JP7147268B2 - 弁装置 - Google Patents

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Description

本発明は、弁装置に関するものである。
従来、燃料電池車に用いられる水素ガス等、高圧ガスの圧力調整に用いられる弁装置が知られている(特許文献1参照)。
上記の弁装置は、ガスの流路を有するボディと、ガスの流路に設けられた収容部に収容される筒状の弁座と、弁座に対して着離する弁体と、収容部に対して弁座を軸方向に圧縮した状態で固定する弁座固定部材とを備えている。
弁座の内周面は、軸方向に延びる円筒面と、円筒面の一端部から連続的に延びるテーパ面とを有している。テーパ面は、弁座固定部材から収容部に向かって拡径されている。テーパ面には、弁体が着離することでガスの流路が開閉される。
特開2016-85627号公報
ところで、弁座固定部材により弁座が軸方向に圧縮されると、弁座では径方向の内側への肉の液動が発生し、弁座の内周面が変形することがある。弁座の内周面のうちの円筒面が変形することでガスが流動する流路が不均一となり、ガスが通過するときに異音が発生する。
また、弁座の内周面のうちのテーパ面が変形することにより、弁体がテーパ面に着座したときの面圧が不均一となり、ガスの流路が十分に閉塞されなくなる。その結果、弁体と弁座との間のシール性が低下する。
本発明の目的は、弁座の内周面の変形に起因する異音の発生及びシール性の低下を抑制することができる弁装置を提供することである。
上記目的を達成する弁装置は、ガスの流路を有するボディと、前記流路上に設けられた収容部に収容される円筒状の弁座と、前記弁座に対して着離することで前記ガスの流路を開閉する弁体と、前記収容部に対して前記弁座を軸方向に圧縮した状態で固定する弁座固定部材と、を備えることを前提としている。前記弁座の内周面は、前記弁座の軸線を中心として前記軸線に平行な線分を回転させたときに形成される曲面であって前記軸方向に延びる円筒面と、前記円筒面から連続的に延びて前記弁体に向かうほど拡径されている、前記弁体が着離するテーパ面と、前記円筒面と前記テーパ面との境目である境界部とを有し、前記弁座が前記収容部に収容され、前記弁座固定部材により前記弁座が前記軸方向に圧縮される前の状態で、前記軸線と直交し、前記境界部を含む断面において、前記境界部から前記弁座の外周面までの距離は、前記境界部から前記収容部の内周面までの距離よりも小さい。
本願の発明者らは、弁座の内周面の変形が及ぶ部位が、弁座の内周面における円筒面とテーパ面との境目である境界部である場合には、本願の課題が発生することを発見した。
この構成によれば、弁座固定部材により弁座が軸方向に圧縮される前の状態で、弁座の外周面と収容部の内周面との間には、軸方向において弁座の境界部を含む範囲に隙間が形成される。そのため、弁座固定部材により弁座が軸方向に圧縮されたときに、軸方向において弁座の境界部と同じ位置となる弁座の外周面が、隙間に入り込むように変形する。そのため、弁座が収容部の内周面に隙間なく収容され、弁座の外周面が収容部の内周面によって弁座の径方向の外側に変形できない場合と比較して、弁座の境界部の径方向の内側への変形が抑制され、弁座の内周面における円筒面とテーパ面との変形を抑制できる。したがって、弁座の内周面の変形に起因する異音の発生及びシール性の低下を抑制することができる。
上記構成において、前記弁座が前記収容部に収容され、前記弁座固定部材により前記弁座が前記軸方向に圧縮される前の状態で、前記弁座の外周面は、前記軸線を中心とした周方向の全域に亘って前記収容部の内周面に当接する当接面と、前記当接面から連続的に延びて前記当接面から離間するほど縮径される縮径面とを有し、前記境界部の前記軸方向における位置は、前記縮径面の前記軸方向における範囲に含まれていることが好ましい。
