JP2016191362A - 斜板式圧縮機 - Google Patents

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山本 真也
Shinya Yamamoto
真也 山本
和也 本田
Kazuya Honda
和也 本田
久弥 近藤
Hisaya Kondo
久弥 近藤
秀晴 山下
Hideharu Yamashita
秀晴 山下
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Abstract

【課題】より優れた体積効率を実現可能な斜板式圧縮機を提供する。【解決手段】本発明の斜板式圧縮機は、第2圧縮室35bに吸入冷媒を導入するための吸入通路1hが形成されている。残留ガスバイパス通路は、ボア側溝1mとピストン通路9dと中継通路1jとを有する。ピストン通路9dは、第2ピストンヘッド9bの外周面に開口し、各ボア側溝1mと連通する回収用入口9eと、回収用入口9eと異なる位置で第2ピストンヘッド9bの外周面に開口する回収用出口9fと、回収用入口9eと回収用出口9fとを接続し、各第2ピストンヘッド9bを貫通するピストン貫通孔9gとをもつ。【選択図】図1

Description

本発明は斜板式圧縮機に関する。
特許文献1に従来の斜板式圧縮機(以下、単に圧縮機という。)が開示されている。この圧縮機は、ハウジング、駆動軸、斜板、複数のピストンを備えている。ハウジングは、シリンダブロック、フロントハウジング及びリヤハウジングを有している。シリンダブロックには、複数のシリンダボアが形成されているとともに、フロントハウジングとの間に斜板室が形成されている。駆動軸はシリンダブロック及びフロントハウジングに形成された軸孔内で回転可能に支承されている。斜板室内には斜板が配置されており、斜板は駆動軸とともに回転されるようになっている。各ピストンは、各シリンダボアに収納され、斜板の回転によって斜板の傾斜角度に応じたストロークで往復動して各シリンダボア内に圧縮室を形成している。シリンダブロックの前方にフロントハウジングが接合され、シリンダブロックの後方にリヤハウジングが接合されている。リヤハウジングは圧縮室側に吸入室及び吐出室を形成する。吸入室と各圧縮室との間には、吸入ポートと、吸入ポートを弾性力によって閉鎖する吸入弁とが設けられている。リヤハウジングには、外部から吸入室に吸入冷媒を取り込むための吸入路と、吐出室から外部に冷媒を吐出する吐出路とが形成されている。
また、この圧縮機では、各シリンダボアに連通する吸入用通路がシリンダブロックに形成されている。また、駆動軸には回転弁が一体に設けられている。回転弁は、回転弁の回転に伴って吸入室と各吸入通路とを間欠的に連通する導入通路を有している。さらに、回転弁には、残留ガスバイパス通路の一部である回転通路が形成されている。回転通路は、回転弁の回転に伴って吐出行程終了後の圧縮室と連通する高圧側開口と、回転弁の回転に伴って吸入行程中又は圧縮行程中の圧縮室と連通する低圧側開口と、高圧側開口と低圧側開口とを接続する接続通路とからなる。
この圧縮機は車両等の空調装置に用いられる。そして、圧縮機は、駆動軸が回転駆動されれば、吸入室内の冷媒を導入通路から各吸入通路を介して各圧縮室に吸入する吸入行程を行う。また、各圧縮室内で冷媒を圧縮する圧縮行程と、各圧縮室内の冷媒を吐出室に吐出する吐出行程とを行う。また、この圧縮機では、吐出行程終了後の圧縮室に残留する残留ガスが吸入通路を経て回転通路に回収される。回転通路では、残留ガスは、高圧側開口から接続通路に流入し、低圧側開口から流出する。そして、残留ガスは、吸入通路を経て吸入行程中又は圧縮行程中の圧縮室に移動する。このため、圧縮室内における残留ガスの再膨張による動力損失を低減することができる。こうして、この圧縮機は、優れた体積効率の下、空調装置による車室等の冷房を実現する。
特開平6−117365号公報
しかし、上記従来の圧縮機は、吸入行程を行うための各吸入通路を介して残留ガスを回転弁の回転通路に回収し、各吸入通路を介して残留ガスを吸入行程中又は圧縮行程中の圧縮室に移動する。このため、吸入行程時の抵抗が大きくならないように各吸入通路を大径とすれば、各吸入通路内に残留する残留ガスの量が多く、体積効率に未だ改善の余地がある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、より優れた体積効率を実現可能な斜板式圧縮機を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の斜板式圧縮機は、斜板室及び複数のシリンダボアが形成されたシリンダブロックを有するハウジングと、
前記シリンダブロックに回転可能に支承された駆動軸と、
