JP2016195345A - 圧電デバイス及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧電デバイスとして剛性を向上させつつ、外部からの異物の侵入付着を防止し、外部出力信号の不安定化を生じない圧電デバイス及びその製造方法を提供する。
【解決手段】貫通孔115を有する第一基板111と第一基板111の上面の外周縁に沿って設けられた第一枠部112とで形成された第一凹部116を有する基体110と、少なくとも第二基板121を備えた素子搭載部材129と、第二基板121の上面に実装された圧電素子123と、素子搭載部材129に接合することで圧電素子を気密封止する蓋体124とを有し、第一凹部116内であって第一基板111の上面に実装された振動子部120と、貫通孔115内であって、第二基板121の下面に実装された電子部品素子130とを備えた圧電デバイス及びその製造方法。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子機器等に用いられる電子部品の一つである圧電デバイス及びその製造方法に関するものである。
圧電素子を内部に搭載した圧電振動子や圧電発振器等の圧電デバイスは、電子部品の一つとして、コンピュータ,携帯電話又は小型情報機器などの電子機器内部に、基準信号源やクロック信号源として搭載され使用されている。この圧電デバイスについては小型化、特に薄型化の要求が強いものがある。以下に従来の圧電デバイスの一例として、圧電材料として水晶を用い、平面視形状が矩形の圧電素子と集積回路素子を内部に搭載した圧電発振器について説明する。
圧電発振器は、水晶等の圧電素子の圧電効果を利用して、特定の周波数の信号を発振させるものである。例えば、基板部と枠部によって基板部の上面に凹部空間が設けられた容器体と、凹部空間内に露出した基板部の上面に設けられた一対の圧電素子搭載パッドに搭載され、励振用電極が設けられている圧電素子と、基板部の下面に設けられた集積回路素子搭載パッドに搭載されている集積回路素子と、凹部空間を気密封止する蓋体と、基板部の下面に設けられた枠部接続用電極端子に接続されている枠部と、を備えた圧電発振器が提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。
特開2010−200102号公報
前述した従来の圧電発振器は、平板状の枠部の上面に圧電素子を内部に搭載した容器体を接合導通した形態となっている。このような圧電発振器では、枠部が平板状のために、圧電発振器を搭載する電子機器の実装基板に曲げ等の応力が加わった場合、圧電発振器の枠部をも変形させてしまい、容器体と枠部との接合部分に接合導通不良が生じ、圧電発振器の出力信号が不安定となるおそれがある。又、前述した従来の圧電発振器では、容器体と枠部との接合導通部分が圧電発振器外部に露出した形態となっている。そのため、容器体と枠部との間に塵やホコリ等の異物が入り込み付着してしまい、圧電発振器の出力信号が不安定となるおそれがある。
又、前述した圧電発振器では、その製造方法において、平板状の枠部がマトリクス状に集合した枠部ウエハに圧電素子を内部に搭載した複数の容器体を接合導通した形態となっている。このような製造方法では、一つの容器体の搭載位置がズレた場合、枠部ウエハ全体で容器体の搭載位置のズレが生じてしまうおそれがある。又、前述した圧電発振器では、その製造方法において、各容器体と枠部ウエハとの接合導通部分が外部に露出した形態となっている。そのため、各容器体と枠部ウエハとの間に、枠部ウエハの切断加工の際に発生する金属を含む加工屑等の異物が入り込み付着してしまい、圧電発振器の出力信号が不安定となるおそれがある。
本発明は前記課題を鑑みてなされたものであり、圧電デバイスとして剛性を向上させつつ、外部からの異物の侵入付着を防止し、外部出力信号の不安定化を生じない圧電デバイス及びその製造方法を提供することを課題とする。
本発明の圧電デバイスは、貫通孔を有する第一基板と第一基板の上面の外周縁に沿って設けられた第一枠部とで形成された第一凹部を有する基体と、少なくとも第二基板を備えた素子搭載部材と、第二基板の上面に実装された圧電素子と、素子搭載部材に接合することで圧電素子を気密封止する蓋体とを有し、第一凹部内であって第一基板の上面に実装された振動子部と、貫通孔内であって、第二基板の下面に実装された電子部品素子と、を備えたことを特徴とするものである。
本発明の圧電デバイスの製造方法は、貫通孔を有する第一基板を複数マトリクス状に集合した第一基板ウエハと、第一基板の上面の外周縁に沿って設けられる第一枠部を複数マトリクス状に集合した第一枠部ウエハとを接合し、第一凹部を有する基体を複数マトリクス状に集合した基体集合ウエハを形成する基体集合ウエハ形成工程と、第二基板を備えた素子搭載部材の第二基板の上面に圧電素子を実装し、蓋体を素子搭載部材に接合して圧電素子を気密封止して振動子部を形成する振動子部形成工程と、振動子部の第二基板の下面に電子部品素子を搭載する電子部品素子搭載工程と、電子部品素子を搭載した振動子部を、貫通孔内に電子部品素子を挿入しつつ基体集合ウエハの各第一凹部内にはめ込み、基体集合ウエハに複数の振動子部を搭載する振動子部搭載工程と、基体ごとに切断し個片化する個片化工程と、備えたことを特徴とするものである。
本発明の圧電デバイスは、前記した手段を備えたことにより、外部からの曲げ等の応力に対する基体の剛性を、従来の圧電デバイスの枠部に比べて高くすることができる。よって、応力による圧電デバイスの基体の変形も著しく小さくなり、振動子部と基体との接合部分の接合導通不良の発生を防止でき、圧電デバイスの出力信号が安定する。又、前記した手段を備えたことにより、振動子部と基体との接合導通部分が圧電デバイス外部に露出していない形態となっている。そのため、振動子部と基体との間に塵やホコリ等の異物が入り込み電極等に付着して、例えば隣り合う電極間で短絡を起こすことを防止し、圧電デバイスの出力信号が安定する。
