JP2016213129A - ワイヤハーネス組立支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワイヤハーネスの組立作業に関する作業者の作業動作を増加せずにワイヤハーネスを保持する保持部が組立作業の邪魔にならないようにすることができるワイヤハーネス組立支援装置を提案すること。【解決手段】ワイヤハーネスWHを組み立てる組立作業台10上にワイヤハーネスWHの各部を保持する複数の保持部20を設けることによってワイヤハーネスWHを組立作業台10上で組み立てる作業を支援するワイヤハーネス組立支援装置1において、複数の保持部20を傾倒または起立するように、あるいは、昇降するように駆動する複数の保持部駆動部30と、組立作業台10上でのワイヤハーネスWHの一連の組み立て作業の開始から終了までの間に組立作業の内容に応じて、各保持部20を傾倒または起立するように、あるいは、昇降するように複数の保持部駆動部30を制御する保持部駆動制御部60aと、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、ワイヤハーネスを組み立てる作業を支援するワイヤハーネス組立支援装置に関する。
従来、自動車の車体に配索するワイヤハーネスは、ワイヤハーネスを組み立てる組立作業台上にワイヤハーネスの各部を保持する複数の保持部を設けることによってワイヤハーネスを組立作業台上で組み立てる作業を支援するワイヤハーネス組立支援装置を用いて組み立てる。
このようなワイヤハーネス組立支援装置は、テープの巻き付け作業、あるいは、外装チューブの取り付け作業のように、ワイヤハーネスの外周に沿って各種部材を取り付ける作業が多く、このような作業を行う際、保持部が組立作業の邪魔になることがあった。
このため、例えば、特許文献1には、組立作業に邪魔になる冶具(保持部)を下降することによって、冶具(保持部)が組立作業の邪魔にならないようにしたワイヤハーネス組立支援装置が記載されている。
特開平11−144538号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたワイヤハーネス組立支援装置は、作業者が邪魔になる保持部を組立作業の流れに沿って順次下降させなければならないため、ワイヤハーネスの組立作業に関する作業者の作業動作が増加してしまうという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ワイヤハーネスの組立作業に関する作業者の作業動作を増加せずにワイヤハーネスを保持する保持部が組立作業の邪魔にならないようにすることができるワイヤハーネス組立支援装置を提案することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の請求項1に係るワイヤハーネス組立支援装置は、ワイヤハーネスを組み立てる組立作業台上に前記ワイヤハーネスの各部を保持する複数の保持部を設けることによって前記ワイヤハーネスを前記組立作業台上で組み立てる作業を支援するワイヤハーネス組立支援装置において、前記複数の保持部を傾倒または起立するように、あるいは、昇降するように駆動する複数の保持部駆動部と、前記組立作業台上での前記ワイヤハーネスの一連の組み立て作業の開始から終了までの間に組立作業の内容に応じて、前記各保持部を傾倒または起立するように、あるいは、昇降するように前記複数の保持部駆動部を制御する保持部駆動制御部と、を有することを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係るワイヤハーネス組立支援装置は、上記の発明において、前記ワイヤハーネスの組み立てに用いる部材の配置場所からの取り出し、あるいは、取り出した前記部材の前記配置場所への戻し配置による前記部材の前記配置場所での有無を検出した場合、前記保持部駆動部によって前記保持部を駆動するトリガーとなる信号を前記保持部駆動制御部に出力する保持部駆動タイミング検出部を有し、前記保持部駆動制御部は、前記保持部駆動タイミング検出部から前記保持部を駆動するトリガーとなる信号を受信した場合、前記保持部駆動部によって前記保持部を駆動することを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係るワイヤハーネス組立支援装置は、上記の発明において、当該ワイヤハーネス組立支援装置による前記ワイヤハーネスの組立作業に関する情報を表示する表示部と、組立作業開始から前記保持部駆動タイミング検出部によって信号を検出するまでの時間間隔をカウントし、予め記憶した所定の組立作業の標準作業時間に対して、該所定の組立作業に対応してカウントした時間間隔が遅れた場合、前記ワイヤハーネスの組立作業が遅延している旨を前記表示部によって表示する組立作業遅延報知制御部と、を有することを特徴とする。
また、本発明の請求項4に係るワイヤハーネス組立支援装置は、上記の発明において、前記部材は、前記ワイヤハーネスに巻きつける巻き付けテープであることを特徴とする。
また、本発明の請求項5に係るワイヤハーネス組立支援装置は、上記の発明において、前記保持部駆動部は、前記保持部が前記ワイヤハーネスの幹線を側方から保持するもの、あるいは、前記幹線から分岐した分岐線を保持するものである場合、該保持部を傾倒または起立するものであり、かつ、該保持部を前記幹線から離れるように傾倒することを特徴とする。
本発明の請求項1に係るワイヤハーネス組立支援装置は、前記保持部駆動制御部が前記組立作業台上での前記ワイヤハーネスの一連の組み立て作業の開始から終了までの間に組立作業の内容に応じて、前記各保持部を傾倒または起立するように、あるいは、昇降するように前記複数の保持部駆動部を制御するので、作業者が組立作業の流れに沿って邪魔になる前記保持部を傾倒または起立、あるいは、昇降する必要がなく、前記ワイヤハーネスの組立作業に関する作業者の作業動作を増加せずにワイヤハーネスを保持する保持部が組立作業の邪魔にならないようにすることができる。
