JP2016193399A - ロック装置 - Google Patents

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    • B04BCENTRIFUGES
    • B04B7/00Elements of centrifuges
    • B04B7/02Casings; Lids
    • B04B7/06Safety devices ; Regulating

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Abstract

【課題】ロック状態保持手段が正常に機能できるか否かを自動的に判断できるロック装置を提供する。【解決手段】ロック機構のCPUは、第三検出部の検出結果に基づき、ロックリンクが第一ロック解除位置又は第二ロック解除位置にあるか否かを判断する(S41)。CPUはロックリンクが第一ロック解除位置又は第二ロック解除位置にないと判断した場合(S41:YES)、ロック状態保持部を許可状態から禁止状態に変化させる(S44)。CPUは、ロック駆動部をロック状態からロック解除状態に変化させるダミー処理を実行する(S45)。CPUは、第三検出部の検出結果に基づき、ロックリンク315が第一ロック解除位置又は第二ロック解除位置にあるか否かを判断する(S47)。【選択図】図11

Description

本発明は、ロック装置に関する。
従来、カバーの移動をロックするロック装置が知られている。例えば、特許文献1に開示の遠心分離機のロック装置は、フレーム、ロータ、カバーの一例であるドア、ロックバー、バネ、ソレノイド、及び制御装置を備える。フレーム内には、回転室が設けられる。ロータは、回転室に回転可能に配置される。ドアは回転室に対して開閉可能に設けられる。ドアにはドアフックが取り付けられる。ドアフックには穴が設けられる。ロックバーは、バネと、ソレノイドが有するプランジャとに連結される。制御装置は、ソレノイドを駆動制御する。制御装置がソレノイドを非通電状態にすると、ロックバーは、バネの付勢力によってドアフックの穴と係合する係合位置まで移動する。ドアは、回転室を閉じる位置にてロックされる。一方、制御装置がソレノイドを通電状態にすると、ソレノイドはプランジャを吸引する。ロックバーは、穴から外れる非係合位置まで移動する。ドアのロックは解除される。以下、ソレノイド、バネ、及びロックバーを総称してロック駆動手段という。ソレノイドが非通電状態と通電状態とに変化することで、ロック駆動手段は、ドアをロックさせるロック状態と、ドアのロックを解除するロック解除状態とに変化する。
特開2005−319414号公報
ロック装置は、以下の三つの条件を満たすことが求められる。第一に、ロータの回転は、ロック装置の電源がオフになっても、所定時間持続する場合がある。従って、例えば停電が発生すること等により、ロック装置への電力の供給が突発的に遮断された場合であっても、ロック駆動手段はロック状態であることが求められる。第二に、適正な操作がなされてロック装置の電源がオフになった場合、回転室の保守作業がなされ易いように、ロック駆動手段はロック解除状態であることが求められる。第三に、ロック駆動手段が誤動作によってロック解除状態になる可能性を低減することが求められる。
これら三つの条件が満たされるためには、ロック装置が、ロック状態保持手段をさらに備えることが考えられる。ロック状態保持手段は、制御装置によって駆動制御される。ロック状態保持手段は、ロック駆動手段のロック状態を保持する保持状態と、ロック駆動手段がロック解除状態へ変化することを許可する許可状態とに変化する。電力の供給が突発的に遮断された場合であっても、ロック状態保持手段が保持状態であることで、ロック駆動手段のロック状態は保持される。従って、第一の条件は満たされる。適正な操作によってロック装置の電源がオフになる場合、制御装置は、ロック状態保持手段を許可状態にした後、ロック駆動手段をロック解除状態にする。従って、第二の条件は満たされる。ロック状態のロック駆動手段が誤動作をした場合であっても、保持状態のロック状態保持手段は、ロック駆動手段のロック状態を保持する。従って、第三の条件は満たされる。
しかしながら、ロック駆動手段が誤動作をした場合に、ロック状態保持手段も誤動作をする可能性がある。
本発明の目的は、ロック状態保持手段が正常に機能できるか否かを自動的に判断できるロック装置を提供することである。
本発明の一態様に係るロック装置は、カバーの移動をロックする位置であるロック位置と、前記カバーの前記移動を許可する位置であるロック解除位置との間を移動可能なロック部と、前記ロック部を前記ロック位置まで移動させることが可能な状態であるロック状態と、前記ロック部を前記ロック解除位置まで移動させることが可能な状態であるロック解除状態とに変化するロック駆動手段と、前記ロック位置と前記ロック解除位置との間における前記ロック部の移動であるロック移動を禁止する状態である禁止状態と、前記ロック移動を許可する状態である許可状態とに変化するロック状態保持手段と、前記ロック部が前記ロック位置にあるか否かを検出する第一検出手段と、前記第一検出手段の検出結果に基づき、前記ロック部が前記ロック解除位置にあるか否かを判断する第一判断手段と、前記ロック部が前記ロック解除位置にあると前記第一判断手段が判断した場合、前記ロック状態保持手段を前記許可状態にした後、前記ロック駆動手段を前記ロック状態にするロック制御手段と、前記ロック部が前記ロック位置にあると前記第一判断手段が判断した場合、又は、前記ロック制御手段が前記ロック駆動手段を前記ロック状態にした場合、前記ロック状態保持手段を前記禁止状態にする禁止制御手段と、前記禁止制御手段が前記ロック状態保持手段を前記禁止状態にした後、前記ロック駆動手段を前記ロック解除状態にするダミー処理を実行するロック解除制御手段と、前記ロック解除制御手段が前記ダミー処理を実行した後、前記第一検出手段の検出結果に基づき、前記ロック部が前記ロック解除位置にあるか否かを判断する第二判断手段とを備えたことを特徴とする。
上記態様によれば、禁止制御手段は、ロック部がロック位置にある状態で、ロック状態保持手段を禁止状態にする。ロック状態保持手段が正常に機能する場合、ロック解除制御手段がダミー処理を実行しても、ロック部のロック位置からロック解除位置への移動は禁止される。第二判断手段は、ロック部がロック解除位置にないと判断する。一方、ロック状態保持手段が正常に機能しない場合、ロック解除制御手段がダミー処理を実行すると、ロック部はロック位置からロック解除位置まで移動する。第二判断手段は、ロック部がロック解除位置にあると判断する。ロック状態保持手段が正常に機能する場合と正常に機能しない場合とで、第二判断手段による判断結果は、異なる。よって、ロック装置は、ロック状態保持手段が正常に機能できるか否かを自動的に判断できる。
前記ロック装置において、前記ロック部が前記ロック解除位置にあると前記第二判断手段が判断した場合、前記第二判断手段の判断結果を通知する通知手段を備えてもよい。この場合、通知手段が第二判断手段の判断結果を通知するので、ユーザは、状態保持手段が正常に機能していないことを認識できる。
前記ロック装置は、回転可能に設けられたロータと、前記ロータを回転させるモータとを有し、前記ロータの回転をロックする状態であるロータロック状態と、前記ロータの回転を許可する状態であるロータロック解除状態とに変化するロータ駆動手段と、前記ロータ駆動手段を前記ロータロック状態にするロータロック制御手段とを備え、前記ロック解除制御手段は、前記ロータロック制御手段が前記ロータ駆動手段を前記ロータロック状態にした後、前記ダミー処理を実行してもよい。この場合、ロータロック制御手段がロータ駆動手段をロータロック状態にした後、ロック解除制御手段はダミー処理を実行する。ロック解除制御手段がダミー処理を実行することに伴って、ロック部がロック解除位置まで移動する場合であっても、ロータの回転はロックされている。つまり、ロック解除制御手段がダミー処理を実行することに伴って、カバーの移動が許可される場合であっても、ロータの回転はロックされている。よって、ロック装置は、ロック状態保持手段が正常に機能していない場合において、カバーが移動される前に、ロータの回転をロックできる。
前記ロック装置は、前記ロック部が前記ロック解除位置にあることを前記第一検出手段が検出した場合に、前記モータに対する電力の供給を遮断する電力制御手段を備えてもよい。この場合、ロック部がロック解除位置にある場合に、電力制御手段によってモータに対する電力の供給は遮断される。よって、ロック装置は、ロック状態保持手段が正常に機能していない場合に、モータがロータを回転させる可能性を低減できる。
前記ロック装置は、前記カバーが、前記ロック位置にある前記ロック部によって前記移動を制限される位置である所定位置にあるか否かを検出可能であり、前記カバーが前記所定位置にあることを検出した場合に非導通状態から導通状態に切り替わるカバー検出手段と、前記ロック部が前記ロック位置にあるか否かを検出可能であり、前記ロック部が前記ロック位置にあることを検出した場合に非導通状態から導通状態に切り替わる第二検出手段と、前記モータに対する電力の供給を許可する供給状態と、前記モータに対する電力の供給を遮断する状態である遮断状態とに切り替わる切替回路であって、前記カバー検出手段と前記第二検出手段とに電気的に夫々接続され、前記カバー検出手段と前記第二検出手段との少なくとも一方が前記非導通状態に切り替わった場合、前記供給状態から前記遮断状態に切り替わる切替回路とを備えてもよい。この場合、切替回路は、カバー検出手段と第二検出手段との検出結果に応じて、CPU等の制御手段によって制御されることなく、供給状態から遮断状態に切り替わる。よって、ロック装置は、ロック状態保持手段が正常に機能していないことに伴って、ロック部がロック解除位置まで移動する場合と、カバーが所定位置とは異なる位置にある場合との少なくとも一方の場合において、モータがロータを回転させる可能性を低減できる。
