JPWO2017195754A1 - 監視システム - Google Patents

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Abstract

例えば最高次の反射光を使って背景差分により物体検出を行う監視システムにおいて、フェンス越しなどの物体を検出できるようにする監視システムを提供する。監視システムにおいて、処理部は、投受光ユニットから同一投受光方向において最も遠方の対象物を背景対象物とし、それよりも近い対象物を監視対象物としてその距離を測定可能となっており、前記処理部は、監視空間の任意の範囲にマスク領域を設定可能となっており、前記マスク領域内に存在する対象物からの反射光を検出したときは、前記反射光を検出した対象物の距離を所定距離に設定する。

Description

本発明は、例えばレーザ光等を走査投光して物体を監視する監視システムに関する。
監視空間への侵入者等を検出する監視装置として、距離画像を用いるものが提案されている。ここで距離画像とは、画素値として距離情報を有するものである。具体的には、特許文献1に示すように、レーザ光等を監視空間へ向けて送出し、その送出から反射光の受光までの時間などから監視空間内の対象物までの距離を計測する監視装置が知られている。かかる監視装置では、レーザ光等の測定媒体の送出方向を順次変えて監視空間内を二次元的に走査することにより、監視空間を向いた複数の方向に関する距離情報を得ることができ、これにより距離画像を形成できる。
距離画像を用いた監視装置では、移動物体が存在しない背景となる距離画像(背景画像)と、入力された距離画像(現画像)とを比較し、背景画像より近い距離に相当する画素を抽出して変化領域を求めることが行われる。そして、変化領域の大きさ・形状及び現画像における距離情報に基づいて、移動物体が目的とする検知対象物であるか否かを判定する。
距離画像は、レーザ光束等の送受部から見た物体の方向と、当該物体までの距離という情報を有する。よって、距離画像により、物体の大きさ・形状を知ることができ、例えば、侵入者検知の用途においては、遠方の比較的大きな人物と近傍の小動物(鼠や猫等)とを区別することが可能となり、侵入者の検出精度を向上させることができる。
特開2007−122507号公報
ところで、山奥に設けた重要な施設等では、施設の周囲をフェンスなどで囲うことで、一般人が容易に立ち入れないようにすることが多い。このような施設に監視装置を設けて無人監視を行う場合、人間の行動をフェンス外でいち早く検知できると、早期に警報を発することが出来るので好ましいとされる。一方、監視装置は、人間等の不用意なアクセスを避けるべくフェンス内に設置されることが一般的であるから、監視装置の設置場所によっては、監視装置から出射されたレーザ光がフェンス越しにその内側から外側に向けて進行し、対象物に反射した光が再びフェンスを通って戻ってくる場合がある。ところが、特許文献1の監視装置においては、背景距離画像より手前にある対象距離画像を変化画像として抽出することとなっており、すなわち背景対象物より近い位置の対象物のみを監視対象としている。従って、フェンス画像を背景画像として設定してしまうと、フェンス外側の物体がフェンス越しに見える状況でも、それを検知できなくなるという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、例えば最高次の反射光を使って背景差分により物体検出を行う監視システムにおいて、フェンス越しなどの物体を検出できるようにする監視システムを提供することを目的とする。
上述した目的のうち少なくとも一つを実現するために、本発明の一側面を反映した監視システムは、
光束を出射する出射部と、前記光束を監視空間内で走査する走査部と、前記監視空間内の対象物から反射した光束を受光する受光部とを備えた投受光ユニットと、
前記投受光ユニットからの信号を処理することで、前記対象物までの距離を測定する処理部と、を有する監視システムであって、
前記処理部は、前記監視空間において基準背景を設定し、前記基準背景よりも近い対象物を監視対象物としてその距離を測定可能となっており、
