本発明に係る番号印刷装置の実施形態を図面に基づいて説明するが、本発明は、図面に基づいて説明する以下の実施形態のみに限定されるものではない。
〈主な実施形態〉
本発明に係る番号印刷装置をコーティング装置と組み合わせた組合せ印刷機の主な実施形態を図1〜図11に基づいて説明する。
図1に示すように、シートである印刷用紙Wを一枚ずつ送給する給紙装置101のフィーダ・ボード102の先端側には、くわえ爪装置(図示省略)で印刷用紙Wの先端をくわえ保持して搬送する渡胴104がスイング装置103を介して配設されている。この渡胴104には、くわえ爪装置(図示省略)で印刷用紙Wの先端をくわえ保持して搬送する渡胴105が対接している。スイング装置103は、フィーダ・ボード102からの印刷用紙Wを渡胴104を介して渡胴105へ一枚ずつ受け渡すことができるようになっている。このような給紙装置101、フィーダ・ボード102、スイング装置103、渡胴104,105等により、本実施形態ではシート供給手段が構成されている。
渡胴105には、渡胴104との対接箇所よりも回転方向下流側に位置して、くわえ爪装置(図示省略)で印刷用紙Wの先端をくわえ保持して搬送する印章用圧胴である二倍胴の圧胴107が対接している。この圧胴107の下部には、当該圧胴107に保持されている印刷用紙Wに印章印刷を施す単胴(一倍胴)の印章胴108が対接しており、当該印章胴108は、上記圧胴107に対して対接(胴入れ)離反(胴抜き)移動できるように支持されている。この印章胴108の下方には、当該印章胴108へインキを供給するインキ供給手段であるインキ装置109が設けられている。このような圧胴107、印章胴108、インキ装置109等により本実施形態では印章印刷手段である印章印刷ユニット106が構成されている。
圧胴107には、印章胴108との対接箇所(印章印刷位置)よりも回転方向下流側に位置して、くわえ爪装置(図示省略)で印刷用紙Wの先端をくわえ保持して搬送する搬送胴110が対接している。この搬送胴110には、圧胴107との対接箇所よりも紙搬送方向下流側に位置して、くわえ爪装置(図示省略)で印刷用紙Wの先端をくわえ保持して搬送する第1の番号用圧胴である二倍胴の圧胴112が対接している。この圧胴112の下部には、当該圧胴112に保持されている印刷用紙Wに第1の番号印刷を施す単胴(一倍胴)の第1の番号胴である第1番号胴113が対接しており、当該第1番号胴113は、上記圧胴112に対して対接(胴入れ)離反(胴抜き)移動できるように支持されている。この第1番号胴113の下方には、当該第1番号胴113へインキを供給するインキ供給手段であるインキ装置114が設けられている。このような圧胴112、第1番号胴113、インキ装置114等により本実施形態では第1の番号印刷手段である第1の番号印刷ユニット111が構成されている。
圧胴112には、第1番号胴113との対接箇所(第1の番号印刷位置)よりも回転方向下流側に位置して、くわえ爪装置(図示省略)で印刷用紙Wの先端をくわえ保持して搬送する搬送胴115が対接している。この搬送胴115には、圧胴112との対接箇所よりも紙搬送方向下流側に位置して、くわえ爪装置(図示省略)で印刷用紙Wの先端をくわえ保持して搬送する第2の番号用圧胴である二倍胴の圧胴117が対接している。この圧胴117の下部には、当該圧胴117に保持されている印刷用紙Wに第2の番号印刷を施す単胴(一倍胴)の第2の番号胴である第2番号胴118が対接しており、当該第2番号胴118は、上記圧胴117に対して対接(胴入れ)離反(胴抜き)移動できるように支持されている。この第2番号胴118の下方には、当該番号胴118へインキを供給するインキ供給手段であるインキ装置119が設けられている。このような圧胴117、第2番号胴118、インキ装置119等により本実施形態では第2の番号印刷手段である第2の番号印刷ユニット116が構成されている。
圧胴117には、第2番号胴118との対接箇所(第2の番号印刷位置)よりも回転方向下流側に位置して、くわえ爪装置(図示省略)で印刷用紙Wの先端をくわえ保持して搬送する搬送胴120が対接している。この搬送胴120には、圧胴117との対接位置よりも紙搬送方向下流側に位置して、くわえ爪装置(図示省略)で印刷用紙Wの先端をくわえ保持して搬送する搬送胴122が対接している。この搬送胴122の下部には、当該搬送胴122の周面に対向して二つの乾燥ランプ123が設けられている。このような搬送胴122、乾燥ランプ123等により本実施形態では第1の乾燥手段である第1の乾燥ユニット121が構成されている。
搬送胴122には、乾燥ランプ123の対向する位置よりも紙搬送方向下流側に位置して、くわえ爪装置(図示省略)で印刷用紙Wの先端をくわえ保持して搬送する二倍胴の圧胴127が対接している。この圧胴127の上部には、当該圧胴127に保持されている印刷用紙Wの他方面にコーティングを施す単胴(一倍胴)の他方面コーティング胴128が対接しており、当該他方面コーティング胴128は、上記圧胴127に対して対接(胴入れ)離反(胴抜き)移動できるように支持されている。この他方面コーティング胴128の上部には、当該他方面コーティング胴128の樹脂版の版面にニス等のコーティング液を供給するアニロックスローラ129及びチャンバコータ130が設けられている。このような圧胴127、他方面コーティング胴128、アニロックスローラ129、チャンバコータ130等により本実施形態では他方面コーティング処理手段である他方面コーティングユニット126が構成されている。
圧胴127には、他方面コーティング胴128との対接箇所(他方面コーティング位置)よりも回転方向下流側に位置して、くわえ爪装置(図示省略)で印刷用紙Wの先端をくわえ保持して搬送する搬送胴131が対接している。この搬送胴131には、圧胴127との対接箇所よりも紙搬送方向下流側に位置して、くわえ爪装置(図示省略)で印刷用紙Wの先端をくわえ保持して搬送する搬送胴133が対接している。この搬送胴133の上部には、当該搬送胴133の周面に対向して二つの乾燥ランプ134が設けられている。このような搬送胴133、乾燥ランプ134等により第2の乾燥手段である第2の乾燥ユニット132が構成されている。
搬送胴133には、乾燥ランプ134の対向する位置よりも紙搬送方向下流側に位置して、くわえ爪装置(図示省略)で印刷用紙Wの先端をくわえ保持して搬送する二倍胴の圧胴136が対接している。この圧胴136の下部には、当該圧胴136に保持されている印刷用紙Wの一方面にコーティングを施す単胴(一倍胴)の一方面コーティング胴137が対接しており、当該一方面コーティング胴137は、上記圧胴136に対して対接(胴入れ)離反(胴抜き)移動できるように支持されている。この一方面コーティング胴137の下部には、当該一方面コーティング胴137の樹脂版の版面にニスを供給するアニロックスローラ138及びチャンバコータ139が設けられている。このような圧胴136、一方面コーティング胴137、アニロックスローラ138、チャンバコータ139等により一方面コーティング処理手段である一方面コーティングユニット135が構成されている。
圧胴136には、一方面コーティング胴137との対接箇所(一方面コーティング位置)よりも回転方向下流側に位置して、デリバリ胴141が対接している。このデリバリ胴141には、図示しないスプロケットが同軸をなして設けられ、爪竿を複数設けたエンドレスの搬送チェーン142が巻き掛けられている。搬送チェーン142の下方には、印刷用紙Wを積載する複数の積載台(図示例では正紙用の二つの積載台143a,143bと、不良紙用の一つの積載台143cの三つ)が当該搬送チェーン142の走行方向に沿って設置されている。このようなデリバリ胴141、搬送チェーン142、積載台143a〜143c等により本実施形態ではシート排出手段である排紙装置140が構成されている。
そして、搬送チェーン142における上側走行チェーン部を挟んで、その上方には吸引ガイド144が設置される一方、下方には吸引ガイド144に対向して第三の乾燥手段である二つの乾燥ランプ145が設置されている。
さらに、一方面コーティングユニット135の圧胴136と排紙装置140のデリバリ胴141との対接箇所よりも紙搬送方向下流側であって、排紙装置140のデリバリ胴141に対向する位置には、デリバリ胴141によって搬送される印刷用紙Wの余白部に必要に応じて印刷状態に基づくマーク(本実施形態では、「1」,「2」又は「3」)を印刷するインキジェット装置147が配設されている。また、フィーダ・ボード102の上方には、当該フィーダ・ボード102上にある印刷用紙Wの上記余白部を撮像するマーク撮像手段であるマーク検出カメラ146が配設されている。
また、図2に示すように、印章印刷ユニット106の、圧胴107と印章胴108との対接箇所(印章印刷位置)よりも当該圧胴107の回転方向下流側で当該圧胴107と搬送胴110との対接箇所よりも当該圧胴107の回転方向上流側となる、当該圧胴107と当該印章胴108との対接箇所(印章印刷位置)近傍の、当該圧胴107よりも下方位置には、当該圧胴107に保持されている印刷用紙Wに印刷された印章を撮像する印章用検査カメラ124Aが配設されている。圧胴107と印章胴108との対接箇所(印章印刷位置)近傍の当該圧胴107の回転方向下流側には、照明器125Aが配設されており、当該照明器125Aは、印章用検査カメラ124Aで撮像される印刷用紙Wの撮像位置に光を照射することができるように設定されている。このような印章用検査カメラ124A、照明器125A等により本実施形態では印章撮像手段が構成されている。
第1の番号印刷ユニット111の、圧胴112と第1番号胴113との対接箇所(第1の番号印刷位置)よりも当該圧胴112の回転方向下流側で当該圧胴112と搬送胴115との対接箇所よりも当該圧胴112の回転方向上流側となる、当該圧胴112と当該第1番号胴113との対接箇所(第1の番号印刷位置)近傍の、当該圧胴112よりも下方位置には、当該圧胴112に保持されている印刷用紙Wに印刷された第1の番号を撮像する第1の番号用検査カメラ124Bが配設されている。圧胴112と第1番号胴113との対接箇所(第1の番号印刷位置)近傍の当該圧胴112の回転方向下流側には、照明器125Bが配設されており、当該照明器125Bは、第1の番号用検査カメラ124Bで撮像される印刷用紙Wの撮像位置に光を照射することができるように設定されている。このような第1の番号用検査カメラ124B、照明器125B等により本実施形態では第1の番号撮像手段が構成されている。
第2の番号印刷ユニット116の、圧胴117と第2番号胴118との対接箇所(第2の番号印刷位置)よりも当該圧胴117の回転方向下流側で当該圧胴117と搬送胴120との対接箇所よりも当該圧胴117の回転方向上流側となる、当該圧胴117と当該第2番号胴118との対接箇所(第2の番号印刷位置)近傍の、当該圧胴117よりも下方位置には、当該圧胴117に保持されている印刷用紙Wに印刷された第2の番号を撮像する第2の番号用検査カメラ124Cが配設されている。圧胴117と第2番号胴118との対接箇所(第2の番号印刷位置)近傍の当該圧胴117の回転方向下流側には、照明器125Cが配設されており、当該照明器125Cは、第2の番号用検査カメラ124Cで撮像される印刷用紙Wの撮像位置に光を照射することができるように設定されている。このような第2の番号用検査カメラ124C、照明器125C等により本実施形態では第2の番号撮像手段が構成されている。
また、図3Aから図3Cに示すように、本実施形態に係る組合せ印刷機100全体の制御を行う印刷機制御装置10は、CPU11と、ROM12と、RAM13と、各入出力装置14〜24と、インタフェース25とがBUS線で接続されて構成されている。
このBUS線には、印刷速度記憶用メモリM11、印刷機の回転回数計数用カウンタのカウント値記憶用メモリM12、マーク検出開始回転回数記憶用メモリM13、印刷機の回転位相検出用カウンタのカウント値記憶用メモリM14、印刷機の回転位相記憶用メモリM15、マーク検出回転位相記憶用メモリM16、撮像データ記憶用メモリM17、マーク1の基準データ記憶用メモリM18、及び、マーク2の基準データ記憶用メモリM19が接続されている。