前記ロック装置は、前記ロータの回転数を検出するエンコーダと、前記ロック部が前記ロック位置にあると前記第二判断手段が判断した場合、前記ロータ駆動手段を前記ロータロック解除状態にするロータロック解除制御手段と、前記ロータロック解除制御手段が前記ロータ駆動手段を前記ロータロック解除状態にした後、前記エンコーダの検出結果を監視して、前記モータを駆動して前記ロータを回転させるロータ回転制御手段と、前記ロータ回転制御手段が前記ロータを回転させた後、前記ロック状態保持手段を前記許可状態にする許可制御手段と、前記許可制御手段が前記ロック状態保持手段を前記許可状態にした後、前記エンコーダの検出結果に基づき、前記ロータが減速する程度を示す値である所定値を特定する特定手段と、前記特定手段が特定した前記所定値が、予め定められた基準を満たす値であるか否かを判断する第三判断手段と、前記所定値が前記基準を満たさない値であると前記第三判断手段が判断した場合、前記ロータ駆動手段を前記ロータロック状態にするロータ駆動制御手段とを備えてもよい。この場合、ロータ回転制御手段がロータを回転させた後、許可制御手段がロック状態保持手段を禁止状態から許可状態にする。これにより、ロック解除状態にあるロック駆動手段は、ロック部をロック位置からロック解除位置まで移動させる。ロック部がロック解除位置まで移動するので、切替回路が供給状態から遮断状態に切り替わる。モータへの電力の供給は、遮断される。従って、ロータ回転制御手段によって回転させられるロータは、減速する。ロータが正常に減速しない場合、第三判断手段は、特定手段が特定した所定値が予め定められた基準を満たす値ではないと、判断できる。よって、ロック装置は、ロータが正常に減速されるか否かを自動的に判断できる。
前記ロック装置は、情報を表示する表示手段と、前記所定値が前記基準を満たさない値であると前記第三判断手段が判断した場合、前記第三判断手段の判断結果を前記表示手段に表示する表示制御手段とを備え、前記通知手段は、前記表示制御手段が前記表示手段に表示する情報とは異なる情報を前記表示手段に表示することで、前記第二判断手段の前記判断結果を通知してもよい。この場合、通知手段が表示制御手段に表示する情報と、表示制御手段が表示する情報とが互いに異なる。よって、ロック装置は、第二判断手段の判断結果と第三判断手段の判断結果とを、ユーザに区別して認識させることができる。)
前記ロック装置は、ヒータと、前記ロック部が前記ロック解除位置にないと前記第二判断手段が判断した場合、前記ヒータを発熱させるヒータ制御手段とを備えてもよい。この場合、ヒータ制御手段がヒータを発熱させるのは、第二判断手段によってロック部がロック位置にあると判断された場合である。よってロック装置は、ロック状態保持手段が正常に機能していないと判断する前に、ヒータ制御手段がヒータを発熱させる可能性を低減できる。
前記ロック装置は、前記モータを駆動制御して、前記ロータを回転させた後に前記ロータを停止させる回転制御手段と、前記回転制御手段が前記ロータを回転させて停止させる度に、前記回転制御手段が前記ロータを回転させた累積回数を記憶手段に記憶する記憶制御手段と、前記記憶手段に記憶されている前記累積回数が予め定められた基準回数以上であるか否かを判断する第四判断手段とを備え、前記第一判断手段は、前記累積回数が前記基準回数以上であると前記第四判断手段が判断した場合に、前記ロック部が前記ロック解除位置にあるか否かを判断してもよい。この場合、累積回数が基準回数以上であると第四判断手段が判断した場合に、第一判断手段はロック部が前記ロック解除位置にあるか否かを判断する。即ち、累積回数が基準回数以上にならないと、ロック駆動手段及びロック状態保持手段は、ロック制御手段及び禁止制御手段によって駆動制御されない。ロック駆動手段及びロック状態保持手段が駆動制御される頻度が低減するので、ロック装置は、ロック駆動手段及びロック状態保持手段を長寿命化できる。
検査装置1の斜視図である。 上部筐体10Bを取り除いた検査装置1の斜視図である。 ロック機構300の背面図である。 検査装置1の電気ブロック図である。 メイン処理のフローチャートである。 ロックリンク315が第二ロック解除位置にあるロック機構300の概念図である。 ロック処理のフローチャートである。 ロックリンク315が第一ロック解除位置にあるロック機構300の概念図である。 ロックリンク315が第一ロック位置にあるロック機構300の概念図である。 ロック解除処理のフローチャートである。 セルフチェック処理のフローチャートである。 ロックリンク315が第二ロック位置にあるロック機構300の概念図である。 状態保持部360の異常を表示するディスプレイ96を示す図である。 ロックリンク315が第一ロック解除位置にあるロック機構300の別の概念図である。 制動性能特定処理のフローチャートである。 主軸57に対する制動性能の異常を表示するディスプレイ96を示す図である。
本発明の一例である検査装置1について図1及び図2を参照して説明する。本実施形態の検査装置1は、液体である検体及び試薬を収容可能な検査容器の一例である検査チップ2を用いて検査を行う。検査チップ2は、検査装置1のホルダ61に保持される。検査装置1がホルダ61と検査チップ2とから離間した垂直軸線A1を中心としてホルダ61及び検査チップ2を回転させると、遠心力がホルダ61及び検査チップ2に作用する。検査装置1が水平軸線A2を中心にホルダ61及び検査チップ2を回転させると、ホルダ61及び検査チップ2に作用する遠心力の方向である遠心方向が検査チップ2に対して切り替えられる。
<1.検査装置1の構成>
図1〜図2を参照して、検査装置1の構造について説明する。以下の説明では、図1の上方、下方、右下方、左上方、左下方、及び右上方を、夫々、検査装置1の上方、下方、右方、左方、前方、及び後方とする。本実施形態では、図2に示す垂直軸線A1の方向は検査装置1の上下方向であり、図2に示す水平軸線A2の方向は、ホルダ61及び検査チップ2が垂直軸線A1を中心として回転される際の速度の方向である。尚、図2の斜視図は、検査装置1の上部筐体10Bが取り除かれた状態を示す。
図1に示すように、検査装置1は、筐体10、カバー5、遠心分離機構200、及び図2に示すロック機構300を備える。筐体10は箱状のフレーム構造を有する。筐体10は、下部筐体10A及び上部筐体10Bを備える。下部筐体10Aの上部は開口する。上部筐体10Bは、下部筐体10Aの上端に形成された開口部を覆うように設けられる。上部筐体10Bは、上壁部10Cを備える。上壁部10Cは、検査装置1の後端部から前方に延び、前後方向における中央部のやや前側から前斜め下方に延び、前端が下方に延びる。上壁部10Cの左右方向における中央部には、開口部29が形成されている。開口部29は、上壁部10Cに形成された開口の端部であり、上側から見て前後方向に延びる長方形状である。
上壁部10Cのうち開口部29の右方には、操作部3が設けられる。操作部3は、ディスプレイ96と操作ボタン94を備える。ディスプレイ96は各種の情報を表示する。操作ボタン94は、検査装置1に対する各種の指示が入力される。
開口部29が囲む開口の下側には下壁部11が形成されている。下壁部11は、上側から見て前後方向に長い略長方形状であり、開口部29と接続されている。下壁部11には、貫通孔15が設けられる。貫通孔15は、下壁部11の前部を貫通しており、筐体10の内部と連通する。
開口部29の左後部及び右後部には、夫々、図示外の軸部が設けられる。二つの軸部は、夫々、開口部29が囲む開口の内側へ向けて左右方向に沿って突出する。
カバー5は、略長方形状の板状部材である。カバー5の一端部6は、図示外の二つの軸部によって軸支されている。カバー5は、二つの軸部を中心として、開口部29を開放する位置である開放位置と、開口部29を閉鎖する位置である閉鎖位置との間を回動される。開放位置に位置するカバー5は図1において図示される。閉鎖位置に位置するカバー5の図示は省略する。以下、カバー5が開放位置から閉鎖位置へと回動する方向を閉方向といい、閉方向とは反対方向を開方向という。
カバー5の一端部6とは反対側の他端部7には、挿通部8,9が設けられる。挿通部8,9は、カバー5の閉方向側の側面5Aに、左側から順に間隔を空けて設けられる。挿通部8は、固定部8Aとリング部8Bを備える。固定部8Aは、板状部材であり、側面5Aに固定される。リング部8Bは、固定部8Aから閉方向へ円弧状に湾曲して延びる。リング部8Bの延設方向の両端部は、固定部8Aに接続される。リング部8Bの内側には、後述する図2に示す挿通部321Aが挿通される。
挿通部9は、挿通部8と同じ形状である。挿通部9は、固定部9Aとリング部9Bを備える。固定部9Aは固定部8Aに対応し、リング部9Bはリング部8Bに対応する。リング部9Bの内側には、後述する図3に示す挿通部322Aが挿通される。
図2に示すように、遠心分離機構200は、図1に示す筐体10の内部に配置される。遠心分離機構200は、検査チップ2を保持し且つ、回転させる機構である。遠心分離機構200は、上板32、図示外のターンテーブル、角度変更機構34、ケース80、図6に示すヒータ122、図6に示すサーミスタ124、及びホルダ61を備える。
上板32は、下部筐体10Aの前側の上端から後方に延びる板材である。ターンテーブルは、上板32の上側に回転可能に設けられた円盤である。検査チップ2は、ターンテーブルの上方に配置されたホルダ61に支持される。検査チップ2は、透明な合成樹脂の板材20を主体とする。検査チップ2の内部には、検査チップ2に封入された液体が流動可能な図示外の液体流路が形成されている。検査チップ2に注入された試薬及び検体は、液体流路を流動する過程で定量又は混合され、混合液が生成される。混合液は、液体流路のうち一部分に形成された貯留部293に貯留される。
角度変更機構34は、図示外のステッピングモータと連結している。ステッピングモータの回転駆動に連動して、角度変更機構34は、水平軸線A2を中心にホルダ61を回転させる。これにより角度変更機構34は検査チップ2を回転させる。ケース80は、上板32の上側に設けられ、ターンテーブル、角度変更機構34、及びホルダ61を覆う。図8に示すヒータ122は、上板32のうちケース80の下端と接触する部分に設けられる。ヒータ122は電流が通流することによって発熱する。図8に示すサーミスタ124は、ケース80の内部の後側に設けられる。サーミスタ124は、ケース80内部の温度を検出可能である。検査チップ2に対して光学測定を行う測定部70は、上板32の上側、且つ、ケース80の外部に設けられる。測定部70は、測定光を発する光源71と、光源71から発せられた測定光を検出する受光部72とを有する。
