JP2016193737A - 容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 内容物の粘度が低いものから高いものまで一組の中栓部材で対応できるオーバーキャップを備えた容器を提供すること。【解決手段】 容器本体の口筒部に装着される中栓部材と、中栓部材を被冠するオーバーキャップとを備えた容器において、容器本体は、口筒部と、口筒部の下端に連設される肩部および胴部とを備え、中栓部材は、容器本体の口筒部に装着される装着中栓と、装着中栓上部に装着される注出中栓とを備え、装着中栓は、容器装着部と、流量調整板とを備え、流量調整板は、容器装着部の内周側に連設される整流壁と、整流壁に複数形成される流路孔とを備え、注出中栓は、装着中栓上部に装着する外周壁と、注出筒と、注出筒に形成される栓体とを備え、オーバーキャップは、頂壁と、外周壁とを備え、頂壁の裏面には、栓体を抜栓する抜栓機構を備えることを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、オーバーキャップを備えた容器に関し、詳しくは、容器本体の口筒部に装着される中栓部材と、中栓部材を被冠するオーバーキャップとを備えた容器に関するものである。
ソース、ケチャップ等の粘度の異なる内容物を充填する容器として、口筒部に注ぎ口付きの中栓を装着し、その上からオーバーキャップを被冠した容器が従来から知られ、その使用方法は、始めにオーバーキャップを回動して取り外し、その後、プルリングを引っ張り上げて中栓の注ぎ口を開口して、内容物を注ぎ出すというものであった。
そこで、プルリングを引っ張ることなしに、オーバーキャップを回動して持ち上げるだけで、中栓部材の注ぎ口内に形成された栓体を除去できるように構成され、しかも、比較的粘度の低いウスターソースも、比較的粘度の高いとんかつソースにも対応できる中栓部材を装着した容器が知られている。(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−145370号公報
しかしながら、特許文献1の容器は、ウスターソース、中濃ソース、とんかつソースなど粘度の異なる内容物に対して中栓部材の一部を取り替えて対応するものであり、一組の中栓部材だけでは、粘度の異なる内容物に対応できないという問題があった。
本発明は、上記の問題を解決することを課題とし、容器本体の口筒部に装着される中栓部材と、中栓部材を被冠するオーバーキャップとを備え、オーバーキャップを回動するだけで、簡単に中栓部材の注出口に形成された栓体を除去できるとともに、内容物の粘度が低いものから高いものまで一組の中栓部材で対応できる容器を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、容器として、容器本体の口筒部に装着される中栓部材と、中栓部材を被冠するオーバーキャップとを備えた容器において、容器本体は、口筒部と、口筒部の下端に連設される肩部および胴部とを備え、中栓部材は、容器本体の口筒部に装着される装着中栓と、装着中栓上部に装着される注出中栓とを備え、装着中栓は、容器装着部と、流量調整板とを備え、流量調整板は、容器装着部の内周側に連設される整流壁と、整流壁に複数形成される流路孔とを備え、注出中栓は、装着中栓上部に装着する外周壁と、注出筒と、注出筒に形成される栓体とを備え、オーバーキャップは、頂壁と、外周壁とを備え、頂壁の裏面には、栓体を抜栓する抜栓機構を備えることを特徴とする構成を採用する。
流量調整板の実施形態として、流量調整板は、流路孔が、整流壁の外周縁に沿って等間隔に形成されることを特徴とする構成、流量調整板は、円形の流路孔が、整流壁の中心から45°間隔で放射状に8カ所形成されることを特徴とする構成、流量調整板は、整流壁が外周から中心に向かって上方に傾斜していることを特徴とする構成、流量調整板は、整流壁の中央部に、上端面が装着時に装着中栓の栓体の下端面が当接する突部が形成されることを特徴とする構成を採用する。
中栓部材の実施形態として、中栓部材は、装着中栓と注出中栓とがヒンジを介して連設されることを特徴とする構成を採用する。
