JP2016201463A - 接合装置及び接合システム - Google Patents

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Abstract

【課題】基板を適切に保持しつつ、基板同士を適切に接合する。
【解決手段】接合装置は、下面に上ウェハWを真空引きして吸着保持する上チャック140と、上チャック140の下方に設けられ、上面に下ウェハWを真空引きして吸着保持する下チャック141と、上チャック140の上方に設けられ、当該上チャック140を保持する上チャック保持部150と、を有する。上チャック140は、上ウェハWを真空引きする本体部170と、本体部170の下面に設けられ、上ウェハWに接触する複数のピン171と、を有する。上チャック保持部150は、本体部170の上面に設けられた支持部材180と、支持部材180に設けられ、本体部170の鉛直方向の移動及び固定を制御する複数の移動制御機構190と、を有する。
【選択図】図6

Description

本発明は、基板同士を接合する接合装置、及び当該接合装置を備えた接合システムに関する。
近年、半導体デバイスの高集積化が進んでいる。高集積化した複数の半導体デバイスを水平面内で配置し、これら半導体デバイスを配線で接続して製品化する場合、配線長が増大し、それにより配線の抵抗が大きくなること、また配線遅延が大きくなることが懸念される。
そこで、半導体デバイスを3次元に積層する3次元集積技術を用いることが提案されている。この3次元集積技術においては、例えば特許文献1に記載の接合システムを用いて、2枚の半導体ウェハ(以下、「ウェハ」という。)の接合が行われる。例えば接合システムは、ウェハの接合される表面を改質する表面改質装置と、当該表面改質装置で改質されたウェハの表面を親水化する表面親水化装置と、当該表面親水化装置で表面が親水化されたウェハ同士を接合する接合装置と、を有している。この接合システムでは、表面改質装置においてウェハの表面に対してプラズマ処理を行い当該表面を改質し、さらに表面親水化装置においてウェハの表面に純水を供給して当該表面を親水化した後、接合装置においてウェハ同士をファンデルワールス力及び水素結合(分子間力)によって接合する。
上記接合装置は、下面に一のウェハ(以下、「上ウェハ」という。)を保持する上チャックと、上チャックの下方に設けられ、上面に他のウェハ(以下、「下ウェハ」という。)を保持する下チャックと、上チャックの上方に設けられ、上ウェハの中心部を押圧する押動部材と、を有している。かかる接合装置では、上チャックに保持された上ウェハと下チャックに保持された下ウェハを対向配置した状態で、押動部材によって上ウェハの中心部と下ウェハの中心部を押圧して当接させた後、上ウェハの中心部と下ウェハの中心部が当接した状態で、上ウェハの中心部から外周部に向けて、上ウェハと下ウェハを順次接合する。
また、上チャックを保持するチャック保持部は、押動部材が設けられた支持部材と、当該支持部材に設けられ、上チャックと支持部材との間に所定の隙間が形成されるように上チャックの位置を調節する位置調節機構と、を有している。かかる場合、位置調節機構によって上チャックの位置を調節することで、上チャックの傾斜を抑制して、上チャックの平行度の維持を図っている。
特許第5531123号公報
上述した特許文献1の位置調節機構は、上チャックを押圧する複数の押圧部材と、上チャックを引張り、バネ構造を有する複数の引張部材と、を有している。ここで、ウェハ同士を接合する際、上ウェハはその中心部が押動部材によって押圧されるため、上ウェハを保持する上チャックと当該上ウェハの間に応力が発生し、バネ構造の引張部材で支持された上チャックは下方に引っ張られる。そうすると、接合前に上チャックの位置調節を行っても、接合時に発生する応力によって上チャックの位置がずれて、その平行度を保てない場合がある。かかる場合、上チャックに保持された上ウェハの平行度も保てず、上ウェハと下ウェハを適切に接合できないおそれがあり、ウェハ同士の接合処理に改善の余地がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、基板を適切に保持しつつ、基板同士を適切に接合することを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は、基板同士を接合する接合装置であって、下面に第1の基板を真空引きして吸着保持する第1のチャックと、前記第1のチャックの下方に設けられ、上面に第2の基板を真空引きして吸着保持する第2のチャックと、前記第1のチャックの上方に設けられ、当該第1のチャックを保持するチャック保持部と、を有し、前記第1のチャックは、第1の基板を真空引きする本体部と、前記本体部の下面に設けられ、第1の基板に接触する複数のピンと、を有し、前記チャック保持部は、前記本体部の上面に設けられた支持部材と、前記支持部材に設けられ、前記本体部の鉛直方向の移動及び固定を制御する複数の移動制御機構と、を有することを特徴としている。
先ず、発明者らが鋭意検討した結果、例えば第1のチャックが真空チャック構造を有する場合、第1の基板と第2の基板が接合された重合基板には、鉛直方向の歪み(ディストーション)が生じる場合があることが分かった。基板同士を接合する際には、第1の基板の中心部と第2の基板の中心部が当接した状態で、第1のチャックによる第1の基板の真空引きを停止し、第1の基板の中心部から外周部に向けて、第1の基板と第2の基板を順次接合する(以下、この接合の拡がりをボンディングウェーブという)。この際、第1のチャックに真空チャック構造を用いると、吸引溝では第1の基板を剥離し易い。一方、例えばその他の吸着面に窪んだ部分がある場合、真空引きを停止しても、当該窪んだ部分に空気が存在して第1の基板が剥離し難くなる。そうすると、この部分が抵抗になってボンディングウェーブが真円状にならないため、第1の基板が引き伸ばされる。このため、重合基板に鉛直方向の歪みが生じると推察される。
また、基板同士を接合する際には、第1の基板と第2の基板の隙間が小さい方が、重合基板の鉛直方向の歪みを小さくできる。しかしながら、このように隙間を小さくすると、第1のチャックが真空チャック構造を有する場合には、上述した第1のチャックの吸着面の窪んだ部分において、第1の基板がより剥離し難くなる。そうすると、ボンディングウェーブはますます真円状になり難くなり、重合基板に鉛直方向の歪みが生じやすくなる。