上板32の下方には、図6に示す主軸駆動機構81が設けられる。図6に示すように、主軸駆動機構81は、主軸モータ35、主軸57、及び第三ソレノイド82を備える。主軸モータ35は、主軸57と連結している。主軸57はターンテーブルと接続している。ターンテーブルは、主軸モータ35の回転駆動に連動して、図2に示す垂直軸線A1を中心に回転する。第三ソレノイド82は、ストッパーピン82Aを備える。第三ソレノイド82が通電状態から非通電状態に変化すると、ストッパーピン82Aは、主軸57に設けられた図示外の挿入穴に挿入される。これにより、主軸57の回転はロックされる。一方、第三ソレノイド82が非通電状態から通電状態に変化すると、ストッパーピン82Aは、主軸57の挿入穴から退出する。これにより、主軸57の回転のロックは解除される。言い換えると、主軸57の回転は許可される。以下、第三ソレノイド82が非通電状態に変化した主軸駆動機構81の状態を、主軸ロック状態といい、第三ソレノイド82が通電状態に変化した主軸駆動機構81の状態を、主軸ロック解除状態という。主軸ロック状態に変化した主軸駆動機構81は、図6、図8、図9、及び図12において図示される。主軸ロック解除状態に変化した主軸駆動機構81は、図14において図示される。
本実施形態では、主軸駆動機構81が主軸ロック解除状態に変化した後に、主軸モータ35が主軸57を回転させる。主軸57の回転に伴って、ターンテーブルが回転し、ホルダ61及び検査チップ2が垂直軸線A1を中心に回転する。以下、ホルダ61及び検査チップ2の垂直軸線A1を中心とした回転を、公転と呼ぶ。一方、ステッピングモータ駆動するのに伴って、ホルダ61及び検査チップ2が水平軸線A2を中心に回転する。以下、ホルダ61及び検査チップ2の水平軸線A2を中心とした回転を、自転と呼ぶ。
<2.ロック機構300の構成>
図2、図3を参照して、ロック機構300を説明する。ロック機構300は、図2に示す上板32の前部に設けられる。ロック機構300は、閉鎖位置にあるカバー5をロックするための機構である。ロック機構300は、後述する第一フック部材321及び第二フック部材322を回動させる。ロック機構300は、第一フック部材321及び第二フック部材322の夫々に形成された挿通部321A,322Aを、カバー5のリング部8B,9Bの内側に挿通させる。これにより、ロック機構300は閉鎖位置にあるカバー5をロックする。ロックされたカバー5の閉鎖位置からの開放方向への回動が制限される。カバー5がロックされている状態において、検査チップ2を用いた検査は実行される。光学測定が実行された後、ロック機構300は、閉鎖位置にあるカバー5のロックを解除する。ロック機構300は、挿通部321A,322Aを、夫々、リング部8B,9Bの内側から退避させる。これにより、ロック機構300は、カバー5のロックを解除する。尚、図2では、カバー5をロックした状態におけるロック機構300を図示する。但し、図2で示すカバー5は開放位置にある。図3では、カバー5のロックを解除した状態におけるロック機構300を図示する。
図3に示すように、ロック機構300は、ロック駆動部310、ロック状態保持部360、及び図2に示す検出部380を備える。ロック駆動部310は、後述する図3に示すロックリンク315を左右方向に移動させることで、第一フック部材321と第二フック部材322を回動させる。ロック状態保持部360は、ロック駆動部310が、ロックリンク315を左右方向に移動させることを、禁止及び許可する。検出部380は、カバー5が閉鎖位置にあるか否かを検出可能であり、且つ、ロックリンク315が後述する第一ロック位置又は第二ロック位置にあるか否を検出可能である。
<2−1.ロック駆動部310の構成>
ロック駆動部310は、支持板313、第一ソレノイド311、ロックリンク315、第一フック部材321、及び第二フック部材322を備える。支持板313は、左右方向に延びる略矩形状であり、図2に示す上板32の前部に設けられる。支持板313の左右方向中央部には、図2に示す貫通穴313Aが設けられる。第一ソレノイド311は、支持板313の後面の右部に設けられる。第一ソレノイド311のプランジャ311Aは、第一ソレノイド311が通電状態と非通電状態とに変化することで、左右方向に移動する。
第一ソレノイド311の左側には、ロックリンク315が設けられる。ロックリンク315は、支持板313の後面によって左右方向に移動可能に支持される板状部材である。ロックリンク315の前面には、図2に示す接触部316が設けられる。接触部316は、ロックリンク315から、図2に示す貫通穴313Aを通過して支持板313の前側まで突出する。接触部316は貫通穴313Aの内側で左右方向に移動可能である。ロックリンク315の右部は、第一ソレノイド311のプランジャ311Aと連結している。ロックリンク315の左端部には、引張バネ317の右端部が取り付けられる。引張バネ317の左端部は、支持板313の後面の左端部に取り付けられる。引張バネ317はロックリンク315を左方に付勢する。
第一フック部材321は、ロックリンク315の左部の前側に配置される。第一フック部材321は、後側から見て略矩形状の板状部材である。第一フック部材321の上端部は、鉤状に形成された挿通部321Aである。第一フック部材321の下部は、前後方向に延びる第一軸部325によって軸支される。第一軸部325は、ロックリンク315を貫通しており、支持板313に固定される。第一フック部材321は、ロックリンク315の左部に摺動可能に連結している。これにより、第一フック部材321は、ロックリンク315の左右方向の移動に伴い、第一軸部325を中心に回動可能である。
第二フック部材322は、第一フック部材321の右側に配置される。第二フック部材322は、右方から左方に延び、上方に折れ曲がって延びる。第二フック部材322の上端部は、鉤状に形成された挿通部322Aである。第二フック部材322の右下部は、前後方向に延びる第二軸部326によって軸支される。第二軸部326は、ロックリンク315を貫通しており、支持板313に固定される。第二フック部材322は、ロックリンク315の右部に摺動可能に連結している。これにより、第二フック部材322は、ロックリンク315の左右方向の移動に伴い、第二軸部326を中心に回動可能である。
第二フック部材322の後面の右部には、固定部材329が固定される。固定部材329のうち、第二軸部326から離間する方向の端部は、当接部329Aである。当接部329Aは、後述するロック状態保持部360の爪部366と当接可能である。
上記の構成により、カバー5が閉鎖位置にある場合において、第一ソレノイド311が非通電状態に変化すると、プランジャ311Aは引張バネ317の付勢力によって左方へ移動する。これにより、ロックリンク315は、図2に示す第一ロック位置まで移動する。第一ロック位置は、ロックリンク315の可動範囲の左端となる位置である。ロックリンク315が第一ロック位置まで移動すると、第一フック部材321は、第一軸部325を中心として、挿通部321Aがリング部8Bの内側に進入する位置まで回動し、第二フック部材322は、第二軸部326を中心として、挿通部322Aがリング部9Bの内側に進入する位置まで回動する。よって、閉鎖位置にあるカバー5はロックされる。
一方、第一ソレノイド311が非通電状態から通電状態に変化すると、ロックリンク315は、引張バネ317の付勢力に抗って、図3に示す第一ロック解除位置まで移動可能である。第一ロック解除位置は、ロックリンク315の可動範囲の右端となる位置である。ロックリンク315が第一ロック解除位置まで移動すると、第一フック部材321は、第一軸部325を中心として、挿通部321Aがリング部8Bの内側から退避する位置まで回動し、第二フック部材322は、第二軸部326を中心として、挿通部322Aがリング部9Bの内側から退避する位置まで回動する。よって、閉鎖位置にあるカバー5のロックは、解除される。
尚、第二フック部材322の回動に伴い、固定部材329は、第二軸部326を中心として回動する。以下、固定部材329の回動に伴って、当接部329Aが描く軌跡を経路329Bという。
<2−2.ロック状態保持部360>
図3に示すように、ロック状態保持部360は、第二ソレノイド362及び爪部366を備える。第二ソレノイド362は、第一ソレノイド311よりも後側にて、図1に示す上板32に固定される。第二ソレノイド362は、プランジャ362A及びバネ362Bを備える。プランジャ362Aは、左右方向に移動可能である。バネ362Bは、プランジャ362Aを左方に付勢する。爪部366は、プランジャ362Aの左端部に連結している。爪部366は、経路329Bに進入可能である。
上記の構成により、第二ソレノイド362は、通電状態に変化すると、プランジャ362Aをバネ362Bの付勢力に抗って、右方に移動する。プランジャ362Aは、可動範囲の右端まで移動する。爪部366は、経路329Bから右方に退避する。一方、第二ソレノイド362が非通電状態に変化すると、プランジャ362Aはバネ362Bの付勢力によって、左方に移動する。プランジャ362Aは可動範囲の左端まで移動する。爪部366は経路329Bに進入する。
爪部366が経路329Bに進入することで、第二フック部材322の回動は禁止される。従って、ロックリンク315の左右方向の移動は、禁止される。爪部366が経路329Bに進入した状態で、第一ソレノイド311が非通電状態から通電状態に変化した場合、第一ロック位置にあったロックリンク315は、図12に示す第二ロック位置にて、右方への移動を禁止される。第二ロック解除位置は、第一ロック位置と第一ロック解除位置との間にある位置である。ロックリンク315が第一ロック位置から第二ロック位置まで移動しても、挿通部321A,322Aは、夫々、リング部8B,9Bの内側に位置する。即ち、ロックリンク315が第一ロック位置から第二ロック位置まで移動しても、閉鎖位置にあるカバー5のロックは解除されない。
爪部366が経路329Bに進入した状態で、第一ソレノイド311が非通電状態から通電状態に変化した場合、第一ロック解除位置にあったロックリンク315は、図6に示す第二ロック解除位置にて、左方への移動を禁止される。第二ロック解除位置は、第二ロック位置と第一ロック解除位置との間にある位置である。ロックリンク315が第一ロック解除位置から第二ロック解除位置まで移動しても、挿通部321A,322Aは、夫々、リング部8B,9Bの内側から退避する位置にある。即ち、ロックリンク315が第一ロック解除位置から第二ロック解除位置まで移動しても、閉鎖位置にあるカバー5はロックされない。
