JP2016212226A - 照明装置及び制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 照明装置からの光がユーザに照射されることを低減できるようにする。
【解決手段】 撮像装置に着脱可能に装着される本体部と、前記本体部に対して回動可能な可動部と、前記可動部に設けられた発光部と、前記可動部を回動させる駆動手段と、を有し、検知範囲内にある物体を検知するための検知センサ及び前記前記駆動手段により前記可動部を回動させる指示を行うための操作部は、前記本体部を撮像装置に装着している状態にて、前記本体部における被写体側の面とは反対側の面に配置されていて、前記設定手段は、前記操作部が操作されてからの経過時間が所定時間を超えるまでは前記検知センサの出力に応じて前記制限角度を設定せず、前記操作部が操作されてからの経過時間が前記所定時間を超えてから前記検知センサの出力に応じて前記制限角度を設定する。
【選択図】 図9

Description

本発明は、照明装置に関するものである。
従来、照明装置の光を天井等に向けて照射して天井等からの拡散反射光を被写体に照射する発光撮影(以下、バウンス発光撮影とする)が知られている。バウンス発光撮影によれば、照明装置の光を直接的ではなく間接的に被写体に照射することができるため、柔らかい光での描写が可能となる。
さらに、バウンス発光撮影における最適な照射方向を自動的に決定する技術も提案されている。特許文献1では、発光部の回動角度を自動で変更可能なストロボ装置において、回動角度を発光部が被写体側を向く角度ではなくユーザ側を向く角度にして反射体に発光部の光を照射させる技術が提案されている。
特開2011―170014号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術は、発光部の回動角度をユーザ側を向く角度にして反射体に発光部の光を照射させることが可能だが、ユーザに発光部の光が照射されてしまう場合について考慮されていない。
そこで、本発明は、照明装置からの光がユーザに照射されることを低減できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る照明装置は、撮像装置に着脱可能に装着される本体部と、前記本体部に対して回動可能な可動部と、前記可動部に設けられた発光部と、前記可動部を回動させる駆動手段と、検知範囲内にある物体を検知するための検知センサと、前記駆動手段により前記可動部を回動させる指示を行うための操作部と、前記検知センサの出力に応じて、前記駆動手段により前記可動部を回動させるときの回動角度を制限する制限角度を設定する設定手段と、を有し、前記検知センサ及び前記操作部は、前記本体部を撮像装置に装着している状態にて、前記本体部における被写体側の面とは反対側の面に配置されていて、前記設定手段は、前記操作部が操作されてからの経過時間が所定時間を超えるまでは前記検知センサの出力に応じて前記制限角度を設定せず、前記操作部が操作されてからの経過時間が前記所定時間を超えてから前記検知センサの出力に応じて前記制限角度を設定することを特徴とする。
本発明によれば、照明装置からの光がユーザに照射されることを低減できる。
実施形態に係る照明装置を示す図である。 実施形態に係る照明装置の構成を示すブロック図である。 実施形態に係る照明装置の近接検知センサの検知範囲を示す図である。 照明装置と撮像装置を用いてバウンス発光撮影を行っている状態を示す図である。 実施形態に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。 実施形態に係る照明装置の姿勢と近接検知センサの検知範囲との関係を示す図である。 実施形態に係る照明装置に対するユーザの操作を示す図である。 実施形態に係る撮像装置のバウンス発光撮影に関する動作を示す図である。 実施形態に係る照明装置のバウンス発光撮影に関する動作を示す図である。 照明装置の変形例1を示す図である。 照明装置の変形例2を示す図である。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
まず、本実施形態に係る照明装置である、撮像装置に着脱可能な外付けストロボ(以下、ストロボ装置とする)について、図1、2、3、4を用いて説明する。なお、図1と図2とで同じものについては同じ符号にしている。また、図1のx軸、y軸、z軸は互いに直交している。図1、2は、本実施形態に係るストロボ装置の構成を説明する図であり、図3は、本実施形態に係るストロボ装置による近接物を検知可能な範囲を示す図であり、図4は、照明装置を撮像装置に装着させてバウンス発光撮影を行っている状態を示す図である。
本実施形態のストロボ装置200は、撮像装置に着脱可能に装着されるストロボ本体部201、バウンス機構部202、ストロボ本体部201に対して回動可能な可動部であるストロボヘッド部203で構成されている。
ストロボ本体部201には、後述のストロボの全体を制御するマイクロコントローラ(ストロボMPU)204や、不図示の電池、電源供給回路などを有している。
また、ストロボ本体部201は、図1(a)に示すように、一部が本体部操作面201aとなっている。本体部操作面201aは、図4に示すようにストロボ装置200をカメラ100に取り付けた際に、ユーザ側に位置するように設けられている。そして、後述のオートバウンス駆動開始ボタン213や近接検知センサ212、その他の各種操作部材・表示部材が設けられている。
また、ストロボ本体部201は、図1(a)に示すように、撮像装置のアクセサリシューにストロボ本体部201を装着するためのカメラ接続部207が設けられている。カメラ接続部207が有する電気接点と撮像装置のアクセサリシューが有する電気接点とが接触することで、ストロボ装置200はカメラ接続部207を介して撮像装置と通信することが可能になる。なお、本実施形態では、ストロボ本体部201におけるカメラ接続部207が設けられている面を下面、本体部操作面201aを背面とする。言い換えると、本体部操作面201aは、ストロボ本体部201を撮像装置に装着している状態にて、ストロボ本体部201における被写体側の面とは反対側の面である。