この点、本発明の第1のチャックはピンチャック構造を有しているので、第1のチャックによる第1の基板の真空引きを停止した際の剥離性が良い。したがって、ボンディングウェーブが真円状になるので、重合基板の鉛直方向の歪みを抑制することができ、基板同士を適切に接合することができる。
また、本発明によれば、チャック保持部が移動制御機構を有しているので、第1のチャックの位置を適切に調節して固定することができる。そして基板同士を接合する際、第1の基板と第1のチャックの間に応力が発生したとしても、移動制御機構によって第1のチャックが鉛直方向に固定されているので、第1のチャックの位置ずれを抑制して平行度を保つことができる。したがって、第1のチャックに保持された第1の基板の平行度も保つことができ、重合基板の鉛直方向の歪みを抑制して、基板同士をさらに適切に接合することができる。
このように第1のチャックの平行度を保つことができるので、第1のチャックを第2のチャックに近づけることができ、すなわち第1の基板と第2の基板の隙間を小さくすることができる。したがって、重合基板の鉛直方向の歪みをさらに抑制することができる。
さらに、第1のチャックの平行度を保つことができるので、基板同士の接合処理を安定して複数回行うことができる。すなわち、量産での接合処理の安定化が可能となる。
前記移動制御機構は、前記支持部材に設けられ、中空且つ内部天井面が傾斜したブロックと、前記ブロックの内部に設けられ、前記天井面と同じ勾配で傾斜した上面を備えたガイドと、前記ガイドを水平方向に押し引きする押し引きネジと、
前記ガイドと前記本体部に固定して設けられ、且つ前記支持部材を挿通して設けられたシャフトと、を有していてもよい。
前記第1のチャックは、前記本体部の下面外周部において環状に設けられ、第1の基板に接触する外側リブと、前記本体部の下面において前記外側リブの内側に環状に設けられ、第1の基板に接触する内側リブと、をさらに有し、前記第1のチャックは、前記内側リブの内側の吸引領域と、前記内側リブと前記外側リブの間の吸引領域毎に、第1の基板の真空引きを設定可能であってもよい。
別な観点による本発明は、前記接合装置を備えた接合システムであって、前記接合装置を備えた処理ステーションと、第1の基板、第2の基板又は第1の基板と第2の基板が接合された重合基板をそれぞれ複数保有可能で、且つ前記処理ステーションに対して第1の基板、第2の基板又は重合基板を搬入出する搬入出ステーションと、を備え、前記処理ステーションは、第1の基板又は第2の基板の接合される表面を改質する表面改質装置と、前記表面改質装置で改質された第1の基板又は第2の基板の表面を親水化する表面親水化装置と、前記表面改質装置、前記表面親水化装置及び前記接合装置に対して、第1の基板、第2の基板又は重合基板を搬送するための搬送装置と、を有し、前記接合装置では、前記表面親水化装置で表面が親水化された第1の基板と第2の基板を接合することを特徴としている。
本発明によれば、基板を適切に保持しつつ、基板同士を適切に接合することができる。
本実施の形態にかかる接合システムの構成の概略を示す平面図である。 本実施の形態にかかる接合システムの内部構成の概略を示す側面図である。 上ウェハと下ウェハの構成の概略を示す側面図である。 接合装置の構成の概略を示す横断面図である。 接合装置の構成の概略を示す縦断面図である。 上チャック、チャック保持部、及び下チャックの構成の概略を示す縦断面図である。 上チャックを下方から見た平面図である。 チャック保持部の構成の概略を示す斜視図である。 移動制御機構の構成の概略を示す縦断面図である。 下チャックを上方から見た平面図である。 ウェハ接合処理の主な工程を示すフローチャートである。 上ウェハと下ウェハを対向配置した様子を示す説明図である。 上ウェハの中心部と下ウェハの中心部を押圧して当接させる様子を示す説明図である。 上ウェハと下ウェハの接合を中心部から外周部に拡散させる様子を示す説明図である。 上ウェハの表面と下ウェハの表面を当接させた様子を示す説明図である。 上ウェハと下ウェハが接合された様子を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態にかかる接合システム1の構成の概略を示す平面図である。図2は、接合システム1の内部構成の概略を示す側面図である。
接合システム1では、図3に示すように例えば2枚の基板としてのウェハW、Wを接合する。以下、上側に配置されるウェハを、第1の基板としての「上ウェハW」といい、下側に配置されるウェハを、第2の基板としての「下ウェハW」という。また、上ウェハWが接合される接合面を「表面WU1」といい、当該表面WU1と反対側の面を「裏面WU2」という。同様に、下ウェハWが接合される接合面を「表面WL1」といい、当該表面WL1と反対側の面を「裏面WL2」という。そして、接合システム1では、上ウェハWと下ウェハWを接合して、重合基板としての重合ウェハWを形成する。
接合システム1は、図1に示すように例えば外部との間で複数のウェハW、W、複数の重合ウェハWをそれぞれ収容可能なカセットC、C、Cが搬入出される搬入出ステーション2と、ウェハW、W、重合ウェハWに対して所定の処理を施す各種処理装置を備えた処理ステーション3とを一体に接続した構成を有している。
搬入出ステーション2には、カセット載置台10が設けられている。カセット載置台10には、複数、例えば4つのカセット載置板11が設けられている。カセット載置板11は、水平方向のX方向(図1中の上下方向)に一列に並べて配置されている。これらのカセット載置板11には、接合システム1の外部に対してカセットC、C、Cを搬入出する際に、カセットC、C、Cを載置することができる。このように、搬入出ステーション2は、複数の上ウェハW、複数の下ウェハW、複数の重合ウェハWを保有可能に構成されている。なお、カセット載置板11の個数は、本実施の形態に限定されず、任意に設定することができる。また、カセットの1つを異常ウェハの回収用として用いてもよい。すなわち、種々の要因で上ウェハWと下ウェハWとの接合に異常が生じたウェハを、他の正常な重合ウェハWと分離することができるカセットである。本実施の形態においては、複数のカセットCのうち、1つのカセットCを異常ウェハの回収用として用い、他のカセットCを正常な重合ウェハWの収容用として用いている。
