JP2016126480A - タッチパネルセンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】高い分解能を有するタッチパネルセンサを提供する。
【解決手段】複数の第1電極は各々、第1方向に沿って延びるとともに第2方向に沿って並べられた少なくとも2つの第1サブ電極を有している。第1サブ電極は、複数の第1導線を、各第1導線の間に四角形状の開口部が形成されるよう網目状に配置することによって構成されている。複数の第1導線は、開口部の4つの内角のうち、第2方向において対向する一対の第2内角に対応する一対の交点が第2方向に沿って並ぶよう、配置されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、外部導体の位置を検出するためのタッチパネルセンサに関する。
今日、入力手段として、タッチパネル装置が広く用いられている。タッチパネル装置は一般に、タッチパネルセンサ、保護カバー、タッチパネルセンサ上への接触位置を検出する制御回路、配線およびFPC(フレキシブルプリント基板)などを含んでいる。タッチパネル装置は、多くの場合、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の表示装置が組み込まれた種々の装置等(例えば、券売機、ATM装置、携帯電話、ゲーム機)に対する入力手段として、表示装置とともに用いられている。このような装置においては、タッチパネルセンサが表示装置の表示面上に配置されており、これによって、表示装置に対する極めて直接的な入力が可能になっている。タッチパネルセンサのうち表示装置の表示領域に対面する領域は透明になっており、タッチパネルセンサのこの領域が、接触位置(接近位置)を検出し得るアクティブエリアを構成するようになる。
タッチパネルセンサとして、投影型容量結合方式のタッチパネルセンサが知られている。容量結合方式のタッチパネルセンサにおいては、位置を検知されるべき外部導体(典型的には、指)が誘電体を介してタッチパネルセンサに接触(接近)する際、新たに奇生容量が発生する。この奇生容量に起因する静電容量の変化に基づいて、タッチパネルセンサ上における外部導体の位置が検出される。このような投影型容量結合方式のタッチパネルセンサは例えば、タッチパネルセンサの一方の側に設けられ、第1方向に沿って延びるとともに第1方向に交差する第2方向に沿って所定の配列ピッチで並べられた複数の第1電極と、タッチパネルセンサの他方の側に設けられ、第2方向に沿って延びるとともに第1方向に沿って所定の配列ピッチで並べられた複数の第2電極と、を備えている。この場合、第2方向に沿って並べられた複数の第1電極のうちのどの第1電極に、外部導体に起因する静電容量の変化が生じるかに基づいて、第2方向における外部導体の位置が算出される。同様に、第1方向に沿って並べられた複数の第2電極のうちのどの第2電極に、外部導体に起因する静電容量の変化が生じるかに基づいて、第1方向における外部導体の位置が算出される。従って、各第1電極および各第2電極における静電容量の変化を測定することによって、外部導体の位置を特定することが可能である。
従来、第1電極および第2電極は、透光性および導電性を有する透明導電材料から構成されてきた。また近年は、第1電極および第2電極の電気抵抗値を低くするため、第1電極および第2電極を構成する材料として、透明導電材料よりも高い導電性を有する銀や銅などの金属材料が用いられることもある(例えば、特許文献1参照)。第1電極および第2電極が金属材料から構成される場合、第1電極および第2電極には、表示装置からの映像光を適切な比率で透過させるための開口部が形成されている。例えば第1電極および第2電極は、金属材料からなり、網目状に配置された導線によって構成されている。この場合、第1電極および第2電極には、網目状に配置された導線が互いに交わる複数の交点が存在している。第1電極および第2電極に伝達された電気信号は、導線の複数の交点を順に経由しながら、第1電極および第2電極において一方から他方へ伝えられる。
特開2012−79238号公報
外部導体の寸法が、第2方向における複数の第1電極の配列ピッチよりも大きい場合、外部導体の接近や接触に起因する静電容量の変化が、複数の第1電極に現れることになる。一方、外部導体の寸法が、第2方向における複数の第1電極の配列ピッチよりも小さい場合、外部導体の接近や接触に起因する静電容量の変化が1つの第1電極にのみ現れる可能性がある。さらに、外部導体の寸法が第2方向における第1電極の幅よりも小さい場合、第1電極と重なる領域内で外部導体の位置が変化したとしても、第1電極の静電容量に変化が生じない、という事態が生じ得る。この場合、第1電極と重なる領域内で外部導体の位置を精密に特定することができず、従って、タッチパネルセンサによる位置検出の分解能が不十分になってしまう。このような課題を考慮すると、より小さい寸法の外部導体、例えばスタイラスペンなどが用いられる場合には、第2方向における第1電極の配列ピッチや、第2方向における第1電極の幅をより小さくし、これによって第2方向における位置検出の分解能を高めることが好ましい。第2電極についても同様に、第1方向における第2電極の配列ピッチや、第1方向における第2電極の幅をより小さくし、これによって第1方向における位置検出の分解能を高めることが好ましい。
一方、第1電極の配列ピッチを小さくして第1電極の本数を増やすことは、静電容量の変化を測定する対象が増加し、測定や測定データの処理に要する負荷が大きくなることを意味している。
また、第1電極が上述のように網目状に配置された導線から構成されている場合、第1電極の幅と電気抵抗との関係は線形関係ではない。なぜなら、上述のように電気信号は導線の複数の交点を順に経由しながら伝達されるので、幅の変化に起因する第1電極の電気抵抗の変化量は、幅自体の変化量よりも、幅の変化に起因する導線の交点の数の変化量に強く依存するからである。また第1電極において伝達される電気信号の経路の数は、導線の交点の数が多いほど多くなる。言い換えると、第1電極の幅を小さくし、これによって導線の交点の数が少なくなると、電気信号の経路の数が減少してしまい、第1電極の冗長性が低下してしまうことになる。