前記斜板室内に配置されて前記駆動軸とともに回転される斜板と、
前記各シリンダボアに収納され、前記斜板の回転によって前記斜板の傾斜角度に応じたストロークで往復動して前記各シリンダボア内に圧縮室を形成するピストンと、
吐出行程終了後の前記圧縮室と吸入行程中又は圧縮行程中の前記圧縮室とを連通する残留ガスバイパス通路とを備え、
前記圧縮室に吸入冷媒を導入するための吸入通路が形成されており、
前記残留ガスバイパス通路は、前記シリンダブロックに形成され、前記各圧縮室と連通するボア側溝と、
前記各ピストンに形成され、前記各ボア側溝と連通するピストン通路と、
前記シリンダブロックに形成され、前記各ピストン通路と連通する中継通路とを有し、
前記ピストン通路は、前記ピストンの外周面に開口し、前記各ボア側溝と連通する回収用入口と、前記回収用入口と異なる位置で前記ピストンの前記外周面に開口する回収用出口と、前記回収用入口と前記回収用出口とを接続し、前記各ピストンを貫通するピストン貫通孔とを備えることを特徴とする。
本発明の斜板式圧縮機では、吐出行程終了後の圧縮室と吸入行程中又は圧縮行程中の圧縮室とを連通する残留ガスバイパス通路と、圧縮室に吸入冷媒を導入するための吸入通路とが別々に設けられている。このため、吸入行程時の抵抗が大きくならないように吸入通路を大径としても、残留ガスバイパス通路を小さな容積とすることが可能である。このため、残留ガスバイパス通路内に残留する残留ガスの量を少なくすることができる。
したがって、本発明の斜板式圧縮機は、より優れた体積効率を実現することができる。
また、本発明の斜板式圧縮機では、残留ガスバイパス通路がピストン通路を有し、ピストン通路がピストンを貫通するピストン貫通孔をもっている。このため、ピストン通路がピストンの周面に形成されている場合と比較して、残留ガスが各シリンダボア内に漏れ難い。
駆動軸には回転弁が一体に設けられ得る。シリンダブロックには、回転弁を回転可能に支持する大径孔が形成され得る。残留ガスバイパス通路は、回転弁に形成され、中継通路と連通する回転通路を有することが好ましい。この場合、吐出行程終了後の圧縮室に残留する残留ガスを吸入行程中又は圧縮行程中の圧縮室に移動させ易い。
外部から吸入冷媒を取り込むための吸入路が斜板室に開口され得る。シリンダブロックには各吸入通路が形成され得る。回転弁には、回転弁の回転に伴って斜板室と各吸入通路とを間欠的に連通する導入通路が形成されていることが好ましい。この場合、外部の吸入冷媒が容積の大きな斜板室にまずは取り込まれることから、吸入脈動を抑制し易い。また、回転弁が残留ガスの回収及び供給ばかりでなく、吸入行程も行うことができる。
斜板は傾斜角度を変更可能に支持され得る。本発明の斜板式圧縮機は、駆動軸と斜板との間に設けられ、斜板の傾斜角度の変更を許容するリンク機構と、斜板室内で駆動軸と一体回転可能に設けられた区画体と、斜板室内で駆動軸と一体回転可能であり、かつ区画体に対して駆動軸の回転軸心方向に移動して傾斜角度を変更する移動体と、区画体と移動体とにより区画され、内部の圧力によって移動体を移動させる制御圧室と、制御圧室内の圧力を制御する制御機構とをさらに備え得る。移動体には、導入通路及び回転通路が形成されており、移動体が回転弁として機能することが好ましい。
この場合、本発明の斜板式圧縮機は容量可変型斜板式圧縮機として具体化される。また、この容量可変型斜板式圧縮機では、傾斜角度を変更するための移動体が回転弁も兼ねることとなる。このため、別途に回転弁を設ける必要がなく、構造の簡素化を実現することができる。
各シリンダボアは、回転軸心の一方側に位置する第1シリンダボアと、回転軸心の他方側に位置する第2シリンダボアとからなり得る。各ピストンは、回転軸心の一方側に位置する第1ピストンヘッドと、回転軸心の他方側に位置する第2ピストンヘッドとを有し得る。各圧縮室は、第1ピストンヘッドが第1シリンダボア内に形成する第1圧縮室と、第2ピストンヘッドが第2シリンダボア内に形成する第2圧縮室とからなり得る。シリンダブロックには、各第1圧縮室側に第1吐出室を形成する第1ヘッド部材と、各第2圧縮室側に第2吐出室を形成する第2ヘッド部材とが接合され得る。シリンダブロックと第1ヘッド部材との間には、各第1圧縮室内の圧力によって各第1圧縮室と第1吐出室とを連通させる第1吐出弁が設けられ得る。シリンダブロックと第2ヘッド部材との間には、各第2圧縮室内の圧力によって各第2圧縮室と第2吐出室とを連通させる第2吐出弁が設けられ得る。リンク機構は、傾斜角度の変更に伴い、第1ピストンヘッドの上死点位置よりも第2ピストンヘッドの上死点位置が大きく移動するように配置され得る。そして、第1ヘッド部材には第1吸入室が形成され得る。シリンダブロックと第1ヘッド部材との間には、弾性力に抗して第1吸入室と各第1圧縮室とを連通させる第1吸入弁が設けられていることが好ましい。
