JP2016215836A - バッテリ劣化判定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バッテリの劣化判定の精度を向上すること。
【解決手段】バッテリ劣化判定装置10は、バッテリ4の状態を検出する検出部12と、当該検出部12で検出されたバッテリ4の状態に基づいて、バッテリ4の劣化について判定する劣化判定部11と、を備える。排気ガス浄化ユニット8の再生運転時に、発電機3で発電された電力は、バッテリ4に充電される。検出部12は、バッテリ4の状態として、再生運転時において充電中のバッテリ4の電流値及び電圧値を検出し、この検出された電流値及び電圧値に基づいて、劣化判定部11は、バッテリ4の劣化について判定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、バッテリ劣化判定装置に関する。
従来、駆動源として内燃機関を備え、内燃機関による動力によって発電機を駆動し、発電した電力をバッテリに充電する車両がある。このような車両において、内燃機関から排出された排気ガスを浄化する排気浄化装置を備え、排気浄化装置を昇温して再生する再生運転時に、発電機による発電を行うものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−230475号公報
バッテリを搭載する車両において、使用中のバッテリの劣化を判定することが求められている。例えば、バッテリの劣化を判定する場合において、車両走行時にバッテリの状態を検出すると、車両走行に起因する様々な要因を受けてしまい、バッテリの劣化判定の精度が低下するおそれがある。
本発明は、バッテリの劣化判定の精度を向上することが可能なバッテリ劣化判定装置を提供することを目的とする。
本発明は、車両に搭載されたバッテリの劣化を判定するバッテリ劣化判定装置であって、車両は、駆動源である内燃機関と、当該内燃機関による動力を利用して発電する発電機と、当該発電機によって発電された電力を充電するバッテリと、内燃機関から排出された排気ガスを浄化する排気ガス浄化ユニットと、を備え、劣化判定装置は、バッテリの状態を検出する検出部と、当該検出部で検出されたバッテリの状態に基づいて、バッテリの劣化について判定する劣化判定部と、を備え、排気ガス浄化ユニットの再生運転時に、発電機で発電された電力がバッテリに充電され、検出部は、バッテリの状態として、再生運転時において充電中のバッテリの電流値及び電圧値を検出する。
このバッテリ劣化判定装置では、排気ガス浄化ユニットの再生運転時において、発電を行い、この発電した電力をバッテリに充電する際のバッテリの状態を検出するので、車両走行に起因する影響を抑制することができ、バッテリに供給される電力の電流値及び電圧値の検出精度を向上させることができる。これにより、車両走行に起因する影響を抑制して、バッテリの劣化判定の精度を向上させることができる。
劣化判定部は、再生運転時において、発電機による発電に利用される内燃機関の出力増加分として、バッテリに充電される電力に対応した出力増加分を算出する構成でもよい。これにより、再生運転時において、排気ガス浄化ユニットの再生に利用される内燃機関の出力の他に、バッテリの充電される電力に対応した内燃機関の出力増加分を、算出することができる。これにより、再生運転時における内燃機関の出力増加分を、劣化判定部によって制御することができ、発電機における発電量を制御して、バッテリの劣化判定に必要な電流を好適に制御することができる。
また、劣化判定部は、電流値に基づいて充電中のバッテリの充電容量の増加を算出し、バッテリの充電容量の増加と電圧値の増加との関係に基づいて、バッテリの満充電容量の変化を診断することで、バッテリの劣化を判定する構成でもよい。これにより、充電中におけるバッテリの充電容量の増加を考慮して、バッテリの満充電容量の劣化について判定することができる。
また、劣化判定部は、バッテリに供給される電力の電流を単位時間当たり一定とするように、内燃機関の出力増加分を決定する構成でもよい。これにより、バッテリに充電される電力の電流値の変動を抑えることができ、バッテリの劣化判定の精度を向上させることができる。
また、劣化判定部、電流値及び電圧値に基づいて、バッテリの抵抗値を算出して、バッテリの劣化について判定する構成でもよい。これにより、精度が向上された電流値及び電圧値に基づいて、バッテリの抵抗値が算出されるので、精度が向上された抵抗値に基づいて、バッテリの劣化判定を行うことができる。また、バッテリの抵抗値の増加を把握することで、バッテリから放電される電力における電圧の増加を把握することができる。
また、劣化判定部は、バッテリに供給される電力の電流をパルス状に段階的に増加させるように、内燃機関の出力増加分を決定する構成でもよい。これにより、段階的に増加した複数の電流値に応じた複数の電圧値を検出することができ、複数の電流値及び電圧値に基づいて、精度が向上されたバッテリの抵抗値を算出することができる。また、複数のパルス間において、電流値が低下されるので、後の検出において、前のパルスの影響を抑えることができ、検出精度を向上させることができる。
