JP2017015169A - 弁装置 - Google Patents

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一紀 谷崎
Kazunori Tanizaki
一紀 谷崎
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Abstract

【課題】弁体の振動を抑制することが可能な新規な構成の弁装置を得る。【解決手段】実施形態の弁装置は、例えば、弁体と、第一の方向に延びた第一の中心軸回りの回転面状に構成され第一の方向に向かうにつれて内径が広がった座面を有し、座面の第一の方向とは反対側に第一の開口が設けられた第一の部材と、第一の方向および第一の方向の反対方向とは異なりかつ第一の方向と非平行な第二の方向に圧縮された状態で設けられ、第二の方向への圧縮に対する弾性的な反力によって、弁体を座面に第二の方向の反対方向に押し付けるコイルスプリングと、を備え、弁体が座面に着座した状態では第一の開口を介した流体の流れを抑制し、弁体が座面から離間した状態では第一の開口を介した流体の流れを許容する。【選択図】図1

Description

本発明は、弁装置に関する。
従来、弁体とは反対側のバネ受け面を流体の圧力作用方向に対して傾斜させることにより、開弁時に弁体を座面の一方側に押し当てて、弁体の振動を抑制する弁装置が、知られている(例えば、特許文献1)。
特開2004−19805号公報
この種の弁装置では、例えば、より簡素に構成することができるなど、弁体の振動を抑制することが可能な新規な構成の弁装置が得られれば、有意義である。
本発明の実施形態の弁装置は、例えば、弁体と、第一の方向に延びた第一の中心軸回りの回転面状に構成され上記第一の方向に向かうにつれて内径が広がった座面を有し、上記座面の上記第一の方向とは反対側に第一の開口が設けられた第一の部材と、上記第一の方向および上記第一の方向の反対方向とは異なりかつ上記第一の方向と非平行な第二の方向に圧縮された状態で設けられ、上記第二の方向への圧縮に対する弾性的な反力によって、上記弁体を上記座面に上記第二の方向の反対方向に押し付けるコイルスプリングと、を備え、上記弁体が上記座面に着座した状態では流体の流れを抑制し、上記弁体が上記座面から離間した状態では上記流体の流れを許容する。
上記弁装置によれば、座面の第一の中心軸の第一の方向と、着座状態でのコイルスプリングの圧縮方向である第二の方向とを異ならせることにより、コイルスプリングの弾性的な反発力に基づく弁体と座面との接触面における面圧を、当該接触面の場所によって異ならせることができる。したがって、上記弁装置によれば、例えば、比較的簡素な構成によって、弁体の振動や、共振、チャタリング等が抑制されやすい。
また、上記弁装置は、例えば、上記第一の開口を介して流体が入る流体室の少なくとも一部を構成するとともに、上記流体室から流体が出る第二の開口が設けられた第二の部材を備え、上記第一の方向は上記第二の方向に対して上記第二の方向と直交する第三の方向に傾き、上記弁体が上記座面に着座した状態での上記コイルスプリングの第二の中心軸よりも上記第三の方向側における上記第二の開口の開口面積は、上記第二の中心軸よりも上記第三の方向とは反対側における上記第二の開口の開口面積よりも大きい。
よって、上記弁装置によれば、開弁状態で流体から弁体に座面に近づく方向に力が作用する。したがって、上記弁装置によれば、例えば、弁体の振動や、共振、チャタリング等がより一層抑制されうる。
また、上記弁装置は、例えば、上記第一の開口を介して流体が入る流体室の少なくとも一部を構成するとともに、上記流体室から流体が出る第二の開口が設けられた第二の部材を備え、上記第一の方向は上記第二の方向に対して上記第二の方向と直交する第三の方向に傾き、上記第二の開口は、上記弁体が上記座面に着座した状態での上記コイルスプリングの第二の中心軸よりも上記第三の方向側に設けられ、上記第二の中心軸よりも上記第三の方向とは反対側には設けられない。
よって、上記弁装置によれば、開弁状態で流体から弁体に座面に近づく方向に力が作用する。したがって、上記弁装置によれば、例えば、弁体の振動や、共振、チャタリング等がより一層抑制されうる。
