JP2016210223A - ネスティング台車 - Google Patents

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【課題】 荷台の形状を台形に固定することなく、側面部を有しつつネスティングを容易にすることのできる台車を提供する。【解決手段】 ベースフレーム10の台形下底側両端近傍に該ベースフレームから上方に立設された二つのメインフレーム11,12と、二つのメインフレームのそれぞれに回動可能に支持されて先端幅を変更可能に設けられた二つの側面部40,50と、二つの側部フレームの先端付近に左右の両側がそれぞれ支持される前方面部60と、二つのメインフレームの間に懸架された高さの異なる二種類の支持フレーム13,14と、低位の支持フレームによって回動可能に支持されて先端を昇降可能に設けられるとともに、該先端が前方フレームに接続可能な底面部30と、高位の支持フレームによって回動可能に支持されて開閉可能に設けられた後方面部70とを備える。【選択図】 図1

Description

移動台車に関するものであり、特に、収納時に入れ子状に重複しつつ整列させることができるネスティング台車に関するものである。
一般的なネスティング台車は、荷台フレーム上に基端を回動可能にしてなる天板を配設することにより、天板を重ね合わせるように跳ね上げること(跳ね上げ方式)でネスティング可能としたものであった(特許文献1参照)。しかしながら、この種の台車は、天板上に荷物を積載するタイプであるため、天板の周辺に壁面部を有していないことから、梱包された荷物の積載および移動には好適であるが、梱包されていない荷物を積載および移動させる際には荷崩れを生じさせることがあった。そのため、上記台車の天板周辺に壁面部を設けることが想定されるが、このような構成の場合には、天板上部に壁面部が存在するためネスティングさせることができなかった。
他方、天板周辺に設けられる壁面部を回動可能に構成し、壁面部を配設しつつネスティングを可能にする台車が提案されている(特許文献2参照)。この台車は、ベースフレームとなる底枠を平面視略台形にしたものであり、ネスティングの際には、両側壁面部を底枠と同じ状態に変形させることにより、全体として台形筒状を形成させ、幅広部分の壁面を開放するとともに、当該幅広部分から台車全体を入れ子状とするものであった。
特開平9−254790号公報 特開平10−59185号公報
前記の特許文献2に記載の台車は、壁面部が回動可能であるため、荷台全体を台形筒状に変化させることができるものであるが、底面部(天板)については、前掲の跳ね上げ方式によることができず、結果的には、底面部(天板)についても壁面部と同様に回動可能としており、この底面部を壁面部のいずれか一方に重ね合わせるようにしなければならなかった。
また、この台車は、ネスティング状態と荷台状態とで、壁面部および底面部を順次回動させる作業を要するものであり、前掲の跳ね上げ方式による台車のように、ネスティング時に天板が跳ね上げられて、容易なネスティングを可能にするものではなかった。
さらに、ショッピングカートにおいて周知のように、荷台を平面視略台形となる変形しない状態で設けるものが存在するが、このような荷台では、形状が可変な荷物を積載する場合には好適であるが、変形しない荷物や大きさおよび形状が固定の荷物を積載することには適さないものであった。例えば、四辺形で同じ幅の板状部材の荷物を積載する場合には、台形の下底側では荷台内部に収納できるものであっても、台形の上底側では荷台に収納できない場合があった。従って、台形の上底側の幅寸法の範囲でのみ積載が可能となり、荷台の大きさが十分に反映されない結果となるものであった。
本発明は、上記諸点にかんがみてなされたものであって、その目的とするところは、荷台の形状を台形に固定することなく、側面部を有しつつネスティングを容易にすることのできる台車を提供することである。