BUS線には、さらに、印章胴胴抜きタイミング記憶用メモリM20、第1番号胴胴抜きタイミング記憶用メモリM21、印章胴胴入れ回転回数記憶用メモリM22、印章胴胴入れ/胴抜き回転位相記憶用メモリM23、印章検査開始回転回数記憶用メモリM24、印章検査回転位相記憶用メモリM25、インキジェット作動回転回数記憶用メモリM26、印刷機停止回転回数記憶用メモリM27、カウント値N記憶用メモリM28、第1番号胴胴入れ回転回数記憶用メモリM29、及び、第1番号胴胴入れ/胴抜き回転位相記憶用メモリM30が接続されている。
BUS線には、さらに、第1番号検査開始回転回数記憶用メモリM31、第1番号検査回転位相記憶用メモリM32、第2番号胴胴入れ回転回数記憶用メモリM33、第2番号胴胴入れ/胴抜き回転位相記憶用メモリM34、第2番号検査開始回転回数記憶用メモリM35、第2番号検査回転位相記憶用メモリM36、他方面コーティング胴胴入れ回転回数記憶用メモリM37、他方面コーティング胴胴入れ/胴抜き回転位相記憶用メモリM38、一方面コーティング胴胴入れ回転回数記憶用メモリM39、及び、一方面コーティング胴胴入れ/胴抜き回転位相記憶用メモリM40が接続されている。
また、入出力装置14には、印刷開始スイッチ26、キーボードや各種スイッチ及びボタン等の入力装置27、CRTやランプ等の表示器28、及び、フロッピー(登録商標)・ディスクドライブやプリンタ等の出力装置29が接続されている。
また、入出力装置15,16には、マーク検出カメラ146が接続されている。マーク検出カメラ146には、入出力装置16から撮像指令が入力され、マーク検出カメラ146で撮像した撮像データは入出力装置15へ出力される。
また、入出力装置17には、印刷機の回転回数計数用カウンタ30が接続され、この印刷機の回転回数計数用カウンタ30には印刷機の原点位置検出器31が接続されている。この印刷機の原点位置検出器31は、組合せ印刷機100が1枚の印刷用紙Wを印刷する毎に1パルス出力するようになっている。また、印刷機の回転回数計数用カウンタ30は入出力装置18にも接続されており、入出力装置18からはリセット信号が入力される。
また、入出力装置19には、D/A変換器32を介して原動モータ・ドライバ33が接続され、この原動モータ・ドライバ33に原動モータ34と原動モータ用ロータリ・エンコーダ35が接続されている。
入出力装置20には、印刷機の回転位相検出用カウンタ36が接続され、この印刷機の回転位相検出用カウンタ36が原動モータ用ロータリ・エンコーダ35に接続されている。ここで、原動モータ用ロータリ・エンコーダ35は、例えば原動モータ34の出力軸の後端部分に直接取り付けられ、印刷ユニット106,111,116が1枚の印刷用紙Wに印刷する毎に1回転し、1回転する毎にゼロ・パルスを1回出力して印刷機の回転位相検出用カウンタ36をリセットすると共に、原動モータ34が所定角度回転する毎に、原動モータ・ドライバ33及び印刷機の回転位相検出用カウンタ36にクロック・パルスを出力するようになっている。
また、入出力装置21には、給紙装置101が接続されている。
入出力装置22には、印章胴108、第1番号胴113、第2番号胴118、他方面コーティング胴128、及び、一方面コーティング胴137それぞれの胴入れ(対接移動)及び胴抜き(離反移動)を行う、印章胴対接離反移動手段としての印章胴着脱装置37、第1の番号胴対接離反移動手段としての第1番号胴着脱装置38、第2の番号胴対接離反移動手段としての第2番号胴着脱装置39、他方面コーティング胴対接離反移動手段としての他方面コーティング胴着脱装置40、及び、一方向コーティング胴対接離反移動手段としての一方面コーティング胴着脱装置41が接続されている。
また、入出力装置23には、上記印章胴着脱装置37の状態に基づいて、印章胴108が圧胴107に対接しているときに信号を出力する印章胴の胴入れ状態検出器42、及び、印章胴108が圧胴107から離反しているときに信号を出力する印章胴の胴抜き状態検出器43、並びに、第1番号胴着脱装置38の状態に基づいて、第1番号胴113が圧胴112に対接しているときに信号を出力する第1番号胴の胴入れ状態検出器44、及び、第1番号胴113が圧胴112から離反しているときに信号を出力する第1番号胴の胴抜き状態検出器45、並びに、第2番号胴着脱装置39の状態に基づいて、第2番号胴118が圧胴117に対接しているときに信号を出力する第2番号胴の胴入れ状態検出器46、及び、第2番号胴118が圧胴117から離反しているときに信号を出力する第2番号胴の胴抜き状態検出器47が接続されている。
また、入出力装置24には、インキジェット装置147が接続されている。
そして、インタフェース25は、少なくとも印章用検査カメラ124Aで撮像された画像データに基づいて印章印刷の適否を判断し、不具合が生じている場合に警告を発する印章検査装置50A、及び、第1の番号用検査カメラ124Bで撮像された画像データに基づいて第1の番号印刷の適否を判断し、不具合が生じている場合に警告を発する第1番号検査装置50B、及び、第2の番号用検査カメラ124Cで撮像された画像データに基づいて第2の番号印刷の適否を判断し、不具合が生じている場合に警告を発する第2番号検査装置50Cに接続されている。
さらに、図4に示すように、各検査装置50(印章検査装置50A,第1番号検査装置50B,第2番号検査装置50C)は、各々、CPU51と、ROM52と、RAM53と、各入出力装置54,55と、インタフェース56とがBUS線で接続されて構成されている。
このBUS線には、検査データ記憶用メモリM51、及び、基準データ(印章又は第1番号又は第2番号の基準画像データ)記憶用メモリM52が接続されている。
各検査装置50の入出力装置54,55には、検査カメラ124(印章用検査カメラ124A、第1の番号用検査カメラ124B、第2の番号用検査カメラ124C)が接続されている。検査カメラ124には、入出力装置55から撮像指令が入力され、また、検査カメラ24によって撮像した撮像データは、入出力装置54へ出力される。
また、各検査装置50のインタフェース56は、印刷機制御装置10に接続されている。
以下に、上述したように構成される本実施形態に係る組合せ印刷機100による印刷の流れを簡単に説明する。
本実施形態に係る組合せ印刷機100においては、給紙装置101からフィーダ・ボード102上に印刷用紙Wが一枚ずつ送給されると、スイング装置103によって、印刷用紙Wが渡胴104のくわえ爪装置へ一枚ずつ受け渡されて先端側をくわえられ、当該渡胴104から渡胴105のくわえ爪装置に先端側をくわえ替えされた後、印章印刷ユニット106の圧胴107のくわえ爪装置に先端側をくわえ替えされて一方面(表面)を外側に向けるようにして保持されて搬送される。
印刷用紙Wが圧胴107と印章胴108との間を通過することにより、インキ装置109から当該印章胴108の表面に予め転写されたインキが、当該圧胴107の周面に保持されて搬送されている印刷用紙Wの一方面に転写されて印章印刷が施される。
圧胴107上で一方面に印章印刷が施された印刷用紙Wは、次に、搬送胴110のくわえ爪装置に先端側がくわえ替えされ、この搬送胴110から第1の番号印刷ユニット111の圧胴112のくわえ爪装置に先端側がくわえ替えされることにより、一方面を外側に向けるようにして当該圧胴112に保持されて搬送される。
印刷用紙Wが圧胴112と第1番号胴113との間を通過することにより、インキ装置114から当該第1番号胴113の表面に予め転写されたインキが、当該圧胴112の周面に保持されて搬送されている印刷用紙Wの一方面に転写されて第1の番号印刷が施される。
圧胴112上で一方面に第1の番号印刷が施された印刷用紙Wは、次に、搬送胴115のくわえ爪装置に先端側がくわえ替えされ、この搬送胴115から第2の番号印刷ユニット116の圧胴117のくわえ爪装置に先端側がくわえ替えされることにより、一方面を外側に向けるようにして当該圧胴117に保持されて搬送される。
印刷用紙Wが圧胴117と第2番号胴118との間を通過することにより、インキ装置119から当該第2番号胴118の表面に予め転写されたインキが、当該圧胴117の周面に保持されて搬送されている印刷用紙Wの一方面に転写されて第2の番号印刷が施される。
圧胴117上で一方面に第2の番号印刷が施された印刷用紙Wは、次に、搬送胴120のくわえ爪装置に先端側がくわえ替えされた後、第1の乾燥ユニット121の搬送胴122のくわえ爪装置に先端側がくわえ替えされることにより、一方面を外側に向けるようにして当該搬送胴122に保持されて搬送される。
この搬送下で、乾燥ランプ123により、前述した印章印刷及び第1,第2の番号印刷が施されてコーティングユニット126,135でコーティング処理される前の印刷用紙Wの一方面が加熱されて乾燥される。
引き続き、印刷用紙Wは、他方面コーティングユニット126の圧胴127のくわえ爪装置に先端側がくわえ替えされることにより、今度は他方面(裏面)を外側に向けるようにして当該圧胴127に保持されて搬送される。
印刷用紙Wが圧胴127とコーティング胴128との間を通過することにより、アニロックスローラ129及びチャンバコータ130から当該コーティング胴128の表面に予め塗布されたニス等のコーティング液が、当該圧胴127の周面に保持されて搬送されている印刷用紙Wの他方面に塗布されてコーティング処理が施される。
圧胴127上で他方面にコーティング処理が施された印刷用紙Wは、次に、搬送胴131のくわえ爪装置に先端側がくわえ替えされ、この搬送胴131から第2の乾燥ユニット132の搬送胴133のくわえ爪装置に先端側がくわえ替えされることにより、他方面を外側に向けるようにして当該搬送胴133に保持されて搬送される。
この搬送下で、乾燥ランプ134により、他方面にコーティング処理を施されて一方面にコーティング処理を施されていない印刷用紙Wの上記他方面が加熱されて乾燥される。
引き続き、印刷用紙Wは、一方面コーティングユニット135の圧胴136のくわえ爪装置に先端側がくわえ替えされることにより、今度は一方面を外側に向けるようにして当該圧胴136に保持されて搬送される。
印刷用紙Wが圧胴136とコーティング胴137との間を通過することにより、アニロックスローラ138及びチャンバコータ139から当該コーティング胴137の表面に予め塗布されたニス等のコーティング液が、当該圧胴136の周面に保持されて搬送されている印刷用紙Wの一方面に塗布されてコーティング処理が施される。
圧胴136上で一方面にコーティング処理が施された印刷用紙Wは、次に、排紙装置140における搬送チェーン142の図示しない爪竿にデリバリ胴141を介してくわえ替えされることにより、今度は他方面を外側に向けるようにして当該搬送チェーン142の上側走行チェーン部を搬送される。
搬送チェーン142により搬送される印刷用紙Wは、吸引ガイド144に吸着されながら案内され展設された状態で、積載台143a,143bに積載される前に、一方面が乾燥ランプ145により加熱されて乾燥される。
そして、印刷用紙Wは、搬送チェーン142の走行にしたがって搬送されて、前述した印章印刷及び第1,第2の番号印刷を施された一方面を上方に向けるようにして積載台143a又は143b上に排出されて積載される。
ここで、上述したように、印刷用紙Wに印章印刷及び番号印刷並びにコーティング処理を施しているときに、例えば、何らかの原因により、印章印刷に不具合を生じた場合には、印章用検査カメラ124Aからの画像信号に基づいて印章検査装置50Aから印刷機制御装置10に印章印刷のNG信号が出力される。
これに対し、印刷機制御装置10では、印章胴着脱装置37に対し緊急の胴入れ/胴抜き変換カーブ(緊急の胴移動タイミング:図11のB参照。以下、同様)に基づく印章印刷の緊急胴抜き指令が出力されるとともに、印章胴着脱装置37以外の着脱装置(第1番号胴着脱装置38、第2番号胴着脱装置39、他方面コーティング胴着脱装置40、及び、一方面コーティング胴着脱装置41)に対し定常の胴入れ/胴抜き変換カーブ(定常の胴移動タイミング:図11のA参照。以下、同様)に基づく通常胴抜き指令が出力される。
