JP2016195359A - 弾性表面波素子およびそれを用いた物理量センサ - Google Patents

弾性表面波素子およびそれを用いた物理量センサ Download PDF

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Abstract

【課題】圧電薄膜を用いたSAW素子において、さらなる利得の向上を図る。
【解決手段】SAW素子1を備えた物理量センサにおいて、圧電薄膜2bを構成する材料の結晶のc軸を圧電薄膜2bの表面に対する法線方向に対して所定の傾斜角で傾斜させている。そして、IDT3におけるSAWの伝播方向A1が圧電薄膜2bのc軸の傾斜方向A2側を向けられるようにしている。具体的には、圧電薄膜2bの表面の法線方向に対する圧電薄膜2bのc軸の傾斜角が1.5°以上とされ、SAWの伝播方向A1と傾斜方向A2のなす角度Δθが60°以下(|Δθ|≦60°)となるように、IDT3のレイアウトが決められている。
【選択図】図5

Description

本発明は、弾性表面波素子およびそれを用いた物理量センサに関するものである。
従来より、弾性表面波(以下、SAW(Surface Acoustic Wave)という)素子を用いた物理量センサがある。例えば、SAW素子を用いた物理量センサは、サファイア基板上に圧電薄膜を形成した基板の上に、2つの櫛形の電極を組み合わせたストライプ状の櫛形電極(以下、IDT(Inter Digital Transducer)という)で構成された入力電極を用いてSAWを発生させる。入力電極から発生させられたSAWは、伝播路に出力され、伝播路を挟んでSAWと反対側に配置されるIDTにて構成された出力電極に伝えられ、出力電極で受け取ったときに出力される信号を出力信号として、印加された物理量を検出する。
または、SAW素子を用いた物理量センサは、入力電極および出力電極を構成するIDTと、伝播路を挟んでIDTと反対側にIDTと対向配置されたストライプ状の反射器とを有した構成とされる。このように構成される物理量センサでは、IDTの各電極に入力信号を入力し、そのときに発生させられるSAWが反射器で反射されて反射波が発生させられ、それが再びIDTに戻ってくる。これに基づいて、IDTから出力信号が出力されることで、印加された物理量を検出する。
すなわち、物理量に基づく歪みによって入力電極と出力電極の間、もしくは、入力電極および出力電極を構成するIDTと反射器との間の距離が変化すると、入力電圧が発したSAWが出力電極に伝わるまでに掛かる時間が変化する。このため、入力信号を入力してから出力信号が発生させられるまでの間の時間間隔である遅延時間に基づいて、発生している物理量を検出することができる。
このようなSAW素子を用いた物理量センサにおいて、ScAlN薄膜のような圧電薄膜は、圧電定数が高く、高温でも機能するため、高温動作するセンサデバイスの材料として検討されている(非特許文献1参照)。
Ultrasonics Symposium (IUS), 2012 IEEE International, A.Teshigahara, K.Hashimoto, and M.Akiyama, "Scandium Aluminum Nitride: Highly Piezoelectric Thin Film for RF SAW Devices in Multi GHz Range,"Proc. IEEE Ultrason. Symp. (2012) pp. 1917-1921
しかしながら、ScAlN薄膜などの圧電薄膜を用いた物理量センサにおいて、さらなる利得の向上が望まれている。
なお、ここではSAW素子が備えられるものの一例として物理量センサを例に挙げたが、利得が向上させられるSAW素子が要望されている。また、SAW素子が備えられるものとしては、物理量センサに限らず、他のもの、例えばフィルタなどについても、SAW素子の利得向上が望まれている。