また、上記弁装置は、例えば、上記第一の部材と上記第二の部材とを位置決めする位置決め機構を備える。
よって、上記弁装置によれば、第一の部材と第二の部材との誤組み付けを抑制することができる。したがって、上記弁装置によれば、例えば、第二の開口の位置や面積の設定による上記効果が、より確実に得られうる。
図1は、実施形態の弁装置の閉弁状態における例示的な断面図である。 図2は、実施形態の弁装置の開弁状態における例示的な断面図である。 図3は、第1変形例の弁装置の閉弁状態における例示的な断面図である。 図4は、第2変形例の弁装置の閉弁状態における例示的な断面図である。 図5は、第3変形例の弁装置の閉弁状態における例示的な断面図である。
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および結果(効果)は、一例である。本発明は、以下の実施形態に開示される構成以外によっても実現可能である。また、本発明によれば、構成によって得られる種々の効果(派生的な効果も含む)のうち少なくとも一つを得ることが可能である。
なお、以下の複数の実施形態や変形例には、同様の構成要素が含まれている。よって、以下では、同様の構成要素には共通の符号が付与されるとともに、重複する説明が省略される場合がある。また、本明細書において、序数は、部品や部位等を区別するために便宜上付与されており、優先順位や順番を示すものではない。
<第1実施形態>
図1,2に示される本実施形態では、弁装置1は、例えば、逆止弁である。逆止弁は、流体の通路の一方から他方への流れを許容するとともに、他方から一方への流れを抑制するかあるいは遮断する。逆止弁は、チェック弁とも称されうる。図1には、弁装置1の閉弁状態が示され、図2には、弁装置1の開弁状態が示されている。
弁装置1は、ケーシング2と、弁体3と、コイルスプリング4と、を備える。
ケーシング2は、シート部材21と、カバー22と、を有する。ケーシング2の内部には、流体室5が設けられている。流体室5の内部には、弁体3およびコイルスプリング4が収容されている。よって、流体室5は、部品収容室とも称されうる。また、シート部材21およびカバー22は、部材とも称されうる。なお、ケーシング2の構成は、本実施形態のようなシート部材21およびカバー22の組み合わせには限定されないし、ケーシング2は、二つ以上の複数の部材によって構成されてもよい。シート部材21は、第一の部材の一例であり、カバー22は、第二の部材の一例である。
シート部材21には、流体室5と外部とを接続する通路51が設けられ、カバー22には、流体室5と外部とを接続する通路52が設けられている。なお、流体室5も、流体の通路の一部を構成している。
通路51は、二つの区間51a,51bを有する。区間51aは、中心軸Axa回りの円筒面によって構成されている。通路51は、その途中、すなわち区間51aと区間51bとの間で、屈曲している。区間51bの流体室5に臨む位置には、弁座53が設けられている。区間51bおよび弁座53は、中心軸Axb回りの回転面である。区間51bの内径は一定であり、弁座53の内径は、流体室5側、すなわち方向Vbに向かうにつれて増大している。本実施形態では、弁座53は、円錐面状である。なお、弁座53は、円錐面状でなくてもよい。また、通路51は、途中で屈曲していなくてもよい。弁座53は、座面や、内面、周面、側面等とも称されうる。通路51、区間51a、および区間51bは、第一の開口の一例である。中心軸Axbは、第一の中心軸の一例である。方向Vbは、第一の方向の一例である。
カバー22は、軸方向の一方側が閉じられた円筒状に構成されている。カバー22は、中心軸Axc回りの回転体状に構成されている。カバー22は、底壁22aと側壁22bとを有する。底壁22aは、円板状に構成され、側壁22bは、底壁22aの周縁から突出した円筒状に構成されている。側壁22bの内径は、底壁22aから離れるにつれて広がっている。カバー22は、カップ状に構成されている。なお、カバー22は、本実施形態のような壁構造には限定されないし、本実施形態のような一端が閉じられた円筒状でなくてもよい。底壁22aは、端壁や壁部等とも称されうる。側壁22bは、周壁や壁部等とも称されうる。