本発明の請求項2に係るワイヤハーネス組立支援装置は、前記保持部駆動タイミング検出部が前記ワイヤハーネスの組み立てに用いる部材の配置場所からの取り出し、あるいは、戻し配置を検出し、前記保持部駆動制御部がその検出信号をトリガーとして前記保持部を駆動するようにしているので、作業者によるワイヤハーネスの組立作業の流れに沿って前記保持部を駆動するトリガーとなる信号を前記保持部駆動制御部に出力することができる。
本発明の請求項3に係るワイヤハーネス組立支援装置は、前記組立作業遅延報知制御部が、予め記憶した所定の組立作業の標準作業時間に対して、該所定の組立作業に対応してカウントした時間間隔が遅れた場合、前記ワイヤハーネスの組立作業が遅延している旨を前記表示部によって表示するようにしているので、作業者は、前記表示部によって組立作業が遅延している旨を確認し、組立作業のペースを速めることができ、結果的に、組立作業時間が遅延することを防止することができる。
本発明の請求項4に係るワイヤハーネス組立支援装置は、前記巻き付けテープを組立作業に使用するタイミングで前記保持部を駆動することができるので、前記巻き付けテープを前記ワイヤハーネスに巻き付けるという前記保持部が邪魔になり易い作業のタイミングで前記保持部を邪魔にならないように傾倒あるいは、下降することができる。
本発明の請求項5に係るワイヤハーネス組立支援装置は、前記保持部が前記ワイヤハーネスの幹線を側方から保持するもの、あるいは、前記幹線から分岐した分岐線を保持するものである場合、該保持部を傾倒または起立するものであり、かつ、該保持部を前記幹線から離れるように傾倒するので、作業者が前記幹線に取付部材を取り付ける作業を行うための前記幹線周辺の作業空間を確保し易くすることができる。
図1は、本発明の実施例に係るワイヤハーネス組立支援装置の概要を示すブロック図である。 図2は、本発明の実施例に係るワイヤハーネス組立支援装置の斜視図である。 図3は、3つのコネクタ保持部が傾倒した状態を示したワイヤハーネス組立支援装置の斜視図である。 図4は、図3の状態から第二部材保持型保持部が起立した状態を示したワイヤハーネス組立支援装置の斜視図である。 図5は、保持部駆動タイミング検出部を説明するための説明図である。 図6は、(a)から(c)に3のコネクタ保持部が傾倒する様子を示した図である。 図7は、ワイヤハーネスの斜視図である。 図8は、(a)が作業者が各保持部にワイヤハーネスを保持する様子を示した図であり、(b)が作業者が図中右側の配置場所から巻き付けテープを取り出してワイヤハーネスにテープを巻きつけている様子を示した図である。 図9は、(a)が作業者が図中左側の配置場所から別の巻き付けテープを取り出してワイヤハーネスにテープを巻きつけている様子を示した図であり、(b)が作業者が巻き付けテープを図中左側の配置場所に戻し、そのタイミングで3つのコネクタ保持部が起立状態から傾倒状態になった様子を示した図である。 図10は、(a)が取り出していた第1巻き付けテープをワイヤハーネスに取り付けたコルゲートチューブの外周に巻きつけている様子を示した図であり、(b)が作業者が巻き付けテープを配置場所に戻したタイミングで2つの第二部材保持型保持部が起立した後、作業者が各固定部材を結束バンド部分によってワイヤハーネスに取り付けている様子を示した図である。 図11は、(a)が作業者が工具を配置場所から取り出して、工具を用いて結束バンド部分の不要部分を除去している様子を示した図であり、(b)が巻き付けテープを配置場所から再び取り出してプロテクタの一部を含めたワイヤハーネスの残りの必要箇所に巻き付けテープを巻き付けている様子を示した図である。 図12は、(a)が作業者が組立作業が完了したワイヤハーネスを各保持部から取り外している様子を示した図であり、(b)が、組立作業が完了し、各保持部が初期状態に戻る前の組立作業台周辺の斜視図である。 図13は、保持部駆動制御部が行う複数の保持部駆動部の制御処理を示したフローチャートである。 図14は、組立作業遅延報知制御部が行うワイヤハーネスの組立作業が遅延している旨を表示部によって表示する制御処理を示したフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明に係るワイヤハーネス組立支援装置の好適な実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例に係るワイヤハーネス組立支援装置1の概要を示すブロック図である。図2は、本発明の実施例に係るワイヤハーネス組立支援装置1の斜視図である。図3は、3つのコネクタ保持部23が傾倒した状態を示したワイヤハーネス組立支援装置1の斜視図である。図4は、図3の状態から第二部材保持型保持部24が起立した状態を示したワイヤハーネス組立支援装置の斜視図である。図5は、保持部駆動タイミング検出部40を説明するための説明図である。図6は、(a)から(c)に3のコネクタ保持部23が傾倒する様子を示した図である。図7は、ワイヤハーネスWHの斜視図である。
本発明の実施例に係るワイヤハーネス組立支援装置1は、例えば、自動車の電気配線に用いるワイヤハーネスWHを組み立てる組立作業台10上にワイヤハーネスWHの各部を保持する複数の保持部20、25を設けることによってワイヤハーネスWHを組立作業台10上で組み立てる作業を支援するものである。
このワイヤハーネス組立支援装置1は、組立作業台10の周辺に、丸チューブB1、ワイヤハーネスWHを配索先へ固定するための部材となる固定部材B4等、ワイヤハーネスへの各種取付部材Bを分別して収容した複数の部品収容箱11と、巻き取ったチューブを所定の長さに切断して組立作業台10に近傍に供給するチューブ切断機12と、ワイヤハーネス組立支援装置1によるワイヤハーネスWHの組立作業に関する情報を表示する表示部50と、および、ワイヤハーネス組立支援装置1の各部の動作を制御する制御装置60と、を設けている。
また、ワイヤハーネス組立支援装置1は、組立作業台10上の複数箇所にワイヤハーネスWHを組立作業台10上に保持するために設けた保持部20と、複数の保持部20を傾倒または起立するように、あるいは、昇降するように駆動する複数の保持部駆動部30と、保持部20を駆動するトリガーとなる信号を制御装置60に出力する保持部駆動タイミング検出部40と、を有する。
