JP7425490B2 - 逆止弁の製造方法 - Google Patents
逆止弁の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7425490B2 JP7425490B2 JP2021136679A JP2021136679A JP7425490B2 JP 7425490 B2 JP7425490 B2 JP 7425490B2 JP 2021136679 A JP2021136679 A JP 2021136679A JP 2021136679 A JP2021136679 A JP 2021136679A JP 7425490 B2 JP7425490 B2 JP 7425490B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- valve seat
- check valve
- manufacturing
- casing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 31
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 29
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 description 31
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 14
- 238000012856 packing Methods 0.000 description 14
- 230000004308 accommodation Effects 0.000 description 11
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 11
- 239000000463 material Substances 0.000 description 5
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000005304 joining Methods 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 1
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Landscapes
- Check Valves (AREA)
Description
そこで、本発明の課題は、簡単な方法でケーシングを組み立て、弁体及び弾性部材の収容空間を確保することができる、逆止弁の製造方法を提供することである。
すなわち、本発明は、以下の逆止弁の製造方法である。
この特徴によれば、胴部又は弁座部が、弁座部又は胴部に対して回転させられることにより、変形部が摩擦熱で変形させられ、胴部と弁座部とが固定できることから、大掛かりな溶着装置を用いることなく、ケーシングの組み立てをすることができる、逆止弁の製造方法とすることができる。
この特徴によれば、胴部は、柱部材と、変形部と、底壁部とが一体に成形されたことにより、つなぎ目のない一体の状態であることから、つなぎ目から壊れることなく、耐久性を向上させた逆止弁の製造方法とすることができる。
この特徴によれば、弁体を挿入可能な開口部を閉じる蓋部材と、本体と、が固定手段により固定されて組み立てられることから、弁体が開口から容易にケーシングの収容空間に挿入できる逆止弁の製造方法とすることができる。
この特徴によれば、本体は、弁座部と柱部材と側壁部とが一体に成形されたことにより、つなぎ目のない一体の状態であることから、つなぎ目から壊れることなく、耐久性を向上させた逆止弁の製造方法とすることができる。
[逆止弁]
本発明の逆止弁の製造方法で製造される、逆止弁1について説明する。
逆止弁1は、図1に示すように、ケーシング2と弁体3と弾性部材4とを備える。ケーシング2に設けられたフランジ部212(図2参照)にパッキン5が取り付けられた状態で、水道管のような液体の流れる管の接手部分にパッキン5が挟み込まれて固定される。フランジ部212の側が上流側になるように配置され、上流側から流れてきた液体が弁体3を下流側に押して移動させ、弾性部材4が圧縮されることで、液体の流れる空間ができ、下流側に液体が流れる状態となる。また、下流側から液体が流れようとすると、弾性部材4が弁体3を上流側に移動させ、液体の流れる空間を遮断することで液体の逆流を防止するものである。
図2及び図3を参照し、ケーシング2について説明する。ケーシング2は、弁座部21と胴部22とを備える。ケーシング2は弁座部21と胴部22とが固定された状態で、弁体3と弾性部材4を収容する収容空間23を形成する。また、本実施形態では、弁座部21と胴部22は個別に設けられており、弁座部21と胴部22が固定されてケーシング2が完成し、逆止弁1として組み立てられた状態となる。
弁座部は21、弁座211とフランジ部212を有する。弁座部21は筒状に設けられた部材であり、筒の内部が液体の流れる流路である。弁座部21の材質は、後述する変形部222と摩擦熱を生じさせることから、変形部222よりも高い温度で変形する材質のものが適用できる。具体的な材質としては、金属や変形部222の材質よりも耐熱性の高い樹脂が適用できる。
