JP2016195019A - 放電ランプ - Google Patents

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Abstract

【課題】放電管の光射出部の短手方向端部近傍領域から射出される光量を増加させることができる放電ランプを提供する。
【解決手段】放電管100と、放電管100の長手方向に沿って放電管100に設けられた一対の電極である第一電極200及び第二電極300とを備える放電ランプ10であって、一対の電極のうちのいずれか一方の電極である第二電極300は、当該長手方向に延びる複数の電極線を含む第一電極線群310と、当該長手方向と交差する方向に延びる複数の電極線を含む第二電極線群320とを有し、第一電極線群310は、放電管100からの光が放射される光放射領域R内に配置される、複数の電極線である領域内電極線311と、領域内電極線311に流れる電流の密度を低減する電流密度低減部312とを有する。
【選択図】図6

Description

本発明は、エキシマランプなどの放電ランプに関する。
放電管と、前記放電管の外表面に長手方向に沿って設けられた一対の電極と、前記放電管の内表面に長手方向に沿って設けられた紫外線反射膜と、前記紫外線反射膜を前記放電管の長手方向に沿って開口する開口部を備えたエキシマランプが知られている(例えば、特許文献1参照)。このような紫外線反射膜を備えることで、放電管の内部で発生した紫外線を散乱反射させて、前記開口部に位置する前記放電管の光射出部から射出される光量を増やすことができる。
特開2009−289721号公報
しかしながら、このような紫外線反射膜を用いる場合、前記紫外線反射膜を前記放電管の長手方向に沿って開口する開口部の前記長手方向に沿った開口端部近傍領域、言い換えれば、前記放電管の光射出部の短手方向端部近傍領域から射出される光量が、前記光射出部の短手方向中心部近傍領域から射出される光量より低下するという問題がある。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、放電管の光射出部の短手方向端部近傍領域から射出される光量を増加させることができる放電ランプを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る放電ランプは、放電管と、前記放電管の長手方向に沿って設けられた一対の電極とを備える放電ランプであって、前記一対の電極のうちのいずれか一方の電極は、前記長手方向に延びる複数の電極線を含む第一電極線群と、前記長手方向と交差する方向に延びる複数の電極線を含む第二電極線群とを有し、前記第一電極線群は、前記放電管からの光が放射される光放射領域内に配置される、複数の電極線である領域内電極線と、前記領域内電極線に流れる電流の密度を低減する電流密度低減部とを有する。
また、前記第二電極線群は、前記第一電極線群よりも電極線の間隔が大きくなるように形成されていることにしてもよい。
また、前記電流密度低減部は、前記領域内電極線よりも断面積が大きくなるように形成された少なくとも1つの電極線であることにしてもよい。
また、前記電流密度低減部は、前記領域内電極線よりも線幅が太くなるように形成された少なくとも1つの電極線であり、前記第一電極線群に含まれる複数の電極線のうちの端部に配置されることにしてもよい。
また、前記一対の電極は、前記放電管の外面に、互いに対向して設けられており、前記一対の電極のうち前記第一電極線群及び前記第二電極線群を有する電極は網状電極であり、他方の電極は板状電極であることにしてもよい。
本発明に係る放電ランプによれば、放電管の光射出部の短手方向端部近傍領域から射出される光量を増加させることができる。
