JP2016200007A - エンジンの回転停止制御装置 - Google Patents

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圭介 兼平
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Koji Murakami
香治 村上
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Abstract

【課題】エンジンの停止状態において再始動に要求される量の空気を気筒内に閉じ込めておくことのできるエンジンの回転停止制御装置を提供する。
【解決手段】エンジンシステムは、吸気量調節機構14を有するエンジン11と、エンジン11を停止させるとともに燃料の燃焼エネルギにより再始動可能な停止再始動機構19,31と、エンジン11に掛かる負荷トルクを調節する負荷トルク調節機構33と、を備える。制御装置30は、エンジン11の再始動に際して所定気筒の内部の空気量として要求される要求空気量を算出し、停止再始動機構19,31によりエンジン11を停止させる際に、所定気筒内部の空気量が要求空気量となるように吸気量調節機構14を制御し、所定気筒の内部に要求空気量の空気を閉じ込めた状態が維持される範囲の目標停止位置で所定気筒のピストン11bを停止させるように、負荷トルク調節機構33を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンの回転停止を制御する装置に関する。
従来、エンジンの停止要求が発生したときに、エンジンを再始動に適した目標停止クランク角で停止させるように補機負荷を制御するものがある(特許文献1参照)。特許文献1に記載のものでは、エンジンのポンピングロスとフリクションロスとを考慮して、エンジン回転速度が低下して目標停止クランク角で停止するまでの回転速度の目標挙動(以下、「目標軌道」と称する)を算出している。そして、エンジンを停止させる際に、エンジン回転速度の挙動を目標軌道に合わせるように補機負荷を制御している。
特開2008−215230号公報
ところで、エンジンの停止後に、スタータによるクランキングなしで再始動(以下、「スタータレス始動」と称する)を行うニーズがある。スタータレス始動を行うためには、エンジンが停止した状態において、再始動に必要な量の空気を気筒内に閉じ込めておく必要がある。
しかしながら、気筒内に閉じ込めた空気量が多いほど、膨張行程において空気がピストンを押す力が大きくなる。そして、空気がピストンを押す力により、エンジンのクランク角(位置)が目標停止クランク角(目標停止位置)を超えると、排気弁が開いて気筒内から空気が漏れるおそれがある。
本発明は、こうした課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、エンジンの停止状態において再始動に要求される量の空気を気筒内に閉じ込めておくことのできるエンジンの回転停止制御装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
本発明は、気筒内に吸入される空気量を調節する吸気量調節機構を有するエンジンと、前記エンジンを停止させるとともに燃料の燃焼エネルギにより再始動可能な停止再始動機構と、前記エンジンに掛かる負荷トルクを調節する負荷トルク調節機構と、を備えるエンジンシステム、の前記エンジンの回転停止を制御する制御装置であって、前記停止再始動機構による前記エンジンの再始動に際して所定気筒の内部の空気量として要求される要求空気量を、算出する要求空気量算出手段と、前記停止再始動機構により前記エンジンを停止させる際に、前記所定気筒の内部の空気量が前記要求空気量となるように前記吸気量調節機構を制御する吸気量制御手段と、前記所定気筒の内部に前記要求空気量の空気を閉じ込めた状態が維持される範囲の目標停止位置で前記所定気筒のピストンを停止させるように、前記負荷トルク調節機構を制御する負荷トルク制御手段と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、停止再始動機構によるエンジンの再始動に際して所定気筒の内部の空気量として要求される要求空気量が算出される。停止再始動機構によりエンジンを停止させる際に、所定気筒の内部の空気量が要求空気量となるように、気筒内に吸入される空気量を調節する吸気量調節機構が制御される。このため、エンジンを停止させる際に、所定気筒の内部の空気量を要求空気量とすることができる。
そして、所定気筒の内部に要求空気量の空気を閉じ込めた状態が維持される範囲の目標停止位置で所定気筒のピストンを停止させるように、負荷トルク調節機構が制御される。このため、気筒内に閉じ込めた空気がピストンを押す力が生じたとしても、所定気筒の内部に閉じ込めた要求空気量の空気が漏れることを抑制することができる。したがって、エンジンの停止状態において再始動に要求される量の空気を気筒内に閉じ込めておくことができ、ひいてはスタータレス始動を実現することができる。