本発明は上記点に鑑みて、圧電薄膜を用いたSAW素子において、さらなる利得の向上を図ることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、圧電材料で構成される圧電薄膜(2b)が形成された基板(2)と、圧電薄膜の表面上において、圧電薄膜の表面内における一方向に延設された互いに平行な歯を有する2つの櫛形電極(3a、3b)を、2つの櫛形電極それぞれの歯が交互に並ぶように対向して配置することにより構成され、入力信号が入力されると圧電薄膜の圧電効果に基づいて所定波長の弾性表面波を励起させ、圧電薄膜に備えられる伝播路に伝播させる入力電極(3)と、伝播路を通じて伝播された弾性表面波を検知し、出力信号を発生させる出力電極(3、20)と、を有するSAW素子であって、圧電薄膜の表面に対して該圧電薄膜のc軸が該圧電薄膜の表面の法線方向に対して所定の傾斜角で傾斜させられており、弾性表面波の伝播方向が圧電薄膜のc軸の傾斜方向に向けられていることを特徴としている。
このように、SAW素子において、圧電薄膜を構成する材料の結晶のc軸を圧電薄膜の表面に対する法線方向に対して所定の傾斜角で傾斜させている。そして、IDTにおけるSAWの伝播方向が圧電薄膜のc軸の傾斜方向側を向けられるようにしている。これにより、利得向上を図ることが可能となる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
本発明の第1実施形態にかかるSAW素子1を有する物理量センサの上面レイアウト図である。 図1のII−II断面図である。 圧電薄膜2bのc軸について説明した断面図である。 サファイア基板2aの結晶性と圧電薄膜2bのc軸との関係について説明した図である。 (a)、(b)は、SAWの伝播方向A1と圧電薄膜2bのc軸の傾斜方向A2との関係を示した図である。 圧電薄膜2bのc軸の傾斜方向に対してSAWの伝播方向を変え、入力信号に対する出力信号の減衰量を測定した図である。 圧電薄膜2bのc軸の傾斜角を変化させた場合の減衰量の変化を調べた図である。 本発明の第2実施形態にかかるSAW素子1を有する物理量センサの断面図である。 図8に示すSAW素子1の製造工程を示した断面図である。 本発明の第3実施形態にかかるSAW素子1を有する物理量センサの断面図である。 図10に示すSAW素子1の製造工程の一部を示した断面図である。 本発明の第4実施形態にかかるSAW素子1を有する物理量センサを製造する際のウェハ状態様子を示した上面レイアウト図である。 本発明の第5実施形態にかかるSAW素子1の製造工程の一部を示した断面図である。 本発明の第6実施形態にかかるSAW素子1の製造工程の一部を示した断面図である。 他の実施形態で説明するSAW素子1を有する物理量センサの上面レイアウト図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図1〜図7を用いて説明する。まず、本実施形態のSAW素子1の構成について説明する。ここでは、トルク検出を行うトルクセンサにSAW素子1を適用する場合を例に挙げて説明するが、SAW素子1を圧力センサなどの他の物理量を検出するセンサとして用いることもできる。
SAW素子1は、図1および図2に示すように基板2の表面上にIDT3と反射器4を備えた構成とされている。また、SAW素子1は、外部の装置として、制御装置5に接続されており、この制御装置5によって制御されることでトルク検出を行っている。
基板2は、例えばサファイア基板2aの上に圧電薄膜2bを形成した平板状のもので構成されている。本実施形態の場合、サファイア基板2aとして、表面がc面のもの、つまりその表面に対する法線方向がc軸とされているものを用いている。圧電薄膜2bとしては、例えば圧電定数が高く、高温でも機能するScAlN薄膜が用いられており、例えば2μmの膜厚とされている。本実施形態では、サファイア基板2aの表面は平坦面とされており、表面と裏面が平行とされている。同様に、圧電薄膜2bの表面も平坦面とされ、サファイア基板2aと反対側となる表面とサファイア基板2a側となる裏面が平行とされている。
圧電薄膜2bについては、図3に示すように、圧電薄膜2bを構成する材料(ここではScAlN)の結晶のc軸がサファイア基板2aの表面や圧電薄膜2bの表面に対する法線方向に対して所定の傾斜角で傾斜させられるように結晶性が制御されている。具体的には、圧電薄膜2bの表面の法線方向に対する圧電薄膜2bのc軸の傾斜角が1.5°以上となるように結晶性を制御してある。
