JP2016215523A - 液体吐出装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1及び第2駆動信号により駆動される第1ヘッドユニットと、第3及び第4駆動信号により駆動される第2ヘッドユニットと、第1トランジスターにより増幅した信号に応じて第1駆動信号を生成する第1生成部と、第2トランジスターにより増幅した信号に応じて第2駆動信号を生成する第2生成部と、第3トランジスターにより増幅した信号に応じて第3駆動信号を生成する第3生成部と、第4トランジスターにより増幅した信号に応じて第4駆動信号を生成する第4生成部と、を備え、第1駆動信号は第2駆動信号よりも大振幅であり、第3駆動信号は第4駆動信号よりも大振幅であり、第1及び第3トランジスターの間の距離は、第1及び第2トランジスターの間の距離、または、第1及び第4トランジスターの間の距離、の一方よりも長い、ことを特徴とする、液体吐出装置。
【選択図】図13
Description
この態様によれば、第1〜第4変調信号の周波数を、1MHz以上8MHz以下とするため、第1〜第4駆動信号において、第1〜第4規定信号の規定する波形の再現性を高くすることが可能となるとともに、第1〜第4駆動信号の生成における省電力化を可能とする。
また、この態様によれば、第1〜第4変調信号の周波数が1MHz以上という高い周波数を有し、第1〜第4トランジスターにおける発熱量が大きくなるが、第1〜第4トランジスターにおける発熱が、回路基板の一部の領域に集中することを防止するため、回路基板の温度上昇を小さく抑えることが可能となる。
なお、この態様において、第1及び第2ヘッドユニットが吐出可能な液体の体積には、液体を非吐出の場合の液体の体積、つまり、液体の体積が「0」の場合も含むこととする。
本実施形態では、インク(「液体」の一例)を吐出して記録用紙P(「媒体」の一例)に画像を形成するインクジェットプリンターを例示して、液体吐出装置を説明する。
図1及び図2を参照しつつ、本実施形態に係るインクジェットプリンター1の構成について説明する。
具体的には、制御部6は、まず、ホストコンピューターから供給される印刷データImgを記憶部60に格納する。次に、制御部6は、印刷データImg等の記憶部60に格納されている各種データに基づいて、駆動モジュール8が生成する駆動信号Comの波形を規定する規定信号dComと、ヘッドモジュール5に設けられた複数の吐出部Dの各々におけるインクの吐出の有無、及び、吐出量等を定める印刷信号SIと、を生成する。また、制御部6は、印刷データImg等の記憶部60に格納されている各種データに基づいて、搬送機構7の動作を制御するための信号を生成する。
これにより、制御部6は、記録用紙Pを所定方向に搬送するように搬送機構7の動作を制御しつつ、複数の吐出部Dから印刷データImgに応じた量のインクが吐出されるようにヘッドモジュール5の動作を制御する。これにより、制御部6は、記録用紙Pに吐出されたインクにより形成されるドットサイズ及びドット配置を調整し、印刷データImgに対応する画像を記録用紙Pに形成する印刷処理の実行を制御する。
以下では、記録ヘッドHd[q]に設けられるM個の吐出部Dの各々を区別するために、順番に、1段、2段、…、M段と称することがある。また、以下では、記録ヘッドHd[q]に設けられる吐出部Dのうちm段の吐出部Dを、吐出部D[q][m]と表現する場合がある(変数mは、1≦m≦Mを満たす自然数)。
また、以下では、駆動モジュール8が生成する駆動信号Comのうち、記録ヘッドHd[q]に供給される駆動信号Comを、駆動信号Com[q]と称する。駆動信号Comは、各吐出部Dを駆動するための波形を有するアナログの信号である。なお、詳細は後述するが、駆動信号Com[q]は、駆動信号Com-A[q]と駆動信号Com-B[q]とを含む(図8参照)。以下では、駆動信号Com-A[q]及びCom-B[q]を駆動信号Com-P[q]と総称する場合がある。すなわち、駆動信号Com[q]は、2つの駆動信号Com-P[q]を含む。
また、以下では、制御部6が生成する規定信号dComのうち、駆動信号Com[q]の波形を規定する規定信号dComを、規定信号dCom[q]と称する。なお、詳細は後述するが、規定信号dCom[q]は、駆動信号Com-A[q]の波形を規定する規定信号dCom-A[q]と、駆動信号Com-B[q]の波形を規定する規定信号dCom-B[q]と、を含む。以下では、規定信号dCom-A[q]及びdCom-B[q]を規定信号dCom-P[q]と総称する場合がある。すなわち、規定信号dCom[q]は、2つの規定信号dCom-P[q]を含む。本実施形態では、規定信号dCom[q]は、デジタルの信号である。
この図に示すように、インクジェットプリンター1は、4個のインクカートリッジ31を備える。なお、この図では、インクカートリッジ31が、ヘッドモジュール5に設けられる場合を示しているが、これは一例であり、インクジェットプリンター1の他の場所に設けられても良い。
4個のインクカートリッジ31は、ブラック、シアン、マゼンタ、及び、イエローの、4色(CMYK)と1対1に対応して設けられたものであり、各インクカートリッジ31には、当該インクカートリッジ31に対応する色のインクが充填されている。
