JP2019148636A - 照明装置、撮像装置、照明装置の制御方法、および、プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】撮像装置の姿勢に応じて適切なバウンス発光制御を行うことが可能な照明装置を提供する。【解決手段】照明装置(300)は、発光手段(302)と、発光手段(302)の光照射角度を変更する駆動手段(304)と、駆動手段(304)を制御する制御手段(301)とを有し、制御手段(301)は、撮影角度または光照射角度の少なくとも一方に基づいて、バウンス発光撮影のためのバウンス制御を変更する。【選択図】図1
Description
本発明は、照射方向を自動的に変更可能な照明装置に関する。
従来、照明装置の光を天井等に向けて照射して天井等からの拡散反射光を被写体に照射する発光撮影(バウンス発光撮影)が知られている。バウンス発光撮影によれば、照明装置の光を直接的ではなく間接的に被写体に照射することができるため、柔らかい光での描写が可能となる。バウンス発光撮影を適切に行うには、照明装置の照射方向(照射角度)を適切な角度に設定する必要がある。しかし、ユーザが被写体距離や天井までの距離を考慮して手動で照射方向を適切な角度に設定するのは難しい。
近年、照明装置の照射方向を自動で適切な角度に設定する方法(自動バウンス発光制御)として、測距手段を用いて被写体および天井までのそれぞれの距離を測定し、これらの距離に基づいて照射角度(バウンス照射角度)を算出する撮像装置が提案されている。特許文献1には、撮影時の状況を考慮して不要な自動バウンス発光制御を行わないようにする撮像装置が開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示された撮像装置は、撮影装置の姿勢が所定角度以上の場合には自動バウンス発光制御を行わない。このため、本来であればバウンス発光撮影による効果が期待できる撮影シーンでも、バウンス発光撮影を行わない場合がある。
そこで本発明は、撮像装置の姿勢に応じて適切なバウンス発光制御を行うことが可能な照明装置、撮像装置、照明装置の制御方法、および、プログラムを提供することを目的とする。
本発明の一側面としての照明装置は、発光手段と、前記発光手段の光照射角度を変更する駆動手段と、前記駆動手段を制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、撮影角度または前記光照射角度の少なくとも一方に基づいて、バウンス発光撮影のためのバウンス制御を変更する。
本発明の他の側面としての撮像装置は、前記照明装置と、前記バウンス発光撮影により画像を取得する撮像素子とを有する。
本発明の他の側面としての照明装置の制御方法は、発光手段と、前記発光手段の光照射角度を変更する駆動手段と、前記駆動手段を制御する制御手段とを有する照明装置の制御方法であって、撮影角度または前記光照射角度を取得するステップと、前記撮影角度または前記光照射角度の少なくとも一方に基づいて、バウンス発光撮影のためのバウンス制御を変更するステップとを有する。
本発明の他の側面としてのプログラムは、前記照明装置の制御方法をコンピュータに実行させる。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施形態において説明される。
本発明によれば、撮像装置の姿勢に応じて適切なバウンス発光制御を行うことが可能な照明装置、撮像装置、照明装置の制御方法、および、プログラムを提供することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
まず、図1を参照して、本実施形態における撮像装置10の構成について説明する。図1は、撮像装置10のブロック図である。撮像装置10は、カメラ本体部(撮像装置本体)100、レンズ部(レンズ装置)200、および、ストロボ装置(照明装置)300を備えて構成される。
カメラ本体部100の前面には、レンズ部200が装着される。レンズ部200は、カメラ本体部100に対して着脱可能(交換可能)である。カメラ本体部100とレンズ部200は、マウント接点群103を介して電気的に接続されている。カメラ本体部100の上面には、ストロボ装置300が装着される。ストロボ装置300は、カメラ本体部100に対して着脱可能(交換可能)である。カメラ本体部100とストロボ装置300は、ストロボ接続部109およびカメラ接続部308を介して電気的に接続されている。