IDT3は、入力信号に基づいてSAWを発生させる入力電極に相当するものであり、本実施形態の場合は出力電極の役割も果たす。IDT3は、図1に示すように、対向する2つの櫛形電極3a、3bの各歯が互いに平行かつ交互に並ぶように配置されている。各櫛形電極の歯は互いに平行に並べられ、本実施形態の場合は、IDT3を構成する櫛形電極3a、3bの歯のピッチを例えばλ/2で一定としているが、各歯のピッチについては任意に設定可能である。なお、λは本実施形態において使用するSAWの波長である。
また、IDT3は、反射器4で反射してきたSAWの反射波に基づいて出力電圧を発生させる。例えば、反射波に基づいて圧電薄膜2bのうちのIDT3が形成された部分の表面が反射波によって変形し、IDT3の櫛形電極3a、3b間に圧電効果による電位差もしくは電荷が発生することから、IDT3は、それを出力信号として制御装置5に出力する。これにより、IDT3は出力電極としての役割を果たす。
ここで、本実施形態では、IDT3におけるSAWの伝播方向A1、つまりIDT3および反射器4の配列方向が圧電薄膜2bのc軸の傾斜方向A2側を向けられるようにしている。換言すれば、図4に示すように、SAWの伝播方向A1がサファイア基板2aのa軸のうちc軸の傾斜方向A2と対応するa軸を向くようにしている。例えば、サファイア基板2aのc軸に対して圧電薄膜2bのc軸が図に示した方向に傾斜している場合には、a2軸の方向に向くように伝播方向A1が設定されている。ここでいう「向くように」とは、その方向に角度ずれなく向くという意味ではなく、ある角度範囲内に収まるように向くことを意味している。具体的には、図5(a)および図5(b)に示されるように、伝播方向A1と傾斜方向A2のなす角度Δθが60°以下(|Δθ|≦60°)となるように、IDT3のレイアウトが決められている。
各櫛形電極3a、3bはそれぞれ制御装置5と接続するための配線や端子に接続されており、これらを通じて制御装置5からの入力信号の入力や、制御装置5への出力信号の出力が為される。そして、制御装置5から入力信号が入力されることに基づき、IDT3は、各櫛形電極3a、3bの間に発生する電位差および基板2の圧電効果による励起によりSAWを発生させ、伝播路および反射器4側に伝播させる。
反射器4は、IDT3から伝播されるSAWの伝播方向に対して垂直に延設された複数の突起状構造部によって構成されるもので、伝播されてきたSAWを反射し、反射波を発生させてIDT3側に伝える。本実施形態では、IDT3の櫛形電極3a、3bを構成する電極材料によって反射器4を構成している。
反射器4は、図2に示す断面(基板2の表面に対する法線方向およびSAWの伝播方向に対する平行断面)が長方形とされている。また、本実施形態では、反射器4は、複数の突起状構造部が等間隔に平行に並べられ、IDT3の各櫛形電極3a、3bの歯と対向して配置されている。各突起状構造部のピッチは、例えばIDT3を構成する櫛形電極の歯のピッチと同じとされている。なお、櫛形電極3aの各歯と櫛形電極3bの各歯の間の間隔は、上記したように、λ/2とされている。
なお、IDT3や反射器4については、例えばアルミニウム(Al)、金(Au)、銅(Cu)などの電極材料によって形成され、本実施形態の場合、20nmの厚みのクロム(Cr)の上に70nmの厚みの金(Au)を積層した構造とされている。
制御装置5は、CPU、ROM、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータとその周辺回路などで構成されるものであり、IDT3に対して入力信号を入力すると共に、IDT3の出力信号に基づいて物理量としてトルク検出を行う。具体的には、制御装置5は、IDT3への入力信号、例えば各櫛形電極3a、3bの間にパルス状の電位差を発生させる信号を入力することで、圧電効果に基づいてSAWを発生させる。これにより、反射器4から反射波が伝播され、その反射波に基づいて圧電効果によりIDT3の各櫛形電極3a、3bの間に電位差あるいは電荷が発生することから、制御装置5は、それを検出することで反射波が返って来たタイミングを検出する。そして、制御装置5は、SAWを発生させてから反射波が返って来るまでの間を遅延時間として、この遅延時間の測定を行う。印加されるトルクによってIDT3と反射器4との間の距離が変化し、この距離の変化によって遅延時間が変化することから、遅延時間を測定することで、トルクを検出することができる。