図3乃至図5を参照しつつ、記録ヘッドHd[q]と、記録ヘッドHd[q]に設けられる吐出部D及びノズルNと、について説明する。
圧電素子300は、下部電極301と、上部電極302と、下部電極301及び上部電極302の間に設けられた圧電体303と、を有する。そして、下部電極301の電位が所定の基準電位VSSに設定され、上部電極302に個別駆動信号Vinが供給されることで、下部電極301及び上部電極302の間に電圧が印加されると、当該印加された電圧に応じて圧電素子300が図において上下方向に撓み(変位し)、その結果、圧電素子300が振動する。
また、本実施形態では、Q個の記録ヘッドHd[1]〜Hd[Q]には、一律にM個の吐出部Dが設けられるが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、Q個の記録ヘッドHd[1]〜Hd[Q]のうち、一の記録ヘッドHdに設けられる吐出部Dの個数と、他の記録ヘッドHdに設けられる吐出部Dの個数とが、相違していてもよい。
次に、図6乃至図9を参照しつつ、ヘッドドライバーDRの構成及び動作について説明する。
図6は、ヘッドドライバーDR[q]の構成を示すブロック図である。図6に示すように、ヘッドドライバーDR[q]は、シフトレジスタSR、ラッチ回路LT、デコーダーDC、並びに、切替部TXからなる組を、M個の吐出部D[q][1]〜D[q][M]に1対1に対応するようにM個有する。以下では、これらM個の組を構成する各要素を、図において上から順番に、1段、2段、…、M段と称することがある。また、m段の要素については、当該要素を表すための符号に、段数mを表す添え字[m]を付して表現する場合がある。
ヘッドドライバーDR[q]は、吐出部D[q][m]に対して、印刷信号SI[q][m]により指定された波形を有する個別駆動信号Vin[q][m]を供給する。
制御部6は、ヘッドドライバーDR[q]に対して、単位期間Tu毎に印刷信号SI[q]を供給し、また、単位期間Tu毎にラッチ回路LTが印刷信号SI[q][m]をラッチするようなラッチ信号LATを供給する。また、制御部6は、駆動信号生成部GR[q]に対して、規定信号dCom[q](規定信号dCom-A[q]及びdCom-B[q])並びにクロック信号CLを供給することで、駆動信号生成部GR[q]が、単位期間Tu毎に駆動信号Com[q](駆動信号Com-A[q]及びCom-B[q])をヘッドドライバーDR[q]に供給するように、駆動信号生成部GR[q]の動作を制御する。これにより、制御部6は、各単位期間Tuにおいて、吐出部D[q][m]が、大ドットに相当する量のインクの吐出、中ドットに相当する量のインクの吐出、小ドットに相当する量のインクの吐出、または、インクの非吐出、のうち、いずれかを実行するように、ヘッドドライバーDR[q]の動作を制御する。
例えば、印刷信号SI[q][m]が(1,0)を示す場合(図7参照)、制御期間Ts1において、トランスミッションゲートTGa[m]がオンし、トランスミッションゲートTGb[m]がオフし、制御期間Ts2において、トランスミッションゲートTGa[m]がオフし、トランスミッションゲートTGb[m]がオンする。
また、本実施形態では、図6に示すように、各制御期間Tsにおいて、切替部TX[m]は、トランスミッションゲートTGa[m]及びTGb[m]の一方がオンとなり他方がオフとなるように制御される。つまり、各制御期間Tsにおいて、切替部TX[m]は、m段の出力端OTNを介して、駆動信号Com-A[q]またはCom-B[q]のいずれか一方を、個別駆動信号Vin[q][m]として吐出部D[q][m]に供給する。
図8は、各単位期間Tuにおいて、制御部6及び駆動モジュール8が、ヘッドドライバーDR[q]に対して供給する各種信号と、各単位期間TuにおけるヘッドドライバーDR[q]の動作と、を説明するためのタイミングチャートである。なお、図8では、図示の都合上、M=4の場合を例示している。
制御部6は、各単位期間Tuの開始に先立って、印刷信号SI[q]をクロック信号CLに同期させてヘッドドライバーDR[q]に供給する。そして、ヘッドドライバーDR[q]のシフトレジスタSRは、供給された印刷信号SI[q]をクロック信号CLに従って、順次後段に転送する。
吐出波形PA1は、吐出波形PA1を有する個別駆動信号Vin[q][m]が吐出部D[q][m]に供給されると、吐出部D[q][m]から中ドットに相当する中程度の量のインクが吐出されるような波形である。
吐出波形PA2は、吐出波形PA2を有する個別駆動信号Vin[q][m]が吐出部D[q][m]に供給されると、吐出部D[q][m]から小ドットに相当する小程度の量のインクが吐出されるような波形である。
例えば、吐出波形PA1の最低電位(この例では、電位Va11)と最高電位(この例では、電位Va12)との電位差は、吐出波形PA2の最低電位(この例では、電位Va21)と最高電位(この例では、電位Va22)との電位差よりも大きい。
