JP2016203898A - 車両制御装置 - Google Patents

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陽 宍戸
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Abstract

【課題】迅速に変速を行うことができる車両制御装置を提供する。
【解決手段】入力シャフトと、出力シャフトと、前記入力シャフトによって回転される第1歯と、前記出力シャフトによって回転される第2歯とを有し、前記第1歯と前記第2歯が互いに噛み合うことにより、前記入力シャフトのトルクを前記出力シャフトへと伝達する変速機構106を備えた車両制御装置100であって、前記第1歯の第1端面と、前記第2歯の第2端面とが突き当たって噛み合わなくなる所定ロック状態に対して、前記入力シャフトおよび前記出力シャフトの位相を制御することにより前記所定ロック状態を回避して、前記第1歯と前記第2歯とを軸方向に近づける制御を行う制御部116を備えた車両制御装置100が提供される。
【選択図】図1

Description

本発明は、変速機構を有する車両を制御する車両制御装置に関する。
車両制御装置として、例えば特許文献1に、モータジェネレータを変速機の入力軸に接続するか出力軸に接続するかを切り替え可能なハイブリッド車両が知られており、特許文献1では、ドライバが高い駆動力を要求する場合には、変速段の切替時にモータジェネレータを変速機の入力軸と接続させ、モータジェネレータで変速機の入力軸と出力軸とを同期させることが開示されている。
この構成によれば、短時間で変速段を切り替えることができ、変速時における駆動力抜けに対するドライバの違和感を軽減できるとされている。
特開2013−107532号公報
しかしながら、具体的にどのようにして変速機の入出力軸を同期させるかについては、開示されていない。したがって、入力軸の回転数と出力軸の回転数とが一致し続け、アップロックが発生して変速段の切替に失敗するおそれがある。アップロックとは、アクチュエータに通電しても、スリーブの歯とドグの歯とが噛み合わなくなることを言う。アップロックが発生すると、変速処理をやり直す必要があり、変速に時間を要してしまう。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、迅速に変速を行うことができる車両制御装置を提供することである。
本発明の一態様によれば、入力シャフトと、出力シャフトと、前記入力シャフトによって回転される第1歯と、前記出力シャフトによって回転される第2歯とを有し、前記第1歯と前記第2歯が互いに噛み合うことにより、前記入力シャフトのトルクを前記出力シャフトへと伝達する変速機構を備えた車両制御装置であって、前記第1歯の第1端面と、前記第2歯の第2端面とが突き当たって噛み合わなくなる所定ロック状態に対して、前記入力シャフトおよび前記出力シャフトの位相を制御することにより前記所定ロック状態を回避して、前記第1歯と前記第2歯とを軸方向に近づける制御を行う制御部を備えた車両制御装置が提供される。
この構成によれば、所定ロック状態を回避することで、迅速に変速を行うことができる。
前記制御部は、前記第1端面と前記第2端面とが突き当たった場合に、前記入力シャフトまたは前記出力シャフトの位相を制御して前記所定ロック状態を回避してもよい。
この構成によれば、第1端面と第2端面とが突き当たった場合でも、迅速に変速を行うことができる。
望ましくは、前記変速機構は、前記第1端面と前記第2端面とを互いに近づけるアクチュエータを有し、前記制御部は、前記アクチュエータの状態に基づいて、前記第1端面と前第2端面との突き当たりを検出する。
この構成によれば、第1端面と第2端面とが突き当たったことを精度よく検出できる。
前記制御部は、前記第1歯と前記第2歯とが途中で噛み合わなくなった場合、前記入力シャフトおよび前記出力シャフトの少なくとも一方の回転数、または、一方向へのトルクを制御してもよい。
この構成によれば、第1歯と第2歯とが途中で噛み合わなくなった場合でも、迅速に変速を行うことができる。
前記第1歯は隣り合う前記第1端面間にテーパ状の第1側面を有すると共に、前記第2歯は前記第1側面に噛み合うテーパ状の第2側面を有しており、前記制御部は、前記第1歯と前記第2歯とが途中で噛み合わなくなった場合、前記第1側面および前記第2側面の一方が他方を押し付けるよう制御してもよい。
この構成によれば、前記第1側面および前記第2側面の一方が他方を押し付けることで第1歯と第2歯との係合を進めることができ、迅速に変速を行うことができる。
前記第1歯は隣り合う前記第1端面間にテーパ状の第1側面を有すると共に、前記第2歯は前記第1側面に噛み合うテーパ状の第2側面を有しており、前記制御部は、前記第1歯と前記第2歯とが途中で噛み合わなくなった場合、前記第1側面と前記第2側面とを離間さてもよい。
また、前記第1歯は隣り合う前記第1端面間にテーパ状の第1側面を有すると共に、前記第2歯は前記第1側面に噛み合うテーパ状の第2側面を有しており、前記制御部は、前記第1歯と前記第2歯とが途中で噛み合わなくなった場合、前記第1側面と前記第2側面とが離れる方向に前記入力シャフトまたは前記出力シャフトを制御してもよい。
この構成によれば、前記第1側面と前記第2側面とを離すことで第1歯と第2歯との係合を進めることができ、迅速に変速を行うことができる。
前記第1歯は隣り合う前記第1端面間にテーパ状の第1側面を有すると共に、前記第2歯は前記第1側面に噛み合うテーパ状の第2側面を有しており、前記制御部は、前記第1歯と前記第2歯とが途中で噛み合わなくなった場合、前記第1側面と前記2側面が一方に押し付けられるよう制御しても、前記第1歯と前記第2歯とが噛み合わない場合に、前記第1側面と前記第2側面とが離れるよう制御してもよい。
この構成によれば、第1歯と第2歯との係合をより確実に進めることができ、迅速に変速を行うことができる。
前記制御部は、前記第1端面と前記第2端面とを互いに近づけるアクチュエータを駆動するアクチュエータ電流が所定値以上、かつ、前記アクチュエータのストロークが停止した前記アクチュエータの状態から、前記第1歯と前記第2歯とが途中で噛み合わなくなったことを検出してもよい。
この構成によれば、前記第1歯と前記第2歯との係合途中で噛み合わなくなったことを精度よく検出できる。
ロック状態を回避することで、迅速に変速を行うことができる。
本発明の実施形態の車両制御装置を含む車両の機能ブロック図。 本発明の実施形態における車両制御装置を含む車両のドライブトレインを中心とする駆動系の模式図。 本発明の実施形態における変速クラッチの構成を示す分解斜視図。 本発明の実施形態におけるスリーブを軸線方向に沿って往復動させる軸動機構を説明する図。 本発明の実施形態における変速クラッチの噛合動作を説明する図。 変速クラッチの一例を示す模式図。 変速クラッチの別の例を示す模式図。 アップロックの一例を説明する図。 アップロックの別の例を説明する図。 変速処理時の制御部116の処理動作の一例を示すフローチャート。 変速時のスリーブおよびドグの様子を示すタイムチャート。 変速処理時の制御部116の処理動作の別の例を示すフローチャート。 変速時のスリーブおよびドグの様子を示すタイムチャート。 変速処理時の制御部116の処理動作のまた別の例を示すフローチャート。 変速時のスリーブおよびドグの様子を示すタイムチャート。 変速時のスリーブおよびドグの別の様子を示すタイムチャート。