このような構造により、本実施形態にかかるSAW素子1が構成されている。このように構成されるSAW素子1は、例えば、車両のエンジンにおけるクランク軸近辺に配置されるトルクセンサとして用いられ、クランク軸に掛かるトルクに基づいて基板2が変形することを利用して、トルク検出を行う。
つぎに、SAW素子1の動作について説明する。
まず、制御装置5がIDT3の2つの櫛形電極3a、3bに対して入力信号を入力、例えば櫛形電極3a、3b間に電位差を発生させると、櫛形電極3a、3bを通して基板2に電位差が発生する。これにより、基板2のうちIDT3が形成された部分の表面において、圧電効果によるSAWが発生する。入力信号としては、SAWのモードがセザワ波(2次モード)となる信号を用いており、より利得が高くなるモードとしている。
そして、SAWは基板2の表面のうちIDT3と反射器4との間の伝播路を通じて伝播され、反射器4に到達する。その後、反射器4で反射されて、反射波としてIDT3に返って来る。この反射波に基づいて、基板2のうちのIDT3が形成された部分の表面が反射波によって変形し、IDT3の櫛形電極3a、3b間に圧電効果による電位差が発生する。
この電位差が出力信号として制御装置5に出力され、制御装置5は、IDT3に入力信号を入力してから、IDT3から出力信号が出力されるまでの遅延時間を測定する。
SAW素子1がこのような動作をしているときに、基板2がクランク軸に加わるトルクに基づいて歪むと、SAWの伝播路の長さが変化し、SAWがIDT3から反射器4で反射してIDT3に戻ってくるまでの遅延時間が変化する。この遅延時間の測定結果に基づいて、制御装置5は、ROM等の記憶領域に記憶された遅延時間とトルクとの関係をもとに、測定した遅延時間からトルクを検出する。
以上のような構成および動作を行うSAW素子1を備えた物理量センサにおいて、圧電薄膜2bを構成する材料(ここではScAlN)の結晶のc軸を圧電薄膜2bの表面に対する法線方向に対して所定の傾斜角で傾斜させている。そして、IDT3におけるSAWの伝播方向A1が圧電薄膜2bのc軸の傾斜方向A2側を向けられるようにしている。具体的には、圧電薄膜2bの表面の法線方向に対する圧電薄膜2bのc軸の傾斜角が1.5°以上とされ、SAWの伝播方向A1と傾斜方向A2のなす角度Δθが60°以下(|Δθ|≦60°)となるように、IDT3のレイアウトが決められている。
このように、SAW1の伝播方向A1が圧電薄膜2bのc軸の傾斜方向A2に向けられることで、利得向上を図ることが可能となる。図6は、圧電薄膜2bのc軸の傾斜方向に対してSAWの伝播方向を変えたデバイスを作成し、セザワ波を用いて入力信号に対する出力信号の減衰量を測定することで利得の変化を調べた結果を示している。ここでは、圧電薄膜2bのc軸の傾斜角を0.1°と4.6°とした場合について図示してあり、Δθを30°間隔で変化させて減衰量を調べた。なお、図6では、図5(b)に示したようなc軸の傾斜方向A2に対して伝播方向A1が時計回りにずれている場合を正の角度、反時計周りにずれている場合を負の角度として示してある。
この図から判るように、c軸の傾斜方向A2と伝播方向A1とが一致している場合(Δθ=0)の場合に最も減衰量が小さくなっており、利得が高くなっている。そして、c軸の傾斜方向A2に対して伝播方向A1のなす角度Δθが60°以下(|Δθ|≦60°)の範囲内においては減衰量が小さく、その範囲を外れると減衰量が大きくなり(−15以下)、利得が低くなっている。減衰量の変化は、角度Δθがプラスマイナスいずれの角度であっても同様となる。すなわち、圧電薄膜2bの下地の対称性(サファイア基板2aの対称性)に基づいて圧電薄膜2bの結晶性も対称性を有することになり、減衰量についても対称的になる。
これらのことから、SAWの伝播方向A1がc軸の傾斜方向A2に向くようにすることで、利得を向上させることが可能になる。そして、SAWの伝播方向A1をc軸の傾斜方向A2に向ける角度としては、両方向が一致するのが最も好ましく、両者のなす角度Δθが60°以下(|Δθ|≦60°)の範囲内であれば、好適に利得向上を図ることが可能となる。
