JP2016205825A - 光走査型の対象物検出装置 - Google Patents

光走査型の対象物検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】簡素な構成でありながら、窓部の結露を抑制して十分な対象物検知性能を確保できる光走査型の対象物検出装置を提供する。【解決手段】光束を出射する投光系LPSと、回転軸回りに回転するミラー面M1、M2を備えたミラーユニットMUと、光束を受光する受光系RPSと、窓部としての透明板TRが設けられると共に、投光系とミラーユニットと受光系とを内包した筐体CSと、を有し、投光系から出射された光束は、回転するミラー面で反射され、窓部を介して筐体の外部へ走査投光され、走査投光された光束のうち対象物で反射した光束の一部は、窓部を介して筐体の内部のミラー面で反射した後、受光系で受光されるよう構成された光走査型の対象物検出装置であって、透明板である窓部以外の部位に窓部より熱抵抗の小さい結露誘発部を配置することで、筐体の内部と外部に接する結露誘発部での結露を促進させ、窓部での結露を抑制する。【選択図】図3

Description

本発明は、レーザー光等を走査投光して物体を検出する光走査型の対象物検出装置に関する。
近年、自動車や飛行体などの分野で、進行方向前方に存在する障害物の検知を行うために、レーザー光を走査しつつ出射し、対象物に当たって反射した反射光を受光して、出射と受光との時間関係に基づいて、障害物の情報を取得するレーザー走査型測定機が開発され、実用化されている。
一般的なレーザー走査型測定機においては、投光系がレーザーダイオードとコリメーターから構成され、受光系が受光レンズ(またはミラー)とフォトダイオードなどの光検出素子から構成され、更には投光系と受光系との間に反射面を備えた反射ミラーが配置されている。このようなレーザー走査型測定機においては、反射ミラーの回転によって、投光系から出射された光を走査投光することにより、1点での測定ではなく2次元的に対象物を広範囲に測定できるというメリットがある。
レーザー走査型測定機は、上述した移動体の障害物検知の他にも、建物の軒下などに設けて不審者を検知する防犯用途、或いはヘリコプターや航空機などに搭載して上空から地形情報を取得する地形調査用途などにも適用でき、また大気中のガス濃度を測定するガス検知用途にも適用可能である。しかるに、上述した用途の多くにおいては、レーザー走査型測定機の屋外使用が前提となるので、使用に当たっては外部環境から投光系や受光系などの各素子を保護する筐体を設けると共に、外部に出射するレーザー光を妨げないように透明な窓部を筐体に設けることが望ましい。ところが、例えば外気温が低い時に各素子の発熱で筐体内の温度が上昇し、筐体の内外の温度差が大きくなると、レーザー光が透過する窓部の内側に結露が発生することがあり、かかる結露による窓部の曇りや付着した水滴により、透過するレーザー光の光量の減衰や、光束の指向性が劣化して検知性能が低下してしまうという課題がある。よって、レーザー光が透過する窓部での結露の発生を防止する工夫が必要である。
特許第3209667号明細書 特許第4869427号明細書
特許文献1には、レーザー光量が減衰し対象物検知性能の低下を招く窓部(透過パネル)の結露を抑制するために、2枚重ねて配置した透過パネル間に空気層を作り、断熱効果を確保する技術が開示されている。しかしながら、かかる従来技術では、透過パネルを2枚使用するため、レーザー光が投光と受光で計4回透過パネルを通過することを余儀なくされ、それによりパネルの光透過率に応じてレーザー光量が大きく減衰してしまい光の利用効率が低下するという問題がある。例えば透過パネル1枚の透過率を90%とすると、透過パネルが1枚の構成では、受光系に到達時の光の利用効率は81%であるのに対し、透過パネルが2枚の構成ではその光の利用効率が66%に低下することとなる。加えて透過パネルを2枚固定しなければならないため、構造が重く複雑になってしまうという問題もある。