搬入出ステーション2には、カセット載置台10に隣接してウェハ搬送部20が設けられている。ウェハ搬送部20には、X方向に延伸する搬送路21上を移動自在なウェハ搬送装置22が設けられている。ウェハ搬送装置22は、鉛直方向及び鉛直軸周り(θ方向)にも移動自在であり、各カセット載置板11上のカセットC、C、Cと、後述する処理ステーション3の第3の処理ブロックG3のトランジション装置50、51との間でウェハW、W、重合ウェハWを搬送できる。
処理ステーション3には、各種装置を備えた複数例えば3つの処理ブロックG1、G2、G3が設けられている。例えば処理ステーション3の正面側(図1のX方向負方向側)には、第1の処理ブロックG1が設けられ、処理ステーション3の背面側(図1のX方向正方向側)には、第2の処理ブロックG2が設けられている。また、処理ステーション3の搬入出ステーション2側(図1のY方向負方向側)には、第3の処理ブロックG3が設けられている。
例えば第1の処理ブロックG1には、ウェハW、Wの表面WU1、WL1を改質する表面改質装置30が配置されている。表面改質装置30では、例えば減圧雰囲気下において、処理ガスである酸素ガス又は窒素ガスが励起されてプラズマ化され、イオン化される。この酸素イオン又は窒素イオンが表面WU1、WL1に照射されて、表面WU1、WL1がプラズマ処理され、改質される。
例えば第2の処理ブロックG2には、例えば純水によってウェハW、Wの表面WU1、WL1を親水化すると共に当該表面WU1、WL1を洗浄する表面親水化装置40、ウェハW、Wを接合する接合装置41が、搬入出ステーション2側からこの順で水平方向のY方向に並べて配置されている。
表面親水化装置40では、例えばスピンチャックに保持されたウェハW、Wを回転させながら、当該ウェハW、W上に純水を供給する。そうすると、供給された純水はウェハW、Wの表面WU1、WL1上を拡散し、表面WU1、WL1が親水化される。なお、接合装置41の構成については後述する。
例えば第3の処理ブロックG3には、図2に示すようにウェハW、W、重合ウェハWのトランジション装置50、51が下から順に2段に設けられている。
図1に示すように第1の処理ブロックG1〜第3の処理ブロックG3に囲まれた領域には、ウェハ搬送領域60が形成されている。ウェハ搬送領域60には、例えばウェハ搬送装置61が配置されている。
ウェハ搬送装置61は、例えば鉛直方向、水平方向(Y方向、X方向)及び鉛直軸周りに移動自在な搬送アームを有している。ウェハ搬送装置61は、ウェハ搬送領域60内を移動し、周囲の第1の処理ブロックG1、第2の処理ブロックG2及び第3の処理ブロックG3内の所定の装置にウェハW、W、重合ウェハWを搬送できる。
以上の接合システム1には、図1に示すように制御部70が設けられている。制御部70は、例えばコンピュータであり、プログラム格納部(図示せず)を有している。プログラム格納部には、接合システム1におけるウェハW、W、重合ウェハWの処理を制御するプログラムが格納されている。また、プログラム格納部には、上述の各種処理装置や搬送装置などの駆動系の動作を制御して、接合システム1における後述のウェハ接合処理を実現させるためのプログラムも格納されている。なお、前記プログラムは、例えばコンピュータ読み取り可能なハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルデスク(MO)、メモリーカードなどのコンピュータに読み取り可能な記憶媒体Hに記録されていたものであって、その記憶媒体Hから制御部70にインストールされたものであってもよい。
次に、上述した接合装置41の構成について説明する。接合装置41は、図4に示すように内部を密閉可能な処理容器100を有している。処理容器100のウェハ搬送領域60側の側面には、ウェハW、W、重合ウェハWの搬入出口101が形成され、当該搬入出口101には開閉シャッタ102が設けられている。
処理容器100の内部は、内壁103によって、搬送領域T1と処理領域T2に区画されている。上述した搬入出口101は、搬送領域T1における処理容器100の側面に形成されている。また、内壁103にも、ウェハW、W、重合ウェハWの搬入出口104が形成されている。
搬送領域T1のX方向正方向側には、ウェハW、W、重合ウェハWを一時的に載置するためのトランジション110が設けられている。トランジション110は、例えば2段に形成され、ウェハW、W、重合ウェハWのいずれか2つを同時に載置することができる。
搬送領域T1には、ウェハ搬送機構111が設けられている。ウェハ搬送機構111は、図4及び図5に示すように例えば鉛直方向、水平方向(Y方向、X方向)及び鉛直軸周りに移動自在な搬送アームを有している。そして、ウェハ搬送機構111は、搬送領域T1内、又は搬送領域T1と処理領域T2との間でウェハW、W、重合ウェハWを搬送できる。
搬送領域T1のX方向負方向側には、ウェハW、Wの水平方向の向きを調節する位置調節機構120が設けられている。位置調節機構120は、ウェハW、Wを保持して回転させる保持部(図示せず)を備えた基台121と、ウェハW、Wのノッチ部の位置を検出する検出部122と、を有している。そして、位置調節機構120では、基台121に保持されたウェハW、Wを回転させながら検出部122でウェハW、Wのノッチ部の位置を検出することで、当該ノッチ部の位置を調節してウェハW、Wの水平方向の向きを調節している。なお、基台121においてウェハW、Wを保持する構造は特に限定されるものではなく、例えばピンチャック構造やスピンチャック構造など、種々の構造が用いられる。
また、搬送領域T1には、上ウェハWの表裏面を反転させる反転機構130が設けられている。反転機構130は、上ウェハWを保持する保持アーム131を有している。保持アーム131は、水平方向(Y方向)に延伸している。また保持アーム131には、上ウェハWを保持する保持部材132が例えば4箇所に設けられている。
保持アーム131は、例えばモータなどを備えた駆動部133に支持されている。この駆動部133によって、保持アーム131は水平軸周りに回動自在である。また保持アーム131は、駆動部133を中心に回動自在であると共に、水平方向(Y方向)に移動自在である。駆動部133の下方には、例えばモータなどを備えた他の駆動部(図示せず)が設けられている。この他の駆動部によって、駆動部133は鉛直方向に延伸する支持柱134に沿って鉛直方向に移動できる。このように駆動部133によって、保持部材132に保持された上ウェハWは、水平軸周りに回動できると共に鉛直方向及び水平方向に移動できる。また、保持部材132に保持された上ウェハWは、駆動部133を中心に回動して、位置調節機構120から後述する上チャック140との間を移動できる。
