JP2008179284A - 二次電池の劣化判定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両に搭載された二次電池の劣化状態を正確に判定する。
【解決手段】電池ECUは、車両が定常走行状態または長時間アイドル状態であると(S3000にてYES)、ニッケル水素電池の制御目標SOCを変更するステップ(S4000)と、変更された状態でSOCおよびOCVを検出してメモリに記憶するステップ(S6000、S8000、S9000)と、データ数が回帰分析するに十分に多くなると(S10000にてYES)、SOC(横軸)とOCV(縦軸)との関係式を一次回帰計算するステップ(S11000)と、関係式の傾きKが劣化しきい値よりも大きいと(S13000にてYES)、ニッケル水素電池が劣化状態であると判定して(S14000)、異常処理を実行するステップ(S15000)とを含む、プログラムを実行する。
【選択図】図2

Description

本発明は、二次電池(バッテリ)の劣化状態を判定する技術に関し、特に、車両に搭載される二次電池の劣化状態をより正確に判定する技術に関する。
電動機により車両の駆動力を得る、電気自動車、ハイブリッド自動車、燃料電池車は、二次電池を搭載している。電気自動車は、この二次電池に蓄えられた電力を用いて電動機を駆動して車両を駆動する。ハイブリッド自動車は、この二次電池に蓄えられた電力を用いて電動機を駆動して車両を駆動したり、電動機によりエンジンをアシストして車両を駆動したりする。燃料電池車は、燃料電池による電力を用いて電動機を駆動して車両を駆動したり、この燃料電池による電力に加えて二次電池に蓄えられた電力を用いて電動機を駆動して車両を駆動したりする。
このような車両においては、回生制動、すなわち、車両制動時に電動機を発電機として機能させ、車両の運動エネルギーを電気エネルギーに変換することにより制動する機能を備えている。ここで変換された電気エネルギーは二次電池に蓄えられ、加速する時などに再利用される。
二次電池は、過放電や過充電を行なうと電池性能を劣化させることになるため、二次電池の充電量(SOC(State Of Charge)であって残存容量ともいう)を把握して、充放電を制御する必要がある。特に、車両に搭載された熱機関により発電機を駆動して電力を発生し、これを二次電池に充電することができる形式のハイブリッド自動車においては、二次電池が、回生電力を受け入れられるように、また要求があれば直ちに電動機に対して電力を供給できるように、その充電量は満充電の状態(100%)と、全く充電されていない状態(0%)のおおよそ中間付近(60%近傍)に制御される場合がある。このため、二次電池の充電状態をより正確に検出する必要がある。このSOCは、たとえば、二次電池への充放電が行なわれていない状態における二次電池の端子間の電圧値(以下、開放電圧値であってOCV(Open Circuit Voltage)と記載する場合がある)に基づいて算出したり、充放電電流値を時間積算して算出したりすることができる。
また、このような二次電池は、経時的に発生する様々な変化により劣化して満充電時の充電量が減少する。この状態のままで二次電池を使用したのでは、二次電池の充電量をより正確に検出することができないばかりか、二次電池の充電量に基づく放電能力が正確に検出できなくなり、電気自動車の可能な走行距離が把握できず、最悪の場合には充電施設がない場所で車両が停止してしまうなどという事態も生ずる可能性がある。このため、二次電池の劣化状態を、より正確に検出する必要がある。この劣化状態は、たとえば、二次電池のSOCと、二次電池のOCVとの関係に基づいて算出される。
特開2001−351698号公報(特許文献1)は、SOCとOCVとの関係に基づいて二次電池(鉛蓄電池)の劣化を判定する方法を開示する。鉛蓄電池のOCVまたは所定の放電電流以下での鉛蓄電池の放電電圧値を測定して、予め設定された蓄電池のOCVとSOC)との関係、または、放電電圧値とSOCとの関係に基づいて検出された、鉛蓄電池のSOCを用いて鉛蓄電池の劣化状態を判定する方法であって、SOCを求める際に、所定時間におけるOCVの変化または放電電圧値の変化とSOCの変化とをそれぞれ測定して、予め設定された蓄電池のOCVとSOCとの関係、または、放電電圧値とSOCとの関係を補正するステップと、補正された鉛蓄電池のOCVとSOCとの関係、または補正された放電電圧値とSOCとの関係に基づいて鉛蓄電池の劣化判定を行なうステップ
とを含む。
この鉛蓄電池の劣化判定方法によると、鉛蓄電池のSOCは、OCVと、ほぼ一定の関係になっており、SOCが低下すると、OCVも直線的に低下するため、通常、鉛蓄電池のOCVに基づいてSOCが算出される。このような鉛蓄電池は、使用によって劣化すると、OCVが上昇しても、SOCは上昇しなくなる傾向を有する。このため、鉛蓄電池が劣化することによって、OCVとSOCとの関係が変化する。鉛蓄電池は、使用開始当初は、SOC(横軸)に対するOCV(縦軸)の関係を示す傾きは小さいが(緩やかであるが)、鉛蓄電池が使用によって劣化すると、SOCに対するOCVの関係を示す傾きは大きくなる(急になる)。このため、補正された鉛蓄電池のOCVとSOCとの関係に基づいて、二次電池の劣化を判定することができる。