この場合、本発明の容量可変型斜板式圧縮機は、第1ヘッド部材側に第1吸入弁を有し、第2ヘッド部材側に回転弁を有する容量可変型両頭斜板式圧縮機として具体化される。この容量可変型両頭斜板式圧縮機では、第2ヘッド部材に吸入室を必ずしも形成しなくてもよくなり、そのために斜板室とその吸入室とを連通する吸入用通路をシリンダブロックに設ける必要性をなくすことができる。このため、この容量可変型両頭斜板式圧縮機は、小型化を希求した場合におけるその吸入用通路による吸入圧損失を回避でき、優れた体積効率を発揮する。
本発明の斜板式圧縮機は、より優れた体積効率を実現することができる。
図1は、実施例に係り、傾斜角度が最大である状態の容量可変型両頭斜板式圧縮機の縦断面図である。 図2は、実施例に係り、傾斜角度が最大であり、図1の状態から駆動軸が180°回転した状態の容量可変型両頭斜板式圧縮機の縦断面図である。 図3は、実施例に係り、容量可変型両頭斜板式圧縮機の横断面図である。 図4は、実施例に係り、容量可変型両頭斜板式圧縮機の横断面図である。 図5は、実施例の容量可変型両頭斜板式圧縮機に係り、回転弁の回転角度と各吸入通路及び各中継通路との関係を示すタイミングチャートである。 図6は、実施例の容量可変型両頭斜板式圧縮機に係り、時間と各圧縮室内の圧力との関係を示すグラフである。 図7は、実施例に係り、傾斜角度が最大である状態の要部拡大縦断面図である。 図8は、実施例に係り、傾斜角度が最大であり、図7の状態から駆動軸が180°回転した状態の要部拡大縦断面図である。 図9は、実施例に係り、傾斜角度が最小である状態の要部拡大縦断面図である。
以下、本発明を具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。
実施例の斜板式圧縮機は、図1及び図2に示すように、第1、2シリンダブロック1F、1Rを備えた容量可変型両頭斜板式圧縮機(以下、単に圧縮機という。)である。この圧縮機は、第1、2シリンダブロック1F、1R、駆動軸3、斜板5、リンク機構7、複数のピストン9、フロントハウジング11及びリヤハウジング13を備えている。第1、2シリンダブロック1F、1R、フロントハウジング11及びリヤハウジング13が本発明のハウジングに相当する。以下、圧縮機のフロントハウジング11側を前方とし、圧縮機のリヤハウジング13側を後方とする。
第1シリンダブロック1Fと第2シリンダブロック1Rとは、両者間に図示しないガスケットを介して接合されており、第1シリンダブロック1Fと第2シリンダブロック1Rとによって斜板室1cが形成されている。第1シリンダブロック1Fには、互いに平行な5個の第1シリンダボア1aが駆動軸3の回転軸心O周りで等角度間隔に形成されている。第2シリンダブロック1Rには同数の第2シリンダボア1bが形成されている。各第1シリンダボア1aと各第2シリンダボア1bとは、駆動軸3の回転軸心O周りで同一位置に形成されている。
第1シリンダブロック1Fの前端には第1吸入弁板6、第1バルブプレート7、第1吐出弁板10及びリテーナ板2aを介してフロントハウジング11が接合されている。フロントハウジング11が本発明の第1ヘッド部材に相当する。第2シリンダブロック1Rの後端には第2バルブプレート15、第2吐出弁板17及びリテーナ板2bを介してリヤハウジング13が接合されている。リヤハウジング13が本発明の第2ヘッド部材に相当する。第2シリンダブロック1Rと第2バルブプレート15との間には、第1吸入弁板6のような吸入弁板は設けられていない。
フロントハウジング11には軸孔11aが形成され、第1シリンダブロック1Fには軸孔11aと同軸の軸孔1d及び大径孔1pが形成されている。軸孔11a内には軸封装置19が設けられ、軸孔1d内にはラジアル軸受21が設けられている。駆動軸3の前部には第1支持部材3pが圧入されている。第1支持部材3pには第1フランジ3cが形成されている。スラスト軸受23は、大径孔1p内において、第1フランジ3cと第1シリンダブロック1Fとの間に設けられている。
第2シリンダブロック1Rには軸孔11a、1d及び大径孔1pと同軸の大径孔1e及び軸孔1fが形成されている。駆動軸3の後部には第2支持部材3qが圧入されている。第2支持部材3qには第2フランジ3dが形成されている。軸孔1f内にはラジアル軸受27が設けられている。スラスト軸受25は、大径孔1e内において、第2フランジ3dとリヤハウジング13との間に設けられている。
駆動軸3は、軸封装置19、ラジアル軸受21、スラスト軸受23、スラスト軸受25及びラジアル軸受27を介して軸孔11a、1d、1f及び大径孔1p、1e内に挿通され、これらによって回転可能に支承されている。駆動軸3の前方はフロントハウジング11から露出している。