本発明の圧電デバイスの製造方法は、前記した手段を備えたことにより、基体集合ウエハの各第一凹部にそれぞれ振動子部をはめ込む形態となっており、隣り合う他の振動子部の搭載に影響をおよぼすような搭載位置ズレが発生しない。又、前記した手段を備えたことにより、各振動子部と基体集合ウエハとの接合導通部分が外部に露出していない形態となっている。そのため、各振動子部と基体集合ウエハとの間に、基体集合ウエハの切断加工の際に発生する金属を含む加工屑等の異物が入り込み電極等に付着して、例えば隣り合う電極間で短絡を起こすことを防止でき、圧電発振器の出力信号が安定する。
よって、本発明は、圧電デバイスとして剛性を向上させつつ、外部からの異物の侵入付着を防止し、外部出力信号の不安定化を生じない圧電デバイス及びその製造方法を提供できる効果を奏する。
本発明の第一の実施形態に係る一圧電デバイスを示した分解斜視図である。 図1のA−A断面図である。 本発明の第一の実施形態に係る他の圧電デバイスにおける、図1に示したA−Aと同位置における断面図である。 本発明の第一の実施形態に係る他の圧電デバイスにおける、図1に示したA−Aと同位置における断面図である。 本発明の第二の実施形態に係る圧電デバイスにおける、図1に示したA−Aと同位置における断面図である。 本発明の第一の実施形態に係る圧電デバイスの製造方法の各工程を示す断面図である。
以下に、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
尚、各図では、説明を明りょうにするため構造体の一部を図示せず、また寸法も一部誇張して図示している。又、各図では、説明を平易とするため、図面が記載されている用紙上方を圧電デバイスの上方として記述する。
(第一実施形態)
図1は、本発明の第一実施形態に係る圧電デバイスを示した分解斜視図である。図2は図1記載の仮想切断線A−Aで切断した場合の概略断面図である。以下の説明については、圧電デバイスの一つである圧電発振器について説明する。圧電発振器100は、図1及び図2に示すように、基体110と、振動子部120と、集積回路素子130とから主に構成されている。このような圧電発振器100は、電子機器等で使用する基準信号を生成出力するために用いられる。
基体110は、後述する振動子部120を接合するためのものであると共に、後述する集積回路素子130を収容するためのものである。基体110は、第一基板111と第一枠部112と第一電極パッド113と外部端子114から構成されている。
第一基板111は、平面視外形が矩形である平板状であり、振動子部120を実装するためのものである。第一基板110の上面には、第一電極パッド113が設けられており、下面には、外部端子114が設けられている。第一基板111の表面及び内部には、上面に設けられた第一電極パッド113と、第一基板111の下面に設けられた外部端子114とを電気的に接続するための配線パターン(図示せず)が設けられている。又、第一基板111の平面視中央には、後述する集積回路素子130を収めることが可能な大きさの貫通孔115が形成されている。第一基板111は、例えば、アルミナセラミックス又はガラス−セラミックス等のセラミック材料、又はガラス−エポキシである絶縁体から構成されている。
第一枠部112は、第一基板111の上面の外周縁に沿って設けられており、第一基板111の上面に第一凹部116を形成するためのものである。第一枠部112は、例えば、アルミナセラミックス又はガラス−セラミックス等のセラミック材料、又はガラス−エポキシである絶縁体から構成されている。尚、この第一枠部112の内周の大きさ、つまり第一凹部116の開口部の大きさは、後述する振動子部120を構成する第二基板121の平面視外形とほぼ同じとなっている。又、第一基板111と第一枠部112は、一体として形成されていても良い。
また、第一枠部112の上面の位置は、第一基板111の上面に振動子部120を配置したときの第二基板121の下面の位置よりも高くなるように形成されている。このような形態により、第一電極パッド113に後述する振動子部120を接合導通した場合に、その接合部分が圧電発振器100の外部に直接露出することが無い。よって、圧電発振器100の製造時に発生する加工屑などの異物が外部から侵入し、第一電極パッド113等に付着することにより、第一電極パッド113を導通する各信号に悪影響を与えることを防止することができる。尚、圧電発振器100における第一枠部112の上面の位置は、第一基板111の上面に振動子部120を配置したときの第二基板121の下面の位置よりも高くあって、且つ、図3に示すように、蓋体124の外側主面の位置と同じ又は低くなる範囲内の所定の位置で形成されていても良い。
第一電極パッド113は、後述する振動子部120を接合導通するためのものである。第一電極パッド113は、第一凹部116内に露出した第一基板111の上面に設けられており、振動子部120の第二基板121の下面に設けられた第二電極パッド127に対応する個数及び位置に設けられている。例えば、振動子部120の第二基板121の下面四隅に第二電極パッド127が設けられていた場合、第一電極パッド113は、凹部116内に露出した第一基板111の上面の四隅に設けられることとなる。第一電極パッド113は、第一基板111に設けられた配線パターン(図示せず)を介して、第一基板110の下面に設けられた外部端子114と電気的に接続されている。