これらの点を考慮すると、第1電極が網目状に配置された導線から構成されている場合、第1電極の配列ピッチや幅を小さくすることには様々なトレードオフが存在すると言える。
本発明は、このような課題を効果的に解決し得るタッチパネルセンサを提供することを目的とする。
本発明は、タッチパネルセンサであって、前記タッチパネルセンサの一方の側に設けられ、第1方向に沿って延びるとともに前記第1方向に交差する第2方向に沿って並べられた複数の第1電極を備え、前記複数の第1電極は各々、前記第1方向に沿って延びるとともに前記第2方向に沿って並べられた少なくとも2つの第1サブ電極を有し、各第1電極において、前記少なくとも2つの第1サブ電極は互いに電気的に接続されており、前記第1サブ電極は、遮光性および導電性を有する複数の第1導線を、各第1導線の間に四角形状の開口部が形成されるよう網目状に配置することによって構成されており、前記四角形状の開口部は、前記第1導線が互いに交わる4つの交点と、4つの交点に対応してそれぞれ形成される4つの内角と、を含み、前記4つの内角は、前記第1方向において対向する一対の第1内角と、前記第2方向において対向する一対の第2内角と、からなり、前記複数の第1導線は、前記開口部の前記一対の第2内角に対応する一対の前記交点が前記第2方向に沿って並ぶよう配置されている、タッチパネルセンサである。
本発明によるタッチパネルセンサにおいて、前記複数の第1導線は、前記開口部の前記一対の第2内角に対応する一対の前記交点の間の距離が、前記開口部の前記一対の第1内角に対応する一対の前記交点の間の距離よりも小さくなるよう配置されていてもよい。
本発明によるタッチパネルセンサにおいて、前記タッチパネルセンサの他方の側に設けられ、前記第2方向に沿って延びる複数の第2電極をさらに備え、前記タッチパネルセンサの前記一方の側は、前記タッチパネルセンサによって検知される外部導体に対向する側であり、前記第2電極は、信号が印加される駆動電極として機能するものであり、前記第1電極は、前記第2電極からの前記信号を検出する検出電極として機能するものである。
本発明によるタッチパネルセンサにおいて、前記タッチパネルセンサの前記一方の側において前記第1サブ電極の間に設けられた複数の第1ダミー部をさらに備え、前記第1ダミー部は、遮光性および導電性を有する複数の第1導線を、各第1導線の間に四角形状の開口部が形成されるよう網目状に配置することによって構成されており、前記第1ダミー部を構成する各第1導線は、前記第1サブ電極を構成する複数の前記第1導線のいずれかの延長線上に位置しており、前記開口部の前記一対の第2内角に対応する一対の前記交点の間の前記第2方向に沿った方向における距離を第1単位距離Dと称する場合、前記第2方向における前記第1電極の配列ピッチが、前記第1単位距離Dの整数倍になっていてもよい。
本発明によるタッチパネルセンサにおいて、前記第1導線は、前記第2方向における前記第1サブ電極の寸法W1がW1>D×(3/2)の関係を満たすよう配置されていてもよい。
本発明によるタッチパネルセンサにおいて、前記複数の第1導線は、複数の第1導線が互いに交わることによって形成される複数の交点が不規則に並ぶよう配置されており、複数の第1導線が互いに交わることによって形成される複数の交点が規則的に並ぶよう前記第1導線を配置すると仮定した場合に得られるパターンを参照パターンと称する場合、不規則に並ぶよう配置された前記複数の交点の各々は、前記参照パターンの各交点から、所定の最大補正距離α0の範囲内でずれた位置に配置されており、前記第2方向における前記第1サブ電極の寸法W1と、前記が最大補正距離α0との間には、W1>D×(3/2)+2α0の関係が満たされていてもよい。
本発明によるタッチパネルセンサにおいて、複数の第1電極は各々、第1方向に沿って延びるとともに第2方向に沿って並べられた少なくとも2つの第1サブ電極を有しており、各第1サブ電極は互いに電気的に接続されている。この場合、各第1サブ電極の配列ピッチおよび幅を小さくすることにより、外部導体の位置検出の分解能を高めることができる。また、各第1サブ電極を互いに電気的に接続することにより、測定や測定データの処理に要する負荷が大きくなることを抑制することができる。また本発明において、第1サブ電極は、遮光性および導電性を有する複数の第1導線を、各第1導線の間に四角形状の開口部が形成されるよう網目状に配置することによって構成されている。四角形状の開口部は、第1導線が互いに交わる4つの交点と、4つの交点に対応してそれぞれ形成される4つの内角と、を含んでおり、これら4つの内角は、第1方向において対向する一対の第1内角と、第2方向において対向する一対の第2内角と、からなっている。そして複数の第1導線は、開口部の一対の第2内角に対応する一対の交点が第2方向に沿って並ぶよう配置されている。このため、第2方向において少なくとも2つの交点を第1サブ電極の第1導線に確保することができ、これによって、第1サブ電極の冗長性を確保することができる。
図1は、本発明の実施の形態におけるタッチ位置検出機能付き表示装置を示す展開図。 図2は、図1のタッチ位置検出機能付き表示装置におけるタッチパネルセンサを示す平面図。 図3は、他方の側に設けられた第2電極をさらに備えたタッチパネルセンサを示す平面図。 図4(a)(b)(c)は、本実施の形態によるタッチパネルセンサにおいて、外部導体の位置と、第1電極に現れる信号の波形との関係を示す図。 図5(a)(b)(c)は、比較の形態によるタッチパネルセンサにおいて、外部導体の位置と、第1電極に現れる信号の波形との関係を示す図。 図6は、図2において符号VIが付された一点鎖線で囲まれた部分における第1電極を拡大して示す平面図。 図7は、図6に示す第1電極の第1導線をさらに拡大して示す平面図。 図8(a)〜(e)は、タッチパネルセンサの製造方法を説明するための図。 図9は、第1導線のパターンの一変形例を示す平面図。 図10は、図9に示す第1導線のパターンを生成する方法を説明するための図。 図11Aは、タッチパネルセンサの層構成の一変形例を示す断面図。 図11Bは、図11Aに示すタッチパネルセンサの貼り合わせの形態の一変形例を示す断面図。 図11Cは、図11Aに示すタッチパネルセンサの貼り合わせの形態の一変形例を示す断面図。
タッチパネル装置およびタッチ位置検出機能付き表示装置