そこで、本発明は、平面視略台形のベースフレームと、このベースフレームの頂点近傍に設けられた車輪と、前記ベースフレームの上方に形成される底面部、左右の側面部、前方面部および後方面部とを備えるネスティング台車において、前記ベースフレームの台形下底側両端近傍に該ベースフレームから上方に立設された二つのメインフレームと、左右の側面部の骨格を形成し、前記二つのメインフレームのそれぞれに回動可能に支持されて先端幅を変更可能に設けられた二つの側部フレームと、前方面部の骨格を形成し、前記二つの側部フレームの先端付近に左右の両側がそれぞれ支持される前方フレームと、前記二つのメインフレームの間に懸架された高さの異なる二種類の支持フレームと、底面部の骨格を形成し、低位の支持フレームによって回動可能に支持されて先端を昇降可能に設けられるとともに、該先端が前記前方フレームに接続可能な底部フレームと、後方面部の骨格を形成し、高位の支持フレームによって回動可能に支持されて開閉可能に設けられた後方フレームとを備え、前記前方フレームは、前記側部フレームの先端幅の変更により幅方向の長さが変化する延長可能な横架部材と、前記底部フレームの先端の昇降により高さ方向の長さが変化する延長可能な縦架部材とを備えていることを特徴としている。
上記構成によれば、側部フレームは、メインフレームによって回動可能に支持されるため、底部フレームの状態に左右されることなく回動自在となり、また、底部フレームはメインフレームに懸架された支持フレームに回動可能に支持されるため、跳ね上げ方式による角度変更を可能にしている。従って、側部フレームと底部フレームとは、独立してメインフレームの側を支点として回動可能であることから、側部フレームは先端幅を縮小させることによりネスティング可能な状態となり、底部フレームは跳ね上げ方式によりネスティングを可能にするものである。
上記構成の発明においては、前記前方フレームの横架部材は、軸線を略水平方向に配置してなる第1の筒状部材と、該筒状部材の内部に遊嵌され、該筒状部材の両端開口部から出没可能に設けられた二つの第1の支持部材とを備え、前記二つの第1の支持部材は、前記二つの側部フレームの各先端近傍にそれぞれ支持されるものとすることができる。
このような構成の場合には、筒状部材と支持部材とが同じ軸線に沿って出没可能となるため、側部フレームの先端幅が変更した場合でも前方フレームの高さが変化することがない。さらには、支持部材は筒状部材に遊嵌された状態であるから、出没が自在となるうえ、支持部材が筒状部材によって支持される状態となるため、側部フレームによる前方フレームの支持状態を維持することができる。
また、上記構成の発明においては、前記前方フレームの縦架部材は、軸線を略鉛直方向に配置してなる第2の筒状部材と、該筒状部材の内部に遊嵌され、該筒状部材の先端開口部から出没可能に設けられた第2の支持部材とを備え、前記第2の筒状部材の他端は前記底部フレームに接続されるとともに、前記第2の支持部材は前記前方フレームに接続されるものとすることができる。
このような構成の場合には、筒状部材と支持部材とが同じ軸線上で出没可能となるから、底部フレームの先端が昇降する場合であっても前方フレームの位置および角度が変化することがない。
さらに、上記各構成の発明においては、前記二つの側部フレームの先端と前記底部フレームとの間には、該側部フレームの先端幅の変化と該底部フレームの先端の昇降とを連動させるリンク部材が配設されている構成とすることができる。
上記構成によれば、ネスティング時においては、側部フレームの先端幅を縮小させることにより底部フレームの先端を上昇させ、または底部フレームの先端を跳ね上げ方式により上昇させることにより側部フレームの先端幅を縮小させることができる。また、使用時には、側部フレームの先端幅を拡幅させることにより底部フレームの先端を下降させ、または底部フレームの先端を下降させることにより側部フレームの先端幅を拡幅させることができ、前後の壁面部とともに荷台を構成する底部および両側壁部を本来的な状態、例えば直方体状の箱形となる状態が、容易に復元されることとなる。
そして、この場合の構成においては、前記リンク部材は、前記二つの側部フレームの先端幅が最も狭く、かつ底部フレームが最も上昇した状態において、該底部フレーム側から該側部フレーム側に向かって下向きに傾斜するリンク節によって構成されるものとすることができる。
上記構成の場合には、簡単なリンク節によって、側部フレームの先端の位置と、底部フレームの先端に位置とを連動させることができる。また、このような構成のリンク節は、角度変化に限界があるため、その長さを調整することにより、側部フレームの先端幅が不必要に拡幅し、または底部フレームの先端が必要以上に下降することがないように構成し得ることとなる。
さらに、上記構成の発明においては、前記底部フレームの先端は、上昇方向へ付勢されているものとすることができる。