また、検出部は、バッテリの温度を検出するバッテリ温度検出部を含み、劣化判定部は、バッテリの温度とバッテリの充電容量との関係に基づいて、バッテリの基準抵抗値を決定し、基準抵抗値と現在のバッテリの抵抗値とを比較して抵抗値変化率を算出することで、バッテリの劣化を判定する構成でもよい。これにより、バッテリの温度を考慮して、バッテリの抵抗値の経年的な変化を把握することができる。
本発明によれば、バッテリの劣化判定の精度を向上することができる。
本発明の第1実施形態のバッテリ劣化判定装置を搭載したハイブリッド車両の概略構成図である。 本発明の第1実施形態のバッテリ劣化判定装置を示すブロック構成図である。 (a)充電時におけるバッテリ電流の変化を示すグラフである。(b)充電中のバッテリ電圧の変化を示すグラフである。 (a)充電時における電流値と電圧値との関係を示すグラフである。(b)SOCと温度との関係に基づいて、バッテリの初期抵抗値を決定するためのマップである。 第1実施形態のバッテリ劣化判定処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態のバッテリ劣化判定装置を示すブロック構成図である。 (a)充電時におけるバッテリ電流の変化を示すグラフである。(b)充電時におけるバッテリ電圧の変化を示すグラフである。(c)充電時におけるバッテリ容量の変化を示すグラフである。 (a)充電時における充電容量とバッテリ電圧との関係を示すグラフである。(b)充電時における充電容量とバッテリ電圧との関係に基づいて、バッテリの容量維持率を算出するためのマップである。 第2実施形態のバッテリ劣化判定処理の手順を示すフローチャートである。 充電時における充電容量とバッテリ電圧との関係を示すグラフである。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において同一部分又は相当部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図1に示される車両1は、ハイブリッド車両であり、車両を推進させる駆動源としてエンジン(内燃機関)2及びモータジェネレータ(電動機発電機)3を備えている。車両1は、モータジェネレータ3で発電された電力を充電するバッテリ4と、このバッテリ4の劣化を判定するバッテリ劣化判定装置10(図2参照)とを備えている。
車両1は、例えば中型トラックである。車両1は、特に限定されるものではなく、例えばバスでもよく、大型車両、中型車両、普通乗用車、小型車両、または軽車両等の何れであってもよい。また、車両1は、トラックやバス等の商用車に限定されず、ダンプ車などその他の商用車でもよい。また、車両1は、ハイブリッド車両に限定されず、外部電源による充電が可能なプラグインハイブリッド車両でもよい。車両1は、駆動源として、エンジンのみを備えるものでもよい。
車両1は、図2に示されるように、エンジンECU(内燃機関制御部)5、ハイブリッドECU6、インバータ7、及び排気ガス浄化ユニット8を備えている。
エンジン2は、例えばディーゼルエンジンである。エンジン2は、その他の燃料が供給されて燃焼するものでもよい。エンジンECU5は、エンジン2を制御する電子制御ユニットであり、エンジン2に指令信号を出力して、エンジン2を制御する。エンジン2は、エンジンECU5から出力された指令信号に基づいて、スロットル制御、燃料噴射制御、点火時期制御、可変バルブタイミング制御等が実行され、エンジン出力が制御される。また、エンジン2は、発電機としてのモータジェネレータ3を駆動する。
モータジェネレータ3は、車両1の駆動源として機能すると共に、バッテリ4に電力を充電するための発電機として機能する。
ハイブリッドECU6は、車両1をハイブリッド車両として機能させる統括的な制御を実行する。ハイブリッドECU6は、例えば車両1における運転モードの切替え等の制御を実行する。運転モードとしては、EV走行モード、HV走行モード等が挙げられる。EV走行モードは、モータジェネレータ3の駆動力によって車両1が走行する運転モードである。HV走行モードは、エンジン2及びモータジェネレータ3の駆動力によって車両1が走行する運転モードである。
また、エンジン2及びモータジェネレータ3から出力された駆動力は、クラッチ、変速機などを介して伝達されて、駆動輪を駆動させる。
インバータ7は、モータジェネレータ3とバッテリ4とに電気的に接続されている。インバータ7は、モータジェネレータ3から入力される電力を直流に変換し、当該変換した電力をバッテリ4へ出力する。また、インバータ7は、バッテリ4から入力される電力を交流に変換し、当該変換した電力をモータジェネレータ3へ出力する。