側壁22bの底壁22aから離れた側の端部22cの内周面には、突起22dが設けられている。シート部材21には円筒状の突出部21aが設けられている。側壁22bの端部22cは、突出部21aの少なくとも先端部分を覆っている。突出部21aの外周面には、凹部21bが設けられている。端部22cが突出部21aを覆う状態で、カバー22がシート部材21に向けて、図1では上から下へ押されることにより、端部22cが弾性的に広がって、凹部21bに突起22dが挿入される。凹部21bの周囲と突起22dとの引っ掛かりにより、カバー22がシート部材21に取り付けられている。すなわち、本実施形態では、突出部21aおよび端部22cにスナップフィット機構が設けられ、このスナップフィット機構によって、カバー22とシート部材21とが一体化されている。なお、スナップフィット機構は種々の形態に構成されうる。例えば、シート部材21に突起が設けられ、カバー22に当該突起に対応した凹部が設けられてもよい。また、シート部材21とカバー22との接続および固定は、スナップフィット機構によらなくてもよい。その一例として、例えば図示しない外部の部材と、シート部材21との間でカバー22を挟持し、固定しても良い。
カバー22の底壁22aおよび側壁22bには、貫通孔52a,52b、52cが設けられている。貫通孔52a,52b、52cは、いずれも通路52を構成している。通路52および貫通孔52a,52b、52cは、第二の開口の一例である。
弁体3は、コイルスプリング4によって弁座53側に押された状態で、弁座53に着座する。弁体3は、本実施形態では、球であり、球面状の面3aを有している。弁体3は、弁座53に収容された状態で着座する。図1に示されるような着座状態で、弁座53と面3aとは、中心軸Axb回りに、一周にわたって、円環状かつ帯状の接触面Cを形成する。着座状態では、この接触面Cで流体がシールされ、流体の流れが抑制あるいは阻止される。面3aは、座面や、外面、周面、側面等とも称されうる。また、接触面Cは、接触領域とも称されうる。なお、弁体3は、球でなくてもよく、円錐面等の回転面を有すればよい。
コイルスプリング4は、中心軸Axd回りに螺旋状に巻かれた線材を有し、中心軸Axdに沿って延びている。コイルスプリング4は、弁体3とカバー22との間に挟まれ、弁体3を弁座53に押し付ける状態で、装着されている。すなわち、コイルスプリング4は、中心軸Axdに沿った方向Vdに弾性的に圧縮されて自由長よりも短い状態で、当該圧縮に対する弾性的な反力によって、弁体3を弁座53に押し付けている。また、コイルスプリング4は、弁体3から受けた力に応じて、弾性変形することができる。なお、本実施形態では、着座状態で、カバー22の中心軸Axcとコイルスプリング4の中心軸Axdとが略一致するよう構成されている。着座状態における方向Vdは、第二の方向の一例である。コイルスプリング4は、弾性部材の一例である。また、コイルスプリング4は、付勢部材や、バネ、コイル等とも称されうる。
このような構成において、例えば、流体によって方向Vdに弁体3に作用する力が、コイルスプリング4によって方向Vdの反対方向に弁体3に作用する力よりも大きい場合、コイルスプリング4は弾性的に圧縮されるとともに、弁体3は図1の着座位置から流体室5側に移動し、弁装置1は図2に示される開弁状態となる。一方、例えば、流体の圧力差によって方向Vdに弁体3に作用する力が、コイルスプリング4によって方向Vdの反対方向に弁体3に作用する力よりも小さい場合、弁体3は図1の着座位置に維持され、弁装置1は、図1に示される閉弁状態となる。すなわち、接触面Cよりも流体室5とは反対側、すなわちコイルスプリング4とは反対側の流体の圧力が、接触面Cよりも流体室5側、すなわちコイルスプリング4側の流体の圧力よりも高い場合には、開弁状態となって、流体の流れが許容される。一方、接触面Cよりも流体室5とは反対側の流体の圧力が、接触面Cよりも流体室5側の流体の圧力よりも低い場合には、閉弁状態となって、流体の流れが抑制あるいは阻止される。つまり、本実施形態の弁装置1は、通路51から流体室5を経た通路52への流れを許容し、それとは逆の流れ、すなわち、通路52から流体室5を経た通路51への流れを抑制あるいは阻止する。
