JP2017089703A - ピストン機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】ばね室の内周面に対するピストンの片当たりを抑制し、ピストンの偏摩耗及び異音の発生を抑えることが可能なピストン機構を提供する。【解決手段】ばね室Sを有するボディ11と、ボディ11のばね室S内に摺動可能に設けられたピストン部材21と、ばね室S内におけるボディ11の一端側の壁部12の内面とピストン部材21との間に設けられたコイル状の大径スプリング31及び小径スプリング32と、を備え、大径スプリング31の内側に小径スプリング32が配置され、大径プリング31及び小径スプリング32は、伸縮時に生じる横力Fa,Fbが互いに逆方向となるように配置されている。【選択図】図1
Description
本発明は、スプリングを有するピストン機構に関する。
ばね室を有する本体と、本体のばね室内に摺動可能に設けられたばね受と、本体のばね室内に収容されて一端がばね室の上壁の内面に当接され、他端がばね受けに当接されたばねと、を備えた調圧弁が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、上記の調圧弁のばねは、軸対称形状でないコイル状に形成されている。 このため、ばねが伸縮してばね受が摺動する際に、このばね受には、軸方向と交差する方向の横力がばねから付与される。このため、ばね室の内周面に対してばね受が片当たりし、偏摩耗やスティックスリップなどの現象によって異音が発生するおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、ばね室の内周面に対するピストンの片当たりを抑制し、ピストンの偏摩耗及び異音の発生を抑えることが可能なピストン機構を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明のピストン機構は、
ばね室を有するボディと、
該ボディの前記ばね室内に摺動可能に設けられたピストン部材と、
前記ばね室内における前記ボディの一端側の壁部の内面と前記ピストン部材との間に設けられたコイル状の大径スプリング及び小径スプリングと、を備え、
前記大径スプリングの内側に前記小径スプリングが配置され、
前記大径プリング及び前記小径スプリングは、伸縮時に生じる横力が互いに逆方向となるように配置されている。
ばね室を有するボディと、
該ボディの前記ばね室内に摺動可能に設けられたピストン部材と、
前記ばね室内における前記ボディの一端側の壁部の内面と前記ピストン部材との間に設けられたコイル状の大径スプリング及び小径スプリングと、を備え、
前記大径スプリングの内側に前記小径スプリングが配置され、
前記大径プリング及び前記小径スプリングは、伸縮時に生じる横力が互いに逆方向となるように配置されている。
この構成のピストンによれば、大径スプリングから発生する横力と小径スプリングから発生する横力とが互いに打ち消し合うことで、全体として発生する横力を低減できる。これにより、ボディのばね室の内周面に対するピストンの片当たりを抑制し、ピストンの偏摩耗及び異音の発生を抑えることができる。
本発明のピストン機構によれば、ばね室の内周面に対するピストンの片当たりを抑制し、ピストンの偏摩耗及び異音の発生を抑えることが可能なピストン機構を提供できる。
以下、本発明に係るピストン機構の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係るピストン機構を説明するピストン機構の軸方向に沿う断面図である。図2は、ピストン機構に設けられた大径スプリング及び小径スプリングの概略平面図である。
図1は、本実施形態に係るピストン機構を説明するピストン機構の軸方向に沿う断面図である。図2は、ピストン機構に設けられた大径スプリング及び小径スプリングの概略平面図である。
図1に示すように、本実施形態に係るピストン機構10は、ボディ11と、ピストン部材21と、大径スプリング31及び小径スプリング32とを備えている。
ボディ11は、円形の壁部12と、壁部12の周縁から一方へ延在する円筒状の周壁部13とを有している。このボディ11は、壁部12と周壁部13とで形成された空間部分がばね室Sとされている。このように、ボディ11は、ばね室Sを有する有底円筒状に形成されている。
ピストン部材21は、円板状に形成されている。ピストン部材21は、ばね室Sの内径よりも僅かに小さい外径を有している。ピストン部材21は、ばね室Sに嵌め込まれ、ばね室S内で軸方向へ摺動可能とされている。
大径スプリング31は、線条体を螺旋状に形成したコイルスプリングである。大径スプリング31は、ばね室Sの内径よりも小さい外径を有している。大径スプリング31は、ばね室Sにおけるボディ11の壁部12の内面とピストン部材21との間に設けられている。大径スプリング31は、その一端31a側がボディ11の壁部12に当接され、他端31b側がピストン部材21に当接されている。