微振動波形PBは、微振動波形PBを有する個別駆動信号Vin[q][m]が吐出部D[q][m]に供給された場合に、吐出部D[q][m]からインクが吐出されないような波形である。つまり、微振動波形PBは、吐出部D内部のインクに微振動を与えてインクの増粘を防止するための波形である。例えば、微振動波形PBの最低電位(この例では、電位Vb11)と最高電位(この例では、基準電位V0)との電位差は、吐出波形PA2の最低電位と最高電位との電位差よりも小さくなるように定められる。
次に、図9を参照しつつ、単位期間TuにおいてヘッドドライバーDR[q]が出力する個別駆動信号Vin[q][m]について説明する。
単位期間TuにおいてヘッドドライバーDR[q]に供給される印刷信号SI[q][m]が(1,0)を示す場合、切替部TX[m]は、制御期間Ts1において駆動信号Com-A[q]を選択して吐出波形PA1を有する個別駆動信号Vin[q][m]を出力し、制御期間Ts2において駆動信号Com-B[q]を選択して微振動波形PBを有する個別駆動信号Vin[q][m]を出力する。よって、この場合、図9に示すように、単位期間Tuにおいて吐出部D[q][m]に供給される個別駆動信号Vin[q][m]は、吐出波形PA1及び微振動波形PBを含む。この結果、吐出部D[q][m]は、当該単位期間Tuにおいて、吐出波形PA1に基づく中程度の量のインクを吐出し、記録用紙P上に中ドットを形成する。
単位期間TuにおいてヘッドドライバーDR[q]に供給される印刷信号SI[q][m]が(0,1)を示す場合、切替部TX[m]は、制御期間Ts1において駆動信号Com-B[q]を選択して微振動波形PBを有する個別駆動信号Vin[q][m]を出力し、制御期間Ts2において駆動信号Com-A[q]を選択して吐出波形PA2を有する個別駆動信号Vin[q][m]を出力する。よって、この場合、図9に示すように、単位期間Tuにおいて吐出部D[q][m]に供給される個別駆動信号Vin[q][m]は、吐出波形PA2及び微振動波形PBを含む。この結果、吐出部D[q][m]は、当該単位期間Tuにおいて、吐出波形PA2に基づく小程度の量のインクを吐出し、記録用紙P上に小ドットを形成する。
単位期間TuにおいてヘッドドライバーDR[q]に供給される印刷信号SI[q][m]が(0,0)を示す場合、切替部TX[m]は、制御期間Ts1及びTs2において駆動信号Com-B[q]を選択して微振動波形PBを有する個別駆動信号Vin[q][m]を出力する。よって、この場合、図9に示すように、単位期間Tuにおいて吐出部D[q][m]に供給される個別駆動信号Vin[q][m]は、2つの微振動波形PBを含む。この結果、吐出部D[q][m]は、当該単位期間Tuにおいて、インクを吐出せず、記録用紙P上にはドットが形成されない(非記録となる)。
次に、図10乃至図14を参照しつつ、駆動モジュール8について説明する。
図10は、駆動モジュール8とヘッドユニットHUとの電気的な接続、及び、駆動モジュール8と制御部6との電気的な接続の一例を示す図である。なお、図10では、Q=4の場合を例示して説明する。
なお、本実施形態では、ヘッドユニットHU[q]及び駆動基板800の間、並びに、駆動基板800及び制御基板600の間は、フレキシブルプリント基板により接続されるが、例えば、フレキシブルフラットケーブルにより接続されるものであってもよいし、その他のケーブルにより接続されるものであってもよい。また、本実施形態では、駆動モジュール8がヘッドモジュール5の外部に設けられる場合を例示するが、駆動モジュール8はヘッドモジュール5に搭載されていてもよい。
上述の通り、駆動信号生成部GR[q]は、駆動信号生成回路GR-A[q]及びGR-B[q]を含む。そして、配線部W1[q]は、駆動信号生成回路GR-A[q]及びヘッドユニットHU[q]を電気的に接続するための配線と、駆動信号生成回路GR-B[q]及びヘッドユニットHU[q]を電気的に接続するための配線と、を含む。同様に、配線部W2[q]は、駆動信号生成回路GR-A[q]及び制御部6を電気的に接続するための配線と、駆動信号生成回路GR-B[q]及び制御部6を電気的に接続するための配線と、を含む。
図11は、駆動信号生成部GR[q]に設けられる2個の駆動信号生成回路GR-P[q]のうち、一方の回路構成を示す図である。この図に示すように、駆動信号生成回路GR-P[q]は、規定信号dCom-P[q]に基づいて駆動信号Com-P[q]を生成する。なお、上述の通り、駆動信号生成回路GR-P[q]は、駆動信号生成回路GR-A[q]及びGR-B[q]の総称である。すなわち、図11によって、規定信号dCom-A[q]に基づいて駆動信号Com-A[q]を生成する駆動信号生成回路GR-A[q]と、規定信号dCom-B[q]に基づいて駆動信号Com-B[q]を生成する駆動信号生成回路GR-B[q]と、が示される。
図11に示すように、駆動信号生成回路GR-P[q]は、LSI(Large Scale Integration)80、トランジスターTrH及びTrL並びに、抵抗やコンデンサー等の各種素子を含んで構成される。
LSI80は、規定信号dCom-P[q]に基づいて、例えば、トランジスターTrH及びTrLの各々のゲートにゲート信号を入力する。なお、本実施形態では、一例として、トランジスターTrH及びTrLがNチャンネル型のFET(Field Effect Transistor)の場合を想定する。