まず、ワイヤハーネスWHについて説明する。
ワイヤハーネスWHは、図7に示すように、複数の電線Wを束ねて配索経路の主ルートに沿って延びる幹線MLと、幹線MLから分岐した分岐線SLと、を有し、幹線MLおよび分岐線SLの端部に接続先となる電装品等に接続するためのコネクタCを取り付けている。
このようなワイヤハーネスWHは、束ねた電線Wを保護する部材としての、丸チューブB1、コルゲートチューブB2、プロテクタB3、あるいは、ワイヤハーネスWHの各箇所を取り付け先に固定するための固定部材B4等、各種取付部材Bを絶縁テープ等の巻き付けテープTaを用いて取り付けている。
なお、この実施例のワイヤハーネス組立支援装置1は、幹線MLおよび分岐線SLを大まかに形成するようにワイヤハーネスWHに形状保持のための処理を施したものに対して、さらに各種取付部材Bを取り付けるための作業を支援するものである。
次に、チューブ切断機12について説明する。
チューブ切断機12は、不図示のリールからワイヤハーネスWHへの取付部材となるコルゲートチューブB2を引き出して所定の長さに切断するものである。
次に、保持部20について説明する。
保持部20は、組立作業台10上の複数箇所に設け、ワイヤハーネスWHの幹線MLを下方から保持するもの、幹線MLから分岐した分岐線SLを保持するもの、あるいは、幹線SLを側方から保持するもの、がある。
ワイヤハーネスWHの幹線SLを下方から保持する保持部20は、U字状のもの(以下、U字状保持部21という。)、および、ワイヤハーネスWHの取付部材であるプロテクタB3をワイヤハーネスWHの下方の取り付け側で保持しつつワイヤハーネスWHを下方から保持するもの(以下、第一部材保持型保持部22という。)があり、それらを組立作業台10上の幹線MLの配索方向に沿って間隔を空けて配置している。
U字状保持部21は、幹線MLの配索方向に沿って間隔を空けて2箇所に設け、U字の部分にワイヤハーネスWHの一部を引っ掛けて保持するようになっている。
第一部材保持型保持部22は、プロテクタB3の外郭に対応した形状、かつ、上面を開口した箱型をなし、プロテクタB3を内部に嵌め込むことができるようになっている。また、第一部材保持型保持部22は、プロテクタB3の上部を横切るようにワイヤハーネスWHの電線Wを配置することができるようになっている。
幹線MLから分岐した分岐線SLを保持する保持部20は、分岐線SLの端部に設けたコネクタCを保持するもの(以下、コネクタ保持部23という。)であり、コネクタCの外郭に対応した形状をなし、かつ、上面を開口した箱型をなし、開口から内部に向けて形成された切り欠き部分から電線Wを引き出した状態でコネクタCを内部に嵌め込むことができるようになっている。
幹線MLを側方から保持する保持部20は、ワイヤハーネスWHを取り付け先に固定するための固定部材B4を幹線MLに取り付けるために固定部材B4をワイヤハーネスWHへの取付位置で保持しつつ幹線MLを保持するものである(以下、第二部材保持型保持部24という。)。
第二部材保持型保持部24は、固定部材B4がワイヤハーネスWHに固定するための結束バンド部分B4aを備えているため、この結束バンド部分B4aをワイヤハーネスWHに結束し易いように固定部材B4を保持するようになっている。
保持部駆動部30は、ワイヤハーネスWHの幹線MLを下方から保持する保持部20であるU字状保持部21、および、第一部材保持型保持部22を昇降するように駆動するもの(以下、保持部昇降駆動部31という。)、および、幹線MLから分岐した分岐線SLを保持する保持部20であるコネクタ保持部23、または、幹線MLを側方から保持する保持部である第二部材保持型保持部を傾倒または起立するように駆動するもの(以下、保持部傾倒起立駆動部32という。)がある。
保持部昇降駆動部31は、U字状保持部21、または、第一部材保持型保持部22を昇降可能に支持しつつ、エアシリンダー等の不図示の駆動機構によって昇降するものである。
保持部傾倒起立駆動部32は、コネクタ保持部23、または、第二部材保持型保持部24をリンク機構によって傾倒または起立可動に支持する傾倒起立可動支持部32aと、エアシリンダー等の駆動機構によって実現し、コネクタ保持部23、または、第二部材保持型保持部24を傾倒または起立するように傾倒起立可動支持部32aを可動する不図示の傾倒起立駆動部と、を有する。
傾倒起立可動支持部32aは、コネクタ保持部23、または、第二部材保持型保持部24のそれぞれに連結する連結部32bと、連結部32bを回動可能に支持する回動支持部32cと、連結部32bと不図示の傾倒起立駆動部とを接続する駆動接続部32dと、を有する。
このような保持部傾倒起立駆動部32は、図6に示すように、起立状態の連結部32bが傾倒起立駆動部に接続する駆動接続部32dによって傾倒方向に引っ張られることによって保持部23、24を起立状態から傾倒状態に可動する。
また、各保持部傾倒起立駆動部32は、各保持部23、24を幹線MLから離れるように傾倒することによって、作業者が幹線MLに取付部材Bを取り付ける作業、および、巻き付けテープTaによるテープ巻き作業を行うための幹線ML周辺の作業空間を確保し易いようにしている。
なお、この実施例では、各保持部傾倒起立駆動部32が各保持部23、24を幹線MLから離れるように傾倒するものを例示したが、これに限らず、各保持部傾倒起立駆動部32が各保持部23、24を傾倒または起立することができればよい。
また、この実施例では、幹線MLの両端部のコネクタCを保持する保持部25、25については、傾倒または起立するように、あるいは、昇降するように可動しないものになっている。これは、幹線MLの両端部を保持する保持部25、25は、組立作業の開始から完了までの間ワイヤハーネスWHを保持し続けるようにするためである。
次に、保持部駆動タイミング検出部40について説明する。
保持部駆動タイミング検出部40は、ワイヤハーネスWHの組み立てに用いる部材Ta、Tの配置場所10a、10b、10cからの取り出し、あるいは、取り出した部材Ta、Tの配置場所10a、10b、10cへの戻し配置による部材Ta、Tの配置場所10a、10b、10cでの有無を検出した場合、保持部駆動部30によって保持部20を駆動するトリガーとなる信号を後述する保持部駆動制御部60aに出力するものである。