以下、第二ソレノイド362が通電状態となったロック状態保持部360の状態を許可状態といい、第二ソレノイド362が非通電状態となったロック状態保持部360の状態を禁止状態という。また、ロックリンク315が第一ロック位置又は第二ロック位置にあるロック駆動部310の状態をロック状態といい、ロックリンク315が第一ロック解除位置又は第二ロック解除位置にあるロック駆動部310の状態を、ロック解除状態という。
<2−3.検出部380>
図2に示すように、検出部380は、第一検出部381、第二検出部382、図3に示す第三検出部383、及び第四検出部384を備える。第一検出部381、第二検出部382、第三検出部383、及び第四検出部384は、夫々、接触式又は非接触式のセンサであればよい。第二検出部382及び第四検出部384は、夫々、後述するリレー104(図4参照)に接続されるので、マイクロスイッチ型の検出スイッチであることが好ましい。マイクロスイッチ型の検出スイッチは、接触式のセンサの一例である。第二検出部382及び第四検出部384がマイクロスイッチ型の検出スイッチであることによって、第二検出部382及び第四検出部384と、リレー104とを含む電気回路の構成は、簡易化する。本実施形態では、第一検出部381、第二検出部382、第三検出部383、及び第四検出部384は、いずれもマイクロスイッチ型の検出スイッチである。
第一検出部381は挿通部322Aの前方に設けられ、第二検出部382は挿通部321Aの前方に設けられる。第一検出部381と第二検出部382は夫々、閉鎖位置にあるカバー5と接触して通電状態に切り替わる一方、閉鎖位置よりも開方向側にあるカバー5とは離間して非通電状態に切り替わる。従って、第一検出部381と第二検出部382は夫々、カバー5が閉鎖位置にあるか否かを検出可能である。
図3に示すように、第三検出部383は、支持板313の後面の左下部に設けられる。第三検出部383は、第一ロック位置又は第二ロック位置にあるロックリンク315と接触して通電状態に切り替わる一方、第一ロック解除位置又は第二ロック解除位置にあるロックリンク315とは離間して非通電状態に切り替わる。従って、第三検出部383は、ロックリンク315が第一ロック位置又は第二ロック位置にあるか否かを検出可能である。
図2に示すように、第四検出部384は、貫通穴313Aの左方にて、支持板313の前面に設けられる。第四検出部384は、第一ロック位置又は第二ロック位置にある接触部316と接触して通電状態に切り替わる一方、第一ロック解除位置又は第二ロック解除位置にある接触部316とは離間して非通電状態に切り替わる。従って、第三検出部383は、ロックリンク315が第一ロック位置又は第二ロック位置にあるか否かを検出可能である。
<3.制御装置90>
図4を参照して、検査装置1が備える制御装置90の電気的構成について説明する。制御装置90としては、パーソナルコンピュータを用いてもよいし、専用の制御装置を用いてもよい。本実施形態の制御装置90は、図1に示す検査装置1の筐体10に内蔵される。
制御装置90は、検査装置1の主制御を司るCPU91と、各種データを一時的に記憶するRAM92と、制御プログラムを記憶したROM93とを有する。ROM93は、累積回数Nを記憶する。累積回数Nは、CPU91が後述の検査処理を実行した累積の回数である。CPU91には、各種データ、及びプログラムを記憶するハードディスク装置95と、操作ボタン94と、ディスプレイ96とが接続されている。
CPU91には、第一駆動回路311B、第二駆動回路362C、第三駆動回路82B、第一検出部381、第三検出部383、ヒータ駆動回路122A、サーミスタ124、及びタイマ125が接続されている。第一駆動回路311Bは第一ソレノイド311に接続されている。第二駆動回路362Cは第二ソレノイド362に接続されている。第三駆動回路82Bは第三ソレノイド82に接続される。CPU91は、第一駆動回路311Bの通流状態を制御することによって、第一ソレノイド311を、通電状態又は非通電状態に変化させることが可能である。同様に、CPU91は、第二駆動回路362C及び第三駆動回路82Bの夫々の通流状態を制御することによって、第二ソレノイド362及び第三ソレノイド82の夫々を、通電状態又は非通電状態に変化させることが可能である。CPU91は、第一検出部381及び第三検出部383の夫々の通電状態及び非通電状態を検出可能である。ヒータ駆動回路122Aは、ヒータ122が接続されている。CPU91は、ヒータ駆動回路122Aの通流状態を制御することによって、ヒータ122を発熱させることが可能である。CPU91は、サーミスタ124が検出した温度を読み取り可能である。CPU91は、タイマ125の計時結果を読取可能である。
CPU91には、公転コントローラ97、自転コントローラ98、及び測定コントローラ99が接続されている。公転コントローラ97は、ホルダ61及び検査チップ2の公転を制御する。公転コントローラ97の詳細は後述する。自転コントローラ98は、図示外のステッピングモータを回転駆動させる制御信号をステッピングモータに送信することによって、ホルダ61及び検査チップ2の自転を制御する。測定コントローラ99は、測定部70を駆動することによって、検査チップ2の光学測定を実行する。
公転コントローラ97は、モータドライバ102、リレー104、主軸モータ35、及びエンコーダ35Aを備える。モータドライバ102は、CPU91、電源102A、及びリレー104に接続されている。主軸モータ35は、リレー104及びエンコーダ35Aに接続されている。エンコーダ35Aは、CPU91に接続されている。エンコーダ35Aは、主軸モータ35の回転に応じたパルス信号を、CPU91に送信する。
モータドライバ102は、主軸モータ35を回転駆動させる制御信号を、CPU91から受信する。電源102Aはモータドライバ102に、電力を供給する。電源102Aの電圧は、一例として24Vである。モータドライバ102は、CPU91から受信した制御信号に応じて、リレー104を介して主軸モータ35に電力を供給し、且つ主軸モータ35を駆動制御する。モータドライバ102は、CPU91から制御信号を受信しない場合、主軸モータ35への電力の供給を停止する。
リレー104は、図6に示す切替スイッチ104Aを備える。切替スイッチ104Aが、主軸モータ35とモータドライバ102との接続状態を切り替えることによって、リレー104は、図9に示す供給状態と、図6に示す遮断状態とに切り替わる。供給状態は、モータドライバ102から主軸モータ35への電力の供給を許可するリレー104の状態である。遮断状態は、モータドライバ102から主軸モータ35への電力の供給を遮断するリレー104の状態である。リレー104が、遮断状態に切り替わった場合、主軸モータ35は回生抵抗109に接続される。
図4に示すように、リレー104は、第四検出部384に接続されている。第四検出部384は、第二検出部382に接続されている。第二検出部382は、電源389に接続されている。第二検出部382と第四検出部384が夫々、図9に示す導通状態に切り替わった場合、電源389とリレー104とは導通される。これにより、電源389からの電力がリレー104に供給され、リレー104は図9に示す供給状態に切り替わる。一方、第二検出部382と第四検出部384の少なくとも一方が非導通状態に切り替わった場合、電源389とリレー104とは導通されない。これにより、電源389からの電力がリレー104に供給されず、リレー104は図6に示す遮断状態に切り替わる。
<4.累積回数Nが500未満である場合のメイン処理の説明>
図5〜図10を参照し、メイン処理について説明する。メイン処理は、検査装置1が検査チップ2の検査を実行するための処理である。図5に示すメイン処理のプログラムは、ROM93に記憶されている。ユーザが、検査装置1の電源を投入し、メイン処理を開始するコマンドを操作ボタン94に入力すると、CPU91は、ROM93に記憶されているメイン処理のプログラムに基づいて、メイン処理を実行する。電源が投入された検査装置1は初期状態である。検査装置1が初期状態である場合、第一ソレノイド311は非通電状態であり、ロックリンク315は第二ロック解除位置にあり、ロック駆動部310はロック解除状態であり、ロック状態保持部360は禁止状態であり、主軸駆動機構81は主軸ロック状態である。以下の説明では、CPU91がメイン処理を実行する前において、ROM93に記憶される累積回数Nが498である場合を例に説明する。
尚、図6、図8、図9、図12、及び図14では、ロック機構300の模式図を図示する。図6ではロックリンク315は第二ロック解除位置にあり、ロック状態保持部360は禁止状態にある。図8,図14ではロックリンク315は第一ロック解除位置にあり、ロック状態保持部360は許可状態にある。図9ではロックリンク315は第一ロック位置にあり、ロック状態保持部360は禁止状態にある。図12ではロックリンク315は第二ロック位置にあり、ロック状態保持部360は禁止状態にある。
図5に示すように、CPU91は、カバー5が閉鎖位置にあるか否かを判断する(S1)。CPU91は、第一検出部381が通電状態であるか否かを検出することによって、カバー5が閉鎖位置にあるか否かを判断する。CPU91は、第一検出部381が非通電状態である場合、カバー5が閉鎖位置にないと判断する(S1:NO)。CPU91は、カバー5が閉鎖位置にないことを通知する(S2)。図示しないが、例えばCPU91は、ディスプレイ96に、「カバーオープン異常」と表示する(S2)。この場合、ユーザはカバー5を閉鎖位置まで回動させればよい。
第一検出部381が通電状態である場合、CPU91はカバー5が閉鎖位置にあると判断する(S1:YES)。CPU91は、ロック処理を実行する(S3)。
<4−1.ロック処理>
図7を参照し、ロック処理について説明する。ロック処理は、閉鎖位置にあるカバー5をCPU91がロックするための処理である。CPU91は、第一ソレノイド311を非通電状態から通電状態に変化させる(S21)。これにより、ロックリンク315は、図6に示す第二ロック解除位置から、図8に示す第一ロック解除位置まで移動する。
CPU91は、第二ソレノイド362を非通電状態から通電状態に変化させる(S22)。これにより、ロック状態保持部360は図6に示す禁止状態から図8に示す許可状態に変化する。第二ソレノイド362が通電状態に変化する場合において、当接部329Aは爪部366から離間している。従って、爪部366が当接部329Aと接触している場合と比べて、第二ソレノイド362は、図3に示すプランジャ362Aを吸引し易い。よって、第二ソレノイド362がプランジャ362Aを吸引するために要する駆動力は、低減する。