まず、カメラ本体部100の構成について説明する。カメラ制御部101は、カメラ本体部100の各部の動作を制御するマイクロコンピュータである。撮像素子102は、CMOSセンサやCCDセンサを有し、撮影レンズ(撮像光学系)202を介して入射する被写体からの光を電気信号に変換して(撮像光学系を介して形成される光学像を光電変換して)画像データを生成し、カメラ制御部101へ出力する。本実施形態において、撮像素子102は、後述のようにバウンス発光撮影により画像を取得することが可能である。
シャッタ(フォーカルプレーンシャッタ)104は、撮像素子102と撮影レンズ202との間に配置され、カメラ制御部101の指示により動作する。シャッタ104は、先幕と後幕とを備えて構成され、先幕が走行しシャッタが開くことにより撮像素子102の露光が開始し、後幕が走行しシャッタが閉じることにより撮像素子102の露光が終了する。操作部105は、ユーザが操作する操作部材を有し、カメラ本体部100に取り付けられたボタン、スイッチ、ダイヤル、接続機器等を介してユーザの操作を検知し、操作指示に応じた信号をカメラ制御部101へ送る。操作部105は、ユーザがレリーズボタンを半押し操作した場合に発する指示信号(SW1信号)と、レリーズボタンを深く押し込む全押し操作を行った場合に発する指示信号(SW2信号)をカメラ制御部101に出力する。表示部106は、カメラ制御部101の指示により、撮影情報の表示や撮影画像の表示を行う。画像記憶部(メモリ)107は、画像データ(撮影画像)を記憶する。
カメラ姿勢検出部108は、カメラ本体部100の姿勢、すなわち、カメラ本体部100の水平方向(所定の方向、角度、または、姿勢)を基準としたストロボ装置300の本体部311の傾き(方向、角度、または、姿勢)を検出(取得)する。カメラ制御部101は、操作部105の出力信号に基づいて、カメラ本体部100の動作を制御する。操作部105の出力信号がSW2信号である場合、撮影レンズ202に設けられた絞りを駆動し、撮像素子102の感度(ISO感度)を設定し、シャッタ104を制御して撮像素子102へ光を照射させる。カメラ制御部101は、撮像素子102から取得した画像データに従って表示部106の画面上に撮影画像を表示させるとともに、画像記憶部107へ画像データを書き込む制御を行う。
次に、レンズ部200の構成について説明する。レンズ制御部201は、レンズ部200の各部の動作を制御するマイクロコンピュータである。撮影レンズ202は、複数のレンズを備えて構成され、被写体像(光学像)を撮像素子102に結像させる。また撮影レンズ202は、光量を調節するための絞り(不図示)とピントを調整するためのフォーカスレンズ(不図示)を有する。フォーカスレンズの位置情報に基づいて、撮像装置10から合焦面までの距離情報を得ることができる。レンズ制御部201は、マウント接点群103を介した制御により、カメラ制御部101からの指示に従い、カメラ本体部100に取り込む光量およびピントを調整するとともに、距離情報をカメラ制御部101に通知する。
次に、ストロボ装置300の構成について説明する。ストロボ装置300は、本体部311とヘッド部312とを有する。ストロボ制御部301は、ストロボ装置300の各部の動作を制御するマイクロコンピュータである。ストロボ制御部301は、カメラ接続部308を介してカメラ制御部101と通信可能であり、カメラ情報の受信とストロボ情報の送信とを行うことができる。発光部(発光手段)302は、放電管、発光用コンデンサ、発光回路、および、発光光学系を備えて構成され、閃光発光を行うことができる。発光部302は、ストロボ制御部301の指示により、発光回路を駆動し、発光用コンデンサに充電されたエネルギーを放電管に放出することにより発光を行い、発光光学系を介して、被写体を照射する。ストロボ制御部301は、カメラ接続部308およびストロボ接続部109を介して、カメラ制御部101からの制御信号を受けて、カメラ本体部100の撮影動作に同期して発光部302を発光させることができる。
測距用測光部(測距手段)303は、測距対象(被写体や天井)までの距離(被写体距離や天井距離)を測定するため、発光部302から発光された光が測距対象により反射した光を受光し、受光量をストロボ制御部301に出力する。ストロボ制御部301は、その受光量に応じて測距対象までの距離を算出する。ヘッド駆動制御部(駆動手段)304は、ストロボ制御部301からの指示に基づいて、ヘッド部312を本体部311に対して水平方向および垂直方向にそれぞれ駆動する(発光手段の光照射角度を変更する)ことができる。またヘッド駆動制御部304は、ヘッド部312の駆動量を取得し、その駆動量を本体部311に対する相対位置としてストロボ制御部301に出力する。ヘッド駆動制御部304がヘッド部312を駆動することにより、発光部302および測距用測光部303を測距対象の方向に正対させることができる。