このように、底部フレームの先端が上昇方向へ付勢されることにより、底部フレームによって形成される底面部に荷物が積載される状態では底部フレームの先端は下降するが、荷物が積載されない状態では、底部フレームの先端が上昇し、ネスティング可能な状態とすることができる。そして、側部フレームがリンク部材によって底部フレームに連動する場合には、底部フレームの先端が上昇することに伴って側部フレームの先端幅が狭くなるように強制されることとなり、非積載の場合には常にネスティング可能な状態とすることができる。このような状態とするためには、さらに、前記二つの側部フレームの両端は、相互に先端幅を狭くする方向へ付勢される構成としてもよい。
本発明によれば、側部フレームと底部フレームとが独立してメインフレーム側を基準に角度変更が可能となるため、側面部を有する台車でありながらネスティングを可能にするものである。また、側面部を形成する側部フレームが回動することにより、先端幅が拡幅可能となり、平面視略台形の状態でネスティング可能としつつ、使用時には平面視矩形の荷台部を形成させることができる。
また、底面部を形成する底部フレームは先端が昇降可能であることから、特別な収納作業を行うことなく跳ね上げ方式によるネスティングが可能となる。なお、後面部を形成する後方フレームは、メインフレームに懸架された支持フレーム(上位の支持フレーム)を軸に回動可能としていることから、ネスティングに際して、前方フレームによって後方フレームを押し当てることにより、後方フレームが回動してネスティング可能な開口部が形成され得ることとなる。
本発明の実施形態を示す斜視図であり、(a)は使用時、(b)はネスティング時の状態を示すものである。 本発明の実施形態における一部の部材を省略した状態を示す説明図である。 本発明の実施形態における一部の部材を省略した状態を示す説明図である。 前方面部の状態を示す説明図である。 本発明の実施形態の台車としての使用態様を示す説明図である。 本発明の実施形態のネスティング時の使用態様を示す説明図である。 本発明の実施形態のネスティング時の使用態様を示す説明図であり、(a)は平面視における状態、(b)は正面視における状態を示すものである。 本発明の実施形態の変形例を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態を示す説明図であり、図1(a)は台車として使用する際の状態を示し、図1(b)はネスティング時における状態を示している。これらの図に示すように、本実施形態のネスティング台車は、基本的には、最下部に四辺形状の枠体で構成されるベースフレーム10と、このベースフレーム10の四辺形の四つの頂点付近に設けられた車輪21,22,23,24とを備え、荷台全体が移動可能に構成されたものである。ベースフレーム10は、後述のようにネスティングを容易にするため、平面視において略台形に組付けられている。また、ベースフレーム10の上方には、荷台として機能し得るように、それぞれ骨格がフレームで構成された底面部30とその周辺の隔壁を構成するための左右の側面部40,50、前方面部60および後方面部70が構成されている。なお、図の各面部30〜70は、骨格部分のみを示しているが、現実の使用に際しては、各面部の大きさに合わせた板状部材(木製板、プラスチック製の板材またはプラスチック製段ボール(プラダン)など)が設けられるものである。また、以下の説明において、各面部30〜70を形成する個々のフレームを総称する場合、底面部等のように、個々の面部をもってフレームを示すものとして表記する場合がある。
本実施形態は、上記のように荷台を構成するための各面部30〜70が設けられるものであるが、ネスティングを可能にするものである。そこで、まず、ベースフレーム10の一底辺側(台形の下底側)の両端付近から略鉛直方向にメインフレーム11,12が立設されている。個々のメインフレーム11,12は、上端で湾曲させて略逆U字状としてなる1本の棒状部材が下端においてベースフレーム10に溶接されたものである。
このメインフレーム11,12の間には、上下に分かれて二本の支持フレーム13,14が懸架されている。この二本の支持フレーム13,14は、いずれも略水平な軸線となるように設けられ、前記メインフレーム11,12の立設状態を維持するための支持部材として機能するとともに、後述する底面部30および後方面部70の回動軸として機能させるものである。
