JP2016192188A - タッチパネルセンサ - Google Patents
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Description
はじめに図1を参照して、タッチ位置検出機能付き表示装置10について説明する。図1に示すように、タッチ位置検出機能付き表示装置10は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの表示装置15と、表示装置15の観察者側に配置されたタッチパネルセンサ30と、を組み合わせることによって構成されている。表示装置15は、表示面16aを有する表示パネル16と、表示パネル16に接続された表示制御部(図示せず)と、を有している。表示パネル16は、映像を表示することができる矩形状のアクティブエリアA1と、アクティブエリアA1を取り囲むようにしてアクティブエリアA1の外側に配置された非アクティブエリア(額縁領域とも呼ばれる)A2と、を含んでいる。表示制御部は、表示されるべき映像に関する情報を処理し、映像情報に基づいて表示パネル16を駆動する。表示パネル16は、表示制御部の制御信号に基づいて、所定の映像を表示面16aに表示する。すなわち、表示装置15は、文字や図等の情報を映像として出力する出力装置としての役割を担っている。
次に図2を参照して、タッチパネルセンサ30について説明する。図2は、表示装置15側から見た場合のタッチパネルセンサ30を示す平面図である。
図2に示すように、タッチパネルセンサ30は、タッチパネルセンサ30の一方の側(表示装置15側)に設けられ、第1方向D1に延びる複数の第1電極41と、タッチパネルセンサ30の他方の側(観察者側)に設けられ、後述する第2方向D2に沿って延びる複数の第2電極46と、を備えている。なお図2においては図示を省略しているが、タッチパネルセンサ30は、タッチパネルセンサ30の一方の側において第1電極41の間に設けられた複数の第1ダミー部42と、タッチパネルセンサ30の他方の側において第2電極46の間に設けられた複数の第2ダミー部47と、をさらに備えている。本実施の形態において、第1電極41および第1ダミー部42は、基材32の第1面(表示装置15側の面)32a上に設けられている。また第2電極46および第2ダミー部47は、基材32の第2面(観察者側の面)32b上に設けられている。なお図2においては、基材32の第1面32a側に設けられている構成要素が実線で表され、基材32の第2面32b側に設けられている構成要素が点線で表されている。後述するように、第1電極41、第1ダミー部42、第2電極46および第2ダミー部47はいずれも、金属材料を含む導線によって構成されている。
基材32を構成する材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、シクロオレフィンポリマー(COP)やガラスなど、十分な透光性を有する材料が用いられる。基材32が例えばPETを含む場合、PETの厚みは例えば100〜200μmの範囲内になっている。なお電極41,46やダミー部42,47を適切に保持することができる限りにおいて、基材32の具体的な構成が特に限られることはない。例えば、PET層などの表面に設けられたハードコート層がさらに基材32に含まれていてもよい。すなわち本実施の形態において、基材32とは、何らかの具体的な構造や材料を意味するものではなく、タッチパネルセンサ30を構成する第1電極41や第2電極46などのパターンの下地となるものを意味するに過ぎない。
はじめに図3Aおよび図3Bを参照して、第1電極41および第1ダミー部42について説明する。図3Aは、タッチパネルセンサ30の一方の側から見た場合の第1電極41および第1ダミー部42を拡大して示す平面図であり、図3Bは、図3Aにおいて符号IIIBが付された二点鎖線で囲まれた部分における第1電極41および第1ダミー部42をさらに拡大して示す平面図である。
次に図4Aおよび図4Bを参照して、第2電極46および第2ダミー部47について説明する。図4Aは、タッチパネルセンサ30の一方の側から見た場合の第2電極46および第2ダミー部47を拡大して示す平面図であり、図4Bは、図4Aにおいて符号IVBが付された二点鎖線で囲まれた部分における第2電極46および第2ダミー部47をさらに拡大して示す平面図である。
次に、以上のような構成からなるタッチパネルセンサ30を製造する方法について、図6(a)〜(e)を参照して説明する。