ここで、本実施形態では、図1に示す着座状態すなわち閉弁状態において、弁座53の中心軸Axbの方向Vbと、コイルスプリング4の中心軸Axdの方向Vdとは、非平行であるとともに、同じではなく、互いに反対方向でもない。また、方向Vbは、方向Vdに対して、方向Vdと直交する方向Ve側、図1では右側に、傾いていており、かつ通路51の軸方向と非平行である。このような構成では、コイルスプリング4の反力が作用する方向、すなわち方向Vdの反対方向と、接触面Cの法線方向との角度が、コイルスプリング4の中心軸Axdに対する方向Ve側と、方向Veの反対側とで、異なっている。接触面Cにおける面圧は、当該接触面Cにおける弁座53の法線方向に作用する。よって、本実施形態では、接触面Cのうちコイルスプリング4の中心軸Axdよりも方向Ve側の領域C1での面圧は、接触面Cのうちコイルスプリング4の中心軸Axdよりも方向Veとは反対側の領域C2での面圧よりも高くなる。このため、弁体3の方向Ve側は、弁体3の方向Veとは反対側に比べて、弁座53から離れ難くなり、以て、弁体3は、図2に示されるように、方向Ve側に偏りながら、弁座53のうち方向Ve側の領域に接触した状態で、図1の閉弁位置から移動する。弁体3は、弁座53に接触している状態では、弁座53から離間している状態に比べて動き難い。したがって、本実施形態によれば、弁体3の振動や、共振、チャタリング等が抑制されやすい。
また、本実施形態では、図1に示す着座状態において、コイルスプリング4の中心軸Axdよりも方向Ve側、すなわち図1の右側における通路52の開口面積は、中心軸Axdよりも方向Veとは反対側、すなわち図1の左側における通路52の開口面積よりも大きい。具体的には、貫通孔52aは、底壁22aにおいて中心軸Axdがその中心となる位置に設けられるとともに、貫通孔52bは、壁部22bにおいて中心軸Axdよりも方向Ve側の位置に設けられ、貫通孔52cは、壁部22bにおいて中心軸Axdよりも方向Ve側の反対の位置に設けられている。通路52における図1の右側の開口面積は、通路52の左側における開口面積よりも大きくなっている。このため、図2に示される開弁状態では、弁装置1内で、通路51から弁座53と弁体3との間の隙間を経て通路52へ向かう方向Ve側への流体の流れFが生じ、この流体の流れFによって弁体3が方向Ve側へ押される。換言すれば、流体室5内での流体の流れFの下流側となる方向Ve側での流体の圧力が、流体室5内での流体の流れFの上流側となる方向Veとは反対側での流体の圧力よりも低くなるため、弁体3には流体から方向Ve側に力が作用する。よって、弁体3は、方向Ve側に、より偏りやすくなり、弁座53のうち方向Ve側の領域に、より接触しやすくなる。したがって、このような構成によれば、弁体3の振動や、共振、チャタリング等がより一層抑制されやすい。なお、方向Vbに延びる中心軸Axbおよび方向Vdに延びる中心軸Axdは、ともに、図1,2の紙面に沿った仮想面上で延びている。すなわち、中心軸Axbと中心軸Axdとは交差している。
また、本実施形態では、図1に示されるように、弁座53の、着座状態における中心軸Axdよりも方向Ve側、すなわち図1の右側における、方向Vbに沿った深さL1は、中心軸Axdよりも方向Veとは反対側、すなわち図1の左側における、方向Vbに沿った深さL2よりも深い。よって、図2に示される開弁状態にある場合に、弁体3がより確実に弁座53のうち方向Ve側の領域に接触することができる。すなわち、弁体3が弁座53に接触した状態で開弁することによる上述した効果が、より確実に得られうる。
以上、説明したように、本実施形態では、弾性部材の一例であるコイルスプリング4は、着座状態で、方向Vdに弾性的に圧縮された状態で設けられている。方向Vdは、弁座53の中心軸Axbの方向Vbおよび当該方向Vbの反対方向とは異なるとともに、方向Vbと非平行である。よって、本実施形態によれば、コイルスプリング4の弾性的な反発力に基づく弁体3と弁座53との接触面Cにおける面圧を、場所によって異ならせることができる。具体的には、接触面Cのうち弁体3と弁座53との方向Ve側の領域C1における面圧が、方向Veとは反対側の領域C2における面圧よりも高いため、弁体3は、方向Ve側に偏りながら、弁座53のうち方向Ve側の領域に接触した状態で、図1の閉弁位置から移動する。弁体3は、弁座53に接触している状態では、弁座53から離間している状態に比べて動き難い。したがって、本実施形態によれば、例えば、比較的簡素な構成によって、弁体3の振動や、共振、チャタリング等が抑制されやすい。