以下、本発明の実施形態の車両制御装置およびそれを備えた車両ならびに車両制御方法について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を実施する場合の一例を示すものであって、本発明を以下に説明する具体的構成に限定するものではない。本発明の実施にあたっては、実施形態に応じた具体的構成が適宜採用されてよい。
図1は、本発明の実施形態の車両制御装置を含む車両の機能ブロック図である。図1に示す車両(例えばハイブリッド車両)制御装置100は、エンジン(Eng)102、クラッチ104、自動変速機(変速機構)106、モータジェネレータ(MG)108、インバータ110、バッテリ112、差動装置(デフ)114、制御部116、記憶部118、切換機構120等で構成されている。なお、図1では、本実施形態と関連しない構成については省略している。
内燃機関の一種であるエンジン102は、例えばガソリンエンジン等で、制御部116の制御によりエンジン回転数やエンジントルクが制御される。クラッチ104は、エンジン102の出力シャフトと自動変速機106の入力シャフトとの間に配置される。クラッチ104の制御状態には、エンジン102側から供給される動力(トルク)を伝達するトルク伝達状態と、伝達しないトルク非伝達状態とがある。トルク伝達状態は、およびトルク伝達状態とトルク非伝達状態の中間の状態で滑りながら接触して一部のトルクを伝達する滑り状態を含む。クラッチ104の制御状態は走行状態に応じて制御部116によって制御されるようにしてもよい。
自動変速機106は、変速クラッチとして、後述するいわゆるドグクラッチを含むドグトランスミッションとすることができる。自動変速機106の出力シャフト側には、モータジェネレータ108が接続されている。図1の構成では、自動変速機106に対するモータジェネレータ108の接続状態を切り換える切換機構120が設けられている。
切換機構120に含まれるMGクラッチ120aによってモータジェネレータ108を自動変速機106の出力シャフト側に直結させることができる。MGクラッチ120aは、モータジェネレータ108と自動変速機106の出力シャフトとの間に配置される。また、切換機構120に含まれるMGクラッチ120bによってモータジェネレータ108を自動変速機106の入力シャフト側に直結させることができる。MGクラッチ120bは、モータジェネレータ108と自動変速機106の入力シャフトとの間に配置される。切換機構120は、MGクラッチ120aおよびMGクラッチ120bのいずれか一方を接続する状態と、MGクラッチ120a、120bのいずれも切断して、モータジェネレータ108を自動変速機106から分離させる状態、つまりドライブトレインからモータジェネレータ108を分離させる状態とを選択できる。
MGクラッチ120aが接続状態となり、モータジェネレータ108が自動変速機106の出力シャフト側と直結される場合は、インバータ110を介してバッテリ112からの電力供給を受けてモータとして機能するモータジェネレータ108の出力トルクを差動装置114側に提供可能である。したがって、エンジン102からの駆動力の供給を受けない場合、モータジェネレータ108のみを駆動源とするEV走行が可能となる。また、エンジン102からの駆動力の供給を受ける場合は、エンジン102の駆動力をアシストするアシスト走行が可能になる。また、車両100の制動時にはモータジェネレータ108を発電機として機能させて、インバータ110を介してバッテリ112を充電させることが可能である。
MGクラッチ120bが接続状態となり、モータジェネレータ108が自動変速機106の入力シャフト側と直結される場合は、インバータ110を介してバッテリ112からの電力供給を受けてモータとして機能するモータジェネレータ108の出力トルクを自動変速機106に提供可能である。したがって、エンジン102の駆動力をアシストするアシスト走行が可能になる。また、後述するが、自動変速機106内部の接続状態によりエンジン102からの駆動力を受け取る状態と受け取らない状態の切り換えが可能である。
MGクラッチ120bを接続した状態で、自動変速機106がエンジン102からの駆動力を受け取る状態に制御されると、エンジン102の駆動力により車両100を走行させ、それととともに、モータジェネレータ108を発電機として機能させて、バッテリ112を走行中に充電することができる。また、MGクラッチ120bを接続した状態で、自動変速機106がエンジン102からの駆動力を受け取らない状態にすると、エンジン102からの駆動力によりモータジェネレータ108を発電機として機能させることができる。その結果、車両100の停止中にバッテリ112を充電することができる。なお、切換機構120によりモータジェネレータ108を自動変速機106側から分離すればエンジン102のみのエンジン走行が可能になる。MGクラッチ120a、120bは、図1においては自動変速機106とは別構成で示すが、自動変速機106の中にドグクラッチ等で設けてもよい。
差動装置114は、車両が旋回する際に、内側と外側の車輪122に生じる速度差(回転数の差)を吸収しつつ動力源(エンジン102またはモータジェネレータ108あるいはその両方)からのトルクを各車輪122に振り分けて伝える。
本実施形態の場合、制御部116は、ドライバの走行操作に基づく走行要求または車両の走行状態にしたがって、エンジン102、クラッチ104、自動変速機106、インバータ110、バッテリ112、切換機構120等を連携制御して、最適な走行を実現するようにすることができる。なお、図1の構成の場合、制御部116は各機器を統合制御する統合制御部として示しているが、制御対象ごとに個別の制御部を備え、各制御部が連携制御されるようにしてもよい。また、いくつかの機能をまとめて制御するようにしてもよい。記憶部118は制御部116が取得する各種情報を記憶する。また、記憶した情報を制御部116に提供して各機器を制御したり、各機器のフィードバック制御に反映させる。なお、制御部116は、取得した各種情報に基づき、情報を加工して新たな情報を作成したり、既存の情報を更新したりして記憶部118に記憶させてもよい。
図2は、本発明の実施形態における車両制御装置を含む車両のドライブトレインを中心とする駆動系の模式図である。図2に示す構成例の場合、自動変速機106の入力シャフト12には、例えば乾式のクラッチ104を介してエンジン102の動力と、モータジェネレータ108の動力が供給できるように構成されている。つまり、本実施形態の自動変速機106はハイブリッド車両に搭載されている。