その後、図6(b)に示すように、所定のパターンで開口部72aおよび遮光部72bが形成された第1露光マスク72を第1感光層71の近傍に設置し、かつ、所定のパターンで開口部77aおよび遮光部77bが形成された第2露光マスク77を第2感光層76の近傍に設置する。第1露光マスク72の開口部72aおよび遮光部72bのパターンはそれぞれ、第1分断部53および第1導線51のパターンに対応している。また第2露光マスク77の開口部77aおよび遮光部77bのパターンはそれぞれ、第2分断部58および第2導線56のパターンに対応している。次に、第1露光マスク72に対する第2露光マスク77の相対位置を調整する。例えば、第1露光マスク72または第2露光マスク77のいずれか一方の露光マスクに形成されているアライメントマークを基準として、他方の露光マスクの位置を調整する。若しくは、基材32などに設けられている同一のアライメントマークを共通に用いて、第1露光マスク72および第2露光マスク77の位置を調整する。これによって、第1露光マスク72に対して高い位置精度で第2露光マスク77を配置することができる。その後、第1露光マスク72を介して第1感光層71に所定のパターンで露光光を照射し、かつ、第2露光マスク77を介して第2感光層76に所定のパターンで露光光を照射する露光工程を実施する。なお、第1感光層71に対する露光光の照射と、第2感光層76に対する露光光の照射は、同時に実施されてもよく、異なるタイミングで実施されてもよい。
次に、第1感光層71および第2感光層76を現像する。これによって、図6(c)に示すように、パターニングされた第1感光層71および第2感光層76を得ることができる。
その後、図6(d)に示すように、第1感光層71をレジストとして第1金属層61をウェットエッチングする。これによって、電極41および第1ダミー部42の第1導線51に対応するパターンで第1金属層61をパターニングすることができる。また、第2感光層76をレジストとして第2金属層66をウェットエッチングする。これによって、第2電極46および第2ダミー部47の第2導線56に対応するパターンで第2金属層66をパターニングすることができる。次に、図6(e)に示すように、感光層71,76を除去する。このようにして、上述のタッチパネルセンサ30を得ることができる。
上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、図面を参照しながら、いくつかの変形例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の各実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。また、上述した実施の形態において得られる作用効果が変形例においても得られることが明らかである場合、その説明を省略することもある。
上述の実施の形態の形態においては、第1導線51および第2導線56がそれぞれ規則的に配置される例を示した。具体的には、第1導線51の複数の交点51aおよび第2導線56の複数の交点56aがそれぞれ所定の方向に沿って周期的に並ぶよう、第1導線51および第2導線56が配置される例を示した。しかしながら、図7に示すように、第1導線51は、複数の交点51aが不規則に並ぶように配置されていてもよい。図7に示すような第1導線51のパターンは、例えば、はじめに、複数の交点51aがそれぞれ所定の方向に沿って周期的に並ぶように第1導線51を配置し、次に、隣接する交点51a間の距離よりも小さい距離だけ様々な方向で各交点51aをランダムに変位させることにより、作製され得る。複数の交点51aが不規則に並ぶように第1導線51を配置することにより、例えば、モアレを低減するという効果が期待される。なお図示はしないが、第2導線56も、第1導線51の場合と同様に、複数の交点56aが不規則に並ぶように配置されていてもよい。
また上述の実施の形態の形態においては、第1電極41および第1ダミー部42を構成する第1導線51が、基材32の第1面32a上に設けられ、第2電極46および第2ダミー部47を構成する第2導線56が、基材32の第2面32b上に設けられる例を示した。しかしながら、タッチパネルセンサ30の一方の側から見た場合に、第1分断部53が第2導線56と少なくとも部分的に重なり、第2分断部58が第1導線51と少なくとも部分的に重なることができる限りにおいて、タッチパネルセンサ30の層構成が特に限られることはない。例えば図8Aに示すように、互いに対向する2つの基材32A,32Bの対向面の一方(第1の基材32A)に第1導線51を設け、他方(第2の基材32B)に第2導線56を設け、そして2つの基材32A,32Bを貼り合わせてもよい。このように2つの基材32を貼り合わせる場合であっても、第1導線51によって、タッチパネルセンサ30の一方の側に設けられる第1電極41および第1ダミー部42を構成することができ、また第2導線56によって、タッチパネルセンサ30の他方の側に設けられる第2電極46および第2ダミー部47を構成することができる。
また上述の実施の形態の形態においては、電極41,46が膨出部41a,46aおよびライン部41b,46bを含む例を示した。すなわち、電極41,46のパターンがいわゆるダイヤモンドパターンである例を示した。しかしながら、電極41,46のパターンが特に限られることはない。例えば図9に示すように、電極41,46のパターンとして、いわゆるストライプパターンが採用されてもよい。
