JP2007208521A - 圧電発振器の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧電発振器の製造方法において、集積回路素子と第2の容器体との電気的接続のための導電性接合材の塗布手段及び方法を新たに発明することで、製造工程の簡略化や小型化に適した製造方法を提供する。
【解決手段】集積回路素子接続用電極パッドが形成され、且つ第1のパッケージ体接続用電極端子が形成された第2の容器体を用意する工程と、孔を形成したマスクを第2の空間部内及び側壁部頂面上に配置する工程と、導電性接合材を孔内に流入させて、集積回路素子接続用電極パッド及び第1のパッケージ体接続用電極端子表面に付着させる工程と、マスクを第2の容器体より脱着し、集積回路素子接続用電極パッド及び第1のパッケージ体接続用電極端子表面のみに導電性接合材を形成する工程と、集積回路素子接続用電極パッド上に集積回路素子を接続し、且つ第2のパッケージ体と第1のパッケージ体とを接続する工程とを具備する圧電発振器の製造方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、携帯用通信機器等の電子機器に用いられる圧電発振器の製造方法に関する。
従来、携帯用通信機器等の電子機器には、その電子機器内に搭載される各種電子部品の一つである圧電発振器が、電子機器或いは電子機器に搭載される電子部品の基準信号やクロック信号等の発生源として用いられている。
このような圧電発振器には様々な構造のものが発明考案されているが、そのうちの一例を図6に示す。即ち、絶縁性の第1の容器体51の一方の主面には凹形状の第1の空間部52が形成され、この第1の空間部52内には圧電振動素子53が搭載されている。この圧電振動素子53は第1の容器体51の他方の主面に形成した第2のパッケージ体接続用電極端子54と電気的に接続されている。更に、金属製の蓋体55が、第1の空間部52を囲繞する第1の側壁部の第1の空間部開口側頂面に、第1の空間部52開口部を塞ぐ形態で配置固着されて、第1の空間部52を気密封止した第1のパッケージ体50が構成されている。
又、絶縁性の第2の容器体61の一方の主面には凹形状の第2の空間部62が形成され、この第2の空間部62内には少なくとも発振回路が形成された集積回路素子63が配置されている。この集積回路素子63は、第2の空間部62内底面に形成された集積回路素子接続用電極パッド64と集積回路素子63に形成された容器体接続用電極パッド65とを第2の導電性接合材66により固着導通が図られている。又、集積回路素子63は第2の空間部62を囲繞する第2の側壁部の第2の空間部開口側頂面に形成された第1のパッケージ体接続用電極端子67と電気的に接続されており、更に集積回路素子63は第2の容器体の外側実装主面の四隅に形成した外部接続用電極端子68とも電気的に接続されて成る第2のパッケージ体60が構成されている。
この第1のパッケージ体50と第2のパッケージ体60とを、第1のパッケージ体接続用電極端子67と第2のパッケージ体接続用電極端子54とが相対するように重ね合わせ、この第1のパッケージ体接続用電極端子67と第2のパッケージ体接続用電極端子54とを第1の導電性接合材71にて機械的及び電気的に接続固着することにより圧電発振器70を成している。尚、第1の導電性接合材71と第2の導電性接合材66は、その熱特性が異なる導電性接合材が用いられている。
このような圧電発振器70は図4及び図5に開示の方法により製造されている。
まず、図4(a)に示すように、第2の容器体形成領域部Bを複数マトリックス状に配列集合させた一体形態の集合基板80において、各々の第2の容器体形成領域部B内に形成されている第2の空間部62内の底面には、複数個の集積回路素子接続用電極パッド64が形成され、且つ各々の第2の空間部62を囲繞する側壁部の第2の容器形成領域部B内頂面の4つの角部に第1のパッケージ体接続用電極端子67が形成された集合基板80を用意する。