特開2001−351698号公報
このような劣化判定を正確に行なおうとすると、SOCとOCVとの関係を示す直線の傾きの変化を正確に検出しなければならない。しかしながら、上述した特許文献1に開示された劣化判定方法では、上述したように二次電池の管理範囲内(SOCが60%近傍)でしか実行されない。このため、検出されたSOCのばらつき幅が小さくなり、算出される傾きの精度が高くなく、傾きの変化(劣化)を正確に検出できない。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、車両に搭載された二次電池の劣化状態を正確に判定することができる、二次電池の劣化判定装置を提供することである。
第1の発明に係る劣化判定装置は、車両に搭載された二次電池の劣化を判定する。この劣化判定装置は、二次電池の電圧値を検出するための電圧検出手段と、二次電池の残存容量を検出するための検出手段と、車両の状態を検出するための状態検出手段と、制御目標値になるように、二次電池の残存容量を制御するための制御手段と、車両の状態が予め定められた状態であるときに、制御目標値を変更するための変更手段と、制御目標値が変更された状態において検出された残存容量と二次電池の開放電圧値との関係に基づいて、二次電池の劣化状態を判定するための判定手段とを含む。
第1の発明によると、車両の状態が残存容量(SOC)の制御目標値を変更しても影響がない状態であるときに、制御目標値が変更される。このため、二次電池の通常管理範囲内(SOCが60%近傍)を含む広範囲のデータ(SOCと開放電圧値(OCV)との組から構成されるデータ)が検出できる。すなわち、SOCの回帰分析幅が大きい状態において回帰分析され、SOCとOCVとの関係(たとえば一次回帰直線の傾き)の精度が高くなる。これにより、たとえば、SOCとOCVとの関係を示す直線の傾きの変化を正確に検出できるので、使用によって劣化すると、OCVが上昇(変化)しても、SOCは上昇(変化)しなくなる傾向に基づいて、二次電池の劣化を正確に判定できる。その結果、車両に搭載された二次電池の劣化状態を正確に判定することができる、二次電池の劣化判定装置を提供することができる。
第2の発明に係る劣化判定装置においては、第1の発明の構成に加えて、判定手段は、残存容量の変化に対する開放電圧値の変化の割合が大きいほど、二次電池が劣化していると判定するための手段を含む。
第2の発明によると、二次電池は、使用によって劣化すると、OCVが上昇しても、S
OCは上昇しなくなる傾向を有する。すなわち、SOCの変化に対するOCVの変化の割合が大きいことに基づいて、二次電池が劣化していることを判定することができる。
第3の発明に係る劣化判定装置においては、第1の発明の構成に加えて、判定手段は、開放電圧値の変化に対する残存容量の変化の割合が小さいほど、二次電池が劣化していると判定するための手段を含む。
第3の発明によると、二次電池は、使用によって劣化すると、OCVが上昇しても、SOCは上昇しなくなる傾向を有する。すなわち、OCVの変化に対するSOCの変化の割合が小さいことに基づいて、二次電池が劣化していることを判定することができる。
第4の発明に係る劣化判定装置においては、第1の発明の構成に加えて、判定手段は、残存容量と開放電圧値とから構成される情報を一次回帰分析して、横軸を残存容量として縦軸を開放電圧値とした場合における一次回帰直線の傾きが大きいほど、二次電池が劣化していると判定するための手段を含む。
第4の発明によると、制御目標値が変更されると、二次電池の通常管理範囲内(SOCが60%近傍)を含む広範囲のデータ(SOCとOCVとの組から構成されるデータ)が検出できる。そのため、検出されたSOCの回帰分析幅が大きい状態において、SOCとOCVとの関係を一次回帰分析できる。二次電池が使用によって劣化すると、OCVが上昇しても、SOCは上昇しなくなる傾向は、横軸を残存容量として縦軸を開放電圧値とした場合における一次回帰直線の傾きが大きくなることである。このため、この傾きに基づいて、二次電池の劣化を正確に判定することができる。
第5の発明に係る劣化判定装置においては、第1〜4のいずれかの発明の構成に加えて、変更手段は、車両の状態が、定常走行状態および安定アイドリング状態のいずれかであるときに、制御目標値を変更するための手段を含む。
第5の発明によると、SOCの制御目標値が変更されるのは、変更しても影響がない状態である、定常走行状態および安定アイドリング状態(予め定められた時間以上のアイドル状態)のいずれかである。このため、車両の状態に影響を与えることなく、二次電池の劣化状態を正確に判定することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