そして、印刷機制御装置10は、印章印刷ユニット106の圧胴107の次の切欠き部、すなわち、不具合を生じた印章印刷をされた印刷用紙Wの次の印刷用紙Wをくわえているくわえ爪装置が設けられている切欠き部の回転位相で印章胴108を緊急胴抜きするように、図11のBに示す緊急の胴入れ/胴抜き変換カーブに基づいて、印章胴着脱装置37を作動制御し、印刷ユニット111,116の圧胴112,117の次(直近)の切欠き部の回転位相で各胴113,118をそれぞれ胴抜きし、コーティングユニット126,135の圧胴127,136の、印章及び第1の番号のみが印刷された印刷用紙W(第2の番号が印刷されていない印刷用紙W)をくわえているくわえ爪装置が設けられている切欠き部の回転位相でそれぞれ各胴128,137を胴抜きするように、図11のAに示す定常の胴入れ/胴抜き変換カーブに基づいて、各着脱装置38〜41をそれぞれ作動制御する。
続いて、印刷機制御装置10は、印章印刷で不具合を生じたときに第1の番号印刷ユニット111で印刷されていた印刷用紙W及びそれよりも先に第1の番号印刷ユニット111で印刷されて第2の番号印刷ユニット116で印刷される前の印刷用紙W(例えば、印刷不良を生じた印刷用紙Wよりも4〜7枚前の印刷用紙W)の余白部にマーク「1」を印刷し、上記不具合を生じたときに印章印刷ユニット106で印刷された印刷不良の印刷用紙Wよりも先に印章印刷ユニット106で印刷されて第1の番号印刷ユニット111で印刷される前の印刷用紙W(例えば、印刷不良を生じた印刷用紙Wよりも1〜3枚前の印刷用紙W)の余白部にマーク「2」を印刷し、印刷不良を生じた印刷用紙Wの余白部にマーク「3」を印刷するように、インキジェット装置147を作動制御する。
続いて、印刷機制御装置10では、印刷用紙Wの送給を停止させるように給紙装置101の作動を制御し、ユニット106,111,116,126,135内の印刷用紙Wがすべて排紙装置140に排紙されたところで組合せ印刷機100の運転を停止するように組合せ印刷機100の作動を制御する。
すなわち、何らかの原因により、印章印刷に不具合を生じた場合には、不具合を生じたときに第2の番号印刷ユニット116で印刷されていた印刷用紙W及びそれよりも先に第2の番号印刷ユニット116で印刷された印刷用紙W(例えば、印刷不良を生じた印刷用紙Wよりも8枚以上前の印刷用紙W)は、印章印刷及び第1,第2の番号印刷並びにコーティングがすべて良好に施された状態で正紙用の積載台143a又は143bに排紙される。また、不具合を生じたときに第1の番号印刷ユニット111で印刷されていた印刷用紙W及びそれよりも先に第1の番号印刷ユニット111で印刷されて第2の番号印刷ユニット116で印刷される前の印刷用紙Wは、印章印刷及び第1の番号印刷が良好に施されているものの、第2の番号印刷及びコーティングが施されていない状態でインキジェット装置147によりマーク「1」を付されて不良紙用の積載台143cに排紙される。また、上記不具合を生じたときに印章印刷ユニット106で印刷された印刷不良の印刷用紙Wよりも先に印章印刷ユニット106で印刷されて第1の番号印刷ユニット111で印刷される前の印刷用紙Wは、印章印刷が良好に施されているものの、第1,第2の番号印刷及びコーティングが施されていない状態でインキジェット装置147によりマーク「2」を付されて不良紙用の積載台143cに排紙される。印刷不良を生じた印刷用紙Wはインキジェット装置147によりマーク「3」を付されて不良紙用の積載台143cに排紙される。
また、例えば、何らかの原因により、第1の番号印刷に不具合を生じた場合には、第1の番号用検査カメラ124Bからの画像信号に基づいて第1番号検査装置50Bから印刷機制御装置10に第1の番号印刷のNG信号が出力される。
これに対し印刷機制御装置10では、第1番号胴着脱装置38に対し図11のBに示す緊急の胴入れ/胴抜き変換カーブに基づく第1の番号印刷の緊急胴抜き指令が出力されるとともに、第1番号胴着脱装置38以外の着脱装置(印章胴着脱装置37、第2番号胴着脱装置39、他方面コーティング胴着脱装置40、及び、一方面コーティング胴着脱装置41)に対し図11のAに示す定常の胴入れ/胴抜き変換カーブに基づく通常胴抜き指令が出力される。
そして、印刷機制御装置10は、第1の番号印刷ユニット111の圧胴112の次の切欠き部、すなわち、不具合を生じた第1の番号印刷をされた印刷用紙Wの次の印刷用紙Wをくわえているくわえ爪装置が設けられている切欠き部の回転位相で番号胴113を緊急胴抜きするように、図11のBに示す緊急の胴入れ/胴抜き変換カーブに基づいて、第1番号胴着脱装置38を作動制御し、印刷ユニット106,116の圧胴107,117の次(直近)の切欠き部の回転位相で各胴108,118をそれぞれ胴抜きし、コーティングユニット126,135の圧胴127,136の、印章及び第1の番号のみが印刷された印刷用紙W(第2の番号が印刷されていない印刷用紙W)をくわえているくわえ爪装置が設けられている切欠き部の回転位相でそれぞれ各胴128,137を胴抜きするように、図11のAに示す定常の胴入れ/胴抜き変換カーブに基づいて、各着脱装置37,39〜41をそれぞれ作動制御する。
続いて、印刷機制御装置10は、第1の番号印刷で不具合を生じたときに第1の番号印刷ユニット111で印刷された印刷不良の印刷用紙Wよりも先に第1の番号印刷ユニット111で印刷されて第2の番号印刷ユニット116で印刷される前の印刷用紙W(例えば、印刷不良を生じた印刷用紙Wよりも1〜3枚前の印刷用紙W)の余白部にマーク「1」を印刷し、印刷不良を生じた印刷用紙Wの余白部にマーク「3」を印刷し、上記不具合を生じたときに印章印刷ユニット106で印刷されていた印刷用紙W及びそれよりも先に印章印刷ユニット106で印刷されて第1の番号印刷ユニット111で印刷される前の印刷用紙W(例えば、印刷不良を生じた印刷用紙Wよりも1〜4枚後の印刷用紙W)の余白部にマーク「2」を印刷するように、インキジェット装置147を作動制御する。
続いて、印刷機制御装置10は、上述した場合と同様にして組合せ印刷機100の運転を停止するように組合せ印刷機100の作動を制御する。
すなわち、何らかの原因により、第1の番号印刷で不具合を生じた場合には、不具合を生じたときに第2の番号印刷ユニット116で印刷されていた印刷用紙W及びそれよりも先に第2の番号印刷ユニット116で印刷された印刷用紙W(例えば、印刷不良を生じた印刷用紙Wよりも4枚以上前の印刷用紙W)は、印章印刷及び第1,第2の番号印刷並びにコーティングがすべて良好に施された状態で正紙用の積載台143a又は143bに排紙される。また、第1の番号印刷ユニット111で印刷された印刷不良の印刷用紙Wよりも先に第1の番号印刷ユニット111で印刷されて第2の番号印刷ユニット116で印刷される前の印刷用紙Wは、印章印刷及び第1の番号印刷が良好に施されているものの、第2の番号印刷及びコーティングが施されていない状態でインキジェット装置147によりマーク「1」を付されて不良紙用の積載台143cに排紙される。印刷不良を生じた印刷用紙Wはインキジェット装置147によりマーク「3」を付されて不良紙用の積載台143cに排紙される。また、上記不具合を生じたときに印章印刷ユニット106で印刷されていた印刷用紙W及びそれよりも先に印章印刷ユニット106で印刷されて第1の番号印刷ユニット111で印刷される前の印刷用紙Wは、印章印刷が良好に施されているものの、第1,第2の番号印刷及びコーティングが施されていない状態でインキジェット装置147によりマーク「2」を付されて不良紙用の積載台143cに排紙される。
また、例えば、何らかの原因により、第2の番号印刷に不具合を生じた場合には、第2の番号用検査カメラ124Cからの信号に基づいて第2番号検査装置50Cから印刷機制御装置10に第2の番号印刷のNG信号が出力される。
これに対し印刷機制御装置10では、第2番号胴着脱装置39に対し図11のBに示す緊急の胴入れ/胴抜き変換カーブに基づく第2の番号印刷の緊急胴抜き指令が出力されるとともに、第2番号胴着脱装置39以外の着脱装置(印章胴着脱装置37、第1番号胴着脱装置38、他方面コーティング胴着脱装置40、及び、一方面コーティング胴着脱装置41)に対し図11のAに示す定常の胴入れ/胴抜き変換カーブに基づく通常胴抜き指令が出力される。
そして、印刷機制御装置10は、第2の番号印刷ユニット116の圧胴117の次の切欠き部、すなわち、不具合を生じた第2の番号印刷をされた印刷用紙Wの次の印刷用紙Wをくわえているくわえ爪装置が設けられている切欠き部の回転位相で番号胴118を緊急胴抜きするように、図11のBに示す緊急の胴入れ/胴抜き変換カーブに基づいて、第2番号胴着脱装置39を作動制御し、印刷ユニット106,111の圧胴107,112の次(直近)の切欠き部の回転位相で各胴108,113をそれぞれ胴抜きし、コーティングユニット126,135の圧胴127,136の、印章及び第1の番号のみが印刷された印刷用紙W(第2の番号が印刷されていない印刷用紙W)をくわえているくわえ爪装置が設けられている切欠き部の回転位相でそれぞれ各胴128,137をそれぞれ胴抜きするように、図11のAに示す定常の胴入れ/胴抜き変換カーブに基づいて、各着脱装置37,38,40,41をそれぞれ作動制御する。
続いて、印刷機制御装置10は、印刷不良を生じた印刷用紙Wの余白部にマーク「3」を印刷し、第2の番号印刷で不具合を生じたときに第1の番号印刷ユニット111で印刷されていた印刷用紙W及びそれよりも先に第1の番号印刷ユニット111で印刷されて第2の番号印刷ユニット116で印刷される前の印刷用紙W(例えば、印刷不良を生じた印刷用紙Wよりも1〜4枚後の印刷用紙W)の余白部にマーク「1」を印刷し、上記不具合を生じたときに印章印刷ユニット106で印刷されていた印刷用紙W及びそれよりも先に印章印刷ユニット106で印刷されて第1の番号印刷ユニット111で印刷される前の印刷用紙W(例えば、印刷不良を生じた印刷用紙Wよりも5〜8枚後の印刷用紙W)の余白部にマーク「2」を印刷するように、インキジェット装置147を作動制御する。
続いて、印刷機制御装置10は、上述した場合と同様にして組合せ印刷機100の運転を停止するように組合せ印刷機100の作動を制御する。
すなわち、何らかの原因により、第2の番号印刷で不具合を生じた場合には、不具合を生じたときに第2の番号印刷ユニット116で印刷されていた印刷用紙Wよりも先に第2の番号印刷ユニット116で印刷された印刷用紙W(例えば、印刷不良を生じた印刷用紙Wよりも1枚以上前の印刷用紙W)は、印章印刷及び第1,第2の番号印刷並びにコーティングがすべて良好に施された状態で正紙用の積載台143a又は143bに排紙される。印刷不良を生じた印刷用紙Wはインキジェット装置147によりマーク「3」を付されて不良紙用の積載台143cに排紙される。また、上記不具合を生じたときに第1の番号印刷ユニット111で印刷されていた印刷用紙W及びそれよりも先に第1の番号印刷ユニット111で印刷されて第2の番号印刷ユニット116で印刷される前の印刷用紙Wは、印章印刷及び第1の番号印刷が良好に施されているものの、第2の番号印刷及びコーティングが施されていない状態でインキジェット装置147によりマーク「1」を付されて不良紙用の積載台143cに排紙される。また、上記不具合を生じたときに印章印刷ユニット106で印刷されていた印刷用紙W及びそれよりも先に印章印刷ユニット106で印刷されて第1の番号印刷ユニット111で印刷される前の印刷用紙Wは、印章印刷が良好に施されているものの、第1,第2の番号印刷及びコーティングが施されていない状態でインキジェット装置147によりマーク「2」を付されて不良紙用の積載台143cに排紙される。
上述したように、印章印刷、第1の番号印刷、又は第2の番号印刷に不具合が生じた場合、上記組合せ印刷機100の運転を中断してマーク「3」が付された印刷不良を生じた印刷用紙Wは廃棄し、マーク「1」,「2」が付された印刷用紙Wは再度給紙装置101の積載台に積載して、印刷を再開する。