バッテリ4は、その内部で複数の二次電池が接続されて構成されている。バッテリ4としては、種々の形式の二次電池を用いることができ、ここでは定格電力量が40kWhのリチウムイオン電池が採用されている。バッテリ4の電力は、例えばモータジェネレータ3の駆動用の電源等として用いることができる。
また、ハイブリッドECU6は、バッテリ4における充電及び放電を制御するバッテリ制御部として機能する。また、ハイブリッドECU6は、後述するバッテリ状態検出部(検出部)12と電気的に接続されている。ハイブリッドECU6は、バッテリ4の温度、バッテリ4のSOC(state of charge、充電容量)を検出する。ハイブリッドECU6は、バッテリ4のSOCが基準値未満である場合に、エンジン2を作動させるように指令信号を出力してもよい。SOCは、現在の満充電容量に対する現在の充電容量の割合である。
排気ガス浄化ユニット8は、エンジン2から排出された排気ガスが流れる排気通路に設けられている。排気ガス浄化ユニット8は、例えば酸化触媒及びDPF(ディーゼル微粒子捕集フィルタ)を備える。DPFは例えばセラミック製フィルタである。DPFは、排気ガス中のスス(粒子状物質)を除去する。
排気ガス浄化ユニット8では、DPFを再生する再生運転を行う。この再生運転は、停車時において、アイドリング中に実行される。例えば、エンジン2から排出される排気ガス温度を上昇させることで、DPFの温度を上昇させて、ススを燃焼して除去する。
次に、バッテリ劣化判定装置10について説明する。このバッテリ劣化判定装置10は、停車時であって排気ガス浄化ユニット8の再生運転時において、モータジェネレータ3による発電を行い、この再生運転時における電力をバッテリ4に充電し、この充電の際に、バッテリ4の状態を検出して、バッテリ4の劣化を判定する。
バッテリ劣化判定装置10は、バッテリ劣化判定ユニット(劣化判定部)11と、バッテリ状態検出部12と、を含む。バッテリ劣化判定ユニット11と、バッテリ状態検出部12とは、電気的に接続されている。バッテリ状態検出部12は、バッテリ電流検出部13と、バッテリ電圧検出部14と、バッテリ温度検出部15とを有する。
バッテリ電流検出部13は、バッテリ4の電流を検出する電流計である。バッテリ電流検出部13は、バッテリ4の電流として、バッテリ4に充電される電力の電流値を検出する。バッテリ電流検出部13は、検出した電流値に関するデータをバッテリ劣化判定ユニット11に出力する。
バッテリ電圧検出部14は、バッテリ4の電圧を検出する電圧計である。バッテリ電圧検出部14は、バッテリ4の電圧として、バッテリ4の端子間の電圧値を検出する。バッテリ電圧検出部14は、検出した電圧値に関するデータをバッテリ劣化判定ユニット11に出力する。
バッテリ温度検出部15は、バッテリ4の温度を検出する温度計である。バッテリ温度検出部15は、バッテリ4の温度として、例えばバッテリ4の外表面の温度を検出する。バッテリ温度検出部15は、検出したバッテリ4の温度に関するデータをバッテリ劣化判定ユニット11に出力する。
バッテリ劣化判定ユニット11は、エンジン出力算出部16と、バッテリ抵抗値算出部17と、バッテリ劣化度判定部18と、記憶部19とを有する。バッテリ劣化判定ユニット11は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を含むコンピュータにより構成されている。バッテリ劣化判定ユニット11は、例えば、エンジンECU5及びハイブリッドECU6に電気的に接続されている。また、バッテリ劣化判定ユニット11は、ハイブリッドECU6に搭載されている構成でもよい。
エンジン出力算出部16は、排気ガス浄化ユニット8における再生運転時におけるエンジン2の出力の増加分(エンジン指示トルク)を算出する。このエンジン2の出力の増加分とは、バッテリ4に充電される電力を発電するために必要な駆動力であり、モータジェネレータ3における発電に利用されるエネルギである。
エンジン出力算出部16は、バッテリ4に供給される電力の電流を、図3に示されるように、パルス状に段階的に増加させるようにエンジン出力の増加分を設定する。エンジン出力算出部16では、パルス波とパルス波との間において、電流値が0[A]となるようにしている。すなわち、エンジン出力算出部16では、電流値を増加する前に、一度、電流値を0[A]とした後に、電流値を増加するように、エンジン出力の増加分を設定している。
図3(a)は、バッテリ電流検出部で検出された電流値の一例を示している。図3では、横軸に時間の経過を示し、縦軸に電流値を示している。図3(a)では、時刻tから時刻tまでは、電流値が0[A]であり、時刻tから時刻tまでは、電流値がI[A]である。続く、時刻tから時刻tまでは、電流値が0[A]であり、時刻tから時刻tまでは、電流値がI[A]である。続く、時刻tから時刻tまでは、電流値が0[A]であり、時刻tから時刻tまでは、電流値がI[A]である(I<I<I)。