上記構成において、前記収容部の内周面は、前記軸線を中心とした周方向の全域に亘って前記弁座の外周面が当接する接触面と、前記接触面から連続的に延びて前記接触面から離間するほど拡径される拡径面とを有し、前記境界部の前記軸方向における位置は、前記弁座が前記収容部に収容され、前記弁座固定部材により前記弁座が前記軸方向に圧縮される前の状態で、前記拡径面の前記軸方向における範囲に含まれていることが好ましい。
これらの構成によれば、弁座の外周面または収容部の内周面には、弁座と収容部とが互いに弁座の周方向の全域に亘って当接する部分が設けられているため、弁座を収容部に対して位置決めすることができる。そのため、弁座固定部材により弁座を軸方向に圧縮させたときに弁座が径方向に位置ずれし難い。その結果、弁座固定部材により弁座を圧縮させた状態で、弁座の軸線と弁体の軸線との芯出しを正確に実施することができる。
また、弁座に縮径面を設ける場合、弁座固定部材により弁座を軸方向に圧縮させる前の状態で、弁座の縮径面と収容部の内周面との間に形成される隙間は、弁座の当接面から離間するほど大きくなる。そのため、弁座を軸方向に圧縮させたとき、軸方向において弁座の境界部と同じ位置となる弁座の縮径面が弁座の径方向の外側に変形できるスペースを好適に設けることができる。
同様に、収容部に拡径面を設ける場合、弁座固定部材により弁座を軸方向に圧縮させた状態で、弁座の外周面と収容部の拡径面との間に形成される隙間は、収容部の接触面から離間するほど大きくなる。そのため、弁座を軸方向に圧縮させたとき、軸方向において弁座の境界部と同じ位置となる弁座の外周面が弁座の径方向の外側に変形できるスペースを好適に設けることができる。
上記構成において、前記弁座固定部材により前記弁座が前記軸方向に圧縮され、前記収容部に対して固定された状態で、前記軸線と直交し、前記境界部を含む断面において、前記境界部から前記弁座の外周面までの距離は、前記境界部から前記収容部の内周面までの距離よりも小さいことが好ましい。
この構成によれば、弁座固定部材により弁座が圧縮され、収容部に対して固定された状態であっても、弁座の外周面と収容部の内周面との間には、軸方向において弁座の境界部を含む範囲に隙間が形成される。そのため、軸方向において弁座の境界部と同じ位置となる弁座の外周面が弁座の軸線に直交する方向の外側に変形する余地が残されている。したがって、弁座の境界部の変形をより抑制することができる。
本発明の弁装置によれば、弁座の内周面の変形に起因する異音の発生及びシール性の低下を抑制することができる。
弁装置の断面図。 (a)は、弁装置の第1の実施形態における弁座を圧縮する前の状態の拡大断面図、(b)は、第1の実施形態の弁座が圧縮され、第2の収容部に固定された状態の拡大断面図。 (a)は、弁装置の第2の実施形態における弁座を圧縮する前の状態の拡大断面図、(b)は、第2の実施形態の弁座が圧縮され、第2の収容部に固定された状態の拡大断面図。 (a)は、弁装置の第3の実施形態における弁座を圧縮する前の状態の拡大断面図、(b)は、第3の実施形態の弁座が圧縮され、第2の収容部に固定された状態の拡大断面図。
<第1の実施形態>
以下、弁装置の第1の実施形態を説明する。
図1に示すように、弁装置1は、燃料電池車に搭載される水素タンクと燃料電池との間に設けられる装置である。弁装置1は、水素タンクに貯留される高圧(例えば80Mpa程度)の水素ガスを減圧(例えば1Mpa程度)して燃料電池に送出する機能を有している。
弁装置1は、ボディ10と、弁機構20と、押圧機構30とを備えている。
ボディ10は、ガスの流路を有している。ボディ10には、ガスの流路の入り口である一次ポート11、供給流路12、有底円筒状の収容穴13、送出流路14、及びガスの流路の出口である二次ポート15が弁装置1の上流から下流に向かう方向にこの順番で設けられている。なお、一次ポート11、供給流路12及び収容穴13については同軸上に設けられており、この軸線を軸線Lとし、この軸線Lの方向を軸方向と称する。