一方、特許文献2には、上空からの映像を撮像する為に、密閉型の筐体と、筐体内に収容されたカメラを含むカメラスタビライザにおいて、回路排熱を含む空気(熱風)をファンにより強制的に送ることで窓部を加温して、結露を抑制する技術が開示されている。この従来技術の場合、窓部まで熱風を送るための専用ファンおよび熱風を送るための流路の確保が必要であり、構造が複雑になってしまい、またファンの電力などが必要で省エネが図れないという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、簡素な構成でありながら、窓部の結露を抑制して十分な対象物検知性能を確保できる光走査型の対象物検出装置を提供することを目的とする。
本発明は、
光束を出射する光源と、
回転軸回りに回転するミラー面を備えた回転ミラー体と、
光束を受光する受光部と、
光透過性を備えた窓部が設けられると共に、前記光源と、前記回転ミラー体と、前記受光部とを内包した筐体と、を有し、
前記光源から出射された光束は、回転する前記ミラー面で反射され、前記窓部を介して前記筐体の外部へ走査投光され、
前記走査投光された光束のうち対象物で反射した光束の一部は、前記窓部を介して前記筐体の内部の前記ミラー面で反射した後、前記受光部で受光されるよう構成された光走査型の対象物検出装置であって、
前記筐体の前記窓部以外の部位に、前記窓部の熱抵抗より小さい熱抵抗を有する結露誘発部を前記筐体の内部と外部に接するよう配置したものである。
本発明によれば、簡素な構成でありながら、窓部の結露を抑制して十分な対象物検知性能を確保できる光走査型の対象物検出装置を提供することができる。
本実施の形態にかかる光走査型の対象物検出装置としてのレーザーレーダーを車両に搭載した状態を示す概略図である。 第1の実施の形態にかかるレーザーレーダーLRの筐体を除く主要部を示す斜視図である。 (A)は第1の実施の形態にかかるレーザーレーダーを回転軸ROを含む面で切断して示す断面図である。(B)は第1の実施の形態にかかるレーザーレーダーのその他の例を示す断面図である。 ミラーユニットMUの回転に応じて、出射するレーザースポット光SB(ハッチングで示す)で、レーザーレーダーLRの検出範囲G内を走査する状態を示す図である。 本発明者らが行ったシミュレーション結果を示す温度分布図である。 第2の実施の形態にかかるレーザーレーダーLRの、図3と同様な断面図である。 第3の実施の形態にかかるレーザーレーダーLRの、図6と同様な断面図である。 第4の実施の形態にかかるレーザーレーダーLRの、図7と同様な断面図である。 第5の実施の形態にかかるレーザーレーダーLRの、図7と同様な断面図である。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。尚、本明細書中、熱抵抗とは、「伝熱長さ/(材料の熱伝導率×伝熱方向に直交する断面積)」とする。図1は、本実施の形態にかかる光走査型の対象物検出装置としてのレーザーレーダーを車両に搭載した状態を示す概略図である。本実施の形態のレーザーレーダーLRは、車両1のフロントグリル1bの背後に設けられているが、それ以外の車外(フロントウィンドウ1aの上端など)に配置されていても良い。
(第1の実施の形態)