次に、図4(b)に示すように、第2の空間部62内に形成されている集積回路素子接続用電極パッド64の上に、シリンジ等のペースト状物質塗布手段81により、第2の導電性接合材66を塗布する。この第2の導電性接合材66と後述する第1の導電性接合材71は熱可塑性が異なっており、第2の導電性接合材66は第1の導電性接合材71に比べ軟化温度が高いものが用いられる。
次に、図4(c)に示すように、集合基板80に形成された各々の第2の容器体形成領域部B内に形成された第2の空間部62内の底面に形成した集積回路素子接続用電極パッド64上に、集積回路素子63を真空チャック等の供給手段により配置し、第2の導電性接合材66を介して集積回路素子63を機械的且つ電気的に接続し、第2の導電性接合材66を加熱軟化させた後、冷却固化する。
次に、図5(d)に示すように、集積回路素子63が各々の第2の空間部62内に搭載された集合基板80の、各々の第2の空間部62を囲繞する側壁部の第2の容器形成領域部B内頂面の4つの角部に形成されている第1のパッケージ体接続用電極端子67上に、シリンジ等のペースト状物質塗布手段82により、第2の導電性接合材66に比べ軟化温度が低い第1の導電性接合材71を塗布する。
次に、図5(e)に示すように、第1の導電性接合材71が塗布された各々第1のパッケージ体接続用電極端子67上に、内部に圧電振動素子を搭載した第1のパッケージ体50を真空チャック等の供給手段により配置し、第1の導電性接合材71を加熱軟化した後、冷却固化することにより、個々の第1のパッケージ体を集合基板80に機械的且つ電気的に接続する。
次に図5(f)に示すように、複数個の第1のパッケージ体50を搭載した集合基板80を、各々の第2の容器体形成領域部Bの外周に沿ってダイシングなどの切断手段により切断し、複数個の圧電発振器70を同時に得る。
上述したような圧電発振器については、以下のような先行技術文献に開示がある。
特開2003−298000号公報 特開2004−129089号公報
尚、出願人は前記した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に関連する先行技術文献を、本件出願時までに発見するに至らなかった。
しかしながら、上述した従来の圧電発振器の製造方法における、凹形状の第2の空間部62に集積回路素子63を搭載する方法では、集積回路素子63の容器体接続用電極パッド65と対応する各々の第2の空間部内底面の集積回路接続用電極パッド66に導電性接合材66を1点ずつ塗布しており、製造工程が複雑であり、製造工数の削減が不可能であった。又、圧電発振器の小型化が進みにつれ、集積回路素子接続用電極パッド66のパッド面積の縮小及びパッド間の間隔の縮小が進み、導電性接合材塗布治具の小型化、及び塗布治具と集積回路素子接続用電極パッドとの高精度な位置合わせを行える装置が必要となり、製造コストのアップ要因となってしまう。
又、上述したような圧電発振器の製造方法を用いた場合、個々の集積回路接続用電極パッド66又は第1のパッケージ体接続用電極端子67上にそれぞれ導電性接合材を塗布する工程において、集合基板80に形成された第2の容器体形成領域部Bの個数によっては(工数削減及び製造コスト削減のためには、第2の容器体形成領域の形成個数を多くする必要がある。)、集合基板中で最初に塗布された導電性接合材と、最後に塗布された導電性接合材との間に塗布タイミングの大きな差違が生じ、そのことにより塗布された導電性接合材(特に導電性接合材表面)に生じる酸化等の経時形態変化に差違が生じてしまう。この差違により、集合基板中で形成する圧電発振器に特性のバラツキが生じてしまう。更に、上記のような酸化等の経時形態変化が、各導電性接合材の塗布後次の工程までの経過時間が長くなってしまうことにより著しく進んでしまうと、最悪の場合、圧電発振器としての不良の原因となってしまう。