保持部駆動タイミング検出部40は、ワイヤハーネスWHの組み立てのためにワイヤハーネスWHに巻きつける2つの巻き付けテープTaのそれぞれの配置場所10a、10b、に設けた2つの第一保持部駆動タイミング検出部41、および、ワイヤハーネスWHに取り付けた固定部材B4の結束バンド部分B4aの不要部分を除去するため用いる工具Tの配置場所10cに設けた不図示の第二保持部駆動タイミング検出部42がある。
第一保持部駆動タイミング検出部41は、図5に示すように、例えば、リミットスイッチによって実現する。
この第一保持部駆動タイミング検出部41は、作業者が、巻き付けテープTaを配置場所10a、10bから取り出す、または、取り出した巻き付けテープTaを配置場所10a、10bに戻し配置することによって、リミットスイッチ41がオン、オフするように、巻き付けテープTaを配置場所10a、10bに配置した状態でリミットスイッチ41が巻き付けテープTaの下面に押圧されるようになっている。
第二保持部駆動タイミング検出部42は、例えば、リミットスイッチによって実現する。
この第二保持部駆動タイミング検出部42は、作業者が、工具Tを配置場所10cから取り出す、または、取り出した工具Tを配置場所10cに戻し配置することによって、リミットスイッチがオン、オフするようになっている。
なお、第一保持部駆動タイミング検出部41およびの第二保持部駆動タイミング検出部42は、リミットスイッチであるものを例示したが、これに限らず、巻き付けテープTa、あるいは、工具Tの配置場所10a、10b、10cでの有無を検出し、保持部駆動部30によって保持部20を駆動するトリガーとなる信号を保持部駆動制御部60aに出力することができれば、その他の検出手段を用いても構わない。例えば、フォトセンサーを用いてもよい。
次に、表示部50について説明する。
表示部50は、例えば、表示灯によって実現する。この表示部50は、後述する組立作業遅延報知制御部60bの制御信号によってオレンジ色、または、緑色に色を切り換えて点灯することができるようになっている。
なお、表示部50は、表示灯であるものを例示したが、これに限らず、作業者が視認できるものであればその他のものであっても構わない。例えば、液晶ディスプレイであってもよい。
次に、制御装置60について説明する。
制御装置60は、例えば、マイクロコンピュータによって実現する。この制御装置60は、複数の保持部駆動部30を制御する保持部駆動制御部60aと、ワイヤハーネスWHの組み立て作業が遅延している旨を表示部50によって表示する組立作業遅延報知制御部60bと、を有する。
保持部駆動制御部60aは、組立作業台10上でのワイヤハーネスWHの一連の組み立て作業の開始から終了までの間に組立作業の内容に応じて、各保持部20を傾倒または起立するように、あるいは、昇降するように複数の保持部駆動部30を制御する。
この保持部駆動制御部60aは、保持部駆動タイミング検出部40から保持部20を駆動するトリガーとなる信号を受信した場合、保持部駆動部30によって保持部20を駆動する。
より具体的には、保持部駆動制御部60aは、各保持部駆動タイミング検出部40から信号を順次受信すると、予め定められた順序で各保持部駆動部30を駆動制御する。
組立作業遅延報知制御部60bは、保持部駆動タイミング検出部40によって信号を検出する時間間隔をカウントし、予め記憶した所定の組立作業の標準作業時間に対して、該所定の組立作業に対応してカウントした時間間隔が遅れた場合、ワイヤハーネスWHの組立作業が遅延している旨を表示部50によって表示する。
より具体的には、組立作業遅延報知制御部60bは、組立作業開始を示す旨の信号を受信すると、組立作業時間を測定するためのタイマーカウントを開始し、組立作業の間に各保持部駆動タイミング検出部40から信号を受信すると、組立作業開始からその信号を受信するまでの時間と、その信号を受信するまでの組立作業に対して予め定められた作業標準時間とを比較して、ワイヤハーネスWHの組み立て作業が遅延しているか否かを判断する。
また、組立作業遅延報知制御部60bは、ワイヤハーネスWHの組立作業が遅延していると判断した場合、表示部50をオレンジ色に点灯するように制御し、ワイヤハーネスWHの組立作業が遅延していないと判断した場合、表示部50を緑色に点灯するように制御する。
なお、この実施例では、ワイヤハーネスWHの組立作業開始から完了までワイヤハーネスWHを保持する幹線MLの一端側のコネクタCを保持する保持部25にリミットスイッチ等の不図示の検出部を設け、その検出部による検出信号を組立作業遅延報知制御部60bに出力するようにしている。
組立作業遅延報知制御部60bは、幹線MLの一端側のコネクタCを保持する保持部25がコネクタCを保持したことを組立作業開始を示す旨の信号として受信し、その後、保持部25からコネクタCが取り外されたことを組立作業完了を示す旨の信号として受信するようになっている。
このため、組立作業遅延報知制御部60bは、ワイヤハーネスWHの組立作業開始から組立作業完了までの組立作業時間をカウントすることができるようになっている。
なお、組立作業開始および組立作業完了を示す旨の信号を組立作業遅延報知制御部60bに出力する手段として、専用のスイッチを設けるようにしてもよい。
次に、図8−図12を用いて、ワイヤハーネス組立支援装置1を用いて作業者がワイヤハーネスWHを組み立てる手順と、そのワイヤハーネスWHの組み立て作業でのワイヤハーネス組立支援装置1の各部の動作について説明する。