エンジンシステムの概略を示す模式図。 エンジンの自動停止再始動の手順を示すフローチャート。 停止過程のエンジン回転速度挙動予測を示すフローチャート。 吸気圧推移を予測するモデルを示す模式図。 クランク角と、予測されるエンジン回転速度及び吸気圧との関係を示す図。 目標軌道の算出態様を示す図。 基準位置通過時吸気圧と基準回転速度との関係を示すグラフ。 目標軌道F/B制御の手順を示すフローチャート。 回転挙動F/F制御の手順を示すフローチャート。 オルタネータによる負荷トルクとエンジン回転速度との関係を示す図。 エンジン再始動の手順を示すフローチャート。 エンジンの自動停止の態様を示す図。 停止クランク角と基準回転速度との関係を示す図。
以下、一実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態は、エンジンの自動停止及び自動始動を実行する車載エンジンシステムとして具体化している。
まず、図1に基づいてエンジンシステムの構成を概略的に説明する。
エンジン11の吸気ポート12に接続された吸気管13の途中には、スロットルバルブ14が設けられている。スロットルバルブ14(吸気量調節機構)の開度TA(スロットル開度)が、スロットル開度センサ15によって検出される。吸気管13には、スロットルバルブ14をバイパスするバイパス通路16が設けられている。バイパス通路16の途中には、アイドルスピードコントロールバルブ17(吸気量調節機構)が設けられている。なお、バイパス通路16とアイドルスピードコントロールバルブ17を省略して、アイドル運転時もスロットルバルブ14によって吸入空気量を調整してアイドル回転速度を制御する構成としてもよい。
スロットルバルブ14の下流側には、吸気管13内の吸気圧力Pmを検出する吸気圧力センサ18が設けられている。エンジン11のシリンダブロックには、複数の気筒11aが形成されている。各気筒11aの吸気ポート12の近傍には、燃料噴射弁19が設けられている。なお、燃料噴射弁19が気筒11a内に直接燃料を噴射する構成であってもよい。各気筒11aの内部には、ピストン11bが収容されている。吸気弁12aにより、気筒11aと吸気ポート12とが連通及び遮断される。各気筒11aの頂部には、点火プラグ31が設けられている。一方、エンジン11の排気ポート20に接続された排気管21の途中には、排気浄化用の触媒22が設けられている。排気弁20aにより、気筒11aと排気ポート20とが連通及び遮断される。
エンジン11のシリンダブロックには、冷却水温THWを検出する冷却水温センサ23が設けられている。エンジン11のクランク軸24に取付けられたシグナルロータ25の外周に対向して、クランク角センサ26が設けられている。クランク角センサ26は、シグナルロータ25の回転に同期して所定クランク角毎(例えば30℃A毎)にクランクパルス信号CRSを出力する。エンジン11のカム軸27に取付けられたシグナルロータ28の外周に対向して、カム角センサ29が設けられている。カム角センサ29は、シグナルロータ28の回転に同期して所定のカム角でカムパルス信号CASを出力する。
オルタネータ33(発電機)には、クランク軸24に連結されたクランクプーリ34の回転がベルト35を介して伝達される。これにより、エンジン11の動力でオルタネータ33が回転駆動されて発電するようになっている。オルタネータ33の発電制御電流(フィールド電流)をデューティ制御することで、オルタネータ33の負荷を制御することができる。また、オルタネータ33(負荷トルク調節機構)は、スイッチング素子のブリッジ回路を含み、固定子に流れる電流を還流させることで、エンジン11が停止するまでエンジン11に負荷トルクを掛けることができる。なお、オルタネータ33に代えて、オルタネータ33と同様の機能及び電動機の機能を有するモータジェネレータ(負荷トルク調節機構)を備える構成としてもよい。
上述した各種センサの出力は、電子制御装置30(以下、「ECU」と称する)に入力される。ECU30(エンジンの回転停止制御装置)は、マイクロコンピュータを主体として構成され、各種センサで検出したエンジン運転状態に応じて、燃料噴射弁19の燃料噴射量や噴射時期、点火プラグ31の点火時期を制御する。ECU30は、アイドル運転中に所定の自動停止条件が成立してエンジン停止要求が発生したときに、点火及び燃料噴射の少なくとも一方を停止してエンジン回転を停止させるアイドリングストップを実行する。アイドリングストップによるエンジン停止中に運転者が車両を発進させる操作(例えばアクセル操作等)が行われたときに、所定の自動始動条件が成立して燃料の燃焼エネルギによりエンジン11を再始動させる。すなわち、このエンジンシステムは、スタータ(図示略)によるクランキングなしの自動再始動(スタータレス始動)を実行する。このエンジンシステムは、スタータに通電してエンジン11をクランキングする始動も可能である。なお、燃料噴射弁19及び点火プラグ31により、停止再始動機構が構成されている。