処理領域T2には、上ウェハWを下面で吸着保持する第1のチャックとしての上チャック140と、下ウェハWを上面で載置して吸着保持する第2のチャックとしての下チャック141とが設けられている。下チャック141は、上チャック140の下方に設けられ、上チャック140と対向配置可能に構成されている。すなわち、上チャック140に保持された上ウェハWと下チャック141に保持された下ウェハWは対向して配置可能となっている。
上チャック140は、当該上チャック140の上方に設けられた上チャック保持部150に保持されている。上チャック保持部150は、処理容器100の天井面に設けられている。すなわち、上チャック140は、上チャック保持部150を介して処理容器100に固定されて設けられている。
上チャック保持部150には、下チャック141に保持された下ウェハWの表面WL1を撮像する上部撮像部151が設けられている。すなわち、上部撮像部151は上チャック140に隣接して設けられている。上部撮像部151には、例えばCCDカメラが用いられる。
下チャック141は、当該下チャック141の下方に設けられた第1の下チャック移動部160に支持されている。第1の下チャック移動部160は、後述するように下チャック141を水平方向(Y方向)に移動させるように構成されている。また、第1の下チャック移動部160は、下チャック141を鉛直方向に移動自在、且つ鉛直軸回りに回転可能に構成されている。
第1の下チャック移動部160には、上チャック140に保持された上ウェハWの表面WU1を撮像する下部撮像部161が設けられている。すなわち、下部撮像部161は下チャック141に隣接して設けられている。下部撮像部161には、例えばCCDカメラが用いられる。
第1の下チャック移動部160は、当該第1の下チャック移動部160の下面側に設けられ、水平方向(Y方向)に延伸する一対のレール162、162に取り付けられている。そして、第1の下チャック移動部160は、レール162に沿って移動自在に構成されている。
一対のレール162、162は、第2の下チャック移動部163に配設されている。第2の下チャック移動部163は、当該第2の下チャック移動部163の下面側に設けられ、水平方向(X方向)に延伸する一対のレール164、164に取り付けられている。そして、第2の下チャック移動部163は、レール164に沿って移動自在に構成され、すなわち下チャック141を水平方向(X方向)に移動させるように構成されている。なお、一対のレール164、164は、処理容器100の底面に設けられた載置台165上に配設されている。
次に、接合装置41の上チャック140と上チャック保持部150の詳細な構成について説明する。
上チャック140には、図6及び図7に示すようにピンチャック方式が採用されている。上チャック140は、平面視において少なくとも上ウェハWより大きい径を有する本体部170を有している。本体部170の下面には、上ウェハWの裏面WU2に接触する複数のピン171が設けられている。また、本体部170の下面の外周部には、ピン171と同じ高さを有し、上ウェハWの裏面WU2の外周部を支持する外側リブ172が設けられている。外側リブ172は、複数のピン171の外側に環状に設けられている。
さらに、本体部170の下面には、外側リブ172の内側において、ピン171と同じ高さを有し、上ウェハWの裏面WU2を支持する内側リブ173が設けられている。内側リブ173は、外側リブ172と同心円状に環状に設けられている。そして、外側リブ172の内側の領域174(以下、吸引領域174という場合がある。)は、内側リブ173の内側の第1の吸引領域174aと、内側リブ173の外側の第2の吸引領域174bとに区画されている。
本体部170の下面には、第1の吸引領域174aにおいて、上ウェハWを真空引きするための第1の吸引口175aが形成されている。第1の吸引口175aは、例えば第1の吸引領域174aにおいて4箇所に形成されている。第1の吸引口175aには、第1の吸引管176aが接続されている。さらに第1の吸引管176aには、第1の真空ポンプ177aが接続されている。
また、本体部170の下面には、第2の吸引領域174bにおいて、上ウェハWを真空引きするための第2の吸引口175bが形成されている。第2の吸引口175bは、例えば第2の吸引領域174bにおいて2箇所に形成されている。第2の吸引口175bには、第2の吸引管176bが接続されている。さらに第2の吸引管176bには、第2の真空ポンプ177bが接続されている。
このように上チャック140は、第1の吸引領域174aと第2の吸引領域174b毎に上ウェハWを真空引き可能に構成されている。なお、吸引口175a、175bの配置は、本実施の形態に限定されず、任意に設定することができる。
そして、上ウェハW、本体部170及び外側リブ172に囲まれて形成された吸引領域174a、174bをそれぞれ吸引口175a、175bから真空引きし、吸引領域174a、174bを減圧する。このとき、吸引領域174a、174bの外部の雰囲気が大気圧であるため、上ウェハWは減圧された分だけ大気圧によって吸引領域174a、174b側に押され、上チャック140に上ウェハWが吸着保持される。
かかる場合、外側リブ172が上ウェハWの裏面WU2外周部を支持するので、上ウェハWはその外周部まで適切に真空引きされる。このため、上チャック140に上ウェハWの全面が吸着保持され、当該上ウェハWの平面度を小さくして、上ウェハWを平坦にすることができる。
しかも、複数のピン171の高さが均一なので、上チャック140の下面の平面度をさらに小さくすることができる。このように上チャック140の下面を平坦にして(下面の平面度を小さくして)、上チャック140に保持された上ウェハWの鉛直方向の歪みを抑制することができる。
また、上ウェハWの裏面WU2は複数のピン171に支持されているので、上チャック140による上ウェハWの真空引きを解除する際、当該上ウェハWが上チャック140から剥がれ易くなる。
上チャック140において、本体部170の中心部には、当該本体部170を厚み方向に貫通する貫通孔178が形成されている。この本体部170の中心部は、上チャック140に吸着保持される上ウェハWの中心部に対応している。そして貫通孔178には、後述する押動部材200におけるアクチュエータ部201の先端部が挿通するようになっている。
