JP2005342055A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】リールの停止位置から何らかの情報(例えば、内部当選の予告等)を遊技者に報知することができる遊技機を提供すること。
【解決手段】リール停止制御において、加速テーブルを参照して加速カウンタが8であるか否かを判別する。このステップでは、減速の最終ステップであるか否かを判別している。また、延長テーブルを参照して延長カウンタが0であるか否かを判別する。このステップでは、停止位置をずらす処理をするか否かについて判別する。停止位置をずらす制御を行わないときは、通常の停止位置でリールを停止する制御を行う。停止位置をずらす制御を行うときは、加速カウンタを1減算し、延長カウンタを1減算する。これにより、加速タイマが遅くない状態で停止タイミングを延長して、遊技者が見たときに、スムーズにリールが停止する。
【選択図】 図11
【解決手段】リール停止制御において、加速テーブルを参照して加速カウンタが8であるか否かを判別する。このステップでは、減速の最終ステップであるか否かを判別している。また、延長テーブルを参照して延長カウンタが0であるか否かを判別する。このステップでは、停止位置をずらす処理をするか否かについて判別する。停止位置をずらす制御を行わないときは、通常の停止位置でリールを停止する制御を行う。停止位置をずらす制御を行うときは、加速カウンタを1減算し、延長カウンタを1減算する。これにより、加速タイマが遅くない状態で停止タイミングを延長して、遊技者が見たときに、スムーズにリールが停止する。
【選択図】 図11
Description
本発明は、遊技機に関する。
例えば、停止ボタンを備えたスロットマシン、いわゆるパチスロ機は、正面の表示窓内に複数の図柄を表示する機械的回転リールを複数配列して構成した変動表示装置、或いはリール上の図柄を画面に表示する電気的変動表示装置を有する。遊技者のスタート操作に応じて、制御手段が変動表示装置を駆動して各リールを回転させることにより、図柄を変動表示させ、一定時間後自動的に或いは遊技者の停止操作により、各リールの回転を順次停止させる。このとき、表示窓内に現れた各リールの図柄が特定の組合せ(入賞図柄)になった場合にコイン、メダル等の遊技媒体を払出すことで遊技者に利益を付与するものである。
現在主流の機種は、複数種類の入賞態様を有するものである。特に、所定の役の入賞が成立したときは、1回のコインの払出しに終わらず、所定期間、通常の状態よりも条件の良い遊技状態となる。このような役として、遊技者に相対的に大きい利益を与えるゲ−ムが所定回数行える役(「ビッグボ−ナス」と称し、以下「BB」と略記する)と、遊技者に相対的に小さい利益を与える遊技を所定ゲ−ム数行える役(「レギュラ−ボ−ナス」と称し、以下「RB」と略記する)がある。
また、現在主流の機種においては、有効化された入賞ライン(以下「有効ライン」という)に沿って所定の図柄の組合せが並び、コイン、メダル等が払出される入賞が成立するには、内部的な抽選処理(以下、「内部抽選」という)により役に当選(以下、「内部当選」という)し、且つその内部当選した役(以下、「内部当選役」という)の入賞成立を示す図柄の組合せを有効ラインに停止できるタイミングで遊技者が停止操作を行うことが要求される。
つまり、いくら内部当選したとしても、遊技者の停止操作のタイミングが悪いと入賞を成立させることができない。すなわち、停止操作のタイミングに熟練した技術が要求される(「目押し」といわれる技術介入性の比重が高い)遊技機が現在の主流である。このような遊技機では、リールがパルスモータにより駆動されるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特公平3−72313号公報
上述した遊技機では、リールの停止位置は一定しており、リールの停止位置では、何ら他の情報を報知することはできない。
本発明の目的は、リールの停止位置から何らかの情報(例えば、内部当選の予告や遊技状態等)を遊技者に報知することができる遊技機を提供することである。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、遊技機において、リール停止制御手段は、所定の条件を満たす場合に、加速テーブル及び延長テーブルを参照して前記少なくとも一つのリールの停止位置を通常の停止位置からずらす制御を行う。
より具体的には、本発明では、遊技者による操作に応じて、単位遊技の開始を指令する遊技開始指令信号を出力する遊技開始指令手段と、前記遊技開始指令信号を検出したことに基づいて、複数のリールの回転を開始させるリール回転開始制御手段と、前記遊技開始指令信号を検出したことに基づいて、所定の役から当選役を決定する当選役決定手段と、前記リールの加速制御或いは停止制御の状況を示す加速テーブル、及び所定の条件と前記リールの停止位置をずらす量とを関連づけた延長テーブルを格納する格納手段と、遊技者による操作に応じて停止指令信号を出力する停止指令手段と、前記停止指令信号を検出したこと及び前記当選役に基づいて、前記リールの回転を停止させるリール停止制御手段と、前記リール停止制御手段は、所定の条件を満たす場合に、前記加速テーブル及び前記延長テーブルを参照して前記少なくとも一つのリールの停止位置を通常の停止位置からずらす制御を行うことを特徴とする遊技機を提供する。
このような遊技機によれば、いままでにない態様で、遊技者は、例えば内部当選されたことや遊技状態等の遊技機の状態を認知することができる。
本発明によれば、リールの停止位置から何らかの情報(例えば、内部当選の予告や遊戯状態等)を遊技者に報知することができる遊技機を提供することができる。
図1は、本発明の一実施例の遊技機1の外観を示す斜視図である。遊技機1は、いわゆるパチスロ機である。この遊技機1は、コイン、メダル、遊技球又はトークンなどの他、遊技者に付与された、もしくは付与される遊技価値の情報を記憶したカード等の遊技媒体を用いて遊技する遊技機であるが、以下ではメダルを用いるものとして説明する。
遊技機1の全体を形成しているキャビネット2の正面には、略垂直面としてのパネル表示部2aが形成され、その中央には縦長矩形の表示窓4L,4C,4Rが設けられる。表示窓4L,4C,4Rには、入賞ラインとして水平方向にトップライン8b,センターライン8c及びボトムライン8d、斜め方向にクロスアップライン8a及びクロスダウンライン8eが設けられている。