以下の説明では、車両の駆動用機器や補機電装品へ電力を供給したり、回生制動時にモータジェネレータから電力の供給を受けたりする二次電池(たとえば、鉛蓄電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池等)のSOCとOCVとの関係から、二次電池の劣化を判定する装置について説明する。二次電池の種類は特に限定されるものではないが、以下の説明では、二次電池をニッケル水素電池とする。また、本発明の実施の形態に係る二次電池の劣化判定装置は、電気自動車、ハイブリッド自動車および燃料電池自動車のいずれにも適用できる。以下の説明では、ハイブリッド車両とする。
図1を参照して、本実施の形態に係る二次電池の劣化判定装置を実現する電池ECU(Electronic Control Unit)200を含む車両のパワーユニットについて説明する。図1に示すように、この車両のパワーユニットは、ニッケル水素電池100と電池ECU200とを含む。
ニッケル水素電池100には、ニッケル水素電池100の電圧値を測定する電圧センサ130とが取り付けられている。ニッケル水素電池100と車両のパワーケーブルとを接続する出力ケーブルまたは入力ケーブルには、充放電電流値を測定する電流センサ120が取り付けられている。さらに、温度補正のために、ニッケル水素電池100の温度を測定するための温度センサが設けられていても構わない。
電池ECU200は、電流センサ120からの信号線と、電圧センサ130からの信号線と、READYオン信号線と、シフトポジション信号線と、車速信号線と、アクセル開度信号線と、ステアリング操舵信号線と、ブレーキ操作信号線とに接続された入出力インターフェイス500と、電池ECU200を制御するCPU(Central Processing Unit)300と、クロック400と、各種データを記憶するメモリ600とを含む。ニッケル水素電池100の電源端子は、車両パワーケーブルに接続され、この車両の走行用負荷や補機電装品等に電力を供給する。
ニッケル水素電池100への充電電流値およびニッケル水素電池100からの放電電流値を測定する電流センサ120により検出された電流値は、電池ECU200の入出力インターフェイス500を介して、CPU300に送信される。CPU300は、たとえば、この電流値を時間積算することにより、SOCを算出することができる。なお、SOCの算出方法はこの電流値の時間積算による方法に限定されるものではない。
ニッケル水素電池100の電圧値を測定する電圧センサ130により検出された電圧値は、電池ECU200の入出力インターフェイス500を介して、CPU300に送信される。CPU300は、予め定められた条件の下で(充放電状態でないという条件が成立している時)、OCVを検出する。
READYオン信号は、この車両におけるハイブリッドシステムが作動できる状態であるとオンになる信号であって、電池ECU200とは別途設けられたハイブリッドECUから電池ECU200に入力される。なお、このREADYオン信号は、ハイブリッドECUから入力されるものに限定されない。
たとえば、運転者が押しボタン式のPOWERスイッチを押すことにより、システムメインリレーが接続状態になり、ニッケル水素電池100と走行用負荷(DC/DCコンバータ、インバータ、モータジェネレータ)とが電気的に接続された状態になる。なお、このような押しボタン式のPOWERスイッチに関連するREADYオン信号に限定されるものではない。
シフトポジション信号は、この車両におけるシフトポジション(たとえば、パーキングポジション、後進走行ポジション、ニュートラルポジション、前進走行ポジションのいずれか)を表わす信号であって、電池ECU200とは別途設けられたECT(Electronically Controlled Automatic Transmission)−ECUから電池ECU200に入力される。なお、このシフトポジション信号は、ECT−ECUから入力されることに限定されず、電池ECU200に直接入力されるものであっても構わない。
車速信号は、この車両の現在の車速を表わす信号であって車速センサにより検出されて、電池ECU200とは別途設けられたECT−ECUに一旦入力され、ECT−ECUから電池ECU200に入力される。なお、この車速信号は、ECT−ECUから入力されることに限定されず、電池ECU200に直接入力されるものであっても構わない。
アクセル開度信号は、この車両の運転者により操作されるアクセルペダルの開度を表わ
す信号であって、アクセル開度センサにより検出されて、電池ECU200とは別途設けられたエンジンECUに一旦入力されて、エンジンECUから電池ECU200に入力される。なお、このアクセル開度信号は、エンジンECUから入力されることに限定されず、電池ECU200に直接入力されるものであっても構わない。
ステアリング操舵信号は、この車両の運転者により操作されるステアリングの操舵角を表わす信号であって、ステアリングセンサにより検出されて、電池ECU200とは別途設けられたEPS(Electric Power Steering)−ECUに一旦入力されて、EPS−ECUから電池ECU200に入力される。なお、このステアリング操舵信号は、EPS−ECUから入力されることに限定されず、電池ECU200に直接入力されるものであっても構わない。
