JP5892189B2 - エキシマランプおよびエキシマランプ装置 - Google Patents
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Description
一方、前記光放射面に対向する光を取り出さない非光出射面の外表面に形成する外部電極としては、機能的には光透過性である必要はないが、多くの場合、製造工程の簡素化や、該発光管内で発生する放電の安定性等の観点から、前記光放射面と同様に光透過性電極をそのまま用いることが行われている。
ところで、各種の紫外光照射装置におけるエキシマランプにおいては、紫外光の安定的な放射が求められていることから、その紫外光の光量をモニターすることが行われていて、そのために、反射膜の一部に採光スリットを形成して、該採光スリットから取出される紫外光をモニターしている。
このような技術は、例えば、特開2012−243435号公報などで知られている。
この反射膜24の一端部には採光スリット25が形成されていて、その上方には光モニター30が配置されて、発光管21から前記採光スリット25を通して放射される紫外光をモニターしている。
なお、この従来例においては、前記外部電極22、23の端部にはベタ状電極27が形成されており、発光管21内には始動補助電極としての導電体28が形成されている。
そのため、採光スリット25に対向配置された光モニター30は、エキシマランプ20の発光管21の非給電側端部での発光をモニターしていることになり、発光管21からの全体の発光を正常にモニターしているとは言い難かった。
そのため、発光管21の長手軸方向での照度分布が不均一になってしまうという問題があった。
また、前記採光スリットの給電側端部は、前記外部電極の給電側端部にまで延在しており、前記採光スリットの非給電側端部は、前記外部電極の非給電側端部にまでは延在していないことを特徴とする。
また、前記採光スリットの給電側端部と非給電側端部は、共にそれぞれ前記外部電極の給電側端部と非給電側端部にまで延在していないことを特徴とする。
また、前記採光スリットは、前記発光管の管軸方向と直交する短手方向における中央部に形成されていることを特徴とする。
また、上記構成のエキシマランプと、前記採光スリットを通して前記エキシマランプの光を受光する光センサを備えたエキシマランプ装置において、前記光センサは、前記発光管の管軸方向における中央部に対応して配置されていることを特徴とする。
図において、エキシマランプ1の発光管2の外表面には、その長手方向の管軸に沿って、例えば、金ペーストを格子状に塗布した、メッシュ状の光透過性電極3、4が設けられていて、発光管2の一端側から給電されている。
そして、該発光管2の内表面には、光照射面2aを除いて反射膜5が形成されている。そして、該反射膜5の、前記光出射面2aとは反対側の非光出射面2bには光モニター用の採光スリット6が形成されている。
この採光スリット6は、発光管2の管軸に直交する短手方向の中央部に形成されている。
ここで、外部電極3との関係で採光スリット6の位置を特定しているのは、外部電極2、3間が放電領域となり、ランプの実質的な発光長を決定しているからである。
この採光スリット6の軸方向長さは、少なくとも外部電極3の軸方向長さの50%以上形成されていることが好ましく、さらに好ましくは70%以上形成されていることが望ましい。
そして、上記エキシマランプ1を組み込んだエキシマランプ装置においては、図1(B)に示すように、光モニター10は、発光管2の管軸の長手方向の中央部に対応して、前記採光スリット6上に配置されている。
また、発光機能が低下する発光管の非給電側端部において、給電側端部よりも長い領域で反射膜を残存させることにより、その反射機能が給電側の反射機能よりも大きく作用して、非給電側での照度低下を補償して管軸方向の全長での照度均一性に寄与するものである。
なお、この場合、採光スリット6の給電側端部6bは、外部電極3の給電側端部3bに厳密に一致している必要はなく、例えば、外部電極3の給電側端部3bを超えて延在していてもよい。
<本発明ランプ>
本発明ランプとして、図3に示すような、発光長(外部電極の軸方向長さ)340mmのランプを用いて、採光スリット6の延在長さを変えたものを2種類用意した。
(1)ランプ1:採光スリット6の非給電側端部6aと外部電極3の非給電側端部3aとの距離L1=50mm、給電側端部6bと外部電極3の給電側端部3bとの距離L2=40mm、採光スリット6の長さ250mm
(2)ランプ2:L1=50mm、L2=0
そして、従来例ランプとして、
(3)ランプ3:非給電側端部に採光スリットを設けたもの
図4のグラフで明らかなように、非給電側端部にのみ採光スリットを形成した従来例ランプ(3)では、この非給電側端部での照度の低下が激しく、全体での照度均一度が悪い。
これに対して、本発明ランプ(1)(2)では、この非給電側端部における照度低下がみられず、全体の照度均一性が向上している。とりわけ、ランプ(1)では、給電側端部での照度も向上していて、全体での照度均一性がきわめて良好である。
2 発光管
2a 光出射面
2b 非光出射面
3 外部電極(非光出射面側)
3a 非給電側端部
3b 給電側端部
4 外部電極(光出射面側)
5 反射膜
6 採光スリット
6a 非給電側端部
6b 給電側端部
Claims (5)
- 放電用ガスが封入された長尺の発光管の外表面に長手方向の管軸に沿って一対の外部電極が設けられ、前記発光管の光出射面に対向する内表面に反射膜が形成されるとともに、該反射膜には光モニター用の採光スリットが形成されてなり、前記外部電極の管軸方向の一端側から給電するエキシマランプにおいて、
前記採光スリットは、前記発光管の管軸方向の中央部を含んで管軸方向に延在しており、
前記採光スリットの非給電側端部と前記外部電極の非給電側端部の距離L1は、前記採光スリットの給電側端部と前記外部電極の給電側端部の距離L2(0mmも含む)よりも長いことを特徴とするエキシマランプ。 - 前記採光スリットの給電側端部は、前記外部電極の給電側端部にまで延在しており、前記採光スリットの非給電側端部は、前記外部電極の非給電側端部にまでは延在していないことを特徴とする請求項1に記載のエキシマランプ。
- 前記採光スリットの給電側端部と非給電側端部は、共にそれぞれ前記外部電極の給電側端部と非給電側端部にまで延在していないことを特徴とする請求項1に記載のエキシマランプ。
- 前記採光スリットは、前記発光管の管軸方向と直交する短手方向における中央部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のエキシマランプ。
- 請求項1に記載のエキシマランプと、前記採光スリットを通して前記エキシマランプの光を受光する光センサを備えたエキシマランプ装置において、
前記光センサは、前記発光管の管軸方向における中央部に対応して配置されていることを特徴とするエキシマランプ装置。
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