供給流路12は、一次ポート11から収容穴13の底面13aに向けて延びている。供給流路12は、収容穴13の底面13aの中央に開口している。供給流路12は、一次ポート11から収容穴13へ向かうにつれて段階的に内径が大きくなる。具体的には、供給流路12上には、円筒状の第1の収容部12a、有底円筒状の第2の収容部12b、及び有底円筒状の第3の収容部12cが一次ポート11から収容穴13に向けてこの順番に設けられている。なお、供給流路12は、ガスの流路の一例である。
収容穴13は、供給流路12と反対側に開口している。送出流路14は、収容穴13の底面13aから二次ポート15に向けて延びており、二次ポート15に接続されている。送出流路14は、収容穴13の底面13aにおける軸線Lから偏心した位置に開口している。なお、送出流路14は、ガスの流路の一例である。
押圧機構30は、ボディ10の収容穴13に収容されている。押圧機構30は、有底円筒状のシリンダ31と、有底円筒状のピストン32と、第1のコイルばね33と備えている。シリンダ31、ピストン32及び第1のコイルばね33の軸線は、軸線Lと一致している。
シリンダ31は、その開口端部と収容穴13の開口端部とを突き合わせる向きで収容穴13の内部に設けられている。シリンダ31の開口端部の外周には、Oリング等のシール部材61が装着されている。シール部材61により収容穴13と外部との間の気密性が確保されている。
ピストン32は、その開口端部とシリンダ31の開口端部とを突き合わせるか向きでシリンダ31の内部に設けられている。ピストン32は、シリンダ31の内部で往復動可能に設けられている。ピストン32は、シリンダ31の内部に収容されることにより、シリンダ31の内部を減圧室G1と、圧力調整室G2とに区画している。減圧室G1は、ピストン32の外面側の底面32aと、収容穴13の底面13aと、収容穴13の内周面とで囲まれている。ピストン32の外周には、ウェアリングとリップシール等のリング部材62が装着されている。リング部材(リップシール)62により減圧室G1と圧力調整室G2との間の気密が確保されている。減圧室G1は、ガスの流路の一例である。
第1のコイルばね33は、シリンダ31の内部の底面と、ピストン32の内部の底面との間に圧縮された状態で収容されている。第1のコイルばね33は、ピストン32を収容穴13の底面13aに向かう方向に付勢している。
弁機構20は、供給流路12に収容されている。弁機構20は、供給流路12を開閉する機能を有している。弁機構20は、弁座21と、弁体22と、弁座固定部材23と、バルブステム24と、第2のコイルばね25と備えている。弁座21、弁体22、弁座固定部材23、バルブステム24及び第2のコイルばね25の軸線は、軸線Lと一致している。
弁座21は、円筒状をなしている。弁座21は、第2の収容部12bに収容されている。弁座21は、その中央部分に供給流路12を軸線Lに沿って連通する弁孔21aが設けられている。
弁体22は、供給流路12の第1の収容部12aに収容されている。弁体22は、有底円筒状をなしている。弁体22は、供給流路12内で軸方向に移動可能に設けられている。弁体22は、供給流路12内で軸方向に沿って移動し、弁座21に対して着離することで弁孔21aを開閉し、供給流路12を開閉することができる。
第2のコイルばね25は、弁体22の内部に収容されている。第2のコイルばね25は、供給流路12における一次ポート11側に配置された棒状の支持部材80と弁体22との間に圧縮された状態で収容されている。第2のコイルばね25は、弁体22を弁座21に向けて付勢している。