本実施形態の自動変速機106は、変速クラッチとして、シンクロメッシュ機構を持たず、代わりに「ドグクラッチ」と呼ばれる噛み合わせ機構を有し、複数のギアが常時噛み合い状態にある変速機である。このようにドグクラッチを含む自動変速装置を「ドグミッション」と称する場合もある。図2はドグミッションの一例を示す。本実施形態の自動変速機106は、1本の入力シャフト12と、2本の出力シャフト20a、20bを含む例を示している。
出力シャフト20aは、第1速用従動ギア22、第5速用従動ギア24、第2速用従動ギア26、第4速用従動ギア28を回転自在にその軸上に支持している。出力シャフト20aは、第1速用従動ギア22を出力シャフト20aに固定してトルクを伝達できる伝達状態(トルク伝達状態)と、固定を解放してトルクを伝達できない非伝達状態(トルク非伝達状態)とを切り換える第1ドグ30を有する。同様に、出力シャフト20aは、第5速用従動ギア24を出力シャフト20aに固定するトルク伝達状態と、固定を解放するトルク非伝達状態とを切り換える第5ドグ32を有する。そして、出力シャフト20aは、第1ドグ30と第5ドグ32のいずれかをトルク伝達状態にするあるいはいずれもトルク非伝達状態にする切換動作を行う第1ドグクラッチ34を備える。
同様に、出力シャフト20aは、第2ドグ36と第4ドグ38を有する。第2ドグ36は、第2速用従動ギア26を出力シャフト20aに固定するトルク伝達状態と、固定を解放するトルク非伝達状態とを切り換える。第4ドグ38は、第4速用従動ギア28を出力シャフト20aに固定するトルク伝達状態と、固定を解放するトルク非伝達状態とを切り換える。そして、出力シャフト20aは、第2ドグ36と第4ドグ38のいずれかをトルク伝達状態にするあるいはいずれもトルク非伝達状態にする切換動作を行う第2ドグクラッチ40を備える。
出力シャフト20bは、第3速用従動ギア42、後進用従動ギア44を回転自在にその軸上に支持している。出力シャフト20bは、第3速用従動ギア42を出力シャフト20bに固定するトルク伝達状態と、固定を解放するトルク非伝達状態とを切り換える第3ドグ46を有する。同様に、後進用従動ギア44を出力シャフト20bに固定するトルク伝達状態と、固定を解放するトルク非伝達状態とを切り換える後進用ドグ48を有する。そして、出力シャフト20bは、第3ドグ46と後進用ドグ48のいずれかをトルク伝達状態にするまたはいずれもトルク非伝達状態にする切換動作を行う第3ドグクラッチ50を備える。
入力シャフト12は、第2速用駆動ギア52、第4速用駆動ギア54、第1速/後進用駆動ギア56、第3速/第5速用駆動ギア58を備える。本実施形態の構成の場合、第1逮/後進用駆動ギア56および第3速/第5速用駆動ギア58は入力シャフト12に固定されている。一方、第2速用駆動ギア52および第4速用駆動ギア54は入力シャフト12に回転自在に支持されている。なお、本実施形態の構成では、第2速用駆動ギア52および第4速用駆動ギア54は、モータジェネレータ108の動力伝達を第4速用駆動ギア54で受けて、両方が回転できるように一体化されており、入力シャフト12に対して一体的に回転できるように構成されている。
その一方で、入力シャフト12は、第2速用駆動ギア52を当該入力シャフト12に固定するトルク伝達状態と固定を解放するトルク非伝達状態とを切り換えるAドグ60を備え、その切換動作を行う第4ドグクラッチ62を備える。したがって、第4ドグクラッチ62によって、Aドグ60が第2速用駆動ギア52と噛み合った場合には、第2速用駆動ギア52および第4速用駆動ギア54の両方が入力シャフト12に固定されることになる。したがって、第4ドグクラッチ62によりAドグ60がトルク非伝達状態、第1ドグクラッチ34が中立状態、第2ドグクラッチ40により第4ドグ38または第2ドグ36がトルク伝達状態の場合、モータジェネレータ108は、出力シャフト20aと直結されて、図1におけるMGクラッチ120aが接続された状態が形成できる。一方、第4ドグクラッチ62によりAドグ60をトルク伝達状態にすれば、図1におけるMGクラッチ120bが接続された状態が形成できる。
図2の自動変速機106の場合、第1速用従動ギア22と第1速/後進用駆動ギア56とで第1ギア対64を構成し、第2速用従動ギア26と第2速用駆動ギア52とで第2ギア対66を構成し、第3速用従動ギア42と第3速/第5速用駆動ギア58とで第3ギア対68を構成している。また、第4速用従動ギア28と第4速用駆動ギア54とで第4ギア対70を構成し、第5速用従動ギア24と第3速/第5速用駆動ギア58とで第5ギア対72を構成している。なお、後進用従動ギア44は、第1速用従動ギア22を介して第1速/後進用駆動ギア56と対を成し後進ギア対74を構成している。
第1速用従動ギア22は第1速/後進用駆動ギア56を介して、第5速用従動ギア24および第3速用従動ギア42は第3速/第5速用駆動ギア58を介して、後進用従動ギア44は第1速/後進用駆動ギア56および第1速用従動ギア22を介して、第2速用従動ギア26は第4ドグクラッチ62および第2速用駆動ギア52を介して、第4速用従動ギア28は第4ドグクラッチ62および第4速用駆動ギア54を介して、それぞれ入力シャフト12の回転が伝えられ、入力シャフト12の回転によって回転する。また、第4ドグクラッチ62のスリーブは、入力シャフト12に固定されており、入力シャフト12の回転によって回転する。
このように、第1ドグクラッチ34、第2ドグクラッチ40、第3ドグクラッチ50、第4ドグクラッチ62は、第1ギア対64、第2ギア対66、第3ギア対68、第4ギア対70、第5ギア対72、後進ギア対74を介して第1シャフト(例えば入力シャフト12)と第2シャフト(例えば出力シャフト20aまたは出力シャフト20b)との間でギア対ごとに定められたギア比に従うトルク伝達状態と、トルク非伝達状態とを切り換える切換機構として機能する。
例えば、第1ドグクラッチ34により第1ドグ30を第1速用従動ギア22に噛み合わせることにより回転自在であった第1速用従動ギア22が出力シャフト20aに固定される。第1速/後進用駆動ギア56は、入力シャフト12に固定されているので、第1ギア対64は、入力シャフト12と出力シャフト20aとの間で所定のギア比にしたがうトルク伝達状態になる。一方、第1ドグクラッチ34により第1ドグ30と第1速用従動ギア22の噛み合いが解除されると第1速用従動ギア22は出力シャフト20aに対して回転自在となる。したがって、入力シャフト12に固定された第1速/後進用駆動ギア56によって、第1速用従動ギア22が回転しても、出力シャフト20aの軸上で空転するのみで、第1ギア対64は、入力シャフト12と出力シャフト20aとの間でトルク非伝達状態になる。
自動変速機106の出力シャフト20a、20bには、それぞれ出力ギア76a、76bが固定され、差動装置114のリングギア80と噛み合い、出力シャフト20a、20bのトルクをリングギア80に伝達している。