バウンス機構部202には、発光部205を発光させるためのエネルギーを充電するメインコンデンサ214、バウンス駆動モータ215a、215b、ヘッド角度検出部206などを有している。
バウンス機構部202は、図1(a)に示す状態においてY軸と平行な軸Aを回動中心にして、ストロボ本体部201に対して相対的に回動可能なようにストロボ本体部201に連結されている。そして、バウンス機構部202はユーザによる手動の回動操作やバウンス駆動モータ215aによって回動される。前述したように、ストロボ本体部201のカメラ接続部207が設けられている側の面を下面、本体部操作面201aを背面とすると、バウンス機構部202はストロボ本体部201に対して相対的に左右方向に回動可能である。
ストロボヘッド部203は、発光撮影時などに発光させる発光部205や、発光部205の光を照射された物体からの反射光を測定する測距用測光部208を有している。発光部205は、ストロボMPU204からの発光信号に従って、ストロボ光を発光する不図示のストロボ発光回路を備えている。また、発光部205は、発光に必要な光源(例えば、キセノン管等の放電管)、反射傘、フレネルレンズ等を備えている。なお、光源は、キセノン管等の放電管に限定されず、LEDであってもよく、LEDを光源に用いる構成であれば、メインコンデンサ214のような大型なコンデンサは不要である。
ストロボヘッド部203は、図1(a)に示す状態においてZ軸と平行な軸Bを回動中心にして、バウンス機構部202に対して相対的に回動可能なようにバウンス機構部202に連結されている。そして、ストロボヘッド部203はユーザによる手動の回動操作やバウンス駆動モータ215bによって回動される。前述したように、ストロボ本体部201のカメラ接続部207が設けられている側の面を下面、本体部操作面201aを背面とすると、ストロボヘッド部203はバウンス機構部202に対して相対的に上下方向に回動可能である。以上のことから、ストロボヘッド部203は、ストロボ本体部201に対して相対的に左右方向及び上下方向に回動可能であると言える。なお、図1(a)に示すような、軸AがY軸に平行であり軸BがZ軸に平行な状態をストロボヘッド部203の基準位置とすると、基準位置において発光部205から照射される光の中心軸(発光部205からの光の照射方向の中心)はX軸と平行になる。また、本実施形態では、ストロボヘッド部203は、ストロボ本体部201に対して基準位置から右方向に180度、左方向に180度、上方向に120度、下方向に0度の範囲で回動可能であるとする。
ヘッド角度検出部206は、位相パターンを有する基板と接点ブラシで構成される回動角度検出センサで、ストロボ本体部201に対するストロボヘッド部203の相対的な回動角度を検出し、ストロボMPU204に出力する。
測距用測光部208は、発光部205の光を照射された物体からの反射光を測距用測光部208が有する受光センサで測定し、測定結果をストロボMPU204に出力する。測距用測光部208の受光センサは、発光部205の光を照射された物体からの反射光を測定しやすい位置(例えばストロボヘッド部203の先端部)に、発光部205からの光の照射方向に受光面が向くように設けられている。
ストロボMPU204は、測距用測光部208の測定結果に基づいて、発光部205の光を照射された物体の距離を算出する。例えば、基準距離に位置する基準反射率の物体に対して基準発光量で発光部205の光を照射させたときに測距用測光部208で測定される測定結果を予め実験などで求めてストロボMPU204が内蔵するメモリに記憶させておく。そして、ストロボMPU204は、実際の発光部205の発光量と実際に測距用測光部208で測定された測定結果とに基づいて、物体が基準反射率であった場合に位置する距離を算出する。このように算出された距離を発光部205の光を照射された物体の距離とすることで、測距用測光部208の測定結果に基づいて、発光部205の光を照射された物体の距離を算出することができる。なお、距離の算出方法はここで説明した方法に限定されず、例えば三角測距法やレーザー距離測定法など公知の別の方法を用いても構わない。
このようにして測距用測光部208の測定結果に基づいて算出された物体の距離は、バウンス角度演算部211でのオートバウンス駆動制御時のストロボヘッド部203の角度決定に用いられる。例えば、ストロボMPU204によって測距用測光部208を用いて被写体の距離を算出するとともにバウンス発光撮影時に発光部205からの光を反射させる反射体の距離を算出する。そして、バウンス角度演算部211は、算出された被写体の距離と反射体の距離とに基づいて、バウンス発光撮影に最適なストロボヘッド部203の角度(発光部205からの光の照射方向)を決定する。ここで、被写体の距離をD、反射体の距離をd、最適な照射方向となるストロボヘッド部203の基準位置からの回動角度をθとして、以下の式(1)にて決定する。
θ=tan−1(2d/D) ・・・(1)
なお、ストロボヘッド部203の角度の決定方法はここで説明した方法に限定されず、公知の別の方法を用いても構わない。
バウンス駆動制御部209は、ストロボMPU204からの信号に従って、バウンス駆動モータ215a、215bを制御することにより、ストロボヘッド部203をストロボ本体部201に対して左右方向や上下方向に回動させる。
近接検知センサ212は、公知の赤外線センサや超音波距離センサなどの、所定の検知範囲内にある物体を検知するセンサであり、図1(a)、(b)に示すように、ストロボ本体部201の本体部操作面201aの左右方向の中心に配置される。また、近接検知センサ212は、カメラ接続部207の上方であって、本体部操作面201aに設けられた各種操作部材や表示部材近傍の下方に配置される。すなわち、近接検知センサ212は、ストロボ本体部201を撮像装置に装着している状態にて、ストロボ本体部201における被写体側の面とは反対側の面に配置されている。また、近接検知センサ212は、ストロボ本体部201における近接検知センサ212が設けられている側から見て、ストロボ本体部201の左右方向の中心に配置されている。また、近接検知センサ212は、カメラ接続部207よりもストロボヘッド部203に近い位置に配置されている。
