JPWO2019244745A1 - フィルタ交換方法、フィルタ装置、自動ウェットダウンシステム - Google Patents

フィルタ交換方法、フィルタ装置、自動ウェットダウンシステム Download PDF

Info

Publication number
JPWO2019244745A1
JPWO2019244745A1 JP2020525620A JP2020525620A JPWO2019244745A1 JP WO2019244745 A1 JPWO2019244745 A1 JP WO2019244745A1 JP 2020525620 A JP2020525620 A JP 2020525620A JP 2020525620 A JP2020525620 A JP 2020525620A JP WO2019244745 A1 JPWO2019244745 A1 JP WO2019244745A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
housing
liquid
injected
dust
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020525620A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7457329B2 (ja
Inventor
大治 福島
大治 福島
英樹 七五三
英樹 七五三
朝史 東風平
朝史 東風平
嘉崇 山口
嘉崇 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Horkos Corp
TEC Project Services Corp
Original Assignee
Horkos Corp
TEC Project Services Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Horkos Corp, TEC Project Services Corp filed Critical Horkos Corp
Publication of JPWO2019244745A1 publication Critical patent/JPWO2019244745A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7457329B2 publication Critical patent/JP7457329B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D46/00Filters or filtering processes specially modified for separating dispersed particles from gases or vapours
    • B01D46/0084Filters or filtering processes specially modified for separating dispersed particles from gases or vapours provided with safety means
    • B01D46/0091Including arrangements for environmental or personal protection
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D46/00Filters or filtering processes specially modified for separating dispersed particles from gases or vapours
    • B01D46/24Particle separators, e.g. dust precipitators, using rigid hollow filter bodies
    • B01D46/2403Particle separators, e.g. dust precipitators, using rigid hollow filter bodies characterised by the physical shape or structure of the filtering element
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D46/00Filters or filtering processes specially modified for separating dispersed particles from gases or vapours
    • B01D46/66Regeneration of the filtering material or filter elements inside the filter
    • B01D46/79Regeneration of the filtering material or filter elements inside the filter by liquid process
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D46/00Filters or filtering processes specially modified for separating dispersed particles from gases or vapours
    • B01D46/88Replacing filter elements

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Geometry (AREA)
  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Abstract

フィルタ装置(100)は、ハウジング(10)と、このハウジング(10)に収容されたフィルタ(1)と、粉塵を含む流体をハウジング内(10)へ導入する導入部(14)と、フィルタ(1)で濾過された流体を排出する排出部(15)とを備えている。フィルタ(1)の交換方法は、フィルタ装置(100)の運転を停止した状態で、ハウジング(10)内に液体(W)を注入して、フィルタ(1)の粉塵付着面の全域を液体(W)に浸漬させる工程と、ハウジング(10)内に注入された液体(W)を排水する工程と、液体(W)を排水した後、ハウジング(10)の一部を取り外して、湿潤したフィルタ(1)を開放空間に露出させる工程と、開放空間に露出したフィルタ(1)を新しいフィルタに交換する工程とを含む。