ブレーキ操作信号は、この車両の運転者により操作されるフットブレーキの操作状態を表わす信号であって、運転者がブレーキペダルを遊び量以上に踏み込むとブレーキスイッチにより検出されて、電池ECU200とは別途設けられたブレーキECUに一旦入力されて、ブレーキECUから電池ECU200に入力される。なお、このブレーキ操作信号は、ブレーキECUから入力されることに限定されず、電池ECU200に直接入力されるものであっても構わない。
さらに、上述した、各ECUは、一例であって、別のECUから電池ECU200に入力されるものであっても構わないし、統合されたECUに入力されてその統合されたECUがニッケル水素電池100の劣化状態を判定するようにしても構わない。
電池ECU200の内部においては、入出力インターフェイス500、CPU300、クロック400およびメモリ600が、内部バス700を介して接続され、互いにデータ通信を行なうことができる。メモリ600には、CPU300で実行されるプログラムや、そのプログラムで用いるしきい値およびSOCとOCVとの関係を表わしたマップなどが記憶されている。
このような走行用負荷を駆動するためのニッケル水素電池100を搭載した車両において、本実施の形態に係る劣化判定装置である電池ECU200は、SOCとOCVとの関係(SOCが低下するとOCVも直線的に低下する関係)が、使用によって劣化すると、OCVが上昇しても、SOCは上昇しなくなる傾向を有することに基づいて(すなわち、二次電池が劣化することによってOCVとSOCとの関係が変化することに基づいて)、ニッケル水素電池の劣化を判定する。この場合において、ニッケル水素電池100等の走行用負荷に使用される二次電池は、SOCが60%近傍になるように制御されている。このため、このような60%近傍のSOCに対するOCVのみで、SOCとOCVとの関係を算出して、この関係が変化してくると(より詳しくは、SOC(横軸)に対するOCV(縦軸)の関係を示す傾きが立ち上がってくると)、二次電池が劣化したと判定する。しかしながら、このニッケル水素電池100のSOC制御目標である60%近傍のみで傾きを算出したのでは、様々なSOCに対するOCVに基づいて傾きを算出しているとはいえないので、算出される傾きが正確とはいえない場合がある。このため、本実施の形態に係る劣化判定装置においては、SOCに対するOCVの関係を広いSOCの範囲で算出して、精度高く、ニッケル水素電池100の劣化を判定する。
このような本実施の形態に係る劣化判定装置は、デジタル回路やアナログ回路の構成を主体としたハードウェアでも、ECUに含まれるCPUおよびメモリとメモリから読み出されてCPUで実行されるプログラムとを主体としたソフトウェアでも実現することが可能である。一般的に、ハードウェアで実現した場合には動作速度の点で有利で、ソフトウェアで実現した場合には設計変更の点で有利であると言われている。以下においては、ソ
フトウェアとして制御装置を実現した場合を説明する。なお、このようなプログラムを記録した記録媒体についても本発明の一態様である。
図2を参照して、本実施の形態に係る二次電池の劣化判定装置である電池ECU200のCPU300で実行されるプログラムの制御構造について説明する。なお、このプログラムは、サブルーチンであって、予め定められたサイクルタイムで繰返し実行される。
ステップ(以下、ステップをSと略す。)1000にて、CPU300は、定常走行判定処理(サブルーチン)を実行する。この定常走行判定処理(サブルーチン)の詳細については、後述する。
S2000にて、CPU300は、長時間アイドル判定処理(サブルーチン)を実行する。この長時間アイドル判定処理(サブルーチン)の詳細については、後述する。
S3000にて、CPU300は、定常走行判定処理(サブルーチン)の結果および長時間アイドル判定処理(サブルーチン)の結果に基づいて、この車両が、定常走行状態または長時間アイドル状態である否かを判断する。定常走行状態または長時間アイドル状態であると(S3000にてYES)、処理はS4000に移される。もしそうでないと(S3000にてNO)、この処理は終了する。
S4000にて、CPU300は、制御目標SOCを60%から、40%(過放電側)〜80%(過充電側)に変更する。このとき、たとえば、ニッケル水素電池100の現在のSOCからより離れるような制御目標SOCに変更されると、蓄積されたデータ(SOCとOCVとの関係)を異なるデータ(ばらつきのあるデータ)が採取できるので好ましいことになり得る。
S5000にて、CPU300は、SOCの検出条件が成立したか否かを判断する。たとえば、この条件としては、クロック400を用いて予め定められた時間に到達したか否かに基づく。または、後述のOCV検出条件と合致させることも可能である。SOCの検出条件が成立すると(S5000にてYES)、処理はS6000へ移される。もしそうでないと(S5000にてNO)、この処理は終了する。
