JP2016192188A - タッチパネルセンサ - Google Patents

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橋 伸一郎 高
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Abstract

【課題】長辺方向における電極の抵抗値が大きくなることを抑制することができるタッチパネルセンサを提供する。【解決手段】矩形状のアクティブエリアの輪郭は、第1方向に延びる長辺と、第2方向に延びる短辺と、を含んでいる。アクティブエリアにおいて第1方向に延びる第1電極41は、遮光性および導電性を有する複数の第1導線51を、各第1導線の間に四角形状の開口部が形成されるよう網目状に配置することによって構成されている。四角形状の開口部は、第1導線が互いに交わることによって形成される4つの内角を含み、これら4つの内角は、第1方向において対向する一対の第1内角α1と、第2方向において対向する一対の第2内角α2からなっている。複数の第1導線51は、一対の第1内角α1がいずれも鋭角になり、一対の第2内角α2がいずれも鈍角になるよう配置されている。【選択図】図3B

Description

本発明は、外部導体の位置を検出するためのタッチパネルセンサに関する。
今日、入力手段として、タッチパネル装置が広く用いられている。タッチパネル装置は一般に、タッチパネルセンサ、保護カバー、タッチパネルセンサ上への接触位置を検出する制御回路、配線およびFPC(フレキシブルプリント基板)などを含んでいる。タッチパネル装置は、多くの場合、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の表示装置が組み込まれた種々の装置等(例えば、券売機、ATM装置、携帯電話、ゲーム機)に対する入力手段として、表示装置とともに用いられている。このような装置においては、タッチパネルセンサが表示装置の表示面上に配置されており、これによって、表示装置に対する極めて直接的な入力が可能になっている。タッチパネルセンサのうち表示装置の表示領域に対面する領域は透明になっており、タッチパネルセンサのこの領域が、接触位置(接近位置)を検出し得るアクティブエリアを構成するようになる。
タッチパネルセンサとして、投影型容量結合方式のタッチパネルセンサが知られている。容量結合方式のタッチパネルセンサにおいては、位置を検知されるべき外部導体(典型的には、指)が誘電体を介してタッチパネルセンサに接触(接近)する際、新たに奇生容量が発生する。この奇生容量に起因する静電容量の変化に基づいて、タッチパネルセンサ上における外部導体の位置が検出される。このような投影型容量結合方式のタッチパネルセンサは例えば、タッチパネルセンサの一方の側において前記アクティブエリア内に設けられる複数の第1電極と、タッチパネルセンサの他方の側においてアクティブエリア内に設けられる複数の第2電極と、を備えている。第1電極および第2電極は、例えば、透光性および導電性を有する透明導電材料から構成される。
また第1電極および第2電極の電気抵抗値を低くするため、第1電極および第2電極を構成する材料として、透明導電材料よりも高い導電性を有する銀や銅などの金属材料を用いることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。第1電極および第2電極が金属材料から構成される場合、第1電極および第2電極には、表示装置からの映像光を適切な比率で透過させるための開口部が形成されている。例えば第1電極および第2電極は、金属材料からなり、網目状に配置された導線によって構成されている。
特開2012−79238号公報
第1電極および第2電極が配置されるアクティブエリアの形状としては、様々な形状が考えられるが、一般には、長辺および短辺を含む矩形状の形状が採用されている。この場合、通常は、第1電極および第2電極の一方が、長辺方向に沿って延びるように構成され、他方が、短辺方向に沿って延びるように構成される。この場合、長辺方向に延びる電極の方が、短辺方向に沿って延びる電極よりも長くなり、この結果、長辺方向に延びる電極の抵抗値が短辺方向に延びる電極の抵抗値よりも大きくなってしまうことが考えられる。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、長辺方向における電極の抵抗値が大きくなることを抑制することができるタッチパネルセンサを提供することを目的とする。
本発明は、タッチパネルセンサであって、前記タッチパネルセンサは、タッチ位置を検出され得る領域に対応する矩形状のアクティブエリアと、前記アクティブエリアの周辺に位置する非アクティブエリアと、に少なくとも区画され、前記矩形状のアクティブエリアの輪郭は、第1方向に延びる長辺と、第2方向に延びる短辺と、を含み、前記タッチパネルセンサは、前記タッチパネルセンサの一方の側において前記アクティブエリア内に設けられ、前記第1方向に延びる複数の第1電極を備え、前記第1電極は、遮光性および導電性を有する複数の第1導線を、各第1導線の間に四角形状の開口部が形成されるよう網目状に配置することによって構成されており、前記四角形状の開口部は、前記第1導線が互いに交わることによって形成される4つの内角を含み、前記4つの内角は、前記第1方向において対向する一対の第1内角と、前記第2方向において対向する一対の第2内角と、からなり、前記一対の第1内角がいずれも鋭角になり、前記一対の第2内角がいずれも鈍角になるよう、前記複数の第1導線が配置されている、タッチパネルセンサである。
本発明によるタッチパネルセンサにおいて、前記複数の第1導線は、複数の第1導線が互いに交わることによって形成される複数の交点が不規則に並ぶよう配置されていてもよい。
本発明によるタッチパネルセンサにおいて、前記複数の第1導線は、複数の第1導線が互いに交わることによって形成される複数の交点が少なくとも部分的に周期的に並ぶよう配置されており、前記複数の第1導線の前記複数の交点が周期的に並ぶ部分において、前記四角形状の開口部の前記一対の第1内角は互いに等しい角度を有し、かつ前記一対の第2内角も互いに等しい角度を有していてもよい。
