーターコア104を通ってウォーターポンプ102の吸入口へ流れる。流体制御装置10の第3の接続部材48Bから排出された冷却水は、オイルウォーマ105を通ってウォーターポンプ102の吸入口へ流れる。ウォーターポンプ102の吐出口から吐出された冷却水は、エンジン101の水冷ジャケットに戻る。
次に、実施例の効果について説明する。
図1及び図2(a)を参照する。回転部37は、筒状または球の端部が欠肉した形状の第1の弁体41Aと、第2の弁体51を進退させるカム52と、筒状または球の端部が欠肉した形状の第3の弁体と、から構成されている。第1の弁体41Aと、カム52と、第3の弁体41Bは、回転中心線Cが延びている方向に隣接しており、回転中心線Cが回転中心となる。
図2(b)及び図2(c)を参照する。第1の弁体41Aと、カム52と、第3の弁体41Bとは、一体に構成されている。第1の弁体41Aの端面41Aaと、第3の弁体41Bの端面41Aaとは、互いに対向している。カム52は、第1の弁体41Aの端面41Aaに対して、隙間なく隣接している。第3の弁体41Bは、カム52の端面52aに対して、隙間なく隣接している。
即ち、第2の弁ユニット50にカム52機構が採用されている。所定の寸法を占有する筒状の弁体を備えた弁ユニットを採用する場合と比較すると、回転中心線Cが延びる方向についての寸法を短くできる。
さらに、カム52は、第1の弁体41Aに対して隙間なく隣接している。そのため、中心線Cが延びる方向への寸法をさらに短くできる。
図8(a)を参照する。比較例による回転部37Aでは、第1の弁体41A、第3の弁体41B、カム52の順に並んでおり、カム52により進退する第2の弁体51の片側半分は、中心線Cが延びる方向に突出してしまう。第2の弁体51を考慮すると、中心線Cの方向についての回転部37Aの寸法は、突出した部位を含めてL1となる。
図2(a)及び図8(a)を参照する。実施例による回転部37では、回転中心線Cに沿って、第1の弁体41A、カム52、第3の弁体41Bの順に並んでいる。第2の弁体51の半分は、第1の弁体41Aに重なる。第2の弁体51の反対側の半分は、第3の弁体41Bに重なる。第2の弁体51を考慮した回転体の寸法は、回転部37の寸法自体のL2となる。そのため、寸法L2は、寸法L1よりも短い。第2の弁体51の寸法を考慮した回転部37の寸法を短くすることができる。
図2(c)を参照する。上記の通り、カム52は、第1の弁体41A及び第3の弁体41Bと、一体に構成されている。そのため、カム52は、腕部36に加えて、第1の弁体41Aと第3の弁体41Bにも支持されているともいえる。支持される部位が増えるため、腕部36の径方向の寸法を長くすることができる。相対的に、カム52の外周面53に接触する棒部61(図8(b)参照)の寸法を短くすることが可能となり、棒部61の強度が高まる。
<変形例>
次に、駆動体32の変形例について説明する。図9を参照する。軸部35、及び、腕部36は、実施例と同一の構成のため、符号を流用すると共に説明を省略する。
<変形例1>
図9(a)を参照する。実施例の回転部37と比較すると、変形例1の回転部80では、第1の弁体81Aの外周面82Aは筒状であり、周壁83Aの厚みは一定である。図2(a)に示される実施例の第1の弁体41Aの外周面41Abは、球状であり、外方に膨出している形状である。そのため、実施例の第1の弁体41Aと比較すると、変形例1の第1の弁体81Aは、小型化されている。
同様に、第3の弁体81Bの外周面82Bは筒状であり、周壁83Bの厚みは一定である。そのため、図2(a)に示される実施例の第3の弁体41Bと比較すると、変形例1の第1の弁体81Bは、小型化されている。
<変形例2>
図9(b)を参照する。変形例2の回転部90は、筒状または球の端部が欠肉した形状の第1の弁体91と、この第1の弁体91の一端側の端面92に設けられている第1のカム93と、第1の弁体Bの他端側の端面94に設けられている第2のカム95と、を有している。3つの弁ユニットのうち、2つの弁ユニットにカム機構を採用しているため、回転部90の回転中心線C方向の寸法さらに短くすることができる。