第2シリンダブロック1Rには、斜板室1cに吸入冷媒を取り込むための吸入路1kが形成されている。吸入路1kは外部の図示しない蒸発器に配管によって接続されている。斜板室1c内には斜板5が配置されている。斜板室1c内において、第1支持部材3pにはラグアーム29が第1ピン31a周りで回動可能に設けられている。ラグアーム29の後部はウェイト部となっている。ラグアーム29の中央部にはリングプレート5aが第2ピン31b周りで回動可能に設けられている。リングプレート5aに斜板5が固定されている。第1、2ピン31a、31bは、回転軸心Oに対して直交し、かつ互いに平行に延びている。ラグアーム29、リングプレート5a及び第1、2ピン31a、31bがリンク機構7を構成している。リンク機構7は、駆動軸3の回転軸心Oに直交する方向に対する斜板5の傾斜角度の変更を許容するようになっている。特に、この圧縮機では、リンク機構7は、傾斜角度の変更に伴い、後述する各第1ピストンヘッド9aの上死点位置よりも各第2ピストンヘッド9bの上死点位置が大きく移動するように配置されている。より詳細には、リンク機構7は、傾斜角度の変化にかかわらず、各第1ピストンヘッド9aにおける上死点での回転軸心O方向の位置が変化しないように構成されている。
各ピストン9は、前方側に位置する第1ピストンヘッド9aと、後方側に位置する第2ピストンヘッド9bと、これらを一体的に接続する首部9cとからなる。第1ピストンヘッド9aは第1シリンダボア1aに収納され、第2ピストンヘッド9bは第2シリンダボア1bに収納されている。各ピストン9の首部9cと斜板5との間には2個のシュー33が設けられている。このため、各ピストン9は、斜板5の回転によって傾斜角度に応じたストロークで各第1、2シリンダボア1a、1b内を往復動し、各第1、2シリンダボア1a、1b内に第1、2圧縮室35a、35bを形成している。
また、各ピストン9の第2ピストンヘッド9bには、細孔からなるピストン通路9dが貫設されている。各ピストン通路9dは、図4に示すように、回転軸心Oから第2シリンダブロック1Rの径方向に直線状に延びている。また、各ピストン通路9dは、図7〜9に示すように、第2ピストンヘッド9bの先端面側の周面に開口する回収用入口9eと、第2ピストンヘッド9bの首部9c側の周面に開口する回収用出口9fとを有している。回収用入口9eと回収用出口9fとは、直線状に延びて第2ピストンヘッド9bを貫通するピストン貫通孔9gによって接続されている。各ピストン通路9dは、回転軸心Oから離れるに従って後方に傾斜している。
第2シリンダブロック1Rには、各第2シリンダボア1bの後端にボア側溝1mが形成されている。各ボア側溝1mは細溝である。各ボア側溝1mは、図8に示すように、傾斜角度が最大の状態で第2ピストンヘッド9bが上死点に位置すれば、ピストン通路9dの回収用入口9eと連通可能である。
フロントハウジング11には、第1吸入室11bが環状に形成されているとともに、第1吸入室11bの外側で第2吐出室11cが環状に形成されている。リヤハウジング13には第2吐出室13cが環状に形成されている。また、リヤハウジング13には、圧力調整室13dが形成されている。圧力調整室13dはリヤハウジング13の中心部分に位置している。圧力調整室13dの周りの隔壁が圧力調整室13dと第2吐出室13cとを区画しており、圧力調整室13dは第2吐出室13cによって囲まれている。また、リヤハウジング13には容量制御弁37が設けられている。
第2シリンダブロック1R、第2バルブプレート15、第2吐出弁板17、リテーナ2b板及びリヤハウジング13には、斜板室1cと容量制御弁37とを連通する低圧通路39が形成されている。また、リヤハウジング13には、容量制御弁37と吐出室13cとを連通する高圧通路41と、容量制御弁37と圧力調整室13dとを連通する給気通路43とが形成されている。
第1シリンダブロック1F、第1吸入弁板6、第1バルブプレート7、第1吐出弁板10及びリテーナ板2aには、回転軸心Oと平行に延びて斜板室1cと第1吸入室11bとを連通する5本の吸入用通路1gが形成されている。各吸入用通路1gは第1シリンダボア1a間に形成されている。
リテーナ板2a、第1吐出弁板10及び第1バルブプレート7には第1吸入室11bと各第1圧縮室35aとを連通する吸入ポート7aが形成されている。第1吸入弁板6には、各吸入ポート7aを弾性力によって閉鎖する吸入弁6aが形成されている。また、第1バルブプレート7及び第1吸入弁板6には第1吐出室11cと各第1圧縮室35aとを連通する吐出ポート7bが形成されている。第1吐出弁板10には、各吐出ポート7bを弾性力によって閉鎖する第1吐出弁10aが形成されている。リテーナ板2aは各第1吐出弁10aの開度を規制するようになっている。