また、図6に示されるように、利得(減衰量)については、圧電薄膜2bのc軸の傾斜角によっても変化する。図7は、c軸の傾斜方向A2に対して伝播方向A1のなす角度Δθを0°と90°とした場合それぞれについて、圧電薄膜2bのc軸の傾斜角を変化させた場合の減衰量の変化を調べた図である。この図より、c軸の傾斜方向A2に対して伝播方向A1のなす角度Δθを90°とした場合にはc軸の傾斜角が変化しても減衰量は殆ど変化していないが、角度Δθを0°とした場合にはc軸の傾斜角が変化すると減衰量が変化する。具体的には、角度Δθを0°とした場合には、c軸の傾斜角が大きくなるほど減衰量が小さくなり、c軸の傾斜角が1.5°以上になると、角度Δθが90°の場合よりも大きくなり、さらにc軸の傾斜角が大きくなるほど減衰量が小さくなって、より利得が向上する。
このように、圧電薄膜2bのc軸の傾斜角を1.5°以上にすることで、さらに利得の向上を図ることが可能となる。
なお、本実施形態のように構成されるSAW素子1を備えた物理量センサの製造方法については、従来と基本的には変わらず、圧電薄膜2bの成膜工程やIDT3および反射器4を形成する際のパターニング工程を変えるだけで良い。
圧電薄膜2bについては、サファイア基板2aの表面や圧電薄膜2bの表面に対してc軸が傾斜角を有するように成膜する必要がある。例えば、圧電薄膜2bをスパッタリングによって成膜することができる。このとき、スパッタリングのターゲットをサファイア基板2aの法線方向からずらした位置に配置し、サファイア基板2aの表面の法線方向に対する斜め方向からスパッタ粒子がサファイア基板2aに入射されるようにする斜め入射スパッタ法を用いる。このような方法によってスパッタリングを行うと、圧電薄膜2bのc軸に傾斜角を持たせることができる。そして、例えばスパッタリングのターゲットの位置に応じて、c軸の傾斜角を変えることが可能となる。
また、IDT3および反射器4を形成する際のパターニング工程については、IDT3からのSAWの伝播方向A1が圧電薄膜2bのc軸の傾斜方向A2に向くようなマスクを用いたパターニングを行えば良い。すなわち、IDT3および反射器4の配列方向がc軸の傾斜方向A2を向くレイアウトとなるマスクを用いれば良い。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対して圧電薄膜2bの構成を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図8に示すように、本実施形態では、圧電薄膜2bの表面を傾斜させることで、圧電薄膜2bの表面に対する法線方向に対してc軸が傾斜角を有するようにしている。具体的には、圧電薄膜2bのc軸がサファイア基板2aの表面に対する法線方向と一致しており、圧電薄膜2bの表面を傾斜させることで、その表面の法線方向とc軸とがずれ、c軸が傾斜角を有した状態となっている。そして、SAWの伝播方向が圧電薄膜2bの表面の傾斜方向(図7の紙面左右方向)を向くようにIDT3および反射器4を配置している。
このように、圧電薄膜2bのc軸がサファイア基板2aの表面に対する法線方向と一致する場合、圧電薄膜2bの表面を傾斜させることで圧電薄膜2bのc軸が傾斜角を持った構造となるようにできる。このような構成としても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、このような構造は、図9に示す製造方法によって製造可能である。具体的には、まず、図9(a)に示すように、サファイア基板2aの上に圧電薄膜2bを成膜する。例えば、スパッタリングや蒸着などによって圧電薄膜2bを形成することができる。第1実施形態のようにスパッタ粒子が斜め方向に入射されるようにする斜め入射スパッタ法を用いない場合、通常は、下地となるサファイア基板2aの結晶性が圧電薄膜2bにも引き継がれ、サファイア基板2aの結晶軸に沿って圧電薄膜2bが形成される。このため、表面がc面のサファイア基板2aを用いれば、圧電薄膜2bのc軸がサファイア基板2aのc軸と一致する。