図2は、第1の実施の形態にかかるレーザーレーダーLRの筐体を除く主要部を示す斜視図であるが、構成要素の形状や長さ等、実際と異なる場合がある。レーザーレーダーLRは、例えば、レーザー光束を出射するパルス式の半導体レーザー(光源)LDと、半導体レーザーLDからの発散光を平行光に変換するコリメートレンズCLと、コリメートレンズCLで平行とされたレーザー光を、回転するミラー面により対象物OBJ側(図1)に向かって走査投光すると共に、走査投光された対象物OBJからの反射光を反射させるミラーユニット(回転ミラー体)MUと、ミラーユニットMUで反射された対象物OBJからの反射光を集光するレンズLSと、レンズLSにより集光された光を受光するフォトダイオード(受光部)PDとを有する。
ミラーユニットMUは、2つの四角錐を逆向きに接合して一体化した形状を有し、すなわち対になって向き合う方向に傾いたミラー面M1、M2を4対有している。ミラー面M1、M2は、ミラーユニットの形状をした樹脂素材(例えばPC)の表面に、反射膜を蒸着することにより形成されていると好ましい。
半導体レーザーLDと、コリメートレンズCLとで投光系LPSを構成し、レンズLSと、フォトダイオードPDとで受光系RPSを構成する。投光系LPS、受光系RPSの光軸は、ミラーユニットMUの回転軸ROに対して直交している。
図3(A)は、レーザーレーダーをミラーユニットMUの回転軸ROを含む面で切断して示す断面図であるが、ミラー面M1、M2を構成する反射膜の厚さは誇張して示されている。ボックス状の筐体CSは、樹脂製であって、上壁CSaと、これに対向する下壁CSbと、上壁CSaと下壁CSbとを連結する側壁CScとを有する。側壁CScの一部に開口CSdが形成され、開口CSdには窓部としての透明板TRが取り付けられている。アクリル、ガラス、PCなどから形成されていると好ましい透明板TRは、一方の面が筐体CSの内部に接し、他方の面が筐体CSの外部に接している。なお、本例では、下壁CSbが他の部材に取り付けるための取り付け面である。
筐体CSの上壁CSaにおいて、回転軸ROと交差する位置に開口CSeが形成されており、開口CSeには結露誘発部としての金属板MPが取り付けられており、その一方の面が筐体CSの内部に接し、他方の面が筐体CSの外部に接している。ここで、金属板MPの熱抵抗を、窓部としての透明板TRの熱抵抗より小さくしている。金属板MPは、アルミやステンレス等錆びない材料が好ましい。尚、上壁CSaが取り付け面の場合は、下壁CSbや側壁CScに金属板MPを設置してもよいし、側壁CScが取り付け面の場合は、上壁CSa、下壁CSbや透明板TR側の側壁CScに設置してもよい。また、結露誘発部として、金属以外の素材、例えば、筐体と共に樹脂で形成することも可能である。この場合、窓部よりも熱抵抗を小さくすることが必要になる。具体的に熱抵抗を小さくするためには、上述の熱抵抗の定義に従って、窓部や他の部分よりも板厚を薄くすること、窓部よりも熱伝導率が大きな素材を使用すること、窓部よりも面積を大きくすることが考えられ、これらのいずれか、もしくはこれらを併用すればよい。
図3(B)は、結露誘発部を、筐体と共に樹脂で形成したものの一例を示す断面図である。図3(B)に示す例は、筐体CSの上壁CSaの一部CSa’を窓部の熱抵抗より小さくするために薄く形成したものである。
本実施の形態では、図3に示すように、ミラー面M1、M2が互いに向き合うように傾いているので、回転軸RO方向において金属板MPに対向するミラー面M1と、金属板MPとの間に、ミラー面M2及びミラーユニットMU本体が配置されていることになる。又、ミラー面M2は、回転軸RO方向において金属板MPと対向していない。ここで、「回転軸RO方向においてミラー面M1が金属板MPに対向する」とは、ミラー面M1の法線が向いている側(図3で上方)に、回転軸の方向にミラー面M1を投影したときに、その投影像の少なくとも一部が金属板MPとが重なることをいう。
ミラーユニットMUは、モータMTの軸MTaに連結され、回転駆動されるようになっている。筐体CSは、ミラーユニットMU、投光系LPS、受光系RPS、モータMT、その他図示しない回路基板などを収容している。