近接検知センサ212は、物体を検知した場合は「近接物あり」を示す検知結果をストロボMPU204に出力する。なお、近接検知センサ212は、物体を検知していない場合に「近接物なし」を示す検知結果をストロボMPU204に出力してもよい。
また、近接検知センサ212には、図3に示すように検知範囲212aがあり、近接検知センサ212の位置からの所定方向の距離が所定値未満の範囲を検知範囲212aとする。ただし、検知範囲が広すぎるとユーザがカメラ100のファインダから顔を離している状態でもユーザの顔を検知してしまうので、例えば近接検知センサ212の位置から10cmくらいまでを検知範囲とするのが好ましい。また、検知範囲212aの中心は、本体部操作面201aに対して下方に傾いている。具体的には、ストロボヘッド部203がストロボ本体部201に対して基準位置にある状態において発光部205から照射される光の中心軸と平行で近接検知センサ212を通る軸Oに対して角度αだけ検知範囲212aの中心が下方に傾けて設定されている。
このように検知範囲212aを下方に傾けることにより、ユーザがカメラ100のファインダを覗き込んでいるときにユーザを検知範囲に入りやすくしている。なお、近接検知センサ212の傾き角度αは、検知範囲212aの範囲や、カメラ100からの近接検知センサ212の距離を考慮して、5度以上45度以下の角度で設定されることが望ましい。そうすることで、ユーザがカメラ100を構える姿勢(ストロボ装置200の姿勢)によらず、ユーザがカメラ100のファインダを覗き込んでいるときにユーザを精度よく検知することができる。
なお、上記では、近接検知センサ212は所定の検知範囲内にある物体を検知するためのセンサと説明しているが、物体までの距離を測定するセンサも、測定した距離から物体が所定の検知範囲内にあるか否かがわかるので、近接検知センサ212に含まれる。このような物体までの距離を測定するセンサの場合、センサの測定結果(センサの出力)に基づいてストロボMPU204が「近接物あり」か「近接物なし」を判定すればよい。
オートバウンス駆動開始ボタン213は、バウンス発光撮影に適したストロボヘッド部203の角度(発光部205からの光の照射方向)を決定するための動作(以下、オートバウンス動作とする)を開始させるためにユーザによって操作される。
次に、本実施形態に係る撮像装置であるカメラ100について、図5を用いて説明する。
マイクロコントローラ(以下カメラMPU)101は、撮影シーケンスなどカメラ100全体を制御する。
撮像素子103は、被写体からの光を光電変換して電荷を蓄積するCCDやCMOS等の撮像素子である。タイミング信号発生回路102は、撮像素子103を動作させるために必要なタイミング信号を発生する。A/D変換器104は、撮像素子103から読み出されたアナログ画像データをデジタル画像データに変換する。メモリコントローラ105は、メモリの読み書きやバッファメモリ106のリフレッシュ動作などを制御するためのコントローラである。
画像表示部107は、バッファメモリに蓄えられた画像データ、記憶媒体109に記録された画像データ、メニュー画面などを表示する液晶パネルや有機ELパネルであり、カメラ100の背面に設けられている。また、画像表示部107は、撮像素子103で連続的に撮像して得られた撮像画像を逐次表示する機能、いわゆるライブビュー機能も実行可能である。インターフェース108は、記録媒体との接続のためのインターフェースであり、記憶媒体109は、メモリカードやハードディスクなどの画像データが記録可能な記録媒体である。
モータ制御部110は、カメラMPU101からの信号に従って不図示のモータを制御することにより、不図示のミラーのアップ・ダウンを行わせる。シャッター制御部111は、カメラMPU101からの信号に従って、不図示のメカニカルシャッターを走行させる。測光部112は、複数の測光エリア毎に測光センサ113で測光を行い得られた測光結果をカメラMPU101に出力する。カメラMPU101はこの輝度信号を不図示のA/D変換器により変換を行い、露出制御のためのAV(絞り値)、TV(シャッタースピード)、ISO(撮像素子の感度)等の露出制御値の演算を行う。また測光部112は同様に、内蔵ストロボ119、または着脱可能なストロボ装置200にて被写体へ向けて予備(プリ)発光した時の輝度信号をカメラMPU101に出力し、撮影時の発光量の演算も行う。
レンズ制御部114は、不図示のレンズマウント接点を介して接続された撮影レンズのレンズMPUと通信し、撮影レンズ内のレンズ駆動モータ及びレンズ絞りモータを動作させ、撮影レンズの焦点調節と絞りを制御している。115は焦点検出部で、従来の位相差検出方式等を用いて、AF(オートフォーカス)のための被写体に対するデフォーカス量を検出する機能を有する。なお、撮影レンズが取り外しできないレンズ内蔵型の撮像装置であってもよい。
姿勢検出部116は、ジャイロセンサなどを用いて撮影光軸を中心とした回転方向に対するカメラ100の傾きを検出する。スイッチ操作部117は、第1ストロークでSW1がONとなり、SW1がONとなったことを検知することでカメラMPU101はAFおよび測光を開始させる。また、スイッチ操作部117は、第2ストロークでSW2がONとなり、SW2がONとなったことを検知することでカメラMPU101は撮影を開始させる。
ストロボ制御部118は、カメラMPU101からの信号に従って内蔵ストロボ119または着脱可能なストロボ装置200の制御を行う。また、カメラMPU101は、内蔵ストロボ119や着脱可能なストロボ装置200との通信はストロボ制御部118を介して行う。なお、ストロボ制御部118には、前述したストロボ装置200のカメラ接続部207と接続可能なアクセサリシューが含まれている。カメラ接続部207と接続可能なアクセサリシューは、カメラ100の上面に設けられている。
ファインダ120は、撮影レンズを通って入射し不図示のミラーにより反射された被写体像を観察するための被写体観察部であり、ファインダ120を覗くことで構図を確認することができる。ファインダ120は、ユーザが撮影する姿勢において覗きやすいように、カメラ100の背面の上部に設けられている。本実施形態では、カメラ100のアクセサリシュー及びファインダ120は、カメラ100の左右方向における中心に設けられているものとする。なお、ファインダ120は、不図示のミラーにより反射された被写体像を観察するいわゆる光学ファインダではなく、撮像素子103あるいは撮像素子103とは別に設けられた撮像素子で撮影して得られた画像を観察するいわゆる電子ファインダであってもよい。