ストロボ姿勢検出部(検出手段)305は、ストロボ装置300の姿勢、すなわち、水平方向および撮影レンズ202の光軸を中心とした回転方向のそれぞれに対する本体部311の傾きを取得(検出)する。ストロボ制御部301は、ストロボ姿勢検出部305により検出された姿勢に基づいて撮影角度θを取得することができる。
バウンス角度算出部306は、測距用測光部303により取得されたデータ(受光量に関するデータ)とストロボ姿勢検出部305により取得されたデータ(本体部311の傾きに関するデータ)とに基づいて、適切な(好ましくは最適な)バウンス角度を算出する。なお本実施形態において、バウンス角度算出部306は、ストロボ制御部301とともに、ヘッド駆動制御部304を制御する制御手段を構成する。操作部307は、ユーザからの操作を受け付ける入力部としての各種操作部材である。操作部307は、発光モード設定ボタン、オートバウンス指示ボタン、および、各種操作ボタンを有し、ユーザによる入力操作をストロボ制御部301に出力する。
次に、図2を参照して、本実施形態における撮像装置10(主にストロボ装置300)の動作(バウンス制御)について説明する。図2は、バウンス制御を示すフローチャートである。図2の各ステップは、主にカメラ制御部101またはストロボ制御部301により実行される。
まずステップS101において、ストロボ制御部301は、カメラ接続部308およびストロボ接続部109を介して、カメラ制御部101からカメラ状態(カメラ本体部100の状態)を取得する。本実施形態において、カメラ状態は、カメラ姿勢検出部108により検出(取得)されたカメラ本体部100の姿勢に関する情報を含む。続いてステップS102において、ストロボ制御部301は、ストロボ姿勢検出部305からストロボ姿勢(ストロボ装置300の姿勢)を取得する。
続いてステップS103において、ストロボ制御部301は、ユーザからバウンス制御の開始が指示されたか否かを判定する。ストロボ制御部301によるバウンス制御の開始指示の判定は、ストロボ装置300の操作部307からの入力信号により行われる。カメラ制御部101が撮像装置10の操作部105からの入力信号に基づいてバウンス制御の開始指示を判定した場合、カメラ制御部101は、バウンス制御の開始指示を、ストロボ接続部109およびカメラ接続部308を介してストロボ制御部301に通知する。バウンス制御の開始が指示された場合、ステップS104に進む。一方、バウンス制御の開始が指示されていない場合、ステップS101に戻る。
続いてステップS104において、カメラ制御部101(またはストロボ制御部301)は、撮影角度θを算出し、撮影角度θが0よりも大きいか否かを判定する。ここで撮影角度θは、所定の方向(水平方向)に対する撮像装置10(レンズ部200)の光軸の角度であり、ステップS101にて取得されたカメラ姿勢情報、または、ステップS102にて取得されたストロボ姿勢情報に基づいて算出される。ステップS104にて撮影角度θが正(θ>0)の場合、すなわち、撮像装置10を上向きで撮影している(上向き撮影)と判定された場合、ステップS105へ進み、ストロボ制御部301は上向き撮影用のバウンス制御を実行する。一方、ステップS104にて撮影角度θが正でない(θ≦0)場合、すなわち、撮像装置10を下向きで撮影している(下向き撮影)と判定された場合、ステップS106へ進み、ストロボ制御部301は下向き撮影用のバウンス制御を実行する。
次に、図3を参照して、ステップS105にて実行される上向きバウンス制御について説明する。図3は、上向きバウンス制御を示すフローチャートである。図3の各ステップは、主に、ストロボ制御部301、ヘッド駆動制御部304、または、バウンス角度算出部306により実行される。
まずステップS201において、ストロボ制御部301は、ストロボ装置300のヘッド部312を被写体(撮影被写体)に対して正面方向に駆動し、被写体距離を得るための制御を行う。被写体距離は、例えば以下の動作により取得することができる。まずストロボ制御部301は、ヘッド駆動制御部304を制御して、ヘッド部312を被写体が存在する方向(レンズ部200の光軸方向)に駆動する。続いて、ストロボ制御部301は発光部302を発光させ、被写体からの反射光を測距用測光部303で受光する。そしてストロボ制御部301は、測距用測光部303により取得された受光量に基づいて、撮像装置10から被写体までの距離(被写体距離)を算出する。