はじめに図1を参照して、タッチ位置検出機能付き表示装置10について説明する。図1に示すように、タッチ位置検出機能付き表示装置10は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの表示装置15と、表示装置15の観察者側に配置されたタッチパネルセンサ30と、を組み合わせることによって構成されている。表示装置15は、表示面16aを有する表示パネル16と、表示パネル16に接続された表示制御部(図示せず)と、を有している。表示パネル16は、映像を表示することができる矩形状のアクティブエリアA1と、アクティブエリアA1を取り囲むようにしてアクティブエリアA1の外側に配置された非アクティブエリア(額縁領域とも呼ばれる)A2と、を含んでいる。表示制御部は、表示されるべき映像に関する情報を処理し、映像情報に基づいて表示パネル16を駆動する。表示パネル16は、表示制御部の制御信号に基づいて、所定の映像を表示面16aに表示する。すなわち、表示装置15は、文字や図等の情報を映像として出力する出力装置としての役割を担っている。
タッチパネルセンサ30は、表示装置15の表示面16aに、例えば接着層(図示せず)を介して接着されている。図1において、タッチパネルセンサ30のうち観察者側に位置する面に符号30aが付され、表示装置15側に位置する面に符号30bが付されている。なお図示はしないが、タッチパネルセンサ30の観察者側には、タッチパネルセンサ30や表示装置15を保護するための保護カバーが設けられていてもよい。
タッチパネルセンサ
次に図2を参照して、タッチパネルセンサ30について説明する。図2は、表示装置15側から見た場合のタッチパネルセンサ30を示す平面図である。
ここでは、タッチパネルセンサ30が、投影型の静電容量結合方式のタッチパネルセンサとして構成される例について説明する。なお、「容量結合」方式は、タッチパネルの技術分野において「静電容量」方式や「静電容量結合」方式等とも呼ばれており、本件では、これらの「静電容量」方式や「静電容量結合」方式等と同義の用語として取り扱う。典型的な静電容量結合方式のタッチパネルセンサは、透光性を有する導電性のパターンを有しており、外部の導体(典型的には人間の指)がタッチパネルセンサに接近することにより、外部の導体とタッチパネルセンサの導電性のパターンとの間でコンデンサ(静電容量)が形成される。そして、このコンデンサの形成に伴った電気的な状態の変化に基づき、タッチパネルセンサ上において外部導体が接近している位置の位置座標が特定される。なお本実施の形態によるタッチパネルセンサ30において採用されている、後述する技術思想は、自己容量方式または相互容量方式のいずれにも対応可能である。
(第1電極)
図2に示すように、タッチパネルセンサ30は、タッチパネルセンサ30の一方の側(観察者側)に設けられ、第1方向D1に延びる複数の第1電極40を備えている。複数の第1電極40は、第1方向D1に交差(ここでは直交)する第2方向D2に沿って、一定の配列ピッチPで並べられている。このため、複数の第1電極40のうちどの第1電極40に、タッチパネルセンサ30への外部導体の接近や接触に起因する静電容量の変化が生じるかを検出することにより、第2方向D2における外部導体の位置を算出することができる。配列ピッチPは、検出対象となる外部導体の寸法などに応じて適宜定められるが、例えば1〜20mmの範囲内になっている。
図2に示すように、複数の第1電極40は各々、第1方向D1に沿って延びるとともに第2方向D2に沿って並べられた2つの第1サブ電極41を有している。なお図示はしないが、第1電極40は、第2方向D2に沿って並べられた、2つよりも多くの第1サブ電極41を有していてもよい。1つの第1電極40に含まれる複数の第1サブ電極41は、接続部41aによって互いに電気的に接続されている。このため、1つの第1電極40に含まれる複数の接続部41aにはそれぞれ同一の信号が印加されることになる。なお図2においては、接続部41aが非アクティブエリアAa2に配置される例が示されているが、これに限られることはなく、接続部41aがアクティブエリアAa1に配置されていてもよい。また、複数の接続部41aを互いに電気的に接続することができる限りにおいて、接続部41aの本数や形状が特に限られることもない。
なお図2においては図示を省略しているが、タッチパネルセンサ30は、図3において点線で示すように、タッチパネルセンサ30の他方の側(表示装置15側)に設けられ、第2方向D2に延びる複数の第2電極45をさらに備えていてもよい。複数の第2電極45も、第1電極40と同様に、第1方向D1に沿って一定の配列ピッチで並べられている。このため、複数の第2電極45のうちどの第2電極45に、タッチパネルセンサ30への外部導体の接近や接触に起因する静電容量の変化が生じるかを検出することにより、第1方向D1における外部導体の位置を算出することができる。各第2電極45は、第2方向D2に沿って延びる1本の電極であってもよく、若しくは第1電極40と同様に、第2方向D2に沿って延びる複数の第2サブ電極を有していてもよい。
また図2においては図示を省略しているが、タッチパネルセンサ30は、タッチパネルセンサ30の一方の側において複数の第1サブ電極41の間に設けられた複数の第1ダミー部42をさらに備えている。本実施の形態において、第1サブ電極41および第1ダミー部42は、基材32の第1面(観察者側の面)32a上に設けられている。
同様に、タッチパネルセンサ30は、タッチパネルセンサ30の他方の側において複数の第2電極45の間または複数の第2サブ電極の間に設けられた複数の第2ダミー部をさらに備えていてもよい。本実施の形態において、第2電極45および必要に応じて設けられる第2サブ電極や第2ダミー部は、基材32の第2面(表示装置15側の面)32b上に設けられる。
後述するように、第1電極40の第1サブ電極41、第1ダミー部42、第2電極45や第2サブ電極および第2ダミー部はいずれも、金属材料を含む導線によって構成される。
相互容量方式が採用される場合、第1電極40および第2電極45の一方が駆動電極になり、他方が、駆動電極からの信号が印加される検出電極となる。例えば、表示装置15側に位置する第2電極45が、信号が印加される駆動電極として機能し、観察者側に位置する第1電極40が、駆動電極からの信号を検出する検出電極として機能するよう、第1電極40および第2電極45が利用される。この場合、第1電極40が複数の第1サブ電極41を含むことにより、より高い分解能で外部導体の位置を検出することができる。