本発明によるタッチパネルセンサにおいて、前記第1電極は、前記第1方向に沿って並べられた複数の第1膨出部と、隣接する2つの前記第1膨出部を接続する第1ライン部と、を含み、前記第2方向における前記第1膨出部の幅は、前記第2方向における前記第1ライン部の幅よりも大きくなっていてもよい。
本発明によるタッチパネルセンサは、前記タッチパネルセンサの他方の側において前記アクティブエリア内に設けられ、前記第2方向に沿って延びる複数の第2電極をさらに備えていてもよい。この場合、前記第2電極は、遮光性および導電性を有する複数の第2導線を、各第2導線の間に四角形状の開口部が形成されるよう網目状に配置することによって構成されており、前記第2導線によって形成される前記四角形状の開口部は、前記第2導線が互いに交わることによって形成される4つの内角を含み、当該4つの内角は、前記第1方向において対向する一対の第1内角と、前記第2方向において対向する一対の第2内角と、からなり、前記一対の第1内角がいずれも鋭角になり、前記一対の第2内角がいずれも鈍角になるよう、前記複数の第2導線が配置されていてもよい。
本発明によるタッチパネルセンサにおいて、前記第2電極は、前記第2方向に沿って並べられた複数の第2膨出部と、隣接する2つの前記第2膨出部を接続する第2ライン部と、を含み、前記第1方向における前記第2膨出部の幅は、前記第1方向における前記第2ライン部の幅よりも大きくなっており、前記第1ライン部が設けられた領域において複数の第1導線が互いに交わることによって形成される複数の交点の、前記第2方向に沿った方向における数の平均値が、前記第2ライン部が設けられた領域において複数の第2導線が互いに交わることによって形成される複数の交点の、前記第1方向に沿った方向における数の平均値よりも大きくなっていてもよい。
本発明によるタッチパネルセンサにおいて、矩形状のアクティブエリアは、第1方向に延びる長辺と、第2方向に延びる短辺と、を含んでいる。またタッチパネルセンサは、タッチパネルセンサの一方の側においてアクティブエリア内に設けられ、第1方向に延びる複数の第1電極を備えている。第1電極は、遮光性および導電性を有する複数の第1導線を、各第1導線の間に四角形状の開口部が形成されるよう網目状に配置することによって構成されている。四角形状の開口部は、第1導線が互いに交わることによって形成される4つの内角を含んでおり、これら4つの内角は、第1方向において対向する一対の第1内角と、第2方向において対向する一対の第2内角と、からなっている。そして、一対の第1内角がいずれも鋭角になり、一対の第2内角がいずれも鈍角になるよう、複数の第1導線が配置されている。このため、内角の大きさがランダムに設定されている場合に比べて、第1方向において電流が第1電極を流れる際の電流の経路の長さを小さくすることができる。このことにより、第1方向すなわち長辺方向における第1電極の抵抗値が大きくなることを抑制することができる。
図1は、本発明の実施の形態におけるタッチ位置検出機能付き表示装置を示す展開図。 図2は、図1のタッチ位置検出機能付き表示装置におけるタッチパネルセンサを示す平面図。 図3Aは、第1電極および第1ダミー部を拡大して示す平面図。 図3Bは、図3Aにおいて符号IIIBが付された二点鎖線で囲まれた部分における第1電極および第1ダミー部をさらに拡大して示す平面図。 図4Aは、第2電極および第2ダミー部を拡大して示す平面図。 図4Bは、図4Aにおいて符号IVBが付された二点鎖線で囲まれた部分における第2電極および第2ダミー部をさらに拡大して示す平面図。 図5Aは、図3Aに示す第1電極および第1ダミー部並びに図4Aに示す第2電極および第2ダミー部を重ねて示す平面図。 図5Bは、図5Aにおいて符号VBが付された二点鎖線で囲まれた部分を拡大して示す平面図。 図6(a)〜(e)は、タッチパネルセンサの製造方法を説明するための図。 図7は、導線のパターンの一変形例を示す平面図。 図8Aは、タッチパネルセンサの層構成の一変形例を示す断面図。 図8Bは、図8Aに示すタッチパネルセンサの貼り合わせの形態の一変形例を示す断面図。 図8Cは、図8Aに示すタッチパネルセンサの貼り合わせの形態の一変形例を示す断面図。 図9は、タッチパネルセンサの電極の一変形例を示す平面図。
以下、図1乃至図6(a)〜(e)を参照して、本発明の実施の形態の一例について説明する。なお、本明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
タッチパネル装置およびタッチ位置検出機能付き表示装置
はじめに図1を参照して、タッチ位置検出機能付き表示装置10について説明する。図1に示すように、タッチ位置検出機能付き表示装置10は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの表示装置15と、表示装置15の観察者側に配置されたタッチパネルセンサ30と、を組み合わせることによって構成されている。表示装置15は、表示面16aを有する表示パネル16と、表示パネル16に接続された表示制御部(図示せず)と、を有している。表示パネル16は、映像を表示することができる矩形状のアクティブエリアA1と、アクティブエリアA1を取り囲むようにしてアクティブエリアA1の外側に配置された非アクティブエリア(額縁領域とも呼ばれる)A2と、を含んでいる。表示制御部は、表示されるべき映像に関する情報を処理し、映像情報に基づいて表示パネル16を駆動する。表示パネル16は、表示制御部の制御信号に基づいて、所定の映像を表示面16aに表示する。すなわち、表示装置15は、文字や図等の情報を映像として出力する出力装置としての役割を担っている。
タッチパネルセンサ30は、表示装置15の表示面16aに、例えば接着層(図示せず)を介して接着されている。図1において、タッチパネルセンサ30のうち表示装置15側に位置する面に符号30aが付され、観察者側に位置する面に符号30bが付されている。なお図示はしないが、タッチパネルセンサ30の観察者側には、タッチパネルセンサ30や表示装置15を保護するための保護カバーが設けられていてもよい。
タッチパネルセンサ
次に図2を参照して、タッチパネルセンサ30について説明する。図2は、表示装置15側から見た場合のタッチパネルセンサ30を示す平面図である。