続いてステップS202において、ストロボ制御部301は、ヘッド部312を天井方向(上方向)に駆動し、天井距離を得るための制御を行う。天井距離は、例えば以下の動作により取得することができる。まずストロボ制御部301は、ヘッド駆動制御部304を制御して、ヘッド部312を天井方向に駆動する。このとき、ストロボ姿勢検出部305により取得されたデータ(ストロボ姿勢)に基づいて、ヘッド駆動制御部304の駆動量を決定する。これにより、撮像装置10(レンズ部200)の光軸が水平方向に対して上向きまたは下向きである場合でも、ヘッド部312を正確に天井方向に駆動することができる。続いて、ストロボ制御部301は、発光部302を発光させ、天井からの反射光を測距用測光部303で受光する。そしてストロボ制御部301は、測距用測光部303により取得された受光量に基づいて、撮像装置10から天井までの距離(天井距離)を算出する。
続いてステップS203において、バウンス角度算出部306は、ステップS201にて算出された被写体距離と、ステップS202にて算出された天井距離とに基づいて、適切な(好ましくは最適な)バウンス角度αを算出する。ここで、図5を参照して、バウンス角度αの算出方法について説明する。図5は、バウンス角度αの算出方法の説明図である。図5(a)は、上向き撮影用のバウンス制御(上向きバウンス発光撮影)を行っている状況を示している。図5(a)において、θは、バウンス発光撮影時の水平方向HLに対する撮影レンズ202の光軸OA(被写体Sが存在する方向)の角度(撮影角度)である。αは、ストロボ装置300のヘッド部312の本体部311に対する角度(バウンス角度)である。φは、発光部302から照射した光が天井で反射して被写体に到達する光の角度(反射角度)である。
撮影レンズ202の光軸と発光部302との間の距離が天井距離tおよび被写体距離sのそれぞれと比べて十分小さい場合、図5(b)の関係図のように表すことができる。ここで、撮像装置Cから被写体Sまでの水平方向の距離をw、垂直方向の距離をuとして表し、発光部302から照射した光が天井に到達した領域の中心Tから被写体Sまでの水平方向の距離をxとして表す。また、カメラCから垂直方向に延ばした直線と、カメラCから照射光の中心Tに延ばした直線とがなす角度をβとし、カメラCから垂直方向に延ばした直線とカメラCから被写体Sに延ばした直線とがなす角度をγとして表す。
バウンス発光撮影では、反射角度φに応じて被写体の影の出方が異なる。以下、目標とする反射角度φを得るために設定すべきバウンス角度αの算出方法について説明する。まず、前述の各値を用いて、以下の式(1)〜(3)の関係が成り立つ。
u=s・sinθ … (1)
w=s・cosθ … (2)
x=(t−u)/tanφ … (3)
式(1)および式(3)より、以下の式(4)が成り立つ。
w=s・cosθ … (2)
x=(t−u)/tanφ … (3)
式(1)および式(3)より、以下の式(4)が成り立つ。
x=(t−s・sinθ)/tanφ … (4)
また、βに関して、式(2)および式(4)より、距離xは、以下の式(5)ように表される。
また、βに関して、式(2)および式(4)より、距離xは、以下の式(5)ように表される。
x=atan[(x−w)/t]
=atan[{(t−s・sinθ)/tanφ − s・cosθ}/t]
=atan[{1−(s/t)・sinθ}/tanφ − (s/t)・cosθ}] … (5)
また、角度γは、以下の式(6)のように表される。
=atan[{(t−s・sinθ)/tanφ − s・cosθ}/t]
=atan[{1−(s/t)・sinθ}/tanφ − (s/t)・cosθ}] … (5)
また、角度γは、以下の式(6)のように表される。
γ=π/2−θ … (6)
よって、適切な(好ましくは最適な)バウンス角度αは、式(5)および式(6)より、以下の式(7)のように表される。
よって、適切な(好ましくは最適な)バウンス角度αは、式(5)および式(6)より、以下の式(7)のように表される。
α=β+γ
=atan[{1−(s/t)・sinθ}/tanφ − (s/t)・cosθ}]
+(π/2−θ) … (7)
続いて、図3のステップS204において、ストロボ制御部301は、バウンス角度αが閾値α_th1(第1の閾値)よりも大きいか否かを判定する。バウンス角度αが閾値α_th1よりも大きい場合、ステップS208へ進む。一方、バウンス角度αが閾値α_th1以下である場合、ステップS205へ進む。バウンス角度αが小さい場合、天井に向かって照射されたストロボ光が被写体にも直接照射され、その結果、バウンス効果を得ることができない。このため本実施形態では、閾値α_th1として、発光部302の配光を考慮し、ストロボ光が被写体に入らない角度を設定する。
