JP2006302720A - エキシマランプ - Google Patents

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Abstract

【課題】 エキシマ光の放射出力を増大させたエキシマランプを提供する。
【解決手段】 光出射方向に設けられた光放射窓と、それぞれ対向して配置された複数のエキシマ放電用電極とを少なくとも有し、前記対向する電極間に形成される放電空間に存在するエキシマ放電用ガスが放電を生じ、エキシマ光を放射するエキシマランプであって、前記エキシマ放電用電極が平板状電極であり、前記放電空間が前記平板状電極間に複数設けられ、前記光放射窓が前記放電空間の放電路に平行して設けられることを特徴とするエキシマランプである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、エキシマ光を放射するエキシマランプに関する。
従来より、塗料の硬化や、半導体ウエハ、ガラス基板等の表面洗浄、表面改質等を行うために、エキシマランプを用いて被処理対象物にエキシマ光を放射することが行われていた。
このエキシマランプとしては、特許文献1に記載されたものが知られている。
特許文献1に記載のエキシマランプは、断面直径の異なる中空の石英ガラス管を同軸に配した、略同軸二重円管において、2つの石英ガラス管の間に形成される中空部にエキシマ放電用ガスを封入し、外側の石英ガラス管の外面に外部電極を巻回し、内側の石英ガラス管の外面(管の中心軸側の面)に内部電極を巻回して、両電極間に高周波電圧を印加して容量結合型放電を行うものである。
特許文献1には、上記エキシマランプを内部に1本以上配置したケーシングを複数個並べ、エキシマランプの長手方向からエキシマ光を放射させ、エキシマランプの長手方向に対向するケーシング側面からエキシマ光を取り出すエキシマランプ装置が記載されている。
しかしながら、上記特許文献1に記載のエキシマランプ装置は、複数本のエキシマランプを用いて高出力化を図るものであって、個々のエキシマランプの出力は必ずしも十分でないという課題があった。
特開2001−135279号公報
本発明は、このような事情のもとで、エキシマ光の放射出力を増大させたエキシマランプを提供することを目的とするものである。
本発明者は、この目的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、エキシマランプのエキシマ放電用電極が平板状電極であり、放電空間が平板状電極間に複数設けられ、光放射窓を放電空間の放電路に平行して設けた場合に、上記目的を達成し得ることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1) 光出射方向に設けられた光放射窓と、それぞれ対向して配置された複数のエキシマ放電用電極とを少なくとも有し、前記対向する電極間に形成される放電空間に存在するエキシマ放電用ガスが放電を生じ、エキシマ光を放射するエキシマランプであって、
前記エキシマ放電用電極が平板状電極であり、
前記放電空間が前記平板状電極間に複数設けられ、
前記光放射窓が前記放電空間の放電路に平行して設けられることを特徴とするエキシマランプ、
(2) 前記平板状電極が、相互に誘電体を介して対向している上記(1)に記載のエキシマランプ、
(3) 前記平板状電極の表面が誘電体材料で覆われている上記(2)に記載のエキシマランプ、
(4) 前記平板状電極が誘電体材料からなる板状体の一主表面に隣接し、該板状体の他の主表面が前記放電空間に隣接している上記(2)に記載のエキシマランプ、
(5) 前記エキシマ放電用電極が紫外光反射機能を有する上記(1)〜(4)のいずれか1項に記載のエキシマランプ、および
(6) 前記誘電体の主表面に設けた反射ミラーが紫外光反射機能を有する上記(2)〜(4)のいずれか1項に記載のエキシマランプ
を提供するものである。
本発明によれば、エキシマ光の放射出力を増大させたエキシマランプを提供することができる。
本発明のエキシマランプは、光出射方向に設けられた光放射窓と、それぞれ対向して配置された複数のエキシマ放電用電極とを少なくとも有し、前記対向する電極間に形成される放電空間に存在するエキシマ放電用ガスが放電を生じ、エキシマ光を放射するエキシマランプである。そして、このエキシマランプは、前記エキシマ放電用電極が平板状電極であり、前記放電空間が前記平板状電極間に複数設けられ、前記光放射窓が前記放電空間の放電路に平行して設けられることを特徴とする。