また、メインフレーム11,12は、前方面部60を除く他の面部30,40,50,70を支持するものである。これらの面部30,40,50,70の基端をそれぞれ回動可能に支持しており、使用時(図1(a))の状態と、ネスティング時(図1(b))の状態との間で、形状を変化させる際に、各基端を中心に回動させることできるようになっている。
すなわち、図1(a)に記載の使用状態から、図1(b)のネスティング状態に変化させる場合には、左右両側の側面部40,50については、先端幅を縮小させるように回動させ、底面部30については、先端を上昇させるように回動させるのである。このように、左右の側面部40,50を回動させることにより、ネスティングに際し、台車の前方は、他の台車の後方から内部に入れ子状態で重ね合わせることができ、底面部30についても、上記のような回動により、先端が他の台車の底面部上方に重ね合わせることができるのである。なお、底面部30の外枠形状は、ベースフレームと同様に平面視略台形とすることにより、当該底面部30そのものを変形させることなくネスティング可能としている。また、後方面部70は、回動を自在な状態とすることにより、先端を台車内側方向へ回動することとなり、前記底面部30および側面部40,50の挿入のための開口を可能にするものである。
ここで、各部の細部について詳述する。図2は、左右の側面部を除いた状態を示す図である。この図に示すように、底面部30の骨格は、複数の底部フレーム31〜37によって形成されている。基端側のフレーム31と先端側のフレーム32は軸線を平行に配置しており、両側の二本のフレーム33,34は斜状に設けられ、これらによって外枠部分が形成されるとともに、全体として平面視略台形に形成されている。また、基端側フレーム31と先端側フレーム32との間には1本の補強フレーム35が横架され、両側フレーム33,34の間には二本の補強フレーム36,37が横架されている。これらの補強フレーム35〜37が相互に交差する部分は溶接されている。
このような一体的に構成された底部フレーム31〜37は、基端側フレーム31において、メインフレーム11,12に懸架された下位の支持フレーム13に回動可能に支持(軸支)されるものである。回動可能な支持の方法は、蝶番を介して支持するものであってもよく、軸受等を介在させる方法であってもよい。なお、図は詳細な状態を省略しているが、回動のみが可能な状態で支持されており軸方向への移動はできないようになっている。このように基端側フレーム31が回動可能に軸支されることにより、底部フレーム31〜37(底面部30)が全体的に回動可能となり、その先端(先端側フレーム32)を昇降させるような作動を可能にするものである。
他方、後方面部70の骨格は、後方フレーム71〜77によって構成されている。基端側フレーム71と先端側72とが、複数(図は4本)の連結フレーム73〜76によって連結され、全体として格子状に形成されている。この後方フレーム71〜77は、基端側フレーム71が、メインフレーム11,12に懸架された上位の支持フレーム14に回動可能に支持されており、通常の場合は、当該支持フレーム14から垂下した状態となり、荷台の後方面を形成するものである。そして、基端側フレーム71のみが回動可能に支持されるため、先端側フレーム72を内側上方へ上昇させるような回動させることで可能となっている。この基端側フレーム71の支持についても、支持フレーム14に対して軸回りへの回動のみが可能であり、軸線方向への移動はできないように設けられている。また、この後方面部70は、外側上方への回動が不要であると想定されることから、先端側フレーム72の両端に突起部を設けること等によって、メインフレーム11,12に当接させ、外側への回動を阻止させるように構成してもよい。
なお、前方面部60は、前述の底面部30を構成する先端側フレーム32に接続されるものであり、詳細は後述するが、底面部30の先端側フレーム32に蝶番38,39を介して連結される筒状部材(第2の筒状部材)によって接続可能となっている。