次に、図2のフローチャートを参照して、エンジン11の自動停止再始動の手順を説明する。この一連の処理は、ECU30によって所定の周期で繰り返し実行される。
まず、エンジン11の回転が継続されている状態(S11)で、エンジン11の停止要求があるか否か判定する(S12)。この判定において、エンジン11の停止要求がないと判定した場合(S12:NO)、この一連の処理を一旦終了する(END)。
一方、S12の判定において、エンジン11の停止要求があると判定した場合(S12:YES)、エンジン11の再始動に要求される要求空気量、要求空気量を閉じ込める所定気筒の吸気弁12aが最後に閉じる時の目標吸気圧、及び所定気筒のピストン11bの目標停止位置を算出する(S13)。
詳しくは、所定気筒は、エンジン11の再始動において最初に燃料の燃焼を行う気筒である。スタータレス始動を行うためには、エンジン11が停止した状態において、所定気筒の内部に再始動に必要な量(要求空気量)の空気を閉じ込めておく必要がある。要求空気量は、燃料の燃焼エネルギのみによりエンジン11を再始動可能な空気量として算出する。目標吸気圧は、所定気筒の内部に要求空気量の空気が吸入されるように算出する。目標停止位置は、所定気筒において吸気弁12a及び排気弁20aの閉じた状態が維持され(排気弁20aが未だ開き始めず)、且つエンジン11の再始動時に燃料の燃焼により発生するエネルギを、エンジン11の回転力に効率的に変換することのできる位置として算出する。例えば、所定気筒の膨張行程におけるピストン11bの上死点後(ATDC)60°CAから100°CAの範囲、具体的には上死点後80°CAを目標停止位置とする。
続いて、吸気圧を目標吸気圧とするためのスロットルバルブ14の開度を設定する(S14)。吸気圧は、スロットルバルブ14の開度に応じて変化する。このため、吸気圧が推移して、エンジン11の停止までに最後に吸気弁12aが閉じるタイミングにおいて目標吸気圧となるように、スロットルバルブ14の目標開度TAtを設定する。そして、スロットルバルブ14の開度を目標開度TAtにフィードフォワード制御する。なお、目標開度TAtを設定した後、スロットル開度センサ15により検出されるスロットル開度が目標開度TAtとなるように、スロットルバルブ14の開度をフィードバック制御することもできる。
続いて、エンジン11の停止過程における回転速度の挙動を予測する(S15)。この回転速度挙動の予測については後述する。
続いて、エンジン11の回転速度挙動の予測に基づいて、エンジン11が停止するまでに吸気弁12aが最後に閉じるタイミングを決定する(S16)。詳しくは、エンジン11が停止するまでに最後に吸気行程を実行する気筒11aを所定気筒とし、所定気筒において吸気弁12aが最後に閉じるタイミングLc(クランク角)を決定する。
続いて、エンジン11の回転速度挙動の予測に基づいて、エンジン11の停止過程における吸気圧の推移を予測する(S17)。この吸気圧推移の予測については後述する。
続いて、エンジン11の停止開始位置から基準位置までのエンジン11の回転速度の目標挙動である目標軌道を算出する(S18)。基準位置は、所定気筒のピストン11bが停止するまでに最後に通過する上死点(TDC)である。この目標軌道の算出については後述する。
続いて、エンジン11の停止開始位置から基準位置まで、エンジン11の回転速度の挙動が目標軌道となるようにオルタネータ33を用いて回転速度をフィードバック制御する(S19)。このオルタネータ33を用いた回転速度のフィードバック制御については後述する。
続いて、所定気筒のピストン11bが基準位置に到達したか否か判定する(S20)。詳しくは、所定気筒のピストン11bの現在位置が基準位置に到達したか否か判定する。この判定において、所定気筒のピストン11bが基準位置に到達していないと判定した場合(S20:NO)、S19に戻り、オルタネータ33を用いた回転速度のフィードバック制御を継続する。
一方、S20の判定において、所定気筒のピストン11bが基準位置に到達したと判定した場合(S20:YES)、基準位置から目標停止位置まで、所定気筒のピストン11bを目標停止位置に停止させるようにオルタネータ33を用いて回転速度をフィードフォワード制御し(S21)、エンジン11を停止させる(S22)。このオルタネータ33を用いた回転速度のフィードフォワード制御については後述する。
続いて、エンジン11の再始動要求があるか否か判定する(S23)。この判定において、エンジン11の再始動要求がないと判定した場合(S23:NO)、S22に戻り、エンジン11を停止させた状態を継続する。
一方、S23の判定において、エンジン11の再始動要求があると判定した場合(S23:YES)、エンジン11を再始動させる(S24)。このエンジン11の再始動については後述する。その後、この一連の処理を終了する(END)。
なお、S13の処理が要求空気量算出手段としての処理に相当し、S14の処理が吸気量制御手段としての処理に相当し、S13の処理、S19〜S20の処理、S21の処理が負荷トルク制御手段としての処理に相当する。