これらの入賞ラインは、後述の1−BETスイッチ11、2−BETスイッチ12、最大BETスイッチ13を操作すること、或いはメダル投入口22にメダルを投入することにより、それぞれ1本、3本、5本が有効化される。どの入賞ラインが有効化されたかは、後で説明するBETランプ9a,9b,9cの点灯で表示される。
キャビネット2の内部には、各々の外周面に複数種類の図柄によって構成される図柄列が描かれた3個のリール3L,3C,3Rが回転自在に横一列に設けられ、変動表示手段を形成している。各リールの図柄は表示窓4L,4C,4Rを通して観察できるようになっている。各リールは、定速回転(例えば80回転/分)で回転する。
表示窓4L,4C,4Rの左側には、1−BETランプ9a、2−BETランプ9b、最大BETランプ9c、情報表示部18が設けられる。1−BETランプ9a、2−BETランプ9b及び最大BETランプ9cは、一のゲ−ムを行うために賭けられたメダルの数(以下「BET数」という)に応じて点灯する。
1−BETランプ9aは、BET数が1で1本の入賞ラインが有効化されたときに点灯する。2−BETランプ9bは、BET数が2で3本の入賞ラインが有効化されたときに点灯する。最大BETランプ9cは、BET数が3で全て(5本)の入賞ラインが有効化されたときに点灯する。情報表示部18は、7セグメントLEDから成り、貯留(クレジット)されているメダルの枚数、入賞時のメダルの払出枚数、後で説明するBB一般遊技状態におけるゲ−ムの回数等を表示する。
表示窓4L,4C,4Rの下方には水平面の台座部10が形成され、その台座部10と表示窓4L,4C,4Rとの間には液晶表示装置5が設けられている。この液晶表示装置5の表示画面5aでは、種々の演出が行われ、その演出を通じて遊技に関連する情報などが遊技者に報知される。液晶表示装置5の右側にはメダル投入口22が設けられ、液晶表示装置5の左側には、1−BETスイッチ11,2−BETスイッチ12、及び最大BETスイッチ13が設けられる。
1−BETスイッチ11は、1回の押し操作により、クレジットされているメダルのうちの1枚がゲームに賭けられ、2−BETスイッチ12は、1回の押し操作により、クレジットされているメダルのうちの2枚がゲームに賭けられ、最大BETスイッチ13は、1回のゲームに賭けることが可能な最大枚数のメダルが賭けられる。これらのBETスイッチを操作することで、前述のとおり、所定の入賞ラインが有効化される。
台座部10の前面部の左寄りには、遊技者がゲームで獲得したメダルのクレジット/払出しを押しボタン操作で切り換えるC/Pスイッチ14が設けられている。このC/Pスイッチ14の切り換えにより、正面下部のメダル払出口15からメダルが払出され、払出されたメダルはメダル受け部16に溜められる。C/Pスイッチ14の右側には、遊技者の操作により上記リールを回転させ、表示窓4L,4C,4R内での図柄の変動表示を開始するためのスタートレバー6が所定の角度範囲で回動自在に取り付けられている。
台座部10の前面部中央で、液晶表示装置5の下方位置には、3個のリール3L,3C,3Rの回転をそれぞれ停止させるための3個の停止ボタン(停止操作手段)7L,7C,7Rが設けられている。メダル受け部16の上方の左右には、スピーカ21L,21Rが設けられている。
図2は、遊技機1における遊技処理動作を制御する主制御回路71と、主制御回路71に電気的に接続する周辺装置(アクチュエータ)と、主制御回路71から送信される制御指令に基づいて液晶表示装置5、スピーカ21L,21R,LED類101及びランプ類102を制御する副制御回路72とを含む回路構成を示す。
主制御回路71は、回路基板上に配置されたマイクロコンピュータ30を主たる構成要素とし、これに乱数サンプリングのための回路を加えて構成されている。マイクロコンピュータ30は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPU31と、記憶手段であるROM32及びRAM33を含む。
CPU31には、基準クロックパルスを発生するクロックパルス発生回路34及び分周器35と、サンプリングされる乱数を発生する乱数カウンタ36及びサンプリング回路37とが接続されている。尚、乱数サンプリングのための手段として、マイクロコンピュータ30内で、即ちCPU31の動作プログラム上で、乱数サンプリングを実行するように構成してもよい。その場合、乱数カウンタ36及びサンプリング回路37は省略可能であり、或いは、乱数サンプリング動作のバックアップ用として残しておくことも可能である。
マイクロコンピュータ30のROM32には、スタートレバー6を操作(スタート操作)する毎に行われる乱数サンプリングの判定に用いられる確率抽選テーブル、停止ボタンの操作に応じてリールの停止態様を決定するための停止テーブル、副制御回路72へ送信するための各種制御指令(コマンド)、各種テーブル等が格納されている。副制御回路72が主制御回路71ヘコマンド、情報等を入力することはなく、主制御回路71から副制御回路72への一方向で通信が行われる。RAM33には、種々の情報が格納される。例えば、フラグ、遊技状態の情報等が格納される。
図2の回路において、マイクロコンピュータ30からの制御信号により動作が制御される主要なアクチュエータとしては、BETランプ(1−BETランプ9a、2−BETランプ9b、最大BETランプ9c)と、情報表示部18と、メダルを収納し、ホッパー駆動回路41の命令により所定枚数のメダルを払出すホッパー(払出しのための駆動部を含む)40と、リール3L,3C,3Rを回転駆動するステッピングモータ49L,49C,49Rとがある。
更に、ステッピングモータ49L,49C,49Rを駆動制御するモータ駆動回路39、ホッパー(遊技価値付与手段)40を駆動制御するホッパー駆動回路41、BETランプ9a,9b,9cを駆動制御するランプ駆動回路45、及び情報表示部18を駆動制御する表示部駆動回路48がCPU31の出力部に接続されている。これらの駆動回路は、それぞれCPU31から出力される駆動指令などの制御信号を受けて、各アクチュエータの動作を制御する。
