JP2016216874A - 介護上衣 - Google Patents

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JP2016216874A JP2015117847A JP2015117847A JP2016216874A JP 2016216874 A JP2016216874 A JP 2016216874A JP 2015117847 A JP2015117847 A JP 2015117847A JP 2015117847 A JP2015117847 A JP 2015117847A JP 2016216874 A JP2016216874 A JP 2016216874A
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修三 中村
Shuzo Nakamura
修三 中村
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Abstract

【課題】腕を上げたり伸ばしたりしなければ着衣できない上衣の着替えは、要介護者とその補助をする介護者に小さくない負担を与える。一般的な介護服といわれる前身頃が分割できるタイプの上衣であっても、軽減はされるが根本的な解決には至らない。
本発明は、要介護者並びに介護者の負担を減らすための介護上衣を提供する。
【解決手段】上衣を前身頃の中央辺(厳密に真ん中である必要はない)を襟口前部から裾に向かって、袖下より少し手前まで切り離し、その切断部分にチャック等の開閉具を設け、上衣の袖口の下部から身体側にある、前身頃と後ろ身頃の境界域は縫い合わせずに、ボタン等の開閉具を設けることで袖下並びに前身頃と後ろ身頃の接合・分離が自由にできることを特徴とする介護上衣。
【選択図】図2