次に、図2のS15において、エンジン11の停止過程における回転速度の挙動を予測する処理について説明する。
図3のフローチャートに示すように、まず、クランク機構の運動方程式に基づいて、次行程の回転速度を予測する(S31)。詳しくは、エネルギ保存の法則から導かれる下記の数式1を用いて、現在の死点(DC)における回転速度Neに基づいて1行程(180°CA)後の死点における回転速度を算出する。
Figure 2016200007
ここで、Iはエンジン11の慣性モーメント、Tfはフリクションロストルク、Tpmpはポンピングロストルク、kは死点間隔(180°CA)の数を表す自然数、πは180°CAに相当する角度[rad]である。フリクションロストルクTfは、公知の方法により算出することができる。ポンピングロストルクPpmpは、下記の数式2を用いて、スロットルバルブ14の開度が目標開度TAtとなった状態(エンジン11の所定運転状態)における吸気圧力Pmに基づいて算出することができる。なお、吸気圧力Pmを、予め実験等に基づいて算出しておくこともできる。
Figure 2016200007
ここで、Vimは吸気管13に含まれるインテークマニホールドの容積である。
続いて、次行程における回転速度が0になったか否か判定する(S32)。この判定において、次行程における回転速度が0になっていないと判定した場合(S32:NO)、S31に戻り、算出された回転速度に基づいて更に次の行程の回転速度を予測する。
一方、次行程における回転速度が0になったと判定した場合(S32:YES)、図2のS15の次の処理に移行する。
次に、図2のS17において、エンジン11の停止過程における吸気圧推移を予測する処理について説明する。
図4は、吸気圧推移を予測するモデルを示す模式図である。このモデルにおいて、下記の数式3(連続の式)、数式4(充填の式)、数式5(気体の状態方程式)が成り立つ。
Figure 2016200007
Figure 2016200007
Figure 2016200007
ここで、Gimはインテークマニホールド内の空気量、Gathはスロットルバルブ14を通過する空気量、Gaeは気筒11a内に充填される空気量、ηvolはエンジン11の体積効率、Vcはエンジン11の排気量、Rは気体定数、Tは吸気温度である。これらの3つの数式から、下記の数式6を導くことができる。なお、空気量Gathを、予め実験等に基づいて算出しておくこともできる。
Figure 2016200007
数式6において前進差分をクランク角に同期させて離散化すると、下記の数式7を導くことができる。このとき、dtを1行程に要する時間とすることで、図5に示すように1行程毎の吸気圧を予測することができる。
Figure 2016200007
次に、図2のS18において、目標軌道を算出する処理について説明する。
図6は、目標軌道の算出態様を示す図である。まず、エンジン11が停止する直前の上死点、すなわち所定気筒のピストン11bが停止するまでに最後に通過する上死点(基準位置)におけるエンジン11の目標回転速度(基準回転速度)を算出する。詳しくは、吸気圧推移の予測に基づいて、所定気筒のピストン11bが基準位置を通過する時の吸気圧を取得する。そして、図7に示す基準位置通過時の吸気圧と基準回転速度との関係に基づいて、予測された基準位置通過時の吸気圧から基準回転速度を算出する。図7では、基準位置通過時の吸気圧が高いほど基準回転速度が低く設定されている。
そして、基準位置における基準回転速度を始点として、下記の数式8を用いてクランク角を所定角度(例えば10deg・CA)ずつ遡ることでエンジン11の目標回転速度を順次算出する。
Figure 2016200007
(i:10,20,30・・・)
ここで、Tfはフリクションロストルク、Tpmpはポンピングロストルク、Tcylpは気筒11aの内部の空気がピストン11bを押す力により生じる駆動トルク(図示トルク)である。駆動トルクTcylpはクランク角に基づいて算出することができる。さらに、吸気圧に応じて気筒11aの内部に吸入される空気の量が変化し、気筒11aの内部に吸入された空気の量に応じて駆動トルクの大きさが変化する。このため、吸気圧推移に基づいて駆動トルクを算出することができる。その後、図2のS18の次の処理に移行する。
次に、図2のS19において、エンジン11の停止開始位置から基準位置まで、エンジン11の回転速度の挙動が目標軌道となるようにオルタネータ33を用いて回転速度をフィードバック制御する処理について説明する。
図8のフローチャートに示すように、まず、目標軌道を算出済みであるか否か判定する(S41)。この判定において、目標軌道を算出済みでないと判定した場合(S41:NO)、図2のS19の次の処理に移行する。