次に、ストロボ装置200の姿勢と近接検知センサ212の検知範囲212aとの関係について図6を用いて説明する。図6(a)は、検知範囲212aを傾けずにカメラ100の上下方向を重力方向と平行にした状態の検知範囲212aとユーザの位置関係を示す図である。図6(b)は、検知範囲212aを傾けずにカメラ100の上下方向を重力方向と直交させた状態の検知範囲212aとユーザの位置関係を示す図である。図6(c)は、検知範囲212aを傾けてカメラ100の上下方向を重力方向と平行にした状態の検知範囲212aとユーザの位置関係を示す図である。図6(d)は、検知範囲212aを傾けてカメラ100の上下方向を重力方向と直交させた状態の検知範囲212aとユーザの位置関係を示す図である。以下では、上下方向を重力方向と平行にした状態のカメラ100の姿勢を正位置、上下方向を重力方向と直交させた状態のカメラ100の姿勢を縦位置とする。
図6(a)に示すように正位置の状態では、ユーザPがファインダ120を覗くとユーザが検知範囲212aに入るため、ストロボ装置200の近傍にいるユーザを検知することができる。一方、図6(b)に示すように縦位置の状態では、ユーザPがファインダ120を覗くとユーザが検知範囲212aの中心から外れるため、ストロボ装置200の近傍にいるユーザを検知できない場合がある。
これらに対して、検知範囲212aを下方に傾けると、図6(c)、(d)に示すように正位置でも縦位置でも、ユーザPがファインダ120を覗くとユーザが検知範囲212aの中心に入る。そのため、ストロボ装置200の近傍にいるユーザを精度よく検知することができる。
次に、ストロボ装置200に対するユーザの操作について図7を用いて説明する。
前述したように、ストロボ装置200の背面には、オートバウンス駆動開始ボタン213などの各種操作部材や表示部材が設けられている。
そのため、ユーザがオートバウンス駆動開始ボタン213を操作するときに、ユーザの手が検知範囲212aに入ってしまうと、ライブビュー撮影状態であっても、ユーザがファインダ120を覗いているファインダ撮影状態と誤検知してしまう可能性がある。そこで図7(a)、(b)に示すように、ユーザがオートバウンス駆動開始ボタン213を操作するときに、ユーザの手が検知範囲212aに入りにくい位置に、オートバウンス駆動開始ボタン213を配置することが望ましい。
図7(a)では、オートバウンス駆動開始ボタン213を、本体部操作面201a内で、ユーザから見て近接検知センサ212から左上の方向に離れた位置に配置している。そうすることで、ユーザがカメラ100の右側面近傍に設けられたグリップ部分を右手で持ちながら、手が検知範囲212aに入ることなく左手で容易にオートバウンス駆動開始ボタン213を操作することができる。
また、図7(b)では、オートバウンス駆動開始ボタン213をストロボ本体部201の左側面に配置している。図7(b)に示す位置でも図7(a)に示す位置と同様に、ユーザがカメラ100の右側面近傍に設けられたグリップ部分を右手で持ちながら、手が検知範囲212aに入ることなく左手で容易にオートバウンス駆動開始ボタン213を操作することができる。すなわち、近接検知センサ212は、ストロボ本体部201における近接検知センサ212が設けられている側から見て、ストロボ本体部201におけるオートバウンス駆動開始ボタン213が設けられている位置よりも右側の位置に配置されている。また、近接検知センサ212は、ストロボ本体部201における近接検知センサ212が設けられている側から見て、ストロボ本体部201におけるオートバウンス駆動開始ボタン213が設けられている位置よりも下側の位置に配置されている。
なお、本実施形態では、オートバウンス駆動開始ボタン213の配置例を説明したが、近接検知センサ212の検知結果に基づいて制御される動作に対応する操作部材について、同様の考え方に基づいて配置すれば、誤動作を防止することができる。
次に、バウンス発光撮影に関する動作について図8、9を用いて説明する。
図8は、カメラ100の動作フローチャートを示しており、図9は、ストロボ装置200の動作フローチャートを示している。
まず、バウンス発光撮影に関するカメラ100の動作を図8を用いて説明する。図8は、カメラ100の動作モードが撮影モードに設定されている状態にて繰り返し実行される。また、カメラ100は、アクセサリシューによってストロボ装置200と接続されているものとする。
ステップS101にて、カメラMPU101はスイッチ操作部117のSW1の状態検知を行い、ONの場合はステップS102へ移行し、OFFの場合はSW1の状態検知を継続する。
ステップS102にて、カメラMPU101は、焦点検出部115及びレンズ制御部114を制御してAF処理(オートフォーカス処理)を行わせる。
ステップS103にて、カメラMPU101は、測光部112を制御して測光処理を行う。また、カメラMPU101は、測光部112の測光結果に基づいて、露出制御のためのAV(絞り値)、TV(シャッタースピード)、ISO(撮像素子の感度)等の露出制御値の演算を行う。
ステップS104にて、カメラMPU101は、ストロボ装置200からのオートバウンス動作の終了通知のチェックを行う。終了通知を取得していれば、オートバウンス終了としてステップS105へ移行し、取得してなければ終了通知のチェックを継続する。
ステップS105にて、カメラMPU101は、スイッチ操作部117のSW2の状態検知を行い、ONの場合はステップS107へ移行し、OFFの場合はステップS106へ移行する。
ステップS106にて、カメラMPU101は、ステップS101と同様にSW1の状態検知を行い、ONの場合はステップS107へ移行し、OFFの場合はステップS101へ移行する。
ステップS107にて、カメラMPU101は、予備発光処理を行う。予備発光処理として、まず、カメラMPU101は、ストロボ制御部118に対して予備発光を指示する。ストロボ制御部118は、ストロボ装置200に対して所定光量での予備発光の指示を送信し、ストロボ装置200で予備発光が開始される。カメラMPU101はこの予備発光した時の測光部112で得られた測光値に基づいて撮影時の発光量を算出する。