小径スプリング32は、線条体を螺旋状に形成したコイルスプリングである。小径スプリング32は、ばね室Sにおけるボディ11の壁部12の内面とピストン部材21との間に設けられている。小径スプリング32は、その一端32a側がボディ11の壁部12に当接され、他端32b側がピストン部材21に当接されている。
図2に示すように、小径スプリング32は、大径スプリング31の内径よりも小さい外径を有している。そして、小径スプリング32は、大径スプリング31の内側に配置されている。小径スプリング32の外周と大径スプリング31の内周との間には、隙間が設けられており、互いに接触しないようになっている。
大径スプリング31は、その伸縮時に、軸方向と交差する方向の力である横力Faを生じる。同様に、小径スプリング32は、その伸縮時に、軸方向と交差する方向の力である横力Fbを生じる。そして、大径スプリング31及び小径スプリング32は、この伸縮時に生じる横力Fa,Fbが互いに逆方向となるように配置されている。
上記構造のピストン機構10では、ピストン部材21に対してボディ11のばね室Sへ押し込む力Fが作用すると、ピストン部材21は、大径スプリング31及び小径スプリング32の付勢力に抗してボディ11のばね室S内へ押し込まれる。このとき、大径スプリング31には横力Faが生じ、小径スプリング32には横力Fbが生じる。大径スプリング31及び小径スプリング32は、この伸縮時に生じる横力Fa,Fbが互いに逆方向となるように配置されている。したがって、ピストン部材21がばね室S内へ押し込まれる際に生じる大径スプリング31の横力Fa及び小径スプリング32の横力Fbは、互いに相殺されることとなる。
ここで、図3に示すものは、ボディ11のばね室S内に一つのスプリング33を収容したピストン機構10である。このピストン機構10では、ピストン部材21がばね室S内へ押し込まれる際に横力Fcが付与される。すると、ばね室S内を摺動するピストン部材21は、スプリング33で生じた横力Fcによって、ばね室Sの内周面に対して片当たりし、偏摩耗やスティックスリップなどの現象によって異音が発生するおそれがある。
これに対して、本実施形態に係るピストン機構10によれば、大径スプリング31から発生する横力Faと小径スプリング32から発生する横力Fbとが互いに打ち消し合うことで、全体として発生する横力を低減できる。これにより、ボディ11のばね室Sの内周面に対するピストン部材21の片当たりを抑制し、ピストン部材21の偏摩耗及び異音の発生を抑えることができる。
なお、上記ピストン機構10において、ピストン部材21の外周には、Oリング、Yパッキンなどのシール材、あるいはウェアリング、ベアリングなどの摺動材が設けられていてもよい。
次に、上記のピストン機構10を備えた調整弁40について説明する。
図4は、本実施形態に係るピストン機構を備えた調圧弁の断面図である。
図4に示すように、調圧弁40は、本実施形態に係るピストン機構10を備えている。この調圧弁40では、ボディ11における壁部12と反対側が底壁15で閉鎖されている。この底壁15には、ばね室Sに連通する流路16,17が形成されている。また、底壁15には、ばね室Sの周縁に沿う凹部18が形成されている。流路16は、ばね室Sの中心軸線を通る位置に形成され、流路17は、ばね室Sの縁部で凹部18に連通するように形成されている。流路16は、ばね室S側から順に細径部16aと大径部16bとを有する段付き孔とされている。また、細径部16aと大径部16bとの間には、通孔19aを有する絞り部19が設けられている。
図4に示すように、調圧弁40は、本実施形態に係るピストン機構10を備えている。この調圧弁40では、ボディ11における壁部12と反対側が底壁15で閉鎖されている。この底壁15には、ばね室Sに連通する流路16,17が形成されている。また、底壁15には、ばね室Sの周縁に沿う凹部18が形成されている。流路16は、ばね室Sの中心軸線を通る位置に形成され、流路17は、ばね室Sの縁部で凹部18に連通するように形成されている。流路16は、ばね室S側から順に細径部16aと大径部16bとを有する段付き孔とされている。また、細径部16aと大径部16bとの間には、通孔19aを有する絞り部19が設けられている。
ピストン部材21は、その周縁からばね室S側へ延びる周壁22を有している。周壁22には、その外周面に、周方向へわたる溝部23が形成されており、この溝部23には、Oリング24が嵌装されている。これにより、ピストン部材21は、ばね室Sの内周面との間がOリング24でシールされている。