DAC802は、駆動信号Com-P[q]の波形を規定する規定信号dCom-P[q]を、アナログの信号Aaに変換し、当該信号Aaを減算器804の入力端(−)に供給する。なお、信号Aaの電圧振幅は、例えば0〜2ボルト程度であり、この電圧を約20倍に増幅したものが、駆動信号Com-P[q]となる。つまり、信号Aaは、駆動信号Com-P[q]の増幅前の目標となる信号である。
減算器804は、入力端(+)の電圧から入力端(−)の電圧を減算した電圧を示す信号Abを、加算器806に供給する。
なお、DAC802からコンパレーター820に至る回路の電源電圧は、低振幅の3.3ボルトである。つまり、信号Aaの電圧は最大でも2ボルト程度である。これに対し、駆動信号Com-P[q]の電圧は40ボルトを超える場合がある。このため、積分減衰器812において、駆動信号Com-P[q]の電圧を減衰させて、信号Axの振幅範囲を、DAC802からコンパレーター820に至る回路における信号の振幅範囲に合わせている。
なお、本実施形態では、規定信号として、デジタルの規定信号dCom-P[q]を例示して説明しているが、規定信号は、駆動信号Com-P[q]を生成するにあたっての目標値を規定する信号であればよく、例えば、アナログの信号Aaが規定信号であってもよい。信号Aaが規定信号である場合、変調回路は、DAC802を含まずに構成されるものであってもよい。
また、変調信号を広く捉える場合、つまり、変調信号が、狭義の変調信号Msのみならず、変調信号Msの論理レベルを反転させた信号等を含む場合には、変調回路は、ゲートドライバー830を含んで構成すればよい。
トランジスターTrH及びTrLの各々はゲート信号がHレベルであればオンする。このため、トランジスターTrHのソース電極とトランジスターTrLのドレイン電極とを接続するノードNdには、変調信号Msを増幅した増幅信号Azが現れることになる。換言すれば、トランジスターTrH及びTrLは、変調信号Msを増幅した増幅信号を出力する。
なお、以下では、変調信号Msを増幅した増幅信号Azを生成する回路を、増幅回路81と称する場合がある。本実施形態では、増幅回路81は、トランジスターTrH及びTrLを含む。
LPF82は、インダクターL0と、コンデンサーC0とを備える。インダクターL0は、一端がノードNdに電気的に接続されており、他端が出力端子Tn-outに電気的に接続されている。コンデンサーC0は、一端が出力端子Tn-outに電気的に接続されており、他端はグラウンドに接地されている。
このうち、コンデンサーC1及び抵抗R4は、駆動信号Com-P[q]のうち、カットオフ周波数以上の高周波成分を通過させるHPF(High Pass Filter)として機能する。なお、当該HPFのカットオフ周波数は、例えば約9MHzに設定される。また、抵抗R3及びコンデンサーC2は、駆動信号Com-P[q]のうち、カットオフ周波数以下の低周波成分を通過させるLPF(Low Pass Filter)として機能する。なお、当該LPFのカットオフ周波数は、例えば約160MHzに設定される。本実施形態では、BPF84において、HPFのカットオフ周波数がLPFのカットオフ周波数よりも低く設定される。このため、BPF84は、駆動信号Com-P[q]のうち、HPFのカットオフ周波数以上であり且つLPFのカットオフ周波数以下の所定帯域の周波数成分を通過させる。
また、BPF84は、コンデンサーC3を備えるため、HPF及びLPFを通過した所定帯域の駆動信号Com-P[q]の直流成分をカットした信号を、端子Tn2に帰還させる。
ただし、端子Tn1を介した帰還経路の遅延量が大きいために、端子Tn1を介した帰還のみでは、駆動信号Com-P[q]の波形の精度を十分に確保できる程度に、自励発振の周波数を高くすることができない。
これに対して、本実施形態では、端子Tn1を介した経路とは別に、端子Tn2を介して、駆動信号Com-P[q]の高周波成分を帰還する経路を設けるため、駆動信号生成回路GR-P[q]の全体でみたときの遅延を小さくすることができる。すなわち、本実施形態では、信号Abに、駆動信号Com-P[q]の高周波成分である信号Ayを加算した信号Asの周波数が、端子Tn2を介した経路が存在しない場合と比較して高くすることができるため、駆動信号Com-P[q]の精度を十分に確保することが可能となる。
図12は、信号Aaと、信号Asと、変調信号Msとの関係を示す図である。以下、図12を参照しつつ、コンパレーター820における、変調信号Msの生成について説明する。
また、信号Asの示す三角波の傾斜は、入力電圧が中間値付近であれば、上り(電圧の上昇)と下り(電圧の下降)とで略同じとなる。このため、信号Asをコンパレーター820によって閾値電圧Vth1及びVth2と比較した結果である変調信号Msのデューティー比は、ほぼ50%となる。入力電圧が中間値から高くなると、信号Asの下りの傾斜が緩くなる。このため、変調信号MsがHレベルとなる期間が相対的に長くなりデューティー比が大きくなる。一方、入力電圧が中間値から低くなるにつれて、信号Asの上りの傾斜が緩くなる。このため、変調信号MsがHレベルとなる期間が相対的に短くなって、デューティー比が小さくなる。