図8は、(a)が作業者が各保持部20にワイヤハーネスWHを保持する様子を示した図であり、(b)が作業者が図中右側の配置場所10aから巻き付けテープTaを取り出してワイヤハーネスWHにテープを巻きつけている様子を示した図である。図9は、(a)が作業者が図中左側の配置場所10bから別の巻き付けテープTaを取り出してワイヤハーネスWHにテープを巻きつけている様子を示した図であり、(b)が作業者が巻き付けテープTaを図中左側の配置場所10bに戻し、そのタイミングで3つのコネクタ保持部23が起立状態から傾倒状態になった様子を示した図である。図10は、(a)が取り出していた巻き付けテープTaをワイヤハーネスWHに取り付けたコルゲートチューブB2の外周に巻きつけている様子を示した図であり、(b)が作業者が巻き付けテープTaを配置場所10aに戻したタイミングで2つの第二部材保持型保持部24が起立した後、作業者が各固定部材B4を結束バンド部分B4aによってワイヤハーネスWHに取り付けている様子を示した図である。図11は、(a)が作業者が工具Tを配置場所10cから取り出して、工具Tを用いて結束バンド部分B4aの不要部分を除去している様子を示した図であり、(b)が巻き付けテープTaを配置場所10aから再び取り出してプロテクタB3の一部を含めたワイヤハーネスWHの残りの必要箇所に巻き付けテープTaを巻き付けている様子を示した図である。図12は、(a)が作業者が組立作業が完了したワイヤハーネスWHを各保持部から取り外している様子を示した図であり、(b)が、組立作業が完了し、各保持部20が初期状態に戻る前の組立作業台10周辺の斜視図である。
なお、このワイヤハーネスWHの組み立て作業を開始する前の組立作業台10上の各保持部20の状態、すなわち、各保持部20の初期状態は、3つのコネクタ保持部23が起立し、2つの第二部材保持型保持部24が傾倒し、2つのU字状保持部21が上端側に位置し、第一部材保持型保持部22が下端側に位置している状態である。
また、ワイヤハーネスWHの組み立てに用いる部材としての、2つの巻き付けテープTa、および、固定部材B4をワイヤハーネスWHに取り付ける際に用いる工具Tのそれぞれは、各配置場所10a、10b、10cに配置してある。
まず、作業者は、各保持部20、25にワイヤハーネスWHを保持させる(図8(a)参照)。このとき、幹線MLの一端側のコネクタCを保持する保持部25にコネクタCを保持したタイミングで組立作業遅延報知制御部60bによるワイヤハーネスWHの組立作業時間のタイマーカウントが開始される。
なお、この実施例では、幹線MLの一端側のコネクタCを保持する保持部25にコネクタCを保持すると、その検出信号を受信した制御装置60がチューブ切断機12によってコルゲートチューブB2を切断し、組立作業台10の近傍に供給するようになっている。
その後、作業者は、図中右側の配置場所10aから巻き付けテープTa(以下、第1巻き付けテープという。)を取り出してワイヤハーネスWHにテープを巻き付ける(図8(b)参照)。
ここで、保持部駆動タイミング検出部41は、第1巻き付けテープTaが無いことを検出し、その旨を保持部駆動制御部60aに出力する。
このとき、組立作業遅延報知制御部60bは、ワイヤハーネスWHの組み立て作業開始から第1巻き付けテープTaを配置場所10aから取り出すまでカウントした時間と、そこまでの組立作業の標準作業時間とを比較し、表示部50によって組立作業が遅延しているか否かを表示する。
その後、作業者は、図中左側の配置場所10bから別の巻き付けテープTa(以下、第2巻き付けテープという。)を取り出してワイヤハーネスWHにテープを巻きつける(図9(a)参照)。
ここで、保持部駆動タイミング検出部41は、図中左側の配置場所10aに第2巻き付けテープTaが無いことを検出し、その旨を保持部駆動制御部60aに出力する。
これにより、保持部駆動制御部60aは、3つのコネクタ保持部23を起立状態から傾倒状態に駆動する(図9(b)参照)。このため、作業者は、幹線MLへの各種取付部材Bの取り付け作業、および、巻き付けテープTaによるテープ巻き作業を3つのコネクタ保持部23が邪魔にならない拡大された作業空間で行うことができる。
また、このとき、3つのコネクタ保持部23が保持していた各コネクタCは、各コネクタ保持部23が起立状態から傾倒状態に駆動することによって各コネクタ保持部23から自然に外れる。
また、このとき、組立作業遅延報知制御部60bは、ワイヤハーネスWHの組み立て作業開始から第2巻き付けテープTaを配置場所10aから取り出すまでカウントした時間と、そこまでの組立作業の標準作業時間とを比較し、表示部50によって組立作業が遅延しているか否かを表示する。
その後、作業者は、取り出していた第1巻き付けテープTaをワイヤハーネスWHに取り付けたコルゲートチューブB2の外周に巻き付ける(図10(a)参照)。
その後、作業者は、第1巻き付けテープTaを配置場所10aに戻したタイミングで2つの第二部材保持型保持部24が起立した後、各固定部材B4を結束バンド部分B4aによってワイヤハーネスWHに取り付ける(図10(b)参照)。
ここで、保持部駆動タイミング検出部41は、図中右側の配置場所10aに第1巻き付けテープTaが有ることを検出し、その旨を保持部駆動制御部60aに出力する。これにより、保持部駆動制御部60aは、2つの第二部材保持型保持部24を傾倒状態から起立状態にする。これにより、作業者は、各第二部材保持型保持部24によって、各固定部材B4をワイヤハーネスWHの取り付け位置に保持した状態、かつ、ワイヤハーネスWHを保持した状態で、結束バンド部分B4aによって各固定部材B4をワイヤハーネスWHに固定する。
また、このとき、組立作業遅延報知制御部60bは、ワイヤハーネスWHの組み立て作業開始から第1巻き付けテープTaを配置場所10aから戻すまでカウントした時間と、そこまでの組立作業の標準作業時間とを比較し、表示部50によって組立作業が遅延しているか否かを表示する。
その後、作業者は、工具Tを配置場所10cから取り出して、工具Tを用いて結束バンド部分B4aの不要部分を除去する(図11(a))。
ここで、第二保持部駆動タイミング検出部42は、工具Tの配置場所10cに工具Tが無いことを検出し、その旨を保持部駆動制御部60aに出力する。これにより、保持部駆動制御部60aは、第一部材保持型保持部22を上昇する。これにより、ワイヤハーネスWHへの取り付け部分にプロテクタB3が近づいて配置されるとともに、第一部材保持型保持部22によってワイヤハーネスWHが保持される。