Description

本発明は、流体中の粉塵などを捕集するフィルタ装置において、使用済のフィルタを新しいフィルタに交換する方法に関する。
たとえば、医薬品工場の製造現場においては、医薬原料や農薬原料である高薬理活性物質を取り扱う際に発生する粉塵を捕集するために、集塵装置が用いられている。この集塵装置で粉塵の大部分は捕集されるものの、粉塵を100%完全に捕集することは現実には困難であり、粉塵のごく一部は捕集されないまま集塵装置から排出される。しかるに、高薬理活性物質は少量でも人体に悪影響を及ぼすことから、集塵装置から排出された微量の粉塵を再捕集して、衛生・安全面で万全を期す必要がある。そこで、この粉塵の再捕集手段として、HEPAフィルタ(High Efficiency Particulate Air Filter)やULPAフィルタ(Ultra Low Penetration Air Filter)などの高性能フィルタを内蔵したフィルタ装置が集塵装置の後段に設けられる。フィルタ装置は、ダクトにより集塵装置と接続される。
フィルタ装置は一般に、ハウジングと、このハウジングに収容されたフィルタと、濾過対象の流体をハウジング内へ導入する導入部と、フィルタで濾過された流体を排出する排出部とを備えている。集塵装置から排出された流体は、ダクトを通って導入部からフィルタ装置の内部へ導入され、フィルタで流体中の残留粉塵が再捕集される。粉塵が除去された流体は、清浄流体となって排出部から排出される。
フィルタは、粉塵の捕集を繰り返すに従って目詰まりを生じるため、一定期間使用した時点で交換が必要となる。フィルタの交換にあたっては、使用済のフィルタに付着した粉塵の飛散によって作業者がばく露することがないように、細心の注意を払う必要がある。ばく露の防止を考慮したフィルタ交換方法として従来から行われている方法の1つに、バグイン・バグアウトと呼ばれる方法がある。その概略手順は、以下のとおりである。
まず、フィルタ装置の扉を開けて、前回交換時にフィルタの取出し口に取り付けてあるビニール袋を利用し、使用済のフィルタを、袋越しに取り出してビニール袋に回収する。そして、袋を2箇所で緊縛し、その中間部を切断することで、使用済のフィルタは一方のビニール袋に密閉され、取出し口は他方のビニール袋で密閉される。続いて、新しいフィルタを収容したビニール袋をフィルタの取出し口に取り付け、密閉用に残されたビニール袋を回収し、新しいフィルタを袋越しに装置内部へ挿入する。回収したビニール袋は、次のフィルタ交換時まで袋内にあってもよいし、袋から取り出して処分してもよい。最後に、フィルタ装置の扉を閉じてフィルタの交換作業が終了する。このような方法によれば、ビニール袋を介してフィルタの交換が行われるため、使用済のフィルタが開放空間に露出されることがなく、粉塵の飛散によるばく露を防止することができる。
しかしながら、上述したバグイン・バグアウト方式では、フィルタ交換にあたって、ビニール袋越しにフィルタを取り出したり挿入したりしなければならないため、作業性がきわめて悪く、交換に時間もかかる。また、作業ミスにより使用済のフィルタが露出した場合、作業者がばく露を受けるおそれがある。さらに、消耗品であるビニール袋を必要とするため、ランニングコストが発生するとともに、袋の保管スペースも必要となる。
一方、使用済のフィルタに付着した粉塵の飛散を防止するために、フィルタの交換時に、フィルタに対して液を放水することにより、フィルタを湿潤させる方法がある。この方法は、ウェットダウンと呼ばれている。たとえば、下記の特許文献1〜4には、給水管からフィルタ装置の内部へ洗浄水を放水して、フィルタの下面(気流の上流側の面)を洗浄した後、フィルタを取り出して新しいフィルタに交換する方法が開示されている。このようにウェットダウン処理を行ってから、使用済のフィルタを取り出すようにすれば、フィルタが湿潤状態にあるため、フィルタに付着した粉塵の飛散を抑制して、ばく露を防止することができる。
ところで、従来から医薬品工場などでは、発塵箇所である製造現場に集塵装置が設置されることは稀である。それは、作業場が狭くなることに加えて、フィルタ交換時などに、高薬理活性物質の粉塵が製造ラインへ混入する恐れがあるからである。また、今までの集塵装置は、大型で固定式のものがほとんどであることから、必然的に、発塵箇所と集塵装置の設置場所との距離が長くなる。このため、天井裏や天井に配設した長いダクトを通して、発塵箇所と集塵装置とを接続する必要がある。しかるに、このダクトの中には高薬理活性物質の粉塵が残留しており、これが何らかの原因で工場の屋内や屋外へ飛散する恐れがある。
この問題を解決する一つの手段は、集塵装置を移動式にして、発塵箇所まで手で搬送できるようにすることである。そうすれば、発塵箇所と集塵装置とを接続する長いダクトは不要となり、ダクトの内側に残留した高薬理活性物質の飛散を抑えて、ばく露のリスクを低減することができる。短いダクトは、装置ごと工場内の洗浄場所へ搬送し、そこで取り外して洗浄することもできるし、廃棄することも可能である。
また一方で、高薬理活性物質を扱う工場では、HEPAフィルタなどの高性能フィルタの利用が必須である。このフィルタは、ケースに内蔵されて集塵装置と別に設置される場合もあるが、集塵装置に内蔵されてその一部となっている場合もある。特に、従来の集塵装置では、フィルタとしてバグフィルタが用いられる場合が多く、バグフィルタはHEPAフィルタなどに比べて通過風速が小さいことから、大風量を確保しつつ装置の小型化を図ることは困難である。したがって、集塵装置は必然的に大型で固定式のものとなり、高性能フィルタはそのような集塵装置に内蔵されることが多い。このため、従来は、フィルタ自体を単体でユニット化(モジュール化)し、かつ移動式にする必要性が乏しく、そのようにした場合でも、装置を極限まで小型化するという考慮は払われていなかった。
特開2010−51852号公報 特開2009−50831号公報 特開2013−2922号公報 特開2015−121561号公報
特許文献1〜4の方法によれば、バグイン・バグアウト方式のようにビニール袋を用いてフィルタを交換する必要がなく、作業性は向上する。しかしながら、フィルタが収容されている装置内部に、ホースなどの給水管から洗浄水を放水しても、フィルタの粉塵付着面の全ての領域に洗浄水が万遍なく行き渡る保証はなく、フィルタを全域にわたって均一に湿潤させることは事実上不可能である。これは、フィルタの湿潤状態を目視で正確に把握することが困難なことにも一因がある。このため、フィルタの湿潤されていない箇所に残留している粉塵が、フィルタの取り出し時に再飛散して、ばく露をひき起こすおそれがある。また、放水のためのスペースが必要となるため、装置の小型化には限界がある。
本発明は、上記問題点を解決するものであって、作業性に優れ、しかもフィルタに付着した粉塵の再飛散のおそれがないフィルタ交換方法を提供することを課題としている。本発明の他の課題は、究極の小型化を図りながら、フィルタの粉塵付着面を均一に湿潤させることが容易なフィルタ装置を提供することにある。
本発明者らは、フィルタ装置を前述した集塵装置のように移動式にすることを元々の出発点として、どのようにすれば装置を極限まで小型化できるかを追求した。そして、装置内部の容積とフィルタの占める容積との差をできるだけ小さくすること、ウェットダウンに必要な水が少なくて済むこと、装置の耐圧(水密性)をある程度簡素化できること、などの点から種々検討を重ねた。その結果、従来のウェットダウンのように、放水によってフィルタを湿潤させるのではなく、フィルタ自体を水没状態にして湿潤させるという新しい着想に到達し、本発明を完成させるに至った。
ウェットダウンそのものは、すでに業界に浸透している手法であるが、従来のウェットダウンでは、スプレーボールなどでフィルタや機内の汚染面を濡らす機構を採用したものが多い。しかるに、複雑な機内構造の中でフィルタや汚染面を全域にわたって均一に湿潤させることは、目視による確認も十分にできないことから困難である。本発明は、この問題を解決し、バグイン・バグアウトを必要としないフィルタ交換を提案するものである。