本発明の実施の形態に係る放電ランプの外観を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る放電ランプの構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る放電ランプの構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る第二電極の構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る第二電極の第一電極線群の構成を示す拡大断面図である。 本発明の実施の形態に係る第二電極の光放射領域を示す平面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態に係る放電ランプについて説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、製造工程、製造工程の順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、以下の各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示したものではない。
(実施の形態)
まず、放電ランプ10の概略構成について、説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る放電ランプ10の外観を模式的に示す斜視図である。なお、放電ランプ10は、同図のX軸方向に延びる長尺状の形状を有しているが、同図では、当該長尺状の中央部分を省略して図示している。
また、図2及び図3は、本発明の実施の形態に係る放電ランプ10の構成を示す断面図である。具体的には、図2は、図1に示された放電ランプ10を、II−II線を含むYZ平面に平行な面で切断した場合の断面を示す図である。また、図3は、図1に示された放電ランプ10を、III−III線を含むXZ平面に平行な面で切断した場合の断面を示す図である。
なお、これらの図では、Z軸方向を上下方向として示しており、以下ではZ軸方向を上下方向として説明する場合があるが、使用態様によってはZ軸方向が上下方向にならない場合も考えられるため、Z軸方向は上下方向となることには限定されない。以降の図においても、同様である。
放電ランプ10は、いわゆる誘電体バリア放電を利用した放電ランプであり、より具体的には、一対の電極間にエキシマ放電を生じさせて紫外線を照射する、例えばエキシマランプといった紫外線ランプ等の誘電体バリア放電ランプである。例えば、放電ランプ10は、紫外線による印刷、塗装、洗浄などを行う紫外線照射装置等に適用される。
これらの図に示すように、放電ランプ10は、長尺状の放電管100と、放電管100の長手方向(同図ではX軸方向)に沿って互いに対向して設けられた一対の電極である第一電極200及び第二電極300とを備えている。
放電管100は、扁平な直管状の放電管であり、内方の空間内に、誘電体バリア放電用のガスが充填されている。放電管100は、例えば、合成石英ガラスによって形成されている。具体的には、放電管100は、対向する一対の平坦な上壁部101及び下壁部102と、対向する一対の湾曲状の側壁部103及び104とを有している。
上壁部101は、放電管100の上部(Z軸方向プラス側の部分)に配置された、放電管100の長手方向(X軸方向)に延びる長尺状かつ平板状の壁部である。上壁部101には、外面(Z軸方向プラス側の面)に、第一電極200が設けられている。また、下壁部102は、放電管100の下部(Z軸方向マイナス側の部分)に配置された、放電管100の長手方向(X軸方向)に延びる長尺状かつ平板状の壁部である。下壁部102には、外面(Z軸方向マイナス側の面)に、第二電極300が設けられている。
側壁部103は、放電管100の一方の側部(Y軸方向マイナス側の部分)に配置された、放電管100の長手方向(X軸方向)に延びる長尺状かつ断面が半円形状の壁部である。側壁部103は、上壁部101及び下壁部102の一端部(Y軸方向マイナス側の端部)に接続されて配置されている。また、側壁部104は、放電管100の他方の側部(Y軸方向プラス側の部分)に配置された、放電管100の長手方向(X軸方向)に延びる長尺状かつ断面が半円形状の壁部である。側壁部104は、上壁部101及び下壁部102の他端部(Y軸方向プラス側の端部)に接続されている。
このように、放電管100は、断面が長円形状(概略トラック状)を有する長尺状の放電管である。また、放電管100の長手方向の両端部は、合成石英ブロックを溶着するなどにより、閉塞されている。なお、放電管100の断面形状は、長円形状には限定されず、円形状、楕円形状、矩形状などであってもよい。また、放電管100は、二重管構造を有していてもかまわない。