また、このとき、組立作業遅延報知制御部60bは、ワイヤハーネスWHの組み立て作業開始から工具Tを配置場所10cから取り出すまでカウントした時間と、そこまでの組立作業の標準作業時間とを比較し、表示部50によって組立作業が遅延しているか否かを表示する。
その後、作業者は、工具Tを配置場所10cに戻してから、第1巻き付けテープTaを配置場所10aから再び取り出してプロテクタB3の一部を含めたワイヤハーネスWHの残りの必要箇所に第1巻き付けテープTaを巻き付ける(図11(b))。
ここで、第二保持部駆動タイミング検出部42は、工具Tの配置場所10cに工具Tが有ることを検出し、その旨を保持部駆動制御部60aに出力する。これにより、保持部駆動制御部60aは、U字状保持部21を下降する。
なお、ワイヤハーネスWHのU字状保持部21によって保持されていた部分は、ワイヤハーネスWHに固定された各固定部材B4を介して各第二部材保持型保持部24によって保持される。すなわち、U字状保持部21によって保持されていた部分が第二部材保持型保持部24によって置き換えられるようになっている。
このとき、組立作業遅延報知制御部60bは、ワイヤハーネスWHの組み立て作業開始から工具Tを配置場所10cから取り出すまでカウントした時間と、そこまでの組立作業の標準作業時間とを比較し、表示部50によって組立作業が遅延しているか否かを表示する。
また、このとき、組立作業遅延報知制御部60bは、ワイヤハーネスWHの組み立て作業開始から第1巻き付けテープTaを配置場所10aから再び取り出すまでカウントした時間と、そこまでの組立作業の標準作業時間とを比較し、表示部50によって組立作業が遅延しているか否かを表示する。
最後に、作業者は、組立作業が完了したワイヤハーネスWHを各保持部20、25から取り外してこの作業を完了する(図12(a))。
このとき、幹線MLの一端側のコネクタCを保持する保持部25からコネクタCを取り外したタイミングで組立作業遅延報知制御部60bによるワイヤハーネスWHの組立作業時間のタイマーカウントが停止される。
そして、組立作業遅延報知制御部60bは、ワイヤハーネスWHの組み立て作業開始から完了するまでカウントした時間と、そこまでの組立作業の標準作業時間とを比較し、表示部50によって組立作業が遅延しているか否かを表示する。
なお、この作業では保持部駆動タイミング検出部40によって信号を検出のたびに組立作業時間が遅延しているか否かを判定し、判定結果を表示部50に表示するようにしていたが、これに限らず、保持部駆動タイミング検出部40によって検出した信号のなかから選択した信号だけを組立作業時間が遅延しているか否かの判定に用いるようにしても構わない。
次に、図13のフローチャートを用いて、保持部駆動制御部60aが行う複数の保持部駆動部30の制御処理について説明する。
図13は、保持部駆動制御部60aが行う複数の保持部駆動部30の制御処理を示したフローチャートである。
まず、保持部駆動制御部60aは、保持部駆動タイミング検出部40から信号を受信したか否かを判断する(ステップS101)。
ステップS101で、保持部駆動制御部60aが保持部駆動タイミング検出部40から信号を受信していない場合(ステップS101:No)、ステップS101の判断処理を繰り返す。
一方、ステップS101で、保持部駆動タイミング検出部40から信号を受信した場合(ステップS101:Yes)、保持部駆動制御部60aは、受信した信号が所定の作業順序に対応した信号か否かを判断する(ステップS102)。
ここで、所定の作業順序に対応した信号とは、上述したワイヤハーネスWHの組立作業に対応して具体的に説明すると、最初の信号が、第2巻き付けテープTaを配置場所10bから取り出したことを検出した検出信号であり、次の信号が、第1巻き付けテープTaを配置場所10aに戻したことを検出した検出信号であり、その次の信号が、工具Tを配置場所10cから取り出したことを検出した検出信号であり、最後の信号が、工具Tを配置場所10cに戻したことを検出した検出信号である。
このように定められた順番でその順番に対応した信号が保持部駆動タイミング検出部40から保持部駆動制御部60aに出力された場合に、保持部駆動制御部60aは、受信した信号が所定の作業順序に対応した信号と判断する。
保持部駆動制御部60aは、受信した信号が所定の作業順序に対応した信号でないと判断した場合(ステップS102:No)、ステップS101の判断処理を繰り返す。
一方、保持部駆動制御部60aは、受信した信号が所定の作業順序に対応した信号であると判断した場合(ステップS102:Yes)、所定の作業順序に応じた保持部20を傾倒または起立、あるいは、昇降し(ステップS103)、ステップS104に制御処理を移行する。
ここで、保持部駆動制御部60aが所定の作業順序に応じた保持部20を傾倒または起立、あるいは、昇降することについて、上述したワイヤハーネスWHの組み立て作業に対応して具体的に説明する。
保持部駆動制御部60aは、第一保持部駆動タイミング検出部41から第2巻き付けテープTaを配置場所10bから取り出したことを示す検出信号を受信した場合、3つのコネクタ保持部23を起立状態から傾倒状態に駆動する。
また、保持部駆動制御部60aは、第一保持部駆動タイミング検出部41から第1巻き付けテープTaを配置場所10aに戻したことを示す検出信号を受信した場合、2つの第二部材保持型保持部24を傾倒状態から起立状態に駆動する。
また、保持部駆動制御部60aは、第二保持部駆動タイミング検出部42から工具Tを配置場所10cから取り出したことを示す検出信号を受信した場合、第一部材保持型保持部22を上昇する。
また、保持部駆動制御部60aは、第二保持部駆動タイミング検出部42から工具Tを配置場所10cに戻したことを示す検出信号を受信した場合、2つのU字状保持部21を下降する。
ステップS104で保持部駆動制御部60aは、ワイヤハーネスWHの一連の組立作業が完了したか否かを判断する(ステップS104)。
この実施例では、幹線MLの一端側のコネクタCを保持する保持部25からコネクタCを外したタイミングで、その保持部25に設けたリミットスイッチから保持部駆動制御部60aに組立作業完了を示す旨の信号が出力されるようになっている。