本発明に係るフィルタ交換方法は、ハウジングと、このハウジングに収容されたフィルタと、粉塵を含む流体をハウジング内へ導入する導入部と、フィルタで濾過された流体を排出する排出部とを備えたフィルタ装置におけるフィルタ交換方法であって、以下の工程を含む。
(1)フィルタ装置の運転を停止した状態で、ハウジング内に液体を注入して、フィルタの粉塵付着面の全域を液体に浸漬させる工程。
(2)ハウジング内に注入された液体を排水する工程。
(3)液体を排水した後、ハウジングの一部を取り外して、湿潤したフィルタを開放空間に露出させる工程。
(4)開放空間に露出したフィルタを新しいフィルタに交換する工程。
また、本発明に係るフィルタ装置は、ハウジングと、このハウジングに収容されたフィルタと、粉塵を含む流体をハウジング内へ導入する導入部と、フィルタで濾過された流体を排出する排出部と、ハウジング内に液体を注入する注入手段と、注入された液体を排水する排水手段とを備えている。ハウジングは、その一部が取り外し可能で、当該一部を取り外した際にフィルタが開放空間に露出するような構造を有している。注入手段は、フィルタの粉塵付着面の全域が浸漬するように液体を注入する。
本発明は、フィルタを水没状態で湿潤(ウェット)させた後に、空間に開放(オープン)し、その後フィルタの交換(チェンジ)を行うことが特徴であり、このような手法を本明細書では、「ウェット・オープン・チェンジ」(WOC)と呼ぶこととする。
本発明のフィルタ交換方法によれば、フィルタ装置のハウジング内に液体を注入し、フィルタを水没状態にしてウェットダウン処理を行うので、フィルタの粉塵付着面を全域にわたって均一に湿潤させることができる。このため、フィルタ交換時に、使用済フィルタに付着した粉塵が再飛散するのを防止することができる。また、ウェットダウン処理後は、ハウジングの一部を取り外して、湿潤したフィルタを開放空間に露出させ、この状態でフィルタを交換するので、交換作業が非常にやり易くなるとともに、新しいフィルタが正常にセットされたかどうかの確認も容易となる。しかも、このようにフィルタを露出させても、フィルタの粉塵付着面が均一に湿潤しているため、ばく露のおそれがない。
本発明のフィルタ装置によれば、フィルタの粉塵付着面の全域が浸漬するように液体を注入し、フィルタを水没状態にして湿潤させるので、粉塵付着面を容易に均一な湿潤状態とすることができる。また、液体はフィルタが水没状態となる量だけ注入すればよいので、ウェットダウンに必要な液体の量が少なくて済み、加えて、従来のような放水のためのスペースが不要となる。これにより、ハウジングの内部容積とフィルタの占める容積との差を可及的に小さくすることが可能となり、装置を極限まで小型化することができる。
図1は、本発明のフィルタ装置の一例を示す外観図である。 図2は、フィルタ装置の使用例を示す正面図である。 図3は、フィルタ装置の要部の構造を示す断面図である。 図4は、本発明のフィルタ交換方法の手順を説明する図である(液体注入)。 図5は、同手順を説明する図である(液体充満)。 図6は、同手順を説明する図である(液体排出)。 図7は、同手順を説明する図である(フィルタ湿潤)。 図8は、同手順を説明する図である(ハウジング取り外し)。 図9は、同手順を説明する図である(フィルタ露出)。 図10は、同手順を説明する図である(フィルタ交換)。 図11は、同手順をフローチャートで示した図である。 図12は、液体充満の他の例を示す図である。 図13は、フィルタ湿潤の他の例を示す図である。 図14は、本発明のフィルタ装置の他の例を示す断面図である。 図15は、本発明のフィルタ装置の他の例を示す断面図である。 図16は、液体充満の他の例を示す図である。 図17は、フィルタ湿潤の他の例を示す図である。 図18は、本発明のフィルタ装置の他の例を示す断面図である。 図19は、本発明のウェットダウンシステムの例を示す図である。 図20は、フィルタ交換手順の他の例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態につき図面を参照しながら説明する。各図において、同一の部分または対応する部分には、同一の符号を付してある。
<実施形態1>
本発明のフィルタ装置の一例を、図1に示す。図1は、装置全体の外観図である。フィルタ装置100は、後述するフィルタが収容されたハウジング10と、このハウジング10を支持する支持台50とを備えている。
ハウジング10は、本例では上ハウジング11と、中間ハウジング12と、下ハウジング13とから構成されている。上ハウジング11と中間ハウジング12とは、キャッチクリップのような連結具16により着脱自在に連結されている。下ハウジング13と中間ハウジング12も、キャッチクリップのような連結具17により着脱自在に連結されている。連結具16、17の連結を解除することにより、ハウジング10を3つのハウジング11〜13に分割することができる。ハウジング11〜13の各接合部には、図示しない環状のシール材が介在しており、ハウジング11〜13が連結具16、17で連結された状態で、各接合部が封止されている。連結具16、17としてキャッチクリップを用いると、たとえばヘルール継手を用いる場合に比べて、安価かつ小型に構成でき、また、操作が容易なため頻繁な分解作業にも適している。
中間ハウジング12には、フィルタで濾過された流体を排出する排出部15が設けられている。排出部15は、ハウジング10の内部空間と連通する排出口15aを有している。この排出口15aには、後述するダクトが接続される。
下ハウジング13には、濾過対象の流体をハウジング10内へ導入する導入部14が設けられている。導入部14から導入された粉塵を含む流体は、ハウジング10に収容されているフィルタで濾過され、排出部15の排出口15aから排出される(詳細は後述)。本例では、後述のようにHEPAフィルタを用いるので、取り扱う流体は気体(空気)であるが、フィルタによっては気体に限らず、液体や蒸気であってもよいことはいうまでもない。
支持台50は、本例ではテーブル51、フレーム52、脚部53、およびキャスター54から構成されている。テーブル51の中央部には、図示しない円形の開口が設けられており、この開口の周縁に、下ハウジング13の下端部が支持されている。また、この開口を貫通して、導入部14がテーブル51の下方に突出している。テーブル51は、ハウジング10を固定するための固定具18を備えている。
フレーム52と脚部53は、それぞれ金属製のパイプからなる。フレーム52は、ねじ等でテーブル51に固定されている。脚部53は、溶接等によりフレーム52に接合されている。脚部53の下端には、キャスター54が取り付けられている。このキャスター54により、支持台50はハウジング10を搭載した状態で移動可能となっている。キャスター54は、省略することも可能である。
図2は、上述したフィルタ装置100の使用例を示している。フィルタ装置100は、集塵装置200と送風装置300との間に設置されている。集塵装置200とフィルタ装置100とは、ダクト60により接続され、送風装置300とフィルタ装置100とは、ダクト70により接続されている。これらの各部によって、空気浄化システムが構成される。
集塵装置200は、図示しない集塵用のフィルタが収容されたハウジング201と、このハウジング201が搭載された支持台202とを備えている。ハウジング201の上部には、粉塵を含む気流(含塵気流)を吸い込む吸込部203が設けられている。この吸込部203には、図示しない吸引ダクトが接続される。ハウジング201の側部には、フィルタで除塵された気流を排出する排出部204が設けられている。この排出部204には、ダクト60の一端が接続されている。ダクト60の他端は、フィルタ装置100の導入部14に接続されている。
送風装置300は、送風ユニット301と、制御ユニット302とを備えている。送風ユニット301には、図示しない送風機(ファン)と、この送風機を回転させるモータなどが収容されている。制御ユニット302には、モータを制御する制御機器や電子回路などが収容されている。送風ユニット301の側部には、フィルタ装置100で濾過された清浄気流を導入する導入部303が設けられている。この導入部303には、ダクト70の一端が接続されている。ダクト70の他端は、フィルタ装置100の排出部15に接続されている。送風ユニット301の上部には、清浄気流を排出する排出部304が設けられている。