また、放電管100の内部に形成された空間(放電空間)には、誘電体バリア放電用ガスが充填されている。なお、誘電体バリア放電用ガスとしては、キセノン(Xe)、アルゴン(Ar)またはクリプトン(Kr)等の希ガス、あるいは、フッ素(F)または塩素(Cl)等のハロゲンガス等を用いることができる。放電ランプ10は、誘電体バリア放電用ガスの種類に応じて、異なる波長(172nm、222nm、308nm等)のエキシマ光を発光する。例えば、有機化合物を分解するためには、誘電体バリア放電用ガスとしてキセノンが用いられ、172nmを中心波長とするエキシマ光が発光される。
また、図2及び図3に示すように、放電管100の内面には、放電管100の内部で生じたエキシマ光を反射する紫外線反射膜である反射膜110が形成されている。反射膜110は、放電管100の内周面に長手方向に沿って設けられている。具体的には、反射膜110は、上壁部101と、側壁部103と、側壁部104とに亘って設けられている。つまり、反射膜110は、放電管100の内面のうち、下壁部102に対応する位置に開口部が設けられたような形状を有している。この開口部から、エキシマ光が発光される。なお、反射膜110の一部が下壁部102に形成されていてもよい。
ここで、反射膜110は、シリカ粒子を含む膜である。つまり、シリカ粉末を所定の溶媒と混合してスラリーを作製し、放電管100の内周面に塗布することで、反射膜110を形成することができる。なお、反射膜110を形成しない部分には、マスキングテープ等によりマスキングしておく。なお、反射膜110は、シリカ微粒子に加えてアルミナ粒子を含むものであってもよい。
第一電極200は、放電管100の長手方向(X軸方向)に沿って、放電管100の外面に、第二電極300と対向して設けられた板状電極である。つまり、第一電極200は、放電管100の上面(Z軸方向プラス側の面)に設けられた、放電管100の長手方向に延びる長尺状かつ平板状の電極である。第一電極200は、当該長手方向において、放電管100内方の放電空間と略同等の長さを有し、第二電極300とで当該放電空間を挟み込むように当該放電空間の上方に配置されている。
また、第一電極200は、アルミニウム、アルミ合金、ステンレス等の導電性材料から形成されており、例えばメッキ、溶射、蒸着またはスパッタにより放電管100の外面上に形成される薄膜かつ平板状の電極である。なお、第一電極200は、放電管100の上壁部101のほぼ全面に亘って設けられているのが好ましいが、部分的に設けられていない領域があってもかまわない。
第二電極300は、放電管100の長手方向(X軸方向)に沿って、放電管100の外面に、第一電極200と対向して設けられた網状電極である。つまり、第二電極300は、放電管100の下面(Z軸方向マイナス側の面)に設けられた、放電管100の長手方向に延びる長尺状かつ網目状(メッシュ状)の電極である。第二電極300は、当該長手方向において、放電管100内方の放電空間と略同等の長さを有し、第一電極200とで当該放電空間を挟み込むように当該放電空間の下方に配置されている。
また、第二電極300は、第一電極200と同様に、アルミニウム、アルミ合金、ステンレス等の導電性材料から形成されており、例えばメッキ、溶射、蒸着またはスパッタにより放電管100の外面上に形成される薄膜かつ網目状の電極である。なお、第二電極300は、放電管100の下壁部102のほぼ全面に亘って設けられているのが好ましいが、部分的に設けられていない領域があってもかまわない。この第二電極300のさらに詳細な構成の説明については、後述する。
以上のような構成において、高周波高電圧電源(図示せず)から高周波高電圧が第一電極200と第二電極300との間に印加されると、放電管100内方の放電空間で誘電体バリア放電が発生する。そして、当該放電空間でキセノン原子などの誘電体バリア放電用ガスが励起され、このキセノン原子が基底状態に戻る際に中心波長が172nmの真空紫外線を放射する(エキシマ発光)。そして、この真空紫外線は、放電管100の下面に配置された第二電極300のメッシュの開口を通って下方に放出される。したがって、この放電管100の下方に放出された真空紫外線を被照射物に照射すれば、この被照射物の光洗浄を行うことができる。
次に、第二電極300の構成について、詳細に説明する。
図4は、本発明の実施の形態に係る第二電極300の構成を示す平面図である。具体的には、同図は、図1に示された放電ランプ10を、下方(Z軸方向マイナス側)から見た場合の構成を示す平面図である。