保持部駆動制御部60aは、組立作業完了を示す旨の信号を受信せず、ワイヤハーネスWHの一連の組立作業が完了していないと判断した場合(ステップS104:No)、ステップS101に制御処理を戻して上述した処理を繰り返す。
一方、保持部駆動制御部60aは、組立作業完了を示す旨の信号を受信し、ワイヤハーネスWHの一連の組立作業が完了したと判断した場合(ステップS104:Yes)、各保持部20を初期状態に戻して(ステップS105)、複数の保持部駆動部30の制御処理を終了する。
次に、図14のフローチャートを用いて、組立作業遅延報知制御部60bが行うワイヤハーネスWHの組立作業が遅延している旨を表示部50によって表示する制御処理について説明する。
図14は、組立作業遅延報知制御部60bが行うワイヤハーネスWHの組立作業が遅延している旨を表示部50によって表示する制御処理を示したフローチャートである。
まず、組立作業遅延報知制御部60bは、組立作業開始を示す旨の信号を受信したか否かを判断する(ステップS201)。
なお、この実施例では、幹線MLの一端側のコネクタCを保持する保持部25にコネクタCを保持したタイミングで、その保持部Cに設けたリミットスイッチから組立作業遅延報知制御部60bに組立作業開始を示す旨の信号が出力されるようになっている。
組立作業遅延報知制御部60bは、組立作業開始を示す旨の信号を受信しない場合(ステップS201:No)、ステップS201の判断処理を繰り返す。
一方、組立作業遅延報知制御部60bは、組立作業開始を示す旨の信号を受信した場合(ステップS201:Yes)、タイマーカウントを開始し(ステップS202)、保持部駆動タイミング検出部40から信号を受信したか否かを判断する(ステップS203)。
組立作業遅延報知制御部60bは、保持部駆動タイミング検出部40から信号を受信した場合(ステップS203:Yes)、組立作業が標準作業時間に比して遅延しているか否かを判断する(ステップS204)。
ここで、組立作業遅延報知制御部60bは、組立作業開始から保持部駆動タイミング検出部40によって信号を検出するまでの時間間隔をカウントし、予め記憶した所定の作業の標準作業時間に対して、所定の作業に対応してカウントした時間間隔が遅れているか否かを判断する。
より具体的には、組立作業開始から第1巻き付けテープTaを配置場所10aから取り出すまでの標準作業時間を60秒とすると、作業者が第1巻き付けテープTaを配置場所10aから取り出すまでの組立作業時間が60秒以内であるか否かを判断することによって、組立作業が標準作業時間に対して遅延しているか否かを判断している。
組立作業遅延報知制御部60bは、組立作業が標準作業時間に対して遅延していると判断した場合(ステップS204:Yes)、標準作業時間に対して作業が遅延していることを示す旨を表示部50によって表示する(ステップS205)。
具体的には、組立作業遅延報知制御部60bは、表示部50をオレンジ色に点灯するように制御する。これにより、作業者は、作業が遅延していることを示すオレンジ色に表示部50が点灯したことを確認し、よりスピードを上げて組立作業をするように対処することができる。
一方、組立作業遅延報知制御部60bは、組立作業が標準作業時間に対して遅延していないと判断した場合(ステップS204:No)、標準作業時間内に作業が行われていることを示す旨を表示部50によって表示する(ステップS206)。
具体的には、組立作業遅延報知制御部60bは、表示部50を緑色に点灯するように制御する。これにより、作業者は、組立作業が標準作業時間内であることを示す緑色に表示部50が点灯したことを確認し、これまでのスピードを維持したまま組立作業を行うことができる。
その後、組立作業遅延報知制御部60bは、ワイヤハーネスWHの一連の組立作業が完了したか否かを判断する(ステップS207)。
この実施例では、幹線MLの一端側のコネクタCを保持する保持部25からコネクタCを外したタイミングで、その保持部25に設けたリミットスイッチから組立作業遅延報知制御部60bに組立作業完了を示す旨の信号が出力されるようになっている。
このため、組立作業遅延報知制御部60bは、組立作業完了を示す旨の信号を受信せずワイヤハーネスWHの一連の組立作業が完了していないと判断した場合(ステップS207:No)、ステップS203に制御処理を戻して上述した処理を繰り返す。
一方、組立作業遅延報知制御部60bは、組立作業完了を示す旨の信号を受信してワイヤハーネスWHの一連の組立作業が完了したと判断した場合(ステップS207:Yes)、組立作業が標準作業時間に対して遅延したか否かを判断する(ステップS208)。
組立作業遅延報知制御部60bは、組立作業が標準作業時間に対して遅延したと判断した場合(ステップS208:Yes)、標準作業時間に対して作業が遅延したことを示す旨を表示部50によって表示する(ステップS209)。具体的には、組立作業遅延報知制御部60bは、表示部50をオレンジ色に点灯するように制御する。
一方、組立作業遅延報知制御部60bは、組立作業が標準作業時間に対して遅延していないと判断した場合(ステップS208:No)、標準作業時間内に組立作業が完了したことを示す旨を表示部50によって表示する(ステップS210)。具体的には、組立作業遅延報知制御部60bは、表示部50を緑色に点灯するように制御する。
これにより、作業者は、組立作業開始から完了までのトータルの作業時間が標準作業時間に対して遅延したか否かを確認することができるだけでなく、組立作業の途中で組立作業が遅延しているか否かを確認することができる。
本発明の実施例に係るワイヤハーネス組立支援装置1は、保持部駆動制御部60aが組立作業台10上でのワイヤハーネスWHの一連の組み立て作業の開始から終了までの間に組立作業の内容に応じて、各保持部20を傾倒または起立するように、あるいは、昇降するように複数の保持部駆動部30を制御するので、作業者が組立作業の流れに沿って邪魔になる保持部20を傾倒または起立、あるいは、昇降する必要がなく、ワイヤハーネスWHの組立作業に関する作業者の作業動作を増加せずにワイヤハーネスWHを保持する保持部20が組立作業の邪魔にならないようにすることができる。