ここでは、タッチパネルセンサ30が、投影型の静電容量結合方式のタッチパネルセンサとして構成される例について説明する。なお、「容量結合」方式は、タッチパネルの技術分野において「静電容量」方式や「静電容量結合」方式等とも呼ばれており、本件では、これらの「静電容量」方式や「静電容量結合」方式等と同義の用語として取り扱う。典型的な静電容量結合方式のタッチパネルセンサは、透光性を有する導電性のパターンを有しており、外部の導体(典型的には人間の指)がタッチパネルセンサに接近することにより、外部の導体とタッチパネルセンサの導電性のパターンとの間でコンデンサ(静電容量)が形成される。そして、このコンデンサの形成に伴った電気的な状態の変化に基づき、タッチパネルセンサ上において外部導体が接近している位置の位置座標が特定される。なお本実施の形態によるタッチパネルセンサ30において採用されている、後述する技術思想は、自己容量方式または相互容量方式のいずれにも対応可能である。
(第1電極および第2電極)
図2に示すように、タッチパネルセンサ30は、タッチパネルセンサ30の一方の側(表示装置15側)に設けられ、第1方向D1に延びる複数の第1電極41と、タッチパネルセンサ30の他方の側(観察者側)に設けられ、後述する第2方向D2に沿って延びる複数の第2電極46と、を備えている。なお図2においては図示を省略しているが、タッチパネルセンサ30は、タッチパネルセンサ30の一方の側において第1電極41の間に設けられた複数の第1ダミー部42と、タッチパネルセンサ30の他方の側において第2電極46の間に設けられた複数の第2ダミー部47と、をさらに備えている。本実施の形態において、第1電極41および第1ダミー部42は、基材32の第1面(表示装置15側の面)32a上に設けられている。また第2電極46および第2ダミー部47は、基材32の第2面(観察者側の面)32b上に設けられている。なお図2においては、基材32の第1面32a側に設けられている構成要素が実線で表され、基材32の第2面32b側に設けられている構成要素が点線で表されている。後述するように、第1電極41、第1ダミー部42、第2電極46および第2ダミー部47はいずれも、金属材料を含む導線によって構成されている。
相互容量方式が採用される場合、第1電極41および第2電極46の一方が駆動電極になり、他方が、駆動電極からの信号電圧が印加される検出電極となる。
第1電極41は、第1方向D1に沿って並べられた複数の第1膨出部41aと、隣接する2つの第1膨出部41aを接続するよう第1方向D1に延びる第1ライン部41bと、を含んでいる。第1膨出部41aとは、第2方向D2における寸法が、第2方向D2における第1ライン部41bの寸法よりも大きくなっている部分のことである。また第2電極46は、第2方向D2に沿って並べられた複数の第2膨出部46aと、隣接する2つの第2膨出部46aを接続するよう第2方向D2に延びる第2ライン部46bと、を含んでいる。第2膨出部46aとは、第1方向D1における寸法が、第1方向D1における第2ライン部46bの寸法よりも大きくなっている部分のことである。
図2に示すように、タッチパネルセンサ30は、タッチ位置を検出され得る領域に対応する矩形状のアクティブエリアAa1と、アクティブエリアAa1の周辺に位置する矩形枠状の非アクティブエリアAa2と、を含んでいる。アクティブエリアAa1および非アクティブエリアAa2はそれぞれ、表示パネル16のアクティブエリアA1および非アクティブエリアA2に対応して区画されたものである。矩形状のアクティブエリアAa1の輪郭は、第1方向D1に延びる長辺31aと、第2方向D2に延びる短辺31bと、を含んでいる(図1参照)。第1方向D1および第2方向D2は、アクティブエリアAa1の輪郭を構成する長辺31aおよび短辺31bによって画定される。アクティブエリアAa1の輪郭が、表示装置15において一般に採用される矩形状である場合、長辺31aによって画定される第1方向D1と、短辺31bによって画定される第2方向D2とが直交することになる。
上述の第1電極41、第1ダミー部42、第2電極46および第2ダミー部47は、アクティブエリアAa1内に配置されている。また非アクティブエリアAa2のうち基材32の第1面32a上には、各第1電極41に電気的に接続された複数の第1額縁配線43と、基材32の外縁近傍に配置され、各第1額縁配線43に電気的に接続された複数の第1端子部44と、が設けられている。さらに、非アクティブエリアAa2のうち基材32の第2面32b上には、各第2電極46に電気的に接続された複数の第2額縁配線48と、基材32の外縁近傍に配置され、各第2額縁配線48に電気的に接続された複数の第2端子部49と、が設けられている。
信号を適切に伝達することができる限りにおいて、第1額縁配線43および第1端子部44並びに第2額縁配線48および第2端子部49の具体的な構成が特に限られることはない。例えば第1額縁配線43および第1端子部44は、第1電極41や第1ダミー部42を構成する後述する第1導線51と同一の層構成で第1導線51と同時に形成されるものであってもよい。同様に、第2額縁配線48および第2端子部49は、第2電極46や第2ダミー部47を構成する後述する第2導線56と同一の層構成で第2導線56と同時に形成されるものであってもよい。
(基材)
基材32を構成する材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、シクロオレフィンポリマー(COP)やガラスなど、十分な透光性を有する材料が用いられる。基材32が例えばPETを含む場合、PETの厚みは例えば100〜200μmの範囲内になっている。なお電極41,46やダミー部42,47を適切に保持することができる限りにおいて、基材32の具体的な構成が特に限られることはない。例えば、PET層などの表面に設けられたハードコート層がさらに基材32に含まれていてもよい。すなわち本実施の形態において、基材32とは、何らかの具体的な構造や材料を意味するものではなく、タッチパネルセンサ30を構成する第1電極41や第2電極46などのパターンの下地となるものを意味するに過ぎない。