また、注出中栓の実施形態として、注出中栓の栓体は、注出筒内周に沿って形成される破断可能な薄肉の弱化部を介して接続され、抜栓機構は、頂壁の裏面から垂設され、注出筒を内周から密封する密封リングに設けられることを特徴とする構成、注出中栓の栓体は、上部中央に筒状壁が立設され、筒状壁の外周には、縦方向に形成される外歯が複数配設され、オーバーキャップの頂壁の密封リングの内側に、閉蓋時に筒状壁の内周に嵌入する嵌入ボス部が垂設され、密封リングの内周には、開蓋時に外歯と当接する縦方向に形成される内歯が複数配設されることを特徴とする構成を採用する。
本発明は、容器本体の口筒部に装着される中栓部材と、中栓部材を被冠するオーバーキャップとを備えた容器において、中栓部材は、容器本体の口筒部に装着される装着中栓と、装着中栓上部に装着される注出中栓とを備え、装着中栓に流量調整板を備えたことにより、一組の中栓部材で、内容物の粘度の低いものから高いものまで対応できる。
また、本発明の流量調整板は、整流壁が外周から中心に向かって上方に傾斜していることにより、整流壁の上に残った内容液を速やかに外周縁に設けた流路孔に案内し、流路孔を介して内容液を容器本体内に回収することができる。
さらに、本発明の流量調整板は、整流壁の中央部に、上端面が装着時に装着中栓の栓体の下端面が当接する突部が形成されることにより、注出中栓を装着中栓上部に装着した後に、注出中栓の栓体は、下端面が装着中栓の流量調整板の突部の上端面に当接して下降を防止しているので、栓体が下方に押し込まれて弱化部を破断することを防止できる。
本発明の容器におけるオーバーキャップを被冠した状態の説明図で、(a)は断面立面図、(b)は(a)のX−X線断面の上面拡大図である。 中栓部材を装着した容器の説明図で、(a)は上面図、(b)は断面立面図である。 中栓部材の説明図で、(a)は立面図、(b)は下面図である。 装着中栓の説明図で、(a)は上面図、(b)は断面立面図である。 注出中栓の説明図で、(a)は上面図、(b)は断面立面図である。 オーバーキャップの説明図で、(a)は断面立面図、(b)は下面図である。 本発明の容器における注出時の説明図で、(a)は断面側面図、(b)は内容物と流量調整板との関係を表す図である。
次に、本発明のオーバーキャップを備えた容器について、実施例をあげ、図面を参照して説明する。
図1において、Aは容器本体、Bは容器本体Aの口筒部に装着される中栓部材、Cは中栓部材Bを被冠し、容器内を密封するオーバーキャップである。
容器本体Aは、図1および2に示すように、円筒状の口筒部1と、口筒部1の下端に連設され、横断面が角部を円弧とした略四角形に形成される肩部2および胴部3とを備えており、口筒部1には、上部外周に、係合突条4が設けられ、その下方に環状のネックリング5が設けられている。
肩部2は、図2に示すように、口筒部1の下端から略四角形を形成するように延びる肩壁6と、肩壁6下端から下方に向かい拡径する傾斜壁7と、傾斜壁7の下端外周に連設され、胴部3の上端に接続する段部8とを備えている。
傾斜壁7は、4辺の辺部7aと4個の角部7bとから形成されており、辺部7aの中央部には、係合凹部9が凹設されている。
中栓部材Bは、図1〜3に示すように、容器本体Aの口筒部1に装着される装着中栓B1と、装着中栓B1上部に装着される注出中栓B2と、装着中栓B1と注出中栓B2とを連設するヒンジB3とから構成されている。
装着中栓B1は、図1〜4に示すように、容器本体Aの口筒部1に装着する容器装着部B1aと、容器装着部B1aの内側に形成される流量調整板14とを備えている。容器装着部B1aは、装着時に口筒部1の上端面と当接する環状の上壁10と、上壁10の外周縁から垂設される外筒11と、上壁10の内周縁から垂設される内筒13とから構成されている。
上壁10には、内周縁から装着筒12が立設されており、外筒11は、内周面下端部に、口筒部1の係合突条4と係合する係合部15が形成され、外周上部の所定の位置にヒンジB3が連設されている。
装着筒12の上部外周には、注出中栓B2と係合する係合突部16が設けられている。
流量調整板14は、内筒13の内周下端から中心に向かって上方に傾斜するテーパ状の整流壁17と、整流壁17の中央部に立設されるドーム状の突部18とから構成され、整流壁17の外周側には、円周に沿って等間隔に複数の流路孔19が形成されている。