更に、従来の圧電発振器の製造方法では、集積回路素子63を、第2の導電性接合材66を介して集積回路素子接続用電極パッド64上に配置した後、第2の導電性接合材66を加熱し固化させ、その後第1のパッケージ体を、第1の導電性接合材71を介して第1のパッケージ体接続用電極端子67上に配置し、第1の導電性接合材71を加熱し固化させることで圧電発振器を製造していたため、集積回路素子に最低でも2回熱が加わることとなり、この加熱による集積回路素子の諸特性への悪影響が懸念されている。
本発明は上記課題に鑑み発明されたものであり、その目的は、圧電発振器の製造方法において、集積回路素子と第2の容器体との電気的接続のための導電性接合材の塗布手段及び方法を新たに発明することで、圧電発振器の製造工程の簡略化や小型化に対応可能な製造方法を提供することにある。
本発明おける圧電発振器の製造方法は、第2のパッケージ体を構成する第2の容器体に形成された凹形状の第2の空間部内には、少なくとも発振回路が形成内蔵されている集積回路素子が搭載されており、この第2の容器体の第2の空間部開口側上方に、圧電振動素子を第1の容器体に形成された第1の空間部内部に搭載した第1のパッケージ体を重ね合わせて配置し、第1のパッケージ体を構成する第1の容器体に形成されている第2のパッケージ体接続用電極端子と、第2の容器体に形成されている第1のパッケージ体接続用電極端子とを電気的且つ機械的に接続し、圧電振動素子、集積回路素子、各容器体内導配線及び各電極端子を電気的に接続する圧電発振器の製造方法において、上記第2の空間部内の底面に複数個の集積回路素子接続用電極パッドが形成され、且つこの第2の空間部を囲繞する側壁部頂面の4つの角部に該第1のパッケージ体接続用電極端子が形成された該第2の容器体を用意する工程と、上記第2の空間部内表面及び側壁部頂面を被覆し、且つ集積回路素子接続用電極パッド及び第1のパッケージ体接続用電極端子上にあたる部分に孔を形成した形態のマスクを、第2の空間部内表面及び側壁部頂面上に配置する工程と、上記マスク上にペースト状の導電性接合材を形成し、この導電性接合材を加圧してマスクの孔内に導電性接合材を流入させ、この導電性接合材を集積回路素子接続用電極パッド及び第1のパッケージ体接続用電極端子の表面に付着させる工程と、上記マスクを、集積回路素子接続用電極パッド及び第1のパッケージ体接続用電極端子表面に付着した導電性接合材以外の該導電性接合材ごと、第2の容器体より脱着し、集積回路素子接続用電極パッド及び第1のパッケージ体接続用電極端子表面のみに同時に導電性接合材を形成する工程と、この集積回路素子接続用電極パッド上に導電性接合材を介して集積回路素子を機械的且つ電気的に接続し、その後、集積回路素子を搭載した第2の容器体により成る第2のパッケージ体と、第1のパッケージ体とを、第1のパッケージ体接続用電極端子上に形成した導電性接合材を介して機械的且つ電気的に接続する工程とを具備することを特徴とする圧電発振器の製造方法である。
又、上記製造方法の工程中における第2のパッケージ体を構成する第2の容器体の形態が、第2の容器体となる第2の容器体形成領域部が複数マトリックス状に配列集合形成された一体形態の集合基板であり、且つマスクの形態も、第2の容器体形成領域部の集合基板形態に対応した、上記マスクが複数マトリックス状に配列集合形成された一体形態の集合マスクであることを特徴とする圧電発振器の製造方法でもある。
更に、上記ペースト状の導電性接合材が半田であることを特徴とする圧電発振器の製造方法でもある。
本発明の圧電発振器の製造方法を用いることにより、集積回路素子の容器体接続用電極パッドと対応する各々の第2の空間部内底面の集積回路接続用電極パッドに導電性接合材を1点ずつ塗布する必要が無く、マスクを用いることで、第2の容器体上で形成されている高さが異なる素子接続用電極パッドと第1のパッケージ体接続用電極端子上に同時且つ一括して導電性接合材を形成することが可能となり、製造工程が簡易になり、製造工数の削減が可能となる。又、圧電発振器の小型化が進み、集積回路素子接続用電極パッド66のパッド面積の縮小及びパッド間の間隔の縮小が進んだ場合においても、マスクの外形及びマスクに形成する孔のサイズ及び間隔を小型高精度で形成することは既存の技術で容易且つ安価で可能であり、製造コストのアップを招く虞はない。