本明細書において、エキシマランプとは、その作用において高出力のエキシマ光を放出する放電ランプを意味するが、その名称については、一般に必ずしも統一されておらず、高出力のエキシマ光を放射することに注目して、「高出力ビーム発生器」、誘電体バリアに注目して、「誘電体バリア放電ランプ」、放電容器内に電極を設けない無電極と、放電容器に設けた内部電極と外部電極に高周波電圧を印加してエキシマ光を放出することに注目して、「無電極電界放電エキシマランプ」ということがあるが、本明細書では、これらを総称して「エキシマランプ」という。
以下、本発明のエキシマランプの実施形態を、図面に基づいて説明する。
本発明のエキシマランプの代表的な実施形態としては、図1または図2に示す実施形態を挙げることができる(以下、それぞれの実施形態を実施形態1および2と呼ぶ)。
図1は、本発明の実施形態1を説明するためのエキシマランプの概略断面図である。図1において、エキシマランプ1は、光出射方向に設けられた光放射窓3と、それぞれ対向して配置された複数のエキシマ放電用電極2とを有する容器4を含んでいる。上記複数の対向する電極2、2間には、放電空間5が形成されており、高周波電源6から電圧を印加することにより、上記容器4内の放電空間5に存在するエキシマ放電用ガスが放電を生じ、エキシマ光を放射する。
光放射窓3の形状に特に制限はなく、丸形、四角形等種々の形状を採用することができるが、入手の容易性から丸形が好ましい。光放射窓3の材質は放電により放射されたエキシマ光を透過するものであれば特に制限はないが、コストおよび強度を考慮した場合、合成石英ガラス、フッ化マグネシウム結晶、フッ化カルシウム結晶等が好ましい。また、光放射窓3の大きさは、放電用電極2の数などに応じて適宜決定されるが、光放射窓3が丸形である場合、直径5〜40cm程度が好ましく、厚さ5〜20mm程度が好ましい。
容器4の形状としては、内部に放電用ガスを封入するために、気密構造にすることができる形状、例えば、円筒状、立方体状、直方体状等種々の形状を採ることができる。上述するように、入手の容易性から、光放射窓3は丸形が好ましいことから、容器4の形状も円筒状であることが好ましい。容器4の形状が円筒状である場合、その大きさは、直径10〜50cm、高さ10〜30cm程度が好ましい。容器4の材質は、放熱し易い材質であって、不純物ガスを発生しにくい材質であることが好ましく、例えばステンレススチールやアルミニウム等を挙げることができる。
光放射窓3と容器4との接合部にはガスケット、Oリング等を設けて気密性を確保することが好ましい。
一方、図2は、本発明の他の実施形態である実施形態2を説明するためのエキシマランプの概略断面図である。図2においても、エキシマランプ1は、光出射方向に設けられた光放射窓3と、それぞれ対向して配置された複数のエキシマ放電用電極2とを有している。上記複数の対向する電極2、2間には放電空間5が形成されており、高周波電源6から電圧を印加することにより、上記放電空間5に存在するエキシマ放電用ガスが放電を生じ、エキシマ光を放射する。
図2に示す実施形態2においては、後述するように、放電空間5の周囲が光放射窓3、誘電体材料からなる板状体8および天板15等によって箱状に取り囲まれており、放電用ガスが放電空間5内に気密に封入されている。このため、図2に示す実施形態においては、図1に示す実施形態と比較して、容器4を必ずしも必要としない。また、光放射窓3としては、その形状が四角形に特定されることを除けば、上記した光放射窓と同様のものを用いることができる。
以下、本発明の実施形態を主として実施形態1に基づいて説明するが、必要に応じて実施形態1と2とを対比しつつ説明するものとする。
図1(または図2)において、エキシマランプの放電空間5には、エキシマ放電用ガスが存在している。エキシマ放電用ガスとしては、キセノンガス、アルゴンガス、クリプトンガス等の希ガスや、水銀ガス、または上記各希ガス若しくは水銀ガスとフッ素ガス、塩素ガス、臭素ガスあるいはヨウ素ガス等のハロゲンガスとの混合ガス等を挙げることができる。
なお、得られるエキシマ光の中心波長は、放電用ガスの種類によって決定され、例えば、キセノンガスの場合は172nm、アルゴンガスの場合は126nm、クリプトンガスの場合は146nm、アルゴンガスと塩素の混合ガスの場合は175nm、キセノンガスと塩素ガスの混合ガスの場合は308nm、クリプトンガスと塩素ガスの混合ガスの場合は222nmであり、水銀ガスとヨウ素ガスの混合ガスの場合は443nm、水銀ガスと臭素ガスの混合ガスの場合は503nm、水銀ガスと塩素ガスの混合ガスの場合は558nmである。