注出中栓B2は、図1〜3および5に示すように、環状の上壁20と、上壁20の外周縁から垂設される外周壁21と、上壁20の下面に垂設される内筒22と、上壁20の内周縁から立設される注出筒23と、注出筒23の内周の下端近傍に沿って形成される破断可能な薄肉の弱化部24を介して接続される円盤状の栓体25とから構成されている。
なお、本実施例では、栓体25は、注出筒23の内周に形成されているが、後述する抜栓機構によって抜栓できるものであれば、注出筒23の上端など、どこに形成されていても構わない。
外周壁21の外周には、所定の個所に位置決め手段として、直線状の切欠面21aが形成されており、切欠面21a以外の外周下部の所定の位置にヒンジB3を連設している。
なお、本実施例では、図3(b)に示すように、切欠面21aは、上下2カ所に形成されているが、少なくとも1カ所に形成されていればよい。
また、本実施例では、容器本体Aの肩部2および胴部3が略四角形に形成されているため、後述するように、ヒンジB3を設けない場合には、切欠面21aは、上下左右の4カ所に形成するのが好ましい。
外周壁21の内周下端には、装着中栓B1上部に装着する際に、装着筒12の係合突部16と係合する係合凸条29が形成されている。
栓体25は、下側面にテーパ部が形成され、上部中央に筒状壁26が立設され、筒状壁26の上端内周には、嵌合凸条27が形成されるとともに、筒状壁26の外周には、縦方向に形成された外歯28が4本配設されている。
なお、本実施例では、外歯28の数を4本としているが、これよりも少ない本数でも、多い本数でも構わない。
また、栓体25の下端面は、注出中栓B2の装着時に装着中栓B1の突部18の上端面と当接するようになっている。
ヒンジB3は、図1〜3に示すように、径方向外方にほとんど突出しないヒンジ構造を採用することで、注出中栓B2を装着中栓B1上部に装着した際に、外周に凸部ができないので、見た目がよい。
もちろん、外周の一部に凸部が残る通常のヒンジでも構わない。
オーバーキャップCは、図1および6に示すように、頂壁30と、頂壁30外縁に垂設される外周壁31とを備えており、横断面形状は略四角形に形成されている。
頂壁30の裏面には、中央から外周先端部に嵌合部32が形成される嵌入ボス部33が垂設されており、嵌入ボス部33の外側には、閉蓋時に外周が注出筒23の内周を密封する筒状の密封リング34が垂設され、密封リング34の外側には、中筒壁35が垂設されている。
なお、本実施例では、閉蓋時に、密封リング34の外周が注出筒23の内周を密封するようにしているが、注出筒の外周を密封リングの内周によって密封するようにしてもよい。
密封リング34の内周面には、栓体25を抜栓する抜栓機構として、縦方向に形成された内歯36が4本配設されている。
なお、本実施例では、内歯36の数を4本としているが、前述した外歯28の数と同様に、これよりも少ない本数でも、多い本数でもよく、外歯28と同数設けることが好ましい。
さらに、抜栓機構として、内歯36と外歯28とをローレット状に形成し、中栓部材BとオーバーキャップCとの位置決めを必要としない機構を採用しても構わない。
また、本実施例では、抜栓機構は、密封リング34に設けられているが、嵌入ボス部33など、頂壁30の裏面に設けられるものであればよい。
外周壁31は、四辺の辺部31aと、4個の角部31bとから形成されている。
辺部31aの内面中央部には、中筒壁35の外周から頂壁30の裏面を経て外周壁31の下端近傍まで延びる係止リブ37が設けられている。
係止リブ37は、下端先端部に、容器本体Aの肩部2の傾斜壁7に設けられたいずれかの係合凹部9に係合する係止部38が形成され、容器本体Aのネックリング5の先端部に当接する位置には、上方から内側壁39が形成され、それら以外の内側面が、容器本体Aと装着中栓B1と注出中栓B2の外周面と当接しないように形成されている。
内側壁39の下部には、閉蓋時に上部がネックリング5の外周下部に係合する係止突部40が設けられている。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例のオーバーキャップを備えた容器の組み立て作業は、まず、注出中栓B2を装着中栓B1に対してヒンジB3を支点に廻動させ、注出中栓B2を装着中栓B1上部に装着して、中栓部材Bをセットする。