一方、S41の判定において、目標軌道を算出済みであると判定した場合(S41:YES)、所定気筒のピストン11bが死点を通過するタイミングであるか否か判定する(S42)。この判定において、所定気筒のピストン11bが死点を通過するタイミングであると判定した場合(S42:YES)、目標回転速度を目標軌道のうちその死点での回転速度に切り替える(S43)。一方、S42の判定において、所定気筒のピストン11bが死点を通過するタイミングでないと判定した場合(S42:NO)、目標回転速度の切り替えを行わずS44へ移行する。
続いて、検出された回転速度が目標回転速度にオフセットを加えた回転速度よりも高いか否か判定する(S44)。このオフセットは、実際の回転速度を目標回転速度に近付けるために、オルタネータ33によりエンジン11に負荷トルクを掛ける必要があるか否か判定することのできる値に設定されている。すなわち、エンジン11のストール防止を目的としてオブセットが設定されている。この判定において、検出された回転速度が目標回転速度にオフセットを加えた回転速度よりも高いと判定した場合(S44:YES)、オルタネータ33によりエンジン11に負荷トルクを掛けさせる(S45)。その後、図2のS19の次の処理へ移行する。一方、S44の判定において、検出された回転速度が目標回転速度にオフセットを加えた回転速度よりも高くないと判定した場合(S44:NO)、オルタネータ33によりエンジン11に負荷トルクを掛けさせることなく、図2のS19の次の処理へ移行する。
次に、図2のS21において、基準位置から目標停止位置まで、所定気筒のピストン11bを目標停止位置に停止させるようにオルタネータ33を用いて回転速度をフィードフォワード制御する処理について説明する。
図9のフローチャートに示すように、基準位置から目標停止位置までは、オルタネータ33によりエンジン11に負荷トルクを掛けさせ続ける(S51)。そして、エンジン11を停止させる。
図8の目標軌道フィードバック制御及び図9の回転挙動フィードフォワード制御により、エンジン11の回転速度は図10に示すように制御される。
図10は、オルタネータ33による負荷トルクとエンジン回転速度との関係を示す図である。同図に示すように、エンジン11の停止開始位置から基準位置までは、エンジン11の回転速度挙動を目標軌道に合わせるようにオルタネータ33を用いて回転速度がフィードバック制御される。このため、基準位置において、エンジン11の回転速度を基準回転速度に合わせることができる。基準位置から目標停止位置までは、エンジン11に負荷トルクを掛けさせ続けるようにオルタネータ33を用いて回転速度がフィードフォワード制御される。このため、所定気筒のピストン11bが目標停止位置を超えることを抑制することができる。
次に、図2のS24において、エンジン11を再始動させる処理について説明する。
図11のフローチャートに示すように、所定気筒の内部に要求空気量の空気が閉じ込められているか否か判定する(S61)。詳しくは、所定気筒のピストン11bが停止するまでにエンジン11の吸気弁12aが最後に閉じる時の吸気圧が、目標吸気圧から許容範囲内の圧力となっていたか否か判定する。また、所定気筒のピストン11bが、吸気弁12a及び排気弁20aの閉じた状態が維持される位置で停止したか否か判定する。これらの両判定において肯定された場合に、所定気筒の内部に要求空気量の空気が閉じ込められていると判定する。一方、これらの両判定のうちいずれかの判定において否定された場合に、所定気筒の内部の空気量が要求空気量よりも少ないと判定する。
なお、エンジン11の回転速度が低下してエンジン11が停止するまでの過程では、吸気流量(単位時間当たりの空気流通量)が不安定となる。このため、吸気流量は、気筒内に吸入される空気量を正確に反映していない。これに対して、吸気流量が変化しても吸気圧は比較的安定しており、吸気圧は気筒内に吸入される空気量を正確に反映している。
S61の判定において、所定気筒の内部に要求空気量の空気が閉じ込められていると判定した場合(S61:YES)、所定気筒を再始動用気筒として選択する(S62)。そして、エンジン11の再始動において、所定気筒で最初に点火プラグ31による点火を行って燃料を燃焼させる。なお、所定気筒の内部には、予め燃料と空気との混合気が吸入されている。
一方、S61の判定において、所定気筒の内部に要求空気量の空気が閉じ込められていないと判定した場合(S61:NO)、圧縮行程にある気筒11aを再始動用気筒として選択する(S63)。エンジン11の再始動において、スタータによりクランキングを行い、再始動用気筒で最初に点火プラグ31による点火を行って燃料を燃焼させる。なお、再始動用気筒の内部にも、予め燃料と空気との混合気が吸入されている。
なお、エンジン11を停止させた状態において、何らかの原因により所定気筒の内部の空気量が要求空気量よりも少なくなるおそれがある。この場合は、所定気筒の内部の空気を用いて燃料の燃焼を行っても、発生する燃焼エネルギが再始動に必要とされる燃焼エネルギよりも小さくなるおそれがある。一方、所定気筒の内部の空気量が要求空気量よりも少ない場合であっても、圧縮行程にある気筒11aの内部には要求空気量の空気が閉じ込められている可能性がある。
図12は、本実施形態によるエンジン11の自動停止の態様を示す図である。