弁座固定部材23は、円筒状をなしている。弁座固定部材23は、供給流路12の第3の収容部12cの内周に螺合されている。弁座固定部材23は、第3の収容部12cに収容された状態で、収容穴13の内部に一部分が突出している。また、弁座固定部材23は、第2の収容部12bに対して弁座21を軸方向に圧縮した状態で固定している。弁座固定部材23の中央には、軸方向に貫通する貫通孔23aが設けられている。貫通孔23aは、弁座21の弁孔21aに連通している。また、弁座固定部材23の収容穴13の内部に突出している部分には、貫通孔23aと収容穴13とを連通する流路孔23bが設けられている。
バルブステム24は、弁座固定部材23の貫通孔23aの内部に収容されている。バルブステム24は、貫通孔23a内で軸方向に移動可能である。バルブステム24は、軸方向に沿って延びる複数の流路孔24aが設けられている。複数の流路孔24aは、軸線Lを中心として等角度間隔で設けられている。バルブステム24は、貫通孔23aの内部に収容された状態で、収容穴13の内部に一部分が突出している。バルブステム24の収容穴13の内部に突出している部分は、ピストン32の外部の底面32aに当接している。また、バルブステム24のピストン32と反対側の部分は、弁体22に当接している。これにより、バルブステム24及び弁体22は、ピストン32の軸方向に沿った往復動に応じて一体的に移動可能となる。
このように構成された弁装置1では、減圧室G1と圧力調整室G2の差圧、第2のコイルばね25及び第1のコイルばね33の付勢力に応じてピストン32がシリンダ31の内部を往復動する。そして、ピストン32の軸方向における位置に応じて弁機構20の開度、すなわちガスの流路の開度を調整することで、ガスの流路における減圧室G1側の圧力が所定圧を超えないようにしている。
ところで、弁座21が第2の収容部12bに収容された状態で、弁座21の外周面と第2の収容部12bの内周面との間に隙間がない場合に弁座固定部材23により弁座21を軸方向に圧縮されたとき、弁座21が径方向の外側に変形できない。したがって、弁座21は、径方向の内側に向かって変形し、弁座21の内周面が径方向の内側に変形することがある。弁座21の内周面が変形することでガスが流動する流路が不均一となり、ガスが通過するときに異音が発生する。また、弁座21の内周面が変形することにより弁体22が弁座21に着座したときに面圧が不均一となり、ガスの流路が十分に閉塞されなくなる。その結果、弁体22と弁座21との間のシール性が低下する。
本実施形態の弁装置1では、弁座21の内周面の変形に起因する異音の発生及びシール性の低下を抑制するための構成を弁座21に設けている。以下、この点について詳述する。
弁座21の構造について説明する。
図2(a)に示すように、弁座固定部材23により弁座21が軸方向に圧縮される前の状態で、弁座21の弁孔21aの内周面は、軸方向に延びる円筒面21bと、円筒面21bから連続的に延びるテーパ面21cとを有している。円筒面21bは、軸線Lを中心として軸線Lに平行な線分を回転させたときに形成される曲面である。テーパ面21cは、弁体22側に向かうほど拡径されている。テーパ面21cには、弁体22が着離する。
弁座21が第2の収容部12bに収容され、弁座固定部材23により弁座21が軸方向に圧縮される前の状態で、弁座21の外周面は、軸線Lを中心とした周方向の全域に亘って第2の収容部12bの内周面に当接する当接面21dと、当接面21dから連続的に延びる縮径面21eとを有している。縮径面21eは、当接面21dから弁体22と反対側に向かうほど徐々に縮径されるテーパ面である。