次に、レーザーレーダーLRの対象物検出動作について説明する。図2、3において、半導体レーザーLDからパルス状に間欠的に出射された発散光は、コリメートレンズCLで平行光束に変換され、回転するミラーユニットMUの第1ミラー面M1に入射し、ここで反射され、更に第2ミラー面M2で反射した後、透明板TRを透過して外部の対象物OBJ側に例えば縦長の矩形断面を持つレーザースポット光として走査投光される。
図4は、ミラーユニットMUの回転に応じて、出射するレーザースポット光SB(ハッチングで示す)で、レーザーレーダーLRの検出範囲G内を走査する状態を示す図である。ミラーユニットMUの第1ミラー面M1と第2ミラー面M2の組み合わせにおいて、それぞれ交差角が異なっている。レーザー光は、回転する第1ミラー面M1と第2ミラー面M2にて、順次反射される。まず1番対の第1ミラー面M1と第2ミラー面M2にて反射したレーザー光は、ミラーユニットMUの回転に応じて、検出範囲Gの一番上の領域Ln1を水平方向に左から右へと走査される。次に、2番対の第1ミラー面M1と第2ミラー面M2で反射したレーザー光は、ミラーユニットMUの回転に応じて、検出範囲Gの上から二番目の領域Ln2を水平方向に左から右へと走査される。次に、3番対の第1ミラー面M1と第2ミラー面M2で反射したレーザー光は、ミラーユニットMUの回転に応じて、検出範囲Gの上から三番目の領域Ln3を水平方向に左から右へと走査される。次に、4番対の第1ミラー面M1と第2ミラー面で反射したレーザー光は、ミラーユニットMUの回転に応じて、検出範囲Gの最も下の領域Ln4を水平方向に左から右へと走査される。これにより検出範囲G全体の1回の走査が完了する。そして、ミラーユニットMUが1回転した後、1番対の第1ミラー面M1と第2ミラー面M2が戻ってくれば、再び検出範囲Gの一番上の領域Ln1から最も下の領域Ln4までの走査を繰り返す。
図2、3において、走査投光された光束のうち対象物OBJに当たって反射したレーザー光の一部は、再び透明板TRを透過して筐体CS内のミラーユニットMUの第2ミラー面M2に入射し、ここで反射され、更に第1ミラー面M1で反射されて、レンズLSにより集光され、それぞれフォトダイオードPDの受光面で検知されることとなる。これにより検出範囲G内の全領域で、対象物OBJの検出を行える。
ここで、投光系LPS及び受光系RPS等が発熱することにより筐体CS内部が昇温しやすいのに対し、筐体CSの外部環境が低温であると、筐体CSの内部に結露が発生しやすくなる。本実施の形態において、筐体CSの内部と外部環境に接している透明板TRと金属板MPとが最も結露が発生しやすい条件になる。しかるに、金属板MPの熱抵抗が透明板TRの熱抵抗より小さいので、透明板TRより先に金属板MPにて結露が発生することとなり、これにより透明板TRでの結露の発生を抑制できる。
ここで、金属板MPを配置する位置について考察する。本発明者らは、筐体CS内で投光系LPS、受光系RPSを動作させ、且つミラーユニットMUを回転させた状態での筐体内での熱の分布について検討した。図5は、本発明者らが行ったシミュレーション結果を示す温度分布図であり、線図の密度が高い位置が高熱部であり、線図の密度が低い位置が低熱部である。図5によれば、投光系LPS、受光系RPS付近が比較的温度が高い位置となり、ミラーユニットMUの回転軸方向両側が比較的温度が低い位置となり、筐体CS内で大きな温度差が生じている。これは、ミラーユニットMUの回転によって、筐体CS内に気流が生じ、これによりミラーユニットMUの回転軸方向両側の温度が低くなることが原因と推察される。そこで、低温条件を創成できるミラーユニットMUの回転軸方向、すなわち回転軸の延長線と交差する筐体の面(ここでは上壁CSa)に窓部より熱抵抗の小さい金属板MPを配置することで、筐体CSの内部と外部に接する金属板MPでの結露をより促進させることができ、透明板TRでの結露を抑制する効果を高めることができる。又、ミラー面M2で反射した光束を透過する透明板TRから離れた位置に金属板MPを配置することで、金属板MPにより生じた結露が透明板TRに付着することを回避できる。尚、金属板MPの周囲に樋などを設けて、生じた結露を透明板TRから遠ざかる側に流すようにしても良い。