クランク角C1よりも前では、エンジン11が回転継続状態(例えばアイドル運転状態)となっている。そして、クランク角C1において、エンジン11の停止要求が発生すると、再始動に要求される要求空気量、最後の吸気弁12aの閉タイミング(クランク角C2)における目標吸気圧Pmt、目標停止クランク角C4が算出される。そして、クランク角C2において吸気圧が目標吸気圧Pmtとなるように、スロットルバルブ14の開度が目標開度TAtに制御される。また、エンジン11の回転速度の目標軌道が算出される。
クランク角C1からクランク角C3まで、エンジン11の回転速度挙動が目標軌道に一致するように、オルタネータ33を用いて回転速度がフィードバック制御される。その間、吸気圧は、アイドル運転状態での吸気圧から目標吸気圧Pmtに近付くように上昇する。
途中のクランク角C2において、吸気圧が目標吸気圧Pmtとなる。そして、所定気筒の内部に要求空気量の空気が吸入されて、吸気弁12aが閉じられる。
クランク角C3(基準位置)において、エンジン11の回転速度が基準回転速度Netとなる。そして、クランク角C3から目標停止位置まで、エンジン11に負荷トルクを掛けさせ続けるようにオルタネータ33が制御される。その結果、クランク角C4(目標停止位置)において、所定気筒のピストン11bが停止し、所定気筒内に要求空気量の空気が閉じ込められた状態となる。
以上詳述した本実施形態は、以下の利点を有する。
・燃料噴射弁19及び点火プラグ31によるエンジン11の再始動に際して所定気筒の内部の空気量として要求される要求空気量が、算出される。エンジン11を停止させる際に、所定気筒の内部の空気量が要求空気量となるように、気筒内に吸入される空気量を調節するスロットルバルブ14が制御される。このため、エンジン11を停止させる際に、所定気筒の内部の空気量を要求空気量とすることができる。
・所定気筒の内部に要求空気量の空気を閉じ込めた状態が維持される範囲の目標停止位置で所定気筒のピストン11bを停止させるように、オルタネータ33が制御される。このため、気筒内に閉じ込めた空気がピストン11bを押す力が生じたとしても、所定気筒の内部に閉じ込めた要求空気量の空気が漏れることを抑制することができる。したがって、エンジン11の停止状態において再始動に要求される量の空気を気筒内に閉じ込めておくことができ、ひいてはスタータレス始動を実現することができる。
・吸気圧が、要求空気量に対応した目標吸気圧となるようにスロットルバルブ14が制御される。このため、気筒内に吸入される空気量を正確に反映する吸気圧を、要求空気量に対応した目標吸気圧とすることで、所定気筒内に要求空気量の空気を吸入させることができる。さらに、所定気筒のピストン11bが停止するまでにエンジン11の吸気弁12aが最後に閉じる時の吸気圧が目標空気圧となるように制御されるため、所定気筒の内部に要求空気量の空気を閉じ込めることができる。
・エンジン11の所定運転状態において、エンジン11の停止開始から所定気筒のピストン11bが停止するまでのエンジン11の回転速度の挙動である回転速度挙動が予測される。予測された回転速度挙動に基づいて、所定運転状態においてエンジン11の停止開始から所定気筒のピストン11bが停止するまでの吸気圧の推移である吸気圧推移が予測される。このため、吸気圧推移を精度良く予測することができる。
・所定気筒のピストン11bが停止するまでに最後に通過する上死点である基準位置を、ピストン11bが通過する時のエンジン11の目標回転速度が算出される。ピストン11bが基準位置を通過する時にエンジン11の回転速度が所定の回転速度になっていれば、ピストン11bを目標停止位置に停止させることが容易となる。そして、ピストン11bが基準位置を通過する時のエンジン11の回転速度が目標回転速度となるように、オルタネータ33が制御される。このため、基準位置を通過する時のエンジン11の回転速度を目標回転速度とすることができ、ひいては目標停止位置にピストン11bを停止させることが容易となる。
・エンジン11の停止開始位置から基準位置までのエンジン11の回転速度の挙動は、フリクションロストルク及びポンピングロストルクにより変化する。さらに、気筒11aの内部に空気を吸入する場合は、膨張行程において空気がピストン11bを押す力による駆動トルクが生じる。この点、フリクションロストルク及びポンピングロストルクに加えて駆動トルクに基づいて、目標回転速度を初期値として所定気筒のピストン11bの位置を遡ることにより目標軌道が算出される。したがって、気筒11aの内部に吸入される空気による影響を考慮して、目標軌道を適切に算出することができ、ひいてはエンジン11の回転速度を目標回転速度に精度良く制御することができる。
・エンジン11の停止開始位置から基準位置まで、エンジン11の回転速度の挙動が目標軌道となるようにオルタネータ33を用いて回転速度がフィードバック制御される。このため、エンジン11の運転状態等に応じてエンジン11に掛かるロストルク等が変化したとしても、エンジン11の回転速度の挙動を目標軌道に精度良く制御することができる。