前記処理部は、前記監視空間の任意の範囲にマスク領域を設定可能となっており、前記マスク領域内に存在する対象物からの反射光を検出したときは、前記反射光を検出した対象物の距離を所定距離に設定するものである。
本発明によれば、例えば最高次の反射光を使って背景差分により物体検出を行う監視システムにおいて、フェンス越しなどの物体を検出できるようにする監視システムを提供することができる。
本実施形態にかかる監視装置MDの断面図である。 ミラーユニットMUの回転に応じて、出射するレーザスポット光SB(ハッチングで示す)で、監視装置MDの監視空間内を走査する状態を示す図である。 (a)、(c)は、背景対象物が存在する監視空間を側方から見た状態を示す図であり、(b)、(d)は、それぞれ処理回路PROCの処理結果を示す図であり、縦軸を反射光強度、横軸を距離としている。 フェンスFS以外の背景対象物が存在しない監視空間を示す図である。 (a)、(c)は、フェンスFS以外の背景対象物が存在しない監視空間を側方から見た状態を示す図であり、(b)、(d)は、それぞれ処理回路PROCの処理結果を示す図であり、縦軸を反射光強度、横軸を距離としている。 (a)、(c)は、マスク領域を設定した監視空間を側方から見た状態を示す図であり、(b)、(d)は、それぞれ処理回路PROCの処理結果を示す図であり、縦軸を反射光強度、横軸を距離としている。 監視装置MDの処理回路PROCで行われる監視制御を示すフローチャートである。 レーザスポット光束の断面形状と、フェンスの網目の大きさとの関係を示す図である。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。図1は、本実施形態にかかる監視システムとしての監視装置MDの断面図であるが、構成要素の形状や長さ等、実際と異なる場合がある。監視装置MDは、山奥の無人観測所などの重要施設に設置されると好ましい。
監視装置MDは、例えば、レーザ光束を出射するパルス式の半導体レーザLDと、半導体レーザLDからの発散光を平行光に変換するコリメートレンズCLと、コリメートレンズCLで平行とされたレーザ光を、回転するミラー面により監視空間に向かって走査投光すると共に、対象物からの反射光を反射させるミラーユニットMUと、ミラーユニットMUで反射された対象物からの反射光を集光するレンズLSと、レンズLSにより集光された光を受光するフォトダイオードPDと、半導体レーザLDの出射タイミングとフォトダイオードPDの受光タイミングとの時間差に応じて距離情報を求める処理回路(処理部)PROCと、ミラーユニットMUを回転駆動するモータMTと、これらを収容する筐体CSとを有する。
本実施形態において、半導体レーザLDとコリメートレンズCLとで出射部LPSを構成し、レンズLSとフォトダイオードPDとで受光部RPSを構成し、ミラーユニットMUが走査部を構成し、更にこれらで投受光ユニットを構成する。出射部LPS、受光部RPSの光軸は、ミラーユニットMUの回転軸ROに対して直交していると好ましい。
剛体である施設の壁WL等に固定されたボックス状の筐体CSは、上壁CSaと、これに対向する下壁CSbと、上壁CSaと下壁CSbとを連結する側壁CScとを有する。側壁CScの一部に開口CSdが形成され、開口CSdには透明板TRが取り付けられている。
ミラーユニットMUは、2つの四角錐を逆向きに接合して一体化した形状を有し、すなわち対になって向き合う方向に傾いたミラー面M1、M2を4対(但し4対に限られない)有している。ミラー面M1、M2は、ミラーユニットの形状をした樹脂素材(例えばPC)の表面に、反射膜を蒸着することにより形成されていると好ましい。
ミラーユニットMUは、筐体CSに固定されたモータMTの軸MTaに連結され、回転駆動されるようになっている。本実施形態では、軸MTaの軸線(回転軸線)が鉛直方向であるZ方向に延在しており、Z方向に直交するX方向及びY方向によりなすXY平面が水平面となっているが、軸MTaの軸線を鉛直方向に対して傾けても良い。