=atan[{1−(s/t)・sinθ}/tanφ − (s/t)・cosθ}]
+(π/2−θ) … (7)
続いて、図3のステップS204において、ストロボ制御部301は、バウンス角度αが閾値α_th1(第1の閾値)よりも大きいか否かを判定する。バウンス角度αが閾値α_th1よりも大きい場合、ステップS208へ進む。一方、バウンス角度αが閾値α_th1以下である場合、ステップS205へ進む。バウンス角度αが小さい場合、天井に向かって照射されたストロボ光が被写体にも直接照射され、その結果、バウンス効果を得ることができない。このため本実施形態では、閾値α_th1として、発光部302の配光を考慮し、ストロボ光が被写体に入らない角度を設定する。
ステップS205において、ストロボ制御部301は、バウンス角度αが閾値α_th2(第2の閾値)よりも大きいか否かを判定する。バウンス角度αが閾値α_th2よりも大きい場合、ステップS206へ進む。一方、バウンス角度αが閾値α_th2以下である場合、ステップS207へ進む。
ステップS206において、ストロボ制御部301は、バウンス角度αを閾値α_th1に設定(更新)する。バウンス角度αを変化させると反射角度φも変化するが、目標とする反射角度φからのずれが小さい場合、十分なバウンス効果を得ることができる。そこで、バウンス効果を得ることが可能と判定される、バウンス角度αからのずれ量α_hを用いて、閾値α_th2を以下の式(8)により算出する。
α_th2=α_th1−α_h … (8)
ステップS207において、ストロボ制御部301は、バウンス角度αを0、すなわち正面発光となるようにバウンス角度αを設定(更新)する。
ステップS207において、ストロボ制御部301は、バウンス角度αを0、すなわち正面発光となるようにバウンス角度αを設定(更新)する。
続いてステップS208において、ストロボ制御部301は、ヘッド駆動制御部304を制御して、ステップS203、ステップS206、または、ステップS207にて設定されたバウンス角度αとなるようにヘッド部312を駆動する。これにより、上向き撮影用のバウンス制御は終了する。
次に、図4を参照して、ステップS106にて実行される下向きバウンス制御について説明する。図4は、下向きバウンス制御を示すフローチャートである。図4の各ステップは、主に、ストロボ制御部301、ヘッド駆動制御部304、または、バウンス角度算出部306により実行される。
まずステップS301において、ストロボ制御部301は、撮影角度θが閾値θ_th1(第3の閾値)よりも小さいか否かを判定する。撮影角度θが閾値θ_th1よりも小さい場合、ステップS302へ進む。一方、撮影角度θが閾値θ_th1以上である場合、ステップS305へ進む。なお、閾値θ_th1の決定方法については後述する。
ステップS302において、ストロボ制御部301は、ヘッド部312を被写体(撮影被写体)の正面方向に駆動し、被写体距離を得るための制御を行う。被写体距離は、ステップS201にて説明した方法を用いて算出することができる。
続いてステップS303において、ストロボ制御部301は、ヘッド部312を天井方向に駆動し、天井距離を得るための制御を行う。天井距離は、ステップS202にて説明した方法を用いて算出することができる。続いてステップS304において、ストロボ制御部301は、ステップS203と同様の方法で、適切な(好ましくは最適な)バウンス角度αを算出する。
ステップS305において、ストロボ制御部301は、撮影角度θが閾値θ_th2(第4の閾値)以下であるか否かを判定する。撮影角度θが閾値θ_th2以下である場合、ステップS306へ進む。一方、撮影角度θが閾値θ_th2よりも大きい場合、ステップS307へ進む。なお、閾値θ_th2の決定方法については後述する。
ステップS306において、ストロボ制御部301は、バウンス角度αを所定の値、例えばπ/2(180°)に設定(更新)する。一方、ステップS307において、ストロボ制御部301は、バウンス角度αを0、すなわち、バウンス制御を行わない正面発光となるようにバウンス角度αを設定(更新)する。
次に、閾値θ_th1、θ_th2の決定方法について説明する。図5(c)は、下向き撮影用のバウンス制御(下向きバウンス発光撮影)の説明図である。目標とする反射角度φと撮影角度θとが一致する場合、式(7)より、バウンス角度αは、以下の式(9)のように表される。
α=π/2(180°) … (9)