容器内のエキシマ放電用ガスのガス圧は0.5〜3気圧であることが好ましく、1気圧程度であることがより好ましい。
本発明のエキシマランプにおいて最も特徴的な点は、エキシマ放電用電極2が平板状電極であり、放電空間5が平板状電極間に複数設けられ、光放射窓3が放電空間の放電路に平行して設けられている点である。このように、電極を平板状にすることによって、光放射面の反対側(図1(または図2)の上側)から光放射面(図1(または図2)の下側)に向かうエキシマ放電用電極2、2間に広い放電空間5を形成することが可能となり、エキシマ放電用電極2、2間の任意の箇所で発生したエキシマ光を積算しつつ、光出射窓3から高出力のエキシマ光を取り出すことが可能となる。
図3は、本発明の実施形態1のエキシマランプで用いる平板状電極の一例を示す図であり、図3中の(a)は主表面側から見た平板状電極2の垂直断面図、(b)は側面側から見た平板状電極2の垂直断面図である。図1と図3において、図1に示す電極2と図3(b)に示す平板状電極2が対応する形状を示す。
平板状電極2の大きさは、縦2〜50cm、横2〜50cm、厚さ0.2〜5.0mm程度であることが好ましい。
平板状電極2の材質は、電極間にエキシマ光を発生させ得るものであれば特に制限されないが、後述する紫外光反射機能を考慮すると、アルミニウムや、金属表面にアルミニウム膜や誘電体多層膜を設けたものであることが好ましい。表面にアルミニウム膜や誘電体多層膜を設ける金属としては、導電性や熱伝導性を考慮した場合、銅、銀、金等であることが好ましい。また、誘電体多層膜としては、フッ化マグネシウム膜とフッ化リチウム膜を交互に積層したものが好ましい。
また、本発明の実施形態2においても、上記したと同様の平板状電極を用いることができる。
本発明のエキシマランプおいては、異なる極性の平板状電極が相互に誘電体を介して対向するように設けられている。
平板状電極2が相互に誘電体を介して対向する態様として、実施形態1においては、図3に示すような表面が誘電体材料7で覆われた平板状電極2が、図1に示すように対向している態様を挙げることができる。また、実施形態2においては、図2に示すように、平板状電極2が誘電体材料からなる板状体8の一主表面に隣接し、該板状体8の他の主表面が放電空間5に隣接することにより、平板状電極2が相互に対向する態様を挙げることができる。さらに、図1において、表面が誘電体材料7で覆われた平板状電極2を対向させる代わりに、平板状電極2を誘電体材料からなる板状体8の一主表面に隣接させ、該板状体8の他の主表面を放電空間5に隣接させることにより、平板状電極2を相互に対向させることもできる。
図1または図2に示すように平板状電極を配置することにより、図の左端と右端に設けられた平板状電極以外の平板状電極は、隣り合う2つの放電空間5、5に電圧を印加することが可能であることから、エキシマランプにおける平板状電極2の総数を減らし、コストの低減を図ることができる。
誘電体材料としては、公知のものを用いることができ、例えば、合成石英ガラス、フッ化カルシウム、フッ化マグネシウム等を用いることができる。
図3に示すような、表面が誘電体材料7で覆われた平板状電極2を製造する方法としては、例えば、片面にアルミニウムを蒸着した平板状の合成石英ガラス製誘電体を2枚用意し、それぞれ蒸着面を内側にして平板状電極を挟み込み、無機接着剤で接着する方法を挙げることができる。
図4は、実施形態1において、複数の平板状電極2とその間に形成される放電空間5を含む発光ユニットを示す図であり、図4(a)は光放射面側から見た発光ユニットを、図4(b)は光放射面と対向する面側から見た発光ユニットを示している。
実施形態1においては、図4(a)、(b)に示すように、平板状電極2とともに側板12と13を設けて、箱状の発光ユニットを形成することもできる。上記側板12と13は、セラミックあるいは合成石英ガラス等で作製することが好ましい。
また、光放射面と対向する面(図4(b)に示す発光ユニットの手前側の面)に板(天板)を設けてもよく、該天板も、セラミックあるいは合成石英ガラス等で作製することが好ましい。
一方、実施形態2においては、図2にその一部を示すように、放電空間5の周囲が、光放射窓3や誘電体材料からなる板状体8とともに、天板15や側板によって箱状に取り囲まれており、放電用ガスが放電空間5内に気密に封入されている。
また、図3および図4(b)に示すように、平板状電極2は接続部9を有しており、図4(b)に示すように、接続部9が高周波電源6と電気的に接続可能な構造となっている。このような構成を採ることにより、高周波電源6により電圧を印加して、放電空間5にエキシマ光を発生させることが可能となる。