その際、装着中栓B1の装着筒12に形成された係合突部16を注出中栓B2の外周壁21の内周に形成された係合凸条29と係合することで嵌着される。
また、本実施例では、装着中栓B1の流量調整板14の突部18の上端面に、注出中栓B2の栓体25の下端面が当接するようにしているが、両者が当接している必要はなく、打栓の際に、当接する位置に設けてあればよい。
本実施例の中栓部材Bは、ヒンジB3を介して装着中栓B1と注出中栓B2とを連設しているので、成形の際、一つの金型で成形することができ、生産効率を上げることができる。
また、注出中栓B2と装着中栓B1がヒンジB3で一組となっているので、両者をセットする際の作業効率が向上する。
その後、内容物が充填された容器本体Aの口筒部1に中栓部材Bを打栓して装着する。
打栓工程は、装着中栓B1の内筒13と上壁10と外筒11とで形成される環状溝部に容器本体Aの口筒部1を当てがい、注出中栓B2の上壁20の上から押圧力を加えることによって、外筒11の係合部15が口筒部1の係合突条4を乗り越えて嵌合し、口筒部1を、外筒11の内周と内筒13の外周および上壁10とによって挟持することで嵌着する。
また、注出中栓B2の外周壁21の切欠面21aの直線を、略四角形に形成されている容器本体Aの肩部2および胴部3のいずれかの辺と平行して装着することで、容器本体Aに対して注出中栓B2が位置決めされる。
最後に、中栓部材Bを覆うように、容器本体AにオーバーキャップCを被冠することにより、作業が完了する。
オーバーキャップCによる被冠工程では、外周壁31の辺部31aおよび角部31bの位置を容器本体Aの傾斜壁7の辺部7aおよび角部7bにそれぞれ合わせながら、容器本体Aの上方からオーバーキャップCを押し下げて係合させるとともに、容器本体Aの肩部2の傾斜壁7の辺部7aに形成される係合凹部9に、オーバーキャップCの係止リブ37に形成される係止部38を係合させる。
これと同時に、オーバーキャップCの嵌入ボス部33外周の嵌合部32は、注出中栓B2の栓体25上部に形成される筒状壁26内周の嵌合凸条27を乗り越えて嵌入するとともに、密封リング34内周の内歯36は、筒状壁26外周の外歯28がない空間に入り込む。
容器本体Aに対して注出中栓B2を所定の位置関係をもって装着することにより、注出筒23内の栓体25の筒状壁26外周の外歯28がない空間に、密封リング34内周の内歯36が入り込む位置に設定することができ、内歯36(オーバーキャップ内面に設けられる部材)と外歯28(注出中栓表面に設けられる部材)とが衝突(干渉)して栓体25を下方に押し込むことがない。
また、注出中栓B2を装着中栓B1上部に装着した後に、注出中栓B2の栓体25は、下端面が装着中栓B1の流量調整板14の突部18の上端面に当接して下降を防止しているので、栓体25が下方に押し込まれて弱化部24を破断することを防止できる。
容器本体Aのネックリング5の外縁と、オーバーキャップCの係止リブ37の内側壁39の下部とが摺動するとともに、それぞれの係止突部40を乗り越え、係止突部40の上部とネックリング5の外縁下部が係合し、オーバーキャップCが容器本体Aから外れることを防止する。
オーバーキャップを備えた容器の使用にあたっては、まず、オーバーキャップCを把持していずれかの方向へ回動させる。
オーバーキャップCを回動させると、オーバーキャップCの係止リブ37の係止部38が、傾斜壁7の係合凹部9から離れ、傾斜壁7の表面に当接することによって、外周壁31の辺部31aを変形させるとともに、オーバーキャップCが持ち上がる。
オーバーキャップCが持ち上がると、容器本体Aのネックリング5の外縁と、オーバーキャップC内方の係止リブ37の内側壁39との係合が外れ、オーバーキャップCが容器本体Aから外れ、開蓋される。
オーバーキャップCの回動と同時に、密封リング34内周に形成される内歯36は、注出中栓B2の筒状壁26外周に形成される外歯28と衝当して、注出中栓B2の栓体25が回転することにより薄肉の弱化部24を破断し、注出中栓B2から栓体25が切り離されることにより、抜栓され、図7に示すように、注出筒23の内周に沿って注出口を開口する。
その際に、注出中栓B2から切り離される栓体25は、筒状壁26にオーバーキャップCの嵌入ボス部33が嵌入することにより、そのままオーバーキャップCに保持される。