この後、圧電薄膜2bの表面にレジストなどのマスク10を配置する。そして、多重露光、グレートーンなどにより、ウェハ状態中に形成される複数のSAW素子1ごとにマスク10を1.5°以上傾斜させる。この後、図9(b)に示すように、マスク10を用いて異方性エッチングを行う。これにより、SAW素子1ごとに傾斜させられたマスク10を用いていることから、図9(c)に示すように圧電薄膜2bの表面が傾斜させられ、その傾斜した表面がc軸に対して傾斜角を持った状態となる。したがって、この上にIDT3および反射器4を形成することで、図8に示した本実施形態のSAW素子1を製造することができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対してサファイア基板2aの構成を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図10に示すように、本実施形態では、サファイア基板2aの表面を傾斜させることで、圧電薄膜2bの表面に対してc軸が傾斜角を持つようにしている。このような構成としても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
具体的には、サファイア基板2aの表面を傾斜させる前の状態、つまり裏面に対して表面が平行となっているときには、サファイア基板2aの表面に対する法線方向がc軸と一致している。この状態において、図11(a)に示すようにサファイア基板2aの表面をエッチングなどによって加工し、1.5°以上傾斜させる。例えば、第2実施形態で説明した図9(b)で用いたマスク10と同様のマスクを用いたエッチングを行うことで、サファイア基板2aの表面を傾斜させることができる。
その後、図11(b)に示すようにサファイア基板2aの表面に圧電薄膜2bを成膜する。このとき、サファイア基板2aの傾斜している表面に対する法線方向にc軸が向くように圧電薄膜2bを成膜する。例えば、スパッタリングのターゲットをサファイア基板2aの傾斜した表面に対する法線方向に配置し、サファイア基板2aの表面の法線方向からスパッタ粒子がサファイア基板2aに入射される垂直入射スパッタ法を用いる。このような方法によってスパッタリングを行うと、圧電薄膜2bのc軸がサファイア基板2aの傾斜した表面に対する法線方向と一致する。
そして、図11(c)に示すように圧電薄膜2bの表面を例えばCMP(Chemical Mechanical Polishing)などによって平坦化し、圧電薄膜2bの表面がサファイア基板2aの裏面と平衡となるようにする。これにより、圧電薄膜2bの表面に対してc軸が傾斜角を持った状態となる。この後、図示しないが、圧電薄膜2bの表面にIDT3からのSAWの伝播方向A1が圧電薄膜2bのc軸の傾斜方向A2に向くようなマスクを用いたパターニングを行うことで、本実施形態にかかるSAW素子1を製造できる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対してウェハ状態におけるSAW素子1の配置場所に対応したIDT3および反射器4のレイアウト方法を規定したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
圧電薄膜2bをウェハ状態のサファイア基板2a上に形成する場合、ウェハの中央に向かって圧電薄膜2bのc軸が傾斜する場合がある。例えば、圧電薄膜2bを形成する際に、ウェハ状態のサファイア基板2aを自転させつつ、スパッタリングのターゲットに対して公転させるようにして圧電薄膜2bを形成することができるが、自転に起因してウェハの中央に向かって圧電薄膜2bのc軸が傾斜する。