ここで、弁座21の円筒面21bとテーパ面21cとの境目である境界部Bの軸方向における位置は、弁座21の縮径面21eの軸方向における範囲R1に含まれている。すなわち、弁座21が第2の収容部12bに収容され、弁座固定部材23により弁座21が軸方向に圧縮される前の状態で、境界部Bから軸方向において境界部Bと同じ位置となる弁座21の縮径面21eまでの距離D1は、境界部Bから軸方向において境界部Bと同じ位置となる第2の収容部12bの内周面までの距離D2よりも小さい。言い換えれば、弁座21の軸線Lと直交し、境界部Bを含む断面において、弁座21の境界部Bから弁座21の外周面までの距離D1は、弁座21の境界部Bから第2の収容部12bの内周面までの距離D2よりも小さい。弁座21の縮径面21eと第2の収容部12bの内周面との間には、軸方向において弁座21の境界部Bを含む範囲に隙間Ga1が形成されている。
図2(b)に示すように、弁座固定部材23により弁座21が軸方向に圧縮され、第2の収容部12bに固定された状態で、境界部Bから軸方向において境界部Bと同じ位置となる弁座21の縮径面21eまでの距離D1´は、境界部Bから軸方向において境界部Bと同じ位置となる第2の収容部12bの内周面までの距離D2´よりも小さい。言い換えれば、弁座21の軸線Lと直交し、境界部Bを含む断面において、弁座21の境界部Bから弁座21の外周面までの距離D1´は、弁座21の境界部Bから第2の収容部12bの内周面までの距離D2´よりも小さい。すなわち、弁座固定部材23により弁座21が軸方向に圧縮され、第2の収容部12bに固定された状態で、弁座21の縮径面21eと第2の収容部12bの内周面との間には、軸方向において弁座21の境界部Bを含む範囲に隙間Ga1が形成された状態が維持されている。
本実施形態の効果について説明する。
(1)弁座固定部材23により弁座21が軸方向に圧縮される前の状態で、弁座21の外周面と第2の収容部12bの内周面との間には、軸方向において弁座21の境界部Bを含む範囲に隙間Ga1が形成される。そのため、弁座固定部材23により弁座21が軸方向に圧縮されたときに、軸方向において弁座21の境界部Bと同じ位置となる弁座21の外周面が、隙間Ga1に入り込むように変形する。そのため、弁座21が第2の収容部12bの内周面との間に隙間なく収容され、弁座21の外周面が第2の収容部12bの内周面によって径方向の外側に変形できない場合と比較して、弁座21の境界部Bの径方向の内側への変形が抑制され、弁座21の内周面における円筒面21b及びテーパ面21cの変形を抑制できる。したがって、弁座21の内周面の変形に起因する異音の発生及びシール性の低下を抑制することができる。
(2)弁座固定部材23により弁座21が軸方向に圧縮される前の状態で、弁座21の外周面には、当接面21dが設けられている。本実施形態では、弁座21を第2の収容部12bに収容したときに弁座21を第2の収容部12bに対して位置決めすることができる。そのため、弁座固定部材23により弁座21を軸方向に圧縮させたときに弁座21が径方向に位置ずれし難い。その結果、弁座固定部材23により弁座21を圧縮させた状態で、弁座21の軸線と弁体の軸線との芯出しを正確に実施することができる。
また、弁座21に縮径面21eが設けられているため、弁座固定部材23により弁座21を軸方向に圧縮させる前の状態で、弁座21の縮径面21eと第2の収容部12bの内周面との間に形成される隙間Ga1は、弁座21の当接面21dから離間するほど大きくなる。そのため、弁座21を軸方向に圧縮させたとき、軸方向において弁座21の境界部Bと同じ位置となる弁座21の縮径面21eが弁座21の径方向の外側に変形できるスペースを好適に設けることができる。
(3)弁座固定部材23により弁座21が圧縮され、第2の収容部12bに固定された状態であっても、弁座21の縮径面21eと第2の収容部12bの内周面との間には、軸方向において弁座21の境界部Bを含む範囲に隙間Ga1が形成される。そのため、軸方向において弁座21の境界部Bと同じ位置となる弁座21の外周面が弁座21の径方向の外側に変形する余地が残されている。したがって、弁座21の境界部Bの変形をより抑制することができる。
<第2の実施形態>