又、本発明の製造方法では、すべての集積回路接続用電極パッド及び第1のパッケージ体接続用電極端子上に一括同時に導電性接合材を塗布する方法を用いているので、個別の第2の容器体を用いた場合だけではなく、複数の第2の容器体形成領域部を形成した集合基板を用いた場合においても、形成されたすべての導電性接合材の経時形態変化に差違が生じず、最終形態である圧電発振器における特性にバラツキが生じてしまうことがなくなる。更に、本発明における製造方法では、導電性接合材の塗布後、次の工程までの経過時間が長くなってしまうことが殆どないので、圧電発振器の不良の発生が著しく少なくなる。
更に、本発明の圧電発振器の製造方法では、集積回路素子接続用電極パッド上の導電性接合材と、第1のパッケージ体接続用電極端子上の導電性接合材とを同じ導電性接合材で同時に形成しているので、集積回路素子接続用電極パッド上に集積回路素子を配置し、且つ同時に第1のパッケージ体を第1のパッケージ体接続用電極端子上に配置した状態で、各導電性接合材を加熱し固化させて圧電発振器を製造できるので、集積回路素子に熱が加わる回数を1回に限定でき、熱による集積回路素子の諸特性への悪化を防止できる。
因って、本発明における圧電発振器の製造方法により、製造が容易であり、製品として安価で特性が良い圧電発振器を提供できる効果を奏する。
以下、本発明を添付図面に基づいて詳細に説明する。図1及び図2は、本発明の圧電発振器の製造方法の各工程中の形態を、断面図を用いて示した工程図である。尚、図1の(d)の次の工程は図2の(e)となる。図3は、図1及び図2に示した工程により製造した圧電発振器の構造を示した断面図である。
各図においての同一の符号は同じ対象を示すものとする。尚、各図では、説明を明りょうにするため部品或いは構造体の一部を図示せず、更に図示した寸法も一部誇張している。特に各図の厚み寸法は著しく誇張して図示している。
図1(a)に示すように、まず第2の容器体形成領域部Aを複数マトリックス状に配列集合させた一体形態の集合基板10において、各々の第2の容器体形成領域部A内に集合基板10の一方の主面に開口部を有する形態で形成されている凹形状の第2の空間部11内の底面には、複数個の集積回路素子接続用電極パッド12が形成され、且つ各々の第2の空間部11を囲繞する側壁部の第2の容器形成領域部内頂面の4つの角部に第1のパッケージ体接続用電極端子13が形成された集合基板10を用意する。尚、集合基板10の他方の主面上の各々の第2の容器体形成領域部A内には、第2の容器体形成領域部Aの外周の4つ角部に、後述する圧電発振器における外部接続用電極端子14が形成されている。
この集合基板10の主要部は、例えば、ガラス−セラミック、アルミナセラミックス等のセラミック材料から成り、且つ表面に導配線、各種電極パッド及び電極端子を、内部には表面に形成した導配線、各種電極パッド及び電極端子間を電気的に接続するビアホールを形成した複数の絶縁基板を積層して形成されており、各絶縁基板は所定の形状に外形加工が施され、その各絶縁基板を所定の順番で積層し焼成することで、一体の所望の外形を有する集合基板10となる。
次に、図1(b)に示すように、集合基板10に形成した各第2の空間部11内表面、及び各第2の空間部11を囲繞する側壁部の第2の空間部開口側頂面を被覆し、且つ集積回路素子接続用電極パッド12及び第1のパッケージ体接続用電極端子13上にあたる部分に孔15を各々形成した形態のマスク16を、集合基板10の一方の主面側に形成した第2の空間部表面及び側壁部頂面上に、各々の孔15が所定の集積回路素子接続用電極パッド12及び第1のパッケージ体接続用電極端子13に嵌合するように配置する。尚、マスク16の厚みは、集積回路素子接続用電極パッド及び第1のパッケージ体接続用電極端子13の厚みよりも厚く形成されている。