例えば、モータ駆動回路39は、CPU31が出力する出力パルスデータに基づいて、各ステッピングモータ49L,49C,49Rに励磁信号を出力する(磁力により駆動する)。なお、モータ駆動回路39は、主制御回路71とは別体で設けられ、モータコントロール専用のLSIを含み、シーケンスやパルス周期などの部分をハードウェア的に制御することができる。これにより、CPU31からの処理を「回転開始」、「停止要求」、「位置検索」のみに絞ることができる場合がある。
また、マイクロコンピュータ30が制御指令を発生するために必要な入力信号を発生する主な入力信号発生手段としては、スタートスイッチ6S、1−BETスイッチ11、2−BETスイッチ12、最大BETスイッチ13、C/Pスイッチ14、メダルセンサ22S、リール停止信号回路46、リール位置検出回路50、払出完了信号回路51がある。
スタートスイッチ6Sは、スタートレバー6の操作を検出する。メダルセンサ22Sは、メダル投入口22に投入されたメダルを検出する。リール停止信号回路46は、各停止ボタン7L,7C,7Rの操作に応じて停止信号を発生する。リール位置検出回路50は、リール回転センサからのパルス信号を受けて各リール3L,3C,3Rの位置を検出するための信号をCPU31へ供給する。払出完了信号回路51は、メダル検出部40Sの計数値(ホッパー40から払出されたメダルの枚数)が指定された枚数データに達した時、メダル払出完了を検知するための信号を発生する。
図2の回路において、乱数カウンタ36の値は、0.25msec毎に1が加算されることにより更新される。サンプリング回路37は、定速回転到達時間内の適宜のタイミングで1個の乱数をサンプリングする。こうしてサンプリングされた乱数及びROM32内に格納されている確率抽選テーブルに基づいて、当選役が決定される。
リール3L,3C,3Rの回転が開始された後、ステッピングモータ49L,49C,49Rの各々に供給される駆動パルスの数が計数され、その計数値はRAM33の所定エリアに書き込まれる。リール3L,3C,3Rからは一回転毎にリセットパルスが得られ(いわゆるインデックスが検知され)、これらのパルスはリール位置検出回路50を介してCPU31に入力される。
こうして得られたリセットパルスにより、RAM33で計数されている駆動パルスの計数値が0にクリアされる。これにより、RAM33内には、各リール3L,3C,3Rについて一回転の範囲内における回転位置に対応した計数値が格納される。
ステッピングモータ49L,49C,49Rは、2層励磁方式を採用している。この励磁パタ−ンは、CPU31が発生する所定のパルス信号により実現される。このパルス信号(パルスデータ)は、モータ駆動回路39に入力され、モータ駆動回路39は、パルス信号に応じた励磁信号を出力することによりステッピングモータ49L,49C,49Rを駆動する。
実施例では、09(H)、0C(H)、06(H)、及び03(H)の4個のパルスデー夕(図4(a))を、順番に出力することによってリール3L,3C,3Rを回転させる。
パルスデータの制御周期(割込み周期)は、リール3L,3C,3Rが定速回転に到達した後(定速制御中)では、2.2346msec(第1周期)である。回転を開始してから定速回転に到達する前(加速制御中)では、4.4692msec(第2周期)である。
上記のようなリール3L,3C,3Rの回転位置とリール外周面上に描かれた図柄とを対応づけるために、図柄テーブル(図示せず)が、ROM32内に格納されている。この図柄テーブルでは、前述したリセットパルスが発生する回転位置を基準として、各リール3L,3C,3Rの一定の回転ピッチ毎に順次付与されるコードナンバーと、それぞれのコードナンバー毎に対応して設けられた図柄を示す図柄コードとが対応づけられている。
更に、ROM32内には、入賞図柄組合せテーブル(図示せず)が格納されている。この入賞図柄組合せテーブルでは、入賞となる図柄の組合せと、入賞のメダル配当枚数と、その入賞を表わす入賞判定コードとが対応づけられている。上記の入賞図柄組合せテーブルは、左のリール3L,中央のリール3C,右のリール3Rの停止制御時、及び全リール3L,3C,3Rの停止後の入賞確認を行う場合に参照される。
上記乱数サンプリングに基づく抽選処理(確率抽選処理)により当選した場合には、CPU31は、遊技者が停止ボタン7L,7C,7Rを操作したタイミングでリール停止信号回路46から送られる操作信号、及び選択された停止テーブルに基づいて、リール3L,3C,3Rを停止制御する信号をモータ駆動回路39に送る。
当選した役の入賞を示す停止態様となれば、CPU31は、払出指令信号をホッパー駆動回路41に供給してホッパー40から所定個数のメダルの払出を行う。その際、メダル検出部40Sは、ホッパー40から払出されるメダルの枚数を計数し、その計数値が指定された数に達した時に、メダル払出完了信号がCPU31に入力される。これにより、CPU31は、ホッパー駆動回路41を介してホッパー40の駆動を停止し、メダル払出処理を終了する。
図3は、各リール3L,3C,3Rに表わされた複数種類の図柄が21個配列された図柄列(シンボルシートに描かれた図柄列)を示している。
各図柄には00〜20のコードナンバーが付され、データテーブルとして後で説明するROM32(図2)に格納(記憶)されている。各リール3L,3C,3R上には、赤7(図柄91)、白7(図柄92)、BAR(図柄93)、ベル(図柄94)、スイカ(図柄95)、Replay(図柄96)及びチェリー(図柄97)の図柄で構成される図柄列が表わされている。各リール3L,3C,3Rは、図柄列が図3の矢印方向に移動するように回転駆動される。
図4は、主制御回路71に格納されたテーブル(制御情報)を示す。
図4(a)は、パルスデータテーブルを示す。このテーブルには、パルスコードカウンタの値に応じて出力するパルスデータの情報が格納され、後述の図18のステップS164で使用される。パルスコードカウンタの値は、後述のパルス出力処理(図18)が行われる度に1加算され、出力するべきパルスデータを特定するための情報である。
図4(b)は、加速テーブルを示す。このテーブルには、加速カウンタの値に対応してセットする加速タイマの情報が格納され、後述の図19のステップS171で使用される。加速カウンタは、リールの加速制御或いは停止制御における経過(制御状況)を示す情報である。加速タイマは、リールを加速又は減速する際のパルスデータの出力周期を規定する値である。