バウンス角度αを固定して撮影角度θを変化させると、反射角度φも変化するが、目標とする反射角度φからのずれが小さい場合、十分なバウンス効果を得ることができる。そこで、バウンス効果が得られると判定される、撮影角度θからのずれ量をθ_hとして、閾値θ_th1、θ_th2をそれぞれ以下の式(10)、(11)で表されるように設定する。
バウンス角度αを固定して撮影角度θを変化させると、反射角度φも変化するが、目標とする反射角度φからのずれが小さい場合、十分なバウンス効果を得ることができる。そこで、バウンス効果が得られると判定される、撮影角度θからのずれ量をθ_hとして、閾値θ_th1、θ_th2をそれぞれ以下の式(10)、(11)で表されるように設定する。
θ_th1=π/2+θ_h … (10)
θ_th2=π/2−θ_h … (11)
続いて、図4のステップS308において、ストロボ制御部301は、ヘッド駆動制御部304を制御して、ステップS304、ステップS306、または、ステップS307にて設定されたバウンス角度αとなるようにヘッド部312を駆動する。これにより、下向き撮影用のバウンス制御は終了する。
θ_th2=π/2−θ_h … (11)
続いて、図4のステップS308において、ストロボ制御部301は、ヘッド駆動制御部304を制御して、ステップS304、ステップS306、または、ステップS307にて設定されたバウンス角度αとなるようにヘッド部312を駆動する。これにより、下向き撮影用のバウンス制御は終了する。
本実施形態において、ヘッド駆動制御部304の駆動範囲を0〜π/2(0〜180°)として閾値θ_th1、θ_th2を算出(決定)しているが、駆動範囲が異なる場合でもバウンス効果が得られる範囲で閾値θ_th1、θ_th2を決定してもよい。また本実施形態において、上向き撮影用のバウンス制御では、適切(最適)なバウンス角度αに応じてバウンス制御(バウンス発光制御)を切り替えるが、下向き撮影用のバウンス制御と同様に、撮影角度θに応じてバウンス制御を切り替えてもよい。
このように本実施形態において、制御手段は、撮影角度または光照射角度の少なくとも一方に基づいて、バウンス発光撮影のためのバウンス制御を変更する。好ましくは、制御手段は、被写体距離と天井距離とに基づいて、バウンス発光撮影のための光照射角度としてバウンス角度αを算出し、バウンス角度αに応じてバウンス制御を変更する。より好ましくは、制御手段は、バウンス角度αが第1の範囲(α>α_th1)にある場合、バウンス角度αでバウンス発光撮影を行う。一方、制御手段は、バウンス角度が第2の範囲(α_th1≧α>α_th2)にある場合、所定のバウンス角度(α=α_th1)でバウンス発光撮影を行う。より好ましくは、制御手段は、バウンス角度が第3の範囲(α≦α_th2)にある場合、バウンス発光撮影を行わない。
好ましくは、制御手段は、撮影角度θが第4の範囲(θ<θ_th1)にある場合、被写体距離と天井距離とに基づいて、バウンス発光撮影のための光照射角度としてバウンス角度αを算出し、バウンス角度αでバウンス発光撮影を行う。一方、撮影角度θが第5の範囲(θ_th1≦θ≦θ_th2)にある場合、所定のバウンス角度(α=π/2(180°))でバウンス発光撮影を行う。より好ましくは、制御手段は、撮影角度θが第6の範囲(θ>θ_th2)にある場合、バウンス発光撮影を行わない。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本実施形態によれば、撮像装置の姿勢に応じて適切なバウンス発光制御を行うことが可能な照明装置、撮像装置、照明装置の制御方法、および、プログラムを提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
本実施形態のストロボ装置300は、カメラ本体部100に対して着脱可能であるが、これに限定されるものではなく、カメラ本体部100に対して一体的に構成されていてもよい。同様に、レンズ部200もカメラ本体部100に対して一体的に構成されていてもよい。
301 ストロボ制御部(制御手段)
302 発光部(発光手段)
304 ヘッド駆動制御部(駆動手段)
300 ストロボ装置(照明装置)
302 発光部(発光手段)
304 ヘッド駆動制御部(駆動手段)
300 ストロボ装置(照明装置)
Claims (12)
- 発光手段と、
前記発光手段の光照射角度を変更する駆動手段と、
前記駆動手段を制御する制御手段と、を有し、
前記制御手段は、撮影角度または前記光照射角度の少なくとも一方に基づいて、バウンス発光撮影のためのバウンス制御を変更することを特徴とする照明装置。 - 被写体距離および天井距離のそれぞれを測定するための測距手段を更に有し、