図2に示すように、タッチパネルセンサ30は、タッチ位置を検出され得る領域に対応する矩形状のアクティブエリアAa1と、アクティブエリアAa1の周辺に位置する矩形枠状の非アクティブエリアAa2と、を含んでいる。アクティブエリアAa1および非アクティブエリアAa2はそれぞれ、表示パネル16のアクティブエリアA1および非アクティブエリアA2に対応して区画されたものである。矩形状のアクティブエリアAa1の輪郭は、第1方向D1に延びる長辺と、第2方向D2に延びる短辺と、を含んでいる。
上述の第1電極40の第1サブ電極41、第1ダミー部42、第2電極45や第2サブ電極および第2ダミー部は、アクティブエリアAa1内に配置される。また非アクティブエリアAa2のうち基材32の第1面32a上には、図2および図3に示すように、各第1電極40に電気的に接続された複数の第1額縁配線44aと、基材32の外縁近傍に配置され、各第1額縁配線44aに電気的に接続された複数の第1端子部44bと、が設けられている。さらに図3に示すように、非アクティブエリアAa2のうち基材32の第2面32b上には、各第2電極45に電気的に接続された複数の第2額縁配線49aと、基材32の外縁近傍に配置され、各第2額縁配線49aに電気的に接続された複数の第2端子部49bと、が設けられている。
信号を適切に伝達することができる限りにおいて、第1額縁配線44aおよび第1端子部44b並びに第2額縁配線49aおよび第2端子部49bの具体的な構成が特に限られることはない。例えば第1額縁配線44aおよび第1端子部44bは、第1電極40の第1サブ電極41や第1ダミー部42を構成する後述する第1導線51と同一の層構成で第1導線51と同時に形成されるものであってもよい。同様に、第2額縁配線49aおよび第2端子部49bは、第2電極45、第2サブ電極や第2ダミー部を構成する後述する第2導線と同一の層構成で第2導線と同時に形成されるものであってもよい。
(基材)
基材32を構成する材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、シクロオレフィンポリマー(COP)やガラスなど、十分な透光性を有する材料が用いられる。基材32が例えばPETを含む場合、PETの厚みは例えば100〜200μmの範囲内になっている。なお電極40,45やダミー部42,47を適切に保持することができる限りにおいて、基材32の具体的な構成が特に限られることはない。例えば、PET層などの表面に設けられたハードコート層がさらに基材32に含まれていてもよい。すなわち本実施の形態において、基材32とは、何らかの具体的な構造や材料を意味するものではなく、タッチパネルセンサ30を構成する第1電極40や第2電極45などのパターンの下地となるものを意味するに過ぎない。
(第1サブ電極の利点)
次に図4(a)(b)(c)および図5(a)(b)(c)を参照して、第1電極40が複数の第1サブ電極41を含むことによって得られる利点について説明する。図4(a)は、外部導体5を第2方向D2に沿って移動させる様子を示す図であり、図4(b)は、外部導体5を移動させた際に図4(a)において符号bが付された第1電極40に現れる信号の波形の一例を示す図であり、図4(b)は、外部導体5を移動させた際に図4(a)において符号cが付された第1電極40に現れる信号の波形の一例を示す図である。一方、図5(a)は、第1電極40が複数の第1サブ電極を有さない、すなわち第1電極40が1本の電極として構成されている比較の形態において、外部導体5を第2方向D2に沿って移動させる様子を示す図である。また図5(b)は、外部導体5を移動させた際に図5(a)において符号bが付された第1電極40に現れる信号の波形の一例を示す図であり、図5(c)は、外部導体5を移動させた際に図5(a)において符号cが付された第1電極40に現れる信号の波形の一例を示す図である。
はじめに図5(a)に示す比較の形態のように、第1電極40の幅に比べて外部導体5の寸法が十分に小さい場合について考える。この場合、第1電極40と重なる領域内で外部導体5の位置が変化したとしても、図5(b)および図5(c)に示すように、第1電極40の静電容量に変化が生じない。すなわち電圧波形に平坦部分Fが現れる。このため、第1電極40と重なる領域内で外部導体5の位置を精密に特定することができず、従って、タッチパネルセンサによる位置検出の分解能が不十分になってしまう。
一方、本実施の形態によれば、第1電極40は複数の第1サブ電極41を含んでいる。従って図4(b)および図4(c)に示すように、第1電極40と重なる領域内で外部導体5の位置が変化する場合にも、第1電極40によって検出される信号の波形に変化が生じることになる。このため、外部導体5の位置検出の分解能を高めることができる。また、複数の第1サブ電極41は各第1電極40において互いに電気的に接続されているので、測定や測定データの処理に要する負荷が大きくなることを抑制することができる。すなわち本実施の形態によれば、図5(a)(b)(c)に示す比較の形態の場合に比べて測定や測定データの処理に要する負荷を増加させることなく、外部導体5の位置検出の分解能を高めることができる。
ところで、後述するように第1電極40の各第1サブ電極41は、網目状に配置された導線から構成されている。このため、図5(a)(b)(c)に示す比較の形態のような1本の第1電極40を、本実施の形態のような複数の第1サブ電極41に分割することは、1つの電極に含まれる導線の交点の数を少なくし、これによって電極の冗長性を低下させる、という結果を導き得る。このような課題を解決するため、本実施の形態においては、各第1サブ電極41に含まれる交点の配置や数を考慮して第1導線51を配置することを提案する。以下、第1サブ電極41および第1ダミー部42の構成の詳細について、図6および図7を参照して説明する。
(第1電極および第1ダミー部の詳細について)
図6は、図2において符号VIが付された一点鎖線で囲まれた部分における第1電極40を拡大して示す平面図である。また図7は、図6に示す第1電極の第1導線をさらに拡大して示す平面図である。