モータジェネレータ108の出力シャフト82に固定された出力ギア84は、アイドルギア86を介して第4速用駆動ギア54と噛み合っている。したがって、モータジェネレータ108は、第4速用駆動ギア54および第2速用駆動ギア52を同時に回転させることができる。なお、図2において、アイドルギア86は回転センサ88を備え、モータジェネレータ108の実回転数の検出を行い、モータジェネレータ108の制御に利用している。また、入力シャフト12にはクラッチ104のクラッチカバーを押すコンセントリック・スレーブ・シリンダ(CSC) 90が備えられている。
前述したように、自動変速機106は制御部116によって制御することができる。この場合、制御部116は、第1ドグクラッチ34、第2ドグクラッチ40、第3ドグクラッチ50、及び第4ドグクラッチ62の制御を行うギア制御部として機能し、トルク伝達状態とトルク非伝達状態の切り換えを行う。
上述のように、自動変速機106は、駆動源としてエンジン102とモータジェネレータ108を利用したハイブリッド車両に適用される。そして、制御部116によるエンジン102、モータジェネレータ108の駆動制御および各ドグの切換制御により走行状態に適した変速状態を実現する。例えば、第1ドグクラッチ34、第2ドグクラッチ40のいずれかにより第1速用従動ギア22、第5速用従動ギア24、第2速用従動ギア26、第4速用従動ギア28のいずれかを出力シャフト20aに固定する。あるいは、第3ドグクラッチ50により第3速用従動ギア42、後進用従動ギア44のいずれかを出力シャフト20bに固定する。その結果、エンジン102とモータジェネレータ108の少なくとも一方の駆動力を用いた制御を実現する。
本実施形態における車両を走行させる場合、エンジン102のみを駆動源とする駆動態様と、モータジェネレータ108のみを駆動源とする駆動態様の他、エンジン102とモータジェネレータ108の両方を駆動源として用いる協調制御態様を選択できる.以下、協調制御時のギア接続の一例を説明する。
例えば、第1ギア対64を用いてエンジン102の駆動力を伝達し、第2ギア対66を用いてモータジェネレータ108の駆動力を伝達する場合、つまり、モータジェネレータ108によるアシストを伴い、エンジン102により第1速走行を行う場合の動力伝達例を説明する。
この場合、エンジン102およびモータジェネレータ108を駆動状態とし、クラッチ104を接続状態にする。ドグについては、第1ドグクラッチ34によって第1ドグ30をトルク伝達状態に切り換え、第2ドグクラッチ40によって第2ドグ36をトルク伝達状態に切り換える。その結果、エンジン102のトルクは、クラッチ104を介して入力シャフト12に伝達され、当該入力シャフト12に固定された第1速/後進用駆動ギア56を回転させる。そして、第1速/後進用駆動ギア56は、第1ドグ30によって出力シャフト20aに固定された第1速用従動ギア22を回転させてエンジン102のトルクを第1ギア対64で定められるギア比にしたがって出力シャフト20aに伝達する。
一方、Aドグ60をトルク非伝達状態にすることで、モータジェネレータ108のトルクは、自由回転する第4速用駆動ギア54に所定のギア比にしたがって伝達され、さらに一体化された第2速用駆動ギア52を回転させる。そして、第2速用駆動ギア52は、第2速用従動ギア26を回転させる。第2速用従動ギア26は、第2ドグ36によって出力シャフト20aに固定されているので、モータジェネレータ108のトルクは、第2ギア対66などを経由するギアのギア比にしたがって出力シャフト20aに伝達される。
したがって、出力シャフト20aには、エンジン102のトルクとモータジェネレータ108のトルクの両方が伝達され、出力ギア76aを回転させる。出力ギア76aに伝達されたトルクは、リングギア80を介して差動装置114側、すなわち駆動輪側に伝達され車両の走行を可能にする。他のギア対を用いて車両を走行させる場合のトルク伝達についても同様である。
なお、ドグクラッチの制御により停車時にエンジン102の駆動力を用いて発電を行い、モータジェネレータ108等を駆動するバッテリ112を充電することができる。例えば、第1ドグクラッチ34、第2ドグクラッチ40、第3ドグクラッチ50をニュートラルの状態にして、第4ドグクラッチ62により第2速用駆動ギア52および第4速用駆動ギア54を入力シャフト12に固定する。そして、クラッチ104を接続状態にする。その結果、エンジン102のトルクにより入力シャフト12が回転し、それに伴い第4速用駆動ギア54が回転する。第4速用駆動ギア54には、アイドルギア86を介してモータジェネレータ108の出力シャフト82が噛み合っているので、エンジン102によりモータジェネレータ108の出力シャフト82が回転させられて発電機として機能する。つまり停車時に発電を行う状態となる。
また、ドグクラッチの制御により停止中のエンジン102をモータジェネレータ108で始動することができる。例えば、エンジン102の停止時に、第4ドグクラッチ62により第2速用駆動ギア52および第4速用駆動ギア54を入力シャフト12に固定する。一方、第1ドグクラッチ34、第2ドグクラッチ40、第3ドグクラッチ50は、ニュートラルの状態にすると共にクラッチ104を接続状態にする。この状態で、モータジェネレータ108を駆動すれば、停止状態の第4速用駆動ギア54を回転させることができる。つまり、停止状態の入力シャフト12を回転させて、クラッチ104を介してエンジン102のクランクシャフトを回転させて、エンジン102を始動することができる。その結果、エンジン102のためのスタータ装置を省略することができて、構成の簡略およびコストダウンに寄与することができる。
なお、協調制御により後進走行させる場合は、例えば、エンジン102のトルクが入力シャフト12、第1速/後進用駆動ギア56と第1速用従動ギア22からなる第1ギア対64を介し、さらに第1速用従動ギア22と後進用従動ギア44からなる後進ギア対74に伝達されるようにする。その結果、後進用ドグ48によって出力ギア76bに固定された後進用従動ギア44は、入力シャフト12の回転方向とは逆方向に回転し、車両を後進させる。このとき、Aドグ60をトルク伝達状態に切り換えることにより、エンジン102のトルクが第4速用駆動ギア54に伝達され、モータジェネレータ108の出力シャフト82を回転させる。つまり、後進制御中に発電またはアシストすることができる。
続いて、変速クラッチの機構をより詳しく説明する。変速クラッチの構成はいずれも同じであるので、図2における第1速用ギア対64用の第1ドグクラッチ34と第1ドグ30とを含む変速クラッチについて説明する。
図3は、本発明の実施形態における変速クラッチの構成を示す分解斜視図である。
第1ドグクラッチ34は、クラッチハブ341とスリーブ342とからなる。また、第1ドグ30は、第1速用従動ギア22と一体的に形成されており、第1速用従動ギア22の第1ドグクラッチ34側に形成されている。クラッチハブ341は、第1ドグ30に隣接してスプライン嵌合等で入力シャフト12に固定されており、入力シャフト12と一体的に回転する。