外部端子114は、圧電発振器100を電子機器等の実装基板に実装するためのものである。外部端子114は、第一基板111の下面に複数個設けられており、第一電極パッド113と個々に電気的に接続されている。外部端子114には、例えば、グランド電位と接続されている実装基板のパッドと接続される端子の他に、出力端子として用いられる端子、電源電圧端子として用いられる端子、後述する集積回路素子130へのデータ書込読込端子及び周波数制御端子として用いられる端子を備えている。
(振動子部)
振動子部120は、素子搭載部材129と、素子搭載部材129の上面に接合された水晶素子123と、素子搭載部材129の上面に接合された蓋体124とを含んでいる。素子搭載部材129には、第二基板121の上面と第二枠部122の内側面によって囲まれた第二凹部128が形成されている。振動子部120は、基体110の第一凹部116内にはめ込まれており、振動子部120の第二電極パッド127と基体110の第一電極パッド113とを、導電性接着剤等の導電性接合剤により接合導通されている。
第二基板121は、平面視外形が矩形である平板状であり、水晶素子123を搭載するためのものである。第二基板121の上面には、水晶素子パッド125が設けられており、第二基板121の下面には、集積回路素子パッド126及び第二電極パッド127が設けられている。第二基板121の表面及び内部には、上面に設けられた水晶素子パッド125と、第二基板121の下面に設けられた集積回路素子パッド126及び第二電極パッド127と電気的に接続するための配線パターン(図示せず)が設けられている。また、第二基板121は、例えば、アルミナセラミックス又はガラス−セラミックス等のセラミック材料、又はガラス−エポキシである絶縁体から構成されている。
第二枠部122は、第二基板121の上面の外周縁に沿って設けられており、第二基板121の上面に第二凹部128を形成するためのものである。第二枠部122は、例えば、アルミナセラミックス又はガラス−セラミックス等のセラミック材料、又はガラス−エポキシである絶縁体から構成されている。尚、この第二枠部122の内周の大きさ、つまり第二凹部128の開口部の大きさは、後述する水晶素子123が横方向で搭載できる大きさとなっている。又、第二基板121と第二枠部122は、一体として形成されていても良い。
水晶パッド125は、水晶素子123を第二基板121の上面上に導電性接着剤などにより固定保持しつつ、水晶素子123に設けられた励振用電極に信号を入出力するためのものである。水晶パッド125は、第二凹部128に露出した第二基板121の上面の一方の短辺縁に沿って二個並んで設けられている。この水晶パッド125は、第二基板121内に設けられた配線パターン(図示せず)により所定の集積回路素子パッド126と電気的に接続されている。
集積回路素子パッド126は、後述する集積回路素子130を接合導通するものであり、第二基板121の下面の中央部分に、集積回路素子130に設けられた複数個の接続パッド131に対応する個数及び位置に設けられている。例えば、集積回路素子130に接続パッド131が二列状に計六個設けられていた場合、集積回路素子パッド126は、第二基板121の下面の中央部に二列状に計六個設けられることとなる。集積回路素子パッド126のうち所定のパッドは、水晶素子パッド125と電気的に接続されている。また、残りの集積回路素子パッド126のうちの所定のパッドは、それぞれ第二電極パッド127と電気的に接続されている。
第二電極パッド127は、基体110に設けられた第一電極パッド113と接合し振動子部120を基体110の第一凹部116内に固定保持しつつ、振動子部120に搭載された集積回路素子130に信号を入出力するためのものである。第二電極パッド127は、第二基板121の下面に複数設けられている。例えば、図1及び2に示すように、第二電極パッド127が第二基板121の下面の四隅にそれぞれ一つずつ設けられており、所定の集積回路素子パッド126と電気的に接続されている。
水晶素子123は、図2に示されているように、導電性接着剤を介して水晶素子パッド125上に接合されている。水晶素子123は、安定した機械振動と圧電効果により、電子装置等の基準信号を発振する役割を果たしている。
水晶素子123は、水晶素板の上面及び下面のそれぞれに励振用電極及び引き出し電極を被着させたものである。励振用電極は、水晶素板の上面及び下面のそれぞれに金属を所定のパターンで被着形成したものである。引き出し電極は、励振用電極から水晶素板の一辺に向かってそれぞれ延出されている。水晶素子123は、第二凹部128内に露出した第二基板121の上面に設けられた水晶素子パッド125と接続されており、水晶素子123の一端を第二基板121の上面と接続した固定端とし、他端を第二基板121の上面と間を空けた自由端とした片持ち支持構造にて水晶素子123が第二基板121上に導電性接着剤などにて固定されている。
蓋体124は、水晶素子123が搭載され真空状態にある第二凹部128又は窒素ガスなどが充填された第二凹部128を気密的に封止するためのものである。蓋体124は、例えば、鉄、ニッケル又はコバルトの少なくともいずれかを含む合金からなる。
尚、振動子部120の構成は前記したものに限定されず、例えば、第二枠部を除き、第二基板の上面に水晶素子を搭載し、その水晶素子を覆うように箱状の蓋体を被せ、蓋体と第二基板とを接合することで蓋体内の水晶素子を気密封止した形態の振動子部でも良い。
集積回路素子130は、例えば、複数個の接続パッド131を有した平面視矩形のフリップチップ型集積回路素子が用いられ、その回路形成面(上面)には、例えば、水晶素子123の温度特性を補償する温度補償データを格納するための記憶素子部、温度補償データに基づいて水晶素子123の振動特性を温度変化に応じて補正する温度補償回路部、その温度補償回路部に接続されて所定の発振出力を生成する発振回路部が設けられている。