一方、ミラーユニットMUの重力加速度方向上方に金属板MPが設置されている場合、金属板MPにより生じた結露が滴下して、ミラー面に付着する恐れがある。これに対し本実施の形態によれば、ミラー面M1を、その法線が向かう側における回転軸ROの方向(図3で上方)に投影したときに、ミラー面M1の投影領域と、金属板MPとが一部重なる配置(図3(A)に示す範囲B参照)であるが、ミラー面M1と金属板MPとの間には、ミラーユニットMUの非反射面部が位置している。又、ミラー面M2は金属板MPに対向していない。従って、金属板MPに生じた結露が滴下した場合でも、ミラーユニットMUの非反射面部である上面に遮られることで、ミラー面M1、M2のいずれにも付着することがなく、その反射性能を確保できる。尚、本実施の形態のレーザーレーダーLRにおいては、その構造上、ミラーユニットMUに対して回転軸ROの方向に、熱源となる投光系LPSや受光系RPSを配置する可能性は少ないが、投光系LPSや受光系RPSは、ミラーユニットMU回転軸ROの方向に投影したとき、その投影領域と重ならない位置に配置することが、筐体CS内の温度バランスを図る観点から望ましい。なお、図示は断面であり、ミラーユニットMUの投影領域は円筒状、ミラー面の投影領域は円環状となる。
(第2の実施の形態)
図6は、第2の実施の形態にかかるレーザーレーダーLRの、図3と同様な断面図である。本実施の形態のミラーユニットMUは、上述した実施の形態に対して下半部の四角錐を削除してなる単一の略四角錐形状からなり、その側面に4つのミラー面M2を形成している。本実施の形態では、投光系LPSと受光系RPSの光軸は、それぞれ回転軸ROに対して略平行に配置されている。それ以外の構成は、上述した実施の形態と同様である。4つのミラー面M2の傾斜角度をそれぞれ変えておくことで、図4に示すように画面G内を2次元的に走査できる。
本実施の形態においても、ミラーユニットMUの回転軸ROの延長線と交差する筐体の面に金属板MPを配置することで、より結露を発生しやすい低温条件を金属板MP付近に創成できるから、透明板TRにおける結露の発生を抑制できる。又、ミラー面M2が金属板MPと対向していないので、金属板MPに生じた結露が滴下した場合でも、ミラーユニットMU上面に遮られ、ミラー面M2に付着することがなく、その反射性能を確保できる。
ところで、図6に示す実施の形態において、ミラーユニットMUの回転軸ROの方向の一つとして、点線で示すように、筐体CSの下壁CSbに金属板MPを配置することも考えられる。ところが、図6に示す実施の形態では、ミラー面M2に対して下壁CSb側に、熱源となる投光系LPS及び受光系RPSが配置される構成であるので、その発熱によってミラーユニットMUを回転させることで生じた低温環境を損なう恐れがある。そこで、ミラーユニットMUを挟んで、熱源となる光源を含む投光系LPS及び受光部を含む受光系RPSと反対側、すなわち上壁CSaに金属板MPを設ける方が望ましいといえる。
(第3の実施の形態)
一方、上壁CSaが取り付け面であり、ミラーユニットMUに対し、投光系LPS及び受光系RPSと同じ側に金属板MPを設けたい場合もある。かかる要求を満たす第3の実施の形態について説明する。図7は、第3の実施の形態にかかるレーザーレーダーLRの、図6と同様な断面図である。図6の実施の形態に対し、異なる点のみを説明する。本実施の形態では、筐体CSの下壁CSbに金属板MPを配置している。このため、ミラー面M2が金属板MPに対向することとなる。この場合、ミラーユニットMUに対して、金属板MPを重力加速度方向下方となるように設置すれば、金属板MPに発生した結露が重力加速度に従うので、上方にあるミラーユニットMUに付着することを抑制できる。