バッテリ抵抗値算出部17は、バッテリ電流検出部13によって検出された電流値及びバッテリ電圧検出部14によって検出された電圧値に基づいて、バッテリ4の抵抗値を算出する。
図3(b)は、バッテリ電圧検出部で検出された電圧値の一例を示している。図3では、横軸に時間の経過を示し、縦軸に電圧値を示している。また、図3(a)及び図3(b)は時間的に対応している。図3(b)では、時刻tから時刻tまでは、電圧値がE[V]であり、時刻tから電流値の上昇に伴って電圧値が上昇し、電圧値はEに達する。電圧値がEとなった後、時刻tまで、電圧値が緩やかに上昇する。時刻tを経過すると電流値の低下に伴って電圧値が降下して、電圧値がE[V]となる。
続いて、時刻tまで、電圧値はE[V]で一定である。時刻tから電流値の上昇に伴って電圧値が上昇し、電圧値はEに達する。電圧値がEとなった後、時刻tまで、電圧値が緩やかに上昇する。時刻tを経過すると電流値の低下に伴って電圧値が降下して、電圧値がE[V]となる。
続いて、時刻tまで、電圧値はE[V]で一定である。時刻tから電流値の上昇に伴って電圧値が上昇し、電圧値はEに達する。電圧値がEとなった後、時刻tまで、電圧値が緩やかに上昇する。時刻tを経過すると電流値の低下に伴って電圧値が降下して、電圧値がE[V]となる。
バッテリ抵抗値算出部17は、図4(a)に示されるように、電流値と電圧値との関係を示す電流−電圧グラフを作成する。図4(a)では、横軸に電流値を示し縦軸に電圧値を示している。バッテリ抵抗値算出部17は、例えば一定の時間ごとに、電流値に対する電圧値をプロットする。複数の電流値に対して、それぞれ電圧値をプロットすることで、電流値と電圧値との関係を示す電流−電圧グラフを作成する。電流−電圧グラフの傾きは、バッテリ4の抵抗値を示している。バッテリ抵抗値算出部17は、電流−電圧グラフに基づいて、バッテリ4の抵抗値を算出する。
記憶部19には、バッテリ4の劣化度を判定するために利用されるマップが格納されている。図4(b)は、バッテリ4のSOCと温度との関係に基づいて、バッテリ4の初期抵抗値を決定するためのマップである。バッテリ4の初期抵抗値(基準抵抗値)とは、バッテリ4が未使用状態である場合におけるバッテリ4の抵抗値である。なお、バッテリ4の初期抵抗値は、バッテリ4の使用を開始した後であり、使用期間が短い状態(初期状態)におけるバッテリ4の抵抗値でもよい。
バッテリ4の初期抵抗値を算出するためのマップでは、複数のSOCに対して、複数の温度ごとに、それぞれ初期抵抗値が格納されている。これらの初期抵抗値は、例えば、バッテリ4の初期状態における実測値である。
バッテリ劣化度判定部18は、バッテリ抵抗値算出部17によって算出された現在の抵抗値と、初期抵抗値とを比較して、バッテリ4の劣化度を判定する。バッテリ劣化度判定部18は、バッテリ4の劣化度として、抵抗増加率(抵抗値変化率)を算出する。抵抗増加率は、現在のバッテリの抵抗値を初期抵抗値で除算したものである(抵抗増加率=(現在のバッテリの抵抗値[mΩ]/初期抵抗値[mΩ])×100[%])。
バッテリ劣化度判定部18は、現在のバッテリ4のSOCと、バッテリ4の温度とに応じた初期抵抗値を、記憶部19に記憶されたマップを参照して決定する。バッテリ劣化度判定部18は、現在のバッテリ4の抵抗値を初期抵抗値で除算して、抵抗増加率を算出することで、バッテリ4の劣化度を判定する。算出された抵抗増加率は、例えば記憶部19に格納される。
次に図5を参照して、バッテリ劣化判定装置10で実行されるバッテリ劣化判定処理について説明する。図5は、バッテリ劣化判定処理の手順を示すフローチャートである。
車両1では、車両停止時に排気ガス浄化ユニット8における再生運転を行う。例えば、エンジンECU5は、DPFの汚れ状況に応じて、再生運転の実行を決定し、再生運転の実行を示す信号である再生フラグをバッテリ劣化判定ユニット11に送信する。バッテリ劣化判定ユニット11は、再生フラグを受信したか否かを判定する(ステップS1)。再生フラグを受信した場合には、ステップS2に進む(ステップS1:YES)。再生フラグを受信していない場合には、バッテリ劣化判定処理を終了する(ステップS2:NO)。
ステップS2では、バッテリ劣化判定ユニット11は、バッテリの劣化判定の実行を示す劣化判定実行フラグを受信したか否かを判定する。例えば、ハイブリッドECU6は、例えば一定の時間の経過ごとに劣化判定実行フラグを、バッテリ劣化判定ユニット11に送信している。または、車両1の走行距離に応じて、劣化判定実行フラグを送信、その他の条件に応じて劣化判定実行フラグを送信してもよい。また、バッテリ劣化判定ユニットが、所定の条件が成立した場合に劣化判定実行フラグを設定するようにしてもよい。この場合には、例えば、劣化判定実行フラグは、バッテリ劣化判定処理が完了すると、設定が取り消され、再び、一定の時間が経過するなどの設定条件が成立したら設定される。