本実施形態における圧電発振器100は、振動子部120が、基体110の第一凹部116内にはめ込まれており、基体110の第一電極パッド113と振動子部120の第二電極パッド127とを、導電性接着剤等の導電性接合剤により接合導通されている。又、圧電発振器100は、基体110に搭載された振動子部120の第二基板121の下面には、集積回路素子130が、基体110の貫通孔115内に収納されつつ、振動子部120の集積回路素子パッド126と接合パッド131とを導電性接着剤又は半田等の導電性接合剤により接合導通することで搭載されている。
このような構成の圧電発振器100では、振動子部120に搭載された水晶素子123と集積回路素子130内に設けられている発振回路とが電気的に接続されており、この集積回路素子130内で生成された所定の周波数の出力信号が、所定の第二電極パッド127とその第二電極パッド127に導通接合している第一電極パッド113とを通り、その第一電極パッド113と電気的に接続している外部端子114から、圧電発振器100の外部へ出力される。
第一実施形態における圧電発振器100は、貫通孔115を有する第一基板111と第一基板111の上面の外周縁に沿って設けられた第一枠部112とで形成された第一凹部116を有する基体110と、少なくとも第二基板121を備えた素子搭載部材129と、第二基板121の上面に実装された水晶素子123と、素子搭載部材129に接合することで水晶素子123を気密封止する蓋体124とを有し、第一凹部116内であって第一基板111の上面に実装された振動子部120と、貫通孔115内であって、第二基板121の下面に実装された集積回路素子130を備えている。これにより、第一基板111の上面の外周縁に沿って設けた第一枠部112の厚みによる第一基板111の変形を抑える作用により、外部からの曲げやねじれ等の応力に対する基体110の剛性を、従来の圧電デバイスの枠部部分に比べて高くすることができる。よって、応力による圧電発振器100の基体110の変形も著しく小さくなり、振動子部120と基体110との接合部分の接合導通不良の発生を防止でき、圧電発振器100の出力信号が安定する。又、振動子部120と基体110との接合導通部分が圧電発振器100の外に露出していない形態となっているため、振動子部120と基体110との間に塵やホコリ等の異物が入り込みにくく、入り込んだ異物が第一電極パッドや第二電極パッドに付着して隣り合う電極間で短絡等を起こし正常な信号を阻害することを抑えつつ、圧電発振器100の出力信号が不安定となることを低減することができる。
(変形例)
図4は、第一実施形態の変形例に係る圧電デバイスを示した概略断面図である。また、第一実施形態の変形例に係る圧電デバイスは、絶縁性樹脂140が貫通孔115内又は第一凹部116内に設けられている点において第一実施形態と異なる。
絶縁性樹脂140は、振動子部120と基体110との間に異物が入り込むことを更に低減するためのものである。絶縁性樹脂140は、貫通孔115内又は第一凹部116内に充填後、固化されるようにして設けられている。絶縁性樹脂140は、貫通孔115内に集積回路素子130を収納したとき、少なくとも集積回路素子130の回路形成面を覆う高さ以上となるまで設けられている。絶縁性樹脂140は、第一凹部116に振動子部120を収納したとき、少なくとも振動子部120の第二基板121の下面を覆う高さ以上となるまで設けられている。絶縁性樹脂140は、エポキシ樹脂又はポリイミド樹脂によって構成されている。
第一実施形態の変形例に係る圧電デバイスは、この絶縁性樹脂140を備えることにより、基体110と振動子部120とがより強固に接合されるので、更に圧電発振器100全体としての剛性を高くすることができる。又、絶縁性樹脂140により振動子部120と基体110との間や振動子部120と集積回路素子130との間を覆うので、振動子部120と基体110との間や振動子部120と集積回路素子130との間に塵やホコリ等の異物が更に入り込みにくくなり、圧電発振器100の出力信号がより安定する効果を奏する。
(第二実施形態)
図5は、本発明の第二実施形態に係る圧電デバイスを示した、図1記載の仮想切断線A−Aと同じ位置で切断した場合の概略断面図である。以下の説明については、圧電デバイスの一つである圧電振動子について説明する。圧電振動子200は、図5に示すように、基体210と、振動子部220と、サーミスタ素子230とから構成されている。尚、第一の実施形態との相違点は、振動子部220の下部に搭載されている電子部品素子がサーミスタ素子230であることである。また、振動子部220内に搭載された水晶素子223とサーミスタ素子230とはそれぞれ異なる外部端子214とのみ電気的に導通しており、水晶素子223とサーミスタ素子230とは電気的に導通していないことで、第一実施形態とは異なっている。
基体210は、後述する振動子部220を接合するためのものであると共に、後述するサーミスタ素子230を収容するためのものである。基体210は、第一基板211と第一枠部212と第一電極パッド213と外部端子214から構成されている。第一基板211は、第一基板210の上面には、第一電極パッド213が設けられており、下面には、外部端子214が設けられている。第一基板211の表面及び内部には、上面に設けられた第一電極パッド213と、第一基板211の下面に設けられた外部端子214とを電気的に接続するための配線パターン(図示せず)が設けられている。又、平面視外形が矩形であり平板状である。第一基板211の平面視中央には、後述するサーミスタ素子230を収めることが可能な大きさの貫通孔215が形成されている。第一基板211は、例えば、アルミナセラミックス又はガラス−セラミックス等のセラミック材料、又はガラス−エポキシである絶縁体から構成されている。