また、本実施形態では、着座状態でのコイルスプリング4の中心軸Axdよりも方向Ve側における通路52の開口面積は、中心軸Axdよりも方向Veとは反対側における通路52の開口面積よりも大きい。よって、弁体3は、流体から作用する力により、方向Ve側に、より偏りやすくなり、弁座53のうち方向Ve側の領域に、より接触しやすくなる。したがって、このような構成によれば、例えば、弁体3の振動や、共振、チャタリング等がより一層抑制されやすい。
<第1変形例>
図3に示される第1変形例の弁装置1Aは、上記実施形態の弁装置1と同様の構成を有している。よって、本変形例の弁装置1Aによれば、同様の構成に基づく同様の作用および効果(結果)が得られる。
ただし、本変形例の弁装置1Aでは、カバー22の、着座状態でのコイルスプリング4の中心軸Axdよりも方向Ve側には、通路52の一例である貫通孔52bが設けられているが、カバー22、の中心軸Axdよりも方向Veの反対側には、通路52が設けられていない。このような構成によっても、流体室5内には、方向Ve側に向かう流れが形成されるため、弁体3には流体から方向Ve側に力が作用する。よって、弁体3は、流体から作用する力により、方向Ve側に、より偏りやすくなり、弁座53のうち方向Ve側の領域に、より接触しやすくなる。したがって、本変形例によっても、弁体3の振動や、共振、チャタリング等がより一層抑制されやすい。
また、本変形例の弁装置1Aでは、ケーシング2を構成する二つの部材、すなわち、シート部材21とカバー22とを互いに位置決めする位置決め機構6を備えている。具体的に、位置決め機構6は、一例として、シート部材21に設けられた凹部21cの周辺部と、カバー22に設けられ凹部21cに挿入される凸部22eとを有している。凹部21cは、突出部21aの先端側の側面に、中心軸Axaについて非線対称となる位置に設けられ、突出部21aの先端から中心軸Axaに沿って延びている。凸部22eは、側壁22bの底壁22aから離れた側の端部22cに設けられ、端部22cよりも中心軸Axaの径方向の内側に突出している。カバー22を図3の上方からシート部材21に近づけて当該シート部材21と一体化する場合に、カバー22とシート部材21との相対的な姿勢が正しい状態であれば、凸部22eが凹部21cに図3の上方から挿入され、カバー22はシート部材21に装着されうるが、カバー22とシート部材21との相対的な姿勢が誤っている状態であれば、凸部22eが凹部21cに図3の上方から挿入できず、これにより、カバー22はシート部材21に装着されえない。よって、本変形例によれば、シート部材21とカバー22との誤組み付けが抑制され、通路52が中心軸Axdよりも方向Ve側に位置される配置が、より確実に得られる。なお、本変形例の位置決め機構6の構成は一例であって、位置決め機構6を構成する位置や、数、部品の構成、形状等のスペックは、種々に変更することができる。また、位置決め機構6は、例えばキー溝や、ピン、クリップ等、シート部材21およびカバー22とは異なる別の部品を有しうる。また、位置決め機構6は、突起22dと凹部21bの周辺部とによっても構成しうる。この場合、例えば、周方向に局所的に互いに離間して設けられた凹部21bおよび突起22dの複数のペアが、中心軸Axaの非線対称となる位置に配置されればよい。
<第2変形例>
図4に示される第2変形例の弁装置1Bは、上記実施形態および変形例の弁装置1,1Aと同様の構成を有している。よって、本変形例の弁装置1Bによれば、同様の構成に基づく同様の作用および効果(結果)が得られる。
ただし、本変形例の弁装置1Bでは、弁座53の、着座状態でのコイルスプリング4の中心軸Axdよりも方向Veの反対側に、流体のリーク通路を構成する凹部53aが設けられている。凹部53aは、弁座53の中心軸Axdよりも方向Ve側には、設けられていない。よって、弁体3には、凹部53aを通り流体室5内を経て通路52に至る流体から方向Ve側に力が作用する。よって、弁体3は、方向Ve側に、より偏りやすくなり、弁座53のうち方向Ve側の領域に、より接触しやすくなる。したがって、このような構成によれば、弁体3の振動や、共振、チャタリング等がより一層抑制されやすい。凹部53aは、溝や開口部等とも称されうる。