また、図5は、本発明の実施の形態に係る第二電極300の第一電極線群310の構成を示す拡大断面図である。具体的には、同図は、図2に示された放電ランプ10の第二電極300の部分を拡大して示す断面図である。
また、図6は、本発明の実施の形態に係る第二電極300の光放射領域Rを示す平面図である。具体的には、同図は、図4に示された放電ランプ10に、光放射領域Rの位置を示した平面図である。
これらの図に示すように、第二電極300は、網状電極であり、互いに異なる方向に延びる2組の電極線の集まり(電極線群)である第一電極線群310及び第二電極線群320を有している。つまり、第一電極線群310及び第二電極線群320は、それぞれ複数の電極線を有しており、第一電極線群310に含まれる電極線と第二電極線群320に含まれる電極線とは、直角に交差し、かつ、交差している部分で接続されている。
第一電極線群310は、放電管100の長手方向(X軸方向)に延びる複数の電極線を含む電極線群である。第一電極線群310は、領域内電極線311と電流密度低減部312とを有している。具体的には、第一電極線群310は、Y軸方向に配列された複数(本実施の形態では、9本)の領域内電極線311と、2つの電流密度低減部312とを有している。
領域内電極線311は、第二電極300のX軸方向プラス側の端部からX軸方向マイナス側の端部まで、X軸方向に延びる電極線である。領域内電極線311は、Y軸方向に等間隔で並ぶように複数配列されている。例えば、領域内電極線311は、線幅が0.3mmの電極線であり、Y軸方向にピッチ(図4の間隔A)が2.4mmの等間隔で並ぶように配列されている。なお、領域内電極線311の線幅及びピッチは、上記の値には限定されない。
電流密度低減部312は、複数の領域内電極線311の側方に配置され、第二電極300のX軸方向プラス側の端部からX軸方向マイナス側の端部まで、X軸方向に延びる電極線である。つまり、電流密度低減部312は、第一電極線群310に含まれる複数の電極線のうちの端部に配置される電極線である。具体的には、当該複数の電極線の両端部、つまり複数の領域内電極線311の両側方(Y軸方向プラス側及びマイナス側)に、2つの電流密度低減部312が配置されている。そして、複数の領域内電極線311と、2つの電流密度低減部312とが、Y軸方向に等間隔で並んで配列されている。
また、電流密度低減部312は、第一電極線群310に含まれる複数の電極線のうち、領域内電極線311よりも線幅が太くなるように形成された少なくとも1つの電極線である。例えば、領域内電極線311の線幅が0.3mmの場合、電流密度低減部312は、線幅が1.3mmの電極線である。
具体的には、図5に示すように、電流密度低減部312は、領域内電極線311と高さ(放電管100の下壁部102からの突出高さ)は同じで、領域内電極線311よりも線幅が太くなるように形成されている。これにより、電流密度低減部312は、領域内電極線311よりも断面積が大きくなり、領域内電極線311に流れる電流の密度を低減する。
なお、電流密度低減部312の線幅は、1.3mmには限定されないが、領域内電極線311に流れる電流の密度を低減する観点から、領域内電極線311の線幅の3〜5倍程度(0.9mm〜1.5mm程度)であるのが好ましい。
また、領域内電極線311及び電流密度低減部312は、放電管100からの光が放射される光放射領域内に配置されている。ここで、光放射領域について、説明する。
放電ランプ10は、放電管100内方の放電空間で発生した紫外線(エキシマ光)を、第二電極300のメッシュの開口から放射する。つまり、第二電極300のメッシュの開口を覆う領域が、放電管100からの光が放射される光放射領域となる。加えて、放電ランプ10は、放電管100内方の放電空間で発生した紫外線(エキシマ光)を、第二電極300の電流密度低減部312の前記側壁部103、104側の領域R’からも放射するため、この領域R’も光放射領域となる。
このため、図5及び図6に示される光放射領域R’を含む光放射領域R(図5の矢印で示す部分、及び図6の網掛けで示す部分)が、放電管100からの光が放射される光放射領域となる。つまり、光放射領域Rは、第二電極300に形成された全ての開口及び光放射領域R’を覆う矩形状の領域である。光放射領域R’は、第二電極300の側壁部103、104側に設けられた矩形状の領域である。