このとき、印刷機制御装置10では、マーク検出カメラ146からの信号に基づいて、マークの有無、及び、マークが存在する場合はそのマークが「1」か「2」かを判別し、印刷用紙Wにマーク「1」が付されていた場合、上述したように、この印刷用紙Wは印章印刷及び第1の番号印刷が良好に施されているものの、第2の番号印刷及びコーティングが施されていない状態であるので、印章印刷及び第1の番号印刷は行わず、第2の番号印刷およびコーティングのみを行うように各着脱装置37〜41をそれぞれ作動制御する。
また、印刷用紙Wにマーク「2」が付されていた場合、上述したように、この印刷用紙Wは印章印刷が良好に施されているものの、第1,第2の番号印刷及びコーティングが施されていない状態であるので、印刷機制御装置10では、マーク検出カメラ146からの信号に基づいて、印章印刷は行わず、第1の番号印刷、第2の番号印刷およびコーティングのみを行うように各着脱装置37〜41をそれぞれ作動制御する。
なお、印刷用紙Wにマークが付されていない場合は、通常の制御を行う。
以下に、上述した印刷不具合の知見と損紙発生の抑制を実現するための印刷機制御装置10による処理を、図5A〜図5C,図6A〜図6D,図7A〜図7D,図8A〜図8D,図9A〜図9Bに示す動作フローにしたがって詳細に説明する。
〔基本的な流れ〕
まず、印刷機制御装置10では、ステップS1で印刷開始スイッチ26がONとなっているか否かを判定し、印刷開始スイッチ26がOFFとなっている場合(NO)はステップS1の処理に戻る。一方、印刷開始スイッチ26がONとなっている場合(YES)はステップS2で印刷速度記憶用メモリM11から印刷速度を読み込む。
ステップS2に続いては、ステップS3で原動モータ・ドライバ33にD/A変換器32を介して印刷速度を出力し、ステップS4で印刷機の回転回数計数用カウンタ30にリセット信号を出力して当該印刷機の回転回数計数用カウンタ30をリセットした後、ステップS5で給紙装置101に給紙開始の指令を出力し、給紙を開始する。
続いて、ステップS6で印刷機の回転回数計数用カウンタ30からカウント値を読込んで、このカウント値を印刷機の回転回数計数用カウンタのカウント値記憶用メモリM12に記憶し、ステップS7でマーク検出開始回転回数記憶用メモリM13からマーク検出開始回転回数を読込む。
続いて、ステップS8で印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値がマーク検出開始回転回数以上であるか否かを判定し、印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値がマーク検出開始回転回数よりも小さければ(NO)、上述したステップS6に戻る。一方、印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値がマーク検出開始回転回数以上であれば(YES)、ステップS9で印刷機の回転位相検出用カウンタ36からカウント値を読込んで、このカウント値を印刷機の回転位相検出用カウンタのカウント値記憶用メモリM14に記憶する。
ステップS9に続いては、ステップS10で印刷機の回転位相検出用カウンタ36のカウント値から組合せ印刷機100の回転位相を計算して計算結果を印刷機の回転位相記憶用メモリM15に記憶し、ステップS11でマーク検出回転位相記憶用メモリM16からマーク検出回転位相を読込む。
続いて、ステップS12で組合せ印刷機100の回転位相がマーク検出回転位相と等しいか否かを判定し、組合せ印刷機100の回転位相がマーク検出回転位相と異なる場合(NO)は、後述するステップS26に移行する。一方、組合せ印刷機100の回転位相がマーク検出回転位相と等しい場合(YES)は、ステップS13でマーク検出カメラ146に撮像指令を出力し、マーク検出カメラ146による撮像を行う。
すなわち、給紙装置101によって給紙を開始してから、印刷用紙Wがマーク検出カメラ146により撮像される位置に到達するまでの組合せ印刷機100の回転回数及び回転位相は予め分かっているので、給紙装置101によって給紙が開始されると、印刷機の回転回数計数用カウンタ30をリセットし、印刷用紙Wが所定の位置に到達したら、マーク検出カメラ146による撮像を行うのである。
ステップS13に続いては、ステップS14でマーク検出カメラ146から撮像データを読込んで、この撮像データを撮像データ記憶用メモリM17に記憶し、ステップS15でパターン・マッチング法を用いて、マーク1の基準データ記憶用メモリM18,マーク2の基準データ記憶用メモリM19から読込んだ各マークの基準データと上記撮像データを比較し、マークの判別を行う。
続いて、ステップS16で、ステップS15で判別したマークが1であるか否かを判定し、マークが1でなければ(NO)、ステップS22に移行して、ステップS15で判別したマークが2であるか否かを判定する。一方、マークが1であれば(YES)、後述するステップS17に移行する。
そして、ステップS22でマークが2でなければ(NO)、ステップS26で印刷機の回転回数計数用カウンタ30からカウント値を読込んで、このカウント値を印刷機の回転回数計数用カウンタのカウント値記憶用メモリM12に記憶する。一方、マークが2であれば(YES)、後述するステップS23に移行する。
ステップS26に続いては、ステップS27で印章胴胴入れ回転回数記憶用メモリM22から印章胴胴入れ回転回数を読込む。続いて、ステップS28で印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値が印章胴胴入れ回転回数以上であるか否かを判定し、印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値が印章胴胴入れ回転回数よりも小さければ(NO)、上述したステップS6に戻る。一方、印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値が印章胴胴入れ回転回数以上であれば(YES)、ステップS29で印刷機の回転位相検出用カウンタ36からカウント値を読込んで、このカウント値を印刷機の回転位相検出用カウンタのカウント値記憶用メモリM14に記憶する。
ステップS29に続いては、ステップS30で印刷機の回転位相検出用カウンタ36のカウント値から組合せ印刷機100の回転位相を計算して計算結果を印刷機の回転位相記憶用メモリM15に記憶し、ステップS31で印章胴胴入れ/胴抜き回転位相記憶用メモリM23から印章胴胴入れ/胴抜き回転位相を読込む。
続いて、ステップS32で組合せ印刷機100の回転位相が印章胴胴入れ/胴抜き回転位相と等しいか否かを判定し、組合せ印刷機100の回転位相が印章胴胴入れ/胴抜き回転位相と異なる場合(NO)は、後述するステップS42に移行する。一方、組合せ印刷機100の回転位相が印章胴胴入れ/胴抜き回転位相と等しい場合(YES)は、ステップS33で印刷機の回転回数計数用カウンタ30からカウント値を読込んで印刷機の回転回数計数用カウンタのカウント値記憶用メモリM12に記憶する。
ステップS33に続いては、ステップS34で印章胴胴抜きタイミング記憶用メモリM20の1番目のアドレス位置から、最小の印章胴胴抜き回転回数を読込む。
続いて、ステップS35で印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値が最小の印章胴胴抜き回転回数と等しいか否かを判定し、印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値が最小の印章胴胴抜き回転回数と異なる場合(NO)は、ステップS40で印章胴の胴抜き状態検出器43の出力がONであるか否か、すなわち、印章胴108が胴抜きされている状態か否かを判定する。一方、印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値が最小の印章胴胴抜き回転回数と等しい場合(YES)は、後述するステップS36に移行する。
ステップS40で、印章胴の胴抜き状態検出器43の出力がONであれば(YES)、ステップS41で印章胴着脱装置37に胴入れ信号を出力して印章胴108を圧胴107に対接させ、ステップS42で印刷機の回転回数計数用カウンタ30からカウント値を読込んで、このカウント値を印刷機の回転回数計数用カウンタのカウント値記憶用メモリM12に記憶する。一方、印章胴の胴抜き状態検出器43の出力がOFFであれば(NO)、上述したステップS42の処理に移行する。
ステップS42に続いては、ステップS43で印章検査開始回転回数記憶用メモリM24から印章検査開始回転回数を読込む。続いて、ステップS44で印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値が印章検査開始回転回数以上であるか否かを判定し、印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値が印章検査開始回転回数よりも小さければ(NO)、上述したステップS6に戻る。一方、印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値が印章検査開始回転回数以上であれば(YES)、ステップS45で印刷機の回転位相検出用カウンタ36からカウント値を読込んで、このカウント値を印刷機の回転位相検出用カウンタのカウント値記憶用メモリM14に記憶する。
ステップS45に続いては、ステップS46で印刷機の回転位相検出用カウンタ36のカウント値から組合せ印刷機100の回転位相を計算して計算結果を印刷機の回転位相記憶用メモリM15に記憶し、ステップS47で印章検査回転位相記憶用メモリM25から印章検査回転位相を読込む。
続いて、ステップS48で組合せ印刷機100の回転位相が印章検査回転位相と等しいか否かを判定し、組合せ印刷機100の回転位相が印章検査回転位相と異なる場合(NO)は、後述するステップS50に移行する。一方、組合せ印刷機100の回転位相が印章検査回転位相と等しい場合(YES)は、ステップS49で印章検査装置50Aに検査指令を出力し、後述するステップS50に移行する。これにより、印章検査装置50Aにおいて、後述する印章印刷の検査が行われる。
ステップS50では、印章検査装置50AからNG信号が出力されているか否かを判定し、印章検査装置50AからNG信号が出力されていなければ(NO)、ステップS70で印刷機の回転回数計数用カウンタ30からカウント値を読込んで、このカウント値を印刷機の回転回数計数用カウンタのカウント値記憶用メモリM12に記憶する。一方、印章検査装置50AからNG信号が出力されていれば(YES)、後述するステップS51に移行する。
ステップS70に続いては、ステップS71で第1番号胴胴入れ回転回数記憶用メモリM29から第1番号胴胴入れ回転回数を読込む。
続いて、ステップS72で印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値が第1番号胴胴入れ回転回数以上であるか否かを判定し、印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値が第1番号胴胴入れ回転回数よりも小さければ(NO)、上述したステップS6に戻る。一方、印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値が第1番号胴胴入れ回転回数以上であれば(YES)、ステップS73で印刷機の回転位相検出用カウンタ36からカウント値を読込んで、このカウント値を印刷機の回転位相検出用カウンタのカウント値記憶用メモリM14に記憶する。
ステップS73に続いては、ステップS74で印刷機の回転位相検出用カウンタ36のカウント値から組合せ印刷機100の回転位相を計算して計算結果を印刷機の回転位相記憶用メモリM15に記憶し、ステップS75で第1番号胴胴入れ/胴抜き回転位相記憶用メモリM30から第1番号胴胴入れ/胴抜き回転位相を読込む。