第2シリンダブロック1Rの後方には、図3及び図4に示すように、各第2シリンダボア1bを大径孔1eと径方向で連通させる中継通路1j及び吸入通路1hが形成されている。
各中継通路1jは細孔からなる。各中継通路1jは、図1及び図2に示すように、第2ピストンヘッド9bの下死点側に移動した位置において、回転軸心Oに対して垂直に延びている。また、各中継通路1jは、図8に示すように、傾斜角度が最大の状態で第2ピストンヘッド9bが上死点に位置すれば、ピストン通路9dの回収用出口9fと連通可能である。
各吸入通路1hは各中継通路1jよりも大径に形成されている。各吸入通路1hは、図1及び図2に示すように、回転軸心Oから離れるに従って後方に傾斜しており、第2ピストンヘッド9bの上死点で第2シリンダボア1bと連通している。各中継通路1j及び各吸入通路1hは、図3及び図4に示すように、回転軸心O周りで同一の位相に位置している。
図1及び図2に示すように、第2バルブプレート15には第2吐出室13cと各第2圧縮室35bとを連通する第2吐出ポート15bが形成されている。第2吐出弁板17には、各第2吐出ポート15bを弾性力によって閉鎖する第2吐出弁17bが形成されている。リテーナ板2bは各第2吐出弁17bの開度を規制するようになっている。
第1吐出室11cと第2吐出室13cとは第1、2シリンダブロック1F、1Rに形成された吐出通路1rによって連通され、その吐出通路1rは吐出路1qによって外部の図示しない凝縮器に配管によって接続されている。圧縮機、凝縮器、膨張弁及び蒸発器が車両の空調装置を構成している。
また、この圧縮機では、区画体45、移動体47、制御圧室49及び制御機構51を備えている。区画体45は、図7〜9に示すように、円盤状をなしており、斜板5の後方で駆動軸3に固定されている。移動体47は回転弁でもある。この移動体47は、斜板5に向かって延びる連結アーム47aを有しており、連結アーム47aは第3ピン47bによってリングプレート5aと連結されている。第3ピン47bも、第1、2ピン31a、31bと同様、回転軸心Oに対して直交し、かつこれらと平行に延びている。このため、移動体47は、斜板室1c内で駆動軸3と一体回転可能であり、かつ区画体45に対して回転軸心O方向に移動するようになっている。区画体45と移動体47とにより制御圧室49が区画されている。移動体47は、駆動軸3との間にOリング47cを有する。区画体45は、移動体47との間にOリング47dを有している。制御圧室49は内部の圧力によって回転軸心O方向で移動体47を移動させる。移動体47は、回転軸心O方向で後方に向かって移動することにより斜板5を牽引し、その傾斜角度を拡大する。
移動体47は圧縮機に組み付けられた状態において大径孔1e内に収納されている。移動体47と大径孔1eとの間には移動体47が回転できるだけの隙間が確保されている。移動体47には、導入通路47eがその外周面に凹設されている。導入通路47eは斜板室1c側の端部から回転軸心O方向に所定の長さで延びている。これにより、移動体47が傾斜角度の変更によって回転軸心O方向に移動しても、導入通路47eは斜板室1cと連通している。また、導入通路47eは、図3に示すように、回転軸心O周りで所定の角度で延びている。さらに、導入通路47eは、斜板5の傾斜角度が最大である状態では、図7及び図8に示すように、移動体47の回転に伴って各吸入通路1hと間欠的に連通する。他方、導入通路47eは、図9に示すように、斜板5の傾斜角度が徐々に小さくなれば、各吸入通路1hとの連通面積が小さくなる。そして、導入通路47eは、斜板5の傾斜角度が最小となれば、移動体47が回転しても、各吸入通路1hと連通しなくなる。なお、斜板5の傾斜角度が最小の状態で導入通路47eを各吸入通路1hと僅かに連通させるようにすることも可能である。
また、移動体47には、図1に示すように、回転通路47fがその外周面に凹設されている。回転通路47fは細溝である。回転通路47fは、図7〜9に示すように、移動体47の外周面の所定の位置から回転軸心O方向に所定の長さで延びる供給用入口47gと、移動体47の外周面の所定の位置から回転軸心O方向に所定の長さで延びる供給用出口47hと、移動体47の外周面の前部で供給用入口47gと供給用出口47hとを周方向に接続する接続通路47iとからなる。移動体47が傾斜角度の変更によって回転軸心O方向に移動しても、供給用入口47g及び供給用出口47hは中継通路1jと連通可能である。また、供給用入口47gと供給用出口47hとは、図5に示すように、回転軸心O周りで所定の角度隔てられている。ボア側溝1m、各ピストン通路9d、各中継通路1j及び回転通路47fが本発明の残留ガスバイパス通路に相当する。