<第3変形例>
図5に示される第3変形例の弁装置1Cは、上記実施形態および上記変形例の弁装置1,1A,1Bと同様の構成を有している。よって、本変形例の弁装置1Cによれば、同様の構成に基づく同様の作用および効果(結果)が得られる。
ただし、本変形例の弁装置1Cでは、カバー22の底壁22aが、カバー22の側壁22bの円筒状の部分およびシート部材21の突出部21aとの直交方向に対して傾斜して設けられ、すなわち、シート部材21の中心軸Axaとの直交方向に対して傾斜して設けられており、着座状態でのコイルスプリング4の中心軸Axdと弁座53の中心軸Axbとの角度がより一層大きくなるよう構成されている。よって、本変形例によれば、弁体3と弁座53との方向Ve側の接触面における面圧が、方向Veとは反対側の接触面における面圧よりもさらに高くなるため、弁体3は、方向Ve側に、より偏りやすくなり、弁座53のうち方向Ve側の領域に、より接触しやすくなる。したがって、本変形例によっても、弁体3の振動や、共振、チャタリング等がより一層抑制されやすい。
以上、本発明の実施形態が例示されたが、上記実施形態は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各部品や、機構、形状等のスペック(構造や、種類、数、大きさ、位置、配置等)は、適宜に変更して実施することができる。また、本発明の弁装置は、例えばリリーフ弁など、チェック弁とは異なる弁にも適用されうる。また、シート部材21は、図示しない他の部材に一体的に形成されていても良い。
1,1A〜1C…弁装置、2…ケーシング、3…弁体、4…コイルスプリング、5…流体室、6…位置決め機構、21…シート部材(第一の部材)、22…カバー(第二の部材)、51…第一の通路(第一の開口)、52…第二の通路(第二の開口)、52a,52b,52c…貫通孔(第二の開口)、53…座面、Axb…中心軸(第一の中心軸)、Axd…中心軸(第二の中心軸)、Vb…方向(第一の方向)、Vd…方向(第二の方向)、Ve…方向(第三の方向)。

Claims (4)

  1. 弁体と、
    第一の方向に延びた第一の中心軸回りの回転面状に構成され前記第一の方向に向かうにつれて内径が広がった座面を有し、前記座面の前記第一の方向とは反対側に第一の開口が設けられた第一の部材と、
    前記第一の方向および前記第一の方向の反対方向とは異なりかつ前記第一の方向と非平行な第二の方向に圧縮された状態で設けられ、前記第二の方向への圧縮に対する弾性的な反力によって、前記弁体を前記座面に前記第二の方向の反対方向に押し付けるコイルスプリングと、
    を備え、
    前記弁体が前記座面に着座した状態では流体の流れを抑制し、前記弁体が前記座面から離間した状態では前記流体の流れを許容する、弁装置。
  2. 前記第一の開口を介して流体が入る流体室の少なくとも一部を構成するとともに、前記流体室から流体が出る第二の開口が設けられた第二の部材を備え、
    前記第一の方向は前記第二の方向に対して前記第二の方向と直交する第三の方向に傾き、
    前記弁体が前記座面に着座した状態での前記コイルスプリングの第二の中心軸よりも前記第三の方向側における前記第二の開口の開口面積は、前記第二の中心軸よりも前記第三の方向とは反対側における前記第二の開口の開口面積よりも大きい、請求項1に記載の弁装置。
  3. 前記第一の開口を介して流体が入る流体室の少なくとも一部を構成するとともに、前記流体室から流体が出る第二の開口が設けられた第二の部材を備え、
    前記第一の方向は前記第二の方向に対して前記第二の方向と直交する第三の方向に傾き、
    前記第二の開口は、前記弁体が前記座面に着座した状態での前記コイルスプリングの第二の中心軸よりも前記第三の方向側に設けられ、前記第二の中心軸よりも前記第三の方向とは反対側には設けられない、請求項1に記載の弁装置。
  4. 前記第一の部材と前記第二の部材とを位置決めする位置決め機構を備えた、請求項2または3に記載の弁装置。
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