次に、監視装置MDの対象物検出原理について説明する。図1において、半導体レーザLDからパルス状に間欠的に出射された発散光は、コリメートレンズCLで平行光束に変換され、回転するミラーユニットMUの第1ミラー面M1に入射し、ここで反射され、更に第2ミラー面M2で反射した後、透明板TRを透過して外部の監視空間に向けて、例えば縦長の矩形断面を持つレーザスポット光として走査投光される。尚、出射されたレーザスポット光が対象物で反射し、反射光として戻ってくる方向を投受光方向という。同一投受光方向に進行するレーザスポット光束は、同一の画素で検出される。
図2は、ミラーユニットMUの回転に応じて、出射するレーザスポット光SB(ハッチングで示す)で、監視装置MDの監視空間内を走査する状態を示す図であり、フェンスFSの奥側に木々TTが茂っている例を示している。
ここで、ミラーユニットMUの第1ミラー面M1と第2ミラー面M2の組み合わせにおいて、それぞれ交差角が異なっている。レーザ光は、回転する第1ミラー面M1と第2ミラー面M2にて、順次反射される。まず1番対の第1ミラー面M1と第2ミラー面M2にて反射したレーザ光は、ミラーユニットMUの回転に応じて、監視空間の一番上の領域Ln1を水平方向に左から右へと走査される。次に、2番対の第1ミラー面M1と第2ミラー面M2で反射したレーザ光は、ミラーユニットMUの回転に応じて、監視空間の上から二番目の領域Ln2を水平方向に左から右へと走査される。次に、3番対の第1ミラー面M1と第2ミラー面M2で反射したレーザ光は、ミラーユニットMUの回転に応じて、監視空間の上から三番目の領域Ln3を水平方向に左から右へと走査される。次に、4番対の第1ミラー面M1と第2ミラー面で反射したレーザ光は、ミラーユニットMUの回転に応じて、監視空間の最も下の領域Ln4を水平方向に左から右へと走査される。これにより監視装置MDが監視可能な監視空間全体の1回の走査が完了する。この領域Ln1〜Ln4の走査により得られた画像を組み合わせて、1つのフレームFLが得られることとなる。そして、ミラーユニットMUが1回転した後、1番対の第1ミラー面M1と第2ミラー面M2が戻ってくれば、再び監視空間の一番上の領域Ln1から最も下の領域Ln4までの走査を繰り返し、次のフレームFLが得られる。
図1において、走査投光された光束のうち対象物(木々TTやフェンスFS)に当たって反射したレーザ光の一部は、再び透明板TRを透過して筐体CS内のミラーユニットMUの第2ミラー面M2に入射し、ここで反射され、更に第1ミラー面M1で反射されて、レンズLSにより集光され、それぞれフォトダイオードPDの受光面で検知されることとなる。更に、処理部である処理回路PROCが、半導体レーザLDの出射タイミングとフォトダイオードPDの受光タイミングとの時間差に応じて距離情報を求める。これにより監視空間内の全領域で対象物の検出を行って、画素毎に距離情報を持つ距離画像としてのフレームFL(図2参照)を得ることができる。かかる距離画像は、不図示のネットワークなどを介して遠方のモニタに送信されて表示されたり、また記憶装置に記憶できる。
次に、監視装置MDの監視対象物の検知アルゴリズムについて説明する。図3は、監視空間を側方から見た状態を、処理回路PROCの処理結果に対応づけて示す図である。ここで、監視の前準備として、図3(a)に示すように、人間や動物等の移動物体が存在しない状態で、監視装置MDにより基準となる距離画像(基準画像)を得る。図3(a)に示す状態では、監視装置MDから出射され同一の投受光方向に向かうレーザスポット光束SBの一部は、地面G上に設置されたフェンスFSで反射されて反射光RB1となるが、残りはフェンスFSの金網を通過して、木々TTの背景対象物等に照射され反射光RB2となって、それぞれ監視装置MDに戻る。
尚、レーザスポット光束は、監視装置MDから離れるにつれて広がるので、レーザスポット光束の断面形状と、フェンスFSの網目の大きさとの関係は、フェンスFSまでの距離により異なる。例えば図8において、フェンスFSの網目1辺の長さをL=40mm、厚さをt=4mmとした場合、監視装置MDとフェンスFSとの距離が3mの場合、レーザスポット光束SB1の大きさでフェンスFSに照射され、監視装置MDとフェンスFSとの距離が10mの場合、レーザスポット光束SB2の大きさでフェンスFSに照射されることとなる。