弁座211は、弁体3が弾性部材4によって上流側に押し付けられて移動させられた状態において、液体が通過できないように、弁体3と接触して密閉状態となる部分である。弁座211は円環状の開口部分である。
フランジ部212は、パッキン5が設置され、液体の流れる管の接手の間に挟み込まれて固定される部分である。フランジ部212は弁座211から上流側に環状に設けられ、フランジ部212の外径の大きさは、弁座部21の下流側の円筒形状の外径よりも径が大きい構造である。
胴部22は、柱部材221と変形部222と底壁部223を有する。柱部材221と変形部222と底壁部223は、一体に形成されている。これらが、一体に成形されていることから、つなぎ目から分離して壊れることがなく、耐久性を向上させることができる。
なお、柱部材221と変形部222と底壁部223は、個別に設けられて組み立てられる構造でもよい。
柱部材221は、上流側から下流側に向けて延びる棒状の部材である。複数の柱部材221が収容空間23を囲むように、周方向に沿って配置される。複数の柱部材221どうしの間の空間は、上流から流れてきた液体が通過し、下流側に流れる通路の役割をはたす。
複数の柱部材の上流側には変形部が設けられ、下流側には複数の柱部材が連結するように底壁部を有する。
変形部222は、柱部材221の上流側に突出するように配置され、受容溝部214に挿入可能な大きさである。また、変形部222は、胴部22又は弁座部21が、弁座部21又は胴部22に対して回転させられた際に摩擦熱で溶かされ、固定溝部215に入り込むようになっており、変形部222の体積は、固定溝部215の空間を充填し、弁座部21と胴部22とが固定されるだけの体積を有する。変形部222は、弁座部21との摩擦熱で変形する材質のものが使用される。
底壁部223は、複数の柱部材221を連結するための土台の役割を果す。また、底壁部223には、弁体3の弁軸31が通過し、弁頭部32が通過しない大きさのガイド孔部224が設けられている。さらに、ガイド筒部225が、ガイド孔部224を取り囲むように、収容空間23に向けて設けられる。ガイド筒部225を有することにより、弁体3の上流側及び下流側への動きが滑らかに行われることになる。ガイド筒部225の上流側の端部が、弁頭部32に衝突し、弁体3の下流側への動きが規制される。
図4を参照し、弁体3について説明する。弁体3は、弁軸31と弁頭部32を備える。
〈弁軸〉
弁軸31は、上流側から下流側に向けて延びる円柱状の棒状部材であり、ケーシング2の弁体3の収容空間23に配置される際に、ガイド筒部225とガイド孔部224に挿入される部分である。弁軸31の外壁は、ガイド筒部225及びガイド孔部224の内壁と接触し、弁軸31は、擦り動く状態となっており、弁体3を上流側及び下流側に円滑に移動させる役割を果す。
弁頭部32は、弁軸31の上流側に設けられ、ガイド筒部225の筒の内部を通過しない大きさに設けられており、ガイド筒部225の上流側の端部と接触して弁体3の下流側への動きを規制する。
また、弁頭部32の上流側の面は、半球状の曲面となっており、その曲面の表面から内部(下流側)に凹むパッキン溝部321が設けられる。パッキン溝部321は、一つのつながった環状の溝であり、Oリングのような弾力性を有する弁頭部パッキン322が配置される。
弁頭部パッキン322は、弁体3が上流側に位置して上流からの液体を流れさない閉鎖された状態において、弁座211と接触する状態となる部分である。
弁頭部32の下流側の面には、後述する弾性部材の端部を収容する弾性部材収容溝323が設けられる。弾性部材収容溝323は上流側に凹む溝であり、一つのつながった環状の溝である。
弾性部材4は、ケーシングの弁体3の収容空間23に弁体3とともに配置される部材である。
弾性部材4は、上流側から一定の圧力が加わらない場合、弁体3を上流側に移動させ、上流からの液体が流れないようにするとともに、上流側から一定の圧力を受けた際に、圧縮された状態となり液体が上流から下流に流れるように、弁体3の位置を移動させる。
次に逆止弁1の製造方法である、組立の手順について説明する。
まず、弾性部材4と弁体3を胴部22の上流側から収容空間23に配置する。
次に胴部22の上流側から収容空間23を閉じるように弁座部21を配置する。その際、弁座部21の受容溝部214に胴部22の変形部222が収容された状態となる。
そして、変形部222が受容溝部214に収容された状態において、胴部22を固定し、弁座部21を弁体3の弁軸31の軸心を中心にして回転させる。弁座部21を回転させることにより、変形部222と受容溝部214との間で摩擦熱が生じ、変形部222が熱で変形し、固定溝部215の内部へ変形する。変形した変形部222は、弁体3の軸心方向と交差する突起となることから、弁座部21と胴部22とが固定され、ケーシング2が完成し、逆止弁1が組み立てられる。
以上により、逆止弁の製造方法とすることができる。