図2の空気浄化システムは、たとえば、高薬理活性物質を取り扱う医薬品工場の作業現場に設置される。作業中に発生する高薬理活性物質の粉塵を含む空気は、吸引ダクトを通って集塵装置200の吸込部203から内部に取り込まれ、フィルタで除塵される。粉塵の大部分が除去された空気は、排出部204から排出され、ダクト60を通って、フィルタ装置100の導入部14からハウジング10の内部に導入される。そして、ハウジング10内のフィルタで濾過された清浄空気は、排出部15から排出され、ダクト70を通って、送風装置300の導入部303から送風ユニット301の内部に導入される。導入された清浄空気は、送風機の回転により、排出部304から排出される。
図3は、フィルタ装置100の要部の構造を示している。ここでは、図1における各部の構造を簡略化して描いてあり、また、図1の支持台50の図示は省略してある(図4以降についても同様)。
図3において、フィルタ装置100のハウジング10の内部には、フィルタ1が収容されている。本例では、フィルタ1は前述したHEPAフィルタである。フィルタ1は、中空円筒状のフィルタ本体1aと、フィルタ本体1aの上端部に設けられた上フランジ1bと、フィルタ本体1aの下端部に設けられた下フランジ1cとを備えている。上フランジ1bは、円盤状に形成されていて、フィルタ本体1aの上側の開口を塞いでいる。下フランジ1cは、リング状に形成されていて、中央部にフィルタ本体1aの内部と連通する開口1dを有している。下フランジ1cと下ハウジング13の底部との間には、弾性を有するシール材5が設けられている。フィルタ1の内部の空間は、濾過対象の気流が流れる一次側空間Pであり、フィルタ1の外部の空間は、フィルタ本体1aで濾過された気流が流れる二次側空間Sである。
フィルタ1は、押え板2とボルト3により、ハウジング10に固定される。詳しくは、円盤状の押え板2をフィルタ1の上フランジ1bの上に置き、押え板2を貫通するボルト3の先端部を、下ハウジング13の内壁に設けられた取付部4に螺合する。そして、ボルト3を廻しながら、フィルタ1を押え板2と下ハウジング13の底部との間に締め付けてゆく。このとき、ボルト3の締付力によりシール材5が弾性変形し、導入部14から一次側空間Pへ至る流路と、二次側空間Sとの間がシールされる。押え板2には、着脱に便利なように把持部2aが設けられている。ボルト3には、操作に便利なようにノブ3aが設けられている。
導入部14には、接続管24とバルブ25が接続されている。接続管24の一端は、バルブ25に接続されており、接続管24の他端は、図2に示したダクト60に接続されている。バルブ25は、接続管24と導入部14との間に設けられており、導入部14の流路を遮断または解放する。導入部14は、本発明における「第1排水管」の例であり、バルブ25は、本発明における「第2バルブ」の例である。また、導入部14およびバルブ25は、本発明における「排水手段」の例である。なお、バルブ25を設ける箇所は、図3の例に限らず、たとえば接続管24とダクト60との接続部付近であってもよい。
導入部14には、さらに注水管20が接続されている。注水管20は、導入部14に形成された注水口14aに接続されており、導入部14の流路と連通している。また、下ハウジング13には、排水管22が接続されている。排水管22は、下ハウジング13に形成された排水口13aに接続されており、ハウジング10の内部(二次側空間S)と連通している。注水管20には、バルブ21が設けられており、排水管22には、バルブ23が設けられている。バルブ21は、注水管20の流路を遮断または解放し、バルブ23は、排水管22の流路を遮断または解放する。注水管20およびバルブ21は、本発明における「注入手段」の例である。また、バルブ21は、本発明における「第1バルブ」の例である。排水管22およびバルブ23は、本発明における「排水手段」の例である。また、排水管22は、本発明における「第2排水管」の例であり、バルブ23は、本発明における「第3バルブ」の例である。
図3における矢印は、フィルタ装置100の通常運転時における気流の流れを示している。通常運転時は、バルブ25が導入部14の流路を解放しているので、集塵装置200(図2)で除塵された気流は、ダクト60から接続管24、バルブ25、および導入部14を通って、フィルタ1の一次側空間Pへ流入する。一次側空間Pへ流入した気流は、フィルタ本体1aを通過して二次側空間Sへ流出する。この過程で、気流中に残留している粉塵がフィルタ本体1aで捕集される。捕集された粉塵は、フィルタ本体1aの内面に付着する。このため、二次側空間Sへ流出した気流は、粉塵を含まない清浄気流となる。この清浄気流は、排出部15の排出口15aから排出され、前述したように、ダクト70(図2)を通って、送風装置300へ送られる。
次に、上述したフィルタ装置100において、フィルタ1を交換する場合の手順(ウェット・オープン・チェンジ)を、図4〜図11を参照しながら説明する。
フィルタ1を交換するにあたっては、最初に、フィルタ装置100の運転を停止する。詳しくは、導入部14に接続されているバルブ25を閉じ、また、排出部15に接続されている図示しないバルブも閉じる。この状態で、図4に示すように、バルブ21を開いて注水管20から液体Wを注入する。注入する液体Wは水であってもよいし、水以外の液体であってもよい。注入された液体Wは、導入部14とフィルタ1の内部(一次側空間P)に浸入し、注入にしたがって液体Wの液位が上昇してゆく。
注入された液体Wの量が一定量になると、図5に示すように、フィルタ1の内部空間である一次側空間Pが液体Wで満たされる。このとき、フィルタ本体1aの内面(すなわち粉塵付着面)の全域が液体Wに浸漬した状態(水没状態)となっている。
図5のように、フィルタ1の一次側空間Pに液体Wが充満したことが確認されると、バルブ21を閉じて、注水管20からの液体Wの注入を停止する。液体Wの充満を確認する方法としては、たとえば、注水管20の途中に、液体Wが流れている間だけ回転する目視可能な回転部材(たとえば羽根車やプロペラなど)を設ける。フィルタ1内に液体Wが充満すると、回転部材の回転が停止するので、これによって液体Wが充満したと判断することができる。あるいは、フィルタ1の内部空間(一次側空間P)の容積に相当する量の液体をタンクに貯溜しておき、タンクから液体の全量を注水管20を介して注入してもよい。この場合は、タンクが空になった時点で、フィルタ1内に液体が充満したと判断することができる。また、他の方法として、フィルタ1の表面から液体Wが染み出すことを目視で確認して、フィルタ1内に液体Wが充満したと判断してもよい。HEPAフィルタは、適度な撥水性があり、フィルタ内が満水になるまでは液体Wの染み出しが発生しないが、満水した以降に液圧がかかると、液体Wがフィルタ素材を透過して染み出す性質がある。
液体Wの注入停止後、図3のバルブ25を開いて、図6に示すように、ハウジング10内の液体Wを導入部14を通して排水する。あるいは、注水管20の接続箇所を導入部14のボトム位置に変更することにより、注水管20を利用して液体Wを排水してもよい。この場合、注水管20は、注入手段と排水手段とを兼用する。液体Wが排水された後、フィルタ本体1aの粉塵が付着した内面は、図7に示すように、湿潤状態mとなる。なお、導入部14から流出する液体Wには、微量ながら粉塵が混入しているため、導入部14に別の排水管を接続して、液体Wを封じ込めた状態でタンクなどへ回収するのが望ましい。
また、液体Wの注入停止後は、図3のバルブ23も開いて、フィルタ1から漏出して下ハウジング13の底部に溜まった液体W(図示省略)を、排水管22を通して排水する。この場合も、液体Wを封じ込めた状態でタンクなどへ回収するのが望ましい。