このため、変調信号Msは、変調信号Msのデューティー比が、入力電圧の中間値でほぼ50%となり、入力電圧が中間値よりも高くなるにつれて大きくなり、入力電圧が中間値よりも低くなるにつれて小さくなるような、パルス密度変調信号となる。
従って、トランジスターTrH及びTrLを電気的に接続するノードNdにおける増幅信号Azを、LPF82で平滑化した駆動信号Com-P[q]の電圧は、変調信号Msのデューティー比が大きくなるにつれて高くなり、デューティー比が小さくなるにつれて低くなる。このため、駆動信号Com-P[q]は、アナログの信号Aaの有する波形を拡大した波形を有することになる。
また、駆動信号生成回路GR-P[q]は、自励発振であり、他励発振のように高い周波数の搬送波を生成する回路が不要である。このため、高電圧を扱う回路以外の、すなわちLSI80が担う機能の集積化が容易である、という利点がある。
また、駆動信号生成回路GR-P[q]では、駆動信号Com-P[q]の帰還経路として、端子Tn1を介した経路だけでなく、端子Tn2を介した高周波成分を帰還する経路があるので、回路全体でみたときの遅延が小さくなる。このため、駆動信号生成回路GR-P[q]において、自励発振の周波数が高くなり、駆動信号Com-P[q]を精度良く生成することが可能になる。
次に、図13及び図14を参照しつつ、駆動基板800における、駆動信号生成部GR[1]〜GR[Q]の配置、つまり、駆動信号生成回路GR-A[1]〜GR-A[Q]と駆動信号生成回路GR-B[1]〜GR-B[Q]との配置について説明する。
なお、図13及び後述する図14では、「q1=1」且つ「q2=2」の場合を例示している。
また、本実施形態では、変数q1を奇数とし変数q2を偶数としているが、変数q1及び変数q2のうちの一方が偶数であり且つ他方が奇数であればよく、変数q1が偶数であり変数q2が奇数であってもよい。
このため、図13に示すように、駆動信号生成回路GR-A[q1]が備える増幅回路81の基準位置から、駆動信号生成回路GR-A[q2]が備える増幅回路81の基準位置までの距離LTaは、駆動信号生成回路GR-A[q1]が備える増幅回路81の基準位置から、駆動信号生成回路GR-B[q1]が備える増幅回路81の基準位置までの距離LTb1よりも長く、且つ、駆動信号生成回路GR-A[q1]が備える増幅回路81の基準位置から、駆動信号生成回路GR-B[q2]が備える増幅回路81の基準位置までの距離LTb2よりも長くなる。同様に、駆動信号生成回路GR-A[q1]が備えるLPF82の基準位置から、駆動信号生成回路GR-A[q2]が備えるLPF82の基準位置までの距離LLaは、駆動信号生成回路GR-A[q1]が備えるLPF82の基準位置から、駆動信号生成回路GR-B[q1]が備えるLPF82の基準位置までの距離LLb1よりも長く、且つ、駆動信号生成回路GR-A[q1]が備えるLPF82の基準位置から、駆動信号生成回路GR-B[q2]が備えるLPF82の基準位置までの距離LLb2よりも長い。
なお、図13では、一例として、トランジスターTrHの左上の位置(最も+Z側且つ−Y側の位置)を、増幅回路81の基準位置とすることで、距離LTa、LTb1、及び、LTb2を定め、インダクターL0の左上の位置を、LPF82の基準位置とすることで、距離LLa、LLb1、及び、LLb2を定めている。
すなわち、図13に示す本実施形態は、図14に示す対比例と比較して、駆動信号生成回路GR-A[q1]に設けられる増幅回路81と、駆動信号生成回路GR-A[q2]に設けられる増幅回路81と、の間の距離を長くすることができ、また、駆動信号生成回路GR-A[q1]に設けられるLPF82と、駆動信号生成回路GR-A[q2]に設けられるLPF82と、の間の距離を長くすることができる。
以上において説明したように、本実施形態では、駆動信号生成回路GR-A[q1]のZ軸方向の位置と、駆動信号生成回路GR-A[q2]のZ軸方向の位置と、が異なるため、駆動信号生成回路GR-A[1]〜GR-A[Q]のZ軸方向の位置が略同じ場合と比較して、駆動信号生成部GR[1]〜GR[Q]から発せられる熱が、駆動基板800の一部の領域に集中する可能性を低減させることができる。このため、駆動基板800が高温化する可能性を低く抑えることが可能となり、発熱に起因する駆動信号生成部GRの不具合の発生を防止するとともに、発熱に起因する印刷画質の低下を防止することができる。
また、本実施形態において、駆動基板800は、第1〜第4生成部が設けられる「回路基板」の一例である。
また、本実施形態において、第1生成部の一例である駆動信号生成回路GR-A[q1]の増幅回路81(「第1増幅部」の一例)に設けられるトランジスターTrH及びTrLの一方が「第1トランジスター」に相当し、第2生成部の一例である駆動信号生成回路GR-B[q1]の増幅回路81(「第2増幅部」の一例)に設けられるトランジスターTrH及びTrLの一方が「第2トランジスター」に相当し、第3生成部の一例である駆動信号生成回路GR-A[q2]の増幅回路81(「第3増幅部」の一例)に設けられるトランジスターTrH及びTrLの一方が「第3トランジスター」に相当し、第4生成部の一例である駆動信号生成回路GR-B[q2]の増幅回路81(「第4増幅部」の一例)に設けられるトランジスターTrH及びTrLの一方が「第4トランジスター」に相当する。