第一枠部212は、第一基板211の上面の外周縁に沿って設けられており、第一基板211の上面に第一凹部216を形成するためのものである。第一枠部212は、例えば、アルミナセラミックス又はガラス−セラミックス等のセラミック材料、又はガラス−エポキシである絶縁体から構成されている。尚、この第一枠部212の内周の大きさ、つまり第一凹部216の開口部の大きさは、後述する振動子部220を構成する第二基板221の平面視外形とほぼ同じとなっている。又、第一基板211と第一枠部212は、一体として形成されていても良い。
また、第一枠部212の上面の位置は、第一基板211の上面に振動子部220を配置したときの第二基板221の下面の位置よりも高くなるように形成されている。このような形態により、第一電極パッド213に後述する振動子部220を接合導通した場合に、その接合部分が圧電振動子200の外部に直接露出することが無い。よって、圧電振動子200の製造時に発生する加工屑などの異物が外部から侵入し、第一電極パッド213等に付着することにより、第一電極パッド213を導通する各信号に悪影響を与えることを防止することができる。尚、圧電振動子200における第一枠部213の上面の位置は、第一基板211の上面に振動子部220を配置したときの第二基板221の下面の位置よりも高くあって、且つ、蓋体224の外側主面の位置と同じ又は低くなる範囲内の所定の位置で形成されていても良い。
第一電極パッド213は、後述する振動子部220を接合導通するためのものである。第一電極パッドは、第一凹部216内に露出した第一基板211の上面に設けられており、振動子部220の第二基板221の下面に設けられた第二電極パッド227に対応する個数及び位置に設けられている。例えば、振動子部220の第二基板121の下面四隅に第二電極パッド227が設けられていた場合、第一電極パッド213は、凹部216内に露出した第一基板211の上面の四隅に設けられることとなる。第一電極パッド213は、第一基板211に設けられた配線パターン(図示せず)を介して、第一基板211の下面に設けられた外部端子214と電気的に接続されている。
外部端子214は、圧電振動子200を電子機器等の実装基板に実装するためのものである。外部端子214は、第一基板211の下面に複数個設けられており、第一電極パッド213と個々に電気的に接続されている。外部端子214には、例えば、後述する水晶素子223の入力端子と出力端子、及び後述するサーミスタ素子230の入力端子と出力端子として用いられる端子を備えている。
(振動子部)
振動子部220は、素子搭載部材229と、素子搭載部材229の上面に接合された水晶素子223と、素子搭載部材229の上面に接合された蓋体224とを含んでいる。素子搭載部材229には、第二基板221の上面と第二枠部222の内側面によって囲まれた第二凹部228が形成されている。振動子部220は、基体210の第一凹部216内にはめ込まれており、振動子部220の第二電極パッド227と基体210の第一電極パッド213とを、導電性接着剤や半田等の導電性接合剤により接合導通されている。
第二基板221は、平面視外形が矩形である平板状であり、水晶素子223を搭載するためのものである。第二基板221の上面には、水晶素子パッド225が設けられており、第二基板121の下面には、サーミスタ素子パッド226及び第二電極パッド227が設けられている。第二基板221の表面及び内部には、上面に設けられた水晶素子パッド225と、第二基板221の下面に設けられたサーミスタ素子パッド226及び第二電極パッド227と電気的に接続するための配線パターン(図示せず)が設けられている。また、第二基板221は、例えば、アルミナセラミックス又はガラス−セラミックス等のセラミック材料、又はガラス−エポキシからなる絶縁材料から構成されている。
第二枠部222は、第二基板221の上面の外周縁に沿って設けられており、第二基板221の上面に第二凹部228を形成するためのものである。第二枠部222は、例えば、アルミナセラミックス又はガラス−セラミックス等のセラミック材料、又はガラス−エポキシからなる絶縁材料から構成されている。尚、この第二枠部222の内周の大きさ、つまり第二凹部228の開口部の大きさは、後述する水晶素子223が横方向で搭載できる大きさとなっている。又、第二基板221と第二枠部222は、一体として形成されていても良い。
水晶パッド225は、水晶素子223を第二基板221の上面上に導電性接着剤などにより固定保持しつつ、水晶素子223に設けられた励振用電極に信号を入出力するためのものである。水晶パッド225は、第二凹部228に露出した第二基板221の上面の一方の短辺縁に沿って二個並んで設けられている。この水晶パッド225は、第二基板221内に設けられた配線パターン(図示せず)により所定の第二電極パッド227とのみ電気的に接続されている。
サーミスタ素子パッド226は、後述するサーミスタ素子230を接合導通するものであり、第二基板221の下面の中央部分に、サーミスタ素子230の接続端子231に対応する個数及び位置に設けられている。例えば、サーミスタ素子230の接続端子231が二箇所の場合、サーミスタ素子パッド226は、第二基板221の下面の中央部に2箇所設けられることとなる。サーミスタ素子パッド226は、水晶素子223が電気的に接続されていない所定の第二電極パッド227と電気的に接続されている。