さらに、以下に述べるように、実施形態1において、図1および図3に示す平板状電極2が紫外光反射機能を有するものであることが好ましく、または、誘電体材料7の主表面に、紫外光反射機能を有する反射ミラーが設けられていることが好ましい。
図1において、図面上下方向に伸びる複数の電極2間の任意の箇所でエキシマ光が発生するが、図面上側(エキシマ光が出射する側の反対側)で発生したエキシマ光を図面下側(エキシマ光が出射する側)から取り出すためには、図面上側で発生したエキシマ光を図面下側まで反射させる必要がある。
このため、図5(a)に示すように、平板状電極2を紫外光反射機能を有する材質で形成したり、あるいは図5(b)に示すように、誘電体材料7の表面に紫外光反射機能を有する反射ミラー10を形成したりして、図面上側で発生したエキシマ光を図面下側に取り出すことが好ましい。
なお、本発明において紫外光反射機能とは、少なくとも紫外光を反射し得る機能を意味し、紫外光反射機能を有する材質が、紫外光とともに可視光や赤外光を反射するものであってもよい。
反射ミラー10の材質としては、誘電体多層膜等を挙げることができ、誘電体多層膜としては、フッ化マグネシウム膜とフッ化リチウム膜を交互に積層したものが好ましい。
また、図4(a)、(b)に示すように、平板状電極2とともに側板12および13を設けて箱状の発光ユニットを形成する場合は、側板12および13に反射ミラー14を設けることが好ましい。反射ミラー14は、図4(a)、(b)に示すように側板12および13の内面(放電空間5側の面)に設けてもよいが、側板12または13がエキシマ光透過性の材料からなる場合は、側板12および13の外面(図4(a)、(b)に示す発光ユニットの上面と底面)に設けてもよい。この反射ミラー14の材質としては、上記反射ミラー10と同様のものを挙げることができる。
また、図1および図5に示すように、エキシマ光の出射面に対向する面にも、反射ミラー11を設けることが好ましい。この反射ミラー11により、エキシマ光の出射面に対向する面方向に向かうエキシマ光を、出射面側に反射することができる。
図1および図5に示すように、反射ミラー11は天板15の内面(放電空間5側の面)に設けてもよいが、天板15がエキシマ光透過性の材料からなる場合は、天板15の外面(放電空間5側とは反対側の面)に設けてもよい。この反射ミラー11の材質としては、上記反射ミラー10と同様のものを挙げることができる。
一方、実施形態2においても、図2に示す平板状電極2は、紫外光反射機能を有するものであることが好ましい。また、誘電体材料からなる板状体8の主表面には、紫外光反射機能を有する反射ミラーが設けられていることが好ましく、放電空間5を取り囲む天板15や各側板にも反射ミラーが設けられていることが好ましい。板状体8、天板15、または各側板に反射ミラーを設ける場合、反射ミラーは板状体8、天板15または各側板の、放電空間5に接する面に設けることができるが、板状体8、天板15または各側板がエキシマ光透過性の材料からなる場合は、図2に示す反射ミラー11のように、天板15、各側板または板状体8の、放電空間5に接する面と反対側の面に設けることもできる。
反射ミラーの材質としては、上記誘電体多層膜や、アルミニウム膜を挙げることができる。
図1(または図2)に示すように、本発明のエキシマランプにおいては、放電空間5が平板状電極2、2間に複数設けられる。このように平板状電極2を対向させて放電空間5を設けることによりより広い放電空間を形成することができ、エキシマ放電用電極2、2間の任意の箇所で発生したエキシマ光を積算しつつ、光出射窓3から高出力のエキシマ光を取り出すことが可能となる。また、この放電空間5を複数設けることによって、エキシマランプの大面積化が可能となる。
放電空間の幅(放電路長)は0mm超10mm以下であることが好ましく、1〜5mmであることがより好ましい。
平板状電極2、2間に形成される放電空間5の数は、被処理対象物の面積を考慮して適宜決定することができる。
また、図1(または図2)に示すように、本発明のエキシマランプにおいては、光放射窓3が放電空間5の放電路に平行して設けられる。このような構造をとることにより、図面上側(エキシマ光が出射する側の反対側)から図面下側(エキシマ光が出射する側)に至る任意の箇所で発生したエキシマ光を積算しつつ、光放射窓3から高出力のエキシマ光を取り出すことができる。