内容物の注出にあたっては、オーバーキャップCを取外したまま容器を傾けていき、注出中栓B2の注出筒23から内容物を注出する。
本実施例の容器は、内容物がウスターソース等の粘度が低い液状のものである場合、図7に示すように、容器の傾きに対して、容器本体A内の内容液が装着中栓B1の流量調整板14の整流壁17により一旦堰き止められ、整流壁17の内容液が接触する下側の流路孔19を流路として内筒13内に流入し、注出筒23から注出される。
また、整流壁17の内容液が接触しない上側の流路孔19が空気の流通路となり、容器本体A外内との空気置換がされるので、内容液の脈動を防止し、内容液を安定して内筒13内に流入させることができる。
粘度の低い内容液が装着中栓B1の流量調整板14の流路孔19を流路として内筒13内に安定して流入されることにより、容器の傾き角度による内容液の流量における液流の乱れを整流し、注出筒23から安定して注出することができるので、一気に容器を傾けすぎてしまっても、内容液を一気に注出してしまったり、飛び散ったりしてしまうことを防止できる。
内容物がとんかつソース等の粘度がある程度高い液状のものである場合は、液の粘度により、液の流れる速度が遅くなるので、一気に容器を傾けすぎてしまっても、内容液を一気に注出してしまうことがない。
本実施例の中栓部材Bは、装着中栓B1と注出中栓B2とからなり、装着中栓B1に流量調整板14を設けたことにより、とんかつソース等の粘度のある程度高い液状のものや、ウスターソース等の粘度が低い液状のものであっても、容器を傾けすぎて内容液を一気に注出してしまうことがない中栓として一種類の中栓で対応することが可能である。
本実施例では、図4に示すように装着中栓B1の流量調整板14の流路孔19を、上面から見て流量調整板14の半径Rの半分よりやや小さい直径Lの円形に形成し、整流壁17の外周縁に沿って45°間隔で放射状に8カ所配設されている。
例えば、流路孔19の直径が小さすぎると、粘度の高い内容液が孔でつまり注出することができなくなり、また、流路孔19の直径が大きすぎると、粘度の低い内容液が一気に流入してしまい整流することができなくなる。
また、流路孔19が整流壁17の内周側にあると、内容液を注出するのに容器を余計に傾けなくてはならなくなるとともに、容器を傾け角度が早い段階で整流壁17の上側の流路孔19まで内容液が接触してしまい空気の流通路を塞ぎ、容器本体A外内との空気置換がされなくなり、注出を止めてしまう。
さらにまた、整流壁17に配設される放射状の流路孔19の数が多くなると、粘度の低い内容液が整流壁17により一旦堰き止められなくなり、一気に内筒13内に流入してしまって整流することができなくなり、また、流路孔19の数が少なくなると、流路が限定され、内筒13内に流入する量が少なくなって、注出に時間がかかることになる。
以上のように、本実施例の装着中栓B1の流量調整板14のように、流路孔19を構成するのが最も好ましい。
内容物の注出後は、容器の傾きを戻し、最初の閉蓋と同様に、外周壁31の辺部31aおよび角部31bの位置を傾斜壁7の辺部7aおよび角部7bにそれぞれ合わせながら、容器本体Aの上方からオーバーキャップCを押し下げると、容器本体Aが閉蓋される。
その際に、オーバーキャップCの密封リング34は、内周に注出中栓B2から破断された栓体25を嵌入ボス部33に保持した状態で、注出中栓B2の注出筒23の内周に挿入され、容器内を密封する。
本実施例では、装着中栓B1の流量調整板14の整流壁17は、外周に向かって下方に傾斜しているので、整流壁17の上に残った内容液を速やかに外周縁に設けた流路孔19に案内し、流路孔19を介して内容液を容器本体A内に回収することができる。
なお、整流壁17は、本実施例のようにテーパ状ではなく、水平な板状としても構わない。
本実施例では、装着中栓B1と注出中栓B2とをヒンジB3を介して一体成形しているが、ヒンジB3を無くし、装着中栓B1と注出中栓B2を別体で成形し、組み立て時にセットするようにしてもよい。
本実施例では、容器の横断面形状を略四角形に形成しているが、位置合わせしてオーバーキャップを容器本体に上方から押込んで閉蓋し、オーバーキャップを回動することで、開蓋できればよいので、容器の形状は、横断面形状が辺部と角部が複数存在する多角形状であってもよく、また、位置合わせなしにオーバーキャップを容器本体に上方から押し込んで閉蓋し、オーバーキャップを回動することで開蓋する機構であれば容器の横断面形状は円形の他、どのような形状であってもよい。