上チャック保持部150は、図5に示すように上チャック140の本体部170の上面に設けられた支持部材180を有している。支持部材180は、平面視において少なくとも本体部170の上面を覆うように設けられている。支持部材180は、処理容器100の天井面に設けられた複数の支持柱181に支持されている。
支持部材180の上面には、図6及び図8に示すように本体部170の鉛直方向の移動及び固定を制御する複数、例えば3つの移動制御機構190が設けられている。3つの移動制御機構190は、本体部170において同心円状に配置されている。なお、移動制御機構190の数や配置は、本実施の形態に限定されず、任意に設定することができる。
移動制御機構190は、図9に示すようにブロック191、ガイド192、押し引きネジ193、及びシャフト194を有している。ブロック191は、支持部材180の上面において、その底部191aが埋め込まれて固定されている。ブロック191の内部は中空部191bを形成し、中空部191bの天井面191cは水平方向から傾斜している。
ガイド192は、ブロック191の中空部191bに設けられ、天井面191cと同じ勾配で傾斜した上面を備えたくさび形状(三角形状)を有している。ガイド192の両側面には、当該ガイド192を水平方向に押し引きする一対の押し引きネジ193、193が設けられている。押し引きネジ193は、ブロック191の側面を挿通している。
また、ガイド192の底面には、鉛直方向に延伸するシャフト194が設けられている。シャフト194は、支持部材180を挿通し、その先端部194aが上チャック140の本体部170の上面に固定されている。
以上の構成を有する移動制御機構190では、押し引きネジ193でガイド192を天井面191cに沿って移動させることにより、シャフト194を介して本体部170が鉛直方向に移動する。そして、複数の移動制御機構190によって本体部170を面内で鉛直方向に移動させることで、当該本体部170の位置を調節することができる。すなわち、本体部170の傾斜を抑制して、その平行度を保つことができる。
また、移動制御機構190では、ガイド192が天井面191cに面接触し、ブロック191も支持部材180の上面に面接触して固定されている。さらに、移動制御機構190による本体部170の位置調節によって、本体部170の上面と支持部材180の下面に僅かな隙間が形成される場合があるものの、その大部分において本体部170と支持部材180は面接触している。したがって、本体部170の位置調節を行った後は、支持部材180に対して本体部170を固定することができ、本体部170の平行度を保つことができる。
なお、移動制御機構190の構造は、本実施の形態に限定されず、本体部170の鉛直方向の移動及び固定を制御する構造であれば、任意に設定することができる。例えばガイド192に代えて、アクチュエータ等を用いてもよい。
支持部材180の上面には、図6及び図8に示すように上ウェハWの中心部を押圧する押動部材200がさらに設けられている。押動部材200は、アクチュエータ部201とシリンダ部202とを有している。
アクチュエータ部201は、電空レギュレータ(図示せず)から供給される空気により一定方向に一定の圧力を発生させるもので、圧力の作用点の位置によらず当該圧力を一定に発生させることができる。そして、電空レギュレータからの空気によって、アクチュエータ部201は、上ウェハWの中心部と当接して当該上ウェハWの中心部にかかる押圧荷重を制御することができる。また、アクチュエータ部201の先端部は、電空レギュレータからの空気によって、貫通孔178を挿通して鉛直方向に昇降自在になっている。
アクチュエータ部201は、シリンダ部202に支持されている。シリンダ部202は、例えばモータを内蔵した駆動部によってアクチュエータ部201を鉛直方向に移動させることができる。
以上のように押動部材200は、アクチュエータ部201によって押圧荷重の制御をし、シリンダ部202によってアクチュエータ部201の移動の制御をしている。そして、押動部材200は、後述するウェハW、Wの接合時に、上ウェハWの中心部と下ウェハWの中心部とを当接させて押圧することができる。
次に、接合装置41の下チャック141の詳細な構成について説明する。
下チャック141には、図6及び図10に示すように上チャック140と同様にピンチャック方式が採用されている。下チャック141は、平面視において少なくとも下ウェハWより大きい径を有する本体部210を有している。本体部210の上面には、下ウェハWの裏面WL2に接触する複数のピン211が設けられている。また、本体部210の上面の外周部には、ピン211と同じ高さを有し、下ウェハWの裏面WL2の外周部を支持する外側リブ212が設けられている。外側リブ212は、複数のピン211の外側に環状に設けられている。
また、本体部210の上面には、外側リブ212の内側において、ピン211と同じ高さを有し、下ウェハWの裏面WL2を支持する内側リブ213が設けられている。内側リブ213は、外側リブ212と同心円状に環状に設けられている。そして、外側リブ212の内側の領域214(以下、吸引領域214という場合がある。)は、内側リブ213の内側の第1の吸引領域214aと、内側リブ213の外側の第2の吸引領域214bとに区画されている。
本体部210の上面には、第1の吸引領域214aにおいて、下ウェハWを真空引きするための第1の吸引口215aが形成されている。第1の吸引口215aは、例えば第1の吸引領域214aにおいて1箇所に形成されている。第1の吸引口215aには、本体部210の内部に設けられた第1の吸引管216aが接続されている。さらに第1の吸引管216aには、第1の真空ポンプ217aが接続されている。
また、本体部210の上面には、第2の吸引領域214bにおいて、下ウェハWを真空引きするための第2の吸引口215bが形成されている。第2の吸引口215bは、例えば第2の吸引領域214bにおいて2箇所に形成されている。第2の吸引口215bには、本体部210の内部に設けられた第2の吸引管216bが接続されている。さらに第2の吸引管216bには、第2の真空ポンプ217bが接続されている。
このように下チャック141は、第1の吸引領域214aと第2の吸引領域214b毎に下ウェハWを真空引き可能に構成されている。なお、吸引口215a、215bの配置は、本実施の形態に限定されず、任意に設定することができる。