第1電極40の第1サブ電極41および第1ダミー部42は、遮光性および導電性を有する複数の第1導線51を、各第1導線51の間に四角形状の開口部52が形成されるよう網目状に配置することによって構成されている。第1導線51は、後述するように、金属材料からなる第1金属層61を含んでいる。第1導線51に含まれる金属材料としては、例えば、銀、銅、アルミニウムまたはこれらの合金等を挙げることができる。
図6に示すように、四角形状の開口部52はそれぞれ、第1導線51が互いに交わる4つの交点51aと、4つの交点51aに対応してそれぞれ形成される4つの内角と、を含んでいる。4つの内角は、図7に示すように、第1方向D1において対向する一対の第1内角α1と、第2方向D2において対向する一対の第2内角α2と、からなっている。なお「第1方向D1において対向する」とは、図7に示すように、一対の第1内角α1に対応する一対の交点を通る対角線L11を描いた場合に、対角線L11が第1方向D1と略平行であることを意味している。ここで「略平行」とは、対角線L11と第1方向D1とがなす角が−20〜+20度の範囲内であることを意味している。同様に、「第2方向D2において対向する」とは、図3Bに示すように、一対の第2内角α2に対応する一対の交点を通る対角線L12を描いた場合に、対角線L12が第2方向D2と略平行であることを意味している。ここで「略平行」とは、対角線L12と第2方向D2とがなす角が−20〜+20度の範囲内であることを意味している。なお図7においては、菱形の開口部52が規則的に並ぶように複数の第1導線51が配置されており、このため、一対の第1内角α1のうちの一方の第1内角α1と他方の第1内角α1とが互いに等しくなっている例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、後述する図9において説明するように、一対の第1内角α1のうちの一方の第1内角α1と他方の第1内角α1とが互いに異なっていてもよい。一対の第2内角α2においても同様に、一方の第2内角α2と他方の第2内角α2とが互いに異なっていてもよい。
図6および図7においては、各第1導線51の間に菱形状の開口部52が形成されるよう第1導線51が配置される例が示されているが、開口部52の形状が特に限られることはない。例えば、平行四辺形や非平行四辺形などが開口部52の形状として採用され得る。開口部52の寸法は、第1電極40や第1ダミー部42が広がる領域の面積のうち開口部52によって占められる面積の比率(以下、開口率と称する)が十分に高くなり、これによって、表示装置15からの映像光が適切な透過率でタッチパネルセンサ30のアクティブエリアAa1を透過することができるよう、設定されている。
第1導線51の線幅は、求められる開口率などに応じて設定されるが、例えば第1導線51の幅は1〜10μmの範囲内、より好ましくは2〜7μmの範囲内に設定されている。これによって、観察者が視認する映像に対して第1導線51が及ぼす影響を、無視可能な程度まで低くすることができる。第1導線51の厚みは、第1電極40に対して求められる電気抵抗値などに応じて適宜設定されるが、例えば0.1〜10μmの範囲内となっている。
図6および図7に示すように、第1電極40の第1サブ電極41を構成する第1導線51と第1ダミー部42を構成する第1導線51との間には、複数の第1分断部53が設けられている。このような第1分断部53を設けることにより、第1電極40と第1ダミー部42との間を電気的に絶縁することができる。通常は、1つの第1分断部53を挟んで隣接する2つの第1導線51の一方を延長すると他方の第1導線51に重なるよう、第1分断部53および第1導線51が構成されている。第1導線51が延びる方向における第1分断部53の寸法は、例えば10〜50μmの範囲内に設定される。
第1電極40の第1サブ電極41と第1ダミー部42との間の境界部の形状、すなわち第1サブ電極41の輪郭は、第1サブ電極41と第1ダミー部42との間の第1分断部53の配置によって画定される。図6および図7において、タッチパネルセンサ30の一方の側からタッチパネルセンサ30を見た場合における、すなわち平面視における第1サブ電極41の輪郭が、一点鎖線によって示されている。また、第2方向D2における第1サブ電極41の寸法(以下、第1サブ電極41の幅とも称する)が、符号W1で表されている。また、第1電極40において隣接する2つの第1サブ電極41の間の、第2方向D2における間隔が、符号W2で表されている。第1サブ電極41の幅W1は、例えば0.15〜5mmの範囲内に設定される。また、隣接する2つの第1サブ電極41の間の間隔W2は、例えば0.1〜5mmの範囲内に設定される。
また図7に示すように、第1ダミー部42を構成する第1導線51同士の間にも、複数の第1分断部53が設けられていてもよい。なお図6においては、第1ダミー部42内の第1分断部53が便宜上省略されている。
ところで上述のように、1本の第1電極40を複数の第1サブ電極41に分割することは、1つの第1サブ電極41に含まれる第1導線51の交点51aの数が少なくなり、この結果、第1サブ電極41の冗長性が低下することを導き得る。例えば、第1サブ電極41に含まれる第1導線51の交点51aの数が、ある位置で第2方向D2に沿って第1サブ電極41を見た場合に1個であるとする。この場合、第1方向D1に沿って第1サブ電極41に流れる電流が、その1個の交点51aを必ず通ることになる。従って、その1個の交点51aが、例えばエッチング不良などによって除去されてしまうと、第1サブ電極41において第1方向D1に沿って信号を伝達させることができなくなってしまう。
このようなリスクを考慮し、本実施の形態においては、開口部52の一対の第2内角α2に対応する一対の交点51aが、第1方向D1の各位置において第2方向D2に沿って並ぶよう、複数の第1導線51を配置することを提案する。すなわち、第1方向D1の各位置において、第2方向D2に沿って並ぶ第1導線51の交点51aが第1サブ電極41に少なくとも2個は存在するよう、複数の第1導線51を配置することを提案する。これによって、仮に1個の交点51aがエッチング不良などによって除去されてしまった場合であっても、残っている少なくとも1個の交点51aを利用して第1方向D1に沿って第1サブ電極41に電流を流すことができるようになる。このことにより、第1電極40の各第1サブ電極41の冗長性を確保することができる。