次にステップS108にて、カメラMPU101は、モータ制御部110を制御して、不図示のミラーをアップさせる。ミラーをアップさせることで、撮影レンズを通ってきた光束がミラーに反射されず撮像素子103へと導かれる。
ステップS109にて、カメラMPU101は、撮像素子103での電荷の蓄積を開始させる。なお、この時点では、撮像素子103は不図示のメカニカルシャッターにより遮光されているので、電荷の蓄積を開始していても蓄積される電荷は無視できるレベルである。
ステップS110にて、カメラMPU101は、シャッター制御部111を制御して、不図示のメカニカルシャッターを走行させて撮像素子103が露光された状態にする。露光された状態の撮像素子103は、入射した光量に応じた電荷を蓄積する。
ステップS111にて、カメラMPU101は、本発光処理を行う。本発光処理として、カメラMPU101は、ストロボ制御部118に対してステップS107で算出された発光量での本発光を指示する。ストロボ制御部118は、ストロボ装置200に対して算出された発光量での本発光指示を送信し、ストロボ装置200で本発光が開始される。なお、このとき、発光撮影用にステップS103で演算された露出制御値を用いて露出制御を行う。
ステップS112にて、カメラMPU101は、シャッター制御部111を制御して、不図示のメカニカルシャッターを走行させて撮像素子103が遮光された状態にする。
ステップS113にて、カメラMPU101は、撮像素子103での電荷の蓄積を終了させる。以上のように、撮像素子103で電荷の蓄積を行う期間は、撮像素子103が露光されている期間よりも長い期間となるが、前述したように、遮光された状態の撮像素子103で蓄積される電荷を無視できるレベルである。そのため、撮像素子103が露光されている期間を電荷蓄積期間としてもよく、撮像素子103が露光されている期間の長さ(露光時間)を電荷蓄積時間としてもよい。
ステップS114にて、カメラMPU101は、モータ制御部110を制御して、不図示のミラーをダウンさせる。ミラーをダウンさせることで、撮影レンズを通ってきた光束がミラーに反射されて撮像素子103へと導かれず、ファインダ120へと導かれる。
ステップS115にて、カメラMPU101は、撮像素子103から読み出されたアナログ画像データをA/D変換器104にデジタル画像データに変換させ、デジタル画像データをバッファメモリ106に一時記憶させる。全てのデジタル画像データがバッファメモリ106に記憶されると、カメラMPU101は、デジタル画像データに対して所定の現像処理を施し、画像データを作成する。
ステップS116にて、カメラMPU101は、作成した画像データを記憶媒体I/F108を介して記憶媒体109に画像ファイルとして記録させ、一連の撮影処理を終了する。
なお、ライブビュー機能を実行している場合は、ミラーはアップした状態なのでステップS108は省略される。さらに、シャッターも撮像素子103が露光された状態となっているので、ステップS110も省略される。また、発光撮影後にライブビュー機能を再開する場合は、ステップS112やステップS114を省略してもよい。
次に、バウンス発光撮影に関するストロボ装置200の動作について図9を用いて説明する。
ステップS201にて、ストロボMPU204は、オートバウンス駆動開始ボタン213が操作されたか否かのチェックを行う。オートバウンス駆動開始ボタン213が操作されていれば、ステップS202に移行し、操作されていなければステップS201へと戻る。
ステップS202にて、ストロボMPU204は、ヘッド角度検出部206により検出された、左右方向と上下方向のストロボヘッド部203の相対的な回動角度を取得する。この回動角度の検出結果は、オートバウンス駆動開始ボタン213が操作される直前の結果でも、オートバウンス駆動開始ボタン213が操作された後に新たに検出を行い得られた結果でもよい。
ステップS203にて、ストロボMPU204は、オートバウンス駆動開始ボタン213が操作されてからの経過時間が所定時間を超えたか否かをチェックする。オートバウンス駆動開始ボタン213が操作されてからの経過時間が所定時間を超えていればステップS204へ移行し、経過時間が所定時間を超えていなければステップS203を繰り返す。
図7に示すように、オートバウンス駆動開始ボタン213は、ユーザがオートバウンス駆動開始ボタン213を操作するときに、ユーザの手が検知範囲212aに入りにくい位置に配置されている。しかしながら、ユーザの操作方法によっては、ユーザがオートバウンス駆動開始ボタン213を操作するときに、ユーザの手が検知範囲212aに入ることも考えられる。そこで、本実施形態では、ユーザがオートバウンス駆動開始ボタン213を操作してからの経過時間が所定時間を超えるまでは、近接検知センサ212の検知結果を用いないようにしている。近接検知センサ212の検知結果を用いない方法としては、例えば、ユーザがオートバウンス駆動開始ボタン213を操作してからの経過時間が所定時間を超えるまでに得られた近接検知センサ212の検知結果を用いないようにする方法を適用すればよい。他にも、ユーザがオートバウンス駆動開始ボタン213を操作してからの経過時間が所定時間を超えるまでは近接検知センサ212で検知を行わない方法を適用してもよい。
ステップS204にて、ストロボMPU204は、近接検知センサ212の検知結果を取得する。この近接検知センサ212の検知結果は、ユーザがオートバウンス駆動開始ボタン213を操作してからの経過時間が所定時間を超えた後の検知結果である。
ステップS205にて、ストロボMPU204は、近接検知センサ212の検知結果に基づいて、ストロボヘッド部203を自動的に回動させるときの回動角度を制限する制限角度を設定する。
例えば、近接検知センサ212の検知結果が「近接物あり」を示す場合は、検知結果が「近接物あり」を示さない場合よりも、近接検知センサ212の近傍にユーザが存在する可能性が高い。そのため、検知結果が「近接物あり」を示す場合に、ストロボヘッド部203をストロボ装置200の背面側に大きく回動させると、発光部205からの光がストロボ装置200の背面側の近くにいるユーザに照射される可能性がある。そこで、検知結果が「近接物あり」を示す場合は、検知結果が「近接物あり」を示さない場合よりも制限角度を小さくし、ストロボ装置200の背面側に発光部205からの光が照射されにくくする。このように近接検知センサ212の検知結果に応じてストロボヘッド部203を自動的に回動させるときの回動角度を制限する制限角度を変更することで、照明装置からの光がユーザに照射されることを低減できる。