バッテリ劣化判定ユニット11は、劣化判定実行フラグを受信した場合には、ステップS3に進む(ステップS2:YES)。バッテリ劣化判定ユニット11は、劣化判定実行フラグを受信していない場合には、バッテリ劣化判定処理を終了する(ステップS2:NO)。
ステップS3では、エンジン出力算出部16は、排気ガス浄化ユニット8の再生運転時におけるエンジン出力の増加分(エンジン指示トルク)を算出する。エンジン出力算出部16は、バッテリ4に充電される電力の電流値がパルス波となるように、モータジェネレータ3による発電量及び発電時期を設定する。エンジン出力算出部16は、この設定された発電量及び発電時期を実現すべく、エンジン出力の増加分及び増加時期を算出する。
続く、ステップS4では、バッテリ劣化判定ユニット11は、エンジン出力の増加分及び増加時期に関する指令信号をエンジンECU5に送信する。エンジンECU5は、バッテリ劣化判定ユニット11から受信した指令信号に従って、エンジン2を制御する。これにより、モータジェネレータ3は、指令信号に応じた発電量及び発電時期となるように発電を行い、発電された電力はバッテリ4に充電される。
続く、ステップS5では、バッテリ劣化判定ユニット11は、充電開始時(劣化判定前)のバッテリ4の状態量を検出する。バッテリ劣化判定ユニット11は、バッテリ状態検出部12から受信した信号に基づいて、バッテリ4の電流値、電圧値、温度を検出する。充電開始時とは、例えば、再生運転時において、バッテリ4の充電が開始される前である。なお、再生運転時において、バッテリ4の充電が開始された直後において、バッテリ4の状態量を検出してもよい。また、劣化判定前のバッテリ4の状態量に関する情報を、予め、記憶部19に格納しておき、この格納された情報を読み出すようにしてもよい。
続く、ステップS6では、バッテリ抵抗値算出部17は、電流値と電圧値との関係を示す電流−電圧グラフを作成する。バッテリ抵抗値算出部17は、排気ガス浄化ユニット8の再生運転が開始されて、モータジェネレータ3による発電が開始された後、バッテリ4の電流値及び電圧値を検出して、電流―電圧グラフを作成して、このグラフの傾きから現在のバッテリ4の抵抗値を算出する。
続く、ステップS7では、バッテリ劣化度判定部18は、バッテリ4の劣化度を判定する。バッテリ劣化度判定部18は、記憶部19を参照して、充電開始時のSOC及び温度に応じたバッテリ4の初期抵抗値を読み取る。バッテリ劣化度判定部18は、現在のバッテリ4の抵抗値及び初期抵抗値からバッテリ4の抵抗増加率を算出することで、劣化度を判定する。
続く、ステップS8では、バッテリ劣化度判定部18は、算出した抵抗増加率を記憶部19に格納する。
また、バッテリ劣化判定ユニット11は、算出した劣化度に関する情報を、例えば、運転席に設けられた表示部に表示させることで、車両1に使用者に報知してもよい。また、バッテリ劣化判定ユニット11は、バッテリ4の劣化度に応じて、バッテリ4の交換時期や点検時期を判定してもよい。バッテリ劣化判定ユニット11は、バッテリ4の劣化度が判定基準値を下回る場合に、バッテリ4の交換時期を決定してもよい。
本実施形態のバッテリ劣化判定装置10では、停車時であり排気ガス浄化ユニット8の再生運転時において、発電を行い、この発電した電力をバッテリ4に充電する際のバッテリの状態を検出するので、車両走行に起因する影響を抑制することができ、バッテリ4に供給される電流値、及びバッテリの電圧値の検出精度を向上させることができる。これにより、車両走行に起因する影響を抑制して、精度の高い抵抗値を算出し、算出された抵抗値に基づいて、バッテリの劣化判定を行うことができるので、劣化判定の精度を向上させることができる。
バッテリ劣化判定装置10では、バッテリ4の充電量を段階的に複数の電流値に順次変化させるように、エンジン2の出力の増加分を設定し、バッテリ状態検出部12は、複数の電流値に対して、それぞれ電圧値を検出している。そして、バッテリ抵抗値算出部17は、電流値と電圧値との関係に基づいて、現在のバッテリ4の抵抗値をそれぞれ算出して、バッテリ4の抵抗増加率を算出している。これにより、複数の電流値に応じた複数の抵抗値を考慮して、バッテリの劣化を判定することができ、バッテリの劣化判定の精度を向上させることができる。また、複数のパルス間において、電流値が低下されるので、後の検出において、前のパルスの影響を抑えることができ、検出精度を向上させることができる。
また、バッテリ劣化判定ユニット11では、エンジン出力の増加分を制御することができるので、モータジェネレータ3における発電量を制御して、バッテリ4の劣化判定に必要な電流を好適に制御することができる。これにより、バッテリ4の劣化判定に必要な電流を管理して、検出精度を向上させることができる。