これにより、領域内電極線311は、光放射領域R内に配置され、電流密度低減部312においても、光放射領域R内に配置されることとなる。つまり、光放射領域R内に、X軸方向に延びる複数の領域内電極線311がY軸方向に並んで配置されている。そして、Y軸方向において当該複数の領域内電極線311を挟むように、当該複数の領域内電極線311の両側の光放射領域R内に、2つの電流密度低減部312が配置されている。
また、図4に示すように、第二電極線群320は、放電管100の長手方向と交差する方向(Y軸方向)に延びる複数の電極線を含む電極線群である。具体的には、第二電極線群320は、X軸方向に等間隔で並んで配列された複数の電極線321を有している。この複数の電極線321は、第二電極300のY軸方向プラス側の端部からY軸方向マイナス側の端部まで、Y軸方向に延びる電極線である。例えば、電極線321は、領域内電極線311と同じ線幅が0.3mmの電極線である。
つまり、複数の電極線321のそれぞれは、複数の領域内電極線311と交差(直交)し、両端部が2つの電流密度低減部312に接続されている。また、複数の電極線321と複数の領域内電極線311とは、交差部分で一体化されており、複数の電極線321と2つの電流密度低減部312とは、接続部分で一体化されている。
ここで、第二電極線群320は、第一電極線群310よりも電極線の間隔(ピッチ)が大きくなるように形成されている。つまり、第二電極線群320内の隣り合う電極線321同士の間の間隔(図4の間隔B)は、隣り合う領域内電極線311同士の間の間隔、または領域内電極線311と電流密度低減部312との間の間隔(図4の間隔A)よりも大きい。
例えば、間隔Aが2.4mmの場合、電極線321は、X軸方向にピッチ(図4の間隔B)が5.6mmの等間隔で配列されている。なお、当該間隔Bは、当該間隔Aよりも大きければよく、例えば2.8mmなどであってもかまわない。また、電極線321の線幅についても、上記の値には限定されない。
なお、上述の通り、上記の間隔とは、電極線の中心線間の間隔(ピッチ)を示しているが、電極線間の隙間(電極線の縁と縁との間の長さ)を当該間隔と定義してもかまわない。つまり、第二電極線群320は、第一電極線群310よりも電極線間の隙間が大きくなるように形成されている構成でもかまわない。
このような構成により、第二電極300は、X軸方向に延びる長方形状の開口が、X軸方向及びY軸方向に複数並んだようなメッシュ状の電極となる。また、本実施の形態では、第二電極300におけるメッシュの開口率(開口面積の割合)は、78〜83%程度となり、電流密度低減部312によって温度の上昇を抑制しつつ、照度向上を図ることができている。
以上のように、本発明の実施の形態に係る放電ランプ10によれば、領域内電極線311より線幅が太い電流密度低減部312が光放射領域内に配置されているため、前記電流密度低減部312と対向して設けられた第一電極200との間の放電強度を高めることができる。従って、前記放電管100の長手方向に沿って開口する反射膜110の開口部の前記長手方向に沿った開口端部近傍領域、言い換えれば、前記放電管100の光射出部の短手方向端部近傍領域から射出される光量を高めることができる。
よって、前記放電管100の光射出部の短手方向の光量の均一化を図ることができる。
更に、放電ランプ10の長手方向端部から給電する場合には、電流は長手方向の電極線に選択的に流れるため、当該長手方向の電極線を細くしたり本数を減らしたりすると、当該電極線における電流密度が増加して温度が上昇し、電極線が損傷する虞がある。このため、第一電極線群310において、電流密度低減部312により電極線の電流密度を低減することで、電極線が損傷するのを抑制しつつ第二電極300の開口率を向上させることができる。
また、放電ランプ10において、一部の電極線の断面積を大きくして電流密度低減部312を形成することで、容易に電流密度低減部312を形成することができる。
また、放電ランプ10において、一部の電極線の線幅を太くして電流密度低減部312を形成する場合に、当該電流密度低減部312を端部に配置することで、電極線を太くすることによる開口率の低下を抑制することができる。
また、放電ランプ10は、放電管100の外面に互いに対向して設けられた板状電極である第一電極200と網状電極である第二電極300とを備えたエキシマランプであるため、第二電極300の開口率を向上させて照度向上を図ることができるエキシマランプを実現することができる。