Description

本発明は、介護者が体を起こした状態(座っている、立っている)や、寝ている状態である要介護者の腕や体を大きく動かさずに簡単に脱着させることができる介護シャツ(以後は上衣とする)に関するものである。
従来、シャツを着るためには、主に腕を水平又はそれ以上に上げて脱着していた。
また、前身頃の中央が分かれている介護服もあるが、腕を大きく動かす必要がある。
脇下から裾にかけて前身頃と後ろ身頃を開くようにし、後ろ身頃の側縁に前身頃の腹部上で重ねる腹帯とひもを設けた介護服というものが知られている(特許文献1参照)。
袖付きシャツから後ろ身頃を切り離せる介護服というものが知られている(特許文献2参照)。
袖口上から肩までをホックで展開可能にし、前身頃が開閉できる介護服というものも知られている。(特許文献3参照)。
特開2009−249755号公報 実登3159442号公報 実登3066456号公報
上衣を着るためには(前身頃の中心が分かれるタイプでも)腕を水平、またはそれ以上に上げる必要がある。要介護者といわれる人は腕を少し上げるだけでも大変な労力を要するので要介護者は当然として、その着替えの補助する介護者の負担も大きい。
また、寝たきりの要介護者は体を動かすことができない。できたとしても動かせる範囲も限られている場合が多く、介護者の負担は起きて着替えができる要介護者よりも大である。
そして、特許文献1に示される先行技術は、寝ている要介護者の体を起こしてやる必要があり、後ろ身頃と腹帯を前身頃に固定するために設けられている側縁のひもは、洗濯中に他の洗濯物と絡まるおそれがある。
さらに、特許文献2に示される先行技術は、袖付きシャツの後ろ身頃を外すことで服の強度を下げるだけでなく、洗濯時等の紛失のおそれや着衣する際に固定する範囲が広くなるなど介護者への負担が大きくなる。
特許文献3に示される先行技術は、要介護者に着衣させる際には、袖を腕の下から通し、上に引き上げた状態で袖口上から肩(襟)までを閉じる必要があり、介護者は袖を閉めるまでの間は空中で固定しなければならない。また、下から上で止める機構は場所のズレや落下を招きやすく、その負担は小さくない。
問題を解決するための手段
上衣を前身頃の中央辺(厳密に真ん中である必要はない)を襟口前部から裾に向かって、袖下より少し手前まで切り離し、その切断部分にチャック等(ファスナー、ボタン、ホック、面ファスナー、磁石等)の開閉具を設ける。
上衣の袖口の下部から身体脇側にある前身頃と後ろ身頃の境界域は縫い合わせずに、ボタン等の開閉具を設けることで袖下並びに前身頃と後ろ身頃の接合・分離が自由にできる。
以上の構成よりなる介護上衣である。
発明の効果
要介護者に上衣を着せるためには(前身頃の中心が分かれるタイプでも)要介護者の腕を水平、またはそれ以上に上げる必要があるが、本発明により、腕を水平まで上げることなく(介護者の手で開閉具を操作できる程度の隙間があればよく)上衣を容易に脱着させることができる。
本発明品は、要介護者の体を起こした状態でも、寝たままの状態でも容易に脱着させることができる。
本発明において、正面開閉具及び左・右脇開閉具を閉じた状態を示す斜視図 本発明において、正面開閉具及び左・右脇開閉具を開いた状態を示す斜視図 本発明の展開図
以下、本発明の実施の形態を説明する。
(イ)上衣を前身頃(1)の中央辺(厳密に真ん中である必要はない)を襟口(5)前部から裾(7)に向かって、袖下より少し手前まで切り離す。
(ロ)その切断部分にチャック等(ファスナー、ボタン、ホック、面ファスナー、磁石等)の正面開閉具(6)を設ける。
(ハ)上衣の袖口(8)の下部から身体脇側にある、前身頃(1)と後ろ身頃(4)の境界域は縫い合わせずに、右脇開閉具(9)、左脇開閉具(10)を設けることで袖下並びに前身頃(1)と後ろ身頃(4)の接合・分離が自由にできる。
本発明品は以上のような構造である。
本発明品を体が起きた状態(立つ、または座っている状態)の要介護者に使用するには、介護者が本発明品である上衣の前身頃(1)の中央辺りに設けている、正面開閉具(6)を開いた状態にする。さらに、上衣の袖口(8)の下部から身体側にある、前身頃(1)と後ろ身頃(4)の境界域に設けている右脇開閉具(9)、左脇開閉具(10)を開いた状態にする。この時、本発明品は1枚の布になっている。その布状態のまま、要介護者の頭部にかぶせたあと、正面開閉具(6)と右脇開閉具(9)、左脇開閉具(10)を閉じれば上衣になる。脱ぐ時は、正面開閉具(6)を開き、さらには右脇開閉具(9)、左脇開閉具(10)を開くことで本発明品の上衣は1枚の布に戻るので、そのまま上に引き上げて要介護者の頭部から外すことで上衣を脱がす事ができる。
寝た状態の要介護者に使用するときは、介護者が本発明品である上衣の前身頃(1)の中央辺りに設けている、正面開閉具(6)を開いた状態にする。さらに、上衣の袖口(8)の下部から身体側にある、前身頃(1)と後ろ身頃(4)の境界域に設けている右脇開閉具(9)、左脇開閉具(10)を開いた状態にする。この時、本発明品は1枚の布になっている。そして、要介護者を横向きの状態にするなどしてスペースを空けた場所に展開した状態で敷く。要介護者を元の寝た状態に戻した時に、背中と後ろ身頃(4)が合うように調整し、前身頃(1)を上からかぶせたあと、正面開閉具(6)を閉じ、両脇に設けている右脇開閉具(9)、左脇開閉具(10)を開けば上衣になる。脱ぐ時は、前身頃(1)に設けているチャック等の開閉具(6)を開いたあとに、両脇に設けている右脇開閉具(9)、左脇開閉具(10)を開くことで本発明品の上衣は1枚の布に戻るので、前身頃(1)を上にずらして要介護者の頭部から抜いたあと、体を横向きの状態にするなどして本発明品の上から移動させれば脱げる。
1前身頃、2右袖、3左袖、4後ろ前身頃、5襟口、6正面開閉具、7裾、8袖口、9右脇開閉具、10左脇開閉具

Claims (2)

  1. 上衣を前身頃の中央辺を襟口前部から裾に向かって、袖下より少し手前まで切り離し、その切断部分にチャック等の開閉具を設け、上衣の袖口の下部から身体脇側にある前身頃と後ろ身頃の境界域は縫い合わせずに、ボタン等の開閉具を設けることで袖下並びに前身頃と後ろ身頃の接合・分離が自由にできることを特徴とする介護上衣。
  2. 前身頃と後ろ身頃の境界域を縫い合わせてあることを特徴とする請求項1における介護上衣。
JP2015117847A 2015-05-25 2015-05-25 介護上衣 Pending JP2016216874A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6293957B1 (ja) * 2017-06-14 2018-03-14 泰成 宮本 介護用着衣

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