ここで、加速タイマの値は、加速カウンタの値に応じて取得され、その取得する処理の後、加速カウンタの値に1が加算される(後述の図19)。加速カウンタの値が5以上に更新された場合に、加速制御中から定速制御中に切り換えられる(後述の図13)。
また、加速カウンタ1〜4に対応する加速タイマが2であることにより、加速制御中のパルスデータの出力周期が4.4692msecとなる。なお、定速制御中では、後述の図9のステップS45の判別がYesとされる周期でパルスデータが出力される。
図7は、主制御回路71に格納された延長テーブル(制御情報)を示す。このテーブルは、リール停止制御において、リールの停止位置を通常の停止位置からずらす制御を行う際に使用される。具体的には、リールの停止位置を通常の停止位置からずらす制御は、図4(b)に示す加速テーブル及び図7に示す延長テーブルを参照して行われる。
リールの停止位置を通常の停止位置からずらす制御は、遊技機において所定の条件を満たした場合に行う。したがって、図7に示す延長テーブルは、停止位置をずらす制御を行うかどうかを決定するために用いられる。所定の条件の対象としては、例えば図7(a)に示すように滑りコマ数や、図7(b)に示すように遊技状態等が挙げられるが、これらに限定されず、種々変更することが可能である。なお、図7においては、所定の条件の対象がそれぞれ一つである場合について説明しているが、所定の条件の対象が複数である場合でも同様に適用することができる。例えば、滑りコマ数がある条件を満たし、且つ、遊技状態がある状態である場合に、停止位置をずらす制御を行うように設定してもよい。
図7(a)に示す延長テーブル(パターン1)は、滑りコマ数が所定の条件を満たすときに、停止位置をずらす制御を行うことを示す。この延長テーブルの乱数範囲は0〜127である。滑りコマ数が4であって、乱数が0〜63の場合には、比較的大きく停止位置をずらす制御を行うため、延長カウンタが4に設定されている。滑りコマ数が4であって、乱数が64〜95の場合には、比較的小さく停止位置をずらす制御を行うため、延長カウンタが2に設定されている。滑りコマ数が4であって、乱数が96〜127の場合及び滑りコマ数が0〜3の場合には、停止位置をずらす制御を行わないので、延長カウンタが0に設定されている。なお、延長カウンタの数については、特にこれらに限定されず、種々変更することが可能である。
図7(b)に示す延長テーブル(パターン2)は、遊技状態が所定の条件を満たすときに、停止位置をずらす制御を行うことを示す。この延長テーブルの乱数範囲は0〜127である。遊技状態がRB持越状態であって、乱数が0〜95である場合並びに遊技状態が一般遊技状態及びRB遊技状態であって、乱数が0である場合には、停止位置をずらす制御を行うため、延長カウンタが4に設定されている。遊技状態がRB持越状態であって、乱数が96〜127である場合並びに遊技状態が一般遊技状態及びRB遊技状態であって、乱数が1〜127である場合には、停止位置をずらす制御を行わないため、延長カウンタが0に設定されている。
図5、図6、図8に示すフローチャートを参照して、主制御回路71におけるRESET割込処理を示す。
初めに、CPU31は、電源投入時の初期化を行う(ステップS1)。具体的には、RAM33の記憶内容の初期化、通信データの初期化等を行う。続いてゲーム終了時のRAM33の所定の記憶内容を消去し(ステップS2)、ステップS3に移る。具体的には、前回のゲームに使用されたRAM33の書き込み可能エリアのデータの消去、RAM33の書き込みエリアヘの次のゲームに必要なパラメータの書き込み、次のゲームのシーケンスプログラムの開始アドレスの指定等を行う。
ステップS3では、スタートスイッチ6S、BETスイッチ11〜13、メダルセンサ22Sからの入力信号に基づいて、メダル投入監視・スタートチェック処理を行い、ステップS4に移る。ステップS4では、抽選用の乱数を抽出し、ステップS5に移る。ステップS5では、遊技状態監視処理を行い、ステップS6に移る。
ステップS6では、内部当選役を決定するための確率抽選処理を行い、ステップS7に移る。ステップS7では、停止用当選役を決定するための停止用当選役決定処理を行い、ステップS8に移る。内部当選役及び停止用当選役は、いずれも当選役に含まれる。停止用当選役は、内部当選役に基づいて決定され、停止用当選役毎にリールの停止制御の態様が定められている。
ステップS8では、テーブルライン選択処理を行い、ステップS9に移る。ステップS9では、内部当選役などの情報を含むスタートコマンドをセットし、ステップS10に移る。ステップS10では、ゲーム最短時間経過待ち処理を行い、ステップS11に移る。ステップS11では、ゲーム最短時間計時用カウンタをセットし、ステップS12に移る。
ステップS12では、全リール回転開始要求を行い、ステップS13に移る。この全リール回転開始要求により、後述の図10のステップS61の判別がYesとなり、リールの加速制御が開始する。ステップS13では、リール停止許可コマンドをセットし、ステップS14に移る。
ステップS14では、全てのリールの停止許可フラグがオンであるか否かを判別し、この判別がYesのときは、図7のステップS15に移る。リール停止許可フラグは、定速制御処理において最初にインデックスが検知された場合にオンに更新される(後述の図15のステップS129)。リール停止許可フラグがオンの場合には、停止ボタンの操作が有効なものとなる。
図6のステップS15では、停止ボタンがオンされたか否か、すなわち、リール停止信号回路46からの入力があるか否かを判別する。この判別がYesのときは、対象リールの補正禁止フラグをオンとし(ステップS16)、ステップS17に移る。対象リールは、操作された停止ボタンに対応するリールである。補正禁止フラグは、後述の図10のステップS71の判別に用いられる情報である。
ステップS17では、対象リールのパルスカウンタの値が14より小さいか否かを判別する。この判別がYesのときは、ステップS18に移り、Noのときは、ステップS19に移る。パルスカウンタの値は、基本的に、定速制御中においてリールの回転角度を識別するための情報であり、パルスデータの出力の際に、後述の図16のステップS141で1減算される。
ステップS18では、図柄カウンタが変化したか否かを判別し、この判別がYesのときは、ステップS19に移る。図柄カウンタの値は、図柄位置(回転角度)を識別するための情報であり、パルスカウンタの値が0に更新された場合に1加算される。なお、パルスカウンタの値は、0〜16の範囲で変化する。