S6000にて、CPU300は、ニッケル水素電池100のSOCを算出する。このとき、CPU300は、ニッケル水素電池100への充電電流値(電流センサ120により検出されて電池ECU200に入力)の積算値およびニッケル水素電池100からの放電電流値(電流センサ120により検出されて電池ECU200に入力)の積算値に基づいて、ニッケル水素電池100への入出力電力量に基づいてSOCを算出する。すなわち、充放電電流値から積算値(∫idt)を算出する。この電流積算値は、ごく短い時間(dt)における充放電電流値の積算値(積分値)である。このとき、電流値は、入出力インターフェイス500を介して電流センサ120から電池ECU200に入力された信号に基づいて検出され、また、この積分時間は、ごく短い時間とした方が、走行中には、充電と放電とをごく短い時間で切り換えて繰返される場合があるハイブリッド車両には好ましい。なお、このとき、電圧降下分として、ニッケル水素電池100の内部抵抗や、その温度変化等を考慮することも好ましい。
S7000にて、CPU300は、OCVの検出条件が成立したか否かを判断する。たとえば、この条件としては、OCVが開放電圧であるので、ニッケル水素電池100への充放電が行なわれていないこととすることができる。OCVの検出条件が成立すると(S7000にてYES)、処理はS8000へ移される。もしそうでないと(S7000にてNO)、この処理は終了する。
S8000にて、CPU300は、ニッケル水素電池100のOCVを算出する。このとき、CPU300は、電圧センサ130により検出されて電池ECU200に入力された電圧値をOCVとして検出する。
S9000にて、CPU300は、検出したSOCとOCVとをメモリ600に記憶する。このとき、記憶されるSOCとOCVとは、同じタイミングで検出されたものである。
S10000にて、CPU300は、SOCとOCVとのデータ数が判定しきい値以上になったか否かを判断する。この判定しきい値は、一次回帰計算で算出される精度が十分に確保できる値が設定される。データ数が判定しきい値以上になると(S10000にてYES)、処理はS11000へ移される。もしそうでないと(S10000にてNO)、この処理は終了する。
S11000にて、CPU300は、SOCとOCVとの関係式を一次回帰計算で算出する。S12000にて、CPU300は、SOCとOCVとの関係式の傾きKを算出する。
S13000にて、CPU300は、SOCとOCVとの関係式の傾きKが劣化しきい値よりも大きいか否かを判断する。この劣化しきい値は、たとえば、現実に劣化したニッケル水素電池の実データ等に基づいて設定される。SOCとOCVとの関係式の傾きKが劣化しきい値よりも大きいと(S13000にてYES)、処理はS14000へ移される。もしそうでないと(S13000にてNO)、この処理は終了する。
S14000にて、CPU300は、二次電池であるニッケル水素電池100が劣化状態であると判定する。S15000にて、CPU300は、異常処理を実行する。このとき、警告灯を表示(点灯や点滅)させたり、ダイアグ(Diagnosis)として異常検出履歴としてメモリ600に所定の異常コードを記憶する。
図3を参照して、図2のS1000の定常走行判定処理について、CPU300で実行されるプログラムの制御構造について説明する。なお、このプログラムは、サブルーチンであって、予め定められたサイクルタイムで繰返し実行される。
S1000にて、CPU300は、READYオン状態であるか否かを判断する。このとき、電池ECU200は、入力されたREADYオン信号に基づいて、READYオン状態であるか否かを判断する。READYオン状態であると(S1000にてYES)、処理はS1100へ移される。もしそうでないと(S1000にてNO)、この処理は終了する。
S1100にて、CPU300は、シフトポジション信号を検出する。S1200にて、CPU300は、シフトポジションが前進走行ポジション(Dポジション)であるか否かを判断する。このとき、電池ECU200は、入力されたシフトポジション信号に基づいて、現在のシフトポジションを判断する。シフトポジションが前進走行ポジション(Dポジション)であると(S1200にてYES)、処理はS1300へ移される。もしそうでないと(S1200にてNO)、この処理は終了する。
S1300にて、CPU300は、車速Vを検出して、単位時間あたりの車速変化量dV/dtを算出する。このとき、電池ECU200は、入力された車速信号に基づいて、現在の車速Vを検出するとともに、メモリ600に記憶する。1サイクル前の車速Vがメ
モリ600に記憶されていることになるので、たとえば、1サイクル前の車速と本サイクルで検出した車速とに基づいて(本サブルーチンのサイクルタイムを考慮して)、単位時間あたりの車速変化量dV/dtを算出することができる。
S1400にて、CPU300は、単位時間あたりの車速変化量dV/dtがしきい値(1)よりも小さいか否かを判断する。単位時間あたりの車速変化量dV/dtがしきい値(1)よりも小さいと(S1400にてYES)、処理はS1500へ移される。もしそうでないと(S1400にてNO)、この処理は終了する。