CPU91は、第一ソレノイド311を通電状態から非通電状態に変化させる(S23)。ロックリンク315は、図8に示す第一ロック解除位置から図9に示す第一ロック位置へ向けて移動する。CPU91は、第三検出部383が通電状態か否かを判断する(S24)。第一ロック位置へ向けて移動するロックリンク315が、第二ロック位置を通過していない場合、第三検出部383は非通電状態である。CPU91は、第三検出部383が通電状態でないと判断した場合(S24:NO)、待機状態となる。
ロックリンク315が第二ロック位置を通過すると、第三検出部383は非通電状態から通電状態に変化する。ロック駆動部310はロック状態に変化する。CPU91は、第三検出部383が通電状態であると判断した場合(S24:YES)、第二ソレノイド362を通電状態から非通電状態に変化させる(S25)。ロック状態保持部360は図8に示す許可状態から図9に示す禁止状態に変化する。尚、CPU91が第二ソレノイド362を非通電状態に変化させている間に、ロックリンク315は第二ロック位置から図9に示す第一ロック位置まで移動する。ロック駆動部310は、図9に示すロック状態となる。CPU91はメイン処理に戻る。
図5に示すように、CPU91は、ROM93を参照し、累積回数Nが500以上か否かを判断する(S4)。累積回数Nが498である場合、CPU91は、累積回数Nが500未満であると判断し(S4:NO)、処理をS7に進める。CPU91は暖気運転処理を実行する(S7)。
<4−2.暖機運転処理>
暖気運転処理の概要は以下の通りである。CPU91は、第三ソレノイド82を非通電状態から通電状態に変化させる。主軸駆動機構81は、図9に示す主軸ロック状態から図14に示す主軸ロック解除状態に変化する。CPU91は、モータドライバ102に制御信号を送信し、主軸モータ35を駆動させる。主軸モータ35は主軸57を回転させる。これにより、ホルダ61は公転する。CPU91は、ヒータ122を発熱させる。CPU91は、サーミスタ124を監視して、ケース80の内部の温度が所定温度になるまでヒータ122を発熱させる。所定温度は、検査装置1が検査チップ2を用いた検査を実行するために適した温度である。ホルダ61が公転しているので、ヒータ122の発熱に伴って、ケース80の内部の温度は均一化され易い。CPU91は、サーミスタ124の検出した温度が所定温度であると判断した場合、モータドライバ102に制御信号を送信し、主軸モータ35の駆動を停止させる。主軸57は回転を停止し、ホルダ61は公転を停止する。CPU91は、第三ソレノイド82を通電状態から非通電状態に変化させる。主軸駆動機構81は、図14に示す主軸ロック解除状態から図9に示す主軸ロック状態に変化する。CPU91は暖気運転処理を終了する。
図5に示すように、CPU91はロック解除処理を実行する(S8)。図10を参照し、ロック解除処理について説明する。ロック解除処理は、閉鎖位置にあるカバー5のロックをCPU91が解除するための処理である。CPU91は、エンコーダ35Aの出力するパルス信号に基づいて、主軸57の回転数が所定回転数以下か否かを判断する(S31)。所定回転数は、主軸57が回転している間にカバー5が閉鎖位置から開放位置まで回動された場合であっても、ユーザにとって安全な主軸57の回転数である。本実施形態の所定回転数は、一例として、200rpmである。CPU91は、主軸57の回転数が所定回転数よりも大きいと判断した場合(S31:NO)、ロック解除処理が実行できないことを通知する(S32)。図示しないが、例えばCPU91は、ディスプレイ96に「カバーロック解除不可」と表示する(S32)。CPU91は処理をS31に戻す。
主軸57の回転が停止している場合、CPU91は、主軸57の回転数が所定回転数以下であると判断する(S31:YES)。その後、CPU91は、第二ソレノイド362を非通電状態から通電状態に変化させる(S33)。ロック状態保持部360は、図9に示す禁止状態から図8に示す許可状態に変化する。その後、CPU91は、第一ソレノイド311を非通電状態から通電状態に変化させる(S34)。ロックリンク315は、図9に示す第一ロック位置から、図8に示す第一ロック解除位置へ向けて移動する。
CPU91は、第三検出部383が通電状態か否かを判断する(S35)。第一ロック解除位置へ向けてロックリンク315が、第二ロック解除位置を通過していない場合、第三検出部383は通電状態を維持する。CPU91は、第三検出部383が通電状態であると判断した場合(S35:YES)、待機状態となる。
第一ロック解除位置へ向けて移動するロックリンク315が、第二ロック解除位置を通過した場合、第三検出部383は非通電状態となる。従って、CPU91は、第三検出部383が通電状態ではないと判断する(S35:NO)。尚、ロックリンク315が第二ロック解除位置を通過した場合、ロック駆動部310は、図8に示すロック解除状態に変化する。これにより、ユーザは、カバー5を開放位置まで回動させて、検査チップ2をホルダ61に装着させることが可能となる。
CPU91は、第二ソレノイド362を通電状態から非通電状態に変化させる(S36)。ロック状態保持部360は、図8に示す許可状態から、図6に示す禁止状態に変化する。尚、CPU91が第二ソレノイド362を非通電状態に変化させている間に、ロックリンク315は、第二ロック解除位置から、図8に示す第一ロック解除位置まで移動する。
CPU91は、第一ソレノイド311を通電状態から非通電状態に変化させる(S37)。ロックリンク315は、図8に示す第一ロック解除位置から、図6に示す第二ロック解除位置まで移動する。図6に示すように、ロック駆動部310はロック解除状態を維持する。CPU91は、メイン処理に戻る。
図5に示すように、CPU91は、検査開始の入力を受付けたか否かを判断する(S9)。CPU91は、検査開始のコマンドが操作ボタン94に入力されたか否かを検出することによって、検査開始の入力を受付けたか否かを判断する。検査開始のコマンドが操作ボタン94に入力されていない場合、CPU91は検査開始の入力を受付けていないと判断し(S9:NO)、待機状態となる。検査開始のコマンドが操作ボタン94に入力された場合、CPU91は検査開始の入力を受付けたと判断し(S9:YES)、ロック処理を実行する(S10)。S10において実行されるロック処理は、S3において実行されるロック処理と同様である。ロック駆動部310は、図6に示すロック解除状態から、図9に示すロック状態に変化する。
CPU91は検査処理を実行する(S11)。検査処理の概要は次の通りである。図2及び図4に示すように、CPU91は、モータドライバ102に制御信号を送信し、主軸モータ35の駆動を開始する。この結果、ホルダ61及び検査チップ2が公転する。又、CPU91は、自転コントローラ98を制御し、図示外のステッピングモータを駆動する。この結果、ホルダ61及び検査チップ2が自転する。ホルダ61及び検査チップ2に対して、自転角度に応じた向きの遠心力が作用する。遠心力の作用によって、検査チップ2内の検体及び試薬は、図示外の液体流路に沿って移動する。検体及び試薬は、液体流路内を移動する過程で定量され、混合される。混合液は、遠心力の作用によって貯留部293に移動する。
CPU91は、モータドライバ102に制御信号を送信し、検査チップ2を測定位置の角度まで回転させる。測定位置は、図2に示す検査チップ2の公転可能範囲のうちで主軸57の後側となる位置であり、検査チップ2に測定光が照射される位置である。CPU91は、測定コントローラ99を制御して光源71を発光させる。光源71が発する測定光は、貯留部293に照射される。測定光は、貯留部293を通過し、受光部72に受光される。CPU91は、受光部72が受光した測定光の変化量に基づいて、混合液の光学測定を行い、測定データを取得する。CPU91は、取得された測定データに基づいて、混合液の測定結果を算出する。測定結果は、ROM93に記憶される。CPU91は検査処理を終了する。なお、混合液の測定方法は、光学測定に限られず、他の方法でもよい。
CPU91は、累積回数Nをインクリメントし、インクリメントされた累積回数NをROM93に更新して記憶する(S12)。例えば、CPU91は、累積回数Nとして499をROM93に更新して記憶する(S12)。CPU91は処理をS8に戻す。CPU91がロック解除処理を実行することによって(S8)、カバー5のロックは解除される。CPU91が待機状態にある間において(S9:NO)、ユーザは、カバー5を閉鎖位置から開放位置まで回動させ、検査が終了した検査チップ2を検査装置1から取り出すことができる。CPU91が待機状態にある間において(S9:NO)、ユーザは、検査が終了した検査チップ2とは別の検査チップ2をホルダ61に取り付けて、カバー5を開放位置から閉鎖位置まで回動させる。CPU91が上述したS9〜S12を実行することによって、検査装置1は連続して検査チップ2の検査を実行できる。CPU91は、累積回数Nとして500をROM93に更新して記憶する(S12)。CPU91は、上述したS8を実行する。CPU91が待機状態である間において(S9:NO)、ユーザが検査装置1の電源をオフにすると、CPU91はメイン処理を終了する。
尚、CPU91が検査処理(S11)を実行して待機状態(S9:NO)となるのは、CPU91がロック解除処理(S8)を実行した後である。従って、検査装置1が検査処理を実行した後にユーザが検査装置1の電源をオフにした場合において、閉鎖位置にあるカバー5のロックは、解除されている。ユーザは、検査装置1の電源を再投入することなく、カバー5を図1に示す開放位置まで回動させることができる。従って、ユーザは、検査装置1の電源を再投入することなく、図2に示すケース80の内部の清掃等のメンテナンスを実行できる。
一方、CPU91が検査処理を実行している間において、停電等により検査装置1の電源が突発的にオフになる場合が考えられる。この場合であっても、CPU91は、検査処理(S11)を実行する前に、ロック処理(S10)を実行している。即ち、ロック駆動部310はロック状態に変化しており(S24:YES)、且つロック状態保持部360は禁止状態に変化している(S25)。閉鎖位置にあるカバー5のロックは解除されない。よって、検査装置1の電源が突発的にオフになり、且つ、主軸57が慣性力によって回転し続ける場合であっても、検査装置1は、カバー5が閉鎖位置から開方向へ回動する可能性を低減できる。