図1及び図2に示すように、駆動軸3には回転軸心Oと同軸に延びる軸孔3aが後端から前方に向かって形成されている。また、駆動軸3には、軸孔3aの前端で軸孔3aと連通し、径方向に延びる径孔3bが形成されている。径孔3bは、移動体47が最も前進した状態でも制御圧室49に連通するようになっている。軸孔3a及び径孔3bが制御通路を構成している。
また、この圧縮機では、第1フランジ3cとリングプレート5aとの間に復帰ばね61が設けられ、区画体45とリングプレート5aとの間に傾斜角度減少ばね63が設けられている。また、図7〜9に示すように、軸孔1fと第2支持部材3qとの間には2本のOリング3eが設けられている。
この圧縮機は車両の空調装置に用いられる。そして、圧縮機は、駆動軸3がエンジンによって回転駆動される。ここで、この圧縮機では、吸入路1kが斜板室1cに開口している。このため、蒸発器を経た冷媒はまずは吸入路1kにより斜板室1cに取り込まれる。そして、各ピストン9が斜板5の傾斜角度に応じて往復動する。
この間、この圧縮機では、容量制御弁37が圧力調整室13d内の圧力を高くすれば、その圧力が駆動軸3の軸孔3a及び径孔3bを経て制御圧室49に導かれ、移動体47が回転軸心O方向の後方に移動する。このため、斜板5が移動体47に牽引され、図1に示すように、傾斜角度が大きくなる。この状態では、図7及び図8に示すように、導入通路47eと各吸入通路1hとが大きな開度で連通している。
このため、図1に示すように、各第1ピストンヘッド9aが第1シリンダボア1aを大きなストロークで往復動し、各第1圧縮室35aが圧力変化を生じる。このため、吸入行程においては、各第1吸入弁6aが弾性力に抗して吸入ポート7aを開放し、第1圧縮室35aを第1吸入室11bと連通させる。このため、第1吸入室11b内の冷媒を各第1圧縮室35aに吸入する。また、圧縮行程において、各第1圧縮室35a内で冷媒を圧縮する。そして、吐出行程において、各第1吐出弁10aが弾性力に抗して吐出ポート7bを開放し、第1圧縮室35aを第1吐出室11cと連通させる。このため、各第1圧縮室35a内の冷媒を第1吐出室11cに吐出する。
また、各第2ピストンヘッド9bが第2シリンダボア1bを大きなストロークで往復動し、各第2圧縮室35bが圧力変化を生じる。ここで、図3に示すように、駆動軸3が等速で右回りの回転を行う場合、導入通路47eと第2シリンダブロック1Rの各吸入通路1hとが間欠的に連通する。例えば、図5に示すように、各吸入通路1hが回転軸心O周りで吸入通路1h1〜1h5で区別され、各中継通路1jが回転軸心O周りで中継通路1j1〜1j5で区別されている場合、駆動軸3が(A)の状態では、導入通路47eによって斜板室1cが吸入通路1h5と連通する。このため、吸入通路1h5と連通する第2圧縮室35bで吸入行程が行われ、吸入通路1h2〜1h4と連通する第2圧縮室35bでは圧縮行程が行われ、吸入通路1h1と連通する第2圧縮室35bでは吐出行程が終了している。
また、移動体47の回転に伴って吐出行程終了後の第2圧縮室35bに残留する残留ガスがボア側溝1mを経て回収用入口9eに流入し、ピストン通路9dに回収される。ピストン通路9d内の残留ガスは、移動体47の回転に伴って回収用出口9fから中継通路1j1を経て供給用入口47gに流入し、回転通路47fに供給される。そして、回転通路47f内の残留ガスは、移動体47の回転に伴って供給用出口47hを経て中継通路1j4から圧縮行程中の第2圧縮室35bに移動する。
駆動軸3が(A)の状態よりも72°回転した(B)の状態では、導入通路47eによって斜板室1cが吸入通路1h1と連通する。また、残留ガスがボア側溝1m、ピストン通路9d、中継通路1j2、回転通路47fを経て中継通路1j5から圧縮行程中の第2圧縮室35bに移動する。
駆動軸3が(B)の状態よりも72°回転した(C)の状態では、導入通路47eによって斜板室1cが吸入通路1h2と連通する。また、残留ガスがボア側溝1m、ピストン通路9d、中継通路1j3、回転通路47fを経て中継通路1j1から圧縮行程中の第2圧縮室35bに移動する。以下、駆動軸3が(C)の状態よりも72°回転した(D)の状態、駆動軸3が(D)の状態よりも72°回転した(E)の状態も同様である。
このため、吸入通路1h1と連通する圧縮室35bでは、図6(1)に示す圧力変化を生じる。また、吸入通路1h4と連通する圧縮室35bには、吸入通路1h1と連通する圧縮室35b内の残留ガスがボア側溝1s、各ピストン通路9d、中継通路1j、回転通路53を経て供給される。同様に、吸入通路1h2〜5と連通する圧縮室35bでは、図5(2)〜(5)に示す圧力変化を生じる。
こうして、各第2圧縮室35b内の冷媒は、図1に示すように、吐出行程で各第2吐出ポート15b及び各第2吐出弁17bを経て第2吐出室13cに吐出される。第1、2吐出室11c、13c内の冷媒は凝縮器に吐出される。