また、別の制限角度の設定方法も考えられる。例えば、本実施形態のような近接検知センサ212の配置であれば、近接検知センサ212の検知結果が「近接物あり」を示す場合は、ユーザがカメラ100のファインダ120を覗いている可能性が高い。一方、近接検知センサ212の検知結果が「近接物あり」を示さない場合は、ユーザがカメラ100のファインダ120を覗いていないと考えられる。ユーザがカメラ100のファインダ120を覗いている場合のほうが、覗いていない場合よりも、ストロボヘッド部203をストロボ装置200の背面側に大きく回動させたときに、発光部205からの光がユーザに照射される可能性が低い。なぜなら、図6に示すように、ユーザがカメラ100のファインダ120を覗いている場合、ストロボヘッド部203をストロボ装置200の背面側に大きく回動させたとしても、ストロボヘッド部203がユーザと対向しないからである。
そこで、検知結果が「近接物あり」を示さない場合は、検知結果が「近接物あり」を示す場合よりも制限角度を小さくし、ストロボ装置200の背面側に発光部205からの光が照射されにくくする。
なお、検知結果が「近接物あり」を示す場合と「近接物あり」を示さない場合のうち、制限角度を大きくするほうはステップS205で制限角度を設定しなくてもよい。例えば、メカ構成により上方向に120度の範囲で回動可能である場合、ステップS205で電気的に制限角度を120度に設定しなくても、上方向の回動角度は120度に予め制限されているため、ステップS205は不要である。
以上のように、いずれの設定方法であっても、近接検知センサ212の検知結果に応じてストロボヘッド部203を自動的に回動させるときの回動角度を制限する制限角度を変更することで、照明装置からの光がユーザに照射されることを低減できる。
ステップS206にて、ストロボMPU204は、バウンス駆動制御部209に指示して、発光部205からの光の照射方向が重力方向と逆方向(天井方向)となるようにストロボヘッド部203を移動させる。
そして、ストロボMPU204は、発光部205から光を照射させ、発光部205の光を照射させたときに測距用測光部208で測定される測定結果に基づいて、発光部205の光を照射された物体の距離を算出する。その後、ストロボMPU204は、カメラ100に発光部205の光を照射された物体の距離を算出する一連の動作が終了したことを示す終了通知をカメラ100に送信する。
ステップS207にて、ストロボMPU204は、ストロボMPU204は、バウンス駆動制御部209に指示して、発光部205からの光の照射方向が撮影方向(正面方向)となるようにストロボヘッド部203を移動させる。なお、本実施形態では、ストロボヘッド部203の位置が基準位置にある場合に照射方向が撮影方向となる構成としている。そこで、ストロボMPU204は、ストロボ本体部201の姿勢に関する情報及び現在のストロボヘッド部203の位置に基づいて、照射方向を正面方向に向けるために必要なストロボヘッド部203の移動量を算出する。ストロボ本体部201の姿勢に関する情報は、姿勢検出部116の検出結果である。
そして、ストロボMPU204は、発光部205から光を照射させ、発光部205の光を照射させたときに測距用測光部208で測定される測定結果に基づいて、発光部205の光を照射された物体の距離を算出する。その後、ストロボMPU204は、カメラ100に発光部205の光を照射された物体の距離を算出する一連の動作が終了したことを示す終了通知をカメラ100に送信する。
ステップS208にて、ストロボMPU204は、バウンス角度演算部211に指示して、バウンス発光撮影に適したストロボヘッド部203の角度、つまりバウンス発光撮影用のストロボヘッド部203の角度(発光部205からの光の照射方向)を決定させる。バウンス角度演算部211は、ステップS205で設定された制限角度と、ステップS206、S207で得られた2つの方向の物体の距離とに基づいて、バウンス発光撮影用のストロボヘッド部203の角度を決定する。
このステップS208では、バウンス角度演算部211は、ステップS204で設定された制限角度を超えない範囲で、バウンス発光撮影用のストロボヘッド部203の角度を決定する。例えば、ステップS206、S207で得られた2つの距離に基づいて前述の式(1)により決定された角度が上方向に100度となる場合、ステップS205で設定された上方向の制限角度が90度であれば、ストロボヘッド部203の角度を90度に決定する。また、前述したようにステップS205で制限角度が設定されていない場合、メカ構成で制限される回動可能な範囲内でストロボヘッド部203の角度を決定する。
ステップS209にて、ストロボMPU204は、バウンス駆動制御部209に指示して、ストロボヘッド部203の角度がステップS208で決定した角度となるようにストロボヘッド部203を移動させる。その後、ストロボMPU204は、ステップS208で決定した角度となるようにストロボヘッド部203を移動させたことを示す終了通知をカメラ100に送信する。
ステップS210にて、ストロボMPU204は、カメラ100からの発光指示のチェックを行う。カメラ100からの発光指示(予備発光指示または本発光指示)と当該発光時の発光量を取得していればステップS211へ移行し、取得していなければ発光指示のチェックを継続する。
ステップS211にて、ストロボMPU204は、指示された発光のパターン(予備発光または本発光)と当該発光量に基づいて発光部205を発光させる。
ステップS212にて、ストロボMPU204は、ステップS210でチェックした発光指示が予備発光指示だった場合はステップS210へ戻り、ステップS210でチェックした発光指示が本発光指示だった場合はバウンス発光撮影に関する処理を終了する。