また、本実施形態において、第1〜第4生成部に設けられる4個の変調回路は「第1〜第4変調部」に相当し、第1〜第4生成部に設けられる4個のLPF82は「第1〜第4平滑部」に相当する。また、第1〜第4変調部に供給される規定信号は、「第1〜第4規定信号」に相当し、第1〜第4変調部に供給される変調信号Msは、「第1〜第4変調信号」に相当し、第1〜第4増幅部で生成される増幅信号Azは、「第1〜第4増幅信号」に相当する。また、第1〜第4平滑部に設けられる、4個のインダクターL0と4個のコンデンサーC0とは、それぞれ、第1〜第4増幅信号を平滑化するための「第1〜第4インダクター」と「第1〜第4コンデンサー」とに相当する。
以上の各形態は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は、相互に矛盾しない範囲内で適宜に併合され得る。なお、以下に例示する変形例において作用や機能が実施形態と同等である要素については、以上の説明で参照した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
上述した実施形態において、駆動信号生成回路GR-A[q]及びGR-B[q]は、駆動基板800においてZ軸方向に隣り合うように設けられるが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、駆動信号生成回路GR-A[q]及びGR-B[q]は、図15に例示するように、駆動基板800においてY軸方向に隣り合うように設けられてもよい。すなわち、図15に示すように、駆動信号生成回路GR-A[q1]及びGR-B[q1]が、駆動基板800においてY軸方向に隣り合うとともに、駆動信号生成回路GR-A[q2]及びGR-B[q2]が、駆動基板800においてY軸方向に隣り合うように設けられてもよい。この場合、距離LTaを距離LTb1よりも長くすることができ、且つ、距離LLaを距離LLb1よりも長くすることができる。
このように、本変形例では、図14に示す対比例と比較して、駆動信号生成回路GR-A[q1]に設けられる増幅回路81と、駆動信号生成回路GR-A[q2]に設けられる増幅回路81と、の間の距離LTaを長くすることができ、また、駆動信号生成回路GR-A[q1]に設けられるLPF82と、駆動信号生成回路GR-A[q2]に設けられるLPF82と、の間の距離LLaを長くすることができる。このため、本実施形態では、駆動信号生成部GR[1]〜GR[Q]から生じる熱が、駆動基板800の一部の領域に集中することを防止し、駆動基板800の高温化に起因する各種弊害、例えば、駆動信号生成回路GR-A[q]の破損や、印刷処理における画質の低下といった弊害の発生を防止することが可能となる。
上述した実施形態及び変形例において、距離LTa、LTb1、及び、LTb2を定めるための増幅回路81の基準位置を、トランジスターTrHの左上の位置としているが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、増幅回路81の基準位置は、増幅回路81の任意の位置に定めればよい。例えば、増幅回路81の基準位置として、トランジスターTrLの右下の位置を採用してもよいし、トランジスターTrH及びTrLの間の任意の位置を採用してもよい。
同様に、上述した実施形態及び変形例において、距離LLa、LLb1、及び、LLb2を定めるためのLPF82の基準位置を、インダクターL0の左上の位置としているが、LPF82の基準位置は、LPF82の任意の位置に定めればよい。
上述した実施形態及び変形例において、距離LTa、LTb1、及び、LTb2は、一の駆動信号生成回路GR-Pが備える増幅回路81の基準位置と、他の駆動信号生成回路GR-Pが備える増幅回路81の基準位置と、の間の距離として定義しているが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、距離LTa、LTb1、及び、LTb2は、一の駆動信号生成回路GR-Pが備える増幅回路81の構成要素と、他の駆動信号生成回路GR-Pが備える増幅回路81の構成要素と、の間の距離または間隔を表すものであれば、どのような定義の距離であってもよい。例えば、距離LTa、LTb1、及び、LTb2は、一の駆動信号生成回路GR-Pが備える増幅回路81と、他の駆動信号生成回路GR-Pが備える増幅回路81と、の間隔(最短距離)であってもよいし、一の駆動信号生成回路GR-Pが備えるトランジスターTrHまたはTrLと、他の駆動信号生成回路GR-Pが備えるトランジスターTrHまたはTrLと、の間隔(最短距離)であってもよい。
同様に、距離LLa、LLb1、及び、LLb2は、一の駆動信号生成回路GR-Pが備えるLPF82の構成要素と、他の駆動信号生成回路GR-Pが備えるLPF82の構成要素と、の間の距離または間隔を表すものであれば、どのような定義の距離であってもよい。例えば、距離LLa、LLb1、及び、LLb2は、一の駆動信号生成回路GR-Pが備えるLPF82と、他の駆動信号生成回路GR-Pが備えるLPF82と、の最短距離であってもよい。