次に、図1(c)に示すように、マスク16の上にペースト状の導電性接合材17を形成し、この導電性接合材17表面を外部より加圧して、各孔15内に導電性接合材17を流入させ、導電性接合材17を集積回路素子接続用電極パッド12及び第1のパッケージ体接続用電極端子13表面に付着させる。尚、導電性接合材17としては、粒径が小さく且つ粘度の大きい半田を採用しており、粒径は5〜15μm、粘度は220〜240(Pa.s)、組成物比率がSn96.5/Ag3.0/Cu0.5のものを採用している。尚、本実施形態では、導電性接合材17として上述したような半田を用いているが、本発明における製造方法を実施でき、且つ本発明と同様な作用効果を奏することができるのであれば、他の種類の半田や導電性接着材などの他の導電性接合材を使用しても構わない
次に、図1(d)に示すように、マスク16を、集積回路素子接続用電極パッド12及び第1のパッケージ体接続用電極端子13表面に付着した導電性接合材以外の導電性接合材17ごと、集合基板10より脱着し、集積回路素子接続用電極パッド12及び第1のパッケージ体接続用電極端子13表面のみに同時に導電性接合材17を形成する。
次に、図2(e)に示すように、集合基板10に形成された各々の第2の容器体形成領域部A内に形成された第2の空間部11内の底面に形成した集積回路素子接続用電極パッド12上に、集積回路素子18を真空チャック等の供給手段19aにより配置し、導電性接合材17を介して集積回路素子18を機械的且つ電気的に接続する。尚、この工程においては、まだ導電性接合材17より集積回路素子18を完全に接合導通固着していない。
次に、図2(f)に示すように、導電性接合材17が塗布された各々第1のパッケージ体接続用電極端子13上に、内部に圧電振動素子22を搭載した第1の容器体21により構成された第1のパッケージ体20を真空チャック等の供給手段19bにより配置する。その後、集合基板10の各々の第2の空間部11内に形成された集積回路素子接続用電極パッド12上に集積回路素子18を配置し、且つ同時に第1のパッケージ体20を第1のパッケージ体接続用電極端子13上に配置した集合基板10を、炉内を所定の温度環境下にした加熱炉の中に入れ、各導電性接合材17を加熱溶融後冷却することにより、個々の第1のパッケージ体20及び集積回路素子18を集合基板10に機械的且つ電気的に接合導通固着する。
次に図2(g)に示すように、複数個の第1のパッケージ体20を搭載した集合基板10を、各々の第2の容器体形成領域部Aの外周に沿ってダイシングなどの切断手段により切断し、複数個の圧電発振器40を同時に得る。
上述したような製造方法により作製される圧電発振器40の構造を、図3を参照し説明する。
絶縁性の第1の容器体21の一方の主面には凹形状の第1の空間部23が形成され、この第1の空間部23内には圧電振動素子22が搭載されている。この圧電振動素子22は第1の容器体21の他方の主面に形成した第2のパッケージ体接続用電極端子24と電気的に接続されている。更に、金属製の蓋体25が、第1の空間部23を囲繞する第1の側壁部の第1の空間部開口側頂面に、第1の空間部23開口部を塞ぐ形態で配置固着されて、第1の空間部23を気密封止した第1のパッケージ体20が構成されている。
尚、図3において第1の容器体21は、例えば、ガラス−セラミック、アルミナセラミックス等のセラミック材料から成り、且つ表面に導配線、各種電極パッド及び電極端子を、内部には表面に形成した導配線、各電極パッド及び電極端子間を電気的に接続するビアホールを形成した複数の絶縁基板を積層して形成されており、各絶縁基板は所定の形状に外形加工が施され、その各絶縁基板を所定の順番で積層し焼成することで、一体の所望の外形を有する第1の容器体21を構成している。又、蓋体25は、42アロイやコバール,リン青銅等の金属板を主体として構成されている。