上述のように、本実施の形態において、第1電極41は、第1方向すなわちアクティブエリアAa1の長辺方向に沿って延びており、第2電極46は、第2方向D2すなわちアクティブエリアAa1の短辺方向に沿って延びている。このため、第2電極46よりも第1電極41の方が、その長さが大きくなっている。従って、第1電極41を構成する導線と第2電極46を構成する導線とがいずれも等方的な構造を有する場合、第1電極41の抵抗値の方が、第2電極46の抵抗値よりも、長さの差の分だけ大きくなってしまう。第1電極41の抵抗値と第2電極46の抵抗値とが大きく異なることは、長辺方向と短辺方向とで、電極に流れる信号の伝達速度の差が大きくなることを導くので、好ましくない。
このような課題を考慮し、本件発明者は、第1電極41を構成する導線の構成を工夫することによって、第1電極の抵抗値を低減することを提案する。以下、各電極41,46およびダミー部42,47の構成の詳細について説明する。
(第1電極および第1ダミー部の詳細について)
はじめに図3Aおよび図3Bを参照して、第1電極41および第1ダミー部42について説明する。図3Aは、タッチパネルセンサ30の一方の側から見た場合の第1電極41および第1ダミー部42を拡大して示す平面図であり、図3Bは、図3Aにおいて符号IIIBが付された二点鎖線で囲まれた部分における第1電極41および第1ダミー部42をさらに拡大して示す平面図である。
第1電極41および第1ダミー部42は、遮光性および導電性を有する複数の第1導線51を、各第1導線51の間に四角形状の開口部52が形成されるよう網目状に配置することによって構成されている。第1導線51は、後述するように、金属材料からなる第1金属層61を含んでいる。第1導線51に含まれる金属材料としては、例えば、銀、銅、アルミニウムまたはこれらの合金等を挙げることができる。
図3Bに示すように、四角形状の開口部52はそれぞれ、第1導線51が互いに交わることによって形成される4つの内角を含んでいる。これら4つの内角は、第1方向D1において対向する一対の第1内角α1と、第2方向D2において対向する一対の第2内角α2と、からなっている。なお「第1方向D1において対向する」とは、図3Bに示すように、一対の第1内角α1に対応する一対の交点を通る対角線L11を描いた場合に、対角線L11が第1方向D1と略平行であることを意味している。ここで「略平行」とは、対角線L11と第1方向D1とがなす角が−20〜+20度の範囲内であることを意味している。同様に、「第2方向D2において対向する」とは、図3Bに示すように、一対の第2内角α2に対応する一対の交点を通る対角線L12を描いた場合に、対角線L12が第2方向D2と略平行であることを意味している。ここで「略平行」とは、対角線L12と第2方向D2とがなす角が−20〜+20度の範囲内であることを意味している。
本実施の形態において、複数の第1導線51は、一対の第1内角α1がいずれも鋭角になり、一対の第2内角α2がいずれも鈍角になるよう、配置されている。言い換えると、第1導線51によって形成される開口部52の形状は、第1方向D1に略平行な対角線L11および第2方向D2に略平行な対角線L12を含み、かつ対角線L11が対角線L12よりも長い四角形になっている。第1内角α1が鋭角であり、第2内角α2が鈍角であるということは、第1方向D1と第1導線51とがなす角の大きさの平均値が、第2方向D2と第1導線51とがなす角の平均値よりも小さくなることを導く。このことは、第1電極41における電流の流れ易さが、第2方向D2よりも第1方向D1において高くなること、すなわち第1方向D1における第1電極41の導電性が高くなることを意味している。このため、長辺方向に延びる第1電極41の抵抗値と、短辺方向に延びる第2電極46の抵抗値との差が大きくなることを抑制することができる。
第1内角α1が鋭角になり第2内角α2が鈍角になる限りにおいて、開口部52の具体的な形状が特に限られることはない。図3Aおよび図3Bにおいては、各第1導線51の間に菱形状の開口部52が形成されるよう第1導線51が配置される例が示されているが、その他にも、平行四辺形や非平行四辺形などが開口部52の形状として採用され得る。開口部52の寸法は、第1電極41や第1ダミー部42が広がる領域の面積のうち開口部52によって占められる面積の比率(以下、開口率と称する)が十分に高くなり、これによって、表示装置15からの映像光が適切な透過率でタッチパネルセンサ30のアクティブエリアAa1を透過することができるよう、設定されている。
なお、複数の開口部52の少なくとも一部が菱形や平行四辺形の形状を有する場合、複数の第1導線51が互いに交わることによって形成される複数の交点51aは、少なくとも部分的に周期的に並ぶことができる。この場合、複数の第1導線51の複数の交点51aが周期的に並ぶ部分においては、開口部52の一対の第1内角α1は互いに等しい角度を有し、また一対の第2内角α2も互いに等しい角度を有している。
第1導線51の線幅は、求められる開口率などに応じて設定されるが、例えば第1導線51の幅は1〜10μmの範囲内、より好ましくは2〜7μmの範囲内に設定されている。これによって、観察者が視認する映像に対して第1導線51が及ぼす影響を、無視可能な程度まで低くすることができる。第1導線51の厚みは、第1電極41に対して求められる電気抵抗値などに応じて適宜設定されるが、例えば0.1〜0.5μmの範囲内となっている。
図3Aおよび図3Bに示すように、第1電極41を構成する第1導線51と第1ダミー部42を構成する第1導線51との間には、複数の第1分断部53が設けられている。このような第1分断部53を設けることにより、第1電極41と第1ダミー部42との間を電気的に絶縁することができる。通常は、1つの第1分断部53を挟んで隣接する2つの第1導線51の一方を延長すると他方の第1導線51に重なるよう、第1分断部53および第1導線51が構成されている。第1導線51が延びる方向における第1分断部53の寸法は、例えば10〜100μmの範囲内に設定される。