前記制御手段は、
前記被写体距離と前記天井距離とに基づいて、前記バウンス発光撮影のための前記光照射角度としてバウンス角度を算出し、
前記バウンス角度に応じて前記バウンス制御を変更することを特徴とする請求項1に記載の照明装置。 - 前記制御手段は、
前記バウンス角度が第1の範囲にある場合、前記バウンス角度で前記バウンス発光撮影を行い、
前記バウンス角度が第2の範囲にある場合、所定のバウンス角度で前記バウンス発光撮影を行うことを特徴とする請求項2に記載の照明装置。 - 前記制御手段は、
前記バウンス角度が第3の範囲にある場合、前記バウンス発光撮影を行わないことを特徴とする請求項3に記載の照明装置。 - 被写体距離および天井距離のそれぞれを測定するための測距手段を更に有し、
前記制御手段は、
前記撮影角度が第4の範囲にある場合、前記被写体距離と前記天井距離とに基づいて、前記バウンス発光撮影のための前記光照射角度としてバウンス角度を算出し、前記バウンス角度で前記バウンス発光撮影を行い、
前記撮影角度が第5の範囲にある場合、所定のバウンス角度で前記バウンス発光撮影を行うことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。 - 前記制御手段は、
前記撮影角度が第6の範囲にある場合、前記バウンス発光撮影を行わないことを特徴とする請求項5に記載の照明装置。 - 前記照明装置の姿勢を検出する検出手段を更に有し、
前記制御手段は、前記検出手段により検出された前記姿勢に基づいて前記撮影角度を取得することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の照明装置。 - 前記照明装置は、撮像装置に対して着脱可能であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の照明装置。
- 前記照明装置は、撮像装置と一体的に設けられていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の照明装置。
- 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の照明装置と、
前記バウンス発光撮影により画像を取得する撮像素子と、を有することを特徴とする撮像装置。 - 発光手段と、前記発光手段の光照射角度を変更する駆動手段と、前記駆動手段を制御する制御手段とを有する照明装置の制御方法であって、
撮影角度または前記光照射角度を取得するステップと、
前記撮影角度または前記光照射角度の少なくとも一方に基づいて、バウンス発光撮影のためのバウンス制御を変更するステップと、を有することを特徴とする照明装置の制御方法。 - 請求項11に記載の照明装置の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018031754A JP2019148636A (ja) | 2018-02-26 | 2018-02-26 | 照明装置、撮像装置、照明装置の制御方法、および、プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018031754A JP2019148636A (ja) | 2018-02-26 | 2018-02-26 | 照明装置、撮像装置、照明装置の制御方法、および、プログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2019148636A true JP2019148636A (ja) | 2019-09-05 |
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ID=67850484
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2018031754A Pending JP2019148636A (ja) | 2018-02-26 | 2018-02-26 | 照明装置、撮像装置、照明装置の制御方法、および、プログラム |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2019148636A (ja) |
-
2018
- 2018-02-26 JP JP2018031754A patent/JP2019148636A/ja active Pending
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