JP2016193737A - 容器 - Google Patents
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そこで、プルリングを引っ張ることなしに、オーバーキャップを回動して持ち上げるだけで、中栓部材の注ぎ口内に形成された栓体を除去できるように構成され、しかも、比較的粘度の低いウスターソースも、比較的粘度の高いとんかつソースにも対応できる中栓部材を装着した容器が知られている。(例えば、特許文献1参照)。
また、注出中栓の実施形態として、注出中栓の栓体は、注出筒内周に沿って形成される破断可能な薄肉の弱化部を介して接続され、抜栓機構は、頂壁の裏面から垂設され、注出筒を内周から密封する密封リングに設けられることを特徴とする構成、注出中栓の栓体は、上部中央に筒状壁が立設され、筒状壁の外周には、縦方向に形成される外歯が複数配設され、オーバーキャップの頂壁の密封リングの内側に、閉蓋時に筒状壁の内周に嵌入する嵌入ボス部が垂設され、密封リングの内周には、開蓋時に外歯と当接する縦方向に形成される内歯が複数配設されることを特徴とする構成を採用する。
さらに、本発明の流量調整板は、整流壁の中央部に、上端面が装着時に装着中栓の栓体の下端面が当接する突部が形成されることにより、注出中栓を装着中栓上部に装着した後に、注出中栓の栓体は、下端面が装着中栓の流量調整板の突部の上端面に当接して下降を防止しているので、栓体が下方に押し込まれて弱化部を破断することを防止できる。
傾斜壁7は、4辺の辺部7aと4個の角部7bとから形成されており、辺部7aの中央部には、係合凹部9が凹設されている。
なお、本実施例では、栓体25は、注出筒23の内周に形成されているが、後述する抜栓機構によって抜栓できるものであれば、注出筒23の上端など、どこに形成されていても構わない。
なお、本実施例では、図3(b)に示すように、切欠面21aは、上下2カ所に形成されているが、少なくとも1カ所に形成されていればよい。
また、本実施例では、容器本体Aの肩部2および胴部3が略四角形に形成されているため、後述するように、ヒンジB3を設けない場合には、切欠面21aは、上下左右の4カ所に形成するのが好ましい。
外周壁21の内周下端には、装着中栓B1上部に装着する際に、装着筒12の係合突部16と係合する係合凸条29が形成されている。
なお、本実施例では、外歯28の数を4本としているが、これよりも少ない本数でも、多い本数でも構わない。
また、栓体25の下端面は、注出中栓B2の装着時に装着中栓B1の突部18の上端面と当接するようになっている。
もちろん、外周の一部に凸部が残る通常のヒンジでも構わない。
なお、本実施例では、閉蓋時に、密封リング34の外周が注出筒23の内周を密封するようにしているが、注出筒の外周を密封リングの内周によって密封するようにしてもよい。
なお、本実施例では、内歯36の数を4本としているが、前述した外歯28の数と同様に、これよりも少ない本数でも、多い本数でもよく、外歯28と同数設けることが好ましい。
さらに、抜栓機構として、内歯36と外歯28とをローレット状に形成し、中栓部材BとオーバーキャップCとの位置決めを必要としない機構を採用しても構わない。
また、本実施例では、抜栓機構は、密封リング34に設けられているが、嵌入ボス部33など、頂壁30の裏面に設けられるものであればよい。
辺部31aの内面中央部には、中筒壁35の外周から頂壁30の裏面を経て外周壁31の下端近傍まで延びる係止リブ37が設けられている。
内側壁39の下部には、閉蓋時に上部がネックリング5の外周下部に係合する係止突部40が設けられている。
本実施例のオーバーキャップを備えた容器の組み立て作業は、まず、注出中栓B2を装着中栓B1に対してヒンジB3を支点に廻動させ、注出中栓B2を装着中栓B1上部に装着して、中栓部材Bをセットする。
その際、装着中栓B1の装着筒12に形成された係合突部16を注出中栓B2の外周壁21の内周に形成された係合凸条29と係合することで嵌着される。
また、本実施例では、装着中栓B1の流量調整板14の突部18の上端面に、注出中栓B2の栓体25の下端面が当接するようにしているが、両者が当接している必要はなく、打栓の際に、当接する位置に設けてあればよい。
また、注出中栓B2と装着中栓B1がヒンジB3で一組となっているので、両者をセットする際の作業効率が向上する。
打栓工程は、装着中栓B1の内筒13と上壁10と外筒11とで形成される環状溝部に容器本体Aの口筒部1を当てがい、注出中栓B2の上壁20の上から押圧力を加えることによって、外筒11の係合部15が口筒部1の係合突条4を乗り越えて嵌合し、口筒部1を、外筒11の内周と内筒13の外周および上壁10とによって挟持することで嵌着する。
また、注出中栓B2の外周壁21の切欠面21aの直線を、略四角形に形成されている容器本体Aの肩部2および胴部3のいずれかの辺と平行して装着することで、容器本体Aに対して注出中栓B2が位置決めされる。
また、注出中栓B2を装着中栓B1上部に装着した後に、注出中栓B2の栓体25は、下端面が装着中栓B1の流量調整板14の突部18の上端面に当接して下降を防止しているので、栓体25が下方に押し込まれて弱化部24を破断することを防止できる。
オーバーキャップCを回動させると、オーバーキャップCの係止リブ37の係止部38が、傾斜壁7の係合凹部9から離れ、傾斜壁7の表面に当接することによって、外周壁31の辺部31aを変形させるとともに、オーバーキャップCが持ち上がる。