第1電極41と第1ダミー部42との間の境界部の形状、すなわち第1電極41の輪郭は、第1電極41と第1ダミー部42との間の第1分断部53の配置によって画定される。図3Aおよび図3Bにおいて、タッチパネルセンサ30の一方の側からタッチパネルセンサ30を見た場合における、すなわち平面視における第1電極41の輪郭が、符号B1が付された一点鎖線によって示されている。
また図3Bに示すように、第1ダミー部42を構成する第1導線51同士の間にも、複数の第1分断部53が設けられていてもよい。なお図3Aにおいては、第1ダミー部42内の第1分断部53が便宜上省略されている。
(第2電極および第2ダミー部の詳細について)
次に図4Aおよび図4Bを参照して、第2電極46および第2ダミー部47について説明する。図4Aは、タッチパネルセンサ30の一方の側から見た場合の第2電極46および第2ダミー部47を拡大して示す平面図であり、図4Bは、図4Aにおいて符号IVBが付された二点鎖線で囲まれた部分における第2電極46および第2ダミー部47をさらに拡大して示す平面図である。
第1電極41および第1ダミー部42の場合と同様に、第2電極46および第2ダミー部47は、遮光性および導電性を有する複数の第2導線56を、各第2導線56の間に四角形状の開口部57が形成されるよう網目状に配置することによって構成されている。第2導線56は、後述するように、金属材料からなる第2金属層66を含んでいる。第2導線56に含まれる金属材料としては、第1導線51の場合と同様に、例えば、銀、銅、アルミニウムまたはこれらの合金等を挙げることができる。
上述の開口部52の場合と同様に、四角形状の開口部57はそれぞれ、第2導線56が互いに交わることによって形成される4つの内角を含んでいる。これら4つの内角は、第1方向D1において対向する一対の第1内角β1と、第2方向D2において対向する一対の第2内角β2と、からなっている。上述の開口部52の場合と同様に、対角線L21と第1方向D1とがなす角は−20〜+20度の範囲内であり、対角線L22と第2方向D2とがなす角は−20〜+20度の範囲内である。
上述の第2導線56の場合と同様に、複数の第2導線56は、一対の第1内角β1がいずれも鋭角になり、一対の第2内角β2がいずれも鈍角になるよう、配置されている。このことは、第1電極41の場合と同様に、第1電極41における電流の流れ易さが、第2方向D2よりも第1方向D1において高くなることを意味している。ここで第2電極46は、上述のように、第2方向D2に延びるように形成されたものである。従って、第1内角β1が鋭角であり第2内角β2が鈍角であることは、内角の大きさがランダムに設定されている場合に比べて、第2方向D2における第2電極46の導電性を低下させることを導く。
このように本実施の形態においては、第1電極41を構成する導線と第2電極46を構成する導線とがいずれも等方的な構造を有する場合に比べて、第1方向D1における第1電極41の導電性は高くなり、第2方向D2における第2電極46の導電性は低くなる。このため、第2電極46よりも第1電極41の方が、その長さが大きくなっている場合であっても、第1電極41の抵抗値と第2電極46の抵抗値との差が大きくなることを抑制することができる。場合によっては、第1電極41の抵抗値を第2電極46の抵抗値よりも小さくすることも可能である。従って本実施の形態によれば、アクティブエリアAa1における長辺と短辺との長さの相違や、求められる抵抗値に基づいて、第1電極41の抵抗値と第2電極46の抵抗値とを柔軟に調整することができる。このため、アクティブエリアAa1の形状に依らず、タッチ位置の検出精度や信号の伝達速度を適切に調整することができる。
第1導線51の場合と同様に、第2導線56の寸法や形状が特に限られることはない。ここでは、第2電極46および第2ダミー部47が、開口部57の形状が菱形状になるように複数の第2導線56を配置することによって構成される例が示されている。
第2導線56の線幅や厚みは、第1導線51と同等に設定されてもよく、若しくは、第1導線51とは異なるように設定されてもよい。
図4Aおよび図4Bに示すように、第2電極46を構成する第2導線56と第2ダミー部47を構成する第2導線56との間には、複数の第2分断部58が設けられている。このような第2分断部58を設けることにより、第2電極46と第2ダミー部47との間を電気的に絶縁することができる。通常は、1つの第2分断部58を挟んで隣接する2つの第2導線56の一方を延長すると他方の第2導線56に重なるよう、第2分断部58および第2導線56が構成されている。第2導線56が延びる方向における第2分断部58の寸法は、例えば10〜100μmの範囲内に設定される。
第2電極46と第2ダミー部47との間の境界部の形状、すなわち第2電極46の輪郭は、第2電極46と第2ダミー部47との間の第2分断部58の配置によって画定される。図4Aおよび図4Bにおいて、平面視における第2電極46の輪郭が、符号B2が付された一点鎖線によって示されている。
また図4Bに示すように、第1ダミー部42を構成する第2導線56同士の間にも、複数の第2分断部58が設けられていてもよい。なお図4Aにおいては、第2ダミー部47内の第2分断部58が便宜上省略されている。
図5Aは、図3Aに示す第1電極41および第1ダミー部42並びに図4Aに示す第2電極46および第2ダミー部47を重ねて示す平面図である。また図5Bは、図5Aにおいて符号VBが付された二点鎖線で囲まれた部分を拡大して示す平面図である。なお図5Aおよび図5Bにおいては、便宜上、タッチパネルセンサ30の一方の側に設けられている、第1電極41や第1ダミー部42などの構成要素が、タッチパネルセンサ30の他方の側に設けられている、第2電極46や第2ダミー部47などの構成要素よりも太い線で表されている。ここでは、図5Aおよび図5Bに示すように、第1導線51同士の交点51aと第2導線56同士の交点56aとが互いに重ならないように第1導線51および第2導線56が配置されている例が示されている。
タッチパネルセンサの製造方法
次に、以上のような構成からなるタッチパネルセンサ30を製造する方法について、図6(a)〜(e)を参照して説明する。
