JP2016213081A - レバー式コネクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】レバー40には、レバー40の回動軸15と略直角な方向であり、且つ回動軸15を中心とする円周方向に対して交差する方向へ片持ち状に延出した形態の弾性アーム片48が形成され、弾性アーム片48の延出端部からは、係止孔20内に進入して係止状態となることでレバー40を初期位置に保持する係止突起49が突出している。係止孔20には、ハウジング10におけるレバー40との対向面10Sに臨んで係止突起49を係止させる係止縁部21と、係止縁部21よりも奥側の内面部分を凹ませた形態の凹部23とが形成され、係止突起49には、係止縁部21に係止した状態で凹部23内に入り込む引掛部53が形成されている。
【選択図】図4
Description
端子金具が取り付けられたハウジングと、
前記ハウジングに回動可能に取り付けられ、初期位置から嵌合位置へ回動することで前記ハウジングと相手側コネクタとを嵌合させるレバーと、
前記ハウジングに形成された係止孔と、
前記レバーに形成され、前記レバーの回動軸と略直角な方向であり、且つ前記回動軸を中心とする円周方向に対して交差する方向へ片持ち状に延出した形態の弾性アーム片と、
前記弾性アーム片の延出端部から突出した形態であり、前記係止孔内に進入して係止状態となることで前記レバーを初期位置に保持する係止突起とを備えたレバー式コネクタであって、
前記係止孔には、前記ハウジングにおける前記レバーとの対向面に臨んで前記係止突起を係止させる係止縁部と、前記係止縁部よりも奥側の内面部分を凹ませた形態の凹部とが形成され、
前記係止突起には、前記係止縁部に係止した状態で前記凹部内に入り込む引掛部が形成されているところに特徴を有する。
この構成によれば、係止縁部が係止面と連続面との境界部に嵌り込むように係止するので、係止突起と係止縁部との係止状態がより安定する。
この構成によれば、弾性アーム片が捻られた状態で係止突起が係止縁部と押圧部との間で挟まれると、補助引掛け部が、押圧部に対し係止孔側から引っ掛かるので、係止突起が係止孔から離脱することを防止できる。
この構成によれば、スリットと弾性アーム片を成形する金型の型抜き方向は、回動軸と平行な方向だけなので、金型構造を簡素化することができる。
以下、本発明を具体化した実施例1を図1〜図8を参照して説明する。尚、本実施例1のレバー式コネクタMの説明において、前後方向については、便宜上、図2における右方及び図7,8における下方を、前方と定義する。左右方向については、図1にあらわれる向きを、そのまま左方、右方と定義する。上下方向については、図1〜6にあらわれる向きを、そのまま上方、下方と定義する。
レバー式コネクタMは、合成樹脂製のハウジング10と、合成樹脂製のムービングプレート24と、合成樹脂製のレバー40とを備えて構成されている。図2,7,8に示すように、ハウジング10は、ブロック状をなす端子保持部11と、端子保持部11の前端外周縁から前方へ延出した形態の角筒状をなすフード部12とを一体に形成して構成されたものである。図7,8に示すように、端子保持部11には、複数の雄端子金具13(請求項に記載の端子金具)が取り付けられている。雄端子金具13の前端部には薄板状のタブ14が形成され、タブ14は、端子保持部11から前方へ突出してフード部12で包囲されている。
図2に示すように、ハウジング10の左右両外側面10Sには、左右一対の回動軸15が突出形成されている。回動軸15は、上下方向における略中央部に配されている。図1,2に示すように、フード部12を構成する左右両側壁部16には、その前端縁から回動軸15に向かって切欠した形態の左右一対の第1逃がし溝17が形成されている。一対の第1逃がし溝17は、レバー式コネクタMと相手側コネクタFの嵌合方向と平行をなして直線状に延びている。
図1,7,8に示すように、フード部12内には、ムービングプレート24が、待機位置(図7を参照)と押込み位置(図8を参照)との間で前後方向(レバー式コネクタMと相手側コネクタFとの嵌合方向と平行な方向)にスライドし得るように収容されている。ムービングプレート24は、スライド方向と直角なプレート本体部25と、プレート本体部25の外周縁から前方へ延出した角筒状の周壁部26とを一体に形成した構成である。プレート本体部25には、複数のタブ14を個別に貫通させる複数の位置決め孔27が形成されている。位置決め孔27により、複数のタブ14は、上下方向及び左右方向に位置決めされる。
図1,2,7,8に示すように、レバー40は、左右方向に長い操作部41と、操作部41の左右両端部から互いに平行に延出した左右一対の板状のアーム部42とを一体に形成して構成されている。両アーム部42には、夫々、左右方向(板厚方向)に貫通した形態の軸受孔43が形成されている。レバー40は、軸受孔43を回動軸15に嵌合することにより、ハウジング10に対し初期位置(図1,2,7を参照)と、嵌合位置(図8を参照)との間で回動し得るようになっている。アーム部42には、その外周縁に開口するカム溝44が形成されている。レバー40が初期位置にある状態では、カム溝44の入口44Eが、前方を向いて第1逃がし溝17及び第2逃がし溝28と整合するように位置する。