上述した実施形態及び変形例では、駆動信号生成回路GR-P[q]は、規定信号dCom-P[q]に基づいて変調信号Msを生成し、変調信号Msの信号レベルに応じてトランジスターTrH及びTrLのオン・オフを制御して、変調信号Msを増幅した増幅信号Azを生成し、増幅信号Azを平滑化して駆動信号Com-P[q]を生成する、所謂、D級増幅回路であるが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、駆動信号生成回路GR-P[q]は、規定信号dCom-P[q]または規定信号dCom-P[q]をアナログに変換した信号Aa等の規定信号を増幅して、駆動信号Com-P[q]を生成する増幅回路であればどのような回路であってもよい。例えば、駆動信号生成回路GR-P[q]は、規定信号の示す波形を増幅するためのトランジスターを備える増幅回路であればよい。
上述した実施形態及び変形例に係るインクジェットプリンター1は、範囲YNLが範囲YPを含むようにノズル列NLが設けられるラインプリンターであるが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、インクジェットプリンター1は、ヘッドモジュール5が、Y軸方向に往復動して印刷処理を実行するシリアルプリンターであってもよい。
上述した実施形態及び変形例に係るインクジェットプリンター1は、CMYKの4色のインクを吐出可能であるが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、インクジェットプリンター1は、少なくとも1色以上のインクを吐出可能であればよく、またインクの色もCMYK以外の色であってもよい。
また、上述した実施形態及び変形例に係るインクジェットプリンター1は、4列のノズル列NLを備えるが、少なくとも1列以上のノズル列NLを備えるものであればよい。
また、上述した実施形態及び変形例では、Mを4以上の自然数として各記録ヘッドHd[q]が4個以上の吐出部Dを具備する場合を想定しているが、Mは1以上の自然数であればよく、各記録ヘッドHd[q]は少なくとも1個の吐出部Dを具備すればよい。
上述した実施形態及び変形例において、駆動信号Com-Bは、インクを吐出させない微振動波形のみを含むが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、駆動信号Com-Bは駆動信号Com-Aよりも振幅の小さい信号であれば吐出波形を含むものであってもよい。駆動信号Com-Bが吐出波形を含む場合において、吐出部Dからのインクを非吐出とするためには、ヘッドドライバーDRの切替部TXにおいて、トランスミッションゲートTGa及びTGbの双方をオフとすることで、吐出部Dに対する駆動信号Com-A及びCom-Bの供給を停止すればよい。
上述した実施形態及び変形例において、駆動信号Com-Aは、駆動信号Com-A及びCom-Bの2系統の信号を含むが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、駆動信号Comは、3系統以上の信号を含むものであってもよい。例えば、駆動信号Comは、駆動信号Com-A、Com-B、Com-Cを含む信号でもよい。
また、上述した実施形態及び変形例において、単位期間Tuは2つの制御期間Ts1及びTs2を含むが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、単位期間Tuは、単一の制御期間Tsからなるものであってもよいし、3以上の制御期間Tsを含むものであってもよい。
また、上述した実施形態及び変形例において、印刷信号SI[q][m]は2ビットの信号であるが、印刷信号SI[q][m]のビット数は、表示すべき階調や、単位期間Tuに含まれる制御期間Tsの個数、駆動信号Comに含まれる信号の系統数等に応じて適宜決定すればよい。
Claims (6)
- 第1駆動信号及び第2駆動信号により駆動され、液体を吐出可能な第1ヘッドユニットと、
第3駆動信号及び第4駆動信号により駆動され、液体を吐出可能な第2ヘッドユニットと、
回路基板と、
前記回路基板に設けられ、前記第1駆動信号を生成する第1生成部と、
前記回路基板に設けられ、前記第2駆動信号を生成する第2生成部と、
前記回路基板に設けられ、前記第3駆動信号を生成する第3生成部と、
前記回路基板に設けられ、前記第4駆動信号を生成する第4生成部と、
を備え、
前記第1生成部は、
前記第1駆動信号の波形を規定する第1規定信号をパルス変調して第1変調信号を生成する第1変調部と、第1トランジスターを含み当該第1トランジスターを用いて前記第1変調信号を増幅して第1増幅信号を生成する第1増幅部と、前記第1増幅信号を平滑化して前記第1駆動信号を生成する第1平滑部と、を備え、
前記第2生成部は、
前記第2駆動信号の波形を規定する第2規定信号をパルス変調して第2変調信号を生成する第2変調部と、第2トランジスターを含み当該第2トランジスターを用いて前記第2変調信号を増幅して第2増幅信号を生成する第2増幅部と、前記第2増幅信号を平滑化して前記第2駆動信号を生成する第2平滑部と、を備え、