また、弁座211と弁頭部パッキン322が接触した状態で弁座部21が回転させられた状態となるが、弁座部21と共に弁体3も回転することから弁頭部パッキン322の摩耗を抑制することができる。なお、弁体3が下流側に移動させられた状態を維持し、弁座211と弁頭部パッキン322が接触しない状態で弁座部21を回転させれば、弁頭部パッキン322の摩耗を防止できる。
図5を参照し、第2の実施態様の逆止弁6について説明する。なお、第1の実施態様と同じ機能及び構造のものについては、同一の符号を付し、説明を省略する。第2の実施態様は、第1の実施態様のケーシング2の構造が異なり、第1の実施態様の底壁部223に替えて、蓋部材72が取り付けられて、収容空間23を閉じるように組み立てられる点が異なる。
図6に示すように、ケーシング7は、本体71と蓋部材72とを備える。
本体71は、側壁部711と第1の実施態様の胴部22の柱部材221と弁座部21とを有する。
本体71は、第1の実施態様の胴部22の柱部材221と弁座部21とを備えており、それらの機能及び構造は同じであるが、第1の実施態様の受容溝部214と固定溝部215と変形部222は設けられていない。
本体71は、第1の実施態様の胴部22の柱部材221と弁座部21と側壁部711とが一体に形成される。これらが一体に設けられていることにより、つなぎ目から壊れることがない。
側壁部711は、複数の柱部材221を連結するための土台の役割を果す。さらに、側壁部711の収容空間23の側の内壁には、被固定部712を有する。
被固定部712は、弁体3の軸心方向に交差する方向に凹む窪みであり、側壁部711の内壁の周方向に個別に設けられる。被固定部712は、後述する蓋部材72の固定部723と連結し、本体71と蓋部材72とを固定する部分である。
また、側壁部711は弁体3が通過可能な開口部713を有しており、逆止弁6を組み立てる際、開口部713から弁体3の弁頭部32、弁軸31の順に通過させて収容空間23に収容できるようになっている。
蓋部材72は、本体71の開口部713を塞ぎ、弁体3が収容空間23から抜けださないようにするための部材である。蓋部材72は、ガイド孔部224とガイド筒部225と固定部723とを備える。ガイド孔部224とガイド筒部225は第1の実施態様と同じ機能と構造であるため、説明を省略する。
固定部723は、蓋部材72の周縁部から上流側に延びる片状の部材であり、その片状の部材の上流側の端部に、弁体3の軸心方向外側に突出する突起部724を有する。固定部723は複数設けられており、複数の突起部724が被固定部712である、側壁部711に設けられた内壁の窪みに嵌り合うことにより、本体71と蓋部材72とが固定される。
なお、固定部723の突起部724と、被固定部712の窪み部とが、固定手段に該当する。
次に逆止弁6の製造方法である、組立の手順について説明する。
まず、本体71の開口部713から、弁体3の弁頭部32、弁軸31の順に収容空間23に挿入し、弁体3が配置され、さらに、弾性部材4であるコイルスプリングの中心を弁軸31が通過するように、弾性部材4が配置される。
次に、蓋部材72の固定部723が、本体71の下流側から開口部713を塞ぐように、収容空間23に挿入される。そして、被固定部712の窪みと、固定部723の突起部724とが嵌り合うことにより、本体71と蓋部材72とが固定され、ケーシング7が完成し、逆止弁6が組み立てられる。
以上により、逆止弁の製造方法とすることができる。
Claims (2)
- 弾性部材と弁体とケーシングを備える逆止弁の製造方法であって、
前記ケーシングは、胴部と弁座部を有し、
前記弁座部と前記胴部とが個別に設けられ、
前記弁座部は、固定溝部を有し、
前記胴部は、変形部を有しており、
前記胴部又は前記弁座部が、前記弁座部又は前記胴部に対して回転させられることにより、前記変形部が摩擦熱で変形させられ、変形した前記変形部が前記固定溝部に入り込むことにより、前記胴部と前記弁座部とが固定されて組み立てられることを特徴とする、逆止弁の製造方法。 - 前記胴部は、柱部材と、前記変形部と、底壁部と、が一体に成形されたことを特徴とする請求項1に記載の逆止弁の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021136679A JP7425490B2 (ja) | 2021-08-24 | 2021-08-24 | 逆止弁の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021136679A JP7425490B2 (ja) | 2021-08-24 | 2021-08-24 | 逆止弁の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023031154A JP2023031154A (ja) | 2023-03-08 |
JP7425490B2 true JP7425490B2 (ja) | 2024-01-31 |
Family
ID=85414218