スリーブ342の内周には、半径方向高さが異なる高歯342a1および低歯342b1を含むスプライン342aが形成されている。クラッチハブ341の外周面には、スリーブ342の内周面に形成されているスプライン342aに入力シャフト12の軸線方向に摺動可能に係合するスプライン341aが形成されている。スプライン341aにおいて、複数(例えば2つ)の溝341a1が残りの溝より深く形成されている。複数の溝341a1は、スリーブ342の複数の高歯342a1に対応するものである。なお、高歯342a1および低歯342b1が、図6および図7の歯3421に対応する。
図3に示すように、第1ドグ30は、リング状のクラッチリング30a1と、クラッチリング30a1の外周において180度隔てて配置された2枚の前歯30b1と、クラッチリング30a1の外周において2枚の前歯30b1の間に5枚ずつ等角度間隔で配置された後歯30c1とを備えている。前歯30b1および後歯30c1は、クラッチリング30a1の外周に一定幅のクラッチ歯溝30d1を空けて形成されている。なお、前歯30b1および後歯30c1が図6および図7の歯301に対応する。
クラッチリング30a1は、外径がスリーブ342に形成されているスプライン342aの高歯342a1の内径より小さくなるように形成されている。前歯30b1は、外径がスプライン342aの高歯342a1の内径より大きく、スプライン342aの低歯342b1の内径より小さくなるように形成されている。後歯30c1は、スプライン342aのスプライン歯溝342c1と噛合可能に形成されている。すなわち、前歯30b1は、低歯342b1とは噛み合わず、高歯342a1と噛み合い可能に形成されている。後歯30c1は、高歯342a1および低歯342b1と噛み合い可能に形成されている。
前歯30b1は、高歯342a1と同数枚(本例では、2枚)形成されている。スリーブ342の回転速度と第1ドグ30(および第1速用従動ギア22)の回転速度に大きな差が生じていても、2枚の高歯342a1が2枚の前歯30b1間に容易に入り込めるように、前歯30b1は少歯とされている。そして、前歯30b1は、高歯342a1と対応する位置でクラッチリング30a1の前端面30a2から第1ドグ30の後端位置(第1速用従動ギア22の側面)まで延在して形成されている。後歯30c1は、クラッチリング30a1の前端面30a2から第1所定量d1後退した位置から第1ドグ30の後端位置(第1速用従動ギア22の側面)まで延在して形成されている。
前歯30b1の高歯342a1と対向する前端部には、中央部から第1ドグ30の後端位置側に向かって傾斜する傾斜面30b2が円周方向両側に形成されている。後歯30c1には、高歯342a1および低歯342b1と当接可能な接触面30c2が形成されている。前歯30b1の傾斜面30b2が前歯30b1の側面30b3と交差する位置は、後歯30c1の接触面30c2よりクラッチリング30a1の前端面30a2側となるように、前歯30b1の傾斜面30b2は形成されている。なお、前歯30b1の前端部の先端、すなわち両傾斜面30b2の交差部は、一般的な丸み面取り(R形状)に形成されている。
以上のように、本実施形態の変速クラッチは、自動変速機の入力シャフトおよび出力シャフトの一方に回転連結され軸線回りに回転可能に軸承された回転軸と、前記回転軸に回転可能に支承され前記入力シャフトおよび出力シャフトの他方に回転連結されたドグと、前記回転軸に前記クラッチリングと隣接して固定されたハブと、前記ハブと前記軸線方向に移動可能に嵌合されたスリーブと、前記スリーブを前記軸線方向に移動させる軸動装置と、を備え、前記ドグは従動ギアの前記スリーブ側に突出して設けられ前記スリーブの軸動に応じて前記スリーブに形成されたスプラインと係脱可能に噛合し、前記スプラインは、複数の高歯が残りの低歯より歯丈が高く形成され、前記ドグは、外径が前記高歯の内径より大きく前記低歯の内径より小さく前記高歯と同数枚の前歯が、前記高歯と対応する位置で前記ドグの前端面から前記ドグの後端位置まで延在して形成されるとともに、前記スプラインの歯溝と噛合可能な後歯が、前記ドグの前端面から所定量後退した位置から前記ドグの後端位置まで延在して形成されている。
図4は、本発明の実施形態におけるスリーブを軸線方向に沿って往復動させる軸動機構を説明する図である。軸動機構343は、フォーク343a、フォークシャフト343bおよび駆動装置(アクチュエータ)343cを含んで構成されている。フォーク343aの先端部は、スリーブ342の外周溝342bの外周形状にあわせて形成されている。フォーク343aの基端部は、フォークシャフト343bに固定されている。フォークシャフト343bは、自動変速機106のケーシングに軸線方向に沿って摺動自在に支承されている。フォークシャフト343bの一端部は、駆動装置343cを貫通して配設されている。
駆動装置343cは、リニアモータを駆動源とするリニア駆動装置であり、リニアモータとしては、特開2008−259413号公報に記載されているものを採用すればよい。すなわち、リニア駆動装置343cは、複数のコイルが軸線方向に沿って並設されて円筒状のコアが形成され、その貫通穴を貫通しているフォークシャフト343bに複数のN極磁石とS極磁石を交互に並設することで構成されている。各コイルへの通電を制御することで、フォークシャフト343bを往復動させることも、任意の位置に位置決め固定させることも可能である。
軸動機構343は、スリーブ342を第1ドグ30(または第2ドグ32)に押圧させている際に、第1ドグ30(または第2ドグ32)から反力が加わった場合に、スリーブ342がその反力によって移動することを許容するように構成されている。なお、本実施形態では、駆動装置343cとしてリニア駆動装置を採用したが、スリーブ342を第1ドグ30(または第2ドグ32)に押圧させている際に、第1ドグ30(または第2ドグ32)から反力が加わった場合に、スリーブ342がその反力によって移動することを許容するように構成されているものであれば、他の駆動装置であるソレノイド式駆動装置や油圧式駆動装置でもよい。
次に、第1ドグ30と第1ドグクラッチ34との噛合動作について、図5を参照して説明する。図5(a)に示すように、噛合前においては、スリーブ342は、第1ドグ30から離間している。そして、スリーブ342が、軸動機構343により軸線方向に沿って第1ドグ30側に移動されると、図5(b)に示すように、高歯342a1の前端面342a2が、前歯30b1の前端部の頂部(両傾斜面30b2の交差部)と当接する。このとき、低歯342b1は、何にも当接していない。さらに、スリーブ342が、軸動機構343により軸線方向に沿って移動されると、図5(c)に示すように、高歯342a1の前端面342a2および低歯342b1の前端面342b2が、後歯30c1の接触面30c2と当接する(半噛合状態)。