S1500にて、CPU300は、アクセル開度ACCを検出して、単位時間あたりのアクセル開度変化量dACC/dtを算出する。このとき、電池ECU200は、入力されたアクセル開度信号に基づいて、現在のアクセル開度ACCを検出するとともにメモリ600に記憶する。1サイクル前のアクセル開度ACCがメモリ600に記憶されていることになるので、たとえば、1サイクル前のアクセル開度と本サイクルで検出したアクセル開度とに基づいて(本サブルーチンのサイクルタイムを考慮して)、単位時間あたりの車速変化量dACC/dtを算出することができる。
S1600にて、CPU300は、単位時間あたりのアクセル開度変化量dACC/dtがしきい値(2)よりも小さいか否かを判断する。単位時間あたりのアクセル開度変化量dACC/dtがしきい値(2)よりも小さいと(S1600にてYES)、処理はS1700へ移される。もしそうでないと(S1600にてNO)、この処理は終了する。
S1700にて、CPU300は、ステアリング操舵角STRを検出して、単位時間あたりのステアリング操舵角変化量dSTR/dtを算出する。このとき、電池ECU200は、入力されたステアリング操舵角信号に基づいて、現在のステアリング操舵角STRを検出するとともにメモリ600に記憶する。1サイクル前のステアリング操舵角STRがメモリ600に記憶されていることになるので、たとえば、1サイクル前のステアリング操舵角と本サイクルで検出したステアリング操舵角とに基づいて(本サブルーチンのサイクルタイムを考慮して)、単位時間あたりのステアリング操舵角dSTR/dtを算出することができる。
S1800にて、CPU300は、単位時間あたりのステアリング操舵角dSTR/dtがしきい値(3)よりも小さいか否かを判断する。単位時間あたりのステアリング操舵角dSTR/dtがしきい値(3)よりも小さいと(S1800にてYES)、処理はS1900へ移される。もしそうでないと(S1800にてNO)、この処理は終了する。
S1900にて、CPU300は、ブレーキ操作量BRKを検出して、単位時間あたりのブレーキ操作頻度dBRK/dtを算出する。このとき、電池ECU200は、入力されたブレーキ操作信号に基づいて、単位時間あたりのブレーキ操作頻度dBRK/dtを算出する。なお、単にブレーキ操作頻度ではなく、ブレーキ操作量を検出して、単位時間あたりのブレーキ操作量を算出するようにしても構わない。
S2000にて、CPU300は、単位時間あたりのブレーキ操作頻度dBRK/dtがしきい値(4)よりも小さいか否かを判断する。単位時間あたりのブレーキ操作頻度dBRK/dtがしきい値(4)よりも小さいと(S2000にてYES)、処理はS2100へ移される。もしそうでないと(S2000にてNO)、この処理は終了する。
S2100にて、CPU300は、この車両の現在の走行状態を、定常走行状態であると判定する。
図4を参照して、図2のS2000の長時間アイドル判定処理について、CPU300で実行されるプログラムの制御構造について説明する。なお、このプログラムは、サブルーチンであって、予め定められたサイクルタイムで繰返し実行される。
S2000にて、CPU300は、READYオン状態であるか否かを判断する。READYオン状態であると(S2000にてYES)、処理はS2100へ移される。もしそうでないと(S2000にてNO)、この処理は終了する。
S2100にて、CPU300は、シフトポジション信号を検出する。S2200にて、CPU300は、シフトポジションがパーキングポジション(Pポジション)であるか否かを判断する。シフトポジションがパーキングポジション(Pポジション)であると(S2200にてYES)、処理はS2300へ移される。もしそうでないと(S2200にてNO)、この処理は終了する。
S2300にて、CPU300は、パーキングポジション(Pポジション)の継続時間T(P)を計測する。計測されたパーキングポジション(Pポジション)の継続時間T(P)は、メモリ600に記憶される。
S2400にて、CPU300は、パーキングポジション(Pポジション)の継続時間T(P)がしきい値時間よりも長いか否かを判断する。パーキングポジション(Pポジション)の継続時間T(P)がしきい値時間よりも長いと(S2400にてYES)、処理はS2500へ移される、もしそうでないと(S2400にてNO)、この処理は終了する。
S2500にて、CPU300は、この車両の現在の走行状態を、長時間アイドル状態であると判定する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る電池ECU200を含むパワーユニットのニッケル水素電池100の劣化判定動作について説明する。
<定常走行判定動作>
このハイブリッド車両が停止している状態から、運転者がこの車両に搭乗してPOWERスイッチを押すとハイブリッドシステムがREADY状態になり(S1000にてYES)、運転者がこの車両を走行させるためにシフトポジションをパーキングポジションから前進走行ポジション(Dポジション)に操作する(S1100、S1200にてYES)。
この車両の走行中において、車速Vが検出され単位時間あたりの車速変化量dV/dtが算出される(S1300)。また、アクセル開度ACCが検出され単位時間あたりのアクセル開度変化量dACC/dtが算出される(S1500)。さらに、ステアリング操舵角STRが検出され単位時間あたりの操舵角変化量dSTR/dtが算出される(S1700)。さらに、ブレーキ操作BRKが検出され単位時間あたりのブレーキ操作頻度dBRK/dtが算出される(S1900)。