この場合、処理回路PROCからの処理結果は、図3(b)に示すように、フェンスFSまでの距離に対応したピークP1(第1エコー)と、背景対象物(基準背景とする)までの距離に対応したピークP2(ラストエコー:最高次の反射光)が得られる。背景差分法を用いた対象物監視アルゴリズム上、最高次の反射光であるピークP2の奥には対象物は存在しないものとする。最高次の反射光を用いて背景対象物を認識して背景画像を設定し、また実際の監視時に最高次の反射光を用いて検知対象物を認識することで、雨や雪、霧などの影響を回避できる。ここで、「最高次の反射光」とは、前記監視装置MDの最大限測定可能な距離(これを超えると測定不能点となる)以内であって、最も遠方の対象物からの反射光をいうものとする。
ここで、図3(c)に示すように、背景対象物の手前に侵入者OBJが現れた場合、図3(d)に示すように、処理回路PROCからの処理結果において、ピークP1とピークP2との間に、侵入者OBJからの反射光RB3に応じたピークP3が現れることとなる。この測定点で、ピークP3はピークP2に代わってラストエコーとなる、処理回路PROCは、図3(b)の処理結果と図3(d)の処理結果とを比較して、ピークP2とピークP3との間に所定の距離差が生じた場合、注意を喚起することができる。又、侵入者OBJが移動している場合、走査を繰り返して得られるフレームでピークP3の位置が変わることから、処理回路PROCは侵入者OBJを追跡して、移動方向や速度を求める(動体検出を行う)ことができる。例えば、ピークP3の位置がピークP1より手前になった場合、処理回路PROCは侵入者OBJがフェンスFSを超えたと判断して、不図示の警報器を介してアラーム発報などを行うこともできる。
一方、監視空間において、図4に示すように、フェンスFSの向こう側が開けた空間である場合など、監視装置の監視可能範囲にフェンスFS以外の対象物が存在しないこともある。図5は、このような監視空間を側方から見た状態を、処理回路PROCの処理結果に対応づけて示す図である。
この例でも、監視の前準備として、図5(a)に示すように、人間や動物等の移動物体が存在しない状態で、監視装置MDにより基準となる距離画像(基準画像)を得る。しかるに、図5(a)に示す状態では、監視装置MDから出射され同一の投受光方向に向かうレーザスポット光束SBの一部は、地面G上に設置されたフェンスFSで反射されて反射光RB1となるが、残りはフェンスFSを通過して無限遠方に向かうため、図5(b)に示すように、監視装置MDに戻るのは反射光束RB1のみとなる。従って、このような監視空間に、上述の監視対象物の検知アルゴリズムを用いた場合、反射光束RB1がラストエコーとなるから、背景画像はフェンスFSを用いたものとなる。
かかる場合、図5(c)に示すように、フェンスFSの奥側に侵入者OBJが現れると、図5(d)に示すように、処理回路PROCからの処理結果において、ピークP1の奥側に、侵入者OBJからの反射光RB3に応じたピークP3が現れることとなる。ここで、処理回路PROCは、図5(b)の処理結果と図5(d)の処理結果とを比較するが、フェンスFSからの反射光RB1をラストエコーとして背景画像を設定すると、背景差分法を用いた検知アルゴリズムにおいてはラストエコーより奥側の監視対象物から反射光が戻ることを想定していないため、その結果として処理回路PROCは、フェンスFSの奥側の侵入者OBJを検知できないこととなる。フェンスFSを侵入者OBJが乗り越えれば、処理回路PROCが検知できるが、それでは検知タイミングが遅くなりすぎることがある。
かかる課題に対応できる監視装置MDの監視対象物の検知アルゴリズムについて説明する。図6は、図4と同様な監視空間を側方から見た状態を、処理回路PROCの処理結果に対応づけて示す図である。
ここでも、監視の前準備として、図6(a)に示すように、人間や動物等の移動物体が存在しない状態で、監視装置MDにより基準となる距離画像(基準画像)を得る。このとき、図5(a)に示す例と同様に、フェンスFSを通過したレーザ光は無限遠方に向かうため、反射光RB1はフェンスFSからしか発生しない。