次に、図8に示すように、ハウジング10の一部である上ハウジング11と中間ハウジング12とを、下ハウジング13から取り外す。このとき、中間ハウジング12と下ハウジング13との連結具17による連結は解除され、上ハウジング11と中間ハウジング12とは連結具16で連結された状態にある。ハウジング11、12を取り外した後、ボルト3を緩めて、押え板2とボルト3を取り外す。これにより、フィルタ1の下ハウジング13に対する固定が解除される。そして、図9に示すように、内面が湿潤したフィルタ1が、開放空間Zに露出した状態となる。
この状態で、図10に示すように、新旧フィルタの交換を行う。詳しくは、使用済のフィルタ1を下ハウジング13から取り出し、新しいフィルタ1’を下ハウジング13にセットする。使用済のフィルタ1を取り出す場合、粉塵が付着しているフィルタ1の内面は湿潤しているので、粉塵が飛散するおそれはない。
その後、図8と逆の手順で、押え板2およびボルト3を用いて、新しいフィルタ1’をシール材5を介して下ハウジング13に固定し、取り外した上ハウジング11および中間ハウジング12を下ハウジング13に取り付けることで、フィルタの交換作業が終了する。
図11は、以上述べたフィルタ交換の作業手順をフローチャートで示した図である。ステップS1では、フィルタ装置100の運転を停止する。ステップS2では、バルブ21を開いて、注水管20からハウジング10の内部へ液体Wを注入する。ステップS3では、フィルタ1の一次側空間Pに液体Wが充満したかどうかを確認する。液体Wの充満が確認されると、ステップS4でバルブ21を閉じて液体Wの注入を停止する。ステップS5では、バルブ25とバルブ23を開いて、ハウジング10内の液体Wを排水する。ステップS6では、ハウジング10の一部(上ハウジング11と中間ハウジング12)を取り外す。ステップS7では、押え板2とボルト3を取り外して、フィルタ1の固定を解除する。ステップS8では、使用済のフィルタ1を取り出し、新しいフィルタ1’をセットする。ステップS9では、取り外したハウジング11、12を元の状態に取り付けて、作業を終了する。
図11のステップS1〜S4は、フィルタ装置100の運転を停止した状態で、ハウジング10内に液体Wを注入して、フィルタ1の内面(粉塵付着面)の全域を液体Wに浸漬させる工程である。ステップS5は、ハウジング内10に注入された液体Wを排水する工程である。ステップS6は、液体Wを排水した後、ハウジング10の一部を取り外して、湿潤したフィルタ1を開放空間Zに露出させる工程である。ステップS7〜S9は、開放空間Zに露出したフィルタ1を新しいフィルタ1’に交換する工程である。
以上説明したウェット・オープン・チェンジの手順によれば、フィルタ装置100の運転を停止した状態で、注水管20からハウジング10内に液体Wを注入し、フィルタ1の内面の全域を液体Wに浸漬させて水没状態にした後、液体Wを排水することで、ウェットダウン処理を行っている。このため、フィルタ1の粉塵付着面を全域にわたって均一に湿潤させることができ、フィルタ交換時に、使用済のフィルタ1に付着した粉塵が再飛散するのを防止することができる。
また、ハウジング10の一部を取り外して、湿潤したフィルタ1を開放空間Zに露出させ、この状態でフィルタ1を交換するので、広いスペースにおいて交換作業が非常にやり易くなる。しかも、このようにフィルタ1を露出させても、フィルタ1の粉塵付着面(内面)が均一に湿潤しているため、ばく露のおそれがない。また、フィルタ1の湿潤していない外面は、粉塵付着面ではなく、微量の粉塵付着があるとしても、高性能フィルタの場合は、付着物質の濃度が許容限界値以下に抑えられるため、ばく露のおそれはない。したがって、バグイン・バグアウトを併用せずに、フィルタ1の交換作業を行うことが可能となる。さらに、新しいフィルタ1’とシール材5の双方のシール面が合致するように、フィルタ1’が正常にセットされたかどうかの確認も、開放空間Zにおいて容易に行うことができるので、シールの信頼性が向上する。
また、従来のバグイン・バグアウト方式のような袋越しの手作業ではなく、直接の手作業によってフィルタ1を交換できるため、作業が容易で、袋の隙間から高薬理活性物質などの粉塵が漏洩してばく露するリスクを回避することができる。さらに、交換作業にビニール袋を用いないので、ランニングコストが発生せず、袋の保管スペースも不要になるという利点がある。
また、図3のような構造を有するフィルタ装置100においては、フィルタ1の粉塵付着面が水没状態となる量だけ液体Wを注入すればよいので、ウェットダウンに必要な液体Wの量が少なくて済む。また、フィルタ1を水没状態にしてウェットダウンを行うので、放水のためのスペースが不要となり、スプレーノズルなどの部品や、内部に溜まった大量の水を排出するドレンアウト機構なども不要となる。そして、これらが相俟って、ハウジング10の内部容積とフィルタ1の占める容積との差(≒二次側空間Sの容積)を可及的に小さくすることが可能となり、その結果としてフィルタ装置100を極限まで小型化することができる。
また、図3においては、注水管20がフィルタ1の内部空間(一次側空間P)と連通するように設けられており、フィルタ1とハウジング10との間は、シール材5で封止されている。このため、注水管20から液体Wを注入して、図7のように、フィルタ1の内面(粉塵付着面)だけを選択的に湿潤状態mにすることができる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。
<実施形態2>
図5においては、フィルタ1の一次側空間Pに液体Wが充満した時点で、液体Wの注入を停止したが、フィルタ本体1aが透水性を有する場合は、図12に示すように、液体Wを一次側空間Pだけでなく、フィルタ本体1aを透過させて二次側空間Sにも充満させてもよい。この場合、フィルタ1の外面とハウジング10の内面との間の空間に充満した液体Wに、フィルタ1の外面が浸漬した状態となる。なお、図12では、押え板2やボルト3の図示を省略してある(後述の図16も同様)。このように、一次側空間Pと二次側空間Sの双方に液体Wを充満させると、図13に示すように、フィルタ本体1aの内面と外面の両方が湿潤状態mとなるため、粉塵の飛散をより確実に抑制することができる。
<実施形態3>
図3においては、導入部14に注水口14aを設けて、注水管20を導入部14に接続したが、図14に示すように、中間ハウジング12に注水口12aを設けて、注水管20を中間ハウジング12に接続してもよい。また、上ハウジング11や下ハウジング13に注水口を設けてもよい。さらに、図3の注水管20と図14の注水管20の両方を設けてもよい。
<実施形態4>
図3においては、ハウジング10内に導入された気流が、フィルタ1の内側から外側へ流れる構造のフィルタ装置100を示したが、図15に示すように、気流がフィルタ1の外側から内側へ流れる構造のフィルタ装置101にも、本発明は適用できる。この場合、フィルタ1の外面が粉塵付着面となる。図15では、図3の排出部15と排出口15aが、導入部15’と導入口15a’に置き換わっており、図3の導入部14が排出部14’に置き換わっている。排出部14’は、本発明における「排水手段」および「第1排水管」の例である。また、図15では、図3の一次側空間Pが二次側空間Sに置き換わっており、図3の二次側空間Sが一次側空間Pに置き換わっている。その他の構成については、図3と同様である。
<実施形態5>
図15のような、気流がフィルタ1の外側から内側へ流れるフィルタ装置101の場合、図14のように注水管20をハウジング10に接続した構造を採用し、図16に示すように、注水管20から注入した液体Wにフィルタ1の外面(粉塵付着面)が浸漬するようにしてもよい。これにより、図17に示すように、フィルタ1の外面が湿潤状態mとなり、フィルタ交換時の粉塵の飛散が抑制される。図16では、フィルタ1の外面とハウジング10の内面との間の空間に液体Wを充満させているが、フィルタ1の内部(二次側空間S)にも液体Wを充満させてもよい。この場合は、図13と同様に、フィルタ1の外面と内面の両方が湿潤状態となる。
<実施形態6>