続いて、ステップS76で組合せ印刷機100の回転位相が第1番号胴胴入れ/胴抜き回転位相と等しいか否かを判定し、組合せ印刷機100の回転位相が第1番号胴胴入れ/胴抜き回転位相と異なる場合(NO)は、後述するステップS86に移行する。一方、組合せ印刷機100の回転位相が第1番号胴胴入れ/胴抜き回転位相と等しい場合(YES)は、ステップS77で印刷機の回転回数計数用カウンタ30からカウント値を読込んで、このカウント値を印刷機の回転回数計数用カウンタのカウント値記憶用メモリM12に記憶する。
ステップS77に続いては、ステップS78で第1番号胴胴抜きタイミング記憶用メモリM21の1番目のアドレス位置から最小の第1番号胴胴抜き回転回数を読込む。
続いて、ステップS79で印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値が最小の第1番号胴胴抜き回転回数と等しいか否かを判定し、印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値が最小の第1番号胴胴抜き回転回数と異なる場合(NO)は、ステップS84で、第1番号胴の胴抜き状態検出器45の出力がONであるか否か、すなわち、第1番号胴113が胴抜きされている状態か否かを判定する。一方、印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値が最小の第1番号胴胴抜き回転回数と等しい場合(YES)は、後述するステップS80に移行する。
ステップS84で、第1番号胴の胴抜き状態検出器45の出力がONであれば(YES)、ステップS85で第1番号胴着脱装置38に胴入れ信号を出力して第1番号胴113を圧胴112に対接させ、ステップS86で印刷機の回転回数計数用カウンタ30からカウント値を読込んで、このカウント値を印刷機の回転回数計数用カウンタのカウント値記憶用メモリM12に記憶する。一方、第1番号胴の胴抜き状態検出器45の出力がOFFであれば(NO)、上述したステップS86に移行する。
ステップS86に続いては、ステップS87で第1番号検査開始回転回数記憶用メモリM31から第1番号検査開始回転回数を読込む。続いて、ステップS88で印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値が第1番号検査開始回転回数以上であるか否かを判定し、印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値が第1番号検査開始回転回数よりも小さければ(NO)、上述したステップS6に戻る。一方、印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値が第1番号検査開始回転回数以上であれば(YES)、ステップS89で印刷機の回転位相検出用カウンタ36からカウント値を読込んで、このカウント値を印刷機の回転位相検出用カウンタのカウント値記憶用メモリM14に記憶する。
ステップS89に続いては、ステップS90で印刷機の回転位相検出用カウンタ36のカウント値から組合せ印刷機100の回転位相を計算して計算結果を印刷機の回転位相記憶用メモリM15に記憶し、ステップS91で第1番号検査回転位相記憶用メモリM32から第1番号検査回転位相を読込む。
続いて、ステップS92で組合せ印刷機100の回転位相が第1番号検査回転位相と等しいか否かを判定し、組合せ印刷機100の回転位相が第1番号検査回転位相と異なる場合(NO)は、後述するステップS94に移行する。一方、組合せ印刷機100の回転位相が第1番号検査回転位相と等しい場合(YES)は、ステップS93で第1番号検査装置50Bに検査指令を出力し、後述するステップS94に移行する。これにより、第1番号検査装置50Bにおいて、後述する第1の番号印刷の検査が行われる。
ステップS94では、第1番号検査装置50BからNG信号が出力されているか否かを判定し、第1番号検査装置50BからNG信号が出力されていなければ(NO)、ステップS114で印刷機の回転回数計数用カウンタ30からカウント値を読込んで、このカウント値を印刷機の回転回数計数用カウンタのカウント値記憶用メモリM12に記憶する。一方、第1番号検査装置50BからNG信号が出力されていれば(YES)、後述するステップS95に移行する。
ステップS114に続いては、ステップS115で第2番号胴胴入れ回転回数記憶用メモリM33から第2番号胴胴入れ回転回数を読込む。
続いて、ステップS116で印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値が第2番号胴胴入れ回転回数以上であるか否かを判定し、印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値が第2番号胴胴入れ回転回数よりも小さければ(NO)、上述したステップS6に戻る。一方、印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値が第2番号胴胴入れ回転回数以上であれば(YES)、ステップS117で印刷機の回転位相検出用カウンタ36からカウント値を読み込んで、このカウント値を印刷機の回転位相検出用カウンタのカウント値記憶用メモリM14に記憶する。
ステップS117に続いては、ステップS118で印刷機の回転位相検出用カウンタ36のカウント値から組合せ印刷機100の回転位相を計算して計算結果を印刷機の回転位相記憶用メモリM15に記憶し、ステップS119で第2番号胴胴入れ/胴抜き回転位相記憶用メモリM34から第2番号胴胴入れ/胴抜き回転位相を読込む。
続いて、ステップS120で組合せ印刷機100の回転位相が第2番号胴胴入れ/胴抜き回転位相と等しいか否かを判定し、組合せ印刷機100の回転位相が第2番号胴胴入れ/胴抜き回転位相と異なる場合(NO)は、後述するステップS122に移行する。一方、組合せ印刷機100の回転位相が第2番号胴胴入れ/胴抜き回転位相と等しい場合(YES)は、ステップS121で第2番号胴着脱装置39に胴入れ信号を出力して第2番号胴118を圧胴117に対接させ、後述するステップS122に移行する。
ステップS122では、印刷機の回転回数計数用カウンタ30からカウント値を読込んで、このカウント値を印刷機の回転回数計数用カウンタのカウント値記憶用メモリM12に記憶し、続いて、ステップS123で第2番号検査開始回転回数記憶用メモリM35から第2番号検査開始回転回数を読込む。
ステップS123に続いては、ステップS124で印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値が第2番号検査開始回転回数以上であるか否かを判定し、印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値が第2番号検査開始回転回数よりも小さければ(NO)、上述したステップS6に戻る。一方、印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値が第2番号検査開始回転回数以上であれば(YES)、ステップS125で印刷機の回転位相検出用カウンタ36からカウント値を読込んで、このカウント値を印刷機の回転位相検出用カウンタのカウント値記憶用メモリM14に記憶する。
ステップS125に続いては、ステップS126で印刷機の回転位相検出用カウンタ36のカウント値から組合せ印刷機100の回転位相を計算して計算結果を印刷機の回転位相記憶用メモリM15に記憶し、ステップS127で第2番号検査回転位相記憶用メモリM36から第2番号検査回転位相を読込む。
続いて、ステップS128で組合せ印刷機100の回転位相が第2番号検査回転位相と等しいか否かを判定し、組合せ印刷機100の回転位相が第2番号検査回転位相と異なる場合(NO)は、後述するステップS130に移行する。一方、組合せ印刷機100の回転位相が第2番号検査回転位相と等しい場合(YES)は、ステップS129で第2番号検査装置50Cに検査指令を出力し、後述するステップS130に移行する。これにより、第2番号検査装置50Cにおいて、後述する第2の番号印刷の検査が行われる。
ステップS130では、第2番号検査装置50CからNG信号が出力されているか否かを判定し、第2番号検査装置50CからNG信号が出力されていなければ(NO)、ステップS150で印刷機の回転回数計数用カウンタ30からカウント値を読込んで、このカウント値を印刷機の回転回数計数用カウンタのカウント値記憶用メモリM12に記憶する。一方、第2番号検査装置50CからNG信号が出力されていれば(YES)、後述するステップS131に移行する。
ステップS150に続いては、ステップS151で他方面コーティング胴胴入れ回転回数記憶用メモリM37から他方面コーティング胴胴入れ回転回数を読込む。
続いて、ステップS152で印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値が他方面コーティング胴胴入れ回転回数以上であるか否かを判定し、印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値が他方面コーティング胴胴入れ回転回数よりも小さければ(NO)、上述したステップS6に戻る。一方、印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値が他方面コーティング胴胴入れ回転回数以上であれば(YES)、ステップS153で印刷機の回転位相検出用カウンタ36からカウント値を読込んで、このカウント値を印刷機の回転位相検出用カウンタのカウント値記憶用メモリM14に記憶する。
ステップS153に続いては、ステップS154で印刷機の回転位相検出用カウンタ36のカウント値から組合せ印刷機100の回転位相を計算して計算結果を印刷機の回転位相記憶用メモリM15に記憶し、ステップS155で他方面コーティング胴胴入れ/胴抜き回転位相記憶用メモリM38から他方面コーティング胴胴入れ/胴抜き回転位相を読込む。
続いて、ステップS156で組合せ印刷機100の回転位相が他方面コーティング胴胴入れ/胴抜き回転位相と等しいか否かを判定し、組合せ印刷機100の回転位相が他方面コーティング胴胴入れ/胴抜き回転位相と異なる場合(NO)は、ステップS158に移行する。一方、組合せ印刷機100の回転位相が他方面コーティング胴胴入れ/胴抜き回転位相と等しい場合(YES)は、ステップS157で他方面コーティング胴着脱装置40に胴入れ信号を出力して他方面コーティング胴128を圧胴127に対接させ、ステップS158で印刷機の回転回数計数用カウンタ30からカウント値を読込んで、このカウント値を印刷機の回転回数計数用カウンタのカウント値記憶用メモリM12に記憶する。
ステップS158に続いては、ステップS159で一方面コーティング胴胴入れ回転回数記憶用メモリM39から一方面コーティング胴胴入れ回転回数を読込む。
続いて、ステップS160で印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値が一方面コーティング胴胴入れ回転回数以上であるか否かを判定し、印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値が一方面コーティング胴胴入れ回転回数よりも小さければ(NO)、上述したステップS6に戻る。一方、印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値が一方面コーティング胴胴入れ回転回数以上であれば(YES)、ステップS161で印刷機の回転位相検出用カウンタ36からカウント値を読込んで、このカウント値を印刷機の回転位相検出用カウンタのカウント値記憶用メモリM14に記憶する。
ステップS161に続いては、ステップS162で印刷機の回転位相検出用カウンタ36のカウント値から組合せ印刷機100の回転位相を計算して計算結果を印刷機の回転位相記憶用メモリM15に記憶し、ステップS163で一方面コーティング胴胴入れ/胴抜き回転位相記憶用メモリM40から一方面コーティング胴胴入れ/胴抜き回転位相を読込む。