さらに、スリーブ342が、軸動機構343により軸線方向に沿って移動されると、作動状態は2通りに分かれる。第1の作動状態では、高歯342a1の前端面342a2(面取り部)および低歯342b1の前端面342b2(面取り部)が、後歯30c1の側方傾斜面23c4と当接する。前歯30b1および後歯30c1は、クラッチリング30a1の外周に一定幅のクラッチ歯溝30d1を空けて形成されているので、高歯342a1および低歯342b1は、短時間で最寄りのクラッチ歯溝30d1に飛び込むことができる。さらに、スリーブ342が、軸動機構343により軸線方向に沿って移動されると、図5(d)に示すように、高歯342a1および低歯342b1は、後歯30c1と完全に噛み合い、スリーブ342と第1ドグ30とは同期回転し、噛合動作が完了する。
第2の作動状態は、高歯342a1および低歯342b1が、最寄りのクラッチ歯溝30d1に飛び込むことができないときであり、この場合は、まず、高歯342a1の側面26a3が、前歯30b1の側面30b3と当接する。このとき、低歯342b1は、何にも当接していない。さらに、スリーブ342が、軸動機構343により軸線方向に沿って移動されると、図5(d)に示すように、高歯342a1および低歯342b1は、後歯30c1と完全に噛み合い、スリーブ342と第1ドグ30とは同期回転し、噛合動作が完了する。
続いて、変速クラッチの係合動作を模式的に説明する。以下でも、第1速用ギア対64用の第1ドグクラッチ34と第1ドグ30とを含む変速クラッチについて主に説明する。
図6は、変速クラッチの一例を示す模式図である。ドグ30は従動ギア22に固定されており、したがって駆動ギア56を介して入力シャフト12とともに回転する。ドグクラッチ34はスリーブ342を有し、スリーブ342は出力シャフト20aとともに回転し、かつ、アクチュエータ343cによって出力シャフト20aに沿って移動可能である。アクチュエータ343cは、制御部116からの通電により、スリーブ342がドグ30に近づく方向にスリーブ342を付勢する。また、不図示の位置センサによって、アクチュエータ343cのストローク位置を制御部116が検出可能である。
スリーブ342が移動してドグ30に近づき、スリーブ342の歯3421とドグ30の歯301とが噛み合うことで、入力シャフト12のトルクが出力シャフト20aに伝達される。なお、同図のスリーブ342およびドグ30は矩形の歯3421,301を有する。
具体的には、図6(a)に示すように、アクチュエータ343cがスリーブ342を付勢しない場合、スリーブ342はドグ30から離間しており、これらの歯3421,301は噛み合わない。すなわち、自動変速機106は、ニュートラルであるか、第1速以外の状態である。
一方、図6(b)に示すように、アクチュエータ343cがドグ30に向かってスリーブ342を付勢すると、これらの歯3421,301が互いに噛み合う。これにより、自動変速機106は第1速の状態となる。
図7は、変速クラッチの別の例を示す模式図である。図6と異なり、スリーブ342の歯3421の側面3421aおよびドグ30の歯301の側面301aはテーパ状になっており、その根元から先端に向かって幅が広くなっている。
図7(a)はスリーブ342とドグ30とが離間している状態を示している。図7(b)に示すように、アクチュエータ343cがドグ30に向かってスリーブ342を付勢すると、これらの歯3421,301の先端どうしが係合する。この時点で、制御部116はアクチュエータ343cへの通電を止めるか、電流量を減らしてもよい。スリーブ342およびドグ30は図7の左右方向の一方に回転しているため、両歯3421,301におけるテーパ面によりスリーブ342がドグ30側に自然と吸い込まれ、図7(c)に示すようにスリーブ342とドグ30との係合が進んで噛み合うためである。このように、歯3421,301の側面3421a,301aをテーパ状にすることで、アクチュエータ343cの負担を軽減でき、電力を節約できる。
以上説明した変速クラッチにおいて、例えばスリーブ342の歯3421とドグ30の歯301とを噛み合わせる際に、所定ロック状態(以下、アップロックと称す。)発生することがある。アップロックとは、アクチュエータ343cに通電しても、スリーブ342の歯3421とドグ30の歯301とが噛み合わなくなることである。以下、アップロックの例を説明する。
図8は、アップロックの一例を説明する図であり、図6に対応している。同図は、スリーブ342の歯3421とドグ30の歯301が突き当たって噛み合わなくなるアップロックを示している。すなわち、図8(a)から図8(b)にかけてスリーブ342の歯3421とドグ30の歯301とを係合させる際に、スリーブ342の歯3421とドグ30の歯301の回転数および位相も一致していると、歯3421の端面3421bと歯301の端面301bとが突き当たって、噛み合わない。
図9は、アップロックの別の例を説明する図であり、スリーブ342の歯3421とドグ30の歯301との係合途中で両者の摩擦などによって噛み合わなくなるアップロックを示している。図7で説明したように、スリーブ342の歯3421とドグ30の歯301にテーパを設けておけば、両者の先端どうしが係合した(図9(a)から図9(b))後は自然と両歯3421,301の係合が進むことが期待される。しかしながら、スリーブ342の歯3421とドグ30の歯301とが互いに押し付け合うと、両者間の摩擦などによってスリーブ342が静止してしまい、アクチュエータ343cへの通電を止めた場合はもちろん、通電を続けていたとしても、図9(b)の状態のまま噛み合わなくなることがある。このことは、歯3421,301にテーパが設けられていない場合でも発生し得る。
そこで、本実施形態は、以下のようにしてアップロックを回避するよう、入力シャフト12または出力シャフト20aの回転数、位相およびトルクの少なくとも1つを制御するものである。
図10は、変速処理時の制御部116の処理動作の一例を示すフローチャートであり、図8に示すアップロックを回避するものである。また、図11は、変速時のスリーブおよびドグの様子を示すタイムチャートであり、図2におけるギア対64用のドグクラッチ34が噛み合っている第1速から、ギア対66用のドグクラッチ62,40が噛み合う第2速に変速する様子を示している。なお、第2速とするためには、2つのドグクラッチ62,40が噛み合う必要があるが、両者を同様に制御すればよいことから、図11では、ドグクラッチ62におけるスリーブ622の歯6221、ドグ60の歯601およびアクチュエータ623cのみを描いている。
制御部116は、車両の走行状態やドライバの操作状態などに基づいて、変速要求の有無、すなわち、要求ギア段が実ギア段と異なるか否かを判断する(ステップS1)。要求ギア段が実ギア段と異なる場合(ステップS1のYES)、変速処理を行うべく、まず制御部116はクラッチ104を動力非伝達状態とする(ステップS2)。