はじめに図6(a)に示すように、タッチパネルセンサ30を作製するための元材としての積層体60(ブランクとも呼ばれる)を準備する。積層体60は、基材32と、基材32の第1面32a上に設けられ、遮光性および導電性を有する第1金属層61と、基材32の第2面32b上に設けられ、遮光性および導電性を有する第2金属層66と、を備えている。基材32の各面32a,32b上に金属層61,66を設ける方法が特に限られることはなく、スパッタリング法などの公知の方法が適宜用いられ得る。
次に図6(b)に示すように、第1金属層61上に第1感光層71を設け、かつ、第2金属層66上に第2感光層76を設ける。第1感光層71および第2感光層76は、特定波長域の光、例えば紫外線に対する感光性を有している。感光層71,76のタイプが特に限られることはない。例えば光溶解型の感光層が用いられてもよく、若しくは光硬化型の感光層が用いられてもよい。ここでは、光溶解型の感光層が用いられる例について説明する。第1金属層61上および第2金属層66上に第1感光層71および第2感光層76を設ける方法としては、例えば、ドライフィルムレジストを第1金属層61上および第2金属層66上にそれぞれ貼付するという方法や、感光材を第1金属層61上および第2金属層66上にそれぞれ塗布するという方法を採用することができる
(露光工程)
その後、図6(b)に示すように、所定のパターンで開口部72aおよび遮光部72bが形成された第1露光マスク72を第1感光層71の近傍に設置し、かつ、所定のパターンで開口部77aおよび遮光部77bが形成された第2露光マスク77を第2感光層76の近傍に設置する。第1露光マスク72の開口部72aおよび遮光部72bのパターンはそれぞれ、第1分断部53および第1導線51のパターンに対応している。また第2露光マスク77の開口部77aおよび遮光部77bのパターンはそれぞれ、第2分断部58および第2導線56のパターンに対応している。次に、第1露光マスク72に対する第2露光マスク77の相対位置を調整する。例えば、第1露光マスク72または第2露光マスク77のいずれか一方の露光マスクに形成されているアライメントマークを基準として、他方の露光マスクの位置を調整する。若しくは、基材32などに設けられている同一のアライメントマークを共通に用いて、第1露光マスク72および第2露光マスク77の位置を調整する。これによって、第1露光マスク72に対して高い位置精度で第2露光マスク77を配置することができる。その後、第1露光マスク72を介して第1感光層71に所定のパターンで露光光を照射し、かつ、第2露光マスク77を介して第2感光層76に所定のパターンで露光光を照射する露光工程を実施する。なお、第1感光層71に対する露光光の照射と、第2感光層76に対する露光光の照射は、同時に実施されてもよく、異なるタイミングで実施されてもよい。
(現像工程)
次に、第1感光層71および第2感光層76を現像する。これによって、図6(c)に示すように、パターニングされた第1感光層71および第2感光層76を得ることができる。
(エッチング工程)
その後、図6(d)に示すように、第1感光層71をレジストとして第1金属層61をウェットエッチングする。これによって、電極41および第1ダミー部42の第1導線51に対応するパターンで第1金属層61をパターニングすることができる。また、第2感光層76をレジストとして第2金属層66をウェットエッチングする。これによって、第2電極46および第2ダミー部47の第2導線56に対応するパターンで第2金属層66をパターニングすることができる。次に、図6(e)に示すように、感光層71,76を除去する。このようにして、上述のタッチパネルセンサ30を得ることができる。
なお図示はしないが、第1導線51および第2導線56には、第1導線51および第2導線56による光の反射を抑制するための低反射処理が施されていてもよい。例えば第1導線51の表面には、黒化処理が施されていてもよい。また、第2導線56は、金属材料からなる層に加えて、金属材料からなる層と基材32の第2面32bとの間に設けられた低反射層をさらに含んでいてもよい。
本実施の形態によれば、第1電極41の第1導線51によって構成される四角形状の開口部52は、第1導線51が互いに交わることによって形成される4つの内角を含んでおり、これら4つの内角は、第1方向D1において対向する一対の第1内角α1と、第2方向D2において対向する一対の第2内角α2と、からなっている。そして、一対の第1内角α1がいずれも鋭角になり、一対の第2内角α2がいずれも鈍角になるよう、複数の第1導線51が配置されている。このため、内角の大きさがランダムに設定されている場合に比べて、第1方向D1において電流が第1電極41を流れる際の電流の経路の長さを小さくすることができる。このことにより、第1方向D1すなわちアクティブエリアAa1の長辺方向における第1電極41の抵抗値が大きくなることを抑制することができる。
また、一対の第1内角α1が第1方向D1において対向し、一対の第2内角α2が第2方向D2において対向し、かつ第1内角α1が鋭角であり第2内角α2が鈍角であるということは、開口部52が並ぶ方向が、第1方向D1および第2方向D2、並びに第1方向D1と45度をなす方向のいずれからもずれていることを意味している。このことは、モアレを低減するという効果を導くことができる。
また本実施の形態によれば、第1方向D1において対向する一対の第1内角α1をそれぞれ鋭角に設定することにより、第1電極41の第1ライン部41bが設けられた領域において複数の第1導線51が互いに交わることによって形成される複数の交点51aの、第2方向D2に沿った方向(すなわち第1ライン部41bの幅方向)における数を大きくすることができる。例えば図3Aに示すように、第1電極41の第1ライン部41bが設けられた領域において第2方向D2に並ぶ交点51aの数は、最小で2個、最大で3個になっている。このため、仮に製造時のエッチング不良などによって1個の交点51aが除去されてしまった場合であっても、第1ライン部41bに少なくとも1個の交点51aを残すことができる。従って、残っている少なくとも1個の交点51aを利用して、第1方向D1に沿って第1電極41に電流を流すことができる。これによって、第1電極41が断線してしまう可能性を低減することができる。すなわち、第1方向D1における第1電極41の導電性をより確実に確保することができる。なお「第2方向D2に並ぶ」とは、隣接する2つの交点51aを結ぶ直線と第2方向D2とがなす角が−20〜+20度の範囲内になっていることを意味している。