このハイブリッド車両が、たとえば、渋滞していない緩やかな自動車専用道路を一定速度で走行中には、算出された車速変化量dV/dtがしきい値(1)よりも小さく(S1400にてYES)、かつ、単位時間あたりのアクセル開度変化量dACC/dtがしきい値(2)よりも小さく(S1600にてYES)、かつ、単位時間あたりの操舵角変化量dSTR/dtがしきい値(3)よりも小さく(S1800にてYES)、かつ、単位時間あたりのブレーキ操作頻度dBRK/dtがしきい値(4)よりも小さい(S200
0にてYES)。このような場合には、定常走行状態であると判定される(S2100)。
一方、算出された車速変化量dV/dtがしきい値(1)以上であるか(S1400にてNO)、または、単位時間あたりのアクセル開度変化量dACC/dtがしきい値(2)以上であるか(S1600にてNO)、または、単位時間あたりの操舵角変化量dSTR/dtがしきい値(3)以上であるか(S1800にてNO)、または、単位時間あたりのブレーキ操作頻度dBRK/dtがしきい値(4)以上であると(S2000にてNO)、定常走行状態であると判定されない。
<長時間アイドル判定動作>
このハイブリッド車両が停止している状態から、運転者がこの車両に搭乗してPOWERスイッチを押すとハイブリッドシステムがREADY状態になり(S2000にてYES)、運転者がこの車両を走行させるためにシフトポジションをパーキングポジションから前進走行ポジション(Dポジション)に操作する。この後、車両が走行する。このように車両が走行した後に運転者がこの車両を停止させて、シフトポジションを前進走行ポジション(Dポジション)からパーキングポジションに操作すると(S2100、S2200にてYES)、パーキングポジションの継続時間T(P)が計測される(S2300)。
なお、このハイブリッド車両が停止している状態から、運転者がこの車両に搭乗してPOWERスイッチを押してハイブリッドシステムをREADY状態とした後に(S2000にてYES)、運転者がシフトポジションをパーキングポジションのままにしていても(S2100、S2200にてYES)、パーキングポジションの継続時間T(P)が計測される(S2300)。
運転者がこの車両のハイブリッドシステムをREADYオン状態のままで、かつ、シフトポジションをパーキングポジションの状態のままで、車両を停止させ続けていると(計測されたパーキングポジションの継続時間T(P)がしきい値時間よりも長くなると)(S2400にてYES)、長時間アイドル状態であると判定される(S2500)。一方、計測されたパーキングポジションの継続時間T(P)がしきい値時間以下であると(S2400にてNO)、長時間アイドル状態であると判定されない。
<ニッケル水素電池劣化判定動作>
定常走行状態または長時間アイドル状態であると(S3000にてYES)、ニッケル水素電池100の制御目標SOCが通常の60%から、40%〜80%に変更される(S4000)。SOCの検出条件が成立すると(S5000にてYES)、ニッケル水素電池100のSOCが検出され(S6000)、OCVの検出条件が成立すると(S7000にてYES)、ニッケル水素電池100のOCVが検出される(S8000)。
同じタイミングで検出されたSOCとOCVとがメモリ600に記憶され(S9000)、記憶されたデータ数(同じタイミングで検出されたSOCとOCVとのデータの組の数)が判定しきい値よりも大きくなると(S10000にてYES)、SOCとOCVとの関係を一次回帰計算で算出する(S11000)。このSOC(横軸)に対するOCV(縦軸)の傾きKが算出された回帰直線から算出される(S12000)。
このときの状態を図5を参照して説明する。図5は、ニッケル水素電池100のSOCを横軸に、OCVを縦軸にして、メモリ600に記憶されたSOCとOCVとをプロットした図である。
算出された傾きKは、図5において2種類ある。1つがK=αであって、もう1つがK=βである。α<βであって、傾きKが大きいほどニッケル水素電池100の劣化が進んでいる。二次電池(この実施の形態ではニッケル水素電池100)は、使用開始当初は、SOC(横軸)に対するOCV(縦軸)の関係を示す傾きKは小さいが(緩やかであるが)、二次電池が使用によって劣化すると、SOCに対するOCVの関係を示す傾きKは大きくなる(急になる)。このため、K=βのほうがK=αよりも、ニッケル水素電池100の劣化が進んでいると判定できる。たとえば、劣化しきい値が図5のβよりも少し小さい値(ただしαよりも大きいしきい値であるとする)に設定される。
図5の傾きK=αの場合にはK≦しきい値であるので(S13000にてNO)、ニッケル水素電池100は劣化しているとは判定されない。
一方、図5の傾きK=βの場合にはK>しきい値であるので(S13000にてYES)、ニッケル水素電池100は劣化していると判定される(S14000)。このときには、異常処理として、インストルメントパネル等に設けられた警告灯を表示(点灯や点滅)させたり、ダイアグ(Diagnosis)として異常検出履歴としてメモリ600に所定の異常コードを記憶する(S15000)。