以下、弁装置の第2の実施形態を説明する。なお、第1の実施形態と同様の構成については同様の符号を付し、詳細な説明は割愛する。
図3(a)に示すように、弁座21の外周面は、軸方向に延びる円筒面をなしている。第2の収容部12bの内周面は、周方向の全域に亘って弁座21の外周面が当接する接触面12dと、接触面12dから連続的に延びる拡径面12eとを有している。拡径面12eは、接触面12dから弁体22と反対側に向かうほど徐々に拡径されるテーパ面である。
ここで、弁座21の境界部Bの軸方向における位置は、弁座固定部材23により弁座21が軸方向に圧縮される前の状態で、第2の収容部12bの拡径面12eの軸方向における範囲R2に含まれている。すなわち、弁座21が第2の収容部12bに収容され、弁座固定部材23により弁座21が軸方向に圧縮される前の状態で、境界部Bから軸方向において境界部Bと同じ位置となる弁座21の外周面までの距離D3は、境界部Bから軸方向において境界部Bと同じ位置となる第2の収容部12bの拡径面12eまでの距離D4よりも小さい。言い換えれば、弁座21の軸線Lと直交し、境界部Bを含む断面において、弁座21の境界部Bから弁座21の外周面までの距離D3は、弁座21の境界部Bから第2の収容部12bの内周面までの距離D4よりも小さい。弁座21の外周面と第2の収容部12bの拡径面12eとの間には、軸方向において弁座21の境界部Bを含む範囲に隙間Ga2が形成されている。
図3(b)に示すように、弁座固定部材23により弁座21が軸方向に圧縮され、第2の収容部12bに固定された状態で、境界部Bから軸方向において境界部Bと同じ位置となる弁座21の外周面までの距離D3´は、境界部Bから軸方向において境界部Bと同じ位置となる第2の収容部12bの拡径面12eまでの距離D4´よりも小さい。言い換えれば、弁座21の軸線Lと直交し、境界部Bを含む断面において、弁座21の境界部Bから弁座21の外周面までの距離D3´は、弁座21の境界部Bから第2の収容部12bの内周面までの距離D4´よりも小さい。すなわち、弁座固定部材23により弁座21が軸方向に圧縮され、第2の収容部12bに固定された状態で、弁座21の外周面と第2の収容部12bの拡径面12eとの間には、軸方向において弁座21の境界部Bを含む範囲に隙間Ga2が形成された状態が維持されている。
本実施形態によれば、第1の実施形態の(1)の効果と、以下の効果を得ることができる。
(4)第2の収容部12bの内周面には、接触面12dが設けられている。本実施形態では、弁座21を第2の収容部12bに収容したときに弁座21を第2の収容部12bに対して位置決めすることができる。そのため、弁座固定部材23により弁座21を軸方向に圧縮させたときに弁座21が径方向に位置ずれし難い。その結果、弁座固定部材23により弁座21を圧縮させた状態で、弁座21の軸線と弁体の軸線との芯出しを正確に実施することができる。
また、第2の収容部12bに拡径面12eが設けられているため、弁座固定部材23により弁座21を軸方向に圧縮させる前の状態で、弁座21の外周面と第2の収容部12bの拡径面12eとの間に形成される隙間Ga2は、第2の収容部12bの接触面12dから離間するほど大きくなる。そのため、弁座21を軸方向に圧縮させたとき、軸方向において弁座21の境界部Bと同じ位置となる弁座21の外周面が弁座21の径方向の外側に変形できるスペースを好適に設けることができる。
(5)弁座固定部材23により弁座21が圧縮され、第2の収容部12bに固定された状態であっても、弁座21の外周面と第2の収容部12bの拡径面12eとの間には、軸方向において弁座21の境界部Bと同じ位置に隙間Ga2が形成される。そのため、軸方向において弁座21の境界部Bと同じ位置となる弁座21の外周面が弁座21の径方向の外側に変形する余地が残されている。したがって、弁座21の境界部Bの変形をより抑制することができる。