図12や図16において、ハウジング10の天井まで液体Wを充満させてもよい。この場合、液体Wが充満したことを目視で確認可能とするため、図1に示すように、上ハウジング11の上面に設けられた吐出口11aに、シリンジフィルタ(通称:コマフィルタ)11bが装着されている。ハウジング10内が満水になると、シリンジフィルタ11bから液体Wが漏れ出るので、これによって満水を確認することができる。あるいは、上ハウジング11を中間ハウジング12から取り外し、ハウジング10内の液位を直接目視することで、満水を確認してもよい。
<実施形態7>
前記の実施形態1では、フィルタ1としてHEPAフィルタを用いたが、HEPAフィルタに代えて、前述したULPAフィルタを用いることもできる。また、本発明で用いるフィルタは、HEPAフィルタやULPAフィルタなどの高性能フィルタに限らず、通常のバグフィルタであってもよい。さらに、本発明で用いるフィルタは、これらに限らず、図18に示すような、多数の粒状濾材31が充填された構造を有するフィルタ30であってもよい。
図18において、フィルタ30は、円筒形の内筒32および外筒33を有しており、内筒32と外筒33との間の空間に、粒状濾材31が充填されている。内筒32と外筒33は、流体が通過可能な金属または樹脂の網から形成されている。粒状濾材31は、たとえば球状、円柱状、角柱状、平板状、またはランダム形状のガラスや樹脂などからなる。粒状濾材31を、ガス吸着性を有する素材で形成してもよい。ハウジング10内に導入された気流がフィルタ30を通過する際に、気流に含まれている粉塵が粒状濾材31に捕集されて、気流が濾過される。なお、図18のフィルタ装置102についても、前述したフィルタ装置100、101における各実施形態を採用することができる。
<実施形態8>
前記の実施形態1では、フィルタ1を湿潤させるウェットダウン処理において、液体Wが充満したことを作業者が確認し、手動でバルブ21を閉じて液体Wの注入を停止したり、手動でバルブ23、25を開いて液体Wの排水を行ったりしたが、これらを自動化することも可能である。この場合の自動ウェットダウンシステムの例を図19に示す。
図19(a)では、フィルタ装置100と、給水装置41と、制御装置42とが設けられており、これらによって自動ウェットダウンシステム401が構成されている。フィルタ装置100は、図15のフィルタ装置101や、図18のフィルタ装置102であってもよい。給水装置41は、フィルタ装置100のハウジング10内に、注水管20を介して液体W(ここでは水)を供給する。制御装置42は、給水装置41の給水動作と、フィルタ装置100の排水動作を制御する。給水装置41は、本発明における「液体供給装置」の例である。
制御装置42は、タイマー42aを内蔵しており、タイマー42aの計時時間に基づいて、あらかじめ決められた一定量の液体Wがハウジング10内に供給されたことを検知する。詳しくは、制御装置42は、給水装置41と、フィルタ装置100のバルブ21を開閉するアクチュエータ(図示省略)とに対して給水指令を与え、バルブ21が開いて給水が開始された時点から、タイマー42aで計時を開始する。そして、計時時間が所定時間に達すると、制御装置42は、一定量の液体Wがハウジング10内に供給されたと判断し、バルブ21を閉じるとともに、バルブ23、25を開閉するアクチュエータ(図示省略)に対して排水指令を与える。この排水指令に基づいて、フィルタ装置100では、バルブ23、25が開いて、ハウジング10内の液体Wが自動的に排水される。なお、バルブ21を閉じて給水を停止した時点から、フィルタ1を十分湿潤させるのに必要な時間が経過するのを待って、排水を行ってもよい。
図19(b)の自動ウェットダウンシステム402では、図19(a)のタイマー42aに代えて、給水装置41からフィルタ装置100へ至る流路の途中に、流量計43が設けられている。制御装置42は、この流量計43が計測した液体Wの流量を監視し、流量が所定量に達すると、あらかじめ決められた一定量の液体Wがハウジング10内に供給されたと判断する。その後、制御装置42は、図19(a)の場合と同様の制御を行う。
図19(c)の自動ウェットダウンシステム403では、図19(a)のタイマー42aに代えて、フィルタ装置100に水位センサ44が付設されている。制御装置42は、この水位センサ44が検知した液体Wの水位を監視し、水位が所定値に達すると、あらかじめ決められた一定量の液体Wがハウジング10内に供給されたと判断する。その後、制御装置42は、図19(a)の場合と同様の制御を行う。
図19(a)〜(c)の各実施形態によれば、フィルタ装置100におけるフィルタ交換時のウェットダウン処理が自動化されるため、フィルタ1を最適の湿潤状態にすることができ、また、フィルタ1の交換作業の時間を短縮することができる。
<実施形態9>
前記の実施形態1では、液体Wを注入してフィルタ1を湿潤状態にした後、フィルタ1を開放空間Zに露出させてフィルタ交換を行ったが(WOC:ウェット・オープン・チェンジ)、先にフィルタ1を開放空間Zに露出させた後に、液体Wを注入してフィルタ1を湿潤状態にしてもよい(OWC:オープン・ウェット・チェンジ)。この場合、フィルタ1の内面が粉塵付着面で、外面はクリーンな面であることが条件となるが、HEPAフィルタやULPAフィルタなどの高性能フィルタは、この条件を満たす。図20は、オープン・ウェット・チェンジの手順を示している。
図20において、ステップS11〜S12は、フィルタ装置100の運転を停止した状態で、ハウジング10の一部を取り外して、フィルタ1を開放空間Zに露出させる工程である。ステップS13〜S15は、フィルタ1内に液体Wを注入して、フィルタ1の内面(粉塵付着面)全域を液体Wに浸漬させる工程である。ステップS16は、フィルタ1内に注入された液体Wを排水する工程である。ステップS17〜S19は、液体Wにより湿潤したフィルタ1を新しいフィルタ1’に交換する工程である。
オープン・ウェット・チェンジの利点としては、フィルタ1の内部のみに液体Wを注入するので、液体使用量が最小限で済み、また、開放空間Zで液体注入を行うので、フィルタ1内の満水を目視で確認しやすいことなどが挙げられる。
<その他の実施形態>
本発明では、以上述べた実施形態以外にも、以下のような種々の実施形態を採用することができる。
前記の実施形態1では、フィルタ1が中空の円筒状に形成されている例を挙げたが、フィルタ1の形状はこれのみに限定されない。たとえば、中空の角筒状のフィルタや、中空でない矩形のフィルタなどであってもよい。
前記の実施形態1では、図2に示したように、フィルタ装置100を集塵装置200および送風装置300と組み合わせて使用する例を挙げたが、フィルタ装置100はそれ単体で使用することも可能である(フィルタ装置101、102も同様)。
前記の実施形態1では、ハウジング10が、上ハウジング11と、中間ハウジング12と、下ハウジング13に3分割されているが、ハウジング10を、たとえば2分割や4分割などの構成としてもよい。
前記の実施形態1では、ハウジング11〜13の連結具16、17としてキャッチクリップを例に挙げたが、キャッチクリップに代えてヘルール継手などを用いることも可能である。
前記の実施形態1では、フィルタ装置100が支持台50を備えている例を挙げたが、支持台50は省略することも可能である(フィルタ装置101、102も同様)。
本発明は、高薬理活性物質を取り扱う医薬品工場のほか、高薬理活性物質を取り扱う農薬工場や、その他の化学物質を取り扱う工場など、ばく露対策が必要な場所において利用することができる。
1 フィルタ
1’ 新しいフィルタ
10 ハウジング
11 上ハウジング
12 中間ハウジング
13 下ハウジング
14 導入部(排水手段、第1排水管)
14’排出部(排水手段、第1排水管)
15 排出部
15’導入部
20 注水管(注入手段)
21 バルブ(注入手段、第1バルブ)
22 排水管(排水手段、第2排水管)
23 バルブ(排水手段、第3バルブ)
25 バルブ(排水手段、第2バルブ)
41 給水装置(液体供給装置)
42 制御装置
100、101、102 フィルタ装置
401、402、403 自動ウェットダウンシステム
P 一次側空間
S 二次側空間
W 液体
Z 開放空間