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021136679A Active JP7425490B2 (ja) | 2021-08-24 | 2021-08-24 | 逆止弁の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7425490B2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017096363A (ja) | 2015-11-20 | 2017-06-01 | 株式会社竹村製作所 | 逆止弁システム |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS515617A (en) * | 1974-07-06 | 1976-01-17 | Aoi Purasuchitsuku Kk | Tsugiteno koteihoho |
JPS5650991Y2 (ja) * | 1976-08-25 | 1981-11-28 | ||
JPS6017576Y2 (ja) * | 1979-04-06 | 1985-05-29 | 自動車機器株式会社 | 逆止弁 |
JPS5727567U (ja) * | 1980-07-23 | 1982-02-13 |
-
2021
- 2021-08-24 JP JP2021136679A patent/JP7425490B2/ja active Active
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017096363A (ja) | 2015-11-20 | 2017-06-01 | 株式会社竹村製作所 | 逆止弁システム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2023031154A (ja) | 2023-03-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4730614B2 (ja) | 燃料タンク用バルブ装置 | |
JP6670594B2 (ja) | チェックバルブ | |
JP7425490B2 (ja) | 逆止弁の製造方法 | |
JP2003156002A (ja) | アキュムレータ | |
JP2009108758A (ja) | 燃料噴射弁およびその製造方法 | |
JP2008230578A (ja) | 燃料タンク装着部品 | |
US7247079B2 (en) | Toy figure, in particular, functional doll | |
US11371416B2 (en) | Control valve | |
JP3543940B2 (ja) | 回転ダンパ | |
JP4157360B2 (ja) | 液体封入式防振装置用オリフィス部材とそのオリフィス部材の組付けに使用する治工具 | |
JP7364191B2 (ja) | 脈動吸収機能付きコネクタ | |
CN112005036B (zh) | 流路切换阀及其制造方法 | |
JP2005538325A (ja) | 特に衛生器具継手用の圧力衝撃・騒音ダンパ | |
JP2007154977A (ja) | シリンダ装置 | |
JP6843387B2 (ja) | 逆止弁 | |
JP2017015169A (ja) | 弁装置 | |
US20240218952A1 (en) | Connection member and connection unit | |
CN110553054B (zh) | 阀部件单元、球阀和制造球阀的方法 | |
JP7096675B2 (ja) | ソケット、及びソケットを備える管継手 | |
JP2004293724A (ja) | ボールバルブにおけるシート | |
JP5690187B2 (ja) | コイル組立体保持構造およびリング状弾性部材 | |
JP7293941B2 (ja) | 電磁弁、および流路装置 | |
WO2023127664A1 (ja) | バルブ装置 | |
JP7162881B2 (ja) | 二重管継手構造 | |
JP2585941B2 (ja) | 液圧式弁間隙補償要素 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20221021 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230829 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230830 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20231030 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20231219 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20240112 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7425490 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |