JP2013206176A - 高圧取出し用減圧弁 - Google Patents

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茂 高木
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幸夫 吉田
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Abstract

【課題】荷重スプリングのバネ鳴きを防止し、減圧弁の圧力特性を変えることなく、小型化及び軽量化を図ることができる、高圧取出し用減圧弁を提供する。
【解決手段】弁体10は、弁座部14の開口16に向かって縮径するテーパコーン形の着座面10bを有する。この着座面10bは、弁体10の軸線Xに対して、例えば、45度の角度Qで傾斜し、凹部10cの周囲に延在する。弁体10の芯金は、例えば、真鍮等の材料で構成され、弁体10の芯金の表面はニトリルゴム等のゴム材Gで被覆される。弁体10が弁座20に着座したとき、テーパコーン形の着座面10bは、弁座20の開口16の縁部16aに圧着し、縁部16aに沿って連続する凸状の湾曲面との間に、環状の線シールを形成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、減圧弁の2次側を解放させたときに発生する荷重スプリング(メインスプリング)のバネ鳴きを防止し、小型化及び軽量化を図ることができる、高圧取出し用減圧弁に関するものである。
特開2003―322104号公報(特許文献1)に記載されているように、エア駆動機器の性能の向上に伴って、上限圧力が0.98MPaまでの圧縮空気によって駆動される、所謂、常圧を使用範囲とするエア駆動機器に加えて、使用圧力が0.98MPa乃至2.48MPaの圧縮空気によって駆動される、所謂、高圧を使用範囲とするエア駆動機器が開発され、使用されている。最近は、このような高圧を使用範囲とするエア駆動機器等に高圧の圧縮空気を供給するため、例えば、1次側圧力が4.4MPaの時に2次側圧力を2.6MPaに設定することができる、所謂、高圧取出し用減圧弁が開発されている。
しかし、高圧取出し用減圧弁は流体通路を流れるエア等の流量が大きいため、流体通路の中途部に介装された弁座の平坦面に弁体を密着させて面シールを形成すると、弁座側の面と弁体側の面の間の狭い空間をエア等が流れるときに、キャビテーションやチャタリングが発生する場合がある。このうち、チャタリングは、弁体が繰り返し弁座をたたくことによりエア等の流体振動を引き起こすから、この流体振動の周波数と荷重スプリング(メインスプリング)の固有振動数が一致したときには、荷重スプリングが異常振動を起こし、所謂、バネ鳴きを発生する場合がある。
チャタリングは、弁座と弁体の間に面シールを形成するシール面の間を流量の大きなエア等が流れるときに発生するから、シール面の幅(エア等の流れ方向の流路の長さ)を最小にすることによって防止できると考えられる。そこで、従来の面シールに代えて、シール面の幅をできる限り小さくした線シールを弁座と弁体の間に形成することにより、弁体と弁座の間に形成される最も狭い流路の幅(エア等の流れ方向の流路の長さ)を小さくすることができるから、チャタリングの発生を抑えることができると考えられる。これにより、空気振動の発生を抑え、バネ鳴きを防止することができる。
また、弁座と弁体の間に線シールを形成する場合には、弁体と弁座の間に形成される最も狭い流路の幅(エア等の流れ方向の流路の長さ)を小さくすることができるから、弁体と弁座の密着部の外周によってその内部に画成される面積を、密着部が弁座の開口を囲繞する面シールによって形成される場合よりも、小さい面積にすることができる。そして、弁体と弁座の間に線シールを形成するとき、弁体と弁座の密着部の外周によってその内部に画成される面積が減少することによって直動型減圧弁の圧力特性が変化しないように、弁体と弁座の間に面シールが形成されるときに使用される荷重スプリングよりも、バネ荷重が小さい荷重スプリングを使用することができる。また、弁座の開口を囲繞する座面の外周の内側の面積を基準にする面シールと、弁座の開口の端部の内側の面積を基準にする線シールを比較すると、2次側の圧力に応じて弁体を駆動するピストンやダイヤフラム(弁体駆動部材)の外径を、これらの面積と同じ比率で小さくしても、減圧弁の基本性能(圧力特性)に差異を生じない。従って、このように線シールを形成することにより、減圧弁の小型化及び軽量化を図ることができる。
特開2011―70420号公報(特許文献2)は、テーパ状のシール面が形成された弁体を有する減圧弁を開示する。しかし、この公報には、このテーパ状のシール面と弁座との間に線シールを形成することによってバネ鳴きを防止することについての記述は存在しない。また、この公報には、線シールを形成することによって、減圧弁の小型化や軽量化を図ることについて、何らの記述も存在しない。
特開2003―322104号公報 特開2011―70420号公報
本発明の目的は、荷重スプリングのバネ鳴きを防止し、また、減圧弁の圧力特性を変えることなく、小型化及び軽量化を図ることができる、高圧取出し用減圧弁を提供することにある。
本発明は、減圧弁の1次側に供給された流体を2次側に導く流体通路と、前記流体通路を1次側と2次側に画成するように前記流体通路の中途部に形成され、かつ、前記流体通路の1次側と2次側を連通させる開口を有する、弁座と、前記流体通路の1次側に配置され、かつ、前記弁座の開口を開閉することにより前記流体通路を開閉する、弁体と、前記弁体を前記弁座に着座させる方向に付勢するバルブスプリングと、前記流体通路の2次側に配置され、かつ、前記流体通路の2次側の圧力に応じて前記弁体を前記弁座に関して往復動させる、弁体駆動部材と、前記弁体駆動部材を前記弁体に向けて付勢する荷重スプリングを有し、前記流体通路の1次側に供給された流体を減圧して、前記流体通路の2次側から高圧の流体を吐出させる、直動型減圧弁において、前記弁体が前記弁座に着座したとき、前記弁体と前記弁座の密着部は、前記弁座の開口を囲繞する線シールを形成することを特徴とする、直動型減圧弁である。
本発明の直動型減圧弁は、また、前記線シールが、前記弁座の開口の縁部に沿って連続する凸状の湾曲面と、前記弁体との間に形成されることを特徴とする。この湾曲面は、例えば、半径Rが0.5以下の湾曲面によって構成することができる。
本発明の直動型減圧弁は、更に、前記線シールが形成されるとき、前記弁体と前記弁座の密着部の外周によってその内部に画成される面積は、前記密着部が前記弁座の開口を囲繞する面シールによって形成されるときの前記面積よりも、小さいことを特徴とする。
本発明の直動型減圧弁は、また、前記弁体の外面に、前記流体通路の2次側に向かって縮径するテーパコーン形の着座面を形成し、前記弁体が前記弁座に着座したとき、前記テーパコーン形の着座面が前記弁座の開口の縁部に圧着すると共に、前記テーパコーン形の着座面の上部が前記弁座の開口の内部に進入することを特徴とする。
本発明の直動型減圧弁は、また、前記テーパコーン形の着座面が、前記弁体の軸線に対して約45度の角度で傾斜することを特徴とする。
本発明の直動型減圧弁は、また、前記弁体の頂面に円錐形の凹部を形成し、前記凹部の周囲に前記テーパコーン形の着座面を延在させたことを特徴とする。
本発明の直動型減圧弁は、また、前記弁体の頂部に前記弁体の軸線に沿って延在する突起部を形成し、前記突起部の基端部の周囲に前記テーパコーン形の着座面を延在させ、前記突起部の先端部を前記弁座の開口を介して前記弁体駆動部材に係合させたことを特徴とする。
本発明の直動型減圧弁は、また、前記弁体の頂面を平面によって構成し、前記弁座に、前記弁座の開口を囲繞し、かつ、前記流体通路の1次側に突出した、環状突起を形成し、前記弁体が前記弁座に着座したとき、前記弁体の前記頂面が前記弁座の前記環状突起に圧着して、前記線シールを形成することを特徴とする。
本発明の直動型減圧弁は、また、前記弁体と前記弁座の間に前記線シールが形成されるとき、前記弁体と前記弁座の密着部の外周によってその内部に画成される面積が減少することによって前記直動型減圧弁の圧力特性が変化しないように、前記荷重スプリングとして、前記弁体と前記弁座の間に前記面シールが形成されるときに使用される荷重スプリングよりも、バネ荷重が小さい荷重スプリングを取り付けたことを特徴とする。
本発明の直動型減圧弁は、更に、前記荷重スプリングのバネ荷重を変化させる2次圧設定機構を有し、前記2次圧設定機構は、前記荷重スプリングの一端を保持するバネ受けと、前記直動型減圧弁のボンネットに螺合して前記荷重スプリングの伸縮方向に往復動する調節ネジと、前記調節ネジと前記バネ受けの間に介在する球面形の滑動面と、前記調節ネジに固定された調節ハンドルとを有することを特徴とする。
本発明によれば、弁座と弁体の間に、従来の面シールに代えて、シール面の幅をできる限り小さくした線シールを形成することにより、弁体と弁座の間に形成される最も狭い流路の幅を小さくすることができる。これにより、チャタリングの発生を防止し、減圧弁の2次側が解放されたときの空気振動の発生を抑え、バネ鳴きの発生を防止することができる。
また、本発明によれば、弁座の開口の縁部に沿って凸状の湾曲面を形成し、この湾曲面に弁体を圧接させて、確実に線シールを形成することができる。また、弁座の開口の縁部を凸状の湾曲面によって形成すれば、弁体と弁座が離隔しているときにも、弁体と弁座の間に滑らかに湾曲した流路を形成することができる。これにより、チャタリングを抑え、バネ鳴きの発生を防止することができる。
更に、本発明によれば、減圧弁の圧力特性を変えることなく、減圧弁の小型化及び軽量化を図ることができる。図1は、弁体1と弁座2の間に面シールが形成される従来の減圧弁Aの要部断面図であり、図2は、弁体10と弁座20の間に線シールが形成される本発明の減圧弁Bの要部断面図である。図1及び図2において、参照番号3は1次側の流体通路、4は2次側流体通路、5はバルブスプリング、6は弁体駆動部材としてのピストン、7は荷重スプリング(メインスプリング)、8は減圧弁のハウジングの基底部材、9は減圧弁のハウジングを構成するボンネットを示す。ここで、減圧弁A、Bの1次圧をP1、2次圧をP2、ピストン6が2次圧P2を受ける受圧面の面積をA1、弁体1、10が連通路4aを介して2次圧P2を受ける受圧面の面積をA2、弁体1、10が1次圧P1を受ける受圧面の面積をA3、荷重スプリング7のバネ荷重をF1、バルブスプリング5のバネ荷重をF2とする。また、ピストン6の直径をD1、連通路4aの直径をD2、ピストン6の突出部6aの外周の直径をD3、図1の弁体1と弁座2の密着部を構成する面シールの外縁の径をD4、そして、図2の弁体10と弁座20の密着部を構成する線シールの外縁の径を同じくD4とする。
A1は次の数式で表される。
Figure 2013206176
A2は次の数式で表される。
Figure 2013206176
A3は次の数式で表される。
Figure 2013206176
2次圧P2は次の数式で表される。
Figure 2013206176
数4から、D4が減少し、A3が減少すると、F1が減少することが解る。
表1は、図1の減圧弁Aにおいて、F1、F2、D1、D2、D3、D4、A1、A2、A3がそれぞれ表1の設定値である場合に、1次圧P1を45気圧から35気圧まで1気圧ずつ減少させたときの2次圧P2の値を示す。
Figure 2013206176
これに対し、表2は、図2の減圧弁Bにおいて、F1、F2、D1、D2、D3、D4、A1、A2、A3がそれぞれ表2の設定値である場合に、1次圧P1を45気圧から35気圧まで1気圧ずつ減少させたときの2次圧P2の値を示す。
Figure 2013206176
表1は、面シールの外縁の径を示すD4が7.00mmであるのに対し、表2は、線シールの外縁の径を示すD4が5.40mmであり、これに伴って表1のA3は0.385mmであるのに対し、表2のA3は0.229mmになっているが、数式4に従って表1のF1(129.92Kg)を表2のF1(75.20Kg)に変更すれば、1次圧P1の変化に対する2次圧P2の変化は、ほぼ同一であることがわかる。なお、表1と表2においては、ピストン6の直径D1が表1では24.00mmであるのに対し、表2では18.50mmになっているが、これはD4の変化率と同一の変化率でD1を減少させたに過ぎない。ピストン6の直径D1が減少すれば、減圧弁Bを減圧弁Aよりも小型化することができる。また、荷重スプリングF1のバネ荷重を減少させれば、減圧弁Bを小型化及び軽量化することができると共に、荷重スプリングF1のバネ荷重の調節をより小さい力で行うことができる。これにより、本発明によれば、減圧弁の圧力特性(P1の値の変化に対するP2の値の変化)を変えることなく、減圧弁の小型化及び軽量化を図ることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施例を説明する。
図1は、弁体と弁座の間に面シールが形成される従来の減圧弁の要部断面図である。 図2は、弁体と弁座の間に線シールが形成される本発明の減圧弁の要部断面図である。 図3は、本発明の高圧取出し用減圧弁の第1実施例の縦断面図である。(実施例1) 図4は、図3及び図7の減圧弁の弁座の拡大断面図である。(実施例1及び2) 図5(a)は、図3の減圧弁の弁体の断面図であり、図5(b)は、図5(a)の弁体の上面図である。(実施例1) 図6(a)及び(b)は、図3中の円で囲まれた部分Iの拡大図であり、このうち、図6(a)は、図3の減圧弁の2次圧が上昇して、弁体が弁座に密着し、線シールを形成したときの要部断面図であり、図6(b)は、図3の減圧弁の2次圧が低下して、弁体が弁座から離隔したときの要部断面図であり、る。(実施例1) 図7は、本発明の高圧取出し用減圧弁の第2実施例の縦断面図である。(実施例2) 図8(a)は、図7の減圧弁の弁体の側面図であり、図8(b)は、図7(a)の弁体の縦断面図であり、図8(c)は、図8(a)の弁体の上面図である。(実施例2) 図9は、本発明の高圧取出し用減圧弁の第3実施例の縦断面図である。(実施例3) 図10は、図9の減圧弁の弁座の拡大断面図である。(実施例3) 図11は、図9中の円で囲まれた部分IIの拡大図であり、図9の減圧弁の2次圧が上昇して、弁体が弁座に着座し、線シールが形成されたときの断面図である。(実施例3)
高圧取出し用減圧弁の弁体が弁座に着座するときに、弁体と弁座の間に面シールに代えて線シールを形成するように構成することにより、減圧弁の2次圧が低下したときのチャタリングを防止し、荷重スプリング(メインスプリング)のバネ鳴きを防止すると共に、減圧弁の圧力特性を変えることなく、減圧弁の小型化及び軽量化を図る。
図3乃至5は、本発明の第1実施例の減圧弁Bを示し、この減圧弁Bの要部は図2の減圧弁Bと同じである。減圧弁Bは、ハウジングの基底部材8と、基底部材8にネジ11によって固定されたボンネット9を有し、基底部材8とボンネット9の間にセパレータ12が固定されている。セパレータ12は、シリンダ部13、弁座部14、シリンダ部13と弁座部14の間に延在する連通路15、連通路15の下端部に位置する開口16を有する。シリンダ部13には、ピストン6が、図中、上下方向に往復動可能に嵌合し、ピストン6の突起部6aは連通路15の内部に延在する。図中、6bはリリーフ通路であり、リリーフ通路6bは2次圧P2が設定値を超えたときに開放し、ボンネット9の大気開放孔9aから圧力を開放する。
図4に示すように、弁座部14の開口16を囲繞する位置には、弁座20が隆起して形成され、開口16の縁部16aは、弁座部14の開口16の縁部16aに沿って連続する凸状の湾曲面Wによって構成される。この湾曲面Wは、例えば、半径Rが0.5以下の湾曲面によって構成することができる。
また、図3に示すように、弁座部14の開口16に対向する位置には弁体10が配置され、弁体10は全体として方形の案内部10aと、弁座部14の開口16に向かって縮径するテーパコーン形の着座面10bと、弁体10の頂面に形成された円錐形の凹部10cとを有する。テーパコーン形の着座面10bは、例えば、図示のように、弁体10の軸線Xに対して45度の角度Qで傾斜し、凹部10cの周囲に延在する。弁体10の芯金は、例えば、真鍮によって構成され、弁体10の芯金の表面は、ニトリルゴム等のゴム材Gで被覆されている。
弁体10は、基底部材8に形成された弁室17に配置される。弁室17の側壁は方形に配置され、弁体10は方形の案内部10aを弁室17の側壁に係合させて、図3中、上下方向に摺動する。弁室17にはバルブスプリング5が配置され、弁体10はバルブスプリング5の弾発力によって、弁座20に向かって常時付勢されている。そして、弁体10が弁座20に着座したとき、テーパコーン形の着座面10bは、弁座20の開口16の縁部16aに圧着し、縁部16aに沿って連続する凸状の湾曲面Wとの間に、環状の線シールを形成する。このとき、図6(a)に示すように、テーパコーン形の着座面10bの上部が、弁座20の開口16の内部に進入する。
基底部材8は、弁室17に連通する1次側ポート(図示せず)と、ピストン6とシリンダ部13の間に画成される圧力室18に連通する2次側ポート19を有し、1次側ポートから弁室17を経て連通路15に至り、更に、圧力室18を経て2次側ポートに至る流体通路が形成されている。この流体通路は、1次側ポートから弁座20まで延在する1次側の流体通路と、弁座20から圧力室18を経て2次側ポート19に至る2次側の流体通路とに分かれる。
ピストン6の背面とバネ受け19の間には、荷重スプリング(メインスプリング)7が配置され、バネ受け19は、ボンネット9に螺合した調節ネジ21の端部22に当接している。調節ネジ21の端部22には、凸状の球面形を有する滑動面22aが形成され、バネ受け19はこの球面形の滑動面22aによって回転自在に支持される。滑動面22aは凸状の球面形を成しているから、滑動面22aとバネ受け19の間の摩擦抵抗は低く抑えられている。よって、調節ネジ21に固定された調節ハンドル23を回転させれば、小さい力で荷重スプリング7の設定圧を変更することができる。
なお、図3乃至5に示した直動型減圧弁Bの減圧動作は、従来の減圧弁と同様である。すなわち、減圧弁Bの図示しない1次側ポートから弁室17に流入した圧縮空気等の加圧流体が、弁座20の開口16を開閉する弁体10によって、所定の設定圧力まで減圧され、連通路15と圧力室18を経て、2次側ポート19から吐出される。
図7及び8は、本発明の第2実施例の減圧弁Cを示し、この実施例の特徴は、弁体30の頂部に、弁体30の軸線に沿って延在する突起部30aを形成し、突起部30aの基端部30bの周囲に、テーパコーン形の着座面30cを延在させ、更に、突起部30aの先端部30dを、減圧弁Cの弁座20の開口16を介して、ピストン31に係合させたことにある。この実施例の弁座20の構造は、図4に示した弁座20と同じである。弁体30の芯金は真鍮によって構成することができる。テーパコーン形の着座面30cは、弁体10の軸線Yに対して、例えば、図示のように、45度の角度Qで傾斜し、弁体30の芯金の表面はニトリルゴム等のゴム材Gで被覆されている。
弁体30は、基底部材8に形成された弁室17に配置される。弁室17にはバルブスプリング5が配置され、弁体30はバルブスプリング5の弾発力によって、弁座20に向かって常時付勢されている。弁体30が弁座20に着座したとき、テーパコーン形の着座面30cは、前述の第1実施例と同様に、弁座20の開口16の縁部16aに圧着し、縁部16aに沿って連続する凸状の湾曲面との間に、環状の線シールを形成する。このとき、図6に示すように、テーパコーン形の着座面30cの上部は、弁座20の開口16の内部に進入する。
この実施例のその他の構成は、前述の第1実施例と同様であり、図7中の参照番号のうち、図3の参照番号と共通の番号は、同一の機能は果たす、同一名称の構成要素を示す。
図9乃至11は、本発明の第3実施例の減圧弁Dを示す。この実施例の特徴は、図10に示すように、弁座20に、弁座20の開口16を囲繞し、かつ、減圧弁Dの流体通路の1次側に突出した、環状突起41を形成し、この環状突起41の先端部を凸状の湾曲面Wによって形成し、また、図11に示すように、弁体40の頂面40aを平面によって形成したことにある。環状突起41の湾曲面Wは、例えば、半径Rが0.5以下の湾曲面によって構成することができる。これにより、弁体40が弁座20に着座すると、弁体40の頂面40aが環状突起41の湾曲面Wに圧着し、環状突起41の湾曲面Wと頂面40aとの間に線シールが形成される。
なお、弁体40の芯金は真鍮等によって構成され、弁体40の芯金の表面はニトリルゴム等のゴム材Gで被覆されている。弁体40は、基底部材8に形成された弁室17に配置される。弁室17にはバルブスプリング5が配置され、弁体40はバルブスプリング5の弾発力によって、弁座20に向かって常時付勢されている。この実施例のその他の構成は、前述の第1実施例と同様であり、図9乃至11中の参照番号のうち、図3の参照番号と共通の番号は、同一の機能は果たす、同一名称の構成要素を示す。
本発明の減圧弁は、弁座と弁体の間に、従来の面シールに代えて、シール面の幅をできる限り小さくした線シールを形成することにより、弁体と弁座の間に形成される最も狭い流路の幅(エア等の流れ方向の流路の長さ)を小さくすることができるから、チャタリングを抑え、バネ鳴きの発生を防止することができる。また、数式4が成り立つように、弁座と弁体の間に線シールを形成することにより、減圧弁の圧力特性を変えることなく、減圧弁の小型化及び軽量化を図ることができる。
10、30、40 弁体
10b、30c テーパコーン形の着座面
10c、40c 円錐形の凹部
40a 頂面
16 弁座の開口
20 弁座

Claims (10)

  1. 減圧弁の1次側に供給された流体を2次側に導く流体通路と、前記流体通路を1次側と2次側に画成するように前記流体通路の中途部に形成され、かつ、前記流体通路の1次側と2次側を連通させる開口を有する、弁座と、前記流体通路の1次側に配置され、かつ、前記弁座の開口を開閉することにより前記流体通路を開閉する、弁体と、前記弁体を前記弁座に着座させる方向に付勢するバルブスプリングと、前記流体通路の2次側に配置され、かつ、前記流体通路の2次側の圧力に応じて前記弁体を前記弁座に関して往復動させる、弁体駆動部材と、前記弁体駆動部材を前記弁体に向けて付勢する荷重スプリングを有し、前記流体通路の1次側に供給された流体を減圧して、前記流体通路の2次側から高圧の流体を吐出させる、直動型減圧弁において、前記弁体が前記弁座に着座したとき、前記弁体と前記弁座の密着部は、前記弁座の開口を囲繞する線シールを形成することを特徴とする、直動型減圧弁。
  2. 請求項1に記載の直動型減圧弁において、前記線シールは、前記弁座の開口の縁部に沿って連続する凸状の湾曲面と、前記弁体との間に形成されることを特徴とする、前記直動型減圧弁。
  3. 請求項2に記載の直動型減圧弁において、前記線シールが形成されるとき、前記弁体と前記弁座の密着部の外周によってその内部に画成される面積は、前記密着部が前記弁座の開口を囲繞する面シールによって形成されるときの前記面積よりも、小さいことを特徴とする、前記直動型減圧弁。
  4. 請求項2又は3に記載の直動型減圧弁において、前記弁体の外面に、前記流体通路の2次側に向かって縮径するテーパコーン形の着座面を形成し、前記弁体が前記弁座に着座したとき、前記テーパコーン形の着座面が前記弁座の開口の縁部に圧着すると共に、前記テーパコーン形の着座面の上部が前記弁座の開口の内部に進入することを特徴とする、前記直動型減圧弁。
  5. 請求項4に記載の直動型減圧弁において、前記テーパコーン形の着座面は前記弁体の軸線に対して約45度の角度で傾斜することを特徴とする、前記直動型減圧弁。
  6. 請求項4又は5に記載の直動型減圧弁において、前記弁体の頂面に円錐形の凹部を形成し、前記凹部の周囲に前記テーパコーン形の着座面を延在させたことを特徴とする、前記直動型減圧弁。
  7. 請求項4又は5に記載の直動型減圧弁において、前記弁体の頂部に前記弁体の軸線に沿って延在する突起部を形成し、前記突起部の基端部の周囲に前記テーパコーン形の着座面を延在させ、前記突起部の先端部を前記弁座の開口を介して前記弁体駆動部材に係合させたことを特徴とする、前記直動型減圧弁。
  8. 請求項2又は3に記載の直動型減圧弁において、前記弁体の頂面を平面によって構成し、前記弁座に、前記弁座の開口を囲繞し、かつ、前記流体通路の1次側に突出した、環状突起を形成し、前記弁体が前記弁座に着座したとき、前記弁体の前記頂面が前記弁座の前記環状突起に圧着して、前記線シールを形成することを特徴とする、前記直動型減圧弁。
  9. 請求項3に記載の直動型減圧弁において、前記弁体と前記弁座の間に前記線シールが形成されるとき、前記弁体と前記弁座の密着部の外周によってその内部に画成される面積が減少することによって前記直動型減圧弁の圧力特性が変化しないように、前記荷重スプリングとして、前記弁体と前記弁座の間に前記面シールが形成されるときに使用される荷重スプリングよりも、バネ荷重が小さい荷重スプリングを取り付けたことを特徴とする、前記直動型減圧弁。
  10. 請求項3に記載の直動型減圧弁において、前記直動型減圧弁は、更に、前記荷重スプリングのバネ荷重を変化させる2次圧設定機構を有し、前記2次圧設定機構は、前記荷重スプリングの一端を保持するバネ受けと、前記直動型減圧弁のボンネットに螺合して前記荷重スプリングの伸縮方向に往復動する調節ネジと、前記調節ネジと前記バネ受けの間に介在する球面形の滑動面と、前記調節ネジに固定された調節ハンドルとを有することを特徴とする、前記直動型減圧弁。
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