ステップS19では、対象リールの滑りコマ数決定処理を行い、ステップS20に移る。ステップS20では、滑りコマ数分、対象リールが回転するのを待ち、ステップS21に移る。ステップS21では、延長カウンタを設定する処理を行う。具体的には、遊技機が所定の条件を満たすときに、延長テーブルを参照して延長カウンタの値を設定する。なお、所定の条件を満たしたかどうかの判断は、例えば、遊技機における所定の条件の対象部分からの制御信号が送られてきたかどうかにより行う。その後、ステップS22に移る。ステップS22では、対象リールの停止要求フラグをオンし、ステップS23に移る。停止要求フラグは、後述の図10のステップS73の判別に用いられる情報である。
ステップS23では、リール停止コマンドをセットし、ステップS24に移る。ステップS24では、全リールが停止したか否かを判別する。この判別がYesのときは、図8のステップS25に移り、Noのときは、ステップS15に移る。
図8のステップS25では、全リール停止コマンドをセットし、ステップS26に移る。ステップS26では、入賞検索を行い、ステップS27に移る。ステップS27では、誤入賞チェック処理を行い、ステップS28に移る。ステップS28では、入賞役がレギュラーボーナス(RB)であるか否かを判別する。この判別がYesのときは、ステップS29に移り、Noのときは、ステップS31に移る。
ステップS29では、持ち越された役(持越後)をクリアし、ステップS30に移る。ステップS30では、メダルの払出、RBの発生を行い、ステップS31に移る。ステップS31では、遊技状態がRB遊技状態であるか否かを判別する。この判別がYesのときは、ステップS32に移り、Noのときは、図5のステップS2に移る。
ステップS32では、RB遊技数チェック処理を行い、ステップS33に移る。ステップS33では、RBの終了か否かを判別する。この判別がYesのときは、ステップS34に移り、Noのときは、図5のステップS2に移る。ステップS34では、RB終了時処理を行い、図5のステップS2に移る。
図9を参照して、主制御回路71の定期割込処理について説明する。定期割込処理は、1.1173ms毎に行われる。
初めに、CPU31は、レジスタの退避を行い(ステップS41)、ステップS42に移る。ステップS42では、入力ポートチェック処理を行い、ステップS43に移る。ステップS43では、通信データ送信処理を行い、ステップS44に移る。ステップS44では、割込カウンタに1加算し、ステップS45に移る。
ステップS45では、割込カウンタの値が偶数であるか否かを判別する。この判別がYesのときは、ステップS46に移り、Noのときは、ステップS47に移る。ステップS46では、7SEG駆動制御処理を行い、ステップS43に移る。
ステップS47では、リール識別子に右のリール3Rを示す情報をセットし、ステップS48に移る。ステップS48では、後で図10を参照して説明するリール制御処理を行い、ステップS49に移る。
ステップS49では、リール識別子に中央のリール3Cを示す情報をセットし、ステップS50に移る。ステップS50では、後で図10を参照して説明するリール制御処理を行い、ステップS51に移る。
ステップS51では、リール識別子に左のリール3Lを示す情報をセットし、ステップS52に移る。ステップS52では、後で図10を参照して説明するリール制御処理を行い、ステップS53に移る。
ここで、ステップS48、ステップS50、及びステップS52に示すリール制御処理は、割込カウンタの値が奇数に更新された場合に行われるが、割込カウンタの値は、1.1173ms毎に更新される。したがって、リール制御処理は、2.2346ms毎に行われる。
ステップS53では、各種カウンタ減算処理を行い、ステップS54に移る。ステップS54では、電磁カウンタ制御処理を行い、ステップS55に移る。ステップS55では、レジスタを復帰し、定期割込処理を終了する。
図10を参照して、リール制御処理について説明する。
初めに、CPU31は、当該リール制御処理を呼び出す前にステップS47、ステップS49、又はステップS51で設定したリール識別子を参照し、該当するリールが回転制御中であるか否かを判別する(ステップS61)。この判別がYesのときは、ステップS62に移り、Noのときは、図9のステップS49、ステップS51又はステップS53に移る。
ここで、回転制御中は、停止制御中、加速制御中、及び定速制御中のうちのいずれかの状態であることを示している。例えば、RAM33に設けられた停止制御中フラグの領域の値がオンであれば停止制御中と判定され、よって回転制御中と判定される。オフであれば停止制御中ではないと判定され、よって回転制御中ではないと判定される。加速制御中、及び定速制御中に関しても同様である。
なお、リール制御処理では、当該処理を呼び出す前にステップS49、ステップS51又はステップS53で設定したリール識別子を参照し、該当するリールに関する状態に応じた処理を行うようにしている。例えば、右のリール3Rの制御を行う場合は、ステップS47でリール識別子に右のリール3Rを示す情報をセットしておき、ステップS47に続いて実行されるリール制御処理では、RAM33に設けられた右のリール3Rに関する停止制御中フラグ、加速制御中フラグ、及び定速制御中フラグなど、右のリール3Rに関する情報の参照・設定を行うとともに、右のリール3Rに関する信号の受信や励磁信号の出力を行う。また、左のリール3L及び中央のリール3Cに関しても同様に、それぞれに関する情報の参照・設定を行う。
ステップS62では、インデックスプラグをオフとし、ステップS63に移る。ステップS63では、INポ−トから入力したリールンデックス信号がオンであるか否かを判別する。この判別がYesのときは、ステップS64に移り、Noのときは、ステップS65に移る。
ステップS64では、インデックスプラグをオンとし、ステップS65に移る。インデックスプラグは、インデックスが検知されているか否か(リセットパルスが得られているか否か)を識別するための情報である。インデックスが検知されている場合には、インデックスフラグがオンである。
ステップS65では、停止制御中であるか否かを判別する。この判別がYesのときは、ステップS66に移り、Noのときは、ステップS67に移る。停止制御中の設定は、後述のステップS75で行われる。ステップS66では、後で図11を参照して説明する停止制御処理を行い、図9のステップS49、ステップS51又はステップS53に移る。