第二電極パッド227は、基体210に設けられた第一電極パッド213と接合し振動子部220を基体210の第一凹部216内に固定保持しつつ、振動子部120に搭載された水晶素子223及びサーミスタ素子230に信号を入出力するためのものである。第二電極パッド227は、第二基板221の下面に複数設けられている。例えば、図1及び2に示すように、第二電極パッド227が第二基板221の下面の四隅にそれぞれ一つずつ設けられている。この第二電極パッドは、水晶素子223が所定の第二電極パッド227とが電気的に接続されており、サーミスタ素子230が、水晶素子223と電気的に接続していない第二電極パッド227と電気的に接続されている。
水晶素子223は、図5に示すように、導電性接着剤を介して水晶素子パッド225上に接合されている。水晶素子223は、安定した機械振動と圧電効果により、電子装置等の基準信号を発振する役割を果たしている。
水晶素子223は、水晶素板の上面及び下面のそれぞれに励振用電極及び引き出し電極を被着させたものである。励振用電極は、水晶素板の上面及び下面のそれぞれに金属を所定のパターンで被着形成したものである。引き出し電極は、励振用電極から水晶素板の一辺に向かってそれぞれ延出されている。水晶素子223は、第二凹部228内に露出した第二基板221の上面に設けられた水晶素子パッド225と接続されており、水晶素子223の一端を第二基板221の上面と接続した固定端とし、他端を第二基板221の上面と間を空けた自由端とした片持ち支持構造にて水晶素子223が第二基板221上に導電性接着剤などにて固定されている。尚、水晶素子パッド225は、それぞれ所定の第二電極パッド227と電気的に接続されている。
蓋体224は、水晶素子223が搭載され真空状態にある第二凹部228又は窒素ガスなどが充填された第二凹部228を気密的に封止するためのものである。蓋体224は、例えば、鉄、ニッケル又はコバルトの少なくともいずれかを含む合金からなる。
尚、振動子部220の構成は前記したものに限定されず、例えば、第二枠部を除き、第二基板の上面に水晶素子を搭載し、その水晶素子を覆うように箱状の蓋体を被せ、蓋体と第二基板とを接合することで蓋体内の水晶素子を気密封止した形態の振動子部でも良い。
サーミスタ素子230は、直方体形状であり、両端に接続端子231が設けられている。サーミスタ素子230は、素子周囲の温度変化によって電気抵抗が顕著な変化を示すものであり、この抵抗値の変化から電圧が変化するため、抵抗値と電圧との関係及び電圧と温度との関係により、出力された電圧から温度情報を得ることができる。尚、サーミスタ素子230に代えて、例えば、白金側温抵抗体又はダイオード等の温度情報を発生させる電子部品素子を用いても良い。
第二実施形態における圧電振動子200は、振動子部220が基体210の第一凹部216内にはめ込まれており、基体210の第一電極パッド213と振動子部220の第二電極パッド227とを、導電性接着剤等の導電性接合剤により接合導通されている。又、圧電振動子200は、基体210に搭載された振動子部220の第二基板121の下面に、サーミスタ素子230が、基体210の貫通孔215内に収納されつつ、振動子部220のサーミスタ素子パッド226と接合端子231とを導電性接着剤又は半田等の導電性接合剤により接合導通することで搭載されている。
このような構成の圧電振動子200では、振動子部220に搭載された水晶素子223とサーミスタ素子230とは電気的に接続されていない。つまり、サーミスタ素子230の接続端子231は、水晶素子223が電気的に接続されていない第二電極パッド227及び第一電極パッド213を介し、水晶素子223が電気的に接続されていない外部端子214に接続されている。又、水晶素子223が接続された水晶素子パッド225は、サーミスタ素子230が電気的に接続されていない第二電極パッド227及び第一電極パッド213を介し、サーミスタ素子230が電気的に接続されていない外部端子214に接続されている。これにより、サーミスタ素子230は、接続端子231間の電圧が、水晶素子223が電気的に接続されていない外部端子214を介して圧電振動子200の外へ出力されることにより、例えば、電子機器等のメインIC(図示せず)で出力された電圧を温度に換算することで温度情報を得ることができる。このようにサーミスタ素子230を水晶素子223の近くに配置して、これによって得られた水晶素子223の温度情報に応じて、メインICにより水晶素子223を駆動する電圧を制御し、いわゆる温度補償をすることができる。
第二実施形態における圧電振動子200は、貫通孔215を有する第一基板211と第一基板211の上面の外周縁に沿って設けられた第一枠部212とで形成された第一凹部216を有する基体210と、少なくとも第二基板221を備えた素子搭載部材229と、第二基板221の上面に実装された水晶素子223と、素子搭載部材229に接合することで水晶素子223を気密封止する蓋体224とを有し、第一凹部216内であって第一基板211の上面に実装された振動子部220と、貫通孔215内であって、第二基板221の下面に実装されたサーミスタ素子230とを備えている。これにより、第一基板211の上面の外周縁に沿って設けた第一枠部212の厚みによる第一基板211の変形を抑える作用により、外部からの曲げ等の応力に対する基体210の剛性を、従来の圧電デバイスの枠部部分に比べて高くすることができる。よって、応力による圧電振動子200の基体210の変形も著しく小さくなり、振動子部220と基体210との接合部分の接合導通不良の発生を防止でき、圧電振動子200の出力信号が安定する。振動子部220と基体210との接合導通部分が圧電振動子200の外に露出していない形態となっているため、振動子部220と基体210との間に塵やホコリ等の異物が入り込みにくく、入り込んだ異物が第一電極パッド213や第二電極パッド223に付着して隣り合う電極間で短絡等を起こし正常な信号を阻害することを抑えつつ、圧電振動子200の出力が不安定となることを低減することができる。