また、この圧縮機では、移動体47が第2圧縮室35bに残留する残留ガスを吸入行程中又は圧縮行程中の第2圧縮室35bに移動させることができるため、第2圧縮室35b内における残留ガスの再膨張による動力損失を低減することができる。
この際、この圧縮機では、吐出行程終了後の第2圧縮室35bと吸入行程中又は圧縮行程中の第2圧縮室35bとを連通するボア側溝1m、各ピストン通路9d、各中継通路1j及び回転通路47fと、第2圧縮室35bに吸入冷媒を導入するための吸入通路1hとが別々に設けられている。このため、吸入行程時の抵抗が大きくならないように吸入通路1hを大径としても、ボア側溝1m、各ピストン通路9d、各中継通路1j及び回転通路47fを小さな容積としているため、これらの内部に残留する残留ガスの量を少なくすることができる。
したがって、この圧縮機は、より優れた体積効率を実現することができる。
特に、この圧縮機では、ピストン通路9dがピストン9を貫通するピストン貫通孔9gをもっているため、ピストン通路がピストンの周面に形成されている場合と比較して、残留ガスが各第2シリンダボア1b内に漏れ難い。
また、この圧縮機では、駆動軸3に移動体47が一体に設けられ、移動体47に回転通路47fが形成されているため、吐出行程終了後の第2圧縮室35bに残留する残留ガスを吸入行程中又は圧縮行程中の第2圧縮室35bに移動させ易くなっている。また、この圧縮機では、第2シリンダブロック1Rに各吸入通路1hが形成され、移動体47に導入通路47eが形成されているため、移動体47が残留ガスの回収及び供給ばかりでなく、吸入行程も行うことができる。さらに、この圧縮機では、外部から吸入冷媒を取り込むための吸入路1kが斜板室1cに開口し、導入通路47eが斜板室1cと連通しているため、外部の吸入冷媒が容積の大きな斜板室1cにまずは取り込まれ、吸入脈動を抑制し易い。
容量制御弁37が圧力調整室13d内の圧力を低くすれば、その圧力が駆動軸3の軸孔3a及び径孔3bを経て制御圧室49に導かれ、移動体47が回転軸心O方向の前方に移動する。このため、斜板5は、移動体47に押され、傾斜角度が小さくなる。この状態では、図9に示すように、導入通路47eと各吸入通路1hとが小さな開度で連通するか、又は連通しなくなる。
この場合、各第1ピストンヘッド9aは、第1シリンダボア1aを小さなストロークで往復動するか、ほとんど往復動しない。また、各第2ピストンヘッド9bも、第2シリンダボア1bを小さなストロークで往復動するか、ほとんど往復動しない。
このため、この状態では、各第1圧縮室35aでは吸入行程、圧縮行程及び吐出行程を行うことができるものの、各第2圧縮室35bでは吸入行程、圧縮行程及び吐出行程を行わない。また、各中継通路1jはピストン通路9dと連通せず、残留ガスの回収を行わない。
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、上記実施例では、2個のシリンダブロックを備えた容量可変型両頭斜板式圧縮機で本発明を具体化したが、単一のシリンダブロックを備えた容量可変型片頭斜板式圧縮機でも本発明を具体化可能である。また、本発明は、斜板の傾斜角度が変化しない容量固定型斜板式圧縮機にも具体化可能である。
また、上記実施例の圧縮機では斜板室1c内の冷媒を導入通路47e及び各吸入通路1hにより各第2圧縮室35bに導入したが、リヤハウジング13に吸入室を設け、この吸入室から吸入通路としての吸入ポートを介して第2圧縮室35bに冷媒を導入するようにしてもよい。
また、上記実施例の圧縮機ではリヤハウジング13の吐出室13aを環状に形成したが、吐出室をU字状に形成しても、本発明の作用効果を奏することができる。
さらに、上記実施例の圧縮機では、制御機構として、容量制御弁に低圧通路、高圧通路及び給気通路を接続したが、高圧通路に固定絞りを設け、低圧通路に容量制御弁を設けた制御機構でもよい。また、高圧通路に容量制御弁を設け、低圧通路に固定絞りを設けた制御機構でもよい。
また、上記実施例では、移動体をリヤハウジング側に設け、フロントハウジングに第1吸入室を形成し、シリンダブロックとフロントハウジングとの間に第1吸入弁を設けたが、移動体をフロントハウジング側に設け、リヤハウジングに第2吸入室を形成し、シリンダブロックとリヤハウジングとの間に第2吸入弁を設けていてもよい。
本発明は車両等の空調装置に利用可能である。
1c…斜板室
1a、1b…シリンダボア(1a…第1シリンダボア、1b…第2シリンダボア)
1F、1R…シリンダブロック
11…フロントハウジング(第1ヘッド部材)
13…リヤハウジング(第2ヘッド部材)
3…駆動軸
5…斜板
35a、35b…圧縮室(35a…第1圧縮室、35b…第2圧縮室)
9…ピストン(9a…第1ピストンヘッド、9b…第2ピストンヘッド)