以下、第2方向D2に沿って並ぶ第1導線51の交点51aが第1サブ電極41に少なくとも2個は存在するように第1導線51を配置するための具体的な方法の一例について、図6および図7を参照して説明する。ここでは、第1サブ電極41および第1ダミー部42を構成する複数の第1導線51が規則的に配置されている場合について説明する。図7において、開口部52の一対の第2内角α2に対応する一対の交点51aの間の、第2方向D2に沿った方向における距離が符号Dで表されている。以下の説明において、距離Dのことを第1単位距離Dとも称する。
本実施の形態において、第1導線51は、第2方向D2における第1サブ電極41の幅W1と上述の第1単位距離Dとが以下の関係を満たすよう配置されている。
W1>D×(3/2)
これによって、第2方向D2に沿って並ぶ第1導線51の交点51aを第1サブ電極41に少なくとも2個は存在させることができる。
好ましくは、複数の第1導線51は、一対の第1内角α1がいずれも鋭角になり、一対の第2内角α2がいずれも鈍角になるよう、配置されている。言い換えると、複数の第1導線51は、開口部52の一対の第2内角α2に対応する一対の交点51aの間の距離(対角線L12の長さ)が、開口部52の一対の第1内角α1に対応する一対の交点51aの間の距離(対角線L11の長さ)よりも小さくなるよう配置されている。このため、内角の大きさがランダムに設定されている場合に比べて、第2方向D2に沿って第1サブ電極41内に少なくとも2個の交点51aを確保しやすくなる。
また好ましくは、第1電極40の配列ピッチPは、上述の第1単位距離Dの整数倍になっている。例えば配列ピッチPは、第1単位距離Dの8倍になっている。図6において、1つの配列ピッチPに含まれる、第1単位距離Dの8倍の距離にわたって配置された複数の第1導線51を含む区間(以下、第1ユニットとも称する)が符号43で表されている。
配列ピッチPが第1単位距離Dの整数倍であることは、1つの第1ユニット43と、その他の同一の1つの第1ユニット43とを滑らかに接続することができることを意味している。例えば本実施の形態のように、菱形の開口部52が規則的に並ぶように複数の第1導線51が配置される場合、各第1ユニット43の境界において第1方向D1に沿って菱形の交点が並ぶように複数の第1導線51を配置することが可能になる。このため、1つの第1ユニット43に含まれる第1導線51の各交点51aと、その他の同一の1つの第1ユニット43に含まれる第1導線51の各交点51aとが重なるように、2つの第1ユニット43を配置することにより、2つの第1ユニット43を容易に滑らかに接続することができる。このことは、1つの第1ユニット43に対応する第1導線51の配置を設計すれば、あとは複数の第1ユニット43を並べることによって、タッチパネルセンサ30の全域にわたる第1導線51の配置の設計が完了することを意味している。すなわち、第1電極40の配列ピッチPを第1単位距離Dの整数倍にすることにより、第1導線51の配置の設計に要する負荷を低減することができる。
(第2電極および第2ダミー部の詳細について)
図示はしないが、第2電極45、第2サブ電極や第2ダミー部も、第1電極40、第1サブ電極41や第1ダミー部42と同様に、遮光性および導電性を有する複数の第2導線を、各第2導線の間に四角形状の開口部が形成されるよう網目状に配置することによって構成されている。第2導線の構成は、第1導線の構成と同一であるため、詳細な説明は省略する。
タッチパネルセンサの製造方法
次に、以上のような構成からなるタッチパネルセンサ30を製造する方法について、図8(a)〜(e)を参照して説明する。
はじめに図8(a)に示すように、タッチパネルセンサ30を作製するための元材としての積層体60(ブランクとも呼ばれる)を準備する。積層体60は、基材32と、基材32の第1面32a上に設けられ、遮光性および導電性を有する第1金属層61と、基材32の第2面32b上に設けられ、遮光性および導電性を有する第2金属層66と、を備えている。基材32の各面32a,32b上に金属層61,66を設ける方法が特に限られることはなく、蒸着法やスパッタリング法などの公知の方法が適宜用いられ得る。
次に図8(b)に示すように、第1金属層61上に第1感光層71を設け、かつ、第2金属層66上に第2感光層76を設ける。第1感光層71および第2感光層76は、特定波長域の光、例えば紫外線に対する感光性を有している。感光層71,76のタイプが特に限られることはない。例えば光溶解型の感光層が用いられてもよく、若しくは光硬化型の感光層が用いられてもよい。ここでは、光硬化型の感光層が用いられる例について説明する。第1金属層61上および第2金属層66上に第1感光層71および第2感光層76を設ける方法としては、例えば、ドライフィルムレジストを第1金属層61上および第2金属層66上にそれぞれ貼付するという方法や、感光材を第1金属層61上および第2金属層66上にそれぞれ塗布するという方法を採用することができる
(露光工程)
その後、図8(b)に示すように、所定のパターンで遮光部72aおよび開口部72bが形成された第1露光マスク72を第1感光層71の近傍に設置し、かつ、所定のパターンで遮光部77aおよび開口部77bが形成された第2露光マスク77を第2感光層76の近傍に設置する。第1露光マスク72の遮光部72aのパターンは、開口部52および第1分断部53のパターンに対応しており、第1露光マスク72の開口部72bのパターンは、第1導線51のパターンに対応している。また第2露光マスク77の遮光部77aのパターンは、開口部57および第2分断部58のパターンに対応しており、第2露光マスク77の開口部77bのパターンは、第2導線56のパターンに対応している。次に、第1露光マスク72に対する第2露光マスク77の相対位置を調整する。例えば、第1露光マスク72または第2露光マスク77のいずれか一方の露光マスクに形成されているアライメントマークを基準として、他方の露光マスクの位置を調整する。若しくは、基材32などに設けられている同一のアライメントマークを共通に用いて、第1露光マスク72および第2露光マスク77の位置を調整する。これによって、第1露光マスク72に対して高い位置精度で第2露光マスク77を配置することができる。その後、第1露光マスク72を介して第1感光層71に所定のパターンで露光光を照射し、かつ、第2露光マスク77を介して第2感光層76に所定のパターンで露光光を照射する露光工程を実施する。なお、第1感光層71に対する露光光の照射と、第2感光層76に対する露光光の照射は、同時に実施されてもよく、異なるタイミングで実施されてもよい。