以上のように、本実施形態では、ストロボ装置200の背面に近接検知センサ212を設け、近接検知センサ212の検知結果に応じてストロボヘッド部203を自動的に回動させるときの回動角度を制限する制限角度を変更している。そのため、照明装置からの光がユーザに照射されることを低減できる。また、近接検知センサ212の検知範囲を下方に傾けている。そのため、ストロボ装置200の使用時の姿勢によらず、近接検知センサ212によりカメラ100のファインダ120を覗くユーザを精度よく検知することができ、照明装置からの光がユーザに照射されることをより低減できる。
また、ストロボ装置200の背面に設けられた操作部が操作されることでストロボヘッド部203を自動的に回動させるときに、操作部が操作されてから所定時間が経過するまでは近接検知センサ212の検知結果を用いて制限角度を設定しない。そのため、正確でない可能性がある検知結果に応じて制限角度を設定することを防止でき、照明装置からの光がユーザに照射されることをより低減できる。
以下、図10を用いて、照明装置であるストロボ装置の変形例1について説明する。なお、以下の変形例1の説明では、上記の実施形態と異なる部分について詳細に説明し、上記の実施形態と同様の部分の説明については省略する。
図10に示す変形例1では、ストロボ本体部201の本体部操作面201aの中で、カメラ接続部207の上方近傍で、かつ、ユーザから見て本体部操作面201aの中心から左側に所定の距離だけずれた位置に近接検知センサ212が配置される。
図3などを用いて説明したストロボ装置200では、近接検知センサ212は、カメラ接続部207の上方近傍で、かつ、本体部操作面201aの左右方向の中心に配置される。しかしながら、近接検知センサ212の検知範囲212aが撮影者Pを十分に検知できる範囲となるのであれば、図10に示すように左右方向にずらした位置に近接検知センサ212を配置してもよい。このように近接検知センサ212の配置に自由度を持たせることで、ストロボ装置200を小型化する上でより有利な配置とすることができる。
また、変形例1では、本体部操作面201aの中心から左側に所定の距離だけずれた位置に近接検知センサ212を配置したが、本体部操作面201aの中心から右側に所定の距離だけずれた位置に近接検知センサ212を配置してもよい。
また、装着することが想定されるカメラのデザインなどを考慮して近接検知センサ212の配置を決定してもよい。例えば、カメラのアクセサリシューがカメラの背面側から見て撮影光軸よりも左側にずれている場合、このカメラのアクセサリシューに装着されたストロボ装置の位置も撮影光軸よりも左側にずれることになる。このような構成のカメラのファインダをユーザが覗くときには、右目で覗くよりも左目で覗いたほうがユーザの顔の位置と撮影光軸とのずれは小さく、ユーザがカメラを構えやすい。そのため、このような構成のカメラに装着されることを想定すると、本体部操作面201aの中心から左側にずれた位置に近接検知センサ212を配置するよりも左側にずれた位置に近接検知センサ212を配置するほうがユーザを精度よく検知することができる。あるいは、背面側から見たアクセサリシューの位置とファインダの位置とがずれているカメラに装着することが想定される場合、アクセサリシューの位置とファインダの位置の関係を考慮して近接検知センサ212の配置を決定してもよい。当該アクセサリシューに装着されたときに本体部操作面201aの中心からファインダに近い側にずれた位置に近接検知センサ212を配置したほうが、近接検知センサ212の検知範囲212aにファインダを覗いているユーザが入りやすい。
以上のように、近接検知センサ212の配置は、本体部操作面201aの左右方向の中心に限定されない。
以下、図11を用いて、照明装置であるストロボ装置の変形例2について説明する。なお、以下の変形例2の説明では、上記の実施形態と異なる部分について詳細に説明し、第1の実施形態と同様の部分の説明については省略する。
図11に示す変形例2では、ストロボ本体部201の本体部操作面201aの中で、カメラ接続部207の上方近傍で、かつ、本体部操作面201aの中心を挟むように左右両側に近接検知センサ312、412が配置される。
変形例2のように複数の近接検知センサを設けることで検知可能な範囲が広くなり、ファインダ120を覗くユーザを精度よく検知することができる。なお、変形例2における近接検知センサ312、412は近接検知センサ212と同様のものでよい。また、変形例2では、近接検知センサを2つ設ける構成を近接検知センサを複数設ける構成例として説明したが、近接検知センサを3つ以上設ける構成でもよい。
なお、上記の実施形態や変形例1、2でストロボ装置200で実行している処理をカメラ100で実行し、カメラ100でストロボ装置200に各種制御を行うようにしてもよい。例えば、発光部205の光を照射された物体からの反射光を測光部112が有する測光センサ113で測定して、測定結果に基づいてカメラMPU101で距離を算出する。そして、カメラMPU101でバウンス発光撮影に最適なストロボヘッド部203の角度を決定し、決定した角度となるようにカメラ100からストロボ装置200に指示を送信する。また、近接検知センサ212の検知結果をストロボ装置200から受け取り、受け取った情報に基づいてカメラMPU101で制限角度を設定する。設定した制限角度の範囲内でストロボヘッド部203を回動させるようにカメラ100からストロボ装置200に指示を送信する。すなわち、カメラ100が、近接検知センサ212の検知結果に応じてストロボヘッド部203を自動的に回動させるときの回動角度を制限する制限角度を変更するようにしてもよい。
また、上記の実施形態や変形例1、2では、発光部からの光の照射方向を照明装置の上下方向及び左右方向に変更可能な照明装置の例を説明したが、上下方向と左右方向のいずれか一方のみに変更可能な照明装置であってもよい。