<5.累積回数Nが500以上である場合のメイン処理の説明>
次に、図5〜16を参照し、累積回数Nが500となった場合におけるメイン処理を説明する。CPU91がメイン処理を実行する前において、検査装置1は初期状態である。CPU91は、上述したS1〜S4を実行する。CPU91がロック処理を実行することによって(S3)、ロックリンク315は図6に示す第二ロック解除位置から、図9に示す第一ロック位置まで移動する。CPU91は、累積回数Nが500以上であると判断し(S4:YES)、セルフチェック処理を実行する(S5)。
図11を参照し、セルフチェック処理について説明する。セルフチェック処理は、ロック状態保持部360が正常に機能しているか否かと、主軸57に対する制動性能が正常か否かとを、CPU91が判断するための処理である。ロック状態保持部360が正常に機能しているか否かは、ロック駆動部310のロック状態からロック解除状態への変化が、禁止状態のロック状態保持部360によって、禁止されるか否かによって判断される。主軸57に対する制動性能が正常か否かは、回転している主軸57が停止する場合において、主軸57が減速する程度が予め定められた基準を満たすか否かによって判断される。
CPU91は、第三検出部383が通電状態か否か判断する(S41)。言い換えると、CPU91は、第三検出部383の検出結果に基づき、ロックリンク315が第一ロック位置又は第二ロック位置にあるか否かを判断する。CPU91は、S3においてロック処理を実行しているので、ロックリンク315は、図9に示す第一ロック位置にあり、第三検出部383は通電状態である。CPU91は、第三検出部383が通電状態であると判断した場合(S41:YES)、処理をS43に進める。突発的な要因によってロックリンク315が第一ロック解除位置又は第二ロック解除位置にある場合、第三検出部383は非通電状態である。CPU91は、第三検出部383が通電状態ではないと判断した場合(S41:NO)、ロック処理を実行し(S42)、処理をS43に進める。S42において実行されるロック処理は、S3において実行されるロック処理と同様である。CPU91は、S41,S42を実行することによって、ロックリンク315が第一ロック位置にある状態において、処理をS43に進める。
CPU91は、第三ソレノイド82を非通電状態に変化させる(S43)。主軸駆動機構81は、図9に示す主軸ロック状態となる。尚、CPU91は、S43が実行される前に第三ソレノイド82が非通電状態である場合、S43が実行されることによって、第三ソレノイド82は非通電状態を維持する。
CPU91は、第二ソレノイド362を非通電状態に変化させる(S44)。ロックリンク315が第一ロック位置にある状態において、ロック状態保持部360は禁止状態となる。尚、S44が実行される前に第二ソレノイド362が非通電状態である場合、S44が実行されることによって、第二ソレノイド362は非通電状態を維持する。
CPU91は、第一ソレノイド311を非通電状態から通電状態に変化させる(S45)。ロックリンク315は、図9に示す第一ロック位置から、第一ロック解除位置へ向けて移動する。しかしながら、図12に示すように、ロック状態保持部360が、禁止状態に変化しているので、第一ソレノイド311が通電状態に変化しても、当接部329Aが爪部366に当接する。ロックリンク315は、第二ロック位置にて、第一ロック解除位置へ向けた移動を禁止される。従って、第一ソレノイド311が通電状態になっても、ロック駆動部310はロック状態からロック解除状態に変化しない。即ち、CPU91は、S45を実行することによって、ロック駆動部310をロック状態からロック解除状態に変化させるダミー処理を実行する。尚、ロック駆動部310がロック状態を維持するので、第三検出部383及び第四検出部384は、通電状態を維持する。
CPU91が上記S45を実行する場合において、ロック状態保持部360が正常に機能しない具体例を説明する。ロック状態保持部360が正常に機能しない具体例として、例えば、第一ソレノイド311の通電状態への変化に伴い(S45)、当接部329Aが爪部366に当接し、爪部366が破損する場合がある。他に、ロック状態保持部360が正常に機能しない具体例として、例えば、CPU91がS44を実行しても、第二ソレノイド362が非通電状態に変化せずに通電状態を維持する場合が挙げられる。ロック状態保持部360が正常に機能しない状態において、CPU91がS45を実行すると、ロックリンク315は、第二ロック位置にて移動を禁止されることなく、第二ロック解除位置又は第一ロック解除位置まで移動する。ロック駆動部310がロック状態からロック解除状態に変化するので、第三検出部383と第四検出部384は夫々、通電状態から非通電状態に切り替わる。
図11に示すように、CPU91は、0.5秒(即ち500m秒)待機し(S46)、第三検出部383が通電状態か否か判断する(S47)。CPU91が0.5秒待機することによって、ロックリンク315が第二ロック位置まで移動する前に、第三検出部383が通電状態か否かをCPU91が判断する可能性を低減できる。
ロック状態保持部360が正常に機能しない場合、第一ソレノイド311の非通電状態から通電状態への変化(S45)に伴って、第三検出部383は非通電状態に切り替わっている。CPU91は、第三検出部383が通電状態であると判断した場合(S47:NO)、主軸モータ35への電力の供給を遮断する(S48)。CPU91はモータドライバ102に対する制御信号の送信を停止する。これにより、モータドライバ102は、主軸モータ35への電力の供給を停止する。よって、ロック状態保持部360が正常に機能していない場合において、主軸モータ35が主軸57を回転させる可能性を低減できる。
尚、ロック状態保持部360が正常に機能しない場合、第一ソレノイド311の非通電状態から通電状態への変化(S45)に伴って、第四検出部384は非通電状態に切り替わる。従って、電源389からリレー104への電力の供給が遮断される。従って、リレー104は、CPU91に制御されることなく、供給状態から遮断状態に切り替わる。主軸モータ35は、回生抵抗109に接続される。これにより、電源102Aから主軸モータ35への電力の供給が遮断される。CPU91によって制御されることなく、リレー104が遮断状態に切り替わるので、ロック状態保持部360が正常に機能していない場合において、主軸モータ35が主軸57を回転させる可能性を更に低減できる。
CPU91は、第一ソレノイド311を通電状態から非通電状態に変化させ(S49)、ロック状態保持部360が異常であることを通知する(S50)。例えば、図13に示すように、CPU91は、ディスプレイ96に、「カバーロック異常 販売元に確認して下さい」と表示する(S50)。CPU91は処理を終了する。
一方、ロック状態保持部360が正常に機能している場合、CPU91がロック駆動部310をロック状態からロック解除状態にするダミー処理を実行しても(S45)、第三検出部383は図12に示す通電状態を維持する。図11に示すように、CPU91は、第三検出部383が通電状態であると判断した場合(S47:YES)、第三ソレノイド82を非通電状態から通電状態に変化させる(S51)。主軸駆動機構81は、図12に示す主軸ロック状態から、図14に示す主軸ロック解除状態に変化する。
CPU91は主軸モータ35を駆動し、主軸57を所定回転数で回転させる(S52)。ホルダ61はケース80の内部で公転する。CPU91は第二ソレノイド362を非通電状態から通電状態に変化させる(S53)。ロック状態保持部360は、図12に示す禁止状態から、図14に示す許可状態に変化する。CPU91が第一ソレノイド311を通電状態に変化させている(S45)。従って、ロック状態保持部360が許可状態に変化すると、ロックリンク315は、図12に示す第二ロック位置から、図14に示す第一ロック解除位置まで移動する。閉鎖位置にあるカバー5のロックは解除される。しかしながら、主軸57の回転数は所定回転数であるので、カバー5が開放位置まで回動された場合であっても、ユーザにとって安全である。
CPU91は制動性能特定処理を実行する(S54)。制動性能特定処理は、主軸57に対する制動性能を特定する処理である。
<5−1.制動性能特定処理>
図15を参照し、制動性能特定処理について説明する。CPU91は、タイマ125をリセットする(S61)。CPU91は、第三検出部383が通電状態か否かを判断する(S62)。CPU91は、第三検出部383が通電状態であると判断した場合(S62:YES)、待機状態になる。例えば、CPU91が上述したS53を実行することに伴って、ロックリンク315は、第二ロック位置から第一ロック解除位置へ向けて移動する。ロックリンク315が第二ロック解除位置を通過していない場合、第三検出部383は通電状態となる(S62:YES)
ロックリンク315が第二ロック解除位置を通過した場合、第三検出部383は、通電状態から非通電状態に切り替わる。CPU91は、第三検出部383が通電状態ではないと判断した場合(S62:NO)、タイマ125の計時を開始する(S63)。CPU91がS63を実行する間に、ロックリンク315は、第二ロック解除位置から、図14に示す第一ロック解除位置まで移動する。尚、ロックリンク315が第二ロック解除位置を通過した場合、第四検出部384も同様に、通電状態から非通電状態に切り替わる。結果、電源389からリレー104への電源の供給は遮断される。図14に示すように、主軸モータ35は、回生抵抗109に接続される。従って、所定回転数で回転していた主軸57は減速を開始する。
図15に示すように、CPU91は、エンコーダ35Aが出力するパルス信号に基づき、主軸57が回転を停止したか否かを判断する(S64)。CPU91は、主軸57が回転を停止していないと判断した場合(S64:NO)、待機状態となる。CPU91は、主軸57が回転を停止したと判断した場合(S64:YES)、タイマ125の計時を終了する(S65)。CPU91は、タイマ125が計時した時間を読み出すことで、所定時間Tsを特定する(S66)。所定時間Tsは、回転する主軸57が減速を開始してから、主軸57が回転を停止するまでの時間である。即ち、所定時間Tsは、主軸57が減速する程度を示す値である。CPU91は、セルフチェック処理のS55に移行する。