以上、本発明の実施の形態に係る放電ランプについて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。つまり、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
例えば、上記実施の形態では、第一電極線群310と第二電極線群320とは、直角に交差していることとした。しかし、第一電極線群310と第二電極線群320とが交差する角度は、直角でなくともかまわない。
また、上記実施の形態では、第一電極線群310及び第二電極線群320は、いずれも電極線が等間隔に配列されていることとした。しかし、第一電極線群310または第二電極線群320は、電極線の間隔が徐々に広くなる、または狭くなるように配列されていてもよいし、電極線の間隔が中央部ほど広くなる、または狭くなるように配列されていてもよい。
また、上記実施の形態では、第一電極線群310及び第二電極線群320は、いずれも電極線が等間隔に配列されており、第二電極線群320は、第一電極線群310よりも電極線の間隔が大きくなるように形成されていることとした。しかし、第一電極線群310または第二電極線群320において、電極線が等間隔に配列されていない場合には、第二電極線群320は、第一電極線群310よりも電極線の間隔の平均値が大きくなるように形成されていることにしてもよい。または、第二電極線群320は、第一電極線群310よりも電極線の間隔の最小値または最大値が大きくなるように形成されていることにしてもよい。
また、上記実施の形態では、第一電極線群310及び第二電極線群320に含まれる電極線(領域内電極線、電流密度低減部、その他の電極線)は、断面形状(YZ平面に平行な面での断面形状)が矩形状(長方形状)であることとした。しかし、当該電極線の断面形状は特に限定されず、半円形状、半楕円形状や、長方形状以外の角形状などであってもかまわない。
また、上記実施の形態では、放電ランプは、誘電体バリア放電ランプであることとした。しかし、放電ランプは、誘電体バリア放電ランプには限定されず、波長185nm、254nm等の低圧水銀ランプ等の紫外線ランプであってもよい。
本発明は、照度向上を図ることができるエキシマランプ等の放電ランプに適用できる。
10 放電ランプ
100 放電管
101 上壁部
102 下壁部
103、104 側壁部
110 反射膜
200 第一電極
300 第二電極
310 第一電極線群
311 領域内電極線
312 電流密度低減部
320 第二電極線群
321 電極線

Claims (5)

  1. 放電管と、前記放電管の長手方向に沿って設けられた一対の電極とを備える放電ランプであって、
    前記一対の電極のうちのいずれか一方の電極は、前記長手方向に延びる複数の電極線を含む第一電極線群と、前記長手方向と交差する方向に延びる複数の電極線を含む第二電極線群とを有し、
    前記第一電極線群は、
    前記放電管からの光が放射される光放射領域内に配置される、複数の電極線である領域内電極線と、前記領域内電極線に流れる電流の密度を低減する電流密度低減部とを有する
    放電ランプ。
  2. 前記第二電極線群は、前記第一電極線群よりも電極線の間隔が大きくなるように形成されている
    請求項1に記載の放電ランプ。
  3. 前記電流密度低減部は、前記領域内電極線よりも断面積が大きくなるように形成された少なくとも1つの電極線である
    請求項1または2に記載の放電ランプ。
  4. 前記電流密度低減部は、前記領域内電極線よりも線幅が太くなるように形成された少なくとも1つの電極線であり、前記第一電極線群に含まれる複数の電極線のうちの端部に配置される
    請求項3に記載の放電ランプ。
  5. 前記一対の電極は、前記放電管の外面に、互いに対向して設けられており、
    前記一対の電極のうち前記第一電極線群及び前記第二電極線群を有する電極は網状電極であり、他方の電極は板状電極である
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の放電ランプ。
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