このような場合には、図12に示すように、ウェハ状態のサファイア基板2aおよびその上に形成した圧電薄膜2bに対して、それらの中央に向かう方向にIDT3および反射器4の配列方向が向くようにして、各SAW素子1のレイアウトを規定する。このようにすれば、各SAW素子1のSAWの伝播方向が圧電薄膜2aのc軸の傾斜方向に向くようすることができる。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対してサファイア基板2aの表面の結晶性に基づいて圧電薄膜2bのc軸に傾斜角を持たせる製造方法としたものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図13(a)に示すように、サファイア基板2aとして、サファイア基板2aの表面に対してc軸が傾斜させられたものを用いる。そして、図13(b)に示すように、この上に圧電薄膜2bを成膜する。このとき、下地となるサファイア基板2aの結晶性が引き継がれ、サファイア基板2aの結晶軸に沿って圧電薄膜2bが形成されるようにする。これにより、サファイア基板2aのc軸と圧電薄膜2bのc軸が一致し、圧電薄膜2bのc軸も圧電薄膜2bの表面に対して傾斜角を持った状態となる。このような製造方法としても、第1実施形態と同様の構造のSAW素子1を形成することができる。
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態について説明する。本実施形態も、第1実施形態に対して圧電薄膜2bのc軸に傾斜角を持たせる製造方法の一例を示すものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図14(a)に示すように、サファイア基板2aの上にScAlNなどによって構成される圧電薄膜2bのシード層2baを形成する。サファイア基板2aについては、c軸が表面に対する法線方向に向けられているものを用いている。シード層2baについては、圧電薄膜2bと同じ材料で構成しており、スパッタリングのターゲットをサファイア基板2aの表面の法線方向からずらし、スパッタ粒子が斜めに入射されるようにする斜め入射スパッタ法を用いて形成する。これにより、シード層2baの表面に対してc軸が傾斜させられた状態となる。その後、スパッタリングのターゲットをサファイア基板2aの表面の法線方向に配置し、スパッタ粒子がシード層2baの表面に対して垂直に入射される垂直入射スパッタ法にて、図14(b)に示すようにシード層2baの上に圧電薄膜2bの残部2bbを成膜する。これにより、下地となるシード層2baの結晶性が引き継がれるように残部2bbが成膜され、残部2bbのc軸はシード層2baのc軸と同様、表面に対して傾斜させられた状態となる。
シード層2baを成膜する際には、斜め入射スパッタ法を用いているが、垂直入射スパッタ法と比較して成長レートが遅い。このため、圧電薄膜2bの成膜初期時には斜め入射スパッタ法にてシード層2baを形成し、その後に、成長レートが早い垂直入射スパッタ法にて圧電薄膜2bの残部2bbを形成することで、圧電薄膜2bの全体の成膜時間を短縮できる。このような製造方法としても、第1実施形態と同様の構造のSAW素子1を形成することができる。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、圧電薄膜2aとして、ScAlNを例に挙げたが、圧電定数が高く、高温でも機能する他の材料、例えばZnOなどを用いることもできる。
また、上記各実施形態で説明したIDT3や反射器4の上面レイアウトは一例であり、他のレイアウトであっても良い。また、IDT3や反射器4を覆うように、圧電薄膜2bの上にSiNなどで構成される防湿膜を形成することもできる。このような防湿膜を形成することで、IDT3や反射器4への水分の侵入を防げるため、水分によるSAW素子1の特性変動などを抑制できる。
また、上記各実施形態では、反射器4によってIDT3から伝播されたSAWを反射器4で反射させると共に、その反射波をIDT3に返し、反射してきたSAWをIDT3で検知して、物理量に対応する出力を発生させる構成としている。これにより、IDT3と反射器4との間によって構成される伝播路でSAWを往復させることで遅延時間を長くでき、より物理量の検知精度を高めることが可能になる。また、1つのIDT3によって、入力信号に基づいてSAWを発生させる入力電極とSAWを検知して物理量に対応する遅延時間を含む出力信号を発生させる出力電極としての役割を果たすことが可能になる。しかしながら、この構造はSAW素子1の構成の一例を示したに過ぎない。例えば、図15に示すように、反射器4を備えることなく、反射器4の部分に出力電極20を備えた構造とすることができる。このような構造の場合、入力電極を構成するIDT3から伝播路を通じて伝播されてきたSAWをIDT3に対して伝播路と反対側に配置された出力電極20によって検知することになる。