前記第3生成部は、
前記第3駆動信号の波形を規定する第3規定信号をパルス変調して第3変調信号を生成する第3変調部と、第3トランジスターを含み当該第3トランジスターを用いて前記第3変調信号を増幅して第3増幅信号を生成する第3増幅部と、前記第3増幅信号を平滑化して前記第3駆動信号を生成する第3平滑部と、を備え、
前記第4生成部は、
前記第4駆動信号の波形を規定する第4規定信号をパルス変調して第4変調信号を生成する第4変調部と、第4トランジスターを含み当該第4トランジスターを用いて前記第4変調信号を増幅して第4増幅信号を生成する第4増幅部と、前記第4増幅信号を平滑化して前記第4駆動信号を生成する第4平滑部と、を備え、
前記第1増幅信号を生成する際の前記第1トランジスターの発熱量は、
前記第2増幅信号を生成する際の前記第2トランジスターの発熱量よりも大きく、
前記第3増幅信号を生成する際の前記第3トランジスターの発熱量は、
前記第4増幅信号を生成する際の前記第4トランジスターの発熱量よりも大きく、
前記第1トランジスターと前記第3トランジスターとの間の距離は、
前記第1トランジスターと前記第2トランジスターとの間の距離、または、
前記第1トランジスターと前記第4トランジスターとの間の距離、
のうち少なくとも一方の距離よりも長い、
ことを特徴とする、液体吐出装置。 - 前記第1平滑部は、
前記第1増幅信号を平滑化するための第1インダクターと第1コンデンサーとを含み、
前記第2平滑部は、
前記第2増幅信号を平滑化するための第2インダクターと第2コンデンサーとを含み、
前記第3平滑部は、
前記第3増幅信号を平滑化するための第3インダクターと第3コンデンサーとを含み、
前記第4平滑部は、
前記第4増幅信号を平滑化するための第4インダクターと第4コンデンサーとを含み、
前記第1インダクターと前記第3インダクターとの間の距離は、
前記第1インダクターと前記第2インダクターとの間の距離、または、
前記第1インダクターと前記第4インダクターとの間の距離、
のうち少なくとも一方の距離よりも長い、
ことを特徴とする、請求項1に記載の液体吐出装置。 - 前記第1トランジスターと前記第3トランジスターとの間の距離は、
前記第1トランジスターと前記第2トランジスターとの間の距離よりも長く、且つ、
前記第1トランジスターと前記第4トランジスターとの間の距離よりも長い、
ことを特徴とする、請求項1または2に記載の液体吐出装置。 - 前記第1変調信号、前記第2変調信号、前記第3変調信号、及び、前記第4変調信号の周波数は、
1MHz以上8MHz以下である、
ことを特徴とする、請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の液体吐出装置。 - 前記第1ヘッドユニットが、
前記第1駆動信号により駆動される場合に吐出可能な液体の体積は、
前記第2駆動信号により駆動される場合に吐出可能な液体の体積よりも大きく、
前記第2ヘッドユニットが、
前記第3駆動信号により駆動される場合に吐出可能な液体の体積は、
前記第4駆動信号により駆動される場合に吐出可能な液体の体積よりも大きい、
ことを特徴とする、請求項1乃至4のうち何れか1項に記載の液体吐出装置。 - 第1駆動信号及び第2駆動信号により駆動され、液体を吐出可能な第1ヘッドユニットと、
第3駆動信号及び第4駆動信号により駆動され、液体を吐出可能な第2ヘッドユニットと、
回路基板と、
前記回路基板に設けられ、前記第1駆動信号を生成する第1生成部と、
前記回路基板に設けられ、前記第2駆動信号を生成する第2生成部と、
前記回路基板に設けられ、前記第3駆動信号を生成する第3生成部と、
前記回路基板に設けられ、前記第4駆動信号を生成する第4生成部と、
を備え、
前記第1生成部は、
前記第1駆動信号の波形を規定する第1規定信号を増幅するための第1トランジスターを備え、当該第1トランジスターにより増幅された信号に応じて前記第1駆動信号を生成し、
前記第2生成部は、
前記第2駆動信号の波形を規定する第2規定信号を増幅するための第2トランジスターを備え、当該第2トランジスターにより増幅された信号に応じて前記第2駆動信号を生成し、
前記第3生成部は、
前記第3駆動信号の波形を規定する第3規定信号を増幅するための第3トランジスターを備え、当該第3トランジスターにより増幅された信号に応じて前記第3駆動信号を生成し、
前記第4生成部は、
前記第4駆動信号の波形を規定する第4規定信号を増幅するための第4トランジスターを備え、当該第4トランジスターにより増幅された信号に応じて前記第4駆動信号を生成し、
前記第1駆動信号の振幅は、前記第2駆動信号の振幅よりも大きく、
前記第3駆動信号の振幅は、前記第4駆動信号の振幅よりも大きく、
前記第1トランジスターと前記第3トランジスターとの間の距離は、
前記第1トランジスターと前記第2トランジスターとの間の距離、または、
前記第1トランジスターと前記第4トランジスターとの間の距離、
のうち少なくとも一方の距離よりも長い、
ことを特徴とする、液体吐出装置。
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