ステップS67では、加速制御中であるか否かを判別する。この判別がYesのときは、ステップS68に移り、Noのときは、ステップS69に移る。加速制御中の設定は、後述の図14のステップS111で行われる。ステップS68では、後で図13を参照して説明する加速制御処理を行い、図9のステップS49、ステップS51又はステップS53に移る。
ステップS69では、定速制御中でないかどうかを判別する。この判別がYesのときは、ステップS70に移り、Noのときは、ステップS71に移る。定速制御中の設定は、後述の図13のステップS105で行われる。ステップS70では、後で図14を参照して説明する回転開始処理を行い、図9のステップS49、ステップS51又はステップS53に移る。
ステップS71では、補正禁止中(補正禁止フラグがオン)ではないかどうかを判別する。この判別がYesのときは、ステップS72に移り、Noのときは、ステップS73に移る。ステップS72では、後で図15を参照して説明する定速制御処理を行い、図9のステップS49、ステップS51又はステップS53に移る。
ステップS73では、停止要求がある(停止要求フラグがオン)か否かを判別する。この判別がYesのときは、ステップS75に移り、Noのときは、ステップS74に移る。ステップS74では、後で図16を参照して説明するパルスカウンタ更新処理を行い、図9のステップS49、ステップS51又はステップS53に移る。
ステップS75では、停止制御中に設定する。例えば、RAM33に設けられた定速制御中フラグ及び停止要求フラグの領域をオフに設定し、RAM33に設けられた停止制御中フラグの領域をオンに設定する(加速制御中及び定速制御中に設定する場合も同様にそれぞれのフラグを設定する構成にしても良い)。その後、ステップS76に移る。ステップS76では、後で図11を参照して説明する停止制御処理を行い、図9のステップS49、ステップS51又はステップS53に移る。
図11を参照して、停止制御処理について説明する。
初めに、CPU31は、加速タイマの値を1減算し(ステップS81)、ステップS82に移る。ステップS82では、加速タイマの値が0であるか否かを判別する。この判別がYesのときは、ステップS83に移り、Noのときは、図9のステップS49、ステップS51又はステップS53に移る。
ステップS83では、図4(b)に示す加速テーブルを参照して加速カウンタが8であるか否かを判別する。このステップでは、減速の最終ステップであるか否かを判別している。この判別がYesのときは、ステップS84に移り、Noのときは、ステップS87に移る。ステップS84では、図5に示す延長テーブルを参照して延長カウンタが0であるか否かを判別する。このステップでは、停止位置をずらす処理をするか否かについて判別する(延長カウンタが0であれば、停止位置をずらす制御は行わない)。この判別がYes、すなわち停止位置をずらす制御を行わないときは、ステップS87に移って通常の停止位置でリールを停止する制御を行う。この判別がNoのときは、ステップS85に移る。
ステップS85では、加速カウンタを1減算し、ステップS86に移る。ステップS86では、延長カウンタを1減算し、ステップS87に移る。減算された後の延長カウンタ値は、加速テーブルの加速タイマを延長するために使用される。例えば、設定された延長カウンタ値が2である場合、減算後の延長カウンタ値は1となる。この延長カウンタ値1は、加速カウンタ一つ分(例えば、加速カウンタ7)の加速タイマ分(2)だけ延長させることになる。また、ステップS85で加速カウンタを1減算する意味は、加速カウンタが8のときは、加速タイマが68であり、この状態で停止位置をずらす制御を行うと、遊技者が見る際にスムーズに停止したように見えないためである。したがって、ステップS85及びステップS86により、加速タイマが遅くない状態で停止タイミングを延長して、遊技者が見たときに、スムーズにリールが停止するようにしている。
ステップS87では、加速カウンタの値が9以上であるか否かを判別する。この判別がYesのときは、ステップS88に移り、Noのときは、ステップS93に移る。ステップS88では、OUTポートに出力していたパルスコード信号をオフ(全相オフ)とし、ステップS89に移る。ステップS89では、回転無制御中に設定(例えば、RAM33の停止制御フラグの領域をオフに設定する、もちろん停止制御中、加速制御中、及び定速制御中のそれぞれに対応するフラグ全てをオフに設定しても良い)し、ステップS90に移る。
ステップS90では、パルスコードカウンタの値を1減算し、ステップS91に移る。ステップS91では、パルスコードカウンタの値が0以上であるか否かを判別する。この判別がYesのときは、図9のステップS49、ステップS51又はステップS53に移り、Noのときは、ステップS92に移る。ステップS92では、パルスコードカウンタの値を3にセットし、図9のステップS49、ステップS51又はステップS53に移る。
ステップS93では、後で図19を参照して説明する加速タイマ設定処理を行い、ステップS94に移る。ステップS94では、後で図18を参照して説明するパルス出力処理を行い、図9のステップS49、ステップS51又はステップS53に移る。
上記のようにして、遊技機が所定の条件を満たした場合には、リールの停止位置をずらす制御を行う。これにより、図12に示すように、左のリール101のみが中心線(点線)よりも下にずれて停止し、中央のリール102及び右のリール103は中心線の位置に停止する。これにより、遊技者は、例えば内部当選されたことや遊技状態を認知することができる。なお、図12では、左のリールのみの停止位置をずらした場合について説明しているが、本発明においては、複数のリールの停止位置をずらしてもよい。
図13を参照して、加速制御処理について説明する。
初めに、CPU31は、加速タイマの値を1減算し(ステップS101)、ステップS102に移る。ステップS102では、加速タイマの値が0であるか否かを判別する。この判別がYesのときは、ステップS103に移り、Noのときは、図9のステップS49、ステップS51又はステップS53に移る。