図3は、底面部および前方面部を除いた状態を示す図である。この図に示されるように、左右両側に設置される側面部40,50の骨格は、それぞれ側部フレーム41〜44,51〜54によって矩形に構成されている。上下に配置される上下フレーム41,42,51,52は、それぞれの基端がメインフレーム11,12に回動可能に支持されており、先端には、先端部フレーム43,53によって連結されている。これらのフレーム41〜43,51〜53によって、略コ字状に構成されるとともに、上下フレーム41,42,51,52の間には、連結フレーム44,54が懸架され、側面部40,50を全体として矩形に維持させるように構成されている。
このように両側の側部フレーム41〜44,51〜54によって骨格が構成される側面部40,50は、メインフレーム11,12を軸として基端が水平方向に回動可能となっており、この回動により、先端部(先端側フレーム43,53)の間隔を変化させることができるものである。すなわち、両先端部(先端側フレーム43,53)を相互に内向きへ接近させるように回動させることにより、先端幅は狭くなり、また、相互に外向きへ離間させるように回動させることにより、先端幅を広くすることができるのである。
なお、側部フレーム41〜44,51〜54の基端は、それぞれメインフレーム(またはメインフレームの一部を構成する鉛直方向のフレーム)11,12を軸に回動が可能であり、上下方向(鉛直方向)への移動はできないものである。また、先端側フレーム43,53には、前方面部60を支持するために支持部材45,55が相互に対向するように突設されている。この支持部材45,55が後述の前方面部60に設置される筒状部材(第1の筒状部材)に挿入されることにより、当該前方面部60を支持することができるのである。
ここで、前方面部について詳述する。図4は、前方面部60の周辺を示すものである。この図に示されるように、前方面部60の骨格を形成する前方フレームは、筒状部材(第1の筒状部材)61と、この筒状部材61に固着される支持部材(第2の支持部材)62,63と、この支持部材62,63が遊嵌できる筒状部材(第2の筒状部材)64,65と、前記側部フレーム(先端側フレーム)43,53に突設される支持部材(第1の支持部材)45,55とで構成されている。
第1の支持部材45,55が第1の筒状部材61に遊嵌されることにより、全体が一体化して横架部材を形成するものであり、また、第2の支持部材62,63が第2の筒状部材64,65に遊嵌されることにより、一体的な縦架部材を形成するものである。両者は、それぞれ遊嵌されるものであるが、これは、前述の底面部30および側面部40,50が基端側を中心に回動するとき、先端が弧状に沿った軌跡を描きながら移動することから、その僅かな変位に適用させるためである。従って、各部材は、先端の弧状軌跡に合致するように、軸線を弧状として構成するものとしてもよい。この場合は摺接できる程度の遊びを有する程度に遊嵌させることができる。
ところで、第1の筒状部材61と第2の支持部材62,63とは、相互に固着されたものであり、これらによって適宜な大きさの平面部分が形成されるものとなっている。そして、第1の筒状部材61の両端は開口していることから、この両端から第1の支持部材45,55を挿入することができるのである。前述のように、側面部40,50の先端側フレーム43,53は、基端がメインフレームによって支持されることから、当該先端側フレーム43,53は水平方向への移動は可能であるが、鉛直方向への移動は制限されることとなる。従って、この支持フレーム45,55が、第1の筒状部材61に対して両端から支持することによって、前方面部60は鉛直方向の移動が制限される状態で支持され得ることとなるのである。
また、第2の筒状部材64,65は、下端が底面部30の先端側フレーム32に連結されるものであり(図2参照)、その上端が開口している。従って、第2の支持部材62,63は、第2の筒状部材64,65の上端開口部から挿入することができるものである。ここで、第2の筒状部材64,65は、前述のように、下端が蝶番38,39を介して底面部30の先端側フレーム32に連結されている(図2参照)。その結果、底面部30の回動により先端側フレーム32が弧状に移動する際の角度を蝶番38,39によって調整されている。
この筒状部材64,65の上端近傍には、複数(図は2本)の筒状部材64,65を一体化するための連結フレーム66が懸架されている。この連結フレーム66は、水平方向に長尺な部材であり、これにより横架部材の一部として機能させている。この連結フレーム66は、前述の第1の筒状部材61と平行に配置され、また、第2の筒状部材64,65に対し第2の支持部材62,63が挿入されることで、全体として井桁状の前方面部60の骨格が形成されるものである。