また上述の実施の形態の形態においては、第1電極41がタッチパネルセンサ30の表示装置15側に設けられ、第2電極46がタッチパネルセンサ30の観察者側に設けられる例を示した。すなわち、タッチパネルセンサ30の表示装置15側に設けられる電極の導線によって形成される開口部が、長辺方向において対向する鋭角の一対の第1内角と、短辺方向において対向する鈍角の一対の第2内角と、からなる例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、第1電極41がタッチパネルセンサ30の観察者側に設けられていてもよい。
12 保護カバー
15 表示装置
30 タッチパネルセンサ
32 基材
41 第1電極
41a 第1膨出部
41b 第1ライン部
42 第1ダミー部
46 第2電極
46a 第2膨出部
46b 第2ライン部
47 第2ダミー部
51 第1導線
51a 交点
52 開口部
53 第1分断部
56 第2導線
56a 交点
57 開口部
58 第2分断部
60 積層体
61 第1金属層
66 第2金属層
D1 第1方向
D2 第2方向
α1 第1内角
α2 第2内角
β1 第1内角
β2 第2内角
Claims (6)
- タッチパネルセンサであって、
前記タッチパネルセンサは、タッチ位置を検出され得る領域に対応する矩形状のアクティブエリアと、前記アクティブエリアの周辺に位置する非アクティブエリアと、に少なくとも区画され、
前記矩形状のアクティブエリアの輪郭は、第1方向に延びる長辺と、第2方向に延びる短辺と、を含み、
前記タッチパネルセンサは、前記タッチパネルセンサの一方の側において前記アクティブエリア内に設けられ、前記第1方向に延びる複数の第1電極を備え、
前記第1電極は、遮光性および導電性を有する複数の第1導線を、各第1導線の間に四角形状の開口部が形成されるよう網目状に配置することによって構成されており、
前記四角形状の開口部は、前記第1導線が互いに交わることによって形成される4つの内角を含み、
前記4つの内角は、前記第1方向において対向する一対の第1内角と、前記第2方向において対向する一対の第2内角と、からなり、
前記一対の第1内角がいずれも鋭角になり、前記一対の第2内角がいずれも鈍角になるよう、前記複数の第1導線が配置されている、タッチパネルセンサ。 - 前記複数の第1導線は、複数の第1導線が互いに交わることによって形成される複数の交点が不規則に並ぶよう配置されている、請求項1に記載のタッチパネルセンサ。
- 前記複数の第1導線は、複数の第1導線が互いに交わることによって形成される複数の交点が少なくとも部分的に周期的に並ぶよう配置されており、
前記複数の第1導線の前記複数の交点が周期的に並ぶ部分において、前記四角形状の開口部の前記一対の第1内角は互いに等しい角度を有し、かつ前記一対の第2内角も互いに等しい角度を有する、請求項1に記載のタッチパネルセンサ。 - 前記第1電極は、前記第1方向に沿って並べられた複数の第1膨出部と、隣接する2つの前記第1膨出部を接続する第1ライン部と、を含み、前記第2方向における前記第1膨出部の幅は、前記第2方向における前記第1ライン部の幅よりも大きくなっている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のタッチパネルセンサ。
- 前記タッチパネルセンサの他方の側において前記アクティブエリア内に設けられ、前記第2方向に沿って延びる複数の第2電極をさらに備え、
前記第2電極は、遮光性および導電性を有する複数の第2導線を、各第2導線の間に四角形状の開口部が形成されるよう網目状に配置することによって構成されており、
前記第2導線によって形成される前記四角形状の開口部は、前記第2導線が互いに交わることによって形成される4つの内角を含み、当該4つの内角は、前記第1方向において対向する一対の第1内角と、前記第2方向において対向する一対の第2内角と、からなり、
前記一対の第1内角がいずれも鋭角になり、前記一対の第2内角がいずれも鈍角になるよう、前記複数の第2導線が配置されている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のタッチパネルセンサ。 - 前記第2電極は、前記第2方向に沿って並べられた複数の第2膨出部と、隣接する2つの前記第2膨出部を接続する第2ライン部と、を含み、前記第1方向における前記第2膨出部の幅は、前記第1方向における前記第2ライン部の幅よりも大きくなっており、
前記第1ライン部が設けられた領域において複数の第1導線が互いに交わることによって形成される複数の交点の、前記第2方向に沿った方向における数の平均値が、前記第2ライン部が設けられた領域において複数の第2導線が互いに交わることによって形成される複数の交点の、前記第1方向に沿った方向における数の平均値よりも大きくなっている、請求項4を引用する請求項5に記載のタッチパネルセンサ。
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