そして、下ウェハW、本体部210及び外側リブ212に囲まれて形成された吸引領域214a、214bをそれぞれ吸引口215a、215bから真空引きし、吸引領域214a、214bを減圧する。このとき、吸引領域214a、214bの外部の雰囲気が大気圧であるため、下ウェハWは減圧された分だけ大気圧によって吸引領域214a、214b側に押され、下チャック141に下ウェハWが吸着保持される。
かかる場合、外側リブ212が下ウェハWの裏面WL2の外周部を支持するので、下ウェハWはその外周部まで適切に真空引きされる。このため、下チャック141に下ウェハWの全面が吸着保持され、当該下ウェハWの平面度を小さくして、下ウェハWを平坦にすることができる。
しかも、複数のピン211の高さが均一なので、下チャック141の上面の平面度をさらに小さくすることができる。このように下チャック141の上面を平坦にして(上面の平坦度を小さくして)、下チャック141に保持された下ウェハWの鉛直方向の歪みを抑制することができる。
また、下ウェハWの裏面WL2は複数のピン211に支持されているので下チャック141による下ウェハWの真空引きを解除する際、当該下ウェハWが下チャック141から剥がれ易くなる。
下チャック141において、本体部210の中心部付近には、当該本体部210を厚み方向に貫通する貫通孔218が例えば3箇所に形成されている。そして貫通孔218には、第1の下チャック移動部160の下方に設けられた昇降ピンが挿通するようになっている。
本体部210の外周部には、ウェハW、W、重合ウェハWが下チャック141から飛び出したり、滑落するのを防止するガイド部材219が設けられている。ガイド部材219は、本体部210の外周部に複数個所、例えば4箇所に等間隔に設けられている。
なお、接合装置41における各部の動作は、上述した制御部70によって制御される。
次に、以上のように構成された接合システム1を用いて行われるウェハW、Wの接合処理方法について説明する。図11は、かかるウェハ接合処理の主な工程の例を示すフローチャートである。
なお、ウェハW、Wの接合処理を行うにあたり、接合システム1では3つの移動制御機構190によって、上チャック140の本体部170の位置が調節されている。すなわち、本体部170の傾斜が抑制されて、その平行度が保たれている。
先ず、複数枚の上ウェハWを収容したカセットC、複数枚の下ウェハWを収容したカセットC、及び空のカセットCが、搬入出ステーション2の所定のカセット載置板11に載置される。その後、ウェハ搬送装置22によりカセットC内の上ウェハWが取り出され、処理ステーション3の第3の処理ブロックG3のトランジション装置50に搬送される。
次に上ウェハWは、ウェハ搬送装置61によって第1の処理ブロックG1の表面改質装置30に搬送される。表面改質装置30では、所定の減圧雰囲気下において、処理ガスである酸素ガス又は窒素ガスが励起されてプラズマ化され、イオン化される。この酸素イオン又は窒素イオンが上ウェハWの表面WU1に照射されて、当該表面WU1がプラズマ処理される。そして、上ウェハWの表面WU1が改質される(図11の工程S1)。
次に上ウェハWは、ウェハ搬送装置61によって第2の処理ブロックG2の表面親水化装置40に搬送される。表面親水化装置40では、スピンチャックに保持された上ウェハWを回転させながら、当該上ウェハW上に純水を供給する。そうすると、供給された純水は上ウェハWの表面WU1上を拡散し、表面改質装置30において改質された上ウェハWの表面WU1に水酸基(シラノール基)が付着して当該表面WU1が親水化される。また、当該純水によって、上ウェハWの表面WU1が洗浄される(図11の工程S2)。
次に上ウェハWは、ウェハ搬送装置61によって第2の処理ブロックG2の接合装置41に搬送される。接合装置41に搬入された上ウェハWは、トランジション110を介してウェハ搬送機構111により位置調節機構120に搬送される。そして位置調節機構120によって、上ウェハWの水平方向の向きが調節される(図11の工程S3)。
その後、位置調節機構120から反転機構130の保持アーム131に上ウェハWが受け渡される。続いて搬送領域T1において、保持アーム131を反転させることにより、上ウェハWの表裏面が反転される(図11の工程S4)。すなわち、上ウェハWの表面WU1が下方に向けられる。
その後、反転機構130の保持アーム131が、駆動部133を中心に回動して上チャック140の下方に移動する。そして、反転機構130から上チャック140に上ウェハWが受け渡される。上ウェハWは、上チャック140にその裏面WU2が吸着保持される(図11の工程S5)。具体的には、真空ポンプ177a、177bを作動させ、吸引領域174a、174bにおいて吸引口175a、175bを介して上ウェハWを真空引きし、上ウェハWが上チャック140に吸着保持される。
この工程S5において、上チャック140がピンチャック構造を有しているので、上チャック140の下面が平坦になっている。また、移動制御機構190によって、上チャック140の傾斜が抑制され、当該上チャック140の平行度が保たれている。このため、上チャック140に保持された上ウェハWの鉛直方向の歪みを抑制することができ、上ウェハWの平行度を保つことができる。
上ウェハWに上述した工程S1〜S5の処理が行われている間、当該上ウェハWに続いて下ウェハWの処理が行われる。先ず、ウェハ搬送装置22によりカセットC内の下ウェハWが取り出され、処理ステーション3のトランジション装置50に搬送される。
次に下ウェハWは、ウェハ搬送装置61によって表面改質装置30に搬送され、下ウェハWの表面WL1が改質される(図11の工程S6)。なお、工程S6における下ウェハWの表面WL1の改質は、上述した工程S1と同様である。
その後、下ウェハWは、ウェハ搬送装置61によって表面親水化装置40に搬送され、下ウェハWの表面WL1が親水化される共に当該表面WL1が洗浄される(図11の工程S7)。なお、工程S7における下ウェハWの表面WL1の親水化及び洗浄は、上述した工程S2と同様である。
その後、下ウェハWは、ウェハ搬送装置61によって接合装置41に搬送される。接合装置41に搬入された下ウェハWは、トランジション110を介してウェハ搬送機構111により位置調節機構120に搬送される。そして位置調節機構120によって、下ウェハWの水平方向の向きが調節される(図11の工程S8)。