ところで、前記連結フレーム66の両端と、左右の側面部40,50における先端側フレーム43,53の下端近傍との間には、リンク部材67,68が懸架されている。リンク部材67,68は、両端が回動自在に軸支された板状部材で構成され、両端の位置が変動することによって揺動できるように設けられたものである。すなわち、台車としての使用に供される場合には、前述のように左右の側面部40,50の先端幅は拡大し、底面部30の先端は下降する(図2参照)ことから、図4(a)に示すように、側面部40,50の先端側フレーム43,53は左右方向へ広がるように移動し、第2の筒状部材64,65は下降する。このとき、リンク部材67,68の長手方向は角度を緩やかな状態(水平に近い状態)となっている。これに対し、ネスティング時においては、側面部40,50の先端側フレーム43,53は接近するように移動し、第2の筒状部材64,65は上昇することとなるため、リンク部材67,68の長手方向は大きな傾斜角度となる状態(鉛直方向に近い状態)となるようにリンクするものである。
このリンク部材67,68の機能は、第2の筒状部材64,65および連結フレーム66の支持とともに、底面部30と側面部40,50との連動である。筒状部材64,65および連結フレーム66の支持とは、連結フレーム66を平行移動させることができる状態で支持することを意味し、当該連結フレーム66を横架部材として機能させるものである。すなわち、第1の筒状部材61には第1の支持部材45,55が挿入されて上下方向の移動が制限され、第2の筒状部材64,65には第2の支持部材62,63が挿入されることによって傾倒が制限されることから、前方面部60の全体は暫定的に所定の状態に支持された状態となっている。ところが、第2の筒状部材64,65の下端は当番38,39を介して下面部30に接続されるものである(図2参照)ことから、前方面部60が形成する面の向きを安定させるために平行移動可能な状態で支持しているのである。他方、連動とは、底面部30の先端側フレーム32(図2)の昇降方向の移動と、側面部40,50の先端側フレーム43,53の左右方向への移動とを連動させることを意味するものである。すなわち、一方(例えば底面部30)が移動すれば、それに連動して他方(例えば側面部40,50)も移動するということである。
また、上記のリンク部材67,68による連動は、左右の異なる二つの側面部40,50の状態を一致させるように作動する。すなわち、一方の側面部40が移動することにより、底面部30は上昇し、この上昇に伴って他方の側面部50も移動するのである。このように左右の側面部40,50が結果的に連動することにより、ネスティング時において、側面部40,50のうちの一方のみが畳まれ、他方が広がった状態となることを抑止できるのである。
なお、リンク部材67,68が連動のために正常に作動するには、適宜な角度で傾斜している状態が必要である。そこで、側面部40,50が不必要に先端幅を拡幅させないために、例えば、第1の支持部材45,55は、第1の筒状部材61からの抜けを防止するようなストッパを設けてもよい。また、リンク部材67,68が所定の範囲内でのみ回動(揺動)させるために、側面部40,50の先端側フレーム43,53にストッパを設けるか、連結フレーム66の両端にストッパを設けるようにしてもよい。さらには、側面部40,50が回動する際に、リンク部材67,68の水平方向の角度を変更可能とするために、側面部40,50との連結部分に蝶番を介在させるなどによる構成としてもよい。この場合の蝶番は、水平方向への回動を許容するものであり、リンク部材67,68が揺動する際の回動方向とは異なるものである。
本発明の実施形態は上記のとおりであるから、図5に示すように、台車として使用する場合には、各面部には木製またはプラスチック製の板材(プラダン)80,90などが設置され、運搬対象物の積載を可能にするものである。底面部30に設置される板材80については、底面部30の形状(略台形)に合わせて台形平面を有する板材80を設けるほか、折り曲げ可能な材料により、矩形と台形との形状変形が可能な板材80aを使用してもよい。なお、図は、底面部30と後方面部70に板材80,90を設置するものを例示しているが、その他の面部にも板材を設置することができる。なお、前方面部60に板材を設置する場合は、当該前方面部60は、左右(水平)方向および上下(鉛直)方向の大きさがそれぞれ変化するため、最も小さくした状態における面積相当の板材を設置することが好ましい。