<第3の実施形態>
以下、弁装置の第3の実施形態を説明する。なお、第1の実施形態と同様の構成については同様の符号を付し、詳細な説明は割愛する。
図4(a)に示すように、弁座21が第2の収容部12bに収容され、弁座固定部材23により弁座21が軸方向に圧縮される前の状態で、弁座21の外周面は、周方向の全域に亘って第2の収容部12bの内周面に当接する当接面21fと、当接面21fから連続的に延びる縮径面21gとを有している。縮径面21gは、当接面21fから弁体22側に向かうほど徐々に縮径されるテーパ面である。
ここで、弁座21の境界部Bの軸方向における位置は、弁座21の縮径面21gの軸方向における範囲R3に含まれている。すなわち、弁座21が第2の収容部12bに収容され、弁座固定部材23により弁座21が軸方向に圧縮される前の状態で、境界部Bから軸方向において境界部Bと同じ位置となる弁座21の縮径面21gまでの距離D5は、境界部Bから軸方向において境界部Bと同じ位置となる第2の収容部12bの内周面までの距離D6よりも小さい。言い換えれば、弁座21の軸線Lと直交し、境界部Bを含む断面において、弁座21の境界部Bから弁座21の外周面までの距離D5は、弁座21の境界部Bから第2の収容部12bの内周面までの距離D6よりも小さい。弁座21の縮径面21gと第2の収容部12bの内周面との間には、軸方向において弁座21の境界部Bを含む範囲に隙間Ga3が形成されている。
図4(b)に示すように、弁座固定部材23により弁座21が軸方向に圧縮され、第2の収容部12bに固定された状態で、境界部Bから軸方向において境界部Bと同じ位置となる弁座21の縮径面21gまでの距離D5´は、境界部Bから軸方向において境界部Bと同じ位置となる第2の収容部12bの内周面までの距離D6´よりも小さい。言い換えれば、弁座21の軸線Lと直交し、境界部Bを含む断面において、弁座21の境界部Bから弁座21の外周面までの距離D5´は、弁座21の境界部Bから第2の収容部12bの内周面までの距離D6´よりも小さい。すなわち、弁座固定部材23により弁座21が軸方向に圧縮され、第2の収容部12bに固定された状態で、弁座21の縮径面21gと第2の収容部12bの内周面との間には、軸方向において弁座21の境界部Bを含む範囲に隙間Ga3が形成された状態が維持されている。
本実施形態は、第1の実施形態と同様の効果が得らえる。
なお、第1、第2及び第3の実施形態は、以下のように変更して実施することができる。第1、第2及び第3の実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・弁座固定部材23により弁座21が軸方向に圧縮され、第2の収容部12bに固定された状態で、弁座21の外周面と第2の収容部12bの内周面との間には、軸方向において弁座21の境界部Bを含む範囲に隙間Ga1,Ga2,Ga3がなくてもよい。例えば、弁座固定部材23により弁座21が軸方向に圧縮され、第2の収容部12bに固定された状態で、弁座21の外周面の全てが第2の収容部12bの内周面の全てに当接している状態にしてもよい。
・第1及び第3の実施形態において、弁座21の圧縮前に弁座21の当接面21d,21fが第2の収容部12bの内周面に当接しなくてもよい。また、第2の実施形態でも同様に、弁座21の外周面が第2の収容部12bの接触面12dに当接しなくてもよい。
・縮径面21e,21g及び拡径面12eは、テーパ面でなく、円弧面であってもよい。また、弁座21が段付き円筒状となるように変更してもよい。すなわち、第1の実施形態では、縮径面21eを、当接面21dから弁体22と反対側に一定の外径を保ったまま延びる円筒面に変更してもよい。第2の実施形態では、拡径面12eを、接触面12dから弁体22と反対側に一定の内径を保ったまま延びる円筒面に変更してもよい。第3の実施形態では、縮径面21gを、当接面21fから弁体22側に一定の外径を保ったまま延びる円筒面に変更してもよい。