レバー式コネクタMの嵌合対象である相手側コネクタFは、全体としてブロック状をなしている。図1に示すように、相手側コネクタFの左右両側面には、円柱状に突出した形態のカムフォロア60が左右一対形成されているとともに、前後方向に細長く延びた形態の係止解除リブ61が左右一対形成されている。
レバー式コネクタMを相手側コネクタFに嵌合する前の状態では、レバー40を初期位置に保持しておく。レバー40が初期位置にある状態では、図3に示すように、係止突起49が係止孔20内に進入し、係止面50における連続面51との境界部52と、係止孔20の係止縁部21とが接近して対向する。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例1に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例1では、係止面における連続面との境界部が、鈍角状に凹んだ形態となっているが、係止面における連続面との境界部は、弧状に凹んだ形態であってもよい。
(2)上記実施例1では、係止縁部が、楔状をなして係止面に対して食い込むように係止するようになっているが、これに限らず、係止縁部は、係止面に対し面当たり状態で係止するようになっていてもよい。
(3)上記実施例1では、係止面と連続面が鈍角をなして連続しているが、係止面と連続面が、面一状に連続していてもよい。
(4)上記実施例1では、係止突起に補助引掛け部を形成したが、係止突起は、補助引掛け部が形成されていない形態であってもよい。
(5)上記実施例1では、スリットの内面と弾性アーム片の外面を、回動軸と平行な面としたが、これに限らず、スリットの内面と弾性アーム片の少なくとも一部が、回動軸に対して斜めをなしていてもよい。
M…レバー式コネクタ
10…ハウジング
10S…外側面(ハウジングにおけるレバーとの対向面)
13…雄端子金具(端子金具)
15…回動軸
20…係止孔
21…係止縁部
23…凹部
40…レバー
42…アーム部
45…スリット
46…押圧部
48…弾性アーム片
49…係止突起
50…係止面
51…連続面
52…境界部
53…引掛部
56…補助引掛け部
Claims (4)
- 端子金具が取り付けられたハウジングと、
前記ハウジングに回動可能に取り付けられ、初期位置から嵌合位置へ回動することで前記ハウジングと相手側コネクタとを嵌合させるレバーと、
前記ハウジングに形成された係止孔と、
前記レバーに形成され、前記レバーの回動軸と略直角な方向であり、且つ前記回動軸を中心とする円周方向に対して交差する方向へ片持ち状に延出した形態の弾性アーム片と、
前記弾性アーム片の延出端部から突出した形態であり、前記係止孔内に進入して係止状態となることで前記レバーを初期位置に保持する係止突起とを備えたレバー式コネクタであって、
前記係止孔には、前記ハウジングにおける前記レバーとの対向面に臨んで前記係止突起を係止させる係止縁部と、前記係止縁部よりも奥側の内面部分を凹ませた形態の凹部とが形成され、
前記係止突起には、前記係止縁部に係止した状態で前記凹部内に入り込む引掛部が形成されていることを特徴とするレバー式コネクタ。 - 前記引掛部には前記凹部と対向する係止面が形成され、
前記弾性アーム片には前記係止面に連なる連続面が形成され、
前記係止面における前記連続面との境界部が鈍角状に凹んでおり、
前記係止縁部が、楔状をなして前記境界部に係止するようになっていることを特徴とする請求項1記載のレバー式コネクタ。 - 前記係止面を前記係止縁部に係止した状態で前記レバーを嵌合位置方向へ回動させると、前記弾性アーム片が捻られながら前記係止突起が前記係止孔から離脱する方向へ変位するようになっており、
前記レバーには、前記係止縁部との間で前記係止突起を挟むように位置する押圧部が形成され、
前記係止突起には、前記係止突起が前記係止縁部と前記押圧部の間で挟まれた状態で、前記係止孔側から前記押圧部に引っ掛かる補助引掛け部が形成されていることを特徴とする請求項2記載のレバー式コネクタ。 - 前記レバーを構成する略平板状のアーム部には、その板厚方向に貫通した形態であって略U字形をなすスリットが形成され、
前記スリットによって囲まれた領域が前記弾性アーム片となっており、
前記スリットの内面及び前記弾性アーム片の外面が、前記回動軸と平行をなしていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のレバー式コネクタ。
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