さらに、上記各実施形態では、SAW素子1を物理量センサに適用する場合を例に挙げて説明したが、物理量センサに限らず、他のものに適用することもできる。例えば、SAW素子1をフィルタに適用することも可能である。
1 SAW素子
2a サファイア基板
2b 圧電薄膜
2ba シード層
2bb 圧電薄膜の残部
3 IDT
4 反射器
5 制御装置

Claims (9)

  1. 圧電材料で構成される圧電薄膜(2b)が形成された基板(2)と、
    前記圧電薄膜の表面上において、前記圧電薄膜の表面内における一方向に延設された互いに平行な歯を有する2つの櫛形電極(3a、3b)を、前記2つの櫛形電極それぞれの歯が交互に並ぶように対向して配置することにより構成され、入力信号が入力されると前記圧電薄膜の圧電効果に基づいて所定波長の弾性表面波を励起させ、前記圧電薄膜に備えられる伝播路に伝播させる入力電極(3)と、
    前記伝播路を通じて伝播された前記弾性表面波を検知し、出力信号を発生させる出力電極(3、20)と、を有する弾性表面波素子であって、
    前記圧電薄膜の表面に対して該圧電薄膜のc軸が該圧電薄膜の表面の法線方向に対して所定の傾斜角で傾斜させられており、前記弾性表面波の伝播方向が前記圧電薄膜のc軸の傾斜方向に向けられていることを特徴とする弾性表面波素子。
  2. 前記c軸の傾斜方向と前記弾性表面波の伝播方向とのなす角度Δθが60°以下であることを特徴とする請求項1に記載の弾性表面波素子。
  3. 前記c軸の傾斜角が1.5°以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の弾性表面波素子。
  4. 前記伝播路を挟んで前記入力電極と反対側に反射器(4)が配置され、該反射器で反射された前記弾性表面波が前記伝播路を通じて前記入力電極に返され、前記入力電極を前記出力電極として前記弾性表面波を検知し、前記出力信号を発生させることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つ記載の弾性表面波素子。
  5. 前記入力信号として、前記弾性表面波のモードがセザワ波となる信号が用いられることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の弾性表面波素子。
  6. 前記基板は、サファイア基板(2a)の上に前記圧電薄膜が形成されたものであることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の弾性表面波素子。
  7. 前記サファイア基板として表面がc面のものが用いられ、該サファイア基板上に、ScAlNにて構成された前記圧電薄膜が形成されており、前記サファイア基板のa軸のうち前記c軸の傾斜方向と対応するa軸に向けられていることを特徴とする請求項6に記載の弾性表面波素子。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1つに記載の弾性表面波素子を有し、
    印加された物理量に応じて前記伝播路の長さが変化することに基づいて、前記入力信号と前記出力信号との間の時間間隔である遅延時間より前記物理量の検出を行うことを特徴とする物理量センサ。
  9. 請求項6または7に記載の弾性表面波素子の製造方法であって、
    前記サファイア基板の表面の法線方向に対してスパッタ粒子が傾斜して入射される斜め入射スパッタ法によって、前記サファイア基板上に、c軸が前記サファイア基板の表面の法線方向に対して傾斜させられた前記圧電薄膜のシード層(2ba)を成膜する工程と、
    前記サファイア基板の表面の法線方向からスパッタ粒子が入射される垂直入射スパッタ法によって、前記シード層上に、c軸が前記サファイア基板の表面の法線方向に対して傾斜させられるように前記圧電薄膜の残部(2bb)を成膜する工程と、を含んでいることを特徴とする弾性表面波素子の製造方法。
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