ステップS103では、後で図19を参照して説明する加速タイマ設定処理を行い、ステップS104に移る。ステップS104では、加速カウンタの値が5より小さいか否かを判別する。この判別がYesのときは、ステップS106に移り、Noのときは、ステップS105に移る。ステップS105では、定速制御中(例えば、RAM33の加速制御フラグの領域をオフに設定し、RAM33の定速制御フラグの領域をオンに設定しても良い)に設定し、ステップS106に移る。ステップS106では、後で図18を参照して説明するパルス出力処理を行い、図9のステップS49、ステップS51又はステップS53に移る。
図14を参照して、回転開始処理について説明する。
初めに、CPU31は、加速制御中(例えば、RAM33の加速制御フラグの領域をオンに設定しても良い)に設定し(ステップS111)、ステップS112に移る。ステップS112では、パルスカウンタに16をセットし、ステップS113に移る。ステップS113では、エラーカウンタに0をセットし、ステップS114に移る。
ステップS114では、図柄カウンタに0をセットし、ステップS115に移る。ステップS115では、加速カウンタに0をセットし、ステップS116に移る。ステップS116では、加速タイマに1をセットし、ステップS117に移る。ステップS117では、図13に示す加速制御処理を行い、図9のステップS49、ステップS51又はステップS53に移る。
図15を参照して、定速制御処理について説明する。
初めに、CPU31は、エラーカウンタの値が0か否かを判別する(ステップS121)。この判別がYesのときは、ステップS125に移り、Noのときは、ステップS122に移る。ステップS122では、エラーカウンタの値を1減算し、ステップS123に移る。
ステップS123では、エラーカウンタの値が0であるか否かを判別する。この判別がYesのときは、ステップS124に移り、Noのときは、ステップS125に移る。ステップS124では、図14に示す回転開始処理を行い、図9のステップS49、ステップS51又はステップS53に移る。
すなわち、エラーカウンタに0以外の値が設定(例えば、後述のステップS154で設定)され、2割込毎にカウントダウンされ、1から0に変化する割込のタイミング回転開始処理ステップS124に移行する。すなわち、後述の図柄カウンタ及びパルスカウンタを更新することで認識されるリールの1回転の後、5回ステッピングモータの励磁位置を変化させるまでの間にリールインデックスが検出されなかった場合、具体的には、後述のステップS125の判定処理でYesと判定され、且つ後述のステップS126の判定処理でNoと判定されなかった場合、リールが80回転/分の速度で1回転する定速回転してないエラー状態と判定し、回転開始処理ステップS124を実行し、リールを停止状態から再起動(再加速)するように構成している。
ステップS125では、ステップS62又はステップS64でオフ又はオンに設定されるインデックスプラグがオンであるか否かを判別する。この判別がYesのときは、ステップS126に移り、Noのときは、ステップS131に移る。ステップS126では、前回チェック時以前からインデックスプラグがオンであるか否かを判別する。この判別がYesのときは、ステップS131に移り、Noのとき(今回の処理でインデックスが検知されたとき)は、ステップS127に移る。
具体的には、リール制御処理が呼び出されて、右・中央・左のリール3L,3C,3Rの制御が行われるのは、2割込ごとであるので、前々回の割込処理から呼び出されるリール制御処理におけるステップS63の判定処理でオフと判定され、今回の割込処理から呼び出されるリール制御処理におけるステップS63の判定処理でオンと判定された場合に、リールが80回転/分の速度で1回転する定速回転が行われたものとしてステップS127に処理を移行し、その他の場合にはステップS131に処理を移行する。
ステップS127では、図柄カウンタに0をセットし、ステップS128に移る。ステップS128では、エラーカウンタに0をセットし、ステップS129に移る。ステップS129では、停止許可フラグをオンとし、ステップS130に移る。ステップS130では、後で図17を参照して説明するパルスカウンタ更新サブを行い、図9のステップS49、ステップS51又はステップS53に移る。ステップS131では、後で図16を参照して説明するパルスカウンタ更新処理を行い、図9のステップS49、ステップS51又はステップS53に移る。
図16を参照して、パルスカウンタ更新処理について説明する。この処理は、図10のステップS74、及び図15のステップS131のタイミングで行われる。
初めに、CPU31は、パルスカウンタの値を1減算し(ステップS141)、ステップS142に移る。ステップS142では、パルスカウンタの値が0であるか否かを判別する。この判別がYesの(すなわち、1図柄分の回数、励磁位置を変化させたと判定された)ときは、ステップS143に移り、Noのときは、ステップS145に移る。
ステップS143では、図柄カウンタに1加算し、ステップS144に移る。ステップS144では、後で図17を参照して説明するパルスカウンタ更新サブを行い、ステップS145に移る。ステップS145では、後で図18を参照して説明するパルス出力処理を行い、図9のステップS49、ステップS51又はステップS53に移る。
図17を参照して、パルスカウンタ更新サブについて説明する。この処理は、図15のステップS130、及び図16のステップS144のタイミングで行われる。
初めに、CPU31は、パルスカウンタに16をセットし(ステップS151)、ステップS152に移る。ステップS152では、図柄カウンタの値が21よりも小さいか否かを判別する。この判別がYesのときは、図9のステップS49、ステップS51、ステップS53、又は図16のステップS145に移る。
ステップS152の判別がNoのときは、図柄カウンタの値から21を減算(することで0に設定)し(ステップS153)、ステップS154に移る。ステップS154では、エラーカウンタに5をセットし、図9のステップS49、ステップS51、ステップS53、又は図16のステップS145に移る。
図18を参照して、パルス出力処理について説明する。この処理は、図11のステップS94、図13のステップS106、及び図16のステップS145のタイミングで行われる。