図11に示すように、CPU91は、第一ソレノイド311を通電状態から非通電状態に変化させる(S55)。ロック状態保持部360は許可状態に変化しているので(S53)、ロックリンク315は、図14に示す第一ロック解除位置から、図9に示す第一ロック位置まで移動する。ロック駆動部310はロック解除状態からロック状態に変化する。CPU91は、第二ソレノイド362を通電状態から非通電状態に変化させる(S56)。ロック状態保持部360は、図14に示す許可状態から図9に示す禁止状態に変化する。
CPU91は、S67において特定した所定時間Tsが、予め定められた基準値よりも小さい値であるか否かを判断する(S57)。基準値はROM93に記憶されている。基準値は、主軸57が停止される場合における制動性能が正常であるか否かを、CPU91が判断するために用いられる値である。主軸57に対する制動性能が正常である場合、所定時間Tsは基準値よりも小さい値となり、制動性能が正常でない場合、所定時間Tsは基準値以上の値となる。即ち、CPU91がS57を実行することによって、主軸57に対する制動性能が正常か否か判断される。本実施形態の基準値は、一例として0.2秒である。
CPU91は、所定時間Tsが基準値以上の値であると判断した場合(S57:NO)、第三ソレノイド82を通電状態から非通電状態に変化させる(S58)。主軸駆動機構81は、図14に示す主軸ロック解除状態から、図9に示す主軸ロック状態に変化する。CPU91は、主軸57の制動性能の異常を通知する(S59)。例えば図16に示すように、CPU91は、ディスプレイ96に「制動回路異常 販売元に確認して下さい」と表示する。CPU91は、処理を終了する。カバー5が閉鎖位置にてロックされた状態において、検査装置1の電源はオフになる。
CPU91は、所定時間Tsが基準値よりも小さい値であると判断した場合(S57:YES)、メイン処理に戻る。図5に示すように、CPU91は、累積回数Nをリセットし、リセットした累積回数NをROM93に更新して記憶する(S6)。CPU91は、上述したS7〜S12を実行する。
<6.本実施形態の主たる作用・効果>
以上説明したようにCPU91は、ロックリンク315が第一ロック位置にある状態で、ロック状態保持部360を許可状態から禁止状態に変化させ(S44)、ロック駆動部310をロック状態からロック解除状態にするダミー処理を実行する(S45)。ロック状態保持部360が正常に機能する場合、CPU91がダミー処理を実行しても、ロックリンク315は第二ロック位置にて、第一ロック解除位置へ向けた移動を禁止される。第三検出部383が通電状態を維持する。
一方、ロック状態保持部360が正常に機能していない場合、CPU91がダミー処理を実行すると(S45)、ロックリンク315は、第二ロック位置にて移動を禁止されずに、第一ロック解除位置又は第二ロック解除位置まで移動する。第三検出部383は非通電状態に切り替わる。従って、ダミー処理を実行したCPU91が第三検出部383が通電状態であるか否かを判断することによって(S47)、ロック機構300は、ロック状態保持部360が正常に機能しているか否かを自動的に判断できる。
CPU91は、第三検出部383が非通電状態であると判断した場合(S47:NO)、ロック状態保持部360が異常であることを通知する(S50)。言い換えると、CPU91は、ロックリンク315が第一ロック解除位置又は第二ロック解除位置にあると判断した場合(S47:NO)、S47における判断結果を通知する(S50)。よって、ユーザは、ロック状態保持部360が正常に機能していないことを認識できる。
CPU91は、主軸駆動機構81を主軸ロック状態にした後(S43)、ダミー処理を実行する(S45)。従って、CPU91がダミー処理を実行することに伴って、ロックリンク315が第一ロック解除位置又は第二ロック解除位置まで移動する場合であっても、主軸57の回転はロックされている。つまり、CPU91がダミー処理を実行することに伴って、閉鎖位置にあるカバー5の開方向への回動が許可される場合であっても、主軸57の回転はロックされている。よって、ロック機構300は、ロック状態保持部360が正常に機能していないことに伴って、閉鎖位置にあるカバー5が開方向に回動される前に、主軸57の回転をロックしておくことができる。
CPU91は、ロックリンク315が第一ロック解除位置又は第二ロック解除位置にあると判断した場合(S47:NO)、主軸モータ35に対する電力の供給を遮断する(S48)。よって、ロック機構300は、ロック状態保持部360が正常に機能していないこと場合に、主軸モータ35が主軸57を回転させる可能性を低減できる。
リレー104は、第二検出部382と第四検出部384との少なくとも一方が、非通電状態となった場合に、供給状態から遮断状態に切り替わる。リレー104は、第二検出部382と第四検出部384との検出結果に応じて、CPU91によって制御されることなく、供給状態から遮断状態に切り替わる。よって、ロック機構300は、ロック状態保持部360が正常に機能していないことに伴って、ロックリンク315が第一ロック解除位置又は第二ロック解除位置まで移動する場合と、カバー5が閉鎖位置よりも開方向側にある場合との少なくとも一方の場合において、主軸モータ35が主軸57を回転させる可能性を低減できる。
CPU91は、主軸57を所定回転数で回転させた後(S52)、ロック状態保持部360を禁止状態から許可状態に変化させる(S53)。ロックリンク315は第二ロック位置から第一ロック解除位置まで移動し、第四検出部384は非通電状態となる。リレー104は図14に示す遮断状態に切り替わる。これにより、所定回転数で回転していた主軸57は減速し停止する。CPU91は、所定時間Tsを特定し(S66)、特定した所定時間Tsが基準値を満たすか値であるか否かを判断する(S57)。主軸57に対する制動性能が正常である場合、所定時間Tsは基準値を満たす値となり(S57:YES)、制動性能が正常でない場合、所定時間Tsは基準値を満たさない値となる(S57:NO)。よって、ロック機構300は、主軸57に対する制動性能が正常であるか否かを自動的に判断できる。
CPU91は、ロックリンク315が第一ロック解除位置又は第二ロック解除位置にあると判断した場合(S47:NO)、ロック状態保持部360が異常であることを通知する(S50)。一方、CPU91は、所定時間Tsが基準値を満たす値ではないと判断した場合(S57:NO)、主軸57に対する制動性能の異常を通知する(S59)。ロック状態保持部360が異常であることを通知する場合と、主軸57に対する制動性能の異常を通知する場合とにおいて、CPU91がディスプレイ96に表示する情報は、互いに異なる。よって、ロック機構300は、ロック状態保持部360の異常と、主軸57に対する制動性能の異常とを、ユーザに区別して認識させることができる。
CPU91は、ロック状態保持部360が正常にしていると判断した場合に(S47:YES)、暖気運転処理を実行する(S7)。よって、ロック状態保持部360が正常に機能していないことが判断される前に、ヒータ122が発熱する可能性は低減する。
CPU91は、累積回数Nが500以上である場合に(S4:YES)、セルフチェック処理を実行する(S5)。即ち、累積回数Nが500以上にならないと、CPU91はセルフチェック処理を実行しない。CPU91がセルフチェック処理を実行する頻度が低減する。従って、セルフチェック処理が実行されることに伴って、第一ソレノイド311と第二ソレノイド362が駆動される頻度が低減し、また当接部329Aが爪部366に接触する回数が低減する。よって、ロック駆動部310及びロック状態保持部360は長寿命化できる。
上記実施形態において、ロック機構300は、本発明の「ロック装置」の一例である。第一ロック位置及び第二ロック位置は、本発明の「ロック位置」の一例である。第一ロック解除位置及び第二ロック解除位置は、本発明の「ロック解除位置」の一例である。閉鎖位置は、本発明の「所定位置」の一例である。ロックリンク315は、本発明の「ロック部」の一例である。ロック駆動部310は、本発明の「ロック駆動手段」の一例である。ロック状態保持部360は、本発明の「ロック状態保持手段」の一例である。第三検出部383は、本発明の「第一検出手段」の一例である。主軸57は、本発明の「ロータ」の一例である。主軸モータ35は、本発明の「モータ」の一例である。主軸駆動機構81は、本発明の「ロータ駆動手段」の一例である。第二検出部382は、本発明の「カバー検出手段」の一例である。第四検出部384は、本発明の「第二検出手段」の一例である。リレー104は、本発明の「切替回路」の一例である。ディスプレイ96は、本発明の「表示手段」の一例である。ROM93は、本発明の「記憶手段」の一例である。所定時間Tsは、本発明の「所定値」の一例である。累積回数Nは、本発明の「基準回数」の一例である。
S41を実行するCPU91は、本発明の「第一判断手段」の一例である。S22,S23を実行するCPU91は、本発明の「ロック制御手段」の一例である。S44を実行するCPU91は、本発明の「禁止制御手段」の一例である。S45を実行するCPU91は、本発明の「ロック解除制御手段」の一例である。S47を実行するCPU91は、本発明の「第二判断手段」の一例である。S50を実行するCPU91は、本発明の「通知手段」の一例である。S43を実行するCPU91は、本発明の「ロータロック制御手段」の一例である。S48を実行するCPU91は、本発明の「電力制御手段」の一例である。S51を実行するCPU91は、本発明の「ロータロック解除制御手段」の一例である。S52を実行するCPU91は、本発明の「ロータ回転制御手段」の一例である。S53を実行するCPU91は、本発明の「許可制御手段」の一例である。S63〜S66を実行するCPU91は、本発明の「特定手段」の一例である。S57を実行するCPU91は、本発明の「第三判断手段」の一例である。S58を実行するCPU91は、本発明の「ロータ駆動制御手段」の一例である。S59を実行するCPU91は、本発明の「表示制御手段」の一例である。S7を実行するCPU91は、本発明の「ヒータ制御手段」の一例である。S11を実行するCPU91は、本発明の「回転制御手段」の一例である。S12を実行するCPU91は、本発明の「記憶制御手段」の一例である。S4を実行するCPU91は、本発明の「第四判断手段」の一例である。
尚、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。ロックリンク315は、第二ロック位置に代えて第一ロック位置にて、第一ロック解除位置に向けた移動を、ロック状態保持部360によって禁止されてもよい。同様に、ロックリンク315は、第二ロック解除位置に代えて第一ロック解除位置にて、第一ロック位置に向けて移動を、ロック状態保持部360によって禁止されてもよい。