また、本発明の実施例に係るワイヤハーネス組立支援装置1は、保持部駆動タイミング検出部41、42がワイヤハーネスWHの組み立てに用いる部材としての巻き付けテープTaおよび工具Tの配置場所10a、10b、10cからの取り出し、あるいは、戻し配置を検出し、保持部駆動制御部60aがその検出信号をトリガーとして保持部20を駆動するようにしているので、作業者によるワイヤハーネスWHの組立作業の流れに沿って保持部20を駆動するトリガーとなる信号を保持部駆動制御部60aに出力することができる。
また、本発明の実施例に係るワイヤハーネス組立支援装置1は、組立作業遅延報知制御部60bが、予め記憶した所定の組立作業の標準作業時間に対して、該所定の組立作業に対応してカウントした時間間隔が遅れた場合、ワイヤハーネスWHの組立作業が遅延している旨を表示部50によって表示するようにしているので、作業者は、表示部50によって組立作業が遅延している旨を確認し、組立作業のペースを速めることができ、結果的に、組立作業時間が遅延することを防止することができる。
また、本発明の実施例に係るワイヤハーネス組立支援装置1は、巻き付けテープTaを組立作業に使用するタイミングで保持部20を駆動することができるので、巻き付けテープTaをワイヤハーネスWHに巻き付けるという保持部20が邪魔になり易い作業のタイミングで保持部20を邪魔にならないように傾倒あるいは、下降することができる。
また、本発明の実施例に係るワイヤハーネス組立支援装置1は、保持部20がワイヤハーネスWHの幹線MLを側方から保持するもの、あるいは、幹線MLから分岐した分岐線SLを保持するものである場合、保持部20を傾倒または起立するものであり、かつ、保持部20を幹線MLから離れるように傾倒するので、作業者が幹線MLに取付部材を取り付ける作業を行うための幹線ML周辺の作業空間を確保し易くすることができる。
なお、本発明の実施例に係るワイヤハーネス組立支援装置1は、巻き付けテープTa、および、工具Tの使用状況に対応して各保持部20を駆動するものを例示したが、巻き付けテープTa、および、工具T以外のワイヤハーネスWHの組み立てに用いる部材に対応して各保持部20を駆動するようにしても構わない。
以上、本発明者によってなされた発明を、上述した発明の実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、上述した発明の実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
1 ワイヤハーネス組立支援装置
10 組立作業台
10a、10b、10c 配置場所
11 部品収容箱
12 チューブ切断機
20、25 保持部
21 U字状保持部
22 第一部材保持型保持部
23 コネクタ保持部
24 第二部材保持型保持部
30 保持部駆動部
31 保持部昇降駆動部
32 保持部傾倒起立駆動部
32a 傾倒起立可動支持部
32b 連結部
32c 回動支持部
32d 駆動接続部
40 保持部駆動タイミング検出部
41 リミットスイッチ(第一保持部駆動タイミング検出部)
42 リミットスイッチ(第二保持部駆動タイミング検出部)
50 表示部
60 制御装置
60a 保持部駆動制御部
60b 組立作業遅延報知制御部
Ta 巻き付けテープ
B、B1、B2、B3、B4 取付部材
B4a 結束バンド部分
WH ワイヤハーネス
ML 幹線
SL 分岐線
C コネクタ
T 工具

Claims (5)

  1. ワイヤハーネスを組み立てる組立作業台上に前記ワイヤハーネスの各部を保持する複数の保持部を設けることによって前記ワイヤハーネスを前記組立作業台上で組み立てる作業を支援するワイヤハーネス組立支援装置において、
    前記複数の保持部を傾倒または起立するように、あるいは、昇降するように駆動する複数の保持部駆動部と、
    前記組立作業台上での前記ワイヤハーネスの一連の組み立て作業の開始から終了までの間に組立作業の内容に応じて、前記各保持部を傾倒または起立するように、あるいは、昇降するように前記複数の保持部駆動部を制御する保持部駆動制御部と、
    を有することを特徴とするワイヤハーネス組立支援装置。
  2. 前記ワイヤハーネスの組み立てに用いる部材の配置場所からの取り出し、あるいは、取り出した前記部材の前記配置場所への戻し配置による前記部材の前記配置場所での有無を検出した場合、前記保持部駆動部によって前記保持部を駆動するトリガーとなる信号を前記保持部駆動制御部に出力する保持部駆動タイミング検出部
    を有し、
    前記保持部駆動制御部は、
    前記保持部駆動タイミング検出部から前記保持部を駆動するトリガーとなる信号を受信した場合、前記保持部駆動部によって前記保持部を駆動する
    ことを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネス組立支援装置。
  3. 当該ワイヤハーネス組立支援装置による前記ワイヤハーネスの組立作業に関する情報を表示する表示部と、
    組立作業開始から前記保持部駆動タイミング検出部によって信号を検出するまでの時間間隔をカウントし、予め記憶した所定の組立作業の標準作業時間に対して、該所定の組立作業に対応してカウントした時間間隔が遅れた場合、前記ワイヤハーネスの組立作業が遅延している旨を前記表示部によって表示する組立作業遅延報知制御部と、
    を有することを特徴とする請求項2に記載のワイヤハーネス組立支援装置。
  4. 前記部材は、
    前記ワイヤハーネスに巻きつける巻き付けテープ
    であることを特徴とする請求項2または3に記載のワイヤハーネス組立支援装置。
  5. 前記保持部駆動部は、
    前記保持部が前記ワイヤハーネスの幹線を側方から保持するもの、あるいは、前記幹線から分岐した分岐線を保持するものである場合、該保持部を傾倒または起立するものであり、かつ、該保持部を前記幹線から離れるように傾倒する
    ことを特徴とする請求項1、2、3、または4に記載のワイヤハーネス組立支援装置。
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