Claims (16)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジングに収容されたフィルタと、
    粉塵を含む流体を前記ハウジング内へ導入する導入部と、
    前記フィルタで濾過された流体を排出する排出部と、を備えたフィルタ装置におけるフィルタ交換方法であって、
    前記フィルタ装置の運転を停止した状態で、前記ハウジング内に液体を注入して、前記フィルタの粉塵付着面の全域を前記液体に浸漬させる工程と、
    前記ハウジング内に注入された前記液体を排水する工程と、
    前記液体を排水した後、前記ハウジングの一部を取り外して、湿潤した前記フィルタを開放空間に露出させる工程と、
    前記開放空間に露出した前記フィルタを新しいフィルタに交換する工程と、
    を含むことを特徴とするフィルタ交換方法。
  2. 前記フィルタは、中空の筒状に形成されており、
    前記フィルタの内面または外面またはその両方の全域が前記液体に浸漬するように、前記液体を前記ハウジング内に注入する、請求項1に記載のフィルタ交換方法。
  3. 前記ハウジング内に注入した液体を、前記フィルタの内面の全域が前記液体に浸漬するように、前記フィルタの内部空間に充満させる、請求項2に記載のフィルタ交換方法。
  4. 前記ハウジング内に注入した液体を、前記フィルタの外面の全域が前記液体に浸漬するように、前記フィルタの外面と前記ハウジングの内面との間の空間に充満させる、請求項2に記載のフィルタ交換方法。
  5. 前記ハウジング内に注入した液体を、前記フィルタの内面と外面の両方の全域が前記液体に浸漬するように、前記フィルタの内部空間、および前記フィルタの外面と前記ハウジングの内面との間の空間にそれぞれ充満させる、請求項2に記載のフィルタ交換方法。
  6. 前記液体を、前記導入部または前記排出部を通して前記ハウジング内に注入し、前記導入部または前記排出部を通して排水する、請求項1ないし5のいずれかに記載のフィルタ交換方法。
  7. あらかじめ決められた一定量の前記液体を前記ハウジング内に注入する、請求項1ないし6のいずれかに記載のフィルタ交換方法。
  8. 前記一定量の液体が前記ハウジング内に注入されると、前記液体を自動的に排水する、請求項7に記載のフィルタ交換方法。
  9. ハウジングと、
    前記ハウジングに収容されたフィルタと、
    粉塵を含む流体を前記ハウジング内へ導入する導入部と、
    前記フィルタで濾過された流体を排出する排出部と、を備えたフィルタ装置におけるフィルタ交換方法であって、
    前記フィルタ装置の運転を停止した状態で、前記ハウジングの一部を取り外して、前記フィルタを開放空間に露出させる工程と、
    前記フィルタ内に液体を注入して、前記フィルタの内面の全域を前記液体に浸漬させる工程と、
    前記フィルタ内に注入された前記液体を排水する工程と、
    前記液体により湿潤した前記フィルタを新しいフィルタに交換する工程と、
    を含むことを特徴とするフィルタ交換方法。
  10. ハウジングと、
    前記ハウジングに収容されたフィルタと、
    粉塵を含む流体を前記ハウジング内へ導入する導入部と、
    前記フィルタで濾過された流体を排出する排出部と、
    前記ハウジング内に液体を注入する注入手段と、
    前記注入された液体を排水する排水手段と、を備え、
    前記ハウジングは、その一部が取り外し可能で、当該一部を取り外した際に前記フィルタが開放空間に露出するような構造を有しており、
    前記注入手段は、前記フィルタの粉塵付着面の全域が浸漬するように前記液体を注入する、ことを特徴とするフィルタ装置。
  11. 前記フィルタは、中空の筒状に形成されており、
    前記注入手段は、前記フィルタの内面または外面またはその両方の全域が前記液体に浸漬するように、前記液体を前記ハウジング内に注入する、請求項10に記載のフィルタ装置。
  12. 前記注入手段は、前記液体を、前記導入部または前記排出部を通して前記ハウジング内に注入し、
    前記排水手段は、前記液体を、前記導入部または前記排出部を通して排水する、請求項10または11に記載のフィルタ装置。
  13. 前記注入手段は、
    前記導入部または前記排出部と連通するように設けられた注水管と、
    前記注水管の流路を遮断または解放する第1バルブとを含む、請求項12に記載のフィルタ装置。
  14. 前記排水手段は、
    前記導入部または前記排出部から構成される第1排水管と、
    前記第1排水管の流路を遮断または解放する第2バルブとを含む、請求項12または13に記載のフィルタ装置。
  15. 前記排水手段は、
    前記ハウジングの内部と連通するように設けられた第2排水管と、
    前記第2排水管の流路を遮断または解放する第3バルブとをさらに含む、請求項14に記載のフィルタ装置。
  16. 請求項10ないし15のいずれかに記載のフィルタ装置と、
    前記フィルタ装置の前記ハウジング内に、前記注入手段を介して前記液体を供給する液体供給装置と、
    前記フィルタ装置の排水動作を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記液体供給装置から前記ハウジング内にあらかじめ決められた一定量の液体が供給されたことを検知すると、前記排水手段により前記ハウジング内の液体を自動的に排水する、ことを特徴とする自動ウェットダウンシステム。
JP2020525620A 2018-06-19 2019-06-12 フィルタ交換方法、フィルタ装置、自動ウェットダウンシステム Active JP7457329B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018115977 2018-06-19
JP2018115977 2018-06-19
PCT/JP2019/023281 WO2019244745A1 (ja) 2018-06-19 2019-06-12 フィルタ交換方法、フィルタ装置、自動ウェットダウンシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2019244745A1 true JPWO2019244745A1 (ja) 2021-06-24
JP7457329B2 JP7457329B2 (ja) 2024-03-28