そこで、本実施形態では、フェンスFSについては、実際の距離とは異なる所定距離とするマスク処理を行う。具体的には、監視装置MDに対するフェンスFSの位置(距離及び方向)が予め分かっているので、不図示のインタフェースを介してユーザが処理装置PROCに入力を行うことで、監視空間においてフェンスFSを全て囲うマスク領域MA(任意の3次元形状をとりうる)を設定することができる。かかる場合、処理装置PROCは、マスク領域MA内から反射した物体(フェンスFSを含む)の3次元座標を、所定距離すなわち無限遠方(又は測定不能点)に強制的に設定する。つまり、マスク領域MA内に存在するフェンスFSからの反射光に基づいて得られた距離については、監視装置MDから無限遠方(又は測定不能点)までの距離に置換するのである。これにより対象物検知アルゴリズム上、フェンスFSを無視することができ、対象物検知の障害とならないようにできる。「所定距離」については、無限遠方(又は測定不能点)であると好ましいが、マスク領域の奥側に背景対象物が存在する場合、その背景対象物の距離としても良い。
尚、「測定不能点」とは、監視装置MDから離れ過ぎているために、対象物でのレーザ光の反射光がフォトダイオードPDの検出限界値以下となる点をいう。例えば測定不能点が50m先である場合、マスク領域MA内の物体の距離を例えば50m以上に置換することができる。すると、図6(b)に点線で示すフェンスFSの反射光RB1のピークP1は、測定不能点以上にシフトされるから対象物検知アルゴリズム上、背景画像から除外されることとなる。
このような設定を行うと、図6(c)に示すように、監視空間内に侵入者OBJが現れた場合、図6(d)に示すように、処理回路PROCからの処理結果において、侵入者OBJからの反射光RB3に応じたピークP3が現れるが、これは検知アルゴリズム上、ラストエコーとして認識されることとなる。従って、処理回路PROCは、図6(b)の処理結果と図6(d)の処理結果とを比較して、ピークP3が新たに生じたと判断して、注意を喚起することができる。尚、例えばマスク領域MA内に侵入者OBJが含まれると、検知アルゴリズム上では監視対象物から除外される恐れはあるが、マスク領域MAは3次元的に任意に設定可能であるため、例えば侵入者OBJがフェンスFSを乗り越えようとした場合、マスク領域MAの上方にはみ出すことになるので、監視装置MDはこれを検知してアラーム発報などを行うことができる。
以上の検知アルゴリズムを用いた監視装置MDの監視制御を、図面を参照して説明する。ここで、処理回路PROCは、不図示のインタフェースを介するユーザの指定に応じて、マスク領域を任意に設定するものとする。
図7は、監視装置MDの処理回路PROCで行われる監視制御を示すフローチャートである。まず図7のステップS101において、処理回路PROCはマスク領域MAを設定するか否かを判断する。具体的には、例えば監視空間におけるフェンス等を含むマスク領域MAのデータ(3次元座標)をユーザが入力した場合、これに応じ処理回路PROCはマスク領域MAを設定するものと判断し、ステップS102で、入力されたデータに基づいてマスク領域MAを指定する。一方、マスク領域MAのデータが入力されなければ、フローはステップS102を迂回するので、処理回路PROCがマスク領域MAを設定するはない。
次いで、ステップS103で、処理回路PROCは、監視装置MDの投受光ユニットからレーザ光の走査を行い、その反射光を受光して監視空間における1フレーム分のN個の距離データ(距離画像)を得る。ここで処理回路PROCは、まずステップS104でN=1とし、更にステップS105で、N番目の測定点の3次元座標に基づいて、これがマスク領域MAに属するか否かを判定する。
N番目の測定点の座標がマスク領域MA内に存在すると判断した場合、処理回路PROCは、ステップS106で、当該測定点の距離を無限遠方に設定する。一方、マスク領域MAが設定されていない、又は対象物の測定点の座標がマスク領域MA内に存在しない場合、フローはステップS106を迂回し、処理回路PROCは当該測定点の距離を実際の演算値とする。