また、上記の実施形態や変形例1、2では、オートバウンス動作を開始させるための操作部としてオートバウンス駆動開始ボタン213のみを備えた例を説明したが、オートバウンス動作を開始させるための操作部を複数備えた構成でもよい。その場合、オートバウンス動作を開始させるための操作部と近接検知センサ212との相対位置に応じて、近接検知センサ212の検知結果を用いない期間の長さを変更してもよい。近接検知センサ212の検知結果を用いない期間が長いほどオートバウンス動作の開始が遅くなるため、近接検知センサ212の検知結果を用いない期間は短いほうが好ましい。しかしながら、前述したように、近接検知センサ212の検知結果を用いない期間が短いと操作部の操作時に近接検知センサ212で誤検知をしてしまう可能性がある。操作部の操作時に近接検知センサ212で誤検知をしてしまう可能性は、操作部と近接検知センサ212との相対位置に応じて変わってくる。例えば、近接検知センサ212に遠い第1の操作部を操作するときよりも近接検知センサ212に近い第2の操作部を操作するときのほうが、近接検知センサ212の検知範囲212aにユーザの手が入る可能性は高い。そこで、第1の操作部が操作されてオートバウンス動作を開始させるときよりも、第2の操作部が操作されてオートバウンス動作を開始させるときのほうが、近接検知センサ212の検知結果を用いない期間を長くすればよい。具体的には、図9のステップS203において、ストロボMPU204が、第1の操作部が操作されてオートバウンス動作を開始させるときよりも、第2の操作部が操作されてオートバウンス動作を開始させるときのほうが、所定時間を長く設定すればよい。
また、カメラ100を操作することでカメラ100からストロボ装置200にオートバウンス動作の開始指示が送信できる場合、オートバウンス動作を開始させるための操作時に近接検知センサ212の検知範囲212aにユーザの手が入る可能性は低い。そこで、カメラ100を操作することでカメラ100からストロボ装置200にオートバウンス動作の開始指示が送信されたときは、オートバウンス動作の開始指示を受信してから近接検知センサ212の検知結果を用いない期間を短くすればよい。具体的には、図9のステップS201において、ストロボMPU204が、カメラ100からストロボ装置200にオートバウンス動作の開始指示を受信したかチェックする。そして、ステップS203において、ストロボMPU204が、オートバウンス動作の開始指示を受信してから近接検知センサ212の検知結果を用いない期間(第2の期間)の長さを設定する。オートバウンス駆動開始ボタン213が操作されてから近接検知センサ212の検知結果を用いない期間を第1の期間とすると、第2の期間の長さを第1の期間の長さよりも短くする。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
100 カメラ
101 カメラMPU
200 ストロボ装置
201 ストロボ本体部
201a 本体部操作面
202 バウンス機構部
203 ストロボヘッド部
204 ストロボMPU
207 カメラ接続部
212 近接検知センサ
213 オートバウンス駆動開始ボタン

Claims (6)

  1. 撮像装置に着脱可能に装着される本体部と、
    前記本体部に対して回動可能な可動部と、
    前記可動部に設けられた発光部と、
    前記可動部を回動させる駆動手段と、
    検知範囲内にある物体を検知するための検知センサと、
    前記駆動手段により前記可動部を回動させる指示を行うための操作部と、
    前記検知センサの出力に応じて、前記駆動手段により前記可動部を回動させるときの回動角度を制限する制限角度を設定する設定手段と、を有し、
    前記検知センサ及び前記操作部は、前記本体部を撮像装置に装着している状態にて、前記本体部における被写体側の面とは反対側の面に配置されていて、
    前記設定手段は、前記操作部が操作されてからの経過時間が所定時間を超えるまでは前記検知センサの出力に応じて前記制限角度を設定せず、前記操作部が操作されてからの経過時間が前記所定時間を超えてから前記検知センサの出力に応じて前記制限角度を設定することを特徴とする照明装置。
  2. 前記本体部の下面に設けられていて、当該本体部を撮像装置に装着するための接続部を有し、
    前記操作部は、前記検知センサよりも前記接続部から離れた位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記操作部は、前記本体部における前記検知センサが設けられている側から見て、前記本体部における前記操作部が設けられている位置よりも左側の位置に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の照明装置。
  4. 前記操作部は、前記駆動手段により前記可動部を回動させる指示を行うための第1の操作部と第2の操作部とを含んでいて、
    前記第2の操作部は、前記第1の操作部よりも前記検知センサに近い位置に配置されていて、
    前記設定手段は、前記第1の操作部が操作されたときよりも、前記第2の操作部が操作されたときのほうが、前記所定時間を長くすることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の照明装置。
  5. 前記設定手段は、前記本体部に装着された撮像装置から前記駆動手段により前記可動部を回動させる指示を受信した場合、当該指示を受信してから前記検知センサの出力に応じて前記制限角度を設定しない期間の長さを、前記所定時間よりも短くすることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の照明装置。
  6. 撮像装置に着脱可能に装着される本体部と、前記本体部に対して回動可能な可動部と、前記可動部に設けられた発光部と、前記可動部を回動させる駆動手段と、検知範囲内にある物体を検知するための検知センサと、前記駆動手段により前記可動部を回動させる指示を行うための操作部と、を有し、前記検知センサ及び前記操作部は、前記本体部を撮像装置に装着している状態にて、前記本体部における被写体側の面とは反対側の面に配置されている照明装置の制御方法であって、
    前記操作部が操作されてからの経過時間が所定時間を超えるまでは前記検知センサの出力に応じて前記駆動手段により前記可動部を回動させるときの回動角度を制限する制限角度を設定せず、前記操作部が操作されてからの経過時間が前記所定時間を超えてから前記検知センサの出力に応じて前記制限角度を設定する設定ステップを有することを特徴とする照明装置の制御方法。
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