又、圧電振動子200においても、第一の実施形態における圧電発振器100と同じように、貫通孔215内又は第一凹部216内の少なくとも一方には、絶縁性樹脂240が充填固化されていても良い。この絶縁性樹脂240を備えることにより、更に圧電振動子200全体としての剛性を高くすることができ、又、振動子部220と基体210との間に塵やホコリ等の異物が更に入り込みにくくなり、圧電振動子200の出力がより安定する効果を奏する。

本発明の圧電デバイスの製造方法における各工程を、図6に示すように、本発明の第一実施形態である図1に開示の圧電発振器を用いて説明する。
本発明の圧電デバイスの製造方法は、基体集合ウエハ形成工程と、振動子部形成工程と、電子部品素子搭載工程と、振動子部搭載工程と、個片化工程と、備えている。
(基体集合ウエハ形成工程)
基体集合ウエハ形成工程は、図6(a)に示すように、マトリクス状に配列集合された複数個の基体形成領域Bからなる基体集合ウエハ301を形成する工程である。図示するように、基体集合ウエハ301は、圧電発振器300の基体を構成する第一基板(図1では第一基板111)をマトリクス状に集合配列してなる第一基板ウエハ302の上面に、基体形成領域Bに合わせた形態の第一枠部(図1では第一枠部112)の形成領域を配列集合した第一枠部ウエハ303を結合し、各基体形成領域B内に第一凹部304を形成する。又、第一基板ウエハ302の各基体形成領域内の平面視中央に、後述する集積回路素子320等の電子部品素子を収めることが可能な大きさの貫通孔307が形成されている。尚、第一枠部ウエハ303の上面の位置は、第一基板ウエハ302の上面に後述する振動子部320を配置したときの第二基板311の下面の位置よりも高く、後述する蓋体316の外側主面の位置と同じ又は低くなる範囲内の所定の位置で形成されている。
又、各第一凹部304内に露出した第一基板ウエハ302の上面には、個々に複数個の第一電極パッド305がそれぞれ形成され、第一基板ウエハ302の下面の各基体形成領域Bの四隅角部に外部端子306が形成されている。
このような第一基板ウエハ302及び第一枠部ウエハ303等からなる基体集合ウエハ301は、例えば、アルミナセラミックス又はガラス−セラミックス等のセラミック材料、又はガラス−エポキシからなる絶縁材料で形成されている。アルミナセラミックスの場合は、アルミナセラミックス等から成るセラミック材料粉末に適当な有機溶剤等を添加し更に混合して得たセラミックグリーンシートの表面等に、第一電極パッド305や外部端子306等となる導体ペーストを所定のパターンに印刷して塗布するとともに、これを複数枚積層してプレス成形した後、高温で焼成することによって製作される。
(振動子部形成工程)
振動子部形成工程は、図6(b)に示すように、素子搭載部材である第二基板311の上面に第二枠部312を設けることにより第二凹部313を形成し、第二凹部313内に露出した第二基板311の上面に設けられた水晶素子パッド314に水晶素子315を実装する工程である。水晶素子315を実装した後、第二凹部313の開口部を覆うように蓋体316を第二枠部312上面に接合して、水晶素子315を内蔵し真空又は窒素が充填された第二凹部313を気密封止して振動子部310を形成する。この振動子部310を、基体集合ウエハ301に形成された第一凹部304の個数に対応する数で用意する。尚、この振動子部310を構成する第二基板311の下面には、第二電極パッド317と、集積回路素子パッド318が形成されている。
(電子部品素子搭載工程)
電子部品素子搭載工程は、図6(c)に示すように、前工程で形成した各振動子部310の第二基板311の下面に、電子部品素子の一つである集積回路素子320を搭載する工程である。集積回路素子320は、振動子部310を構成する第二基板311の下面に形成した集積回路素子パッド318と、集積回路素子320に形成された接合パッド321とを導電性接着剤又は半田等の導電性接合剤により接合導通することで搭載される。尚、本発明の第二実施形態である圧電振動子の製造方法の場合は、前工程で形成した各振動子部310の第二基板311の下面に、電子部品素子の一つであるサーミスタ素子が搭載される。
(振動子部搭載工程)
振動子部搭載工程は、図6(d)に示すように、前工程で集積回路素子320を搭載した振動子部310を、基体集合ウエハ301の上方から、貫通孔307内に集積回路素子320を挿入しつつ基体集合ウエハ301の各第一凹部304内にはめ込み、基体集合ウエハ301に集積回路素子320を搭載した振動子部310を各第一凹部304及び貫通孔307内に配置し搭載する工程である。集積回路素子320を搭載した振動子部310は、各第一凹部304内に設けられた第一電極パッド305と振動子部310の第二電極パッド317とを、導電性接着剤等の導電性接合剤により接合導通することにより、基体集合ウエハ301に搭載されている。
(個片化工程)
個片化工程は、前工程で集積回路素子320を搭載した複数の振動子部310を搭載した基体集合ウエハ301を、基体形成領域Bごとにダイシングやレーザなどにより切断し、個片化した圧電発振器300を複数個形成する工程である。