処理回路PROCは、ステップS107で、フレーム内の全ての測定点についてマスク領域MA内に存在するか否か判定し終わったか否かを判断し、判定し終わっていないと判断した場合、ステップS108でN=N+1として、フローをステップS105へと戻す。一方、フレーム内の全ての測定点についてマスク領域MA内に存在するか否か判定し終わったと判断した場合、更に処理回路PROCは、ステップS109で、不図示のインタフェースを用いてユーザーが背景画像を更新したか否かを判断する。背景画像を更新したと判断した場合、処理回路PROCは、ステップS110で新たな背景画像(カレントフレーム)を登録して、これを用いて監視対象物を検知する。背景画像を更新しなかったと判断した場合、フローはステップS110を迂回する。
更に、処理回路PROCは距離データを取得した後、ステップS111で、得られた1フレーム分の距離画像を背景画像と比較し、ステップS112で、不審物(動体)が出現したか否かを判断する。不審物が存在すると判断した場合、ステップS113で処理回路PROCはアラーム信号を出力し、不図示のモニタにおいて警報表示を行い、フローをステップS101へと戻して、次のレーザ光走査を行って次のフレームについて距離画像を得る。一方、不審物が存在しないと判断した場合。処理回路PROCはアラーム信号を出力することなく、フローをステップS101へと戻す。
本発明は、明細書に記載の実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態・変形例を含むことは、本明細書に記載された実施形態や技術思想から本分野の当業者にとって明らかである。明細書の記載及び実施形態は、あくまでも例証を目的としており、本発明の範囲は後述するクレームによって示されている。例えば、フェンスのみならず、レーザ光の一部を透過するガラス板などをマスク領域で囲うこともできる。更に、監視装置MDを取り付けた壁WLを鉛直方向回りに回転させることで、投受光ユニットから出射されるレーザ光を360°全方向に向けることができる。マスク領域は、測定可能範囲内にある背景対象物の手前にフェンス等が存在する場合にも設定可能である。
CL コリメートレンズ
CS 筐体
CSa 上壁
CSb 下壁
CSc 側壁
CSd 開口
FL フレーム
FS フェンス
G 地面
LD 半導体レーザ
LPS 出射部
LS レンズ
M1、M2 ミラー面
MA マスク領域
MD 監視装置
MT モータ
MTa 軸
MU ミラーユニット
OBJ 侵入者
PD フォトダイオード
PROC 処理回路
RB1,RB2,RB3 反射光
RO 回転軸
RPS 受光部
SB レーザスポット光
TR 透明板
WL 壁

Claims (6)

  1. 光束を出射する出射部と、前記光束を監視空間内で走査する走査部と、前記監視空間内の対象物から反射した光束を受光する受光部とを備えた投受光ユニットと、
    前記投受光ユニットからの信号を処理することで、前記対象物までの距離を測定する処理部と、を有する監視システムであって、
    前記処理部は、前記監視空間において基準背景を設定し、前記投受光ユニットから同一投受光方向において前記基準背景よりも近い対象物を監視対象物としてその距離を測定可能となっており、
    前記処理部は、前記監視空間の任意の範囲にマスク領域を設定可能となっており、前記マスク領域内に存在する対象物からの反射光を検出したときは、前記反射光を検出した対象物の距離を所定距離に設定する監視システム。
  2. 前記所定距離は、前記基準背景までの距離、或いは無限遠方又は測定不能点である請求項1に記載の監視システム。
  3. 前記処理部は、最高次反射光を反射した対象物を前記基準背景又は検知すべき対象物と認定する請求項1に記載の監視システム。
  4. 前記マスク領域内の対象物はフェンスである請求項1〜3のいずれかに記載の監視システム。
  5. 前記処理部は、監視範囲を3次元空間とし、前記マスク領域を前記監視範囲内に3次元的に設定可能である請求項1〜4のいずれかに記載の監視システム。
  6. 前記処理部は、前記走査部による前記光束の時間的に先行する走査と、それより時間的に後行する走査とで位置が変化した前記監視対象物を、動体として検出する請求項1〜5のいずれかに記載の監視システム。
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