一方、第2電極46においては、上述のように、第2方向D2において対向する一対の第2内角β2がそれぞれ鈍角になっている。このため、第2電極46の第2ライン部46bが設けられた領域において複数の第2導線56が互いに交わることによって形成される複数の交点56aの、第1方向D1に沿った方向(すなわち第2ライン部46bの幅方向)における数は、内角の大きさがランダムに設定されている場合に比べて少なくなっている。例えば図4Aに示すように、第2電極46の第2ライン部46bが設けられた領域において第1方向D1に並ぶ交点56aの数は、最小で1個、最大で2個になっている。このように本実施の形態においては、第1ライン部41bが設けられた領域において第2方向D2に並ぶ交点51aの数が、第2ライン部46bが設けられた領域において第1方向D1に並ぶ交点56aの数よりも大きくなっている。
上述のように、本実施の形態においては、第1方向D1における第1電極41の導電性の方が第2方向D2における第2電極46の導電性よりも高くなるよう、第1電極41および第2電極46が構成されている。この場合、好ましくは、第1電極41が、信号電圧が印加される駆動電極として機能し、第2電極46が、駆動電極からの信号電圧を検出する検出電極として機能するよう、第1電極41および第2電極46が利用される。この場合、駆動電極である第1電極41を通る間に信号電圧の波形が鈍ってしまうことを抑制できるので、タッチ位置の検出精度がより高くなることが期待される。
変形例
上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、図面を参照しながら、いくつかの変形例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の各実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。また、上述した実施の形態において得られる作用効果が変形例においても得られることが明らかである場合、その説明を省略することもある。
(第1の変形例)
上述の実施の形態の形態においては、第1導線51および第2導線56がそれぞれ規則的に配置される例を示した。具体的には、第1導線51の複数の交点51aおよび第2導線56の複数の交点56aがそれぞれ所定の方向に沿って周期的に並ぶよう、第1導線51および第2導線56が配置される例を示した。しかしながら、図7に示すように、第1導線51は、複数の交点51aが不規則に並ぶように配置されていてもよい。図7に示すような第1導線51のパターンは、例えば、はじめに、複数の交点51aがそれぞれ所定の方向に沿って周期的に並ぶように第1導線51を配置し、次に、隣接する交点51a間の距離よりも小さい距離だけ様々な方向で各交点51aをランダムに変位させることにより、作製され得る。複数の交点51aが不規則に並ぶように第1導線51を配置することにより、例えば、モアレを低減するという効果が期待される。なお図示はしないが、第2導線56も、第1導線51の場合と同様に、複数の交点56aが不規則に並ぶように配置されていてもよい。
図7に示す本変形例においても、複数の第1導線51は、一対の第1内角α1がいずれも鋭角になり、一対の第2内角α2がいずれも鈍角になるよう、配置されている。これによって、アクティブエリアAa1の長辺方向における第1電極41の抵抗値が大きくなることを抑制することができる。本変形例において、一対の第1内角α1は互いに異なる角度を有し、また一対の第2内角α2も互いに異なる角度を有していてもよい。
(第2の変形例)
また上述の実施の形態の形態においては、第1電極41および第1ダミー部42を構成する第1導線51が、基材32の第1面32a上に設けられ、第2電極46および第2ダミー部47を構成する第2導線56が、基材32の第2面32b上に設けられる例を示した。しかしながら、タッチパネルセンサ30の一方の側から見た場合に、第1分断部53が第2導線56と少なくとも部分的に重なり、第2分断部58が第1導線51と少なくとも部分的に重なることができる限りにおいて、タッチパネルセンサ30の層構成が特に限られることはない。例えば図8Aに示すように、互いに対向する2つの基材32A,32Bの対向面の一方(第1の基材32A)に第1導線51を設け、他方(第2の基材32B)に第2導線56を設け、そして2つの基材32A,32Bを貼り合わせてもよい。このように2つの基材32を貼り合わせる場合であっても、第1導線51によって、タッチパネルセンサ30の一方の側に設けられる第1電極41および第1ダミー部42を構成することができ、また第2導線56によって、タッチパネルセンサ30の他方の側に設けられる第2電極46および第2ダミー部47を構成することができる。
なお図8Aにおいては、第1の基材32Aのうち第1導線51が設けられている面と、第2の基材32Bのうち第2導線56が設けられている面とが向かい合うように2つの基材32A,32Bを貼りあわせ、これによって、タッチパネルセンサ30の一方の側に設けられる第1導線51の間の第1分断部53が、タッチパネルセンサ30の他方の側に設けられる第2導線56と少なくとも部分的に重なる例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図8Bに示すように、第1の基材32Aのうち第1導線51が設けられている面とは反対側の面と、第2の基材32Bのうち第2導線56が設けられている面とは反対側の面とが向かい合うように、2つの基材32A,32Bを貼りあわせてもよい。その他にも、図8Cに示すように、第1の基材32Aのうち第1導線51が設けられている面とは反対側の面と、第2の基材32Bのうち第2導線56が設けられている面とが向かい合うように、2つの基材32A,32Bを貼りあわせてもよい。これらの場合にも、好ましくは、第1分断部53が第2導線56と少なくとも部分的に重なり、第2分断部58(図示せず)が第1導線51と少なくとも部分的に重なるよう、第1導線51、第1分断部53、第2導線56および第2分断部58を配置する。これによって、電極41,46が観察者に視認されてしまうことを抑制することができる。