さらに、図5を参照して、従来の場合にはニッケル水素電池100の制御目標SOCを変更しないで60%程度で、SOCとOCVとの関係からニッケル水素電池100の劣化状態を判定していた。このため、図5の斜線部で示すように、狭い領域でしかSOCとOCVとのデータの組を検出することができず、その狭い領域でしかプロットできなかった。このため、図5の拡大図に示すように、回帰計算の結果の一次回帰式が一点鎖線で示されるような直線となって、誤差を含む傾きが算出されてしまっていた。ところが、本実施の形態においては、ハイブリッド車両の状態が定常走行状態や長時間アイドル状態であると、制御目標SOCを意図的に、40%〜80%に変更して、図5に示すように、広範囲でSOCとOCVとの関係をプロットできるようにした。このため、図5の拡大図に示すように、回帰計算の結果の一次回帰式が実線で示されるような直線となって、誤差を含みにくいより精度の高い傾きが算出されることになる。
なお、第2の発明について図6を用いて説明する。ニッケル水素電池100は、使用によって劣化すると、OCVが上昇しても、SOCは上昇しなくなる傾向を有する。すなわち、図6に示すように、SOCの変化に対するOCVの変化の割合が大きいほど、ニッケル水素電池100が劣化していると判定することができる。
さらに、第3の発明について図7を用いて説明する。ニッケル水素電池100は、使用によって劣化すると、OCVが上昇しても、SOCは上昇しなくなる傾向を有する。すなわち、図7に示すように、OCVの変化に対するSOCの変化の割合が小さいほど、ニッケル水素電池100が劣化していると判定することができる。
以上のようにして、本実施の形態に係る二次電池の劣化判定装置によると、SOCとOCVとの関係で二次電池の劣化を判定するにおいて、広範囲のデータを収集することができ、劣化判定の精度を向上させることができる。なお、広範囲のデータを収集するにあたっては、車両が定常走行している状態や長時間のアイドリング状態の場合であるので、制御目標SOCを変更しても、このハイブリッド車両の走行に特段の問題が生じることもない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
本発明の実施の形態に係る電池ECUを搭載した車両の制御ブロック図である。 本発明の実施の形態に係る電池ECUで実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャート(その1)である。 本発明の実施の形態に係る電池ECUで実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャート(その2)である。 本発明の実施の形態に係る電池ECUで実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャート(その3)である。 SOCとOCVとの関係を示す図(その1)である。 SOCとOCVとの関係を示す図(その2)である。 SOCとOCVとの関係を示す図(その3)である。
符号の説明
100 ニッケル水素電池、120 電流センサ、130 電圧センサ、200 電池ECU、300 CPU、400 クロック、500 入出力インターフェイス、600
メモリ、700 内部バス。

Claims (5)

  1. 車両に搭載された二次電池の劣化判定装置であって、
    前記二次電池の電圧値を検出するための電圧検出手段と、
    前記二次電池の残存容量を検出するための検出手段と、
    前記車両の状態を検出するための状態検出手段と、
    制御目標値になるように、前記二次電池の残存容量を制御するための制御手段と、
    前記車両の状態が予め定められた状態であるときに、前記制御目標値を変更するための変更手段と、
    前記制御目標値が変更された状態において検出された残存容量と前記二次電池の開放電圧値との関係に基づいて、前記二次電池の劣化状態を判定するための判定手段とを含む、劣化判定装置。
  2. 前記判定手段は、前記残存容量の変化に対する前記開放電圧値の変化の割合が大きいほど、前記二次電池が劣化していると判定するための手段を含む、請求項1に記載の劣化判定装置。
  3. 前記判定手段は、前記開放電圧値の変化に対する前記残存容量の変化の割合が小さいほど、前記二次電池が劣化していると判定するための手段を含む、請求項1に記載の劣化判定装置。
  4. 前記判定手段は、前記残存容量と前記開放電圧値とから構成される情報を一次回帰分析して、横軸を残存容量として縦軸を開放電圧値とした場合における一次回帰直線の傾きが大きいほど、前記二次電池が劣化していると判定するための手段を含む、請求項1に記載の劣化判定装置。
  5. 前記変更手段は、車両の状態が、定常走行状態および安定アイドリング状態のいずれかであるときに、前記制御目標値を変更するための手段を含む、請求項1〜4のいずれかに記載の劣化判定装置。
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