また、バッテリ劣化判定装置10では、記憶部19に格納されたマップを参照して、バッテリ4の温度及びSOCに応じて初期抵抗値を算出し、この初期抵抗値に対する現在のバッテリ4の抵抗値の増加割合を算出している。これにより、バッテリ4の初期状態からの劣化度を把握することができ、バッテリ4の交換時期などを精度良く判定することができる。
また、バッテリ劣化判定装置10では、バッテリ4の抵抗値の変化を把握することができるので、バッテリ4から放電される電力の電圧の変化を把握することができる。そのため、ハイブリッド車両である車両1において、適切な電圧範囲を好適に管理することができる。
次に本発明の第2実施形態に係るバッテリ劣化判定装置20について説明する。図6は、第2実施形態に係るバッテリ劣化判定装置20を示すブロック構成図である。バッテリ劣化判定装置20は、バッテリ4の劣化度として、バッテリ4の満充電容量の低下割合(変化)を判定する。なお、第2実施形態の説明において、第1実施形態と同様の説明は省略する。
バッテリ劣化判定装置20は、バッテリ劣化判定ユニット21を備え、このバッテリ劣化判定ユニット21は、エンジン出力算出部26、充電容量算出部27、バッテリ劣化度判定部28、記憶部29を有する。
エンジン出力算出部26は、排気ガス浄化ユニット8における再生運転時におけるエンジン2の出力の増加分(エンジン指示トルク)を算出する。
エンジン出力算出部26は、図7(a)示されるように、モータジェネレータ3の発電による電流が一定となるように、エンジン出力の増加分を設定する。
図7(a)は、バッテリ電流検出部で検出された電流値の変化一例を示している。図7(a)では、横軸に時間の経過を示し、縦軸に電流値を示している。図7(a)では、時刻tから時刻t21までは、電流値がI20[A]であり、時刻t21から時刻t22までは、電流値がI21[A]である。そして、時刻t22以降は、電流値がI20[A]である。
図7(b)は、バッテリ電圧検出部で検出された電圧値の変化一例を示している。図7(b)では、横軸に時間の経過を示し、縦軸に電圧値を示している。図7(b)では、時刻tから時刻t21までは、電圧値がE20[V]である。時刻t21を過ぎると電圧値が上昇し、時刻t22では、電圧値はE22[V]となる。時刻t22を過ぎると、電圧値は、E22[V]で一定となる。
図7(c)は、バッテリ容量の変化の一例を示している。図7(c)では、横軸に時間の経過を示し、縦軸にSOCの変化を示している。図7(c)では時刻tから時刻t21までは、SOCがQ[%]である。時刻t21を過ぎるとSOCが上昇し、時刻t22では、SOCはQ22[%]となる。時刻t22を過ぎると、SOCは、Q22[%]で一定となる。
充電容量算出部27は、現在のバッテリ4に充電されている充電容量を算出する。充電容量算出部27は、電流値を積算して、バッテリ4の充電容量を算出する。また、充電容量算出部27は、満充電容量に対する充電容量の割合であるSOC[%]を算出する。
バッテリ劣化度判定部28は、図8(a)に示すようなバッテリ4の充電容量と、バッテリ4の電圧との関係を示す充電容量−電圧グラフを作成する。図8(a)では、横軸にSOC[%]を示し、縦軸に電圧値を示している。バッテリ劣化度判定部28は、SOCの増加に応じて、そのSOCにおける電圧値をプロットすることで、充電容量と電圧値との関係を示す充電容量−電圧グラフを作成する。例えば、バッテリの劣化度が進行すると、充電容量−電圧グラフの傾きは、劣化度が低い場合と比較して大きくなる。
記憶部29には、バッテリ4の劣化度を判定するために利用されるマップが格納されている。図8(b)は、バッテリ4のSOCと電圧との関係に基づいて、バッテリ4の容量維持率を算出するためのマップである。バッテリ4の容量維持率とは、現在の満充電容量を、初期満充電容量で除算したものである(容量維持率=(現在のバッテリの満充電容量[Ahr]/初期満充電容量[Ahr])×100[%])。なお、初期満充電容量とは、バッテリ4が未使用状態である場合におけるバッテリ4の満充電容量である。なお、バッテリ4の初期満充電容量は、バッテリ4の使用を開始した後であり、使用期間が短い状態(初期状態)におけるバッテリ4の満充電容量でもよい。
図8(b)では、複数パターンの充電容量−電圧グラフが示されている。例えば、グラフGは、容量維持率が90%のときの充電容量−電圧グラフであり、グラフGは、容量維持率が70%のときの充電容量−電圧グラフであり、グラフGは、容量維持率が50%のときの充電容量−電圧グラフである。
バッテリ劣化度判定部28は、現在の充電容量−電圧グラフと、記憶部29に格納されているマップの充電容量−電圧グラフG〜Gとを比較して、容量維持率を算出する。例えば、現在の充電容量−電圧グラフGが、グラフGに近いものであれば、バッテリ劣化度判定部28は、容量維持率を70%と判定する。また、現在の充電容量−電圧グラフが、グラフGとグラフGとの中間に存在する場合には、バッテリ劣化度判定部28は、容量維持率を60%と判定する。バッテリの劣化が進行して、バッテリ4の満充電容量が低下すると、容量維持率は低下する。満充電容量の低下が少ない場合には、容量維持率は100%に近い値となる。