・また、弁座21の外周面及び第2の収容部12bの内周面のいずれか一方において、軸方向において境界部Bを含む範囲に、周方向の全域に亘って設けられた円環状の溝部を設けてもよい。
・第2の実施形態において、拡径面12eは、接触面12dから弁体22と反対側に向かうほどに徐々に拡径されるテーパ面であったが、これに限らない。例えば、接触面12dから弁体22側に向かうほど徐々に拡径されるテーパ面でもよい。このとき、弁座固定部材23により弁座21が軸方向に圧縮される前の状態で、弁座21の境界部Bの軸方向における位置が、第2の収容部12bの内周面におけるテーパ面の軸方向における範囲に含まれるように変更する。
・第1、第2及び第3の実施形態において、弁装置1は、燃料電池自動車に搭載されるものとしていたが、これに限らない。例えば、高圧ガスの圧力調整が必要となる装置に適用してもよい。
1…弁装置、10…ボディ、11…一次ポート、12…供給流路、12b…第2の収容部、12d…接触面、12e…拡径面、14…送出流路、15…二次ポート、21…弁座、21b…円筒面、21c…テーパ面、21d,21f…当接面、21e,21g…縮径面、22…弁体、23…弁座固定部材、L…軸線、B…境界部、R1,R2,R3…範囲、D1,D2,D3,D4,D5,D6…距離、D1´,D2´,D3´,D4´,D5´,D6´…距離。

Claims (4)

  1. ガスの流路を有するボディと、
    前記流路上に設けられた収容部に収容される円筒状の弁座と、
    前記弁座に対して着離することで前記ガスの流路を開閉する弁体と、
    前記収容部に対して前記弁座を軸方向に圧縮した状態で固定する弁座固定部材と、を備え、
    前記弁座の内周面は、前記弁座の軸線を中心として前記軸線に平行な線分を回転させたときに形成される曲面であって前記軸方向に延びる円筒面と、前記円筒面から連続的に延びて前記弁体に向かうほど拡径されている、前記弁体が着離するテーパ面と、前記円筒面と前記テーパ面との境目である境界部とを有し、
    前記弁座が前記収容部に収容され、前記弁座固定部材により前記弁座が前記軸方向に圧縮される前の状態で、前記軸線と直交し、前記境界部を含む断面において、前記境界部から前記弁座の外周面までの距離は、前記境界部から前記収容部の内周面までの距離よりも小さい
    弁装置。
  2. 前記弁座が前記収容部に収容され、前記弁座固定部材により前記弁座が前記軸方向に圧縮される前の状態で、前記弁座の外周面は、前記軸線を中心とした周方向の全域に亘って前記収容部の内周面に当接する当接面と、前記当接面から連続的に延びて前記当接面から離間するほど縮径される縮径面とを有し、
    前記境界部の前記軸方向における位置は、前記縮径面の前記軸方向における範囲に含まれている
    請求項1に記載の弁装置。
  3. 前記収容部の内周面は、前記軸線を中心とした周方向の全域に亘って前記弁座の外周面が当接する接触面と、前記接触面から連続的に延びて前記接触面から離間するほど拡径される拡径面とを有し、
    前記境界部の前記軸方向における位置は、前記弁座が前記収容部に収容され、前記弁座固定部材により前記弁座が前記軸方向に圧縮される前の状態で、前記拡径面の前記軸方向における範囲に含まれている
    請求項1に記載の弁装置。
  4. 前記弁座固定部材により前記弁座が前記軸方向に圧縮され、前記収容部に対して固定された状態で、前記軸線と直交し、前記境界部を含む断面において、前記境界部から前記弁座の外周面までの距離は、前記境界部から前記収容部の内周面までの距離よりも小さい
    請求項1~3のいずれか一項に記載の弁装置。
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