又、絶縁性の第2の容器体31(図1及び図2における集合基板10は、この第2の容器体31となる形成領域が複数マトリックス状に配列集合したものである)の一方の主面には凹形状の第2の空間部11が形成され、この第2の空間部11内には少なくとも発振回路が形成された集積回路素子18が配置されている。この集積回路素子18は、第2の空間部11内底面に形成された集積回路素子接続用電極パッド12と集積回路素子18に形成された容器体接続用電極パッド32とを導電性接合材17により固着導通が図られている。又、集積回路素子18は第2の空間部11を囲繞する第2の側壁部の第2の空間部開口側頂面に形成された第1のパッケージ体接続用電極端子13と電気的に接続されており、更に集積回路素子18は第2の容器体の外側実装主面の四隅に形成した、圧電発振器をマザーボード等の外部配線基板に接続するため外部接続用電極端子14とも電気的に接続されて成る第2のパッケージ体30が構成されている。
この第1のパッケージ体20と第2のパッケージ体30とを、第1のパッケージ体接続用電極端子13と第2のパッケージ体接続用電極端子24とが相対するように重ね合わせ、この第1のパッケージ体接続用電極端子13と第2のパッケージ体接続用電極端子24とを導電性接合材17にて機械的及び電気的に接続固着することにより圧電発振器40を成している。尚、第1のパッケージ体接続用電極端子13と第2のパッケージ体接続用電極端子24とを固着導通している導電性接合材と、集積回路素子接続用電極パッド12と集積回路素子18に形成された容器体接続用電極パッド32とを固着導通している導電性接合材は同じものである。
尚、上記説明した本発明の圧電発振器の製造方法において、使用するマスク16の個々の集積回路素子接続用電極パッド12にあたる部分の各孔15の形状として、集積回路素子接続用電極パッド12の平面外周サイズとほぼ同じサイズの孔サイズとしたマスク16を使用する旨を開示したが、他に複数個の集積回路素子接続用電極パッド12をまとめて露出させるようなサイズの孔を有するマスクを用いて、孔内に露出した集積回路素子接続用電極パッド12上面及びその集積回路素子接続用電極パッド12間の第2の空間部11内底面上に導電性接合材17を塗布する方法を用いても構わない。このような形態で塗布されたペースト状の導電性接合材17は、集積回路素子18に形成された容器体接続用電極パッド32上に形成されたバンプが導電性接合材17に接触した際のセルフアライメント効果により、集積回路素子接続用電極パッド16に引きつけられ、集積回路素子接続用電極パッド17上のみに形成され、個々の集積回路素子接続用電極パッド毎で正確に集積回路素子18を固着導通することが可能である。
又、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。例えば、上述した実施形態では、第2の容器体となる形成領域が複数マトリックス状に配列集合した集合基板、及びそれに対応した形態のマスクを用いて圧電発振器を製造する方法を開示したが、集合基板を用いずに、前もって個々に分断形成された第2の容器体、及びその個々の第2の容器体形状に対応したマスクを用いたような製造方法を用いた場合においても、本発明と同様の作用効果を奏することは明らかである。又、個々に分断した第2の容器体を、キャリアなど整列治具に複数個並べて配列し、そこに配列した第2の容器体に合わせたマスク(個別でも一体集合させたものでも構わない)を用いた製造方法を用いた場合においても、本発明と同様の作用効果を奏することは明らかである。更に、集積回路素子18の回路形成面を保護することを目的に第2の空間部内表面と集積回路素子7間にエポキシ樹脂等を注入しても構わない。