1m、9d、1j、47f…残留ガスバイパス通路(1m…ボア側溝、9d…ピストン通路、1j…中継通路、47f…回転通路)
9e…回収用入口
9f…回収用出口
9g…ピストン貫通孔
1h…吸入通路
47…回転弁、移動体
1e…大径孔
47e…導入通路
1k…吸入路
7…リンク機構
45…区画体
49…制御圧室
51…制御機構
10a…第1吐出弁
17b…第2吐出弁
11b…第1吸入室
6a…第1吸入弁

Claims (5)

  1. 斜板室及び複数のシリンダボアが形成されたシリンダブロックを有するハウジングと、
    前記シリンダブロックに回転可能に支承された駆動軸と、
    前記斜板室内に配置されて前記駆動軸とともに回転される斜板と、
    前記各シリンダボアに収納され、前記斜板の回転によって前記斜板の傾斜角度に応じたストロークで往復動して前記各シリンダボア内に圧縮室を形成するピストンと、
    吐出行程終了後の前記圧縮室と吸入行程中又は圧縮行程中の前記圧縮室とを連通する残留ガスバイパス通路とを備え、
    前記圧縮室に吸入冷媒を導入するための吸入通路が形成されており、
    前記残留ガスバイパス通路は、前記シリンダブロックに形成され、前記各圧縮室と連通するボア側溝と、
    前記各ピストンに形成され、前記各ボア側溝と連通するピストン通路と、
    前記シリンダブロックに形成され、前記各ピストン通路と連通する中継通路とを有し、
    前記ピストン通路は、前記ピストンの外周面に開口し、前記各ボア側溝と連通する回収用入口と、前記回収用入口と異なる位置で前記ピストンの前記外周面に開口する回収用出口と、前記回収用入口と前記回収用出口とを接続し、前記各ピストンを貫通するピストン貫通孔とを備えることを特徴とする斜板式圧縮機。
  2. 前記駆動軸には回転弁が一体に設けられ、
    前記シリンダブロックには、前記回転弁を回転可能に支持する大径孔が形成され、
    前記残留ガスバイパス通路は、前記回転弁に形成され、前記中継通路と連通する回転通路を有する請求項1記載の斜板式圧縮機。
  3. 外部から前記吸入冷媒を取り込むための吸入路が前記斜板室に開口され、
    前記シリンダブロックには前記各吸入通路が形成され、
    前記回転弁には、前記回転弁の回転に伴って前記斜板室と前記各吸入通路とを間欠的に連通する導入通路が形成されている請求項2記載の斜板式圧縮機。
  4. 前記斜板は前記傾斜角度を変更可能に支持され、
    前記駆動軸と前記斜板との間に設けられ、前記斜板の傾斜角度の変更を許容するリンク機構と、
    前記斜板室内で前記駆動軸と一体回転可能に設けられた区画体と、
    前記斜板室内で前記駆動軸と一体回転可能であり、かつ前記区画体に対して前記駆動軸の回転軸心方向に移動して前記傾斜角度を変更する移動体と、
    前記区画体と前記移動体とにより区画され、内部の圧力によって前記移動体を移動させる制御圧室と、
    前記制御圧室内の圧力を制御する制御機構とをさらに備え、
    前記移動体には、前記導入通路及び前記回転通路が形成されており、
    前記移動体が前記回転弁として機能する請求項3記載の斜板式圧縮機。
  5. 前記各シリンダボアは、前記回転軸心の一方側に位置する第1シリンダボアと、前記回転軸心の他方側に位置する第2シリンダボアとからなり、
    前記各ピストンは、前記回転軸心の一方側に位置する第1ピストンヘッドと、前記回転軸心の他方側に位置する第2ピストンヘッドとを有し、
    前記各圧縮室は、前記第1ピストンヘッドが前記第1シリンダボア内に形成する第1圧縮室と、前記第2ピストンヘッドが前記第2シリンダボア内に形成する第2圧縮室とからなり、
    前記シリンダブロックには、前記各第1圧縮室側に第1吐出室を形成する第1ヘッド部材と、前記各第2圧縮室側に第2吐出室を形成する第2ヘッド部材とが接合され、
    前記シリンダブロックと前記第1ヘッド部材との間には、前記各第1圧縮室内の圧力によって前記各第1圧縮室と前記第1吐出室とを連通させる第1吐出弁が設けられ、
    前記シリンダブロックと前記第2ヘッド部材との間には、前記各第2圧縮室内の圧力によって前記各第2圧縮室と前記第2吐出室とを連通させる第2吐出弁が設けられ、
    前記リンク機構は、前記傾斜角度の変更に伴い、前記第1ピストンヘッドの上死点位置よりも前記第2ピストンヘッドの上死点位置が大きく移動するように配置されており、
    前記第1ヘッド部材には第1吸入室が形成され、
    前記シリンダブロックと前記第1ヘッド部材との間には、弾性力に抗して前記第1吸入室と前記各第1圧縮室とを連通させる第1吸入弁が設けられている請求項4記載の斜板式圧縮機。
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