続いて、ステップS164で組合せ印刷機100の回転位相が一方面コーティング胴胴入れ/胴抜き回転位相と等しいか否かを判定し、組合せ印刷機100の回転位相が一方面コーティング胴胴入れ/胴抜き回転位相と異なる場合(NO)は、上述したステップS6に戻る。一方、組合せ印刷機100の回転位相が一方面コーティング胴胴入れ/胴抜き回転位相と等しい場合(YES)は、ステップS165で一方面コーティング胴着脱装置41に胴入れ信号を出力して一方面コーティング胴137を圧胴136に対接させ、上述したステップS6に戻る。
〔印章印刷に不具合が生じた場合の処理〕
以上に示した基本的な流れに対し、何らかの原因により印章印刷に不具合が生じた場合、印章検査装置50AからNG信号が出力されるため、上述したステップS50からステップS51に移行して印章胴着脱装置37に図11のBに示す緊急の胴入れ/胴抜き変換カーブに基づく印章印刷の緊急胴抜き指令を出力すると共に、給紙装置101に給紙停止指令を出力し、新たな印刷用紙Wの給紙を停止する。これにより、印章胴108が、印章印刷ユニット106の圧胴107の次の切欠き部の回転位相で緊急胴抜きされ、印章印刷が中断される。
ステップS51に続いては、ステップS52で印章胴以外の着脱装置である、第1番号胴着脱装置38、第2番号胴着脱装置39、他方面コーティング胴着脱装置40、および一方面コーティング胴着脱装置41に、図11のAに示す定常の胴入れ/胴抜き変換カーブに基づく通常胴抜き指令を出力する。これにより、第1番号胴113,第2番号胴118が印刷ユニット111,116の圧胴112,117の次(直近)の切欠き部の回転位相でそれぞれ胴抜きされて第1の番号印刷、第2の番号印刷が中断され、また、他方面コーティング胴128,一方面コーティング胴137が、印章印刷に不具合を生じたときに第2の番号印刷ユニット116で印刷されていた印刷用紙W及びそれよりも先に第2の番号印刷ユニット116で印刷された印刷用紙Wにそれぞれ他方面コーティング,一方面コーティングを施した後胴抜きされる。
続いて、ステップS53で印刷機の回転回数計数用カウンタ30からカウント値を読込んで、このカウント値を印刷機の回転回数計数用カウンタのカウント値記憶用メモリM12に記憶する。
続いて、ステップS54で印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値に15〜18(印章印刷で不具合を生じたときに第1の番号印刷ユニット111で印刷されていた印刷用紙W及びそれよりも先に第1の番号印刷ユニット111で印刷されて第2の番号印刷ユニット116で印刷される前の印刷用紙Wがインキジェット装置147に到達するまでの組合せ印刷機100の回転回数)を加算してインキジェット作動回転回数を求め、このインキジェット作動回転回数を、インキジェット作動回転回数記憶用メモリM26の1〜4番目のアドレス位置にマーク「1(=印章胴及び第1番号胴胴抜き)」と共に記憶する。
続いて、ステップS55で印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値に19〜21(印章印刷で不具合を生じたときに印章印刷ユニット106で印刷された印刷不良の印刷用紙Wよりも先に印章印刷ユニット106で印刷されて第1の番号印刷ユニット111で印刷される前の印刷用紙Wがインキジェット装置147に到達するまでの組合せ印刷機100の回転回数)を加算してインキジェット作動回転回数を求め、このインキジェット作動回転回数を、インキジェット作動回転回数記憶用メモリM26の5〜7番目のアドレス位置にマーク「2(=印章胴胴抜き)」と共に記憶する。
続いて、ステップS56で、印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値に22(印刷不良を生じた印刷用紙Wがインキジェット装置147に到達するまでの組合せ印刷機100の回転回数)を加算してインキジェット作動回転回数を求め、このインキジェット作動回転回数を、インキジェット作動回転回数記憶用メモリM26の8番目のアドレス位置にマーク「3(=ヤレ紙)」と共に記憶する。
続いて、ステップS57で、印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値に35(組合せ印刷機100内の印刷用紙Wがすべて排紙装置140に排紙されるまでの組合せ印刷機100の回転回数)を加算して印刷機停止回転回数を求め、この印刷機停止回転回数を印刷機停止回転回数記憶用メモリM27に記憶する。
続いて、ステップS58でカウント値N記憶用メモリM28に1を記入し、ステップS59で印刷機の回転回数計数用カウンタ30からカウント値を読込んで、このカウント値を印刷機の回転回数計数用カウンタのカウント値記憶用メモリM12に記憶し、ステップS60でインキジェット作動回転回数記憶用メモリM26のN番目のアドレス位置からインキジェット作動回転回数を読込む。
続いて、ステップS61で印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値がインキジェット作動回転回数記憶用メモリM26のN番目のアドレス位置のインキジェット作動回転回数と等しいか否かを判定し、印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値がインキジェット作動回転回数記憶用メモリM26のN番目のアドレス位置のインキジェット作動回転回数と異なる場合(NO)は、上述したステップS59に戻る。一方、印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値がインキジェット作動回転回数記憶用メモリM26のN番目のアドレス位置のインキジェット作動回転回数と等しい場合(YES)は、ステップS62でインキジェット作動回転回数記憶用メモリM26のN番目のアドレス位置からマーク(「1」、「2」又は「3」)を読込む。
ステップS62に続いては、ステップS63でインキジェット装置147に、マーク(「1」、「2」又は「3」)の吐出指令を出力する。これにより、上述したステップS54,S55,S56で設定した内容に基づき、印刷用紙Wの余白部に印刷状態に応じたマークが印刷される。
続いて、ステップS64でカウント値Nに1を加算してカウント値N記憶用メモリM28に上書きし、ステップS65でカウント値Nが9であるか否かを判定し、カウント値Nが9でなければ(NO)、インキジェット装置147によるマークの印刷が終了していないので、上述したステップS59に戻る。一方、カウント値Nが9であれば(YES)、インキジェット装置147によるマークの印刷が終了しているので、ステップS66で印刷機の回転回数計数用カウンタ30からカウント値を読込んで、このカウント値を印刷機の回転回数検出用カウンタのカウント値記憶用メモリM12に記憶する。
ステップS66に続いては、ステップS67で印刷機停止回転回数記憶用メモリM27から印刷機停止回転回数を読込む。
続いて、ステップS68で印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値が印刷機停止回転回数と等しいか否かを判定し、印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値が印刷機停止回転回数と異なる場合(NO)は、上述したステップS66に戻る。一方、印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値が印刷機停止回転回数と等しい場合(YES)は、ステップS69で原動モータ・ドライバ33に停止指令を出力して組合せ印刷機100を停止させ、上述したステップS1に戻って印刷開始スイッチ26がONとなるまで待機する。
〔第1の番号印刷に不具合が生じた場合の処理〕
また、何らかの原因により第1の番号印刷に不具合が生じた場合、第1番号印刷検査装置50BからNG信号が出力されるため、上述したステップS94からステップS95に移行して、第1番号胴着脱装置38に図11のBに示す緊急の胴入れ/胴抜き変換カーブに基づく第1の番号印刷の緊急胴抜き指令を出力すると共に、給紙装置101に給紙停止指令を出力し、新たな印刷用紙Wの給紙を停止する。これにより、第1番号胴113が、第1の番号印刷ユニット111の圧胴112の次の切欠き部の回転位相で緊急胴抜きされ、第1の番号印刷が中断される。
ステップS95に続いては、ステップS96で第1番号胴以外の着脱装置である、印章胴着脱装置37、第2番号胴着脱装置39、他方面コーティング胴着脱装置40、一方面コーティング胴着脱装置41に、図11のAに示す定常の胴入れ/胴抜き変換カーブに基づく通常胴抜き指令を出力する。これにより、印章胴108,第2番号胴118が前記印刷ユニット106,116の圧胴107,117の次(直近)の切欠き部の回転位相でそれぞれ胴抜きされて印章印刷,第2の番号印刷が中断され、また、他方面コーティング胴128,一方面コーティング胴137が、印章印刷に不具合を生じたときに第2の番号印刷ユニット116で印刷されていた印刷用紙W及びそれよりも先に第2の番号印刷ユニット116で印刷された印刷用紙Wにそれぞれ他方面コーティング,一方面コーティングを施した後胴抜きされる。
続いて、ステップS97で印刷機の回転回数計数用カウンタ30からカウント値を読込んで、このカウント値を印刷機の回転回数計数用カウンタのカウント値記憶用メモリM12に記憶する。
続いて、ステップS98で印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値に15〜17(第1の番号印刷で不具合を生じたときに第1の番号印刷ユニット111で印刷された印刷不良の印刷用紙Wよりも先に第1の番号印刷ユニット111で印刷されて第2の番号印刷ユニット116で印刷される前の印刷用紙Wがインキジェット装置147に到達するまでの組合せ印刷機100の回転回数)を加算してインキジェット作動回転回数を求め、このインキジェット作動回転回数を、インキジェット作動回転回数記憶用メモリM26の1〜3番目のアドレス位置にマーク「1(=印章胴及び第1番号胴胴抜き)」と共に記憶する。
続いて、ステップS99で印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値に18(印刷不良を生じた印刷用紙Wがインキジェット装置147に到達するまでの組合せ印刷機100の回転回数)を加算してインキジェット作動回転回数を求め、このインキジェット作動回転回数を、インキジェット作動回転回数記憶用メモリM26の4番目のアドレス位置にマーク「3(=ヤレ紙)」と共に記憶する。
続いて、ステップS100で印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値に19〜22(第1の番号印刷で不具合を生じたときに印章印刷ユニット106で印刷されていた印刷用紙W及びそれよりも先に印章印刷ユニット106で印刷されて第1の番号印刷ユニット111で印刷される前の印刷用紙Wがインキジェット装置147に到達するまでの組合せ印刷機100の回転回数)を加算してインキジェット作動回転回数を求め、このインキジェット作動回転回数を、インキジェット作動回転回数記憶用メモリM26の5〜8番目のアドレス位置にマーク「2(=印章胴胴抜き)」と共に記憶する。
続いて、ステップS101で印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値に35(組合せ印刷機100内の印刷用紙Wがすべて排紙装置140に排紙されるまでの組合せ印刷機100の回転回数)を加算して印刷機停止回転回数を求めて印刷機停止回転回数記憶用メモリM27に記憶し、ステップS102でカウント値N記憶用メモリM28に1を記入する。
続いて、ステップS103で印刷機の回転回数計数用カウンタ30からカウント値を読込んで、このカウント値を印刷機の回転回数計数用カウンタのカウント値記憶用メモリM12に記憶し、ステップS104でインキジェット作動回転回数記憶用メモリM26のN番目のアドレス位置からインキジェット作動回転回数を読込む。