その後、下ウェハWは、ウェハ搬送機構111によって下チャック141に搬送され、下チャック141にその裏面WL2が吸着保持される(図11の工程S9)。具体的には、真空ポンプ217a、217bを作動させ、吸引領域214a、214bにおいて吸引口215a、215bを介して下ウェハWを真空引きし、下ウェハWが下チャック141に吸着保持される。このとき、下チャック141の上面が平坦になっているので、下チャック141に保持された下ウェハWも平坦になっている。
次に、上チャック140に保持された上ウェハWと下チャック141に保持された下ウェハWとの水平方向の位置調節を行う。具体的には、第1の下チャック移動部160と第2の下チャック移動部163によって下チャック141を水平方向(X方向及びY方向)に移動させ、上部撮像部151を用いて、下ウェハWの表面WL1上の予め定められた基準点を順次撮像する。同時に、下部撮像部161を用いて、上ウェハWの表面WU1上の予め定められた基準点を順次撮像する。撮像された画像は、制御部70に出力される。制御部70では、上部撮像部151で撮像された画像と下部撮像部161で撮像された画像に基づいて、上ウェハWの基準点と下ウェハWの基準点がそれぞれ合致するような位置に、第1の下チャック移動部160と第2の下チャック移動部163によって下チャック141を移動させる。こうして上ウェハWと下ウェハWの水平方向位置が調節される(図11の工程S10)。
その後、第1の下チャック移動部160によって下チャック141を鉛直上方に移動させて、上チャック140と下チャック141の鉛直方向位置の調節を行い、当該上チャック140に保持された上ウェハWと下チャック141に保持された下ウェハWとの鉛直方向位置の調節を行う(図11の工程S11)。そして、図12に示すように上ウェハWと下ウェハWが所定の位置に対向配置される。このとき、上ウェハWの表面WU1と下ウェハWの表面WL1間の距離は、例えば50μmと小さい。
次に、上チャック140に保持された上ウェハWと下チャック141に保持された下ウェハWの接合処理が行われる。
先ず、図13に示すように押動部材200のシリンダ部202によってアクチュエータ部201を下降させる。そうすると、このアクチュエータ部201の下降に伴い、上ウェハWの中心部が押圧されて下降する。このとき、電空レギュレータから供給される空気によって、アクチュエータ部201には、所定の押圧荷重がかけられる。そして、押動部材200によって、上ウェハWの中心部と下ウェハWの中心部を当接させて押圧する(図11の工程S12)。このとき、第1の真空ポンプ177aの作動を停止して、第1の吸引領域174aにおける第1の吸引口175aからの上ウェハWの真空引きを停止すると共に、第2の真空ポンプ177bは作動させたままにし、第2の吸引領域174bを第2の吸引口175bから真空引きする。そして、押動部材200で上ウェハWの中心部を押圧する際にも、上チャック140によって上ウェハWの外周部を保持することができる。
そうすると、押圧された上ウェハWの中心部と下ウェハWの中心部との間で接合が開始する(図13中の太線部)。すなわち、上ウェハWの表面WU1と下ウェハWの表面WL1はそれぞれ工程S1、S6において改質されているため、先ず、表面WU1、WL1間にファンデルワールス力(分子間力)が生じ、当該表面WU1、WL1同士が接合される。さらに、上ウェハWの表面WU1と下ウェハWの表面WL1はそれぞれ工程S2、S7において親水化されているため、表面WU1、WL1間の親水基が水素結合し(分子間力)、表面WU1、WL1同士が強固に接合される。
この工程S12において、押動部材200で上ウェハWの中心部を押圧すると、上チャック140の第2の吸引領域174bにおいて上ウェハWが吸着保持されているので、上ウェハWと上チャック140の間に応力が発生し、上チャック140が下方に引っ張られる。この点、移動制御機構190によって上チャック140の本体部170が鉛直方向に固定されているので、上チャック140が下方に引っ張られず、平行度を保つことができる。
また、このように上チャック140の平行度を保つことができるので、上述した工程S11において、上チャック140を下チャック141に近づけることができ、上ウェハWと下ウェハWの隙間を小さくすることができる。
その後、図14に示すように押動部材200によって上ウェハWの中心部と下ウェハWの中心部を押圧した状態で第2の真空ポンプ177bの作動を停止して、第2の吸引領域174bにおける第2の吸引管176bからの上ウェハWの真空引きを停止する。そうすると、上ウェハWが下ウェハW上に落下する。そして上ウェハWが下ウェハW上に順次落下して当接し、上述した表面WU1、WL1間のファンデルワールス力と水素結合による接合が順次拡がる。こうして、図15に示すように上ウェハWの表面WU1と下ウェハWの表面WL1が全面で当接し、上ウェハWと下ウェハWが接合される(図11の工程S13)。
この工程S13において、上ウェハWの裏面WU2は複数のピン171に支持されているので、上チャック140による上ウェハWの真空引きを解除した際、当該上ウェハWが上チャック140から剥がれ易くなっている。このため、上ウェハWと下ウェハWの接合の拡がり(ボンディングウェーブ)が真円状になり、上ウェハWと下ウェハWが適切に接合される。また、3つの移動制御機構190で上チャック140が保持されているので、上ウェハWと下ウェハWの接合が拡がっても、上チャック140が水平方向に移動することがない。
その後、図16に示すように押動部材200のアクチュエータ部201を上チャック140まで上昇させる。また、真空ポンプ217a、217bの作動を停止し、吸引領域214における下ウェハWの真空引きを停止して、下チャック141による下ウェハWの吸着保持を停止する。このとき、下ウェハWの裏面WL2は複数のピン211に支持されているので、下チャック141による下ウェハWの真空引きを解除した際、当該下ウェハWが下チャック141から剥がれ易くなっている。
上ウェハWと下ウェハWが接合された重合ウェハWは、ウェハ搬送装置61によってトランジション装置51に搬送され、その後搬入出ステーション2のウェハ搬送装置22によって所定のカセット載置板11のカセットCに搬送される。こうして、一連のウェハW、Wの接合処理が終了する。