更に、本実施の形態では、金属板MPに対して、熱源となる投光系LPS及び受光系RPSを離間させるべく、反射鏡MR1、MR2を設けて光軸を折り曲げるようにしている。具体的には、投光系LPSから出射された光束は、反射鏡MR1で反射され、回転軸ROに沿って進行し、回転するミラーユニットMUのミラー面M2で反射した後、透明板TRを透過して外部の検出範囲に走査投光される。一方、走査投光された光束のうち対象物OBJに当たって反射したレーザー光は、再び透明板TRを透過して筐体CS内のミラーユニットMUのミラー面M2で反射され、回転軸ROに沿って進行し、反射鏡MR2で反射され、受光系RPSで検知されるようになっている。
このように、本実施の形態によれば、反射鏡MR1、MR2で光軸を折り曲げることで、回転軸RO方向に対してミラーユニットMUを投影したときに、その投影領域(点線で示す範囲A)外に、発熱部となる投光系LPS(少なくとも半導体レーザーLD)と受光系RPS(少なくともフォトダイオードPD)を設けるようにしたので、金属板MPと離間させることができ、ミラーユニットMUを回転させることで生じた低温環境を損なうことなく、下壁CSbに金属板MPを設置することで効果的に結露を生じさせることができる。
(第4の実施の形態)
図8は、第4の実施の形態にかかるレーザーレーダーLRの、図7と同様な断面図である。図7の実施の形態に対し、異なる点のみを説明する。本実施の形態では、ミラーユニットMUは、単一のミラー面M2のみを設けている。又、モータMTは、180度以内で往復回転動作を行うようになっている。ミラーユニットMUの往復回転に同期して、不図示のアクチュエータを用いて反射鏡MR1、MR2をステップ的に回動させることで、図4に示すような2次元の走査を行うことができる。本実施の形態では、下壁CSbが取り付け面の場合、金属板MPは上壁CSaに設け、上壁CSaが取り付け面の場合、下壁CSbに設ける。回転軸RO方向に対してミラーユニットMUを投影したときに、その投影像の範囲(点線で示す範囲A)外に、発熱部となる投光系LPSと受光系RPSを設けるようにしている。
(第5の実施の形態)
図9は、第5の実施の形態にかかるレーザーレーダーLRの、図7と同様な断面図である。図7の実施の形態に対し、異なる点のみを説明する。本実施の形態は、図7の実施の形態に対して、概ね天地を逆にした構成を有する。但し、図7の実施の形態のレーザーレーダーLRの天地を逆にするだけでは、金属板MPに付着した結露が滴下して、ミラー面M2に付着する恐れがある。そこで、本実施の形態では、ミラー面を、その法線が向かう側における回転軸ROの方向に投影した時に、その投影領域(図9に示す範囲B)以外の場所に金属板MPを設けるようにした。つまり、ミラー面の投影領域と、金属板MPとは重ならない位置に配置したものである。但し、回転軸RO方向に対してミラーユニットMUを投影したときに、その投影像の範囲(点線で示す範囲A)内に金属板MPを設けることが望ましい。従って、本実施の形態の場合、ミラーユニットMUの中央位置に対応して、上壁CSaに金属板MPを設けているのである。なお、本例では、取り付け面は下壁CSbである。
金属板MPが重力加速度方向下方となるように設置される場合、ミラーユニットMUの上面に凹部MUaを形成して、金属板MPより結露が滴下した場合に、それを受けることができるようにし、且つ凹部MUaに連通した流路MUbを介して、結露をミラーユニットMUの下方へと逃がすようにすると好ましい。