(第3の変形例)
また上述の実施の形態の形態においては、電極41,46が膨出部41a,46aおよびライン部41b,46bを含む例を示した。すなわち、電極41,46のパターンがいわゆるダイヤモンドパターンである例を示した。しかしながら、電極41,46のパターンが特に限られることはない。例えば図9に示すように、電極41,46のパターンとして、いわゆるストライプパターンが採用されてもよい。
(その他の変形例)
また上述の実施の形態の形態においては、第1電極41がタッチパネルセンサ30の表示装置15側に設けられ、第2電極46がタッチパネルセンサ30の観察者側に設けられる例を示した。すなわち、タッチパネルセンサ30の表示装置15側に設けられる電極の導線によって形成される開口部が、長辺方向において対向する鋭角の一対の第1内角と、短辺方向において対向する鈍角の一対の第2内角と、からなる例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、第1電極41がタッチパネルセンサ30の観察者側に設けられていてもよい。
また上述の本実施の形態において、第1電極41が駆動電極として機能し、第2電極46が検出電極として機能する例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、第1電極41が検出電極として機能し、第2電極46が駆動電極として機能してもよい。
なお、上述した実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
10 タッチ位置検出機能付き表示装置
12 保護カバー
15 表示装置
30 タッチパネルセンサ
32 基材
41 第1電極
41a 第1膨出部
41b 第1ライン部
42 第1ダミー部
46 第2電極
46a 第2膨出部
46b 第2ライン部
47 第2ダミー部
51 第1導線
51a 交点
52 開口部
53 第1分断部
56 第2導線
56a 交点
57 開口部
58 第2分断部
60 積層体
61 第1金属層
66 第2金属層
D1 第1方向
D2 第2方向
α1 第1内角
α2 第2内角
β1 第1内角
β2 第2内角

Claims (6)

  1. タッチパネルセンサであって、
    前記タッチパネルセンサは、タッチ位置を検出され得る領域に対応する矩形状のアクティブエリアと、前記アクティブエリアの周辺に位置する非アクティブエリアと、に少なくとも区画され、
    前記矩形状のアクティブエリアの輪郭は、第1方向に延びる長辺と、第2方向に延びる短辺と、を含み、
    前記タッチパネルセンサは、前記タッチパネルセンサの一方の側において前記アクティブエリア内に設けられ、前記第1方向に延びる複数の第1電極を備え、
    前記第1電極は、遮光性および導電性を有する複数の第1導線を、各第1導線の間に四角形状の開口部が形成されるよう網目状に配置することによって構成されており、
    前記四角形状の開口部は、前記第1導線が互いに交わることによって形成される4つの内角を含み、
    前記4つの内角は、前記第1方向において対向する一対の第1内角と、前記第2方向において対向する一対の第2内角と、からなり、
    前記一対の第1内角がいずれも鋭角になり、前記一対の第2内角がいずれも鈍角になるよう、前記複数の第1導線が配置されている、タッチパネルセンサ。
  2. 前記複数の第1導線は、複数の第1導線が互いに交わることによって形成される複数の交点が不規則に並ぶよう配置されている、請求項1に記載のタッチパネルセンサ。
  3. 前記複数の第1導線は、複数の第1導線が互いに交わることによって形成される複数の交点が少なくとも部分的に周期的に並ぶよう配置されており、
    前記複数の第1導線の前記複数の交点が周期的に並ぶ部分において、前記四角形状の開口部の前記一対の第1内角は互いに等しい角度を有し、かつ前記一対の第2内角も互いに等しい角度を有する、請求項1に記載のタッチパネルセンサ。
  4. 前記第1電極は、前記第1方向に沿って並べられた複数の第1膨出部と、隣接する2つの前記第1膨出部を接続する第1ライン部と、を含み、前記第2方向における前記第1膨出部の幅は、前記第2方向における前記第1ライン部の幅よりも大きくなっている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のタッチパネルセンサ。
  5. 前記タッチパネルセンサの他方の側において前記アクティブエリア内に設けられ、前記第2方向に沿って延びる複数の第2電極をさらに備え、
    前記第2電極は、遮光性および導電性を有する複数の第2導線を、各第2導線の間に四角形状の開口部が形成されるよう網目状に配置することによって構成されており、
    前記第2導線によって形成される前記四角形状の開口部は、前記第2導線が互いに交わることによって形成される4つの内角を含み、当該4つの内角は、前記第1方向において対向する一対の第1内角と、前記第2方向において対向する一対の第2内角と、からなり、
    前記一対の第1内角がいずれも鋭角になり、前記一対の第2内角がいずれも鈍角になるよう、前記複数の第2導線が配置されている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のタッチパネルセンサ。
  6. 前記第2電極は、前記第2方向に沿って並べられた複数の第2膨出部と、隣接する2つの前記第2膨出部を接続する第2ライン部と、を含み、前記第1方向における前記第2膨出部の幅は、前記第1方向における前記第2ライン部の幅よりも大きくなっており、
    前記第1ライン部が設けられた領域において複数の第1導線が互いに交わることによって形成される複数の交点の、前記第2方向に沿った方向における数の平均値が、前記第2ライン部が設けられた領域において複数の第2導線が互いに交わることによって形成される複数の交点の、前記第1方向に沿った方向における数の平均値よりも大きくなっている、請求項4を引用する請求項5に記載のタッチパネルセンサ。
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