続いて、ステップS105で印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値がインキジェット作動回転回数記憶用メモリM26のN番目のアドレス位置のインキジェット作動回転回数と等しいか否かを判定し、印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値がインキジェット作動回転回数記憶用メモリM26のN番目のアドレス位置のインキジェット作動回転回数と異なる場合(NO)は、上述したステップS103に戻る。一方、印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値がインキジェット作動回転回数記憶用メモリM26のN番目のアドレス位置のインキジェット作動回転回数と等しい場合(YES)は、ステップS106でインキジェット作動回転回数記憶用メモリM26のN番目のアドレス位置からマーク(「1」、「2」又は「3」)を読込む。
ステップS106に続いては、ステップS107でインキジェット装置147に、マーク(「1」、「2」又は「3」)の吐出指令を出力する。これにより、上述したステップS98,S99,S100で設定した内容に基づき、印刷用紙Wの余白部に印刷状態に応じたマークが印刷される。
続いて、ステップS108でカウント値Nに1を加算してカウント値N記憶用メモリM28に上書きし、ステップS109でカウント値Nが9であるか否かを判定し、カウント値Nが9でなければ(NO)、インキジェット装置147によるマークの印刷が終了していないので、上述したステップS103に戻る。一方、カウント値Nが9であれば(YES)、インキジェット装置147によるマークの印刷が終了しているので、ステップS110で印刷機の回転回数計数用カウンタ30からカウント値を読込んで、このカウント値を印刷機の回転回数計数用カウンタのカウント値記憶用メモリM12に記憶し、ステップS111で印刷機停止回転回数記憶用メモリM27から印刷機停止回転回数を読込む。
続いて、ステップS112で印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値が印刷機停止回転回数であるか否かを判定し、印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値が印刷機停止回転回数と異なる場合(NO)は、上述したステップS110に戻る。一方、印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値が印刷機停止回転回数と等しい場合(YES)は、ステップS113で原動モータ・ドライバ33に停止指令を出力して組合せ印刷機100を停止させ、上述したステップS1に戻って印刷開始スイッチ26がONとなるまで待機する。
〔第2の番号印刷に不具合が生じた場合の処理〕
また、何らかの原因により第2の番号印刷に不具合が生じた場合、第2番号印刷検査装置50CからNG信号が出力されるため、上述したステップS130からステップS131に移行して、第2番号胴着脱装置39に図11のBに示す緊急の胴入れ/胴抜き変換カーブに基づく第2の番号印刷の緊急胴抜き指令を出力すると共に、給紙装置101に給紙停止指令を出力し、新たな印刷用紙Wの給紙を停止する。これにより、第2番号胴118が、第2の番号印刷ユニット116の圧胴117の次の切欠き部の回転位相で緊急胴抜きされ、第2の番号印刷が中断される。
ステップS131に続いては、ステップS132で第2番号胴以外の着脱装置である、印章胴着脱装置37、第1番号胴着脱装置38、他方面コーティング胴着脱装置40、および一方面コーティング胴着脱装置41に、通常胴抜き指令を出力する。これにより、印章胴108,第1番号胴113が前記印刷ユニット106,111の圧胴107,112の次(直近)の切欠き部の回転位相でそれぞれ胴抜きされて印章印刷、第1の番号印刷が中断され、また、他方面コーティング胴128,一方面コーティング胴137が、印章印刷に不具合を生じたときに第2の番号印刷ユニット116で印刷されていた印刷用紙Wよりも先に第2の番号印刷ユニット116で印刷された印刷用紙Wにそれぞれ他方面コーティング,一方面コーティングを施した後胴抜きされる。
続いて、ステップS133で印刷機の回転回数計数用カウンタ30からカウント値を読込んで、このカウント値を印刷機の回転回数計数用カウンタのカウント値記憶用メモリM12に記憶する。
続いて、ステップS134で印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値に14(印刷不良を生じた印刷用紙Wがインキジェット装置147に到達するまでの組合せ印刷機100の回転回数)を加算してインキジェット作動回転回数を求め、このインキジェット作動回転回数を、インキジェット作動回転回数記憶用メモリM26の1番目のアドレス位置にマーク「3(=ヤレ紙)」と共に記憶する。
続いて、ステップS135で印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値に15〜18(第2の番号印刷で不具合を生じたときに第1の番号印刷ユニット111で印刷されていた印刷用紙W及びそれよりも先に第1の番号印刷ユニット111で印刷されて第2の番号印刷ユニット116で印刷される前の印刷用紙Wがインキジェット装置147に到達するまでの組合せ印刷機100の回転回数)を加算してインキジェット作動回転回数を求め、このインキジェット作動回転回数を、インキジェット作動回転回数記憶用メモリM26の2〜5番目のアドレス位置にマーク「1(=印章胴及び第1番号胴胴抜き)」と共に記憶する。
続いて、ステップS136で印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値に19〜22(第2の番号印刷で不具合を生じたときに印章印刷ユニット106で印刷されていた印刷用紙W及びそれよりも先に印章印刷ユニット106で印刷されて第1の番号印刷ユニット111で印刷される前の印刷用紙Wがインキジェット装置147に到達するまでの組合せ印刷機100の回転回数)を加算してインキジェット作動回転回数を求め、このインキジェット作動回転回数を、インキジェット作動回転回数記憶用メモリM26の6〜9番目のアドレス位置にマーク「2(=印章胴胴抜き)」と共に記憶する。
続いて、ステップS137で印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値に35(組合せ印刷機100内の印刷用紙Wがすべて排紙装置140に排紙されるまでの組合せ印刷機100の回転回数)を加算して印刷機停止回転回数を求め、この印刷機停止回転回数を印刷機停止回転回数記憶用メモリM27に記憶し、ステップS138でカウント値N記憶用メモリM28に1を記入する。
続いて、ステップS139で印刷機の回転回数計数用カウンタ30からカウント値を読込んで、このカウント値を印刷機の回転回数計数用カウンタのカウント値記憶用メモリM12に記憶し、ステップS140でインキジェット作動回転回数記憶用メモリM26のN番目のアドレス位置からインキジェット作動回転回数を読込む。
続いて、ステップS141で印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値がインキジェット作動回転回数記憶用メモリM26のN番目のアドレス位置のインキジェット作動回転回数と等しいか否かを判定し、印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値がインキジェット作動回転回数記憶用メモリM26のN番目のアドレス位置のインキジェット作動回転回数と異なる場合(NO)は、上述したステップS139に戻る。一方、印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値がインキジェット作動回転回数記憶用メモリM26のN番目のアドレス位置のインキジェット作動回転回数と等しい場合(YES)は、ステップS142でインキジェット作動回転回数記憶用メモリM26のN番目のアドレス位置からマークを読込む。
ステップS142に続いては、ステップS143でインキジェット装置147にマーク(「1」、「2」又は「3」)の吐出指令を出力する。これにより、上述したステップS134,S135,S136で設定した内容に基づき、印刷用紙Wの余白部に印刷状態に応じたマークが印刷される。
続いて、ステップS144でカウント値Nに1を加算してカウント値N記憶用メモリM28に上書きし、ステップS145でカウント値Nが10であるか否かを判定し、カウント値Nが10でなければ(NO)、インキジェット装置147によるマークの印刷が終了していないので、上述したステップS139に戻る。一方、カウント値Nが10であれば(YES)、インキジェット装置147によるマークの印刷が終了しているので、ステップS146で印刷機の回転回数計数用カウンタ30からカウント値を読込んで、このカウント値を印刷機の回転回数検出用カウンタのカウント値記憶用メモリM12に記憶し、ステップS147で印刷機停止回転回数記憶用メモリM27から印刷機停止回転回数を読込む。
続いて、ステップS148で印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値が印刷機停止回転回数と等しいか否かを判定し、印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値が印刷機停止回転回数と異なる場合(NO)は、上述したステップS146に戻る。一方、印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値が印刷機停止回転回数と等しい場合(YES)は、ステップS149で原動モータ・ドライバ33に停止指令を出力して組合せ印刷機100を停止させ、上述したステップS1に戻って印刷開始スイッチ26がONとなるまで待機する。
〔再印刷〕
上述したように、ステップS51からステップS69、又はステップS95からステップS113、又はステップS131からステップS149の処理により印刷を中断した後は、余白部にマーク「1」又は「2」を印刷された印刷用紙Wを給紙装置101の積載台に積載し、印刷を再開する。
そして、上述したステップS13〜S15でマーク検出カメラ146により印刷用紙Wを撮像してマークの判別を行った結果、マークが「1」であれば、上述したステップS16からステップS17に移行して、印刷機の回転回数計数用カウンタ30からカウント値を読込んで、このカウント値を印刷機の回転回数計数用カウンタのカウント値記憶用メモリM12に記憶する。
ステップS17に続いては、上述したようにマーク「1」が印刷された印刷用紙Wには印章印刷が既に施されているため、この印刷用紙Wに印章印刷を行わないように(印刷用紙Wが印章胴108に到達したときに当該印章胴108を胴抜きするように)、ステップS18で印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値に2(印刷用紙Wがマーク検出カメラ146によって撮像されてから印章胴108に到達するまでの組合せ印刷機100の回転回数)を加算したものを印章胴胴抜き回転回数として求め、これを印章胴胴抜きタイミング記憶用メモリM20の最後に追記し、ステップS19で印章胴胴抜きタイミング記憶用メモリM20の内容を、小さい順に並び替える。
続いて、マーク「1」が施された印刷用紙Wには第1の番号印刷も既に施されているため、この印刷用紙Wに第1の番号印刷を行わないように(印刷用紙Wが第1番号胴113に到達したときに当該第1番号胴113を胴抜きするように)、ステップS20で印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値に6(印刷用紙Wがマーク検出カメラ146によって撮像されてから第1番号胴113に到達するまでの組合せ印刷機100の回転回数)を加算したものを第1番号胴胴抜き回転回数として求め、第1番号胴胴抜きタイミング記憶用メモリM21の最後に追記し、ステップS21で第1番号胴胴抜きタイミング記憶用メモリM21の内容を、小さい順に並び替えて、上述したステップS26に移行する。