また、オーバーキャップを容器本体に上方から押込んで閉蓋し、最初の開蓋時にオーバーキャップを回動することで注出中栓の栓体を抜栓できればよいので、注出中栓およびオーバーキャップにおける栓体の抜栓機構は、どのようなものでもよい。
本発明は、オーバーキャップを容器本体に対して上方から押し込むことで閉蓋し、オーバーキャップを回動することで開蓋する容器において、中栓部材内に流量調整板を設け、中栓部材内で液流を整流して注出筒から注出することにより、内容物が粘度のある程度高い液状のものや、粘度が低い液状のものであっても、一種類の中栓部材で対応できるので、内容物の如何にかかわらず、広く使用することができる。
A 容器本体
B 中栓部材
B1 装着中栓
B1a 容器装着部
B2 注出中栓
B3 ヒンジ
C オーバーキャップ
R 流量調整板の半径
L 流路孔の直径
1 口筒部
2 肩部
3 胴部
4 係合突条
5 ネックリング
6 肩壁
7 傾斜壁
7a 辺部
7b 角部
8 段部
9 係合凹部
10 上壁
11 外筒
12 装着筒
13 内筒
14 流量調整板
15 係合部
16 係合突部
17 整流壁
18 突部
19 流路孔
20 上壁
21 外周壁
21a 切欠面
22 内筒
23 注出筒
24 弱化部
25 栓体
26 筒状壁
27 嵌合凸条
28 外歯
29 係合凸条
30 頂壁
31 外周壁
31a 辺部
31b 角部
32 嵌合部
33 嵌入ボス部
34 密封リング
35 中筒壁
36 内歯
37 係止リブ
38 係止部
39 内側壁
40 係止突部

Claims (8)

  1. 容器本体の口筒部に装着される中栓部材と、中栓部材を被冠するオーバーキャップとを備えた容器において、
    容器本体は、口筒部と、口筒部の下端に連設される肩部および胴部とを備え、
    中栓部材は、容器本体の口筒部に装着される装着中栓と、装着中栓上部に装着される注出中栓とを備え、
    装着中栓は、容器装着部と、流量調整板とを備え、
    流量調整板は、容器装着部の内周側に連設される整流壁と、整流壁に複数形成される流路孔とを備え、
    注出中栓は、装着中栓上部に装着する外周壁と、注出筒と、注出筒に形成される栓体とを備え、
    オーバーキャップは、頂壁と、外周壁とを備え、
    頂壁の裏面には、栓体を抜栓する抜栓機構を備えることを特徴とする容器。
  2. 流量調整板は、流路孔が、整流壁の外周縁に沿って等間隔に形成されることを特徴とする請求項1に記載の容器。
  3. 流量調整板は、円形の流路孔が、整流壁の中心から45°間隔で放射状に8カ所形成されることを特徴とする請求項2に記載の容器。
  4. 流量調整板は、整流壁が外周から中心に向かって上方に傾斜していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の容器。
  5. 中栓部材は、装着中栓と注出中栓とがヒンジを介して連設されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の容器。
  6. 注出中栓の栓体は、注出筒内周に沿って形成される破断可能な薄肉の弱化部を介して接続され、
    抜栓機構は、頂壁の裏面から垂設され、注出筒を内周から密封する密封リングに設けられることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の容器。
  7. 流量調整板は、整流壁の中央部に、上端面が装着時に装着中栓の栓体の下端面が当接する突部が形成されることを特徴とする請求項6に記載の容器。
  8. 注出中栓の栓体は、上部中央に筒状壁が立設され、
    筒状壁の外周には、縦方向に形成される外歯が複数配設され、
    オーバーキャップの頂壁の密封リングの内側に、閉蓋時に筒状壁の内周に嵌入する嵌入ボス部が垂設され、
    密封リングの内周には、開蓋時に外歯と当接する縦方向に形成される内歯が複数配設されることを特徴とする請求項6または7に記載の容器。
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