(現像工程)
次に、第1感光層71および第2感光層76を現像する。これによって、図8(c)に示すように、パターニングされた第1感光層71および第2感光層76を得ることができる。
(エッチング工程)
その後、図8(d)に示すように、第1感光層71をレジストとして第1金属層61をウェットエッチングする。これによって、第1電極40の第1サブ電極41および第1ダミー部42の第1導線51に対応するパターンで第1金属層61をパターニングすることができる。また、第2感光層76をレジストとして第2金属層66をウェットエッチングする。これによって、第2電極45の第2サブ電極および第2ダミー部の第2導線56に対応するパターンで第2金属層66をパターニングすることができる。次に、図8(e)に示すように、感光層71,76を除去する。このようにして、上述のタッチパネルセンサ30を得ることができる。
なお図示はしないが、第1導線51および第2導線56には、第1導線51および第2導線56による光の反射を抑制するための低反射処理が施されていてもよい。例えば第1導線51の表面には、黒化処理が施されていてもよい。また、第2導線56は、金属材料からなる層に加えて、金属材料からなる層と基材32の第2面32bとの間に設けられた低反射層をさらに含んでいてもよい。
本実施の形態によれば、複数の第1電極40は各々、第1方向D1に沿って延びるとともに第2方向D2に沿って並べられた少なくとも2つの第1サブ電極41を有しており、各第1サブ電極41は互いに電気的に接続されている。この場合、各第1サブ電極41の配列ピッチおよび幅を小さくすることにより、外部導体の位置検出の分解能を高めることができる。また、各第1サブ電極を互いに電気的に接続することにより、測定や測定データの処理に要する負荷が大きくなることを抑制することができる。
また本実施の形態において、第1サブ電極41は、遮光性および導電性を有する複数の第1導線51を、各第1導線51の間に四角形状の開口部52が形成されるよう網目状に配置することによって構成されている。四角形状の開口部52は、第1導線51が互いに交わる4つの交点51aと、4つの交点51aに対応してそれぞれ形成される4つの内角と、を含んでおり、これら4つの内角は、第1方向D1において対向する一対の第1内角α1と、第2方向において対向する一対の第2内角α2と、からなっている。そして複数の第1導線51は、開口部52の一対の第2内角α2に対応する一対の交点51aが第2方向D2に沿って並ぶよう配置されている。このため、第2方向D2において少なくとも2つの交点51aを第1サブ電極41の第1導線51に確保することができ、これによって、第1サブ電極41の冗長性を確保することができる。
変形例
上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、図面を参照しながら、いくつかの変形例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の各実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。また、上述した実施の形態において得られる作用効果が変形例においても得られることが明らかである場合、その説明を省略することもある。
(導線の配置の変形例)
上述の実施の形態の形態においては、第1導線51および第2導線56がそれぞれ規則的に配置される例を示した。しかしながら、図9に示すように、第1導線51は、複数の交点51aが不規則に並ぶように配置されていてもよい。これによって、モアレをより低減することができる。
図9に示すような第1導線51のパターンを生成する方法の一例を説明する。例えば、はじめに、図6および図7に示すような、複数の第1導線51が互いに交わることによって形成される複数の交点51aが規則的に並ぶよう第1導線51を配置することによって得られるパターン(以下、参照パターンRとも称する)を生成する(図10参照)。次に、所定の最大補正距離α0よりも小さい距離αだけ様々な方向で各交点51aをランダムに変位させることにより、図9に示す、複数の交点51aが不規則に並ぶ第1導線51のパターンを生成することができる。所定の最大補正距離α0は、例えば、参照パターンRにおいて隣接する交点51a間の距離に設定される。
本変形例において、第1導線51は、第2方向D2における第1サブ電極41の幅W1と第1単位距離Dとが以下の関係を満たすよう配置されている。
W1>D×(3/2)+2α0
これによって、本変形例においても、第2方向D2に沿って並ぶ第1導線51の交点51aを第1サブ電極41に少なくとも2個は存在させることができる。なお本変形例において、第1単位距離Dは、開口部52の一対の第2内角α2に対応する一対の交点51aの間の、第2方向D2に沿った方向における距離の平均値として定義される。
好ましくは本変形例においても、上述の実施の形態の場合と同様に、第1電極40の配列ピッチPが、第1単位距離Dの整数倍になっている。これによって、第1導線51の配置の設計に要する負荷を低減することができる。
本変形例においては、図10から明らかなように、第1導線51の交点51aの位置が1つずつずらされるので、第1導線51の配置の設計の負荷が、上述の実施の形態の場合に比べて高い。ここで本変形例においても、第1電極40の配列ピッチPを、第1単位距離Dの整数倍とすることにより、1つの第1ユニット43に対応する第1導線51の配置を設計すれば、あとは複数の第1ユニット43を並べることによって、タッチパネルセンサ30の全域にわたる第1導線51の配置の設計を完了させることができる。すなわち、1つの第1ユニット43に関して第1導線51の交点51aの位置を参照パターンRに対してずらせば、タッチパネルセンサ30の全域にわたる第1導線51の配置の設計を完了させることができる。このように、第1電極40の配列ピッチPを第1単位距離Dの整数倍にすることの効果は、本変形例においてより顕著に現れる。
(層構成の変形例)