・基準位置から目標停止位置までの区間では、エンジン11の回転速度を検出する機会が限られる。このため、検出されるエンジン11の回転速度に基づいて、エンジン11の回転速度を目標回転速度にフィードバック制御しても、回転速度を目標回転速度に正確に制御できないおそれがある。この点、基準位置から目標停止位置まで、所定気筒のピストン11bを目標停止位置に停止させるようにオルタネータ33がフィードフォワード制御される。したがって、所定気筒のピストン11bを目標停止位置に精度良く停止させることができる。
・基準位置から目標停止位置まで、オルタネータ33によりエンジン11に負荷トルクが掛け続けられる。このため、所定気筒のピストン11bが目標停止位置を超えることを抑制することができ、排気弁20aが開いて気筒内から空気が漏れることを抑制することができる。
・吸気圧に応じて気筒11aの内部に吸入される空気の量が変化し、気筒11aの内部に吸入された空気の量に応じて駆動トルクの大きさが変化する。この点、吸気圧推移に基づいて駆動トルクが算出されるため、駆動トルクを精度良く算出することができる。
・所定気筒の膨張行程におけるピストン11bの上死点後60°CAから100°CAの範囲が、目標停止位置とされる。このため、エンジン11の再始動時に燃料の燃焼により発生するエネルギを、エンジン11の回転力に効率的に変換することができ、エンジン11の再始動性を向上させることができる。
・エンジン11を停止させた状態において所定気筒の内部の空気量が要求空気量よりも少ない場合に、エンジン11において圧縮行程にある気筒11aが再始動用気筒として選択される。そして、スタータによりクランキングが行われ、点火プラグ31により、再始動用気筒における燃料の燃焼エネルギにより再始動が行われる。したがって、スタータレス始動を実現できない場合でも、迅速にエンジン11を始動することができる。
・エンジン11が停止するまでエンジン11に負荷トルクを掛けることのできるオルタネータ33によれば、その発電機能と併せて、エンジン11に掛かる負荷トルクを目標停止位置までON/OFF(調節)することができる。
なお、上記実施形態を以下のように変更して実施することもできる。
・基準位置をピストン11bが通過する時のエンジン11の適切な回転速度は、目標停止位置に応じて変化する。図13は、停止クランク角と基準回転速度との関係を示す図である。そこで、目標停止位置に基づいて、基準位置を所定気筒のピストン11bが通過する時のエンジン11の目標回転速度(基準回転速度)を算出してもよい。こうした構成によれば、エンジン11の回転速度を基準位置において基準回転速度に制御することにより、所定気筒のピストン11bを目標停止位置に精度良く停止させることができる。なお、所定気筒の内部に閉じ込められた空気が漏れない範囲の停止クランク角であれば、目標停止位置として任意の停止クランク角を採用することができる。
・所定気筒のピストン11bが基準位置を通過する時の吸気圧を、目標吸気圧に所定圧力を加えた圧力として簡易に推定することもできる。
・オルタネータ33を用いた回転速度のフィードフォワード制御において、オルタネータ33によりエンジン11に断続的に負荷トルクを掛けさせたり、所定気筒のピストン11bを停止させる直前から停止までの間のみ負荷トルクを掛けさせたりすることもできる。
・エンジン11の停止開始から基準位置よりも前の第1所定位置まで、オルタネータ33を用いた回転速度のフィードバック制御を行い、第1所定位置から目標停止位置までオルタネータ33を用いた回転速度のフィードフォワード制御を行うこともできる。また、エンジン11の停止開始から、基準位置と目標停止位置との間の第2所定位置まで、オルタネータ33を用いた回転速度のフィードバック制御を行い、第2所定位置から目標停止位置までオルタネータ33を用いた回転速度のフィードフォワード制御を行うこともできる。
・基準位置よりも1つ前の死点を所定気筒のピストン11bが通過する時のエンジン11の目標回転速度を算出し、ピストン11bがその死点を通過する時のエンジン11の回転速度が目標回転速度となるように、オルタネータ33を制御することもできる。
・エンジン11の停止過程においてオルタネータ33(発電機)の負荷を制御するようにしたが、オルタネータ33以外の補機、例えば空調装置のコンプレッサ等の負荷を制御するようにしてもよい。
・エンジン11の停止過程において吸気圧力センサ18により吸気圧力を検出し、予測された吸気圧推移に実際の吸気圧力を合わせるように、スロットルバルブ14やアイドルスピードコントロールバルブ17の開度を制御することもできる。また、気筒11a内に吸入される空気量を調節する吸気量調節機構として、可変バルブタイミング機構や、可変バルブリフト機構等を採用することもできる。
・本実施形態のエンジンシステムを搭載する車両として、モータ(モータジェネレータ)により駆動補助を行う車両や、モータ(モータジェネレータ)による車両走行を行うハイブリッド車両を採用することもできる。