クラッチ104が動力非伝達状態となると(ステップS3のYES)、現在噛み合っている第1速用のスリーブ342がドグ30から離れるよう、制御部116がアクチュエータ343cを制御することにより、変速クラッチをトルク非伝達状態すなわちニュートラル状態とする(ステップS4、図11の時刻t1)。時刻t1は変速処理を行う直前であり、入力シャフト12の回転数Ninと出力シャフト20aの回転数Noutとの関係はギア比によって定まる。また、スリーブ622とドグ60との関係は成り行きであり、特に制御はされていない。
変速クラッチがトルク非伝達状態になると(ステップS4のYES)、出力シャフト20aの回転数Noutが入力シャフト12の回転数Ninに近づくよう、モータジェネレータ108が入力シャフト12の回転数Ninを制御する(ステップS5、図11の時刻t2)。図11の場合、時刻t2においてNin>Noutであるため、モータジェネレータ108のトルクを負方向とし、入力シャフト12の回転数Ninを低下させる。なお、入力シャフト12や出力シャフト20aの回転数Nin,Noutは、各シャフトに設けられた回転数センサ(不図示)から取得できる。
入力シャフト12の回転数Ninが出力シャフト20aの回転数Noutと同等になると、すなわち、両者の差が所定値以下となると(ステップS6のYES、図11の時刻t3)、図8に示すようなアップロックを回避すべく、制御部116はモータジェネレータ108を制御して、第2速用のスリーブ622とドグ60とを噛み合わせることができる許容範囲内において、予め入力シャフト12の回転数Niを増加あるいは減少させる(ステップS7、図11の時刻t3〜t4)。具体的には、制御部116は、一律または出力シャフト20aの回転数に応じて、矩形波や正弦波を重畳して入力シャフト12の回転数を調整すればよい。図11の例では、モータジェネレータ108のトルクを負方向とし、入力シャフト12の回転数Ninを若干低下させている。
また、制御部116は、入力シャフト12の回転数を調整するのと並行して、スリーブ622がドグ60に近づくよう、アクチュエータ623cに通電する(ステップS7、図11の時刻t3〜t4)。
これにより、出力シャフト20a側にあるスリーブ622の歯6221と、入力シャフト12側にあるドグ60の歯601との位置関係がずれた状態で、スリーブ622がドグ60に近づくため、アップロックを回避して、スリーブ622とドグ60とを噛み合わせることができる(図11の時刻t5)。
なお、ステップS7において、制御部116は、入力シャフト12の回転数Niではなく、スリーブ622の歯6221とドグ60の歯601との位相を検知できるセンサやコギングトルクを利用して、入力シャフト12の位相をずらすようにしてもよい。制御部116は入力シャフト12の回転数Niおよび位相を両方とも調整してもよいし、出力シャフト20aの回転数Noや位相を調整してもよい。
図12は、変速処理時の制御部116の処理動作の別の例を示すフローチャートであり、これも図8に示すアップロックを回避するものである。図12の処理は、図10のステップS6−YESの後、ステップS7に代えて行われる。図13は、変速時のスリーブおよびドグの様子を示すタイムチャートであり、やはり、第1速から第2速に変速する様子を示している。なお、図13の時刻t11,t12は、図11の時刻t1,t2とそれぞれ対応している。
入力シャフト12の回転数Ninが出力シャフト20aの回転数Noutと同等になると、制御部116は、スリーブ622がドグ60に近づくよう、アクチュエータ623cに通電する(ステップS11、図13の時刻t13)。そして、スリーブ622の歯6221の端面6221bとドグ60の歯601の端面601bとの突き当たりが発生し得る位置をスリーブ342が通過するまで、以下の処理を行う(ステップS12)。なお、この位置を通過したか否かは、アクチュエータ623cのストローク位置に基づいて制御部116が判断できる。
制御部116がアクチュエータ623cに所定値以上の電流を流しているにも関わらず、そのストローク位置が一定期間停止している場合(ステップS13のYES)、スリーブ622の歯6221の端面6221bとドグ60の歯601の端面601bとが突き当たり、図8(b)のような状態になっていると考えられる。
そこで、制御部116はこのような事態を検出すると、図10のステップS7と同様に、入力シャフト12(または出力シャフト20a)の回転数や位相を調整する(ステップS14、図13の時刻t13〜t14)。これにより突き当たっていた歯6221,601どうしの位置関係がずれて、アクチュエータ623cの付勢によって係合が進み、図8に示すアップロックを回避できる(図13の時刻t15)。
ところで、図12のステップS12において突き当たり位置を通過しても、図9に示すアップロックが発生することもある。そこで、そのようなアップロックを回避する制御を次に説明する。
図14は、変速処理時の制御部116の処理動作のまた別の例を示すフローチャートである。この処理は、図12のステップS12−YESの後に続いて行われる。図15は、変速時のスリーブおよびドグの様子を示すタイムチャートであり、加速しながら第2速から第1速に変速する様子を示している。なお、図15の時刻t21,t22は、図11の時刻t1,t2とそれぞれ対応している。
突き当たりが発生し得る位置をスリーブ342が通過した後、制御部116は、スリーブ342の歯3421とドグ30の歯301とが噛み合うまで、言い換えると、両歯3421,301の係合が完了するまで、以下の処理を行う(ステップS21)。なお、係合が完了したか否かは、アクチュエータ343cのストローク位置に基づいて制御部116が判断できる。
制御部116がアクチュエータ343cに所定値以上の電流を流しているにも関わらず、そのストローク位置が一定期間停止している場合(ステップS22のYES)、スリーブ342の歯3421とドグ30の歯301とが係合途中で図9(b)のような状態になっていると考えられる。
そこで、制御部116はこのような事態を検出すると、スリーブ342の歯3421の側面3421bとドグ30の歯301の側面301bとが互いに押し付けられる力がかかるよう、入力シャフト12の回転数Niを増減させたり、トルクを調整したりする(ステップS23)。具体的には、制御部116は、一律または出力シャフト20aの回転数Noに応じて、矩形波や正弦波を重畳して、回転数Niやトルクを調整すればよい。
より詳しく説明する。図15の時刻t23において、入力シャフト12の回転数Ninと出力シャフト20aの回転数Noutとが同等になると、アクチュエータ343cが通電され、スリーブ342がドグ30に近づく。
このとき、モータジェネレータ108のトルクはほぼ0となっている。また、モータジェネレータ108は惰性で回転しているのに対し、車両は走行抵抗などによって減速し続けている。よって、時刻t23より後の時刻t24では、入力シャフト12の回転数Ninが出力シャフト20aの回転数Noutより高い状態で変速制御が開始され、ドグ30がスリーブ342に衝突して跳ね返される。その後、ドグ30がスリーブ342に押されて連れ回されている。