図1は、本発明の圧電発振器の製造方法の各工程中の形態(a)から形態(d)を、断面図を用いて示した工程図である。 図2は、本発明の圧電発振器の製造方法の各工程中うち、図1記載の形態(d)から続く工程中の形態(e)から形態(g)を、断面図を用いて示した工程図である。 図3は、図1及び図2に示した工程により製造した圧電発振器の構造を示した断面図である。 図4は、従来の圧電発振器の製造方法の各工程中の形態(a)から形態(c)を、断面図を用いて示した工程図である。 図5は、従来の圧電発振器の製造方法の各工程中うち、図4記載の形態(c)から続く工程中の形態(d)から形態(f)を、断面図を用いて示した工程図である。 図6は、従来の工程により製造した圧電発振器の構造を示した断面図である。
符号の説明
10・・・集合基板
11・・・第2の空間部
12・・・集積回路素子接続用電極パッド
13・・・第1のパッケージ体接続用電極端子
14・・・外部接続用電極端子
15・・・孔
16・・・マスク
17・・・導電性接合材
18・・・集積回路素子
20・・・第1のパッケージ体
21・・・第1の容器体
22・・・圧電振動素子
23・・・第1の空間部
24・・・第2のパッケージ体接続用電極端子
25・・・蓋体
30・・・第2のパッケージ体
31・・・第2の容器体
32・・・容器体接続用電極パッド
40・・・圧電発振器
A・・・第2の容器体形成領域

Claims (3)

  1. 第2のパッケージ体を構成する第2の容器体に形成された凹形状の第2の空間部内には、少なくとも発振回路が形成内蔵されている集積回路素子が搭載されており、該第2の容器体の第2の空間部開口側上方に、圧電振動素子を第1の容器体に形成された第1の空間部内部に搭載した第1のパッケージ体を重ね合わせて配置し、該第1のパッケージ体を構成する該第1の容器体に形成されている第2のパッケージ体接続用電極端子と、該第2の容器体に形成されている第1のパッケージ体接続用電極端子とを電気的且つ機械的に接続し、該圧電振動素子、該集積回路素子、各容器体内導配線及び各電極端子を電気的に接続する圧電発振器の製造方法において、
    該第2の空間部内の底面に複数個の集積回路素子接続用電極パッドが形成され、且つ該第2の空間部を囲繞する側壁部頂面の4つの角部に該第1のパッケージ体接続用電極端子が形成された該第2の容器体を用意する工程と、
    該第2の空間部内表面及び該側壁部頂面を被覆し、且つ該集積回路素子接続用電極パッド及び該第1のパッケージ体接続用電極端子上にあたる部分に孔を形成した形態のマスクを、該第2の空間部内及び該側壁部頂面上に配置する工程と、
    該マスク上にペースト状の導電性接合材を形成し、該導電性接合材を加圧して該孔内に該導電性接合材を流入させ、該導電性接合材を該集積回路素子接続用電極パッド及び該第1のパッケージ体接続用電極端子表面に付着させる工程と、
    該マスクを、該集積回路素子接続用電極パッド及び該第1のパッケージ体接続用電極端子表面に付着した該導電性接合材以外の該導電性接合材ごと、該第2の容器体より脱着し、該集積回路素子接続用電極パッド及び該第1のパッケージ体接続用電極端子表面のみに同時に該導電性接合材を形成する工程と、
    該集積回路素子接続用電極パッド上に該導電性接合材を介して該集積回路素子を機械的且つ電気的に接続し、その後、該集積回路素子を搭載した第2の容器体により成る該第2のパッケージ体と、該第1のパッケージ体とを、該第1のパッケージ体接続用電極端子上に形成した該導電性接合材を介して機械的且つ電気的に接続する工程と
    を具備することを特徴とする圧電発振器の製造方法。
  2. 上記製造方法の工程中における該第2のパッケージ体を構成する該第2の容器体の形態が、該第2の容器体となる第2の容器体形成領域部が複数マトリックス状に配列集合形成した一体形態の集合基板であり、且つ該マスクの形態も、第2の容器体形成領域部の集合基板形態に対応した、該マスクが複数マトリックス状に配列集合形成された一体形態の集合マスクであることを特徴とする請求項1記載の圧電発振器の製造方法。
  3. ペースト状の該導電性接合材が半田であることを特徴とする請求項1記載の圧電発振器の製造方法。
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