第1の流量制御穴は、第1のカム93と、第2のカム95との間に位置している。周方向について、第1のカム93の寸法と、第2のカム95の寸法と、第1の流量制御穴の寸法は、ほぼ等しい。
<変形例3>
図10を参照する。回転部は、回転中心線C方向に、カム機構が連続する構成であってもよい。変形例3の回転部110は、筒状または球の端部が欠肉した形状の第1の弁体111と、この第1の弁体111の一端側の端面112に設けられている第1のカム113と、この第1のカム113の一端側の端面114に設けられている第2のカム115と、を有している。第2のカム115の周方向の寸法は、第1のカム113の周方向の寸法よりも短い。
変形例2の回転部90と同様に、3つの弁ユニットのうち、2つの弁ユニットにカム機構を採用しているため、回転部110の回転中心線C方向の寸法をさらに短くすることができる。
なお、本発明の作用及び効果を奏する限りにおいて、実施例及び変形例に限定されるものではない。駆動体の回転部は、少なくとも1つの筒状または球の端部が欠肉した形状のの弁体、及び、少なくとも1つのカムを有するものであればよい。
本発明の流体制御装置は、乗用車に搭載するのに好適である。
10…流体制御装置
20…ハウジング
24…第1の排出口
25…第2の排出口
26…第3の排出口
32…駆動体
37…回転部
40A…第1の弁ユニット
41A…第1の弁体
41Aa…端面、41Ab…外周面、41Ac…周壁、41Ad…内周面
42A…第1の流量制御穴
40B…第3の弁ユニット
41B…第3の弁体
41Ba…端面、41Bb…外周面、41Bc…周壁、41Bd…内周面
42B…第2の流量制御穴
50…第2の弁ユニット
51…第2の弁体、51a…開放端
52…カム、52a…端面
53…外周面、53a…凸部、53b…凹部
80…回転部
81A…第1の弁体、82A…外周面、83A…周壁
81B…第3の弁体、82B…外周面、83B…周壁
90…回転部
90…第1の弁体
92…端面
93…第1のカム
94…端面
95…第2のカム
110…回転部
111…第1の弁体
112…端面
113…第1のカム
114…端面
115…第2のカム
C…回転部の回転中心線
C1…第1の弁ユニットの中心線
C2…第2の弁ユニットの中心線
C3…第3の弁ユニットの中心線

Claims (3)

  1. 流入口と、第1の排出口と、第2の排出口とを備えている筒状のハウジングと、前記第1の排出口を開閉する第1の弁ユニットと、前記第2の排出口を開閉する第2の弁ユニットと、を有し、
    前記第1の弁ユニットは、前記ハウジング内に回転可能に設けられた筒状または球の端部が欠肉した形状の第1の弁体と、この第1の弁体の周壁に設けられた第1の流量制御穴と、を有しており、
    前記第2の弁ユニットは、前記第1の弁体の回転中心線に対して直交する方向に進退可能な第2の弁体と、この第2の弁体を進退させる第1のカムと、を有しており、
    前記第1のカムは、前記第1の弁体に対して隣接している、ことを特徴とする流体制御装置。
  2. 前記ハウジングに形成された第3排出口と、この第3排出口を開閉する第3の弁ユニットと、を有し、
    前記第3の弁ユニットは、前記ハウジング内に回転可能に設けられた筒状または球の端部が欠肉した形状の第3の弁体と、この第3の弁体の周壁に設けられた第2の流量制御穴と、を有し、
    前記第3の弁体は、前記第1のカムに対して隣接している、ことを特徴とする請求項1に記載の流体制御装置。
  3. 前記ハウジングに形成された第3排出口と、この第3排出口を開閉する第3の弁ユニットと、を有し、
    前記第3の弁ユニットは、前記第1の弁体の回転中心線に対して直交する方向に進退可能な第3の弁体と、この第3の弁体を進退させる第2のカムと、を有し、
    前記第2のカムは、前記第1のカムに対して隣接している、ことを特徴とする請求項1に記載の流体制御装置。
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