また上述の実施の形態の形態においては、第1電極40の第1サブ電極41および第1ダミー部42を構成する第1導線51が、基材32の第1面32a上に設けられ、第2電極45の第2サブ電極および第2ダミー部を構成する第2導線56が、基材32の第2面32b上に設けられる例を示した。しかしながら、タッチパネルセンサ30の層構成が特に限られることはない。例えば図11Aに示すように、互いに対向する2つの基材32A,32Bの対向面の一方(第1の基材32A)に第1導線51を設け、他方(第2の基材32B)に第2導線56を設け、そして2つの基材32A,32Bを貼り合わせてもよい。このように2つの基材32を貼り合わせる場合であっても、第1導線51によって、タッチパネルセンサ30の一方の側に設けられる第1電極40の第1サブ電極41および第1ダミー部42を構成することができ、また第2導線56によって、タッチパネルセンサ30の他方の側に設けられる第2電極45の第2サブ電極および第2ダミー部を構成することができる。
なお図11Aにおいては、第1の基材32Aのうち第1導線51が設けられている面と、第2の基材32Bのうち第2導線56が設けられている面とが向かい合うように2つの基材32A,32Bを貼りあわせる例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図11Bに示すように、第1の基材32Aのうち第1導線51が設けられている面とは反対側の面と、第2の基材32Bのうち第2導線56が設けられている面とは反対側の面とが向かい合うように、2つの基材32A,32Bを貼りあわせてもよい。その他にも、図11Cに示すように、第1の基材32Aのうち第1導線51が設けられている面とは反対側の面と、第2の基材32Bのうち第2導線56が設けられている面とが向かい合うように、2つの基材32A,32Bを貼りあわせてもよい。
(その他の変形例)
また上述の実施の形態の形態においては、第1電極40がタッチパネルセンサ30の観察者側に設けられ、第2電極45がタッチパネルセンサ30の表示装置15側に設けられる例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、第1電極40がタッチパネルセンサ30の表示装置15側に設けられていてもよい。
また上述の本実施の形態において、第1電極40が検出電極として機能し、第2電極45が駆動電極として機能する例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、第1電極40が駆動電極として機能し、第2電極45が検出電極として機能してもよい。
なお、上述した実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
10 タッチ位置検出機能付き表示装置
15 表示装置
30 タッチパネルセンサ
32 基材
35 外部導体
40 第1電極
41 第1サブ電極
41a 接続部
42 第1ダミー部
43 第1ユニット
45 第2電極
51 第1導線
56 第2導線
60 積層体
D 第1単位距離
P 配列ピッチ

Claims (5)

  1. タッチパネルセンサであって、
    前記タッチパネルセンサの一方の側に設けられ、第1方向に沿って延びるとともに前記第1方向に交差する第2方向に沿って並べられた複数の第1電極を備え、
    前記複数の第1電極は各々、前記第1方向に沿って延びるとともに前記第2方向に沿って並べられた少なくとも2つの第1サブ電極を有し、
    各第1電極において、前記少なくとも2つの第1サブ電極は互いに電気的に接続されており、
    前記第1サブ電極は、遮光性および導電性を有する複数の第1導線を、各第1導線の間に四角形状の開口部が形成されるよう網目状に配置することによって構成されており、
    前記四角形状の開口部は、前記第1導線が互いに交わる4つの交点と、4つの交点に対応してそれぞれ形成される4つの内角と、を含み、
    前記4つの内角は、前記第1方向において対向する一対の第1内角と、前記第2方向において対向する一対の第2内角と、からなり、
    前記複数の第1導線は、前記開口部の前記一対の第2内角に対応する一対の前記交点が前記第2方向に沿って並ぶよう配置されている、タッチパネルセンサ。
  2. 前記複数の第1導線は、前記開口部の前記一対の第2内角に対応する一対の前記交点の間の距離が、前記開口部の前記一対の第1内角に対応する一対の前記交点の間の距離よりも小さくなるよう配置されている、請求項1に記載のタッチパネルセンサ。
  3. 前記タッチパネルセンサの前記一方の側において前記第1サブ電極の間に設けられた複数の第1ダミー部をさらに備え、
    前記第1ダミー部は、遮光性および導電性を有する複数の第1導線を、各第1導線の間に四角形状の開口部が形成されるよう網目状に配置することによって構成されており、
    前記第1ダミー部を構成する各第1導線は、前記第1サブ電極を構成する複数の前記第1導線のいずれかの延長線上に位置しており、
    前記開口部の前記一対の第2内角に対応する一対の前記交点の間の前記第2方向に沿った方向における距離を第1単位距離Dと称する場合、前記第2方向における前記第1電極の配列ピッチが、前記第1単位距離Dの整数倍になっている、請求項1または2に記載のタッチパネルセンサ。
  4. 前記第1導線は、前記第2方向における前記第1サブ電極の寸法W1が
    W1>D×(3/2)
    の関係を満たすよう配置されている、請求項3に記載のタッチパネルセンサ。
  5. 前記複数の第1導線は、複数の第1導線が互いに交わることによって形成される複数の交点が不規則に並ぶよう配置されており、
    複数の第1導線が互いに交わることによって形成される複数の交点が規則的に並ぶよう前記第1導線を配置すると仮定した場合に得られるパターンを参照パターンと称する場合、不規則に並ぶよう配置された前記複数の交点の各々は、前記参照パターンの各交点から、所定の最大補正距離α0の範囲内でずれた位置に配置されており、
    前記第2方向における前記第1サブ電極の寸法W1と、前記が最大補正距離α0との間には、
    W1>D×(3/2)+2α0
    の関係が満たされている、請求項3に記載のタッチパネルセンサ。
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