次に図9を参照して、バッテリ劣化判定装置20で実行されるバッテリ劣化判定処理について説明する。図9は、バッテリ劣化判定処理の手順を示すフローチャートである。
バッテリ劣化判定ユニット21は、第1実施形態と同様にステップS1,S2を実行する。バッテリ劣化判定ユニット21は、劣化判定実行フラグを受信した場合に、ステップS13に進む(ステップS2:YES)。
ステップS13では、エンジン出力算出部26は、排気ガス浄化ユニット8の再生運転時におけるエンジン出力の増加分(エンジン指示トルク)を算出する。エンジン出力算出部26は、バッテリ4に充電される電力の電流値が一定となるように、モータジェネレータ3による発電量及び発電時期を設定する。エンジン出力算出部26は、この設定された発電量及び発電時期を実現すべく、エンジン出力の増加分及び増加時期を算出する。
ステップS4,S5では、第1実施形態と同様の処理を行う。
続く、ステップS16では、充電容量算出部27は、充電容量とバッテリ電圧との関係を示す充電容量−電圧グラフを作成する。充電容量算出部27は、排気ガス浄化ユニット8の再生運転が開始されて、モータジェネレータ3による発電が開始された後、バッテリ4の電流値及び電圧値を検出する。充電容量算出部27は、電流値を積算して、充電容量を算出し、現在のバッテリ4における充電容量−電圧グラフを作成する。
続く、ステップS17では、バッテリ劣化度判定部28は、バッテリ4の劣化度を判定する。バッテリ劣化度判定部28は、現在のバッテリ4における充電容量−電圧グラフと、記憶部29に格納されているマップの充電容量−電圧グラフとを比較して、現在のバッテリ4の容量維持率を算出する。
続く、ステップS18では、バッテリ劣化度判定部28は、算出した容量維持率を記憶部29に格納する。
第2実施形態のバッテリ劣化判定装置20においても、停車時であり排気ガス浄化ユニット8の再生運転時において、発電を行い、この発電した電力をバッテリ4に充電する際のバッテリの状態を検出するので、車両走行に起因する影響を抑制することができ、バッテリ4に供給される電流値、及びバッテリの電圧値の検出精度を向上させることができる。これにより、車両走行に起因する影響を抑制して、バッテリ4の劣化判定の精度を向上させることができる。
また、エンジン出力算出部26は、バッテリ4に供給される電力の電流を単位時間当たり一定とするように、エンジン2の出力増加分を決定している。これにより、バッテリ4に充電される電力の電流値の変動を抑えることができ、バッテリ4の劣化判定の精度を向上させることができる。
また、充電容量算出部27は、電流値の積算値に基づいて充電中のバッテリ4の充電容量の増加を算出し、バッテリ劣化度判定部28は、充電容量−電圧グラフを作成して、バッテリ4の容量維持率を算出している。これにより、充電容量と電圧との相関関係に基づいてバッテリ4の満充電容量の低下を把握して、バッテリ4の劣化度を診断することができる。
次に第3実施形態のバッテリ劣化判定装置20について説明する。第3実施形態のバッテリ劣化判定装置20が、第2実施形態のバッテリ劣化判定装置20と異なる点は、バッテリ劣化度判定部28による劣化度の判定方法が異なる点である。
図10は、充電時における充電容量とバッテリ電圧との関係を示すグラフである。図10では、横軸に充電容量[Ahr]を示し、縦軸に電圧値[V]を示している。バッテリ劣化度判定部28は、充電中における充電容量の増加分ΔI[Ahr]と、充電中におけるバッテリ電圧の増加分ΔE[V]との関係を考慮して、バッテリ4の容量維持率を算出する。
バッテリ劣化判定ユニット21の記憶部29には、バッテリ電圧の増加率(=ΔE/ΔI)とバッテリ4の容量維持率との相関関係を示すデータが格納されている。具体的には、バッテリ4の容量維持率が、バッテリ電圧の増加率に関連付られて記憶されている。例えば、実験や実測値に基づいて、バッテリ電圧の増加率に対するバッテリ4の容量維持率が設定されている。
バッテリ劣化度判定部28では、現在のバッテリ電圧の増加率を算出して、記憶部29に格納されているマップを参照して、現在のバッテリ電圧の増加率に対応した容量維持率を決定することで、現在のバッテリ4の劣化度を判定する。これにより、簡易的に容量維持率を算出し、バッテリ劣化判定ユニットにおける計算負荷を軽減することができる。
本発明は、前述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で下記のような種々の変形が可能である。
上記実施形態では、バッテリ劣化判定ユニット11は、一つの電子制御ユニットとして構成されているが、例えば、ハイブリッドECU6に搭載されていてもよい。また、バッテリ劣化判定ユニットは、複数の電子制御ユニットに分散されている構成でもよい。