また、ピストン部材21は、その中心位置に、ばね室Sと反対側へ延びる棒状の調圧棒部25を有しており、この調圧棒部25は、流路16に遊動可能に設置されている。調圧棒部25は、ピストン部材21に接続される棒状の延在部26と、細い棒状に形成された接続部27を介して延在26に接続された棒状のポペット28とを有している。延在部26は、流路16の細径部16aに遊動可能に設置され、ポペット28は、流路16の大径部16bに遊動可能に設置されている。さらに、流路16に設けられた絞り部19の通孔19aには、接続部27が遊挿設置されている。また、接続部27に接続される延在部26の端部は、先細りテーパ状(図示下向きに徐々に縮径する態様)に形成されており、また、接続部27に接続されるポペット28の端部も、先細りテーパ状(図示上向きに徐々に縮径する態様)に形成されている。
このように構成された調圧弁40では、流路16へ送り込まれる流体は、この流路16における接続部27と絞り部19の通孔19aとの間を通って凹部18へ流れ、流路17へ送り出される。
このとき、高圧流体が、流路16における上流側から上向きに流れると、ポペット28が、絞り部19側に移動(上昇)し、絞り部19の通孔19aとポペット28の端部との間の流路面積が小さくなる。こうなると、高圧流体が絞り部19を通過する際に圧損が生じ、流路16における下流側(絞り部19の後段)の流体圧力が上流側に比して低下する。このように、調圧弁40は、流路16における上流側の流体圧力を所定の圧力に減圧及び安定化させて下流側に供給する。
この調圧弁40では、ポペット28の移動時に、ピストン部材21が大径スプリング31及び小径スプリング32の付勢力に抗してボディ11のばね室Sへ押し込まれる。このとき、大径スプリング31には横力Faが生じ、小径スプリング32には横力Fbが生じる。ここで、調圧弁40のピストン機構10では、大径スプリング31及び小径スプリング32は、この伸縮時に生じる横力Fa,Fbが互いに逆方向となるように配置されている。したがって、ピストン部材21がばね室S内へ押し込まれる際に生じる大径スプリング31の横力Fa及び小径スプリング32の横力Fbは、互いに相殺されることとなる。したがって、ピストン部材21に付与される横力を低減でき、ボディ11のばね室Sの内周面に対するピストン部材21の片当たりを抑制し、ピストン部材21の偏摩耗及び異音の発生を抑えることができる。
10 ピストン機構
11 ボディ
12 壁部
21 ピストン部材
31 大径スプリング
32 小径スプリング
Fa,Fb 横力
S ばね室
11 ボディ
12 壁部
21 ピストン部材
31 大径スプリング
32 小径スプリング
Fa,Fb 横力
S ばね室
Claims (1)
- ばね室を有するボディと、
該ボディの前記ばね室内に摺動可能に設けられたピストン部材と、
前記ばね室内における前記ボディの一端側の壁部の内面と前記ピストン部材との間に設けられたコイル状の大径スプリング及び小径スプリングと、を備え、
前記大径スプリングの内側に前記小径スプリングが配置され、
前記大径プリング及び前記小径スプリングは、伸縮時に生じる横力が互いに逆方向となるように配置されている、ピストン機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015217756A JP2017089703A (ja) | 2015-11-05 | 2015-11-05 | ピストン機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015217756A JP2017089703A (ja) | 2015-11-05 | 2015-11-05 | ピストン機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017089703A true JP2017089703A (ja) | 2017-05-25 |
Family
ID=58767854
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015217756A Pending JP2017089703A (ja) | 2015-11-05 | 2015-11-05 | ピストン機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2017089703A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019124289A (ja) * | 2018-01-16 | 2019-07-25 | 株式会社ジェイテクト | 弁装置 |
-
2015
- 2015-11-05 JP JP2015217756A patent/JP2017089703A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019124289A (ja) * | 2018-01-16 | 2019-07-25 | 株式会社ジェイテクト | 弁装置 |
JP7053280B2 (ja) | 2018-01-16 | 2022-04-12 | 株式会社ジェイテクト | 弁装置 |
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