初めに、CPU31は、パルスコードカウンタの値に1加算し(ステップS161)、ステップS162に移る。ステップS162では、パルスコードカウンタの値が3より大きいか否かを判別する。この判別がYesのときは、ステップS163に移り、Noのときは、ステップS164に移る。ステップS163では、パルスコードカウンタに0をセットし、ステップS164に移る。
ステップS164では、パルスデータテーブル(図4(a))と、パルスコードカウンタの値とに基づいて、パルスデータを取得し、ステップS165に移る。ステップS165では、加速カウンタの値が9であるか否かを判別する。この判別がYesのとき(40回転/分に減速制御する12割込(加速カウンタの値が5、6及び7であることに基づく減速制御)の終了後)は、ステップS166に移り、Noのときは、ステップS167に移る。
ステップS166では、パルスデータのビット4をオン(チョッピング出力ビットをオン)とし、ステッピングモータに対するチョッピング電流制御を次回のリール起動時まで終了させるようにしている。続いて、ステップS167に移る。ステップS167では、パルスデータをOUTポートから出力し、図9のステップS49、ステップS51又はステップS53に移る。
図19を参照して、加速タイマ設定処理について説明する。この処理は、図11のステップS93、及び図13のステップS103のタイミングで行われる。
初めに、CPU31は、加速テーブル(図4(b))と、加速カウンタの値とに基づいて、加速タイマを取得し(ステップS171)、ステップS172に移る。ステップS172では、加速カウンタの値に1加算し、図11のステップS94又は図13のステップS106に移る。
以上、実施例について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。
例えば、モ−タ駆動回路39をコントロ−ルLSI仕様とすることもできる。その仕様の例として、(1)3軸制御可能(3軸同時スタ−ト機能、独立ストップ機能)、(2)外部入力又はCPUコマンドによる加速、定速、減速動作、(3)位置情報読み出し機能(出力パルスを内部的にカウントし、CPUからリード可能)、(4)2相ステッピングモータ励磁分配機能(ユニポーラ・バイポーラ)、(5)加速・減速・回転速度等はプログラム可能である。
このようなLSIを遊技機に搭載し、リールモータをコントロールすることもできる。処理の流れとしては、CPU31からの起動命令があった場合に、LSIが3軸を同時に起動し、定速回転到達後に停止許可信号を発生する。CPU31は、停止ボタン7L,7C,7Rを受け付け、位置情報読み出し・停止位置決定を行い、停止位置指示命令を行う。LSIは、減速・停止制御を行う。
以上のように実施例の遊技機1は、以下のような構成を備える遊技機であることを特徴とする。
すなわち、遊技者による操作に応じて、単位遊技の開始を指令する遊技開始指令信号を出力する遊技開始指令手段と、前記遊技開始指令信号を検出したことに基づいて、複数のリールの回転を開始させるリール回転開始制御手段と、前記遊技開始指令信号を検出したことに基づいて、所定の役から当選役を決定する当選役決定手段と、前記リールの加速制御或いは停止制御の状況を示す加速テーブル、及び所定の条件と前記リールの停止位置をずらす量とを関連づけた延長テーブルを格納する格納手段と、遊技者による操作に応じて停止指令信号を出力する停止指令手段と、前記停止指令信号を検出したこと及び前記当選役に基づいて、前記リールの回転を停止させるリール停止制御手段と、前記リール停止制御手段は、所定の条件を満たす場合に、前記加速テーブル及び前記延長テーブルを参照して前記少なくとも一つのリールの停止位置を通常の停止位置からずらす制御を行うことを特徴とする遊技機。
上記構成の遊技機によれば、いままでにない態様で、遊技者は、例えば内部当選されたことや遊技状態等の遊技機の状態を認知することができる。
更に、本実施例のような遊技機1の他、パチンコ遊技機等の他の遊技機にも本発明を適用できる。
1 遊技機
2 キャビネット
3L,3C,3R リール
6 スタ−トレバ−
7L,7C,7R 停止ボタン
30 マイクロコンピュ−タ
31 CPU
32 ROM
33 RAM
71 主制御回路
72 副制御回路
2 キャビネット
3L,3C,3R リール
6 スタ−トレバ−
7L,7C,7R 停止ボタン
30 マイクロコンピュ−タ
31 CPU
32 ROM
33 RAM
71 主制御回路
72 副制御回路
Claims (1)
- 遊技者による操作に応じて、単位遊技の開始を指令する遊技開始指令信号を出力する遊技開始指令手段と、
前記遊技開始指令信号を検出したことに基づいて、複数のリールの回転を開始させるリール回転開始制御手段と、
前記遊技開始指令信号を検出したことに基づいて、所定の役から当選役を決定する当選役決定手段と、
前記リールの加速制御或いは停止制御の状況を示す加速テーブル、及び所定の条件と前記リールの停止位置をずらす量とを関連づけた延長テーブルを格納する格納手段と、
遊技者による操作に応じて停止指令信号を出力する停止指令手段と、
前記停止指令信号を検出したこと及び前記当選役に基づいて、前記リールの回転を停止させるリール停止制御手段と、
前記リール停止制御手段は、所定の条件を満たす場合に、前記加速テーブル及び前記延長テーブルを参照して前記少なくとも一つのリールの停止位置を通常の停止位置からずらす制御を行うことを特徴とする遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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---|---|---|---|
JP2004162395A JP2005342055A (ja) | 2004-05-31 | 2004-05-31 | 遊技機 |
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Family Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2004
- 2004-05-31 JP JP2004162395A patent/JP2005342055A/ja active Pending
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