また、上記実施形態では、ハイブリッド車両に、バッテリ劣化判定装置10を採用しているが、プラグインハイブリッド車両に、バッテリ劣化判定装置10を適用してもよい。また、上記実施形態では、バッテリ劣化判定装置を搭載する車両は、モータジェネレータ3を備える構成として説明しているが、発電機と電動機とを別々に備える車両でもよい。
また、上記第1実施形態では、バッテリの劣化度として、バッテリの抵抗値を算出しているが、例えば、第1実施形態のバッテリ劣化判定ユニットにおいて、バッテリの抵抗値の他に、容量維持率を算出してもよい。この場合において、パルス状に変化する電流値を積算することで、充電容量を算出する構成でもよい。
また、上記第1実施形態において、エンジン出力算出部は、パルス状に段階的に電流値を増加させるように出力増加分を決定しているが、時間の経過に伴って、電流値を段階的に減少させるように出力増加分を決定してもよい。また、パルス波形に沿うように変化するものに限定されず、その他の形状の波形に沿って、電流値を変化させるように出力増加分を決定してもよい。
また、上記実施形態では、排気ガス浄化ユニット8の再生運転時を、停車時としているが、排気ガス浄化ユニット8の再生運転は、停車時に限定されず、例えば、低速で走行している場合に実行してもよい。
また、上記実施形態では、排気ガス浄化ユニット8の再生運転時において、モータジェネレータ3に供給されるエンジン出力の増加分を、エンジン出力算出部16,26で算出しているが、その他の制御ユニットにおいて、エンジン出力の増加分を算出してもよい。例えばエンジンECUにおいて、エンジン出力の増加分を算出してもよい。また、エンジン出力の増加分に関するデータを、記憶部に格納しておき、この記憶部に格納されたデータを用いて、再生運転時におけるエンジン出力の増加分を設定してもよい。
1…車両、2…エンジン(内燃機関)、3…モータジェネレータ(発電機)、4…バッテリ、8…排気ガス浄化ユニット、10,20…バッテリ劣化判定装置、11,21…バッテリ劣化判定ユニット(劣化判定部)、12…バッテリ状態検出部(検出部)、13…バッテリ電流検出部(検出部)、14…バッテリ電圧検出部(検出部)、15…バッテリ温度検出部(検出部)、16,26…エンジン出力算出部、17…バッテリ抵抗値算出部、18,28…バッテリ劣化度判定部、19,29…記憶部。

Claims (7)

  1. 車両に搭載されたバッテリの劣化を判定するバッテリ劣化判定装置であって、
    前記車両は、
    当該車両の駆動源である内燃機関と、
    前記内燃機関による動力を利用して発電する発電機と、
    前記発電機によって発電された電力を充電する前記バッテリと、
    前記内燃機関から排出された排気ガスを浄化する排気ガス浄化ユニットと、を備え、
    前記劣化判定装置は、
    前記バッテリの状態を検出する検出部と、
    前記検出部で検出された前記バッテリの状態に基づいて、前記バッテリの劣化について判定する劣化判定部と、を備え、
    前記排気ガス浄化ユニットの再生運転時に、前記発電機で発電された電力が前記バッテリに充電され、
    前記検出部は、前記バッテリの状態として、前記再生運転時において充電中の前記バッテリの電流値及び電圧値を検出するバッテリ劣化判定装置。
  2. 前記劣化判定部は、前記再生運転時において、前記発電機による発電に利用される前記内燃機関の出力増加分として、前記バッテリに充電される前記電力に対応した前記出力増加分を算出する請求項1に記載のバッテリ劣化判定装置。
  3. 前記劣化判定部は、前記電流値に基づいて前記充電中の前記バッテリの充電容量の増加を算出し、前記バッテリの充電容量の増加と前記電圧値の増加との関係に基づいて、前記バッテリの満充電容量の変化を診断することで、前記バッテリの劣化を判定する請求項2に記載のバッテリ劣化判定装置。
  4. 前記劣化判定部は、前記バッテリに供給される電力の電流を単位時間当たり一定とするように、前記内燃機関の前記出力増加分を決定する請求項3に記載のバッテリ劣化判定装置。
  5. 前記劣化判定部、前記電流値及び前記電圧値に基づいて、前記バッテリの抵抗値を算出して、前記バッテリの劣化について判定する請求項2〜4の何れか一項に記載のバッテリ劣化判定装置。
  6. 前記劣化判定部は、前記バッテリに供給される電力の電流をパルス状に段階的に増加させるように、前記内燃機関の前記出力増加分を決定する請求項5に記載のバッテリ劣化判定装置。
  7. 前記検出部は、前記バッテリの温度を検出するバッテリ温度検出部を含み、
    前記劣化判定部は、前記バッテリの温度と前記バッテリの充電容量との関係に基づいて、前記バッテリの基準抵抗値を決定し、前記基準抵抗値と現在の前記バッテリの抵抗値とを比較して抵抗値変化率を算出することで、前記バッテリの劣化を判定する請求項6に記載のバッテリ劣化判定装置。
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