本発明の圧電デバイスの製造方法は、貫通孔を有する第一基板を複数マトリクス状に集合した第一基板ウエハと、第一基板の上面の外周縁に沿って設けられる第一枠部を複数マトリクス状に集合した第一枠部ウエハとを接合し、第一凹部を有する基体を複数マトリクス状に集合した基体集合ウエハを形成する基体集合ウエハ形成工程と、第二基板311を備えた素子搭載部材の第二基板311の上面に水晶素子315を実装し、蓋体316を素子搭載部材に接合して水晶素子315を気密封止して振動子部310を形成する振動子部形成工程と、振動子部310の第二基板311の下面に集積回路素子320等の電子部品素子を搭載する電子部品素子搭載工程と、集積回路素子320等の電子部品素子を搭載した振動子部310を、貫通孔307内に集積回路素子320等の電子部品素子を挿入しつつ基体集合ウエハ301の各第一凹部304内にはめ込み、基体集合ウエハ301に複数の振動子部310を搭載する振動子部搭載工程と、基体形成領域Bごとに切断し圧電発振器300を個片化する個片化工程と、を備えている。このような構成を備えることにより、基体集合ウエハ301の各第一凹部304にそれぞれ振動子部310をはめ込む形態となっており、隣り合う他の振動子部310の搭載に影響をおよぼすような搭載位置ズレが発生しない。又、各振動子部310と基体集合ウエハ301との接合導通部分が外部に露出していない形態となっている。そのため、各振動子部310と基体集合ウエハ301との間に、基体集合ウエハ301の切断加工の際に発生する金属を含む加工屑等の異物が入り込むことを抑えつつ、圧電デバイスの出力信号を安定して出力することができる。
尚、前述した振動子部搭載工程と個片化工程との間に絶縁性樹脂充填工程を備えていても良い。絶縁性樹脂充填工程は、基体集合ウエハ301の各第一凹部304内又は各貫通孔307内の少なくともどちらか一方に絶縁性樹脂を充填固化する工程である。又、基体集合ウエハ301の各第一凹部304内に絶縁性樹脂を充填固化する絶縁性樹脂充填工程と、基体集合ウエハ301の各貫通孔307内に絶縁性樹脂を充填固化する絶縁性樹脂充填工程とを、別々の工程として前述した振動子部搭載工程と個片化工程との間に備えていても良い。この絶縁性樹脂工程により充填される絶縁性樹脂を備えることにより、振動子部310と基体集合ウエハ301との間に、基体集合ウエハ301の切断加工の際に発生する金属を含む加工屑等の異物が入り込むことを抑えることができる。よって、入り込んだ異物が第一電極パッドや第二電極パッドに付着して隣り合う電極間で短絡等を起こし正常な信号を阻害することがなく、圧電発振器の出力信号を安定して出力することができる。
又、本発明は上述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。例えば、前述した実施形態においては、圧電素子の材料として水晶を用いた水晶素子を例示したが、圧電効果を奏するものであれば、水晶の他に、タンタル酸リチウム、ニオウブ酸リチウムや圧電セラミックを使用しても構わない。
100、300・・・圧電発振器(圧電デバイス)
110、210・・・基体
111、211・・・第一基板
112、212・・・第一枠部
115、215、307・・・貫通孔
116、216、304・・・第一凹部
120、220、310・・・振動子部
121、221、311・・・第二基板
123、223、315・・・水晶素子(圧電素子)
124、224、316・・・蓋体
129、229・・・素子搭載部材
130、320・・・集積回路素子(電子部品素子)
140、240・・・絶縁性樹脂
200・・・圧電振動子(圧電デバイス)
230・・・サーミスタ素子(電子部品素子)
301・・・基体集合ウエハ

Claims (6)

  1. 貫通孔を有する第一基板と前記第一基板の上面の外周縁に沿って設けられた第一枠部とで形成された第一凹部を有する基体と、
    少なくとも第二基板を備えた素子搭載部材と、第二基板の上面に実装された圧電素子と、前記素子搭載部材に接合することで前記圧電素子を気密封止する蓋体とを有し、前記第一凹部内であって前記第一基板の上面に実装された振動子部と
    前記貫通孔内であって、前記第二基板の下面に実装された電子部品素子を備えた
    ことを特徴とする圧電デバイス。
  2. 前記第一枠部の上面の位置は、前記第一基板の上面に前記振動子部を配置したときの前記第二基板の下面の位置よりも高く、前記蓋体の外側主面の位置と同じ又は低くなる範囲内の所定の位置で形成されていることを特徴とする、請求項1に記載された圧電デバイス。
  3. 前記貫通孔内と前記第一凹部内とのうち、少なくともどちらか一方に設けられた絶縁性樹脂を備えていることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載された圧電デバイス。
  4. 貫通孔を有する第一基板を複数マトリクス状に集合した第一基板ウエハと、前記第一基板の上面の外周縁に沿って設けられる第一枠部を複数マトリクス状に集合した第一枠部ウエハとを接合し、第一凹部を有する基体を複数マトリクス状に集合した基体集合ウエハを形成する基体集合ウエハ形成工程と、
    第二基板を備えた素子搭載部材の前記第二基板の上面に圧電素子を実装し、蓋体を前記素子搭載部材に接合して前記圧電素子を気密封止して振動子部を形成する振動子部形成工程と、
    前記振動子部の第一基板の下面に電子部品素子を搭載する電子部品素子搭載工程と、
    前記電子部品素子を搭載した前記振動子部を、前記貫通孔内に前記電子部品素子を挿入しつつ前記基体集合ウエハの各第一凹部内にはめ込み、前記基体集合ウエハに複数の前記振動子部を搭載する振動子部搭載工程と、
    前記基体となる部分ごとに前記基体集合ウエハを切断し、個片化した圧電デバイスを複数形成する個片化工程と、
    を備えたことを特徴とする圧電デバイスの製造方法。
  5. 前記振動子部搭載工程と個片化工程との間に、前記基体集合ウエハの各貫通孔内に絶縁性樹脂を充填する絶縁性樹脂充填工程を備えたことを特徴とする請求項4に記載された圧電デバイスの製造方法。
  6. 前記振動子部搭載工程と前記個片化工程との間に、前記基体集合ウエハの各第一凹部内に第二絶縁性樹脂を充填する第二絶縁性樹脂充填工程を備えたことを特徴とする請求項4又は5に記載された圧電デバイスの製造方法。
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