11…エンジン、11a…気筒、11b…ピストン、14…スロットルバルブ、19…燃料噴射弁、30…ECU、31…点火プラグ、33…オルタネータ。

Claims (14)

  1. 気筒(11a)内に吸入される空気量を調節する吸気量調節機構(14、17)を有するエンジン(11)と、前記エンジンを停止させるとともに燃料の燃焼エネルギにより再始動可能な停止再始動機構(19,31)と、前記エンジンに掛かる負荷トルクを調節する負荷トルク調節機構(33)と、を備えるエンジンシステム、の前記エンジンの回転停止を制御する制御装置(30)であって、
    前記停止再始動機構による前記エンジンの再始動に際して所定気筒の内部の空気量として要求される要求空気量を、算出する要求空気量算出手段と、
    前記停止再始動機構により前記エンジンを停止させる際に、前記所定気筒の内部の空気量が前記要求空気量となるように前記吸気量調節機構を制御する吸気量制御手段と、
    前記所定気筒の内部に前記要求空気量の空気を閉じ込めた状態が維持される範囲の目標停止位置で前記所定気筒のピストンを停止させるように、前記負荷トルク調節機構を制御する負荷トルク制御手段と、
    を備えることを特徴とするエンジンの回転停止制御装置。
  2. 前記吸気量制御手段は、前記所定気筒のピストンが停止するまでに前記エンジンの吸気弁(12a)が最後に閉じる時の吸気圧が、前記要求空気量に対応した目標吸気圧となるように前記吸気量調節機構を制御する請求項1に記載のエンジンの回転停止制御装置。
  3. 前記吸気量制御手段は、前記エンジンの所定運転状態において前記エンジンの停止開始から前記所定気筒のピストンが停止するまでの前記エンジンの回転速度の挙動である回転速度挙動を予測し、前記回転速度挙動に基づいて前記所定運転状態において前記エンジンの停止開始から前記所定気筒のピストンが停止するまでの吸気圧の推移である吸気圧推移を予測する請求項1又は2に記載のエンジンの回転停止制御装置。
  4. 前記負荷トルク制御手段は、前記所定気筒のピストンが所定位置に設けた基準位置を通過する時の前記エンジンの目標回転速度を算出し、前記ピストンが前記基準位置を通過する時の前記エンジンの回転速度が前記目標回転速度となるように、前記負荷トルク調節機構を制御する請求項1〜3のいずれか1項に記載のエンジンの回転停止制御装置。
  5. 前記負荷トルク制御手段は、前記ピストンが前記基準位置を通過する時の吸気圧に基づいて、前記目標回転速度を算出する請求項4に記載のエンジンの回転停止制御装置。
  6. 前記負荷トルク制御手段は、前記目標停止位置に基づいて、前記目標回転速度を算出する請求項4又は5に記載のエンジンの回転停止制御装置。
  7. 前記負荷トルク制御手段は、前記エンジンの停止開始位置から前記基準位置までの前記エンジンの回転速度の目標挙動である目標軌道を、前記エンジンのフリクションロストルク、ポンピングロストルク、及び駆動トルクに基づいて、前記目標回転速度を初期値として前記ピストンの位置を遡ることにより算出する請求項4〜6にいずれか1項に記載のエンジンの回転停止制御装置。
  8. 前記負荷トルク制御手段は、前記エンジンの停止開始位置から前記基準位置まで、前記エンジンの回転速度の挙動が前記目標軌道となるように前記負荷トルク調節機構をフィードバック制御する請求項7に記載のエンジンの回転停止制御装置。
  9. 前記負荷トルク制御手段は、前記基準位置から前記目標停止位置まで、前記所定気筒のピストンを前記目標停止位置に停止させるように前記負荷トルク調節機構をフィードフォワード制御する請求項4〜8のいずれか1項に記載のエンジンの回転停止制御装置。
  10. 前記負荷トルク制御手段は、前記基準位置から前記目標停止位置まで、前記負荷トルク調節機構により前記エンジンに負荷トルクを掛け続けさせる請求項9に記載のエンジンの回転停止制御装置。
  11. 前記負荷トルク制御手段は、前記吸気圧推移に基づいて前記エンジンの駆動トルクを算出する請求項3に記載のエンジンの回転停止制御装置。
  12. 前記負荷トルク制御手段は、前記所定気筒の膨張行程における前記ピストンの上死点後60°から100°の範囲を前記目標停止位置とする請求項1〜11のいずれか1項に記載のエンジンの回転停止制御装置。
  13. 前記エンジンを停止させた状態において前記所定気筒の内部の空気量が前記要求空気量よりも少ない場合に、前記エンジンにおいて圧縮行程にある気筒を再始動用気筒として選択し、電動機により前記エンジンのクランキングを行い、前記再始動用気筒における燃料の燃焼エネルギにより再始動を行わせる請求項1〜12のいずれか1項に記載のエンジンの回転停止制御装置。
  14. 前記負荷トルク調節機構は、前記エンジンが停止するまで前記エンジンに負荷トルクを掛けることのできるオルタネータ又はモータジェネレータである請求項1〜13のいずれか1項に記載のエンジンの回転停止制御装置。
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