また、上述したステップS13〜S15でマーク検出カメラ146により印刷用紙Wを撮像してマークの判別を行った結果、マークが「2」であれば、上述したステップS22からステップS23に移行して、印刷機の回転回数計数用カウンタ30からカウント値を読込んで、このカウント値を印刷機の回転回数計数用カウンタのカウント値記憶用メモリM12に記憶する。
ステップS23に続いては、上述したようにマーク「2」が印刷された印刷用紙Wには印章印刷が既に施されているため、上述したステップS17と同様に、ステップS24で印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値に2を加算したものを印章胴胴抜き回転回数として求め、これを印章胴胴抜きタイミング記憶用メモリM20の最後に追記し、ステップS25で印章胴胴抜きタイミング記憶用メモリM20の内容を、小さい順に並び替えて、上述したステップS26に移行する。
そして、上述したステップS35で印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値が最小の印章胴胴抜き回転回数となったら、ステップS36に移行して、印章胴の胴入れ状態検出器42の出力がONであるか否か、すなわち、印章胴108が胴入れされている状態か否かを判定する。
そして、ステップS36で、印章胴の胴入れ状態検出器42の出力がOFFであれば(NO)、上述したステップS42に移行する。一方、印章胴の胴入れ状態検出器42の出力がONであれば(YES)、ステップS37で印章胴着脱装置37に胴抜き信号を出力して印章胴108を圧胴107から離反させる。これにより、余白部にマーク「1」又は「2」が印刷された、すでに印章印刷が施されている印刷用紙Wは、印章胴108が胴抜きされた状態で印章印刷ユニット106を搬送されることとなる。
ステップS37に続いては、ステップS38で印章胴胴抜きタイミング記憶用メモリM20から1番目のアドレス位置の最小の印章胴胴抜き回転回数を削除し、ステップS39で印章胴胴抜きタイミング記憶用メモリM20の各印章胴胴抜き回転回数を、1つ小さいアドレス位置に書き換えて、上述したステップS42に移行する。
さらに、上述したステップS79で印刷機の回転回数計数用カウンタ30のカウント値が最小の第1番号胴胴抜き回転回数となったら、ステップS80で第1番号胴の胴入れ状態検出器44の出力がONであるか否か、すなわち、第1番号胴113が胴入れされている状態か否かを判定する。
ステップS80で第1番号胴の胴入れ状態検出器44の出力がOFFであれば(NO)、上述したステップS86に移行する。一方、第1番号胴の胴入れ状態検出器44の出力がONであれば(YES)、ステップS81で第1番号胴着脱装置38に胴抜き信号を出力して第1番号胴113を圧胴112から離反させる。これにより、余白部にマーク「1」が印刷された、すでに第1の番号印刷が施されている印刷用紙Wは、第1番号胴113が胴抜きされた状態で第1の番号印刷ユニット111を搬送されることとなる。
ステップS81に続いては、ステップS82で第1番号胴胴抜きタイミング記憶用メモリM21から1番目のアドレス位置の最小の第1番号胴胴抜き回転回数を削除し、ステップS83で第1番号胴胴抜きタイミング記憶用メモリM21の各第1番号胴胴抜き回転回数を、1つ小さいアドレス位置に書き換えて、上述したステップS86に移行する。
以上により、印刷機制御装置10は、組合せ印刷機100の制御を行う。
また、上述した印刷機制御装置10に対し、各検査装置50(印章検査装置50A,第1番号検査装置50B,第2番号検査装置50C)は図10に示す動作フローにしたがって動作する。
すなわち、各検査装置50においては、ステップT1で印刷機制御装置10から上述したステップS49,S93,又はS129の処理により検査指令が送信されているか否かを判定し、印刷機制御装置10から検査指令が送信されていない場合(NO)は、ステップT1の処理を繰り返す。一方、印刷機制御装置10から検査指令が送信されている場合(YES)は、ステップT2で検査カメラ124(印章用検査カメラ124A,第1の番号用検査カメラ124B,又は第2の番号用検査カメラ124C)に撮像指令を出力する。
ステップT2に続いては、ステップT3で検査カメラ124から画像データを読込み、この画像データを検査データとして検査データ記憶用メモリM51に記憶し、ステップT4でパターン・マッチング法を用いて、基準データ(印章又は第1番号又は第2番号の基準画像データ)記憶用メモリM52に記憶された基準データ(印章又は第1番号又は第2番号の基準画像データ)と検査データを比較する。
なお、ステップT3,ステップT4の具体的な処理については既知の手法を用いればよく、ここでの詳細な説明は省略する。
続いて、ステップT5で検査データが基準データと等しいか否かを判定し、検査データが基準データと等しい場合(YES)は、印刷が良好に行われているため上述したステップT1に戻る。一方、検査データが基準データと異なる場合(NO)は、印刷に不具合が生じているためステップT6で印刷機制御装置10にNG信号を送信して、上述したステップT1に戻る。
以上により各検査装置50は、印刷状態の検査を行う。
このように、本実施形態においては、印章印刷及び第1,第2の番号印刷をユニット型のものにすると共に、印章印刷ユニット106と第1の番号印刷ユニット111と第2の番号印刷ユニット116との間をそれぞれ一つの搬送胴(渡胴)110,115で連結し、各印刷ユニット106,111,116の圧胴107,112,117と胴108,113,118との対接位置(印刷点)から当該圧胴107,112,117の回転方向下流側の当該圧胴107,112,117の外周表面に対向させるように検査カメラ124A〜124Cをそれぞれ設けて、各印刷ユニット106,111,116で印刷された印章や番号を印刷直後に各々検査することにより、印刷不具合をすぐに知見することができる。
また、印章印刷、第1の番号印刷、または第2の番号印刷に不具合が生じた場合、図11のAに示す定常の胴入れ/胴抜き変換カーブと異なる図11のBに示す緊急の胴入れ/胴抜き変換カーブに基づいて印章胴着脱装置37、第1番号胴着脱装置38、または第2番号胴着脱装置39を制御し、印章胴108、第1番号胴113、または第2番号胴118の胴抜きをすることにより、不具合を生じた直後の各圧胴107,112,117の直近の切欠き部での胴抜きを確実に行うことができる。
さらに、印刷用紙Wに不具合を生じた直後、各上記胴108,113,118が各圧胴107,112,117の直近の切欠き部に対向したときに当該胴108,113,118をそれぞれ胴抜きして次の印刷用紙Wへの印刷を一旦中止するようにして、これらの印刷用紙Wに必要な印刷をあとから行うことにより、印刷不良を生じた印刷用紙Wのみを損紙で済ますことができる。
すなわち、例えば、印章印刷で不具合を生じたときに第1の番号印刷ユニット111で印刷されていた印刷用紙W及びそれよりも先に第1の番号印刷ユニット111で印刷されて第2の番号印刷ユニット116で印刷される前の印刷用紙Wにはインキジェット装置147により余白部にマーク「1」を施し、印刷を再開したときにこのマーク「1」をマーク検出カメラ146で検出して、印刷制御装置10により当該マーク「1」が印刷された印刷用紙Wに対して第2の番号印刷及びコーティングを引き続き施し、また、上記不具合を生じたときに印章印刷ユニット106で印刷された印刷不良の印刷用紙Wよりも先に印章印刷ユニット106で印刷されて第1の番号印刷ユニット111で印刷される前の印刷用紙Wにはインキジェット装置147により余白部にマーク「2」を施し、印刷を再開したときにこのマーク「2」をマーク検出カメラ146で検出して、印刷制御装置10により当該マーク「2」が印刷された印刷用紙Wに対して第1,第2の番号印刷及びコーティングを引き続き施すことにより、これらの印刷用紙Wを正紙として取り扱うことができる。
また、例えば、第1の番号印刷で不具合を生じたときに第1の番号印刷ユニット111で印刷された印刷不良の印刷用紙Wよりも先に第1の番号印刷ユニット111で印刷されて第2の番号印刷ユニット116で印刷される前の印刷用紙Wには、インキジェット装置147により余白部にマーク「1」を施し、印刷を再開したときにこのマーク「1」をマーク検出カメラ146で検出して、印刷制御装置10により当該マーク「1」が印刷された印刷用紙Wに対して第2の番号印刷及びコーティングを引き続き施し、また、上記不具合を生じたときに印章印刷ユニット106で印刷されていた印刷用紙W及びそれよりも先に印章印刷ユニット106で印刷されて第1の番号印刷ユニット111で印刷される前の印刷用紙Wにはインキジェット装置147により余白部にマーク「2」を施し、印刷を再開したときにこのマーク「2」をマーク検出カメラ146で検出して、印刷制御装置10により当該マーク「2」が印刷された印刷用紙Wに対して第1,第2の番号印刷及びコーティングを引き続き施すことにより、これらの印刷用紙Wを正紙として取り扱うことができる。
また、例えば、第2の番号印刷で不具合を生じたときに第1の番号印刷ユニット111で印刷されていた印刷用紙W及びそれよりも先に第1の番号印刷ユニット111で印刷されて第2の番号印刷ユニット116で印刷される前の印刷用紙Wには、インキジェット装置147により余白部にマーク「1」を施し、印刷を再開したときにこのマーク「1」をマーク検出カメラ146で検出して、印刷制御装置10により当該マーク「1」が印刷された印刷用紙Wに対して第2の番号印刷及びコーティングを引き続き施し、また、上記不具合を生じたときに印章印刷ユニット106で印刷されていた印刷用紙W及びそれよりも先に印章印刷ユニット106で印刷されて第1の番号印刷ユニット111で印刷される前の印刷用紙Wにはインキジェット装置147により余白部にマーク「2」を施し、印刷を再開したときにこのマーク「2」をマーク検出カメラ146で検出して、印刷制御装置10により当該マーク「2」が印刷された印刷用紙Wに対して第1,第2の番号印刷及びコーティングを引き続き施すことにより、これらの印刷用紙Wを正紙として取り扱うことができる。
さらに、第1の番号まで印刷して印刷を停止した場合、残りの印刷を行い、完全な印刷物とするためには、印章印刷及び第1の番号印刷を行わず、第2の番号印刷のみを行うように各胴着脱装置37,38,39を設定しなければならず、同様に、印章印刷まで印刷して印刷を中止した場合、印章印刷を行わず、第1及び第2の番号印刷のみを行うように各胴着脱装置37,38,39を設定しなければならないが、本実施形態では、一方面コーティングユニット135の圧胴136と排紙装置140のデリバリ胴141との対接箇所よりも紙搬送方向下流側であって、当該デリバリ胴141に対向する位置にインキジェット装置147を設け、必要に応じ、印刷された状態に基づくマークを印刷用紙Wの余白部に印刷し、再印刷時、フィーダ・ボード102上を搬送される印刷用紙Wに印刷されたマークをマーク検出カメラ146で撮像して印刷されているマークを判別し、そのマークに応じてその印刷用紙Wが印刷される際の各胴(具体的には、印章胴108及び第1番号胴113)の着脱状態を制御し、自動的に残りの印刷のみを各印刷用紙Wに確実に実施できるため、印刷に不具合が生じたとしても、オペレータがいちいちどの印刷まで行われたかを確認し、それに応じて各胴着脱装置37,38,39の着脱を手動で設定する等の必要がなく、オペレータの負担を軽減することができるとともに、稼働率を向上させることができる。
したがって、本実施形態によれば、損紙となる印刷用紙Wを1枚だけにすることができるので、損紙の発生量を極力抑制することができ、有価証券等に用いられる高価な印刷用紙Wの無駄を大幅に削減することができる。また、印章印刷のみ、若しくは印章印刷及び第1の番号印刷のみ施された印刷用紙Wに自動的に残りの印刷を行い、完全な印刷物とすることができるので、オペレータの負担を軽減することもできる。