オーバーキャップCが持ち上がると、容器本体Aのネックリング5の外縁と、オーバーキャップC内方の係止リブ37の内側壁39との係合が外れ、オーバーキャップCが容器本体Aから外れ、開蓋される。
その際に、注出中栓B2から切り離される栓体25は、筒状壁26にオーバーキャップCの嵌入ボス部33が嵌入することにより、そのままオーバーキャップCに保持される。
また、整流壁17の内容液が接触しない上側の流路孔19が空気の流通路となり、容器本体A外内との空気置換がされるので、内容液の脈動を防止し、内容液を安定して内筒13内に流入させることができる。
例えば、流路孔19の直径が小さすぎると、粘度の高い内容液が孔でつまり注出することができなくなり、また、流路孔19の直径が大きすぎると、粘度の低い内容液が一気に流入してしまい整流することができなくなる。
また、流路孔19が整流壁17の内周側にあると、内容液を注出するのに容器を余計に傾けなくてはならなくなるとともに、容器を傾け角度が早い段階で整流壁17の上側の流路孔19まで内容液が接触してしまい空気の流通路を塞ぎ、容器本体A外内との空気置換がされなくなり、注出を止めてしまう。
さらにまた、整流壁17に配設される放射状の流路孔19の数が多くなると、粘度の低い内容液が整流壁17により一旦堰き止められなくなり、一気に内筒13内に流入してしまって整流することができなくなり、また、流路孔19の数が少なくなると、流路が限定され、内筒13内に流入する量が少なくなって、注出に時間がかかることになる。
以上のように、本実施例の装着中栓B1の流量調整板14のように、流路孔19を構成するのが最も好ましい。
その際に、オーバーキャップCの密封リング34は、内周に注出中栓B2から破断された栓体25を嵌入ボス部33に保持した状態で、注出中栓B2の注出筒23の内周に挿入され、容器内を密封する。
なお、整流壁17は、本実施例のようにテーパ状ではなく、水平な板状としても構わない。
また、オーバーキャップを容器本体に上方から押込んで閉蓋し、最初の開蓋時にオーバーキャップを回動することで注出中栓の栓体を抜栓できればよいので、注出中栓およびオーバーキャップにおける栓体の抜栓機構は、どのようなものでもよい。
B 中栓部材
B1 装着中栓
B1a 容器装着部
B2 注出中栓
B3 ヒンジ
C オーバーキャップ
R 流量調整板の半径
L 流路孔の直径
1 口筒部
2 肩部
3 胴部
4 係合突条
5 ネックリング
6 肩壁
7 傾斜壁
7a 辺部
7b 角部
8 段部
9 係合凹部
10 上壁
11 外筒
12 装着筒
13 内筒
14 流量調整板
15 係合部
16 係合突部
17 整流壁
18 突部
19 流路孔
20 上壁
21 外周壁
21a 切欠面
22 内筒
23 注出筒
24 弱化部
25 栓体
26 筒状壁
27 嵌合凸条
28 外歯
29 係合凸条
30 頂壁
31 外周壁
31a 辺部
31b 角部
32 嵌合部
33 嵌入ボス部
34 密封リング
35 中筒壁
36 内歯
37 係止リブ
38 係止部
39 内側壁
40 係止突部
Claims (8)
- 容器本体の口筒部に装着される中栓部材と、中栓部材を被冠するオーバーキャップとを備えた容器において、
容器本体は、口筒部と、口筒部の下端に連設される肩部および胴部とを備え、
中栓部材は、容器本体の口筒部に装着される装着中栓と、装着中栓上部に装着される注出中栓とを備え、
装着中栓は、容器装着部と、流量調整板とを備え、
流量調整板は、容器装着部の内周側に連設される整流壁と、整流壁に複数形成される流路孔とを備え、
注出中栓は、装着中栓上部に装着する外周壁と、注出筒と、注出筒に形成される栓体とを備え、
オーバーキャップは、頂壁と、外周壁とを備え、
頂壁の裏面には、栓体を抜栓する抜栓機構を備えることを特徴とする容器。 - 流量調整板は、流路孔が、整流壁の外周縁に沿って等間隔に形成されることを特徴とする請求項1に記載の容器。
- 流量調整板は、円形の流路孔が、整流壁の中心から45°間隔で放射状に8カ所形成されることを特徴とする請求項2に記載の容器。
- 流量調整板は、整流壁が外周から中心に向かって上方に傾斜していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の容器。
- 中栓部材は、装着中栓と注出中栓とがヒンジを介して連設されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の容器。
- 注出中栓の栓体は、注出筒内周に沿って形成される破断可能な薄肉の弱化部を介して接続され、
抜栓機構は、頂壁の裏面から垂設され、注出筒を内周から密封する密封リングに設けられることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の容器。 - 流量調整板は、整流壁の中央部に、上端面が装着時に装着中栓の栓体の下端面が当接する突部が形成されることを特徴とする請求項6に記載の容器。
- 注出中栓の栓体は、上部中央に筒状壁が立設され、
筒状壁の外周には、縦方向に形成される外歯が複数配設され、
オーバーキャップの頂壁の密封リングの内側に、閉蓋時に筒状壁の内周に嵌入する嵌入ボス部が垂設され、
密封リングの内周には、開蓋時に外歯と当接する縦方向に形成される内歯が複数配設されることを特徴とする請求項6または7に記載の容器。
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