このように各面部(の全部または一部)に板材を設置することにより荷台部が構成されることから、この荷台部に搬送物を積載し、通常の台車として使用することができるのである。
他方、ネスティングに際しては、図6に示すように、第1の台車100の後方から第2の台車200を入れ子状に侵入させることにより収納可能となっている。このとき、いずれの台車100,200においても、底面部130,230は、先端部分を上昇させ、側面部130,140,230,240は、それぞれ先端幅を縮小させた状態となっている。このような状態に伴って、前方面部160も面積を縮小させた状態となっている。そして、第1の台車100においては、後方面部170が、下端を持ち上げた状態とすることができることから、この後方面部170の存在していた領域170Aによって、荷台部分が開口する状態となり、この開口領域170Aから第2の台車200を前方面部260から侵入させることができるのである。
なお、ネスティングされた状態を図7に示す。図7(a)は平面視における状態を示し、図7(b)は正面視における状態を示している。これらの図に示されるように、第1の台車100の底面部130に対し、第2の台車200の底面部230は、同じように傾斜しつつ上面側に積層された状態となる。また、第1の台車100の左右の側面部140,150に対し、第2の台車200の側面部240,250は、その内側において、同様に傾斜した状態で重なるように侵入することができる。また、ベースフレーム110,210は、略台形に設けられることから、前方の車輪123,223は、後方の車輪121,221の内側に配置されることとなるが、ネスティング時において、第1の台車100の後方の車輪121が第2の台車200の前方の車輪223の移動の妨げとなることはないものである。
このようにして、さらに、第2の台車200の後方から第3の台車300をネスティングすることができる。従って、重ねられた長さの許す限りにおいて、多数の台車をネスティングさせて収納することができるのである。
本発明の実施形態は、以上のとおりであるが、本発明が上記実施形態に限定される趣旨ではない。従って、本発明の範囲内において種々の変更が可能である。例えば、図8に示すように前方面部60を構成する一部の部材を付勢させる構成とすることができる。
例えば、図8(a)に示すように、第1の筒状部材61と連結部材66とをゴムなどの弾性材料による紐部材69で連結し、連結部材66を当該筒状部材61に付勢させるのである。この紐部材69による付勢は、結果的には、底面部30の先端部分を上方へ付勢するものであり、底面部(通常は荷台の底部となる部分)30に搬送物等が積層された場合には、その重量で先端部分が下降し、水平な底面部30となるが、搬送物等を取り除いた状態では、紐部材69によって強制的に上昇させることができるものである。このように、搬送物等が荷台に積載されていない場合に底面部30の先端部分を上昇させることにより、常にネスティングが可能な状態とすることができるのである。なお、底面部30の先端部分の上昇によりリンク部材67,68が側面部40,50の先端を引き寄せることなり、先端幅を縮小させることも可能となっている。
また同様に、図8(b)に示すように、連結部材66の両端と、左右側面部40,50の先端側フレーム43,53との間に、例えば引張バネ等による弾性部材46,56を懸架させてもよい。この場合も、結果的には底面部30の先端部分を上昇させるように付勢力を作用させることができるものである。すなわち、弾性部材46,56は、連結部材66(前方面部60)に対し、左右の側面部40,50の先端を引き寄せる方向へ付勢することから、この側面部40,50が弾性部材46,56によって引き寄せられることにより、先端幅を縮小させる。このとき、リンク部材67,68が連結部材を上昇することとなるから、結果的に、底面部30の先端を上昇させることとなるのである。このような構成においても、荷台部に搬送物等が存在しない場合には、常にネスティング可能な状態とすることができるのである。