本発明は、明細書に記載の実施例に限定されるものではなく、他の実施例・変形例を含むことは、本明細書に記載された実施例や思想から本分野の当業者にとって明らかである。明細書の記載及び実施例は、あくまでも例証を目的としており、本発明の範囲は後述するクレームによって示されている。例えば、図面を用いて説明した本発明の内容は、全て実施の形態に適用でき、ヘリコプターなどの飛行体への搭載や、建物に設置して不審者を検知する防犯センサなどにも適用できる。また、上述の実施の形態では、光源として半導体レーザーを用いたもので説明したが、これに限るものでなく、光源にLED等を用いたものであってもよいのは言うまでもない。
1 車両
1b フロントグリル
CL コリメートレンズ
CS 筐体
CSa 上壁
CSa’ 薄くした上壁の一部
CSb 下壁
CSc 側壁
CSd 開口
CSe 開口
G 画面
LD 半導体レーザー
Ln1−Ln4 画面の領域
LPS 投光系
LR レーザーレーダー
LS レンズ
M1 第1ミラー面
M2 第2ミラー面(又はミラー面)
MP 金属板
OBJ 対象物
PD フォトダイオード
MU ミラーユニット
RO 回転軸
RPS 受光系
TR 透明板

Claims (9)

  1. 光束を出射する光源と、
    回転軸回りに回転するミラー面を備えた回転ミラー体と、
    光束を受光する受光部と、
    光透過性を備えた窓部が設けられると共に、前記光源と、前記回転ミラー体と、前記受光部とを内包した筐体と、を有し、
    前記光源から出射された光束は、回転する前記ミラー面で反射され、前記窓部を介して前記筐体の外部へ走査投光され、
    前記走査投光された光束のうち対象物で反射した光束の一部は、前記窓部を介して前記筐体の内部の前記ミラー面で反射した後、前記受光部で受光されるよう構成された光走査型の対象物検出装置であって、
    前記筐体の前記窓部以外の部位に、前記窓部の熱抵抗より小さい熱抵抗を有する結露誘発部を前記筐体の内部と外部に接するよう配置した光走査型の対象物検出装置。
  2. 前記結露誘発部は、前記回転軸の延長線と交差する前記筐体の面に配置されている請求項1に記載の光走査型の対象物検出装置。
  3. 前記ミラー面を、その法線が向かう側における前記回転軸の方向に投影したときに、前記ミラー面の投影領域と、前記結露誘発部とが重ならない請求項1又は2に記載の光走査型の対象物検出装置。
  4. 前記ミラー面を、その法線が向かう側における前記回転軸の方向に投影したときに、前記ミラー面の投影領域と、前記結露誘発部とが重なる場合、前記ミラー面と、前記結露誘発部との間に、他の部材が位置している請求項1又は2に記載の光走査型の対象物検出装置。
  5. 前記結露誘発部と、前記光源及び前記受光部は、前記回転ミラー体を挟んで配置されている請求項1又は2に記載の光走査型の対象物検出装置。
  6. 前記結露誘発部は、前記筐体における他の部材への取り付け面と対向する面に配置されている請求項1〜5のいずれかに記載の光走査型の対象物検出装置。
  7. 前記光源と前記受光部は、前記回転ミラー体を前記回転軸の方向に投影した投影領域とは重ならない位置に配置されている請求項1〜6のいずれかに記載の光走査型の対象物検出装置。
  8. 前記筐体は樹脂製であり、前記結露誘発部は金属製である請求項1〜7のいずれかに記載の光走査型の対象物検出装置。
  9. 前記筐体及び前記結露誘発部は樹脂で形成され、前記結露誘発部は、前記窓部及び他の部分よりも板厚が薄い、前記窓部よりも熱伝導率が大きい、前記窓部よりも面積が大きい、のいずれかにより前記窓部の熱抵抗より小さくした請求項1〜7のいずれかに記載の光走査型の対象物検出装置。
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