Family

ID=68982725

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020525620A Active JP7457329B2 (ja) 2018-06-19 2019-06-12 フィルタ交換方法、フィルタ装置、自動ウェットダウンシステム

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP3797851A4 (ja)
JP (1) JP7457329B2 (ja)
WO (1) WO2019244745A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7426042B2 (ja) * 2018-12-14 2024-02-01 ホーコス株式会社 フィルタ、フィルタ装置
CN112403113B (zh) * 2020-10-20 2022-02-01 马鞍山市方正机械制造有限责任公司 一种烧结烟气脱硫除尘器

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2211437A (en) * 1987-10-23 1989-07-05 British Nuclear Fuels Plc A filter
JP2003200014A (ja) * 2001-10-15 2003-07-15 Peugeot Citroen Automobiles Sa 自動車の微粒子フィルタを洗浄する方法及び装置
JP2007307448A (ja) * 2006-05-16 2007-11-29 Pauretsuku:Kk 流動層装置
JP2008018297A (ja) * 2006-07-10 2008-01-31 Freunt Ind Co Ltd 流動層装置及び流動層装置におけるフィルタ洗浄方法
JP2010051852A (ja) * 2008-08-26 2010-03-11 Nippon Muki Co Ltd 空気浄化装置及び空気浄化装置のフィルタ交換方法
JP2013066832A (ja) * 2011-09-21 2013-04-18 Ryuki Engineering:Kk 集塵装置及び集塵装置の洗浄方法
JP2013206176A (ja) * 2012-03-28 2013-10-07 Daisen Kk 高圧取出し用減圧弁

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3088311B2 (ja) * 1996-11-19 2000-09-18 山形日本電気株式会社 充填塔式集塵装置
JP4627310B2 (ja) 2007-08-29 2011-02-09 日本無機株式会社 空気浄化装置及び空気浄化装置のフィルタ交換方法
JP5950144B2 (ja) 2011-06-15 2016-07-13 日本無機株式会社 空気浄化装置およびその試験システム
JP5946109B2 (ja) 2015-03-20 2016-07-05 日本無機株式会社 空気浄化装置およびその試験システム
CN107131586A (zh) * 2017-04-12 2017-09-05 珠海格力电器股份有限公司 空调系统和空调系统的运行方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2211437A (en) * 1987-10-23 1989-07-05 British Nuclear Fuels Plc A filter
JP2003200014A (ja) * 2001-10-15 2003-07-15 Peugeot Citroen Automobiles Sa 自動車の微粒子フィルタを洗浄する方法及び装置
JP2007307448A (ja) * 2006-05-16 2007-11-29 Pauretsuku:Kk 流動層装置
JP2008018297A (ja) * 2006-07-10 2008-01-31 Freunt Ind Co Ltd 流動層装置及び流動層装置におけるフィルタ洗浄方法
JP2010051852A (ja) * 2008-08-26 2010-03-11 Nippon Muki Co Ltd 空気浄化装置及び空気浄化装置のフィルタ交換方法
JP2013066832A (ja) * 2011-09-21 2013-04-18 Ryuki Engineering:Kk 集塵装置及び集塵装置の洗浄方法
JP2013206176A (ja) * 2012-03-28 2013-10-07 Daisen Kk 高圧取出し用減圧弁

Also Published As

Publication number Publication date
WO2019244745A1 (ja) 2019-12-26
JP7457329B2 (ja) 2024-03-28
EP3797851A4 (en) 2022-03-09
EP3797851A1 (en) 2021-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6673055B2 (en) Medical suction system
JPWO2019244745A1 (ja) フィルタ交換方法、フィルタ装置、自動ウェットダウンシステム
CN100435913C (zh) 过滤器清洁以及净化系统
JP5290664B2 (ja) 空気浄化装置及び空気浄化装置のフィルタ交換方法
JP2016003509A (ja) 有害物質含有塗装材除去システム
CN207221618U (zh) 打磨除尘设备
CN109173600A (zh) 一种水介质室内空气净化机
US6523556B2 (en) Portable cleaning apparatus for gas distribution tube
JP2005214600A (ja) 空気調和機の洗浄装置及び洗浄方法
JP4627310B2 (ja) 空気浄化装置及び空気浄化装置のフィルタ交換方法
JP2001174586A (ja) 放射性ダストの捕集方法および捕集装置
JP5290663B2 (ja) 空気浄化装置及び空気浄化装置のフィルタ交換方法
CN212091176U (zh) 一种男科手术用废弃物固液分离装置
US20200164292A1 (en) Apparatus and method for liquid reflux suction-filter-pump
CN216897770U (zh) 一种空调机组水封装置
JPH1033926A (ja) 空気清浄装置及びマイナスイオン発生装置
JP3850704B2 (ja) サンプリングボックス
CN216513183U (zh) 一种便于水循环利用的污水处理设备
CN218573134U (zh) 一种风味饮料生产的气体过滤装置用清洗装置
JP2023084201A (ja) 集塵装置用の給水ユニット、給水システム
KR20110008599U (ko) 진공강자흡식 펌프 흡입여과망
JPS6034350Y2 (ja) 実験用安全キヤビネツトの給排水装置
CN211644918U (zh) 一种用于水质分析仪的过滤装置
CN210056635U (zh) 耳鼻喉综合治疗台除污系统
JP3030559U (ja) 流路内面洗浄装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201021

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220517

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230404

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230602

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230703

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230901

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240109

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240307

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7457329

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150