図1(または図2)に示す高周波電源6において印加される電圧は、放電条件により適宜決定されるが、通常、10kHzから20MHz程度の高周波領域および数GHzおよびマイクロ波領域において0.5kVp-pから20kVp-p程度の電圧領域が使用される。
次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明は、これらの例によって何等限定されるものではない。
実施例1
平板状電極として、図3に示す形状を有する、縦10cm、横10cm、厚さ0.5mmの表面を研磨したアルミニウム製平板状電極2を15枚用意し、接続部9以外の全面を誘電体材料である合成石英ガラスで覆った。
図5(a)に示すように、天板15をセラミック板で形成して、全面を合成石英ガラスで覆った上記アルミニウム製平板状電極2を、それぞれ5mm幅で対向するように並べ、さらに、図4(a)、(b)に示すように平板状電極2の主表面に直交する側板12および13をセラミック板で形成して、複数の箱状の放電空間5を有する発光ユニットを作製した。図4(a)、(b)においては、平板状電極2が5枚しか記載されていないが、実際には15枚使用された。
天板15の放電空間5側の面には、図1に示すような反射ミラー11を設けたが、この反射ミラー11は誘電体多層膜から構成される。図1に示すように、この発光ユニットを、アルミニウム製円筒状容器4(直径25cm、高さ15cm)内に設置し、平板状電極2の接続部9を、高周波電源6と接続した。なお、図1に示すように、上記発光ユニットにおいては、異なる極性の平板状電極2が交互に並列するように設けられ、図面左端と右端の平板状電極2がアース(接地)された。
また、図1に示すように、光放射窓3として、直径14cm、厚さ10mmの合成石英製の丸窓を用い、これをガスケットを介して容器4に取り付け、エキシマランプを作製した。容器4内に、エキシマ放電用ガスとして0.7気圧のキセノンガスを封入し、高周波電源6により、周波数1.6MHz、電圧4kVp-pの高周波電圧を印加して、エキシマ光を発生させた。
このエキシマ光の出力は280mW/cmであり、同程度の放電空間を有するエキシマランプに比較して約5倍の出力を得ることができた。
実施例2
図5(b)に示すように誘電体材料7の主表面に反射ミラー10としてフッ化マグネシウム薄膜とフッ化リチウム薄膜を交互に積層した誘電体多層膜を設けた以外は、実施例1と同様にしてエキシマランプを製造し、エキシマ光を発生させた。
このエキシマ光の出力は310mW/cmであり、実施例1の結果と同様に、同程度の放電空間を有するエキシマランプに比較して約5倍の出力を得ることができた。
本発明の実施形態1を説明するためのエキシマランプの概略断面図である。 本発明の実施形態2を説明するためのエキシマランプの概略断面図である。 本発明のエキシマランプで用いる平板状電極の一例を示す図である。 本発明の実施形態1における発光ユニットを示す図である。 本発明のエキシマランプにおいて、放電空間で発生したエキシマ光を反射する方法を示す図である。
符号の説明
1 エキシマランプ
2 平板状電極
3 光放射窓
4 容器
5 放電空間
6 高周波電源
7 誘電体材料
8 誘電体材料からなる板状体
9 接続部
10、11、14 反射ミラー
12、13 側板
15 天板

Claims (6)

  1. 光出射方向に設けられた光放射窓と、それぞれ対向して配置された複数のエキシマ放電用電極とを少なくとも有し、前記対向する電極間に形成される放電空間に存在するエキシマ放電用ガスが放電を生じ、エキシマ光を放射するエキシマランプであって、
    前記エキシマ放電用電極が平板状電極であり、
    前記放電空間が前記平板状電極間に複数設けられ、
    前記光放射窓が前記放電空間の放電路に平行して設けられることを特徴とするエキシマランプ。
  2. 前記平板状電極が、相互に誘電体を介して対向している請求項1に記載のエキシマランプ。
  3. 前記平板状電極の表面が誘電体材料で覆われている請求項2に記載のエキシマランプ。
  4. 前記平板状電極が誘電体材料からなる板状体の一主表面に隣接し、該板状体の他の主表面が前記放電空間に隣接している請求項2に記載のエキシマランプ。
  5. 前記エキシマ放電用電極が紫外光反射機能を有する請求項1〜4のいずれか1項に記載のエキシマランプ。
  6. 前記誘電体の主表面に設けた反射ミラーが紫外光反射機能を有する請求項2〜4のいずれか1項に記載のエキシマランプ。
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