そして、時刻t24において、スリーブ342の歯3421とドグ30の歯301との係合が進まなくなっていることが検出されると、制御部116は入力シャフト12の回転数Niやトルクを調整する。これにより、アクチュエータ343cへの通電量を増加させなくても、スリーブ342の歯3421に設けられたテーパが、ドグ30の歯301に設けられたテーパに吸い込まれ(時刻t25〜t26)、最終的には両歯3421,301が噛み合う(時刻t27)。
このように、スリーブ342の歯3421と、ドグ30の歯301とが互いに押し付けられるように入力シャフト12の回転数Niやトルクを調整することで、両歯3421,301が吸い込まれて係合が進むと考えられる。しかしながら、テーパ面の角度や摩擦係数によっては、両歯3421,301が吸い込まれず、噛み合わないこともあり得る。そこで、図14のステップS23では、以下のようにして両歯3421,301が引き離される方向に力がかかるよう、入力シャフト12の回転数Niやトルクを調整してもよい。
図16は、変速時のスリーブおよびドグの別の様子を示すタイムチャートであり、減速しながら第2速から第1速に変速する様子を示している。なお、図16の時刻t31〜t37は、図15の時刻t21〜t27とそれぞれ対応している。
スリーブ342の歯3421とドグ30の歯301とが係合が進まなくなったことが検出されると、制御部116は、スリーブ342の歯3421とドグ30の歯301とを引き離すよう、入力シャフト12の回転数Niを増減させたり、トルクを調整したりする。すなわち、制御部116は、一律または出力シャフト20aの回転数Noに応じて、矩形波や正弦波を重畳して、回転数Niやトルクを調整すればよい。
これにより、スリーブ342の歯3421とドグ30の歯301とが離間するため、アクチュエータ343cがスリーブ342をドグ30に向けて付勢することで、両歯3421,301が噛み合う。
なお、スリーブ342の歯3421とドグ30の歯301との係合が進まなくなったことが検出された際、制御部116は、まずは両歯3421,301が押し付け合う方向に制御し、それでも両歯3421,301の吸い込みが行われない場合に、両歯3421,301を引き離す方向に制御してもよい。
また、図8に示すアップロックを回避する制御だけを行ってもよいし、図9に示すアップロックを回避する制御だけを行ってもよい。さらに、各図では第1速と第2速とを切り替える変速を主に説明したが、他の変速にも適用できるのは言うまでもない。
このように、本実施形態では、制御部116がアップロックを回避するよう入力シャフトの回転数などを制御する。具体的には、スリーブの歯の端面とドグの歯の端面とが突き当たって噛み合わなくならないよう、あるいは、両歯が係合途中で噛み合わなくならないようにする。そのため、確実に両歯を噛み合わせることができ、迅速に変速を行うことができる。また、両歯を噛み合わせる際に、アクチュエータの通電量を減らすことができ、燃費を向上できるとともに、アクチュエータを小型化、低出力化できる。
100 車両制御装置
106 自動変速機(変速機構)
116 制御部
12 入力シャフト
20a,20b 出力シャフト
342,622 スリーブ
3421,6221 スリーブの歯(第2歯)
3421a 歯の側面(第2側面)
3421b,6221b 歯の端面(第2端面)
30,60 ドグ
301,601 ドグの歯(第1歯)
301a 歯の側面(第1側面)
301b,601b 歯の端面(第1端面)
343c,623c アクチュエータ

Claims (9)

  1. 入力シャフトと、出力シャフトと、前記入力シャフトによって回転される第1歯と、前記出力シャフトによって回転される第2歯とを有し、前記第1歯と前記第2歯が互いに噛み合うことにより、前記入力シャフトのトルクを前記出力シャフトへと伝達する変速機構を備えた車両制御装置であって、
    前記第1歯の第1端面と、前記第2歯の第2端面とが突き当たって噛み合わなくなる所定ロック状態に対して、前記入力シャフトおよび前記出力シャフトの位相を制御することにより前記所定ロック状態を回避して、前記第1歯と前記第2歯とを軸方向に近づける制御を行う制御部を備えた車両制御装置。
  2. 前記制御部は、前記第1端面と前記第2端面とが突き当たった場合に、前記入力シャフトまたは前記出力シャフトの位相を制御して前記所定ロック状態を回避する、請求項1に記載の車両制御装置。
  3. 前記変速機構は、前記第1端面と前記第2端面とを互いに近づけるアクチュエータを有し、
    前記制御部は、前記アクチュエータの状態に基づいて、前記第1端面と前第2端面との突き当たりを検出する、請求項1または2に記載の車両制御装置。
  4. 前記制御部は、前記第1歯と前記第2歯とが途中で噛み合わなくなった場合、前記入力シャフトおよび前記出力シャフトの少なくとも一方の回転数、または、一方向へのトルクを制御する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の車両制御装置。
  5. 前記第1歯は隣り合う前記第1端面間にテーパ状の第1側面を有すると共に、前記第2歯は前記第1側面に噛み合うテーパ状の第2側面を有しており、
    前記制御部は、前記第1歯と前記第2歯とが途中で噛み合わなくなった場合、前記第1側面および前記第2側面の一方が他方を押し付けるよう制御する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の車両制御装置。
  6. 前記第1歯は隣り合う前記第1端面間にテーパ状の第1側面を有すると共に、前記第2歯は前記第1側面に噛み合うテーパ状の第2側面を有しており、
    前記制御部は、前記第1歯と前記第2歯とが途中で噛み合わなくなった場合、前記第1側面と前記第2側面とを離間させる、請求項4に記載の車両制御装置。
  7. 前記第1歯は隣り合う前記第1端面間にテーパ状の第1側面を有すると共に、前記第2歯は前記第1側面に噛み合うテーパ状の第2側面を有しており、
    前記制御部は、前記第1歯と前記第2歯とが途中で噛み合わなくなった場合、前記第1側面と前記第2側面とが離れる方向に前記入力シャフトまたは前記出力シャフトを制御する、請求項4に記載の車両制御装置。
  8. 前記第1歯は隣り合う前記第1端面間にテーパ状の第1側面を有すると共に、前記第2歯は前記第1側面に噛み合うテーパ状の第2側面を有しており、
    前記制御部は、前記第1歯と前記第2歯とが途中で噛み合わなくなった場合、前記第1側面と前記2側面が一方に押し付けられるよう制御しても、前記第1歯と前記第2歯とが噛み合わない場合に、前記第1側面と前記第2側面とが離れるよう制御する、請求項1に記載の車両制御装置。
  9. 前記制御部は、前記第1端面と前記第2端面とを互いに近づけるアクチュエータを駆動するアクチュエータ電流が所定値以上、かつ、前記アクチュエータのストロークが停止した前記アクチュエータの状態から、前記第1歯と前記第2歯とが途中で噛み合わなくなったことを検出する、請求項4乃至8のいずれか一項に記載の車両制御装置。
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