CPU91は、S50を実行する代わりに、電源をオフにしてメイン処理を終了してもよい。つまり、CPU91は、ロックリンク315が第一ロック解除位置又は第二ロック解除位置にあると判断した場合において(S47:NO)、ロック状態保持部360が異常であることを通知せずに、電源をオフにしてもよい。この場合、検査装置1は、ロック状態保持部360が正常に機能していないと自動的に判断した後に、電源がオフになった状態で待機する。
所定時間Tsは、主軸57の回転の減速が開始されてから主軸57が回転を停止するまでの時間である代わりに、主軸57の回転の減速が開始されてから主軸57が特定の回転数に減速するまでの時間であってもよい。本変形例における特定の回転数は、0rpmとは異なる回転数である。
CPU91は、所定時間Tsを特定する代わりに(S63〜S66)、主軸57の所定回転量を特定してもよい。所定回転量は、主軸57の回転の減速が開始されてから、主軸57の回転数が特定の回転数になるまでの間に、主軸57が回転する回転量である。本変形例における特定の回転数は、例えば、0rpmである。CPU91はエンコーダ35Aが出力するパルス信号に基づいて、所定回転量を特定できる。CPU91は、特定した所定回転量が、予め定められた基準値を満たす値であるか否かを判断することによって、主軸57に対する制動性能が正常であるか否かを判断できる。
また、CPU91は、所定時間Tsを特定する代わりに(S63〜S66)、主軸57の所定回転加速度を特定してもよい。所定回転加速度の算出は、主軸57の回転の減速が開始されてから、一定時間経過後における主軸57の回転数を特定することによって、実行される。一定時間は、例えば、0.1秒である。また、CPU91は、特定した所定回転加速度が、予め定められた基準値を満たす値であるか否かを判断することによって、主軸57に対する制動性能が正常であるか否かを判断できる。
リレー104が供給状態から遮断状態に切り替わった場合、主軸モータ35は、回生抵抗109を介さずに接地されてもよい。
主軸駆動機構81は、ストッパーピン82Aを備える代わりに、図示外のホルダストッパを備えてもよい。主軸ロック状態の主軸駆動機構81は、ホルダ61が公転する領域にホルダストッパを進入させることによって、主軸57の回転を禁止する。主軸駆動機構81は、主軸ロック解除状態において、ホルダストッパを、ホルダ61が公転する領域から退出させることによって、主軸57の回転を禁止する。ホルダストッパは、例えば第三ソレノイド82によって駆動される。
35 主軸モータ
35A エンコーダ
57 主軸
81 ロータ駆動機構
96 ディスプレイ
104 リレー
122 ヒータ
300 ロック機構
310 ロック駆動部
315 ロックリンク
360 ロック状態保持部
382 第二検出部
383 第三検出部
384 第四検出部
91 CPU
93 ROM
N 累積回数
Ts 所定時間

Claims (9)

  1. カバーの移動をロックする位置であるロック位置と、前記カバーの前記移動を許可する位置であるロック解除位置との間を移動可能なロック部と、
    前記ロック部を前記ロック位置まで移動させることが可能な状態であるロック状態と、前記ロック部を前記ロック解除位置まで移動させることが可能な状態であるロック解除状態とに変化するロック駆動手段と、
    前記ロック位置と前記ロック解除位置との間における前記ロック部の移動であるロック移動を禁止する状態である禁止状態と、前記ロック移動を許可する状態である許可状態とに変化するロック状態保持手段と、
    前記ロック部が前記ロック位置にあるか否かを検出する第一検出手段と、
    前記第一検出手段の検出結果に基づき、前記ロック部が前記ロック解除位置にあるか否かを判断する第一判断手段と、
    前記ロック部が前記ロック解除位置にあると前記第一判断手段が判断した場合、前記ロック状態保持手段を前記許可状態にした後、前記ロック駆動手段を前記ロック状態にするロック制御手段と、
    前記ロック部が前記ロック位置にあると前記第一判断手段が判断した場合、又は、前記ロック制御手段が前記ロック駆動手段を前記ロック状態にした場合、前記ロック状態保持手段を前記禁止状態にする禁止制御手段と、
    前記禁止制御手段が前記ロック状態保持手段を前記禁止状態にした後、前記ロック駆動手段を前記ロック解除状態にするダミー処理を実行するロック解除制御手段と、
    前記ロック解除制御手段が前記ダミー処理を実行した後、前記第一検出手段の検出結果に基づき、前記ロック部が前記ロック解除位置にあるか否かを判断する第二判断手段と
    を備えたことを特徴とするロック装置。
  2. 前記ロック部が前記ロック解除位置にあると前記第二判断手段が判断した場合、前記第二判断手段の判断結果を通知する通知手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のロック装置。
  3. 回転可能に設けられたロータと、前記ロータを回転させるモータとを有し、前記ロータの回転をロックする状態であるロータロック状態と、前記ロータの回転を許可する状態であるロータロック解除状態とに変化するロータ駆動手段と、
    前記ロータ駆動手段を前記ロータロック状態にするロータロック制御手段と
    を備え、
    前記ロック解除制御手段は、前記ロータロック制御手段が前記ロータ駆動手段を前記ロータロック状態にした後、前記ダミー処理を実行することを特徴とする請求項2に記載のロック装置。
  4. 前記ロック部が前記ロック解除位置にあることを前記第一検出手段が検出した場合に、前記モータに対する電力の供給を遮断する電力制御手段を備えたことを特徴とする請求項3に記載のロック装置。
  5. 前記カバーが、前記ロック位置にある前記ロック部によって前記移動を制限される位置である所定位置にあるか否かを検出可能であり、前記カバーが前記所定位置にあることを検出した場合に非導通状態から導通状態に切り替わるカバー検出手段と、
    前記ロック部が前記ロック位置にあるか否かを検出可能であり、前記ロック部が前記ロック位置にあることを検出した場合に非導通状態から導通状態に切り替わる第二検出手段と、
    前記モータに対する電力の供給を許可する供給状態と、前記モータに対する電力の供給を遮断する状態である遮断状態とに切り替わる切替回路であって、前記カバー検出手段と前記第二検出手段とに電気的に夫々接続され、前記カバー検出手段と前記第二検出手段との少なくとも一方が前記非導通状態に切り替わった場合、前記供給状態から前記遮断状態に切り替わる切替回路と
    を備えたことを特徴とする請求項4に記載のロック装置。
  6. 前記ロータの回転数を検出するエンコーダと、
    前記ロック部が前記ロック位置にあると前記第二判断手段が判断した場合、前記ロータ駆動手段を前記ロータロック解除状態にするロータロック解除制御手段と、
    前記ロータロック解除制御手段が前記ロータ駆動手段を前記ロータロック解除状態にした後、前記エンコーダの検出結果を監視して、前記モータを駆動して前記ロータを回転させるロータ回転制御手段と、
    前記ロータ回転制御手段が前記ロータを回転させた後、前記ロック状態保持手段を前記許可状態にする許可制御手段と、
    前記許可制御手段が前記ロック状態保持手段を前記許可状態にした後、前記エンコーダの検出結果に基づき、前記ロータが減速する程度を示す値である所定値を特定する特定手段と、
    前記特定手段が特定した前記所定値が、予め定められた基準を満たす値であるか否かを判断する第三判断手段と、
    前記所定値が前記基準を満たさない値であると前記第三判断手段が判断した場合、前記ロータ駆動手段を前記ロータロック状態にするロータ駆動制御手段と
    を備えたことを特徴とする請求項5に記載のロック装置。
  7. 情報を表示する表示手段と、
    前記所定値が前記基準を満たさない値であると前記第三判断手段が判断した場合、前記第三判断手段の判断結果を前記表示手段に表示する表示制御手段と
    を備え、
    前記通知手段は、前記表示制御手段が前記表示手段に表示する情報とは異なる情報を前記表示手段に表示することで、前記第二判断手段の前記判断結果を通知することを特徴とする請求項6に記載のロック装置。
  8. ヒータと、
    前記ロック部が前記ロック解除位置にないと前記第二判断手段が判断した場合、前記ヒータを発熱させるヒータ制御手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のロック装置。
  9. 前記モータを駆動制御して、前記ロータを回転させた後に前記ロータを停止させる回転制御手段と、
    前記回転制御手段が前記ロータを回転させて停止させる度に、前記回転制御手段が前記ロータを回転させた累積回数を記憶手段に記憶する記憶制御手段と、
    前記記憶手段に記憶されている前記累積回数が予め定められた基準回数以上であるか否かを判断する第四判断手段と
    を備え、
    前記第一判断手段は、前記累積回数が前記基準回数以上であると前記第四判断手段が判断した場合に、前記ロック部が前記ロック解除位置にあるか否かを判断することを特徴とする請求項3から8のいずれかに記載のロック装置。
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EP3718637A1 (de) * 2019-04-05 2020-10-07 Eppendorf AG Laborzentrifuge, verfahren zum betreiben einer laborzentrifuge und verfahren zum herstellen einer laborzentrifuge
WO2020200871A1 (de) * 2019-04-05 2020-10-08 Eppendorf Ag Laborzentrifuge, verfahren zum betreiben einer laborzentrifuge und verfahren zum herstellen einer laborzentrifuge

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