以上の実施の形態によれば、上チャック140がピンチャック構造を有しており、当該上チャック140の下面が平坦であって、また移動制御機構190によって上チャック140の傾斜が抑制され、当該上チャック140の平行度が保たれているので、上チャック140に保持された上ウェハWの鉛直方向の歪みを抑制することができ、上ウェハWの平行度を保つことができる。
また、上チャック140がピンチャック構造を有しているので、上チャック140に対する上ウェハWの剥離性が良い。そうすると、工程S13において、ボンディングウェーブが真円状になる。したがって、重合ウェハWの鉛直方向の歪みを抑制することができ、上ウェハWと下ウェハWを適切に接合することができる。
また、工程S12において押動部材200で上ウェハWの中心部を押圧する際、移動制御機構190によって上チャック140の本体部170が鉛直方向に固定されているので、上チャック140が下方に引っ張られず、平行度を保つことができる。そして、このように上チャック140の平行度を保つことができるので、工程S11において、上チャック140を下チャック141に近づけることができ、上ウェハWと下ウェハWの隙間を小さくすることができる。したがって、重合ウェハWの鉛直方向の歪みをさらに抑制することができる。
さらに、上チャック140の平行度を保つことができるので、ウェハW、W同士の接合処理を安定して複数回行うことができ、量産での接合処理の安定化が可能となる。
また、本実施の形態の接合システム1は、接合装置41に加えて、ウェハW、Wの表面WU1、WL1を改質する表面改質装置30と、表面WU1、WL1を親水化すると共に当該表面WU1、WL1を洗浄する表面親水化装置40も備えているので、一のシステム内でウェハW、Wの接合を効率よく行うことができる。したがって、ウェハ接合処理のスループットをより向上させることができる。
なお、以上の実施の形態の接合装置41において、下チャック141はピンチャック構造であれば、任意の構造を取り得る。例えば下チャック141の本体部210の外周部には、外側リブ212に代えて、ピン211より低い高さのリブが設けられていてもよい。かかる場合、下チャック141の外周部では、いわゆる静圧シールによって下ウェハWの外周部を適切に保持することができる。したがって、下チャック141は下ウェハWを平坦に保持することができる。
また、以上の実施の形態の接合システム1において、接合装置41でウェハW、Wを接合した後、さらに接合された重合ウェハWを所定の温度で加熱(アニール処理)してもよい。重合ウェハWにかかる加熱処理を行うことで、接合界面をより強固に結合させることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。本発明はこの例に限らず種々の態様を採りうるものである。本発明は、基板がウェハ以外のFPD(フラットパネルディスプレイ)、フォトマスク用のマスクレチクルなどの他の基板である場合にも適用できる。
1 接合システム
2 搬入出ステーション
3 処理ステーション
30 表面改質装置
40 表面親水化装置
41 接合装置
61 ウェハ搬送装置
70 制御部
140 上チャック
141 下チャック
150 上チャック保持部
170 本体部
171 ピン
172 外側リブ
173 内側リブ
174a 第1の吸引領域
174b 第2の吸引領域
180 支持部材
190 移動制御機構
191 ブロック
192 ガイド
193 押し引きネジ
194 シャフト
上ウェハ
下ウェハ
重合ウェハ

Claims (4)

  1. 基板同士を接合する接合装置であって、
    下面に第1の基板を真空引きして吸着保持する第1のチャックと、
    前記第1のチャックの下方に設けられ、上面に第2の基板を真空引きして吸着保持する第2のチャックと、
    前記第1のチャックの上方に設けられ、当該第1のチャックを保持するチャック保持部と、を有し、
    前記第1のチャックは、
    第1の基板を真空引きする本体部と、
    前記本体部の下面に設けられ、第1の基板に接触する複数のピンと、を有し、
    前記チャック保持部は、
    前記本体部の上面に設けられた支持部材と、
    前記支持部材に設けられ、前記本体部の鉛直方向の移動及び固定を制御する複数の移動制御機構と、を有することを特徴とする、接合装置。
  2. 前記移動制御機構は、
    前記支持部材に設けられ、中空且つ内部天井面が傾斜したブロックと、
    前記ブロックの内部に設けられ、前記天井面と同じ勾配で傾斜した上面を備えたガイドと、
    前記ガイドを水平方向に押し引きする押し引きネジと、
    前記ガイドと前記本体部に固定して設けられ、且つ前記支持部材を挿通して設けられたシャフトと、を有することを特徴とする、請求項1に記載の接合装置。
  3. 前記第1のチャックは、
    前記本体部の下面外周部において環状に設けられ、第1の基板に接触する外側リブと、
    前記本体部の下面において前記外側リブの内側に環状に設けられ、第1の基板に接触する内側リブと、をさらに有し、
    前記第1のチャックは、前記内側リブの内側の吸引領域と、前記内側リブと前記外側リブの間の吸引領域毎に、第1の基板の真空引きを設定可能であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の接合装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の接合装置を備えた接合システムであって、
    前記接合装置を備えた処理ステーションと、
    第1の基板、第2の基板又は第1の基板と第2の基板が接合された重合基板をそれぞれ複数保有可能で、且つ前記処理ステーションに対して第1の基板、第2の基板又は重合基板を搬入出する搬入出ステーションと、を備え、
    前記処理ステーションは、
    第1の基板又は第2の基板の接合される表面を改質する表面改質装置と、
    前記表面改質装置で改質された第1の基板又は第2の基板の表面を親水化する表面親水化装置と、
    前記表面改質装置、前記表面親水化装置及び前記接合装置に対して、第1の基板、第2の基板又は重合基板を搬送するための搬送装置と、を有し、
    前記接合装置では、前記表面親水化装置で表面が親水化された第1の基板と第2の基板を接合することを特徴とする、接合システム。
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