さらに、その他の構成の変形例としては、各面部の骨格を形成するフレームは、少ない補強部材によって構成したものを図により例示したが、このような構成に限定されるものではなく、さらに多くの補強部材を使用してもよい。また、全体的な構成として、各フレームは丸棒または円形パイプを主として使用しているように図示したが、このフレーム形状についても、これらに限定されるものではなく、種々の形状・構造のフレームを使用することができる。
10 ベースフレーム
11,12 メインフレーム
13,14 支持フレーム
21,22,23,24 車輪
30 底面部
31,32,33,34,35,36,37 底部フレーム
38,39 蝶番
40,50 側面部
41,42,43,44,51,52,53,54 側部フレーム
45,55 第1の支持部材
46,56 弾性部材
60 前方面部
61 第1の筒状部材
62,63 第2の支持部材
64,65 第2の筒状部材
67,68 リンク部材
69 弾性部材
70 後方面部
71,72,73,74,75,76 後部フレーム
80,80a,90 板材
100,200,300 台車

Claims (8)

  1. 平面視略台形のベースフレームと、このベースフレームの頂点近傍に設けられた車輪と、前記ベースフレームの上方に形成される底面部、左右の側面部、前方面部および後方面部とを備えるネスティング台車において、
    前記ベースフレームの台形下底側両端近傍に該ベースフレームから上方に立設された二つのメインフレームと、
    左右の側面部の骨格を形成し、前記二つのメインフレームのそれぞれに回動可能に支持されて先端幅を変更可能に設けられた二つの側部フレームと、
    前方面部の骨格を形成し、前記二つの側部フレームの先端付近に左右の両側がそれぞれ支持される前方フレームと、
    前記二つのメインフレームの間に懸架された高さの異なる二種類の支持フレームと、
    底面部の骨格を形成し、低位の支持フレームによって回動可能に支持されて先端を昇降可能に設けられるとともに、該先端が前記前方フレームに接続可能な底部フレームと、
    後方面部の骨格を形成し、高位の支持フレームによって回動可能に支持されて開閉可能に設けられた後方フレームとを備え、
    前記前方フレームは、前記側部フレームの先端幅の変更により幅方向の長さが変化する延長可能な横架部材と、前記底部フレームの先端の昇降により高さ方向の長さが変化する延長可能な縦架部材とを備えていることを特徴とするネスティング台車。
  2. 前記前方フレームの横架部材は、軸線を略水平方向に配置してなる第1の筒状部材と、該筒状部材の内部に遊嵌され、該筒状部材の両端開口部から出没可能に設けられた二つの第1の支持部材とを備え、前記二つの第1の支持部材は、前記二つの側部フレームの各先端近傍にそれぞれ支持されるものである請求項1に記載のネスティング台車。
  3. 前記前方フレームの縦架部材は、軸線を略鉛直方向に配置してなる第2の筒状部材と、該筒状部材の内部に遊嵌され、該筒状部材の先端開口部から出没可能に設けられた第2の支持部材とを備え、前記第2の筒状部材の他端は前記底部フレームに接続されるとともに、前記第2の支持部材は前記前方フレームに接続されるものである請求項1または2に記載のネスティング台車。
  4. 前記二つの側部フレームの先端と前記底部フレームとの間には、該側部フレームの先端幅の変化と該底部フレームの先端の昇降とを連動させるリンク部材が配設されている請求項1ないし3のいずれかに記載のネスティング台車。
  5. 前記二つの側部フレームの先端と前記第2の筒状部材との間には、該側部フレームの先端幅の変化と該筒状部材を介して底部フレームの先端の昇降とを連動させるリンク部材が配設されている請求項3に記載のネスティング台車。
  6. 前記リンク部材は、前記二つの側部フレームの先端幅が最も狭く、かつ底部フレームが最も上昇した状態において、該底部フレーム側から該側部フレーム側に向かって下向きに傾斜するリンク節によって構成されるものである請求項4または5に記載のネスティング台車。
  7. 前記底部フレームの先端は、上昇方向へ付勢されている請求項1ないし6のいずれかに記載のネスティング台車。
  8. 前記二つの側部フレームの両端は、相互に先端幅を狭くする方向へ付勢されている請求項1ないし7のいずれかに記載のネスティング台車。
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